説明

蝶番

【課題】蝶番を作製する上で部品点数と部品組立の工程数を削減することができる蝶番を提供する事を目的とする。
【解決手段】取り付け板2の1種類の部品から構成され、鉄または鉄合金で形成する。取り付け板2の縁部に軸ピン3の機能を設け、軸ピン3を巻き付け部4で包み込み回動軸とするものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は扉を扉枠等に取り付けるための1種類の部品で構成される蝶番に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば扉を開閉自在に支持する蝶番として、取り付け板部の縁部に軸巻き付け部を設け、軸ピンを取り付け板の縁部にある軸巻き付け部の軸受孔に挿入し、軸ピンを座屈させて回動軸とするものが知られている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記で述べたように、軸ピンを取り付け板部の縁部にある軸巻き付け部の軸受孔に挿入し軸ピンを座屈させて回動軸とするタイプは部品点数が少なくとも2種類は必要になり、部品に掛かる材料費が上がり部品組立の工程数も多くなる。
以上の問題点を解決するために、部品点数と部品組立の工程数を削減できるようにした蝶番を提供する事を課題とする。
【課題を解決する手段】
【0004】
上記の目的を達成するために本発明の蝶番は図1に示すように、取り付け板2の1種類の部品から構成され、取り付け板2には取り付け用の長穴5が2箇所備えてある。
取り付け板2は鉄または鉄合金で形成し、取り付け板2の縁部に軸ピン3の機能を設け1種類の部品で構成されることを特徴とするもので、図中符号1は蝶番を全体的に示す。
【発明を実施するための最良の形態】
【0005】
本発明にかかる蝶番の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は蝶番を組み立てた状態の斜視図、図2は蝶番の分解斜視図、図3は旋工状態を示す斜視図であって、同記図中符号1は蝶番を全体的に示す。
【0006】
蝶番1は、取り付け板2の1種類の部品から構成されており、取り付け板2の縁部には軸ピン3の機能が設けてある。
【0007】
上記の取り付け板2は鉄または鉄合金で形成し、取り付け板2の縁部には軸ピン3の機能が設けてある。取り付け板2の縁部側同士を組み合わせお互いの軸ピン3を巻き付け部4で包み込み回動軸として形成され、取り付け板2は取り付け用の長穴5が2箇所備えてある。
【0008】
取り付け板2には、取り付け用の長穴5が二箇所備えてあるが、取り付け用の長穴5に代えて使用目的や用途により異なる穴数量や穴形状にすることも可能である。
又、取り付け板2は鉄または鉄合金で形成すようにしてあるが、加工が可能であれば材質の種類には拘らないとする。
【発明の効果】
【0009】
本発明蝶番1の最大の利点は、本来別の部品である軸ピンを取り付け板2に構成したことにより、1種類の部品で作製できるので部品点数を最大限に少なくでき、材料費や組立工程数の大幅削減ができる利点がある。
【0010】
取り付け用の長穴5に代えて使用目的や用途により異なる穴数量や穴形状にすることも可能であるので、その用途も幅広いものにできるという利点もある。
又、本発明の蝶番は、基本は1種類の部品で構成されているが、より滑りを良くする為に軸ピン3の周りに潤滑樹脂やベアリング等を入れる事も可能である。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】は蝶番を組み立てた状態の斜視図である。
【図2】は蝶番の分解斜視図である。
【図3】は蝶番の施工状態を示す斜視図である。
【符号の簡単な説明】
【0012】
1.蝶番
2.取り付け板
3.軸ピン
4.巻き付け部
5.取り付け用の長穴
6.取り付け螺子
7.扉枠
8.扉

【特許請求の範囲】
【請求項1】
1種類の部品で構成される事が特徴の蝶番。
【請求項2】
取り付け板の縁部に軸ピンの機能を設けた事が特徴の請求項1に記載の蝶番。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2008−138497(P2008−138497A)
【公開日】平成20年6月19日(2008.6.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−357023(P2006−357023)
【出願日】平成18年12月1日(2006.12.1)
【出願人】(506384372)