説明

衛生的な手の消毒および消毒目的の手の洗浄のための組成物

【課題】
衛生的な手の消毒および消毒目的の手の洗浄のための優れた組成物を提供すること。
【解決手段】
a)1以上の1−または2−(C1 からC24アルキル)グリセロールエーテル、b)1以上のビスピリジニウムアルカンおよびc)1以上のアミンオキシドを含む消毒要素生物を提供すること。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、好ましくは衛生的な手の消毒および消毒目的の手の洗浄のために用いられる消毒組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
手の消毒、手の汚染防止および皮膚の消毒の目的は、微生物およびウイルスの伝達を防止することまたは身体の危険領域またはより感受性の高い領域へのその所望されない導入を抑制することである。衛生的な手の消毒および消毒のための手の洗浄のための組成物は、ある種の効果の要求、標準として規定されるいくつかを満足させねばならない。さまざまの方法が汚染後の手の処置のために可能である。
【0003】
水の添加のない摩擦方法としてのEN1500に対応する衛生的な手の消毒は、微生物が周囲に広がるリスクが無く、水の中に存在し得る微生物による手の再汚染のリスクも無く、手の一時的な微生物の死または不活性化を引き起こす。水道水を用いる殺微生物組成物によるEN1499に対応する消毒のための手の洗浄は、同様に、周囲で広がることを妨げることなく一過性の微生物に対処する。特に、それは、洗浄手順の間、微生物を減少させる役割を果たすが、手の消毒には置き換わり得ない。消毒のための手の洗浄では、組成物は希釈されずにこすられ、わずかな水により発泡し、手を洗浄し、水で徹底的にすすぐ。
【0004】
消毒のための手の洗浄および衛生的な手の消毒のための組成物は、短時間(例えば、30秒または1分)作用した後有効でなければならない。効率試験において、短時間作用した後良好な効果(RF値>3桁の強度)が存在することが重要である。毒性学的な理由のために、適切な効果のほかに、特に保護されるべきヒトの皮膚との相容性が付加的に必要である。
【0005】
消毒による手の洗浄のための商業的に入手可能な組成物は、通常、さらに加えられる殺生物剤との使用のために用意されるアルコールまたは界面活性剤含有液体石鹸および洗浄ローションである。公知の組成物は、殺生物剤として例えば短鎖アルコールおよび添加物として加脂剤、皮膚の相容性と受容性を改善するための保湿剤および香料を含む。効率を高めるために、そして手の微生物の数が再び増えることを防止することを意図する残留効果を達成するために、公知の組成物はしばしばビグアニド(例えば、クロルヘキシジン)、第4級アンモニウム化合物(例えば、塩化ベンザルコニウム)、フェノール誘導体(例えば、オルソ−フェニルフェノール)またはカルボン酸のような添加剤もまた含む。
【0006】
特許文献1は、牝牛の乳房を滅菌するための浸漬組成物としてのオクテニジンジヒドロクロリドと(高級アルキル)(ジ低級アルキル)アミンオキシドとの組み合わせを開示している。特許文献2および特許文献3は、オクテニジンジヒドロクロリドおよび任意にアミンオキシドを含む抗微生物性皮膚洗浄組成物を記載している。
【0007】
特許文献4は、ビスピリジニウムアルカンに基づく水性防腐剤に関する。オクテニジンジヒドロクロリドのほかに、防腐剤には、アルコールポリアルコキシレート、ポリソルベートおよびアルキルグリコシドから選択されるノニオン性界面活性剤が含まれる。アミンオキシドの更なる存在は、不利益として強調されている。特許文献5は、オクテニジンジヒドロクロリド、アルキルアルコール、ノニオン性および/またはカチオン性界面活性剤および皮膚に相容性のα−ヒドロキシカルボン酸を含む水性の消毒溶液に関する。アミンオキシドの存在は、不利益として言及している。
【0008】
また、オクテニジンジヒドロクロリド、コカミドプロピルアミンオキシド、グリセリルココエート、グリセロール、ヒドロキシエチルセルロース、乳酸およびアラントインを含む水性組成物が商業製品として公知である。
【0009】
消毒目的で手を洗浄するための公知の組成物は、多数の欠点を有する。したがって、一部の製品は常に満足する効果を示さないかまたは、所望される効果は、長時間の作用の後でしか達成されない。いくつかの組成物は、不十分な皮膚の相容性付加的に有する。したがって、クロルヘキシジンに基づく組成物は皮膚の不適合の傾向があることが報告され、それは例えば、クロロアニリンの部分的放出が存在することを示唆する。
【0010】
付加的な要因は、クロルヘキシジンのような有機的に結合したハロゲンを有する試薬は、単に状態調整向きの環境への相容性のみ有することである。さらに、クロルヘキシジンは、洗浄製品の中で比較的高濃度の試薬(例えば、2重量%)についてのみ十分に有効であり、汚染された表面で脱色をもたらすかもしれない。ポリ(ヘキサメチレンビグアニド)塩酸塩は、構造が正確に規定されていない高分子ビグアニド塩である。この理由のために、この試薬を有する医薬製品は、ドイツでは販売の認可をいまだ有していない。高分子ビグアニドは、化粧品組成物の中に0.3重量%までの濃度でのみ用いられ得る。
【特許文献1】US−A 4542125
【特許文献2】US−A 4420484
【特許文献3】DE 2708331A1
【特許文献4】DE 10205883A1
【特許文献5】DE 19647692A1
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
したがって、優れた効果と同時に、良好な皮膚の相容性を有する組成物についての必要が存在する。
【課題を解決するための手段】
【0012】
さて、驚くべきことに、先行技術の問題が、a)1以上の1−または2−(C1 からC24アルキル)グリセロールエーテル(グリセロールモノアルキルエーテル)、b)1以上のビスピリジニウムアルカンおよびc)1以上のアミンオキシドを含む組成物により克服され得ることが見出された。本発明による組成物は、同時に良好な皮膚の相容性と安定性を有する良好な効果を有する。それらは、公知の組成物と比較してきわめて優れた効果を示す。さらに、効果の相乗的な向上がいくつかの場合に観察される。多数の界面活性剤で観察されるビスピリジニウムアルカンの効果の可能な阻害がアミンオキシドでは起こらない。
【0013】
組成物は、ヒトの衛生のための製品として、医療用洗浄製品として、手、皮膚および身体全体の洗浄のための石鹸を含まない洗浄製品として、および浴用添加剤として、および生物の(例えば、皮膚、手、粘膜、外傷)および無生物の表面(例えば、装置、道具、内視鏡)の消毒または汚染防止のために用いられ得る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
a)グリセロールモノアルキルエーテル
基本的には、本発明によれば、すべての適切なグリセロールモノアルキルエーテルを使用することが可能である。シクロアルキル基もまたアルキル基とみなされる。グリセロールモノアルキルエーテルのアルキル基は、好ましくは、脂肪族分岐鎖または非分岐鎖C3 からC18アルキル基、より好ましくは分岐鎖または非分岐鎖C6 からC12炭化水素基、特に分岐鎖または非分岐鎖オクチルまたはドデシル基である。本発明により用いられるグリセロールモノアルキルエーテルの例は、ドデシルグリセロールエーテル、デシルグリセロールエーテル、オクチルグリセロールエーテル、プロピルグリセロールエーテル、オクタデシルグリセロールエーテル(バチルアルコール)、ヘキサデシルグリセロールエーテル(キミルアルコール)およびオクタデセニルグリセロールエーテル(サラチルアルコール)である。好ましくは、1−グリセロールモノアルキルエーテルが用いられる。1−(2−エチルヘキシル)−グリセロールエーテル(センシバ(登録商標)SC50)および1−ドデシルグリセロールエーテルが特に好ましい。3−(1−メントキシ)−1,2−プロパンジオール(グリセロールモノメンチルエーテル)が付加的に用いられ得る。
【0015】
グリセロールモノアルキルエーテルの含有量は、一般的に、0.05から5重量%、好ましくは0.1から3重量%、より好ましくは0.5から1重量%のような0.2から2重量%の範囲にある。
【0016】
b)ビスピリジニウムアルカン
基本的には、すべての適切なビスピリジニウムアルカンが本発明により用いられ得る。本発明により用いられるビスピリジニウムアルカンは、好ましくは、一般式IまたはIIのビス[4−(置換されたアミノ)−1−ピリジニウム]アルカンである。
【化2】

【0017】
ここで、Yは4個から18個の炭素原子を有するアルキレン基であり、Rは6個から18個の炭素原子を有するアルキル基または5個から7個の炭素原子を有するシクロアルキル基またはハロゲン原子により置換され得るフェニルラジカルであり、Aはアニオンまたは複数のアニオンである。特に好ましい態様において、本発明により用いられるビスピリジニウムアルカンは、N,N’−(1,10−デカンジイルジ−1[4H]−ピリジニル−4−イリデン)ビス(1−オクタンアミン)ジヒドロクロリド(オクテニジンジヒドロクロリド)である。オクテニジンジスルフェートもまたさらに適切である。
【0018】
好ましい態様において、ビスピリジニウムアルカンの含有量は、0.01から2重量%、より好ましくは0.05から1.5重量%、特に、0.2から0.5重量%のような0.1から1重量%の範囲にある。
【0019】
c)アミンオキシド
基本的に、すべての適切なアミンオキシドが本発明により用いられ得る。第3級アミンのN−オキシドであるアミンオキシドには、脂肪族アミンオキシド、環状アミンオキシド(n−アルキルモルホリンオキシドのような)、および芳香族アミンオキシド(ピリジンN−オキシドのような)が含まれる。好ましい態様において、アミンオキシドは一般式を有する。
【0020】
1 2 3 N−O
ここで、R1 はメチル、エチルまたは2−ヒドロキシエチルであり、R2 はメチル、エチルまたは2−ヒドロキシエチルであり、R1 およびR2 は共にモルホリンであってもよく、R3 は8個から18個の炭素原子を有するアルキルまたはR4 CONH(CH2 n であり、ここでR4 は8個から18個の炭素原子を有するアルキルであり、nは1から10、好ましくは1から5、より好ましくは2から4の範囲にあり、特に3であり、および2−ヒドロキシエチルは1個から2000個のエチレンオキシド、エチレンオキシド/プロピレンオキシドまたはプロピレンオキシド単位と縮合してもよい。
【0021】
アミンオキシドの例は、コカミドプロピルアミンオキシド、N−ココモルホリンオキシド、デシルジメチルアミンオキシド、ジメチルセチルアミンオキシド、ジメチルコカミンオキシド、ジメチルヒドロタロウアミンオキシド、ジメチルラウリルアミンオキシド、ジメチルミリスチルアミンオキシド、(2−ヒドロキシエチル)コカミンオキシドおよびオレアミンオキシドである。また、「インターナショナル・コスメティック・イングレーディエント・ディクショナリー・アンド・ハンドブック」、第10版、2004年、第3巻2268〜2275ページ(界面活性剤−クレンジング剤)を参照されたい。ニトロサミン形成のリスクは、例えば製造の間の適切な保護手段により回避されるかもしれない。
【0022】
好ましい態様において、アミンオキシドはコカミドプロピルアミンオキシドである、すなわちR4 COはココナッツ油の脂肪酸に由来するアシルラジカルであり、nは3であり、R1 およびR2 はメチルである。
【0023】
好ましい態様において、アミンオキシドの含有量は、1から20重量%、より好ましくは2から15重量%、特に8から12重量%、例えば約10重量%のような6から13重量%の範囲にある。
【0024】
例えばグリセロールエステル、好ましくはグリセロールココエート、イソプロピルミリステート、イソプロピルパルミテート、およびトリグリセリドのようなポリオール脂肪酸エステルのような脂化剤(refatting agent)を1から5重量%、好ましくは2から3重量%を付加的に含む組成物がさらに好ましい。
【0025】
さらに好ましい組成物は、0.05重量%から0.5重量%、より好ましくは0.1から0.3重量%のアラントイン、グリセロールまたはグルコン酸ナトリウムのようなスキンケア添加剤を付加的に含むものである。
【0026】
本発明の組成物は、0.1から5重量%、好ましくは0.5から2重量%の増粘剤、特に、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロースおよびヒドロキシプロピルセルロースを付加的に含んでもよい。
【0027】
本発明の組成物のpHを調整するためには、ヒドロキシカルボン酸、例えば乳酸、コハク酸、マレイン酸、酒石酸、クエン酸またはマンデリン酸、特に好ましくは乳酸のような0.1から4重量%、好ましくは0.4から2重量%、より好ましくは0.6から1重量%のカルボン酸が本発明の組成物中に付加的に存在することが可能である。
【0028】
本発明の組成物は、好ましくは、水性組成物の形態で存在し、組成物に対して10から99重量%、より好ましくは30から98重量%、特に60から90重量%、65から88重量%、70から86重量%または80から85重量%のような50から95重量%を含む。
【0029】
特に好ましい組成物には、
a)約0.75重量%のような0.5から1重量%の1−(2−エチルヘキシル)グリセロールエーテル、
b)約0.3重量%のような0.2から0.5重量%のオクテニジンジヒドロクロリドおよび
c)約10.0重量%のような8から12重量%のコカミドプロピルアミンオキシド
および
d)約1.1重量%のような0.8から1.5重量%のグリセロール、
e)約2.5重量%のような2から3重量%のグリセロールココエート、
f)約0.2重量%のような0.1から0.3重量%のアラントイン、
g)約0.1重量%のような0.5から2重量%のヒドロキシエチルセルロース、
h)約0.8%のような0.6から1重量%の乳酸および/または
i)約83.15重量%のような80から85重量%の水
を充当する、
を含む。
【0030】
前記組成物は、着色料、香料、緩衝剤、電解質および加湿剤のような機能性添加剤を付加的に含んでもよい。組成物の好ましいpHは、4から8、好ましくは4から6である。
【0031】
本発明はさらに、衛生的な手の消毒または消毒目的の手の洗浄のための組成物の使用に関する。本発明による組成物は、衛生目的および外科目的の手の滅菌、衛生的な手の洗浄、手の汚染防止、皮膚の汚染防止、粘膜の汚染防止、個人向けの衛生的な洗浄ローションのために適切であり、微生物防除用の洗浄ローションとして適切であり、MRSA(メチシリン耐性スタフィロコッカス・アウレウス)に関連する全身洗浄およびケアのために適切であり、さらに、消毒のための手の洗浄、患者についての衛生的なカテーテルケアのために適切であり、例えば、抗微生物石鹸、手の洗浄のためのゲルまたは手の洗浄のためのローションのような手の洗浄のための製品として適切である。それらは、例えば病院、医療の実践、老人ホームおよび看護ホームのような医療的および非医療的セクターおよび食品製造セクターにおける強力な衛生上の要求と合わせて、すべてのセクターで有益に用いられ得る。
【0032】
本発明による組成物はまた、アルコールによる手の滅菌、ゲル組成物、軟膏組成物、および抗微生物的被覆物として配合されてもよい。
【0033】
手の消毒のためにグリセロールモノアルキルエーテルを含む本発明による組成物を用いてほんの短時間後に効果が達成されることは驚嘆すべきことであった。グリセロールモノアルキルエーテルは、例えばDE 4240674C1から消臭剤として機能することが知られているが、消毒作用は消臭剤としては不十分である。この理由のために、公知の消臭剤は単に抗微生物活性を有するだけであり、一方、手の消毒は、微生物殺傷活性を有さねばならない。付加的な要因は、グリセロールモノアルキルエーテルそれ自体は実質的に微生物殺傷効果を有さず、したがって、手の消毒のためには(単独の)薬剤として不適切である。それゆえ、グリセロールモノアルキルエーテルが手の消毒効果に対して本発明による組成物について寄与することは驚くべきことであった。
【0034】
また、長時間皮膚にとどまる性質を目的とする消臭組成物は界面活性剤が存在しないことが好ましい。したがって、消臭剤と界面活性剤との間の相容性は、消臭剤組成物では不十分である。対照的に、本発明による組成物は、20重量%までのアミンオキシドを加えて製剤化され得るものであり、ビスピリジニウムアルカンおよびグリセロールモノアルキルエーテルの効果が損なわれえないことは驚くべきことであった。
【0035】
本発明による組成物は、付加的に以下の利点を有する。
【0036】
−良好な抗微生物効果と組み合わせの良好な相容性および良好な短時間効果(例えば、30または60秒間作用する)、およびグラム陰性細菌に対するきわめて良好な効果。
【0037】
−ウイルス(外膜のあるものと外膜のないもの)およびMRSAのような多種類薬剤耐性微生物についての良好な効果。
【0038】
−自己保存性であるためにさらに保存料を加える必要がない。
【0039】
−水での溶解性およびグリセロールモノアルキルエーテル(1−(2−エチルヘキシル)グリセロールエーテルのような)の水に基づく組成物のみが限定されている(水について0.1重量%の溶解性)。本発明による組成物におけるビスピリジニウムアルカンの存在は、グリセロールモノアルキルエーテルの水についての有意に優れた溶解性をもたらす。
【0040】
本発明の利点は、特に以下の例から明瞭となる。
【0041】

以下の組成物が配合された。すべてのデータは重量%で記載されている。
【表1】

【0042】
1 量は未知である。
【0043】
組成物の効果を測定するための方法
本発明の組成物の効果は、定量的懸濁試験で試験された。化学的消毒方法を試験するためのDGHMの比較標準方法、J.ゲーベル、H.P.ベルナー、A.キルシュ−アルテナ、K.バンセミール、mhpファーラックGmbH、ビースバーデン、ドイツ、方法9.1(日付2001年9月1日)(細菌についての定量的懸濁試験(マイコバクテリアと真菌は別である))。
【表2】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
消毒用組成物であって、
a)1以上の1−または2−(C1 からC24アルキル)グリセロールエーテル(グリセロールモノアルキルエーテル)、
b)1以上のビスピリジニウムアルカン、および
c)1以上のアミンオキシド
を含む組成物。
【請求項2】
前記グリセロールモノアルキルエーテルのアルキル基が分岐鎖または非分岐鎖C3 からC18アルキル基、特に2−エチルヘキシル基またはドデシル基であることを特徴とする請求項1記載の組成物。
【請求項3】
前記グリセロールモノアルキルエーテルが1−(2−エチルヘキシル)グリセロールエーテルであることを特徴とする請求項1または2記載の組成物。
【請求項4】
0.05から5重量%のグリセロールモノアルキルエーテルを含むことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項記載の組成物。
【請求項5】
前記ビスピリジニウムアルカンが一般式IまたはIIのビス[4−(置換されたアミノ)−1−ピリジニウム]アルカンであることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項記載の組成物。
【化1】

ここで、Yは4個から18個の炭素原子を有するアルキレン基であり、Rは6個から18個の炭素原子を有するアルキル基または5個から7個の炭素原子を有するシクロアルキル基またはハロゲン原子により置換されてもよいフェニルラジカルであり、Aはアニオンまたは複数のアニオンである。
【請求項6】
前記ビスピリジニウムアルカンがオクテニジンジヒドロクロリドであることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項記載の組成物。
【請求項7】
0.01から2重量%のビスピリジニウムアルカンを含むことを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項記載の組成物。
【請求項8】
前記アミンオキシドが一般式を有することを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1項記載の組成物。
1 2 3 N−O
ここで、R1 はメチル、エチルまたは2−ヒドロキシエチルであり、R2 はメチル、エチルまたは2−ヒドロキシエチルであり、R1 およびR2 は共にモルホリンであってもよく、R3 は8個から18個の炭素原子を有するアルキルまたはR4 CONH(CH2 n、ここで、R4 は8個から18個の炭素原子を有するアルキルであり、nは1ないし10の範囲にあり、2−ヒドロキシエチルは1ないし2000のエチレンオキシド、エチレンオキシド/プロピレンオキシドまたはプロピレンオキシド単位と縮合してもよい。
【請求項9】
前記アミンオキシドがコカミドプロピルアミンオキシドであることを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1項記載の組成物。
【請求項10】
6から13重量%のアミンオキシドを含むことを特徴とする請求項1ないし9のいずれか1項記載の組成物。
【請求項11】
0.5から5重量%のグリセロールを付加的に含むことを特徴とする請求項1ないし10のいずれか1項記載の組成物。
【請求項12】
1から5重量%の脂化剤、好ましくはグリセロールココエートを付加的に含むことを特徴とする請求項1ないし11のいずれか1項記載の組成物。
【請求項13】
0.05から0.5重量%のスキンケア添加剤、好ましくはアラントインを付加的に含むことを特徴とする請求項1ないし12のいずれか1項記載の組成物。
【請求項14】
0.1から5重量%の増粘剤、好ましくはヒドロキシエチルセルロースを付加的に含むことを特徴とする請求項1ないし13のいずれか1項記載の組成物。
【請求項15】
0.1から4重量%のヒドロキシカルボン酸、好ましくは乳酸、コハク酸、マレイン酸、酒石酸、クエン酸、またはマンデリン酸を付加的に含むことを特徴とする請求項1ないし14のいずれか1項記載の組成物。
【請求項16】
60から90重量%の水を付加的に含むことを特徴とする請求項1ないし15のいずれか1項記載の組成物。
【請求項17】
a)0.5から1重量%の1−(2−エチルヘキシル)グリセロールエーテル、
b)0.2から0.5重量%のオクテニジンジヒドロクロリドおよび
c)8から12重量%のコカミドプロピルアミンオキシド、
および
d)0.8から1.5重量%のグリセロール、
e)2から3重量%のグリセロールココエート、
f)0.1から0.3重量%のアラントイン、
g)0.5から2重量%のヒドロキシエチルセルロース、
h)0.6から1重量%の乳酸および/または
i)80から85重量%の水
を充当する、
を含むことを特徴とする請求項1ないし16のいずれか1項記載の組成物。
【請求項18】
衛生的な手の消毒または消毒目的の手の洗浄のための
a)1以上の1−または2−(C1 からC24アルキル)グリセロールエーテル(グリセロールモノアルキルエーテル)、
b)1以上のビスピリジニウムアルカンおよび
c)1以上のアミンオキシド
を含む組成物の使用。

【公開番号】特開2006−219488(P2006−219488A)
【公開日】平成18年8月24日(2006.8.24)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2006−9988(P2006−9988)
【出願日】平成18年1月18日(2006.1.18)
【出願人】(399035504)エール・リキード・サンテ(アンテルナスィオナル) (26)
【Fターム(参考)】