説明

血糖上昇抑制剤

【課題】ストレスによる血糖上昇抑制剤の提供。
【解決手段】ブラシニン又はその類縁体及びフロレチン又はその配糖体を含有するストレスによる血糖上昇抑制剤。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ストレスによる血糖の上昇を抑制する血糖上昇抑制剤に関する。
【背景技術】
【0002】
動物は、ストレスを受けると、肥満細胞(サイトカインやTNF−αの放出)、自律神経系(交感神経終末部からのノルアドレナリンの分泌、副腎髄質からのアドレナリンやノルアドレナリンの分泌)、視床下部・下垂体・副腎(HPA)系(副腎皮質ホルモン(ACTH)を介して副腎皮質からコルチゾールの分泌)系等の働きにより、血糖が上昇することが知られている。
このストレスを引き起こす要因としては、大別して物理化学的ストレッサーと認知的ストレッサーがあるが(非特許文献1)、生体内ではかかるストレスによって血糖が上昇すると、血糖上昇を抑えるインシュリンが働き、恒常性を維持している。
【0003】
しかし、現代社会においては、振動や騒音、また人間関係等のストレッサーが多く存在しており、さらに運動不足や食事の欧米化、食行動の乱れ等、生活習慣の変化が複合的に作用して、血糖上昇が連続的に刺激され、低下しないまま慢性的に維持されるようになり、糖尿病に類似の合併症の発症要因となりうることが知られている。
【0004】
従って、ストレスによる血糖上昇を抑制して血糖をコントロールすることは重要であり、これまでに骨格筋に存在するジペプチドのカルシノン(特許文献1)、植物由来のサポニン類(特許文献2)やヘキサオキシジフェノン酸誘導体(特許文献3)等が見出されている。
【0005】
一方、ブラシニン又はその類縁体は、アブラナ科植物の生産するインドール誘導体のファイトアレキシンとして知られており(非特許文献2)、抗菌作用(非特許文献3)及び抗癌作用(非特許文献4)を有することが知られている。また、フロレチンは、リンゴ、ナシ等に含まれるフラボノイド類であり、メイラード反応阻害作用(特許文献4)、配糖体のフロリジンでは糖促進輸送抑制剤(特許文献6)、重合体では活性酸素消去作用(特許文献5)を有することが知られている。
しかしながら、ブラシニン又はその類縁体及びフロレチン又はその配糖体の混合物のストレスによる血糖値上昇抑制作用については、全く知られていない。
【特許文献1】国際公開2002/076455号パンフレット
【特許文献2】特開2002−275791号公報
【特許文献3】特開2002−255804号公報
【特許文献4】特開平9−175982号公報
【特許文献5】特開2003−212774号公報
【特許文献6】特表2004−500416号
【非特許文献1】Hans Selye: A Syndrome produced by diverse nocuous agents. Nature. 1936:138:32
【非特許文献2】Soledade C. Pedras, Sabine Montaut et al、J. Org. Chem. Vol69, No. 21, p4471-4476、2004
【非特許文献3】Mitsuo Takasugi, Nobukatsu Katsui and Akira Shirata、、J. Chem. Soc.Chem. Commun., 1986, p1077-1078
【非特許文献4】Rajendra G. Metha, et al., Carcinogenesis, Vol.16, No.2, 1995, Feb, p399-404
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、ストレスによる血糖上昇を抑制する作用を有し、医薬品、飲食品等として使用可能な血糖上昇抑制剤を提供することに関する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、安全性の高い天然物由来の物質について検討したところ、植物由来のブラシニンとフロレチンを組み合わせて用いることにより、ストレスによる血糖上昇を効果的に抑制できる作用があることを見出した。
【0008】
すなわち、本発明は、ブラシニン又はその類縁体及びフロレチン又はその配糖体を含有するストレスによる血糖上昇抑制剤を提供するものである。
また、本発明は、ブラシニン又はその類縁体並びにフロレチン又はその配糖体を含有し、ストレスによる血糖の上昇を抑制することを特徴とし、ストレスによる血糖上昇抑制を用いる旨の表示を付した飲食品を提供するものである。
【発明の効果】
【0009】
本発明は、ストレスが原因で上昇した血糖を低下させる効果を有し、かつ、長期間投与又は摂取可能で、安全性も高い。本発明によれば、血糖の持続的上昇によって生じる、高血糖状態、糖尿病に類似の合併症、例えば、神経症、腎症、網膜症等の発症、及び血糖上昇に起因する血管内皮傷害、生体内酸化ストレス亢進、さらにはインスリン抵抗性の発症を予防、改善又は治療することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
本発明に用いられる、ブラシニン又はその類縁体とは、下記に示される、白菜、キャベツ、ナタネ、からし菜、ブロッコリ、カリフラワー、ケール、コールラビ、はつかだいこん、ターニップ(かぶ)、ルタバガ(カブハボタン)等のアブラナ科植物が産生するインドール誘導体である。
【0011】
具体的には、ブラシニン(brassinin、3-S-methyldihiocarbamoyl aminomethyl indole、化合物1)、1−メトキシブラシニン(1-methoxybrassinin、化合物2)、4−メトキシブラシニン(4-methoxybrassinin、化合物3)、ブラシチン(brassitin、化合物4)、4−メトキシジヒドロシクロブラシニン(4−methoxydehydrocyclobrassinin、化合物5)、イサレキシン(isalexin、化合物6)、ブラシカネイトA(brassicanate A、化合物7)、ルタレキシン(rutalexin、化合物8)、シクロブラシノン(cyclobrassinone、化合物9)、スピロブラシニン(spirobrassinin、化合物10)、ブラシカナールA(brassicanal A、化合物11)、ブラシレキシン(burassilexin、化合物12)等が挙げられ、好ましくはブラシニンである。なお、これら配糖体の糖残基は、ルチノース、グルコース、ラムノース等が挙げられる。
【0012】
【化1】

【0013】
斯かるブラシニン又はその類縁体は、公知の有機化学合成法(非特許文献2、3及び4)により、また、当該ブラシニン若しくはその類縁体又はこれらの配糖体や前駆体を含有する天然物やカルス等から抽出、さらに、必要に応じて有機化学合成法と組み合わせることにより得ることができる。
【0014】
当該ブラシニン若しくはその類縁体又はこれらの配糖体や前駆体を含有する天然物やカルスとしては、例えば、アブラナ科植物、具体的には白菜やキャベツ、ナタネ、からし菜、ブロッコリ、カリフラワー、ケール、コールラビ、はつかだいこん、ターニップ(かぶ)、ルタバガ(カブハボタン)等が挙げられる。
【0015】
本発明に用いられる、フロレチン(Phloretin)とは、以下に示すとおり、3−(4−ヒドロキシフェニル)−1−(2,4,6−トリヒドロキシフェニル)−1−プロパン(3-(4-Hydroxyphenyl)-1-(2,4,6-trihydroxyphenyl)-1-propanone、化合物13)であり、その配糖体とは、例えばルチノース、グルコース、ラムノース等の糖残基と結合したフロレチンであり、具体的には、以下に示すとおり、フロリジン(phlorizin:1-[2-(β-D-Glucopyranosyloxy)-4,6-dihydroxyphenyl]-3-(4-hydroxyphenyl)-1-propanone、化合物14)等が挙げられる。フロレチンは、フロリジンとしてリンゴやナシに含まれる。
【0016】
斯かるフロレチン又はその配糖体は、公知の有機化学合成法(de Souza RF, et al,. Spectrochim Acta A Mol Biomol Spectrosc. 2005 Jul;61(9):1985-90.、Sato S, et al,. Carbohydr Res. 2006 Jun 12;341(8):964-70.)により、また、当該フロレチン若しくはその配糖体や前駆体を含有する天然物やカルス等から抽出(Blonska M, et al,. J Ethnopharmacol. 2004 Mar;91(1):25-30.)、さらに、必要に応じて有機化学合成法と組み合わせることにより得ることができる。
【0017】
【化2】

【0018】
ブラシニン又はその類縁体やフロレチン又はその配糖体の純度は、上記で得られた合成物や抽出物を公知の分離精製方法を適宜組み合わせて高めてもよい。
上記合成や抽出により得られるブラシニン又はその類縁体やフロレチン又はその配糖体は、単数又は複数工程の分離精製等により医薬品上又は食品上許容し得る規格に適合し、本発明の効果を発揮するものであれば、粗精製物であってもよい。
抽出としては、例えば、水、熱水、アルコール等の極性及び/又は非極性溶剤を用いて行う溶剤抽出方法が挙げられる。
また、精製手段としては、有機溶剤沈殿、遠心分離、限界濾過膜、高速液体クロマトグラフやカラムクロマトグラフ等が挙げられる。
【0019】
ここで、本発明における「ストレスによる血糖値上昇」とは、「外界からのストレッサー(刺激)を受けることにより、闘争あるいは逃走の態勢を取る目的のため筋肉が緊張して血液中の糖質が増加することをいう(非特許文献1)。当該ストレッサーとしては、物理化学的ストレッサー及び認知的ストレッサーに大別することができる。「物理化学的ストレッサー」としては、温度、湿度及び気圧等の変化、外傷及び熱傷等の傷害、振動及び騒音等が挙げられる。また、「認知的ストレッサー」としては、刺激に対する個人の認知の程度により起こりうるストレッサーをいい、刺激の具体例としては、自己の感情の抑揚、人間関係や職場のトラブル等が挙げられる。
【0020】
後記実施例で示すとおり、ブラシニンとフロレチンの併用使用は、GKラットが血圧測定を何らかのストレッサーとして認識し、その結果引き起こされる血糖の上昇を抑制することができる。従って、ブラシニン又はその類縁体及びフロレチン又はその配糖体は、ストレスによる血糖上昇抑制剤として使用することができ、さらに、ストレスによる血糖上昇抑制剤を製造するために使用することもできる。斯かるストレスによる血糖上昇抑制剤は、ストレスによる血糖の上昇を抑制し、血糖の上昇に伴って生じる高血糖値状態、神経症、腎症、網膜症等の糖尿病に類似の合併症状、及び血糖上昇に起因する血管内皮障害、生体内酸化ストレス亢進、さらにはインスリン抵抗性を予防、改善又は治療するための飲食品、医薬品等として使用可能である。また、ブラシニン又はその類縁体及びフロレチン又はその配糖体は、ストレスによる血糖の上昇を抑制することをコンセプトとして、血糖上昇によって引き起こされる症状の予防又は改善のために用いる旨の表示を付した飲食品、機能性食品、病者用食品、特定保健用食品として利用することができる。
【0021】
また、本発明のストレスによる血糖上昇抑制剤を医薬品として用いる場合の投与形態としては、例えば錠剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤、シロップ剤等による経口投与又は注射剤、坐剤、吸入薬、経皮吸収剤、外用剤等による非経口投与が挙げられる。また、このような種々の剤型の医薬製剤を調製するには、本発明のストレスによる血糖上昇抑制剤を単独で、又は他の薬学的に許容される賦形剤、結合剤、増量剤、崩壊剤、界面活性剤、滑沢剤、分散剤、緩衝剤、保存剤、嬌味剤、香料、被膜剤、担体、希釈剤等を適宜組み合わせて用いることができる。これらの投与形態のうち、好ましい形態は経口投与である。
【0022】
本発明のストレスによる血糖上昇抑制剤を飲食品として用いる場合の形態としては、パン類、ケーキ類、麺類、菓子類、ゼリー類、冷凍食品、アイスクリーム類、乳製品、飲料等の各種飲食品の他、上記した経口投与剤と同様の形態(錠剤、カプセル剤、シロップ等)が挙げられる。種々の形態の食品を調製するには、本発明のストレスによる血糖上昇抑制剤を単独で、又は他の飲食品材料や溶剤、軟化剤、油、乳化剤、防腐剤、香料、安定剤、着色剤、酸化防止剤、保湿剤、増粘剤等を適宜組み合わせて用いることができる。
【0023】
上記製剤中のブラシニン又はその類縁体の含有量は、一般に0.0001〜40質量%とするのが好ましく、0.001〜4質量%とするのが好ましい。また、上記製剤中のフロレチン又はその配糖体の含有量は、一般に0.0001〜40質量%とするのが好ましく、特に0.001〜4質量%とするのが好ましい。
上記製剤中のブラシニン又はその類縁体及びフロレチン又はその配糖体の含有比率は、1:3〜3:1とするのが好ましく、1:1.5〜1.5:1とするのが好ましい。
【0024】
本発明のストレスによる血糖上昇抑制剤を医薬品又は飲食品として使用する場合、成人1人当たりの1日の投与又は摂取量は、本発明のストレスによる血糖上昇抑制剤として、例えば、ブラシニン又はその類縁体は0.001〜400mgとすることが好ましく、特に0.01〜40mgであることが好ましく、さらに0.01〜4mgであることが好ましい。またフロレチン又はその配糖体は0.001〜40mgとすることが好ましく、特に0.01〜4mgであることが好ましい。
【実施例】
【0025】
軽度ストレスによる血糖上昇モデルの作成
発明者らは、ラットに対し、その尾部を用いたラット用非観血式血圧測定装置にて血圧測定を行った場合に、血糖値が上昇することを見出した。これは、ラットが当該血圧測定における一連の行為の何れかをストレッサーとして認識し、当該ストレスにより血糖が上昇したものと考えられた。そこで、ラットを用いてヒトにおける軽度ストレスによる血糖上昇モデルの作成を試みた。
【0026】
(1)使用動物
18週齢の雄性の正常血圧WKYラット群各10匹(チャールズリバー社製)、9週齢の雄性の高血圧自然発症ラット群各10匹(チャールスリバー社製)及び11週齢の雄性Goto-Kakizaki(GK)ラット群各10匹(日本SLC社製)を使用し、血圧測定の前後によって最も血糖値上昇の差の大きいラット群の選択を行った。
【0027】
(2)方法
ラット群は、飼育環境に馴化させるため、温度25±1℃、相対湿度55±10%、照明時間12時間(午前7時〜午後7時)の条件下、下記のように血圧及び血糖値測定を不規則に行い、3週間飼育した。血糖値の差が大きいラット群を選択し、血圧測定装置の加圧を用いて軽度ストレスによる血糖上昇モデルとした。
【0028】
血圧測定:
ラットをポリカーボネート製の筒状ケージに頭部を先にして入れ、専用の帆布製の固定具で非緊縛的に固定して尾部を露出させ、露出したラットの尾部にラット用非観血式血圧測定装置(ソフトロン社製)の幅2センチ程度のリング状のカフを通し、コルトコフ法の原理に基づき空気圧をかけて行った。
血糖値測定:
少量の試料で簡便かつ迅速に測定が可能な血糖値測定装置Accu-Chek(R)Compact Plus System(ロシュ・ダイアグノスティックス社製)を用いて測定した(Koubek. R.J. "The Role of Lancet Device Design in Pain Experienced During Self-Testing of Glucose"; Fruhstorfer, H. "Virtually Pain-Free Collection of Blood from the Finger Pad." Data on File.)。
【0029】
(3)結果
結果を図1に示す。
各ラット群ともに血圧測定によって血糖が上昇していた。WKY群及びSHR群では、血圧測定前と測定後の血糖値はそれぞれ96から143mg/dL及び102から159mg/dLであり、GK群では血糖値は178から300mg/dLであった。
すなわち、血圧測定前と測定後の血糖値の上昇率は、GK群(傾き1.68)の方が、WKY群(傾き1.49)とSHR群(傾き1.56)と比較して高かった。
従って、馴化させたラットGK群を、ストレスによる血糖上昇モデルとし、以下の実験に供した。
【0030】
試験例1:ブラシニン及びフロレチンのストレスによる血糖上昇抑制効果
GKラット10匹を、上記のとおり3週間飼育し、飼育環境に馴化した。馴化したGKラットは、予めラット用非観血式血圧測定装置を用いて3回以上、非連続的に血圧測定操作を負荷して負荷前後の血糖値を測定して、本操作の負荷により血糖値が上昇することを確認した(非投与血糖上昇基準値)。確認できたGKラットを初期値(馴化後の非投与血糖上昇基準値が±2SD未満)に基づいて2群(各3匹)に分けたのち、上記軽度ストレスによる血糖上昇モデルを用い、血圧測定後に被検液又は対照液を経口投与し(それぞれ試験群及び対照群)、各群の血糖値の変化をみた。経口投与は、ゾンデを使用した。
対照液:リン酸緩衝生理食塩水(PBS、pH7.4)のみを対照液とした。
被検液:ブラシニン(Sigma Aldrich社製)(2mg/体重kg)及びフロレチン(Sigma Aldrich社製)(2mg/体重kg)の混合物を上記リン酸緩衝液(10mL/体重kg)に 溶解して被検液を調製した。
血糖値は、血圧測定前(−10分)、血圧測定直後(0分)、血圧測定後30分、60分、90分及び120分に測定した。
【0031】
表1から明らかなように、血圧測定後の試験GK群は、血圧測定後の血糖値が血圧測定前(−10分)のものよりも約1.6倍も上昇したものの、血圧測定後30分以降、ほぼ血圧測定前の血糖値の状態となった。一方、対照群では、血圧測定後の血糖値が血圧測定前(−10分)のものよりも約1.6倍も上昇し、血圧測定前の血糖値とほぼ同じになるのに約180分程度も必要とした。
さらに血圧測定120分後に2回目の血圧測定を行ったところ、180分後(血圧測定2回目より60分後)、試験群及び対照群ともに1回目の血圧測定後の血糖値の傾向と同様の結果が得られた。
【0032】
【表1】

【0033】
製剤例
(1)果汁飲料
ブラシニン及びその類縁体 0.002 質量%
フロレチンおよび配糖体 0.002 質量%
野菜汁 40 質量%
(にんじん、レモン、パセリ、ブロッコリの単独又は混合物)
果汁 40 質量%
(りんご、みかん、バレンシアオレンジの単独又は混合物)
酸味料 適量
香料 適量
ビタミンC 適量
【0034】
(2)キャンデー
ブラシニン及びその類縁体 0.004 質量%
フロレチンおよび配糖体 0.004 質量%
ショ糖エステル(乳化剤) 0.2 質量%
水飴 35 質量%
砂糖 35 質量%
小麦粉 5 質量%
練乳 17 質量%
ミルク 6 質量%
バター 2 質量%
香料 適量
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】ストレス負荷前後の血糖値のラット種間比較(**P<0.01)。 WKY:正常血圧ラット、SHR:高血圧自然発症ラット、GK:2型糖尿病モデルラット。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ブラシニン又はその類縁体及びフロレチン又はその配糖体を含有するストレスによる血糖上昇抑制剤。
【請求項2】
ブラシニン又はその類縁体及びフロレチン又はその配糖体を含有し、ストレスによる血糖の上昇を抑制することを特徴とし、ストレスによる血糖上昇抑制を用いる旨の表示を付した飲食品。

【図1】
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【公開番号】特開2008−74742(P2008−74742A)
【公開日】平成20年4月3日(2008.4.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−254243(P2006−254243)
【出願日】平成18年9月20日(2006.9.20)
【出願人】(000000918)花王株式会社 (8,290)
【Fターム(参考)】