説明

薬学的組成物

本発明は、神経原線維変化によって引き起こされるまたは神経原線維変化に関連する疾患および障害の処置における治療的および診断的使用のための方法および薬学的組成物に関する。特に、本発明は、アルツハイマー病が含まれるタウオパチーの処置における治療的および診断的使用のための、タウタンパク質の主要な病理学的リン酸化エピトープを模倣する抗原性ペプチド、特に抗原性リン酸化ペプチドを含む薬学的組成物に関する。



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【特許請求の範囲】
【請求項1】
タウタンパク質から得ることができ、かつ担体への付着を通しておよび/または担体への再構成を通して改変された、抗原性ペプチドまたはその機能的断片。
【請求項2】
タウタンパク質の主要な病理学的リン酸化エピトープを模倣するリン酸化ペプチドである、請求項1記載の抗原性ペプチドまたは断片。
【請求項3】
担体がアジュバントとしての機能性も有する、請求項1または2記載のペプチドまたは断片。
【請求項4】
担体がリポソームである、前記請求項のいずれか一項記載のペプチドまたは断片。
【請求項5】
リポソーム担体の脂質二重層への挿入を容易にする親油性または疎水性部分との連結を介してさらに改変される、前記請求項のいずれか一項記載のペプチドまたは断片。
【請求項6】
親油性または疎水性部分が、脂肪酸、トリグリセリド、ジグリセリド、ステロイド、スフィンゴリピド、糖脂質、またはリン脂質である、前記請求項のいずれか一項記載のペプチドまたは断片。
【請求項7】
親油性または疎水性部分が脂肪酸、特に炭素原子少なくとも10個、特に炭素原子少なくとも12個、特に炭素原子少なくとも16個の炭素骨格を有する脂肪酸である、前記請求項のいずれか一項記載のペプチドまたは断片。
【請求項8】
疎水性部分がパルミチン酸である、前記請求項のいずれか一項記載のペプチドまたは断片。
【請求項9】
親水性または疎水性部分が、たとえばリジン、グルタミン酸、およびシステインなどのアミノ酸少なくとも1個、特に1個または2個を介してペプチドまたはペプチド断片の末端の各々に共有結合される、前記請求項のいずれか一項記載のペプチドまたは断片。
【請求項10】
親水性部分との連結を介してさらに改変される、前記請求項のいずれか一項記載のペプチドまたは断片。
【請求項11】
親水性部分がポリエチレングリコールである、請求項10記載のペプチドまたは断片。
【請求項12】
タウタンパク質がヒトタンパク質である、前記請求項のいずれか一項記載のペプチドまたは断片。
【請求項13】
SEQ ID NO:2のアミノ酸配列を有する、またはアミノ酸少なくとも1個、しかし多くてアミノ酸5個の保存的置換、欠失、もしくは挿入を通して改変されたSEQ ID NO:2のアミノ酸配列を有し、かつなお非改変配列と同じもしくは本質的に同じ抗原能を有する、請求項12記載のペプチドまたは断片。
【請求項14】
SEQ ID NO:3のアミノ酸配列を有する、またはアミノ酸少なくとも1個、しかし多くてアミノ酸5個の保存的置換、欠失、もしくは挿入を通して改変されたSEQ ID NO:3のアミノ酸配列を有し、かつなお非改変配列と同じもしくは本質的に同じ抗原能を有する、請求項12記載のペプチドまたは断片。
【請求項15】
SEQ ID NO:4のアミノ酸配列を有する、またはアミノ酸少なくとも1個、しかし多くてアミノ酸5個の保存的置換、欠失、もしくは挿入を通して改変されたSEQ ID NO:4のアミノ酸配列を有し、かつなお非改変配列と同じもしくは本質的に同じ抗原能を有する、請求項12記載のペプチドまたは断片。
【請求項16】
SEQ ID NO:5のアミノ酸配列を有する、またはアミノ酸少なくとも1個、しかし多くてアミノ酸5個の保存的置換、欠失、もしくは挿入を通して改変されたSEQ ID NO:5のアミノ酸配列を有し、かつなお非改変配列と同じもしくは本質的に同じ抗原能を有する、請求項12記載のペプチドまたは断片。
【請求項17】
SEQ ID NO:6のアミノ酸配列を有する、またはアミノ酸少なくとも1個、しかし多くてアミノ酸5個の保存的置換、欠失、もしくは挿入を通して改変されたSEQ ID NO:6のアミノ酸配列を有し、かつなお非改変配列と同じもしくは本質的に同じ抗原能を有する、請求項12記載のペプチドまたは断片。
【請求項18】
SEQ ID NO:7のアミノ酸配列を有する、またはアミノ酸少なくとも1個、しかし多くてアミノ酸5個の保存的置換、欠失、もしくは挿入を通して改変されたSEQ ID NO:7のアミノ酸配列を有し、かつなお非改変配列と同じもしくは本質的に同じ抗原能を有する、請求項12記載のペプチドまたは断片。
【請求項19】
SEQ ID NO:8のアミノ酸配列を有する、またはアミノ酸少なくとも1個、しかし多くてアミノ酸5個の保存的置換、欠失、もしくは挿入を通して改変されたSEQ ID NO:8のアミノ酸配列を有し、かつなお非改変配列と同じもしくは本質的に同じ抗原能を有する、請求項12記載のペプチドまたは断片。
【請求項20】
SEQ ID NO:9のアミノ酸配列を有する、またはアミノ酸少なくとも1個、しかし多くてアミノ酸5個の保存的置換、欠失、もしくは挿入を通して改変されたSEQ ID NO:9のアミノ酸配列を有し、かつなお非改変配列と同じもしくは本質的に同じ抗原能を有する、請求項12記載のペプチドまたは断片。
【請求項21】
ヒトタウタンパク質の5位〜20位から得ることができるペプチドまたは断片であって、18位のチロシンがリン酸化されている、請求項13記載のペプチドまたは断片。
【請求項22】
ヒトタウタンパク質の196〜221位から得ることができるペプチドまたは断片であって、202、205、212、214位の少なくとも1個、特に少なくとも2個、特に少なくとも3個、しかしとりわけ4個全てのアミノ酸がリン酸化されている、請求項14または15記載のペプチドまたは断片。
【請求項23】
ヒトタウタンパク質の393〜408位から得ることができるペプチドまたは断片であって、396、404位のアミノ酸の少なくとも1個、しかしとりわけ全てのアミノ酸がリン酸化されている、請求項16記載のペプチドまたは断片。
【請求項24】
ヒトタウタンパク質の401〜418位から得ることができるペプチドまたは断片であって、404位および409位のアミノ酸の少なくとも1個、しかしとりわけ全てのアミノ酸がリン酸化されている、請求項17記載のペプチドまたは断片。
【請求項25】
ヒトタウタンパク質の200〜216位から得ることができるペプチドまたは断片であって、202位および205位ならびに/または212位および214位のアミノ酸の少なくとも1個、しかしとりわけ全てのアミノ酸がリン酸化されている、請求項18記載のペプチドまたは断片。
【請求項26】
ヒトタウタンパク質の407〜418位から得ることができ、かつ409位のセリンがリン酸化されている、請求項19記載のペプチドまたは断片。
【請求項27】
ヒトタウタンパク質の399〜408位から得ることができるペプチドまたは断片であって、404位のセリンがリン酸化されている、請求項20記載のペプチドまたは断片。
【請求項28】
タウタンパク質がSEQ ID NO:2と少なくとも95%のアミノ酸配列同一性を有し、かつSEQ ID NO:2の抗原性ペプチドと実質的に同じ免疫原活性を有し、SEQ ID NO:2のアミノ酸残基18位(P-Tyr18)に対応するアミノ酸残基がリン酸化されている(T1)、請求項12記載のペプチドまたは断片。
【請求項29】
タウタンパク質がSEQ ID NO:3と少なくとも95%のアミノ酸配列同一性を有し、かつSEQ ID NO:3の抗原性ペプチドと実質的に同じ免疫原活性を有し、SEQ ID NO:3のアミノ酸残基212位(P-Thr212)および214位(P-Ser214)に対応するアミノ酸残基の少なくとも1個、特に少なくとも2個がリン酸化されている、請求項12記載のペプチドまたは断片。
【請求項30】
タウタンパク質がSEQ ID NO:4と少なくとも95%のアミノ酸配列同一性を有し、かつSEQ ID NO:4の抗原性ペプチドと実質的に同じ免疫原活性を有し、SEQ ID NO:4のアミノ酸残基202位(P-Ser202)および205位(P-Thr205)に対応するアミノ酸残基の少なくとも1個、特に少なくとも2個がリン酸化されている、請求項12記載のペプチドまたは断片。
【請求項31】
タウタンパク質がSEQ ID NO:5と少なくとも95%のアミノ酸配列同一性を有し、かつSEQ ID NO:5の抗原性ペプチドと実質的に同じ免疫原活性を有し、SEQ ID NO:5のアミノ酸残基396位(P-Ser396)および404位(P-Ser404)に対応するアミノ酸残基の少なくとも1個、しかしとりわけ全てがリン酸化されている、請求項12記載のペプチドまたは断片。
【請求項32】
タウタンパク質がSEQ ID NO:6と少なくとも95%のアミノ酸配列同一性を有し、かつSEQ ID NO:6の抗原性ペプチドと実質的に同じ免疫原活性を有し、SEQ ID NO:6のアミノ酸残基404位(P-Ser404)および409位(P-Ser409)に対応するアミノ酸残基の少なくとも1個、しかしとりわけ全てがリン酸化されている、請求項12記載のペプチドまたは断片。
【請求項33】
タウタンパク質がSEQ ID NO:7と少なくとも95%のアミノ酸配列同一性を有し、かつSEQ ID NO:7の抗原性ペプチドと実質的に同じ免疫原活性を有し、SEQ ID NO:7のアミノ酸残基202位(P-Ser202)、205位(P-Thr205)、212位(P-Thr212)、および214位(P-Ser214)に対応するアミノ酸残基の少なくとも1個、特に少なくとも2個、特に少なくとも3個、しかしとりわけ全てがリン酸化されている、請求項12記載のペプチドまたは断片。
【請求項34】
タウタンパク質がSEQ ID NO:8と少なくとも95%のアミノ酸配列同一性を有し、かつSEQ ID NO:8の抗原性ペプチドと実質的に同じ免疫原活性を有し、SEQ ID NO:8のアミノ酸残基409位(P-Ser409)に対応するアミノ酸残基がリン酸化されている、請求項12記載のペプチドまたは断片。
【請求項35】
タウタンパク質がSEQ ID NO:9と少なくとも95%のアミノ酸配列同一性を有し、かつSEQ ID NO:9の抗原性ペプチドと実質的に同じ免疫原活性を有し、SEQ ID NO:9のアミノ酸残基404位(P-Ser404)に対応するアミノ酸残基がリン酸化されている、請求項12記載のペプチドまたは断片。
【請求項36】
タウタンパク質がSEQ ID NO:2のアミノ酸配列を有する、請求項28記載のペプチド。
【請求項37】
タウタンパク質がSEQ ID NO:3のアミノ酸配列を有する、請求項29記載のペプチド。
【請求項38】
タウタンパク質がSEQ ID NO:4のアミノ酸配列を有する、請求項30記載のペプチド。
【請求項39】
タウタンパク質がSEQ ID NO:5のアミノ酸配列を有する、請求項31記載のペプチド。
【請求項40】
タウタンパク質がSEQ ID NO:6のアミノ酸配列を有する、請求項32記載のペプチド。
【請求項41】
タウタンパク質がSEQ ID NO:7のアミノ酸配列を有する、請求項33記載のペプチド。
【請求項42】
タウタンパク質がSEQ ID NO:8のアミノ酸配列を有する、請求項34記載のペプチド。
【請求項43】
タウタンパク質がSEQ ID NO:9のアミノ酸配列を有する、請求項35記載のペプチド。
【請求項44】
タウオパチーなどの神経変性障害の処置において用いるための、前記請求項のいずれか一項記載のペプチドもしくは断片、またはその組み合わせ。
【請求項45】
アルツハイマー病の処置において用いるための、請求項44記載のペプチドまたは断片。
【請求項46】
前記請求項のいずれか一項記載のペプチドもしくは断片、またはその組み合わせを含む、薬学的組成物。
【請求項47】
薬学的に許容されるアジュバントおよび/または免疫調節剤を含有する、請求項46記載の薬学的組成物。
【請求項48】
免疫調節剤が、モノホスホリルまたはジホスホリルリピドAなどの解毒化リピドAである、請求項47記載の薬学的組成物。
【請求項49】
タウオパチーなどの神経変性障害の処置において用いるための、前記請求項のいずれか一項記載の薬学的組成物。
【請求項50】
アルツハイマー病、クロイツフェルト-ヤコブ病、ボクサー認知症、ダウン症候群、ゲルストマン-ストロイスラー-シャインカー病、封入体筋炎、およびプリオンタンパク質脳アミロイド血管症、外傷性脳損傷が含まれるがこれらに限定されるわけではない、タウとアミロイド病態の同時存在を示す疾患または障害、ならびに筋萎縮性側索硬化症/グアムのパーキンソニズム-認知症複合、神経原線維変化を伴う非グアム型運動ニューロン疾患、嗜銀顆粒性認知症、皮質基底核変性、石灰化を伴うびまん性神経原線維変化、第17染色体に連鎖したパーキンソニズムを伴う前頭側頭型認知症、ハレルフォルデン-スパッツ病、多系統萎縮症、C型ニーマン-ピック病、ピック病、進行性皮質下グリオーシス、進行性核上麻痺、亜急性硬化性全脳炎、神経原線維変化型老年認知症(tangle only dementia)、脳炎後パーキンソニズム、筋緊張性ジストロフィーが含まれるがこれらに限定されるわけではない明確なアミロイド病態を示さないさらなる疾患または障害が含まれる、神経変性疾患または障害の不均一な群を含むタウオパチーにおける主な脳の病態である神経原線維病変の形成によって引き起こされるまたは神経原線維病変の形成に関連する疾患および障害を処置するための、請求項49記載の薬学的組成物。
【請求項51】
アルツハイマー病の処置において用いるための、請求項50記載の薬学的組成物。
【請求項52】
タウオパチーなどの神経変性疾患または障害を処置するための方法であって、前記請求項のいずれか一項記載の治療的薬学的組成物を、そのような疾患または障害に罹患している動物、特に哺乳動物、しかしとりわけヒトに投与する段階を含む、方法。
【請求項53】
アルツハイマー病、クロイツフェルト-ヤコブ病、ボクサー認知症、ダウン症候群、ゲルストマン-ストロイスラー-シャインカー病、封入体筋炎、およびプリオンタンパク質脳アミロイド血管症、外傷性脳損傷が含まれるがこれらに限定されるわけではない、タウとアミロイド病態の同時存在を示す疾患または障害、ならびに筋萎縮性側索硬化症/グアムのパーキンソニズム-認知症複合、神経原線維変化を伴う非グアム型運動ニューロン疾患、嗜銀顆粒性認知症、皮質基底核変性、石灰化を伴うびまん性神経原線維変化、第17染色体に連鎖したパーキンソニズムを伴う前頭側頭型認知症、ハレルフォルデン-スパッツ病、多系統萎縮症、C型ニーマン-ピック病、ピック病、進行性皮質下グリオーシス、進行性核上麻痺、亜急性硬化性全脳炎、神経原線維変化型老年認知症、脳炎後パーキンソニズム、筋緊張性ジストロフィーが含まれるがこれらに限定されるわけではない明確なアミロイド病態を示さないさらなる疾患または障害が含まれる、神経変性疾患または障害の不均一な群を含むタウオパチーにおける主な脳の病態である神経原線維病変の形成によって引き起こされるまたは神経原線維病変の形成に関連する疾患および障害を処置するための、請求項52記載の方法。
【請求項54】
前記請求項のいずれか一項記載の抗原性ペプチドまたは治療組成物を動物またはヒトに投与することによって、タウオパチーなどの神経変性障害に罹患している動物、特に哺乳動物またはヒトにおいて免疫応答を誘導するための方法。
【請求項55】
インビトロおよび/またはインビボでタウタンパク質を認識してこれに結合することができる、抗体、特にモノクローナル抗体またはその機能的部分。
【請求項56】
タウタンパク質がリン酸化されている、請求項47記載の抗体、特にモノクローナル抗体またはその機能的部分。
【請求項57】
前記請求項のいずれか一項記載のペプチド断片を認識してこれに結合することができる、請求項48記載の抗体、特にモノクローナル抗体またはその機能的部分。
【請求項58】
リン酸化された病理学的タウタンパク質コンフォーマー、または該コンフォーマーの病理学的特性を引き起こすコンフォーマーのこれらの部分、特にタウタンパク質の病理的リン酸化エピトープを認識してこれに結合する、前記請求項のいずれか一項記載の抗体、特にモノクローナル抗体またはその機能的部分。
【請求項59】
前記請求項のいずれか一項記載の抗原性ペプチド、特にその機能的断片またはその変種断片を含むSEQ ID NO:2、SEQ ID NO:3、SEQ ID NO:4、SEQ ID NO:5、SEQ ID NO:6、SEQ ID NO:7、SEQ ID NO:8、およびSEQ ID NO:9に与えられるアミノ酸配列を含む抗原性ペプチドによって、適した動物を免疫することによって得ることができる、前記請求項のいずれか一項記載の抗体、特にモノクローナル抗体またはその機能的部分。
【請求項60】
2010年3月3日にDSM ACC3043として寄託されたハイブリドーマ細胞株ACI-41-Ab1によって産生された抗体の特徴的特性を有する、前記請求項のいずれか一項記載の抗体、特に任意の機能的に同等の抗体またはその機能的部分が含まれるモノクローナル抗体。
【請求項61】
2010年3月3日にDSM ACC3043として寄託されたハイブリドーマ細胞株ACI-41-Ab1によって産生された、請求項60記載の抗体、特に任意の機能的に同等の抗体またはその機能的部分が含まれるモノクローナル抗体。
【請求項62】
2010年3月10日にDSM ACC3044として寄託されたハイブリドーマ細胞株2B6によって産生された抗体の特徴的特性を有する、前記請求項のいずれか一項記載の抗体、特に任意の機能的に同等の抗体またはその機能的部分が含まれるモノクローナル抗体。
【請求項63】
2010年3月10日にDSM ACC3044として寄託されたハイブリドーマ細胞株2B6によって産生された、請求項62記載の抗体、特に任意の機能的に同等の抗体またはその機能的部分が含まれるモノクローナル抗体。
【請求項64】
2010年3月10日にDSM ACC3045として寄託されたハイブリドーマ細胞株3A8によって産生された抗体の特徴的特性を有する、前記請求項のいずれか一項記載の抗体、特に任意の機能的に同等の抗体またはその機能的部分が含まれるモノクローナル抗体。
【請求項65】
2010年3月10日にDSM ACC3045として寄託されたハイブリドーマ細胞株3A8によって産生された、請求項64記載の抗体、特に任意の機能的に同等の抗体またはその機能的部分が含まれるモノクローナル抗体。
【請求項66】
2010年3月10日にDSM ACC3046として寄託されたハイブリドーマ細胞株4C1によって産生された抗体の特徴的特性を有する、前記請求項のいずれか一項記載の抗体、特に任意の機能的に同等の抗体またはその機能的部分が含まれるモノクローナル抗体。
【請求項67】
2010年3月10日にDSM ACC3046として寄託されたハイブリドーマ細胞株4C1によって産生された、請求項66記載の抗体、特に任意の機能的に同等の抗体またはその機能的部分が含まれるモノクローナル抗体。
【請求項68】
2010年3月10日にDSM ACC3047として寄託されたハイブリドーマ細胞株5D10A3によって産生された抗体の特徴的特性を有する、前記請求項のいずれか一項記載の抗体、特に任意の機能的に同等の抗体またはその機能的部分が含まれるモノクローナル抗体。
【請求項69】
2010年3月10日にDSM ACC3047として寄託されたハイブリドーマ細胞株5D10A3によって産生された、請求項68記載の抗体、特に任意の機能的に同等の抗体またはその機能的部分が含まれるモノクローナル抗体。
【請求項70】
2010年3月10日にDSM ACC3048として寄託されたハイブリドーマ細胞株6C10によって産生された抗体の特徴的特性を有する、前記請求項のいずれか一項記載の抗体、特に任意の機能的に同等の抗体またはその機能的部分が含まれるモノクローナル抗体。
【請求項71】
2010年3月10日にDSM ACC3048として寄託されたハイブリドーマ細胞株6C10によって産生された、請求項70記載の抗体、特に任意の機能的に同等の抗体またはその機能的部分が含まれるモノクローナル抗体。
【請求項72】
2010年3月10日にDSM ACC3049として寄託されたハイブリドーマ細胞株6H1によって産生された抗体の特徴的特性を有する、前記請求項のいずれか一項記載の抗体、特に任意の機能的に同等の抗体またはその機能的部分が含まれるモノクローナル抗体。
【請求項73】
2010年3月10日にDSM ACC3049として寄託されたハイブリドーマ細胞株6H1によって産生された、請求項72記載の抗体、特に任意の機能的に同等の抗体またはその機能的部分が含まれるモノクローナル抗体。
【請求項74】
2010年3月10日にDSM ACC3050として寄託されたハイブリドーマ細胞株7C2によって産生された抗体の特徴的特性を有する、前記請求項のいずれか一項記載の抗体、特に任意の機能的に同等の抗体またはその機能的部分が含まれるモノクローナル抗体。
【請求項75】
2010年3月10日にDSM ACC3050として寄託されたハイブリドーマ細胞株7C2によって産生された、請求項74記載の抗体、特に任意の機能的に同等の抗体またはその機能的部分が含まれるモノクローナル抗体。
【請求項76】
ポリクローナル抗体である、前記請求項のいずれか一項記載の抗体。
【請求項77】
モノクローナル抗体である、前記請求項のいずれか一項記載の抗体。
【請求項78】
タウタンパク質上のエピトープ、特にリン酸化された病理的タウタンパク質コンフォーマーのエピトープ、特にSEQ ID NO:2、SEQ ID NO:3、SEQ ID NO:4、SEQ ID NO:5、SEQ ID NO:6、SEQ ID NO:7、SEQ ID NO:8、およびSEQ ID NO:9に与えられる配列の群から選択されるペプチド配列ならびにその変種断片によって表されるまたはそれらに含まれるエピトープに、直接かつ特異的に結合する、前記請求項のいずれか一項記載の抗体、特にモノクローナル抗体またはその機能的部分。
【請求項79】
前記請求項のいずれか一項記載の抗体を薬学的に許容される担体と共に含む、薬学的組成物。
【請求項80】
アルツハイマー病、クロイツフェルト-ヤコブ病、ボクサー認知症、ダウン症候群、ゲルストマン-ストロイスラー-シャインカー病、封入体筋炎、およびプリオンタンパク質脳アミロイド血管症、外傷性脳損傷が含まれるがこれらに限定されるわけではない、タウとアミロイド病態の同時存在を示す疾患または障害、ならびに筋萎縮性側索硬化症/グアムのパーキンソニズム-認知症複合、神経原線維変化Xを伴う非グアム型運動ニューロン疾患、嗜銀顆粒性認知症、皮質基底核変性、石灰化を伴うびまん性神経原線維変化、第17染色体に連鎖したパーキンソニズムを伴う前頭側頭型認知症、ハレルフォルデン-スパッツ病、多系統萎縮症、C型ニーマン-ピック病、ピック病、進行性皮質下グリオーシス、進行性核上麻痺、亜急性硬化性全脳炎、神経原線維変化型老年認知症、脳炎後パーキンソニズム、筋緊張性ジストロフィーが含まれるがこれらに限定されるわけではない明確なアミロイド病態を示さないさらなる疾患または障害が含まれる、神経変性疾患または障害の不均一な群を含むタウオパチーにおける主な脳の病態である神経原線維病変の形成によって引き起こされるまたは神経原線維病変の形成に関連する疾患および障害を処置するための、請求項79記載の薬学的組成物。
【請求項81】
タウオパチーなどの神経変性疾患または障害を処置するための方法であって、前記請求項のいずれか一項に記載される抗体または抗体を含む薬学的組成物を、そのような疾患または障害に罹患している動物、特に哺乳動物、しかしとりわけヒトに投与する段階を含む、方法。
【請求項82】
以下の工程が含まれる、試料中またはインサイチューでタウタンパク質のエピトープに対する抗体またはその活性断片の免疫特異的結合を検出する段階を含む、患者におけるタウタンパク質関連疾患、障害、または状態を診断する方法:
(a)タウタンパク質を含有することが疑われる試料または特定の体の部分もしくは体の領域を、タウタンパク質のエピトープに結合する抗体に接触させる工程;
(b)抗体をタウタンパク質に結合させて、免疫複合体を形成させる工程;
(c)免疫複合体の形成を検出する工程;および
(d)免疫複合体の有無を、試料または特定の体の部分もしくは領域におけるタウタンパク質の有無と相関させる工程。
【請求項83】
以下の工程が含まれる、試料中またはインサイチューでタウタンパク質のエピトープに対するモノクローナル抗体またはその活性断片の免疫特異的結合を検出する段階を含む、患者におけるタウタンパク質関連疾患、障害、または状態に対する素因を診断するための方法:
(a)タウ抗原を含有することが疑われる試料または特定の体の部分もしくは体の領域を、タウタンパク質のエピトープに結合する本発明に従いかつ本明細書で先に記載した抗体に接触させる工程;
(b)抗体をタウ抗原に結合させて、免疫複合体を形成させる工程;
(c)免疫複合体の形成を検出する工程;および
(d)免疫複合体の有無を、試料または特定の体の部分もしくは領域におけるタウ抗原の有無と相関させる工程;
(e)正常対照値と比較して凝集体の量が増加していれば、患者がタウタンパク質関連疾患または状態に罹患しているまたは発症するリスクを有することが示される、免疫複合体の量を正常対照値と比較する工程。
【請求項84】
以下の段階を含む、前記請求項のいずれか一項記載の抗体または薬学的組成物による処置後に患者における微小残存疾患をモニターするための方法:
(a)タウ抗原を含有することが疑われる試料、または特定の体の部分もしく体の領域を、タウタンパク質のエピトープに結合する本発明に従いかつ本明細書で先に記載した抗体に接触させる段階;
(b)抗体をタウ抗原に結合させて、免疫複合体を形成させる段階;
(c)免疫複合体の形成を検出する段階;および
(d)免疫複合体の有無を、試料または特定の体の部分もしくは領域におけるタウ抗原の有無と相関させる段階;
(e)正常対照値と比較して凝集体の量が増加していれば、患者が微小残存疾患になおも罹患していることが示される、免疫複合体の量を正常対照値と比較する段階。
【請求項85】
以下の段階を含む、前記請求項のいずれか一項記載の抗体または薬学的組成物によって処置される患者の応答性を予測するための方法:
(a)タウ抗原を含有することが疑われる試料または特定の体の部分もしくは体の領域を、タウタンパク質のエピトープに結合する本発明に従いかつ本明細書で先に記載した抗体に接触させる段階;
(b)抗体をタウ抗原に結合させて、免疫複合体を形成させる段階;
(c)免疫複合体の形成を検出する段階;および
(d)免疫複合体の有無を、試料または特定の体の部分もしくは領域におけるタウ抗原の有無と相関させる段階、
(e)凝集体の量が減少すれば、患者が処置に応答する高い潜在性を有することが示される、処置の開始の前後で免疫複合体の量を比較する段階。
【請求項86】
前記請求項のいずれか一項記載の抗体を含むタウタンパク質関連疾患、障害、または状態を検出および診断するための、試験キット。
【請求項87】
本発明に従う1つまたは複数の抗体を保持する容器と、タウ抗原に結合させて免疫複合体を形成させる目的で抗体を用いるため、および免疫複合体の有無がタウ抗原の有無に相関するように、免疫複合体の形成を検出するための説明書とを含む、請求項86記載の試験キット。
【請求項88】
SEQ ID NO:2、SEQ ID NO:3、SEQ ID NO:4、SEQ ID NO:5、SEQ ID NO:6、SEQ ID NO:7、SEQ ID NO:8、およびSEQ ID NO:9に与えられる配列の群から選択されるペプチド配列、ならびにその変種断片によって表されるまたはそれらに含まれる、エピトープ。
【請求項89】
前記請求項のいずれか一項記載の抗体を産生する細胞株。
【請求項90】
2010年3月3日に、DSM ACC3043として寄託されたハイブリドーマ細胞株ACI-41-Ab1である、請求項89記載の細胞株。
【請求項91】
2010年3月10日に、DSM ACC3044として寄託されたハイブリドーマ細胞株2B6である、請求項89記載の細胞株。
【請求項92】
2010年3月10日に、DSM ACC3045として寄託されたハイブリドーマ細胞株3A8である、請求項89記載の細胞株。
【請求項93】
2010年3月10日に、DSM ACC3046として寄託されたハイブリドーマ細胞株4C1である、請求項89記載の細胞株。
【請求項94】
2010年3月10日に、DSM ACC3047として寄託されたハイブリドーマ細胞株5D10A3である、請求項89記載の細胞株。
【請求項95】
2010年3月10日に、DSM ACC3048として寄託されたハイブリドーマ細胞株6C10である、請求項89記載の細胞株。
【請求項96】
2010年3月10日に、DSM ACC3049として寄託されたハイブリドーマ細胞株6H1である、請求項89記載の細胞株。
【請求項97】
2010年3月10日に、DSM ACC3050として寄託されたハイブリドーマ細胞株7C2である、請求項89記載の細胞株。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4a】
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【図4b】
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【図4c】
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【図4d】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10a】
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【図10b】
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【図10c】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【公表番号】特表2012−522754(P2012−522754A)
【公表日】平成24年9月27日(2012.9.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−502694(P2012−502694)
【出願日】平成22年4月1日(2010.4.1)
【国際出願番号】PCT/EP2010/054418
【国際公開番号】WO2010/115843
【国際公開日】平成22年10月14日(2010.10.14)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.テフロン
【出願人】(506027491)エーシー イミューン ソシエテ アノニム (14)
【出願人】(511237014)カトリック ユニバーシテイト ルーベン ケイユー ルーベン リサーチ アンド ディベロップメント (1)
【Fターム(参考)】