説明

薬品自動払出装置および薬品自動払出装置用トレイ

【課題】業務効率の向上を図るとともに、占有スペースがより少なくなる薬品自動払出装置および薬品自動払出装置用トレイを提供すること。
【解決手段】
本発明の薬品自動払出装置101は、空のトレイを収容する未収納トレイユニット102と、調剤指示に基づき、収納されている薬品を前記トレイに投入する薬品投入ユニットと103と、前記薬品および前記印刷物が投入された前記トレイを収容する収納済トレイユニット105と、前記未収納トレイユニット102から、前記薬品投入ユニット103を経由し、前記収納済トレイユニット105までトレイを搬送するトレイ搬送手段106(201,202,203)とを備えた薬品自動払出装置であり、トレイ搬送手段は、前記トレイを回転させる旋回手段204と、トレイの向きを検出する検出手段205を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、病院などにおいて、調剤指示に基づいて薬剤を払い出す薬品自動払出装置およびそれに用いるトレイに関する。
【背景技術】
【0002】
薬品自動払出装置は、薬剤を処方箋に応じて、自動的に患者ごとに準備されたトレイに払出すものである。薬品自動払出装置には、上流から流れてきたトレイに薬品を払出し下流に搬送するために、特許文献1に開示されているようなベルトコンベア状の搬送装置を用いる。また、各トレイには、その一側面に、患者の氏名などの情報を表示するための患者識別カードや、表示器が備えられている(特許文献2、特許文献3)。これにより、各トレイの薬品がどの患者に処方されるものかを識別することができる。
また、薬品自動払出装置用のトレイではないが、運搬用容器や工場の部品用容器など、容器一般の分野においては比較的大型の容器が使われることもあり、空の容器を積み重ねる際に占有スペース低減することが可能な容器が開示されている(特許文献4)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平11−165834号公報
【特許文献2】WO2005−105619号公報
【特許文献3】特開平9−51922号公報
【特許文献4】特開2001−48176号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、薬品自動払出装置は薬品の払い出しに伴い、患者識別カードや表示器を読み取ったり、セットしたり、書き換えたりする場合、患者識別カードや表示器が一定の方向を向くようにあらかじめ空トレイを積み上げ、供給する必要がある。しかし、看護師や薬剤師が使用済みの空のトレイを積み重ねる際、患者識別カードや表示器が一定の方向に向くようにそろえることは煩雑であり、業務効率上問題があった。さらに、薬品の払出されたトレイは、薬剤師や看護師により患者や医師の元に運ばれるのであるが、その際患者識別カードや表示器が一定の方向を向いていないと、どの患者用のトレイなのかを確認する作業が煩雑となり、業務効率上問題があった。
また、薬品自動払出装置は、数多くの医薬品をストックする必要があることに加え、患者の人数分のトレイも準備しなくてはいけないため、必然的に大型となり、大きな設置スペースを必要とする。特に、ベッド数200床から400床程度の中規模病院においては、薬品自動払出装置の導入に対しその効果は認めるものの、設置スペースの問題で導入を見送らざるを得ないという問題もある。そのために、空トレイの設置スペースを極力小さくする必要があった。
【0005】
そこで、本発明は、患者識別カードや表示器の方向がランダムに積載されていても、薬品払出後は患者識別カードや表示器が一定方向を向くようにトレイが積載されるような薬品自動払出装置を提供することを目的とする。
さらに、空トレイを積み上げた際、占有スペースがより少なくなる薬品自動払出装置用トレイ、さらにはこのようなトレイを使用しても、薬品払出後は患者識別カードや表示器が一定方向を向くようにトレイが積載されるような薬品自動払出装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1記載の本発明の薬品自動払出装置は、空のトレイを収容する未収納トレイユニットと、調剤指示に基づき、収納されている薬品を前記トレイに投入する薬品投入ユニットと、前記薬品が投入された前記トレイを収容する収納済トレイユニットと、前記未収納トレイユニットから、前記薬品投入ユニットを経由し、前記収納済トレイユニットまでトレイを搬送するトレイ搬送手段とを備えた薬品自動払出装置であり、前記トレイ搬送手段は、前記トレイを回転させる旋回手段と、トレイの向きを検出する検出手段とを有するものである。
請求項2記載の本発明の薬品自動払出装置は、請求項1記載の薬品自動払出装置において、前記検出手段は、前記トレイに設けられた患者の情報を記載ないし記録した患者カードの有無を検出することを特徴とするものである。
請求項3記載の本発明の薬品自動払出装置は、請求項2記載の薬品自動払出装置において、前記検出手段は、患者の情報を電子カードに書き込む電子カード書込み装置であるものである。
請求項4記載の本発明の薬品自動払出装置は、請求項2記載の薬品自動払出装置において、前記検出手段は、発光素子と受光素子を有するものである。
請求項5記載の本発明の薬品自動払出装置は、請求項1記載の薬品自動払出装置において、前記検出手段は、前記トレイに設けられたバーコードを読み取るバーコードリーダーであるものである。
請求項6記載の本発明の薬品自動払出装置は、請求項1記載の薬品自動払出装置において、前記トレイは、1つの側面に患者の情報を記載ないし記録した患者カードを保持する患者カードホルダーを有するものである。
請求項7記載の本発明の薬品自動払出装置は、請求項6記載の薬品自動払出装置において、前記トレイは、少なくとも対向する2つの側面の内側に複数の凸部が前記トレイの中心を基準に非対称に設けられるとともに、それぞれの前記凸部の点対称位置の側面の外側に前記凸部に係合する凹部が設けられているものである。
請求項8記載の本発明の薬品自動払出装置は、請求項6記載の薬品自動払出装置において、前記トレイは、少なくとも対向する2つの側面の内側に複数の第1の凸部と、前記第1の凸部のトレイ底面からの高さより低い複数の第2の凸部とが、前記トレイの中心を基準に非対称に設けられるとともに、それぞれの前記第1の凸部の点対称位置の側面の外側に前記第1の凸部に係合する凹部が設けられているものである。
請求項9記載の本発明の薬品自動払出装置は、請求項7または8記載の薬品自動払出装置において、前記トレイは、収容空間を分割する仕切り板を有するとともに、前記仕切り板の位置するトレイの裏面にはトレイを重ねたときに下部のトレイの仕切り板が収納される溝部を有するものである。
請求項10記載の本発明の薬品自動払出装置は、請求項7,8記載の薬品自動払出装置において、前記トレイは、前記凸部および凹部、又は前記第1の凸部および第2の凸部および凹部を、前記患者カードホルダーを有する側面、およびそれに対向する側面には設けないものである。
請求項11記載の本発明の薬品自動払出装置用トレイは、1つの側面に患者の情報を記載ないし記録した患者カードを保持する患者カードホルダーを有する薬品自動払出装置用トレイであり、少なくとも対向する2つの側面の内側に複数の凸部が前記トレイの中心を基準に非対称に設けられるとともに、それぞれの前記凸部の点対称位置の側面の外側に前記凸部に係合する凹部が設けられているものである。
請求項12記載の本発明の薬品自動払出装置用トレイは、1つの側面に患者の情報を記載ないし記録した患者カードを保持する患者カードホルダーを有する薬品自動払出装置用トレイであり、少なくとも対向する2つの側面の内側に複数の第1の凸部と、前記第1の凸部のトレイ底面からの高さより低い複数の第2の凸部とが、前記トレイの中心を基準に非対称に設けられるとともに、それぞれの前記第1の凸部の点対称位置の側面の外側に前記第1の凸部に係合する凹部が設けられているものである。
請求項13記載の本発明の薬品自動払出装置用トレイは、請求項11または12記載の薬品自動払出用トレイであり、収容空間を分割する仕切り板を有するとともに、前記仕切り板の位置するトレイの裏面にはトレイを重ねたときに下部のトレイの仕切り板が収納される溝部を有するものである。
請求項14記載の本発明の薬品自動払出装置用トレイは、請求項11または12記載の薬品自動払出用トレイであり、前記凸部および凹部、又は第1の凸部および第2の凸部および凹部を、患者カードホルダーを有する側面、およびそれに対向する側面には設けないものである。
【発明の効果】
【0007】
請求項1記載の発明によれば、トレイを回転させる旋回手段と、トレイの向きを検出する検出手段を備えていることにより、ランダムに積み上げられたトレイを薬品自動払出装置に供給しても、患者カードを一定方向にそろえて薬品を払い出すことができるので、トレイの向きをそろえる作業が不要であるとともに、払いだされたトレイの患者カードの確認が容易であり、業務効率を下げることなく薬品自動払出装置を運用できるものである。
請求項2記載の発明によれば、患者カードの有無を検出する手段を検出手段としても利用することができるものである。
請求項3記載の発明によれば、電子カード書込み装置を検出手段としても利用することができ、別途新たに検出手段を設ける必要がないものである。
請求項4記載の発明によれば、検出手段を発光素子と受光素子とすることにより、非接触で迅速にトレイの向きを検出することができるものである。
請求項5記載の発明によれば、非接触の読取装置で迅速にトレイの向きを検出できるとともに、トレイの向きを直接検出することになり、患者カードの有無に左右されず、より確実にトレイの向きを検出することができる。
請求項6記載の発明によれば、ランダムに積み上げられたトレイを薬品自動払出装置に供給しても、患者カードを一定方向にそろえて薬品を払い出すことができるので、トレイの向きをそろえる作業が不要であるとともに、払いだされたトレイの患者カードの確認が容易であり、業務効率を下げることなく薬品自動払出装置を運用できるものである。
請求項7、11記載の発明によれば、患者カードを一定方向にそろえて積み上げれば、トレイの凸部がその上に積み上げられたトレイの底部と干渉し、上のトレイは下のトレイの空間に収容されないので、払い出された薬品に積み上げられたトレイの重さが加わらず、薬品の破損が防止できるものである。また、患者カードが前後交互に来るように積み上げれば、トレイの凸部がその上に積み上げられたトレイの凹部と係合し、上のトレイの底部は下のトレイの収納スペースに収容され、空トレイをコンパクトに積み上げることできるものである。すなわち、空トレイを収容するスペースが小さく、かつ収納済トレイに収納されている薬品の破損を防止できる薬品自動払出装置を実現することができる。
請求項8、12記載の発明によれば、請求項7、11記載の発明の効果に加えて、トレイを交互に重ねたときに、上のトレイの凹部が下のトレイの第1の凸部と係合するとともに、上のトレイの底面が下のトレイの第2の凸部の上面に支持される形となり、より安定した空トレイの積載が可能となる。
請求項9、13記載の発明によれば、仕切り板が設けられていても、空トレイを積み上げたときに下のトレイの仕切り板と上のトレイの底面が干渉することがなく、空トレイをコンパクトに積み上げることができるものである。
請求項10、14記載の発明によれば、患者カードホルダーと、凸部および凹部、ないし第1の凸部および第2の凸部および凹部との干渉を避けることができ、空トレイをコンパクトに収容することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明の薬品自動払出装置の正面図
【図2】同装置のトレイ搬送手段の外観斜視図
【図3】同装置のトレイ搬送手段の要部斜視図
【図4】本発明の第1の実施例の検出手段の側面図
【図5】本発明の第2の実施例の検出手段の側面図
【図6】本発明の第2の実施例の検出手段の側面図
【図7】本発明の第3の実施例の検出手段の斜視図
【図8】本発明の第1の実施例のトレイの外観斜視図
【図9】本発明の第2の実施例のトレイの外観斜視図
【図10】本発明のトレイを積載した様子を示す外観斜視図
【発明を実施するための形態】
【0009】
(1、薬品自動払出装置)
図1は、薬品自動払出装置101の外観正面図である。薬品自動払出装置101は、未収納トレイユニット102、薬品投入ユニット103、プリンタユニット104、収納済トレイユニット105、およびこれらをつなぐトレイ搬送手段106から構成されている。
未収納トレイユニット102は、各種薬品を乗せるための空のトレイ107を積載、収容するとともに、下部に設けられたトレイ搬送手段106に空トレイを供給するものである。本実施例では、空トレイ収納ユニット102は、前面を透明プラスチックやガラス等で形成した扉を備え、トレイの在庫が確認できるようになっているが、必ずしもこれらの覆いは必要ではなく、トレイ107を露出するような形で積載、収容するようなタイプでも良い。
薬品投入ユニット103は、各種薬品を分別保管するとともに、処方箋データなどによる調剤指示に基づき、患者ごとに必要な薬品を、トレイ搬送手段106で未収納トレイユニット102から移送された空のトレイ107に投入、載置するものである。薬品は、処方の対象となりうるものであり、例えば注射薬、点滴薬、内服薬、貼付薬、座薬等である。また薬品自体のパッケージは、注射薬においてはアンプルやプラスチックボトル、点滴薬においては輸液バッグ、内服用の錠剤、粉末剤などは小瓶やSP包装、PTP包装などが代表的である。
プリンタユニット104は、処方箋データに基づき、注射箋など薬剤処方の内容を記載した処方箋や、各種薬剤の薬品ラベルを印刷するプリンタを備えるとともに、印刷された処方箋や薬品ラベルを、トレイ搬送手段106により薬品投入ユニット103から移送されてきたトレイ107に投入、載置するものである。本実施例では、プリンタユニットは、外部からほこりや異物が入り込むのを防止するため、前面が不透明な金属ないしプラスチックの扉で覆われており、扉は開閉可能となっている。プリンタにより印刷される印刷物は個人情報が記載されており機密性が高いので、個人認証手段を設けて扉の開閉を行っても良い。なお、薬品投入ユニット103とプリンタユニット104は配置を逆にしても良い。
収納済トレイユニット105は、トレイ搬送手段106によりプリンタユニット104から移送されたトレイ107を受け取り、積載、収容するものである。この時点で、トレイ107には各種薬品および注射箋、薬品ラベルが載置されている。収納済トレイユニット105も未収納トレイユニット102と同様、前面を透明プラスチックやガラス等で形成した扉を備え、収納済トレイが確認できるようになっている。そして、このような構成により、薬剤が載置されたトレイ107が倒壊し、薬剤の破損を防止することができる。しかし、機能的には必ずしもこれらの覆いは必要ではなく、トレイ107を露出するような形で積載、収容するようなタイプでも良い。そして、収納済トレイユニット105に積載されたトレイ107は、カート等に移し替えられるなどして、看護士や薬剤師等により、各医師や患者の元に運ばれる。
トレイ搬送手段106は、ベルトコンベアなどの手段により、未収納トレイユニット102から薬品投入ユニット103、プリンタユニット104を経て、収納済トレイユニット105を結ぶものであり、本実施例によれば、各ユニットの下部に独立して設けられている。トレイ搬送手段の動作は、未収納トレイユニット102から空トレイ107を受け取り、薬品投入ユニット103で薬剤を、プリンタユニット104で処方箋や薬品ラベルをトレイ107上に受け取って、収納済トレイユニット105に薬剤および処方箋が載置されたトレイ107を引き渡すものである。このように、トレイ搬送手段106を一列に設けることにより、トレイ配置、薬品投入、印刷物投入、トレイ搬出を各ユニットで同時並行的に進めることができ、より迅速な薬品払出しを実現することができる。トレイ移送手段106の詳細な構成および動作は以下に説明する。なお、本実施例では各ユニットの下部に独立したトレイ搬送手段を設け、これらを連動してトレイを搬送しているが、ユニットごとに独立して設けず、未収納トレイユニット102から収納済トレイユニット105に至る一体のトレイ搬送手段を設けてもよい。
【0010】
(2、トレイ搬送手段)
図2,3を用いて、トレイ搬送手段の構成を説明する。図2は薬品投入ユニット下部のトレイ搬送手段の外観斜視図、図3はトレイ搬送手段のうち、旋回可能な第2のコンベアの構成図である。なお、図2、図3はトレイが右から左へ搬送される場合の構成を示しているが、病院のスペースとの兼ね合いで、図1のように左から右へ搬送するようにしてもよい。
薬品投入ユニット103の下部に位置するトレイ搬送手段106は、複数のベルトコンベアを組み合わせて構成されている。すなわち、トレイ搬送手段は106、第1のコンベア201、第2のコンベア202、第3のコンベア203から構成されている。
第1のコンベア201は、ローラー、ベルト、およびローラーを駆動するためのモーターを有し、図示しないコンピュータなどの制御装置からの命令を受けてモーターを駆動し、トレイを搬送する。そして、第1のコンベア201は、薬品投入ユニット103の上流側に位置し、未収納トレイユニット102の側から流れてきたトレイ107を受け取り、第2のコンベア202に受け渡すという役割を担う。なお、第2のコンベア202にトレイ107が滞留しているときは、第1のコンベア201上で待機させるように制御してもよい。
第1のコンベア201の途中には、電子カード書込み装置204が設けられており、トレイ107の側面に設けられた患者カードたる電子カード401に、日付、患者名、病棟、病室、患者IDなどの患者情報を書き込み、電子カード上の表示手段にて表示させる。また、処方箋の内容や処方薬の種類などの情報を同時に書き込んでも良い。なお、電子カード書込み装置204は、第3のコンベア203、あるいはプリンタユニット104の下部のトレイ搬送手段106に設けても良い。なお、後述のように、電子カード書込み装置204は検出手段を兼ねることが可能である。
第2のコンベア202は、旋回手段に相当する。そして、第2のコンベア202は、第1のコンベア201と第3のコンベア203の間に位置し、トレイを第3のコンベア203に受け渡すとともに、第2のコンベア202自体が旋回動作を行い、トレイ107の向きを変える役割を担う。また、この位置で、必要な薬品を掴んだピッカーなどの投入手段により、薬品がトレイ107に投入される。かかる投入と第2のコンベア202の旋回動作とを同期させて、トレイ107の所望の位置に薬品を投入することも可能である。なお、第2のコンベア202の詳細な構成および動作は後述する。
第3のコンベア203も第1のコンベア201と同様、ローラー、ベルト、およびローラーを駆動するためのモーターを有し、図示しないコンピュータなどの制御装置からの命令を受けてモーターを駆動し、トレイを搬送する。そして、第3のコンベア203は、薬品投入ユニット103の下流側に位置し、薬品が収納されたトレイ107をプリンタユニット104や収納済トレイユニット105の下に設けられたコンベアに受け渡すという役割を担う。
【0011】
次に、第2のコンベア202の詳細な構成、および動作図3を用いて説明する。第2のコンベア202は、トレイを回転させる旋回手段である。なお、旋回手段は、トレイを回転させ向きを変えることができれば、以下の手段には限定されない。
第2のコンベア202は、ローラー301、ベルト302、モーター303を有しており、モーター303の駆動力がローラー301に伝達され、無端状に形成されたベルト302を回転させることにより、ベルト302上部のトレイ107を搬送する。また、第2のコンベア202は、旋回部304、モーター305、ベルト306、ローラー307を有しており、モーター305の駆動力がベルト306、ローラー307を介して、旋回部304に伝達され、旋回部304が旋回することにより、第2のコンベア202全体が上部に載置されたトレイとともに水平方向に回転する。なお、第2のコンベア202には、モーター308、ボールねじ309、レール部材310も設けられており、モーター308の駆動力がボールねじ309に伝えられ、モーター308の回転運動が直線運動に変換されて、第2のコンベア202全体が、第1のコンベア201から第3のコンベア203に至るトレイの搬送経路に直交する方向に移動可能に構成されている。
かかる第2のコンベアの動作を説明する。後述する検出手段がトレイの向きが逆であることを検出すると、第2のコンベア202上にトレイ107が搬送されるのを待って、図示しない制御装置が、モーター303を所定量回転させ、第2のコンベア202全体を180度回転させる。
このような動作を行わせることにより、未収納トレイユニット102においてトレイの向きを前後ランダムな状態で供給しても、トレイの患者カードが一定の方向を向くように積載することができるので、収納済トレイユニットにおいて患者カードの認識が容易となり、看護士や薬剤師の業務効率が向上する。また、後述のような空トレイをコンパクトに積載できるようなトレイを用いることにより、未収納トレイユニットを小型化することができるとともに、収納済トレイユニットに積載されたトレイに載置された薬品が破損するのを防止することが可能である。
【0012】
(3、検出手段)
次に検出手段について、図2、および図4から図7を用いて説明する。検出手段はトレイの向きを検出するものであるが、直接トレイの向きを検出する必要はなく、間接的にトレイの向きを検出できれば良い。実施例1,2は間接的に、実施例3は直接的にトレイの向きを検出するものである。
(実施例1)
実施例1は、検出手段として電子カード書込み装置を利用するものである。図2において、第1のコンベア手段201の搬送経路上に、患者の情報を電子カードに書き込む電子カード書込み装置204が設けられている。図4において、401は電子カードであり、トレイ107の側面に設けられた患者カードホルダーに収容、保持されるものである。電子カードは電子的に患者の情報を記録したものであり、患者カードの一態様である。電子カード401には、液晶パネルなどの表示手段からなる表示部402と、IrDAからなる送受信部403が設けられている。また電子カード書込み手段204は、IrDAからなる送受信部404と、患者情報や制御信号の送受信を行う通信手段405が設けられている。
かかる電子カード書込み装置の動作について説明する。電子カード書込み装置204は、第1のコンベア手段201により搬送されてきたトレイ107の側面に保持された電子カード401を検出すると、図示しないコンピュータから通信手段405を介して送信されてきた、日付、患者名、病棟、病室、患者ID、さらには処方箋の内容や処方薬の種類などの患者情報を、送受信部404から電子カード401に向けて送信する。これに対して、電子カード401の送受信部403は、かかる情報を受信し、日付、患者名、病棟、病室、患者IDなどの情報は内部に設けた半導体メモリなどの記憶手段に記憶されるとともに、表示部402に表示する。またその他の情報は半導体メモリなどの記憶手段で記憶する。そして、これらの情報を受け取ったことを確認する確認信号を電子カード401の送受信部403から送信し、電子カード書込み装置204の送受信部404はこの信号を受信することにより、電子カード401への書込みが終了したことを検出する。
トレイに設けられた電子カード401が電子カード書込み装置204に相対峙する位置になるようにトレイが第1のコンベア手段201に載置されている場合は、上記のようなプロセスで電子カード401に患者情報を書き込み、第2のコンベア手段202上で薬品を受け取り、第3のコンベア手段203を経由して薬品が払い出される。しかし、トレイの向きが逆であれば、IrDAの送受信可能な射程は一般に20cm程度であり、また電子カード401と電子カード書込み装置204との間にトレイ107の側壁をはさむことになり、両者の通信が困難となる。よって、電子カード401が検出できず、また電子カード401に書込みをすることができず、上記確認信号の送受信も行うことができない。つまり、本実施例では、患者カードたる電子カードの有無の検出を通じて、間接的にトレイの向きを検出することが可能である。
電子カードがないことを電子カード書込み装置204が検出すると、通信手段405を通じて、図示しない制御装置に対し、トレイの向きが逆であることを通知する。それを受けて、制御装置は、第1のコンベア201でトレイを第2のコンベア202に搬送し、第2のコンベア202でトレイ107を180度回転させ、トレイの向きを正しい方向に直して、再度第1のコンベア201に搬送し、電子カード書込み装置204を通じて患者情報を電子カード401に書き込む。そして、電子カード401への書込みを終えた後は、第2のコンベア手段202上で薬品を受け取り、第3のコンベア手段203を経由して薬品が払い出される。
なお、本実施例では、第1のコンベア201に戻して電子カード401に書込みを行ったが、電子カード書込み装置204を第3のコンベア上あるいはプリンタユニット104の下のトレイ搬送手段106にも設け、トレイが逆である場合にはトレイを第2のコンベア202で回転させた後、トレイ107を第3のコンベア203ないしプリンタユニット105に搬送してここで書込みを行えば、第1のコンベア201に戻す動作をする必要がないので、迅速な薬品払出が可能となる。また、送受信規格はIrDAに限られず、他の規格手段でもよい。さらに、トレイ107を回転させても電子カードを検出できない場合は、トレイ107の患者カードホルダーに電子カード401が挿入されていないと判断でき、システムを停止させたり、音や表示で注意喚起するなどの動作をさせることも可能である。
【0013】
(実施例2)
実施例2は検出手段として発光素子と受光素子を用いるものである。図5において、501は検出手段たる患者カード検出手段501であり、第1のコンベア201のトレイ搬送系路上に設けられている。患者カード検出手段501には、発光素子502と受光素子503が設けられ、発光素子502と受光素子503は一定距離を設けて配置されている。患者カ−ド検出手段501は、患者カード401の有無を検出することにより、間接的にトレイの向きを検出するものである。
かかる患者カード検出手段の動作を説明する。まず、発光素子502からトレイ107の電子カード401に向けて光を放射する。電子カードの表示部402は液晶表示装置で構成されているので、光を反射しやすく、光は電子カード401の表示部402に当たり反射する。そして反射した光は受光素子503によって検出される。これに対し、トレイが逆向きに載置されていると、発光素子502から放射された光はトレイ107の側壁に直接当たることになる。これによって、光の反射経路が異なることとなり、反射光が直接受光素子503に入射せず、受光素子503は反射光を検出しない。あるいは、この部分の側壁を例えば黒く着色しておくことにより、光は反射されず、受光素子503は光を検出しない。よって、受光素子503の光の検出結果により、患者カードの有無を検出し、間接的にトレイの向きを検出することが可能である。
図6は、検出手段に発光素子と受光素子を用いた別の実施例である。図6において、601は検出手段たる患者カード検出手段であり、第1のコンベア201のトレイ搬送系路上に設けられている。患者カード検出手段601には、発光素子602と受光素子603が設けられ、発光素子602と受光素子603は、トレイ107の側面に設けた患者カードホルダーに挿入された電子カード401をはさんで上下に配置されている。このように配置することにより、電子カード401がトレイ107に挿入されている場合は、発光素子602からの光が電子カード401に遮られ受光素子603に到達しないので、受光素子603では光を検出しない。これに対し、電子カード401がトレイ107に挿入されていない場合は、発光素子602からの光が電子カード401に遮られず受光素子603に到達するので、受光素子603では光を検出する。よって、受光素子503の光の検出の有無により、間接的にトレイの向きを検出することが可能である。
なお、患者カード検出手段501ないし601は、電子カード書込み装置204に隣接して設けられ、電子カード書込み装置204の書込み動作に先立ち動作するよう構成するのが望ましい。もちろん、実施例1と同様、電子カード書込み装置204を第3のコンベア203上ないしプリンタユニット105の下のトレイ搬送手段106に設ければ、回転させたトレイ107を第1のコンベア201に戻す動作をする必要がなく、より迅速な薬品払出を行うことができる。この場合、第1のコンベア201上の電子カード書込み装置204は不要である。なお、本実施例では、物理的に患者カードの有無を検出するので患者カードは電子カードに限られず、患者情報を記録したカードであれば紙やプラスチックのカードでも検出可能である。
【0014】
(実施例3)
実施例3は検出手段にバーコードリーダーを用いるものである。図7において、701は検出手段たるバーコードリーダーであり、第1のコンベア201のトレイ搬送系路上に電子カード書込み装置204に隣接して設けられている。一方、トレイ107には、電子カード401が挿入されているのと同じ面に、バーコードリーダー701に対応する位置にバーコード702が設けられている。
かかる装置の動作を説明する。トレイ107が第1のコンベア201により搬送されてくると、バーコードリーダー701はトレイのバーコード702を読み取り動作を行う。トレイ107が正しい向きに載置されていれば、バーコードリーダー701はバーコード702を読み取る。これに対し、トレイ107の向きが前後逆であれば、バーコードリーダー701はバーコード702を検出できない。よって、バーコードリーダー701によるバーコード702の検出の有無により、直接的にトレイの向きを検出することが可能である。
なお、実施例1と同様、電子カード書込み装置204を第3のコンベア203上ないしプリンタユニット105の下のトレイ搬送手段106に設ければ、回転させたトレイ107を第1のコンベア201に戻す動作をする必要がなく、より迅速な薬品払出を行うことができる。この場合、第1のコンベア201上の電子カード書込み装置204は不要である。
【0015】
(4、トレイ)
次に本件薬品自動払出装置に用いるトレイについて、図8、図9、図10を用いて説明する。
(実施例1)
図8において、トレイ107は、凸部801、凹部802、仕切り板803、患者カードホルダー804を有する。
凸部801は患者カードホルダー804をはさんで対向する二つの側面の内側に複数個、具体的には患者カードホルダー804に対して左側の面に3個、右側の面に2個設けられている。そして、これらの凸部801は、トレイ107の中心を基準として、非対称の位置、つまり点対称でない位置に設けられている。
凹部802は、トレイ107の中心を基準として、それぞれの凸部801の点対称位置に、トレイ107の側面の外側に設けられている。具体的には、患者カードホルダー804に対して左側の面に2個、右側の面には3個設けている。凹部802は凸部801が係合可能な形状となっている。なお、凸部801、凹部802とも、患者カードホルダーとの干渉を避けるため、患者カードホルダー804のある側面およびそれに対向する側面には設けていない。もちろん干渉しない位置であれば設けることは差し支えない。
仕切り板803は、トレイ107の収容空間を分割し仕切るものである。また、仕切り板803の裏面には溝が設けられ、トレイを重ねたときに下のトレイの仕切り板803が収納可能となっている。
患者カードホルダー804は、電子カード401を上部開口ないし側部開口から挿入、保持するために設けられている。
次に、トレイの積載について、図8、10を用いて説明する。図10(A)は、電子カード401が一定方向を向くよう積載された様子を表すものである。このように積載すると、凸部801がトレイの中心を基準として非点対称に設けられており、かつ凹部802が凸部801と点対称の位置にしか設けられていないので、上のトレイの凹部802は下のトレイの凸部801に係合する位置にはなく、下のトレイの凸部801が上のトレイの底面に干渉し、下のトレイの収容空間に上のトレイの底部が収容されない。したがって、トレイを1個積むと、高さはほぼトレイ1個分の高さだけ高くなる。このように積載するために、薬品自動払出装置側で、旋回手段および検出手段を設けていることは上述の通りである。
よって、薬品払出が済んだ後はこのような積載方法をとることにより、トレイ107の収容空間に収容された薬品がそれより上部に積載されたトレイの重量により破損する危険がない。さらには、このような積載方法をとれば、電子カード401が一定の方向を向くため、収納済ユニット105に払い出されたトレイ107がそれぞれどの患者のものかが容易に判別可能である。
一方、図10(B)は、電子カード401が一つ毎に前後交互になるようにトレイを積載した様子を表すものである。このように積載すると、下のトレイの凸部801は上のトレイの凹部802に係合する位置となり、下のトレイの収容空間に上のトレイの底部が収容され、トレイを積載したときの高さは、図10(A)の場合と比べて低くなる。すなわち、トレイを1個積むと、ほぼトレイ半分の高さだけ高くなるにすぎない。
よって、空のトレイを積載する未収納トレイユニットにおいては、このような積載方法をとることにより、積載されたトレイの容積を最小限とすることができ、より多くのトレイを少ない設置面積で収容可能である。
さらに、図10(C)は、トレイがランダムに積載された様子を表すものである。このようにランダムにトレイを積載しても、上述のように薬品自動払出装置側で、旋回手段および検出手段を設けることにより、薬品の払出後は図10(A)のように電子カード401が全て正面を向くように並べ替えることができるものである。
【0016】
(実施例2)
図9は薬品自動払出装置で使用するトレイの第2の実施例である。実施例1との違いは、第1の凸部901と第2の凸部902の2種類の凸部を有することである。すなわち、トレイ107は、第1の凸部901、第2の凸部902、凹部903、仕切り板904、患者カードホルダー905を有する。
第1の凸部901は患者カードホルダー905をはさんで対向する二つの側面の内側に複数個、具体的には患者カードホルダー905に対して左側の面に3個、右側の面に2個設けられている。さらに、第2の凸部902は患者カードホルダー905をはさんで対向する二つの側面の内側に複数個、具体的には患者カードホルダー905に対して左側の面に2個、右側の面に3個設けられている。第2の凸部902のトレイ底面からの高さは、第1の凸部のそれより低くなっている。そして、これらの凸部901,902は、トレイ107の中心を基準として、非対称の位置、つまり点対称でない位置に設けられている。
凹部903は、トレイ107の中心を基準として、それぞれの第1の凸部901の点対称位置に、トレイ107の側面の外側に設けられている。凹部903は第1の凸部901が係合可能な形状となっている。
なお、積載の様子は図10と同じである。
このような構成により、トレイを交互に重ねたときに、上のトレイの凹部903が下のトレイの第1の凸部と係合するとともに、上のトレイの底面が下のトレイの第2の凸部の上面で支持される形となり、より安定したトレイの積載が可能である。
【産業上の利用可能性】
【0017】
本発明は、病院における薬品自動払出装置の他に、各種の物品を所定の情報に応じてトレイに分別収納する装置にも利用できる。
【符号の説明】
【0018】
101 薬品自動払出装置
102 未収納トレイユニット
103 薬品投入ユニット
104 プリンタユニット
105 収納済トレイユニット
106 トレイ搬送手段
107 トレイ
201 第1のコンベア
202 第2のコンベア
203 第3のコンベア
204 電子カード書込み装置
304 旋回部
401 電子カード
403 404 送受信部
501 601 患者カード検出手段
502 602 発光素子
503 603 受光素子
701 バーコードリーダー
702 バーコード
801 凸部
802 903 凹部
803 904 仕切り板
804 905 患者カードホルダー
901 第1の凸部
902 第2の凸部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
空のトレイを収容する未収納トレイユニットと、
調剤指示に基づき、収納されている薬品を前記トレイに投入する薬品投入ユニットと、
前記薬品が投入された前記トレイを収容する収納済トレイユニットと、
前記未収納トレイユニットから、前記薬品投入ユニットを経由し、前記収納済トレイユニットまでトレイを搬送するトレイ搬送手段、
とを備えた薬品自動払出装置であり、
前記トレイ搬送手段は、前記トレイを回転させる旋回手段と、トレイの向きを検出する検出手段とを有する薬品自動払出装置。
【請求項2】
前記検出手段は、前記トレイに設けられた患者の情報を記載ないし記録した患者カードの有無を検出することを特徴とする請求項1記載の薬品自動払出装置。
【請求項3】
前記検出手段は、患者の情報を電子カードに書き込む電子カード書込み装置である請求項2記載の薬品自動払出装置。
【請求項4】
前記検出手段は、発光素子と受光素子を有する請求項2記載の薬品自動払出装置。
【請求項5】
前記検出手段は、前記トレイに設けられたバーコードを読み取るバーコードリーダーである請求項1記載の薬品自動払出装置。
【請求項6】
前記トレイは、1つの側面に患者の情報を記載ないし記録した患者カードを保持する患者カードホルダーを有する請求項1記載の薬品自動払出装置。
【請求項7】
前記トレイは、少なくとも対向する2つの側面の内側に複数の凸部が前記トレイの中心を基準に非対称に設けられるとともに、それぞれの前記凸部の点対称位置の側面の外側に前記凸部に係合する凹部が設けられている請求項6記載の薬品自動払出装置。
【請求項8】
前記トレイは、少なくとも対向する2つの側面の内側に複数の第1の凸部と、前記第1の凸部のトレイ底面からの高さより低い複数の第2の凸部とが、前記トレイの中心を基準に非対称に設けられるとともに、それぞれの前記第1の凸部の点対称位置の側面の外側に前記第1の凸部に係合する凹部が設けられている請求項6記載の薬品自動払出装置。
【請求項9】
前記トレイは、収容空間を分割する仕切り板を有するとともに、前記仕切り板の位置するトレイの裏面にはトレイを重ねたときに下部のトレイの仕切り板が収納される溝部を有する請求項7または8記載の薬品自動払出装置。
【請求項10】
前記トレイは、前記凸部および凹部、又は前記第1の凸部および第2の凸部および凹部を、前記患者カードホルダーを有する側面、およびそれに対向する側面には設けない請求項7又は8記載の薬品自動払出装置。
【請求項11】
1つの側面に患者の情報を記載ないし記録した患者カードを保持する患者カードホルダーを有する薬品自動払出装置用トレイであり、
少なくとも対向する2つの側面の内側に複数の凸部が前記トレイの中心を基準に非対称に設けられるとともに、それぞれの前記凸部の点対称位置の側面の外側に前記凸部に係合する凹部が設けられている薬品自動払出装置用トレイ。
【請求項12】
1つの側面に患者の情報を記載ないし記録した患者カードを保持する患者カードホルダーを有する薬品自動払出装置用トレイであり、
少なくとも対向する2つの側面の内側に複数の第1の凸部と、前記第1の凸部のトレイ底面からの高さより低い複数の第2の凸部とが、前記トレイの中心を基準に非対称に設けられるとともに、それぞれの前記第1の凸部の点対称位置の側面の外側に前記第1の凸部に係合する凹部が設けられている薬品自動払出装置用トレイ。
【請求項13】
収容空間を分割する仕切り板を有するとともに、前記仕切り板の位置するトレイの裏面にはトレイを重ねたときに下部のトレイの仕切り板が収納される溝部を有する請求項11または12記載の薬品自動払出装置用トレイ。
【請求項14】
前記凸部および凹部、又は第1の凸部および第2の凸部および凹部を、患者カードホルダーを有する側面、およびそれに対向する側面には設けない請求項11または12記載の薬品自動払出装置用トレイ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2011−15902(P2011−15902A)
【公開日】平成23年1月27日(2011.1.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−163940(P2009−163940)
【出願日】平成21年7月10日(2009.7.10)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】