説明

蛍光ランプおよび照明装置

【課題】バルブ端部における非発光領域を少なくし、バルブの一方の端部から他方の端部まで輝度むらが少ない蛍光ランプ、およびこれを備える照明装置を提供する。
【解決手段】蛍光ランプ1では、ステムマウント32と溶着部32fとを覆う口金の部分(第一の口金部分)20bにおける外径D20が、ガラスバルブ10の端壁10bの外径D10よりも小径であって、且つ、ステムマウント32の外径D32よりも大径であり、上記第一の口金部分20bが、ガラスバルブ10の端壁10bを外観視可能な状態で設けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、蛍光ランプおよび照明装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般家庭やオフィス、あるいは作業場などの照明には、蛍光ランプが広く用いられている。これは、蛍光ランプが白熱電球などに比べてランプ効率が高く、また、色再現性の高い光が得られるためである。蛍光ランプは、円筒形のガラス管の内壁に蛍光体層が形成され、管の両端がステム封止された構成を有する。ステムには、リードが挿通され、このリードのガラス管内方端部に電極が接合されている。また、ガラス管の外方に延出されたリードは、口金ピンに接続され、口金ピンは、ガラス管の管軸方向の外向きに突設されている。
【0003】
ところで、上記従来構造の蛍光ランプを、その長さ方向に直列に複数本配列して用いる場合(ライン照明)には、バルブとバルブとの間には、蛍光ランプの口金と、その装着を受け入れるソケットが介挿されることになる。このため、従来構造の蛍光ランプを用いて照明装置を構成する場合には、隣り合う蛍光ランプと蛍光ランプとの間に光を発しない暗部(非発光領域)が生じることが避けられない。店舗用の照明として直管形の蛍光ランプを用いる際には、装飾性の向上という観点から、ライン照明を実施する場合にも、それらが恰も一本のランプであるように光ることが求められる。
【0004】
そこで、上記要望に応えるべく、電極に接続される口金ピンをガラス管の軸方向ではなく、ガラス管の外周面上から管軸に交差する方向の外方に向けて突設させた、所謂、シームレス形蛍光ランプが開発されている(例えば、特許文献1〜4)。従来技術に係るシームレス形蛍光ランプの構造について、図5を用い説明する。
まず、図5(a)に示すように、第1の従来技術に係るシームレス形蛍光ランプは、両端部に端壁910bを有するガラスバルブ910(以下、「バルブ」と記載する。)の端壁910bとこのバルブ910の内周面に蛍光体層912が形成されている。そして、バルブ910の端部近傍の側周壁910aには開口910hが設けられ、当該開口910hがステムマウント930のステム932で封止されている。
【0005】
ステムマウント930は、ステム932とリード線931と電極933とからなり、ステム932には、その厚み方向に2本のリード線931が挿通されており、バルブ内に位置するリード線931の端部間に電極933が架設されている。
次に、図5(b)に示すように、第2の従来技術に係るシームレス形蛍光ランプでは、両端部に端壁960bを有するバルブ960のバルブ端壁960bとこのバルブ960の内壁面に蛍光体層962が形成されている。バルブ960の端部近傍の側周壁960aに補助管965が接合され、補助管965にステムマウント980のステム982が取り付けられている。
【0006】
ステムマウント982の構成は、上記ステムマウント930と同様である。なお、蛍光体層962は、ガラス管961の内壁面には形成されているが、補助管965には形成されていない。
上記第1および第2の従来技術に係るシームレス形蛍光ランプでは、図5(a),(b)に示すように、バルブ910,960の端壁910b,960bから管軸方向の外側に向けて口金ピンが立設しない構成を採用することによって、蛍光ランプを直列に配置する場合にも、隣り合う蛍光ランプと蛍光ランプとの間の非発光領域を少なくすることができる。
【特許文献1】特開2002−329481号公報
【特許文献2】実開昭61−48548号公報
【特許文献3】特許3149077号公報
【特許文献4】特許3816465号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上記第1および第2の従来技術に係るシームレス形蛍光ランプでは、バルブ910,960の端部領域(矢印Cおよび矢印Dで示す領域)での輝度が低いという問題があることがわかった。これは、図5(a),(b)における矢印Cおよび矢印Dで示す領域における蛍光体層912,962が製造過程で劣化してしまうことに起因するものである。即ち、図5(a),(b)に示すように、従来技術に係るシームレス形蛍光ランプでは、ステムマウント930や補助管965の取り付けのために、バルブ910,960に開口910h,960hを形成する必要がある。
【0008】
バルブ910,960に開口910h,960hを設けるためには、バーナーを用いて、所謂、吹き破り工程が用いられる。ここで、バーナーで開口する時点では、バルブ910,960の内壁面には、既に蛍光体層912,962が形成されているため、管軸と直交する方向からのバーナーの炎の影響を受けて、吹き破り箇所に対向する矢印C,Dで示す炎の先端が近接する領域、即ち、照射面側の端部領域の蛍光体層912,962の劣化が顕著に発生することになる。このため、上記従来のシームレス形蛍光ランプでは、上記端部領域において輝度の低下が生じることとなり、蛍光ランプの長手方向における中央部と端部とで輝度の差が生じてしまうことになることがわかった。
【0009】
本発明は、上記問題を解決しようとなされたものであって、端部の非発光領域を小さく抑え、且つ、バルブの長手方向における中央部と端部との間での輝度の差異を少なくすることのできる蛍光ランプ、およびこれを備える照明装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、上記目的を達成するために、次の構成を採用することを特徴とする。
本発明に係る蛍光ランプは、バルブと、蛍光体層と、口金とを備える。
・ バルブは、端面に溶着された電極を有するステムマウントと、端面におけるステムマウントの周囲に設けられた端壁とを有する。
・ 蛍光体層は、バルブの内壁面に形成されている。
【0011】
・ 口金は、ステムマウントを覆う状態で設けられている。
ここで、本発明に係る蛍光ランプでは、ステムマウントを覆う上記口金の部分における外径が、バルブの外径よりも小径であって、且つ、ステムマウントの外径よりも大径であり、上記口金の部分が、バルブの端壁が外観視可能な状態で設けられている、ことを特徴とする。
【0012】
また、本発明に係る照明装置は、器具本体と、器具本体に装着された上記本発明に係る蛍光ランプとを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明に係る蛍光ランプでは、バルブの端面にステムが溶着されているため、バルブの管軸方向にバルブ端面を吹き破りの工程を経た場合においても、バーナーの炎は吹き破り箇所の正面の蛍光体層に接近することがないため、上記従来技術に係るシームレス形蛍光ランプのように、吹き破りの際、バーナーの炎の先端が吹き破り箇所に対向する蛍光体層に接近して、蛍光体層を劣化させてしまうという問題を回避することができる。
【0014】
また、本発明に係る蛍光ランプでは、ステムマウントとこの溶着部を覆う口金の部分の外径を、バルブの外径よりも小径であって、且つ、ステムマウントの外径よりも大径であり、口金の部分は端壁が外観視できる状態で設けられているので、口金で覆う領域を最小限にできるためバルブ端部における非発光領域を最小限にすることができ、口金に覆われていない端壁からの発光を有効に利用できるため、端部の輝度を一層向上することができる。
【0015】
従って、本発明に係る蛍光ランプは、端部の非発光領域を小さく抑え、且つ、バルブの長手方向における中央部と端部との間での輝度の差異を少なくすることができる。
また、本発明に係る照明装置では、上記本発明に係る蛍光ランプを構成中に含むので、同様の効果を備えた照明装置を得ることができる。特に、長さ方向に直列に複数本配列している場合においては、隣り合う蛍光ランプの端部部分の輝度を向上できるので、ライン照明全体としては、均一な照明が実現できる。
【0016】
なお、本発明は、シームレス形の蛍光ランプに限らず、バルブの両端に口金が取り付けられ、各口金からバルブの管軸方向外側に向けて口金ピンが突設された従来タイプの蛍光ランプに対しても適用が可能である。この場合においても、器具本体側のソケットを、蛍光ランプにおける口金に適合する形態のものとすることにより、蛍光ランプと蛍光ランプとの間における非発光領域を小さくすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下では、本発明を実施するための最良の形態について、一例を示して説明する。なお、以下の説明で用いる形態は、本発明の構成および作用・効果を分かりやすく説明するために用いる一例であって、本発明は、その本質的な特徴部分以外において、何ら以下の形態に限定を受けるものではない。
1.蛍光ランプ1の構成
本実施の形態に係る蛍光ランプ1の構成について、図1を用い説明する。
【0018】
図1に示すように、本実施の形態に係る蛍光ランプ1は、Y軸方向に管軸を有する直管状の円筒形状のガラスバルブ10と、Y軸方向の両端部に取り付けられた口金20とを有する。両端部の口金20には、ガラス製のバルブ10の管軸(Y軸)に対し交差するZ軸方向に立設された2本の口金ピン21がそれぞれ設けられている。即ち、蛍光ランプ1において、口金ピン21は、ガラスバルブ10の管軸方向(Y軸方向)の外側に向けて立設されているのではなく、ガラスバルブ10の側周壁10aから断面径方向(Z軸方向)の外側に向けて立設されている。蛍光ランプ1は、この口金ピン21の立設構造を採用することにより、所謂、シームレス形蛍光ランプとなっている。
【0019】
また、図1に示すように、蛍光ランプ1では、X軸方向に平面視するときに、口金20の形状がL字形状となっている。これについては、後述する。
さらに、図1の二点鎖線で囲んだ部分に示すように、口金20内には、ガラスバルブ10の側周壁10aからZ軸方向の外側に向けて排気管22が立設されている。
2.ガラスバルブ10の端部の構成
ガラスバルブ10の端部(図1における矢印A部分)の構成について、図2を用い説明する。なお、図2では、ガラスバルブ10における一方の端部を示しているが、もう一方の端部についても同様の構成を有する。
【0020】
図2に示すように、例えば外径が25.5[mm]のガラスバルブ10の内面には蛍光体層12が形成されている。ガラスバルブ10の端面の中央部には、電極33を有するステムマウント32が溶着され、且つ、このステムマウント32が溶着された周囲には端壁10b,10cが形成されている。端面11における端壁10b,10cとステムマウント32との境界には、上記溶着部32fが形成されている。端壁10b,10cは管軸方向から外観視した場合、円板状の板の中央部に穴の開いた、所謂、五円玉形状を有し、ステムマウント32はこの中央部の穴(以下、「開口」と記載する。)10hを塞ぐように溶着されて設けられた構造となっている。
【0021】
蛍光体層12は、ガラスバルブ10の側周壁10aの内面および端壁10b,10cの内面に形成されており、端壁10b,10cの開口10hの縁近傍、即ち、ステムマウント32の側縁端近傍まで形成されている。使用される蛍光体としては、一般的な三波長型蛍光体が用いられている。
ステムマウント32は、例えば外径が12.5[mm]の円形平板状のボタンステム30と、このボタンステム30の厚み方向を挿通する2本のリード線31と、このリード線31のガラスバルブ10内方側端部間に架設された電極33からなる。
【0022】
ガラスバルブ10の内方空間(放電空間)10dには、水銀(Hg)と、希ガスとしてのアルゴンガス(Ar)等とが封入されている。
図2の二点鎖線で抜き出した部分に示すように、ガラスバルブ10の開口10hの内縁11e、即ち、開口10hの開口径は、ステムマウント32のボタンステム30の外縁32e、即ち、ボタンステム30の外径よりも小径である。また、端壁10b,10cの内面に形成された蛍光体層12の内縁12eは、開口10hの内縁11eよりも大径となっている。
【0023】
蛍光ランプ1では、リード線31は、ステムマウント32のボタンステム30から導出された略根元箇所でボタンステム30の外面に沿うよう曲折され、ボタンステム30の外面、端壁10b,10c、およびガラスバルブ10の側周壁10aの外面に沿って這設され、他端は口金ピン21にそれぞれ接続されている(図1を参照)。
口金20はガラスバルブ10の端面11において、ステムマウント32と溶着部32fを覆う状態で、ガラスバルブ10の表面を這うように設けられたリード線31を覆い、且つ、端壁10b,10cが管軸方向から外観視できる状態で設けられている。
【0024】
3.口金20の構成
口金20の構成とサイズについて、図3を用い説明する。
図3に示すように、口金20は、ステムマウント32と溶着部32fを覆う円形形状の口金の部分(以下、「第1の口金部分」と記載する。)20bを有し、また、この第1の口金部分と、この第1の口金部分の外径D20よりも幅が狭く、這設されたリード線31を覆うための口金の別の部分(以下、「第2の口金部分」と記載する。)20aとが一体に形成された構成のものを用いてもよい。この場合、口金20全体としてL字形状を有しており、そうすることで口金20とガラスバルブ10との接合面積を広くとることができ、十分な強度で固着することができる。
【0025】
また、第2の口金部分20aの幅を第1の口金部分20bよりも狭くすることで、端面11上に位置する第2の口金部分20aの面積を小さくできるため、端壁10b,10cのうち第2の口金部分20aによって遮られる発光面積を少なくでき、このため、端壁10b,10cの発光面積を広く得ることができる。なお、口金20の第2の口金部分20aは、その幅W20が、端壁10b,10cを這設される2本のリード線31を覆う必要最小限のサイズに設定されていればよい。
【0026】
また、口金20は、透光性を有する樹脂材料から形成されていてもよく、例えば、透明な口金を用いることにより、口金20によって遮光される部分の発光を、有効に外部に放射することができ、蛍光ランプ1の端部の輝度を高めることができる。
口金20の第1の口金部分20bは、その外径D20が、端壁10b,10cが外観視可能な状態、即ち、端壁10b,10cからの光が取り出せるように、ガラスバルブ10の端壁10bの外径D10よりも小径となっており、且つ、ステムマウント32の外縁32eの外径D32および溶着部32fよりも大径となっている。また、第1の口金部分20bの外径D20は、ガラスバルブ10の端壁10b,10cの内面に形成された蛍光体層12の内縁12eの内径D12よりも大径に形成されている。即ち、端壁10b,10cにおける蛍光体層12のステムマウント32側端縁まで口金20で覆うことにより、端部の外観品質を向上することができる。
【0027】
4.照明装置
上記本実施の形態に係る蛍光ランプ1を構成要素として有する本実施の形態に係る照明装置について、図4を用い説明する。
図4に示すように、本実施の形態に係る照明装置では、一例として、器具本体500と2本の蛍光ランプ1を備え、2本の蛍光ランプ1は、直列配置される。照明装置には、器具本体500に4つのソケット501が配設されている。器具本体500上における4つのソケット501のそれぞれは、蛍光ランプ1の口金ピン21の装着を受け入れる。このため、4つのソケット501は、Y軸方向に直列配置されている。
【0028】
本実施の形態に係る照明装置では、器具本体500のソケット501に2本の蛍光ランプ1の口金ピン21をそれぞれ差し込むことにより、2本の蛍光ランプ1が直列配置される。この場合、図4の二点鎖線で囲む部分に示すように、蛍光ランプ1とその隣り合う蛍光ランプ1との長手方向(Y軸方向)における間隙は、従来の長手方向端部に口金を有する蛍光ランプに比べて狭くすることができる。
【0029】
また、上述のように、蛍光ランプ1では、口金20が透光性樹脂材料から形成されているので、矢印Bで示す部分からも光が出射される。よって、本実施の形態に係る照明装置では、輝度むらが少なく、また、装飾性に優れる。
上記実施の形態では、口金ピン21がガラスバルブ10の管軸に対し交差(略直交)する方向に立設されてなる、所謂、ライン照明用のシームレス形の蛍光ランプを一例として説明したが、本発明はこれに限定されず、従来から広く用いられている一般照明用の蛍光ランプに対して採用することもできる。この場合においても、ガラスバルブの端部も明るく光り、また、量産性、外観品質および強度等の観点から優れたものとすることができる。
【0030】
また、上記実施の形態では、直管形の蛍光ランプ1を一例として用いたが、円環型の蛍光ランプに対して本発明を適用することももちろん可能である。円環型の蛍光ランプに対して本発明を採用する場合にも、ガラスバルブの端部同士の間における非発光領域を少なくすることができ、また、ガラスバルブの端部における輝度低下という問題を生じず、装飾性という観点から優れることになる。
【0031】
また、上記実施の形態では、ボタン型のステム30を採用したが、本発明は、必ずしもボタン型ステムを採用する必要はなく、ガラスバルブ10の外径D10よりも小径なフレア型のステムを採用することもできる。なお、この場合においても、端壁10b,10cの領域をできるだけ広く形成するようにし、その内面にも蛍光体層12を形成すればよい。
【0032】
また、上記実施の形態では、ステム30の内壁、即ち、放電空間側の表面には蛍光体層12を形成しないこととしている。これにより、ステム30を溶着した後に、電極33とガラスバルブ10の内面とが接触していないことを外部から目視確認できるという優位性を有する。一方、本発明に係る蛍光ランプでは、ステム30の内壁にも蛍光体層12を形成するという構成を採用することも可能である。この場合には、透光性の口金20と組み合わせることで、ステム30の内面に蛍光体層12を形成した分だけ、輝度向上を図ることができるという効果が得られる。
【0033】
また、上記実施の形態では、蛍光体層12の構成材料として上記蛍光体材料を採用したが、本発明は、これに限定を受けるものではない。一般的に蛍光ランプの形成において用いられている蛍光体材料に適宜変更することが可能である。例えば、透光性を有する限り、バルブの材料はガラスに限られることもなく、また、蛍光体材料も上記に限定されない。
【産業上の利用可能性】
【0034】
本発明は、バルブの端部から端部まで輝度むらが少なく、複数を直列配置する際にも蛍光ランプ同士の間の非発光領域が少ない、装飾性に優れる蛍光ランプ、およびこれを備える照明装置を実現するのに有用である。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】本発明の一実施形態に係る蛍光ランプ1を示す外観斜視図
【図2】同じく蛍光ランプ1の端部構造を示す断面図
【図3】同じくバルブ10、ステム30および蛍光体層12と、口金20との相対的なサイズ関係を説明するための図
【図4】本発明の一実施形態に係る照明装置の正面図
【図5】(a)、(b)は、従来技術に係るシームレス形蛍光ランプの端部構造を示す断面図
【符号の説明】
【0036】
1.蛍光ランプ
10.ガラスバルブ
11.ガラス管
12.蛍光体層
20.口金
21.口金ピン
22.排気管
30.ボタンステム
31.リード
32.ステム
33.電極
500.器具ベース
501.ソケット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
端面に溶着された電極を有するステムマウントと、前記端面における前記ステムマウントの周囲に設けられた端壁とを有するバルブと、
前記バルブの内壁面に形成された蛍光体層と、
前記ステムマウントを覆う状態で設けられた口金とを備え、
前記ステムマウントを覆う前記口金の部分における外径は、前記バルブの外径よりも小径であって、且つ、前記ステムマウントの外径よりも大径であり、
前記口金の部分は、前記端壁が外観視可能な状態で設けられている
ことを特徴とする蛍光ランプ。
【請求項2】
前記バルブの端面において、前記ステムマウントと前記端壁との境界部に前記溶着によって形成された溶着部を有し、
前記口金の部分は、前記ステムマウントと前記溶着部とを覆う状態で設けられている
ことを特徴とする請求項1に記載の蛍光ランプ。
【請求項3】
前記口金の部分は、前記端壁における前記蛍光体層の前記ステムマウント側端縁を覆っている
ことを特徴とする請求項1または2に記載の蛍光ランプ。
【請求項4】
一端部に前記電極を有し、且つ、他端部が前記ステムマウントから管軸方向に導出されたリード線を有し、
前記リード線の他端部は、前記ステムマウントから前記端壁を経て前記バルブの外周まで這設されており、
前記バルブにおける前記端面を、前記バルブの管軸方向の外側から平面視した場合に、
前記口金は、前記ステムマウントと前記溶着部とを覆う前記口金の部分と、前記リード線の這設部分を覆う別の部分とを有している
ことを特徴とする請求項1から3の何れかに記載の蛍光ランプ。
【請求項5】
前記口金は、前記ステムマウントと前記溶着部とを覆う前記口金の部分と、前記リード線における這設部分を覆う前記口金の別の部分とが、一体形成されてなる
ことを特徴とする請求項4に記載の蛍光ランプ。
【請求項6】
前記リード線における他端部は、前記這設部分の先端で、前記バルブの管軸に対して交差する方向の外側に向けて立設された前記口金の口金ピンに接続されている
ことを特徴とする請求項4または5に記載の蛍光ランプ。
【請求項7】
前記口金は、前記バルブの管軸に直交する方向から見るとき、L字形状を有している
ことを特徴とする請求項1から6の何れかに記載の蛍光ランプ。
【請求項8】
前記口金は、透光性樹脂材料から構成されている
ことを特徴とする請求項1から7の何れかに記載の蛍光ランプ。
【請求項9】
前記ステムマウントは、板形状を有している
ことを特徴とする請求項1から8の何れかに記載の蛍光ランプ。
【請求項10】
器具本体と、
前記器具本体に装着された請求項1から9の何れかの蛍光ランプとを有する
ことを特徴とする照明装置。
【請求項11】
前記器具本体は、前記蛍光ランプを長さ方向に複数本配置できる
ことを特徴とする請求項10に記載の照明装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2010−21099(P2010−21099A)
【公開日】平成22年1月28日(2010.1.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−182628(P2008−182628)
【出願日】平成20年7月14日(2008.7.14)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】