血管コロニー形成細胞および非生着血管細胞
ヒト血管コロニー形成細胞および非生着血管細胞を生体外で生成および増幅するための方法、ならびにそのような細胞を増幅および使用する方法を開示する。方法は、多数の血管コロニー形成細胞、非生着血管細胞および誘導体細胞、例えば造血細胞および表皮細胞の産生を可能とする。開示される方法により得られる細胞は、様々な研究、臨床、および治療用途に使用することができる。ヒト非生着血管細胞は、血管芽細胞およびヒト血管コロニー形成細胞に関連するがそれらとは異なる、新規前駆細胞集団である。本発明はまた、血管コロニー形成細胞、非生着血管細胞またはそれらから分化した細胞を含む、組成物、調製物、および溶液を提供する。組成物、調製物、および溶液は、凍結保存調製物および実質的に精製された調製物、ならびに、骨髄に生着することができる関連した血管芽前駆体細胞型と組み合わせて製剤化された混合調製物を含む。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
ヒト血管コロニー形成細胞を生体外で生成および増幅するための方法であって、
(a)ヒト多能性幹細胞を含む細胞培養物を、無血清培地中で、前記多能性幹細胞の胚様体への分化を誘導するのに十分な量の少なくとも1つの成長因子の存在下で培養するステップと、
(b)少なくとも2つの成長因子を、胚様体を含む前記培養物に添加し、無血清培地中での前記培養物の培養を継続するステップであって、前記成長因子は、前記胚様体培養物中でヒト血管コロニー形成細胞を増幅するのに十分な量である、ステップと、
を含み、前記多能性幹細胞、胚様体および血管コロニー形成細胞は、前記方法のステップ(a)および(b)にわたり無血清培地中で成長させられ、
ステップ(b)における前記少なくとも2つの成長因子は、BMP4およびVEGFを含む、方法。
【請求項2】
ヒト血管コロニー形成細胞を生体外で生成および増幅するための方法であって、
(a)ヒト多能性幹細胞を含む細胞培養物を、無血清培地中で、前記多能性幹細胞の胚様体への分化を誘導するのに十分な量の少なくとも1つの成長因子の存在下で培養するステップと、
(b)少なくとも2つの成長因子を、胚様体を含む前記培養物に添加し、無血清培地中での前記培養物の培養を継続するステップであって、前記成長因子は、前記胚様体培養物中でヒト血管コロニー形成細胞を増幅するのに十分な量である、ステップと、
(c)前記胚様体は、単細胞に分割され、
(d)少なくとも1つの成長因子を、前記単細胞を含む前記培養物に添加し、無血清培地中での前記培養物の培養を継続するステップであって、前記成長因子は、前記単細胞を含む前記培養物中でヒト血管コロニー形成細胞を増幅するのに十分な量である、ステップと、
を含み、前記多能性幹細胞、胚様体および血管コロニー形成細胞は、前記方法のステップ(a)〜(d)にわたり無血清培地中で成長させられ、
ステップ(b)における前記少なくとも2つの成長因子は、BMP4およびVEGFを含む、方法。
【請求項3】
前記多能性幹細胞は、胚幹細胞である、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記成長因子は、ホメオボックスタンパク質またはその機能性変異体もしくは活性変異体を含むタンパク質である、請求項1または2に記載の方法。
【請求項5】
前記ホメオボックスタンパク質は、HOXB4タンパク質、またはその機能性変異体もしくは活性変異体を含む、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記成長因子は、ステップ(b)にわたり複数回、ステップ(b)における前記培養物に添加される、請求項4または請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記成長因子は、ステップ(b)および(d)にわたり複数回、ステップ(b)および(d)における前記培養物に添加される、請求項4または請求項5に記載の方法。
【請求項8】
前記タンパク質は、1日1回添加される、請求項6または請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記タンパク質は、1日おきに1回添加される、請求項6または請求項7に記載の方法。
【請求項10】
請求項1に記載の方法により作製される、単離血管コロニー形成細胞。
【請求項11】
請求項2に記載の方法により作製される、単離血管コロニー形成細胞。
【請求項12】
前記成長因子は、血管内皮成長因子(VEGF)、骨形態形成タンパク質(BMP)、幹細胞因子(SCF)、FLt−3L(FL)、トロンボポエチン(TPO)、およびエリスロポエチン(EPO)からなる群から選択される、請求項1〜5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
前記血管内皮成長因子(VEGF)もしくは骨形態形成タンパク質(BMP)、またはその両方は、ステップ(a)において細胞培養の0〜48時間以内に添加される、請求項6に記載の方法。
【請求項14】
前記幹細胞因子(SCF)、FLt−3L(FL)、もしくはトロンボポエチン(TPO)、またはこれらの任意の組み合わせは、ステップ(a)の開始から48〜72時間以内に前記培養物に添加される、請求項6に記載の方法。
【請求項15】
前記成長因子は、ステップ(a)の開始から48〜72時間以内にステップ(b)に添加される、請求項4〜5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項16】
前記成長因子は、ステップ(a)の開始48〜72時間以内に培養ステップ(b)に添加される、請求項5に記載の方法。
【請求項17】
エリスロポエチン(EPO)をステップ(b)に添加するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項18】
エリスロポエチン(EPO)をステップ(b)および(d)に添加するステップを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項19】
前記ヒト血管コロニー形成細胞を前記培養物から精製するステップをさらに含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項20】
前記血管コロニー形成細胞を精製する前記ステップは、抗CD71抗体による免疫親和性カラムクロマトグラフィーを使用するステップを含む、請求項13に記載の方法。
【請求項21】
前記ヒト血管コロニー形成細胞を前記培養物から単離するステップをさらに含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項22】
前記血管コロニー形成細胞を単離する前記ステップは、前記血管コロニー形成細胞をサイズおよび/または形態により単離するステップを含む、請求項15に記載の方法。
【請求項23】
前記成長因子は、HOXB4およびタンパク質導入ドメイン(PTD)を含む融合タンパク質である、請求項4〜5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項24】
前記PTDおよび前記HOXB4は、リンカーを介して共役される、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記タンパク質導入ドメイン(PTD)は、TATタンパク質、その機能性変異体または活性断片である、請求項23に記載の方法。
【請求項26】
前記HOXB4は、哺乳類HOXB4である、請求項5に記載の方法。
【請求項27】
前記哺乳類HOXB4は、マウスまたはヒトHOXB4である、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
前記哺乳類HOXB4は、ヒトHOXB4である、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
前記HOXB4は、全長タンパク質を含む、請求項5に記載の方法。
【請求項30】
前記HOXB4は、配列番号1または配列番号3のアミノ酸配列を含む、請求項29に記載の方法。
【請求項31】
前記PTDは、配列番号14のアミノ酸配列を有するTATポリペプチドの1つ以上の複製を含む、請求項23に記載の方法。
【請求項32】
前記TATタンパク質は、配列番号14のアミノ酸配列を含む、請求項25に記載の方法。
【請求項33】
ヒト多能性幹細胞を含む前記細胞培養物は、ヒト胚幹細胞のライブラリから得られ、前記ヒト胚幹細胞のライブラリは、そのそれぞれが、ヒト集団に存在する少なくとも1つのMHC対立遺伝子に対し半接合またはホモ接合である幹細胞を含み、前記幹細胞のライブラリのぞれぞれの幹細胞は、前記ライブラリの残りの幹細胞と比べて異なる組のMHC対立遺伝子に対し半接合またはホモ接合であり、前記方法は、そのそれぞれが、ヒト集団に存在する少なくとも1つのMHC対立遺伝子に対し半接合またはホモ接合である血管コロニー形成細胞のライブラリを生成し、前記幹細胞のライブラリのそれぞれの幹細胞は、前記ライブラリの残りの幹細胞と比べて異なる組のMHC対立遺伝子に対し半接合またはホモ接合である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項34】
前記ヒト胚幹細胞のライブラリは、ヒト集団に存在するすべてのMHC対立遺伝子に対し半接合またはホモ接合である幹細胞を含み、前記方法は、ヒト集団に存在するすべてのMHC対立遺伝子に対し半接合またはホモ接合である血管コロニー形成細胞を含む血管コロニー形成細胞のライブラリを生成する、請求項33に記載の方法。
【請求項35】
前記ヒト血管コロニー形成細胞を、前記ヒト血管コロニー形成細胞のヒト造血幹細胞への分化を誘導するのに好適な条件下で、培養するステップをさらに含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項36】
前記ヒト血管コロニー形成細胞を、前記ヒト血管コロニー形成細胞のヒト内皮細胞への分化を誘導するのに好適な条件下で、培養するステップをさらに含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項37】
前記条件は、前記ヒト血管コロニー形成細胞をフィブロネクチン被覆培養皿上で培養することを含む、請求項35に記載の方法。
【請求項38】
前記培養物は、少なくとも1×106個のヒト血管コロニー形成細胞を含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項39】
前記培養物は、少なくとも2×106個のヒト血管コロニー形成細胞、少なくとも3×106個のヒト血管コロニー形成細胞、および少なくとも4×106個のヒト血管コロニー形成細胞から選択される数量を含む、請求項32に記載の方法。
【請求項40】
請求項1、2、17、または18の方法により調製される、ヒト血管コロニー形成細胞。
【請求項41】
少なくとも1×106個のヒト血管コロニー形成細胞を含む、ヒト血管コロニー形成細胞の溶液。
【請求項42】
前記溶液は、対象に注射可能である、請求項41に記載の溶液。
【請求項43】
前記溶液は、冷凍に好適である、請求項41に記載の溶液。
【請求項44】
前記溶液は、少なくとも2×106個のヒト血管コロニー形成細胞、少なくとも3×106個のヒト血管コロニー形成細胞または少なくとも4×106個のヒト血管コロニー形成細胞を含む、請求項41に記載の溶液。
【請求項45】
前記ヒト血管コロニー形成細胞は、少なくとも造血または内皮細胞に分化することができる、請求項41に記載の溶液。
【請求項46】
血管コロニー形成細胞、造血細胞または内皮細胞の投与により処置され得る疾患の処置用の医薬の製造のための、請求項41〜45のいずれか一項に記載の溶液の使用。
【請求項47】
投与を必要とする患者にヒト血管コロニー形成細胞を投与するための方法であって、
(a)それを必要とする患者を選択するステップと、
(b)請求項1〜39のいずれか一項に記載の方法により作製されるヒト血管コロニー形成細胞を供給するステップと、
(c)前記ヒト血管コロニー形成細胞の一部またはすべてを、前記患者に投与するステップと、を含む方法。
【請求項48】
前記血管コロニー形成細胞は、支持細胞なしで培養することにより作製される、請求項47に記載の方法。
【請求項49】
前記ヒト血管コロニー形成細胞は、10,000個から400万個の細胞の量である、請求項48に記載の方法。
【請求項50】
投与を必要とする患者にヒト造血幹細胞を投与するための方法であって、
(a)それを必要とする患者を選択するステップと、
(b)請求項1〜39のいずれか一項に記載の方法により作製される血管コロニー形成細胞を供給するステップと、
(c)前記ヒト血管コロニー形成細胞を、ヒト造血幹細胞に分化させるステップと、
(d)前記ヒト造血幹細胞の一部またはすべてを、前記患者に投与するステップと、を含む方法。
【請求項51】
前記血管コロニー形成細胞は、支持細胞なしで培養することにより作製される、請求項50に記載の方法。
【請求項52】
前記ヒト血管コロニー形成細胞は、10,000個から400万個の細胞の量である、請求項51に記載の方法。
【請求項53】
投与を必要とする患者にヒト内皮細胞を投与するための方法であって、
(a)それを必要とする患者を選択するステップと、
(b)請求項1〜39のいずれか一項に記載の方法により作製される血管コロニー形成細胞を供給するステップと、
(c)前記ヒト血管コロニー形成細胞を、ヒト内皮細胞に分化させるステップと、
(d)前記ヒト内皮細胞の一部またはすべてを、前記患者に投与するステップと、を含む方法。
【請求項54】
前記血管コロニー形成細胞は、支持細胞なしで培養することにより作製される、請求項53に記載の方法。
【請求項55】
前記ヒト血管コロニー形成細胞は、10,000個から400万個の細胞の量である、請求項54に記載の方法。
【請求項56】
処置を必要とする患者における造血幹細胞障害を処置する方法であって、
(a)それを必要とする患者を選択するステップと、
(b)請求項1〜39のいずれか一項に記載の方法により作製される血管コロニー形成細胞を供給するステップと、
(c)前記ヒト血管コロニー形成細胞を、ヒト造血幹細胞に分化させるステップと、
(d)前記ヒト造血幹細胞の一部またはすべてを、前記患者に投与するステップと、を含む方法。
【請求項57】
前記血管コロニー形成細胞は、支持細胞なしで培養することにより作製される、請求項56に記載の方法。
【請求項58】
前記ヒト血管コロニー形成細胞は、10,000個から400万個の細胞の量である、請求項57に記載の方法。
【請求項59】
処置を必要とする患者における内皮細胞障害を処置する方法であって、
(a)それを必要とする患者を選択するステップと、
(b)請求項1〜39のいずれか一項に記載の方法により作製される血管コロニー形成細胞を供給するステップと、
(c)前記ヒト血管コロニー形成細胞を、ヒト内皮細胞に分化させるステップと、
(d)前記ヒト内皮細胞の一部またはすべてを、前記患者に投与するステップと、を含む方法。
【請求項60】
前記血管コロニー形成細胞は、支持細胞なしで培養することにより作製される、請求項59に記載の方法。
【請求項61】
前記ヒト血管コロニー形成細胞は、10,000個から400万個の細胞の量である、請求項60に記載の方法。
【請求項62】
前記内皮細胞障害は、心筋梗塞、脳梗塞、アテローム性動脈硬化および虚血からなる群から選択される、請求項56〜61のいずれか一項に記載の方法。
【請求項63】
前記虚血は、脳、四肢、心臓、肺、皮膚および目に生じる、請求項62に記載の方法。
【請求項64】
ヒト造血幹細胞を生体外で産生するための方法であって、
(a)請求項1〜39のいずれか一項に記載の方法により作製されるヒト血管コロニー形成細胞を供給するステップと、
(b)前記ヒト血管コロニー形成細胞のヒト造血幹細胞への分化を誘導するのに好適な条件下で、前記ヒト血管コロニー形成細胞を成長させるステップと、を含む方法。
【請求項65】
請求項64に記載の方法により産生されるヒト造血幹細胞。
【請求項66】
ヒト内皮細胞を生体外で産生するための方法であって、
(a)請求項1〜39のいずれか一項に記載の方法により作製されるヒト血管コロニー形成細胞を供給するステップと、
(b)前記ヒト血管コロニー形成細胞のヒト内皮細胞への分化を誘導するのに好適な条件下で、前記ヒト血管コロニー形成細胞を成長させるステップと、を含む方法。
【請求項67】
請求項66に記載の方法により産生されるヒト内皮細胞。
【請求項68】
請求項33または請求項34に記載の方法により作製されるヒト血管コロニー形成細胞のライブラリ。
【請求項69】
ヒトの患者にヒト造血幹細胞またはヒト内皮細胞を投与することを含む、処置を必要とする前記患者を処置する方法であって、
(a)前記患者を選択するステップと、
(b)前記患者の細胞の表面上に発現したMHCタンパク質を同定するステップと、
(c)請求項68に記載のヒト血管コロニー形成細胞のライブラリを提供するステップと、
(d)前記患者の細胞上の前記患者のMHCタンパク質と一致するヒト血管コロニー形成細胞を選択するステップと、
(e)ステップ(d)において同定された前記ヒト血管コロニー形成細胞を、必要に応じて、ヒト造血幹細胞、内皮細胞またはその両方に分化させるステップと、
(f)ステップ(e)からの前記ヒト造血幹細胞、内皮細胞またはその両方の一部またはすべてを、前記患者に投与するステップと、を含む方法。
【請求項70】
前記方法は、地域の施設において行われる、請求項69に記載の方法
【請求項71】
前記地域の施設は、病院である、請求項70に記載の方法。
【請求項72】
血管コロニー形勢細胞を増幅させるための方法であって、BMP4およびVEGFまたはその機能性同等物もしくは活性断片を、前記血管コロニー形成細胞の増殖を補助するのに十分な量で含むタンパク質の存在下で、無血清培地中の哺乳類血管コロニー形成細胞を成長させることを含む、方法。
【請求項73】
前記血管コロニー形成細胞は、臍帯血、末梢血または骨髄から濃縮、精製または単離される、請求項72に記載の方法。
【請求項74】
前記血管コロニー形成細胞は、ヒト血管コロニー形成細胞である、請求項72に記載の方法。
【請求項75】
前記血管コロニー形成細胞は、少なくとも1×106個の血管コロニー形成細胞に達するように生体外で成長させられる、請求項72に記載の方法。
【請求項76】
前記無血清培地は、ホメオボックスタンパク質、その機能性同等物または活性断片をさらに含む、請求項72に記載の方法。
【請求項77】
ホメオボックスたんぱく質、その機能性同等物または活性断片は、HOXB4タンパク質またはその機能性同等物もしくは活性断片である、請求項76に記載の方法。
【請求項78】
前記HOXB4は、哺乳類HOXB4である、請求項77に記載の方法。
【請求項79】
前記哺乳類HOXB4は、マウスまたはヒトHOXB4である、請求項78に記載の方法。
【請求項80】
前記哺乳類HOXB4は、ヒトHOXB4である、請求項79に記載の方法。
【請求項81】
前記HOXB4は、全長タンパク質を含む、請求項77に記載の方法。
【請求項82】
前記HOXB4は、配列番号1または配列番号3のアミノ酸配列を含む、請求項77に記載の方法。
【請求項83】
前記無血清培地は、HOXB4およびタンパク質導入ドメイン(PTD)を含む融合タンパク質をさらに含む、請求項72に記載の方法。
【請求項84】
前記タンパク質導入ドメイン(PTD)は、TATタンパク質、その機能性同等物または活性断片である、請求項83に記載の方法。
【請求項85】
前記TATタンパク質は、配列番号14のアミノ酸配列を含む、請求項84に記載の方法。
【請求項86】
前記PTDは配列番号14のアミノ酸配列を有するTATポリペプチドの1つ以上の複製を含む、請求項83に記載の方法。
【請求項87】
ヒトの被移植者においてドナー同種移植片に対する寛容性を誘導する方法であって、
(a)T細胞共刺激を阻害する薬剤を前記被移植者に投与するステップと、
(b)請求項1に記載の方法により生成されたヒト血管コロニー形成細胞を、前記被移植者に導入するステップであって、前記血管コロニー形成細胞は、ドナーに対して一致する、ステップと、
(c)前記同種移植片を前記被移植者に移植するステップであて、前記ヒト血管コロニー形成細胞は、前記被移植者における前記同種移植片に対する寛容性を誘導する、ステップと、を含む方法。
【請求項88】
T細胞共刺激を阻害する前記薬剤は、CD40リガンド−CD40相互作用を阻害する薬剤である、請求項87に記載の方法。
【請求項89】
前記方法は、CD28−B7相互作用を阻害する薬剤を投与するステップをさらに含む、請求項87に記載の方法。
【請求項90】
前記方法は、胸腺照射またはT細胞除去もしくは不活性化のステップを含まない、請求項87〜89に記載の方法。
【請求項91】
前記方法は、前記被移植者に、胸腺照射を施すステップをさらに含む、請求項87〜89のいずれか一項に記載の方法。
【請求項92】
前記方法は、前記被移植者に、T細胞を除去または不活性化する処置を施すステップをさらに含む、請求項87〜89のいずれか一項に記載の方法。
【請求項93】
前記方法は、前記被移植者に、胸腺照射と、T細胞を除去または不活性化する処置とを施すステップをさらに含む、請求項87〜89のいずれか一項に記載の方法。
【請求項94】
ヒトの被移植者においてドナー同種移植片に対する寛容性を誘導する方法であって、
(a)前記被移植者において胸腺空間を形成するステップと、
(b)前記被移植者においてT細胞を除去または不活性化するステップと、
(c)請求項1に記載の方法により生成されたヒト血管コロニー形成細胞を、前記被移植者に導入するステップであって、前記人血管コロニー形成細胞は、ドナーに対して一致する、ステップと、
(d)前記同種移植片を前記被移植者に移植するステップと、
を含み、前記ヒト血管コロニー形成細胞は、前記被移植者における前記同種移植片に対する寛容性を誘導する、方法。
【請求項95】
前記胸腺空間は、前記被移植者に、胸腺照射、ステロイド、コルチコステロイド、ブレキナール、および免疫抑制化学物質または薬品から選択される少なくとも1つの処置を施すことにより形成される、請求項94に記載の方法。
【請求項96】
前記胸腺空間は、前記被移植者に胸腺照射を施すことにより形成される、請求項94に記載の方法。
【請求項97】
前記胸腺空間は、前記被移植者に免疫抑制化学物質または薬品を投与することにより形成される、請求項94に記載の方法。
【請求項98】
前記胸腺空間は、前記被移植者にシクロスポリンを投与することにより形成される、請求項94に記載の方法。
【請求項99】
前記被移植者に、複数の血管コロニー形成細胞の投与が提供される、請求項87または請求項94に記載の方法。
【請求項100】
前記寛容性は、全身照射により形成される造血空間なしで誘導される、請求項87または請求項94に記載の方法。
【請求項101】
前記ヒト血管コロニー形成細胞および前記同種移植片は、同じドナーから得られる、請求項87または請求項94に記載の方法。
【請求項102】
前記ヒト血管コロニー形成細胞および前記同種移植片は、異なるドナーから得られる、請求項87または請求項94に記載の方法。
【請求項103】
少なくとも1つ以上の造血細胞型を産生するように分化することができる、ヒト非生着血管細胞であって、宿主において骨髄に生着し複製する能力を有さない、血管細胞。
【請求項104】
前記血管細胞は、宿主において骨髄に生着し複製する能力を有するヒト血管コロニー形成細胞を特徴付けるタンパク質のうち、すべてではないがその一部を発現する、請求項103に記載の非生着血管細胞。
【請求項105】
前記血管細胞は、宿主において骨髄に生着し複製する能力を有するヒト血管コロニー形成細胞の1つ以上の特徴を有する、請求項103に記載の非生着血管細胞。
【請求項106】
前記血管細胞は、他の血管細胞に緩く接着する、請求項103に記載の非生着血管細胞。
【請求項107】
前記ヒト血管細胞は、CD34、CD31、KDRおよびCD133から選択される1つ以上のタンパク質を発現しない、請求項104に記載の非生着血管細胞。
【請求項108】
前記ヒト血管細胞は、LMO2およびGATA2タンパク質を発現する、請求項104に記載の非生着血管細胞。
【請求項109】
前記宿主が、哺乳動物である、請求項103から108のいずれか一項に記載の非生着血管細胞。
【請求項110】
前記哺乳動物がヒトである、請求項109に記載の非生着血管細胞。
【請求項111】
少なくとも1つ以上の造血細胞型を産生するように分化することができるヒト非生着血管細胞の実質的に精製された集団を含む細胞培養物であって、前記血管細胞は、宿主において骨髄に生着し複製する能力を有さない、細胞培養物。
【請求項112】
胚由来細胞から分化したヒト非生着血管細胞を含む細胞培養物であって、前記非生着血管細胞は、少なくとも1つ以上の造血細胞型を産生するように分化することができ、前記血管細胞は、宿主において骨髄に生着し複製する能力を有さない、細胞培養物。
【請求項113】
前記非生着血管細胞は、宿主において骨髄に生着し複製する能力を有するヒト血管コロニー形成細胞を特徴付けるタンパク質のうち、すべてではないがその一部を発現する、請求項111または112に記載の細胞培養物。
【請求項114】
前記非生着血管細胞は、宿主において骨髄に生着し複製する能力を有するヒト血管コロニー形成細胞の特徴のうち1つ以上を有する、請求項111または112に記載の細胞培養物。
【請求項115】
前記血管細胞は、他の血管細胞に緩く接着する、請求項111または112に記載の非生着血管細胞。
【請求項116】
前記ヒト血管細胞は、CD34、CD31、KDRおよびCD133から選択される1つ以上のタンパク質を発現しない、請求項113に記載の細胞培養物。
【請求項117】
前記ヒト血管細胞は、LMO2およびGATA2タンパク質を発現する、請求項113に記載の細胞培養物。
【請求項118】
請求項103〜110のいずれか一項に記載の非生着血管細胞から分化した造血細胞を含む細胞培養物。
【請求項119】
少なくとも1×106個のヒト非生着血管細胞、少なくとも2×106個のヒト非生着血管細胞、少なくとも3×106個のヒト非生着血管細胞、または少なくとも4×106個のヒト非生着血管細胞を含む、ヒト非生着血管細胞の溶液。
【請求項120】
前記ヒト非生着血管細胞は、少なくとも1つ以上の造血細胞型を産生するように分化することができ、前記非生着血管細胞は、宿主において骨髄に生着し複製する能力を有さない、請求項119のいずれかに記載の溶液。
【請求項121】
前記非生着血管細胞は、宿主において骨髄に生着し複製する能力を有するヒト血管コロニー形成細胞を特徴付けるタンパク質のうち、すべてではないがその一部を発現する、請求項120に記載の溶液。
【請求項122】
前記非生着血管細胞は、宿主において骨髄に生着し複製する能力を有するヒト血管コロニー形成細胞の1つ以上の特徴を有する、請求項120に記載の溶液。
【請求項123】
前記血管細胞は、他の血管細胞に緩く接着する、請求項120に記載の溶液。
【請求項124】
前記ヒト血管細胞は、CD34、CD31、KDRおよびCD133から選択される1つ以上のタンパク質を発現しない、請求項121に記載の溶液。
【請求項125】
前記ヒト血管細胞は、LMO2およびGATA2タンパク質を発現する、請求項121に記載の溶液。
【請求項126】
前記溶液は、対象に注射可能であるか、または冷凍に好適である、請求項119〜125のいずれかに記載の溶液。
【請求項127】
非生着血管細胞または造血細胞の投与により処置され得る疾患の処置用の医薬の製造のための、請求項119〜125のいずれか一項に記載の溶液の使用。
【請求項128】
少なくとも1つ以上の造血細胞型を産生するように分化することができるヒト非生着血管細胞の実質的に精製された集団を含む医薬調製物であって、前記血管細胞は、宿主において骨髄に生着し複製する能力を有さない、医薬調製物。
【請求項129】
前記非生着血管細胞は、宿主において骨髄に生着し複製する能力を有するヒト血管コロニー形成細胞を特徴付けるタンパク質のうち、すべてではないがその一部を発現する、請求項128に記載の医薬調製物。
【請求項130】
前記非生着血管細胞は、宿主において骨髄に生着し複製する能力を有するヒト血管コロニー形成細胞の特徴のうち1つ以上を有する、請求項128に記載の医薬調製物。
【請求項131】
前記血管細胞は、他の血管細胞に緩く接着する、請求項128に記載の医薬調製物。
【請求項132】
前記ヒト血管細胞は、CD34、CD31、KDRおよびCD133から選択される1つ以上のタンパク質を発現しない、請求項129に記載の医薬調製物。
【請求項133】
前記ヒト血管細胞は、LMO2およびGATA2タンパク質を発現する、請求項129に記載の医薬調製物。
【請求項134】
前記調製物は、少なくとも1×106個のヒト非生着血管細胞を含む、請求項128〜133に記載の医薬調製物。
【請求項135】
前記調製物は、少なくとも5×106個のヒト非生着血管細胞を含む、請求項134に記載の医薬調製物。
【請求項136】
請求項1〜110のいずれかに記載のヒト非生着血管細胞の凍結保存調製物。
【請求項137】
前記調製物は、少なくとも1×106個のヒト非生着血管細胞、少なくとも2×106個のヒト非生着血管細胞、少なくとも3×106個のヒト非生着血管細胞、少なくとも4×106個のヒト非生着血管細胞、または少なくとも5×106個のヒト非生着血管細胞を含む、請求項136に記載の凍結保存調製物。
【請求項138】
ヒト非生着血管細胞を生体外で生成および増幅するための方法であって、
(a)胚由来細胞を含む細胞培養物を、無血清培地中で、前記胚由来細胞の胚様体への分化を誘導するのに十分な量の少なくとも1つの成長因子の存在下で培養するステップと、
(b)少なくとも1つの成長因子を、胚様体を含む前記培養物に添加し、無血清培地中での前記培養物の培養を継続するステップと、
を含み、前記成長因子は、前記胚様体培養物中でヒト非生着血管細胞を増幅するのに十分な量であり、
前記胚様体は、10〜13日間培養され、
前記胚由来細胞、胚様体および非生着血管細胞は、前記方法のステップ(a)および(b)にわたり無血清培地中で成長させられる、方法。
【請求項139】
ヒト非生着血管細胞を生体外で生成および増幅するための方法であって、
(a)ヒト胚由来細胞を含む細胞培養物を、無血清培地中で、前記胚由来細胞の胚様体への分化を誘導するのに十分な量の少なくとも1つの成長因子の存在下で培養するステップと、
(b)少なくとも1つの成長因子を、胚様体を含む前記培養物に添加し、無血清培地中での前記培養物の培養を継続するステップであって、前記成長因子は、前記胚様体培養物中でヒト非生着血管細胞を増幅するのに十分な量である、ステップと、
(c)前記胚様体は、単細胞に分割され、
(d)少なくとも1つの成長因子を、前記単細胞を含む前記培養物に添加し、無血清培地中での前記培養物の培養を継続するステップであって、前記成長因子は、前記単細胞を含む前記培養物中でヒト非生着血管細胞を増幅するのに十分な量である、ステップと、
を含み、前記単細胞の培養物は、10〜13日間培養され、
前記胚由来細胞、胚様体および非生着血管細胞は、前記方法のステップ(a)〜(d)にわたり無血清培地中で成長させられる、方法。
【請求項140】
前記胚由来細胞は、胚幹細胞である、請求項138または139に記載の方法。
【請求項141】
前記成長因子は、ホメオボックスタンパク質またはその機能性変異体もしくは活性変異体を含むタンパク質である、請求項138または139に記載の方法。
【請求項142】
前記ホメオボックスタンパク質は、HOXB4タンパク質、またはその機能性変異体もしくは活性変異体を含む、請求項141に記載の方法。
【請求項143】
前記成長因子は、血管内皮成長因子(VEGF)、骨形態形成タンパク質(BMP)、幹細胞因子(SCF)、FLt−3L(FL)、トロンボポエチン(TPO)、およびエリスロポエチン(EPO)からなる群から選択される、請求項138〜142のいずれか一項に記載の方法。
【請求項144】
前記血管内皮成長因子(VEGF)もしくは骨形態形成タンパク質(BMP)、またはその両方は、ステップ(a)において細胞培養の0〜48時間以内に添加される、請求項143に記載の方法。
【請求項145】
前記幹細胞因子(SCF)、FLt−3L(FL)、もしくはトロンボポエチン(TPO)、またはこれらの任意の組み合わせは、ステップ(a)の開始から48〜72時間以内に前記培養物に添加される、請求項143に記載の方法。
【請求項146】
前記成長因子は、ステップ(a)の開始48〜72時間以内に培養ステップ(b)に添加される、請求項141〜142に記載の方法。
【請求項147】
エリスロポエチン(EPO)をステップ(b)に添加するステップをさらに含む、請求項138に記載の方法。
【請求項148】
エリスロポエチン(EPO)をステップ(b)および(d)に添加するステップを含む、請求項139に記載の方法。
【請求項149】
前記ヒト非生着血管細胞を前記培養物から精製するステップをさらに含む、請求項138〜140のいずれか一項に記載の方法。
【請求項150】
前記ヒト非生着血管細胞を前記培養物から単離するステップをさらに含む、請求項138〜140のいずれか一項に記載の方法。
【請求項151】
前記成長因子は、HOXB4およびタンパク質導入ドメイン(PTD)を含む融合タンパク質である、請求項141〜142のいずれか一項に記載の方法。
【請求項152】
前記PTDおよび前記HOXB4は、リンカーを介して共役される、請求項151に記載の方法。
【請求項153】
前記タンパク質導入ドメイン(PTD)は、TATタンパク質、その機能性変異体または活性断片である、請求項151に記載の方法。
【請求項154】
前記HOXB4は、哺乳類HOXB4である、請求項142に記載の方法。
【請求項155】
前記哺乳類HOXB4は、マウスまたはヒトHOXB4である、請求項154に記載の方法。
【請求項156】
前記HOXB4は、全長タンパク質を含む、請求項142に記載の方法。
【請求項157】
前記非生着血管細胞のヒト造血細胞への分化を誘導するのに好適な条件下で、前記非生着血管細胞を培養するステップをさらに含む、請求項138〜140のいずれか一項に記載の方法。
【請求項158】
前記培養物は、少なくとも1×106個のヒト非生着血管細胞、少なくとも2×106個のヒト非生着血管細胞、少なくとも3×106個のヒト非生着血管細胞、または少なくとも4×106個のヒト非生着血管細胞を含む、請求項138〜140のいずれか一項に記載の方法。
【請求項159】
請求項138、139、147、または148に記載の方法により産生されるヒト非生着血管細胞。
【請求項160】
ヒト造血細胞を生体外で産生するための方法であって、
(a)請求項138〜148のいずれか一項に記載の方法により作製されるヒト非生着血管細胞を供給するステップと、
(b)前記ヒト非生着血管細胞のヒト造血幹細胞への分化を誘導するのに好適な条件下で、前記ヒト非生着血管細胞を成長させるステップと、を含む方法。
【請求項161】
請求項160に記載の方法により産生されるヒト造血幹細胞。
【請求項162】
投与を必要とする患者にヒト非生着血管細胞を投与するための方法であって、
(a)それを必要とする患者を選択するステップと、
(b)請求項138〜148のいずれか一項に記載の方法により作製されるヒト非生着血管細胞を供給するステップと、
(c)前記ヒト非生着血管細胞の一部またはすべてを、前記患者に投与するステップと、を含む方法。
【請求項163】
投与を必要とする患者にヒト非生着血管細胞を投与するための方法であって、
(a)それを必要とする患者を選択するステップと、
(b)少なくとも10,000個の細胞の量のヒト非生着血管細胞を供給するステップと、
(c)前記ヒト血管コロニー形成細胞の一部またはすべてを、前記患者に投与するステップと、を含む方法。
【請求項164】
前記ヒト非生着血管細胞は、10,000個から400万個の細胞の量である、請求項163に記載の方法。
【請求項165】
投与を必要とする患者にヒト造血幹細胞を投与するための方法であって、
(a)それを必要とする患者を選択するステップと、
(b)請求項138〜148のいずれか一項に記載の方法により作製されるヒト非生着血管細胞を供給するステップと、
(c)前記ヒト非生着血管細胞を、ヒト造血幹細胞に分化させるステップと、
(d)前記ヒト造血幹細胞の一部またはすべてを、前記患者に投与するステップと、を含む方法。
【請求項166】
投与を必要とする患者にヒト造血幹細胞を投与するための方法であって、
(a)それを必要とする患者を選択するステップと、
(b)少なくとも10,000個の細胞の量のヒト非生着血管細胞を供給するステップと、
(c)前記ヒト非生着血管細胞を、ヒト造血幹細胞に分化させるステップと、
(d)前記ヒト造血幹細胞の一部またはすべてを、前記患者に投与するステップと、を含む方法。
【請求項167】
前記ヒト非生着血管細胞は、10,000個から400万個の細胞の量である、請求項166に記載の方法。
【請求項168】
処置を必要とする患者における造血幹細胞障害を処置する方法であって、
(a)それを必要とする患者を選択するステップと、
(b)請求項138〜148のいずれか一項に記載の方法により作製されるヒト非生着血管細胞を供給するステップと、
(c)前記ヒト非生着血管細胞を、ヒト造血幹細胞に分化させるステップと、
(d)前記ヒト造血幹細胞の一部またはすべてを、前記患者に投与するステップと、を含む方法。
【請求項169】
処置を必要とする患者における造血幹細胞障害を処置する方法であって、
(a)それを必要とする患者を選択するステップと、
(b)少なくとも10,000個の細胞の量のヒト非生着血管細胞を供給するステップと、
(c)前記ヒト非生着血管細胞を、ヒト造血幹細胞に分化させるステップと、
(d)前記ヒト造血幹細胞の一部またはすべてを、前記患者に投与するステップと、を含む方法。
【請求項170】
前記ヒト非生着血管細胞は、10,000個から400万個の細胞の量である、請求項169に記載の方法。
【請求項171】
非生着血管細胞から分化造血細胞を生体外で産生するための方法であって、
(a)ヒト非生着血管細胞を提供するステップと、
(b)前記非生着血管細胞を分化造血細胞に分化させるステップと、を含む方法。
【請求項172】
請求項171に記載の方法により産生される分化造血細胞。
【請求項173】
生体外でヒト非生着血管細胞から分化した造血細胞を使用して輸血を行うための方法であって、
(a)ヒト非生着血管細胞を提供するステップと、
(b)前記非生着血管細胞を分化造血細胞に分化させるステップと、
(c)前記分化造血細胞で輸血を行うステップと、を含む方法。
【請求項174】
非生着血管細胞から分化造血細胞を生体外で産生するための方法であって、
(a)請求項138〜148のいずれか一項に記載の方法により作製されるヒト非生着血管細胞を提供するステップと、
(b)前記非生着血管細胞を分化造血細胞に分化させるステップと、を含む方法。
【請求項175】
請求項174に記載の方法により産生される分化造血細胞。
【請求項176】
生体外でヒト非生着血管細胞から分化した造血細胞を使用して輸血を行うための方法であって、
(a)請求項138〜148のいずれか一項に記載の方法により作製されるヒト非生着血管細胞を提供するステップと、
(b)前記非生着血管細胞を分化造血細胞に分化させるステップと、
(c)前記分化造血細胞で輸血を行うステップと、を含む方法。
【請求項177】
前記多能性幹細胞は、誘導された多能性幹細胞(iPSC)であり、
前記iPSCは、トリプシンで継代され、
前記iPSCは、マウス胎児線維芽細胞(MEF)で維持されるか、もしくは支持細胞なしで維持され、ならびに/または、
無血清胚様体培地および/もしくは分化培地にY−27632が添加される、請求項1、2、17、または18に記載の方法。
【請求項178】
前記多能性肝細胞は、誘導された多能性肝細胞(iPSC)であり、
前記iPSCは、トリプシンで継代され、
前記iPSCは、マウス胎児線維芽細胞(MEF)で維持されるか、もしくは支持細胞なしで維持され、ならびに/または、
無血清胚様体培地および/もしくは分化培地にY−27632が添加される、請求項64に記載の方法。
【請求項179】
前記多能性幹細胞は、誘導された多能性幹細胞(iPSC)であり、
前記iPSCは、トリプシンで継代され、
前記iPSCは、マウス胎児線維芽細胞(MEF)で維持されるか、もしくは支持細胞なしで維持され、ならびに/または、
無血清胚様体培地および/もしくは分化培地にY−27632が添加される、請求項66に記載の方法。
【請求項180】
前記多能性幹細胞は、誘導された多能性幹細胞(iPSC)であり、
前記iPSCは、トリプシンで継代され、
前記iPSCは、マウス胎児線維芽細胞(MEF)で維持されるか、もしくは支持細胞なしで維持され、ならびに/または、
無血清胚様体培地および/もしくは分化培地にY−27632が添加される、請求項138、139、147、または148に記載の方法。
【請求項181】
前記多能性肝細胞は、誘導された多能性肝細胞(iPSC)であり、
前記iPSCは、トリプシンで継代され、
前記iPSCは、マウス胎児線維芽細胞(MEF)で維持されるか、もしくは支持細胞なしで維持され、ならびに/または、
無血清胚様体培地および/もしくは分化培地にY−27632が添加される、請求項160に記載の方法。
【請求項182】
前記多能性肝細胞は、誘導された多能性肝細胞(iPSC)であり、
前記iPSCは、トリプシンで継代され、
前記iPSCは、マウス胎児線維芽細胞(MEF)で維持されるか、もしくは支持細胞なしで維持され、ならびに/または、
無血清胚様体培地および/もしくは分化培地にY−27632が添加される、請求項171に記載の方法。
【請求項183】
前記多能性肝細胞は、誘導された多能性肝細胞(iPSC)であり、
前記iPSCは、トリプシンで継代され、
前記iPSCは、マウス胎児線維芽細胞(MEF)で維持されるか、もしくは支持細胞なしで維持され、ならびに/または、
無血清胚様体培地および/もしくは分化培地にY−27632が添加される、請求項174に記載の方法。
【請求項1】
ヒト血管コロニー形成細胞を生体外で生成および増幅するための方法であって、
(a)ヒト多能性幹細胞を含む細胞培養物を、無血清培地中で、前記多能性幹細胞の胚様体への分化を誘導するのに十分な量の少なくとも1つの成長因子の存在下で培養するステップと、
(b)少なくとも2つの成長因子を、胚様体を含む前記培養物に添加し、無血清培地中での前記培養物の培養を継続するステップであって、前記成長因子は、前記胚様体培養物中でヒト血管コロニー形成細胞を増幅するのに十分な量である、ステップと、
を含み、前記多能性幹細胞、胚様体および血管コロニー形成細胞は、前記方法のステップ(a)および(b)にわたり無血清培地中で成長させられ、
ステップ(b)における前記少なくとも2つの成長因子は、BMP4およびVEGFを含む、方法。
【請求項2】
ヒト血管コロニー形成細胞を生体外で生成および増幅するための方法であって、
(a)ヒト多能性幹細胞を含む細胞培養物を、無血清培地中で、前記多能性幹細胞の胚様体への分化を誘導するのに十分な量の少なくとも1つの成長因子の存在下で培養するステップと、
(b)少なくとも2つの成長因子を、胚様体を含む前記培養物に添加し、無血清培地中での前記培養物の培養を継続するステップであって、前記成長因子は、前記胚様体培養物中でヒト血管コロニー形成細胞を増幅するのに十分な量である、ステップと、
(c)前記胚様体は、単細胞に分割され、
(d)少なくとも1つの成長因子を、前記単細胞を含む前記培養物に添加し、無血清培地中での前記培養物の培養を継続するステップであって、前記成長因子は、前記単細胞を含む前記培養物中でヒト血管コロニー形成細胞を増幅するのに十分な量である、ステップと、
を含み、前記多能性幹細胞、胚様体および血管コロニー形成細胞は、前記方法のステップ(a)〜(d)にわたり無血清培地中で成長させられ、
ステップ(b)における前記少なくとも2つの成長因子は、BMP4およびVEGFを含む、方法。
【請求項3】
前記多能性幹細胞は、胚幹細胞である、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記成長因子は、ホメオボックスタンパク質またはその機能性変異体もしくは活性変異体を含むタンパク質である、請求項1または2に記載の方法。
【請求項5】
前記ホメオボックスタンパク質は、HOXB4タンパク質、またはその機能性変異体もしくは活性変異体を含む、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記成長因子は、ステップ(b)にわたり複数回、ステップ(b)における前記培養物に添加される、請求項4または請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記成長因子は、ステップ(b)および(d)にわたり複数回、ステップ(b)および(d)における前記培養物に添加される、請求項4または請求項5に記載の方法。
【請求項8】
前記タンパク質は、1日1回添加される、請求項6または請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記タンパク質は、1日おきに1回添加される、請求項6または請求項7に記載の方法。
【請求項10】
請求項1に記載の方法により作製される、単離血管コロニー形成細胞。
【請求項11】
請求項2に記載の方法により作製される、単離血管コロニー形成細胞。
【請求項12】
前記成長因子は、血管内皮成長因子(VEGF)、骨形態形成タンパク質(BMP)、幹細胞因子(SCF)、FLt−3L(FL)、トロンボポエチン(TPO)、およびエリスロポエチン(EPO)からなる群から選択される、請求項1〜5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
前記血管内皮成長因子(VEGF)もしくは骨形態形成タンパク質(BMP)、またはその両方は、ステップ(a)において細胞培養の0〜48時間以内に添加される、請求項6に記載の方法。
【請求項14】
前記幹細胞因子(SCF)、FLt−3L(FL)、もしくはトロンボポエチン(TPO)、またはこれらの任意の組み合わせは、ステップ(a)の開始から48〜72時間以内に前記培養物に添加される、請求項6に記載の方法。
【請求項15】
前記成長因子は、ステップ(a)の開始から48〜72時間以内にステップ(b)に添加される、請求項4〜5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項16】
前記成長因子は、ステップ(a)の開始48〜72時間以内に培養ステップ(b)に添加される、請求項5に記載の方法。
【請求項17】
エリスロポエチン(EPO)をステップ(b)に添加するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項18】
エリスロポエチン(EPO)をステップ(b)および(d)に添加するステップを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項19】
前記ヒト血管コロニー形成細胞を前記培養物から精製するステップをさらに含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項20】
前記血管コロニー形成細胞を精製する前記ステップは、抗CD71抗体による免疫親和性カラムクロマトグラフィーを使用するステップを含む、請求項13に記載の方法。
【請求項21】
前記ヒト血管コロニー形成細胞を前記培養物から単離するステップをさらに含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項22】
前記血管コロニー形成細胞を単離する前記ステップは、前記血管コロニー形成細胞をサイズおよび/または形態により単離するステップを含む、請求項15に記載の方法。
【請求項23】
前記成長因子は、HOXB4およびタンパク質導入ドメイン(PTD)を含む融合タンパク質である、請求項4〜5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項24】
前記PTDおよび前記HOXB4は、リンカーを介して共役される、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記タンパク質導入ドメイン(PTD)は、TATタンパク質、その機能性変異体または活性断片である、請求項23に記載の方法。
【請求項26】
前記HOXB4は、哺乳類HOXB4である、請求項5に記載の方法。
【請求項27】
前記哺乳類HOXB4は、マウスまたはヒトHOXB4である、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
前記哺乳類HOXB4は、ヒトHOXB4である、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
前記HOXB4は、全長タンパク質を含む、請求項5に記載の方法。
【請求項30】
前記HOXB4は、配列番号1または配列番号3のアミノ酸配列を含む、請求項29に記載の方法。
【請求項31】
前記PTDは、配列番号14のアミノ酸配列を有するTATポリペプチドの1つ以上の複製を含む、請求項23に記載の方法。
【請求項32】
前記TATタンパク質は、配列番号14のアミノ酸配列を含む、請求項25に記載の方法。
【請求項33】
ヒト多能性幹細胞を含む前記細胞培養物は、ヒト胚幹細胞のライブラリから得られ、前記ヒト胚幹細胞のライブラリは、そのそれぞれが、ヒト集団に存在する少なくとも1つのMHC対立遺伝子に対し半接合またはホモ接合である幹細胞を含み、前記幹細胞のライブラリのぞれぞれの幹細胞は、前記ライブラリの残りの幹細胞と比べて異なる組のMHC対立遺伝子に対し半接合またはホモ接合であり、前記方法は、そのそれぞれが、ヒト集団に存在する少なくとも1つのMHC対立遺伝子に対し半接合またはホモ接合である血管コロニー形成細胞のライブラリを生成し、前記幹細胞のライブラリのそれぞれの幹細胞は、前記ライブラリの残りの幹細胞と比べて異なる組のMHC対立遺伝子に対し半接合またはホモ接合である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項34】
前記ヒト胚幹細胞のライブラリは、ヒト集団に存在するすべてのMHC対立遺伝子に対し半接合またはホモ接合である幹細胞を含み、前記方法は、ヒト集団に存在するすべてのMHC対立遺伝子に対し半接合またはホモ接合である血管コロニー形成細胞を含む血管コロニー形成細胞のライブラリを生成する、請求項33に記載の方法。
【請求項35】
前記ヒト血管コロニー形成細胞を、前記ヒト血管コロニー形成細胞のヒト造血幹細胞への分化を誘導するのに好適な条件下で、培養するステップをさらに含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項36】
前記ヒト血管コロニー形成細胞を、前記ヒト血管コロニー形成細胞のヒト内皮細胞への分化を誘導するのに好適な条件下で、培養するステップをさらに含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項37】
前記条件は、前記ヒト血管コロニー形成細胞をフィブロネクチン被覆培養皿上で培養することを含む、請求項35に記載の方法。
【請求項38】
前記培養物は、少なくとも1×106個のヒト血管コロニー形成細胞を含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項39】
前記培養物は、少なくとも2×106個のヒト血管コロニー形成細胞、少なくとも3×106個のヒト血管コロニー形成細胞、および少なくとも4×106個のヒト血管コロニー形成細胞から選択される数量を含む、請求項32に記載の方法。
【請求項40】
請求項1、2、17、または18の方法により調製される、ヒト血管コロニー形成細胞。
【請求項41】
少なくとも1×106個のヒト血管コロニー形成細胞を含む、ヒト血管コロニー形成細胞の溶液。
【請求項42】
前記溶液は、対象に注射可能である、請求項41に記載の溶液。
【請求項43】
前記溶液は、冷凍に好適である、請求項41に記載の溶液。
【請求項44】
前記溶液は、少なくとも2×106個のヒト血管コロニー形成細胞、少なくとも3×106個のヒト血管コロニー形成細胞または少なくとも4×106個のヒト血管コロニー形成細胞を含む、請求項41に記載の溶液。
【請求項45】
前記ヒト血管コロニー形成細胞は、少なくとも造血または内皮細胞に分化することができる、請求項41に記載の溶液。
【請求項46】
血管コロニー形成細胞、造血細胞または内皮細胞の投与により処置され得る疾患の処置用の医薬の製造のための、請求項41〜45のいずれか一項に記載の溶液の使用。
【請求項47】
投与を必要とする患者にヒト血管コロニー形成細胞を投与するための方法であって、
(a)それを必要とする患者を選択するステップと、
(b)請求項1〜39のいずれか一項に記載の方法により作製されるヒト血管コロニー形成細胞を供給するステップと、
(c)前記ヒト血管コロニー形成細胞の一部またはすべてを、前記患者に投与するステップと、を含む方法。
【請求項48】
前記血管コロニー形成細胞は、支持細胞なしで培養することにより作製される、請求項47に記載の方法。
【請求項49】
前記ヒト血管コロニー形成細胞は、10,000個から400万個の細胞の量である、請求項48に記載の方法。
【請求項50】
投与を必要とする患者にヒト造血幹細胞を投与するための方法であって、
(a)それを必要とする患者を選択するステップと、
(b)請求項1〜39のいずれか一項に記載の方法により作製される血管コロニー形成細胞を供給するステップと、
(c)前記ヒト血管コロニー形成細胞を、ヒト造血幹細胞に分化させるステップと、
(d)前記ヒト造血幹細胞の一部またはすべてを、前記患者に投与するステップと、を含む方法。
【請求項51】
前記血管コロニー形成細胞は、支持細胞なしで培養することにより作製される、請求項50に記載の方法。
【請求項52】
前記ヒト血管コロニー形成細胞は、10,000個から400万個の細胞の量である、請求項51に記載の方法。
【請求項53】
投与を必要とする患者にヒト内皮細胞を投与するための方法であって、
(a)それを必要とする患者を選択するステップと、
(b)請求項1〜39のいずれか一項に記載の方法により作製される血管コロニー形成細胞を供給するステップと、
(c)前記ヒト血管コロニー形成細胞を、ヒト内皮細胞に分化させるステップと、
(d)前記ヒト内皮細胞の一部またはすべてを、前記患者に投与するステップと、を含む方法。
【請求項54】
前記血管コロニー形成細胞は、支持細胞なしで培養することにより作製される、請求項53に記載の方法。
【請求項55】
前記ヒト血管コロニー形成細胞は、10,000個から400万個の細胞の量である、請求項54に記載の方法。
【請求項56】
処置を必要とする患者における造血幹細胞障害を処置する方法であって、
(a)それを必要とする患者を選択するステップと、
(b)請求項1〜39のいずれか一項に記載の方法により作製される血管コロニー形成細胞を供給するステップと、
(c)前記ヒト血管コロニー形成細胞を、ヒト造血幹細胞に分化させるステップと、
(d)前記ヒト造血幹細胞の一部またはすべてを、前記患者に投与するステップと、を含む方法。
【請求項57】
前記血管コロニー形成細胞は、支持細胞なしで培養することにより作製される、請求項56に記載の方法。
【請求項58】
前記ヒト血管コロニー形成細胞は、10,000個から400万個の細胞の量である、請求項57に記載の方法。
【請求項59】
処置を必要とする患者における内皮細胞障害を処置する方法であって、
(a)それを必要とする患者を選択するステップと、
(b)請求項1〜39のいずれか一項に記載の方法により作製される血管コロニー形成細胞を供給するステップと、
(c)前記ヒト血管コロニー形成細胞を、ヒト内皮細胞に分化させるステップと、
(d)前記ヒト内皮細胞の一部またはすべてを、前記患者に投与するステップと、を含む方法。
【請求項60】
前記血管コロニー形成細胞は、支持細胞なしで培養することにより作製される、請求項59に記載の方法。
【請求項61】
前記ヒト血管コロニー形成細胞は、10,000個から400万個の細胞の量である、請求項60に記載の方法。
【請求項62】
前記内皮細胞障害は、心筋梗塞、脳梗塞、アテローム性動脈硬化および虚血からなる群から選択される、請求項56〜61のいずれか一項に記載の方法。
【請求項63】
前記虚血は、脳、四肢、心臓、肺、皮膚および目に生じる、請求項62に記載の方法。
【請求項64】
ヒト造血幹細胞を生体外で産生するための方法であって、
(a)請求項1〜39のいずれか一項に記載の方法により作製されるヒト血管コロニー形成細胞を供給するステップと、
(b)前記ヒト血管コロニー形成細胞のヒト造血幹細胞への分化を誘導するのに好適な条件下で、前記ヒト血管コロニー形成細胞を成長させるステップと、を含む方法。
【請求項65】
請求項64に記載の方法により産生されるヒト造血幹細胞。
【請求項66】
ヒト内皮細胞を生体外で産生するための方法であって、
(a)請求項1〜39のいずれか一項に記載の方法により作製されるヒト血管コロニー形成細胞を供給するステップと、
(b)前記ヒト血管コロニー形成細胞のヒト内皮細胞への分化を誘導するのに好適な条件下で、前記ヒト血管コロニー形成細胞を成長させるステップと、を含む方法。
【請求項67】
請求項66に記載の方法により産生されるヒト内皮細胞。
【請求項68】
請求項33または請求項34に記載の方法により作製されるヒト血管コロニー形成細胞のライブラリ。
【請求項69】
ヒトの患者にヒト造血幹細胞またはヒト内皮細胞を投与することを含む、処置を必要とする前記患者を処置する方法であって、
(a)前記患者を選択するステップと、
(b)前記患者の細胞の表面上に発現したMHCタンパク質を同定するステップと、
(c)請求項68に記載のヒト血管コロニー形成細胞のライブラリを提供するステップと、
(d)前記患者の細胞上の前記患者のMHCタンパク質と一致するヒト血管コロニー形成細胞を選択するステップと、
(e)ステップ(d)において同定された前記ヒト血管コロニー形成細胞を、必要に応じて、ヒト造血幹細胞、内皮細胞またはその両方に分化させるステップと、
(f)ステップ(e)からの前記ヒト造血幹細胞、内皮細胞またはその両方の一部またはすべてを、前記患者に投与するステップと、を含む方法。
【請求項70】
前記方法は、地域の施設において行われる、請求項69に記載の方法
【請求項71】
前記地域の施設は、病院である、請求項70に記載の方法。
【請求項72】
血管コロニー形勢細胞を増幅させるための方法であって、BMP4およびVEGFまたはその機能性同等物もしくは活性断片を、前記血管コロニー形成細胞の増殖を補助するのに十分な量で含むタンパク質の存在下で、無血清培地中の哺乳類血管コロニー形成細胞を成長させることを含む、方法。
【請求項73】
前記血管コロニー形成細胞は、臍帯血、末梢血または骨髄から濃縮、精製または単離される、請求項72に記載の方法。
【請求項74】
前記血管コロニー形成細胞は、ヒト血管コロニー形成細胞である、請求項72に記載の方法。
【請求項75】
前記血管コロニー形成細胞は、少なくとも1×106個の血管コロニー形成細胞に達するように生体外で成長させられる、請求項72に記載の方法。
【請求項76】
前記無血清培地は、ホメオボックスタンパク質、その機能性同等物または活性断片をさらに含む、請求項72に記載の方法。
【請求項77】
ホメオボックスたんぱく質、その機能性同等物または活性断片は、HOXB4タンパク質またはその機能性同等物もしくは活性断片である、請求項76に記載の方法。
【請求項78】
前記HOXB4は、哺乳類HOXB4である、請求項77に記載の方法。
【請求項79】
前記哺乳類HOXB4は、マウスまたはヒトHOXB4である、請求項78に記載の方法。
【請求項80】
前記哺乳類HOXB4は、ヒトHOXB4である、請求項79に記載の方法。
【請求項81】
前記HOXB4は、全長タンパク質を含む、請求項77に記載の方法。
【請求項82】
前記HOXB4は、配列番号1または配列番号3のアミノ酸配列を含む、請求項77に記載の方法。
【請求項83】
前記無血清培地は、HOXB4およびタンパク質導入ドメイン(PTD)を含む融合タンパク質をさらに含む、請求項72に記載の方法。
【請求項84】
前記タンパク質導入ドメイン(PTD)は、TATタンパク質、その機能性同等物または活性断片である、請求項83に記載の方法。
【請求項85】
前記TATタンパク質は、配列番号14のアミノ酸配列を含む、請求項84に記載の方法。
【請求項86】
前記PTDは配列番号14のアミノ酸配列を有するTATポリペプチドの1つ以上の複製を含む、請求項83に記載の方法。
【請求項87】
ヒトの被移植者においてドナー同種移植片に対する寛容性を誘導する方法であって、
(a)T細胞共刺激を阻害する薬剤を前記被移植者に投与するステップと、
(b)請求項1に記載の方法により生成されたヒト血管コロニー形成細胞を、前記被移植者に導入するステップであって、前記血管コロニー形成細胞は、ドナーに対して一致する、ステップと、
(c)前記同種移植片を前記被移植者に移植するステップであて、前記ヒト血管コロニー形成細胞は、前記被移植者における前記同種移植片に対する寛容性を誘導する、ステップと、を含む方法。
【請求項88】
T細胞共刺激を阻害する前記薬剤は、CD40リガンド−CD40相互作用を阻害する薬剤である、請求項87に記載の方法。
【請求項89】
前記方法は、CD28−B7相互作用を阻害する薬剤を投与するステップをさらに含む、請求項87に記載の方法。
【請求項90】
前記方法は、胸腺照射またはT細胞除去もしくは不活性化のステップを含まない、請求項87〜89に記載の方法。
【請求項91】
前記方法は、前記被移植者に、胸腺照射を施すステップをさらに含む、請求項87〜89のいずれか一項に記載の方法。
【請求項92】
前記方法は、前記被移植者に、T細胞を除去または不活性化する処置を施すステップをさらに含む、請求項87〜89のいずれか一項に記載の方法。
【請求項93】
前記方法は、前記被移植者に、胸腺照射と、T細胞を除去または不活性化する処置とを施すステップをさらに含む、請求項87〜89のいずれか一項に記載の方法。
【請求項94】
ヒトの被移植者においてドナー同種移植片に対する寛容性を誘導する方法であって、
(a)前記被移植者において胸腺空間を形成するステップと、
(b)前記被移植者においてT細胞を除去または不活性化するステップと、
(c)請求項1に記載の方法により生成されたヒト血管コロニー形成細胞を、前記被移植者に導入するステップであって、前記人血管コロニー形成細胞は、ドナーに対して一致する、ステップと、
(d)前記同種移植片を前記被移植者に移植するステップと、
を含み、前記ヒト血管コロニー形成細胞は、前記被移植者における前記同種移植片に対する寛容性を誘導する、方法。
【請求項95】
前記胸腺空間は、前記被移植者に、胸腺照射、ステロイド、コルチコステロイド、ブレキナール、および免疫抑制化学物質または薬品から選択される少なくとも1つの処置を施すことにより形成される、請求項94に記載の方法。
【請求項96】
前記胸腺空間は、前記被移植者に胸腺照射を施すことにより形成される、請求項94に記載の方法。
【請求項97】
前記胸腺空間は、前記被移植者に免疫抑制化学物質または薬品を投与することにより形成される、請求項94に記載の方法。
【請求項98】
前記胸腺空間は、前記被移植者にシクロスポリンを投与することにより形成される、請求項94に記載の方法。
【請求項99】
前記被移植者に、複数の血管コロニー形成細胞の投与が提供される、請求項87または請求項94に記載の方法。
【請求項100】
前記寛容性は、全身照射により形成される造血空間なしで誘導される、請求項87または請求項94に記載の方法。
【請求項101】
前記ヒト血管コロニー形成細胞および前記同種移植片は、同じドナーから得られる、請求項87または請求項94に記載の方法。
【請求項102】
前記ヒト血管コロニー形成細胞および前記同種移植片は、異なるドナーから得られる、請求項87または請求項94に記載の方法。
【請求項103】
少なくとも1つ以上の造血細胞型を産生するように分化することができる、ヒト非生着血管細胞であって、宿主において骨髄に生着し複製する能力を有さない、血管細胞。
【請求項104】
前記血管細胞は、宿主において骨髄に生着し複製する能力を有するヒト血管コロニー形成細胞を特徴付けるタンパク質のうち、すべてではないがその一部を発現する、請求項103に記載の非生着血管細胞。
【請求項105】
前記血管細胞は、宿主において骨髄に生着し複製する能力を有するヒト血管コロニー形成細胞の1つ以上の特徴を有する、請求項103に記載の非生着血管細胞。
【請求項106】
前記血管細胞は、他の血管細胞に緩く接着する、請求項103に記載の非生着血管細胞。
【請求項107】
前記ヒト血管細胞は、CD34、CD31、KDRおよびCD133から選択される1つ以上のタンパク質を発現しない、請求項104に記載の非生着血管細胞。
【請求項108】
前記ヒト血管細胞は、LMO2およびGATA2タンパク質を発現する、請求項104に記載の非生着血管細胞。
【請求項109】
前記宿主が、哺乳動物である、請求項103から108のいずれか一項に記載の非生着血管細胞。
【請求項110】
前記哺乳動物がヒトである、請求項109に記載の非生着血管細胞。
【請求項111】
少なくとも1つ以上の造血細胞型を産生するように分化することができるヒト非生着血管細胞の実質的に精製された集団を含む細胞培養物であって、前記血管細胞は、宿主において骨髄に生着し複製する能力を有さない、細胞培養物。
【請求項112】
胚由来細胞から分化したヒト非生着血管細胞を含む細胞培養物であって、前記非生着血管細胞は、少なくとも1つ以上の造血細胞型を産生するように分化することができ、前記血管細胞は、宿主において骨髄に生着し複製する能力を有さない、細胞培養物。
【請求項113】
前記非生着血管細胞は、宿主において骨髄に生着し複製する能力を有するヒト血管コロニー形成細胞を特徴付けるタンパク質のうち、すべてではないがその一部を発現する、請求項111または112に記載の細胞培養物。
【請求項114】
前記非生着血管細胞は、宿主において骨髄に生着し複製する能力を有するヒト血管コロニー形成細胞の特徴のうち1つ以上を有する、請求項111または112に記載の細胞培養物。
【請求項115】
前記血管細胞は、他の血管細胞に緩く接着する、請求項111または112に記載の非生着血管細胞。
【請求項116】
前記ヒト血管細胞は、CD34、CD31、KDRおよびCD133から選択される1つ以上のタンパク質を発現しない、請求項113に記載の細胞培養物。
【請求項117】
前記ヒト血管細胞は、LMO2およびGATA2タンパク質を発現する、請求項113に記載の細胞培養物。
【請求項118】
請求項103〜110のいずれか一項に記載の非生着血管細胞から分化した造血細胞を含む細胞培養物。
【請求項119】
少なくとも1×106個のヒト非生着血管細胞、少なくとも2×106個のヒト非生着血管細胞、少なくとも3×106個のヒト非生着血管細胞、または少なくとも4×106個のヒト非生着血管細胞を含む、ヒト非生着血管細胞の溶液。
【請求項120】
前記ヒト非生着血管細胞は、少なくとも1つ以上の造血細胞型を産生するように分化することができ、前記非生着血管細胞は、宿主において骨髄に生着し複製する能力を有さない、請求項119のいずれかに記載の溶液。
【請求項121】
前記非生着血管細胞は、宿主において骨髄に生着し複製する能力を有するヒト血管コロニー形成細胞を特徴付けるタンパク質のうち、すべてではないがその一部を発現する、請求項120に記載の溶液。
【請求項122】
前記非生着血管細胞は、宿主において骨髄に生着し複製する能力を有するヒト血管コロニー形成細胞の1つ以上の特徴を有する、請求項120に記載の溶液。
【請求項123】
前記血管細胞は、他の血管細胞に緩く接着する、請求項120に記載の溶液。
【請求項124】
前記ヒト血管細胞は、CD34、CD31、KDRおよびCD133から選択される1つ以上のタンパク質を発現しない、請求項121に記載の溶液。
【請求項125】
前記ヒト血管細胞は、LMO2およびGATA2タンパク質を発現する、請求項121に記載の溶液。
【請求項126】
前記溶液は、対象に注射可能であるか、または冷凍に好適である、請求項119〜125のいずれかに記載の溶液。
【請求項127】
非生着血管細胞または造血細胞の投与により処置され得る疾患の処置用の医薬の製造のための、請求項119〜125のいずれか一項に記載の溶液の使用。
【請求項128】
少なくとも1つ以上の造血細胞型を産生するように分化することができるヒト非生着血管細胞の実質的に精製された集団を含む医薬調製物であって、前記血管細胞は、宿主において骨髄に生着し複製する能力を有さない、医薬調製物。
【請求項129】
前記非生着血管細胞は、宿主において骨髄に生着し複製する能力を有するヒト血管コロニー形成細胞を特徴付けるタンパク質のうち、すべてではないがその一部を発現する、請求項128に記載の医薬調製物。
【請求項130】
前記非生着血管細胞は、宿主において骨髄に生着し複製する能力を有するヒト血管コロニー形成細胞の特徴のうち1つ以上を有する、請求項128に記載の医薬調製物。
【請求項131】
前記血管細胞は、他の血管細胞に緩く接着する、請求項128に記載の医薬調製物。
【請求項132】
前記ヒト血管細胞は、CD34、CD31、KDRおよびCD133から選択される1つ以上のタンパク質を発現しない、請求項129に記載の医薬調製物。
【請求項133】
前記ヒト血管細胞は、LMO2およびGATA2タンパク質を発現する、請求項129に記載の医薬調製物。
【請求項134】
前記調製物は、少なくとも1×106個のヒト非生着血管細胞を含む、請求項128〜133に記載の医薬調製物。
【請求項135】
前記調製物は、少なくとも5×106個のヒト非生着血管細胞を含む、請求項134に記載の医薬調製物。
【請求項136】
請求項1〜110のいずれかに記載のヒト非生着血管細胞の凍結保存調製物。
【請求項137】
前記調製物は、少なくとも1×106個のヒト非生着血管細胞、少なくとも2×106個のヒト非生着血管細胞、少なくとも3×106個のヒト非生着血管細胞、少なくとも4×106個のヒト非生着血管細胞、または少なくとも5×106個のヒト非生着血管細胞を含む、請求項136に記載の凍結保存調製物。
【請求項138】
ヒト非生着血管細胞を生体外で生成および増幅するための方法であって、
(a)胚由来細胞を含む細胞培養物を、無血清培地中で、前記胚由来細胞の胚様体への分化を誘導するのに十分な量の少なくとも1つの成長因子の存在下で培養するステップと、
(b)少なくとも1つの成長因子を、胚様体を含む前記培養物に添加し、無血清培地中での前記培養物の培養を継続するステップと、
を含み、前記成長因子は、前記胚様体培養物中でヒト非生着血管細胞を増幅するのに十分な量であり、
前記胚様体は、10〜13日間培養され、
前記胚由来細胞、胚様体および非生着血管細胞は、前記方法のステップ(a)および(b)にわたり無血清培地中で成長させられる、方法。
【請求項139】
ヒト非生着血管細胞を生体外で生成および増幅するための方法であって、
(a)ヒト胚由来細胞を含む細胞培養物を、無血清培地中で、前記胚由来細胞の胚様体への分化を誘導するのに十分な量の少なくとも1つの成長因子の存在下で培養するステップと、
(b)少なくとも1つの成長因子を、胚様体を含む前記培養物に添加し、無血清培地中での前記培養物の培養を継続するステップであって、前記成長因子は、前記胚様体培養物中でヒト非生着血管細胞を増幅するのに十分な量である、ステップと、
(c)前記胚様体は、単細胞に分割され、
(d)少なくとも1つの成長因子を、前記単細胞を含む前記培養物に添加し、無血清培地中での前記培養物の培養を継続するステップであって、前記成長因子は、前記単細胞を含む前記培養物中でヒト非生着血管細胞を増幅するのに十分な量である、ステップと、
を含み、前記単細胞の培養物は、10〜13日間培養され、
前記胚由来細胞、胚様体および非生着血管細胞は、前記方法のステップ(a)〜(d)にわたり無血清培地中で成長させられる、方法。
【請求項140】
前記胚由来細胞は、胚幹細胞である、請求項138または139に記載の方法。
【請求項141】
前記成長因子は、ホメオボックスタンパク質またはその機能性変異体もしくは活性変異体を含むタンパク質である、請求項138または139に記載の方法。
【請求項142】
前記ホメオボックスタンパク質は、HOXB4タンパク質、またはその機能性変異体もしくは活性変異体を含む、請求項141に記載の方法。
【請求項143】
前記成長因子は、血管内皮成長因子(VEGF)、骨形態形成タンパク質(BMP)、幹細胞因子(SCF)、FLt−3L(FL)、トロンボポエチン(TPO)、およびエリスロポエチン(EPO)からなる群から選択される、請求項138〜142のいずれか一項に記載の方法。
【請求項144】
前記血管内皮成長因子(VEGF)もしくは骨形態形成タンパク質(BMP)、またはその両方は、ステップ(a)において細胞培養の0〜48時間以内に添加される、請求項143に記載の方法。
【請求項145】
前記幹細胞因子(SCF)、FLt−3L(FL)、もしくはトロンボポエチン(TPO)、またはこれらの任意の組み合わせは、ステップ(a)の開始から48〜72時間以内に前記培養物に添加される、請求項143に記載の方法。
【請求項146】
前記成長因子は、ステップ(a)の開始48〜72時間以内に培養ステップ(b)に添加される、請求項141〜142に記載の方法。
【請求項147】
エリスロポエチン(EPO)をステップ(b)に添加するステップをさらに含む、請求項138に記載の方法。
【請求項148】
エリスロポエチン(EPO)をステップ(b)および(d)に添加するステップを含む、請求項139に記載の方法。
【請求項149】
前記ヒト非生着血管細胞を前記培養物から精製するステップをさらに含む、請求項138〜140のいずれか一項に記載の方法。
【請求項150】
前記ヒト非生着血管細胞を前記培養物から単離するステップをさらに含む、請求項138〜140のいずれか一項に記載の方法。
【請求項151】
前記成長因子は、HOXB4およびタンパク質導入ドメイン(PTD)を含む融合タンパク質である、請求項141〜142のいずれか一項に記載の方法。
【請求項152】
前記PTDおよび前記HOXB4は、リンカーを介して共役される、請求項151に記載の方法。
【請求項153】
前記タンパク質導入ドメイン(PTD)は、TATタンパク質、その機能性変異体または活性断片である、請求項151に記載の方法。
【請求項154】
前記HOXB4は、哺乳類HOXB4である、請求項142に記載の方法。
【請求項155】
前記哺乳類HOXB4は、マウスまたはヒトHOXB4である、請求項154に記載の方法。
【請求項156】
前記HOXB4は、全長タンパク質を含む、請求項142に記載の方法。
【請求項157】
前記非生着血管細胞のヒト造血細胞への分化を誘導するのに好適な条件下で、前記非生着血管細胞を培養するステップをさらに含む、請求項138〜140のいずれか一項に記載の方法。
【請求項158】
前記培養物は、少なくとも1×106個のヒト非生着血管細胞、少なくとも2×106個のヒト非生着血管細胞、少なくとも3×106個のヒト非生着血管細胞、または少なくとも4×106個のヒト非生着血管細胞を含む、請求項138〜140のいずれか一項に記載の方法。
【請求項159】
請求項138、139、147、または148に記載の方法により産生されるヒト非生着血管細胞。
【請求項160】
ヒト造血細胞を生体外で産生するための方法であって、
(a)請求項138〜148のいずれか一項に記載の方法により作製されるヒト非生着血管細胞を供給するステップと、
(b)前記ヒト非生着血管細胞のヒト造血幹細胞への分化を誘導するのに好適な条件下で、前記ヒト非生着血管細胞を成長させるステップと、を含む方法。
【請求項161】
請求項160に記載の方法により産生されるヒト造血幹細胞。
【請求項162】
投与を必要とする患者にヒト非生着血管細胞を投与するための方法であって、
(a)それを必要とする患者を選択するステップと、
(b)請求項138〜148のいずれか一項に記載の方法により作製されるヒト非生着血管細胞を供給するステップと、
(c)前記ヒト非生着血管細胞の一部またはすべてを、前記患者に投与するステップと、を含む方法。
【請求項163】
投与を必要とする患者にヒト非生着血管細胞を投与するための方法であって、
(a)それを必要とする患者を選択するステップと、
(b)少なくとも10,000個の細胞の量のヒト非生着血管細胞を供給するステップと、
(c)前記ヒト血管コロニー形成細胞の一部またはすべてを、前記患者に投与するステップと、を含む方法。
【請求項164】
前記ヒト非生着血管細胞は、10,000個から400万個の細胞の量である、請求項163に記載の方法。
【請求項165】
投与を必要とする患者にヒト造血幹細胞を投与するための方法であって、
(a)それを必要とする患者を選択するステップと、
(b)請求項138〜148のいずれか一項に記載の方法により作製されるヒト非生着血管細胞を供給するステップと、
(c)前記ヒト非生着血管細胞を、ヒト造血幹細胞に分化させるステップと、
(d)前記ヒト造血幹細胞の一部またはすべてを、前記患者に投与するステップと、を含む方法。
【請求項166】
投与を必要とする患者にヒト造血幹細胞を投与するための方法であって、
(a)それを必要とする患者を選択するステップと、
(b)少なくとも10,000個の細胞の量のヒト非生着血管細胞を供給するステップと、
(c)前記ヒト非生着血管細胞を、ヒト造血幹細胞に分化させるステップと、
(d)前記ヒト造血幹細胞の一部またはすべてを、前記患者に投与するステップと、を含む方法。
【請求項167】
前記ヒト非生着血管細胞は、10,000個から400万個の細胞の量である、請求項166に記載の方法。
【請求項168】
処置を必要とする患者における造血幹細胞障害を処置する方法であって、
(a)それを必要とする患者を選択するステップと、
(b)請求項138〜148のいずれか一項に記載の方法により作製されるヒト非生着血管細胞を供給するステップと、
(c)前記ヒト非生着血管細胞を、ヒト造血幹細胞に分化させるステップと、
(d)前記ヒト造血幹細胞の一部またはすべてを、前記患者に投与するステップと、を含む方法。
【請求項169】
処置を必要とする患者における造血幹細胞障害を処置する方法であって、
(a)それを必要とする患者を選択するステップと、
(b)少なくとも10,000個の細胞の量のヒト非生着血管細胞を供給するステップと、
(c)前記ヒト非生着血管細胞を、ヒト造血幹細胞に分化させるステップと、
(d)前記ヒト造血幹細胞の一部またはすべてを、前記患者に投与するステップと、を含む方法。
【請求項170】
前記ヒト非生着血管細胞は、10,000個から400万個の細胞の量である、請求項169に記載の方法。
【請求項171】
非生着血管細胞から分化造血細胞を生体外で産生するための方法であって、
(a)ヒト非生着血管細胞を提供するステップと、
(b)前記非生着血管細胞を分化造血細胞に分化させるステップと、を含む方法。
【請求項172】
請求項171に記載の方法により産生される分化造血細胞。
【請求項173】
生体外でヒト非生着血管細胞から分化した造血細胞を使用して輸血を行うための方法であって、
(a)ヒト非生着血管細胞を提供するステップと、
(b)前記非生着血管細胞を分化造血細胞に分化させるステップと、
(c)前記分化造血細胞で輸血を行うステップと、を含む方法。
【請求項174】
非生着血管細胞から分化造血細胞を生体外で産生するための方法であって、
(a)請求項138〜148のいずれか一項に記載の方法により作製されるヒト非生着血管細胞を提供するステップと、
(b)前記非生着血管細胞を分化造血細胞に分化させるステップと、を含む方法。
【請求項175】
請求項174に記載の方法により産生される分化造血細胞。
【請求項176】
生体外でヒト非生着血管細胞から分化した造血細胞を使用して輸血を行うための方法であって、
(a)請求項138〜148のいずれか一項に記載の方法により作製されるヒト非生着血管細胞を提供するステップと、
(b)前記非生着血管細胞を分化造血細胞に分化させるステップと、
(c)前記分化造血細胞で輸血を行うステップと、を含む方法。
【請求項177】
前記多能性幹細胞は、誘導された多能性幹細胞(iPSC)であり、
前記iPSCは、トリプシンで継代され、
前記iPSCは、マウス胎児線維芽細胞(MEF)で維持されるか、もしくは支持細胞なしで維持され、ならびに/または、
無血清胚様体培地および/もしくは分化培地にY−27632が添加される、請求項1、2、17、または18に記載の方法。
【請求項178】
前記多能性肝細胞は、誘導された多能性肝細胞(iPSC)であり、
前記iPSCは、トリプシンで継代され、
前記iPSCは、マウス胎児線維芽細胞(MEF)で維持されるか、もしくは支持細胞なしで維持され、ならびに/または、
無血清胚様体培地および/もしくは分化培地にY−27632が添加される、請求項64に記載の方法。
【請求項179】
前記多能性幹細胞は、誘導された多能性幹細胞(iPSC)であり、
前記iPSCは、トリプシンで継代され、
前記iPSCは、マウス胎児線維芽細胞(MEF)で維持されるか、もしくは支持細胞なしで維持され、ならびに/または、
無血清胚様体培地および/もしくは分化培地にY−27632が添加される、請求項66に記載の方法。
【請求項180】
前記多能性幹細胞は、誘導された多能性幹細胞(iPSC)であり、
前記iPSCは、トリプシンで継代され、
前記iPSCは、マウス胎児線維芽細胞(MEF)で維持されるか、もしくは支持細胞なしで維持され、ならびに/または、
無血清胚様体培地および/もしくは分化培地にY−27632が添加される、請求項138、139、147、または148に記載の方法。
【請求項181】
前記多能性肝細胞は、誘導された多能性肝細胞(iPSC)であり、
前記iPSCは、トリプシンで継代され、
前記iPSCは、マウス胎児線維芽細胞(MEF)で維持されるか、もしくは支持細胞なしで維持され、ならびに/または、
無血清胚様体培地および/もしくは分化培地にY−27632が添加される、請求項160に記載の方法。
【請求項182】
前記多能性肝細胞は、誘導された多能性肝細胞(iPSC)であり、
前記iPSCは、トリプシンで継代され、
前記iPSCは、マウス胎児線維芽細胞(MEF)で維持されるか、もしくは支持細胞なしで維持され、ならびに/または、
無血清胚様体培地および/もしくは分化培地にY−27632が添加される、請求項171に記載の方法。
【請求項183】
前記多能性肝細胞は、誘導された多能性肝細胞(iPSC)であり、
前記iPSCは、トリプシンで継代され、
前記iPSCは、マウス胎児線維芽細胞(MEF)で維持されるか、もしくは支持細胞なしで維持され、ならびに/または、
無血清胚様体培地および/もしくは分化培地にY−27632が添加される、請求項174に記載の方法。
【図1A】
【図1B】
【図1C】
【図2A】
【図2B】
【図2C】
【図3A】
【図3B】
【図3C】
【図4−2】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11a】
【図11b】
【図11c】
【図11d】
【図11e】
【図12−1】
【図12−2】
【図4−1】
【図1B】
【図1C】
【図2A】
【図2B】
【図2C】
【図3A】
【図3B】
【図3C】
【図4−2】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11a】
【図11b】
【図11c】
【図11d】
【図11e】
【図12−1】
【図12−2】
【図4−1】
【公表番号】特表2011−519576(P2011−519576A)
【公表日】平成23年7月14日(2011.7.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−508644(P2011−508644)
【出願日】平成21年5月6日(2009.5.6)
【国際出願番号】PCT/US2009/043043
【国際公開番号】WO2009/137624
【国際公開日】平成21年11月12日(2009.11.12)
【出願人】(509236520)アドバンスド セル テクノロジー, インコーポレイテッド (4)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成23年7月14日(2011.7.14)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年5月6日(2009.5.6)
【国際出願番号】PCT/US2009/043043
【国際公開番号】WO2009/137624
【国際公開日】平成21年11月12日(2009.11.12)
【出願人】(509236520)アドバンスド セル テクノロジー, インコーポレイテッド (4)
【Fターム(参考)】
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