説明

薬剤分包機

【課題】同一患者に対する薬剤であって1包あたりの分量が異なる処方を有する場合であっても効率よく分包処理を行うことができる薬剤分包機を提供する。
【解決手段】本発明の薬剤分包機1は、回転可能に構成され、全周に亘って散剤が均一に載置される回転テーブル2と、回転テーブル2に載置される散剤を、掻き落として分包する分包手段18と、1包あたりの分量と服用日数とを含む分包データに基づいて、回転テーブル2および分包手段18を制御する制御手段20とを備え、制御手段20は、分包データに、相異なる複数の分量が含まれる場合は、当該分包データに含まれる複数の分量から分量比を求め、分量比と服用日数とに基づいて、回転テーブル2上の1包毎の分割範囲を設定し、分割範囲に基づいて回転テーブル2を回転させるとともに、回転テーブル2に載置されている散剤を分割範囲ごとに分包手段18によって掻き落として一包ずつ分包する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、入力された処方箋データに基づいて散剤を分包する薬剤分包機に関する。
【背景技術】
【0002】
各患者毎の処方箋に基づいて所定の分量を1回の服用分として所定の回数分だけ分包するために、処方箋をデータ化し、データ化された処方データに基づいてその処方毎に回転テーブルを用いて分包する薬剤分包機が公知である(例えば、特許文献1)。
【0003】
このような薬剤分包機は、一般的に、患者毎に同一薬剤、同一分量の薬剤を分包する工程を1単位に行っている。すなわち、同一患者かつ同一薬剤かつ同一分量の薬剤について同一回転テーブル上にフィーダから薬剤が供給され、一度に分包することができる。また、複数の患者の処方箋データがある場合は、当該処方箋データにある薬剤の種類が何であっても前の患者分の分包工程が終了した後、次の患者分の分包工程を開始する。このため、同処方の薬剤の処方が続く場合は、当該薬剤分包機における処理の効率が低下することとなっていた。
【0004】
このような問題を解決する手段として患者が異なっても同処方の薬剤であり、回転テーブルの分割範囲に余裕があれば、同じ回転テーブル上で続けて分包作業を行うことができる薬剤分包機も公知となっている(例えば、特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平10−129616号公報
【特許文献2】特許第3377691号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、上記従来技術には問題があった。すなわち、処方箋によっては、一人の患者に対する処方について同種の散剤であっても1回の分量が異なる処方する場合がある。例えば、朝・昼・夜の1日3回処方する薬剤であって、夜分のみ分量を多く処方する場合がある。
【0007】
従来においては、このような同一患者に対して1包あたりの分量のみ異なる薬剤を処方する場合、分量が異なる分包処理(例えば、朝・昼分の分包処理と夜分の分包処理と)を同時に行うことができず、分包処理を複数回(例えば、2回)に分ける必要があった。このような分包処理は、回転テーブルの稼動効率が悪く、同様の処方が続けば薬剤分包機の作業効率が低下してしまう問題があった。
【0008】
本発明は、かかる従来技術の問題点を解決するべくなされたもので、同一患者に対する薬剤であって1包あたりの分量が異なる処方を有する場合であっても効率よく分包処理を行うことができる薬剤分包機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係る薬剤分包機は、回転可能に構成され、全周に亘って散剤が均一に載置される回転テーブルと、回転テーブルに載置される散剤を、掻き落として分包する分包手段と、1包あたりの分量と服用日数とを含む分包データに基づいて、回転テーブルおよび分包手段を制御する制御手段とを備え、制御手段は、分包データに、相異なる複数の分量が含まれる場合は、当該分包データに含まれる複数の分量から分量比を求め、分量比と服用日数とに基づいて、回転テーブル上の1包毎の分割範囲を設定し、分割範囲に基づいて回転テーブルを回転させるとともに、回転テーブルに載置されている散剤を分割範囲ごとに分包手段によって掻き落として一包ずつ分包するものである。
【0010】
本発明に係る薬剤分包機においては、制御手段により、分包データに、相異なる複数の分量が含まれる場合は、当該分包データに含まれる複数の分量から分量比を求め、分量比と服用日数とに基づいて、回転テーブル上の1包毎の分割範囲が設定される。そして、制御手段は、分割範囲に基づいて回転テーブルを回転させるとともに、回転テーブルに載置されている散剤を分割範囲ごとに分包手段によって掻き落として一包ずつ分包する。
【0011】
また、前記相異なる複数の分量は、1日の服用時期に対応した分量であるように構成することができる。
【0012】
係る薬剤分包機においては、制御手段により、分包データに、1日の服用時期に対応した相異なる複数の分量が含まれる場合は、当該分包データに含まれる複数の分量から分量比を求め、分量比と服用日数とに基づいて、回転テーブル上の1包毎の分割範囲が設定される。そして、制御手段は、分割範囲に基づいて回転テーブルを回転させるとともに、回転テーブルに載置されている散剤を分割範囲ごとに分包手段によって掻き落として一包ずつ分包する。
【発明の効果】
【0013】
本発明に係る薬剤分包機によれば、制御手段が、分包データに、相異なる複数の分量が含まれる場合に、分包データに含まれる複数の分量から分量比を求め、分量比と服用日数とに基づいて、回転テーブル上の1包毎の分割範囲が設定し、分割範囲に基づいて回転テーブルを回転させるとともに、回転テーブルに載置されている散剤を分割範囲ごとに分包手段によって掻き落として一包ずつ分包することにより、同一患者に対する薬剤であって1包あたりの分量が異なる処方を有する場合であっても効率よく分包処理を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の一実施形態における薬剤分包機の上部カバーを取り除いた平面図である。
【図2】図1の薬剤分包機における散剤の分包態様を説明するための概略側面図である。
【図3】本実施形態の薬剤分包機における分包態様を説明するためのフロー図である。
【図4】図1の薬剤分包機の回転テーブルにおける散剤の分割範囲を示す概念図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、添付図面を参照しつつ、本発明を実施するための最良の形態を説明する。図1は本発明の一実施形態における薬剤分包機の上部カバーを取り除いた平面図である。また、図2は図1の薬剤分包機における散剤の分包態様を説明するための概略側面図である。
【0016】
本実施形態の薬剤分包機1は、図1および図2に示すように、散剤分割用の回転テーブル2が設けられている。この回転テーブル2は、環状の凹局面を有する散剤受け溝3を有し、水平に保持されている。また、回転テーブル2は、ステッピングモータ(図示せず)等により回転可能に取り付けられている。この回転テーブル2の前部上方には、その回転テーブル2上の散剤受け溝3に散剤を供給するための振り撒き口5を有するフィーダ4が設けられている。
【0017】
回転テーブル2の上方には、当該回転テーブル2を跨ぐように支持アーム7が設けられている。この支持アーム7の一端には、掻き出し部材6として掻き落とし羽根9と、円形の仕切り板10とが回転軸8を同心軸として取り付けられている。また、支持アーム7の他端側には、散剤受け溝3清掃用の清掃ヘッド11が設けられている。回転テーブル2の上側には、当該回転テーブル2を横断するように複数(例えば、48個)の分割枠13から構成される固形剤分割供給部12が設けられている。この分割枠13の底板14は、固形剤分割供給部12の下側に設けられているシュート15の上で順次、間欠開口し、分割枠13内にある固形剤がシュート15を通じて分包可能となっている。
【0018】
一方、掻き出し部材6の下側には、ホッパ16が設けられ、さらにその下方に包装部17(図2)が配設される。これにより、掻き落とし羽根9で掻き出された散剤受け溝3上の散剤および/またはシュート15から供給される固形剤分割供給部12の固形剤が、それぞれホッパ16を通じて包装部17により1包ずつ分包される。
【0019】
そして、本実施形態の薬剤分包機1は、図2に示すように、入力された患者毎の処方箋データの中に、同一患者に処方される散剤であって1包あたりの分量が異なる分包データが含まれるときに当該分包データを抽出する分包データ抽出手段としての制御部19と、抽出した前記分包データのそれぞれに基づいて、回転テーブル2の分割範囲(後述)を変更し、それぞれ設定する分割範囲変更手段としての回転制御部20とを具備し、前述の掻き出し部材6、ホッパ16および包装部17より構成される分包手段18により、設定されたそれぞれの前記分割範囲に基づいて、同一回転テーブル2上で異なる分量の前記散剤をそれぞれ分割し、分包紙に包装するものである。
【0020】
図3は本実施形態の薬剤分包機における分包態様を説明するためのフロー図である。薬剤分包機1は、ケーブルを介してホストコンピュータ21に接続されており、このホストコンピュータ21から患者毎の処方箋データをCPU、メモリ等により構成される制御部19に順次受信可能となっている。ホストコンピュータ21から処方箋データを受信(ステップS1)した制御部19(すなわち、分包データ抽出手段)は、制御部19内のメモリ(図示せず)に一時記憶し、患者の処方箋データ毎に分包データを検索する。そして、一患者の処方箋データ中に、1包あたりの分量が異なる散剤についての分包データが存在する場合(ステップS2)、該当する分包データを抽出し(ステップS3)、分割範囲変更手段としての回転制御部20に伝達する(ステップS4)。回転制御部20は、回転テーブル2を駆動するステッピングモータを位置制御するためのCPU等により構成される。回転制御部20は、抽出された分包データのそれぞれに基づいて、回転テーブル2の分割範囲(後述)を変更し、それぞれ設定する(ステップS5)。
【0021】
ここで、回転テーブル2の分割範囲の変更方法について説明する。図4は図1の薬剤分包機の回転テーブルにおける散剤の分割範囲を示す概念図である。
【0022】
本実施形態において、前記分割範囲変更手段としての回転制御部20は、前記回転テーブル2の送りピッチを変更することにより、分割範囲を変更するように構成される。具体的に説明する。
【0023】
ある患者(甲)の処方箋データに、散剤a−1g(朝、昼食後)および散剤a−2g(夕食後)それぞれ5日分が含まれているとする。すなわち、患者甲の処方箋データには、1包あたりの分量が異なる散剤aが含まれていることとなる。
【0024】
この場合、まず、分包すべき5日分の散剤が回転テーブル2上の散剤受け溝3に略均一に載置された際に1回分(朝食後、昼食後、夕食後のそれぞれ)の分量を有する範囲が分割範囲として設定される。朝食後、昼食後、および夕食後の散剤aの分量比が朝:昼:夕=1(g):1(g):2(g)であるので、朝食後の1回分における分割範囲30Mは、18°(360°×1/4×1/5)となり、昼食後の1回分における分割範囲30Nは、18°(同様)となり、夕食後の1回分における分割範囲30Eは、36°(360°×2/4×1/5)となる。
【0025】
図3においては、1日目の朝食後→昼食後→夕食後(以上、領域301)→2日目の朝食後→昼食後→…→5日目の夕食後(…→領域305)といった順に分包(交互分包)すべく、分割範囲30M,30N,30E,30M,30N,30E,…が順に領域設定される。そして、当該設定された分割範囲30M,30N,30Eにおける散剤a毎に包装部17において搬送されてきた分包シート(図示せず)によって1包ずつ分包されるべく回転テーブル2の送りピッチが変更される。
【0026】
このように回転テーブル2の送りピッチのみを変更することにより分割範囲30M,30N,30Eを変更するので、既存装置をそのまま利用し、ソフトウェアを変更または追加するだけで、実現可能であるため、製造コストまたは導入コストの増大を抑制することができる。
【0027】
ステップS5の後、分包データの散剤は、設定されたそれぞれの前記分割範囲30M,30N,30Eに基づいて、分包手段18により、同一回転テーブル2上で異なる分量に分割され、分包紙にそれぞれ包装される(ステップS6)。
【0028】
まず、回転テーブル2上の散剤受け溝3に、当該回転テーブル2を一定速度で回転させつつフィーダ4の振り撒き口5から散剤を一定供給させることにより、所定量の散剤が散剤受け溝3上に略均一に載置される。本例においては、計20g((1g+1g+2g)×5日分)の散剤aがフィーダ4から供給される。
【0029】
次に、回転制御部20は、設定されたステッピングモータのパルス幅によって回転テーブル2を18°(分割範囲30M分)回転させるとともに、掻き出し部材6の掻き落とし羽根9を回転軸8を中心に回転させる。これにより、分割範囲30Mに載置されてある所定量(1g)の散剤aが、掻き出し部材6の仕切り板10で堰き止められつつ掻き落とし羽根9の回転によってホッパ16へ落とされ、包装部17により、1日目の朝食後用の1包分として分包される。さらに、回転制御部20は、回転テーブル2を18°(分割範囲30N分)回転させ、同様に分割範囲30Nに載置されてある1gの散剤aが1日目の昼食後用の1包分として分包される。
【0030】
続いて、回転制御部20は、ステッピングモータのパルス幅を変更して回転テーブル2を36°(分割範囲30E分)回転させ、分割範囲30Eに載置されてある2gの散剤aが1日目の夕食後用の1包分として分包される。こうして、領域301にある1日分の散剤aが1回分毎に分包される。以下同様に、2日目分(領域302)以降も分包処理を繰り返す。そして、回転テーブル2が1回転すれば、処方量である5日分(領域305まで)の分包(すなわち、1処方分の処理)が終了することとなる。
【0031】
以上のように、同一患者の処方箋データ内において1包あたりの分量が異なる散剤についての分包データを抽出し、同一回転テーブル2上で異なる分量に分割・包装することにより、同一患者に対する薬剤であって1包あたりの分量が異なる処方を有する場合であっても効率よく分包処理を行うことができる。
【0032】
なお、本実施形態においては、朝食後、昼食後、夕食後を1日毎(1回毎)に分包する交互分包について説明したが、1日目の朝食後→2日目の朝食後→…1日目の昼食後→2日目の昼食後→…1日目の夕食後→2日目の夕食後→…→5日目の夕食後といった順に朝食後、昼食後、夕食後をそれぞれ所定回数分(例えば、5日分)を連続して分包(連続分包)すべく、分割範囲30M…30M,30N…30N,30E…30Eが順に領域設定されることとしてもよい。
【0033】
また、本実施形態においては、同一患者の処方箋データ内において一種類の散剤aが分量の異なる分包データを含んでいる場合を説明したが、複数種類の散剤であって分量の異なる分包データを含んでいる場合であっても同様に適用可能である。
【0034】
また、本実施形態においては、回転テーブル2が1つの薬剤分包機1について主に説明したが、回転テーブル2を複数有する薬剤分包機においても適用可能であり、この場合、より効率よく迅速に分包作業を行うことができる。
【0035】
なお、本発明に係る薬剤分包機は、入力された患者毎の処方箋データの中に、同一患者に処方される散剤であって1包あたりの分量が異なる分包データが含まれるときに、当該分包データを抽出する分包データ抽出手段と、抽出した前記分包データのそれぞれに基づいて、回転テーブル上の分割範囲を変更し、それぞれ設定する分割範囲変更手段と、設定された前記分割範囲に基づいて、同一回転テーブル上で異なる分量の前記散剤をそれぞれ分割し、分包紙に包装する分包手段とを具備するものであっても良い。
【0036】
係る薬剤分包機においては、分包データ抽出手段により、患者の処方箋データ毎に分包データが検索され、同一患者に対して処方される分量の異なる散剤についての分包データが抽出される。分割範囲変更手段は、抽出された分包データのそれぞれに基づいて、回転テーブルの分割範囲を変更し、それぞれ設定する。分包データの散剤は、設定されたそれぞれの前記分割範囲に基づいて、分包手段により、同一回転テーブル上で異なる分量に分割され、分包紙にそれぞれ包装される。
【0037】
このように、同一患者の処方箋データ内において1包あたりの分量が異なる散剤についての分包データを抽出し、同一回転テーブル上で異なる分量に分割・包装することにより、同一患者に対する薬剤であって1包あたりの分量が異なる処方を有する場合であっても効率よく分包処理を行うことができる。
【0038】
また、好ましくは、前記分割範囲変更手段は、前記回転テーブルの送りピッチを変更することにより、分割範囲を変更するように構成されても良い。
【0039】
この場合、既存装置をそのまま利用し、ソフトウェアを変更または追加するだけで、実現可能であるので、製造コストまたは導入コストの増大を抑制することができる。
【0040】
また、薬剤分包機の制御装置は、入力された患者毎の処方箋データの中に、同一患者に処方される散剤であって1包あたりの分量が異なる分包データが含まれるときに当該分包データを抽出する分包データ抽出手段と、抽出した前記分包データのそれぞれに基づいて、同一回転テーブル上で異なる分量の前記散剤をそれぞれ分割し、分包紙に包装すべく、回転テーブル上の分割範囲を変更し、それぞれ設定する分割範囲変更手段とを具備するものを採用することができる。
【0041】
また、薬剤分包機は、回転可能に構成され、散剤が載置される回転テーブルと、前記回転テーブルに載置された散剤を掻き出して分包紙に包装する分包手段と、入力された患者毎の処方箋データの中に、同一患者に処方される散剤についての1包あたりの分量を複数有する分包データであって、少なくとも1つの分量が他の分量と異なる分包データが含まれるときに当該分包データを抽出する分包データ抽出手段と、を備え、前記分包データ抽出手段が分包データを抽出すると、該抽出した分包データに含まれる複数の分量から分量比を求め、該分量比に基づいて前記回転テーブル及び前記分包手段の動作を制御するものであっても良い。
【0042】
係る薬剤分包機においては、分包データ抽出手段により、患者の処方箋データ毎に分包データが検索され、同一患者に対して処方される散剤についての1包あたりの分量を複数有する分包データであって、少なくとも1つの分量が他の分量と異なる分包データが抽出される。分包データ抽出手段が分包データを抽出すると、該抽出した分包データに含まれる複数の分量から分量比を求め、該分量比に基づいて前記回転テーブル及び前記分包手段の動作が制御される。
【0043】
従って、係る薬剤分包機によれば、分包データ抽出手段が分包データを抽出すると、該抽出した分包データに含まれる複数の分量から分量比を求め、該分量比に基づいて前記回転テーブル及び前記分包手段の動作が制御されることにより、同一患者に対する薬剤であって1包あたりの分量が異なる処方を有する場合であっても効率よく分包処理を行うことができる。
【符号の説明】
【0044】
1…薬剤分包機、2…回転テーブル、18…分包手段、19…制御部、20…回転制御部(分割範囲変更手段)、30M,30N,30E…分割範囲

【特許請求の範囲】
【請求項1】
回転可能に構成され、全周に亘って散剤が均一に載置される回転テーブルと、
回転テーブルに載置される散剤を、掻き落として分包する分包手段と、
1包あたりの分量と服用日数とを含む分包データに基づいて、回転テーブルおよび分包手段を制御する制御手段とを備え、
制御手段は、分包データに、相異なる複数の分量が含まれる場合は、
当該分包データに含まれる複数の分量から分量比を求め、
分量比と服用日数とに基づいて、回転テーブル上の1包毎の分割範囲を設定し、
分割範囲に基づいて回転テーブルを回転させるとともに、回転テーブルに載置されている散剤を分割範囲ごとに分包手段によって掻き落として一包ずつ分包することを特徴とする薬剤分包機。
【請求項2】
前記相異なる複数の分量は、1日の服用時期に対応した分量であることを特徴とする請求項1記載の薬剤分包機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2012−86898(P2012−86898A)
【公開日】平成24年5月10日(2012.5.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−271415(P2011−271415)
【出願日】平成23年12月12日(2011.12.12)
【分割の表示】特願2011−92934(P2011−92934)の分割
【原出願日】平成15年11月21日(2003.11.21)
【出願人】(593129342)高園産業株式会社 (232)
【Fターム(参考)】