説明

薬剤コンプライアンス監視システム、方法、および薬剤容器

【課題】薬剤コンプライアンスを監視する薬剤コンプライアンス監視システムおよび方法を提供する。
【解決手段】医療コンプライアンス監視システムは、検出器、伝達装置、および監視センタを備える。検出器は、薬剤の医療コンプライアンスを示す活動を検出するように構成されている。伝達装置は、検出器と通信する。監視センタは、伝達装置と通信する。伝達装置は、コンプライアンスを示す活動の発生に対して、リアルタイムで検出器から監視センタにデータを通信するようになされる。この方法は、薬剤の医療コンプライアンスを示す活動を検出するステップと、薬剤コンプライアンスを示す活動の発生に対して、リアルタイムで検出した活動を監視センタに伝達するステップとを含む。また、薬剤容器が開示される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、薬剤コンプライアンスを監視するシステムおよび方法に関する可能性がある実施形態を含む。より詳細には、本発明は、リアルタイムでまたはリアルタイムに近い形で薬剤コンプライアンスを監視するシステムおよび方法に関する可能性がある実施形態を含む。
【背景技術】
【0002】
効果的であると共に、薬剤の有効性に関する正確な科学的結論を出すために、薬剤は知られているまたは規定の投薬計画などによって、適合した方法でとられなければならない。非適合方法で薬剤(すなわち、医薬品、ドラッグなどの薬物)をとることは、様々な問題を引き起こす可能性がある。例えば、多くの死は、非コンプライアンスに関連している可能性があり、多くの介護施設への入所は非コンプライアンスに関連している可能性があり、治験の費用の後にある主な要因はまた、非コンプライアンスに関連している可能性がある。
【0003】
医療コンプライアンスを監視する様々な方法およびシステムが知られている可能性がある。しかし、いくつかの方法およびシステムは、リアルタイムまたはリアルタイムに近いのと反対に、遅れて薬剤コンプライアンスを監視する可能性がある。さらに、方法およびシステムは、自身のコンプライアンスを正確に報告する被験者に依存しており、おそらく数ヶ月の遅れがあり、不正確である可能性がある。いくつかの方法およびシステムは、隔離した個別の例または活動を遅れて検出することによって、薬剤コンプライアンスを監視する可能性がある。
【特許文献1】米国特許第4,419,016号公報
【特許文献2】米国特許第5,289,157号公報
【特許文献3】米国特許第5,752,235号公報
【特許文献4】米国特許第5,954,225号公報
【特許文献5】米国特許第5,990,782号公報
【特許文献6】米国特許第6,294,999号公報
【特許文献7】米国特許第6,332,110号公報
【特許文献8】米国特許第6,449,218号公報
【特許文献9】米国特許第6,662,081号公報
【特許文献10】米国特許出願公開第2004/0010390号公報
【特許文献11】米国特許出願公開第2004/0034286号公報
【特許文献12】米国特許出願公開第2004/0067475号公報
【特許文献13】米国特許出願公開第2004/0073454号公報
【特許文献14】米国特許出願公開第2004/0088132号公報
【特許文献15】米国特許第6,778,090号公報
【特許文献16】米国特許出願公開第2004/0181433号公報
【特許文献17】米国特許出願公開第2004/0199221号公報
【特許文献18】米国特許出願公開第2004/0247748号公報
【特許文献19】米国特許出願公開第2004/0253275号公報
【特許文献20】米国特許第6,848,593号公報
【特許文献21】米国特許出願公開第2005/0181771号公報
【特許文献22】米国特許第6,822,554号公報
【特許文献23】米国特許第6,790,178号公報
【特許文献24】米国特許第6,748,944号公報
【特許文献25】米国特許出願公開第2004/0152957号公報
【特許文献26】米国特許出願公開第2005/0048666号公報
【特許文献27】米国特許出願公開第2005/0031536号公報
【特許文献28】米国特許出願公開第2005/0043894号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
したがって、患者の薬物コンプライアンスを監視する方法およびシステムが依然として必要である。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の実施形態が記載され、以下の記載から明らかであると共に、本発明の実施形態の実施によって習得される。追加の態様は、その明細書および特許請求の範囲で特に指摘された方法およびシステムによって、また添付の図面から、実現および達成される。
【0006】
したがって、本発明の一態様は、薬剤コンプライアンス監視システムを含む。薬剤コンプライアンス監視システムは、検出器、伝達装置、および監視センタを備える。検出器は、薬剤の医療コンプライアンスを示す活動を検出するように構成されている。伝達装置は、検出器と通信する。監視センタは、伝達装置と通信する。伝達装置は、コンプライアンスを示す活動の発生に対して、リアルタイムで検出器から監視センタにデータを通信するようになされる。
【0007】
本発明の別の態様は、薬剤コンプライアンスを監視する方法を含む。この方法は、被験者によって薬剤の医療コンプライアンスを示す活動を検出するステップと、薬剤コンプライアンスを示す活動の発生に対して、リアルタイムで検出した活動を監視センタに伝達するステップとを含む。
【0008】
本発明の別の態様は、被験者の薬剤コンプライアンスを監視する方法を含む。この方法は、活動検出器を提供するステップと、活動検出器からデータを収集するステップと、検出器と通信する伝達装置を提供するステップとを含む。活動は薬剤の医療コンプライアンスを示す。伝達装置は、薬剤コンプライアンスを示す活動の発生に対して、リアルタイムで活動検出器から監視センタにデータを通信する。
【0009】
本発明の別の態様は、薬剤容器を含む。薬剤容器は、薬剤を保持するように構成された区画を備える。区画は、薬剤の除去を検出するように構成されたセンサを備える。
【0010】
本発明の別の態様は、薬剤コンプライアンス監視システムを含む。薬剤コンプライアンス監視システムは、複数の検出器および監視センタを備える。複数の検出器は、薬剤の医療コンプライアンスを示す複数の活動を検出するように構成されている。監視センタは、コンプライアンスを示す複数の活動に対して、リアルタイムで複数の検出器からデータを受信する。
【0011】
本明細書に組み込まれ、本明細書の一部を構成する添付の図面は、本発明の方法およびシステムを例示し、さらなる理解のために含まれている。明細書と共に、図面は本発明の原則を説明する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
本発明の例示的な実施形態が、添付の図面および実施例に示されている。図面を全体的に参照すると、図面は本発明の特定の実施形態を記載しており、本発明をこれに限定するものではない。
【0013】
本発明の特定の実施形態が、グループの少なくとも1つの要素およびその組合せを含む、またはそれからなるといわれる場合では、実施形態は、個別に、またはそのグループの他の要素のいずれかと組み合わせて、グループの要素のいずれかを含む、またはそれからなることができることを理解されたい。さらに、あらゆる変化があらゆる構成または式において2回以上起こっても、それぞれの発生に関するその定義は、全ての他の発生におけるその定義とは別である。また、代替物および/または変更の組合せは、このような組合せが安定したシステムおよび構成につながる場合にのみ可能である。
【0014】
薬剤コンプライアンス監視システム、および薬剤コンプライアンスを監視する方法が開示される。薬剤コンプライアンス監視システム100の一実施形態が、図1に示されている。薬剤コンプライアンス監視システムは、1つまたは複数の検出器110と、1つまたは複数の伝達装置120と、監視センタ130とを備える。そうでないと記されていない限り、薬剤は、疾病または状態を治癒する、治療する、または防ぐための、薬物などのあらゆる物質を含む。薬剤はまた、医薬品または薬物を含み、そのように呼ぶこともできる。
【0015】
検出器は、薬剤の医療コンプライアンスを示す活動を検出するように構成されている。伝達装置120は、検出器と通信140している。伝達装置120は、コンプライアンスを示す活動の発生に対して、リアルタイムで検出器から監視センタ130にデータ150を通信するようになされる。リアルタイムは、ほぼ瞬時から、活動の発生から最大約60分までの範囲を含む。一実施形態では、リアルタイムは、活動の発生から1〜30秒、30〜60秒、1〜5分、5〜10分、10〜15分、15〜20分、20〜25分、25〜30分、および30〜35分の範囲を含む。
【0016】
一実施形態では、検出器は、図1に示すように、被験者160上に、または被験者160の近くにある。人の上にある検出器の例としては、熱量計、脈拍数、動作検出器、心拍数モニタ、および動作挙動記録装置が挙げられる。「近く」の範囲は活動および検出器によって変化してよい。一実施形態では、近くは、1〜100フィート、1〜80フィート、1〜70フィート、1〜50フィート、1〜30フィート、1〜20フィート、1〜5フィート、1〜10フィート、2〜3フィート、1〜2フィート、および1〜2インチの範囲を含む。被験者は、既存の状態または予防的状態に対する患者であってもよい。このような被験者の例としては、人などの哺乳類が挙げられる。他の適切な哺乳類の例としては、これに限らないが、マウス、豚なども挙げられる。このような被験者の例としてはまた、哺乳類以外の他の動物も挙げられる。一実施形態では、例えば脈拍数モニタ、動作検出器、心拍数モニタ、および動作挙動記録装置など、患者は検出器を着用することができ、検出器は、患者が移動する場合の活動を検出するように構成することができる。
【0017】
検出器としては、これに限らないが、個別に、またはその2つ以上を組み合わせて、動作検出器、血圧検出器、心拍数検出器、薬剤アクセス検出器、化学物質検出器、睡眠検出器、体重増減検出器、脈拍数検出器、および尿検査検出器を挙げることができる。検出器は、薬剤に関連する患者の状態および症状を考慮して、検出される特定の活動に基づき選択することができる。一実施形態では、監視システムは複数の異なる検出器を備える。複数の異なる検出器は、同じもしくは同様の活動、または異なる活動を検出することができる。例えば、複数の異なる検出器は、体重変化などの活動を検出することができる、または複数の異なる検出器は、体重変化または脈拍数などの多数の異なる活動を検出することができる。
【0018】
薬剤とのコンプライアンスを示す活動の例としては、これに限らないが、個別に、またはその2つ以上を組み合わせて、生理学的態様、副作用、疾病軽減、および物理的指標が挙げられる。そうでないと記されない限り、「コンプライアンスを示す」は、コンプライアンスの表示、またはその欠如を含む。活動の説明の分類は重複する可能性があり、例示的なものであり限定するものではない。活動は、生命の活動または状態もしくは状況を含む。
【0019】
生理学的態様の非限定的な例としては、個別に、またはその2つ以上を組み合わせて、薬物などの薬剤の排泄した形、排泄した薬物特定代謝産物、薬物の吐き出された形、および吐き出された粒子状物質が挙げられる。リアルタイムは、薬剤の投与からではなく、薬剤コンプライアンスを示す活動の発生から測定される。例えば、薬剤は排泄されていることなどの、生理学的態様を有するのに数時間かかる可能性があるが、伝達は排泄の生理学的活動などの、検出されている活動の発生からリアルタイムである。
【0020】
副作用の例としては、これに限らないが、個別に、またはその2つ以上を組み合わせて、咳、下肢のむくみ、足のむくみ、低脈拍、疲労感、不眠、体重増加、頻尿、疲労感、脱水症状、食欲不振、喉の痛み、睡眠困難、心拍数増加、口の渇き、食欲減退、喉の渇き、倦怠感、および胃のむかつきが挙げられる。
【0021】
疾病軽減の例としては、個別に、またはその2つ以上を組み合わせて、状態の安定、安静時の息切れがなくなること、睡眠の変化、食事の変化、心拍数の減少、過剰流体がなくなること、一定の体重の維持、肺機能の改善、症状の改善、急性症状の減少、入院の必要性の減少、救急吸入器の使用の減少、および急性ぜんそくの発作の減少が挙げられる。
【0022】
薬剤取り入れを示す物理的活動の例としては、個別に、またはその2つ以上を組み合わせて、薬物の物理的移動、薬剤容器の開口、薬品瓶の移動、水の流れ、カップの移動、およびトイレの水の流れまたはゴミ箱の重量の増加などの薬物廃棄の兆候が挙げられる。薬物の物理的移動は、様々なタイプの動作検出器によって検出することができる。薬剤容器の開口は、センサを備えて構成された薬剤容器によって検出することができる。薬品瓶の移動は、様々な動作検出器によって検出することができる。水の流れは、蛇口に取り付けられた動作検出器によって検出することができる。カップの移動は、動作検出器によって検出することができる。薬物廃棄の兆候は、トイレの流れ検出器、またはゴミ箱用動作検出器によって検出することができる。
【0023】
いくつかの実施形態では、薬物の排泄した形または薬物特定代謝産物などの単一の活動の検出は、薬剤のコンプライアンスを示す。実際、薬物の排泄した形または薬物特定代謝産物は、特定の薬剤、および活動と薬剤の間の1対1の相関があるような薬剤のみのコンプライアンスを示すことができる。他の実施形態では、心拍数の増減などの単一の活動は、様々な薬剤のコンプライアンスに対応する、またはこれを示すことができ、それによって所与の活動と薬剤の間の1対1の相関はない。単一の活動は、必ずしもではないが、特定の薬剤のコンプライアンスを示すことができるが、様々な種類の検出器は、活動の多数の組合せを検出する可能性があり、その組合せは薬剤の医療コンプライアンスを示す。多数の活動の組合せの検出はまた、1つの活動が別の活動の検出性を取り消すまたはなくす場合に有用であることもある。したがって、システムは、薬剤の医療コンプライアンスを示す多数の活動を検出するように構成された多数の検出器を備える。さらに、薬剤コンプライアンスを示す多数の活動は、1つの薬剤、または互いに異なる複数の薬剤に相関する可能性がある。例えば、表1に示すように、下の検出器は、アンギオテンシン変換酵素(ACE)抑制因子などの、個別の薬剤に対応する多数の活動を検出することができる。いくつかの種類の検出器は、個別に、またはその2つ以上を組み合わせて、雑音検出器によって検出することができる咳、圧力モニタによって検出することができる下肢および足のむくみ、動作検出器によって検出することができる状態の安定化、安静時の息切れ、睡眠または食事の変化、尿サンプルによって監視することができる排泄した薬物または排泄した薬物特定代謝産物、吐き出された薬物または粒子状物質などの、ACE抑制因子をとるコンプライアンスに対応する多数の活動を検出することができる。したがって、単一の活動は必ずしもコンプライアンスを示さない場合があるが、様々な種類の検出器が、ACE抑制因子などの薬剤の医療コンプライアンスを示す活動の多数の組合せを検出することができる。重量モニタ検出器は、体重の増減を検出することができ、また食事の変化、体重の増減、食欲不振、および一定体重の維持を検出することもできる。心拍数モニタなどの検出器は、脈拍もしくは心拍数、または心拍および脈拍数の変化を検出することができる。血圧モニタなどの検出器は、時間間隔にわたって、血圧および血圧の変化を検出することができる。
【0024】
別の実施例では、いくつかの種類の検出器は、これに限らないが、個別に、またはその2つ以上を組み合わせて、体重計によって検出することができる急激な体重増加、トイレを流すハンドルおよび/または便器上の検出器によって検出することができる頻尿、動作検出器によって検出することができる極度の疲労感、布片によって検出することができる脱水症状、動作検出器によって検出することができる食欲不振、状態の安定化、安静時の息切れ、睡眠または食事の変化、尿サンプルによって監視することができる排泄した薬物または排泄した薬物特定代謝産物、吐き出された薬物または粒子状物質などの、利尿剤をとるコンプライアンスに対応する多数の活動を検出することができる。したがって、単一の活動は必ずしもコンプライアンスを示さない場合があるが、様々な種類の検出器が、利尿剤などの薬剤の医療コンプライアンスを示す活動の多数の組合せを検出することができる。
【0025】
さらに、検出器は、単一の病状、または互いに異なる多数の病状に対する異なる薬剤に対応する多数の活動を検出することができる。例えば、検出器は、CHF(鬱血性心不全)などの単一の病状、またはCHFおよびぜんそくなどの、互いに異なる多数の病状を示す活動を検出することができる。
【0026】
以下の表Aは、活動を検出することができる活動および検出器のいくつかの非限定的な例を挙げている。
【0027】
【表1】

薬剤コンプライアンスを示す活動は、患者が個別に、またはその2つ以上を組み合わせて、投薬取入、投与量、および/または投与頻度に従っているかどうかを示すことができる。一実施形態では、薬剤コンプライアンスを示す活動は、患者が投薬取入に従っているかどうかを示す。別の実施形態では、薬剤コンプライアンスを示す活動は、患者が投与量に従っているかどうかを示す。さらに別の実施形態では、薬剤コンプライアンスを示す活動は、患者が投与頻度に従っているかどうかを示す。また、1つまたは複数の活動は、患者が多数の薬剤の投薬取入、投与量、および/または投与頻度に従っているかどうかを示す。さらに、1つまたは複数の活動は、患者が、多数の薬剤に対して、個別に、またはその2つ以上を組み合わせて、投薬取入、投与量、および/または投与頻度に関して従っているかどうかを示すことができる。
【0028】
伝達装置120は、コンプライアンスを示す活動の発生に対してリアルタイムで、データ150を検出器110から監視センタ130に通信するようになされる。いくつかの実施形態では、検出器および伝達装置は同じ主体であることがあり、検出器はまた伝達装置である。リアルタイムは、活動の発生からほぼ瞬時から最大約60分の範囲を含む。一実施形態では、リアルタイムは、活動の発生から、約1から約30秒の時間範囲、約30から約60秒の時間範囲、約1分から約5分の時間範囲、約5分から約10分の時間範囲を含む。伝達装置の例としては、これに限らないが、個別に、またはその2つ以上を組み合わせて、有線電話、無線電話、双方向トランシーバ、ポケベル、ケーブル、およびインターネットなどの通信媒体が挙げられる。選択した伝達装置によって、データは、不連続または連続間隔、規則的または不規則な間隔などの、所定の間隔でリアルタイムで送信することができる。例えば、データは、無線電話、双方向トランシーバ、ポケベル、ケーブル、インターネット、またはあらゆる他の有線または無線通信プラットフォームを介して、リアルタイムで送信することができる。電話通信プラットフォームでは、データ信号は、異なる間隔でバッファリングおよび伝達することができる。
【0029】
一実施形態では、監視センタ30は、薬剤コンプライアンスを示す活動に関するデータを受信およびコンパイルするデータベース132を備える。監視センタは、有線電話、無線電話、ポケベル、双方向トランシーバ、ファックス、ケーブル、eメール、およびインターネットなどの1つまたは複数の通信媒体を通して、介護人と通信するようになされる。
【0030】
監視センタ130は、図1および図2に示すように、患者から離れていてもよい。監視センタは、データベース132、検索機構134、および状態報告発生器136を備えることができる。データベースは、検出器によって発生されるデータに対する収集容器として働く。検索機構は、1人または複数人の患者の薬剤コンプライアンスを示す活動のパターンを検索し、コンプライアンスに関する結論を出すようになされる。監視センタは、検出した活動の累積収集データ上で様々なモデルを導き、コンプライアンスに関する結論を出すようにプログラミングまたは構成することができる。モデルの例としては、個別に、またはその2つ以上を組み合わせて、人工知能、統計的モデリング、およびハイブリッド融合技術が挙げられる。統計的モデリングの非限定的な例は、ベイジアン信念ネットワークおよび事例ベース推論が挙げられる。単一の活動は必ずしもコンプライアンスを示さない可能性がある場合、様々な種類の検出器によって検出される活動の多数の組合せは、薬剤の医療コンプライアンスを示すことができる。モデルは、履歴追跡および傾向を考慮することができる。モデルは、コンプライアンスの定性的イエスまたはノーの回答、またはコンプライアンスの程度の定量的回答を示すことができる。例えば、モデルは、所与の投薬時間から数分の時間単位でコンプライアンスの程度を示すことができ、モデルは投与量からミリグラムの重量単位でコンプライアンスの程度を示すことができる。したがって、監視システムは、イエスまたはノーなどの定性的な方法で、または投与量および/または投与頻度とのコンプライアンスの程度などの定量的な方法で、投与量および/または投与頻度とのコンプライアンスに関する結論を出すことができる。例えば、監視システムは、イエスまたはノーの方法で、投与量および/または投与頻度がCHFに対して正確にとられないと結論を出すことができる。監視システムはまた、投与量および/または投与頻度は、どれだけの量または時間によって正確にとられないかを示すことができる。
【0031】
一実施形態では、システムは、患者の近くに、検出器および伝達装置と通信して位置決めされた通信継電器盤を備えることができる。
【0032】
図2に記載するように、介護人などからの状態報告に対する要求の際、データはデータベース132から状態報告発生器136に転送される。介護人の例としては、これに限らないが、看護士、医者、または家族が挙げられる。状態報告発生器136は、状態信号220を介護人200のパソコン210に通信することができる。状態信号は、状態報告が発生されているのとリアルタイムまたはほぼ同時であってもよい。ほぼ同時は、ほぼ瞬時から最大15分までの範囲のどこかを含む。例えば、双方向ページ通信プラットフォームでは、通信に必要な時間の量は2から3分の間であってもよい。情報報告発生器は、例えば10分毎などの、所帯の間隔で患者に対する報告を更新するようにプログラミングすることができる。報告の形式および内容は、介護人の要求により、それに従って調節することができる。信号は代わりに、パソコン210の代わりに、携帯情報端末(PDA)、ポケベル、ファックス機、ケーブル、または電話またはボイスメールアカウントを介して通信することができることを理解すべきである。
【0033】
薬剤監視システムは、どの活動が薬剤コンプライアンスを示すかを判断するように調節またはプログラミングすることができる。さらに、どの活動のパラメータが定性的または定量的方法などで薬剤コンプライアンスを示すかを調節することができる。コンプライアンスまたは非コンプライアンス、またはコンプライアンスの程度を構成するものは、1式の規定の活動から選択またはプログラミングすることができる。さらに、活動のパラメータは、特定の個別の患者の通常または基準活動と一致するように構成することができる。例えば、「心拍数」を構成するものは知られている可能性があるが、「心拍数」が薬剤との医療コンプライアンスを示すときをプログラミングすることができる。データは、監視センタで記憶および処理される。別の方法では、プログラミングされていない変化は、特定の患者に対する異常として検出することができる。このようなプログラミングされていない変化または異常は、前に記載したアルゴリズムに基づいた適応モデルを使用して検出することができる。データが医療コンプライアンスを示す活動の発生を示す場合、信号は、例えば、有線または無線電話、PDA、ポケベル、ファックス、ケーブル、双方向トランシーバ、eメール、または他のインターネットサポート通信媒体などの、あらゆる適切な通信媒体を介して介護人に送信される。介護人は、患者と通信することができる。通信は、有線または無線電話線、インターネット(すなわち、eメールまたは他のインターネットベース通信ツール)、ケーブル、PDA、ポケベルなどの通信経路を通して、または介護人もしくは別の適切な人による訪問などの個人的なものであってもよい。
【0034】
また、図1に示すように、薬剤を保持する薬剤容器170の一実施形態が記載されている。薬剤容器は、薬剤容器からの薬剤の除去を検出するように構成されている。薬剤容器170は、1つまたは複数の薬剤を保持するために、日曜日から土曜日など毎日に対して、様々な区画171〜177を有することができる。薬剤容器は、薬剤を投薬するための異なる区画を有することができる。例えば、区画は、BID(1日2回)、TID(1日3回)、およびQID(1日4回)であってもよい。区画は、カバーを備え、薬剤の除去を検出するように構成された1つまたは複数のセンサを備えることができる。薬剤容器は、寸法、形状、および材料を変えることができる。一実施形態では、薬剤容器はプラスチックでできている。他の材料としては、個別に、またはその組合せにおいて、セラミック、木材、または金属が挙げられる。薬剤容器の各区画は、固体、ピル、錠剤、粉末または液体などの、様々な形状および形の薬剤に対応するように、寸法、形状および材料を変えることができる。一実施形態では、区画は、ピル、錠剤、ゲルまたは粉末などの固体の形に対応するように構成されている。
【0035】
薬剤コンプライアンス監視システムはまた、薬剤容器を備えることができる。一実施形態では、日曜日から土曜日までの薬剤容器は、区画のいずれかが開いたことを検出することが可能である、またはそのように構成されている回路と嵌合することができる。薬剤容器は、どの区画が開いたかを示すミクロを含むことができる。図1に示すように、薬剤容器は、伝達装置120と通信することができ、監視センタまで伝達することができ、そこでデータが分析および記憶される。一実施形態では、患者が家にいる、または伝達装置の近くにいる場合、容器マイクロは、容器が開かれたのをリアルタイムで伝達することができる。リアルタイムは、薬剤の投与からではなく、薬剤コンプライアンスを示す活動の発生から測定される。この場合、活動は、患者が家にいる、または伝達装置の近くにいる場合、区画の開口である。リアルタイムは、活動の発生からほぼ瞬時から最大約60分までの範囲を含む。一実施形態では、リアルタイムは、活動の発生から1〜30秒、30〜60秒、1〜5分、5〜10分、10〜15分、15〜20分、20〜25分、25〜30分、および30〜35分の範囲を含む。
【0036】
区画の開口を検出する回路は、いくつかの実施を含むことができる。回路は、薬剤容器の状態の変化を示し、このような状態変化の時間間隔を記録し、状態変化の中間またはログ付記録を伝達することが可能である、またはそのように動作可能である。加えて、連続情報は伝達するために記録することができる。これは、位置GPS(全地球測位システム)、温度、姿勢(回転位置)、加速度、湿度、光強度、および薬剤重量を含むことができる。
【0037】
一実施形態では、記録した情報はマイクロプロセッサ内に記憶される。情報はまた、ASIC(特定用途向け集積回路)または他の装置を介して捕捉することができる。この記憶した情報は、基地局に伝達され、その後、あらゆる数の方法を介して監視センタに分散される。さらに、4時間毎などの指定された間隔では、前の間隔内の全ての伝達を要約する、ログ(すなわち、情報の記憶)を伝達することができる。ログにより、例えば、患者が家から離れた、または誤りであった場合などに、通過しなかった伝達を可能にすることがある。ログはまた、サーバによって受信されなかったあらゆる伝達を再び伝達することを可能にする。患者が、家から離れていて伝達装置の近くにない場合、薬剤容器から薬剤をとる場合、コンプライアンスは患者が帰宅する時から測定することができる、および/または伝達装置の近くにある。
【0038】
患者の家にある受信機は、多数の薬剤容器を区別することが可能であり、したがって、介護人は別の監視された薬剤容器によって患者を区別することが可能になる。
【0039】
一実施形態では、薬剤容器は、これに限らないが、個別に、またはその2つ以上を組み合わせて、薬剤容器の重量、形状、寸法、および色の変化などの、変化を検出することによって薬剤の除去を検出するように構成されている。
【0040】
例えば、一実施形態では、薬剤容器は、薬剤容器の重量の変化を検出することによって薬剤の除去を検出するように構成することができる。図1に示すように、区画の底部の小型重量秤181により、薬剤を区画から除去した後の重量を、区画が開いたときと相関して伝達することが可能になる。小型秤はまた、除去された複数の薬剤に対する重量の差を検出することができる。
【0041】
別の実施形態では、薬剤容器は、(1つまたは複数の)薬剤が除去された後に区画内に残っている薬剤の色を、区画が開いたときと相関して検出することによって、薬剤の除去を検出することができる。図1に示すように、薬剤容器は、区画を開いた後に、区画内の残りの薬剤の色を検出する、各区画内の1つまたは複数の光センサ182を備えることができる。
【0042】
別の実施形態では、薬剤容器は、(1つまたは複数の)薬剤を除去した後に区画内に残っている薬剤の存在を、区画が開いたときと相関して検出することによって、薬剤の除去を検出することができる。図1に示すように、薬剤容器は、区画が開いた後に、区画内の残りの薬剤の存在を検出する、各区画内の1つまたは複数の光センサ183を備えることができる。存在は、形状または寸法などによって感知することができる。
【0043】
残りの薬剤の色または存在を感知する、(1つまたは複数の)光センサ182、183は、重量秤センサ181に加えて、またはそれに代えて使用することができる。
【0044】
薬剤容器は、互いに異なる多数の薬剤の除去を検出することができる。一実施形態では、薬剤容器は、これに限らないが、薬剤の組合せと相関する薬剤容器の重量、形状、寸法、および色の変化などの、変化の組合せまたは置換を検出することによって、互いに異なる複数の薬剤の除去を検出するように構成されている。
【0045】
監視システムと、検出器および伝達装置は、薬剤のタイプにも、薬剤が投与される形および頻度にも限定されない。検出器は、様々なタイプの薬剤の医療コンプライアンスを示す活動と、様々な形で投与された薬剤を検出するように構成することができる。薬剤は、化学および/または物理剤、または化学および/または物理処理であってもよい。例えば、薬剤は、物質(例えば、抗炎症剤および/または抗増殖剤)の投与、および/または炎症状態の症状を治癒するまたは改善することを意図した治療(例えば、放射線治療または手術)の適用であってもよい。薬剤は、治療処置、および予防薬または再発防止措置を含む。さらに、検出器は、障害を有する傾向がある、または障害と診断された被験者、または障害が防止されるものに対する薬剤の医療コンプライアンスを検出することができる。検出器は、連続治療などの、様々な頻度で投与される薬剤の医療コンプライアンスを検出することができる(投与は、1日または複数日だけ、治療を遮ることなく少なくとも1日ベースでの治療のことをいう)。断続的治療または投与は、連続していないが、むしろ元々周期的である治療のことをいう。治療計画は本明細書では、連続しているまたは断続しているいずれかであってもよい。
【0046】
システムは、薬剤のタイプにも、薬剤が投与された形および頻度によっても制限されない。薬剤は、投与量単位処方で、経口で、局所的に、非経口で、吸入噴霧によって、直腸で、皮下注射、静脈注射、筋肉内、胸骨内注射、または注入技術で運搬することができる。
【0047】
薬剤は、蓄積注射またはインプラント準備の形で投与することができる。薬剤は、検出可能である、活性成分の持続放出を可能にする方法で処方することができる。薬剤はまた、小さい単層ベシクル、大きい単層ベシクル、および多重層ベシクルなどの、リポソーム運搬システムの形で投与することができる。薬剤はまた、当業者によく知られている経皮的皮膚布片のこれらの形を使用して、適切な鼻腔内手段の局所的使用により、または経皮的経路により、鼻腔内の形で投与することができる。経皮的運搬システムの形で投与するために、用量投与は、投薬計画全体を通して断続的でなく連続であってもよい。
【0048】
薬剤はまた、それぞれの疾病状態または病状に適切な他の物質と結合するまたは組み合わせることによって、併用投与することができる。薬剤の物質との結合により、薬剤の検出性を良くすることができる、または物質自体が治療に良いまたは有益であってもよい。例えば、薬剤はまた、個別の担体などの単クローン抗体と結合するまたは組み合わせることによって運ぶことができる。薬剤はまた、目標設定可能な薬物担体などの可溶性ポリマーと結合することができる。薬剤を利用する投薬計画は、患者のタイプ、種類、年齢、体重、性別および病状を含む様々な要因、治療される状態の重症度、投与の経路、患者の腎機能および肝機能、および利用される特定の化合物またはその塩によって選択することができる。通常の技術を有する医師または他の介護人は、状態の進行を防ぐ、これに対抗する、またはこれを阻むのに必要な薬剤の有効量をすぐに判断および処方することができる。
【0049】
他の例では、錠剤またはカプセルの形での経口投与では、薬剤は、薬剤の検出性を良くするように、経口非毒性の医薬的に許容された不活性担体と組み合わせることができる。経口非毒性の医薬的に許容された不活性担体の例としては、ラクトース、でんぷん、蔗糖、グルコース、メチルセルロース、ステアリン酸マグネシウム、第二リン酸カルシウム、硫酸カルシウム、マンニトール、ソルビトールなどが挙げられる。液体の形での経口投与では、経口薬物成分は、エタノール、グリセロール、水などのあらゆる経口非毒性の医薬的に許容された不活性担体と組み合わせることができる。さらに、所望の場合または必要に応じて、適切な結合剤、潤滑剤、分解剤、および着色剤はまた、混合剤に組み込むことができる。適切な結合剤としては、蔗糖、ゼラチン、グルコースまたはβラクトースなどの天然糖、トウモロコシ甘味料、アカシア、トラガカントまたはアルギン酸ナトリウムなどの天然および合成ゴム、カルボキシメチルセルロース、ポリエチレングリコール、ろうなどが挙げられる。これらの投薬の形で使用される潤滑剤としては、オレイン酸ナトリウム、ステアリン酸ナトリウム、ステアリン酸マグネシウム、安息香酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、塩化ナトリウムなどが挙げられる。分解剤としては、これに限らないが、でんぷん、メチルセルロース、寒天、ベントナイト、キタンサンゴムなどが挙げられる。
【0050】
図3を参照すると、被験者の薬剤コンプライアンスを監視する方法が記載されている。図3はフローチャートである。ステップ305は、薬剤の医療コンプライアンスを示す1つまたは複数の活動を検出することを含む。ステップ315は、薬剤コンプライアンスを示す活動の発生に対して、リアルタイムで監視センタに検出した活動を伝達することを含む。
【0051】
検出した活動は、本明細書で上に、また以下の例で記載するように、1つまたは複数の薬剤の医療コンプライアンスに相関することができる。さらに、検出した活動は、薬剤の取入の医療コンプライアンスに相関することができる。検出した活動は、薬剤の投与量の医療コンプライアンスに相関することができる。検出した活動は、薬剤の投与頻度の医療コンプライアンスに相関することができる。この方法はまた、薬剤の医療コンプライアンスを示す多数の活動を検出するステップを含む。この方法は、多数の活動が検出される場合に限らない。多数の活動は、同時にまたは連続して、様々な指定の時間間隔で検出することができる。さらに、活動はまた、1つまたは複数の検出器によって検出することができる。
【0052】
多数の検出した活動は、本明細書で上に、また以下の例で記載するように、薬剤の医療コンプライアンスに相関することができる。さらに、検出した活動は、互いに異なる複数の薬剤の医療コンプライアンスに相関することができる。一実施形態では、検出した活動は、複数の異なる薬剤の取入の医療コンプライアンスに相関することができる。別の実施形態では、検出した活動は、複数の異なる薬剤の投与量の医療コンプライアンスに相関することができる。さらに別の実施形態では、検出した活動は、複数の異なる薬剤の投与頻度の医療コンプライアンスに相関することができる。
【0053】
別の実施形態では、複数の検出した活動は、本明細書で上に、また以下の例で記載するように、互いに異なる複数の薬剤の投与頻度および投与量の医療コンプライアンスに相関することができる。
【0054】
この方法は、これに限らないが、個別に、またはその2つ以上を組み合わせて、ACE抑制因子、β遮断薬、利尿薬、副腎皮質ステロイド、短時間作用型気管支拡張薬、長時間作用型気管支拡張薬、およびスタチンなどの薬剤の医療コンプライアンスを監視するステップを含む。
【0055】
この方法はまた、これに限らないが、ぜんそく、コレステロール、および鬱血性心不全(CHF)などの状態を治療することが可能である、薬剤の医療コンプライアンスを監視するステップを含む。病状は、互いに同様であるまたは異なっている可能性がある。
【0056】
図4を参照すると、被験者の薬剤コンプライアンスを監視する別の方法が記載されている。図4はフローチャートである。ステップ405は、活動検出器を提供することを含む。ステップ415は、活動検出器からのデータを収集することを含んでおり、ステップ425は検出器と通信する伝達装置を提供することを含む。活動は、薬剤の医療コンプライアンスを示す。伝達装置は、薬剤コンプライアンスを示す活動の発生に対して、リアルタイムで活動検出器から監視センタまでデータを通信する。
【0057】
一実施形態では、薬剤は本明細書で上に記載したように、薬剤容器内に提供される。薬剤容器は、薬剤容器の重量、形状、寸法、および色の変化などの、1つまたは複数の変化を検出することによって、薬剤の除去を検出するように動作可能である。一実施形態では、薬剤容器は、互いに異なる複数の薬剤の除去を検出するように構成されている。
【0058】
特定の実施形態では、薬剤容器は、薬剤容器の重量、形状、寸法、および色の変化などの、変化の組合せを検出することによって、互いに異なる複数の薬剤の除去を検出するように動作可能である。
【0059】
さらに、薬剤を投与する前に検出される活動の、被験者からの基準薬剤投与前測定または検出も得ることができる。例えば、心拍数が医療コンプライアンスを示す活動である場合、被験者からの心拍数の基準測定または検出は薬剤の投与前に行うことができる。心拍数はその後、薬剤を投与した後に、検出器によって検出することができる。心拍数などの検出した活動の基準薬剤投与前測定はその後、薬剤の投与中またはその後の検出した活動の測定と比較することができる。活動(心拍数など)は、医療コンプライアンスを評価するために、必要に応じて異なる時間間隔で繰返し測定または検出することができる。検出した活動の1つまたは複数の基準薬剤投与前測定は、薬剤の投与中またはその後の検出した活動の測定と比較することができる、または追加の投与中または後の薬剤測定を互いに比較することができる。
【0060】
この方法は、治療後指標などの薬剤から外れた後の検出した活動の測定を行うステップと、他の基準測定または薬剤上での測定と薬剤から外れた後の測定を比較するステップとを含む。
【0061】
この方法はさらに、規定の計画の効果を評価するために、治療後測定または検出を治療前基準測定または検出と比較するステップを含むことができる。
【0062】
以下の9つの実施例は、本発明のいくつかの特性を示しており、本発明をこれに限定することを意図したものではない。特に、実施例1〜3(表1〜3)および6〜8(表6〜8)は、その組合せが薬剤のコンプライアンスを示す多数の活動を検出することによって、医療コンプライアンスを監視することを示す。実施例4(表4)および8(表8)は、その組合せがCHFまたはぜんそくなどの所与の病状に対する多数の薬剤とのコンプライアンスを示す、多数の活動をそれぞれ検出することによって、医療コンプライアンスを監視することを示す。実施例9は、その組合せがCHFおよびぜんそくなどの多数の病状に対する多数の薬剤とのコンプライアンスを示す多数の活動を同時に検出することによって、医療コンプライアンスを監視することを示す。
【0063】
薬剤コンプライアンスの実施例は人間である患者を記載しているが、患者は動物であってもよい。例えば、一実施形態では、薬剤コンプライアンス監視システムおよび方法は、ペットの飼い主によって、ワクチン接種および抗生物質などの薬剤を与えられているペットの薬剤コンプライアンスを監視することができる。介護人は、獣医、または動物のあらゆる他の世話人であってもよい。薬剤コンプライアンス監視システムおよび方法は、ペットショップまたは動物保護施設、動物病院などの、大規模の設定でも同様に、薬剤が与えられる動物の薬剤コンプライアンスを監視することができる。
[実施例1]
ACE抑制因子
実施例1は、ACE抑制因子薬剤のコンプライアンスに関連する活動の多数の組合せを検出することによって、薬剤コンプライアンスを監視することを示す。表1に示すように、いくつかの種類の検出器は、これに限らないが、個別に、またはその2つ以上を組み合わせて、雑音検出器によって検出することができる咳、圧力モニタによって検出することができる下肢および足のむくみ、動作検出器によって検出することができる状態の安定化、安静時の息切れ、睡眠または食事の変化、および尿サンプルによって検出することができる排泄した薬物または排泄した薬物特定代謝産物などの、ACE抑制因子をとるコンプライアンスに対応する多数の活動を検出することができる。したがって、様々な種類の検出器が、ACE抑制因子を適合した方法でとることを示す多数の活動を検出することができる。
[実施例2]
β遮断薬
実施例2は、β遮断薬薬剤をとることに関連する活動の多数の組合せを検出することによって、薬剤コンプライアンスを監視することを示す。表2に示すように、いくつかの種類の検出器はこれに限らないが、個別に、またはその2つ以上を組み合わせて、脈拍数検出器またはモニタによって検出することができる徐脈、動作検出器および/または雑音検出器によって検出することができる疲労感および不眠、体重計によって検出することができる急激な体重増加、布片によって検出することができる脱水症状、心拍数モニタによって検出することができる心拍数の低下、呼吸検出器によって検出することができる安静時の息切れ、睡眠または食事の変化、および尿サンプルによって検出することができる排泄した薬物または排泄した薬物特定代謝産物などの、β遮断薬をとるコンプライアンスに対応する多数の活動を検出することができる。したがって、様々な種類の検出器が、その組合せがβ遮断薬をとることを示す多数の活動を適合した方法で検出することができる。
[実施例3]
利尿薬
実施例3は、利尿薬をとることに関連する活動の多数の組合せを検出することによって、薬剤コンプライアンスを監視することを示す。表3に示すように、いくつかの種類の検出器は、これに限らないが、個別に、またはその2つ以上を組み合わせて、体重計によって検出することができる急激な体重増加、トイレを流すハンドルおよび/または便器上の検出器によって検出することができる頻尿、動作検出器によって検出することができる極度の疲労感、布片によって検出することができる脱水症状、動作検出器によって検出することができる食欲不振、状態の安定化、安静時の息切れ、睡眠または食事の変化、および尿サンプルによって監視することができる排泄した薬物または排泄した薬物特定代謝産物などの、利尿薬をとることのコンプライアンスに対応する多数の活動を検出することができる。したがって、様々な種類の検出器が、その組合せが利尿薬をとることを示す多数の活動を適合した方法で検出することができる。
[実施例4]
CHFに対するACE抑制因子、β遮断薬、および利尿薬
実施例4は、病状に対応する多数の薬剤に関連する活動の多数の組合せを検出することによって、薬剤コンプライアンスを監視することを示す。表4に示すように、多数の薬剤としては、CHFの病状に対応する、ACE抑制因子、β遮断薬、および利尿薬が挙げられる。実施例1〜3で上に記載したいくつかの種類の検出器は、ACE抑制因子、β遮断薬、および利尿薬をとるコンプライアンスを示す活動の多数の組合せを検出することができる。単一の活動は必ずしもコンプライアンスを示さない可能性があるが、様々な種類の検出器が、その組合せが多数の異なる薬剤の医療コンプライアンスを示す活動の多数の組合せを適合した方法で検出することができる。
[実施例5]
副腎皮質ステロイド
実施例5は、副腎皮質ステロイドのコンプライアンスに関連する活動の多数の組合せを検出することによって、薬剤コンプライアンスを監視することを示す。表5に示すように、いくつかの種類の検出器は、個別に、またはその2つ以上を組み合わせて、動作検出器によって検出することができる喉の痛みおよび睡眠障害、呼吸検出器によって検出することができる肺機能の改善、症状の改善、急性症状の減少、入院の必要性の減少、救急吸入器の使用の減少、および吐き出された薬物または粒子状物質などの、副腎皮質ステロイドをとるコンプライアンスに対応する多数の活動を検出することができる。したがって、様々な種類の検出器が、その組合せが副腎皮質ステロイドをとることを示す多数の活動を適合した方法で検出することができる。
[実施例6]
短時間作用型気管支拡張薬
実施例6は、短時間作用型気管支拡張薬のコンプライアンスに関連する活動の多数の組合せを検出することによって、薬剤コンプライアンスを監視することを示す。表6に示すように、いくつかの種類の検出器は、個別に、またはその2つ以上を組み合わせて、心拍数モニタによって検出することができる心拍数の増加、布片によって検出することができる口の渇き、冷蔵庫またはコンロ検出器によって検出することができる食欲の低下、呼吸検出器によって検出することができる急性ぜんそく発作の停止、および吐き出された薬物または吐き出された粒子状物質などの、短時間作用型気管支拡張薬をとるコンプライアンスに対応する多数の活動を検出することができる。したがって、様々な種類の検出器が、その組合せが短時間作用型気管支拡張薬をとることを示す多数の活動を適合した方法で検出することができる。
[実施例7]
長時間作用型気管支拡張薬
実施例7は、長時間作用型気管支拡張薬のコンプライアンスに関連する活動の多数の組合せを検出することによって、薬剤コンプライアンスを監視することを示す。表7に示すように、いくつかの種類の検出器は、個別に、またはその2つ以上を組み合わせて、心拍数モニタによって検出することができる心拍数の増加、布片によって検出することができる口の渇き、冷蔵庫またはコンロ検出器によって検出することができる食欲の低下、雑音検出器によって検出することができる咳、呼吸検出器によって検出することができる急性症状の減少、入院の必要性の減少、救急吸入器の使用の減少、および吐き出された薬物または吐き出された粒子状物質などの、長時間作用型気管支拡張薬をとるコンプライアンスに対応する多数の活動を検出することができる。したがって、様々な種類の検出器が、長時間作用型気管支拡張薬をとることを示す多数の活動を適合した方法で検出することができる。
[実施例8]
ぜんそくに対する副腎皮質ステロイド、短時間作用型気管支拡張薬、および長時間作用型気管支拡張薬
実施例8は、病状に対応する多数の薬剤に関連する活動の多数の組合せを検出することによって、薬剤コンプライアンスを監視することを示す。表8に示すように、多数の薬剤としては、ぜんそくの病状に対応する、副腎皮質ステロイド、短時間作用型気管支拡張薬、および長時間作用型気管支拡張薬が挙げられる。実施例4〜7で上に記載したいくつかの種類の検出器は、副腎皮質ステロイド、短時間作用型気管支拡張薬、および長時間作用型気管支拡張薬をとるコンプライアンスを示す活動の多数の組合せを検出することができる。単一の活動は必ずしもコンプライアンスを示さない可能性があるが、様々な種類の検出器が、ぜんそくまたは別の状態に対する多数の異なる薬剤の医療コンプライアンスを示す活動の多数の組合せを適合した方法で検出することができる。
[実施例9]
CHFおよびぜんそく病状
実施例9は、多数の異なる病状に対応する多数の薬剤に関連する活動の多数の組合せを検出することによって、薬剤コンプライアンスを監視することを示す。表9に示すように、多数の薬剤としては、CHFおよびぜんそくの異なる病状に対応する、ACE抑制因子、β遮断薬、利尿薬、副腎皮質ステロイド、短時間作用型気管支拡張薬、および長時間作用型気管支拡張薬が挙げられる。実施例1〜3および4〜7で上に記載したいくつかの種類の検出器は、それぞれACE抑制因子、β遮断薬、利尿薬、副腎皮質ステロイド、短時間作用型気管支拡張薬、および長時間作用型気管支拡張薬をとるコンプライアンスを示す活動の多数の組合せを検出することができる。単一の活動は必ずしもコンプライアンスを示さない可能性があるが、様々な種類の検出器が、その組合せがCHFおよびぜんそくなどの異なる病状に対する多数の異なる薬剤の医療コンプライアンスを示す、多数の活動を検出することができる。
【0064】
【表2】

【0065】
【表3】

【0066】
【表4】

【0067】
【表5】

【0068】
【表6】

【0069】
【表7】

【0070】
【表8】

【0071】
【表9】

【0072】
【表10】

様々な変更および変形を、本発明の精神または範囲から逸脱することなく、本発明の方法およびシステムに加えることができることが、当業者には明らかだろう。したがって、本発明は、頭記の特許請求の範囲およびその同等物内にある変更および変形を含むことを意図している。
【0073】
本発明は、限られた数の態様のみに関して詳細に説明したが、本発明はこのような開示した態様に限るものではないことを理解すべきである。むしろ、本発明は、本明細書には記載されていないが、特許請求の範囲内に相当する、あらゆる数の変更、変形、代替、または相当配置を組み込むように変えることができる。加えて、本発明の様々な実施形態を説明したが、本発明の態様は記載した実施形態をいくつかだけ含むことができることを理解されたい。したがって、本発明は前述の説明によって記載されると解釈すべきではなく、頭記の特許請求の範囲によってのみ制限されるものである。
【図面の簡単な説明】
【0074】
【図1】本発明の一実施形態による、薬剤コンプライアンス監視システムの略図である。
【図2】本発明の一実施形態による、薬剤コンプライアンス監視システムの別の略図である。
【図3】本発明の一実施形態による、薬剤コンプライアンスを監視する方法のフローチャートである。
【図4】本発明の一実施形態による、薬剤コンプライアンスを監視する方法の別のフローチャートである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
薬剤の医療コンプライアンスを示す活動を検出するように構成された検出器と、
前記検出器と通信する伝達装置と、
前記伝達装置と通信する監視センタとを備えた、薬剤コンプライアンス監視システムであって、
前記伝達装置は、コンプライアンスを示す前記活動の発生に対して、リアルタイムで前記検出器から前記監視センタにデータを通信するようになされるシステム。
【請求項2】
被験者の近くに、前記検出器および前記伝達装置と通信して位置決めされた通信継電器盤をさらに備えた、請求項1記載のシステム。
【請求項3】
前記伝達装置は、有線電話、無線電話、双方向トランシーバ、ポケベル、ケーブル、およびインターネットからなる群から選択された、少なくとも1つの通信媒体を備える、請求項1記載のシステム。
【請求項4】
前記監視センタは、薬剤コンプライアンスを示す活動に関するデータを受信およびコンパイルするデータベースを備える、請求項1記載のシステム。
【請求項5】
前記監視センタは、有線電話、無線電話、ポケベル、双方向トランシーバ、ファックス、ケーブル、eメール、およびインターネットからなる群から選択された、少なくとも1つの通信媒体を通して介護人と通信するようになされる、請求項1記載のシステム。
【請求項6】
要求に応じてリアルタイム状態報告を発生させる状態報告発生器をさらに備える、請求項1記載のシステム。
【請求項7】
前記検出器は前記被験者の上にある、請求項1記載のシステム。
【請求項8】
複数の検出器をさらに備える、請求項1記載のシステム。
【請求項9】
前記複数の検出器は、前記被験者の近くにある、請求項8記載のシステム。
【請求項10】
前記検出器は、動作検出器、血圧検出器、心拍数検出器、薬剤アクセス検出器、化学物質検出器、睡眠検出器、体重増減検出器、脈拍数検出器、および尿検査検出器からなる群から選択された少なくとも1つの検出器を備える、請求項1記載のシステム。
【請求項11】
前記検出器は、生理学的態様、副作用、疾病軽減、および物理的指標からなる群から選択された、医療コンプライアンスを示す1つまたは複数の活動を検出するように構成されている、請求項1記載のシステム。
【請求項12】
前記生理学的態様は、薬物の排泄した形、排泄した薬物特定代謝産物、薬物の吐き出された形、および吐き出された粒子状物質からなる群から選択される、請求項11記載のシステム。
【請求項13】
前記副作用は、咳、下肢のむくみ、足のむくみ、低脈拍、疲労感、不眠、体重増加、頻尿、疲労感、脱水症状、食欲不振、喉の痛み、睡眠困難、心拍数増加、口の渇き、食欲減退、喉の渇き、倦怠感、および胃のむかつきからなる群から選択される、請求項11記載のシステム。
【請求項14】
前記疾病軽減は、状態の安定、安静時の息切れがなくなること、睡眠の変化、食事の変化、心拍数の減少、過剰流体がなくなること、一定の体重の維持、肺機能の改善、症状の改善、急性症状の減少、入院の必要性の減少、救急吸入器の使用の減少、および急性発作の減少からなる群から選択される、請求項11記載のシステム。
【請求項15】
薬剤コンプライアンスを示す前記複数の活動の組合せは、前記被験者が投薬取入、投与量、または投与頻度に従っているかどうかを示す、請求項1記載のシステム。
【請求項16】
前記監視センタは、前記被験者が薬剤コンプライアンスを示す前記複数の活動の組合せに基づいて、前記薬剤に従っているかどうか結論付けるように構成されたモデリング操作を含む、請求項1記載のシステム。
【請求項17】
前記モデリング操作は、前記被験者が定性的または定量的方法で従っているかどうか結論付けるように構成された、請求項16記載のシステム。
【請求項18】
前記モデリング操作は、人工知能、統計的モデリング、およびハイブリッド融合技術からなる群から選択された、少なくとも1つのモデルを含む、請求項16記載のシステム。
【請求項19】
前記検出器は、薬剤コンプライアンスを示す複数の活動を検出するように構成されている、請求項1記載のシステム。
【請求項20】
薬剤コンプライアンスを示す前記複数の活動は、互いに異なる複数の薬剤に相関する、請求項19記載のシステム。
【請求項21】
互いに異なる前記複数の薬剤は、互いに異なる複数の病状に対応する、請求項20記載のシステム。
【請求項22】
薬剤のコンプライアンスを示す複数の活動を検出するように構成された、複数の検出器をさらに備えた、請求項19記載のシステム。
【請求項23】
薬剤容器からの前記薬剤の除去を検出するように構成された、前記薬剤を保持する薬剤容器をさらに備えた、請求項1記載のシステム。
【請求項24】
前記薬剤容器は、重量、形状、寸法、および色の変化からなる群から選択された少なくとも1つの変化を検出することによって、前記薬剤の除去を検出するように構成されている、請求項23記載のシステム。
【請求項25】
前記薬剤容器は、互いに異なる複数の薬剤の除去を検出するように構成されている、請求項23記載のシステム。
【請求項26】
前記薬剤容器は、重量、形状、寸法、および色の変化からなる群から選択された変化の組合せを検出することによって、互いに異なる前記複数の薬剤の除去を検出するように構成されている、請求項25記載のシステム。
【請求項27】
前記監視センタは、前記被験者の薬剤コンプライアンスを示す前記活動のパターンを検索するようになされる検索機構を備える、請求項1記載のシステム。
【請求項28】
介護人は、どの活動が薬剤コンプライアンスを示すかを判断する、請求項1記載のシステム。
【請求項29】
i)被験者によって薬剤の医療コンプライアンスを示す活動を検出するステップと、
ii)薬剤コンプライアンスを示す前記活動の発生に対して、リアルタイムで前記検出した活動を監視センタに伝達するステップとを含む、薬剤コンプライアンスを監視する方法。
【請求項30】
前記検出した活動を前記薬剤の医療コンプライアンスに相関させるステップをさらに含む、請求項29記載の方法。
【請求項31】
前記検出した活動を薬剤の取入、投与量、または投与頻度の医療コンプライアンスに相関させるステップをさらに含む、請求項29記載の方法。
【請求項32】
前記被験者が薬剤コンプライアンスを示す前記複数の活動の組合せに基づいて、前記薬剤に従っているかどうか結論付けるように、モデリング操作を行うステップをさらに含む、請求項29記載の方法。
【請求項33】
前記モデリング操作は、人工知能、統計的モデリング、およびハイブリッド融合技術からなる群から選択された、少なくとも1つのモデルを含む、請求項32記載の方法。
【請求項34】
薬剤の薬剤コンプライアンスを示す複数の活動を検出するステップをさらに含む、請求項29記載の方法。
【請求項35】
前記検出した活動を薬剤の医療コンプライアンスに相関させるステップをさらに含む、請求項34記載の方法。
【請求項36】
前記複数の検出した活動を互いに異なる複数の薬剤の医療コンプライアンスに相関させるステップをさらに含む、請求項35記載の方法。
【請求項37】
前記検出した複数の活動を前記複数の薬剤の取入、投与量、または投与頻度の医療コンプライアンスに相関させるステップをさらに含む、請求項36記載の方法。
【請求項38】
前記被験者が薬剤コンプライアンスを示す複数の活動の組合せに基づいて、前記複数の薬剤に従っているかどうか結論付けるように、モデリング操作を行うステップをさらに含む、請求項36記載の方法。
【請求項39】
前記モデリング操作を行うステップは、前記被験者が定性的または定量的方法で従っているかどうか結論付ける、請求項38記載の方法。
【請求項40】
前記被験者の薬剤コンプライアンスを示す前記活動のパターンを検索するステップをさらに含む、請求項29記載の方法。
【請求項41】
前記薬剤は、ACE抑制因子、β遮断薬、利尿薬、副腎皮質ステロイド、短時間作用型気管支拡張薬、長時間作用型気管支拡張薬、およびスタチンからなる群から選択された少なくとも1つの薬剤を含む、請求項29記載の方法。
【請求項42】
前記薬剤は、ぜんそく、コレステロール、およびCHFからなる群から選択された状態を治療することが可能な少なくとも1つの薬剤を含む、請求項29記載の方法。
【請求項43】
前記薬剤の除去を検出するように動作可能である薬剤容器内に前記薬剤を提供するステップをさらに含む、請求項29記載の方法。
【請求項44】
前記薬剤容器は、重量、形状、寸法、および色の変化からなる群から選択された少なくとも1つの変化を検出することによって、薬剤の除去を検出するように動作可能である、請求項43記載の方法。
【請求項45】
前記薬剤容器は、互いに異なる複数の薬剤の除去を検出するように動作可能である、請求項43記載の方法。
【請求項46】
前記薬剤容器は、重量、形状、寸法、および色からなる群から選択された変化の組合せを検出することによって、互いに異なる前記複数の薬剤の除去を検出するように動作可能である、請求項45記載の方法。
【請求項47】
薬剤コンプライアンスを示す前記活動の、前記被験者から基準薬剤投与前検出を検出するステップをさらに含む、請求項29記載の方法。
【請求項48】
前記基準薬剤投与前検出を薬剤と同時の検出と比較するステップをさらに含む、請求項46記載の方法。
【請求項49】
薬剤投与後検出を検出するステップをさらに含む、請求項29記載の方法。
【請求項50】
i)活動検出器を提供するステップであって、前記活動は薬剤の医療コンプライアンスを示すステップと、
ii)前記活動検出器からデータを収集するステップと、
iii)前記検出器と通信する伝達装置を提供するステップであって、前記伝達装置は、薬剤コンプライアンスを示す前記活動の発生に対して、リアルタイムで前記活動検出器から監視センタに前記データを通信するステップとを含む、被験者の薬剤コンプライアンスを監視する方法。
【請求項51】
薬剤を保持するように構成され、前記薬剤の除去を検出するように構成されたセンサを備える区画を備えた薬剤容器。
【請求項52】
前記センサは、コンプライアンスを示す前記活動の発生に対して、リアルタイムで前記検出器から前記監視センタにデータを通信するようになされる伝達装置と通信する、請求項51記載の薬剤容器。
【請求項53】
複数の区画をさらに備えた、請求項51記載の薬剤容器。
【請求項54】
前記薬剤容器は回路を備える、請求項51記載の薬剤容器。
【請求項55】
前記区画はカバーを備えており、前記センサは前記カバーの開口と相関して前記薬剤の除去を検出するように構成されている、請求項51記載の薬剤容器。
【請求項56】
薬剤の医療コンプライアンスを示す複数の活動を検出するように構成された、複数の検出器と、
コンプライアンスを示す前記複数の活動の発生に対して、リアルタイムで前記複数の検出器からデータを受信する監視センタとを備えた、薬剤コンプライアンス監視システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2009−519514(P2009−519514A)
【公表日】平成21年5月14日(2009.5.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−544543(P2008−544543)
【出願日】平成18年12月11日(2006.12.11)
【国際出願番号】PCT/US2006/046957
【国際公開番号】WO2007/070396
【国際公開日】平成19年6月21日(2007.6.21)
【出願人】(390041542)ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ (6,332)
【氏名又は名称原語表記】GENERAL ELECTRIC COMPANY
【Fターム(参考)】