説明

薬用植物細胞培養方法

【課題】 有用成分の含有量が多く、免疫賦活能や抗酸化活性などの効能が向上し、しかも品質の安定した薬用植物を培養生産することができる薬用植物細胞培養方法を提供すること。
【解決手段】 カルス1を再分化させる植物細胞培養方法であって、培養時に波長250〜760nmで40μmol/m2 /s以上の光を照射する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、薬用植物細胞培養方法に関する。
【背景技術】
【0002】
エゾウコギ(学名:Acanthopanax senticosus)はシベリア、中国東北部、日本では北海道東部に分布するウコギ科の落葉灌木である。そして、このエゾウコギは、acanthoic acid,β−sitosterol,eleutheroside A〜G等、抗疲労、抗ストレス、持久力向上などの効果を発揮する有用成分(生理活性物質)を含有する薬用植物として広く知られるようになり、医薬、健康食品等の分野で注目されている。
【0003】
しかし、上記エゾウコギのような天然の薬用植物の有用成分の含有量は、産地や気候の違い及び流通における保管状態等により個体差が大きく、このことが薬用植物の品質の安定性に影響を及ぼし、特に薬用植物を用いた製品の開発時に問題となる。また、乱伐による天然の薬用植物の枯渇や生態系の破壊も憂慮されている。
【0004】
ところで、特許文献1には、エゾウコギの幼植物体の大量生産が可能なエゾウコギ細胞培養方法が記載されている。この方法によれば、エゾウコギを培養生産することができるので、天然のエゾウコギの乱伐による被害が生じない。しかし、上記方法では、得られるエゾウコギの免疫賦活能などの効能の向上を図ることができず、その効能は天然(北海道産)のエゾウコギの効能と同等か若干下回る程度であった。このことは、上記方法により得られるエゾウコギ中に含有される有用成分(免疫賦活能を向上させる有用成分等)の量が、天然のエゾウコギ中に含有される有用成分の量と同等か若干下回っていることに起因すると考えられる。
【特許文献1】特開2000−228924号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
そこで、本発明者らは、鋭意研究を行った結果、エゾウコギなどの薬用植物のカルスを再分化させて細胞を培養する際に、薬用植物細胞に所定の光を照射することにより、薬用植物中の有用成分が増加し、上記免疫賦活能や抗酸化活性などの効能が向上することを見出した。
【0006】
この発明は上述の事柄に留意してなされたもので、その目的は、有用成分の含有量が多く、免疫賦活能や抗酸化活性などの効能が向上し、しかも品質の安定した薬用植物を培養生産することができる薬用植物細胞培養方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、この発明の薬用植物細胞培養方法は、カルスを再分化させる植物細胞培養方法であって、培養時に波長250〜760nmで40μmol/m2 /s以上の光を照射することを特徴としている(請求項1)。
【0008】
具体的には、前記光を、40〜150μmol/m2 /sとすることが好ましい(請求項2)。
【発明の効果】
【0009】
請求項1および2に係る発明では、有用成分の含有量が多く免疫賦活能や抗酸化活性などの効能が向上した薬用植物を培養することができる薬用植物培養方法が得られる。しかも、前記薬用植物細胞培養方法では、各薬用植物細胞をほぼ同一の条件下で培養することができるので、有用成分の含有量の個体差が小さく、従って、品質の安定した薬用植物を得ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、この発明の詳細を、図を参照しながら説明する。図1は、この発明の一実施の形態に係る薬用植物細胞培養方法(以下、培養方法という)を概略的に示す説明図である。
【0011】
この実施例の培養方法では、エゾウコギのカルスを培養して不定胚(球状胚、心臓型胚、魚雷型胚)を誘導し、さらに成長させて幼植物体を得る。すなわち、前記培養方法は、まず、第1ステップとして、エゾウコギの体細胞や種子などから誘導し、インキュベータ(図示していない)で保存(培養)してあるカルス1をMS液体培地(3%スクロースを含む)2で懸濁培養する。具体的には、三角フラスコなどの容器Hの中にMS培地2とカルス1を入れて、バイオシェイカー(振とう培養器)で振とう培養する。
【0012】
そして、この第1ステップを約1週間続行することにより、前記カルス1のほとんどは200μm程度の大きさの球状胚に成長する。
【0013】
続いて、第2ステップとして、第1ステップにおいてカルス1を培養して得られたエゾウコギ(前記球状胚になったものとなっていないものとの両方を含む。以下、1次培養体という)3を全て培養装置4に移し替えて更に培養する。ここで、この培養装置4は、エアリフト式通気培養槽5と、この通気培養槽5に近接して配置される光源6とを備えている。
【0014】
詳しくは、通気培養槽5は、1次培養体3およびMS液体培地(2%スクロースを含む)7を収容し、透明な樹脂またはガラスからなる水槽8と、この水槽8内にその下側から滅菌したエアを供給し続け、水槽8内を攪拌し続けるためのエア供給手段9とを備えている。そして、前記エア供給手段9は、前記水槽8内の下部に配置されるエア導出部10と、このエア導出部10に接続される流路11と、この流路の上流側に設けられ、例えばエアポンプやコンプレッサなどからなるエア供給装置12と、前記流路11においてエア供給装置12の下流側に設けられ、エア供給装置12からのエア中の不純物や菌などを除去するためのフィルタ13とを有している。
【0015】
前記光源6は、水槽8に対して赤色光、青色光または白色光を近接照射(40〜150μmol/m2 /s)するように構成されている。ここで、光源6は、水槽8内において培養中の1次培養体3全てに均一に光を照射するように、水槽8の上方、下方、側方および水槽8の内部など適宜の位置に配置されていることが好ましく、光源6の配置箇所は一箇所でも複数箇所でもよい。
【0016】
そして、この第2ステップでは、光源6からの一定状態の光を水槽8内に照射することにより、水槽8内の1次培養体3に光ストレスを与え、かつ、エア供給手段9により水槽8内に滅菌したエアを供給し続ける状態で、2週間ごとにMS培地7を交換するという条件の下、1次培養体3の通気培養を約10〜12週間続行する。この間、前記1次培養体3は、球状胚から心臓型胚・魚雷型胚(500μm〜1mm程度の大きさ)の形態を経て、そのほとんどが幼植物体(2.8mm以上の大きさ)となる。
【0017】
また、第2ステップでは、光源6から水槽8へ16時間光を照射した後、光の照射を8時間停止するというサイクルを繰り返すようにしてある。このように明暗周期を設けることが1次培養体3の成長を促進させる点で効果的であると考えられるが、明暗周期を設けず、光ストレスを与え続けるようにしてもよい。
【0018】
その後、第3ステップとして、第2ステップにおいて1次培養体3を培養して得られたエゾウコギ(以下、2次培養体という)14をMS培地7とともに網状体(2.8mmメッシュ)15で濾し、網状体15を通過せずその上に残った2次培養体14を幼植物体に成長したと判断し、取り出す。以上で、エゾウコギ細胞の培養が完了する。
【0019】
なお、前記第3ステップにおいて、網状体15で濾したときに網状体15を通過し、まだ幼植物体にはなっていないと判断される2次培養体14については、破棄する。もちろん、前記2次培養体14を破棄する代わりに、再び第2ステップに戻すことも可能であり、この場合、前記2次培養体14を第1ステップを経てきた1次培養体3とともに、水槽8内に収容すればよい。
【0020】
また、上記第3ステップで幼植物体とみなして取り出した2次培養体14は、例えば、乾燥させた後、粉末状に形成されたり、エキスが抽出されたりし、その後、生薬や健康食品として人体に取り込まれたり、免疫療法でリンパ球を活性化させることに用いられる。
【0021】
上記培養方法によって得られるエゾウコギ(以下、本発明のエゾウコギという)は、天然(北海道産)のエゾウコギ(以下、天然のエゾウコギという)や特許文献1に記載された方法によって得られるエゾウコギ(以下、従来のエゾウコギという)に比べて、有用成分、特に免疫賦活能を向上させる有用成分の含有量が増加している。以下、このことを明らかにしたNK(Natural Killer)細胞活性測定(特願平9−342675)について説明する。
【0022】
前記NK細胞活性測定は、以下の(1)〜(3)の手順に従って行われる。
(1)人の血液を採取し、血液からリンパ球(NK細胞)を分離する。
(2)分離したリンパ球を、乾燥させ粉末にしたエゾウコギが混入された培地で培養し、活性化させる。
(3)前記リンパ球(活性化リンパ球)とガン細胞とを一定比率で混合し、傷害されたガン細胞の割合を測定することによって、リンパ球のガン細胞に対する傷害活性を求める。
【0023】
今回の測定では、10名から採血し、従来のエゾウコギと、天然のエゾウコギと、本発明のエゾウコギとについてそれぞれNK細胞活性測定を行った結果を平均した。ここで、本発明のエゾウコギとしては、前記第2ステップ、すなわち通気培養時における光源6の構成を3パターンに変えて3種用意した。すなわち、第1のエゾウコギは、前記第2ステップにおいて、赤色LEDを光源6として用い、波長が660nmで50μmol/m2 /sの赤色単色光を水槽8内の1次培養体3に照射して得られたものである。また、第2のエゾウコギは、第2ステップにおいて、青色LEDを光源6として用い、波長が470nmで120μmol/m2 /sの青色単色光を水槽8内の1次培養体3に照射して得られたものである。さらに、第3のエゾウコギは、第2ステップにおいて、白色蛍光灯を光源6として用い、波長が250〜760nmで70〜130μmol/m2 /sの白色光を水槽8内の1次培養体3に照射して得られたものである。
【0024】
そして、図2〜図5に、上記NK細胞活性測定によって得られた従来のエゾウコギ、天然のエゾウコギおよび3種の本発明のエゾウコギの免疫賦活能について、従来のエゾウコギを基準にして示す。すなわち、図2〜図5の各図において、縦軸にはリンパ球のガン細胞に対する傷害活性(=免疫賦活能)を、従来のエゾウコギを用いた場合を1.0として示している。また、図2〜図5の各図において、(A)はガン細胞とリンパ球との比率が1:40である場合、(B)はガン細胞とリンパ球との比率が1:20である場合、(C)はガン細胞とリンパ球との比率が1:10である場合、(D)はガン細胞とリンパ球との比率が1:5である場合をそれぞれ示している。
【0025】
図2(A)〜(D)には、従来のエゾウコギと天然のエゾウコギの免疫賦活能が示されており、これらの図から明らかなように、従来のエゾウコギの免疫賦活能は、天然のエゾウコギと比べて同等か若干それよりも下回っている。
【0026】
図3(A)〜(D)には、従来のエゾウコギと本発明の第1のエゾウコギの免疫賦活能が示されており、これらの図から明らかなように、第1のエゾウコギの免疫賦活能は、従来のエゾウコギをほぼ上回っており、特にガン細胞と活性化リンパ球との比率が1:20のときには1.13倍と高くなった。
【0027】
図4(A)〜(D)には、従来のエゾウコギと本発明の第2のエゾウコギの免疫賦活能が示されており、これらの図から明らかなように、第2のエゾウコギの免疫賦活能は、従来のエゾウコギを大きく上回っており、特にガン細胞と活性化リンパ球との比率が1:10のときには1.38倍と高くなった。
【0028】
図5(A)〜(D)には、従来のエゾウコギと本発明の第3のエゾウコギの免疫賦活能が示されており、これらの図から明らかなように、第3のエゾウコギの免疫賦活能は、従来のエゾウコギをかなり大きく上回っており、特にガン細胞と活性化リンパ球との比率が1:5のときには1.75倍と高くなった。
【0029】
以上、図3〜図5に示す結果から、本発明の培養方法によれば、天然のエゾウコギや従来のエゾウコギに比べて免疫賦活能がおよそ30〜50%高まったエゾウコギが得られ、また、エゾウコギの免疫賦活能と含有する有用成分(免疫賦活能を向上させる有用成分)とはほぼ比例すると考えられるので、本発明の培養方法によれば、有用成分の含有量が多いエゾウコギが得られることになる。しかも、本発明の培養方法では、各エゾウコギ細胞をほぼ同一の条件下で培養することができるので、有用成分の含有量の個体差が小さく、従って、品質の安定したエゾウコギを得ることができる。
【0030】
上記のことから明らかなように、本発明はエゾウコギの免疫賦活能を高める培養方法を提供するものである。その上、本発明はエゾウコギの抗酸化活性を高める培養方法を提供するものでもあり、このことはDPPH(1,1-diphenyl-2-picrylhydrazyl )ラジカル消去活性測定法に基づく測定によって明らかとなった。
【0031】
すなわち、前記DPPHラジカル消去活性測定法は、試験管にDPPH−エタノール溶液、試料抽出液を加え、10分後に517nmでの吸光度を測定し、DPPHラジカルの退色を測定することで行われる。そして、北海道産のエゾウコギの幹から前記試料抽出液を採取して前記測定を行ったときの結果を図6の「北海道産幹」の欄に記載してある。また、本発明に則った光照射を行う培養方法によりエゾウコギ幼植物体を得て、このエゾウコギ幼植物体から前記試料抽出液を採取して前記測定を行ったときの結果を図6の「光照射」の欄に記載してある。さらに、光照射を行わず暗所で培養した以外の点は本発明に則った培養方法によりエゾウコギ幼植物体を得て、このエゾウコギ幼植物体から前記試料抽出液を採取して行ったときの結果を図6の「暗所」の欄に記載してある。
【0032】
図6から明らかなように、本発明の方法に則りカルス誘導により培養したエゾウコギ幼植物体は、市販のエゾウコギ天然物と比べ高いラジカル消去活性(抗酸化活性)をもつことが判明し、特に光ストレスを与えたときに消去活性が増加することも実証された。これは、強い抗酸化活性を持つクロロゲン酸や1,5−ジカフェオイルキナ酸等のカフェオイルキナ酸類を主体とするポリフェノール類がエゾウコギ幼植物体に含有され、光照射下での培養(光ストレスの付与)により上記のようなポリフェノール類が増加するためであると考えられる。
【0033】
そこで、各種のエゾウコギ中の総ポリフェノール含量およびクロロゲン酸含量を確認するために、Folin-Denis 法に基づく測定と、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)を用いた測定とを行った。すなわち、前記Folin-Denis 法は、試料抽出液に、蒸留水、10%炭酸ナトリウム水溶液、Folin-Ciocaltus 試薬を加えて、暗所で1時間反応させ吸光度を測定することで行われる。そして、この測定により得られた各試料中の総ポリフェノール含量をクロロゲン酸に換算して求めた値を図7に示した。また、試料抽出液を上記HPLCで分析して得られた試料100g当たりのクロロゲン酸含量を図8に示した。
【0034】
ここで、図7および図8において、「北海道産幹」の欄には、北海道産のエゾウコギの幹から前記試料抽出液を採取して各測定を行ったときの結果が、また、「中国産根」の欄には、中国産のエゾウコギの根から前記試料抽出液を採取して各測定を行ったときの結果が記載されている。さらに、図7および図8において、「光照射」の欄には、本発明に則った光照射を行う培養方法によりエゾウコギ幼植物体を得て、このエゾウコギ幼植物体から前記試料抽出液を採取して各測定を行ったときの結果が記載され、「暗所」の欄には、光照射を行わず暗所で培養した以外の点は本発明に則った培養方法によりエゾウコギ幼植物体を得て、このエゾウコギ幼植物体から前記試料抽出液を採取して各測定を行ったときの結果が記載されている。
【0035】
図7および図8から明らかなように、本発明の方法に則りカルス誘導により培養したエゾウコギ幼植物体は、市販のエゾウコギ天然物と比べ含有する総ポリフェノールおよびクロロゲン酸の量が多く、特に光ストレスを与えたときにそれぞれの含有量が増加することが判明した。
【0036】
上記のように、本発明の培養方法で生産されるエゾウコギ幼植物体は、クロロゲン酸や1,5−ジカフェオイルキナ酸(共にカフェオイルキナ酸類の一つ)など強い抗酸化活性をもつポリフェノール類を多く含有することから、健康食品等の素材として非常に有用である。すなわち、ポリフェノール類の抗酸化活性は、体内の活性酸素の除去などに効果があることが知られており、また、老化抗酸化活性の高い食品には老化防止や生活習慣病に対する予防効果がある。
【0037】
なお、この発明は上記の実施の形態に限られず、種々に変形して実施することができる。例えば、第1ステップにおけるカルス1の懸濁培養(振とう培養)時においても、第2ステップと同様に、前記光源6を用いて波長250〜760nmで40〜150μmol/m2 /sの光を照射してもよい。
【0038】
また、大量培養を行う場合には、第2ステップにおいて2週間毎に繰り返し行う液体培地7の交換の最後の交換時に、1次培養体3(このときの1次培養体3は1mm程度の魚雷型胚が殆どである)を液体培地7とともに容量が例えば50L以上の大型培養タンク(図示していない)に移し替えればよい。前記大型培養タンクは、通気培養槽5とほぼ同一構成であり、サイズが大きくなっている点で異なる。大型培養タンクになると液体培地の交換が非常に困難になるため、最後の液体培地7の交換時(その後の培地交換が不要となる段階)に移し替えるようにしている。
【0039】
さらに、上記実施の形態では、エゾウコギ細胞を培養対象としているが、エゾウコギの他、サンシュユ、オトギリソウ、ツキミソウ、ヌルデ、シナアブラギリ、センブリなどの薬用植物を培養対象としてもよく、培養方法も光照射が可能な他の(液体)培養方法(例えば、カルスから不定胚を誘導するのではなく不定芽や不定根を誘導する液体培養方法等)を用いてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】この発明の一実施の形態に係る薬用植物細胞培養方法を概略的に示す説明図である。
【図2】(A)〜(D)は、NK細胞活性測定によって求めた従来のエゾウコギおよび天然のエゾウコギの免疫賦活能の指示値を示すグラフである。
【図3】(A)〜(D)は、NK細胞活性測定によって求めた従来のエゾウコギおよび第1のエゾウコギの免疫賦活能の指示値を示すグラフである。
【図4】(A)〜(D)は、NK細胞活性測定によって求めた従来のエゾウコギおよび第2のエゾウコギの免疫賦活能の指示値を示すグラフである。
【図5】(A)〜(D)は、NK細胞活性測定によって求めた従来のエゾウコギおよび第3のエゾウコギの免疫賦活能の指示値を示すグラフである。
【図6】DPPHラジカル消去活性測定法によって求めた各エゾウコギの抗酸化活性を示すグラフである。
【図7】Folin-Denis 法によって求めた各エゾウコギの総ポリフェノール含量を示すグラフである。
【図8】高速液体クロマトグラフィーによって得られた各エゾウコギのクロロゲン酸含量を示すグラフである。
【符号の説明】
【0041】
1 カルス

【特許請求の範囲】
【請求項1】
カルスを再分化させる植物細胞培養方法であって、培養時に波長250〜760nmで40μmol/m2 /s以上の光を照射することを特徴とする薬用植物細胞培養方法。
【請求項2】
前記光が、40〜150μmol/m2 /sである請求項1に記載の薬用植物細胞培養方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2006−25786(P2006−25786A)
【公開日】平成18年2月2日(2006.2.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−89927(P2005−89927)
【出願日】平成17年3月25日(2005.3.25)
【出願人】(000231431)日本植生株式会社 (88)
【出願人】(399004186)免疫分析研究センター株式会社 (3)
【Fターム(参考)】