説明

血管新生が関与する障害を診断しかつ治療するための方法及び組成物

本発明は血管新生関連障害に関連するポリヌクレオチドに関する。本発明は、癌といったような血管新生関連障害に関連する新規遺伝子であるネコエンドスタチン遺伝子にも関する。本発明は、エンドスタチン核酸、組換え型DNA分子、クローニングされた遺伝子又はその縮重変異体、エンドスタチン遺伝子産物及びかかる遺伝子産物に対する抗体、哺乳動物エンドスタチン遺伝子分子を含むクローニングベクター並びにかかる分子を発現するべく遺伝子工学処理された宿主をも包含する。本発明はさらに、エンドスタチン遺伝子及び遺伝子産物の発現を調節する化合物の同定のための方法並びに、例えば癌といったような血管新生関連障害の治療における治療薬としてのかかる化合物の使用にも関する。本発明は、例えば癌といった血管新生関連障害の診断的評価、遺伝子検査及び予後診断のための方法、並びにこれらの障害の治療のための方法及び組成物にも関する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
a)エンドスタチンをコードするヌクレオチド配列であって、該エンドスタチンが配列番号2又は配列番号4に示すポリペプチドを含んでいる、前記ヌクレオチド配列、
b)配列番号1又は配列番号3に示すヌクレオチド配列;
c)ニワトリ、イヌ、ヒト又はマウスエンドスタチンをコードしないことを条件として、a)又はb)のヌクレオチド配列の相補体にハイブリッド形成するヌクレオチド配列;及び
d)a)、b)及びc)から選択されたヌクレオチド配列の相補体、
から成る群から選択されるヌクレオチド配列を含む単離された核酸分子。
【請求項2】
請求項1に記載の核酸を含むベクター。
【請求項3】
請求項1に記載の核酸を含有するべく遺伝子工学処理された宿主細胞。
【請求項4】
前記核酸が、前記宿主細胞内の前記核酸によりコードされるポリペプチドの発現を導く能力をもつ制御ヌクレオチド配列に作動可能に連結されている、請求項3に記載の宿主細胞。
【請求項5】
請求項1に記載の核酸を含むトランス遺伝子を含有するように遺伝子工学処理された、非ヒトトランスジェニック動物。
【請求項6】
配列番号2又は配列番号4のアミノ酸配列を含む、単離されたポリペプチド。
【請求項7】
請求項1に記載の単離された核酸分子によりコードされるアミノ酸配列を含む、単離ポリペプチド。
【請求項8】
請求項6又は7に記載の単離ポリペプチドに結合する抗体。
【請求項9】
融合ペプチド、及び配列番号2及び配列番号4から選択されるアミノ酸配列又は請求項1に記載の単離核酸分子によりコードされるアミノ酸配列を含む、単離された融合ポリペプチド。
【請求項10】
対象におけるエンドスタチンの機能、活性及び/又は発現を調節する化合物を前記対象に投与することを含む、対象における血管新生関連の障害を治療するための方法。
【請求項11】
前記血管新生関連障害が、癌;固形腫瘍、白血病などの血液性腫瘍及び腫瘍転移を含む血管新生依存性癌;血管腫、聴神経腫、神経線維腫、トラコーマ及び化膿性肉芽腫を含む良性腫瘍;関節リウマチ;乾癬;糖尿病性網膜症、未熟児網膜症、黄斑変性症、角膜移植片拒絶、血管新生緑内障、水晶体後線維増殖症、ルベオーシスといった眼の血管新生疾患;オスラー・ウェーバー症候群;心筋血管新生;プラーク新血管形成;毛細血管拡張症;血友病性関節症;血管線維腫;創傷肉芽発生;冠動脈側枝;脳側枝;動静脈奇形;虚血性四肢血管新生;糖尿病性新血管形成;黄斑変性症;骨折;血管形成;造血;排卵;月経及び胎盤形成から成る群の中から選択されている、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
エンドスタチンの発現を調節する化合物を同定する方法であって、以下のステップ:
a)エンドスタチンを発現する細胞とテスト化合物を接触させること;
b)上記細胞内のエンドスタチン発現レベルを測定すること;
c)上記テスト化合物の不在下での細胞内のエンドスタチン発現レベルに対して、該テスト化合物の存在下での細胞内のエンドスタチン発現レベルを比較すること;
を含み、ここで、上記テスト化合物の存在下での上記細胞内のエンドスタチン発現レベルが上記テスト化合物の不在下での上記細胞内のエンドスタチン発現レベルと異なる場合に、エンドスタチンの発現を調節する化合物が同定される、前記方法。
【請求項13】
エンドスタチンの産物の活性を調節する化合物を同定する方法であって、以下のステップ:
a)エンドスタチンを発現する細胞とテスト化合物を接触させること;
b)上記細胞内の前記エンドスタチンの活性レベルを測定すること;
c)上記テスト化合物の不在下での細胞内の前記エンドスタチンの活性レベルに対して、該テスト化合物の存在下での細胞内の前記エンドスタチンの活性レベルを比較すること;
を含み、ここで、上記テスト化合物の存在下での上記細胞内の前記エンドスタチンの活性レベルが上記テスト化合物の不在下での上記細胞内の前記エンドスタチンの活性レベルと異なる場合に、前記エンドスタチンの活性を調節する化合物が同定される、前記方法。
【請求項14】
細胞内のエンドスタチンの活性及び/又は発現を調節する化合物を細胞に投与することを含む、上記細胞内の上記エンドスタチンの活性及び/又は発現を調節するための方法。
【請求項15】
前記エンドスタチンが配列番号2及び配列番号4から選択されるアミノ酸配列を含む、請求項10〜14のいずれか1項に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公表番号】特表2007−503844(P2007−503844A)
【公表日】平成19年3月1日(2007.3.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−530677(P2006−530677)
【出願日】平成16年5月10日(2004.5.10)
【国際出願番号】PCT/IB2004/001673
【国際公開番号】WO2004/104227
【国際公開日】平成16年12月2日(2004.12.2)
【出願人】(397067152)ファイザー・プロダクツ・インク (504)
【Fターム(参考)】