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蛍光部材被覆用樹脂組成物及びこれを塗布してなる蛍光部材
説明

蛍光部材被覆用樹脂組成物及びこれを塗布してなる蛍光部材

【課題】蛍光部材の耐光性を改善することができる蛍光部材被覆用樹脂組成物及び耐光性の改善された蛍光部材を提供する。
【解決手段】合成樹脂100質量部に対して、特定なトリアジン系化合物0.001〜20質量部を配合してなることを特徴とする蛍光部材被覆用樹脂組成物。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、特定のトリアジン系化合物を含有する蛍光部材被覆用樹脂組成物及びこれを塗布してなる蛍光部材に関するものであり、詳しくは、蛍光染料を用いたステッカー、ラベル等の表示物や、衣料品等の蛍光物質等の耐光性を改善することができる蛍光部材被覆用樹脂組成物及び耐光性の改善された蛍光部材に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、蛍光染料や蛍光顔料等(以下、蛍光物質と記す場合もある)を用いた蛍光部材は、ステッカー、ラベル等の表示物、捺染等の衣料品、定期券等のカードへのマーカー、照明看板等の光拡散性部材等の様々な用途において広く普及している。しかしながら、蛍光物質は、光(紫外線)により、蛍光性が低下したり、退色及び変色し易く、これを用いた蛍光部材は、耐光性に大きな問題を抱えていた。
【0003】
蛍光部材の耐光性を改善する方法として、耐光剤(紫外線吸収剤、酸化防止剤及びヒンダードアミン系光安定剤等)を塗料用樹脂(顔料)に添加する技術(下記特許文献1)、樹脂成形品中に耐光剤を添加する技術(下記特許文献2)、オーバーコート層に耐光剤を添加する技術(下記特許文献3)、蛍光物質と耐光剤を含んだマイクロビーズを塗料用樹脂に配合する技術(下記特許文献4)、エポキシ樹脂中に蛍光物質を分散させた蛍光着色剤(下記特許文献5)が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2001−106976号公報
【特許文献2】特開2004−338222号公報
【特許文献3】特開2003−055610号公報
【特許文献4】特開平08−208976号公報
【特許文献5】特開平06−329880号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献記載の技術はいずれも耐光性改善の面において十分なものではなく、さらなる改良の余地があった。
【0006】
そこで本発明の目的は、蛍光部材の耐光性を改善することができる蛍光部材被覆用樹脂組成物及び耐光性の改善された蛍光部材を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者等は、上記課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、特定の構造を有するトリアジン系化合物が、蛍光部材の耐光性に顕著な効果を発揮することを見出し本発明を完成するに至った。
【0008】
即ち、本発明の蛍光部材被覆用樹脂組成物は、合成樹脂100質量部に対して、下記一般式(1)で表されるトリアジン系化合物0.001〜20質量部を配合してなることを特徴とするものである。
【化1】

(式中、Rは炭素原子数1〜12の直鎖又は分岐のアルキル基、炭素原子数3〜8のシクロアルキル基、炭素原子数2〜8のアルケニル基、炭素原子数6〜18のアリール基、炭素原子数7〜18のアルキルアリール基又は炭素原子数7〜18のアリールアルキル基を表す。但し、これらのアルキル基、シクロアルキル基、アルケニル基、アリール基、アルキルアリール基又はアリールアルキル基は、ヒドロキシ基、ハロゲン原子、炭素原子数1〜12のアルキル基又はアルコキシ基で置換されていてもよく、酸素原子、硫黄原子、カルボニル基、エステル基、アミド基又はイミノ基で中断されていてもよい。また、上記の置換及び中断は組み合わされてもよい。Rは炭素原子数1〜8のアルキル基又は炭素原子数2〜8のアルケニル基を表す。)
【0009】
本発明の蛍光部材被覆用樹脂組成物は、前記一般式(1)で表されるトリアジン系化合物の配合量が、合成樹脂100質量部に対して、0.05〜10質量部であることが好ましい。
【0010】
また、本発明の蛍光部材被覆用樹脂組成物は、前記一般式(1)が下記一般式(2)で表されるトリアジン系化合物であることが好ましい。
【化2】

(式中、Rは炭素原子数1〜12の直鎖又は分岐のアルキル基を表す。但し、これらのアルキル基はヒドロキシ基、ハロゲン原子又はアルコキシ基で置換されていてもよく、酸素原子、硫黄原子、カルボニル基、エステル基、アミド基又はイミノ基で中断されていてもよい。)
【0011】
本発明の蛍光部材は、蛍光顔料及び/又は蛍光染料を含む材料、或いは、基材上に蛍光塗料が塗布された材料に上記の蛍光部材被覆用樹脂組成物を塗布してなることを特徴とするものである。
【0012】
本発明の蛍光顔料は、合成樹脂100質量部に対して、上記一般式(1)で表されるトリアジン系化合物0.001〜20質量部、および、蛍光染料0.01〜100質量部を含有することを特徴とするものである。
【0013】
本発明の蛍光塗料は、溶剤系または水系の合成樹脂100質量部に対して、上記一般式(1)で表されるトリアジン系化合物0.001〜20質量部、および、蛍光顔料及び/又は蛍光染料0.01〜100質量部を含有することを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0014】
本発明の特定の構造を有するトリアジン系化合物を含む蛍光部材被覆用樹脂組成物は、蛍光部材の耐光性改善に有用である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明の蛍光部材被覆用樹脂組成物は、蛍光顔料及び/又は蛍光染料を含有する蛍光部材の被覆に用いるための樹脂組成物である。好適には、蛍光部材の表面に塗布することにより用いる。本発明の蛍光部材被覆用樹脂組成物で被覆することにより、蛍光部材の耐光性改善を図ることができる。蛍光部材とは、蛍光顔料及び/又は蛍光染料を含有する部材であり、詳しくは後述する。また、本発明の蛍光部材被覆用樹脂組成物は、基材に蛍光塗料を塗布した上から塗布することにより用いてもよい。
【0016】
本発明に用いられるトリアジン系化合物は、下記一般式(1)で表される。
【化1】

(式中、Rは炭素原子数1〜12の直鎖又は分岐のアルキル基、炭素原子数3〜8のシクロアルキル基、炭素原子数2〜8のアルケニル基、炭素原子数6〜18のアリール基、炭素原子数7〜18のアルキルアリール基又は炭素原子数7〜18のアリールアルキル基を表す。但し、これらのアルキル基、シクロアルキル基、アルケニル基、アリール基、アルキルアリール基又はアリールアルキル基は、ヒドロキシ基、ハロゲン原子、炭素原子数1〜12のアルキル基又はアルコキシ基で置換されていてもよく、酸素原子、硫黄原子、カルボニル基、エステル基、アミド基又はイミノ基で中断されていてもよい。また、上記の置換及び中断は組み合わされてもよい。Rは炭素原子数1〜8のアルキル基又は炭素原子数2〜8のアルケニル基を表す。)
【0017】
前記一般式(1)においてRで表される炭素原子数1〜12の直鎖又は分岐のアルキル基としては、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、第二ブチル、第三ブチル、アミル、第三アミル、ヘキシル、オクチル、第二オクチル、第三オクチル、2−エチルヘキシル、デシル、ウンデシル、ドデシル等の直鎖又は分岐のアルキル基が挙げられ、中でもヘキシル基が耐光性に優れるため好ましい。炭素原子数3〜8のシクロアルキル基としては、例えば、シクロプロピル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル基等が挙げられる。
【0018】
で表される炭素原子数1〜8のアルキル基としては、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、第二ブチル、第三ブチル、イソブチル、アミル、第三アミル、ヘキシル、オクチル、第三オクチル基等が挙げられ、中でもメチル基が耐光性に優れるため好ましい。
【0019】
及びRで表される炭素原子数2〜8のアルケニル基としては、直鎖及び分岐のプロペニル、ブテニル、ペンテニル、ヘキセニル、ヘプテニル、オクテニル基が不飽和結合の位置によらず挙げられる。
【0020】
で表される炭素原子数6〜18のアリール基としては、例えば、フェニル、ナフチル、ビフェニル基等が挙げられ、炭素原子数7〜18のアルキルアリール基としては、例えば、メチルフェニル、ジメチルフェニル、エチルフェニル、オクチルフェニル基等が挙げられ、炭素原子数7〜18のアリールアルキル基としては、例えば、ベンジル、2−フェニルエチル、1−メチル−1−フェニルエチル基等が挙げられる。また、置換基や中断を有するアリール基としては、4−メチルフェニル、3−クロロフェニル、4−ベンジルオキシフェニル、4−シアノフェニル、4−フェノキシフェニル、4−グリシジルオキシフェニル、4−イソシアヌレートフェニル基等が挙げられる。
【0021】
上記エステル基は、カルボン酸とアルコールが脱水縮合して形成される基であり、上記アミド基はカルボン酸とアミンの脱水縮合により形成される基である。
【0022】
また、炭素原子数が1〜12の上記アルコキシ基としては、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ、ペントキシ、ヘキサオキシ、オクトキシ、ノニルオキシ、デシルオキシ、ウンデシルオキシ、ドデシルオキシ基が挙げられる。
【0023】
置換基または中断を有していてもよいRのアルキル基、シクロアルキル基としては、2−ヒドロキシプロピル、2−メトキシエチル、3−スルホニル−2−ヒドロキシプロピル、4−メチルシクロヘキシル基等が挙げられる。
【0024】
本発明の一般式(1)で表されるトリアジン系化合物は、好ましくは下記一般式(2)で表されるものである。
【化2】

(式中、Rは炭素原子数1〜12の直鎖又は分岐のアルキル基を表す。但し、これらのアルキル基はヒドロキシ基、ハロゲン原子又はアルコキシ基で置換されていてもよく、酸素原子、硫黄原子、カルボニル基、エステル基、アミド基又はイミノ基で中断されていてもよい。)
【0025】
上記一般式(2)で表されるRにおける炭素原子数1〜12の直鎖又は分岐のアルキル基としては、前記一般式(1)におけるRが表す直鎖又は分岐のアルキル基と同じ基が挙げられる。また、アルコキシ基は上記アルコキシ基と同様である。
【0026】
本発明の前記一般式(1)又は(2)で表される化合物としては、例えば、下記の化合物No.1〜No.4等の化合物が挙げられる。
【0027】
【化3】

【0028】
【化4】

【0029】
【化5】

【0030】
【化6】

【0031】
本発明の蛍光部材被覆用樹脂組成物における合成樹脂とは、特に制限されないが、溶剤系又は水系樹脂であることが蛍光部材や基材への塗布が容易であることから好ましく、例えば、光沢度や耐久性等の観点から、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ウレタン樹脂又は、アクリルウレタン樹脂等を好適に使用することができる。具体的な溶剤系又は水系の公知慣用品としては、例えば、シンロイヒ(株)製、製品名「ワンコートロイヒ オーバーレイ クリヤー」(アクリル樹脂系)の様な製品を使用することもできる。
【0032】
本発明の前記一般式(1)又は(2)で表されるトリアジン系化合物の配合量は、合成樹脂100質量部に対して、0.001〜20質量部であり、好ましくは0.05〜10質量部、特に好ましくは、0.1〜6質量部である。配合量が0.001質量部より少ないと耐光性の効果が小さく、20質量部を超える量を配合しても耐光性向上の効果は期待できない。
【0033】
上記蛍光顔料としては、特に制限されず、公知の蛍光顔料を使用することができる。なお、一般的に蛍光顔料とは、蛍光染料を合成樹脂中に固溶体としたものの粉末である。
【0034】
上記蛍光顔料に用いられる蛍光染料を固溶体化させる合成樹脂としては、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、スチレン樹脂、塩化ビニル樹脂、アルキッド樹脂、芳香族スルホンアミド樹脂、ユリア樹脂、メラミン樹脂、ベンゾグアナミン樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、アクリルウレタン樹脂等が挙げられ、公知の蛍光顔料は、これらの樹脂に蛍光染料を染着、或いは溶解し、得られた着色塊状樹脂を粉砕したものである。市販されている蛍光顔料の具体例としては、FZ−2000、FZ−5000、FZ−6000、FZ−3040、FA−40、FA−200、FR−50、SB−10(何れもシンロイヒ(株)製)等が挙げられる。
【0035】
上記蛍光染料としては、特に制限されず、例えば、ポリフェニル系、スチルベン系、スチリルベンゼン系、オキサゾール系、オキサジアゾール系、クマリン系、ナフタル酸系、キノロン系、キサンテン系、オキサジン系、チアジン系、ポリメチン系、ペリレン系、アントラキノン系、ピラゾリン系、チオインジゴ系、ナフトイレン系、メチン系蛍光染料等が挙げられる。具体的には、CISolventYellow 98、CI SolventYellow 160、CI Vat Red 15、CI Vat Orange 7、CI SolventYellow5、Lumogen F Yellow 083、Lumogen F Red 305、CIVat Red 1、CI Vat Red 2、CI Vat Red 41、CISolvent Red 150、CI Solvent Red 197、CI Solvent Red 150、CI DisperseYellow 82(BASF社製)、MacrolexFluorescent Red G(バイエル社製)、SF−4G、SF−B、 SF−G、Blue−FR(日本化薬社製)、HF−G,HF−4G、FL−7G、BulueS(住友化学(株)製)が挙げられる。
【0036】
上記蛍光塗料とは、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、アルキッド樹脂及び、アクリルウレタン樹脂等の溶剤系又は水系の合成樹脂に蛍光物質を溶解又は分散させた溶剤系又は水系の合成樹脂塗料である。市販品の具体例としては、例えば、シンロイヒ(株)製、製品名ワンコートロイヒ レッド、オレンジ、レモン及びイエロー等の溶剤系蛍光塗料が挙げられる。
【0037】
上記蛍光顔料及び/又は蛍光染料を含む部材、或いは、蛍光塗料が塗布された基材とは、例えば、合成樹脂、金属、布、ガラス、ガラス繊維、陶器、木材、紙、天然ゴム、コンクリート及びアスファルト等を挙げることができ、本発明の蛍光部材被覆用樹脂組成物はこれら全ての部材ないし基材に塗布することができる。
【0038】
上記基材中の合成樹脂としては、特に限定されず、例えば、高密度ポリエチレン、アイソタクチックポリプロピレン、シンジオタクチックポリプロピレン、ヘミアイソタクチックポリプロピレン、ポリブテン−1、ポリ3−メチル−1−ブテン、ポリ3−メチル−1−ペンテン、ポリ4−メチル−1−ペンテン、エチレン/プロピレンブロック又はランダム共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、オレフィン−マレイミド共重合体などのポリオレフィン系樹脂及びこれらの重合体を与えるモノマーの共重合体;ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、塩素化ポリエチレン、ポリフッ化ビニリデン、塩化ゴム、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−エチレン共重合体、塩化ビニル−塩化ビニリデン−酢酸ビニル三元共重合体、塩化ビニル−アクリル酸エステル共重合体、塩化ビニル−マレイン酸エステル共重合体、塩化ビニル−シクロヘキシルマレイミド共重合体等の含ハロゲン樹脂;ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリ−1,4−シクロヘキサンジメチレンテレフタレート、ポリエチレン−1,2−ジフェノキシエタン−4,4’−ジカルボキシレート、ポリヘキサメチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂;ポリスチレン、ハイインパクトポリスチレン(HIPS)、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、塩素化ポリエチレンアクリロニトリルスチレン(ACS)、スチレンアクリロニトリル(SAN)、アクリロニトリルブチルアクリレートスチレン(AAS)、ブタジエンスチレン、スチレンマレイン酸、スチレンマレイミド、エチレンプロピレンアクリロニトリルスチレン(AES)、ブタジエンメタクリル酸メチルスチレン(MBS)等のスチレン系樹脂;ポリカーボネート、分岐ポリカーボネート等のポリカーボネート系樹脂;ポリヘキサメチレンアジパミド(ナイロン66)、ポリカプロラクタム(ナイロン6)、ナイロン6Tなどの芳香族ジカルボン酸や脂環式ジカルボン酸を使用したポリアミド等のポリアミド系樹脂;ポリフェニレンオキシド(PPO)樹脂;変性ポリフェニレンオキシド樹脂;ポリフェニレンサルフィド(PPS)樹脂;ポリアセタール(POM);変性ポリアセタール;ポリスルホン;ポリエーテルスルホン;ポリエーテルケトン;ポリエーテルイミド;ポリオキシエチレン;石油樹脂;クマロン樹脂;ノルボルネン樹脂等のシクロオレフィン樹脂、シクロオレフィン−オレフィン共重合樹脂;ポリ酢酸ビニル樹脂;ポリビニルアルコール樹脂;ポリメチルメタクリレート等のアクリル樹脂;ポリカーボネートとスチレン系樹脂とのポリマーアロイ;ポリビニルアルコール樹脂;ジアセチルセルロース、トリアセチルセルロース(TAC)、プロピオニルセルロース、ブチリルセルロース、アセチルプロピオニルセルロース、ニトロセルロース等のセルロース系樹脂;液晶ポリマー(LCP);シリコン樹脂;ウレタン樹脂;脂肪族ジカルボン酸、脂肪族ジオール、脂肪族ヒドロキシカルボン酸もしくはその環状化合物からの脂肪族ポリエステル、さらにはこれらがジイソシアネートなどにより分子量が増加した脂肪族ポリエステル等の生分解性樹脂;及びこれらのリサイクル樹脂等が挙げられる。さらにフェノール樹脂、ユリア樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂等の熱硬化性樹脂が挙げられる。さらに天然ゴム(NR)、ポリイソプレンゴム(IR)、スチレンブタジエンゴム(SBR)、ポリブタジエンゴム(BR)、エチレン−プロピレン−ジエンゴム(EPDM)、ブチルゴム(IIR)、クロロプレンゴム、アクリロニトリルブタジエンゴム(NBR)、シリコーンゴム等のゴム系高分子化合物が挙げられる。これらの合成樹脂は1種を単独で用いてもよく、2種以上を混合して用いてもよい。
【0039】
本発明の蛍光部材被覆用樹脂組成物には、用途に応じて通常用いられる酸化防止剤(フェノール系、リン系またはチオエーテル系等)、一般式(1)または(2)で表されるトリアジン系化合物以外の他の紫外線吸収剤、ヒンダードアミン系光安定剤、可塑剤、帯電防止剤等の添加剤を併用することができる。
【0040】
上記フェノール系酸化防止剤としては、例えば、2,6−ジ第三ブチル−p−クレゾール、2,6−ジフェニル−4−オクタデシロキシフェノール、ジステアリル(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ホスホネート、1,6−ヘキサメチレンビス〔(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸アミド〕、4,4’−チオビス(6−第三ブチル−m−クレゾール)、2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−第三ブチルフェノール)、2,2’−メチレンビス(4−エチル−6−第三ブチルフェノール)、4,4’−ブチリデンビス(6−第三ブチル−m−クレゾール)、2,2’−エチリデンビス(4,6−ジ第三ブチルフェノール)、2,2’−エチリデンビス(4−第二ブチル−6−第三ブチルフェノール)、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−第三ブチルフェニル)ブタン、1,3,5−トリス(2,6−ジメチル−3−ヒドロキシ−4−第三ブチルベンジル)イソシアヌレート、1,3,5−トリス(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレート、1,3,5−トリス(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−2,4,6−トリメチルベンゼン、2−第三ブチル−4−メチル−6−(2−アクリロイルオキシ−3−第三ブチル−5−メチルベンジル)フェノール、ステアリル(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、チオジエチレングリコールビス〔(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕、1,6−ヘキサメチレンビス〔(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕、ビス〔3,3−ビス(4−ヒドロキシ−3−第三ブチルフェニル)ブチリックアシッド〕グリコールエステル、ビス〔2−第三ブチル−4−メチル−6−(2−ヒドロキシ−3−第三ブチル−5−メチルベンジル)フェニル〕テレフタレート、1,3,5−トリス〔(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシエチル〕イソシアヌレート、3,9−ビス〔1,1−ジメチル−2−{(3−第三ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオニルオキシ}エチル〕−2,4,8,10−テトラオキサスピロ〔5.5〕ウンデカン、トリエチレングリコールビス〔(3−第三ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオネート〕、トコフェロール等が挙げられる。
【0041】
上記リン系酸化防止剤としては、例えば、トリスノニルフェニルホスファイト、トリス〔2−第三ブチル−4−(3−第三ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニルチオ)−5−メチルフェニル〕ホスファイト、トリデシルホスファイト、オクチルジフェニルホスファイト、ジ(デシル)モノフェニルホスファイト、ジ(トリデシル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ジ(ノニルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ビス(2,4−ジ第三ブチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ビス(2,6−ジ第三ブチル−4−メチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ビス(2,4,6−トリ第三ブチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ビス(2,4−ジクミルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、テトラ(トリデシル)イソプロピリデンジフェノールジホスファイト、テトラ(トリデシル)−4,4’−n−ブチリデンビス(2−第三ブチル−5−メチルフェノール)ジホスファイト、ヘキサ(トリデシル)−1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−第三ブチルフェニル)ブタントリホスファイト、テトラキス(2,4−ジ第三ブチルフェニル)ビフェニレンジホスホナイト、9,10−ジハイドロ−9−オキサ−10−ホスファフェナンスレン−10−オキサイド、2,2’−メチレンビス(4,6−ジ第三ブチルフェニル)−2−エチルヘキシルホスファイト、2,2’−メチレンビス(4,6−ジ第三ブチルフェニル)−オクタデシルホスファイト、2,2’−エチリデンビス(4,6−ジ第三ブチルフェニル)フルオロホスファイト、トリス(2−〔(2,4,8,10−テトラキス第三ブチルジベンゾ〔d,f〕〔1,3,2〕ジオキサホスフェピン−6−イル)オキシ〕エチル)アミン、2−(1,1−ジメチルエチル)−6−メチル−4−[3−[[2,4,8,10−トラキス(1,1−ジメチルエチル)ジベンゾ[d,f][1,3,2]ジオキサホスフェピン−6−イル]オキシ]プロピル]フェノール、2−エチル−2−ブチルプロピレングリコールと2,4,6−トリ第三ブチルフェノールのホスファイト等が挙げられる。
【0042】
上記チオエーテル系酸化防止剤としては、チオジプロピオン酸ジラウリル、チオジプロピオン酸ジミリスチル、チオジプロピオン酸ジステアリル等のジアルキルチオジプロピオネート類及びペンタエリスリトールテトラ(β−ドデシルメルカプトプロピオネート)等のポリオールのβ−アルキルメルカプトプロピオン酸エステル類が挙げられる。
【0043】
上記他の紫外線吸収剤としては、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤、他のトリアジン系紫外線吸収剤、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤及びベンゾエート系紫外線吸収剤等が挙げられる。
【0044】
上記ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤としては、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ第三ブチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’−第三ブチル−5’−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−第三オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジクミルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’−第三ブチル−5’−カルボキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2,2’−メチレンビス(4−第三オクチル−6−ベンゾトリアゾリル)フェノール等の2−(2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール類が挙げられる。
【0045】
上記他のトリアジン系紫外線吸収剤としては、2−(2−ヒドロキシ−4−オクトキシフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−s−トリアジン、2−(2−ヒドロキシ−4−ヘキシルオキシフェニル)−4,6−ジフェニル−s−トリアジン、2−(2−ヒドロキシ−4−プロポキシ−5−メチルフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−s−トリアジン、2−[2−ヒドロキシ−4−(3−ドデシルオキシ−2−ヒドロキシプロピルオキシ)フェニル]−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−s−トリアジン、2−[2−ヒドロキシ−4−(3−トリデシルオキシ−2−ヒドロキシプロピルオキシ)フェニル]−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−s−トリアジン、2−[2−ヒドロキシ−4−[3−(2−エチルヘキシルオキシ)−2−ヒドロキシプロピルオキシ]フェニル]−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−s−トリアジン、2−(2−ヒドロキシ−4−ヘキシルオキシフェニル)−4,6−ジビフェニル−s−トリアジン、2−[2−ヒドロキシ−4−[1−(i−オクチルオキシカルボニル)エチルオキシ]フェニル]−4,6−ジビフェニル−s−トリアジン、2,4−ビス(2−ヒドロキシ−4−オクトキシフェニル)−6−(2,4−ジメチルフェニル)−s−トリアジン、2,4−ビス(4−ブトキシ−2−ヒドロキシフェニル)−6−(2,4−ジブトキシフェニル)−s−トリアジン、2,4,6−トリス(2−ヒドロキシ−4−オクトキシフェニル)−s−トリアジン等のトリアリールトリアジン類等が挙げられる。
【0046】
上記ベンゾフェノン系紫外線吸収剤としては、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−オクトキシベンゾフェノン、5,5’−メチレンビス(2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン)等の2−ヒドロキシベンゾフェノン類が挙げられる。
【0047】
上記ベンゾエート系紫外線吸収剤としては、フェニルサリシレート、レゾルシノールモノベンゾエート、2,4−ジ第三ブチルフェニル−3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート、2,4−ジ第三アミルフェニル−3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート、ヘキサデシル−3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート等が挙げられる。
【0048】
上記ヒンダードアミン系光安定剤としては、例えば、2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルステアレート、1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジルステアレート、2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルベンゾエート、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)セバケート、テトラキス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルブタンテトラカルボキシレート、テトラキス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジルブタンテトラカルボキシレート、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)・ジ(トリデシル)−1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)・ジ(トリデシル)−1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)−2−ブチル−2−(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)マロネート、1−(2−ヒドロキシエチル)−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジノール/コハク酸ジエチル重縮合物、1,6−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルアミノ)ヘキサン/ジブロモエタン重縮合物、1,6−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルアミノ)ヘキサン/2,4−ジクロロ−6−モルホリノ−s−トリアジン重縮合物、1,6−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルアミノ)ヘキサン/2,4−ジクロロ−6−第三オクチルアミノ−s−トリアジン重縮合物、1,5,8,12−テトラキス〔2,4−ビス(N−ブチル−N−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)アミノ)−s−トリアジン−6−イル〕−1,5,8,12−テトラアザドデカン、1,5,8,12−テトラキス〔2,4−ビス(N−ブチル−N−(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)アミノ)−s−トリアジン−6−イル〕−1,5,8,12−テトラアザドデカン、1,6,11−トリス〔2,4−ビス(N−ブチル−N−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)アミノ)−s−トリアジン−6−イルアミノウンデカン、1,6,11−トリス〔2,4−ビス(N−ブチル−N−(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)アミノ)−s−トリアジン−6−イルアミノウンデカン等のヒンダードアミン化合物が挙げられる。
【0049】
これらの酸化防止剤、他の紫外線吸収剤及びヒンダードアミン系光安定剤の使用量は、配合する合成樹脂100質量部に対して、好ましくは0.01〜10質量部、より好ましくは、0.05〜5質量部である。
【0050】
上記可塑剤としては、特に限定されないが、例えばリン酸エステル系可塑剤やポリエステル系可塑剤が挙げられ、これらは、1種を単独で用いてもよく、2種以上を混合して用いてもよい。
【0051】
上記リン酸エステル系可塑剤としては、トリフェニルホスフェート、トリクレジルホスフェート、クレジルジフェニルホスフェート、オクチルジフェニルホスフェート、ジフェニルビフェニルホスフェート、トリオクチルホスフェート、トリブチルホスフェート等が挙げられる。
【0052】
上記ポリエステル系可塑剤としては、脂肪族二塩基酸や芳香族二塩基酸とジオール化合物からなる鎖状ポリエステルやヒドロキシカルボン酸の鎖状ポリエステルが挙げられる。
【0053】
上記脂肪族二塩基酸としては、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、フマル酸、2,2−ジメチルグルタル酸、スベリン酸、1,3−シクロペンタンジカルボン酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸、1,3−シクロヘキサンジカルボン酸、ジグリコール酸、イタコン酸、マレイン酸、2,5−ノルボルネンジカルボン酸等が挙げられ、芳香族二塩基酸としてはフタル酸、1,5−ナフタレンジカルボン酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、ビフェニルジカルボン酸、アントラセンジカルボン酸、ターフェニルジカルボン酸等が挙げられる。
【0054】
上記ジオール化合物としては、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,2−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、2−メチルプロパンジオール、1,3−ジメチルプロパンジオール、1,5−ペンタンジオール、2,2−ジメチル−1,3−プロパンジオール、1,6−ヘキサンジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、1,9−ノナンジオール、2,2,4−トリメチル−1,6−ヘキサンジオール、2−エチル−2−ブチルプロパンジオール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、テトラプロピレングリコール、チオジエチレングリコール、1,3−シクロヘキサンジメタノール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール、3,9−ビス(2−ヒドロキシ−1,1−ジメチルエチル)−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5,5]ウンデカン等が挙げられる。
【0055】
上記ヒドロキシカルボン酸としては、4−ヒドロキシルメチルシクロヘキサンカルボン酸、ヒドロキシトリメチル酢酸、6−ヒドロキシカプロン酸、グリコール酸、乳酸等が挙げられる。
【0056】
他のポリエステル系可塑剤として、3価以上のポリオールとモノカルボン酸化合物のポリエステルが挙げられる。3価以上のポリオールとしては、グリセリン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、ソルビトールやその縮合物であるジペンタエリスリトール、トリペンタエリスリトール等が挙げられる。また、これらポリオールにエチレンオキサイド等のアルキレンオキサイドを付加したポリエーテルポリオールでもよい。
【0057】
上記モノカルボン酸としては、安息香酸、p−メチル安息香酸、m−メチル安息香酸、ジメチル安息香酸、p−tert−ブチル安息香酸、p−メトキシ安息香酸、p−クロロ安息香酸、ナフチル酸、ビフェニルカルボン酸等の芳香族カルボン酸;シクロヘキサンカルボン酸等の脂環式カルボン酸;酢酸、プロピオン酸、2−エチルヘキサン酸等の脂肪族酸が挙げられる。モノカルボン酸は1種を単独で用いてもよく、2種以上を混合して用いてもよい。
【0058】
上記帯電防止剤としては、例えば、脂肪酸第四級アンモニウムイオン塩、ポリアミン四級塩等のカチオン系帯電防止剤;高級アルコールリン酸エステル塩、高級アルコールEO付加物、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、アニオン型のアルキルスルホン酸塩、高級アルコール硫酸エステル塩、高級アルコールエチレンオキシド付加物硫酸エステル塩、高級アルコールエチレンオキシド付加物リン酸エステル塩等のアニオン系帯電防止剤;多価アルコール脂肪酸エステル、ポリグリコールリン酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルアリルエーテル等のノニオン系帯電防止剤;アルキルジメチルアミノ酢酸ベタイン等の両性型アルキルベタイン、イミダゾリン型両性活性剤等の両性帯電防止剤が挙げられる。かかる帯電防止剤は単独で用いてもよく、また、2種類以上の帯電防止剤を組み合わせて用いてもよい。
【0059】
また、本発明の一般式(1)又は(2)で表されるトリアジン系化合物は、蛍光染料と共に蛍光顔料中、又は、蛍光塗料中に配合することもでき、或いは、蛍光部材の基材が合成樹脂である場合等は、合成樹脂中に溶融混練等によって配合することもできる。これらは、本発明の蛍光部材被覆用樹脂組成物によって耐光性を更に向上させる傾向があることから好ましい。
【0060】
本発明の蛍光顔料は、合成樹脂100質量部に対して、上記一般式(1)で表されるトリアジン系化合物0.001〜20質量部、および、蛍光染料0.01〜100質量部を含有することを特徴とするものである。上記一般式(1)で表されるトリアジン系化合物を含有する以外は上記した蛍光顔料と同様である。
【0061】
本発明の蛍光塗料は、溶剤系または水系の合成樹脂100質量部に対して、上記一般式(1)で表されるトリアジン系化合物0.001〜20質量部、および、蛍光顔料及び/又は蛍光染料0.01〜100質量部を含有することを特徴とするものである。上記一般式(1)で表されるトリアジン系化合物を含有する以外は上記した蛍光塗料と同様である。
【0062】
本発明に係る蛍光部材の用途としては、特に制限されず、蛍光物質を含有する製品において使用することができ、例えば、ステッカー及びラベル等の表示物、ストライプテープ等のマーキング材、定期券カード等のマーカー、照明看板及び液晶表示装置の光拡散シート等の光拡散性部材、捺染等の衣料用、消火器及び火災報知機等の防火関連標識、スキー及びサーフボード等のレジャー用品、蛍光ペン等の筆記具、絵の具等の用途に使用することができる。
【実施例】
【0063】
以下、実施例により本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0064】
[実施例1〜3及び比較例1〜9]
<試験片作製>
金属板上に、乾燥膜厚が80μmとなるように下記表1又は2に記載の蛍光塗料を塗布し、室温で一晩の乾燥硬化を行った後、更に、アクリル樹脂塗料(シンロイヒ(株)製、製品名ワンコートロイヒ オーバーレイ クリヤー、固形分35%)100質量部に対して、下記表1又は2に記載の紫外線吸収剤を2質量部配合した蛍光部材被覆用樹脂組成物を乾燥膜厚が60μmとなるように塗布し、室温で一晩の乾燥硬化を行った後、室温で1週間放置し、耐光性評価用試験片を得た。
【0065】
<耐光性試験>
上記で作製した試験片を、サンシャインウェザーメーター(スガ試験機株式会社製;83℃、雨なし、光源カーボンアーク)による試験を行い、多光源分光測色計(スガ試験機株式会社製)により色差(ΔE*ab)を測定し、耐光性を評価した。結果を表1又は2に併せて記す。
【0066】
【表1】

*1:シンロイヒ(株)製、製品名ワンコートロイヒ イエロー
*2:シンロイヒ(株)製、製品名ワンコートロイヒ レモン
*3:シンロイヒ(株)製、製品名ワンコートロイヒ オレンジ
*4:化合物No.1
【化3】

【0067】
【表2】

【0068】
*1:化合物No.5
【化7】

【0069】
*2:化合物No.6
【化8】

【0070】
*3:化合物No.7
【化9】

【0071】
*4:化合物No.8
【化10】

【0072】
*5:化合物No.9
【化11】

【0073】
前記表2(比較例)において、ベンゾフェノン系(比較例1)、ベンゾエート系(比較例4)、及び、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤(比較例5及び7)の全てにおいて、耐光性が劣る結果が得られており、また、本願トリアジン化合物と類似構造のモノヒドロキシフェニルトリアジン化合物である比較例2及び8においても耐光性の改善効果が不十分であった。一方、実施例から明らかなように、特定のトリアジン化合物を含有する本発明にかかる蛍光部材被覆用樹脂組成物は、良好な耐光性改善効果を示した。
【0074】
上記のように、本発明にかかる特定のトリアジン系化合物は、耐光性改善において、他の紫外線吸収剤では得ることのできない顕著な効果を示し、耐光着色性に優れた蛍光部材を提供することが可能である。特に、ステッカー及びラベル等の表示物・塗装物や、衣料品等の蛍光部材の耐光着色性の改善に非常に有用であり、耐光性の優れた蛍光部材を提供することができる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
合成樹脂100質量部に対して、下記一般式(1)で表されるトリアジン系化合物0.001〜20質量部を配合してなることを特徴とする蛍光部材被覆用樹脂組成物。
【化1】

(式中、Rは炭素原子数1〜12の直鎖又は分岐のアルキル基、炭素原子数3〜8のシクロアルキル基、炭素原子数2〜8のアルケニル基、炭素原子数6〜18のアリール基、炭素原子数7〜18のアルキルアリール基又は炭素原子数7〜18のアリールアルキル基を表す。但し、これらのアルキル基、シクロアルキル基、アルケニル基、アリール基、アルキルアリール基又はアリールアルキル基は、ヒドロキシ基、ハロゲン原子、炭素原子数1〜12のアルキル基又はアルコキシ基で置換されていてもよく、酸素原子、硫黄原子、カルボニル基、エステル基、アミド基又はイミノ基で中断されていてもよい。また、上記の置換及び中断は組み合わされてもよい。Rは炭素原子数1〜8のアルキル基又は炭素原子数2〜8のアルケニル基を表す。)
【請求項2】
前記一般式(1)で表されるトリアジン系化合物の配合量が、合成樹脂100質量部に対して、0.05〜10質量部である請求項1に記載の蛍光部材被覆用樹脂組成物。
【請求項3】
前記一般式(1)が下記一般式(2)で表されるトリアジン系化合物である請求項1又は2に記載の蛍光部材被覆用樹脂組成物。
【化2】

(式中、Rは炭素原子数1〜12の直鎖又は分岐のアルキル基を表す。但し、これらのアルキル基はヒドロキシ基、ハロゲン原子又はアルコキシ基で置換されていてもよく、酸素原子、硫黄原子、カルボニル基、エステル基、アミド基又はイミノ基で中断されていてもよい。)
【請求項4】
蛍光顔料及び/又は蛍光染料を含む材料、或いは、基材上に蛍光塗料が塗布された材料に請求項1〜3の何れか一項に記載の蛍光部材被覆用樹脂組成物を塗布してなることを特徴とする蛍光部材。
【請求項5】
合成樹脂100質量部に対して、下記一般式(1)で表されるトリアジン系化合物0.001〜20質量部、および、蛍光染料0.01〜100質量部を含有することを特徴とする蛍光顔料。
【化1】

(式中、Rは炭素原子数1〜12の直鎖又は分岐のアルキル基、炭素原子数3〜8のシクロアルキル基、炭素原子数2〜8のアルケニル基、炭素原子数6〜18のアリール基、炭素原子数7〜18のアルキルアリール基又は炭素原子数7〜18のアリールアルキル基を表す。但し、これらのアルキル基、シクロアルキル基、アルケニル基、アリール基、アルキルアリール基又はアリールアルキル基は、ヒドロキシ基、ハロゲン原子、炭素原子数1〜12のアルキル基又はアルコキシ基で置換されていてもよく、酸素原子、硫黄原子、カルボニル基、エステル基、アミド基又はイミノ基で中断されていてもよい。また、上記の置換及び中断は組み合わされてもよい。Rは炭素原子数1〜8のアルキル基又は炭素原子数2〜8のアルケニル基を表す。)
【請求項6】
溶剤系または水系の合成樹脂100質量部に対して、下記一般式(1)で表されるトリアジン系化合物0.001〜20質量部、および、蛍光顔料及び/又は蛍光染料0.01〜100質量部を含有することを特徴とする蛍光塗料。
【化1】

(式中、Rは炭素原子数1〜12の直鎖又は分岐のアルキル基、炭素原子数3〜8のシクロアルキル基、炭素原子数2〜8のアルケニル基、炭素原子数6〜18のアリール基、炭素原子数7〜18のアルキルアリール基又は炭素原子数7〜18のアリールアルキル基を表す。但し、これらのアルキル基、シクロアルキル基、アルケニル基、アリール基、アルキルアリール基又はアリールアルキル基は、ヒドロキシ基、ハロゲン原子、炭素原子数1〜12のアルキル基又はアルコキシ基で置換されていてもよく、酸素原子、硫黄原子、カルボニル基、エステル基、アミド基又はイミノ基で中断されていてもよい。また、上記の置換及び中断は組み合わされてもよい。Rは炭素原子数1〜8のアルキル基又は炭素原子数2〜8のアルケニル基を表す。)

【公開番号】特開2012−201768(P2012−201768A)
【公開日】平成24年10月22日(2012.10.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−66781(P2011−66781)
【出願日】平成23年3月24日(2011.3.24)
【出願人】(000000387)株式会社ADEKA (987)
【Fターム(参考)】