説明

薬注装置

【課題】本発明は、薬液タンクを簡易な構造とし、薬液が薬液タンクの底に多量に残ることを防ぎ、さらに薬液タンクへの薬液の補充時の危険をなくす薬注装置を提供することを目的とする。
【解決手段】薬液7cをポンプ5によって、薬液タンク7からチューブ6aを介して吸引し、吸引した薬液7cをチューブ6bを介して必要箇所に送出して注入する薬注装置であって、前記薬液タンク7内に挿入されたチューブ6aの先端部に重りを兼ねたチューブ6aの曲り矯正具12を固定し、チューブ6aの先端6cを薬液タンク7の底7e付近に位置させるストッパー11を前記曲り矯正具12より上方の薬液タンク14内に挿入されたチューブ6aに設けたことを特徴とする薬注装置の構成とした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スクラバー用等の洗浄水、冷却水、ボイラ水、浄水、排水等における水処理において、各種薬剤の溶液(薬液)を添加・注入するために用いられる薬注装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
スクラバー用等の洗浄水、冷却水、ボイラ水、浄水、排水等で使用される各種の装置においては、微生物の増殖によるスライム障害、構成機器である軟鋼や銅の腐食障害、水の濃縮によるスケール障害等が発生する。こうした障害を防止して設備機器の安全かつ効率的な運転を確保する為、状況に合わせ障害に適した薬液が、薬注装置によって各種装置の必要な箇所に添加・注入される。
【0003】
このような薬注装置として、従来から図8、9に示す薬注装置が知られている。図8は、従来から使用されている固定式薬注装置の正面一部破断図である。図9は、図8の固定式薬注装置の側面一部破断図である。
【0004】
図8、図9の固定式薬注装置13は、薬液タンク14と薬液7cを注入箇所に送るために必要なポンプ5aとが一体になっており、薬液7cを添加・注入すべき装置の近傍に固定して設置される。例えば、特許文献1に記載の薬注タンク1がそれに該当する。
【0005】
このような固定式薬注装置13では、薬液7cをポンプ5aによって、薬液タンク14からチューブ6fを介して吸引し、吸引した薬液7cをチューブ6gを介して必要箇所に送出する。
【0006】
この場合、何らの対策を講じないで、薬液タンク14に吸引のためのチューブ6fを挿入すると、チューブ6fの曲りクセによりチューブ6fの先端6hが薬液タンク14の底14d付近から浮くこととなり、薬液タンク14内の底14dに残留する薬液7cの量が多くなる。このように底14dに多くの薬液7cが長期間滞留すると薬液の品質・性能劣化の原因となる。
【0007】
そこで、チューブ6fによって、薬液タンク14のタンク本体14a内の薬液7cを余すことなく吸引するため、タンク本体14a内に底14d付近まで到達する筒状のチューブ用ガイド14eを設け、その中にチューブ6fを挿通させ、その先端6hをタンク本体14aの底14d付近に位置させることが行われている。
【0008】
また、薬液タンク14にチューブ用ガイド14eを設ける場合、チューブ用ガイド14eの底部側先端が振らつかないよう位置決め・固定する必要がある。そこで、チューブ用ガイド14e内部に嵌る突起14fがタンク本体14aの底14dの適当な位置に設けられているのが一般的である。
【0009】
さらに、固定式薬注装置13は、所定の箇所に固定されていることから、薬液7cの注入が終了した後、新たに薬液7cを薬液タンク14に補充するため、薬液タンク14には、タンク本体14aに薬液7cの投入口14cが設けられ、使用時は投入口用蓋14bで覆われている。
【特許文献1】特開2003−54559号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかしながら、図8、図9に示すように薬液タンク14にチューブ用ガイド14eを設ける構造では、薬液タンク14が特殊構造となるので汎用性が無くなり価格も高くなって不経済である。
【0011】
さらに、タンク本体14a内に突起14fがあると、吸引側チューブ6fをチューブ用ガイド14eにそって挿入するとチューブ6fの曲りクセは矯正できるものの、チューブ6fの先端部6hが突起14fに当たりタンク本体14a底14d付近まで到達しない場合があり、薬液7cの残液防止に万全な対応策とはなり得ていなかった。
【0012】
また、薬液タンク14とポンプ5aとが一体となっている薬注装置が、薬注の必要な装置近傍に固定して設置されていると、薬液タンク14へ薬液7cを定期的に補充する作業が必要となる。薬液7cの補充作業では、補充する薬液7cをタンク本体14aの投入口14cからこぼす恐れがあり、床その他を汚染することがあった。さらには、投入口14cからこぼれた薬液7cが手足に接触することがあり、薬液7cの種類によっては手足を損傷するような危険性もあり、安全上も問題であった。
【0013】
そこで、本発明は、薬液タンクを簡易な構造とし、薬液が薬液タンクの底に多量に残ることを防ぎ、さらに薬液タンクへの薬液の補充時の危険をなくす薬注装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明は、上記課題を解決するために、薬液7cをポンプ5によって、薬液タンク7からチューブ6aを介して吸引し、吸引した薬液7cをチューブ6bを介して必要箇所に送出して注入する薬注装置であって、前記薬液タンク7内に挿入されたチューブ6aの先端部に重りを兼ねたチューブ6aの曲り矯正具12を固定し、チューブ6aの先端6cを薬液タンク7の底7e付近に位置させる為のストッパー11を前記曲り矯正具12より上方の薬液タンク7内に挿入されたチューブ6aに設けたことを特徴とする薬注装置の構成とし、
前記薬液タンク7が、可搬式タンクであって、薬液7cが充填された薬液タンク本体7a単位で取り替え可能であることを特徴とする前記に記載の薬注装置の構成とし、
前記ポンプ5が、チューブポンプであることを特徴とする前記何れかに記載の薬注装置の構成とし、
前記ポンプ5の駆動電源が、蓄電池4を備えたソーラーパネル10による太陽電池であることを特徴とする前記何れかに記載の薬注装置の構成とした。
【発明の効果】
【0015】
本発明は以上の構成であるから以下の効果がある。先ず、チューブ6aに曲りクセがあっても、チューブ6aに設けた曲り矯正具12とストッパー11により、チューブ6aの曲りを矯正してチューブ6aの先端6cを薬液タンク7の底7e付近に位置させることができるので、薬液7cを多量に残すことなく添加、注入することができる。しかも、薬液タンク7を簡易な構造とすることにより安価に薬注装置を製作することができる。
【0016】
薬液タンク7を可搬式タンクとし、しかもタンク本体7a単位で取り替え可能とすることにより、薬注装置が設置された場所で薬液タンク7へ薬液7cを補充することなく、薬注により空となったタンク本体7aと薬液7cが充填されている新たなタンク本体7aとを交換することができるため、危険な薬液補充作業がなくなり、環境上の問題や安全上の問題を回避することが可能となる。
【0017】
また、チューブポンプを採用することにより、小型であるにもかかわらず大容量の吐出量を確保することができ、しかも薬液7cの中に気泡が含まれていてもガスロックすることがなく、また薬液7cが高粘度のものであっても、安定して定量の薬液7cを送液することができる。それ故、短時間のうちに大量の薬液7cを注入しなければ薬剤の効果を有効に発揮できない微生物の増殖によるスライム障害に対しても、必要な大容量の薬剤を適切に注入することができる。
【0018】
加えて、ポンプ5の駆動電源として蓄電池4を備えたソーラーパネル10による太陽電池を採用することで、屋内電源を使用するときのように薬注装置まで配線を引いてくる必要がなく、薬注装置の設置場所を自由に選定できる。また、乾電池を使用する場合のように、寿命がくる前に取り替えるという作業が不要であり、寿命がきているのに気付かず放置していて、薬注装置が作動していないというような事故も起こらない。さらに、蓄電池4を備えるため、雨天、夜間であってもポンプ5を運転させ、薬液7cを送液することもできる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
簡易な構造、安価で、かつ薬液を多量に薬液タンク内に残存させない薬注装置を提供する目的を、薬液7cを蓄電池4を備えたソーラーパネル10による太陽電池により駆動するチューブポンプによって、タンク本体7a単位で取り替え可能である可搬式タンクである薬液タンク7からチューブ6aを介して吸引し、吸引した薬液7cをチューブ6bを介して必要箇所に送出して注入する薬注装置であって、前記薬液タンク7内に挿入されたチューブ6aの先端部に重りを兼ねたチューブ6aの曲り矯正具12を固定し、チューブ6aの先端6cを薬液タンク7の底7e付近に位置させる為のストッパー11を前記曲り矯正具12より上方の薬液タンク7内に挿入されたチューブ6aに設けたことを特徴とする薬注装置1の構成とすることで実現した。
【0020】
以下、添付図面に基づいて、本発明である薬注装置について詳細に説明する。
【実施例1】
【0021】
図1は本発明である薬注装置の正面図であり、図2は本発明である薬注装置の右側面図である。図3は、図1の薬液タンク部の一部破断図である。本発明の一例である薬注装置1は、薬液タンク7と、チューブ6と、ポンプ5からなる。
【0022】
チューブ6は、薬液7cが薬液タンク7からポンプ5まで吸引されて移送される吸引側チューブ6aと、薬液7cがポンプ5を介して薬液注入の必要な箇所まで送出されて移送される送出側チューブ6bからなる。吸引側チューブ6aの一端はキャップ7bの穴7dを通り薬液タンク7内に挿入され、他端はポンプ5の入口側に接続される。送出側チューブ6bの一端はポンプ5の出口側に接続され、他端は薬液7cを注入する各装置に接続される。
【0023】
薬液タンク7は、内部に必要な薬液7cが充填されたタンク本体7aと、タンク本体7aに薬液を入れる口部7fに栓をし、チューブ6aを通す穴7dを穿設したキャップ7bからなる。薬液タンク7は、一般に流通、市販されている薬剤耐性を有する10〜20L程度のプラスチック製の容器が、軽量、安価で容易に入手でき好適である。
【0024】
キャップ7bに穿設した穴7dの内径は、チューブ6aが通過できるように、チューブ6aの外径よりも若干大きくするのが一般的である。その際、チューブ6aと穴7dとの隙間から雨水等の浸入を防ぐため、穴7dにゴム製のシールであるグロメットを取り付けると、雨水等の浸入が防止でき、しかもチューブ6aの通過の障害にはならず好適である。
【0025】
ただし、穴7dにシールを目的としてゴム製のグロメットを取り付けることにより、薬液タンク7内の気密性があまりに高まると、薬液タンク7内の薬液の水位が下がった場合に、薬液タンク7内が負圧となり、ポンプ5の駆動異常やタンク本体7aの変形につながるので、キャップ7bに小孔を穿ったり口部7fの一部に切り込みを形成したり、もしくはキャップ7bにガス抜き式中栓を取り付けるなどの対策が必要である。
【0026】
薬液タンク7内に挿入されるチューブ6aの先端部には、チューブ6aを薬液タンク7内に、口部7fからほぼ垂直に位置させるよう、重りを兼ねたチューブ6aの曲りを矯正する曲り矯正具12が固定されている。曲り矯正具12とチューブ6aの固定は、接着など特に限定されない。
【0027】
さらに、チューブ6aには、薬液タンク7に挿入されるチューブ6aを一定の長さに設定するストッパー11が設けられている。ストッパー11は、キャップ7bの穴7dから外に抜けない構造であれば特に形状は限定されない。結束バンドなどをチューブ6aに固定する方法が簡便である。
【0028】
これにより、チューブ6aの先端6cが薬液タンク7の底7e付近に位置し、薬液7cを多量に残すことなく吸引することができる。
【0029】
ポンプ5は、チューブ6aを介して薬液を吸引し、必要箇所にチューブ6bを介して送液する。ポンプ5は、特に限定しないが、チューブポンプが、小型で、大吐出量、ガスロックがなく好適である。チューブポンプとは、チューブをローラーでしごいて液を送るタイプのポンプである。
【0030】
また、ポンプ5の駆動電源として、蓄電池4を備えたソーラーパネル10による太陽電池が好適である。ソーラーパネル10で発電することで、乾電池等を使用したときのような消耗による乾電池の交換の手間がない。また、蓄電池4を備えることで、雨天、夜であっても送液が可能である。ソーラーパネル10は、日光を受光し易い位置、例えば操作ボックス2の上部、正面、側面などが好適であるが、配線を延長することにより操作ボックス2以外の日光を受光し易い位置に固定することも可能である。
【0031】
前記ポンプ5、蓄電池4は、開閉可能なカバー2aを有する操作ボックス2内に納められ、ポンプ5の駆動時間、送液流量等を操作ボックス2内に設置された制御盤3で制御する。
【0032】
操作ボックス2は、フレーム8の上部等に固定され、薬液タンク7は操作ボックス2の下に取り外し可能に設置される。薬液タンク7は、図1に示したように、転倒防止のため、タンク固定具9、例えばゴムバンド等でフレーム8に固定させてもよい。或いは、フレーム8の下部、側方に薬液タンク7の収納部を形成し、収納してもよい。
【0033】
図4は、薬液タンクに挿入されたチューブ等の縦断面図である。図4(A)が薬液タンク7に挿入される部分の縦断面、図4(B)が曲り矯正具の縦断面図である。
【0034】
図4で示すように、曲り矯正具12とチューブ6aの連結、固定は、チューブ6aを中に通す筒状のパイプなどの曲り矯正具12(B)に溝12aを切り込み、チューブ6aを曲り矯正具12の中に通し、溝12aの部分で、結束バンド、針金、輪ゴムなどの固定具12bで、締めつければよい。
【0035】
曲り矯正具12は、チューブ6aと連結し、重りの役割を果たしかつチューブ6aの曲り矯正ができる一定の重さと長さがあれば特に形状は限定されないが、タンク深さの1/3〜1/2程度の長さを有するパイプ形状のものが好適である。曲り矯正具12が長すぎると、薬液タンク7の交換時に、チューブ6aを薬液タンク7から抜きにくく好ましくない。
【0036】
また、曲り矯正具12をチューブ6aに固定する位置として、曲り矯正具12の下方側先端とチューブ6aの先端6cとを同一位置にしても特に問題は無いが、曲り矯正具12から突出したチューブ6aの先端に極端な曲りが生じない程度(1〜6cm位)上方にずらした位置に固定するのが、薬液7cをできる限り残さず注入する上で好適である。
【0037】
図5は、薬液タンク内に挿入されるチューブの長さを設定する方法の説明図である。先ず始めに、キャップ7bの穴7dを通し、曲り矯正具12が予め所定の位置に固定された吸引側チューブ6aに、使用する薬液タンク7の大きさに応じてストッパー11を固定する(1)。
【0038】
ストッパー11の好適な固定位置は、チューブ6aを薬液タンク7内に挿入し、キャップ7bを口部7fに嵌め、ストッパー11がキャップ7bに当たるまでチューブ6a引き上げたとき、チューブ6aの先端6cが丁度薬液タンク7の底7eに接する位置である。
【0039】
具体的な位置決め方法としては、使用される薬液タンク7に応じ、予め実験して深さを測定し、若しくは現物合わせ(図5一点鎖線)などにより決定する。なお、ストッパー11は、使用する薬液タンクの大きさが変わった場合であっても、取り付け位置を変更できるものが望ましい。例えば、結束バンドが好適である。
【0040】
次に、ストッパー11を固定したチューブ6aをタンク本体7a内に、少なくともストッパー11が口部7fを通過するまで挿入する(2)。その後、キャップ7bを移動させ口部7fに嵌める(3)。
【0041】
最後に、チューブ6aを上方に、ストッパー11がキャップ7bに当たるまで引き上げる(4)。これにより、図3に示すように、薬液タンク7内に挿入されたチューブ6aが、曲がることなく、口部7fからほぼ垂直に垂れ下がり、チューブ6の先端6cは薬液タンク7の底7e付近に位置する。その結果、薬液7cを多量に薬液タンク7内に残存させることなく、ポンプ5で吸引することができることとなる。
【0042】
また、薬液7cを送液し終えた後、空になったタンク本体7aを薬注装置1から取り外し、別場所で予め薬液7cを充填したタンク本体7aに交換し、上記(2)〜(4)の手順で、タンク本体7aにチューブ6を挿入し、キャップ7bを嵌める。これにより、簡易かつ安全に薬液7cの補充ができる。
【0043】
図6は、本発明の効果を確認するため、実施例1の薬注装置1、即ち曲り矯正具12とストッパー11をチューブ6aに取り付けて薬液7cを送液した場合と、曲り矯正具12とストッパー11をチューブ6aに取り付けないで薬液7cを送液した場合(比較例)の、薬液7cの残量の比較試験結果である。
【0044】
試験に「使用したタンク」は、実施例1の薬注装置1に用いた市販の20L用ポリエチレン容器で、上部に口部7fが設けられ、キャップ7bにチューブ6aを通す穴7dを穿設したものである。内容物は、実際に薬液7cとして使用される液体を用いた。「タンク内の薬液残量」は、それぞれ5回の送液試験をしたときのタンク本体7aの底7eに送液できずに残存した薬液7cの量であり、最小値と最大値を示したものである。
【0045】
試験の結果、実施例1に示す本発明である薬注装置1において、薬液7cの送液後の内容物の残量は、曲り矯正具12とストッパー11を取り付けた本発明では、25〜30mLであった。一方、本発明から曲り矯正具12とストッパー11を除いた比較例では、100〜1000mLであった。
【0046】
チューブ6aに曲り矯正具12とストッパー11を取り付けた本発明では、薬液7c送液後のタンク本体7a内の残量を安定して少ない残量とすることができる。一方、比較例では、図7に示すように、チューブ6d、6eの先端部を望ましい位置に一定に固定することができないので、その時の状況でタンク本体7a内の残量が大きく変化する。しかも、その残量は、最少の場合でも100mL程度あり、本発明の効果が大きいことが確認できる。
【0047】
これらの結果の相違は、本発明である薬注装置1では、曲り矯正具12とストッパー11をチューブ6aに固定することによりチューブ6aの先端6cを薬液タンク7の底7e付近に位置させることができたためであり、比較例では、チューブ6d、6eが巻きクセにより、その先端部が薬液タンク7の底7e付近に位置できないことに起因する。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】本発明である薬注装置の正面図である。
【図2】本発明である薬注装置の右側面図である。
【図3】図1の薬液タンク部の一部破断図である。
【図4】薬液タンクに挿入されたチューブ等の縦断面図である。
【図5】薬液タンク内に挿入されるチューブの長さを設定する方法の説明図である。
【図6】実施例1の薬注装置で薬液の送液試験をした残量比較結果である。
【図7】比較例の薬液タンクの内部状況を示す図である。
【図8】従来から使用されている固定式薬注装置の正面一部破断図である。
【図9】図8の固定式薬注装置の側面一部破断図である。
【符号の説明】
【0049】
1 薬注装置
2 操作ボックス
2a カバー
3 制御盤
4 蓄電池
5 ポンプ
5a ポンプ
6 チューブ
6a 吸引側チューブ
6b 送出側チューブ
6c チューブ先端
6d チューブ
6e チューブ
6f 吸引側チューブ
6g 送出側チューブ
6h チューブ先端
7 薬液タンク
7a タンク本体
7b キャップ
7c 薬液
7d 穴
7e 底
7f 口部
8 フレーム
9 タンク固定具
10 ソーラーパネル
11 ストッパー
12 曲り矯正具
12a 溝
12b 固定具
13 固定式薬注装置
14 薬液タンク
14a タンク本体
14b 投入口用蓋
14c 投入口
14d 底
14e チューブ用ガイド
14f 突起

【特許請求の範囲】
【請求項1】
薬液をポンプによって、薬液タンクからチューブを介して吸引し、吸引した薬液をチューブを介して必要箇所に送出して注入する薬注装置であって、
前記薬液タンク内に挿入されたチューブの先端部に重りを兼ねたチューブの曲り矯正具を固定し、チューブの先端を薬液タンクの底付近に位置させる為のストッパーを前記曲り矯正具より上方の薬液タンク内に挿入されたチューブに設けたことを特徴とする薬注装置。
【請求項2】
前記薬液タンクが、可搬式タンクであって、薬液が充填されたタンク本体単位で取り替え可能であることを特徴とする請求項1に記載の薬注装置。
【請求項3】
前記ポンプが、チューブポンプであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の薬注装置。
【請求項4】
前記ポンプの駆動電源が、蓄電池を備えたソーラーパネルによる太陽電池であることを特徴とする請求項1〜請求項3の何れかに記載の薬注装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2009−136792(P2009−136792A)
【公開日】平成21年6月25日(2009.6.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−316488(P2007−316488)
【出願日】平成19年12月7日(2007.12.7)
【出願人】(000101042)アクアス株式会社 (66)
【Fターム(参考)】