説明

融合ペプチド治療用組成物

エラスチン様ペプチド(ELP)とペプチド活性治療剤とを含む融合タンパク質(FP)を含有する治療用組成物、ならびにそのような組成物および融合タンパク質を作製し使用する方法。このようなタイプの治療用組成物は、ペプチド活性治療剤単独と比較して、達成されるペプチド活性治療剤の効力を改善することを可能にする。治療用組成物中のペプチド活性治療剤の効力の増強は、ELPが付随していない同じペプチド活性治療剤を含有する対応する組成物と比較して改善された溶解性、生物学的利用性、生物学的利用不能性、半減期などを含んでよい。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つのペプチド活性治療剤と結合した少なくとも1つのエラスチン様ペプチド(ELP)を含む、融合タンパク質(FP)治療用組成物。
【請求項2】
前記ELPが、N末端またはC末端にて前記ペプチド活性治療剤と共有結合している、請求項1に記載のFP治療用組成物。
【請求項3】
少なくとも2つのペプチド活性治療剤を含み、一方のペプチド活性治療剤がN末端にて前記ELPと共有結合し、他方のペプチド活性治療剤がC末端にて前記ELPと共有結合している、請求項1に記載のFP治療用組成物。
【請求項4】
前記ペプチド活性治療剤が、前記ELPと結合していない対応するペプチド活性治療剤と比較して、in vivo効力が増強されていることを特徴とする、請求項1に記載のFP治療用組成物。
【請求項5】
前記in vivo効力の増強が、溶解性、生物学的利用性、生物学的利用不能性、有効治療量、製剤適合性、タンパク質溶解抵抗性、投与されたペプチド活性治療剤の半減期、投与後の体内での残存率、および投与後の身体からのクリアランス速度からなる群より選択される特徴の増強を含む、請求項4に記載のFP治療用組成物。
【請求項6】
前記ELPと前記ペプチド活性治療剤との間にスペーサー部分をさらに含む、請求項1に記載のFP治療用組成物。
【請求項7】
前記スペーサー部分が、前記組成物の薬物動態を制御する部分、プロテアーゼ非感受性部分、非ペプチド化学的部分、トロンビン、第Xa因子、血液プロテアーゼ、メタロプロテアーゼ、カテプシン、Lysのアミン基に付着できるホモ二官能性リンカー、一方の末端にてCysに付着でき、他方の末端にてLysに付着できるヘテロ二官能性リンカー、およびタンパク質を抗体のFc領域に連結できる二官能性リンカーからなる群より選択される、請求項6に記載のFP治療用組成物。
【請求項8】
前記スペーサー部分が、式[(Gly)−Ser](式中、nは1〜4(端値を含む)であり、mは1〜4(端値を含む)である)を有する非切断性スペーサー部分からなる群より選択される部分を含む、請求項6に記載のFP治療用組成物。
【請求項9】
前記ELPが、反復ペプチド配列を含み、前記反復ペプチド配列が、ポリテトラペプチド、ポリペンタペプチド、ポリヘキサペプチド、ポリヘプタペプチド、ポリオクタペプチドおよびポリノナペプチドからなる群より選択される、請求項1に記載のFP治療用組成物。
【請求項10】
前記ELPが、ポリマー反復またはオリゴマー反復を含み、前記反復が、配列番号1、配列番号2、配列番号3、配列番号4、配列番号5、配列番号6、配列番号7、配列番号8、配列番号9、配列番号10、配列番号11および配列番号12からなる群より選択される、請求項9に記載のFP治療用組成物。
【請求項11】
前記ペプチド活性治療剤が、インスリンAペプチド、T20ペプチド、インターフェロンアルファ2Bペプチド、タバコエッチウイルスプロテアーゼ、小ヘテロダイマーパートナーオーファン受容体、アンドロゲン受容体リガンド結合ドメイン、グルココルチコイド受容体リガンド結合ドメイン、エストロゲン受容体リガンド結合ドメイン、Gタンパク質アルファQ、1−デオキシ−D−キシルロース5−リン酸レダクトイソメラーゼペプチド、Gタンパク質アルファS.アンジオスタチン、青色蛍光タンパク質、カルモジュリン、クロラムフェニコールアセチルトランスフェラーゼ、緑色蛍光タンパク質、インターロイキン1受容体拮抗物質、ルシフェラーゼ、組織トランスグルタミナーゼ、モルヒネ調節神経ペプチド、神経ペプチドY、オレキシンB、レプチン、ACTH、カルシトニン、アドレノメデュリン、副甲状腺ホルモン、デフェンシンおよび成長ホルモンからなる群より選択されるタンパク質を含む、請求項1に記載のFT治療用組成物。
【請求項12】
前記ELPが、ペンタペプチドIle−Pro−Gly−X−GlyまたはLeu−Pro−Gly−X−Gly(式中、Xは、任意の天然または非天然のアミノ酸残基であり、Xは、ポリマー反復またはオリゴマー反復の間で任意選択により変動してもよい)のオリゴマー反復を含む、請求項1に記載のFT治療用組成物。
【請求項13】
前記ポリマー反復またはオリゴマー反復のX成分が、アラニン、アルギニン、アスパラギン、アスパラギン酸、システイン、グルタミン酸、グルタミン、グリシン、ヒスチジン、イソロイシン、ロイシン、リジン、メチオニン、フェニルアラニン、プロリン、セリン、スレオニン、トリプトファン、チロシンおよびバリン残基からなる群より選択される1つ以上のアミノ酸残基を含む、請求項12に記載の融合タンパク質。
【請求項14】
少なくとも1つのエラスチン様ペプチド(ELP)と連結された少なくとも1つのペプチド活性治療剤を含む融合タンパク質をコードするヌクレオチド配列を含む融合遺伝子治療用組成物。
【請求項15】
前記ヌクレオチド配列が、発現制御エレメントに操作可能に連結している、請求項14に記載の融合遺伝子治療用組成物。
【請求項16】
前記発現制御エレメントが、プロモーターを含む、請求項15に記載の融合遺伝子治療用組成物。
【請求項17】
ペプチド活性治療剤のin vivo効力を増強する方法であって、前記ペプチド活性治療剤を少なくとも1つのエラスチン様ペプチド(ELP)と結合させて、融合ペプチド治療用組成物を形成することを含み、前記ペプチド活性治療剤は、ELPと結合していない対応するペプチド活性治療剤と比較してin vivo効力が増強されていることを特徴とする方法。
【請求項18】
前記in vivo効力の増強が、タンパク質分解に対するペプチド活性治療剤の安定化である、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記in vivo効力の増強が、ペプチド活性治療剤の生物学的利用性の増大である、請求項17に記載の方法。
【請求項20】
ペプチド活性治療剤を必要とする対象を治療する方法であって、前記患者に、(i)少なくとも1つのELPと連結されたペプチド活性治療剤、または(ii)発現制御エレメントに操作可能に連結した、ペプチド活性治療剤と少なくとも1つのELPとを含む融合タンパク質をコードするヌクレオチド配列を含む治療用組成物を投与することを含む方法。
【請求項21】
治療剤がELPとコンジュゲートしている、治療剤剤形。
【請求項22】
経口または非経口投与用に適合されている、請求項20に記載の治療剤剤形。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公表番号】特表2010−502734(P2010−502734A)
【公表日】平成22年1月28日(2010.1.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−527565(P2009−527565)
【出願日】平成19年9月6日(2007.9.6)
【国際出願番号】PCT/US2007/077767
【国際公開番号】WO2008/030968
【国際公開日】平成20年3月13日(2008.3.13)
【出願人】(509066019)フェーズバイオ ファーマシューティカルズ,インコーポレイテッド (2)
【Fターム(参考)】