説明

蛍光発光ビーズの観測方法

【課題】使用者の体から運動粘着性蛍光測定パッチを容易に取り外せ、交換できること。
【解決手段】使用者の体に埋め込んだ蛍光発光ビーズを観測する方法は、運動的粘着性蛍光測定パッチの接着プレートを使用者の体に取り外し可能に付着させることを含む。運動粘着性蛍光測定パッチの光学プレートが蛍光発光ビーズと有効に整列するように、付着した接着プレートに光学プレートを運動的に取り付け、次いで、発光体から入射光を放射することによって蛍光発光ビーズを観測し、蛍光発光ビーズから放射された蛍光を光検出器で検出し、さらに、付着した接着プレートから光学プレートを外し、光学プレートを運動的に再取り付けする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この出願は、概略的には医療装置に関し、特に、蛍光分析技術を使用した医療装置および方法に関する。
【背景技術】
【0002】
体液中の、例えばグルコースなどの検体を観測する(例えば、検出および測定またはいずれか一方)様々な装置および方法が、医療関係者や一般の人々の両者に利用されている。例えば、血中グルコースを観測するための測光を基本とした装置と電気化学を基本とした装置ならびに方法が、糖尿病を治療するのに幅広く使用されるようになった。
【0003】
体液中の検体を検出して測定するように設計された蛍光分析技術も報告されている。例えば、米国特許第5,342,789号、米国特許第6,040,194号、および米国特許第6,232,130号は、血液または他の体液中のグルコース濃度を定量化するのに適したものを含めて、様々なそうした技術に関連する生体内センサを説明している。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的としては、使用者の体から運動粘着性蛍光測定パッチを容易に取り外せ、交換することができることが望まれている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、接着プレートと、光学プレートとを有し、この光学プレートは、剛性部材と、この剛性部材に取り付けられ、蛍光発光ビーズによって吸収される光を放射するように構成された発光体と、前記剛性部材に取り付けられ、前記蛍光発光ビーズから放射された蛍光を検出するように構成された光検出器とを有する運動粘着性蛍光測定パッチを用いて、使用者の体に埋め込んだ前記蛍光発光ビーズを観測する方法であって、前記運動粘着性蛍光測定パッチの前記接着プレートを使用者の体に取り外し可能に付着させる付着ステップと、前記光学プレートが、前記蛍光発光ビーズと有効に整列するように、付着した前記接着プレートに光学プレートを運動的に取り付ける取付ステップと、前記発光体から入射光を放射することによって蛍光発光ビーズを観測し、前記蛍光発光ビーズから放射された蛍光を前記光検出器で検出する観測ステップとを有すること特徴とする。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
本発明の原理を利用した、説明に役立つ実施形態が記載された以下の詳細な説明を参照して、本発明の特徴と利点をよりよく理解することができる。
【0007】
図1は、本発明の様々な実施形態に関連した、蛍光発光ビーズ10、発光体12、および光検出器14の間の相互作用を示す概略図である。蛍光発光ビーズ10は、(発光体12から放射された)入射光ILを吸収した結果として蛍光FLを放射する少なくとも1つの蛍光反応物質(例えば蛍光染料)を含み、その放射した蛍光FLの特性は、蛍光発光ビーズに至る(例えば、接触している)検体の濃度に依存する。そのような蛍光発光ビーズに含まれる反応物質、ならびに検体と通じている場合の反応物質の挙動は、米国特許第5,342,789号、米国特許第6,040,194号、および米国特許第6,232,130号に記載されており、それらの特許は参照することで本願に完全に組み込まれる。蛍光発光ビーズ10は、例えばアルギン酸塩などの封入材料を含んでもよい。
【0008】
図2は、本発明の様々な実施形態に関連した、使用者の体Bに埋め込まれた蛍光発光ビーズ20、発光体22、および光検出器24の間の相互作用を示す概略図である。図2に示した使用者の体Bの部分は、角質層部分SC、表皮部分E、および真皮部分Dを含む。
【0009】
蛍光発光ビーズ10と同様に、蛍光発光ビーズ20は、(発光体22から放射された)入射光ILを吸収した結果として蛍光FLを放射する少なくとも1つの蛍光反応物質(例えば蛍光染料)を含み、その放射した蛍光の特性は、発光体から蛍光発光ビーズに至る光路上の検体濃度に依存する。
【0010】
図2は、使用者の体Bに埋め込んだ蛍光発光ビーズ20を示している。このような状況で、入射光ILおよび蛍光FLは、入射光ILが使用者の体Bを通って蛍光発光ビーズ20に到達することができ、蛍光FLが使用者の体を通って光検出器24に到達することができるような波長と強度になっている。蛍光発光ビーズ20は、少なくとも1つの蛍光反応物質を含み、蛍光FLの所定の特性が使用者の体B内の体液検体濃度(例えばグルコース濃度)に応じて変化するように構成されている。
【0011】
図3Aは、本発明の典型的な実施例による、使用者の体Bに埋め込んだ蛍光発光ビーズFBとともに使用する粘着性の蛍光測定パッチ100の簡略化した断面図であり、体Bには、角質層部分SC、表皮部分E、および真皮部分Dが含まれる。図3Aでは、粘着性蛍光測定パッチ100は、使用者の体Bに取り外し可能に付着されており、無線周波数信号RFを介して遠隔モジュール200と通信している。粘着性蛍光測定パッチ100は、使用者の体Bに取り外し可能に付着できるよう構成された接着シート102、接着シート102に取り付けた発光体104、同様に接着シート102に取り付けた光検出器106を有する。図3Aは、接着シート102に埋め込んだ発光体104および光検出器106を示しているが、発光体104および光検出器106の接着シート102への取り付けは、当業者に公知の任意の適切な形態をとることができる。
【0012】
蛍光発光ビーズFBは、例えば、約1mmから約4mmの範囲で使用者の皮膚の表面より下に埋め込むことができる。さらに、発光体104および光検出器106は、粘着性蛍光測定パッチ100が使用者の体Bに付着される(すなわち使用者の皮膚に付着される)場合に、例えば、0mmから10mmの範囲で使用者の皮膚の表面より上に配置することができる。
【0013】
簡潔にするために、図3Aには、接着シート、発光体、および光検出器のみを含むものとして粘着性蛍光測定パッチ100を示している。しかしながら、当業者が本開示を認識すれば、本発明による粘着性蛍光測定パッチ、運動粘着性蛍光測定パッチ、および運動粘着性蛍光バンドが、適切で有益な作用をもたらす電気的な構成部分や光学的な構成部分を有することが理解できる。この点について、図3Bは、図3Aの粘着性蛍光測定パッチおよび本発明の他の実施形態で使用するのに適した、発光体104と光検出器106を含む種々の電気素子および光学素子の動作上の相互作用を示す簡略化した系統図である。図3Bでは、図3Aと共通の要素あるいは物品は同じ表示となっている。
【0014】
図3Bに示すように、電気素子および光学素子には、電源モジュール108、無線周波数送信モジュール110、マイクロコントローラモジュール112、ドライバ/増幅器モジュール114、(使用者にフィードバックするための)ブザーモジュール116、および光学フィルタモジュール120が含まれる。発光体104は、例えば、ライトン社から入手可能な、部品番号LTST−C903TGKTの表面実装型LEDなど、波長が525nmの発光体であるLEDでもよい。光検出器106は、例えば、浜松ホトニクス社から入手可能な、部品番号S8745−01の光検出器でもよい。光学フィルタモジュール120は、例えば、600nmと700nmの帯域通過フィルタを含むことができる。マイクロコントローラモジュール112は、例えば、テキサスインスツルメンツ社から入手可能なMSP−430シリーズのマイクロコントローラでもよい。電源モジュール108は、例えば、再充電可能なあるいは再充電できないバッテリーモジュールであってもよい。図3Bに示すすべての電気素子および光学素子は、必要に応じて、プリント基板(PCB)に取り付けることができ、さらにそのプリント基板を接着シート102に取り付けることができる。
【0015】
それに加えて、本開示を知ったならば、当業者は、本発明の実施形態が蛍光発光ビーズ以外の適切な蛍光発光素子とともに使用できるように簡単に変更可能であることが分かる。例えば、そのような粘着性蛍光測定パッチは、米国特許第5,342,789号に記載の蛍光性注入オイルまたは蛍光タトゥーとともに使用することができ、この特許は、参照することによって本願に完全に組み込まれる。
【0016】
図3Aでは、蛍光発光ビーズFBは、使用者の体Bに組み込まれており、入射光ILを吸収した結果として蛍光FLを放射する少なくとも1つの蛍光反応物質を含んでいる。さらに、蛍光FLの特性は、蛍光発光ビーズFBと接触している検体の濃度に応じて変わる。したがって、粘着性蛍光測定パッチ100は、蛍光発光ビーズFBおよび遠隔モジュール200と連係して、使用者の体の体液中にある検体(例えば、血中グルコース)の濃度を測定するのに使用することができる。
【0017】
再度図3Aを参照すると、粘着性蛍光測定パッチ100の架空の光軸Xが破線で示されている。発光体104と光検出器106は、架空の光軸Xに対して所定の関係で接着シート102に取り付けられている。さらに、架空の光軸Xは、粘着性蛍光測定パッチが、(図3Aと同様に)使用者の体に取り外し可能に付着された場合に、蛍光発光ビーズFBに合わせた所定の並びで配置される。架空の光軸Xと蛍光発光ビーズFBの所定の並びは通常、例えば、−2mmから+2mm(+/−1mmから+/−2mm)の範囲の適切な整列公差を伴う。
【0018】
発光体104および光検出器106と架空の光軸Xとの所定の関係ならびに架空の光軸Xと蛍光発光ビーズFBとの所定の並置により、(i)発光体104から放射された入射光ILが蛍光発光ビーズFBに入射し、蛍光発光ビーズFBによって吸収され、(ii)蛍光発光ビーズFBから放射された蛍光FLが光検出器106で検出される(放射された光ILと蛍光FLは、簡潔化のために、図3Aでは(図1および図2と同様に)矢印で示している)。したがって、粘着性蛍光測定パッチ100を、入射光ILが蛍光発光ビーズFBに有効に到達し、同様に、蛍光FLが光検出器106に有効に到達するように、使用者の体Bの位置に容易に付着することができる。発光体104および光検出器106は、架空の光軸Xと適切な所定の関係をもって接着シート102に確実に取り付けられるので、発光体104および光検出器106と埋め込んだ蛍光発光ビーズFBとの間で光路上の有効な整列が得られ、使用中に維持される。
【0019】
図3Aは、架空の光軸Xに関して対称に配置された発光体104および光検出器106を示しているが、このような対称性は必ずしも必要ではないことに留意すべきである。さらに、発光体104および光検出器106と架空の光軸Xとの所定の関係、ならびに架空の光軸Xと蛍光発光ビーズFBとの所定の並置により、光検出器が受け取る蛍光発光ビーズからの反射光の量が相対的に最小化され、一方、光検出器が受け取る蛍光の量が相対的に最大化されることが可能である。
【0020】
接着シート102は、例えば、市販の粘着剤を有する接着シートを含む、当業者に公知である任意の適切な接着シートであってもよい。さらに、本発明の実施形態で使用する接着シートは、最上層と、最上層の少なくとも一部に配置された少なくとも1つの接着下層とを有することができる。
【0021】
接着シートで使用する最上層と接着下層は、単面接着層、両面接着層、移動接着層、および非接着層を任意で適切に組み合わせることができる。単面および両面接着層は、圧力が加わった場合に、使用者の体の表面に取り外し可能に付着するという点で、粘着型であってもよい。通常の粘着剤層は、アクリル、天然ゴム、合成ゴム、およびシリコンポリマーをベースとしたものを含む。適切な粘着剤層は、例えば、商品名ARcare(登録商標)でペンシルベニア州(ニュージャージー州)グレンロックに所在のアドヒーシブズリサーチ社から市販されている。
【0022】
接着シートの最上層および接着下層は、透明でも不透明でもよく、通常可撓性を有する。最上層および接着下層は、例えば、押し出しもしくは成型のポリマーフィルムから作られるか、あるいは織物もしくは不織物を使用して作られてもよいし、また弾性でも非弾性でもよい。さらにそれらは、例えば、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリエチレン、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン(ABS)、ポリウレタン、シリコン、および織物もしくは不織物を含む任意の適切な材料から作ることができる。適切なポリマーフィルムまたは織物は、例えば、ウイスコンシン州ニューベルリンに所在のTekra社から購入することができる。
【0023】
必要に応じて、1つまたはそれ以上の裏地を使用して、本発明の実施形態で使用する接着シートのすべてまたは一部を覆うことができる。そのような裏地は通常、例えば、シリコン処理のポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン、あるいは紙で作られる。裏地は、フッ化炭素を基本にした化合物を有する適切な材料の表面を処理することで製造することもできる。粘着性蛍光測定パッチを使用する前に、裏地の1つあるいはすべては接着シートから剥がされる。適切な裏地は、例えば、イリノイ州ベットフォードパークに所在のRexam Release社から市販されている。
【0024】
本発明の実施形態で使用する接着シートは、任意の適切な厚さをとる。ただし、通常の制限を受けない厚さの範囲は、0.0005インチ(0.0127mm)から0.040インチ(1.016mm)である(接着シートに取り付けた発光体および光検出器の厚さを除く)。粘着性蛍光測定パッチの主面(すなわち、粘着性蛍光測定パッチが付着された際に使用者の体に対向する面)は、任意の適切な表面積であってよく、例えば、通常の表面積は、0.40平方インチ(2.58064cm)から4平方インチ(25.8064cm)の範囲にある。ただし、必要ならばより大きい面積を、例えば40平方インチ(258.064cm)を採用すれば良い。
【0025】
当業者に公知の任意で適切な発光体104および光検出器106が、本発明の実施形態による粘着性蛍光測定パッチに使用する場合もある。適切な発光体は、例えば、発光ダイオード(例えば、カリフォルニア州ミルピタスに所在のライトンテクノロジ社から市販の発光ダイオード)でもよい。適切な光検出器は、例えば、フォトダイオード(例えば、ニュージャージー州ブリッジウオータに所在の浜松ホトニクス社から市販のフォトダイオード)でもよい。
【0026】
図3Aでは、粘着性蛍光測定パッチ100は、無線周波数信号RFによって遠隔モジュール200と通信しているように示されている。しかし、本開示を知ったならば、当業者には、粘着性蛍光測定パッチと遠隔モジュールの間の通信を行うための他の適切な手段が、有線通信を含めて、使用可能であることが分かる。
【0027】
遠隔モジュール200は、発光体104と光検出器106を制御する能力や粘着性蛍光測定パッチ100から受信した情報を処理する能力を含む、任意の適切な能力を有することができる。例えば、遠隔モジュール200は、光検出器106で検出された蛍光を検体濃度に連続してあるいは間欠的に関係づける能力と、次いでその関係を使用してインシュリンポンプなどの他の装置を制御する能力とを有することができる。本発明の実施形態で使用するために、当業者によって変更可能である適切な遠隔コントローラは、(2003年9月4日にWO 03/071930 A2として公開された)国際出願第PCT/US03/05943号に記載されており、この国際出願は、参照することによって本願に完全に組み込まれる。
【0028】
当業者には、粘着性蛍光測定パッチ100が架空の光軸Xのまわりに1つの寸法で対称に(すなわち円形に)成形されているのが分かる。しかし、下記のように、本発明の他の実施形態による粘着性蛍光測定パッチは、それらの架空の光軸に関して非対称に成形(例えば、正方形、長方形、楕円形、または三角形に成形)すればよい。
【0029】
図4は、使用者の体B(すなわち使用者の前腕)に取り外し可能に取り付けた図3Aの粘着性蛍光測定パッチの部分的に切り取った簡略斜視図である。図3Aおよび図4の実施形態では、架空の光軸Xは、蛍光発光ビーズFBに合致している。さらに、架空の光軸Xは、粘着性蛍光測定パッチ100の中心を通っているので、粘着性蛍光測定パッチ100は、使用者の体Bに取り外し可能に付着された場合に、蛍光発光ビーズFBの上方でそれ自体中心に置かれる。しかし、本開示を知ったならば、粘着性蛍光測定パッチの位置により、(i)発光体104から放射された入射光ILが蛍光発光ビーズFBに入射し、蛍光発光ビーズFBによって吸収され、(ii)蛍光発光ビーズFBから放射された蛍光FLが光検出器106で検出されるようになる限りは、本発明による粘着性蛍光測定パッチが、必ずしも蛍光発光ビーズFBの上方で中心に置かれる必要はないことが当業者に理解できる。
【0030】
粘着性蛍光測定パッチ100は、(たとえ取り外し可能でも)使用者の体Bに付着されるので、発光体104および光検出器106は、基本的に蛍光発光ビーズFBに対して固定されている。
【0031】
使用者の体に付着された場合に、粘着性蛍光測定パッチ100は、例えば、使用者の体内の血中グルコース濃度を連続して観測するために使用することができる。このような状況で、粘着性蛍光測定パッチ100は、(数日から数ヶ月に渡る)蛍光発光ビーズFBの寿命までの間、必要に応じ、取り外して交換することができる。
【0032】
図5、6、7および8は、使用者の体(B)に埋め込んだ蛍光発光ビーズFBとともに使用する、本発明の典型的な実施形態による運動粘着性蛍光測定パッチ500の様々な簡略化した図である。運動粘着性蛍光測定パッチ500は、接着プレート502と光学プレート504を有する。
【0033】
以下に詳細に説明するように、接着プレート502と光学プレート504は、互いに合わせて運動的取り付けを素速くかつ正確に行い、互いから取り外し、そして互いに合わせて運動的再取り付けを行うことができるように構成されている。光学プレートを取り外し、次いで光学プレートを接着プレートに素速く再取り付けできるのは、使用者にとって有益である。例えば、入浴前に、接着プレートを使用者の体に付着させたまま、つまり接着プレートを頻繁に取り外し、次いで再調整し、そして再付着させる必要を回避しながら、光学素子を取り外し、保管したいと使用者は考える。入浴後に、使用者は、光学プレートを接着プレートに運動的取り付けにより素速くかつ正確に再び取り付けでき、したがって、運動粘着性蛍光測定パッチの様々な素子が、埋め込んだ蛍光発光ビーズと有効に整列した状態を維持する。さらに、接着プレートが使用者の体に付着される頻度を低減することにより、組織損傷の可能性を最小限にする。
【0034】
図5から図8を参照すると、接着プレート502は、剛体層508に配置された接着層506を有していることで、使用者の体(すなわち使用者の前腕)に取り外し可能に付着するように構成されている。しかし、この開示を知ったならば、本発明の実施形態で使用する接着プレートは、剛体層に配置された接着層に設計的に限定されるわけではなく、任意の適切な構成をとることができると当業者には分かる。
【0035】
(下記の剛性部材522と同様に)剛体層508は、それに限定されるわけではないが、例えば、金属、セラミック、射出成型樹脂(例えば、射出成型されたABS、ポリカーボネート、アクリル、スチレン、およびポリオレフィン)、およびそれらの組み合わせを含む任意の適切な材料から形成してもよい。接着層506は、図3Aおよび図4の実施形態の接着シートに関連して前述した粘着剤を含む、当業者に公知の任意の適切な材料から形成する場合もある。
【0036】
図5から図8の実施形態では、接着プレート502はまた、それを貫通する開口510、円錐形状の窪み部514、平坦面部516、およびスロット形状のくぼみ部518が配置された面512、ならびに2つの留めクリップ520aおよび520bを有する。
【0037】
(下記の図11と同様に)図7では、留めクリップ(520aおよび520bなどの)の閉じた状態を示すのに点線が使用され、留めクリップ(520aおよび520bなどの)の開いた状態を示すのに実線が使用されている。閉じた状態で、留めクリップ520aおよび520bは、接着プレート502と光学プレート504の間にクランプ力を作用させる。さらに、当業者によって理解されるように、図5、8、9および13において、点線は、これらの図で見て視界から隠れている部分を示すためにも使用されている。さらに破線は、図5、7、8、9、11および13において、対象となる種々の要素または部分の整列を示すのに使用されている。例えば、両端のプラス記号(+)で終端する一点鎖線は、図8および図13において、図示された実施形態で対象となる架空の光軸を示すのに使用されている。
【0038】
図5〜図9の実施形態では、光学プレート504は、面524を設けた剛性部材522を有する。また光学プレート504はまた、それぞれ剛性部材522に取り付けた発光体526および光検出器528を有する。発光体526は、蛍光発光ビーズFBによって吸収される光を放射するように構成されている。この点について、発光体および光検出器は、運動粘着性蛍光測定パッチの架空の光軸に対して所定の関係をもって光学プレートの剛性部材に取り付けることができ、接着プレートが使用者の体に取り外し可能に付着され、光学プレートが接着プレートに運動的に取り付けられた場合に、架空の光軸は、蛍光発光ビーズに対して所定の並びで配置される。
【0039】
光学プレート504はまた、面524に配置された第1の半球体530、第2の半球体532、および第3の半球体534と留めポスト536aおよび536bを有している。図8は、第1の半球体503、第2の半球体532、および第3の半球体534を明瞭に図示するために部分的に切り取った図を使用している。第1の半球体503、第2の半球体532、および第3の半球体534は、例えば研磨および硬化処理した鋼を含む任意の適切な材料から形成する場合もある。この開示を知ったならば、図示した半球体に代えて、例えば、一般的に言って、完全球体を含む「球状構成要素」を使用できると当業者には分かる。さらに、図5〜図11は、留めクリップと留めポストを示しているが、上記のクランプ力を作用させる他の適切な手段を留めクリップと留めポストに代えて使用する場合もある。
【0040】
図5から図8の実施形態では、接着プレート502および光学プレート504は、(i)面512に配置した円錐形状の窪み部514、スロット形状の窪み部518、および平坦面516と、(ii)光学プレート504の面524に配置された第1の半球体530、第2の半球体532、および第3の半球体534との間の運動的相互作用によって、互いに合わせて運動的取り付けを行い、互いから取り外し、そして互いに合わせて運動的再取り付けを行えるように構成されている。この点について、光学プレート504の面524は、接着プレート502の面512に対する対向面であることに留意すべきである。
【0041】
光学プレート504の接着プレート502への運動的取り付けは以下のように行われる。特に図6を参照して、留めクリップ520aおよび520bを留めポスト536aおよび536bに有効に係合させることで、光学プレート504が接着プレート502に固定されると、第1の半球体530、第2の半球体532、および第3の半球体534は、円錐形状の窪み部514、平坦面516、およびスロット形状の窪み部518にそれぞれ接触する。
【0042】
円錐形状の窪み部514は、第1の半球体530との3点接触をもたらし、平坦面516は、第2の半球体532との1点接触をもたらし、スロット形状の窪み部518は、第3の半球体534との2点接触をもたらす。この結果、円錐形状の窪み部514は、光学プレート504の運動を運動粘着性蛍光測定パッチのx軸、y軸、およびz軸方向に抑制するように働き、一方、スロット形状の窪み部518は、y軸まわりの運動(ピッチと言う)とz軸まわりの運動(ヨーと言う)を抑制するように働き、平坦面532は、x軸まわりの運動(ロールと言う)を抑制する。このようにして、6軸すべては1回で拘束されるので、この取り付け(および再取り付け)は、運動的(運動、または動的)取り付け(および運動的再取り付け)と呼ばれる。さらに運動的取り付けに関する説明は、光学台(通常、緩衝装置に支持された大型の剛性ブロック)用の光学取付台に関するものではあるが、米国特許第6,266,196号にあり、この特許は、参照することによって本願に完全に組み込まれる。
【0043】
接着プレート502を使用者の体(図7に示すように、例えば、使用者の前腕)に取り外し可能に付着させる場合に、図示した架空の光軸を、埋め込んだ蛍光発光ビーズと所定の関係で整列させるために注意を要することに留意すべきである。その後、光学プレート504が接着プレート502に運動的に取り付けられるか、または運動的に再取り付けされる場合に、光学プレート504は、有効な状態で使用できるように正確にかつ素速く整列される(すなわち、運動粘着性蛍光測定パッチが(i)発光体526から放射された入射光ILが蛍光発光ビーズFBに入射し、蛍光発光ビーズFBによって吸収されるようになり、(ii)蛍光発光ビーズFBから放射された蛍光FLが光検出器528で検出されるようになる所定の位置に整列される)。このように使用する際に、放射された入射光ILおよび蛍光FLは、開口510を通過する。ただし、入射光ILが蛍光発光ビーズFBに到達し、蛍光FLが光検出器528で検出されるための他の適切な手段を設けることもできるという意味で、開口(開口510など)がオプションであることに留意すべきである。例えば、接着プレート502を光透過性材料で構成してもよく、あるいは光の通過を可能にする厚さにしてもよい。
【0044】
図9、10および11は、使用者の体(B)に埋め込んだ蛍光発光ビーズFBとともに使用する本発明の別の実施形態による運動粘着性蛍光測定パッチ600の様々な概略図である。運動粘着性蛍光測定パッチ600は、接着プレート602と光学プレート604を有する。
【0045】
以下に詳細に説明するように、接着プレート602および光学プレート604は、互いに合わせて素速くかつ正確に運動的取り付けを行い、互いから取り外し、そして互いに合わせて運動的再取り付けを行うことができるように構成されている。
【0046】
図9から図11を参照すると、接着プレート602は、剛体層608に配置された接着層606を有していることで、使用者の体(例えば、使用者の前腕)に取り外し可能に付着できるように構成されている。図9から図11の実施形態では、接着層602はまた、それを貫通する開口610、第1の半球体614、第2の半球体616、および第3の半球体618が配置された面612、ならびに2つの留めクリップ620aおよび620bを有する。留めクリップ620aおよび620bは、例えば、樹脂、ばね鋼または弾性バンドから形成することができる。
【0047】
図11では、留めクリップ620aおよび620bの閉じた状態を示すために点線が使用され、実線は、留めクリップ620aおよび620bの開いた状態を示している。閉じた状態で、留めクリップ620aおよび620bは、接着プレート602と光学プレート604の間にクランプ力を作用させる。
【0048】
光学プレート604は、面624を設けた剛性部材622を有する。光学プレート604はまた、それぞれ剛性部材622に取り付けた発光体626と光検出器628を有する。発光体626は、蛍光発光ビーズFBによって吸収される光を放射するように構成され、光検出器628は、蛍光発光ビーズFBから放射された蛍光を検出するように構成されている。
【0049】
光学プレート604はまた、面624に配置した円錐形状の窪み部630、平坦面632、およびスロット形状の窪み部634と留めポスト636a、636bを有する。
【0050】
接着プレート602および光学プレート604は、(i)光学プレート604の面624に配置した円錐形状の窪み部630、スロット形状の窪み部634、および平坦面632と、(ii)接着プレート602の面612に配置された第1の半球体614、第2の半球体616、および第3の半球体618との間の運動的相互作用によって、互いに合わせて運動的取り付けを行い、互いから取り外し、そして互いに合わせて運動的再取り付けを行うことができるように構成されている。この点について、接着プレート602の面612は、光学プレート604の面624に対する対向面であることに留意すべきである。
【0051】
運動粘着性蛍光測定パッチ500および600では、(a)円錐形状の窪み部、スロット形状の窪み部、および平坦面と、(b)第1、第2、および第3の半球体の配置が異なっていることは、それらを比較することで明らかである。運動粘着性蛍光測定パッチ500では、円錐形状の窪み部、スロット形状の窪み部、および平坦面が接着プレートに含まれており、第1、第2、および第3の半球体は、光学プレートに含まれている。反対に、運動粘着性蛍光測定パッチ600では、円錐形状の窪み部、スロット形状の窪み部、および平坦面が光学プレートに含まれており、第1、第2、および第3の半球体は、接着プレートに含まれている。
【0052】
この比較により、概略的には、本発明の実施形態による運動粘着性蛍光測定パッチの接着プレートと光学プレートが、接着プレートと光学プレートのいずれかの面(すなわち接着プレートまたは光学プレートのいずれかの第1の面)に、接着プレートと光学プレートのもう一方の対向面に配置された第1の球状構成要素、第2の球状構成要素、および第3の球状構成要素とそれぞれ対向した関係で、独立して配置された円錐形状の窪み部、スロット形状の窪み部、および平坦面によって、互いに合わせて運動的取り付けを行い、互いから取り外し、そして互いに合わせて運動的再取り付けを行うことができるように構成されていることが分かる。言い換えると、円錐形状の窪み部、スロット形状の窪み部、および平坦面のそれぞれは、球状構成要素と対向する関係で配置されているが、必ずしもすべてが同じ面にある必要はない。したがって、円錐形状の窪み部、スロット形状の窪み部、および平坦面と第1、第2、および第3の球状構成要素とを接着プレートおよび光学プレートに配置する実施可能な組み合わせが8つある。
【0053】
光学プレート604の接着プレート602への運動的取り付けは、以下のように行われる。特に図11を参照して、留めクリップ620aおよび620bを留めポスト636aおよび636bに有効に係合させることで、光学プレート604が接着プレート602に固定されると、第1の半球体614、第2の半球体616、および第3の半球体618が、円錐形状の窪み部630、平坦面632、およびスロット形状の窪み部634と運動的取り付けによりそれぞれ接触する。そのような運動的接触とその利点は、図5〜図8の実施形態に関連して上述した通りである。
【0054】
図12は、本発明の典型的な実施形態による、使用者の体に埋め込んだ蛍光発光ビーズを観測する方法700の各段階を示す流れ図である。方法700は、ステップ710に示すように、運動粘着性蛍光測定パッチの接着プレートを使用者の体に取り外し可能に付着させることを含む。ステップ710において、運動粘着性蛍光測定パッチは、本明細書で説明した任意の適切な粘着性蛍光測定パッチを使用すればよい。
【0055】
次いで、ステップ720に示すように、運動粘着性蛍光測定パッチの光学プレートが接着プレートに運動的に取り付けられ、運動粘着性蛍光測定パッチ(すなわち、接着プレートと取り付けた光学プレート)は、蛍光発光ビーズと有効に整列する。
【0056】
次いで、ステップ730で、運動粘着性蛍光測定パッチの発光体から入射光を放射し、蛍光発光ビーズから放射された蛍光を運動粘着性蛍光測定パッチの光検出器を用いて検出することで、使用者の体に埋め込んだ蛍光発光ビーズが観測される。必要ならば、方法700は、接着プレートから光学プレートを取り外し、次いで光学プレートを接着プレートに運動的取り付けにより再び取り付けることを含むこともできる。
【0057】
図13は、本発明の典型的な実施形態による、使用者の体Bに埋め込んだ蛍光発光ビーズFBとともに使用する運動蛍光測定バンド800の説明図である。図13は、使用者の体Bの一部(すなわち使用者の前腕)を囲んで確実にかつ取り外し可能に配置された運動蛍光測定バンド800を示している。そのような位置決めは、例えば、少なくとも部分的に(i)ベルクロ(登録商標)ブランドのマジックテープ(登録商標)(ニューハンプシャー州マンチェスターに所在の米国ベルクロ社によって販売されている)、およびコーバン(登録商標)自着ラップ(ミネソタ州セントポールに所在の3M社によって販売されている)などの自己留め材料からなるか、または(ii)弾性材料からなる蛍光測定バンド800を形成する場合もある。さらに、一般的な留め具を使用して、本発明による蛍光測定バンドを使用者の体の一部を囲んで確実にかつ取り外し可能に配置する場合もある。
【0058】
運動蛍光測定バンド800は、使用者の体を囲んで確実にかつ取り外し可能に配置されるように構成されたバンド801、バンド801に取り付くように構成されたベースプレート802、および光学プレート804を有する。ベースプレート802は、留め具や接着剤の使用によるものを含む任意の適切な構成でバンド801に取り付ける場合もある。
【0059】
ベースプレート802と光学プレート804は、互いに合わせて運動的取り付けを素速くかつ正確に行い、互いから取り外し、そして互いに合わせて運動的再取り付けを行うことができるように構成されている。ベースプレート802は、それを貫通する開口810、円錐形状の窪み部814、平坦面816、およびスロット形状の窪み部818が配置された面812、ならびに2つの留めクリップ820aおよび820bを有する。
【0060】
光学プレート804は、面824を設けた剛性部材822を有する。光学プレート804はまた、それぞれ剛性部材822に取り付けられた発光体826と光検出器828を有する。発光体826は、蛍光発光ビーズFBによって吸収される光を放射するように構成され、光検出器828は、蛍光発光ビーズFBから放射された蛍光を検出するように構成されている。光学プレート804はまた、面824に配置された第1の半球体830、第2の半球体832、および第3の半球体834と、留めポスト836aおよび836bを有する。
【0061】
図13の実施形態では、ベースプレート802および光学プレート804は、(i)面812に配置された円錐形状の窪み部814、スロット形状の窪み部818、および平坦面816と、(ii)光学プレート804の面824に配置された第1の半球体830、第2の半球体832、および第3の半球体834との間の運動的相互作用によって、互いに合わせて運動的取り付けを行い、互いから取り外し、そして互いに合わせて再取り付けを行うことができるように構成されている。この点について、光学プレート804の面824は、ベースプレート802の面812に対する対向面であることに留意すべきである。
【0062】
ベースプレート802と光学プレート804の運動的相互作用(すなわち、運動的取り付けと運動的再取り付け)は、運動粘着性蛍光測定パッチ500および600に関して上述したものと基本的に同じである。この点について、円錐形状の窪み部、スロット形状の窪み部、および平坦面は、ベースプレートまたは光学プレートのいずれかの面に配置する場合があり、第1、第2、第3の半球体は、ベースプレートと光学プレートのもう一方の対向面に配置されることに留意すべきである。言い換えると、円錐形状の窪み部、スロット形状の窪み部、および平坦面の位置は、第1、第2、および第3の半球体の位置と入れ替える場合もある。
【0063】
本発明による運動蛍光測定バンドは、接着による組織損傷の危険性を最小にして使用者の体(例えば、使用者の前腕)から容易に取り外して、交換することができるという点で有益である。
【0064】
本発明を実施するに当たって、本明細書で説明した本発明の実施形態に対する様々な代替案を使用することができる。特許請求の範囲が本発明の範囲を定義することが意図され、これら特許請求の範囲の範囲内にある方法および構造とそれらの等価物をそれによって保護することが意図されている。
【図面の簡単な説明】
【0065】
【図1】本発明の様々な実施形態に関連した蛍光発光ビーズ、発光体、および光検出器の間の相互作用を示す概略図である。
【図2】本発明の様々な実施形態に関連した、使用者の体に埋め込んだ蛍光発光ビーズ、発光体、および蛍光を検出する光検出器の間の相互作用を示す概略図である。
【図3A】使用者の体に取り外し可能に付着した、本発明の典型的な実施形態による粘着性蛍光測定パッチの簡略化した断面図である。
【図3B】図3Aおよび本発明の他の実施形態の粘着性蛍光測定パッチで使用するのに適した、発光体および光検出器を含む様々な電気素子と光学素子の動作上の相互作用を示す簡略化した系統図である。
【図4】使用者の体(すなわち使用者の前腕)に取り外し可能に付着した図3Aの粘着性蛍光測定パッチの一部を切り取った簡略斜視図である。
【図5】本発明の典型的な実施形態による運動粘着性蛍光測定パッチの一部を切り取った簡略斜視図である。
【図6】取り付けた状態の接着プレートと光学プレートを示す(線A−Aに沿って切った)図5の運動粘着性蛍光測定パッチの簡略化した断面図である。
【図7】外れた状態の接着プレートと光学プレートを示す(線A−Aに沿って切った)図5の運動粘着性蛍光測定パッチの簡略化した断面図である。
【図8】図5の運動粘着性蛍光測定パッチの簡略化した斜視図であり、接着プレートが使用者の体(すなわち使用者の前腕)に取り外し可能に付着されている。
【図9】本発明の別の実施形態による運動粘着性蛍光測定パッチの簡略化した斜視図である。
【図10】取り付けた状態の接着プレートと光学プレートを示す(線B−Bに沿って切った)図9の運動粘着性蛍光測定パッチの簡略化した断面図である。
【図11】外れた状態の接着プレートと光学プレートを示す(線B−Bに沿って切った)図9の運動粘着性蛍光測定パッチの簡略化した断面図である。
【図12】本発明の典型的な実施形態による、使用者の体に埋め込んだ蛍光発光ビーズを観測する方法における各段階を示す流れ図である。
【図13】使用者の前腕に取り付けた、本発明の典型的な実施形態による運動蛍光測定バンドの簡略化した分解斜視図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
接着プレートと、光学プレートとを有し、この光学プレートは、剛性部材と、この剛性部材に取り付けられ、蛍光発光ビーズによって吸収される光を放射するように構成された発光体と、前記剛性部材に取り付けられ、前記蛍光発光ビーズから放射された蛍光を検出するように構成された光検出器とを有する運動粘着性蛍光測定パッチを用いて、使用者の体に埋め込んだ前記蛍光発光ビーズを観測する方法であって、
前記運動粘着性蛍光測定パッチの前記接着プレートを使用者の体に取り外し可能に付着させる付着ステップと、
前記光学プレートが、前記蛍光発光ビーズと有効に整列するように、付着した前記接着プレートに光学プレートを運動的に取り付ける取付ステップと、
前記発光体から入射光を放射することによって蛍光発光ビーズを観測し、前記蛍光発光ビーズから放射された蛍光を前記光検出器で検出する観測ステップとを有すること特徴とする蛍光発光ビーズの観測方法。
【請求項2】
前記取付ステップは、
前記接着プレートと光学プレートのうちの一方の第1の面に、接着プレートと光学プレートの他方の対向面にそれぞれ配置された第1の球状構成要素、第2の球状構成要素、および第3の球状構成要素に対して対向し、独立して配置された円錐形状の窪み部、スロット形状の窪み部、および平坦面によって運動的に取り付けることを特徴とする請求項1に記載の蛍光発光ビーズの観測方法。
【請求項3】
前記接着プレートから光学プレートを外し、光学プレートを接着プレートに運動的に再取り付けする再取付ステップを有すること特徴とする請求項1に記載の蛍光発光ビーズの観測方法。
【請求項4】
前記再取付ステップは、
前記接着プレートと光学プレートのうちの一方の第1の面に、接着プレートと光学プレートの他方の対向面にそれぞれ配置された第1の球状構成要素、第2の球状構成要素、および第3の球状構成要素に対して対向し、独立して配置された円錐形状の窪み部、スロット形状の窪み部、および平坦面により再取り付けすることを特徴とする請求項3に記載の蛍光発光ビーズの観測方法。
【請求項5】
前記観測ステップは、
波長が525nmの入射光を放射することを特徴とする請求項1に記載の蛍光発光ビーズの観測方法。
【請求項6】
前記観測ステップは、
体液検体濃度に応じて変わる蛍光の特性を検出することを特徴とする請求項1に蛍光発光ビーズの観測記載の方法。
【請求項7】
前記体液検体濃度は、
血中グルコース濃度であることを特徴とする請求項6に記載の蛍光発光ビーズの観測方法。

【図1】
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【図2】
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【図3A】
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【図3B】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2007−44511(P2007−44511A)
【公開日】平成19年2月22日(2007.2.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−212820(P2006−212820)
【出願日】平成18年8月4日(2006.8.4)
【出願人】(596159500)ライフスキャン・インコーポレイテッド (100)
【氏名又は名称原語表記】Lifescan,Inc.
【住所又は居所原語表記】1000 Gibraltar Drive,Milpitas,California 95035,United States of America
【Fターム(参考)】