説明

薬剤処置具

【要 約】
【課 題】塗り薬や貼り薬などの薬剤を背中に1人で塗ったり貼ったりする薬剤処置具は、背中の中央部まで薬剤を届かせるために長い柄が必要になるが、柄の部分と薬剤を保持する薬剤保持体が一体のためそれぞれ専用になり、柄の部分がじゃまになって置く場所をとり、また、それぞれの薬剤処置具を用意する必要から探す手間がかかったり、用途に応じて複数の薬剤処置具を揃えると価格が高くなるなどの問題があった。
【解決手段】薬剤保持体の一部に着脱自在の柄を設けて薬剤保持体の付け替えを容易にしたことを特徴とし、薬剤保持体の基枠の内部に掛止突起部を有する挿入穴を設けると共に、挿入穴に挿入する柄の一端部の側部に掛止突起部に掛止可能な掛止切欠部と、一端部の平面部長手方向にすり割りを設けた薬剤処置具である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、塗り薬や貼り薬などの薬剤を1人で背中に塗ったり貼ったりする薬剤処置具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、塗り薬や貼り薬などの薬剤を1人で背中に塗ったり貼ったりするために、長い柄の先に塗り薬の容器を保持する保持枠を備えた塗り具(例えば特許文献1、特許文献2参照。)や、柄の先に軟膏を塗り移す軟膏ぬり体を備えた軟膏塗り具(例えば特許文献3参照。)や、柄の先に湿布を装着する保持枠を備えた湿布貼付具(例えば特許文献4参照。)がある。
【0003】
【特許文献1】特開2007−268234号公報
【特許文献2】特開平9−225038号公報
【特許文献3】特開2005−177057号公報
【特許文献4】特開2001−299933号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
塗り薬や貼り薬などの薬剤を背中に1人で塗ったり貼ったりする薬剤処置具は、背中の中央部まで薬剤を届かせるために長い柄が必要になるが、以上に述べた特許文献1と特許文献2の塗り具は、塗り薬の容器を保持する薬剤保持体から容器は容易に着脱できるものの、特許文献1から特許文献4のいずれの薬剤処置具も、柄の部分と薬剤保持体は一体で着脱できず、柄の部分がじゃまになって置く場所をとり、また、それぞれ専用の薬剤処置具を用意する必要から探す手間がかかったり、用途に応じて複数の薬剤処置具を揃えると価格が高くなるなどの問題があった。
【0005】
本発明は、このような従来の技術が有していた問題を解決しようとするものであり、薬剤保持体と柄を分離し、柄を共通にして着脱自在にすると共に、容器の形状が異なる塗り薬や軟膏にも共通の薬剤保持体で対応でき、汎用性があり置く場所をとらない薬剤処置具を実現することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、塗り薬や貼り薬等の薬剤を人体に1人ででも塗布や貼り付け可能とする薬剤処置具であって、塗り薬などの薬剤が入った容器、或いは軟膏などの薬剤を塗り移す薬剤塗布具、或いは湿布などの薬剤そのものを保持する薬剤保持体の一部に、着脱自在の柄を設けて薬剤保持体の付け替えを容易にしたことを特徴とする薬剤処置具である。
【0007】
ここで薬剤保持体には、その骨格を形成する基枠の外面に、内部に掛止突起部を有する挿入穴を設け、挿入穴に挿入する柄には、その一端部の側部に掛止突起部に掛止可能な掛止切欠部と、一端部の平面部長手方向にすり割りを設け、すり割りの幅が狭まる方向に押し戻しさせることにより、基枠の掛止突起部と柄の掛止切欠部が掛止或いは掛止解除されるようにして、基枠に柄を着脱自在に取り付けている。
【0008】
そして、塗り薬用の薬剤保持体は、その骨格を形成する基枠が角体であって、その垂直面と水平面に挿入穴を設けると共に、垂直面に対向する垂直面にはV字型の切欠溝を有する一対の支持片を設け、一対の支持片の背後には薬剤容器又は薬剤塗布具を固定可能にする固定帯の端部を設けている。
【0009】
なお、本発明で言う角体とは、四角形や直角三角形をした角体や、角片を組み合わせた角体で、本実施例では角片をL字型に組み合わせた角体で説明する。
【0010】
また、一対の支持片の背後とは、支持片が設けられている垂直面より後方をさし、角体の両側面も含まれる。
【0011】
以上のような構造にすることにより、V字型切欠溝に筒型或いはL字型の薬剤容器を固定帯で固定し、垂直面に設けた挿入穴に柄を挿入して筒型の薬剤容器に対応し、水平面に設けた挿入穴に柄を挿入してL字型の薬剤容器に対応している。
【0012】
また、柄の後端部の厚さを薄くしてほぼ直角に曲げてヘラ状或いは孫の手状にすると、柄を取外して孫の手として使用したり、貼った湿布をはがすのにも使用できて便利である。
【0013】
さらに、薬剤が軟膏の場合は軟膏が入った容器を薬剤保持体に直接保持して塗ることができないので、薬剤保持体のV字型溝に固定して用いる軟膏塗布用の薬剤塗布具を用意して、薬剤塗布具に軟膏を塗り付け、薬剤塗布具を介して背中に塗ることもできる。
【0014】
この薬剤塗布具は、先端部が平坦で外周が面取りされた棒状体で、平坦面に軟膏を塗り付けて背中に移し塗るもので、先端部が肌に触れたときに肌触りがいいように、先端部を被覆材で覆って止め環で止めてもよく、被覆材を二重にして遮断材を介して覆ってもよい。
【0015】
また、先端部の近傍に鍔を設けると、止め環を挿入するときのストッパーの役割をすると共に、V字型溝に取り付けるときのガイドにもなり、さらに、薬剤塗布具を薬剤保持具に取り付けて肩叩きとしても使用できるが、そのときは鍔がストッパーにもなる。
【0016】
さらに、薬剤処置具を保管時に、薬剤塗布具の先端部が汚れたり、他のものに触れないように先端部に閉塞管状のキャップを被せてもよく、キャップの材質をゴムやスポンジなどの弾性材にして先端部を球面にすると、肩叩きとして使用したときにクッション材になる。
【0017】
また、薬剤が湿布などの貼り薬の場合は、湿布を保持する貼り薬用の薬剤保持体を別に準備して共通の柄を取り付けて湿布を貼り付ける。
【0018】
この貼り薬用の薬剤保持体は、その骨格を形成する基枠が長方形の板状体であって、その長手方向の両側面に設けた保持板の前方内部に、回転軸を介してローラーを回動自在に設け、ローラーの外周接線延長上に上板を傾斜させて設け、基枠の後方下部に柄の挿入穴と、保持板の後方下部に支点軸を介して分割式の固定片を開閉自在に設けている。
【発明の効果】
【0019】
上述したように本発明の薬剤処置具は、薬剤が塗り薬でも貼り薬でも柄が共通であり、薬剤保持体と柄が分離できるので保管時に場所をとらず、また、塗り薬の容器が筒型やL字型さらには薬剤が軟膏でも共通の薬剤保持体で対応できるので、それぞれの薬剤処置具を探す手間もかからず、価格も割安になる。
【0020】
また、柄が分離できることにより柄を孫の手としても使用でき、製品にしたときにパッケージも小さくなり、輸送コストも削減できる。
【0021】
さらに、薬剤保持体に棒状体の薬剤塗布具を取り付けて、そのまま、或いはその先端部にキャップを被せて肩叩き具としても使用できるなどの効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下、本発明の最良の実施の形態を、実施例に基づき図面を参照して説明する。
【実施例1】
【0023】
本発明の第1実施例として筒型容器(図9)或いはL字型容器(図11)に入った塗り薬に対応した場合を図1〜図12を参照して説明する。
【0024】
図1〜図5において、符号1は筒型或いはL字型の容器に入った塗り薬を保持する薬剤保持体で、L字型をした角体の横枠と縦枠で構成された基枠2で骨格を成し、基枠2の横枠の端面部に薬剤保持体1を支持する柄3を挿入する断面が長方形をした挿入穴4を縦枠に向かって設け、図1と図3に示すように、挿入穴4の奥方向の短辺内面に、一面が短辺内面に対し垂直で他面が挿入口に向かって傾斜して突起した掛止突起部5を形成する。
【0025】
柄3は図6、図7に示すように、断面が薬剤保持体1の挿入穴4と合致する長方形の長尺で、平面部(長辺側)を背中に沿うように弓なりに曲げ、一端部の平面部の長手方向に幅が掛止突起部5の突起の高さより広いすり割り6を設け、一端部の側部(短辺側)に挿入穴4の掛止突起部5に掛合する、一面が一端部の側部面に垂直で他面が他端部に向かって傾斜して切欠かれた掛止切欠部7が設けられている。
【0026】
すり割り6を設けることにより、柄3の一端部の側部を押すとすり割り6の幅が狭まり、離すと戻るので、柄3を挿入穴4に挿入すると掛止突起部5に掛止切欠部7が掛合し、垂直面同士が当たって柄が抜けることが無く、柄3の一端部の側部を押すことによりすり割り6の幅が狭まるので、掛止突起部5と掛止切欠部7との掛合が外れて柄3が抜き取れるようになる。
【0027】
また、他端部の肉厚を次第に薄くしながら弓なりに曲がった方向へほぼ直角に曲げ、ヘラ状或いは孫の手状の引掻き部8(図7)を形成する。
【0028】
柄3の他端部を上記のようにヘラ状或いは孫の手状にすることにより、柄3を単独で孫の手としても使用でき、また、後述する実施例3の、貼り薬用の薬剤保持体を用いて貼り付けた湿布を剥がすのに使用する。
【0029】
また、柄3の材質は掛止突起部5と掛止切欠部7を確実に掛合させるために、弾性がある樹脂あるいは竹或いは硬い木が適当で、基枠2の材質は樹脂でも木でもよいが、木でつくると温かみがあり、調度品として室内に置くのに適した健康器具になる。
【0030】
そして、V字型に切り欠かれたV字型溝9を有する一対の支持片10を縦壁の表面に設け、縦枠の裏面に薬剤容器又は薬剤塗布具を固定可能な材質がゴム等の弾性体でできた固定帯11の一端部を取り付ける。
【0031】
固定帯11は一端部の表面に面状ファスナー12を貼り付け、他端部の裏面に面状ファスナー12に面着する被面状ファスナー13を取り付ける。
【0032】
そして、図8、図9に示すように、V字型溝9の部分に筒型容器14を取り付け、筒型容器14を囲むように固定帯11を回して他端部の被面状ファスナー13を一端部の面状ファスナー12に面着させて固定し、柄3を挿入穴4に挿入して図10に示すように柄3の後部を持って薬剤保持体1を背中の方へ回し塗り付ける。
【0033】
また、L字型容器15の場合は、図11に示すように、容器の本体に対して薬剤の吐出口が直角方向に向いているので、それに対応するために挿入穴4とは別の挿入穴16を設ける。
【0034】
挿入穴16は基枠2の縦枠の上面部に、断面形状が挿入穴4と同形状で横枠に向かって設けられ、挿入穴16の奥方向の短辺内面に、柄3の掛止切欠部7に掛合する、一面が内面に対し垂直で他面が挿入口に向かって傾斜して突起した掛止突起部17が形成されている。
【0035】
L字型容器15の薬剤を塗るときは図11に示すように、薬剤保持体1のV字型溝9にL字型容器15を固定帯11で固定し、柄3を挿入穴16に挿入して図12に示すように、柄3の後部を持って薬剤保持体1を背中の方へ回し塗り付ける。
【実施例2】
【0036】
以上の薬剤は容器に入った塗り薬を直接塗る場合を対象としたもので、次に、第2の実施例として軟膏など容器から指で取り出して塗るような場合について図13〜図20を参照して説明する。
【0037】
軟膏の場合などは直接容器を薬剤保持体1に装着して塗ることができないので図13〜図16に示すように、筒型容器14と同様に筒状の薬剤塗布具18を薬剤保持体1に取り付けて薬剤塗布具18を介して移し塗ることになる。
【0038】
薬剤塗布具18は、軟膏を表面に塗り付ける外周が平坦で滑らかに面取りされた先端部19と、その近傍に鍔20を設けた棒状体21で形成されている。
【0039】
また、図示されてはいないが、鍔20を設けずに先端部19の直径に対し後方を小さくした段付きの棒状体21でもよいし、ストレート形状の棒状体21にして、V字型溝9で受ける部分が入り込むように棒状体21の前後に溝を掘り込んでもよい。
【0040】
棒状体21の材質は樹脂でも木でもよいが、木の場合は先端部19に付着した塗り残しの軟膏を拭き取りづらいので、先端部19の表面に樹脂などのコーティング剤を塗布してもよい。
【0041】
また、先端部19が肌に触れたときに肌触りがいいように先端部19を被覆材で覆うといいが、図14に示すように、円形をした布状の布状物22で覆って断面が円形或いは四角形の止め環23で固定してもよもよく、これにより、特に棒状体21が樹脂の場合は先端部19が直接肌に触れると冷たく感じるのでそれを防ぐ効果もある。
【0042】
ここで、鍔20は止め環23を挿入するときに入り過ぎないようにストッパーの役割をすると共に、V字型溝9に取り付けるときのガイドにもなり、さらに、薬剤塗布具18を肩叩きとして使用するときのストッパーにもなる。
【0043】
さらに、布状物22から染み出た軟膏が棒状体21の先端部19に付着するのを防ぐために、図15に示すように、布状物22と先端部19の間に布状物22と同じ円形をした布状の遮断材24を挟んでもよい。
【0044】
布状物22の材質は、肌触りがよく軟膏が付着しやすい布であれば織布でも不織布でもよく、遮断材24はビニールのような不透性のある材料が適しているが、被覆材22の裏面に不透性のある材料を塗布或いは貼り付けてもよく、そうすると遮断材24は不要になる。
【0045】
また、保管中に先端部19に汚れが付着しないように、図17に示すように、先端部19に閉塞管状のキャップ25を被せてもよく、図18に示すように先端部19に被覆材を被せたときは、被覆材の上からキャップ25を被せてもよい。
【0046】
キャップ25の材質は樹脂或いは木でもよいが、ゴムやスポンジなどの弾性体にすると、肩叩きとして使用したときのクッション材にもなり、図18に示すように、キャップ25の先端部を球面にするとさらにクッション性がよくなる。
【0047】
この薬剤塗布具18を使用するときは図19に示すように、前記筒型容器14と同様に薬剤保持体1のV字型溝9に薬剤塗布具18を固定帯11で固定し、柄3を挿入穴4に挿入した状態で先端部19に軟膏を塗り付け、図20に示すように、柄3の後部を持って薬剤保持体1を背中の方へ回し移し塗る。
【実施例3】
【0048】
次は、第3の実施例として湿布のような貼り薬の場合を図21〜図26で説明する。
【0049】
湿布のような貼り薬の場合は、薬剤の形状が全く異なるので、図21、図22に示すように、貼り薬用の薬剤保持体26を使用するが、薬剤保持体26を支持する柄3は共通である。
【0050】
薬剤保持体26は、その骨格を形成する基枠27が長方形の板状体で、その長手方向の両側面に設けた保持板28の前方内部に、回転軸29を介してローラー30を回動自在に設け、ローラー30の外周接線延長上に上板31を傾斜させて設け、保持板28の後方下部に支点軸32を介して分割式の固定片33が左右に並べて開閉自在に取付けられている。
【0051】
そして、図23に示すように、基枠27の後方下部に断面形状が挿入穴4と同形状の挿入穴34を設け、挿入穴34の奥方向の短辺内面に柄3の掛止切欠部7に掛合する、一面が短辺内面に対し垂直で他面が挿入口に向かって傾斜して突起した掛止突起部35を形成する。
【0052】
この薬剤保持体26を使用するときは図24、図25に示すように、柄3を挿入穴34に挿入し、床36或いは台上に置いて固定片33を開き、あらかじめ剥離フィルムを剥した湿布37を、粘着面を上向きにしてローラー30の上部と上板31の面上に載せ、湿布37の上端部の方を上板31の上面との間に挟み込む様にして固定片33を閉じると、湿布37の粘着面に固定片33の裏面が粘着し、湿布37が薬剤保持体26に固定される。
【0053】
ここで、固定片33を閉じるときは図24に示すように、湿布をつまんだ指を両方同時に離せないので、右側の指を離したら右側の固定片33を閉じ、左側の指を離したら左側の固定片33を閉じるようにする。
【0054】
そして、図26に示すように、柄3の後部を持って薬剤保持体26を背中の方へ回し、ローラー30を背中に押し付けると、湿布37が背中に貼り付く。次に、柄3を上方へ引き上げると固定片33から湿布37が引き剥がされ、さらに、柄3を下方に持って行き、ローラー30を転がし背中の凹凸に倣わせて湿布37の全面を密着させる。
【0055】
また、使用済みの湿布37を剥がすときは、薬剤保持体26から柄3を取外してすり割り6がある方の一端部を持ち、引掻き部8を背中に押し当てて湿布37の接着面に潜り込ませながら押し下げて剥ぎ取る。
【図面の簡単な説明】
【0056】
【図1】塗り薬の薬剤保持体に柄を取り付けた薬剤処置具の一部切欠平面図
【図2】塗り薬の薬剤保持体に柄を取り付けた薬剤処置具の側断面図
【図3】塗り薬の薬剤保持体の一部切欠平面図
【図4】塗り薬の薬剤保持体の側断面図
【図5】塗り薬の薬剤保持体の一部切欠正面図
【図6】柄の平面図
【図7】柄の側断面図
【図8】筒型容器を装着した柄が付いた塗り薬の薬剤保持体の一部切欠平面図
【図9】筒型容器を装着した柄が付いた塗り薬の薬剤保持体の側断面図
【図10】柄が付いた塗り薬の薬剤保持体に筒型塗り薬を装着して塗っているところ
【図11】L型容器を装着した柄が付いた塗り薬の薬剤保持体の側断面図
【図12】柄が付いた塗り薬の薬剤保持体にL字型塗り薬を装着して塗っているとこ ろ
【図13】軟膏を塗る薬剤塗布具の側面図
【図14】先端部に布状物を被せた薬剤塗布具の一部切欠側面図
【図15】先端部に布状物と遮断材を被せた薬剤塗布具の一部切欠側面
【図16】薬剤塗布具の布状物と遮断材の平面図
【図17】先端部にキャップを被せた薬剤塗布具の一部切欠側面図
【図18】被覆材を被せた薬剤塗布具の先端部に、先端部が球面のキャップを被せた薬剤塗布具の一部切欠側面図
【図19】軟膏を塗る薬剤塗布具を装着した柄が付いた塗り薬の薬剤保持体の側断面図
【図20】柄が付いた塗り薬の薬剤保持体に薬剤塗布具を装着して軟膏を塗っているところ
【図21】貼り薬の薬剤保持体に柄を取り付けた薬剤処置具の平面図
【図22】貼り薬の薬剤保持体に柄を取り付けた薬剤処置具の側断面図
【図23】柄が付いた貼り薬の薬剤保持体のA−A断面図
【図24】柄が付いた貼り薬の薬剤保持体を床上に置き、ローラーの上部と上板の面上に湿布を載せ、右側の固定版を閉じた状態の平面図
【図25】柄が付いた貼り薬の薬剤保持体に湿布を床上で装着した状態の側断面図
【図26】柄が付いた貼り薬の薬剤保持体に湿布を装着して背中に湿布を貼っているところ
【符号の説明】
【0057】
1、26 薬剤保持体
2、27 基枠
3 柄
4、16、34 挿入穴
5、17、35 掛止突起部
6 すり割り
7 掛止切欠部
8 引掻き部
9 V字型溝
10 支持片
11 固定帯
12 面状ファスナー
13 被面状ファスナー
14 筒型容器
15 L字型容器
18 薬剤塗布具
19 先端部
20 鍔
21 棒状体
22 布状物
23 止め環
24 遮断材
25 キャップ
28 保持板
39 回転軸
30 ローラー
31 上板
32 支点軸
33 固定片
36 床
37 湿布

【特許請求の範囲】
【請求項1】
塗り薬や貼り薬等の薬剤を人体に1人ででも塗布や貼り付け可能とする薬剤処置具であって、薬剤保持体の一部に着脱自在の柄を設けて前記薬剤保持体の付け替えを容易にしたことを特徴とする薬剤処置具。
【請求項2】
前記薬剤保持体の基枠の外面に、内部に掛止突起部を有する挿入穴を設けると共に、前記挿入穴に挿入する前記柄の一端部の側部に、前記掛止突起部に掛止可能な掛止切欠部と、一端部の平面部長手方向にすり割りを設けたことを特徴とする請求項1記載の薬剤処置具。
【請求項3】
前記基枠が角体であって、その垂直面と水平面に前記挿入穴が設けられると共に、前記垂直面に対向する垂直面にはV字型の切欠溝を有する一対の支持片と、前記一対の支持片の背後には薬剤容器又は薬剤塗布具を固定可能な固定帯の端部が設けられたことを特徴とする請求項1又は2記載の薬剤処置具。
【請求項4】
前記薬剤塗布具の先端部が平坦で外周が面取りされた棒状体であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の薬剤処置具。
【請求項5】
前記棒状体の先端部を被覆材で覆い、前記被覆材を止め環で固定したことを特徴とする請求項4記載の薬剤処置具。
【請求項6】
前記棒状体の先端部に閉塞管状のキャップを被せたことを特徴とする請求項4又は5記載の薬剤処置具。
【請求項7】
前記薬剤保持体の前記基枠が長方形の板状体であって、その長手方向の両側面に設けた保持板の前方内部に、回転軸を介してローラーを回動自在に設け、前記ローラーの外周接線延長上に上板を傾斜させて設け、前記基枠の後方下部に前記柄の挿入穴と、前記保持板の後方下部に支点軸を介して分割式の固定片を開閉自在に設けたことを特徴とする請求項1又は2記載の薬剤処置具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【公開番号】特開2010−5233(P2010−5233A)
【公開日】平成22年1月14日(2010.1.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−169759(P2008−169759)
【出願日】平成20年6月30日(2008.6.30)
【出願人】(597164448)
【Fターム(参考)】