説明

蛍光灯交換具

【課題】簡便な構成される交換具を用いて、高所に設置されて、押し込み可能な一対のソケットが対向状態に並ぶ蛍光灯用器具に対して蛍光灯を容易に着脱する。
【解決手段】蛍光灯交換具1は、樋状部41と舌片部42からなり、蛍光灯3を保持する第1の保持部4と、上方に開口51が形成され蛍光灯3を保持する第2の保持部5と、ソケット21と当接するソケット当接部6と、梁部7と、操作部8とを備える。第1の保持部4には、所定の角度傾けた状態の蛍光灯3を第1の保持部4内方に差し込むための切欠43・44が形成されている。蛍光灯3を第1の保持部4内方に差し込ませ、蛍光灯3の中心軸と第1の保持部4の中心軸とを一致させると、蛍光灯3が第1の保持部4及び第2の保持部5によって保持される。保持した蛍光灯3をソケット22に押し込むことで、蛍光灯3を取り外すことができ、この動作と逆の手順を行うことで、蛍光灯3を取り付けることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、天井等の高所に設置された蛍光灯用器具に対して蛍光灯を着脱する際に用いる蛍光灯交換具に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、蛍光灯は工場、オフィスや家屋等、様々な場所に設置されており、設置場所において必要とされる照度や光色等に応じて、多種にわたって開発されている。中でも、工場やオフィス等の高い照度が必要とされる環境では、定格消費電力の大きい直管型の蛍光灯が主として使用されている。
【0003】
このような直管型の蛍光灯は、天井等に設置された蛍光灯用器具に装着されると、電気的に接続されて点灯を行う。蛍光灯の装着は、蛍光灯用器具において対向状態に配された一対のソケットに、蛍光灯のランプピンを挿嵌させることにより行われ、このソケットは押し込み可能に構成されて蛍光灯の両端面を狭持するものが多い。
【0004】
ところで、蛍光灯がその寿命や蛍光灯用器具との接触不良等によって正常に点灯しなくなったときは、交換作業や点検作業が必要とされる。その際、蛍光灯用器具が高所に位置する場合には、脚立や椅子等を用いて蛍光灯用器具に手が届くような状態にして、蛍光灯を着脱していた。しかし、作業に際し、脚立等が倒れたり、蛍光灯が落下したりする等の種々の危険があると共に、蛍光灯用器具の設置場所によっては容易に蛍光灯を着脱することができなかった。
【0005】
そこで、脚立等を用いずに、高所に設置された蛍光灯用器具に対して蛍光灯を着脱するようにしたものとして、細長い棒状の柄部材の先端部に、蛍光灯を保持するための蛍光灯保持機構を設けた蛍光灯交換具が開発されている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。この蛍光灯交換具において、蛍光灯保持機構は、半円筒状の支持部材と支持部材に対し回動自在に取り付けられた狭着部材とで構成されており、柄部材の基端部には狭持部材と連結された操作レバーが設けられている。この蛍光灯交換具では、操作レバーを手元で操作して、蛍光灯を蛍光灯保持機構によって保持させた状態で柄部材を操作することにより、蛍光灯を着脱することが可能である。
【特許文献1】特開平8−45470号公報
【特許文献2】特許平9−147793号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上述のような蛍光灯交換具では、構造が複雑になって製造コストがかかると共に、上記保持機構をスムーズに動作させるために、油差しや清掃等の煩雑なメンテナンス作業を必要とする。
【0007】
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、簡便な構成でありながら、高所に設置された蛍光灯用器具に対して蛍光灯を容易に着脱させることができる蛍光灯交換具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために請求項1の発明は、押し込み可能な一対のソケットが対向状態に並ぶ蛍光灯用器具に対し、蛍光灯を着脱するために用いられる蛍光灯交換具であって、蛍光灯の外周面と当接する樋状部と、当該樋状部の溝の一端部に略対向して設けられ、蛍光灯の外周面と当接する舌片部からなり、当該樋状部と舌片部の間に貫入された蛍光灯を保持する第1の保持部と、前記第1の保持部に対してその長手方向に所定の間隔離間して設けられ、上方に開口が形成されて当該開口から押し入れられた蛍光灯を保持する第2の保持部と、前記第1の保持部に対して前記第2の保持部が位置する側とは反対側に突出し、当該第1の保持部及び第2の保持部を蛍光灯の着脱位置に位置させると、前記一対のソケットのうち、どちらか一方のソケットの少なくとも外周面と当接するソケット当接部と、前記第1の保持部、第2の保持部及びソケット当接部を取り付けるための梁部と、
前記梁部と略直角に連結され、蛍光灯を着脱する際に前記第1の保持部、第2の保持部及びソケット当接部を操作するための棒状の操作部とを備え、前記第1の保持部には、その長手方向に所定の角度だけ相対的に傾けた状態の蛍光灯を当該第1の保持部内方に差し込むための切欠が形成されており、前記切欠から蛍光灯を前記第1の保持部内方に差し込ませ、蛍光灯の中心軸と当該第1の保持部の中心軸とが一致するまで蛍光灯に対して相対的に旋回させると、蛍光灯が前記樋状部と舌片部の間に貫入されて当該第1の保持部によって保持されると共に、前記開口から押し入れられて前記第2の保持部よって保持されるものである。
【0009】
請求項2の発明は、請求項1に記載の発明において、前記操作部は、前記梁部と固定される中空状の固定用スリーブと、前記固定用スリーブに対して回転自在に貫入される回転用ポールとを有し、前記ソケット当接部は、前記第1の保持部の長手方向に対してスライド自在に設けられ、前記回転用ポールを回転させると上記方向にスライドするように、当該回転用ポールとその中心軸に対して偏心した位置で連結され、蛍光灯が前記第1の保持部及び第2の保持部によって保持され、前記ソケット当接部が前記一方のソケットの内方端面と当接した状態で、前記回転用ポールを所定の方向に回転させると、当該ソケット当接部が上記方向において当該第1の保持部に対して当該第2の保持部が位置する側とは反対側にスライドすることにより、当該第1の保持部及び第2の保持部が他方のソケット側の方向に移動し、蛍光灯を前記一方のソケットから離脱させることができるものである。
【0010】
請求項3の発明は、請求項1に記載の発明において、前記操作部は、前記梁部と固定される固定用ケースと、前記固定用ケースに対して回動自在に軸支された回動用ポールとを有し、前記回動用ポールには、当該回動用ポールが前記梁部と略直角になるように付勢する引張コイルばねが設けられ、前記ソケット当接部は、前記第1の保持部の長手方向に対してスライド自在に設けられ、前記回動用ポールを回動させると上記方向にスライドするように、当該回動用ポールと連結され、蛍光灯が前記第1の保持部及び第2の保持部によって保持され、前記ソケット当接部が前記一方のソケットの内方端面と当接した状態で、前記回動用ポールを前記引張コイルばねの付勢力に抗して回動させると、当該ソケット当接部が上記方向において当該第1の保持部に対して当該第2の保持部が位置する側とは反対側にスライドすることにより、当該第1の保持部及び第2の保持部が他方のソケット側の方向に移動し、蛍光灯を前記一方のソケットから離脱させることができるものである。
【発明の効果】
【0011】
請求項1の発明によれば、複雑な操作を行うことなく簡単且つ迅速に、蛍光灯を第1の保持部及び第2の保持部に保持させることができる。これにより、蛍光灯を保持した状態で、操作部を用いて蛍光灯をソケットに押し込むことにより、高所に設置された蛍光灯用器具に対して、脚立や椅子等に乗ることなく、蛍光灯を容易に着脱することが可能になる。また、蛍光灯用器具に装着された蛍光灯を第1の保持部及び第2の保持部に保持させる際に、蛍光灯に無理な力が作用することがなく、蛍光灯を傷つけることがない。また、部品数が少なく構造が簡単であるので、製作コストを低減でき、手入れが不要である。さらに、重量が軽いので、本交換具を操作し易い。
【0012】
請求項2の発明によれば、第1の保持部及び第2の保持部を蛍光灯の脱着位置に位置決めした状態で、回転用ポールを回転させると、蛍光灯を一方のソケットから離脱させることができるので、操作部の周辺に障害物等があり、蛍光灯用器具に装着された蛍光灯をソケットに押し込むように操作部を操作することができない場合であっても、蛍光灯を取り外すことが可能になる。
【0013】
請求項3の発明によれば、上述のように操作部を操作することができない場合であっても、回動用ポールを回動させることにより、蛍光灯を取り外すことが可能になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態に係る蛍光灯交換具について図1乃至図4を参照して説明する。図1及び図2は、本実施形態に係る蛍光灯交換具の外観構成を示す。蛍光灯交換具(以下、本交換具という)1は、天井等の高所に設置された蛍光灯用器具2に対して直管型の蛍光灯3を着脱するために用いられるものであって、例えば、点灯しなくなった蛍光灯3を新しいものに交換する際や、蛍光灯3を取り外し、蛍光灯用器具2の清掃や点検を行う際等に用いられる。
【0015】
ここで、本交換具1を用いて蛍光灯3を着脱することが可能な蛍光灯用器具2について説明する。蛍光灯用器具2は、押し込み可能な一対のソケット21・22が本体部23に対向状態に配設されたものである。ソケット21・22は、蛍光灯用器具2の本体部23と固定されるケース部24と、ケース部24に対して内方に押し込み自在であって、蛍光灯3の蛍光管31の両端面を狭持する押し込み部25とを備えており、押し込み部25には、蛍光管31の両端面から突出する一対のランプピン32・33が挿入される挿入口が形成されている。このような押し込み式のソケットには、押し込まれていない状態において、押し込み部25の端面がケース部24の端面に対して略同一平面上にある平面タイプ(図示するもの)と、押し込み部25の端面がケース部24の端面に対して蛍光灯3側に突出する突出タイプ(図示しない)とがある。本交換具1は、押し込み式ソケットが平面タイプ又は突出タイプのいずれの場合にも適用され、以下においては、平面タイプの押し込み式ソケットを用いて説明する。
【0016】
本交換具1は、蛍光灯3を保持する第1の保持部4と、第1の保持部4と共に蛍光灯3を保持する第2の保持部5と、第1の保持部4及び第2の保持部5を蛍光灯3の着脱位置に位置させるとソケット21と当接するソケット当接部6と、上記各部を取り付けるための梁部と、梁部7と略直角に連結された棒状の操作部8とを備える。
【0017】
(第1の保持部)
第1の保持部4は、円筒状に成型された硬質塩化ビニル製のパイプ(塩ビパイプ)を用いて製作されており、蛍光管31の外周面と当接する樋状部41と、樋状部41の溝の一端部に略対向して設けられ、蛍光管31の外周面と当接する舌片部42で構成される。本実施形態では、樋状部41を上方が開放された半円筒状に形成し、舌片部42を樋状部41の片側の縁部から周方向に180°延出するように形成することで、樋状部41及び舌片部42を一体的に構成している。上記パイプには、蛍光管31の管径に対して0.5〜1mm程度小さい内径のものを使用する。第1の保持部4は、樋状部41と舌片部42の間に蛍光灯3が貫入されると、パイプに発生する弾性復元力によって蛍光灯3を締め付け、蛍光灯3を破損させることなく保持するようになっている。ここで、樋状部41及び舌片部42の断面形状を調整することで、蛍光灯3に対する締め付け力を調整することができる。
【0018】
第1の保持部4には、その長手方向に所定の角度D(例えば、30°)だけ相対的に傾けた状態の蛍光灯3を、当該第1の保持部4の側方から中心方向(内方)に差し込むための切欠43・44が形成されている。樋状部41に形成された切欠43は、溝の周方向の寸法が、樋状部41の長手方向の略中央部から舌片部42側の端部に向かうに従って、次第に小さくなるように形成されている。舌片部42に形成された切欠44は、舌片部42の長手方向の寸法が、その基端部から先端部に向かうに従って、次第に小さくなるように形成されている。
【0019】
第1の保持部4の全長は、蛍光灯3を保持したときの軸方向の保持力に相関するものであり、蛍光灯3の管径の3倍以上が望ましい。舌片部42の外周面の中央部には、本交換具1に対して、保持した蛍光灯3のランプピン32・33の方向を調整するための目印45が形成されている。第1の保持部4は、上述したような構成に限られるものではなく、鉄やアルミニウム等で生成された金属薄板を曲げ加工することにより製作されたものであってもよい。また、樋状部41と舌片部42をそれぞれ別々の部品として構成したものであってもよい。
【0020】
(第2の保持部)
第2の保持部5は、第1の保持部4と同様に、蛍光管31の管径に対して0.5〜1mm程度小さい内径の塩ビパイプを用いて製作されており、上方に開口51が形成され、この開口51から押し入れられた蛍光灯3を保持するようになっている。開口51は、蛍光灯3を傷付けることなくスムーズに押し入れ可能であって、押し入れた蛍光灯3が当該開口51から脱離しないように形成されており、開口51両縁の寸法を蛍光管31の管径に対して1mm程度小さくすることが望ましい。第2の保持部5は、第1の保持部4と共に蛍光灯3を保持した際に、蛍光灯3がこの2箇所でバランス良く保持されるように、第1の保持部4に対してその長手方向に所定の間隔離間して設けられている。第2の保持部5は、上述したような構成に限られるものではなく、第1の保持部4と同様に、金属鋼板を曲げ加工することにより製作されたものであってもよい。
【0021】
(ソケット当接部)
ソケット当接部6は、ソケット21・22のケース部24の外周曲面の外径と略等しい内径の塩ビパイプを用いて製作されており、第1の保持部4及び第2の保持部5を蛍光灯3の着脱位置に位置させると、その内面が一対のソケット21・22のうち、どちらか一方のソケットのケース部24の外周曲面と当接するように構成されている。ソケット当接部6は、上方が開口された半円筒状に形成されており、その内面には、外径をソケット当接部6の内径と略等しく設定した第1の保持部4及び第2の保持部5が、所定間隔を離間してケース部24の外周曲面の中心軸と同軸上に配設されている。ソケット当接部6の一端部には、ケース部24の外周曲面と当接させるための外周曲面当接部61が、舌片部42の基端部が位置する側の縁部から、周方向に所定の角度(例えば、30°)の範囲において、第1の保持部4に対して第2の保持部5が位置する側とは反対側に突出するように形成されている。ソケット当接部6の一端部において、外周曲面当接部61を除く部分は、樋状部41の切欠43の切断面に沿うように形成されている。
【0022】
(梁部及び操作部)
梁部7は、アルミ製の等辺山形鋼を用いて製作されており、ソケット当接部6に沿ってその下方に設けられている。梁部7の下方には、梁部7の撓みを防止するための補強部9が設けられている。補強部9は、アルミ製の型鋼を用いて製作されており、梁部7及び操作部8と連結できるように、断面がL字型の部材を略直角に接続したような形状となっている。操作部8は、高所に設置された蛍光灯用器具2に対して蛍光灯3を着脱する際に、蛍光灯用器具2の下方の床面から第1の保持部4、第2の保持部5及びソケット当接部6を操作するためのものである。操作部8は、アルミ製の角パイプを用いて製作されており、上記操作に際し、脚立等を用いることなく第1の保持部4、第2の保持部5及びソケット当接部6が蛍光灯用器具2に届くような長さに形成されている。操作部8は、第1の保持部4を容易に操作できるように、梁部7の長手方向において第1の保持部4の近傍に位置する箇所に接続されている。梁部7、操作部8及び補強部9は、このような構成に限られるものではなく、軽量であって、本交換具1の使用上、支障がない強度を有したものであればよい。なお、第1の保持部4、第2の保持部5、ソケット当接部6、梁部7、操作部8、及び補強部9は、ボルト10によって適宜連結されている。
【0023】
(蛍光灯の脱着手順)
次に、上記のように構成された本実施形態の蛍光灯交換具1を用いて、蛍光灯用器具2に対して蛍光灯3を着脱させる手順について説明する。図3は、本交換具を用いて蛍光灯用器具から蛍光灯を取り外す手順を示す。蛍光灯3は、一対のランプピン32・33が一対のソケット21・22の押し込み部25の挿入口に挿嵌され、蛍光灯用器具2に取り付けられているものとする。
【0024】
まず、図3(a)及び(b)に示すように、本交換具1を蛍光灯3に対して所定の角度D傾けた状態にして、第1の保持部4の切欠43・44が蛍光灯3の一方のソケット21側の側方に来るように位置させる。このような状態から、本交換具1を蛍光灯3の方向に移動させる。これにより、蛍光灯3は、第1の保持部4の中心方向に差し込まれる。本交換具1を上記箇所に位置できない場合は、蛍光灯3の中央付近に位置させてもよい。
【0025】
次に、図3(c)に示すように、蛍光灯3の中心軸と第1の保持部4の中心軸とが一致するまで本交換具1を旋回させる。これにより、蛍光灯3が、樋状部41と舌片部42の間に貫入されて第1の保持部4によって保持されると共に、開口51から押し入れられて第2の保持部5によって保持される。このとき、第1の保持部4及び第2の保持部5は蛍光灯3の着脱位置に位置され、ソケット当接部6の外周曲面当接部61は、ソケット21のケース部24の外周曲面と当接する。本交換具1を蛍光灯3の中央付近に位置させた場合には、本交換具1をソケット21側に移動させながら旋回させることで、外周曲面当接部61を上記箇所に当接させることができる。
【0026】
次に、図3(d)に示すように、本交換具1を他方のソケット22側に押し込む。これにより、蛍光灯3のランプピン32が、ソケット21の押し込み部25の挿入口から離脱される。このとき、外周曲面当接部61がソケット21のケース部24の外周曲面を摺動するので、本交換具1を上記方向へ確実に押し込むことができる。次に、図3(e)に示すように、ソケット21の押し込み部25の挿入口からランプピン32を離脱させた状態で、本交換具1の離脱させたランプピン32側を下方にずらす。次に、図3(f)に示すように、ソケット22の押し込み部25の挿入口からランプピン33を抜き出す。以上の動作を行うことにより、蛍光灯3を蛍光灯用器具2から取り外すことができる。
【0027】
図4は、本交換具を用いて蛍光灯用器具に蛍光灯を取り付ける手順を示す。まず、図4(a)に示すように、蛍光灯用器具2に取り付ける蛍光灯3を第1の保持部4及び第2の保持部5に保持させる。このとき、舌片部42に形成した目印45によって、ランプピン32・33の方向調整を行っておく。次に、本交換具1を操作して、ランプピン33を一方のソケット22の押し込み部25の挿入口に挿嵌し、蛍光灯3をこのソケット22側の方向へ押し込ながら、ランプピン32を他方のソケット21の押し込み部25の挿入口に挿嵌する。これにより、蛍光灯3を蛍光灯用器具2に取り付けることができ、蛍光灯用器具2の電源投入時には、蛍光灯3が点灯する。
【0028】
次に、図4(b)に示すように、第1の保持部4の切欠43・44付近を支点に回転させるように力を加えて、開口51を通して第2の保持部5から蛍光灯3を取り外す。次に、図4(c)及び(d)に示すように、本交換具1を蛍光灯3に対して所定の角度Dまで旋回させて、切欠43・44を通して第1の保持部4から蛍光灯3を取り外す。これにより、図4(f)に示すように、蛍光灯3を本交換具1から取り外すことができる。
【0029】
本実施形態に係る蛍光灯交換具1によれば、複雑な操作を行うことなく簡単且つ迅速に、蛍光灯3を第1の保持部4及び第2の保持部5に保持させることができる。これにより、蛍光灯3を保持した状態で、操作部8を用いて蛍光灯3をソケット21・22に押し込むことにより、高所に設置された蛍光灯用器具2に対して、脚立や椅子等に乗ることなく、蛍光灯3を容易に着脱することが可能になる。また、蛍光灯用器具2に装着された蛍光灯3を第1の保持部4及び第2の保持部5に保持させる際に、蛍光灯3に無理な力が作用することがなく、蛍光灯3を傷つけることがない。また、部品数が少なく構造が簡単であると共に、各構成部品に塩ビパイプや鋼製型材等、入手しやすく安価な部材を用いているので、製作コストを低減でき、手入れが不要である。さらに、重量が軽いので、本交換具1を操作し易い。
【0030】
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態に係る蛍光灯交換具について図5乃至図8を参照して説明する。図5及び図6は、本実施形態に係る蛍光灯交換具の外観構成を示す。操作部8をその軸線を中心に回転自在に設け、操作部8の回転操作によって、いずれか一方のソケットの端面と当接したソケット当接部6が第1の保持部4の長手方向に対してスライドするように構成し、保持した蛍光灯3をそのソケットから離脱させるようにした点で第1の実施形態と相違する。また、本実施形態では、第1の保持部4及び第2の保持部5を一体的に構成して保持ユニット11として設けている。本交換具1は、押し込み式ソケットが平面タイプの場合にのみ適用される。
【0031】
(保持ユニット)
保持ユニット11は、蛍光管31の管径に対して0.5〜1mm程度小さい内径の塩ビパイプを用いて製作されており、上記第1の保持部4の樋状部41の一端側が、上記第2の保持部5に延在するように形成されたものである。従って、保持ユニット11は、第1の実施形態に記載の第1の保持部4及び第2の保持部5と同等の構成を有しており、樋状部41、舌片部42、切欠43・44、開口51等の構成についても上記と同等である。また、第1の保持部4及び第2の保持部5と同様に、保持ユニット11の外径は、ソケット当接部6の内径と略等しく設定されている。
【0032】
(操作部)
操作部8は、梁部7と補強部9を介して固定される中空状の固定用スリーブ81と、固定用スリーブ81に対して回転自在に貫入される回転用ポール82とで構成される。固定用スリーブ81は、回転用ポール82の外径と略等しい内径の塩ビパイプを用いて製作されており、補強部9と固定できるような長さに形成されている。回転用ポール82は、アルミ製のパイプを用いて製作されており、上述のように蛍光灯用器具2に届くような長さに形成されている。回転用ポール82の上端部には、回転用ポール82とソケット当接部6と連結させるために、キャップ83を設けている。このキャップ83は、回転用ポール82に対して回転しないように固定されている。
【0033】
(ソケット当接部)
ソケット当接部6は、その内面が保持ユニット11の外面に係合するようになっており、周方向の中央には、その長手方向に沿って長孔62が形成されている。長孔62には、ソケット当接部6の肉厚より若干大きい厚みの円筒状スペーサ63が設けられており、上記保持ユニット11がこのスペーサを介してボルト10によって梁部7と固定されている。ソケット当接部6は、回転用ポール82を反時計周りに回転させると、保持ユニット11に対して舌片部42が位置する側の方向(舌片部42側方向)にスライドするように、回転用ポール82のキャップ83と回転用ポール82の中心軸に対して偏心した位置で連結されている。また、本実施形態では、ソケット当接部6の一端部には、第1の実施形態の記載と同様の内容に加えて、いずれか一方のソケットのケース部24の内方端面と当接させるための端面当接部64が、ソケット当接部6を舌片部42側方向にスライドさせる前の状態(第1の状態)において、縁部から延出して舌片部42を覆うように形成されている。端面当接部64の外周曲面当接側の端面は、図6(a)及び(b)に示すように、第1の状態において、保持ユニット11の舌片部42側の端面と略同一平面上にあり、図6(e)及び(f)に示すように、ソケット当接部6を舌片部42側方向にスライドさせた状態(第2の状態)において、保持ユニット11の舌片部42側の端面から突出する。また、上述の目印45を端面当接部64の外周面の中央部に形成している。
【0034】
(蛍光灯の脱着手順)
次に、上記のように構成された本実施形態の蛍光灯交換具1を用いて、蛍光灯用器具2に対して蛍光灯3を着脱させる手順について説明する。図7は、本交換具を用いて蛍光灯用器具から蛍光灯を取り外す手順を示す。まず、図7(a)及び(b)に示すように、本交換具1を第1の状態にすると共に、蛍光灯3に対して所定の角度D傾けた状態にして、保持ユニット11の切欠43・44が蛍光灯3の一方のソケット21側の側方に来るように位置させる。このような状態から、本交換具1を蛍光灯3の方向に移動させる。これにより、蛍光灯3は、保持ユニット11の中心方向に差し込まれる。本交換具1を上記箇所に位置できない場合は、蛍光灯3の中央付近に位置させてもよい。
【0035】
次に、図7(c)に示すように、蛍光灯の中心軸と保持ユニット11の中心軸とが一致するまで本交換具1を旋回させる。これにより、蛍光灯3が、樋状部41と舌片部42の間に貫入されると共に、開口51から押し入れられて保持ユニット11よって保持される。このとき、保持ユニット11は蛍光灯3の着脱位置に位置され、ソケット当接部6の外周曲面当接部61は、ソケット21のケース部24の外周曲面と当接し、ソケット当接部6の端面当接部64は、ソケット21のケース部24の内方端面と当接する。本交換具1を蛍光灯3の中央付近に位置させた場合には、本交換具1をソケット21側に移動させながら旋回させることで、外周曲面当接部61及び端面当接部64を上記箇所に当接させることができる。
【0036】
次に、図7(d)に示すように、回転用ポール82を反時計周りに回転させて本交換具1を第2の状態にする。これにより、端面当接部64の外周曲面当接側の端面が、保持ユニット11の舌片部42側の端面から突出し、端面当接部64がソケット21のケース部24の内方端面と当接していることから、保持ユニット11が他方のソケット22側の方向に移動する。これにより、保持した蛍光灯3がソケット22側の方向に押し込まれ、蛍光灯3のランプピン32が、ソケット21の押し込み部25の挿入口から離脱される。
【0037】
図7(e)及び図7(f)に示す内容はそれぞれ、図4(e)及び図4(f)を示して説明した内容と同様である。以上の動作を行うことにより、蛍光灯3を蛍光灯用器具2から取り外すことができる。
【0038】
図8は、本交換具を用いて蛍光灯用器具に蛍光灯を取り付ける手順を示す。まず、図8(a)に示すように、本交換具1を第1の状態にして、蛍光灯用器具2に取り付ける蛍光灯3を保持ユニット11に保持させる。このとき、目印45によって、ランプピン32・33の方向調整を行っておく。次に、本交換具1を操作して、ランプピン33を一方のソケット22の押し込み部25の挿入口に挿嵌し、蛍光灯3をこのソケット22側の方向へ押し込ながら、ランプピン32を他方のソケット21の押し込み部25の挿入口に挿嵌する。
【0039】
ここで、ランプピン32を挿嵌し難い場合には、まず、ソケット当接部6の端面当接部64をソケット21のケース部24の内方端面と当接させた状態で、回転用ポール82を反時計周りに回転させて本交換具1を第2の状態にする。これにより、保持した蛍光灯3がソケット22側の方向に押し込まれ、ランプピン32の挿嵌スペースが確保される。次に、外周曲面当接部61をソケット21のケース部24の外周曲面と当接させた状態で、回転用ポール82を時計周りに回転させて本交換具1を第1の状態に戻すことで、ランプピン32がソケット21の押し込み部25の挿入口に挿嵌される。以上の動作を行うことにより、蛍光灯3を蛍光灯用器具2に取り付けることができ、蛍光灯用器具2の電源投入時には、蛍光灯3が点灯する。
【0040】
次に、図8(b)に示すように、保持ユニット11の切欠43・44付近を支点に回転させるように力を加えて、開口51から蛍光灯3を抜け出させる。次に、図8(c)及び(d)に示すように、本交換具1を蛍光灯3に対して所定の角度Dまで旋回させて、切欠43・44から蛍光灯3を抜け出させる。これにより、図8(f)に示すように、蛍光灯3を本交換具1から取り外すことができる。
【0041】
本実施形態に係る蛍光灯交換具1によれば、保持ユニット11を蛍光灯3の脱着位置に位置決めした状態で、回転用ポール82を回転させると、蛍光灯3を一方のソケット21から離脱させることができるので、操作部8の周辺に障害物等があり、蛍光灯用器具2に装着された蛍光灯3をソケット22に押し込むように操作部8を操作することができない場合であっても、蛍光灯3を取り外すことが可能になる。
【0042】
(第3の実施形態)
本発明の第3の実施形態に係る蛍光灯交換具について図9乃至図12を参照して説明する。図9及び図10は本実施形態に係る蛍光灯交換具の外観構成を示す。本交換具1は、操作部8を回動自在に軸支し、操作部8の回動操作によって、いずれか一方のソケットの端面と当接したソケット当接部6が第1の保持部4の長手方向に対してスライドするように構成した点で第2の実施形態と相違する。また、本実施形態では、第2の実施形態に記載のソケット当接部6を長手方向の略中央で分割して、開口51側の部分65と舌片部42側の部分66で構成し、外周曲面当接側及び端面当接部64が形成された舌片部42側の部分66のみをスライド自在としている。本交換具1は、第2の実施形態と同様に、押し込み式ソケットが平面タイプの場合にのみ適用される。
【0043】
(操作部)
操作部8は、梁部7と補強部9を介して固定される固定用ケース84と、固定用ケース84に対して回動自在に軸支された回動用ポール85とで構成される。固定用ケース84は、アルミ製の溝形鋼を用いて製作されており、底部86と底部86から垂直に延出する一対の側壁87・88によって、断面がコの字状になっている。一対の側壁87・88の内面間の寸法は、回動用ポール85の断面における平行な外面間の最大寸法より大きく設定されている。固定用ケース84は、片側の側壁87が、補強部9における梁部7に対して略直角に延出した部分と連結され、開口部分が、操作部8の長手方向及び保持ユニット11の長手方向のいずれにも垂直な方向に向くように設けられている。回動用ポール85は、アルミ製のパイプを用いて製作されており、上述のように蛍光灯用器具2に届くような長さに形成されている。回動用ポール85は、固定用ケース84の一対の側壁87・88間に配置される共に、固定用ケース84の底部86と支点89で回動自在に軸支されている。回動用ポール85には、固定用ケース84の側壁87と当接させることにより、回動用ポール85が梁部7と略直角になるように付勢する引張コイルばね90が設けられている。
【0044】
ソケット当接部6の舌片側42側の部分66は、引張コイルばね90の付勢力に抗して回動用ポール85を回動させると、舌片部42側方向にスライドするように、回動用ポール85の上端部と連結されている。第2の実施形態と同様に、端面当接部64の外周曲面当接側の端面は、図9(a)及び(b)に示すように、第1の状態において、保持ユニット11の舌片部42側の端面と略同一平面上にあり、図10(e)及び(f)に示すように、第2の状態において、保持ユニット11の舌片部42側の端面から突出する。
【0045】
(蛍光灯の脱着手順)
次に、上記のように構成された本実施形態の蛍光灯交換具1を用いて、蛍光灯用器具2に対して蛍光灯3を着脱させる手順について説明する。図11は、本交換具を用いて蛍光灯用器具から蛍光灯を取り外す手順を示す。図11(a)乃至図11(c)に示す内容はそれぞれ、図7(a)乃至図7(c)を示して説明した内容と同様である。次に、図11(d)に示すように、回動用ポール85を時計周りに回動させて本交換具1を第2の状態にする。これにより、保持した蛍光灯3が他方のソケット22側の方向に押し込まれ、蛍光灯3のランプピン32が、ソケット21の押し込み部25の挿入口から離脱される。図11(e)及び図11(f)に示す内容はそれぞれ、図4(e)及び図4(f)を示して説明した内容と同様である。以上の動作を行うことにより、蛍光灯3を蛍光灯用器具2から取り外すことができる。
【0046】
図12は、本交換具を用いて蛍光灯用器具に蛍光灯3を取り付ける手順を示す。まず、図12(a)に示すように、蛍光灯3を保持ユニット11に保持させた状態で、ランプピン33を一方のソケット22の押し込み部25の挿入口に挿嵌し、蛍光灯3をこのソケット22側の方向へ押し込ながら、ランプピン32を他方のソケット21の押し込み部25の挿入口に挿嵌する。
【0047】
ここで、ランプピン32を挿嵌し難い場合には、まず、ソケット当接部6の端面当接部64をソケット21のケース部24の内方端面と当接させた状態で、回動用ポール85を時計周りに回動させて本交換具1を第2の状態にする。次に、外周曲面当接部61をソケット21のケース部24の外周曲面と当接させた状態で、回動用ポール85を反時計周りに回動させて本交換具1を第1の状態に戻すことで、ランプピン32がソケット21の押し込み部25の挿入口に挿嵌される。以上の動作を行うことにより、蛍光灯3を蛍光灯用器具2に取り付けることができる。
【0048】
図12(b)乃至図12(e)に示す内容はそれぞれ、図8(b)乃至図8(e)を示して説明した内容と同様であり、これによって、蛍光灯3を本交換具1から取り外すことができる。
【0049】
なお、本発明は、上記各種実施形態の構成に限られず、発明の趣旨を変更しない範囲で種々の変形が可能である。図13に示すように、梁部7を上述した補強部9のような形状にして、梁部7自体でその撓みを防止するようにしたものであってもよい。また、第1の保持部4及び第2の保持部5の内面に、内径を種々に設定して第1の保持部4及び第2の保持部5と同等に形成した調整アダプタを着脱自在に設けて、様々な管径の蛍光灯3に対応できるように構成したものであってもよい。また、樋状部41及び舌片部42が蛍光管31の外周面に当接したときの当接箇所を変更して、本交換具1を蛍光灯3の斜め下に位置させた状態から蛍光灯3の方向に移動させた場合であっても、蛍光灯3が第1の保持部4の中心方向に差し込まれるようにしたものであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る蛍光灯交換具を示す斜視図。
【図2】(a)は同蛍光灯交換具を示す平面図、(b)は(a)の立面図、(c)は(b)の矢視A方向の側面図、(d)は(b)の矢視B方向の側面図。
【図3】(a)乃至(f)は同蛍光灯交換具を用いて蛍光灯用器具から蛍光灯を取り外す手順を示す図。
【図4】(a)乃至(e)は同蛍光灯交換具を用いて蛍光灯用器具に蛍光灯を取り付ける手順を示す図。
【図5】本発明の第2の実施形態に係る蛍光灯交換具を示す斜視図。
【図6】(a)は第1の状態での同蛍光灯交換具を示す平面図、(b)は(a)の立面図、(c)は(b)の矢視A方向の側面図、(d)は(b)の矢視B方向の側面図、(e)は第2の状態での同蛍光灯交換具を示す平面図、(f)は(e)の立面図。
【図7】(a)乃至(f)は同蛍光灯交換具を用いて蛍光灯用器具から蛍光灯を取り外す手順を示す図。
【図8】(a)乃至(e)は同蛍光灯交換具を用いて蛍光灯用器具に蛍光灯を取り付ける手順を示す図。
【図9】本発明の第3の実施形態に係る蛍光灯交換具を示す斜視図。
【図10】(a)は第1の状態での同蛍光灯交換具を示す平面図、(b)は(a)の立面図、(c)は(b)の矢視A方向の側面図、(d)は(b)の矢視B方向の側面図、(e)は第2の状態での同蛍光灯交換具を示す平面図、(f)は(e)の立面図。
【図11】(a)乃至(f)は同蛍光灯交換具を用いて蛍光灯用器具から蛍光灯を取り外す手順を示す図。
【図12】(a)乃至(e)は同蛍光灯交換具を用いて蛍光灯用器具に蛍光灯を取り付ける手順を示す図。
【図13】梁部自体でその撓みを防止するように構成した蛍光灯用器具を示す斜視図。
【符号の説明】
【0051】
1 蛍光灯交換具
2 蛍光灯用器具
3 蛍光灯
4 第1の保持部
5 第2の保持部
6 ソケット当接部
7 梁部
8 操作部
21、22 ソケット
41 樋状部
42 舌片部
43、44 切欠
51 開口
81 固定用スリーブ
82 回転用ポール
84 固定用ケース
85 回動用ポール
90 引張コイルばね

【特許請求の範囲】
【請求項1】
押し込み可能な一対のソケットが対向状態に並ぶ蛍光灯用器具に対し、蛍光灯を着脱するために用いられる蛍光灯交換具であって、
蛍光灯の外周面と当接する樋状部と、当該樋状部の溝の一端部に略対向して設けられ、蛍光灯の外周面と当接する舌片部からなり、当該樋状部と舌片部の間に貫入された蛍光灯を保持する第1の保持部と、
前記第1の保持部に対してその長手方向に所定の間隔離間して設けられ、上方に開口が形成されて当該開口から押し入れられた蛍光灯を保持する第2の保持部と、
前記第1の保持部に対して前記第2の保持部が位置する側とは反対側に突出し、当該第1の保持部及び第2の保持部を蛍光灯の着脱位置に位置させると、前記一対のソケットのうち、どちらか一方のソケットの少なくとも外周面と当接するソケット当接部と、
前記第1の保持部、第2の保持部及びソケット当接部を取り付けるための梁部と、
前記梁部と略直角に連結され、蛍光灯を着脱する際に前記第1の保持部、第2の保持部及びソケット当接部を操作するための棒状の操作部とを備え、
前記第1の保持部には、その長手方向に所定の角度だけ相対的に傾けた状態の蛍光灯を当該第1の保持部内方に差し込むための切欠が形成されており、
前記切欠から蛍光灯を前記第1の保持部内方に差し込ませ、蛍光灯の中心軸と当該第1の保持部の中心軸とが一致するまで蛍光灯に対して相対的に旋回させると、蛍光灯が前記樋状部と舌片部の間に貫入されて当該第1の保持部によって保持されると共に、前記開口から押し入れられて前記第2の保持部よって保持されることを特徴とする蛍光灯交換具。
【請求項2】
前記操作部は、前記梁部と固定される中空状の固定用スリーブと、前記固定用スリーブに対して回転自在に貫入される回転用ポールとを有し、
前記ソケット当接部は、前記第1の保持部の長手方向に対してスライド自在に設けられ、前記回転用ポールを回転させると上記方向にスライドするように、当該回転用ポールとその中心軸に対して偏心した位置で連結され、
蛍光灯が前記第1の保持部及び第2の保持部によって保持され、前記ソケット当接部が前記一方のソケットの内方端面と当接した状態で、前記回転用ポールを所定の方向に回転させると、当該ソケット当接部が上記方向において当該第1の保持部に対して当該第2の保持部が位置する側とは反対側にスライドすることにより、当該第1の保持部及び第2の保持部が他方のソケット側の方向に移動し、蛍光灯を前記一方のソケットから離脱させることができることを特徴とする請求項1に記載の蛍光灯交換具。
【請求項3】
前記操作部は、前記梁部と固定される固定用ケースと、前記固定用ケースに対して回動自在に軸支された回動用ポールとを有し、
前記回動用ポールには、当該回動用ポールが前記梁部と略直角になるように付勢する引張コイルばねが設けられ、
前記ソケット当接部は、前記第1の保持部の長手方向に対してスライド自在に設けられ、前記回動用ポールを回動させると上記方向にスライドするように、当該回動用ポールと連結され、
蛍光灯が前記第1の保持部及び第2の保持部によって保持され、前記ソケット当接部が前記一方のソケットの内方端面と当接した状態で、前記回動用ポールを前記引張コイルばねの付勢力に抗して回動させると、当該ソケット当接部が上記方向において当該第1の保持部に対して当該第2の保持部が位置する側とは反対側にスライドすることにより、当該第1の保持部及び第2の保持部が他方のソケット側の方向に移動し、蛍光灯を前記一方のソケットから離脱させることができることを特徴とする請求項1に記載の蛍光灯交換具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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