説明

蛍光灯交換具

【課題】簡便に構成される交換具を用いて、一対の押し込み可能なソケット部を備え、高所に位置する蛍光灯用器具に装着される蛍光灯を簡単に交換する。
【解決手段】蛍光灯交換具1は、上方が開口され蛍光灯10を保持できるキャッチ(第1保持部)2と、キャッチ2と同様に蛍光灯10を保持でき、内面にすべり止め部材31を設けたグリップ(第2保持部)3と、ガイド41とストッパー42で構成され、一方のソケット部91の外周面及び内方端面と当接することで、キャッチ2及びグリップ3を脱着位置に位置決め可能なソケット当接部4と、ベース(梁部)5と、ロッド(柄部)6と、アングル7を備える。キャッチ2及びグリップ3を位置決めし、下方から蛍光灯10をキャッチ2及びグリップ3に押し入れ、保持された蛍光灯10を他方のソケット部92の方向へ押し込むことで、蛍光灯10が脱着される。この動作と逆の手順を行うことで、蛍光灯10が装着される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、天井等の高所に設置された蛍光灯用器具に装着される蛍光灯を交換するための蛍光灯交換具に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、蛍光灯は工場、オフィスや家屋等、様々な場所に設置されており、その場所において必要とされる照度や光色等によって、多種にわたって開発されている。中でも、工場やオフィス等の高い照度が必要とされる環境では、この照度が高くなる定格消費電力の大きい、直管型の蛍光灯が主として使用されている。
【0003】
このような直管型の蛍光灯は、天井等に設置された蛍光灯用器具に装着させることで、電気的に接続され点灯を行う。蛍光灯の装着は、蛍光灯用器具に対向状態に配された一対のソケット部に蛍光灯の両端部を保持させるものであり、ソケット部を押し込み可能に構成して蛍光灯の両端面を挟持させるものが多い。
【0004】
ところで、このような蛍光灯がその寿命や蛍光灯用器具との接触不良等によって正常に点灯しなくなると、交換や点検作業が必要である。その際、蛍光灯用器具が高所に位置する場合には、脚立や椅子等を用いて蛍光灯用器具に手が届くようにして、蛍光灯の装着及び脱着を行っていた。しかし、作業に際し、脚立等が倒れたり、蛍光灯が落下したりする等の種々の危険があると共に、蛍光灯用器具の設置場所によっては容易に作業を行うことができなかった。
【0005】
そこで、脚立等を用いずに高所に位置した蛍光灯を交換するために、例えば、特許文献1及び特許文献2では、細長い柄部材の先端部に、半円筒状の支持部材と支持部材に対し回動自在に取り付けられた狭着部材とで構成される蛍光灯保持機構を設けた蛍光灯交換具が開示されている。この蛍光灯交換具は、蛍光灯保持機構を手元で操作して蛍光灯を保持し、蛍光灯の脱着及び装着を行うことが可能である。
【特許文献1】特許平9−147793号公報
【特許文献2】特開平8−45470号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上述のような蛍光灯交換具では、部品点数が多く構造が複雑となり、製造コストがかかると共に、上記保持機構をスムーズに動作させるため、油差しや清掃等の煩雑なメンテナンス作業を要する。
【0007】
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、一対の押し込み可能なソケット部を備え、高所に位置する蛍光灯用器具に装着される蛍光灯を、簡便な構成でありながら、容易に交換することができる蛍光灯交換具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために請求項1の発明は、押し込み可能な一対のソケット部が対向状態に並ぶ蛍光灯用器具に脱着自在に装着される蛍光灯を交換するための蛍光灯交換具であって、上方に開口が形成され、この開口から押し入れることで蛍光灯を保持できる第1保持部と、第1保持部に対し所定の間隔で配置され、上方に開口が形成され、この開口から押し入れることで蛍光灯を保持できる第2保持部と、第1保持部の近傍に配置され、一方のソケット部の外周面及び内方端面と当接することで、第1保持部及び第2保持部を蛍光灯の蛍光灯用器具における脱着位置に位置決め可能なソケット当接部と、上記各部を取り付ける梁部と、ベース部と略直角に連結された棒状の柄部と、を備え、第1保持部及び第2保持部は、蛍光灯が挿入されることで所定の締め付け力で保持できるように形成されており、第2保持部には、蛍光灯を保持して他方のソケット部に押し込む際に、蛍光灯がその長手方向に滑るのを防止するすべり止め部材を設けたものである。
【0009】
請求項2の発明は、押し込み可能な一対の突出型ソケット部が対向状態に並ぶ蛍光灯用器具に脱着自在に装着される蛍光灯を交換するための蛍光灯交換具であって、上方に開口が形成され、この開口から押し入れることで蛍光灯を保持できる第1保持部と、第1保持部に対し所定の間隔で配置され、上方に開口が形成され、この開口から押し入れることで蛍光灯を保持できる第2保持部と、第1保持部の近傍に配置され、一方のソケット部の外周面及び内方端面と当接することで、第1保持部及び第2保持部を蛍光灯の蛍光灯用器具における脱着位置に位置決め可能なソケット当接部と、上記各部を取り付ける梁部と、ベース部と略直角に連結された棒状の柄部と、を備え、第1保持部及び第2保持部は、蛍光灯が挿入されることで所定の締め付け力で保持できるように形成されており、ソケット当接部は、蛍光灯を保持して他方のソケット部に押し込む際に、一方のソケット部側の蛍光灯の端部に当接するように形成されたものである。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、第1保持部及び第2保持部に形成された開口から押し入れることで蛍光灯を保持でき、柄部を操作することで、保持した蛍光灯をソケット部に押し込むことができるので、高所に設置された蛍光灯用器具に対し、脚立や椅子等に乗ることなく、蛍光灯を脱着及び装着させることができる。また、ソケット当接部をソケット部に当接させることで、第1保持部材及び第2保持部材は蛍光灯用器具における脱着位置に位置決めされるので、蛍光灯を容易に脱着及び装着させることができる。さらに、蛍光灯用器具に装着された蛍光灯を第1保持部及び第2保持部の開口に押し入れる際、蛍光灯に無理な力が作用することがない。また、部品数が少なく構造が簡単であるので、安価に製作可能である共に、手入れの必要がない。さらに、重量が軽いので、大きな力を必要とせず操作しやすい。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態に係る蛍光灯交換具について図1乃至図4を参照して説明する。図1及び図2は本実施形態に係る蛍光灯交換具の外観構成を示す。蛍光灯交換具1は、押し込み可能な一対のソケット部91・92が対向状態に並ぶ蛍光灯用器具9に脱着自在に装着される蛍光灯10を交換するためのものである。ここで、ソケット部91・92は、バネ性が付与された押し込み部93・94によって、蛍光灯10の両端部を狭持するものであって、蛍光灯10を狭持していない状態において、上記押し込み部93・94の端面がソケット部91・92の周辺端面に対し同一平面上にある平面型ソケット部と、ソケット部91・92の周辺端面に対し外方に突出した突出型ソケット部とがある。従って、蛍光灯交換具1は、ソケット部91・92が平面型ソケット部又は突出型ソケット部のいずれの場合にも適用可能であるが、以下においては、平面型ソケット部を備えた蛍光灯用器具9を用いて説明する。
【0012】
この蛍光灯交換具1は、上方に開口が形成され、この開口から押し入れることで蛍光灯10を保持できるキャッチ(第1保持部)2と、キャッチ2に対し所定の間隔で配置され、上方に開口が形成され、この開口から押し入れることで蛍光灯10を保持できるグリップ(第2保持部)3と、キャッチ2の近傍に配置され、一方のソケット部91の外周面及び内方端面と当接することで、キャッチ2及びグリップ3を蛍光灯10の蛍光灯用器具9における脱着位置に位置決め可能なソケット当接部4と、上記各部を取り付けるベース(梁部)5と、ベース5と略直角に連結された棒状のロッド(柄部)6と、ベース5とロッド6に連結され、ベース5の撓みを防止するアングル7を備えている。
【0013】
キャッチ2は、円筒状に成型された樹脂性の安価な塩ビパイプを用いて製作されている。キャッチ2上方の開口は、蛍光灯10を傷付けることなくスムーズに押し入れできると共に、蛍光灯10を押し入れた後、この開口から蛍光灯10が脱離しないように形成されており、開口両縁と中心軸とを結ぶ2直線が成す角度を130°程度にすることが望ましい。また、キャッチ2には、蛍光灯10の管径に対して1〜2mm小さい内径のものを用い、蛍光灯10が挿入されると、キャッチ2自体が有する弾性的な復元力を利用し、蛍光灯10を破損しないように所定の締め付け力で保持するようにする。なお、キャッチ2はこのような構成に限られるものではなく、SPCC材等の薄肉上の鋼板を曲げ加工することにより製作されたものであってもよい。
【0014】
グリップ3は、キャッチ2と同様に、塩ビパイプを用いて製作されている。グリップ3上方の開口は、キャッチ2と比べてさらにスムーズに押し入れできるように形成されており、開口両縁の寸法を蛍光灯10の管径に対して2mm程度小さくすることが望ましい。また、グリップ3の内面には、後述するように蛍光灯10を保持して一方のソケット部91の方向に押し込む際、蛍光灯10がその長手方向に滑るのを防止するすべり止め部材31を設けている。このすべり止め部材31としては、例えば、ニトリルゴムやクロロプレンゴム等の摩擦力が大きく表面が滑らかなラバー材等で、その厚さが3mm程度のものを用い、接着剤によりグリップ3の内面に貼付させる。すべり止め部材31が貼付されたグリップ3の内径は、蛍光灯10の管径に対して1〜2mm小さいことが望ましい。また、グリップ3は、キャッチ2と共に蛍光灯10を保持した際に、蛍光灯10をこの2箇所でバランスよく保持できるように配置されている。
【0015】
ソケット当接部4は、ソケット部91・92の外周面の曲面部の外径と略等しい内径の塩ビパイプを用いて製作されている。ソケット当接部4の一端側には、半円状に上方が開口されたガイド41と、一方のソケット部91の内方端面と当接可能であって、蛍光灯10を傷付けることなくスムーズに通過できるように上方が開口されたストッパー42とが形成されている。また、ソケット当接部4の他端側の内面には、外径をソケット当接部4の内径と等しく設定したキャッチ2が配置されている。なお、ソケット当接部4はこのような構成に限られるものではなく、ガイド41とストッパー42を別々の部品で構成したものであってもよい。
【0016】
ベース5は、軽量なアルミ製の等辺山形鋼を用いて製作されており、その一端側には、外方から順にソケット当接部4、キャッチ2がボルト8等で固定され、その他端側には、グリップ3がボルト8等で固定されている。また、ソケット当接部4及びキャッチ2が設けられたベース5の一端側には、アルミ製の角パイプを用いて、高所に設けられた蛍光灯用器具9に届くような長さに形成されたロッド6がボルト8等で固定されている。さらに、ベース5とロッド6には、それらが略直角に連結された状態を保持できるように、アルミ製の等辺山形鋼を用いて製作されたアングル7がボルト8等によって固定されている。また、ベース5、ロッド6及びアングル7はこのような構成に限られるものではなく、軽量であって、蛍光灯交換具1の使用上、支障がない強度を有したものであればよい。
【0017】
次に、上記のように構成された本実施形態の蛍光灯交換具を用いた蛍光灯の交換手順について説明する。図3は本蛍光灯交換具を用いた蛍光灯の脱着手順を示す。蛍光灯10は、その両端部に設けられた一対の電極11・12がソケット部91・92の押し込み部93・94に受け入れられ、蛍光灯10の両端面が押し込み部93・94に狭持されることで、蛍光灯用器具9に装着されている。まず、図3(a)に示すように、ストッパー42を一方のソケット部91の内方端面に押し当てて、蛍光灯10の長手方向においてキャッチ2及びグリップ3を脱着位置に位置決めさせつつ、下方から蛍光灯10をキャッチ2及びグリップ3に押し入れる。蛍光灯10を完全に押し入れると、ガイド41が一方のソケット部91の外周面と当接するので、勢いよく押し入れたりして、上方へさらに押し込むような力が加わっても、蛍光灯10に無理な力が作用することがない。次に、図3(b)に示すように、キャッチ2及びグリップ3に保持された蛍光灯10を他方のソケット部92の方向へ押し込む。このとき、グリップ3の摩擦力によって蛍光灯10の滑りが防止されると共に、ガイド41が一方のソケット部91の外周面を摺動するので、蛍光灯10を上記方向へ確実に押し込むことができる。次に、図3(c)に示すように、蛍光灯10を他方のソケット部92の方向へ押し込んで押し込み部93から蛍光灯10の電極11を離脱させた状態で、蛍光灯10の一方のソケット部91側を下方にずらす。次に、図3(d)に示すように、他方のソケット部92の押し込み部94から蛍光灯10の電極12を離脱させることで、蛍光灯10を蛍光灯用器具9から脱着させることができる。
【0018】
図4は本蛍光灯交換具を用いた蛍光灯の装着手順を示す。まず、図4(a)に示すように、蛍光灯10をストッパー42によって位置決めしてキャッチ2及びグリップ3に蛍光灯10を保持させた後、蛍光灯10の電極12を他方のソケット部92の押し込み部94に挿入し、蛍光灯10を他方のソケット部92の方向へ押し込みながら、蛍光灯10の電極11を一方のソケット部91の押し込み部92に挿入する。これにより、蛍光灯10を蛍光灯用器具9に装着させることができる。次に、図4(b)に示すように、一方のソケット部91を支点に回転させるように力を加える。これにより、図4(c)に示すように、蛍光灯10がキャッチ2、グリップ3の順に抜け出し、蛍光灯交換具1を蛍光灯10から取り外すことができる。
【0019】
以上のように本実施形態の蛍光灯交換具によれば、キャッチ2及びグリップ3に形成された開口から押し入れることで蛍光灯10を保持でき、柄部を操作することで、保持した蛍光灯10を一方のソケット部91の方向に押し込むことができるので、高所に設置された蛍光灯用器具9に対し、脚立や椅子等に乗ることなく、蛍光灯10を脱着及び装着させることができる。また、部品数が少なく構造が簡単であると共に、各構成部品に塩ビパイプや鋼製型材等、入手しやすく安価な部材を用いているので、安価に製作でき、煩雑なメンテナンスを要しない。さらに、重量が軽いので、大きな力を必要とせず操作しやすい。
【0020】
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態に係る蛍光灯交換具について図5乃至図8を参照して説明する。図5及び図6は本実施形態に係る蛍光灯交換具の外観構成を示す。蛍光灯交換具1は、押し込み可能な一対の突出型ソケット部が対向状態に並ぶ蛍光灯用器具9に脱着自在に装着される蛍光灯10を交換するためのものである。この蛍光灯交換具1は、グリップ3の代わりに、このグリップ3からその内面に設けられたすべり止め部材31を除したアダプター32を設け、さらには、ソケット当接部4が、蛍光灯10を保持して他方のソケット部92の方向に押し込む際、一方のソケット部91側の蛍光灯10の端部に当接するように形成された点で第1の実施形態と異なる。ここで、アダプター32はスペーサ33を介してボルト8等でベース5に固定されている。
【0021】
ソケット当接部4は、内径がソケット部91・92の外周面の曲面部大きいガイド41と、このガイド41の一端側の内面に設けられたストッパー42と、このストッパー42の内面に設けられ、内径が押し込み部93・94の外周曲面の外径と略等しいインナーストッパー43とを備えており、塩ビパイプを用いて製作されている。ガイド41は、その他端側の内面に配置され、外径をソケット当接部4の内径と等しく設定したキャッチ2と、上記ストッパー42を取り付けるためのものであって、ガイド41を一方のソケット部91の外周面と当接させても、キャッチ2及びグリップ3を位置決めすることはできない。また、ストッパー42及びインナーストッパー43は、一方のソケット部91の内方端面と当接可能であって、その上方が、蛍光灯10を傷付けることなくスムーズに通過できるように開口されている。ソケット当接部4のストッパー42及びインナーストッパー43の幅は、突出型ソケット部の押し込み部93の突出長に対し1〜2mm小さく設定されている。また、ストッパー42及びインナーストッパー43は、例えば、接着剤等により固定されている。
【0022】
次に、上記のように構成された本実施形態の蛍光灯交換具を用いた蛍光灯の交換手順について説明する。図7は本蛍光灯交換具を用いた蛍光灯の脱着手順を示す。蛍光灯10は、その両端部に設けられた一対の電極11・12がソケット部91・92の押し込み部9394に受け入れられ、蛍光灯10の両端面が、その管径より小さい外径とされたソケット部91・92の押し込み部93・94に狭持されることで、蛍光灯用器具9に装着されている。まず、図7(a)に示すように、インナーストッパー43を一方のソケット部91の内方端面に押し当てて、蛍光灯10の下方から蛍光灯10をキャッチ2及グリップ3に押し入れる。次に、図7(b)に示すように、キャッチ2及びグリップ3に保持された蛍光灯10を他方のソケット部92の方向へ押し込む。このとき、インナーストッパー43が蛍光灯10の端部に当接し、蛍光灯10を上記方向へ確実に押し込むことができる。図7(c)及び図7(d)に示す内容は、図3(c)及び図3(d)を示して説明した内容と同様である。図8は本蛍光灯交換具を用いた蛍光灯の装着手順を示す。図8(a)に示す内容は、上述の図4(a)を示して説明した内容と同様である。次に、図8(b)に示すように、ストッパー42及びインナーストッパー43が蛍光灯10の端部と一方のソケットの端部の間に位置しているため、先にキャッチ2から蛍光灯10を抜き出すように力を加える。これにより、図8(c)に示すように、蛍光灯交換具1を蛍光灯10から取り外すことができる。以上のように本実施形態の蛍光灯交換具によれば、第1の実施形態に係る蛍光灯交換具と同様の効果が得られる。
【0023】
次に、本発明の第1の実施形態に係る蛍光灯交換具の変形形態に係る蛍光灯交換具について図9を参照して説明する。図9は、本変形形態に係る蛍光灯交換具の外観構成を示す。この蛍光灯交換具1は、障害物等によって蛍光灯10の真下から交換を行えない場合を考慮して、ソケット当接部4のガイド41を、鉛直下向きの左右45°の位置から一方のソケット部91の外周面と当接できるように構成している。これにより、キャッチ2及びグリップ3を蛍光灯10の蛍光灯用器具9における脱着位置に位置決めし、上記位置から蛍光灯を交換することができる。
【0024】
なお、本発明は、上記各種実施形態の構成に限られず、発明の趣旨を変更しない範囲で種々の変形が可能である。第1の実施形態及び第2の実施形態に係る蛍光灯交換具において、ロッド6とベース5を回転自在に連結し、アングル7によってそれらを略直角の状態で係止できるようにして、蛍光灯交換器具1を折りたたみ可能に構成したものであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る蛍光灯交換具を示す斜視図。
【図2】(a)は同蛍光灯交換具を示す側面図、(b)は図2(a)のA−A線断面図、(c)は図2(a)のB−B線断面図、(d)は図2(a)のC−C線断面図。
【図3】(a)乃至(d)は同蛍光灯交換具を用いて蛍光灯を蛍光灯用器具から脱着する手順を示す側面図。
【図4】(a)乃至(c)は同蛍光灯交換具を用いて蛍光灯を蛍光灯用器具に装着する手順を示す側面図。
【図5】本発明の第2の実施形態に係る蛍光灯交換具を示す斜視図。
【図6】(a)は同蛍光灯交換具を示す側面図、(b)は図6(a)のD−D線断面図、(c)は図6(a)のE−E線断面図、(d)は図6(a)のF−F線断面図。
【図7】(a)乃至(d)は同蛍光灯交換具を用いて蛍光灯を蛍光灯用器具から脱着する手順を示す側面図。
【図8】(a)乃至(c)は同蛍光灯交換具を用いて蛍光灯を蛍光灯用器具に装着する手順を示す側面図。
【図9】第1の実施形態の変形形態に係る蛍光灯交換具を示す正面図。
【符号の説明】
【0026】
1 蛍光灯交換具
2 キャッチ
3 グリップ
4 ソケット当接部
5 ベース
6 ロッド
7 アングル
8 ボルト
9 蛍光灯用器具
10 蛍光灯
11、12 電極
31 すべり止め部材
32 アダプター
33 スペーサ
41 ガイド
42 ストッパー
43 インナーストッパー
91、92 ソケット部
93、94 押し込み部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
押し込み可能な一対のソケット部が対向状態に並ぶ蛍光灯用器具に脱着自在に装着される蛍光灯を交換するための蛍光灯交換具であって、
上方に開口が形成され、この開口から押し入れることで前記蛍光灯を保持できる第1保持部と、
前記第1保持部に対し所定の間隔で配置され、上方に開口が形成され、この開口から押し入れることで前記蛍光灯を保持できる第2保持部と、
前記第1保持部の近傍に配置され、一方の前記ソケット部の外周面及び内方端面と当接することで、前記第1保持部及び前記第2保持部を前記蛍光灯の前記蛍光灯用器具における脱着位置に位置決め可能なソケット当接部と、
上記各部を取り付ける梁部と、
前記ベース部と略直角に連結された棒状の柄部と、を備え、
前記第1保持部及び前記第2保持部は、前記蛍光灯が挿入されることで所定の締め付け力で保持できるように形成されており、
前記第2保持部には、前記蛍光灯を保持して他方の前記ソケット部に押し込む際に、前記蛍光灯がその長手方向に滑るのを防止するすべり止め部材を設けたことを特徴とする蛍光灯交換具。
【請求項2】
押し込み可能な一対の突出型ソケット部が対向状態に並ぶ蛍光灯用器具に脱着自在に装着される蛍光灯を交換するための蛍光灯交換具であって、
上方に開口が形成され、この開口から押し入れることで前記蛍光灯を保持できる第1保持部と、
前記第1保持部に対し所定の間隔で配置され、上方に開口が形成され、この開口から押し入れることで前記蛍光灯を保持できる第2保持部と、
前記第1保持部の近傍に配置され、一方の前記ソケット部の外周面及び内方端面と当接することで、前記第1保持部及び前記第2保持部を前記蛍光灯の前記蛍光灯用器具における脱着位置に位置決め可能なソケット当接部と、
上記各部を取り付ける梁部と、
前記ベース部と略直角に連結された棒状の柄部と、を備え、
前記第1保持部及び前記第2保持部は、前記蛍光灯が挿入されることで所定の締め付け力で保持できるように形成されており、
前記ソケット当接部は、前記蛍光灯を保持して他方の前記ソケット部に押し込む際に、一方の前記ソケット部側の蛍光灯の端部に当接するように形成されたことを特徴とする蛍光灯交換具。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate