説明

薬学的組成物およびその投与

本発明は、N−[2,4−ビス(1,1−ジメチルエチル)−5−ヒドロキシフェニル]−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カルボキサミド(「化合物1」)の固体分散物を含む薬学的組成物,本発明の薬学的組成物の製造方法、および本発明の薬学的組成物の投与方法に関する。本発明の薬学的組成物はまた、1つまたは複数の以下の賦形剤を含むことができる:充填剤、崩壊剤、流動促進剤、滑沢剤、結合剤、および界面活性剤。1つの実施形態では、本発明は、固体分散物が約25mgの無定形化合物1を含む、無定形化合物1の固体分散物を含む薬学的組成物を提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連する出願との相互参照)
本願は、2008年8月13日に出願された、米国仮特許出願61/088,704号、2008年8月14日に出願された米国仮特許出願61/088,801号、2008年8月19日に出願された米国仮特許出願61/090,096号、2009年1月21日に出願された米国仮特許出願61/146,163号、2009年5月27日に出願された米国仮特許出願61/181,527号、2009年6月2日に出願された米国仮特許出願61/183,345号に対する優先権を主張する。これらの仮特許出願の内容はその全体が、参照により援用される。
【0002】
発明の分野
本発明は、N−[2,4−ビス(1,1−ジメチルエチル)−5−ヒドロキシフェニル]−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カルボキサミドの固体分散物を含む薬学的組成物、ならびにN−[2,4−ビス(1,1−ジメチルエチル)−5−ヒドロキシフェニル]−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カルボキサミドを含む薬学的組成物の製造および投与方法に関する。
【背景技術】
【0003】
背景
嚢胞性線維症(CF)は、米国でおよそ30,000人の小児および成人ならびに欧州でおよそ30,000人の小児および成人が罹患する劣性遺伝子疾患である。CF処置の進歩にもかかわらず、治癒しない。
【0004】
CFは嚢胞性線維症膜貫通型コンダクタンス制御因子(CFTR)遺伝子の変異に起因する。この遺伝子は、種々の組織中の塩および水の吸収および分泌の調節の補助を担う上皮塩素イオンチャネルをコードする。CFTRチャネル開口の確率を増大させる増強物質として公知の小分子薬は、CF処置の1つの潜在的治療ストラテジーである。
【0005】
具体的には、CFTRは、種々の細胞型(吸収上皮細胞および分泌上皮細胞が含まれる)で発現するcAMP/ATP媒介性陰イオンチャネルである。これらの細胞において、CFTRは膜を横切る陰イオン流ならびに他のイオンチャネルおよびタンパク質の活性を調節する。上皮細胞では、通常のCFTR機能は、全身(呼吸組織および消化組織が含まれる)にわたる電解質輸送の維持に極めて重要である。CFTRは、膜貫通ドメイン(それぞれ、6回膜貫通ヘリックスおよびヌクレオチド結合ドメインを含む)の縦列反復から構成されるタンパク質をコードするおよそ1480個のアミノ酸から構成される。2つの膜貫通ドメインは、チャネル活性および細胞輸送を調節する複数のリン酸化部位を有する巨大な極性調節(R)−ドメインによって連結している。
【0006】
CFTRをコードする遺伝子は同定および配列決定されている(非特許文献1;非特許文献2),(非特許文献3を参照のこと)。この遺伝子の欠損によってCFTRが変異し、それにより、嚢胞性線維症(「CF」)(ヒトにおける最も一般的な致命的遺伝子疾患)を引き起こす。嚢胞性線維症は、米国において2,500人の乳児あたりおよそ1人罹患する。米国の一般集団内で、1000万人までが明らかな病的影響を受けない欠陥遺伝子の単一コピーを保有する。対照的に、2個のCF関連遺伝子コピーを有する個体は、CFの消耗性且つ致命的な影響(慢性肺疾患が含まれる)を患う。
【0007】
CF患者では、呼吸上皮中に内因性に発現されるCFTRの変異によって頂端側の陰イオン分泌が減少し、それにより、イオンおよび流体の輸送の不均衡が起こる。得られた陰イオン輸送の減少によって肺内の粘液蓄積が増強され、微生物感染を伴い、最終的にCF患者は死亡する。呼吸器疾患に加えて、CF患者は、典型的には、胃腸管の問題および膵機能不全を罹患し、処置しないままでいた場合、死に至る。さらに、嚢胞性線維症の男性患者の大多数は不妊であり、嚢胞性線維症の女性患者では受精能が減少する。2個のCF関連遺伝子コピーの重篤な影響と対照的に、CF関連遺伝子の単一コピーを有する個体は、コレラおよび下痢に起因する脱水症に対する耐性が増加する。これにより、おそらく、集団内でCF遺伝子が比較的高頻度で出現することが説明される。
【0008】
CF染色体のCFTR遺伝子の配列分析により、変異を引き起こす種々の疾患が明らかとなっている(非特許文献4;非特許文献5;および非特許文献6;非特許文献7)。今日までに、CF遺伝子変異を引き起こす1000を超える疾患が同定されている(http://www.genet.sickkids.on.ca/cftr/)。最も一般的な変異はCFTRアミノ酸配列の508位のフェニルアラニンの欠失であり、一般にΔF508−CFTRと呼ばれている。この変異は、嚢胞性線維症の症例のおよそ70%で生じ、重症疾患に関連する。
【0009】
ΔF508−CFTR中の残基508の欠失により、新生タンパク質の正確な折り畳みが阻止される。これにより、変異タンパク質がERに排出できなくなり、原形質膜に輸送される。結果として、膜内のチャネルの存在数が野生型CFTRを発現する細胞内で認められる数よりも遥かに少なくなる。輸送障害に加えて、変異により、チャネル開閉が欠損する。まとめると、膜内のチャネル数の減少および開閉の欠損によって上皮を横切る陰イオン輸送が減少し、それにより、イオンおよび流体輸送が欠損する(非特許文献8)。しかし、研究により、膜内のΔF508−CFTR数が減少しても機能するが、野生型CFTRに劣ることが認められた(非特許文献9;Denning et al.,supra;非特許文献10)。ΔF508−CFTRに加えて、輸送、合成、および/またはチャネル開閉が欠損するCFTRの変異を引き起こす他の疾患を上方制御または下方制御して、陰イオン分泌を変化させ、疾患の進行および/または重症度を修正することができる。
【0010】
CFTRは陰イオンに加えて種々の分子を輸送するにもかかわらず、この役割(陰イオンの輸送)が上皮を横切るイオンおよび水の重要な輸送機構の1つの要素を示すことが明らかである。他の要素には、細胞への塩化物の取り込みを担う上皮のNa+チャネル、ENaC、Na+/2Cl−/K+共輸送体、Na+−K+−ATPアーゼポンプ、および側底膜K+チャネルが含まれる。
【0011】
これらの要素が共に作用して、その選択的発現および細胞内への局在によって上皮を横切る方向性のある輸送が行われる。管腔側膜上に存在するENaCおよびCFTRならびに細胞の側底面上に発現されるNa+−K+−ATPアーゼポンプおよびClイオンチャネルの活性の協調によって塩化物吸収が起こる。管腔側からの塩化物の二次性能動輸送により、細胞内に塩化物が蓄積し、次いで、Cl−チャネルを介して塩化物が受動的に細胞を後にし、それにより、ベクトル輸送が行われる。側底面上のNa+/2Cl−/K+共輸送体、Na+−K+−ATPアーゼポンプ、および側底膜K+チャネルならびに管腔側上のCFTRの配置により、管腔側上のCFTRを介した塩化物の分泌が協調される。水自体はおそらく能動輸送されることはないので、上皮を横切るその流れは、ナトリウムおよび塩化物の大きな流れによって得られる小さな経上皮の浸透圧勾配に依存する。
【0012】
上記で考察されるように、ΔF508−CFTR中の残基508の欠失によって新生タンパク質の正確な折り畳みが阻止され、それにより、この変異タンパク質がERに排出できなくなり、原形質膜に輸送されると考えられる。結果として、不十分な量の成熟タンパク質しか原形質膜に存在せず、上皮組織内の塩化物輸送が有意に減少する。実際に、ER機構によるABC輸送体のこの細胞性欠損ERプロセシング現象はCF疾患だけでなく、広範な他の孤立性疾患および遺伝性疾患の基礎となることが示されている。
【0013】
N−[2,4−ビス(1,1−ジメチルエチル)−5−ヒドロキシフェニル]−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カルボキサミドは、野生型および変異(例えば、ΔF508、R117H、およびG551Dが含まれる)形態のヒトCFTRの強力且つ選択的なCFTR増強物質である。N−[2,4−ビス(1,1−ジメチルエチル)−5−ヒドロキシフェニル]−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カルボキサミドは、嚢胞性線維症および少なくとも1つのG551D−CFTR対立遺伝子を有する成人患者の処置に有用である。
【0014】
したがって、CFを罹患した患者の処置に有用なN−[2,4−ビス(1,1−ジメチルエチル)−5−ヒドロキシフェニル]−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カルボキサミドの安定な生物学的に利用可能な薬学的組成物およびその投与方法が必要である。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0015】
【非特許文献1】Gregory,R.J.et al.(1990)Nature 347:382−386
【非特許文献2】Rich,D.P.et al.(1990)Nature 347:358−362
【非特許文献3】Riordan,J.R.et al.(1989)Science 245:1066−1073
【非特許文献4】Cutting,G.R.et al.(1990)Nature 346:366−369
【非特許文献5】Dean,M.et al.(1990)Cell 61:863:870
【非特許文献6】Kerem,B−S.et al.(1989)Science 245:1073−1080
【非特許文献7】Kerem,B−S et al.(1990)Proc.Natl.Acad.Sci.USA 87:8447−8451
【非特許文献8】Quinton,P.M.(1990),FASEB J.4:2709−2727
【非特許文献9】Dalemans et al.(1991),Nature Lond.354:526−528
【非特許文献10】Pasyk and Foskett(1995),J.Cell.Biochem.270:12347−50
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0016】
発明の概要
一般に、本発明は、N−[2,4−ビス(1,1−ジメチルエチル)−5−ヒドロキシフェニル]−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カルボキサミド(「化合物1」)の固体分散物を含む薬学的組成物に関する。薬学的組成物はまた、1つまたは複数の以下の賦形剤を含むことができる:充填剤、崩壊剤、流動促進剤、滑沢剤、結合剤、および界面活性剤。
【0017】
1つの実施形態では、本発明は、固体分散物が約25mgの無定形化合物1を含む、無定形化合物1の固体分散物を含む薬学的組成物を提供する。一定の実施形態では、固体分散物は約25mgの実質的に無定形の化合物1を含む。
【0018】
1つの実施形態では、本発明は、固体分散物が約50mgの無定形化合物1を含む、無定形化合物1の固体分散物を含む薬学的組成物を提供する。一定の実施形態では、固体分散物は約50mgの実質的に無定形の化合物1を含む。
【0019】
1つの実施形態では、本発明は、固体分散物が約75mgの無定形化合物1を含む、無定形化合物1の固体分散物を含む薬学的組成物を提供する。一定の実施形態では、固体分散物は約75mgの実質的に無定形の化合物1を含む。
【0020】
1つの実施形態では、本発明は、固体分散物が約100mgの無定形化合物1を含む、無定形化合物1の固体分散物を含む薬学的組成物を提供する。一定の実施形態では、固体分散物は約100mgの実質的に無定形の化合物1を含む。
【0021】
1つの実施形態では、本発明は、固体分散物が約150mgの無定形化合物1を含む、無定形化合物1の固体分散物を含む薬学的組成物を提供する。一定の実施形態では、固体分散物は約150mgの実質的に無定形の化合物1を含む。
【0022】
1つの実施形態では、本発明は、固体分散物が約250mgの無定形化合物1を含む、無定形化合物1の固体分散物を含む薬学的組成物を提供する。一定の実施形態では、固体分散物は約250mgの実質的に無定形の化合物1を含む。
【0023】
1つの態様では、薬学的組成物中の固体形態の化合物1は、実質的に無定形の化合物1または無定形化合物1およびポリマー(ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)、ヒドロキシプロピルメチル酢酸セルローススクシナート(HPMCAS)、ビニルピロリドン/ビニルアセタートコポリマー(PVP/VA)、ポリビニルピロリドン(PVP)、メタクリル酸/メタクリラートコポリマー、ヒドロキシプロピルセルロース(HPC)、またはその任意の組み合わせなど)を含む固体分散物である。本態様の実施形態には、1つまたは複数の以下が含まれる。固体分散物は平均粒径が約5μmを超える粉末であるか、固体分散物はかさ密度が約0.10g/cc以上である。
【0024】
いくつかの例では、固体分散物は、固体分散物の重量に対して少なくとも20重量%の濃度の化合物1を有する。他の例では、固体分散物は80重量%以下のHPMCASまたはPVP/VAを含む。いくつかの固体分散物は、固体分散物の重量に対して約40重量%〜約60重量%の実質的に無定形の化合物1または無定形化合物1および固体分散物の重量に対して約60重量%〜約40重量%のポリマーを含む。他の固体分散物は、固体分散物の重量に対して約65重量%〜約95重量%の実質的に無定形の化合物1または無定形化合物1および固体分散物の重量に対して約45重量%〜約5重量%のポリマーを含む。
【0025】
固体分散物はまた、任意選択的に、添加物(界面活性剤(例えば、ラウリル硫酸ナトリウム(SLS))など)を含むことができ、添加物は、固体分散物の重量に対して10重量%未満の界面活性剤濃度で存在することができる。
【0026】
さらなる他の固体分散物は、固体分散物の重量に対して約45重量%〜約85重量%の実質的に無定形の化合物1または無定形化合物1、約0.45重量%〜約0.55重量%のSLS、および約14.45重量%〜約55.55重量%のHPMCASまたはPVP/VAを含む。
【0027】
なおさらなる実施形態では、薬学的組成物はまた、組成物の重量に対して少なくとも約10重量%の濃度の充填剤(例えば、ラクトース、ソルビトール、セルロース、リン酸カルシウム、デンプン、糖(例えば、マンニトールまたはスクロースなど)またはその任意の組み合わせ);組成物の重量に対して約10重量%以下の濃度の崩壊剤(例えば、クロスカルメロースナトリウム、グリコール酸デンプンナトリウム、またはその組み合わせ);組成物の重量に対して約10重量%以下の濃度の界面活性剤(例えば、ラウリル硫酸ナトリウム、ナトリウムステアリルフマラート(SSF)、ポリオキシエチレン20ソルビタンモノオレアート、またはその任意の組み合わせ);組成物の重量に対して少なくとも約1重量%の濃度の結合剤(例えば、微結晶性セルロース、リン酸二カルシウム、スクロース、トウモロコシ(メイズ)デンプン、修飾セルロース(例えば、ヒドロキシメチルセルロース)、またはその任意の組み合わせ);組成物の重量に対して約2重量%以下の濃度の流動促進剤(例えば、コロイド状二酸化ケイ素、タルク、またはその組み合わせ);および組成物の重量に対して約2重量%以下の濃度の滑沢剤(例えば、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸、硬化油、ナトリウムステアリルフマラート、またはその任意の組み合わせ)を含む。
【0028】
かかる薬学的組成物は、任意選択的に、その視覚的訴求、味、および香気を向上させるための1つまたは複数の着色剤、香料、および/またはフレーバーを含むことができる。
【0029】
本発明の別の態様は、固体分散物、充填剤、崩壊剤、界面活性剤、結合剤、流動促進剤、および滑沢剤を含む錠剤からなる薬学的組成物であって、錠剤が約30分で少なくとも約50%溶解し、固体分散物が実質的に無定形の化合物1を含む、薬学的組成物を提供する。以下に言及するように、約37℃の900mLのDI水(または同一のSLS:DI水比を有する体積の媒質)に溶解した0.6%ラウリル硫酸ナトリウムの溶解媒質を使用する標準的なUSP II型装置を使用して溶解を測定する。単一の実験錠剤を、装置の各試験容器中で試験する。約37℃の900mLの50mMリン酸ナトリウム緩衝液(pH6.8)に溶解した0.7%ラウリル硫酸ナトリウムの溶解媒質を使用する標準的なUSP II型装置を使用して溶解を測定することもできる。約37℃の900mLの50mMリン酸ナトリウム緩衝液(pH6.8)に溶解した0.5%ラウリル硫酸ナトリウムの溶解媒質を使用する標準的なUSP II型装置を使用して溶解を測定することもできる。単一の実験錠剤を、装置の各試験容器中で試験する。
【0030】
本発明の別の態様は、錠剤の硬度が少なくとも約5Kpである、無定形化合物1または実質的に無定形の化合物1およびHPMCASまたはPVP/VAを含む固体分散物、ならびに充填剤、崩壊剤、界面活性剤、結合剤、流動促進剤、および滑沢剤を含む錠剤からなる薬学的組成物を提供する。
【0031】
さらに別の態様では、本明細書中に記載の錠剤をコーティングする。
【0032】
別の態様では、本明細書中に記載のコーティングされた錠剤を着色する。
【0033】
さらに別の態様では、着色およびコーティングした錠剤は、テキストまたは画像を含む。例えば、テキストまたは画像を含む。例えば、テキストまたは画像を、着色およびコーティングした錠剤上に印刷することができる。さらに他の態様では、着色およびコーティングした錠剤は、青色着色剤(オパドライ(登録商標)IIなど)を含む約3重量%のフィルムコーティングを含む。いくつかの実施形態では、着色した錠剤を、黒色インク(オパコード(登録商標)WBまたはオパコード(登録商標)S−1−17823など)を使用して錠剤中の有効成分の強度を表示したロゴおよびテキストを使用してラベリングすることができる。なおさらなる実施形態では、着色およびコーティングした錠剤を、着色剤でコーティングし、ワクシングし、次いで、適切なインクを使用して、ロゴ、他の画像、および/またはテキストでラベリングする。いくつかの実施形態では、錠剤を出発錠剤コア重量の約3重量%の着色剤でコーティングし、約0.01%w/wに秤量したカルナウバ蝋粉末でワクシングする。ワクシングした錠剤を、適切なインクを使用して、錠剤中の有効成分の強度を表示したロゴおよびテキストでラベリングすることができる。
【0034】
本発明の別の態様は、無定形化合物1の固体分散物、結合剤、流動促進剤、界面活性剤、滑沢剤、崩壊剤、および充填剤の混合物を準備する工程、および混合物を約30分で少なくとも約50%が溶解する錠剤に圧縮する工程を含む薬学的組成物の生成方法を提供する。1つの例では、混合物を、少なくとも約5Kpの硬度に圧縮する。
【0035】
本発明の別の態様は、無定形化合物1の固体分散物、結合剤、流動促進剤、界面活性剤、滑沢剤、崩壊剤、および充填剤の混合物を準備する工程、および混合物を約30分で少なくとも約70%が溶解する錠剤に圧縮する工程を含む薬学的組成物の生成方法を提供する。
【0036】
本発明の別の態様は、固体分散物が少なくとも約25mgの実質的に無定形の化合物1または無定形化合物1を含む、実質的に無定形の化合物1または無定形化合物1の固体分散物、充填剤、結合剤、流動促進剤、崩壊剤、界面活性剤、および滑沢剤を含む少なくとも1つの錠剤を1日あたり少なくとも1回患者に経口投与することによる薬学的組成物の投与方法を提供する。いくつかの実施形態では、錠剤を患者に1日1回経口投与する。本方法で有用な他の錠剤は、少なくとも約50mgの実質的に無定形の化合物1または無定形化合物1を含む固体分散物を含む。本方法で有用ないくつかの錠剤は、少なくとも約75mgの実質的に無定形の化合物1または無定形化合物1を含む固体分散物を含む。本方法で有用な他の錠剤は、少なくとも約100mgの実質的に無定形の化合物1または無定形化合物1を含む固体分散物を含む。本方法で有用なさらに他の錠剤は、少なくとも約150mgの実質的に無定形の化合物1または無定形化合物1を含む固体分散物を含む。別の方法では、投与は、固体分散物が少なくとも約250mgの実質的に無定形の化合物1または無定形化合物1を含む、実質的に無定形の化合物1または無定形化合物1の固体分散物、充填剤、結合剤、流動促進剤、崩壊剤、界面活性剤、および滑沢剤を含む少なくとも1つの錠剤を1日あたり少なくとも1回患者に経口投与する工程を含む。いくつかの実施形態では、本発明は、本明細書中に記載の薬学的組成物を1日あたり少なくとも1回経口投与する方法を提供する。他の実施形態では、本発明は、本明細書中に記載の薬学的組成物を1日1回経口投与する方法を提供する。いくつかの実施形態では、本発明は、本明細書中に記載の薬学的組成物を1日2回経口投与する方法を提供する。
【0037】
1つの態様では、本発明はまた、本明細書中に定義の組成物の1つを患者に投与する工程を含む、患者の疾患を処置するか重症度を軽減する方法であって、疾患が、嚢胞性線維症、喘息、喫煙誘導性COPD、慢性気管支炎、鼻副鼻腔炎、便秘、膵炎、膵機能不全、先天性両側精管欠損症(CBAVD)に起因する男性不妊症、軽度肺疾患、特発性膵炎、アレルギー性気管支肺アスペルギルス症(ABPA)、肝疾患、遺伝性気腫、遺伝性ヘモクロマトーシス、凝固−繊維素溶解欠乏症(プロテインC欠乏症など)、1型遺伝性血管浮腫、脂質プロセシング欠損症(家族性高コレステロール血症など)、1型カイロミクロン血症、無βリポタンパク質血症、リソソーム蓄積症(I細胞病/偽ハーラーなど)、ムコ多糖沈着症、サンドホフ/テイ・サックス、クリグラー・ナジャーII型、多腺性内分泌障害/高インスリン血症(hyperinsulemia)、真性糖尿病、ラロン型小人症、ミエロペルオキシダーゼ欠損症(myleoperoxidase deficiency)、原発性副甲状腺機能低下症、黒色腫、グリカノーシスCDG1型、先天性甲状腺機能亢進症、骨形成不全症、遺伝性低フィブリノゲン血症、ACT欠損症、尿崩症(DI)、骨端軟骨性(neurophyseal)DI、腎性DI(neprogenic DI)、シャルコー・マリー・トゥース症候群、ペリツェーウス・メルバッハー病(Perlizaeus−Merzbacher disease)、神経変性疾患(アルツハイマー病、パーキンソン病、筋萎縮性側索硬化症、進行性核上麻痺(progressive supranuclear plasy)、ピック病など)、いくつかのポリグルタミン神経障害(ハンチントン病、脊髄小脳性運動失調症I型(spinocerebullar ataxia type I)、球脊髄性筋萎縮症、歯状核赤核淡蒼球ルイ体萎縮症(dentatorubal pallidoluysian)、および筋緊張性ジストロフィなど)、ならびに海綿状脳症(遺伝性クロイツフェルト・ヤコブ病(プリオンタンパク質プロセシング欠損による)など)、ファブリー病、シュトロイスラー・シャインカー症候群、COPD、眼乾燥疾患(すなわち、シェーグレン病)、骨粗鬆症、骨減少症、ゴーラム症候群、塩素チャネル病(先天性筋強直症(トムソン型およびベッカー型)、バーター症候群III型、デント病、驚愕過剰症、癲癇、驚愕過剰症、リソソーム蓄積症、アンジェルマン症候群、および原発性線毛ジスキネジア(PCD)など)、線毛の構造および/または機能の遺伝性障害を示す用語(内蔵逆位を伴うPCD(カルタゲナー症候群としても公知)、内蔵逆位を伴わないPCD、および毛様体無形成が含まれる)から選択される、方法を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】図1は、本発明の錠剤例の溶解プロフィールのグラフを示す。
【0039】
この図は、例として示しており、制限することを意図しない。
【発明を実施するための形態】
【0040】
詳細な説明
本発明は、N−[2,4−ビス(1,1−ジメチルエチル)−5−ヒドロキシフェニル]−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カルボキサミドの固体分散物を含む薬学的組成物、N−[2,4−ビス(1,1−ジメチルエチル)−5−ヒドロキシフェニル]−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カルボキサミドを含む薬学的組成物の製造方法、および固体形態のN−[2,4−ビス(1,1−ジメチルエチル)−5−ヒドロキシフェニル]−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カルボキサミドを含む薬学的組成物の投与方法を提供する。
【0041】
I.定義
本明細書中で使用する場合、用語「薬学的有効成分」または「API」は、生物学的に活性な化合物をいう。例示的APIには、CF増強物質(例えば、N−[2,4−ビス(1,1−ジメチルエチル)−5−ヒドロキシフェニル]−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カルボキサミド)が含まれる。
【0042】
本明細書中で使用する場合、用語「化合物1」は、「N−[2,4−ビス(1,1−ジメチルエチル)−5−ヒドロキシフェニル]−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カルボキサミド」と交換可能に使用し、以下の式を有する。
【0043】
【化1】

「化合物1」はまた、以下などの互変異性体を意味する。
【0044】
【化2】

本明細書中で使用する場合、用語「無定形」は、その分子の位置において長距離秩序を持たない固体物質をいう。無定形固体は、一般に、配置(例えば、分子充填)が十分に定義されず、且つ長距離秩序を持たないような無作為な様式で分子が配置された過冷却液体である。無定形固体は、一般に、等方性を示し(すなわち、全方向で類似の性質を示す)、明確な融点を持たない。例えば、無定形物質は、その粉末X線回折(X−ray power diffraction)(XRPD)パターンにおいて鋭い特徴的な結晶ピークを持たない(すなわち、XRPDによって測定した場合に結晶ではない)固体物質である。その代わりに、1つまたはいくつかの広いピーク(例えば、ハロー)がそのXRPDパターン中に出現する。広いピークは、無定形固体の特徴である。無定形物質と結晶物質とのXRPDの比較については、米国特許出願公開第2004/0006237号を参照のこと。
【0045】
本明細書中で使用する場合、用語「実質的に無定形の」は、その分子の位置において長距離秩序をほとんど持たないか全く持たない固体物質をいう。例えば、実質的に無定形の物質の結晶化度は約15%未満(例えば、約10%未満の結晶化度または約5%未満の結晶化度)である。用語「実質的に無定形の」には記述語「無定形の」(結晶化度を持たない(0%)物質をいう)が含まれることも留意すべきである。
【0046】
本明細書中で使用する場合、用語「分散物」は、一方の物質(分散相)が個別の単位で第2の物質(連続相または連続ビヒクル)の至るところに分布されている分散系をいう。分散相のサイズは、非常に異なり得る(例えば、単一の分子(ナノメートルの寸法のコロイド粒子から数ミクロンサイズまで))。一般に、分散相は、固体、液体、または気体であり得る。固体分散物の場合、分散相および連続相は共に固体である。薬学的適用において、固体分散物には、以下が含まれ得る:無定形薬物を含む無定形ポリマー;無定形薬物を含む結晶性ポリマー;結晶性薬物を含む無定形ポリマー;または結晶性薬物を含む結晶性ポリマー。本発明では、固体分散物には、無定形薬物を含む無定形ポリマーまたは無定形薬物を含む結晶性ポリマーが含まれ得る。いくつかの実施形態では、固体分散物は分散相を構成するポリマーを含み、薬物は連続相を構成する。あるいは、固体分散物は分散相を構成する薬物を含み、ポリマーは連続相を構成する。
【0047】
本明細書中で使用する場合、用語「固体分散物」は、一般に、2つ以上の構成要素、通常は1つまたは複数の薬物(例えば、1つの薬物(例えば、化合物1))およびポリマーを含むが、おそらく他の構成要素(界面活性剤または他の薬学的賦形剤など)を含む固体分散物をいい、ここで、薬物(例えば、化合物1)は実質的に無定形(例えば、約15%以下(例えば、約10%以下、または約5%以下)である)の結晶性薬物(例えば、N−[2,4−ビス(1,1−ジメチルエチル)−5−ヒドロキシフェニル]−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カルボキサミド)または無定形(すなわち、結晶性薬物を持たない)であり、実質的に無定形の薬物または無定形薬物の物理的安定性および/または溶解および/または溶解度が他の構成要素によって向上している。固体分散物には、典型的には、適切なキャリア媒質(固体状態のキャリアなど)中に分散された化合物が含まれる。例えば、キャリアはポリマー(例えば、水溶性ポリマーまたは部分的に水溶性のポリマー)を含み、任意選択的な賦形剤(機能性賦形剤(例えば、1つまたは複数の界面活性剤)または非機能性賦形剤(例えば、1つまたは複数の充填剤)など)を含むことができる。別の例示的な固体分散物は、N−[2,4−ビス(1,1−ジメチルエチル)−5−ヒドロキシフェニル]−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カルボキサミドの少なくとも1つのポリマーとの共沈物または共融解物である。
【0048】
「共沈物」は、溶媒または溶媒混合物中に薬物およびポリマーを溶解し、その後に溶媒または溶媒混合物を除去した生成物である。時折、ポリマーを、溶媒または溶媒混合物中に懸濁することができる。溶媒または溶媒混合物には、有機溶媒および超臨界流体が含まれる。「共融解物」は、任意選択的に溶媒または溶媒混合物の存在下で薬物およびポリマーを加熱して融解し、その後に混合し、溶媒の少なくとも一部を除去し、必要に応じて、選択した速度で室温に冷却した生成物である。
【0049】
本明細書中で使用する場合、「結晶化度」は、固体における構造秩序の程度をいう。例えば、実質的に無定形の化合物1は、約15%未満の結晶化度を有するか、その固体構造の結晶は約15%未満である。別の例では、無定形の化合物1は結晶化度がゼロ(0%)である。
【0050】
本明細書中で使用する場合、「CF増強物質」は、細胞表面に存在する変異CFTRタンパク質の開閉機能性をほぼ野生型レベルに増大させることによって特徴づけられる生物学的活性を示す化合物をいう。
【0051】
本明細書中で使用する場合、「賦形剤」は、薬学的組成物中の不活性成分である。賦形剤の例には、充填剤または希釈剤、界面活性剤、結合剤、流動促進剤、滑沢剤、および崩壊剤などが含まれる。
【0052】
本明細書中で使用する場合、「崩壊剤」は、薬学的組成物を水和し、錠剤分散を補助する賦形剤である。崩壊剤の例には、クロスカルメロースナトリウムおよび/またはグリコール酸デンプンナトリウムが含まれる。
【0053】
本明細書中で使用する場合、「希釈剤」または「充填剤」は、薬学的組成物にかさ高さを付与する賦形剤である。充填剤の例には、ラクトース、ソルビトール、セルロース、リン酸カルシウム、デンプン、糖(例えば、マンニトールまたはスクロースなど)、またはその任意の組み合わせが含まれる。
【0054】
本明細書中で使用する場合、「界面活性剤」は、薬学的組成物の溶解度および/または湿潤性(wetability)を向上させる賦形剤である。界面活性剤の例には、ラウリル硫酸ナトリウム(SLS)、ナトリウムステアリルフマラート(SSF)、ポリオキシエチレン20ソルビタンモノオレアート(例えば、Tween(商標))、またはその任意の組み合わせが含まれる。
【0055】
本明細書中で使用する場合、「結合剤」は、薬学的組成物の付着強度または引張り強さ(例えば、硬度)を向上させる賦形剤である。結合剤の例には、リン酸二カルシウム、スクロース、トウモロコシ(メイズ)デンプン、微結晶性セルロース、および修飾セルロース(例えば、ヒドロキシメチルセルロース)が含まれる。
【0056】
本明細書中で使用する場合、「流動促進剤」は、薬学的組成物の流動性を向上させる賦形剤である。流動促進剤の例には、コロイド状シリカおよび/またはタルクが含まれる。
【0057】
本明細書中で使用する場合、「着色剤」は、薬学的組成物を所望の色を付ける賦形剤である。着色剤の例には、市販の色素(FD&C Blue#1(Aluminum Lake)、FD&C Blue#2、他のFD&C青色色素、二酸化チタン、酸化鉄、および/またはその組み合わせなど)が含まれる。
【0058】
本明細書中で使用する場合、「滑沢剤」は、打錠される薬学的組成物に添加する賦形剤である。滑沢剤は、顆粒の錠剤への圧縮およびダイプレスからの薬学的組成物の錠剤の取り出しを補助する。滑沢剤の例には、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸(stearin)、硬化油、ナトリウムステアリルフマラート、またはその任意の組み合わせが含まれる。
【0059】
本明細書中で使用する場合、「脆砕性」は、外圧に対して変化せず、且つその形態を保持する錠剤の性質をいう。脆砕性を、以下の式1:
【0060】
【数1】

(式中、Wは錠剤の原重量であり、Wは破砕器に入れた後の錠剤の最終重量である)に示す数式を使用して定量することができる。
【0061】
脆砕性を、実験錠剤を100回転させる標準的なUSP試験装置を使用して測定する。いくつかの本発明の錠剤の脆砕性は、約1%未満(例えば、約0.75%未満、約0.50%未満、または約0.30%未満)である。
【0062】
本明細書中で使用する場合、「平均粒径」は、レーザー光散乱、画像分析、または篩分析などの技術を使用して測定した場合の平均的な粒径である。
【0063】
本明細書中で使用する場合、「かさ密度」は、粒子が占める総容積で割った材料の粒子質量である。総容積は、粒子体積、粒子間の空隙容量、および内部細孔容積を含む。かさ密度は、材料固有の性質ではなく、どのようにして材料が処理されるかどうかに応じて変化し得る。
【0064】
II.薬学的組成物
1つの態様では、本発明は、CF増強物質API(例えば、化合物1の固体分散物)を含む薬学的組成物を提供する。
【0065】
1つの実施形態では、本発明は、固体分散物が約25mgの実質的に無定形の化合物1を含む、実質的に無定形の化合物1の固体分散物を含む薬学的組成物を提供する。
【0066】
1つの実施形態では、本発明は、固体分散物が約50mgの実質的に無定形の化合物1を含む、実質的に無定形の化合物1の固体分散物を含む薬学的組成物を提供する。
【0067】
1つの実施形態では、本発明は、固体分散物が約75mgの実質的に無定形の化合物1を含む、実質的に無定形の化合物1の固体分散物を含む薬学的組成物を提供する。
【0068】
1つの実施形態では、本発明は、固体分散物が約100mgの実質的に無定形の化合物1を含む、実質的に無定形の化合物1の固体分散物を含む薬学的組成物を提供する。
【0069】
1つの実施形態では、本発明は、固体分散物が約150mgの実質的に無定形の化合物1を含む、実質的に無定形の化合物1の固体分散物を含む薬学的組成物を提供する。
【0070】
1つの実施形態では、本発明は、固体分散物が約250mgの実質的に無定形の化合物1を含む、実質的に無定形の化合物1の固体分散物を含む薬学的組成物を提供する。
【0071】
1つの実施形態では、本発明は、固体分散物が約25mgの無定形化合物1を含む、無定形化合物1の固体分散物を含む薬学的組成物を提供する。
【0072】
1つの実施形態では、本発明は、固体分散物が約50mgの無定形化合物1を含む、無定形化合物1の固体分散物を含む薬学的組成物を提供する。
【0073】
1つの実施形態では、本発明は、固体分散物が約75mgの無定形化合物1を含む、無定形化合物1の固体分散物を含む薬学的組成物を提供する。
【0074】
1つの実施形態では、本発明は、固体分散物が約100mgの無定形化合物1を含む、無定形化合物1の固体分散物を含む薬学的組成物を提供する。
【0075】
1つの実施形態では、本発明は、固体分散物が約150mgの無定形化合物1を含む、無定形化合物1の固体分散物を含む薬学的組成物を提供する。
【0076】
1つの実施形態では、本発明は、固体分散物が約250mgの無定形化合物1を含む、無定形化合物1の固体分散物を含む薬学的組成物を提供する。
【0077】
本発明の別の態様は、固体分散物がポリマーを含む、化合物1の固体分散物を含む薬学的組成物を提供する。
【0078】
1つの実施形態では、本発明は、固体分散物が約25mgの実質的に無定形の化合物1を含む、実質的に無定形の化合物1およびHPMCASの固体分散物を含む薬学的組成物を提供する。
【0079】
1つの実施形態では、本発明は、固体分散物が約50mgの実質的に無定形の化合物1を含む、実質的に無定形の化合物1およびHPMCASの固体分散物を含む薬学的組成物を提供する。
【0080】
1つの実施形態では、本発明は、固体分散物が約75mgの実質的に無定形の化合物1を含む、実質的に無定形の化合物1およびHPMCASの固体分散物を含む薬学的組成物を提供する。
【0081】
1つの実施形態では、本発明は、固体分散物が約100mgの実質的に無定形の化合物1を含む、実質的に無定形の化合物1およびHPMCASの固体分散物を含む薬学的組成物を提供する。
【0082】
1つの実施形態では、本発明は、固体分散物が約150mgの実質的に無定形の化合物1を含む、実質的に無定形の化合物1およびHPMCASの固体分散物を含む薬学的組成物を提供する。
【0083】
1つの実施形態では、本発明は、固体分散物が約250mgの実質的に無定形の化合物1を含む、実質的に無定形の化合物1およびHPMCASの固体分散物を含む薬学的組成物を提供する。
【0084】
1つの実施形態では、本発明は、固体分散物が約25mgの無定形化合物1を含む、無定形化合物1およびHPMCASの固体分散物を含む薬学的組成物を提供する。
【0085】
1つの実施形態では、本発明は、固体分散物が約50mgの無定形化合物1を含む、無定形化合物1およびHPMCASの固体分散物を含む薬学的組成物を提供する。
【0086】
1つの実施形態では、本発明は、固体分散物が約75mgの無定形化合物1を含む、無定形化合物1およびHPMCASの固体分散物を含む薬学的組成物を提供する。
【0087】
1つの実施形態では、本発明は、固体分散物が約100mgの無定形化合物1を含む、無定形化合物1およびHPMCASの固体分散物を含む薬学的組成物を提供する。
【0088】
1つの実施形態では、本発明は、固体分散物が約150mgの無定形化合物1を含む、無定形化合物1およびHPMCASの固体分散物を含む薬学的組成物を提供する。
【0089】
1つの実施形態では、本発明は、固体分散物が約250mgの無定形化合物1を含む、無定形化合物1およびHPMCASの固体分散物を含む薬学的組成物を提供する。
【0090】
1つの実施形態では、本発明は、固体分散物が約25mgの実質的に無定形の化合物1を含む、実質的に無定形の化合物1およびPVP/VAの固体分散物を含む薬学的組成物を提供する。
【0091】
1つの実施形態では、本発明は、固体分散物が約50mgの実質的に無定形の化合物1を含む、実質的に無定形の化合物1およびPVP/VAの固体分散物を含む薬学的組成物を提供する。
【0092】
1つの実施形態では、本発明は、固体分散物が約75mgの実質的に無定形の化合物1を含む、実質的に無定形の化合物1およびPVP/VAの固体分散物を含む薬学的組成物を提供する。
【0093】
1つの実施形態では、本発明は、固体分散物が約100mgの実質的に無定形の化合物1を含む、実質的に無定形の化合物1およびPVP/VAの固体分散物を含む薬学的組成物を提供する。
【0094】
1つの実施形態では、本発明は、固体分散物が約150mgの実質的に無定形の化合物1を含む、実質的に無定形の化合物1およびPVP/VAの固体分散物を含む薬学的組成物を提供する。
【0095】
1つの実施形態では、本発明は、固体分散物が約250mgの実質的に無定形の化合物1を含む、実質的に無定形の化合物1およびPVP/VAの固体分散物を含む薬学的組成物を提供する。
【0096】
1つの実施形態では、本発明は、固体分散物が約25mgの無定形化合物1を含む、無定形化合物1およびPVP/VAの固体分散物を含む薬学的組成物を提供する。
【0097】
1つの実施形態では、本発明は、固体分散物が約50mgの無定形化合物1を含む、無定形化合物1およびPVP/VAの固体分散物を含む薬学的組成物を提供する。
【0098】
1つの実施形態では、本発明は、固体分散物が約75mgの無定形化合物1を含む、無定形化合物1およびPVP/VAの固体分散物を含む薬学的組成物を提供する。
【0099】
1つの実施形態では、本発明は、固体分散物が約100mgの無定形化合物1を含む、無定形化合物1およびPVP/VAの固体分散物を含む薬学的組成物を提供する。
【0100】
1つの実施形態では、本発明は、固体分散物が約150mgの無定形化合物1を含む、無定形化合物1およびPVP/VAの固体分散物を含む薬学的組成物を提供する。
【0101】
1つの実施形態では、本発明は、固体分散物が約250mgの無定形化合物1を含む、無定形化合物1およびPVP/VAの固体分散物を含む薬学的組成物を提供する。
【0102】
本発明の1つの態様は、CF増強物質API(例えば、化合物1の固体分散物)および他の賦形剤(例えば、充填剤、崩壊剤、界面活性剤、結合剤、流動促進剤、着色剤、滑沢剤、またはその任意の組み合わせ)を含む薬学的組成物を提供する。
【0103】
1つの実施形態では、本発明は、薬学的組成物であって、以下:
a.実質的に無定形の化合物1およびポリマーの固体分散物;
b.充填剤;
c.崩壊剤;
d.界面活性剤;
e.結合剤;
f.流動促進剤;および
g.滑沢剤、
を含み、固体分散物が約25mgの実質的に無定形の化合物1を含む、薬学的組成物を提供する。
【0104】
1つの実施形態では、本発明は、薬学的組成物であって、以下:
a.実質的に無定形の化合物1およびポリマーの固体分散物;
b.充填剤;
c.崩壊剤;
d.界面活性剤;
e.結合剤;
f.流動促進剤;および
g.滑沢剤、
を含み、固体分散物が約50mgの実質的に無定形の化合物1を含む、薬学的組成物を提供する。
【0105】
別の実施形態では、本発明は、薬学的組成物であって、以下:
a.実質的に無定形の化合物1およびポリマーの固体分散物;
b.充填剤;
c.崩壊剤;
d.界面活性剤;
e.結合剤;
f.流動促進剤;および
g.滑沢剤、
を含み、固体分散物が約75mgの実質的に無定形の化合物1を含む、薬学的組成物を提供する。
【0106】
1つの実施形態では、本発明は、薬学的組成物であって、以下:
a.実質的に無定形の化合物1およびポリマーの固体分散物;
b.充填剤;
c.崩壊剤;
d.界面活性剤;
e.結合剤;
f.流動促進剤;および
g.滑沢剤、
を含み、固体分散物が約100mgの実質的に無定形の化合物1を含む、薬学的組成物を提供する。
【0107】
1つの実施形態では、本発明は、薬学的組成物であって、以下:
a.実質的に無定形の化合物1およびポリマーの固体分散物;
b.充填剤;
c.崩壊剤;
d.界面活性剤;
e.結合剤;
f.流動促進剤;および
g.滑沢剤、
を含み、固体分散物が約150mgの実質的に無定形の化合物1を含む、薬学的組成物を提供する。
【0108】
別の実施形態では、本発明は、薬学的組成物であって、以下:
a.実質的に無定形の化合物1およびポリマーの固体分散物;
b.充填剤;
c.崩壊剤;
d.界面活性剤;
e.結合剤;
f.流動促進剤;および
g.滑沢剤、
を含み、固体分散物が約250mgの実質的に無定形の化合物1を含む、薬学的組成物を提供する。
【0109】
1つの実施形態では、本発明は、薬学的組成物であって、以下:
a.無定形化合物1およびポリマーの固体分散物;
b.充填剤;
c.崩壊剤;
d.界面活性剤;
e.結合剤;
f.流動促進剤;および
g.滑沢剤、
を含み、固体分散物が約25mgの無定形化合物1を含む、薬学的組成物を提供する。
【0110】
1つの実施形態では、本発明は、薬学的組成物であって、以下:
a.無定形化合物1およびポリマーの固体分散物;
b.充填剤;
c.崩壊剤;
d.界面活性剤;
e.結合剤;
f.流動促進剤;および
g.滑沢剤、
を含み、固体分散物が約50mgの無定形化合物1を含む、薬学的組成物を提供する。
【0111】
別の実施形態では、本発明は、薬学的組成物であって、以下:
a.無定形化合物1およびポリマーの固体分散物;
b.充填剤;
c.崩壊剤;
d.界面活性剤;
e.結合剤;
f.流動促進剤;および
g.滑沢剤、
を含み、固体分散物が約75mgの無定形化合物1を含む、薬学的組成物を提供する。
【0112】
1つの実施形態では、本発明は、薬学的組成物であって、以下:
a.無定形化合物1およびポリマーの固体分散物;
b.充填剤;
c.崩壊剤;
d.界面活性剤;
e.結合剤;
f.流動促進剤;および
g.滑沢剤、
を含み、固体分散物が約100mgの無定形化合物1を含む、薬学的組成物を提供する。
【0113】
1つの実施形態では、本発明は、薬学的組成物であって、以下:
a.無定形化合物1およびポリマーの固体分散物;
b.充填剤;
c.崩壊剤;
d.界面活性剤;
e.結合剤;
f.流動促進剤;および
g.滑沢剤、
を含み、固体分散物が約150mgの無定形化合物1を含む、薬学的組成物を提供する。
【0114】
別の実施形態では、本発明は、薬学的組成物であって、以下:
a.無定形化合物1およびポリマーの固体分散物;
b.充填剤;
c.崩壊剤;
d.界面活性剤;
e.結合剤;
f.流動促進剤;および
g.滑沢剤、
を含み、固体分散物が約250mgの無定形化合物1を含む、薬学的組成物を提供する。
【0115】
1つの実施形態では、本発明は、薬学的組成物であって、以下:
a.実質的に無定形の化合物1およびPVP/VAの固体分散物;
b.充填剤;
c.崩壊剤;
d.界面活性剤;
e.結合剤;
f.流動促進剤;および
g.滑沢剤、
を含み、固体分散物が約25mgの実質的に無定形の化合物1を含む、薬学的組成物を提供する。
【0116】
1つの実施形態では、本発明は、薬学的組成物であって、以下:
a.実質的に無定形の化合物1およびPVP/VAの固体分散物;
b.充填剤;
c.崩壊剤;
d.界面活性剤;
e.結合剤;
f.流動促進剤;および
g.滑沢剤、
を含み、固体分散物が約50mgの実質的に無定形の化合物1を含む、薬学的組成物を提供する。
【0117】
別の実施形態では、本発明は、薬学的組成物であって、以下:
a.実質的に無定形の化合物1およびPVP/VAの固体分散物;
b.充填剤;
c.崩壊剤;
d.界面活性剤;
e.結合剤;
f.流動促進剤;および
g.滑沢剤、
を含み、固体分散物が約75mgの実質的に無定形の化合物1を含む、薬学的組成物を提供する。
【0118】
1つの実施形態では、本発明は、薬学的組成物であって、以下:
a.実質的に無定形の化合物1およびPVP/VAの固体分散物;
b.充填剤;
c.崩壊剤;
d.界面活性剤;
e.結合剤;
f.流動促進剤;および
g.滑沢剤、
を含み、固体分散物が約100mgの実質的に無定形の化合物1を含む、薬学的組成物を提供する。
【0119】
1つの実施形態では、本発明は、薬学的組成物であって、以下:
a.実質的に無定形の化合物1およびPVP/VAの固体分散物;
b.充填剤;
c.崩壊剤;
d.界面活性剤;
e.結合剤;
f.流動促進剤;および
g.滑沢剤、
を含み、固体分散物が約150mgの実質的に無定形の化合物1を含む、薬学的組成物を提供する。
【0120】
別の実施形態では、本発明は、薬学的組成物であって、以下:
a.実質的に無定形の化合物1およびPVP/VAの固体分散物;
b.充填剤;
c.崩壊剤;
d.界面活性剤;
e.結合剤;
f.流動促進剤;および
g.滑沢剤、
を含み、固体分散物が約250mgの実質的に無定形の化合物1を含む、薬学的組成物を提供する。
【0121】
1つの実施形態では、本発明は、薬学的組成物であって、以下:
a.無定形化合物1およびPVP/VAの固体分散物;
b.充填剤;
c.崩壊剤;
d.界面活性剤;
e.結合剤;
f.流動促進剤;および
g.滑沢剤、
を含み、固体分散物が約25mgの無定形化合物1を含む、薬学的組成物を提供する。
【0122】
1つの実施形態では、本発明は、薬学的組成物であって、以下:
a.無定形化合物1およびPVP/VAの固体分散物;
b.充填剤;
c.崩壊剤;
d.界面活性剤;
e.結合剤;
f.流動促進剤;および
g.滑沢剤、
を含み、固体分散物が約50mgの無定形化合物1を含む、薬学的組成物を提供する。
【0123】
別の実施形態では、本発明は、薬学的組成物であって、以下:
a.無定形化合物1およびPVP/VAの固体分散物;
b.充填剤;
c.崩壊剤;
d.界面活性剤;
e.結合剤;
f.流動促進剤;および
g.滑沢剤、
を含み、固体分散物が約75mgの無定形化合物1を含む、薬学的組成物を提供する。
【0124】
1つの実施形態では、本発明は、薬学的組成物であって、以下:
a.無定形化合物1およびPVP/VAの固体分散物;
b.充填剤;
c.崩壊剤;
d.界面活性剤;
e.結合剤;
f.流動促進剤;および
g.滑沢剤、
を含み、固体分散物が約100mgの無定形化合物1を含む、薬学的組成物を提供する。
【0125】
1つの実施形態では、本発明は、薬学的組成物であって、以下:
a.無定形化合物1およびPVP/VAの固体分散物;
b.充填剤;
c.崩壊剤;
d.界面活性剤;
e.結合剤;
f.流動促進剤;および
g.滑沢剤、
を含み、固体分散物が約150mgの無定形化合物1を含む、薬学的組成物を提供する。
【0126】
別の実施形態では、本発明は、薬学的組成物であって、以下:
a.無定形化合物1およびPVP/VAの固体分散物;
b.充填剤;
c.崩壊剤;
d.界面活性剤;
e.結合剤;
f.流動促進剤;および
g.滑沢剤、
を含み、固体分散物が約250mgの無定形化合物1を含む、薬学的組成物を提供する。
【0127】
1つの実施形態では、本発明は、薬学的組成物であって、以下:
a.実質的に無定形の化合物1およびHPMCASの固体分散物;
b.充填剤;
c.崩壊剤;
d.界面活性剤;
e.結合剤;
f.流動促進剤;および
g.滑沢剤、
を含み、固体分散物が約25mgの実質的に無定形の化合物1を含む、薬学的組成物を提供する。
【0128】
1つの実施形態では、本発明は、薬学的組成物であって、以下:
a.実質的に無定形の化合物1およびHPMCASの固体分散物;
b.充填剤;
c.崩壊剤;
d.界面活性剤;
e.結合剤;
f.流動促進剤;および
g.滑沢剤、
を含み、固体分散物が約50mgの実質的に無定形の化合物1を含む、薬学的組成物を提供する。
【0129】
別の実施形態では、本発明は、薬学的組成物であって、以下:
a.実質的に無定形の化合物1およびHPMCASの固体分散物;
b.充填剤;
c.崩壊剤;
d.界面活性剤;
e.結合剤;
f.流動促進剤;および
g.滑沢剤、
を含み、固体分散物が約75mgの実質的に無定形の化合物1を含む、薬学的組成物を提供する。
【0130】
1つの実施形態では、本発明は、薬学的組成物であって、以下:
a.実質的に無定形の化合物1およびHPMCASの固体分散物;
b.充填剤;
c.崩壊剤;
d.界面活性剤;
e.結合剤;
f.流動促進剤;および
g.滑沢剤、
を含み、固体分散物が約100mgの実質的に無定形の化合物1を含む、薬学的組成物を提供する。
【0131】
1つの実施形態では、本発明は、薬学的組成物であって、以下:
a.実質的に無定形の化合物1およびHPMCASの固体分散物;
b.充填剤;
c.崩壊剤;
d.界面活性剤;
e.結合剤;
f.流動促進剤;および
g.滑沢剤、
を含み、固体分散物が約150mgの実質的に無定形の化合物1を含む、薬学的組成物を提供する。
【0132】
別の実施形態では、本発明は、薬学的組成物であって、以下:
a.実質的に無定形の化合物1およびHPMCASの固体分散物;
b.充填剤;
c.崩壊剤;
d.界面活性剤;
e.結合剤;
f.流動促進剤;および
g.滑沢剤、
を含み、固体分散物が約250mgの実質的に無定形の化合物1を含む、薬学的組成物を提供する。
【0133】
1つの実施形態では、本発明は、薬学的組成物であって、以下:
a.無定形化合物1およびHPMCASの固体分散物;
b.充填剤;
c.崩壊剤;
d.界面活性剤;
e.結合剤;
f.流動促進剤;および
g.滑沢剤、
を含み、固体分散物が約25mgの無定形化合物1を含む、薬学的組成物を提供する。
【0134】
1つの実施形態では、本発明は、薬学的組成物であって、以下:
a.無定形化合物1およびHPMCASの固体分散物;
b.充填剤;
c.崩壊剤;
d.界面活性剤;
e.結合剤;
f.流動促進剤;および
g.滑沢剤、
を含み、固体分散物が約50mgの無定形化合物1を含む、薬学的組成物を提供する。
【0135】
別の実施形態では、本発明は、薬学的組成物であって、以下:
a.無定形化合物1およびHPMCASの固体分散物;
b.充填剤;
c.崩壊剤;
d.界面活性剤;
e.結合剤;
f.流動促進剤;および
g.滑沢剤、
を含み、固体分散物が約75mgの無定形化合物1を含む、薬学的組成物を提供する。
【0136】
1つの実施形態では、本発明は、薬学的組成物であって、以下:
a.無定形化合物1およびHPMCASの固体分散物;
b.充填剤;
c.崩壊剤;
d.界面活性剤;
e.結合剤;
f.流動促進剤;および
g.滑沢剤、
を含み、固体分散物が約100mgの無定形化合物1を含む、薬学的組成物を提供する。
【0137】
1つの実施形態では、本発明は、薬学的組成物であって、以下:
a.無定形化合物1およびHPMCASの固体分散物;
b.充填剤;
c.崩壊剤;
d.界面活性剤;
e.結合剤;
f.流動促進剤;および
g.滑沢剤、
を含み、固体分散物が約150mgの無定形化合物1を含む、薬学的組成物を提供する。
【0138】
別の実施形態では、本発明は、薬学的組成物であって、以下:
a.無定形化合物1およびHPMCASの固体分散物;
b.充填剤;
c.崩壊剤;
d.界面活性剤;
e.結合剤;
f.流動促進剤;および
g.滑沢剤、
を含み、固体分散物が約250mgの無定形化合物1を含む、薬学的組成物を提供する。
【0139】
1つの実施形態では、薬学的組成物は、固体分散物、充填剤、崩壊剤、界面活性剤、結合剤、流動促進剤、および滑沢剤を含み、固体分散物は化合物1およびポリマーを含む。
【0140】
他の実施形態では、薬学的組成物は、固体分散物、充填剤、崩壊剤、界面活性剤、結合剤、流動促進剤、および滑沢剤を含み、固体分散物は、分散物の重量に対して約45重量%〜約65重量%(例えば、約50重量%)の化合物1およびポリマーを含む。
【0141】
いくつかの実施形態では、薬学的組成物は、固体分散物、充填剤、崩壊剤、界面活性剤、結合剤、流動促進剤、および滑沢剤を含み、固体分散物は、分散物の重量に対して約75重量%〜約95重量%(例えば、約80重量%)の化合物1およびポリマーを含む。
【0142】
適切な化合物1(すなわち、N−[2,4−ビス(1,1−ジメチルエチル)−5−ヒドロキシフェニル]−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カルボキサミド)の固体分散物には、PCT公開番号WO2007/079139号(その全体が本明細書中で参考として援用される)に記載の分散物が含まれるが、これらに限定されない。
【0143】
1つの実施形態では、本発明の薬学的組成物は化合物1の固体分散物を含む。例えば、固体分散物は実質的に無定形の化合物1(化合物1は約15%未満(例えば、約10%未満または約5%未満)の結晶である)および少なくとも1つのポリマーを含む。別の例では、固体分散物は無定形化合物1(すなわち、化合物1の結晶化度は約0%である)を含む。固体分散物中の化合物1の濃度は、いくつかの要因(所望の量の化合物1および薬学的組成物の所望の溶解プロフィールを得るために必要な薬学的組成物の量など)に依存する。
【0144】
これらの固体分散物で有用なポリマーは、水または体液中に少なくとも部分的に溶解する不活性な薬学的に許容可能なポリマーである。ポリマーには、ホモポリマー(例えば、ポリサッカリド)またはコポリマー(例えば、ブロックコポリマー)が含まれ得る。1つの例では、固体分散物は、実質的に無定形または無定形のN−[2,4−ビス(1,1−ジメチルエチル)−5−ヒドロキシフェニル]−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カルボキサミドおよびヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)、ヒドロキシプロピルメチル酢酸セルローススクシナート(HPMCAS)、ビニルピロリドン/ビニルアセタートコポリマー(PVP/VA)、ポリビニルピロリドン(PVP)、メタクリル酸/メタクリラートコポリマー、ヒドロキシプロピルセルロース(HPC)、またはその任意の組み合わせから独立して選択される少なくとも1つのポリマーを含む。別の例では、固体分散物は、実質的に無定形または無定形のN−[2,4−ビス(1,1−ジメチルエチル)−5−ヒドロキシフェニル]−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カルボキサミドおよびHPMCASまたはPVP/VAを含む。
【0145】
別の実施形態では、薬学的組成物は、実質的に無定形の化合物1およびHPMCASまたはPVP/VAを含む固体分散物を含み、固体分散物は、光散乱(例えば、Malvern Instruments in Englandから利用可能なMalvern Mastersizerを使用)によって測定した約5μm超(例えば、約6μm超、約7μm超、約8μm超、または約10μm超)の平均粒径を有する。例えば、薬学的組成物は、無定形化合物1およびHPMCASまたはPVP/VAを含む固体分散物を含み、固体分散物は、光散乱によって測定した約5μm超(例えば、約6μm超、約7μm超、約8μm超、または約10μm超)の平均粒径を有する。別の例では、薬学的組成物は、実質的に無定形の化合物1およびHPMCASを含む固体分散物を含み、固体分散物は、光散乱によって測定した約7μm〜約25μmの平均粒径を有する。例えば、薬学的組成物は、無定形化合物1およびHPMCASを含む固体分散物を含み、固体分散物は、光散乱によって測定した約7μm〜約25μmの平均粒径を有する。さらに別の例では、薬学的組成物は、実質的に無定形の化合物1およびHPMCASを含む固体分散物を含み、固体分散物は、光散乱によって測定した約10μm〜約35μmの平均粒径を有する。例えば、薬学的組成物は、無定形化合物1およびHPMCASを含む固体分散物を含み、固体分散物は、光散乱によって測定した約10μm〜約35μmの平均粒径を有する。別の例では、薬学的組成物は、実質的に無定形の化合物1およびHPMCASまたはPVP/VAを含む固体分散物を含み、固体分散物のかさ密度は約0.10g/cc以上(例えば、0.15g/cc以上、0.17g/cc以上)である。例えば、薬学的組成物は、無定形化合物1およびHPMCASまたはPVP/VAを含む固体分散物を含み、固体分散物のかさ密度は約0.10g/cc以上(例えば、0.15g/cc以上、0.17g/cc以上)である。別の例では、薬学的組成物は、実質的に無定形の化合物1およびHPMCASまたはPVP/VAを含む固体分散物を含み、固体分散物のかさ密度は約0.10g/cc〜約0.45g/cc(例えば、約0.15g/cc〜約0.42g/ccまたは約0.17g/cc〜約0.40g/cc)である。さらに別の例では、薬学的組成物は、無定形化合物1およびHPMCASまたはPVP/VAを含む固体分散物を含み、固体分散物のかさ密度は約0.10g/cc〜約0.45g/cc(例えば、約0.15g/cc〜約0.42g/ccまたは約0.17g/cc〜約0.40g/cc)である。別の例では、薬学的組成物は、実質的に無定形の化合物1およびHPMCASを含む固体分散物を含み、固体分散物のかさ密度は約0.10g/cc〜約0.45g/cc(例えば、約0.15g/cc〜約0.42g/ccまたは約0.17g/cc〜約0.40g/cc)である。例えば、薬学的組成物は、無定形化合物1およびHPMCASを含む固体分散物を含み、固体分散物のかさ密度は約0.10g/cc〜約0.45g/cc(例えば、約0.15g/cc〜約0.42g/ccまたは約0.17g/cc〜約0.40g/cc)である。
【0146】
別の固体分散物は、実質的に無定形の化合物1または無定形化合物1およびHPMCASまたはPVP/VAを含み、実質的に無定形の化合物1または無定形化合物1は、固体分散物の重量に対して少なくとも20重量%(例えば、少なくとも40重量%、少なくとも45重量%、少なくとも49重量%、または少なくとも50重量%)の量で存在する。いくつかの実施形態では、固体分散物は、HPMCASまたはPVP/VAおよび固体分散物の重量に対して約20重量%〜約99重量%(例えば、約40重量%〜約90重量%、約42重量%〜約88重量%、約45重量%〜約85重量%、または約50重量%〜約80重量%)の実質的に無定形の化合物1または無定形化合物1を含む。例えば、固体分散物は、HPMCASまたはPVP/VAおよび固体分散物の重量に対して約40重量%〜約60重量%(例えば、約42重量%〜約57重量%、約45重量%〜約55重量%、または約47重量%〜約53重量%)の実質的に無定形の化合物1または無定形化合物1を含む。別の例では、固体分散物は、HPMCASまたはPVP/VAおよび固体分散物の重量に対して約65重量%〜約95重量%(例えば、約67重量%〜約92重量%、約70重量%〜約90重量%、または約72重量%〜約88重量%)の実質的に無定形の化合物1または無定形化合物1を含む。
【0147】
他の実施形態では、固体分散物は、固体分散物の重量に対して80重量%以下(例えば、60重量%以下、55重量%以下、または50重量%以下)のポリマー(例えば、HPMCAS、PVP/VA、PVP、メタクリル酸/メタクリラートコポリマー、HPC、またはその任意の組み合わせ)を含む。いくつかの例では、固体分散物は、約1重量%〜約80重量%(例えば、約10重量%〜約60重量%)のポリマー(例えば、HPMCAS、PVP/VA、PVP、メタクリル酸/メタクリラートコポリマー、HPC、またはその任意の組み合わせ)を含む。
【0148】
いくつかの固体分散物は、固体分散物の重量に対して約40重量%〜約60重量%(例えば、約42重量%〜約57重量%、約45重量%〜約55重量%、または約47重量%〜約53重量%)の実質的に無定形の化合物1および約60重量%〜約40重量%のポリマー(例えば、HPMCAS、PVP/VA、PVP、メタクリル酸/メタクリラートコポリマー、HPC、またはその任意の組み合わせ)を含む。別の固体分散物は、固体分散物の重量に対して約40重量%〜約60重量%(例えば、約42重量%〜約57重量%、約45重量%〜約55重量%、または約47重量%〜約53重量%)の無定形化合物1および約60重量%〜約40重量%のポリマー(例えば、HPMCAS、PVP/VA、PVP、メタクリル酸/メタクリラートコポリマー、HPC、またはその任意の組み合わせ)を含む。
【0149】
他の固体分散物は、固体分散物の重量に対して約65重量%〜約95重量%(例えば、約67重量%〜約92重量%、約70重量%〜約90重量%、または約72重量%〜約88重量%)の実質的に無定形の化合物1および約45重量%〜約5重量%のポリマー(例えば、HPMCAS、PVP/VA、PVP、メタクリル酸/メタクリラートコポリマー、HPC、またはその任意の組み合わせ)を含む。例えば、固体分散物は、固体分散物の重量に対して約65重量%〜約95重量%(例えば、約67重量%〜約92重量%、約70重量%〜約90重量%、または約72重量%〜約88重量%)の無定形化合物1および約45重量%〜約5重量%のポリマー(例えば、HPMCAS、PVP/VA、PVP、メタクリル酸/メタクリラートコポリマー、HPC、またはその任意の組み合わせ)を含む。
【0150】
本発明の実施形態で有用な固体分散物は、任意選択的に、界面活性剤を含むことができる。適切な界面活性剤には、ラウリル硫酸ナトリウム(SLS)、ナトリウムステアリルフマラート(SSF)、ポリオキシエチレン20ソルビタンモノオレアート(例えば、Tween(商標))、またはその任意の組み合わせなどが含まれる。1つの例では、固体分散物は、固体分散物の重量に対して5重量%未満(3.0重量%未満、1.5重量%未満、または1.0重量%未満)の界面活性剤を含む。別の例では、固体分散物は、固体分散物の重量に対して約0.30重量%〜約0.80重量%(例えば、約0.35重量%〜約0.70重量%、約0.40重量%〜約0.60重量%、または約0.45重量%〜約0.55重量%)の界面活性剤を含む。
【0151】
別の実施形態では、固体分散物は、固体分散物の重量に対して約45重量%〜約85重量%の実質的に無定形の化合物1または無定形化合物1、約0.45重量%〜約0.55重量%のSLS、および約14.45重量%〜約55.55重量%のHPMCASまたはPVP/VAを含む。1つの例示的な固体分散物は、固体分散物の重量に対して約50重量%の実質的に無定形の化合物1または無定形化合物1、約49.5重量%のHPMCASまたはPVP/VA、および約0.5重量%のSLSを含む。別の例示的な固体分散物は、約80重量%の実質的に無定形の化合物1または無定形化合物1、約19.5重量%のHPMCASまたはPVP/VA、および約0.5重量%のSLSを含む。
【0152】
別の実施形態では、固体分散物は、固体分散物の重量に対して約45重量%〜約85重量%の実質的に無定形の化合物1または無定形化合物1、約0.45重量%〜約0.55重量%のSLS、および約14.45重量%〜約55.55重量%のHPMCASを含む。1つの例示的な固体分散物は、固体分散物の重量に対して約50重量%の実質的に無定形の化合物1または無定形化合物1、約49.5重量%のHPMCAS、および約0.5重量%のSLSを含む。別の例示的な固体分散物は、約80重量%の実質的に無定形の化合物1または無定形化合物1、約19.5重量%のHPMCASまたはPVP/VA、および約0.5重量%のSLSを含む。
【0153】
化合物1の固体分散物に加えて、本発明の薬学的組成物はまた、1つまたは複数の賦形剤(充填剤、崩壊剤、界面活性剤、結合剤、流動促進剤、滑沢剤、着色剤、または香料など)を含む。
【0154】
本発明に適切な充填剤は、薬学的組成物の成分に適合する(すなわち、充填剤は、薬学的組成物の溶解度、硬度、化学的安定性、物理的安定性、または生物学的活性を実質的に低減しない)。例示的な充填剤には、ラクトース、ソルビトール、セルロース、リン酸カルシウム、デンプン、糖(例えば、マンニトールまたはスクロースなど)、またはその任意の組み合わせが含まれる。1つの実施形態では、薬学的組成物は、組成物の重量に対して少なくとも約10重量%(例えば、少なくとも約20重量%、少なくとも約25重量%、または少なくとも約27重量%)の量の少なくとも1つの充填剤を含む。例えば、薬学的組成物は、組成物の重量に対して約10重量%〜約60重量%(例えば、約20重量%〜約55重量%、約25重量%〜約50重量%、または約27重量%〜約45重量%)の充填剤を含む。別の例では、薬学的組成物は、組成物の重量に対して少なくとも約20重量%(例えば、少なくとも25重量%または少なくとも27重量%)のラクトースを含む。さらに別の例では、薬学的組成物は、組成物の重量に対して約20重量%〜約60重量%(例えば、約25重量%〜約55重量%、または約27重量%〜約45重量%)のラクトースを含む。
【0155】
本発明に適切な崩壊剤は、薬学的組成物の分散を向上させ、且つ薬学的組成物の成分に適合する(すなわち、崩壊剤は、薬学的組成物の化学的安定性、物理的安定性、硬度、または生物学的活性を実質的に低減しない)。例示的な崩壊剤には、クロスカルメロースナトリウム、グリコール酸デンプンナトリウム、またはその組み合わせが含まれる。1つの実施形態では、薬学的組成物は、組成物の重量に対して約10重量%以下(例えば、約7重量%以下、約6重量%以下、または約5重量%以下)の量の崩壊剤を含む。例えば、薬学的組成物は、組成物の重量に対して約1重量%〜約10重量%(例えば、約1.5重量%〜約7.5重量%または約2.5重量%〜約6重量%)の崩壊剤を含む。別の例では、薬学的組成物は、組成物の重量に対して約10重量%以下(例えば、7重量%以下、6重量%以下、または5重量%以下)のクロスカルメロースナトリウムを含む。さらに別の例では、薬学的組成物は、組成物の重量に対して約1重量%〜約10重量%(例えば、約1.5重量%〜約7.5重量%または約2.5重量%〜約6重量%)のクロスカルメロースナトリウムを含む。いくつかの例では、薬学的組成物は、組成物の重量に対して約0.1%〜約10重量%(例えば、約0.5重量%〜約7.5重量%または約1.5重量%〜約6重量%)の崩壊剤を含む。さらなる他の例では、薬学的組成物は、組成物の重量に対して約0.5%〜約10重量%(例えば、約1.5重量%〜約7.5重量%または約2.5重量%〜約6重量%)の崩壊剤を含む。
【0156】
本発明に適切な界面活性剤は、薬学的組成物の溶解度を向上させ、且つ薬学的組成物の成分に適合する(すなわち、界面活性剤は、薬学的組成物の化学的安定性、物理的安定性、硬度、または生物学的活性を実質的に低減しない)。例示的な界面活性剤には、ラウリル硫酸ナトリウム(SLS)、ナトリウムステアリルフマラート(SSF)、ポリオキシエチレン20ソルビタンモノオレアート(例えば、Tween(商標))、またはその任意の組み合わせなどが含まれる。1つの実施形態では、薬学的組成物は、組成物の重量に対して約10重量%以下(例えば、約5重量%以下、約2重量%以下、約1重量%以下、約0.8重量%以下、または約0.6重量%以下)の界面活性剤を含む。例えば、薬学的組成物は、組成物の重量に対して約10重量%〜約0.1重量%(例えば、約5重量%〜約0.2重量%または約2重量%〜約0.3重量%)の界面活性剤を含む。別の例では、薬学的組成物は、組成物の重量に対して10重量%以下(例えば、約5重量%以下、約2重量%以下、約1重量%以下、約0.8重量%以下、または約0.6重量%以下)のラウリル硫酸ナトリウムを含む。さらに別の例では、薬学的組成物は、組成物の重量に対して約10重量%〜約0.1重量%(例えば、約5重量%〜約0.2重量%または約2重量%〜約0.3重量%)のラウリル硫酸ナトリウムを含む。
【0157】
本発明に適切な結合剤は、薬学的組成物の錠剤強度を向上させ、且つ薬学的組成物の成分に適合する(すなわち、結合剤は、薬学的組成物の化学的安定性、物理的安定性、または生物学的活性を実質的に低減しない)。例示的な結合剤には、微結晶性セルロース、リン酸二カルシウム、スクロース、トウモロコシ(メイズ)デンプン、修飾セルロース(例えば、ヒドロキシメチルセルロース)、またはその任意の組み合わせが含まれる。1つの実施形態では、薬学的組成物は、組成物の重量に対して少なくとも約1重量%(例えば、少なくとも約10重量%、少なくとも約15重量%、少なくとも約20重量%、または少なくとも約22重量%)の量の結合剤を含む。例えば、薬学的組成物は、組成物の重量に対して約5重量%〜約50重量%(例えば、約10重量%〜約45重量%または約20重量%〜約45重量%)の結合剤を含む。別の例では、薬学的組成物は、組成物の重量に対して少なくとも約1重量%(例えば、少なくとも約10重量%、少なくとも約15重量%、少なくとも約20重量%、または少なくとも約22重量%)の微結晶性セルロースを含む。さらに別の例では、薬学的組成物は、組成物の重量に対して約5重量%〜約50重量%(例えば、約10重量%〜約45重量%または約20重量%〜約45重量%)の微結晶性セルロースを含む。
【0158】
本発明に適切な流動促進剤は、薬学的組成物の流動性を向上させ、且つ薬学的組成物の成分に適合する(すなわち、流動促進剤は、薬学的組成物の溶解度、硬度、化学的安定性、物理的安定性、または生物学的活性を実質的に低減しない)。例示的な流動促進剤には、コロイド状二酸化ケイ素、タルク、またはその組み合わせが含まれる。1つの実施形態では、薬学的組成物は、組成物の重量に対して2重量%以下(例えば、1.75重量%、1.25重量%以下、または1.00重量%以下)の量の流動促進剤を含む。例えば、薬学的組成物は、組成物の重量に対して約2重量%〜約0.05重量%(例えば、約1.5重量%〜約0.07重量%または約1.0重量%〜約0.09重量%)の流動促進剤を含む。別の例では、薬学的組成物は、組成物の重量に対して2重量%以下(例えば、1.75重量%、1.25重量%以下、または1.00重量%以下)のコロイド状二酸化ケイ素を含む。さらに別の例では、薬学的組成物は、組成物の重量に対して約2重量%〜約0.05重量%(例えば、約1.5重量%〜約0.07重量%または約1.0重量%〜約0.09重量%)のコロイド状二酸化ケイ素を含む。
【0159】
本発明に適切な滑沢剤は、圧縮および圧縮した薬学的組成物のダイプレスからの取り出しを改善し、且つ薬学的組成物の成分に適合する(すなわち、滑沢剤は、薬学的組成物の溶解度、硬度、または生物学的活性を実質的に低減しない)。例示的な滑沢剤には、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸(stearin)、硬化油、ナトリウムステアリルフマラート、またはその任意の組み合わせが含まれる。1つの実施形態では、薬学的組成物は、組成物の重量に対して2重量%以下(例えば、1.75重量%、1.25重量%以下、または1.00重量%以下)の量の滑沢剤を含む。例えば、薬学的組成物は、組成物の重量に対して約2重量%〜約0.10重量%(例えば、約1.5重量%〜約0.15重量%または約1.3重量%〜約0.30重量%)の滑沢剤を含む。別の例では、薬学的組成物は、組成物の重量に対して2重量%以下(例えば、1.75重量%、1.25重量%以下、または1.00重量%以下)のステアリン酸マグネシウムを含む。さらに別の例では、薬学的組成物は、組成物の重量に対して約2重量%〜約0.10重量%(例えば、約1.5重量%〜約0.15重量%または約1.3重量%〜約0.30重量%)のステアリン酸マグネシウムを含む。
【0160】
本発明の薬学的組成物は、任意選択的に、組成物の視覚的訴求、味、および/または香気を向上させるための1つまたは複数の着色剤、フレーバー、および/または香料を含むことができる。適切な着色剤、フレーバー、または香料は薬学的組成物の成分に適合する(すなわち、これらは、薬学的組成物の溶解度、化学的安定性、物理的安定性、硬度、または生物学的活性を実質的に低減しない)。1つの実施形態では、薬学的組成物は、着色剤、フレーバー、および/または香料を含む。例えば、薬学的組成物は、組成物の重量に対して約1重量%未満(例えば、約0.75重量%未満または約0.5重量%未満)の各任意選択的な成分(すなわち、着色剤、フレーバー、および/または香料)を含む。別の例では、薬学的組成物は、約1重量%未満(例えば、約0.75重量%未満または約0.5重量%未満)の着色剤を含む。さらに別の例では、薬学的組成物は、約1重量%未満(例えば、約0.75重量%未満または約0.5重量%未満)の青色着色剤(例えば、FD&C Blue #1および/またはFD&C Blue #2 Aluminum Lake、Colorcon,Inc.of West Point,PA.から市販)を含む。
【0161】
いくつかの実施形態では、薬学的組成物を錠剤にし、錠剤を着色剤でコーティングし、任意選択的に、適切なインクを使用してロゴ、他の画像、および/またはテキストでラベリングすることができる。さらに他の実施形態では、薬学的組成物を錠剤にし、錠剤を着色剤でコーティングし、ワクシングし、任意選択的に、適切なインクを使用してロゴ、他の画像、および/またはテキストでラベリングすることができる。適切な着色剤およびインクは、薬学的組成物の成分に適合する(すなわち、これらは、薬学的組成物の溶解度、化学的安定性、物理的安定性、硬度、または生物学的活性を実質的に低減しない)。適切な着色剤およびインクは任意の色であってよく、水ベースであるか溶媒ベースである。1つの実施形態では、薬学的組成物から作製した錠剤を着色剤でコーティングし、次いで、適切なインクを使用してロゴ、他の画像、および/またはテキストでラベリングする。例えば、本明細書中に記載の薬学的組成物を含む錠剤を、約3重量%(例えば、約6重量%未満または約4重量%未満)の着色剤を含むフィルムコーティングでコーティングすることができる。着色した錠剤を、適切なインクを使用して、錠剤中の有効成分の強度を表示したロゴおよびテキストでラベリングすることができる。別の例では、本明細書中に記載の薬学的組成物を含む錠剤を、約3重量%(例えば、約6重量%未満または約4重量%未満)の青色着色剤(例えば、オパドライ(登録商標)II、Colorcon,Inc.of West Point,PA.から市販)を含むフィルムコーティングでコーティングすることができる。着色した錠剤を、黒色インク(例えば、オパコード(登録商標)WB、Colorcon,Inc.of West Point,PA.から市販)を使用して錠剤中の有効成分の強度を表示したロゴおよびテキストを使用してラベリングすることができる。別の実施形態では、薬学的組成物から作製した錠剤を着色剤でコーティングし、ワクシングし、次いで、適切なインクを使用してロゴ、他の画像、および/またはテキストでラベリングする。例えば、本明細書中に記載の薬学的組成物を含む錠剤を、約3重量%(例えば、約6重量%未満または約4重量%未満)の着色剤を含むフィルムコーティングでコーティングすることができる。着色した錠剤を、出発錠剤コア重量の約0.01%w/wに秤量したカルナウバ蝋粉末でワクシングすることができる。ワクシングした錠剤を、適切なインクを使用して錠剤中の有効成分の強度を表示したロゴおよびテキストでラベリングすることができる。別の例では、本明細書中に記載の薬学的組成物を含む錠剤を、約3重量%(例えば、約6重量%未満または約4重量%未満)の青色着色剤(例えば、オパドライ(登録商標)II、Colorcon,Inc.of West Point,PA.から市販)を含むフィルムコーティングでコーティングすることができる。着色した錠剤を、出発錠剤コア重量の約0.01%w/wに秤量したカルナウバ蝋粉末でワクシングすることができる。ワクシングした錠剤を、黒色インク(例えば、オパコード(登録商標)S−1−17823−溶媒ベースのインク、Colorcon,Inc.of West Point,PA.から市販)を使用して錠剤中の有効成分の強度を表示したロゴおよびテキストでラベリングすることができる。
【0162】
1つの例示的な薬学的組成物は、組成物の重量に対して約5重量%〜約50重量%(例えば、約5重量%〜約25重量%、約15重量%〜約40重量%、または約30重量%〜約50重量%)の固体分散物(分散物の重量に対して約40重量%〜約60重量%の実質的に無定形の化合物1および分散物の重量に対して約60重量%〜約40重量%のポリマーを含む);約25重量%〜約50重量%の充填剤;約1重量%〜約10重量%の崩壊剤;約2重量%〜約0.3重量%の界面活性剤;約5重量%〜約50重量%の結合剤;約2重量%〜約0.05重量%の流動促進剤;および約2重量%〜約0.1重量%の滑沢剤を含む。あるいは、薬学的組成物は、組成物の重量に対して約5重量%〜約50重量%(例えば、約5重量%〜約25重量%、約15重量%〜約40重量%、または約30重量%〜約50重量%)の固体分散物(分散物の重量に対して約40重量%〜約60重量%の無定形化合物1および分散物の重量に対して約60重量%〜約40重量%のポリマーを含む);約25重量%〜約50重量%の充填剤;約1重量%〜約10重量%の崩壊剤;約2重量%〜約0.3重量%の界面活性剤;約5重量%〜約50重量%の結合剤;約2重量%〜約0.05重量%の流動促進剤;および約2重量%〜約0.1重量%の滑沢剤を含む。
【0163】
別の例示的な薬学的組成物は、組成物の重量に対して約5重量%〜約50重量%(例えば、約5重量%〜約25重量%、約15重量%〜約40重量%、または約30重量%〜約50重量%)の固体分散物(分散物の重量に対して約70重量%〜約90重量%の実質的に無定形の化合物1および分散物の重量に対して約30重量%〜約10重量%のポリマーを含む);約25重量%〜約50重量%の充填剤;約1重量%〜約10重量%の崩壊剤;約2重量%〜約0.3重量%の界面活性剤;約5重量%〜約50重量%の結合剤;約2重量%〜約0.05重量%の流動促進剤;および約2重量%〜約0.1重量%の滑沢剤を含む。あるいは、薬学的組成物は、組成物の重量に対して約5重量%〜約50重量%(例えば、約5重量%〜約25重量%、約15重量%〜約40重量%、または約30重量%〜約50重量%)の固体分散物(分散物の重量に対して約70重量%〜約90重量%の無定形化合物1および分散物の重量に対して約30重量%〜約10重量%のポリマーを含む);約25重量%〜約50重量%の充填剤;約1重量%〜約10重量%の崩壊剤;約2重量%〜約0.3重量%の界面活性剤;約5重量%〜約50重量%の結合剤;約2重量%〜約0.05重量%の流動促進剤;および約2重量%〜約0.1重量%の滑沢剤を含む。
【0164】
1つの本発明の薬学的組成物は、組成物の重量に対して約15重量%の固体分散物(ここで、分散物は、分散物の重量に対して約50重量%の実質的に無定形の化合物1、分散物の重量に対して約49.5重量%のHPMCAS、および分散物の重量に対して約0.5重量%のSLSを含む);組成物の重量に対して約35重量%の微結晶性セルロース;組成物の重量に対して約43重量%のラクトース;組成物の重量に対して約5重量%のクロスカルメロースナトリウム;組成物の重量に対して約0.5重量%のSLS;組成物の重量に対して約0.125重量%のコロイド状二酸化ケイ素;および組成物の重量に対して約0.5重量%のステアリン酸マグネシウムを含む。あるいは、本発明の薬学的組成物は、組成物の重量に対して約15重量%の固体分散物(ここで、分散物は、分散物の重量に対して約50重量%の無定形化合物1、分散物の重量に対して約49.5重量%のHPMCAS、および分散物の重量に対して約0.5重量%のSLSを含む);組成物の重量に対して約35重量%の微結晶性セルロース;組成物の重量に対して約43重量%のラクトース;組成物の重量に対して約5重量%のクロスカルメロースナトリウム;組成物の重量に対して約0.5重量%のSLS;組成物の重量に対して約0.125重量%のコロイド状二酸化ケイ素;および組成物の重量に対して約0.5重量%のステアリン酸マグネシウムを含む。
【0165】
別の本発明の薬学的組成物は、組成物の重量に対して約31重量%の固体分散物(ここで、分散物は、分散物の重量に対して約50重量%の実質的に無定形の化合物1、分散物の重量に対して約49.5重量%のHPMCAS、および分散物の重量に対して約0.5重量%のSLSを含む);組成物の重量に対して約25重量%の微結晶性セルロース;組成物の重量に対して約38重量%のラクトース;組成物の重量に対して約5重量%のクロスカルメロースナトリウム;組成物の重量に対して約0.5重量%のSLS;組成物の重量に対して約0.125重量%のコロイド状二酸化ケイ素;および組成物の重量に対して約0.5重量%のステアリン酸マグネシウムを含む。あるいは、本発明の薬学的組成物は、組成物の重量に対して約31重量%の固体分散物(ここで、分散物は、分散物の重量に対して約50重量%の無定形化合物1、分散物の重量に対して約49.5重量%のHPMCAS、および分散物の重量に対して約0.5重量%のSLSを含む);組成物の重量に対して約25重量%の微結晶性セルロース;組成物の重量に対して約38重量%のラクトース;組成物の重量に対して約5重量%のクロスカルメロースナトリウム;組成物の重量に対して約0.5重量%のSLS;組成物の重量に対して約0.125重量%のコロイド状二酸化ケイ素;および組成物の重量に対して約0.5重量%のステアリン酸マグネシウムを含む。
【0166】
別の本発明の薬学的組成物は、組成物の重量に対して約40重量%の固体分散物(ここで、分散物は、分散物の重量に対して約80重量%の実質的に無定形の化合物1、分散物の重量に対して約19.5重量%のPVP/VA、および分散物の重量に対して約0.5重量%のSLSを含む);組成物の重量に対して約27重量%の微結晶性セルロース;組成物の重量に対して約27重量%のラクトース;組成物の重量に対して約3重量%のクロスカルメロースナトリウム;組成物の重量に対して約0.5重量%のSLS;組成物の重量に対して約1重量%のコロイド状二酸化ケイ素;組成物の重量に対して約1重量%のステアリン酸マグネシウム、および組成物の重量に対して約0.4重量%の着色剤を含む。あるいは、本発明の薬学的組成物は、組成物の重量に対して約40重量%の固体分散物(ここで、分散物は、分散物の重量に対して約80重量%の無定形化合物1、分散物の重量に対して約19.5重量%のPVP/VA、および分散物の重量に対して約0.5重量%のSLSを含む);組成物の重量に対して約27重量%の微結晶性セルロース;組成物の重量に対して約27重量%のラクトース;組成物の重量に対して約3重量%のクロスカルメロースナトリウム;組成物の重量に対して約0.5重量%のSLS;組成物の重量に対して約1重量%のコロイド状二酸化ケイ素;組成物の重量に対して約1重量%のステアリン酸マグネシウム、および組成物の重量に対して約0.4重量%の着色剤を含む。
【0167】
別の本発明の薬学的組成物は、組成物の重量に対して約40重量%の固体分散物(ここで、分散物は、分散物の重量に対して約80重量%の実質的に無定形の化合物1、分散物の重量に対して約19.5重量%のHPMCAS、および分散物の重量に対して約0.5重量%のSLSを含む);組成物の重量に対して約27重量%の微結晶性セルロース;組成物の重量に対して約27重量%のラクトース;組成物の重量に対して約3重量%のクロスカルメロースナトリウム;組成物の重量に対して約0.5重量%のSLS;組成物の重量に対して約1重量%のコロイド状二酸化ケイ素;組成物の重量に対して約1重量%のステアリン酸マグネシウム、および組成物の重量に対して約0.4重量%の着色剤を含む。あるいは、本発明の薬学的組成物は、組成物の重量に対して約40重量%の固体分散物(ここで、分散物は、分散物の重量に対して約80重量%の無定形化合物1、分散物の重量に対して約19.5重量%のHPMCAS、および分散物の重量に対して約0.5重量%のSLSを含む);組成物の重量に対して約27重量%の微結晶性セルロース;組成物の重量に対して約27重量%のラクトース;組成物の重量に対して約3重量%のクロスカルメロースナトリウム;組成物の重量に対して約0.5重量%のSLS;組成物の重量に対して約1重量%のコロイド状二酸化ケイ素;組成物の重量に対して約1重量%のステアリン酸マグネシウム、および組成物の重量に対して約0.4重量%の着色剤を含む。
【0168】
さらに別の本発明の薬学的組成物は、組成物の重量に対して約34.5重量%の固体分散物(ここで、分散物は、分散物の重量に対して約80重量%の実質的に無定形の化合物1、分散物の重量に対して約19.5重量%のHPMCAS、および分散物の重量に対して約0.5重量%のSLSを含む);組成物の重量に対して約30重量%の微結晶性セルロース;組成物の重量に対して約30重量%のラクトース;組成物の重量に対して約3重量%のクロスカルメロースナトリウム;組成物の重量に対して約0.5重量%のSLS;組成物の重量に対して約1重量%のコロイド状二酸化ケイ素;組成物の重量に対して約1重量%のステアリン酸マグネシウムを含む。
【0169】
なおさらなる本発明の薬学的組成物では、硬度が9.5Kp±15%のカプレット形の薬学的錠剤組成物は、組成物の重量に対して約34重量%の固体分散物(ここで、分散物は、分散物の重量に対して約80重量%の実質的に無定形の化合物1、分散物の重量に対して約19.5重量%のHPMCAS、および分散物の重量に対して約0.5重量%のSLSを含む);組成物の重量に対して約30重量%の微結晶性セルロース;組成物の重量に対して約30重量%のラクトース;組成物の重量に対して約3重量%のクロスカルメロースナトリウム;組成物の重量に対して約0.5重量%のSLS;組成物の重量に対して約1重量%のコロイド状二酸化ケイ素;および組成物の重量に対して約1重量%のステアリン酸マグネシウムを含む。一定の実施形態では、カプレット形の薬学的錠剤は150mgの化合物1を含む。一定の実施形態では、カプレット形の薬学的錠剤は100mgの化合物1を含む。
【0170】
さらに別の本発明の薬学的組成物では、初期硬度が11Kp±20%のカプレット形の薬学的錠剤組成物は、組成物の重量に対して約40重量%の固体分散物(ここで、分散物は、分散物の重量に対して約80重量%の実質的に無定形の化合物1、分散物の重量に対して約19.5重量%のHPMCAS、および分散物の重量に対して約0.5重量%のSLSを含む);組成物の重量に対して約30重量%の微結晶性セルロース;組成物の重量に対して約30重量%のラクトース;組成物の重量に対して約3重量%のクロスカルメロースナトリウム;組成物の重量に対して約0.5重量%のSLS;組成物の重量に対して約1重量%のコロイド状二酸化ケイ素;および組成物の重量に対して約1重量%のステアリン酸マグネシウムを含む。一定の実施形態では、カプレット形の薬学的錠剤は150mgの化合物1を含む。
【0171】
さらに別の本発明の薬学的組成物では、初期硬度が11Kp±20%のカプレット形の薬学的錠剤組成物は、組成物の重量に対して約34.1重量%の固体分散物(ここで、分散物は、分散物の重量に対して約80重量%の実質的に無定形の化合物1、分散物の重量に対して約19.5重量%のHPMCAS、および分散物の重量に対して約0.5重量%のSLSを含む);組成物の重量に対して約30重量%の微結晶性セルロース;組成物の重量に対して約30.4重量%のラクトース;組成物の重量に対して約3重量%のクロスカルメロースナトリウム;組成物の重量に対して約0.5重量%のSLS;組成物の重量に対して約1重量%のコロイド状二酸化ケイ素;および組成物の重量に対して約1重量%のステアリン酸マグネシウムを含む。いくつかの態様では、カプレット形の薬学的錠剤組成物は100mgの化合物1を含む。他の態様では、カプレット形の薬学的錠剤組成物は、着色剤コーティングおよび印刷されたロゴまたはテキストを含む。この態様のいくつかの実施形態では、カプレット形の薬学的錠剤組成物は、青色オパドライ(登録商標)IIコーティングおよび水または溶媒ベースのインクロゴまたはテキストを含む。一定の実施形態では、カプレット形の薬学的錠剤は150mgの化合物1を含む。
【0172】
別の本発明の薬学的組成物では、初期硬度が約6Kpと16Kpとの間のカプレット形の薬学的錠剤組成物は、組成物の重量に対して約34.1重量%の固体分散物(ここで、分散物は、分散物の重量に対して約80重量%の実質的に無定形の化合物1、分散物の重量に対して約19.5重量%のHPMCAS、および分散物の重量に対して約0.5重量%のSLSを含む);組成物の重量に対して約30.5重量%の微結晶性セルロース;組成物の重量に対して約30.4重量%のラクトース;組成物の重量に対して約3重量%のクロスカルメロースナトリウム;組成物の重量に対して約0.5重量%のSLS;組成物の重量に対して約0.5重量%のコロイド状二酸化ケイ素;および組成物の重量に対して約1重量%のステアリン酸マグネシウムを含む。いくつかの態様では、カプレット形の薬学的錠剤組成物は、100mgの化合物1を含む。いくつかのさらなる態様では、カプレット形の薬学的錠剤組成物は、着色剤コーティング、ワックスコーティング、および印刷されたロゴまたはテキストを含む。この態様のいくつかの実施形態では、カプレット形の薬学的錠剤は、青色オパドライ(登録商標)IIコーティングおよび水または溶媒ベースのインクロゴまたはテキストを含む。いくつかの例では、着色剤コーティングは青色オパドライ(登録商標)IIである。いくつかの例では、ワックスコーティングはカルナウバ蝋を含む。一定の態様では、印刷されたロゴまたはテキストのためのインクは溶媒ベースのインクである。いくつかの態様では、カプレット形の薬学的錠剤組成物は150mgの化合物1を含む。
【0173】
さらに別の本発明の薬学的組成物では、初期硬度が約9Kpと21Kpとの間の薬学的錠剤組成物は、組成物の重量に対して約34.1重量%の固体分散物(ここで、分散物は、分散物の重量に対して約80重量%の実質的に無定形の化合物1、分散物の重量に対して約19.5重量%のHPMCAS、および分散物の重量に対して約0.5重量%のSLSを含む);組成物の重量に対して約30.5重量%の微結晶性セルロース;組成物の重量に対して約30.4重量%のラクトース;組成物の重量に対して約3重量%のクロスカルメロースナトリウム;組成物の重量に対して約0.5重量%のSLS;組成物の重量に対して約0.5重量%のコロイド状二酸化ケイ素;および組成物の重量に対して約1重量%のステアリン酸マグネシウムを含む。いくつかの実施形態では、カプレット形の薬学的錠剤組成物は150mgの化合物1を含む。いくつかの態様では、カプレット形の薬学的錠剤組成物は、着色剤コーティング、ワックスコーティング、および印刷されたロゴまたはテキストをさらに含む。いくつかの例では、錠剤は、青色オパドライ(登録商標)IIコーティングおよび水または溶媒ベースのインクロゴまたはテキストを含む。さらに他の例では、ワックスコーティングはカルナウバ蝋を含む。いくつかの実施形態では、印刷されたロゴまたはテキストのためのインクは溶媒ベースのインクである。いくつかの態様では、カプレット形の薬学的錠剤組成物は100mgの化合物1を含む。
【0174】
なおさらなる本発明の薬学的組成物では、薬学的組成物は、組成物の重量に対して約34重量%の固体分散物(ここで、分散物は、分散物の重量に対して約80重量%の実質的に無定形の化合物1、分散物の重量に対して約19.5重量%のHPMCAS、および分散物の重量に対して約0.5重量%のSLSを含む);組成物の重量に対して約30重量%の微結晶性セルロース;組成物の重量に対して約30重量%のラクトース;組成物の重量に対して約3重量%のクロスカルメロースナトリウム;組成物の重量に対して約0.5重量%のSLS;組成物の重量に対して約1重量%のコロイド状二酸化ケイ素;および組成物の重量に対して約1重量%のステアリン酸マグネシウムを含む。一定の実施形態では、薬学的組成物は150mgの化合物1を含む。他の実施形態では、薬学的組成物は100mgの化合物1を含む。
【0175】
さらに別の本発明の薬学的組成物では、薬学的組成物は、組成物の重量に対して約40重量%の固体分散物(ここで、分散物は、分散物の重量に対して約80重量%の実質的に無定形の化合物1、分散物の重量に対して約19.5重量%のHPMCAS、および分散物の重量に対して約0.5重量%のSLSを含む);組成物の重量に対して約30重量%の微結晶性セルロース;組成物の重量に対して約30重量%のラクトース;組成物の重量に対して約3重量%のクロスカルメロースナトリウム;組成物の重量に対して約0.5重量%のSLS;組成物の重量に対して約1重量%のコロイド状二酸化ケイ素;および組成物の重量に対して約1重量%のステアリン酸マグネシウムを含む。一定の実施形態では、薬学的組成物は150mgの化合物1を含む。他の実施形態では、薬学的組成物は100mgの化合物1を含む。
【0176】
さらに別の本発明の薬学的組成物では、薬学的組成物は、組成物の重量に対して約34.1重量%の固体分散物(ここで、分散物は、分散物の重量に対して約80重量%の実質的に無定形の化合物1、分散物の重量に対して約19.5重量%のHPMCAS、および分散物の重量に対して約0.5重量%のSLSを含む);組成物の重量に対して約30重量%の微結晶性セルロース;組成物の重量に対して約30.4重量%のラクトース;組成物の重量に対して約3重量%のクロスカルメロースナトリウム;組成物の重量に対して約0.5重量%のSLS;組成物の重量に対して約1重量%のコロイド状二酸化ケイ素;および組成物の重量に対して約1重量%のステアリン酸マグネシウムを含む。いくつかの態様では、薬学的組成物は100mgの化合物1を含む。他の実施形態では、薬学的組成物は150mgの化合物1を含む。他の態様では、薬学的組成物を、着色剤コーティングおよび印刷されたロゴまたはテキストを含む錠剤組成物として形成する。この態様のいくつかの実施形態では、薬学的錠剤組成物は、青色オパドライ(登録商標)IIコーティングおよび水または溶媒ベースのインクロゴまたはテキストを含む。
【0177】
別の本発明の薬学的組成物では、薬学的組成物は、組成物の重量に対して約34.1重量%の固体分散物(ここで、分散物は、分散物の重量に対して約80重量%の実質的に無定形の化合物1、分散物の重量に対して約19.5重量%のHPMCAS、および分散物の重量に対して約0.5重量%のSLSを含む);組成物の重量に対して約30.5重量%の微結晶性セルロース;組成物の重量に対して約30.4重量%のラクトース;組成物の重量に対して約3重量%のクロスカルメロースナトリウム;組成物の重量に対して約0.5重量%のSLS;組成物の重量に対して約0.5重量%のコロイド状二酸化ケイ素;および組成物の重量に対して約1重量%のステアリン酸マグネシウムを含む。いくつかの態様では、薬学的錠剤は100mgの化合物1を含む。他の実施形態では、薬学的組成物は150mgの化合物1を含む。いくつかのさらなる態様では、薬学的組成物を、着色剤コーティング、ワックスコーティング、および印刷されたロゴまたはテキストを含む錠剤として形成する。この態様のいくつかの実施形態では、薬学的錠剤は、青色オパドライ(登録商標)IIコーティングおよび水または溶媒ベースのインクロゴまたはテキストを含む。いくつかの例では、着色剤コーティングは、青色オパドライ(登録商標)IIである。いくつかの例では、ワックスコーティングはカルナウバ蝋を含む。一定の態様では、印刷されたロゴまたはテキストのためのインクは溶媒ベースのインクである。
【0178】
本発明の薬学的組成物を経口投与に適切な錠剤形態、カプセル形態、または懸濁液に処理することができるか、経口、IV、または吸入(例えば、噴霧器)投与のための水性溶媒(例えば、DI水または生理食塩水)で再構成することができることにも留意のこと。
【0179】
本発明の別の態様は、CF増強物質API(例えば、N−[2,4−ビス(1,1−ジメチルエチル)−5−ヒドロキシフェニル]−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カルボキサミドの固体分散物)および他の賦形剤(例えば、充填剤、崩壊剤、界面活性剤、結合剤、流動促進剤、着色剤、滑沢剤、またはその任意の組み合わせ)(それぞれ、上および以下の実施例に記載されている)を含む錠剤からなる薬学的組成物であって、錠剤が約30分で少なくとも約50%(例えば、少なくとも約60%、少なくとも約70%、少なくとも約80%、少なくとも約90%、または少なくとも約99%)溶解する、薬学的組成物を提供する。1つの例では、薬学的組成物は、CF増強物質API(例えば、化合物1の固体分散物)および他の賦形剤(例えば、充填剤、崩壊剤、界面活性剤、結合剤、流動促進剤、着色剤、滑沢剤、またはその任意の組み合わせ)(それぞれ、上および以下の実施例に記載されている)を含む錠剤からなり、錠剤は、約30分で約50%〜約100%(例えば、約55%〜約95%または約60%〜約90%)溶解する。別の例では、薬学的組成物は、実質的に無定形の化合物1または無定形化合物1およびHPMCASまたはPVP/VAを含む固体分散物;ならびに充填剤、崩壊剤、界面活性剤、結合剤、流動促進剤、および滑沢剤を含む錠剤からなり、錠剤は、約30分で少なくとも約50%(例えば、少なくとも約60%、少なくとも約70%、少なくとも約80%、少なくとも約90%、または少なくとも約99%)溶解する。さらに別の例では、薬学的組成物は、実質的に無定形の化合物1または無定形化合物1およびHPMCASまたはPVP/VAを含む固体分散物;ならびに充填剤、崩壊剤、界面活性剤、結合剤、流動促進剤、および滑沢剤を含む錠剤からなり、錠剤は、約30分で約50%〜約100%(例えば、約55%〜約95%または約60%〜約90%)溶解する。
【0180】
1つの実施形態では、錠剤は、少なくとも約25mg(例えば、少なくとも約30mg、少なくとも約40mg、または少なくとも約50mg)の実質的に無定形の化合物1または無定形化合物1ならびにPVP/VAおよびSLSを含む固体分散物を含む。別の実施形態では、錠剤は、少なくとも約25mg(例えば、少なくとも約30mg、少なくとも約40mg、少なくとも約50mg、少なくとも約100mg、または少なくとも150mg)の実質的に無定形の化合物1または無定形化合物1ならびにHPMCASおよびSLSを含む固体分散物を含む。
【0181】
約37℃にて約50〜75rpmで撹拌して900mLのDI水に溶解した0.6%ラウリル硫酸ナトリウムの溶解媒質を使用する標準的なUSP II型装置を使用して溶解を測定することができる。単一の実験錠剤を、装置の各試験容器中で試験する。約37℃にて約65rpmで撹拌して900mLの50mMリン酸ナトリウム緩衝液(pH6.8)に溶解した0.7%ラウリル硫酸ナトリウムの溶解媒質を使用する標準的なUSP II型装置を使用して溶解を測定することもできる。単一の実験錠剤を、装置の各試験容器中で試験する。約37℃にて約65rpmで撹拌して900mLの50mMリン酸ナトリウム緩衝液(pH6.8)に溶解した0.5%ラウリル硫酸ナトリウムの溶解媒質を使用する標準的なUSP II型装置を使用して溶解を測定することもできる。単一の実験錠剤を、装置の各試験容器中で試験する。
【0182】
本発明の別の態様は、錠剤の硬度が少なくとも約5Kpである、CF増強物質API(例えば、化合物1の固体分散物)および他の賦形剤(例えば、充填剤、崩壊剤、界面活性剤、結合剤、流動促進剤、着色剤、滑沢剤、またはその任意の組み合わせ)(それぞれ、上および以下の実施例に記載されている)を含む錠剤からなる薬学的組成物を提供する。1つの例では、薬学的組成物は、CF増強物質API(例えば、化合物1の固体分散物)および他の賦形剤(例えば、充填剤、崩壊剤、界面活性剤、結合剤、流動促進剤、着色剤、滑沢剤、またはその任意の組み合わせ)(それぞれ、上および以下の実施例に記載されている)を含む錠剤からなり、錠剤の硬度は少なくとも約5Kp(例えば、少なくとも約5.5、少なくとも約6Kp、または少なくとも約7Kp)である。
【0183】
III.薬学的組成物の生成方法
本発明の別の態様は、実質的に無定形または無定形のN−[2,4−ビス(1,1−ジメチルエチル)−5−ヒドロキシフェニル]−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カルボキサミドの固体分散物、結合剤、流動促進剤、界面活性剤、滑沢剤、崩壊剤、および充填剤の混合物を準備する工程、および混合物を約30分で少なくとも約50%が溶解する錠剤に圧縮する工程を含む、薬学的組成物の生成方法を提供する。
【0184】
この混合物の各成分は、上および以下の実施例に記載されている。さらに、混合物は、任意選択的な添加物(上記および以下の実施例に記載の1つまたは複数の着色剤、1つまたは複数のフレーバー、および/または1つまたは複数の香料など)を含むことができる。さらに、混合物中のこれらの各成分(および任意の選択的添加物)の相対濃度(例えば、重量%)も上および以下の実施例に記載する。混合物を構成する成分を、連続的または添加物の任意の組み合わせで提供することができ、成分または成分の組み合わせを、任意の順序で提供することができる。1つの実施形態では、滑沢剤は、混合物に添加される最後の成分である。
【0185】
1つの実施形態では、混合物は、実質的に無定形の化合物1の固体分散物、結合剤、流動促進剤、界面活性剤、滑沢剤、崩壊剤、および充填剤を含み、これらの各成分を、粉末形態で提供する(例えば、光散乱で測定した250μm以下(例えば、150μm以下、100μm以下、50μm以下、45μm以下、40μm以下、または35μm以下)の平均粒径を有する粒子として提供する)。例えば、混合物は、無定形化合物1の固体分散物、結合剤、流動促進剤、界面活性剤、滑沢剤、崩壊剤、および充填剤を含み、これらの各成分を、粉末形態で提供する(例えば、光散乱で測定した250μm以下(例えば、150μm以下、100μm以下、50μm以下、45μm以下、40μm以下、または35μm以下)の平均粒径を有する粒子として提供する)。
【0186】
別の実施形態では、混合物は、実質的に無定形の化合物1の固体分散物、結合剤、流動促進剤、界面活性剤、滑沢剤、崩壊剤、および充填剤を含み、これらの各成分は実質的に水を含まない。各成分は、成分の重量に対して5重量%未満(例えば、2重量%未満、1重量%未満、0.75重量%未満、0.5重量%未満、または0.25重量%未満)の水を含む。例えば、混合物は、無定形化合物1の固体分散物、結合剤、流動促進剤、界面活性剤、滑沢剤、崩壊剤、および充填剤を含み、これらの各成分は実質的に水を含まない。すなわち、各成分は、成分の重量に対して5重量%未満(例えば、2重量%未満、1重量%未満、0.75重量%未満、0.5重量%未満、または0.25重量%未満)の水を含む。
【0187】
別の実施形態では、型(例えば、鋳型)に混合物を充填し、混合物を加圧することによって混合物を打錠する。ダイプレスまたは他の類似の装置を使用してこれを行うことができる。型中の混合物の加圧を、各加圧中に同一の圧力を使用するか、加圧中に異なる圧力を使用して繰り返すことができることにも留意のこと。別の例では、混合物を、十分に加圧するダイプレスを使用して圧縮して、約30分で約50%以上(例えば、約30分で約55%以上または約30分で約60%以上)溶解する錠剤を形成する。例えば、混合物を、ダイプレスを使用して圧縮して、錠剤硬度が少なくとも約5Kp(少なくとも約5.5Kp、少なくとも約6Kp、少なくとも約7Kp、少なくとも約11Kp、または少なくとも21Kp)の錠剤を生成する。いくつかの例では、混合物を圧縮して、約6Kpと21Kpとの間の錠剤硬度を得る。
【0188】
いくつかの実施形態では、本明細書中に記載の薬学的組成物を含む錠剤を、錠剤の重量に対して約3.0重量%の着色剤を含むフィルムコーティングでコーティングすることができる。一定の例では、錠剤をコーティングするために使用される着色剤の懸濁液または溶液は、着色剤の懸濁液または溶液の重量に対して約20%w/wの固体を含む。なおさらなる例では、コーティングした錠剤を、ロゴ、他の画像またはテキストでラベリングすることができる。
【0189】
別の実施形態では、薬学的組成物の生成方法は、実質的に無定形の化合物1の固体分散物、結合剤、流動促進剤、界面活性剤、滑沢剤、崩壊剤、および充填剤の混合物を準備する工程、混合物が実質的に均一になるまで混合物を混合する工程、および上記または以下の実施例に記載のように混合物を打錠する工程を含む。あるいは、薬学的組成物の生成方法は、無定形化合物1の固体分散物、結合剤、流動促進剤、界面活性剤、滑沢剤、崩壊剤、および充填剤の混合物を準備する工程、混合物が実質的に均一になるまで混合物を混合する工程、および上記または以下の実施例に記載のように混合物を打錠する工程を含む。例えば、手作業による混合、ミキサー、ブレンダー、またはその任意の組み合わせなどを使用した撹拌、ブレンド、または震盪などによって混合物を混合する。成分または成分の組み合わせを連続的に添加する場合、連続的添加の間、成分添加を通して連続的に、成分または成分の組み合わせの全ての添加後、またはその任意の組み合わせで混合することができる。混合物が実質的に均一な組成物になるまで混合物を混合する。
【0190】
IV.薬学的処方物の投与
別の態様では、本発明はまた、本明細書中に定義の組成物の1つを患者に投与する工程を含む、患者の疾患を処置するか重症度を軽減する方法であって、疾患が、嚢胞性線維症、喘息、喫煙誘導性COPD、慢性気管支炎、鼻副鼻腔炎、便秘、膵炎、膵機能不全、先天性両側精管欠損症(CBAVD)に起因する男性不妊症、軽度肺疾患、特発性膵炎、アレルギー性気管支肺アスペルギルス症(ABPA)、肝疾患、遺伝性気腫、遺伝性ヘモクロマトーシス、凝固−繊維素溶解欠乏症(プロテインC欠乏症など)、1型遺伝性血管浮腫、脂質プロセシング欠損症(家族性高コレステロール血症など)、1型カイロミクロン血症、無βリポタンパク質血症、リソソーム蓄積症(I細胞病/偽ハーラーなど)、ムコ多糖沈着症、サンドホフ/テイ・サックス、クリグラー・ナジャーII型、多腺性内分泌障害/高インスリン血症(hyperinsulemia)、真性糖尿病、ラロン型小人症、ミエロペルオキシダーゼ欠損症(myleoperoxidase deficiency)、原発性副甲状腺機能低下症、黒色腫、グリカノーシスCDG1型、先天性甲状腺機能亢進症、骨形成不全症、遺伝性低フィブリノゲン血症、ACT欠損症、尿崩症(DI)、骨端軟骨性DI、腎性DI(neprogenic DI)、シャルコー・マリー・トゥース症候群、ペリツェーウス・メルバッハー病(Perlizaeus−Merzbacher disease)、神経変性疾患(アルツハイマー病、パーキンソン病、筋萎縮性側索硬化症、進行性核上麻痺(progressive supranuclear plasy)、ピック病など)、いくつかのポリグルタミン神経障害(ハンチントン病、脊髄小脳性運動失調症I型(spinocerebullar ataxia type I)、球脊髄性筋萎縮症、歯状核赤核淡蒼球ルイ体萎縮症(dentatorubal pallidoluysian)、および筋緊張性ジストロフィなど)、ならびに海綿状脳症(遺伝性クロイツフェルト・ヤコブ病(プリオンタンパク質プロセシング欠損による)など)、ファブリー病、シュトロイスラー・シャインカー症候群、COPD、眼乾燥疾患(すなわち、シェーグレン病)、骨粗鬆症、骨減少症、ゴーラム症候群、塩素チャネル病(先天性筋強直症(トムソン型およびベッカー型)、バーター症候群III型、デント病、驚愕過剰症、癲癇、驚愕過剰症、リソソーム蓄積症、アンジェルマン症候群、および原発性線毛ジスキネジア(PCD)など)、線毛の構造および/または機能の遺伝性障害を示す用語(内蔵逆位を伴うPCD(カルタゲナー症候群としても公知)、内蔵逆位を伴わないPCD、および毛様体無形成が含まれる)から選択される、方法を提供する。
【0191】
本発明の別の態様は、固体分散物が少なくとも約25mgの実質的に無定形の化合物1または無定形化合物1を含む、実質的に無定形の化合物1または無定形化合物1の固体分散物を含む組成物を1日あたり少なくとも1回患者に経口投与することによる薬学的組成物の投与方法を提供する。
【0192】
本発明の別の態様は、固体分散物が少なくとも約50mgの実質的に無定形の化合物1または無定形化合物1を含む、実質的に無定形の化合物1または無定形化合物1の固体分散物を含む組成物を1日あたり少なくとも1回患者に経口投与することによる薬学的組成物の投与方法を提供する。
【0193】
本発明の別の態様は、固体分散物が少なくとも約75mgの実質的に無定形の化合物1または無定形化合物1を含む、実質的に無定形の化合物1または無定形化合物1の固体分散物を含む組成物を1日あたり少なくとも1回患者に経口投与することによる薬学的組成物の投与方法を提供する。
【0194】
本発明の別の態様は、固体分散物が少なくとも約100mgの実質的に無定形の化合物1または無定形化合物1を含む、実質的に無定形の化合物1または無定形化合物1の固体分散物を含む組成物を1日あたり少なくとも1回患者に経口投与することによる薬学的組成物の投与方法を提供する。
【0195】
本発明の別の態様は、固体分散物が少なくとも約150mgの実質的に無定形の化合物1または無定形化合物1を含む、実質的に無定形の化合物1または無定形化合物1の固体分散物を含む組成物を1日あたり少なくとも1回患者に経口投与することによる薬学的組成物の投与方法を提供する。
【0196】
本発明の別の態様は、固体分散物が少なくとも約250mgの実質的に無定形の化合物1または無定形化合物1を含む、実質的に無定形の化合物1または無定形化合物1の固体分散物を含む組成物を1日あたり少なくとも1回患者に経口投与することによる薬学的組成物の投与方法を提供する。
【0197】
本発明の別の態様は、固体分散物が少なくとも約25mgの実質的に無定形の化合物1または無定形化合物1を含む、実質的に無定形の化合物1または無定形化合物1の固体分散物を含む組成物を1日あたり2回患者に経口投与することによる薬学的組成物の投与方法を提供する。
【0198】
本発明の別の態様は、固体分散物が少なくとも約50mgの実質的に無定形の化合物1または無定形化合物1を含む、実質的に無定形の化合物1または無定形化合物1の固体分散物を含む組成物を1日あたり2回患者に経口投与することによる薬学的組成物の投与方法を提供する。
【0199】
本発明の別の態様は、固体分散物が少なくとも約75mgの実質的に無定形の化合物1または無定形化合物1を含む、実質的に無定形の化合物1または無定形化合物1の固体分散物を含む組成物を1日あたり2回患者に経口投与することによる薬学的組成物の投与方法を提供する。
【0200】
本発明の別の態様は、固体分散物が少なくとも約100mgの実質的に無定形の化合物1または無定形化合物1を含む、実質的に無定形の化合物1または無定形化合物1の固体分散物を含む組成物を1日あたり2回患者に経口投与することによる薬学的組成物の投与方法を提供する。
【0201】
本発明の別の態様は、固体分散物が少なくとも約150mgの実質的に無定形の化合物1または無定形化合物1を含む、実質的に無定形の化合物1または無定形化合物1の固体分散物を含む組成物を1日あたり2回患者に経口投与することによる薬学的組成物の投与方法を提供する。
【0202】
本発明の別の態様は、固体分散物が少なくとも約250mgの実質的に無定形の化合物1または無定形化合物1を含む、実質的に無定形の化合物1または無定形化合物1の固体分散物を含む組成物を1日あたり2回患者に経口投与することによる薬学的組成物の投与方法を提供する。
【0203】
本発明の別の態様は、12時間毎に1回患者に経口投与することによる薬学的組成物の投与方法を提供する。組成物は実質的に無定形の化合物1または無定形化合物1の固体分散物を含み、固体分散物が少なくとも約25mgの実質的に無定形の化合物1または無定形化合物1を含む。
【0204】
本発明の別の態様は、12時間毎に1回患者に経口投与することによる薬学的組成物の投与方法を提供する。組成物は実質的に無定形の化合物1または無定形化合物1の固体分散物を含み、固体分散物が少なくとも約50mgの実質的に無定形の化合物1または無定形化合物1を含む。
【0205】
本発明の別の態様は、12時間毎に1回患者に経口投与することによる薬学的組成物の投与方法を提供する。組成物は実質的に無定形の化合物1または無定形化合物1の固体分散物を含み、固体分散物が少なくとも約75mgの実質的に無定形の化合物1または無定形化合物1を含む。
【0206】
本発明の別の態様は、12時間毎に1回患者に経口投与することによる薬学的組成物の投与方法を提供する。組成物は実質的に無定形の化合物1または無定形化合物1の固体分散物を含み、固体分散物が少なくとも約100mgの実質的に無定形の化合物1または無定形化合物1を含む。
【0207】
本発明の別の態様は、12時間毎に1回患者に経口投与することによる薬学的組成物の投与方法を提供する。組成物は実質的に無定形の化合物1または無定形化合物1の固体分散物を含み、固体分散物が少なくとも約150mgの実質的に無定形の化合物1または無定形化合物1を含む。
【0208】
本発明の別の態様は、12時間毎に1回患者に経口投与することによる薬学的組成物の投与方法を提供する。組成物は実質的に無定形の化合物1または無定形化合物1の固体分散物を含み、固体分散物が少なくとも約250mgの実質的に無定形の化合物1または無定形化合物1を含む。
【0209】
本発明のさらに他の態様では、本明細書中に記載の薬学的組成物を、24時間毎に1回患者に経口投与する。
【0210】
本発明の別の態様は、固体分散物が少なくとも約25mgの実質的に無定形の化合物1または無定形化合物1を含む、実質的に無定形の化合物1または無定形化合物1の固体分散物を含む組成物を1日あたり1回患者に経口投与することによる薬学的組成物の投与方法を提供する。
【0211】
本発明の別の態様は、固体分散物が少なくとも約50mgの実質的に無定形の化合物1または無定形化合物1を含む、実質的に無定形の化合物1または無定形化合物1の固体分散物を含む組成物を1日あたり1回患者に経口投与することによる薬学的組成物の投与方法を提供する。
【0212】
本発明の別の態様は、固体分散物が少なくとも約75mgの実質的に無定形の化合物1または無定形化合物1を含む、実質的に無定形の化合物1または無定形化合物1の固体分散物を含む組成物を1日あたり1回患者に経口投与することによる薬学的組成物の投与方法を提供する。
【0213】
本発明の別の態様は、固体分散物が少なくとも約100mgの実質的に無定形の化合物1または無定形化合物1を含む、実質的に無定形の化合物1または無定形化合物1の固体分散物を含む組成物を1日あたり1回患者に経口投与することによる薬学的組成物の投与方法を提供する。
【0214】
本発明の別の態様は、固体分散物が少なくとも約150mgの実質的に無定形の化合物1または無定形化合物1を含む、実質的に無定形の化合物1または無定形化合物1の固体分散物を含む組成物を1日あたり1回患者に経口投与することによる薬学的組成物の投与方法を提供する。
【0215】
本発明の別の態様は、固体分散物が少なくとも約250mgの実質的に無定形の化合物1または無定形化合物1を含む、実質的に無定形の化合物1または無定形化合物1の固体分散物を含む組成物を1日あたり1回患者に経口投与することによる薬学的組成物の投与方法を提供する。
【0216】
本発明の別の態様は、固体分散物が少なくとも25mg(例えば、少なくとも35mg、少なくとも40mg、または少なくとも45mg)の実質的に無定形の化合物1を含む、実質的に無定形の化合物1の固体分散物、充填剤、結合剤、流動促進剤、崩壊剤、界面活性剤、および滑沢剤(それぞれ、上および以下の実施例に記載されている)を含む薬学的組成物を含む少なくとも1つの錠剤を1日あたり少なくとも1回患者に経口投与する工程を含む、薬学的組成物の投与方法を提供する。
【0217】
いくつかの実施形態では、本発明は、以下:
a.約25mgの実質的に無定形の化合物1または無定形化合物1を含む固体分散物;
b.充填剤;
c.崩壊剤;
d.界面活性剤;
e.結合剤;
f.流動促進剤;および
g.滑沢剤
を含む少なくとも1つの錠剤を患者に経口投与する工程を含む、薬学的組成物の投与方法を提供する。
【0218】
いくつかの実施形態では、本発明は、以下:
a.約50mgの実質的に無定形の化合物1または無定形化合物1を含む固体分散物;
b.充填剤;
c.崩壊剤;
d.界面活性剤;
e.結合剤;
f.流動促進剤;および
g.滑沢剤
を含む少なくとも1つの錠剤を患者に経口投与する工程を含む、薬学的組成物の投与方法を提供する。
【0219】
いくつかの実施形態では、本発明は、以下:
a.約75mgの実質的に無定形の化合物1または無定形化合物1を含む固体分散物;
b.充填剤;
c.崩壊剤;
d.界面活性剤;
e.結合剤;
f.流動促進剤;および
g.滑沢剤
を含む少なくとも1つの錠剤を患者に経口投与する工程を含む、薬学的組成物の投与方法を提供する。
【0220】
いくつかの実施形態では、本発明は、以下:
a.約100mgの実質的に無定形の化合物1または無定形化合物1を含む固体分散物;
b.充填剤;
c.崩壊剤;
d.界面活性剤;
e.結合剤;
f.流動促進剤;および
g.滑沢剤
を含む少なくとも1つの錠剤を患者に経口投与する工程を含む、薬学的組成物の投与方法を提供する。
【0221】
いくつかの実施形態では、本発明は、以下:
a.約150mgの実質的に無定形の化合物1または無定形化合物1を含む固体分散物;
b.充填剤;
c.崩壊剤;
d.界面活性剤;
e.結合剤;
f.流動促進剤;および
g.滑沢剤
を含む少なくとも1つの錠剤を患者に経口投与する工程を含む、薬学的組成物の投与方法を提供する。
【0222】
いくつかの実施形態では、本発明は、以下:
a.約250mgの実質的に無定形の化合物1または無定形化合物1を含む固体分散物;
b.充填剤;
c.崩壊剤;
d.界面活性剤;
e.結合剤;
f.流動促進剤;および
g.滑沢剤
を含む少なくとも1つの錠剤を患者に経口投与する工程を含む、薬学的組成物の投与方法を提供する。
【0223】
いくつかの実施形態では、本発明は、以下:
a.約25mgの実質的に無定形の化合物1または無定形化合物1およびPVP/VAを含む固体分散物;
b.充填剤;
c.崩壊剤;
d.界面活性剤;
e.結合剤;
f.流動促進剤;および
g.滑沢剤
を含む少なくとも1つの錠剤を患者に経口投与する工程を含む、薬学的組成物の投与方法を提供する。
【0224】
いくつかの実施形態では、本発明は、以下:
a.約50mgの実質的に無定形の化合物1または無定形化合物1およびPVP/VAを含む固体分散物;
b.充填剤;
c.崩壊剤;
d.界面活性剤;
e.結合剤;
f.流動促進剤;および
g.滑沢剤
を含む少なくとも1つの錠剤を患者に経口投与する工程を含む、薬学的組成物の投与方法を提供する。
【0225】
いくつかの実施形態では、本発明は、以下:
a.約75mgの実質的に無定形の化合物1または無定形化合物1およびPVP/VAを含む固体分散物;
b.充填剤;
c.崩壊剤;
d.界面活性剤;
e.結合剤;
f.流動促進剤;および
g.滑沢剤
を含む少なくとも1つの錠剤を患者に経口投与する工程を含む、薬学的組成物の投与方法を提供する。
【0226】
いくつかの実施形態では、本発明は、以下:
a.約100mgの実質的に無定形の化合物1または無定形化合物1およびPVP/VAを含む固体分散物;
b.充填剤;
c.崩壊剤;
d.界面活性剤;
e.結合剤;
f.流動促進剤;および
g.滑沢剤
を含む少なくとも1つの錠剤を患者に経口投与する工程を含む、薬学的組成物の投与方法を提供する。
【0227】
いくつかの実施形態では、本発明は、以下:
a.約150mgの実質的に無定形の化合物1または無定形化合物1およびPVP/VAを含む固体分散物;
b.充填剤;
c.崩壊剤;
d.界面活性剤;
e.結合剤;
f.流動促進剤;および
g.滑沢剤
を含む少なくとも1つの錠剤を患者に経口投与する工程を含む、薬学的組成物の投与方法を提供する。
【0228】
いくつかの実施形態では、本発明は、以下:
a.約250mgの実質的に無定形の化合物1または無定形化合物1およびPVP/VAを含む固体分散物;
b.充填剤;
c.崩壊剤;
d.界面活性剤;
e.結合剤;
f.流動促進剤;および
g.滑沢剤
を含む少なくとも1つの錠剤を患者に経口投与する工程を含む、薬学的組成物の投与方法を提供する。
【0229】
いくつかの実施形態では、本発明は、以下:
a.約25mgの実質的に無定形の化合物1または無定形化合物1およびHPMCASを含む固体分散物;
b.充填剤;
c.崩壊剤;
d.界面活性剤;
e.結合剤;
f.流動促進剤;および
g.滑沢剤
を含む少なくとも1つの錠剤を患者に経口投与する工程を含む、薬学的組成物の投与方法を提供する。
【0230】
いくつかの実施形態では、本発明は、以下:
a.約50mgの実質的に無定形の化合物1または無定形化合物1およびHPMCASを含む固体分散物;
b.充填剤;
c.崩壊剤;
d.界面活性剤;
e.結合剤;
f.流動促進剤;および
g.滑沢剤
を含む少なくとも1つの錠剤を患者に経口投与する工程を含む、薬学的組成物の投与方法を提供する。
【0231】
いくつかの実施形態では、本発明は、以下:
a.約75mgの実質的に無定形の化合物1または無定形化合物1およびHPMCASを含む固体分散物;
b.充填剤;
c.崩壊剤;
d.界面活性剤;
e.結合剤;
f.流動促進剤;および
g.滑沢剤
を含む少なくとも1つの錠剤を患者に経口投与する工程を含む、薬学的組成物の投与方法を提供する。
【0232】
いくつかの実施形態では、本発明は、以下:
a.約100mgの実質的に無定形の化合物1または無定形化合物1およびHPMCASを含む固体分散物;
b.充填剤;
c.崩壊剤;
d.界面活性剤;
e.結合剤;
f.流動促進剤;および
g.滑沢剤
を含む少なくとも1つの錠剤を患者に経口投与する工程を含む、薬学的組成物の投与方法を提供する。
【0233】
いくつかの実施形態では、本発明は、以下:
a.約150mgの実質的に無定形の化合物1または無定形化合物1およびHPMCASを含む固体分散物;
b.充填剤;
c.崩壊剤;
d.界面活性剤;
e.結合剤;
f.流動促進剤;および
g.滑沢剤
を含む少なくとも1つの錠剤を患者に経口投与する工程を含む、薬学的組成物の投与方法を提供する。
【0234】
いくつかの実施形態では、本発明は、以下:
a.約250mgの実質的に無定形の化合物1または無定形化合物1およびHPMCASを含む固体分散物;
b.充填剤;
c.崩壊剤;
d.界面活性剤;
e.結合剤;
f.流動促進剤;および
g.滑沢剤
を含む少なくとも1つの錠剤を患者に経口投与する工程を含む、薬学的組成物の投与方法を提供する。
【0235】
いくつかの実施形態では、本発明は、本明細書中に記載の薬学的組成物を1日1回経口投与する方法を提供する。他の実施形態では、本発明は、本明細書中に記載の薬学的組成物を1日2回経口投与する方法を提供する。
【0236】
本発明の別の態様は、固体分散物が少なくとも約25mgの実質的に無定形の化合物1または無定形化合物1を含む、実質的に無定形の化合物1または無定形化合物1の固体分散物、充填剤、結合剤、流動促進剤、崩壊剤、界面活性剤、および滑沢剤を含む少なくとも1つの錠剤を1日あたり少なくとも1回患者に経口投与することによる薬学的組成物の投与方法を提供する。いくつかの実施形態では、錠剤を患者に1日1回経口投与する。別の方法では、投与は、実質的に無定形の化合物1または無定形化合物1の固体分散物、充填剤、結合剤、流動促進剤、崩壊剤、界面活性剤、および滑沢剤を含む少なくとも1つの錠剤を1日あたり2回患者に経口投与する工程を含み、固体分散物は少なくとも約25mgの実質的に無定形の化合物1または無定形化合物1を含む。本方法で有用ないくつかの錠剤は、少なくとも約50mgの実質的に無定形の化合物1または無定形化合物1を含む固体分散物を含む。別の方法では、投与は、実質的に無定形の化合物1または無定形化合物1の固体分散物、充填剤、結合剤、流動促進剤、崩壊剤、界面活性剤、および滑沢剤を含む少なくとも1つの錠剤を1日あたり2回患者に経口投与する工程を含み、固体分散物は少なくとも約50mgの実質的に無定形の化合物1または無定形化合物1を含む。本方法で有用ないくつかの錠剤は、少なくとも約75mgの実質的に無定形の化合物1または無定形化合物1を含む固体分散物を含む。別の方法では、投与は、実質的に無定形の化合物1または無定形化合物1の固体分散物、充填剤、結合剤、流動促進剤、崩壊剤、界面活性剤、および滑沢剤を含む少なくとも1つの錠剤を1日あたり2回患者に経口投与する工程を含み、固体分散物は少なくとも約75mgの実質的に無定形の化合物1または無定形化合物1を含む。本発明の別の態様は、固体分散物が少なくとも約100mgの実質的に無定形の化合物1または無定形化合物1を含む、実質的に無定形の化合物1または無定形化合物1の固体分散物、充填剤、結合剤、流動促進剤、崩壊剤、界面活性剤、および滑沢剤を含む少なくとも1つの錠剤を1日あたり少なくとも1回患者に経口投与することによる薬学的組成物の投与方法を提供する。いくつかの実施形態では、錠剤を患者に1日1回経口投与する。別の方法では、投与は、実質的に無定形の化合物1または無定形化合物1の固体分散物、充填剤、結合剤、流動促進剤、崩壊剤、界面活性剤、および滑沢剤を含む少なくとも1つの錠剤を1日あたり2回患者に経口投与する工程を含み、固体分散物は少なくとも約100mgの実質的に無定形の化合物1または無定形化合物1を含む。本方法で有用な他の錠剤は、少なくとも約150mgの実質的に無定形の化合物1または無定形化合物1を含む固体分散物を含む。別の方法では、投与は、実質的に無定形の化合物1または無定形化合物1の固体分散物、充填剤、結合剤、流動促進剤、崩壊剤、界面活性剤、および滑沢剤を含む少なくとも1つの錠剤を1日あたり2回患者に経口投与する工程を含み、固体分散物は少なくとも約150mgの実質的に無定形の化合物1または無定形化合物1を含む。別の方法では、投与は、実質的に無定形の化合物1または無定形化合物1の固体分散物、充填剤、結合剤、流動促進剤、崩壊剤、界面活性剤、および滑沢剤を含む少なくとも1つの錠剤を1日あたり少なくとも1回患者に経口投与する工程を含み、固体分散物は少なくとも約250mgの実質的に無定形の化合物1または無定形化合物1を含む。別の方法では、投与は、実質的に無定形の化合物1または無定形化合物1の固体分散物、充填剤、結合剤、流動促進剤、崩壊剤、界面活性剤、および滑沢剤を含む少なくとも1つの錠剤を1日あたり1回患者に経口投与する工程を含み、固体分散物は少なくとも約250mgの実質的に無定形の化合物1または無定形化合物1を含む。別の方法では、投与は、実質的に無定形の化合物1または無定形化合物1の固体分散物、充填剤、結合剤、流動促進剤、崩壊剤、界面活性剤、および滑沢剤を含む少なくとも1つの錠剤を1日あたり2回患者に経口投与する工程を含み、固体分散物は少なくとも約250mgの実質的に無定形の化合物1または無定形化合物1を含む。
【0237】
1つの実施形態では、薬学的組成物の投与方法は、無定形化合物1の固体分散物、充填剤、結合剤、流動促進剤、崩壊剤、界面活性剤、および滑沢剤(それぞれ、上および以下の実施例に記載されている)を含む薬学的組成物を含む少なくとも1つの錠剤を1日あたり少なくとも1回患者に経口投与する工程を含み、固体分散物は、少なくとも25mg(例えば、少なくとも35mg、少なくとも40mg、または少なくとも45mg)の実質的に無定形の化合物1を含む。
【0238】
1つの実施形態では、薬学的組成物の投与方法は、実質的に無定形の化合物1の固体分散物、充填剤、結合剤、流動促進剤、崩壊剤、界面活性剤、および滑沢剤を含む薬学的組成物を含む少なくとも1つの錠剤を1日あたり少なくとも1回患者に経口投与する工程を含み、固体分散物は、約30mg〜約300mg(例えば、約40mg〜約280mgまたは約45mg〜約260mg、または約50mg〜約200mg)の実質的に無定形の化合物1を含む。あるいは、薬学的組成物の投与方法は、無定形化合物1の固体分散物、充填剤、結合剤、流動促進剤、崩壊剤、界面活性剤、および滑沢剤を含む薬学的組成物を含む少なくとも1つの錠剤を1日あたり少なくとも1回患者に経口投与する工程を含み、固体分散物は、約30mg〜約300mg(例えば、約40mg〜約280mgまたは約45mg〜約260mg、または約50mg〜約200mg)の無定形化合物1を含む。
【0239】
別の実施形態では、薬学的組成物の投与方法は、化合物1の固体分散物、充填剤、結合剤、流動促進剤、崩壊剤、界面活性剤、および滑沢剤(それぞれ、上および以下の実施例に記載されている)を含む薬学的組成物を含む少なくとも1つの錠剤を1日あたり1回患者に経口投与する工程を含み、固体分散物は、少なくとも25mg(例えば、少なくとも35mg、少なくとも40mg、少なくとも45mg、少なくとも75mg、少なくとも約100mg、少なくとも約150mg、または少なくとも250mg)の実質的に無定形の化合物1または無定形化合物1を含む。例えば、薬学的組成物の投与方法は、化合物1の固体分散物、充填剤、結合剤、流動促進剤、崩壊剤、界面活性剤、および滑沢剤を含む薬学的組成物を含む1つの錠剤を1日あたり1回患者に経口投与する工程を含み、固体分散物は、少なくとも75mg(例えば、少なくとも100mg、少なくとも125mg、少なくとも140mg、少なくとも150mg、または少なくとも250mg)の実質的に無定形の化合物1または無定形化合物1を含む。別の例では、薬学的組成物の投与方法は、複数の錠剤(例えば、2個の錠剤、3個の錠剤、4個の錠剤、または5個の錠剤)を1日あたり1回患者に経口投与する工程を含み、各錠剤は、実質的に無定形の化合物1または無定形化合物1の固体分散物、充填剤、結合剤、流動促進剤、崩壊剤、界面活性剤、および滑沢剤を含む薬学的組成物を含み、固体分散物は、少なくとも25mg(例えば、少なくとも35mg、少なくとも40mg、少なくとも45mg、少なくとも75mg、少なくとも約150mg、または少なくとも250mg)の実質的に無定形の化合物1または無定形化合物1を含む。
【0240】
別の実施形態では、薬学的組成物の投与方法は、化合物1の固体分散物、充填剤、結合剤、流動促進剤、崩壊剤、界面活性剤、および滑沢剤(それぞれ、上および以下の実施例に記載されている)を含む薬学的組成物を含む少なくとも1つの錠剤を1日あたり2回患者に経口投与する工程を含み、固体分散物は、少なくとも25mg(例えば、少なくとも35mg、少なくとも40mg、少なくとも45mg、少なくとも50mg、少なくとも75mg、少なくとも約150mg、または少なくとも250mg)の実質的に無定形の化合物1または無定形化合物1を含む。例えば、薬学的組成物の投与方法は、化合物1の固体分散物、充填剤、結合剤、流動促進剤、崩壊剤、界面活性剤、および滑沢剤を含む薬学的組成物を含む1つの錠剤を1日あたり2回患者に経口投与する工程を含み、固体分散物は、少なくとも75mg(例えば、少なくとも100mg、少なくとも125mg、少なくとも140mg、少なくとも150mg、または少なくとも250mg)の実質的に無定形の化合物1または無定形化合物1を含む。別の例では、薬学的組成物の投与方法は、複数の錠剤(例えば、2個の錠剤、3個の錠剤、4個の錠剤、または5個の錠剤)を1日あたり2回患者に経口投与する工程を含み、各錠剤は、実質的に無定形の化合物1または無定形化合物1の固体分散物、充填剤、結合剤、流動促進剤、崩壊剤、界面活性剤、および滑沢剤を含む薬学的組成物を含み、固体分散物は、少なくとも25mg(例えば、少なくとも35mg、少なくとも40mg、少なくとも45mg、少なくとも50mg、少なくとも75mg、少なくとも約150mg、または少なくとも250mg)の実質的に無定形の化合物1または無定形化合物1を含む。
【0241】
本発明の投与方法は飲料(水またはミルクなど)、食物、および/またはさらなる薬学的組成物(さらなるAPIが含まれる)と経口投与する工程を任意選択的に含むことができることに留意すべきである。投与方法が飲料(水またはミルクなど)、食物(標準的な高脂肪高カロリーCF食またはスナックが含まれる)、および/またはさらなる薬学的組成物(さらなるAPIが含まれる)を経口投与する工程を含む場合、飲料、食物、および/またはさらなるAPIの経口投与は、錠剤の経口投与と同時、錠剤の経口投与前、および/または錠剤の投与後に行うことができる。例えば、一例を挙げれば、薬学的組成物の投与方法は、実質的に無定形の化合物1または無定形化合物1の固体分散物、充填剤、結合剤、流動促進剤、崩壊剤、界面活性剤、滑沢剤、および第2のAPIを含む薬学的組成物を含む少なくとも1つの錠剤を1日あたり少なくとも1回患者に経口投与する工程を含む。別の例では、薬学的組成物の投与方法は、実質的に無定形の化合物1または無定形化合物1の固体分散物、充填剤、結合剤、流動促進剤、崩壊剤、界面活性剤、および滑沢剤を含む薬学的組成物を含む少なくとも1つの錠剤を1日あたり少なくとも1回患者に経口投与する工程であって、ここで固体分散物は少なくとも25mg(例えば、少なくとも35mg、少なくとも45mg、または少なくとも50mg)の実質的に無定形の化合物1または無定形化合物1を含む、経口投与する工程、および第2のAPIを含む第2の薬学的組成物を1日あたり少なくとも1回患者に経口投与する工程を含む。さらなる他の例では、薬学的組成物の投与方法は、本明細書中に記載の薬学的組成物を含む少なくとも1つの錠剤を12時間毎に患者に経口投与する工程を含み、高脂肪高カロリーCF食またはスナックの消費の約30分後に錠剤を投与する。
【0242】
本発明の化合物および薬学的に許容可能な組成物を併用療法で使用することができる(すなわち、化合物および薬学的に許容可能な組成物を1つまたは複数の他の所望の治療または医学的手順と同時、前、または後に投与することができる)ことも認識されるであろう。組み合わせレジメンで使用するための治療(治療または手順)の特定の組み合わせは、所望の治療および/または手順の適合性ならびに所望の達成されるべき治療効果を考慮するであろう。使用される療法が同一の障害に所望の効果を得ることができるか(例えば、本発明の化合物を同一の障害の治療のために使用される別の薬剤と同時に投与することができる)、療法によって異なる効果を得ることができる(例えば、任意の有害作用の調節)ことも認識されるであろう。本明細書中で使用する場合、特定の疾患(すなわち、容態)を治療または防止するために通常投与されるさらなる治療薬は、「処置される疾患(すなわち、容態)に適切」として公知である。
【0243】
1つの実施形態では、さらなる薬剤は、粘液溶解剤、気管支拡張薬(bronchodialator)、抗生物質、抗感染症薬、抗炎症薬、本発明の化合物1以外のCFTR調節物質、または栄養剤から選択される。
【0244】
1つの実施形態では、さらなる薬剤は抗生物質である。本明細書中で有用な例示的抗生物質には、トブラマイシン(トブラマイシン吸入用粉末(TIP)が含まれる)、アジスロマイシン、アズトレオナム(アズトレオナムのエアゾール化形態が含まれる)、アミカシン(そのリポソーム処方物が含まれる)、シプロフロキサシン(吸入投与に適切なその処方物が含まれる)、レボフロキサシン(levoflaxacin)(そのエアゾール化形態が含まれる)、および2つの抗生物質(例えば、ホスホマイシンおよびトブラマイシン)の組み合わせが含まれる。
【0245】
別の実施形態では、さらなる薬剤は粘液溶解薬である。本明細書中で有用な例示的粘液溶解薬には、Pulmozyme(登録商標)が含まれる。
【0246】
別の実施形態では、さらなる薬剤は気管支拡張薬(bronchodialator)である。例示的気管支拡張薬(bronchodialtor)には、アルブテロール、硫酸メタプロテネロール、酢酸ピルブテロール、サルメテロール、または硫酸テトラブリンが含まれる。
【0247】
別の実施形態では、さらなる薬剤は、肺気道表面の液体の修復に有効である。かかる薬剤は、細胞内外への塩の移動を改善して肺気道内の粘液をより水和させ、それにより、粘液をより容易にクリアランスする。例示的なかかる薬剤には、高張食塩水、デヌホソール四ナトリウム([[(3S,5R)−5−(4−アミノ−2−オキソピリミジン−1−イル)−3−ヒドロキシオキソラン−2−イル]メトキシ−ヒドロキシホスホリル][[[(2R,3S,4R,5R)−5−(2,4−ジオキソピリミジン−1−イル)−3,4−ジヒドロキシオキソラン−2−イル]メトキシ−ヒドロキシホスホリル]オキシ−ヒドロキシホスホリル]リン酸水素)、またはブロンキトール(マンニトールの吸入用処方物)が含まれる。
【0248】
別の実施形態では、さらなる薬剤は抗炎症薬(すなわち、肺の炎症を軽減することができる薬剤)である。本明細書中で有用な例示的なかかる薬剤には、イブプロフェン、ドコサヘキサエン酸(docosahexanoic acid)(DHA)、シルデナフィル、吸入用グルタチオン、ピオグリタゾン、ヒドロキシクロロキン、またはシンバスタチン(simavastatin)が含まれる。
【0249】
別の実施形態では、さらなる薬剤は、化合物1以外のCFTR調節物質(すなわち、CFTR活性の調節効果を有する薬剤)である。例示的なかかる薬剤には、アタルレン(「PTC124(登録商標)」;3−[5−(2−フルオロフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル]安息香酸)、シナプルチド、ランコブチド、デペレスタット(ヒト組換え好中球エラスターゼインヒビター)、コビプロストン(7−{(2R、4aR、5R、7aR)−2−[(3S)−1,1−ジフルオロ−3−メチルペンチル]−2−ヒドロキシ−6−オキソオクタヒドロシクロペンタ[b]ピラン−5−イル}ヘプタン酸)、または(3−(6−(1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド)−3−メチルピリジン−2−イル)安息香酸が含まれる。別の実施形態では、さらなる薬剤は、(3−(6−(1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド)−3−メチルピリジン−2−イル)安息香酸である。
【0250】
別の実施形態では、さらなる薬剤は栄養剤である。例示的なかかる薬剤には、パンクレリパーゼ(膵酵素置換薬)(パンクレアーゼ(登録商標)、パンクレアカーブ(登録商標)、ウルトラーゼ(登録商標)、またはクレオン(登録商標)が含まれる)、リプロトマーゼ(登録商標)(以前はトリジテク(登録商標))、アクアデクス(登録商標)、またはグルタチオン吸入剤が含まれる。1つの実施形態では、さらなる栄養剤はパンクレリパーゼである。
【実施例】
【0251】
VI.実施例
本明細書中に記載の発明をより完全に理解することができるように、以下の実施例を記載する。これらの実施形態は例示のみを目的とし、いかなる方法によっても本発明が制限されると解釈されないと理解されるべきである。
【0252】
A.錠剤の製造
中間体A
90重量%MEK/10重量%DI水の比率にしたがって処方したメチルエチルケトン(MEK)およびDI水の溶媒系を、電磁式撹拌機およびサーマルサーキットを備えたリアクターに添加した。この溶媒系中に、ヒプロメロースアセタートスクシナートポリマー(HGグレード、Biddle Sawyer Corporation in New York,New YorkまたはShin−Etsu Chemical Co.in Tokyo,Japanから市販されている)、ラウリル硫酸ナトリウム(SLS)、およびN−[2,4−ビス(1,1−ジメチルエチル)−5−ヒドロキシフェニル]−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カルボキサミドを、49.5重量%ヒプロメロースアセタートスクシナート/0.5重量%ラウリル硫酸ナトリウム(SLS)/50重量%N−[2,4−ビス(1,1−ジメチルエチル)−5−ヒドロキシフェニル]−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カルボキサミドの比率にしたがって添加した。得られた混合物は20重量%の溶解性固体を含んでいた。この混合物を生成するために使用した成分の実際の量および溶媒の量を以下の表A1に列挙する。
【表A−1】

【0253】
混合物が実質的に均一になり、且つ全成分が実質的に溶解するまで、混合物を室温で混合した。
【0254】
噴霧乾燥容器の上部からおよそ5cmに配置した1.3mm二流体噴霧器を取りつけた拡張チャンバーを有する噴霧乾燥機(Niro Mobile Minor Spray Dryer)を、表A2中の噴霧乾燥パラメーターにしたがって使用した。
【表A−2】

【0255】
慣性サイクロンによって生成物を本過程ガス蒸気および溶媒蒸気から分離し、フィルターバッグにてサイクロンによって分離されなかった微粒子を回収した。得られた生成物を乾燥のために真空棚段乾燥機に移して残存溶媒を約5000ppm未満のレベルまで減少させ、乾燥中間体Aを生成した。
【0256】
中間体B
65重量%MEK/9重量%DI水/26重量%アセトンの比率にしたがって処方したMEK、DI水、およびアセトンの溶媒系を、電磁式撹拌機およびサーマルサーキットを備えたリアクター中で20〜30℃に加熱した。この溶媒系中に、ビニルピロリドンとビニルアセタートポリビニルピロリドンとのコポリマー(Shanghai Lite Chemical Technology Co.,Ltd.Shanghai,Chinaから市販されているPVP VA−64)、SLS、およびN−[2,4−ビス(1,1−ジメチルエチル)−5−ヒドロキシフェニル]−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カルボキサミドを、19.5重量% PVPVA−64/0.5重量%ラウリル硫酸ナトリウム/80重量%N−[2,4−ビス(1,1−ジメチルエチル)−5−ヒドロキシフェニル]−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カルボキサミドの比率にしたがって添加した。得られた混合物は、11.5重量%の固体を含んでいた。この混合物を生成するために使用した成分および溶媒の実際の量を以下の表B1に列挙する。
【表B−1】

【0257】
混合物が実質的に均一になり、且つ全成分が実質的に溶解するまで混合物を20〜30℃に保持し、混合した。
【0258】
圧力ノズル(開口部サイズ72を有するSpray Systems Maximum Passage series SK−MFP)を取りつけた噴霧乾燥機(Niro Production Minor Spray Dryer)を、通常の噴霧乾燥モード下で、以下の表B2に列挙した噴霧乾燥過程のパラメーターにしたがって使用した。噴霧ノズルを、噴霧乾燥容器の上部からおよそ5cmに配置した。
【表B−2】

【0259】
高性能サイクロンによって噴霧ガス蒸気および溶媒蒸気から湿った生成物を分離した。湿った生成物を乾燥のために真空棚段乾燥機に移して残存溶媒を約5000ppm未満のレベルまで減少させ、乾燥中間体Bを生成した。
【0260】
中間体C:
90重量%MEK/10重量%DI水の比率にしたがって処方したMEKおよびDI水の溶媒系を、電磁式撹拌機およびサーマルサーキットを備えたリアクター中で20〜30℃に加熱した。この溶媒系中に、ヒプロメロースアセタートスクシナートポリマー(HPMCAS)(HGグレード)、SLS、およびN−[2,4−ビス(1,1−ジメチルエチル)−5−ヒドロキシフェニル]−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カルボキサミドを、19.5重量%ヒプロメロースアセタートスクシナート/0.5重量%SLS/80重量%N−[2,4−ビス(1,1−ジメチルエチル)−5−ヒドロキシフェニル]−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カルボキサミドの比率にしたがって添加した。得られた混合物は12.5重量%の固体を含んでいた。この混合物を生成するために使用した成分および溶媒の実際の量を以下の表C1に列挙する。
【表C−1】

【0261】
混合物が実質的に均一になり、且つ全成分が実質的に溶解するまで混合物を20〜30℃に保持し、混合した。
【0262】
圧力ノズル(開口部サイズ72を有するSpray Systems Maximum Passage series SK−MFP)を取りつけた噴霧乾燥機(Niro Production Minor Spray Dryer)を、通常の噴霧乾燥モード下で、以下の表C2に列挙した噴霧乾燥過程のパラメーターにしたがって使用した。噴霧ノズルを、噴霧乾燥容器の上部からおよそ5cmに配置した。
【表C−2】

【0263】
高性能サイクロンによって噴霧ガス蒸気および溶媒蒸気から湿った生成物を分離した。湿った生成物を乾燥のために真空棚段乾燥機に移して残存溶媒を約5000ppm未満のレベルまで減少させ、乾燥中間体Cを生成した。
【0264】
中間体D:
90重量%MEK/10重量%DI水の比率にしたがって処方したMEKおよびDI水の溶媒系を、電磁式撹拌機およびサーマルサーキットを備えたリアクター中で20〜30℃に加熱した。この溶媒系中に、ヒプロメロースアセタートスクシナートポリマー(HPMCAS)(HGグレード)、SLS、およびN−[2,4−ビス(1,1−ジメチルエチル)−5−ヒドロキシフェニル]−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カルボキサミドを、19.5重量%ヒプロメロースアセタートスクシナート/0.5重量%SLS/80重量%N−[2,4−ビス(1,1−ジメチルエチル)−5−ヒドロキシフェニル]−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カルボキサミドの比率にしたがって添加した。得られた混合物は12.5重量%の固体を含んでいた。この混合物を生成するために使用した成分および溶媒の実際の量を以下の表D1に列挙する。
【表D−1】

【0265】
混合物が実質的に均一になり、且つ全成分が実質的に溶解するまで混合物を20〜30℃に保持し、混合した。
【0266】
2つの1.0mm流体ノズルを取りつけた噴霧乾燥機(Niro Mobil Minor Spray Dryer)を、通常の噴霧乾燥モードで、以下の表D2に列挙した噴霧乾燥過程のパラメーターにしたがって使用した。
【表D−2】

【0267】
高性能サイクロンによって噴霧ガス蒸気および溶媒蒸気から湿った生成物を分離した。湿った生成物は6.3%MEKおよび0.7%水を含み、平均粒径は7umであり、かさ密度は0.23g/ccであった。湿った生成物を乾燥のために真空棚段乾燥機に移して残存溶媒を約5000ppm未満のレベルまで減少させ、乾燥中間体Dを生成した。乾燥中間体Dは、<0.5%MEKおよび0.3%水を含んでいた。
【0268】
中間体E:
90重量%MEK/10重量%DI水の比率にしたがって処方したMEKおよびDI水の溶媒系を、電磁式撹拌機およびサーマルサーキットを備えたリアクター中で20〜30℃に加熱した。この溶媒系中に、ヒプロメロースアセタートスクシナートポリマー(HPMCAS)(HGグレード)、SLS、およびN−[2,4−ビス(1,1−ジメチルエチル)−5−ヒドロキシフェニル]−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カルボキサミドを、19.5重量%ヒプロメロースアセタートスクシナート/0.5重量%SLS/80重量%N−[2,4−ビス(1,1−ジメチルエチル)−5−ヒドロキシフェニル]−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カルボキサミドの比率にしたがって添加した。得られた混合物は10.5重量%の固体を含んでいた。この混合物を生成するために使用した成分および溶媒の実際の量を以下の表E1に列挙する。
【表E−1】

【0269】
混合物の温度を30〜45℃の範囲に調整し、混合物が実質的に均一になり、且つ全成分が実質的に溶解するまで混合した。
【0270】
アンチビアディングキャップを備えた圧力ノズル(開口部/コアサイズ54/21、53/21、または52/21を有するSpray Systems Maximum Passage series SK−MFP)を取りつけた噴霧乾燥機(Niro PSD4 Commercial Spray Dryer)を、通常の噴霧乾燥モード下で、以下の表E2に列挙した噴霧乾燥過程のパラメーターにしたがって使用した。
【表E−2】

【0271】
高性能サイクロンによって噴霧ガス蒸気および溶媒蒸気から湿った生成物を分離した。湿った生成物は8.8〜12.5重量%MEK/水を含み、平均粒径が16〜24umであり、かさ密度が0.28〜0.36g/ccであった。湿った生成物を乾燥のために350Lステンレススチール製二重コーン真空乾燥機に移して残存溶媒を約5000ppm未満のレベルまで減少させ、乾燥中間体Eを生成した。乾燥中間体Eは、<0.3%MEKおよび0.8%水を含んでいた。
【0272】
中間体F:
90重量%MEK/10重量%DI水の比率にしたがって処方したMEKおよびDI水の溶媒系を、電磁式撹拌機およびサーマルサーキットを備えたリアクター中で20〜30℃に加熱した。この溶媒系中に、ヒプロメロースアセタートスクシナートポリマー(HPMCAS)(HGグレード)、SLS、およびN−[2,4−ビス(1,1−ジメチルエチル)−5−ヒドロキシフェニル]−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カルボキサミドを、19.5重量%ヒプロメロースアセタートスクシナート/0.5重量%SLS/80重量%N−[2,4−ビス(1,1−ジメチルエチル)−5−ヒドロキシフェニル]−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カルボキサミドの比率にしたがって添加した。得られた混合物は10.5重量%の固体を含んでいた。この混合物を生成するために使用した成分および溶媒の実際の量を以下の表F1に列挙する。
【表F−1】

【0273】
混合物の温度を20〜45℃の範囲に調整し、混合物が実質的に均一になり、且つ全成分が実質的に溶解するまで混合した。
【0274】
アンチビアディングキャップを備えた圧力ノズル(開口部/コアサイズ54/21を有するSpray Systems Maximum Passage series SK−MFP)を取りつけた噴霧乾燥機(Niro PSD4 Commercial Spray Dryer)を、通常の噴霧乾燥モード下で、以下の表F2に列挙した噴霧乾燥過程のパラメーターにしたがって使用した。
【表F−2】

【0275】
高性能サイクロンによって噴霧ガス蒸気および溶媒蒸気から湿った生成物を分離した。湿った生成物は、8.5〜9.7%MEKおよび0.56〜0.83%水を含み、平均粒径が17〜19umであり、かさ密度が0.27〜0.33g/ccであった。湿った生成物を乾燥のために4000Lステンレススチール製二重コーン真空乾燥機に移して残存溶媒を約5000ppm未満のレベルまで減少させ、乾燥中間体Fを生成した。乾燥中間体Fは、<0.03%MEKおよび0.3%水を含んでいた。
【0276】
中間体G:
90重量%MEK/10重量%DI水の比率にしたがって処方したMEKおよびDI水の溶媒系を、電磁式撹拌機およびサーマルサーキットを備えたリアクター中で20〜30℃に加熱した。この溶媒系中に、ヒプロメロースアセタートスクシナートポリマー(HPMCAS)(HGグレード)、SLS、およびN−[2,4−ビス(1,1−ジメチルエチル)−5−ヒドロキシフェニル]−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カルボキサミドを、19.5重量%ヒプロメロースアセタートスクシナート/0.5重量%SLS/80重量%N−[2,4−ビス(1,1−ジメチルエチル)−5−ヒドロキシフェニル]−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カルボキサミドの比率にしたがって添加した。得られた混合物は10.5重量%の固体を含んでいた。この混合物を生成するために使用した成分および溶媒の実際の量を以下の表G1に列挙する。
【表G−1】

【0277】
混合物の温度を20〜45℃の範囲に調整し、混合物が実質的に均一になり、且つ全成分が実質的に溶解するまで混合した。
【0278】
圧力ノズル(開口部サイズ72を有するSpray Systems Maximum Passage series SK−MFP)を取りつけた噴霧乾燥機(Niro Production Minor Spray Dryer)を、通常の噴霧乾燥モード下で、以下の表G2に列挙した噴霧乾燥過程のパラメーターにしたがって使用した。
【表G−2】

【0279】
高性能サイクロンによって噴霧ガス蒸気および溶媒蒸気から湿った生成物を分離した。湿った生成物は10.8%MEKおよび0.7%水を含み、平均粒径は19umであり、かさ密度は0.32g/ccであった。湿った生成物を乾燥のために4000Lステンレススチール製二重コーン真空乾燥機に移して残存溶媒を約5000ppm未満のレベルまで減少させ、乾燥中間体を生成した。乾燥中間体Gは、<0.05%MEKおよび0.7%水を含んでいた。
【0280】
実施例1:錠剤例1(25mgの化合物1を有するように処方)
円形のコアサイズ3/8インチの錠剤のバッチを、以下の表1に列挙した成分量を使用して、およそ25mgの化合物1/錠剤を有するように処方した。
【0281】
【表1】

中間体A、微結晶性セルロース(FMC MCC Avicel(登録商標)PH102、FMC BioPolymer Corporation of Philadelphia,PAから市販)、ラクトース(Foremost Farms USA of Baraboo,WIから市販されているForemost FastFlo(登録商標)ラクトース#316)、クロスカルメロースナトリウム(FMC Ac−Di−Sol(登録商標)、FMC BioPolymer Corporation of Philadelphia,PAから市販)、SLS、およびコロイド状二酸化ケイ素(Cabot Cab−O−Sil(登録商標)M−5Pヒュームド二酸化ケイ素、Cabot Corporation of Alpharetta,GAから市販)を、20メッシュスクリーンで篩にかけて塊を除去した。
【0282】
篩にかけた各成分を、16クォートV−ブレンダーに次の順序で添加した。
【0283】
1)ラクトース;
2)SLS;
3)クロスカルメロースナトリウム;
4)コロイド状二酸化ケイ素;
5)中間体A;および
6)微結晶性セルロースPH101。
【0284】
混合物を、V−ブレンダー中にて20〜24rpmで25分間ブレンドした。ステアリン酸マグネシウムを30メッシュスクリーンで篩にかけて塊を除去し、混合物に添加し、さらに3分間ブレンドした。
【0285】
一旦最終ブレンドが完了すると、混合物を圧縮のためのPiccola B型ツール臼杵数10のロータリー式打錠機(片面型押し)に移した。混合物の打錠により、およそ25mgのN−[2,4−ビス(1,1−ジメチルエチル)−5−ヒドロキシフェニル]−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カルボキサミドを有する3/8インチの円形錠剤を生成した。
【0286】
実施例2:錠剤例2(50mgの化合物1を有するように処方)
円形のコアサイズ3/8インチの錠剤のバッチを、以下の表2に列挙した成分量を使用して、約50mgの化合物1/錠剤を有するように処方した。
【0287】
【表2】

中間体A、微結晶性セルロース、ラクトース、クロスカルメロースナトリウム、SLS、およびコロイド状二酸化ケイ素を、20メッシュスクリーンで篩にかけて塊を除去し、篩にかけた各成分を、16クォートV−ブレンダーに次の順序で添加した。
【0288】
1)ラクトース;
2)SLS;
3)クロスカルメロースナトリウム;
4)コロイド状二酸化ケイ素;
5)中間体A;および
6)微結晶性セルロースPH101。
【0289】
混合物を、V−ブレンダー中にて20〜24rpmで25分間ブレンドした。ステアリン酸マグネシウムを30メッシュスクリーンで篩にかけて塊を除去し、混合物に添加し、さらに3分間ブレンドした。
【0290】
一旦最終ブレンドが完了すると、混合物を圧縮のためのPiccola B型ツール臼杵数10のロータリー式打錠機(片面型押し)に移した。混合物の打錠により、およそ50mgのN−[2,4−ビス(1,1−ジメチルエチル)−5−ヒドロキシフェニル]−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カルボキサミドを有する3/8インチの円形錠剤を生成した。
【0291】
実施例3:錠剤例3(150mgの化合物1を有するようにPVP/VAポリマーと共に処方)
カプレット形錠剤のバッチを、以下の表3に列挙した成分量を使用して、約150mgの化合物1/錠剤を有するように処方した。
【0292】
【表3】

コロイド状二酸化ケイ素(Cabot Cab−O−Sil(登録商標)M−5Pヒュームド二酸化ケイ素)およびSLSの流動促進剤ブレンドを、表3中に示した量のこれらの2成分の手作業での混合および得られた混合物の70メッシュスクリーン篩による選別によって生成した。着色料(Colorcon Blue #1 Aluminum Lake #5516)およびクロスカルメロースナトリウム(FMC Ac−Di−Sol(登録商標))の色素ブレンドを、表3中に示した量のこれらの2成分の手作業での混合および得られた混合物の70メッシュスクリーン篩による選別によって生成した。流動促進剤ブレンドおよび色素ブレンドを手作業で混合し、2Lブレンド容器に添加した。中間体Bを、この混合物を含む2Lブレンド容器に添加し、2Lブレンド容器中の内容物を手作業で混合し、30メッシュスクリーン篩で選別した。得られた混合物をTurbulaミキサーにて速度22rpmで20分間混合した。
【0293】
微結晶性セルロース(FMC MCC Avicel(登録商標)PH102)およびラクトース(Foremost FastFlo(登録商標)ラクトース#316)を30メッシュスクリーン篩でそれぞれ選別し、ブレンド容器に添加した。得られた混合物をTurbulaミキサーにて速度22rpmで20分間混合した。
【0294】
ステアリン酸マグネシウムを70メッシュスクリーン篩で選別し、混合物を含むブレンド容器に添加し、得られた混合物を速度22rpmで5分間混合した。
【0295】
得られた混合物を、0.64インチ×0.32インチのカプレットB型ツーリングセットを使用してツーリングされる自重送りのブーツを使用して打錠して初期硬度約8Kp±15%の錠剤を生成した。
【0296】
実施例4:錠剤例4(150mgの化合物1を有するようにHPMCASポリマーと共に処方)
カプレット形錠剤のバッチを、以下の表4に列挙した成分量を使用して、約150mgの化合物1/錠剤を有するように処方した。
【0297】
【表4】

コロイド状二酸化ケイ素(Cabot Cab−O−Sil(登録商標)M−5Pヒュームド二酸化ケイ素)およびSLSの流動促進剤ブレンドを、表4中に示した量のこれらの2成分の手作業での混合および得られた混合物の70メッシュスクリーン篩による選別によって生成した。着色料(Colorcon Blue #1 Aluminum Lake #5516)およびクロスカルメロースナトリウム(FMC Ac−Di−Sol(登録商標))を含む色素ブレンドを、表4中に示した量のこれらの2成分の手作業での混合および得られた混合物の70メッシュスクリーン篩による選別によって生成した。流動促進剤ブレンドおよび色素ブレンドを手作業で混合し、2Lブレンド容器に添加した。中間体Cを、この混合物を含む2Lブレンド容器に添加し、2Lブレンド容器中の内容物を手作業で混合し、30メッシュスクリーン篩で選別した。得られた混合物をTurbulaミキサーにて速度22rpmで20分間混合した。
【0298】
微結晶性セルロース(FMC MCC Avicel(登録商標)PH102)およびラクトース(Foremost FastFlo(登録商標)ラクトース#316)をそれぞれ30メッシュスクリーン篩で選別し、ブレンド容器に添加した。得られた混合物をTurbulaミキサーにて速度22rpmで20分間混合した。
【0299】
ステアリン酸マグネシウムを70メッシュスクリーン篩で選別し、混合物を含むブレンド容器に添加し、得られた混合物を速度22rpmで5分間混合した。
【0300】
得られた混合物を、0.64インチ×0.32インチのカプレットB型ツーリングセットを使用してツーリングされる打錠機を使用して打錠して初期硬度約9.5Kp±15%の錠剤を生成した。
【0301】
実施例5:錠剤例5(150mgの化合物1を有するようにHPMCASポリマーと共に処方)
カプレット形錠剤のバッチを、以下の表5に列挙した成分量を使用して、約150mgの化合物1/錠剤を有するように処方した。
【0302】
【表5】

表5に示すコロイド状二酸化ケイ素(Cabot Cab−O−Sil(登録商標)M−5Pヒュームド二酸化ケイ素)、SLS、クロスカルメロースナトリウム(FMC Ac−Di−Sol(登録商標))、およびおよそ10%のラクトース(Foremost FastFlo(登録商標)ラクトース#316)のブレンドを、V−ブレンダーを約125回反転させてこれらの成分を混合することによって生成した。この混合物(プレブレンド1)を40メッシュスクリーン篩によってコーンミルで粉砕し、回収し、その後の使用のために保存した。
【0303】
表5に示したおよそ20%のラクトース(Foremost FastFlo(登録商標)ラクトース#316)を30メッシュスクリーン篩によってコーンミルで粉砕し、回収し、その後の使用のためにプレブレンド2として保存した。中間体Gを30メッシュスクリーンで選別し、回収し、その後の使用のためにプレブレンド3として保存した。微結晶性セルロース(FMC MCC Avicel(登録商標)PH102)を30メッシュスクリーンで選別し、回収し、その後の使用のためにプレブレンド4として保存した。
【0304】
V−ブレンダーにプレブレンド2を充填し、表3に示した残りの70%のラクトース(Foremost FastFlo(登録商標)ラクトース#316)、プレブレンド3、プレブレンド1、およびプレブレンド4をこの順序で充填し、約500回反転させてブレンドした。ブレンドした混合物を均一性について試験した。
【0305】
ステアリン酸マグネシウムを70メッシュスクリーン篩で選別し、混合物を含むブレンド容器に添加し、得られた混合物を約125回反転させて混合した。
【0306】
得られた混合物を、0.64インチ×0.32インチのカプレットB型ツーリングセットを使用してツーリングされるKillian T100プレスを使用して打錠して初期硬度約11Kp±20%の錠剤を生成した。
【0307】
実施例6:錠剤例6(100mgの化合物1を有するようにHPMCASポリマーと共に処方)
カプレット形錠剤のバッチを、以下の表6に列挙した成分量を使用して、約150mgの化合物1/錠剤を有するように処方した。
【0308】
【表6】

表6に示したコロイド状二酸化ケイ素(Cabot Cab−O−Sil(登録商標)M−5Pヒュームド二酸化ケイ素)、SLS、クロスカルメロースナトリウム(FMC Ac−Di−Sol(登録商標))、およびおよそ10%のラクトース(Foremost FastFlo(登録商標)ラクトース#316)のブレンドを、約125回反転させてV−ブレンダー中のこれらの成分を混合することによって生成した。この混合物(プレブレンド1)を40メッシュスクリーン篩によってコーンミルで粉砕し、回収し、その後の使用のために保存した。
【0309】
表6に示したおよそ20%のラクトース(Foremost FastFlo(登録商標)ラクトース#316)を30メッシュスクリーン篩によってコーンミルで粉砕し、回収し、その後の使用のためにプレブレンド2として保存した。中間体Gを30メッシュスクリーンで選別し、回収し、その後の使用のためにプレブレンド3として保存した。微結晶性セルロース(FMC MCC Avicel(登録商標)PH102)を30メッシュスクリーンで選別し、回収し、その後の使用のためにプレブレンド4として保存した。
【0310】
V−ブレンダーにプレブレンド2を充填し、表3に示した残りの70%のラクトース(Foremost FastFlo(登録商標)ラクトース#316)、プレブレンド3、プレブレンド1、およびプレブレンド4をこの順序で充填し、約500回反転させてブレンドした。ブレンドした混合物を均一性について試験した。
【0311】
ステアリン酸マグネシウムを70メッシュスクリーン篩で選別し、混合物を含むブレンド容器に添加し、得られた混合物を、約125回反転させて混合した。
【0312】
得られた混合物を、0.64インチ×0.32インチのカプレットB型ツーリングセットを使用してツーリングされるKillian T100プレスを使用して打錠して初期硬度約11Kp±20%の錠剤を生成した。
【0313】
実施例7:錠剤例7および8(噴霧コーティングを使用した錠剤5および6)
実施例5および6由来のカプレット形錠剤のバッチを、表7中のパラメーターを使用して設定した24インチコーティングパンを使用して重量増加約3.0%までオパドライ(登録商標)II(Blue,Colorcon)で噴霧コーティングし、その後にオパコード(登録商標)WB(Black,Colorcon)を使用してロゴを印刷した。
【0314】
【表7】

入口温度を標的排気温度を達成するためにモニタリングする。初期入口温度は、標的排気温度を達成するために約75℃に設定すべきである。
**表7および表8についての標的入口の気流はそれぞれ250、300であった。
【0315】
オパドライ(登録商標)II懸濁液を、オパドライ(登録商標)IIと組み合わせた場合に総固体含有量が20重量/重量%となる脱イオン水量の測定によって調製した。水をボルテックスで混合し、その後にオパドライ(登録商標)IIをおよそ5分間にわたって添加した。一旦オパドライ(登録商標)II粉末が湿潤すると、確実に全固体物質が十分に分散するように混合し続けた。次いで、表7に概説したコーティング条件を使用して、懸濁液をThomas24インチパンコーティング装置に充填した。
【0316】
コア錠剤をコーティングパンに入れ、予備加温した。入口温度を室温から約55℃に上昇させ、次いで、必要に応じて、表7中の排気温度が得られるように上昇させた。20重量/重量%オパドライ(登録商標)II(85シリーズブルー)コーティング分散物を使用してコーティング過程を行って標的の重量増加を約3%にした。次いで、コーティングした錠剤を、噴霧することなく約2分間回転させた。次いで、ベッド温度を約35℃に冷却した。
【0317】
一旦オパドライ(登録商標)IIでコーティングされると、次いで、錠剤を、オパコード(登録商標)WBを充填したHartnett Delta錠剤プリンターを使用してラベリングする。
【0318】
実施例8:錠剤例9(100mgの化合物1を有するようにHPMCASポリマーと共に処方)
カプレット形錠剤のバッチを、以下の表8に列挙した成分量を使用して、約100mgの化合物1/錠剤を有するように処方した。
【0319】
【表8】

コロイド状二酸化ケイ素(Cabot Cab−O−Sil(登録商標)M−5Pヒュームド二酸化ケイ素)および微結晶性セルロース(FMC MCC Avicel(登録商標)PH102)を30メッシュスクリーンに通した。
【0320】
クロスカルメロースナトリウム(FMC Ac−Di−Sol(登録商標))、SLS、中間体F、およびラクトース(Foremost FastFlo(登録商標)ラクトース#316)も、同一の30メッシュスクリーンにて前述の順序で個別に通した。中間体Fをスクリーニングする場合に窒素パージを使用した。スクリーニングされた構成要素を10立方フィートのV−ブレンダーにロードし、これに窒素をパージし、約180(+/−10)回反転させてブレンドした。
【0321】
ステアリン酸マグネシウムをブレンド容器に40メッシュスクリーン篩で選別し、約54回反転させて混合した。
【0322】
得られた混合物を、0.568インチ×0.2885インチのカプレットB型ツールセットを使用して完全にツーリングされる36 Fette 2090プレスを使用して打錠して初期標的硬度約10Kp±20%の錠剤を生成した。
【0323】
実施例9:錠剤例10(噴霧コーティングを使用した錠剤9)
実施例8由来のカプレット形錠剤のバッチを、表9中のパラメーターを使用して設定した24インチコーティングパンを使用して重量増加約3.0%までオパドライ(登録商標)II(Blue、Colorcon)で噴霧コーティングし、その後にワックスコーティングし、次いでオパコード(登録商標)S−1−17823(溶媒ベースの黒色色素,Colorcon)を使用して印刷した。
【0324】
【表9】

入口温度を標的排気温度を達成するためにモニタリングする。初期入口温度は、標的排気温度を達成するために約75℃に設定すべきである。
【0325】
オパドライ(登録商標)II懸濁液を、オパドライ(登録商標)IIと組み合わせた場合に総固体含有量が20重量/重量%となる脱イオン水量の測定によって調製した。水をボルテックスで混合し、その後にオパドライ(登録商標)IIをおよそ5分間にわたって添加した。一旦オパドライ(登録商標)II粉末が湿潤すると、確実に全固体物質が十分に分散するように混合し続けた。次いで、表9に概説したコーティング条件を使用して、懸濁液をThomas24インチパンコーティング装置に充填した。
【0326】
非コーティング錠剤をコーティングパンに入れ、予備加温した。入口温度を室温から約55℃に上昇させ、次いで、必要に応じて、表9中の排気温度が得られるように上昇させた。20重量/重量%オパドライ(登録商標)II(85シリーズブルー)コーティング分散物を使用してコーティング過程を行って標的の重量増加を約3%にした。次いで、コーティングした錠剤を、噴霧することなく約2分間回転させた。次いで、ベッド温度を約35℃に冷却した。
【0327】
冷却の際、カルナウバ蝋粉末を約0.01重量/重量%の出発錠剤コア重量に秤量した。気流をオフにし、カルナウバ蝋粉末を錠剤ベッド上に均一にちりばめた。パンベッドをオンにして表9に示した速度にした。5分後、気流をオンにして(加熱しない)、表9に示す設定にした。約1分後、気流およびパンをオフにした。
【0328】
一旦オパドライ(登録商標)IIでコーティングされると、次いで、錠剤を、オパコード(登録商標)S−1−17823を充填したHartnett Delta錠剤プリンターを使用してラベリングする。
【0329】
実施例10:錠剤例11(150mgの化合物1を有するようにHPMCASポリマーと共に処方)
カプレット形錠剤のバッチを、以下の表11に列挙した成分量を使用して、約100mgの化合物1/錠剤を有するように処方した。
【0330】
【表10】

コロイド状二酸化ケイ素(Cabot Cab−O−Sil(登録商標)M−5Pヒュームド二酸化ケイ素)および微結晶性セルロース(FMC MCC Avicel(登録商標)PH102)を、30メッシュスクリーンに通した。
【0331】
クロスカルメロースナトリウム(FMC Ac−Di−Sol(登録商標))、SLS、中間体F、およびラクトース(Foremost FastFlo(登録商標)ラクトース#316)も、同一の30メッシュスクリーンにて前述の順序で個別に通した。中間体Fをスクリーニングする場合に窒素パージを使用した。スクリーニングされた構成要素を10立方フィートのV−ブレンダーにロードし、これに窒素をパージし、約180(+/−10)回反転させてブレンドした。
【0332】
ステアリン酸マグネシウムをブレンド容器に40メッシュスクリーン篩で選別し、約54回反転させて混合した。
【0333】
得られた混合物を、0.568インチ×0.2885インチのカプレットB型ツールセットを使用して完全にツーリングされる36 Fette 2090プレスを使用して打錠して初期標的硬度約10Kp±20%の錠剤を生成した。
【0334】
実施例11:錠剤例12(噴霧コーティングを使用した錠剤11)
実施例10由来のカプレット形錠剤のバッチを、表11中のパラメーターを使用して設定した24インチコーティングパンを使用して重量増加約3.0%までオパドライ(登録商標)II(Blue、Colorcon)で噴霧コーティングし、その後にワックスコーティングし、次いで、オパコード(登録商標)S−1−17823(溶媒ベースの黒色色素,Colorcon)を使用して印刷した。
【0335】
【表11】

入口温度を標的排気温度を達成するためにモニタリングする。初期入口温度は、標的排気温度を達成するために約75℃に設定すべきである。
【0336】
オパドライ(登録商標)II懸濁液を、オパドライ(登録商標)IIと組み合わせた場合に総固体含有量が20重量/重量%となる脱イオン水量の測定によって調製した。水をボルテックスで混合し、その後にオパドライ(登録商標)IIをおよそ5分間にわたって添加した。一旦オパドライ(登録商標)II粉末が湿潤すると、確実に全固体物質が十分に分散するように混合し続けた。次いで、表11に概説したコーティング条件を使用して、懸濁液をThomas24インチパンコーティング装置に充填した。
【0337】
非コーティング錠剤をコーティングパンに入れ、予備加温した。入口を室温から約55℃に上昇させ、次いで、必要に応じて、表9中の排気温度が得られるように上昇させた。20重量/重量%オパドライ(登録商標)II(85シリーズブルー)コーティング分散物を使用してコーティング過程を行って標的の重量増加を約3%にした。次いで、コーティングした錠剤を、噴霧することなく約2分間回転させた。次いで、ベッド温度を約35℃に冷却した。
【0338】
冷却の際、カルナウバ蝋粉末を約0.01重量/重量%の出発錠剤コア重量に秤量した。気流をオフにし、カルナウバ蝋粉末を錠剤ベッド上に均一にちりばめた。パンベッドをオンにして表11に示した速度にした。5分後、気流をオンにして(加熱しない)、表11に示す設定にした。約1分後、気流およびパンをオフにした。
【0339】
一旦オパドライ(登録商標)IIでコーティングされると、次いで、錠剤を、オパコード(登録商標)S−1−17823を充填したHartnett Delta錠剤プリンターを使用してラベリングする。
【0340】
B.薬学的処方物の投与
実施例12:投与例A
表12にしたがってヒト患者に薬学的処方物を経口投与する。
【0341】
【表12】

薬学的処方物を、午前7時と午前9時との間に被験体に投与し、薬学的処方物を、各投与においてほぼ同時(1時間以内)に投与する。絶食下での患者への投与については、薬学的処方物の投与から4時間後に食事を許可する。食事を許可する投与については、投与約30分前に朝食を与え、約25分間消化させる。これらの各投与では、患者に治験薬摂取から4時間横たわらないように指導する。
【0342】
実施例13:投与例B
表13にしたがってヒト患者に薬学的処方物を経口投与する。
【0343】
【表13】

薬学的処方物をおよそ12時間毎に患者に投与する。
【0344】
実施例14:いくつかの錠剤例の溶解プロフィール
図1に関して、いくつかの錠剤例の溶解プロフィールをグラフで示す。図1に示した各錠剤例は約30分間で少なくとも50%溶解することに留意のこと。
【0345】
他の実施形態
本開示で言及した全ての刊行物および特許は、各刊行物または特許出願が具体的且つ個別に参考として援用されることを示すのと同一の範囲で本明細書中で参考として援用される。参考として援用される任意の特許または刊行物中の用語の意味が本開示で使用される用語の意味と矛盾する場合、本開示中の用語の意味を採用することを意図する。さらに、前述の考察は本発明の例示的実施形態を単に開示および説明している。当業者は、かかる考察ならびに添付の図面および特許請求の範囲から、以下の特許請求の範囲に定義の本発明の精神および範囲を逸脱することなく種々の変更形態、修正形態、および変形形態を得ることができることを容易に認識するであろう。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
a.実質的に無定形の化合物1およびポリマーを含む固体分散物;
b.充填剤;
c.崩壊剤;
d.界面活性剤;
e.結合剤;
f.流動促進剤;および
g.滑沢剤
を含む薬学的組成物。
【請求項2】
前記固体分散物が実質的に無定形の化合物1およびポリマーを含み、前記ポリマーがHPMC、HPMCAS、PVP/VA、PVP、メタクリル酸/メタクリラートコポリマー、HPC、またはその任意の組み合わせを含む、請求項1に記載の薬学的組成物。
【請求項3】
前記固体分散物の平均粒径が約5μmを超える、請求項2に記載の薬学的組成物。
【請求項4】
前記固体分散物のかさ密度が約0.10g/cc以上である、請求項2に記載の薬学的組成物。
【請求項5】
前記固体分散物が実質的に無定形の化合物1を含み、化合物1が固体分散物の重量に対して少なくとも20重量%の濃度で存在する、請求項2に記載の薬学的組成物。
【請求項6】
前記固体分散物が80重量%以下のHPMCASまたはPVP/VAを含む、請求項5に記載の薬学的組成物。
【請求項7】
前記固体分散物が界面活性剤を含む、請求項5に記載の薬学的組成物。
【請求項8】
前記固体分散物が固体分散物の重量に対して10重量%未満の界面活性剤を含む、請求項7に記載の薬学的組成物。
【請求項9】
前記固体分散物が界面活性剤を含み、該界面活性剤がSLSである、請求項8に記載の薬学的組成物。
【請求項10】
前記固体分散物が無定形化合物1を含む、請求項9に記載の薬学的組成物。
【請求項11】
前記固体分散物が、該固体分散物の重量に対して約45重量%〜約85重量%の実質的に無定形の化合物1、約0.45重量%〜約0.55重量%のSLS、および約14.45重量%〜約55.55重量%のHPMCASまたはPVP/VAを含む、請求項1に記載の薬学的組成物。
【請求項12】
前記固体分散物が、該固体分散物の重量に対して約40重量%〜約60重量%の実質的に無定形の化合物1および該固体分散物の重量に対して約60重量%〜約40重量%のポリマーを含む、請求項1に記載の薬学的組成物。
【請求項13】
前記固体分散物が、該固体分散物の重量に対して約65重量%〜約95重量%の実質的に無定形の化合物1および該固体分散物の重量に対して約45重量%〜約5重量%のポリマーを含む、請求項1に記載の薬学的組成物。
【請求項14】
前記充填剤がラクトース、ソルビトール、セルロース、リン酸カルシウム、デンプン、糖、またはその任意の組み合わせである、請求項1から13のいずれか1項に記載の薬学的組成物。
【請求項15】
前記充填剤がラクトースであり、濃度が前記組成物の重量に対して少なくとも約10重量%である、請求項1から14のいずれか1項に記載の薬学的組成物。
【請求項16】
前記崩壊剤がクロスカルメロースナトリウム、グリコール酸デンプンナトリウム、またはその組み合わせである、請求項1から15のいずれか1項に記載の薬学的組成物。
【請求項17】
前記崩壊剤がクロスカルメロースナトリウムであり、濃度が前記組成物の重量に対して約10重量%以下である、請求項1から16のいずれか1項に記載の薬学的組成物。
【請求項18】
前記界面活性剤がラウリル硫酸ナトリウム、ナトリウムステアリルフマラート、ポリオキシエチレン20ソルビタンモノオレアート、またはその任意の組み合わせである、請求項1から17のいずれか1項に記載の薬学的組成物。
【請求項19】
前記界面活性剤がラウリル硫酸ナトリウムであり、濃度が前記組成物の重量に対して約10重量%以下である、請求項1から18のいずれか1項に記載の薬学的組成物。
【請求項20】
前記結合剤が微結晶性セルロース、リン酸二カルシウム、スクロース、トウモロコシデンプン、修飾セルロース、またはその任意の組み合わせである、請求項1から19のいずれか1項に記載の薬学的組成物。
【請求項21】
前記結合剤が微結晶性セルロースであり、濃度が前記組成物の重量に対して少なくとも約1重量%である、請求項1から20のいずれか1項に記載の薬学的組成物。
【請求項22】
前記流動促進剤がコロイド状二酸化ケイ素、タルク、またはその組み合わせである、請求項1から21のいずれか1項に記載の薬学的組成物。
【請求項23】
前記流動促進剤がコロイド状二酸化ケイ素であり、濃度が前記組成物の重量に対して2重量%以下である、請求項1から22のいずれか1項に記載の薬学的組成物。
【請求項24】
前記滑沢剤がステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸、硬化油、ナトリウムステアリルフマラート、またはその任意の組み合わせである、請求項1から23のいずれか1項に記載の薬学的組成物。
【請求項25】
前記滑沢剤がステアリン酸マグネシウムであり、濃度が前記組成物の重量に対して約2重量%である、請求項1から24のいずれか1項に記載の薬学的組成物。
【請求項26】
着色剤をさらに含む、請求項1から25のいずれか1項に記載の薬学的組成物。
【請求項27】
前記着色剤が、前記組成物の重量に対して1重量%未満の濃度の青色色素である、請求項1から26のいずれか1項に記載の薬学的組成物。
【請求項28】
薬学的組成物であって、
a.前記組成物の重量に対して約5重量%〜約50重量%の固体分散物であって、該分散物の重量に対して約40重量%〜約60重量%の実質的に無定形の化合物1および該分散物の重量に対して約60重量%〜約40重量%のポリマーを含む、固体分散物;
b.約25重量%〜約50重量%の充填剤;
c.約1重量%〜約10重量%の崩壊剤;
d.約2重量%〜約0.3重量%の界面活性剤;
e.約5重量%〜約50重量%の結合剤;
f.約2重量%〜約0.05重量%の流動促進剤;および
h.約2重量%〜約0.1重量%の滑沢剤
を含む、薬学的組成物。
【請求項29】
薬学的組成物であって、
a.前記組成物の重量に対して約5重量%〜約50重量%の固体分散物であって、該分散物の重量に対して約70重量%〜約90重量%の実質的に無定形の化合物1および該分散物の重量に対して約30重量%〜約10重量%のポリマーを含む、固体分散物;
b.約25重量%〜約50重量%の充填剤;
c.約1重量%〜約10重量%の崩壊剤;
d.約2重量%〜約0.3重量%の界面活性剤;
e.約5重量%〜約50重量%の結合剤;
f.約2重量%〜約0.05重量%の流動促進剤;および
h.約2重量%〜約0.1重量%の滑沢剤
を含む、薬学的組成物。
【請求項30】
錠剤、カプセル、または懸濁液をさらに含む、請求項1から29のいずれか1項に記載の薬学的組成物。
【請求項31】
錠剤をさらに含み、前記錠剤の硬度が少なくとも5Kpである、請求項30に記載の薬学的組成物。
【請求項32】
固体分散物、充填剤、崩壊剤、界面活性剤、結合剤、流動促進剤、および滑沢剤を含む錠剤からなる薬学的組成物であって、該錠剤が約30分で少なくとも約50%溶解し、該固体分散物が実質的に無定形の化合物1を含む、薬学的組成物。
【請求項33】
前記固体分散物が実質的に無定形の化合物1およびHPMCASまたはPVP/VAを含む、請求項32に記載の薬学的組成物。
【請求項34】
前記固体分散物が少なくとも約25mgの実質的に無定形の化合物1ならびにPVP/VAおよびSLSを含む、請求項33に記載の薬学的組成物。
【請求項35】
前記固体分散物が少なくとも約25mgの実質的に無定形の化合物1ならびにHPMCASおよびSLSを含む、請求項33に記載の薬学的組成物。
【請求項36】
a.実質的に無定形の化合物1、およびHPMCASまたはPVP/VAを含む固体分散物;
b.充填剤;
c.崩壊剤;
d.界面活性剤;
e.結合剤;
f.流動促進剤;および
g.滑沢剤
を含む錠剤からなる薬学的組成物。
【請求項37】
前記固体分散物がSLSをさらに含む、請求項36に記載の薬学的組成物。
【請求項38】
薬学的組成物の生成方法であって、
a.実質的に無定形の化合物1を含む固体分散物;
b.結合剤;
c.流動促進剤;
d.界面活性剤;
e.滑沢剤;
f.崩壊剤;および
g.充填剤
を含む混合物を準備する工程、および
該混合物を約30分で少なくとも約50%が溶解する錠剤に圧縮する工程
を含む、方法。
【請求項39】
前記混合物を圧縮して硬度が少なくとも5Kpの錠剤を生成する、請求項38に記載の方法。
【請求項40】
前記混合物が実質的に均一になるまで前記混合物を混合する工程をさらに含む、請求項38に記載の方法。
【請求項41】
薬学的組成物の投与方法であって、
a.少なくとも約25mgの実質的に無定形の化合物1を含む固体分散物;
b.充填剤;
c.結合剤;
d.流動促進剤;
e.崩壊剤;
f.界面活性剤;および
g.滑沢剤
を含む薬学的組成物を含む少なくとも1つの錠剤を1日あたり少なくとも1回患者に経口投与する工程を含む、方法。
【請求項42】
前記実質的に無定形の化合物1を含む固体分散物、充填剤、結合剤、流動促進剤、崩壊剤、界面活性剤、および滑沢剤を含む薬学的組成物を含む錠剤を1日1回または約12時間毎に1回患者に経口投与する、請求項41に記載の方法。
【請求項43】
前記固体分散物が少なくとも75mgの実質的に無定形の化合物1をさらに含む、請求項42に記載の方法。
【請求項44】
薬学的組成物の投与方法であって、
a.少なくとも約25mgの実質的に無定形の化合物1を含む固体分散物;
b.充填剤;
c.結合剤;
d.流動促進剤;
e.崩壊剤;
f.界面活性剤、および
g.滑沢剤
を含む薬学的組成物を含む少なくとも1つの錠剤を1日あたり少なくとも1回患者に経口投与する工程を含む、方法。
【請求項45】
薬学的組成物であって、
a.固体分散物であって、該分散物の重量に対して約20重量%〜約99重量%の実質的に無定形の化合物1およびHPMCASまたはPVP/VAから選択されるポリマーを含む、固体分散物;
b.約27重量%〜約45重量%の、ラクトースを含む充填剤;
c.約2.5重量%〜約6.0重量%の、クロスカルメロースナトリウムを含む崩壊剤;
d.約2.0重量%〜約0.3重量%の、ラウリル硫酸ナトリウムを含む界面活性剤;
e.約20重量%〜約45重量%の、微結晶性セルロースを含む結合剤;
f.約1.0重量%〜約0.09重量%の、コロイド状二酸化ケイ素を含む流動促進剤;および
g.約1.3重量%〜約0.3重量%の、ステアリン酸マグネシウムを含む滑沢剤
を含む錠剤からなる薬学的組成物。
【請求項46】
薬学的組成物であって、
a.該組成物の重量に対して約15重量%の固体分散物であって、該分散物は該分散物の重量に対して約50重量%の実質的に無定形の化合物1、該分散物の重量に対して約49.5重量%のHPMCAS、および該分散物の重量に対して約0.5重量%のSLSを含む、固体分散物;
b.該組成物の重量に対して約35重量%の微結晶性セルロース;
c.該組成物の重量に対して約43重量%のラクトース;該組成物の重量に対して約5重量%のクロスカルメロースナトリウム;
d.該組成物の重量に対して約0.5重量%のSLS;
e.該組成物の重量に対して約0.125重量%のコロイド状二酸化ケイ素;および
f.該組成物の重量に対して約0.5重量%のステアリン酸マグネシウム
を含む、薬学的組成物。
【請求項47】
薬学的組成物であって、
a.該組成物の重量に対して約31重量%の固体分散物であって、該分散物が該分散物の重量に対して約50重量%の実質的に無定形の化合物1、該分散物の重量に対して約49.5重量%のHPMCAS、および該分散物の重量に対して約0.5重量%のSLSを含む、固体分散物;
b.該組成物の重量に対して約25重量%の微結晶性セルロース;
c.該組成物の重量に対して約38重量%のラクトース;
d.該組成物の重量に対して約5重量%のクロスカルメロースナトリウム;
e.該組成物の重量に対して約0.5重量%のSLS;
f.該組成物の重量に対して約0.125重量%のコロイド状二酸化ケイ素;および
g.該組成物の重量に対して約0.5重量%のステアリン酸マグネシウム
を含む、薬学的組成物。
【請求項48】
薬学的組成物であって、
a.該組成物の重量に対して約40重量%の固体分散物であって、該分散物が、該分散物の重量に対して約80重量%の実質的に無定形の化合物1、該分散物の重量に対して約19.5重量%のPVP/VA、および該分散物の重量に対して約0.5重量%のSLSを含む、固体分散物;
b.該組成物の重量に対して約27重量%の微結晶性セルロース;
c.該組成物の重量に対して約27重量%のラクトース;
d.該組成物の重量に対して約3重量%のクロスカルメロースナトリウム;
e.該組成物の重量に対して約0.5重量%のSLS;
f.該組成物の重量に対して約1重量%のコロイド状二酸化ケイ素;
g.該組成物の重量に対して約1重量%のステアリン酸マグネシウム;および
h.該組成物の重量に対して約0.4重量%の着色剤
を含む、薬学的組成物。
【請求項49】
薬学的組成物であって、
a.該組成物の重量に対して約40重量%の固体分散物であって、該分散物が該分散物の重量に対して約80重量%の実質的に無定形の化合物1、該分散物の重量に対して約19.5重量%のHPMCAS、および該分散物の重量に対して約0.5重量%のSLSを含む、固体分散物;
b.該組成物の重量に対して約27重量%の微結晶性セルロース;
c.該組成物の重量に対して約27重量%のラクトース;
d.該組成物の重量に対して約3重量%のクロスカルメロースナトリウム;
e.該組成物の重量に対して約0.5重量%のSLS;
f.該組成物の重量に対して約1重量%のコロイド状二酸化ケイ素;
g.該組成物の重量に対して約1重量%のステアリン酸マグネシウム;および
h.該組成物の重量に対して約0.4重量%の着色剤
を含む、薬学的組成物。
【請求項50】
a.無定形化合物1およびポリマーを含む固体分散物;
b.充填剤;
c.崩壊剤;
d.界面活性剤;
e.結合剤;
f.流動促進剤;および
g.滑沢剤
を含む、薬学的組成物。
【請求項51】
前記固体分散物が実質的に無定形の化合物1およびポリマーを含み、前記ポリマーがHPMC、HPMCAS、PVP/VA、PVP、メタクリル酸/メタクリラートコポリマー、HPC、またはその任意の組み合わせを含む、請求項50に記載の薬学的組成物。
【請求項52】
前記固体分散物の平均粒径が約5μmを超える、請求項51に記載の薬学的組成物。
【請求項53】
前記固体分散物のかさ密度が約0.10g/cc以上である、請求項51に記載の薬学的組成物。
【請求項54】
前記固体分散物が無定形化合物1を含み、化合物1が該固体分散物の重量に対して少なくとも20重量%の濃度で存在する、請求項51に記載の薬学的組成物。
【請求項55】
前記固体分散物が80重量%以下のHPMCASまたはPVP/VAを含む、請求項54に記載の薬学的組成物。
【請求項56】
前記固体分散物が界面活性剤を含む、請求項55に記載の薬学的組成物。
【請求項57】
前記固体分散物が該固体分散物の重量に対して10重量%未満の界面活性剤を含む、請求項56に記載の薬学的組成物。
【請求項58】
前記固体分散物が界面活性剤を含み、該界面活性剤がSLSである、請求項57に記載の薬学的組成物。
【請求項59】
前記固体分散物が、該固体分散物の重量に対して約45重量%〜約85重量%の無定形化合物1、約0.45重量%〜約0.55重量%のSLS、および約14.45重量%〜約55.55重量%のHPMCASまたはPVP/VAを含む、請求項50に記載の薬学的組成物。
【請求項60】
前記固体分散物が、該固体分散物の重量に対して約40重量%〜約60重量%の無定形化合物1および該固体分散物の重量に対して約60重量%〜約40重量%のポリマーを含む、請求項50に記載の薬学的組成物。
【請求項61】
前記固体分散物が、該固体分散物の重量に対して約65重量%〜約95重量%の無定形化合物1および該固体分散物の重量に対して約45重量%〜約5重量%のポリマーを含む、請求項50に記載の薬学的組成物。
【請求項62】
前記充填剤がラクトース、ソルビトール、セルロース、リン酸カルシウム、デンプン、糖、またはその任意の組み合わせである、請求項50から61のいずれか1項に記載の薬学的組成物。
【請求項63】
前記充填剤がラクトースであり、濃度が前記組成物の重量に対して少なくとも約10重量%である、請求項50から62のいずれか1項に記載の薬学的組成物。
【請求項64】
前記崩壊剤がクロスカルメロースナトリウム、グリコール酸デンプンナトリウム、またはその組み合わせである、請求項50から63のいずれか1項に記載の薬学的組成物。
【請求項65】
前記崩壊剤がクロスカルメロースナトリウムであり、濃度が前記組成物の重量に対して約10重量%以下である、請求項50から64のいずれか1項に記載の薬学的組成物。
【請求項66】
前記界面活性剤がラウリル硫酸ナトリウム、ナトリウムステアリルフマラート、ポリオキシエチレン20ソルビタンモノオレアート、またはその任意の組み合わせである、請求項50から65のいずれか1項に記載の薬学的組成物。
【請求項67】
前記界面活性剤がラウリル硫酸ナトリウムであり、濃度が前記組成物の重量に対して約10重量%以下である、請求項50から66のいずれか1項に記載の薬学的組成物。
【請求項68】
前記結合剤が微結晶性セルロース、リン酸二カルシウム、スクロース、トウモロコシデンプン、修飾セルロース、またはその任意の組み合わせである、請求項50から67のいずれか1項に記載の薬学的組成物。
【請求項69】
前記結合剤が微結晶性セルロースであり、濃度が前記組成物の重量に対して少なくとも約1重量%である、請求項50から68のいずれか1項に記載の薬学的組成物。
【請求項70】
前記流動促進剤がコロイド状二酸化ケイ素、タルク、またはその組み合わせである、請求項50から69のいずれか1項に記載の薬学的組成物。
【請求項71】
前記流動促進剤がコロイド状二酸化ケイ素であり、濃度が前記組成物の重量に対して2重量%以下である、請求項50から70のいずれか1項に記載の薬学的組成物。
【請求項72】
前記滑沢剤がステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸、硬化油、ナトリウムステアリルフマラート、またはその任意の組み合わせである、請求項50から71のいずれか1項に記載の薬学的組成物。
【請求項73】
前記滑沢剤がステアリン酸マグネシウムであり、濃度が前記組成物の重量に対して約2重量%である、請求項50から72のいずれか1項に記載の薬学的組成物。
【請求項74】
着色剤をさらに含む、請求項50から73のいずれか1項に記載の薬学的組成物。
【請求項75】
前記着色剤が、前記組成物の重量に対して1重量%未満の濃度の青色色素である、請求項50から74のいずれか1項に記載の薬学的組成物。
【請求項76】
前記錠剤がコーティングをさらに含む、請求項31から37および45のいずれか1項に記載の薬学的組成物。
【請求項77】
前記コーティングが着色剤を含む、請求項76に記載の薬学的組成物。
【請求項78】
前記着色剤がオパドライ(登録商標)IIを含む、請求項77に記載の薬学的組成物。
【請求項79】
前記コーティングがワックスコーティングをさらに含む、請求項76から78に記載の薬学的組成物。
【請求項80】
前記ワックスコーティングがカルナウバ蝋粉末を含む、請求項79に記載の薬学的組成物。
【請求項81】
前記錠剤が、前記コーティング上に印刷したインク画像またはインクテキストをさらに含む、請求項76から80に記載の薬学的組成物。
【請求項82】
硬度が9.5Kp±15%のカプレット形の薬学的錠剤組成物であって、
a.該組成物の重量に対して約34重量%の固体分散物であって、該分散物が該分散物の重量に対して約80重量%の実質的に無定形の化合物1、該分散物の重量に対して約19.5重量%のHPMCAS、および該分散物の重量に対して約0.5重量%のSLSを含む、固体分散物;
b.該組成物の重量に対して約30重量%の微結晶性セルロース;
c.該組成物の重量に対して約30重量%のラクトース;
d.該組成物の重量に対して約3重量%のクロスカルメロースナトリウム;
e.該組成物の重量に対して約0.5重量%のSLS;
f.該組成物の重量に対して約1重量%のコロイド状二酸化ケイ素;および
g.該組成物の重量に対して約1重量%のステアリン酸マグネシウム
を含む、カプレット形の薬学的錠剤組成物。
【請求項83】
前記錠剤が150mgの化合物1を含む、請求項82に記載のカプレット形の薬学的錠剤組成物。
【請求項84】
前記錠剤が100mgの化合物1を含む、請求項82に記載のカプレット形の薬学的錠剤組成物。
【請求項85】
初期硬度が11Kp±20%のカプレット形の薬学的錠剤組成物であって、
a.該組成物の重量に対して約40重量%の固体分散物であって、該分散物が該分散物の重量に対して約80重量%の実質的に無定形の化合物1、該分散物の重量に対して約19.5重量%のHPMCAS、および該分散物の重量に対して約0.5重量%のSLSを含む、固体分散物;
b.該組成物の重量に対して約30重量%の微結晶性セルロース;
c.該組成物の重量に対して約30重量%のラクトース;
d.該組成物の重量に対して約3重量%のクロスカルメロースナトリウム;
e.該組成物の重量に対して約0.5重量%のSLS;
f.該組成物の重量に対して約1重量%のコロイド状二酸化ケイ素;および
g.該組成物の重量に対して約1重量%のステアリン酸マグネシウム
を含む、カプレット形の薬学的錠剤組成物。
【請求項86】
前記錠剤が150mgの化合物1を含む、請求項85に記載のカプレット形の薬学的錠剤組成物。
【請求項87】
前記錠剤が100mgの化合物1を含む、請求項85に記載のカプレット形の薬学的錠剤組成物。
【請求項88】
初期硬度が11Kp±20%のカプレット形の薬学的錠剤組成物であって、
a.該組成物の重量に対して約34.1重量%の固体分散物であって、該分散物が該分散物の重量に対して約80重量%の実質的に無定形の化合物1、該分散物の重量に対して約19.5重量%のHPMCAS、および該分散物の重量に対して約0.5重量%のSLSを含む、固体分散物;
b.該組成物の重量に対して約30重量%の微結晶性セルロース;
c.該組成物の重量に対して約30.4重量%のラクトース;
d.該組成物の重量に対して約3重量%のクロスカルメロースナトリウム;
e.該組成物の重量に対して約0.5重量%のSLS;
f.該組成物の重量に対して約1重量%のコロイド状二酸化ケイ素;および
g.該組成物の重量に対して約1重量%のステアリン酸マグネシウム
を含む、カプレット形の薬学的錠剤組成物。
【請求項89】
前記錠剤が100mgの化合物1を含む、請求項88に記載のカプレット形の薬学的錠剤組成物。
【請求項90】
前記錠剤が150mgの化合物1を含む、請求項88に記載のカプレット形の薬学的錠剤組成物。
【請求項91】
前記錠剤が着色剤コーティングおよび印刷されたロゴまたはテキストを含む、請求項88に記載のカプレット形の薬学的錠剤組成物。
【請求項92】
前記錠剤が青色オパドライ(登録商標)IIコーティングおよび水または溶媒ベースのインクロゴまたはテキストを含む、請求項91に記載のカプレット形の薬学的錠剤組成物。
【請求項93】
初期硬度が約6Kpと16Kpとの間のカプレット形の薬学的錠剤組成物であって、
a.該組成物の重量に対して約34.1重量%の固体分散物であって、該分散物が該分散物の重量に対して約80重量%の実質的に無定形の化合物1、該分散物の重量に対して約19.5重量%のHPMCAS、および該分散物の重量に対して約0.5重量%のSLSを含む、固体分散物;
b.該組成物の重量に対して約30.5重量%の微結晶性セルロース;
c.該組成物の重量に対して約30.4重量%のラクトース;
d.該組成物の重量に対して約3重量%のクロスカルメロースナトリウム;
e.該組成物の重量に対して約0.5重量%のSLS;
f.該組成物の重量に対して約0.5重量%のコロイド状二酸化ケイ素;および
g.該組成物の重量に対して約1重量%のステアリン酸マグネシウム
を含む、カプレット形の薬学的錠剤組成物。
【請求項94】
前記組成物が100mgの化合物1を含む、請求項93に記載のカプレット形の薬学的錠剤組成物。
【請求項95】
前記組成物が150mgの化合物1を含む、請求項93に記載のカプレット形の薬学的錠剤組成物。
【請求項96】
前記錠剤が着色剤コーティング、ワックスコーティング、および印刷されたロゴまたはテキストをさらに含む、請求項93に記載のカプレット形の薬学的錠剤組成物。
【請求項97】
前記錠剤が青色オパドライ(登録商標)IIコーティングおよび水または溶媒ベースのインクロゴまたはテキストを含む、請求項96に記載のカプレット形の薬学的錠剤組成物。
【請求項98】
前記ワックスコーティングがカルナウバ蝋を含む、請求項96に記載のカプレット。
【請求項99】
前記印刷されたロゴまたはテキストのためのインクが溶媒ベースのインクである、請求項96に記載のカプレット。
【請求項100】
初期硬度が約9Kpと21Kpとの間のカプレット形の薬学的錠剤組成物であって、
a.該組成物の重量に対して約34.1重量%の固体分散物であって、該分散物が該分散物の重量に対して約80重量%の実質的に無定形の化合物1、該分散物の重量に対して約19.5重量%のHPMCAS、および該分散物の重量に対して約0.5重量%のSLSを含む、固体分散物;
b.該組成物の重量に対して約30.5重量%の微結晶性セルロース;
c.該組成物の重量に対して約30.4重量%のラクトース;
d.該組成物の重量に対して約3重量%のクロスカルメロースナトリウム;
e.該組成物の重量に対して約0.5重量%のSLS;
f.該組成物の重量に対して約0.5重量%のコロイド状二酸化ケイ素;および
g.該組成物の重量に対して約1重量%のステアリン酸マグネシウム
を含む、カプレット形の薬学的錠剤組成物。
【請求項101】
前記錠剤が150mgの化合物1を含む、請求項100に記載のカプレット形の薬学的錠剤組成物。
【請求項102】
前記組成物が100mgの化合物1を含む、請求項100に記載のカプレット形の薬学的錠剤組成物。
【請求項103】
前記錠剤が着色剤コーティング、ワックスコーティング、および印刷されたロゴまたはテキストをさらに含む、請求項100に記載のカプレット形の薬学的錠剤組成物。
【請求項104】
前記錠剤が青色オパドライ(登録商標)IIコーティングおよび水または溶媒ベースのインクロゴまたはテキストを含む、請求項103に記載のカプレット形の薬学的錠剤組成物。
【請求項105】
前記ワックスコーティングがカルナウバ蝋を含む、請求項103に記載のカプレット。
【請求項106】
前記印刷されたロゴまたはテキストのためのインクが溶媒ベースのインクである、請求項103に記載のカプレット。
【請求項107】
請求項1から37および45から101に記載の薬学的組成物を患者に投与する工程を含む、患者の疾患を処置するか重症度を軽減する方法であって、該疾患が、嚢胞性線維症、喘息、喫煙誘導性COPD、慢性気管支炎、鼻副鼻腔炎、便秘、膵炎、膵機能不全、先天性両側精管欠損症(CBAVD)に起因する男性不妊症、軽度肺疾患、特発性膵炎、アレルギー性気管支肺アスペルギルス症(ABPA)、肝疾患、遺伝性気腫、遺伝性ヘモクロマトーシス、凝固−繊維素溶解欠乏症(プロテインC欠乏症など)、1型遺伝性血管浮腫、脂質プロセシング欠損症(家族性高コレステロール血症など)、1型カイロミクロン血症、無βリポタンパク質血症、リソソーム蓄積症(I細胞病/偽ハーラーなど)、ムコ多糖沈着症、サンドホフ/テイ・サックス、クリグラー・ナジャーII型、多腺性内分泌障害/高インスリン血症(hyperinsulemia)、真性糖尿病、ラロン型小人症、ミエロペルオキシダーゼ欠損症(myleoperoxidase deficiency)、原発性副甲状腺機能低下症、黒色腫、グリカノーシスCDG1型、先天性甲状腺機能亢進症、骨形成不全症、遺伝性低フィブリノゲン血症、ACT欠損症、尿崩症(DI)、骨端軟骨性DI、腎性DI(neprogenic DI)、シャルコー・マリー・トゥース症候群、ペリツェーウス・メルバッハー病(Perlizaeus−Merzbacher disease)、神経変性疾患(アルツハイマー病、パーキンソン病、筋萎縮性側索硬化症、進行性核上麻痺(progressive supranuclear plasy)、ピック病など)、いくつかのポリグルタミン神経障害(ハンチントン病、脊髄小脳性運動失調症I型(spinocerebullar ataxia type I)、球脊髄性筋萎縮症、歯状核赤核淡蒼球ルイ体萎縮症(dentatorubal pallidoluysian)、および筋緊張性ジストロフィなど)、ならびに海綿状脳症(遺伝性クロイツフェルト・ヤコブ病(プリオンタンパク質プロセシング欠損による)など)、ファブリー病、シュトロイスラー・シャインカー症候群、COPD、眼乾燥疾患(すなわち、シェーグレン病)、骨粗鬆症、骨減少症、ゴーラム症候群、塩素チャネル病(先天性筋強直症(トムソン型およびベッカー型)、バーター症候群III型、デント病、驚愕過剰症、癲癇、驚愕過剰症、リソソーム蓄積症、アンジェルマン症候群、および原発性線毛ジスキネジア(PCD)など)、線毛の構造および/または機能の遺伝性障害を示す用語(内蔵逆位を伴うPCD(カルタゲナー症候群としても公知)、内蔵逆位を伴わないPCD、および毛様体無形成が含まれる)から選択される、方法。
【請求項108】
前記疾患が嚢胞性線維症である、請求項107に記載の方法。
【請求項109】
前記患者がΔF508変異を有する嚢胞性線維症膜貫通受容体(CFTR)を有する、請求項108に記載の方法。
【請求項110】
前記患者がR117H変異を有する嚢胞性線維症膜貫通受容体(CFTR)を有する、請求項109に記載の方法。
【請求項111】
前記患者がG551D変異を有する嚢胞性線維症膜貫通受容体(CFTR)を有する、請求項109に記載の方法。

【図1】
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【公表番号】特表2011−530598(P2011−530598A)
【公表日】平成23年12月22日(2011.12.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−522994(P2011−522994)
【出願日】平成21年8月13日(2009.8.13)
【国際出願番号】PCT/US2009/004629
【国際公開番号】WO2010/019239
【国際公開日】平成22年2月18日(2010.2.18)
【出願人】(598032106)バーテックス ファーマシューティカルズ インコーポレイテッド (414)
【氏名又は名称原語表記】VERTEX PHARMACEUTICALS INCORPORATED
【住所又は居所原語表記】130 Waverly Street, Camridge, Massachusetts 02139−4242, U.S.A.
【Fターム(参考)】