説明

街頭情報提供システム

【課題】 利用者が所持する携帯端末装置と連係することにより、街頭端末装置による情報提供を効果的で、かつ、簡易に行うことができる街頭情報提供システムを提供する。
【解決手段】 利用者の操作に応じて情報を提供する街頭端末装置2と、街頭端末装置2に情報を提供するサーバ装置3およびデータベース4と、利用者が所持する携帯端末装置(携帯電話)6とから構成される街頭掲示板システム1において、街頭端末装置2が、携帯端末装置6から転送情報30を受信する外部通信装置24と、受信した転送情報30に基づいてデータベース4から関連情報(店舗・施設情報や地図情報)を取得して表示する検索・画面生成処理S203およびこれらの情報を表示する第1表示装置21とを有して構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、街頭等に設置され、利用者の操作に応じて地図情報や広告情報を提供する街頭情報提供システムに関する。
【背景技術】
【0002】
街頭やイベント会場等に設置された街頭端末装置(キオスク端末とも呼ばれる)は、その地域の飲食店や娯楽施設等の地域情報を地図情報と組み合わせて利用者に提供するものが知られている。このような街頭端末装置は比較的大きな画面を有し、専用のユーザインタフェースによりその地域に限定された地域情報等を効率良く検索可能に構成されている。一方、同様な情報を利用者に提供する方法として、携帯電話等の携帯端末装置が有するネットワーク機能を利用する方法も知られている。また、これらを組み合わせて、掲示板等から携帯端末装置に無線通信(赤外線、ブルートゥース、ICタグ等)によりアドレス情報等を送信し、このアドレス情報に基づいて携帯端末装置のネットワーク機能を用いて更に詳しい情報を取得するという方法もある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】登録実用新案第3085050号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、携帯電話等の移動体通信機器(携帯端末装置)の普及率は高く、利用者は時間や場所の制約を受けずに自己の所有する携帯端末装置を用いて目的地の検索等を行うことができるが、表示画面が小さいため、案内地図等が見づらいという課題がある。一方、街頭に設置された街頭端末装置は、大画面による情報表示が可能であるが、扱う情報量が増えるに従って検索操作が複雑となり、一人当たりの街頭端末装置の占有時間が長くなることにより、情報を提供できる利用者数が制限されてしまうという課題がある。
【0005】
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、携帯端末装置と街頭端末装置とを連係させることにより、多くの利用者に対して効果的な情報提供を、簡易に行うことができる街頭情報提供システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するために、第1の本発明に係る街頭情報提供システム(例えば、実施形態における街頭掲示板システム1)は、利用者の操作に応じて情報を提供する街頭端末装置と、利用者が所持する携帯端末装置とから構成されるものであり、街頭端末装置が、携帯端末装置から転送情報を受信する外部通信手段(例えば、実施形態における外部通信装置24)と、受信した転送情報を表示する情報表示手段(例えば、実施形態における画面表示処理S202および第1表示装置21)とを有して構成される。
【0007】
また、第2の本発明に係る街頭情報提供システム(例えば、実施形態における街頭掲示板システム1)は、利用者の操作に応じて情報を提供する街頭端末装置と、街頭端末装置に情報を提供する情報管理手段(例えば、実施形態におけるサーバ装置3およびデータベース4)と、利用者が所持する携帯端末装置とから構成されるものであり、街頭端末装置が、携帯端末装置から転送情報を受信する外部通信手段と、受信した転送情報に基づいて情報管理手段から関連情報を取得して表示する情報検索手段(例えば、実施形態における検索・画面生成処理S203)とを有して構成される。
【0008】
このとき、第2の本発明に係る街頭情報提供システムにおいて、携帯端末装置が、所定の地点に関する地点情報(例えば、実施形態における識別情報33)を、ネットワークを介して検索可能で、検索された地点情報を街頭端末装置に転送情報として送信するように構成され、街頭端末装置が、情報管理手段から地点情報の周辺の地図情報を抽出して表示するとともに、地点情報の位置を地図情報に重ねて表示するように構成されることが好ましい。
【0009】
また、第1および第2の本発明に係る街頭情報提供システムにおいて、携帯端末装置から送信された転送情報を記憶する利用者情報記憶手段(例えば、実施形態におけるマイデータ登録処理S400およびマイデータデータベース45)を有することが好ましい。
【発明の効果】
【0010】
本発明に係る街頭情報提供システムを以上のように構成すると、情報を選択する(検索する)1次端末として利用者各自が保有する携帯端末装置を用いることができ、街頭端末装置は1次端末で絞られた結果を表示する2次端末として作用するため、一人の利用者による街頭端末装置の占有時間を短くすることができる。そのため、多くの利用者が街頭端末装置を利用することができる。また、携帯端末装置は、表示画面が小さいため一度に表示できる情報に制限があるが、街頭端末装置は表示画面を大きくすることができ、地図情報等の詳細な情報の確認が容易になる。さらに、携帯端末装置から街頭端末装置に転送されて表示される情報を、画像やテキスト情報だけでなく、店舗・施設等の地点情報や地図情報とすることができるため、携帯端末装置と街頭端末装置との連係を柔軟に行うことができる。
【0011】
このとき、携帯端末装置から送信された転送情報を利用者情報記憶手段に記憶可能に構成することにより、利用者による街頭掲示板システムの利用範囲を広げることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照して説明する。まず、図1〜図3を用いて、本発明に係る街頭情報提供システムとして街頭掲示板システム1の構成、および、この街頭掲示板システム1に用いられる街頭端末装置2について説明する。この街頭掲示板システム1は、街頭に設置された街頭端末装置2に地図情報や店舗情報を表示して利用者に提供するものであり、内部ネットワーク5に接続された街頭端末装置2と、この街頭端末装置2に表示する情報等を管理するデータベース4を有するサーバ装置3で構成される。なお、内部ネットワーク5は、例えば光回線等のブロードバンドネットワークが用いられる。
【0013】
街頭端末装置2は、筐体20、第1表示装置21、第2表示装置22、スピーカー23、および、外部通信装置24を有して構成されている。第1表示装置21は、タッチパネル方式のディスプレイ装置で構成されており、主に地図情報の表示と、利用者が情報を選択するときの入力インタフェース機能として用いられる。第2表示装置22は通常のディスプレイで構成され、利用者に対して、操作に応じた広告を提供するためや、ニュースの提供、または、スピーカー23から再生される楽曲に合わせてその楽曲に関する情報を提供するために用いられる。また、外部通信装置24は、携帯端末装置(例えば携帯電話やPDA)6等の外部機器と通信をするための装置であり、例えば、赤外線通信(IrDA)やブルートゥースによる通信が用いられる。なお、これらの装置は、図3に示すように、街頭端末装置2の筐体20内に設けられた制御装置26により制御されるとともに、内部ネットワーク5を介してサーバ装置3との情報のやり取りが行われる。
【0014】
それでは、利用者の所有する携帯端末装置(携帯電話として説明する)6と連係することにより街頭端末装置2を用いて情報を利用者に効果的に提供する方法について図4を合わせて用いて説明する。図4に示すように、利用者は、まず、携帯端末装置6のインターネットアクセス機能を用いて実装された情報検索機能60により、店舗、若しくは、施設の情報(地点情報)の検索を行う(ステップS100)。この情報検索機能60は、携帯端末装置6に予め実装されていても良いし、携帯電話ネットワーク7を介して外部のサーバからダウンロードされるように構成されても良い。また、携帯端末装置6から地点情報の検索を行う情報提供サーバは、携帯電話ネットワーク7に接続された情報提供サーバ9であっても良いし、この携帯電話ネットワーク7を介して接続されたインターネット網8に接続されている情報提供サーバ10であっても良い。
【0015】
これらの情報提供サーバ9,10から検索された結果(検索結果)は、携帯端末装置6に表示され、その地点情報(検索結果)は利用者の操作により携帯端末装置6の記憶領域(内部のフラッシュメモリや、外部のメモリカード等)に記憶される(ステップS101)。そして、利用者の操作により、携帯端末装置6に実装された外部通信機能(赤外線通信やブルートゥース通信)により、検索結果(地点情報)は情報検索機能60から街頭端末装置2に転送情報30として転送される(ステップ102)。なお、店舗・施設等の検索の操作は携帯端末装置(携帯電話)6のキーが用いられ、検索結果の表示は携帯端末装置6のディスプレイが用いられる。
【0016】
本実施例において、携帯端末装置6から送信される転送情報(検索結果である地点情報)30としては、検索した店舗・施設情報に含まれる画像データやテキストデータ等からなる直接情報(店舗の地図情報や営業時間等の情報)か、若しくは、その店舗の識別情報(店舗・施設ID、または、店舗・施設を一義的に識別するためのURL)である間接情報から構成される。このような転送情報の種別(直接情報か間接情報か)は、上述の検索結果表示・保存処理S101において利用者により選択される。
【0017】
ここで間接情報のデータ構成を図5に示すと、情報提供サーバ9,10を運営する事業者が街頭掲示板システム1を運営する事業者と同じ場合には、これらの店舗または施設の情報をサーバ装置3のデータベース4に登録しておくことにより、検索された店舗あるいは施設を識別する情報として店舗・施設IDを用いて、利用者が携帯端末装置6を用いて検索した店舗・施設を識別し、その情報をデータベース4から街頭端末装置2に表示することができる。このとき、転送情報30は、図5(a)に示すように通信制御情報31、システム制御情報32、および、店舗・施設IDからなる識別情報33から構成することができる。なお、通信制御情報31は、携帯端末装置6と街頭端末装置2との間でデータを送受信するときの制御を行うものであり、システム制御情報32は、街頭端末装置2で受信した転送情報またはその検索結果をどのように第1表示装置21に表示するかを制御するものである。
【0018】
あるいは、情報提供サーバ9,10が街頭掲示板システム1を運営する事業者と提携をした事業者である場合は、例えば、検索結果のURLの一部に店舗・施設の緯度・経度が含まれるように構成することができる。このとき、転送情報30は、図5(b)に示すように通信制御情報31、および、上述の位置が含まれたURLからなる識別情報33から構成される。このときも、システム制御情報32を付加しても良い。また、情報提供サーバ9,10が一般の情報提供サイトである場合は、転送情報30は、図5(c)に示すように、通信制御情報31、および、一般URLからなる識別情報33から構成することができ、このときも、システム制御情報32を付加することができる。
【0019】
転送情報30は、街頭掲示板システム1において、外部通信装置24を介して転送情報受信処理(ステップS200)により受信される。このとき、携帯端末装置6から転送情報30の送信開始タイミングを街頭端末装置2の第1表示装置21を操作して指示するように構成することができる。また、データベース4に利用者を識別するための識別情報(ユーザーID)を記憶しておき、携帯端末装置6から転送情報30を送信する前にユーザーIDを用いて利用者認証を行うように構成することも可能である。そして、転送情報30の受信が完了すると、受信情報種別判定処理(ステップS201)により転送情報30が直接情報であるのか、間接情報であるのかが判定される。直接情報であると判定されたときは、画面表示処理(ステップS202)により第1表示装置21に結果画面G1として受信された転送情報30がそのまま表示される。
【0020】
一方、間接情報であると判定されたときは、検索画面生成処理(ステップS203)が実行され、転送情報30に含まれる識別情報33(店舗・施設IDが入っているとする)を検索キーとしてデータベース4を構成する店舗・施設データベース41から店舗情報が抽出され、地図データベース42から地図情報およびその店舗・施設の位置情報が抽出され、店舗・施設属性情報データベース43から店舗属性情報(例えば、営業時間や定休日等の情報)が抽出され、その情報が第1表示装置21に結果画面G2として表示される。このとき、転送情報30にシステム制御情報32が含まれている場合は、その内容に従って結果画面G2を表示するように構成することができる。また、このステップS203においては、識別情報33を検索キーとしてこの店舗・施設に関連する広告情報が広告素材データベース44から抽出され、第2表示装置22に表示される。
【0021】
なお、街頭掲示板システム1で実行される、転送情報受信処理S200、受信情報種別判定処理S201、画面表示処理S202、および、検索画面生成処理S203は、街頭端末装置2の制御装置26で実行されるように構成することもできるし、サーバ装置3で実行されるように構成することも可能である。また、以上の実施例においては、携帯端末装置6で検索された店舗・施設の識別情報33をこの携帯端末装置6から直接街頭端末装置2に送信するように構成した場合を示したが、この街頭掲示板システム1の内部ネットワーク5をインターネット網8に接続し、携帯端末装置6から、携帯電話ネットワーク7およびインターネット網8を介してこれらの情報(識別情報33等)を現在利用している街頭端末装置2に送信するように構成することも可能である。また、識別情報33に位置を含むURLが入っているときは、その緯度・経度を用いて地図データベース42が検索されて、第1表示装置21に地図情報と店舗・施設の位置が表示される。あるいは、識別情報33に一般のURLが入っているときは、そのURLから取り出される内容が第1表示装置21に表示される。
【0022】
街頭端末装置2に携帯端末装置6で検索した店舗・施設の情報を表示させた利用者は、さらに、第1表示装置21を操作して、その店舗・施設の詳細情報を取得することができる。第1表示装置21を操作する(タッチパネルをタッチする)と街頭掲示板システム1において操作情報収集処理(ステップS300)が実行され、検索条件が検索・画面生成処理(ステップS301)に渡される。すると、検索・画面生成処理(S301)は、検索条件を検索キーとして店舗・施設データベース41から店舗情報を抽出し、合わせて店舗・施設属性情報データベース43から店舗属性情報(例えば、その店舗・施設で提供されるサービスメニュー等)が抽出され、その情報が第1表示装置21に結果画面G3として表示される。同様に、結果画面G3から更に第1表示装置21を操作して詳細な検索を行うことが可能である。なお、このステップS301においても、ステップS203と同様に、この店舗・施設に関連する広告情報を広告素材データベース44から抽出して第2表示装置22に表示される。
【0023】
ところで、このように街頭端末装置2で表示させた店舗・施設の情報(携帯端末装置6から送信された直接情報、これに関連してデータベース4から抽出された詳細情報、または、インターネット網8を介して検索された情報)は、サーバ装置3のデータベース4に記憶させておき(このデータを「マイデータ」と呼ぶ)、利用者が必要に応じて記憶させたマイデータを街頭端末装置2に表示させて参照することができる。この場合、登録されたマイデータの所有者を識別するための識別情報が必要であるため、携帯端末装置6から街頭端末装置2に転送される転送データ30は、図6(a)に示すように、通信制御情報31、システム制御情報32、識別情報(店舗・施設ID)33およびユーザーID34から構成される。第1表示装置21において、マイデータの登録が選択されると、街頭掲示板システム1において、マイデータ登録処理(ステップS400)が実行され、データベース4のマイデータデータベース45にユーザーID34と対応付けられて検索結果(データベース4から抽出された詳細情報、または、インターネット網8を介して検索された情報)が記憶される。なお、マイデータとしては、上述の直接情報等も登録することができ、その場合、図6(b)に示すように、転送情報30には直接情報がアップロードデータ35として構成され、このアップロードデータ35もマイデータデータベース45にユーザーID34と対応付けられて記憶される。
【0024】
携帯端末装置6から街頭端末装置2に転送情報30が送信されて、マイデータを登録した利用者であることが認識されると(例えば、上述のユーザーID34に基づいてユーザー認証を行う)、通常の検索結果の表示(結果画面G2)に加えて、マイデータが登録されている旨が第1表示装置21に表示される(例えば、ポップアップ表示される)。そして、利用者が第1表示装置2を操作すると(ポップアップ表示部分をタッチすると)、第1表示装置21に登録されたマイデータが、データベース4から抽出されて表示される。なお、マイデータが複数登録されている場合は、店舗・施設ID33から必要なデータを選択することができる。また、このマイデータは利用者が自宅のパソコン等からインターネット網8を介して参照することができるように構成することも可能である。また、利用者が自宅のパソコンや携帯端末装置6からインターネット網8を介して直接マイデータデータベース45に、店舗・施設ID33やアップロードデータ35をユーザーID34に対応付けて登録するように構成することもでき、これにより、街頭端末装置2以外から登録したマイデータを街頭端末装置2で参照することができる。
【0025】
このように、携帯端末装置(携帯電話)6で検索した結果を街頭端末装置2に転送してその情報および関連情報を表示するように構成することの利点をまとめると以下のようになる。第1に、情報を選択する(検索する)1次端末として利用者各自が保有する携帯端末装置6を用いることができ、街頭端末装置2は1次端末で絞られた結果を表示する2次端末として作用するため、一人の利用者による街頭端末装置2の占有時間を短くすることができる。そのため、多くの利用者が街頭端末装置2を利用することができる。
【0026】
第2に、携帯端末装置6は、表示画面が小さいため一度に表示できる情報に制限があるが、街頭端末装置2の第1表示装置21(若しくは第2表示装置22)は表示画面を大きく構成することができるため、地図情報等の詳細な情報の確認が容易になる。第3に携帯端末装置6から街頭端末装置2に転送されて表示される情報は、画像やテキスト情報との直接情報だけでなく、転送情報30に含まれる識別情報33を用いて、店舗・施設の属性情報や地図情報、あるいは、その店舗・施設の一般サイトの情報等を表示することができるため、携帯端末装置6と街頭端末装置2(街頭掲示板システム1)との連係を柔軟に行うことができる。
【0027】
また第4に、上述の携帯端末装置6で検索した店舗・施設の情報だけでなくそれに付随するデータをマイデータとして街頭掲示板システム1のデータベース4に記憶させ、これを必要に応じて街頭端末装置2から参照することができるため、利用者による街頭掲示板システム1の利用範囲を広げることができる。
【0028】
ところで、店舗・施設情報の第1表示装置21への表示方法としては、図7に示すように、表示領域を複数の領域に分割して、関連する情報を同時に表示して利用者に提供するように構成することができる。例えば、画面の左半分の領域A1に周辺の地図情報を表示し、この地図情報に重ね合わせて、検索対象の店舗・施設の位置P1と現在の位置(現在利用している街頭端末装置2が設置されている位置)P2を表示するとともに、目的地までの経路上に位置するランドマーク(図7には、A〜Cの3箇所を表示)P3を表示する。そして、画面の右半分の領域A2を更に分割し(この場合4分割し)、それぞれに、目的地周辺の詳細地図又は現地写真、および、A〜Cの3箇所の詳細地図又は現地写真を表示するように構成される。第1表示装置21への表示を以上のように構成すると、提供する情報を多面的に捉えて情報提供できるため、利用者は容易に情報の内容(この場合、目的地の位置およびそこまでの行き方)を理解することができる。
【0029】
なお、以上の説明においては、街頭端末装置2を街頭に設置して利用者に提供する場合について説明したが、この街頭端末装置2の設置場所は街頭に限定されることはない。例えば、デパートやショッピングセンター等の商業施設・店舗内に設置しても良いし、地下街や公共交通機関の駅舎内に設置しても良い。また、遊園地や競技場等のアミューズメント施設内に設置しても同様のサービスを利用者に提供するともに、同様の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明に係る街頭掲示板システムの構成を示すブロック図である。
【図2】街頭端末装置を示す斜視図である。
【図3】街頭端末装置の構成を示すブロック図である。
【図4】街頭掲示板システムの処理を示すフロー図である。
【図5】転送情報のデータ構造を示す図である。
【図6】マイデータを記憶するための転送情報のデータ構造を示す図である。
【図7】第1表示装置の表示領域を分割して複数の情報を表示したときを示す図である。
【符号の説明】
【0031】
1 街頭掲示板システム(街頭情報提供システム)
2 街頭端末装置
3 サーバ装置(情報管理手段)
4 データベース(情報管理手段)
6 携帯端末装置
21 第1表示装置(情報表示手段、情報検索手段)
24 外部通信装置(外部通信手段)
45 マイデータデータベース(利用者情報記憶手段)
S202 画面表示処理(情報表示手段)
S203 検索・画面生成処理(情報検索手段)
S400 マイデータ登録処理(利用者情報記憶手段)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用者の操作に応じて情報を提供する街頭端末装置と、前記利用者が所持する携帯端末装置とから構成され、
前記街頭端末装置が、
前記携帯端末装置から転送情報を受信する外部通信手段と、
受信した前記転送情報を表示する情報表示手段とを有することを特徴とする街頭情報提供システム。
【請求項2】
利用者の操作に応じて情報を提供する街頭端末装置と、前記街頭端末装置に前記情報を提供する情報管理手段と、前記利用者が所持する携帯端末装置とから構成され、
前記街頭端末装置が、
前記携帯端末装置から転送情報を受信する外部通信手段と、
受信した前記転送情報に基づいて前記情報管理手段から関連情報を取得して表示する情報検索手段とを有することを特徴とする街頭情報提供システム。
【請求項3】
前記携帯端末装置が、所定の地点に関する地点情報を、ネットワークを介して検索可能で、検索された前記地点情報を前記街頭端末装置に前記転送情報として送信するように構成され、
前記街頭端末装置が、
前記情報管理手段から前記地点情報の周辺の地図情報を抽出して表示するとともに、前記地点情報の位置を前記地図情報に重ねて表示するように構成されたことを特徴とする請求項2に記載の街頭情報提供システム。
【請求項4】
前記携帯端末装置から送信された前記転送情報を記憶する利用者情報記憶手段を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の街頭情報提供システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2007−48106(P2007−48106A)
【公開日】平成19年2月22日(2007.2.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−232848(P2005−232848)
【出願日】平成17年8月11日(2005.8.11)
【出願人】(000003687)東京電力株式会社 (2,580)
【Fターム(参考)】