説明

衛生防護用呼吸マスク

本発明は、衛生防護用呼吸マスクに関する。さらに詳細には、本発明は、口鼻用面体(10)、使用者の顔面(1)に、その口鼻用面体(10)が位置するように使用される半可撓性舌片要素(6)、及び少なくとも部分的にマスク(2)内に取り外し可能に位置する衛生防護手段(4)を含む、生理学的防護をもたらす顔面呼吸マスク(2)に関する。前記の取り外し可能な防護手段(4)は、(i)衛生防護をもたらす第一部分(4a)と、(ii)マスク(2)内に該衛生防護手段(4)を保持する第二部分(4b)とを含み、当該第二部分(4b)は、前記半可撓性舌片要素(6)又は面体(10)と伸縮自在に協働するものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、衛生防護用呼吸マスクに関する。
【0002】
さらに詳細には、本発明は、特に航空機の運航乗務員のための、生理学的防護をもたらす顔面呼吸マスクに関する。
【背景技術】
【0003】
本発明は、例えば、民間飛行機のパイロットによって使用される、特に低酸素に功を奏する防護用呼吸マスクに関する。民間飛行機のパイロットのための防護用マスクは、飛行機の一部であり、特に試験又はマスクの防護目的の使用のために、数名のパイロットによって順に使用されるものである。そのため、パイロットにある程度の生理的不快感が引き起こされること、そして何らかの感染の危険性を免れないことは理解されるはずである。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、前記の欠点の少なくともいくつかを克服することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この目的を解決するために、本発明では、特に航空機運航乗務員のための、生理学的防護をもたらす顔面呼吸マスクが提案される。この顔面呼吸マスクは、呼吸ガス源に連結されるように設計された口鼻用フェイスピースと、対象者の顔面に、その口鼻用フェイスピースが位置するように設計された端縁を有する半可撓性舌片要素と、少なくとも部分的にマスク内に取り外し可能に位置し、且つ、衛生防護をもたらす第一部分と、マスク内に当前記衛生防護手段を保持する第二部分と、を有する衛生防護手段と、からなるものであり、前記第二部分は、前記半可撓性舌片要素又はフェイスピースと伸縮自在に協働するものである。
【発明の効果】
【0006】
衛生防護手段は取り外し可能であり、従って継続使用の間に、容易に交換することができる。これは、半可撓性舌片要素、又はフェイスピースと、伸縮自在に協働する第二部分によって特に可能となるものである。この伸縮自在の協働が、マスクへの衛生防護手段の取り付けと、マスクからのその取り外しを容易にするという事実に加えて、必要に応じてそれを、衛生防護手段と半可撓性舌片要素又はフェイスピースとの間に、ある程度の封止密閉性をもたらすために、使用することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
本発明の他の特徴、目的及び利点は、数多くの実施態様の記載の読解から明らかになるであろう。後になって、必要に応じて個々に、別々の特許保護が求められるかもしれないが、本発明の実施態様によれば、以下の規定の一つ及び/又はその他のものが必要に応じて適用され得る:
衛生防護手段の第一及び第二部分は、それぞれ異なる構成要素を含み;
第二部分は、半可撓性舌片要素の少なくとも内側部分と接触しており;
薄い舌片要素は、半可撓性舌片要素の自由端を超えて数ミリメートル伸びるように、少なくとも所定領域内で第二部分を伸長したものであり;
薄い舌片要素は、半可撓性舌片要素の少なくとも外側部分を超えて伸長され;
衛生防護手段の第一部分は、呼吸ガスを通過させるフィルターを備え;
第一部分は少なくとも部分的に対象者から何らかの感染に対してフィルターをかけるものであり;
衛生防護手段の中の圧力の減少を抑制するために、第一部分は波型形状を有しており;
波型形状は、衛生防護手段の略中心領域に実質的に集まる波型形状に対応して、マスクからの衛生防護手段の抜き取りを容易にするものであり;
マスクは、衛生防護手段の抜き取りを容易にするために、衛生防護手段に接続されたコードを有しており;
第二部分はシリコーンで作られており;
衛生防護手段の第一部分は、衛生防護手段がない場合に、マスクが一旦顔面の定位置に来れば顔面と接触することになる、半可撓性舌片要素の領域を覆うものであり;
第二部分は、半可撓性舌片要素を把持する弾性糸を有しており;
可撓性構造は、衛生防護手段と、半可撓性舌片要素の内側部分との間に設置され、且つ後者を超えて伸びており;
可撓性構造は、衛生防護手段の外側、半可撓性舌片要素の内側に設置され、且つ後者を超えて伸びており;
マスクは、
半可撓性舌片要素の外側に配置され、半可撓性舌片要素と衛生防護手段との間を封止する構造部分を有する部分と、
衛生防護手段がない場合に、マスクが一旦顔面の定位置に来れば顔面と接触することになる、半可撓性舌片要素の外側部分全体にわたって配置される別の部分と、
マスクが着用される際にマスクの内側の呼吸ガスの圧力の効果によって顔面に押圧されて、防護手段と顔面との間を封止するように設計された第三部分と有し;
構造部分は、半可撓性舌片要素に対して機械的圧力を及ぼし、その値は呼吸ガスの最大圧力の最大値よりも大きく、マウスの内側に行き渡ることができ;
第一、第二及び第三領域は、単層の弾性膜によって形成され;そして
前記構造部分は弾性糸を含む。
【0008】
本発明は、図面を参照することによって、さらに良く理解されるであろう。
【0009】
各種の図において、同様の符号は同一又は類似の要素を表示している。
【0010】
本発明のマスクの第一の典型的な実施形態を図1に示す。
【0011】
図1において、対象者1(この場合、民間飛行機のパイロットである)は、防護用呼吸マスク2(この場合、迅速取り付けマスクである)を着用している。このマスク2は、口鼻用のフェイスピース10及び半可撓性舌片要素6を有している。呼吸ガスを運ぶパイプ3は、呼吸ガス源5からマスク2に呼吸ガスを供給する。このパイプ3は、滑らかに口鼻用のフェイスピース10に連結される。取り外し可能な衛生防護手段4(この場合、フィルターである)は、パイロットによって、例えばパイロットが飛行機で着席した際にマスク2の内側に設置される。これらの衛生防護手段4は、少なくとも2つの主要部分4aおよび4bで構成されている。部分4aは、吐き出された空気を濾過して、マスクの内側、特にマイクロフォン又は、吸気バルブ8及び/若しくは呼気バルブ9に侵入することによる感染を防止する。部分4aは、例えば、抗生物質、殺菌性物質又は他の物質を含浸させた紙で作られている。部分4bは、例えば、シリコーン又はラテックスなどの可撓性且つ気密性の材料で作られており、そしてマスク2の内側の衛生防護手段4を固定して、この部分4bと半可撓性舌片要素6の内側との接触により衛生防護手段4のマスク2との封止を保持するために使用される。必要に応じて、マスク2からのそれらの抜き取りが容易になるように、コード7が衛生防護手段4に固着される。
【0012】
図2に示される改良型によれば、薄い舌片要素を形成する第三部分4cは、部分4bを伸長したものであり、半可撓性舌片要素6を超えて数ミリメートル伸びて、マスク2をさらに快適に着用されるものとし、且つ、衛生防護手段4と対象者1の顔面との間の封止状態を改良する。この部分4bもまた、例えば、シリコーン又はラテックスで作られるが、部分4bよりも薄い。
【0013】
図3に示される別の改良型によれば、やはり薄い舌片要素を形成している第四部分4bは、半可撓性舌片要素6の外表面を少なくとも部分的に覆うように、部分4cを伸長したものである。この部分4dもまた、衛生防護手段機能をもたらす。また、部分4cと同様にシリコーン又はラテックスで作ることができる。
【0014】
図4に示されるさらに別の改良型によれば、部分4aは波型形状を有しており、圧力の低下を抑制するため、並びに/又は衛生防護手段4の取り扱い及び/若しくは抜き取りと交換を容易にするために、波型は、マスク2の内側及び/又は吸気バルブ8に実質的に集められる。
【0015】
本発明のマスクの第二の典型的な実施形態を、図5及び6に示す。
【0016】
この第二の実施形態によれば、本発明のマスク2は、前記の実施形態のものと同様の口鼻用のフェイスピース、半可撓性舌片要素、及び流動連結手段を有している。図5は、さらに詳細に半可撓性舌片要素6を示し、対象者の顔面に接触することが意図されるその端縁11は、衛生防護手段4によって覆われている。この端縁は、マスク2の中心且つ内側に向かって戻り、内溝12を形成している。
【0017】
図6は主として、半可撓性舌片要素6の端縁11を表す。衛生防護手段4(この場合、薄膜である)は、
対象者1の皮膚Pと半可撓性舌片要素6を絶縁する部分4c、
半可撓性舌片要素6の空洞内にあり、衛生防護手段4がマスク2から外れるのを防ぐ、別の、いわゆる構造部分4b、及び
マスク2の外側に設置され、マスク2の使用時に半可撓性舌片要素6を把持する弾性糸13が含まれている場合には、衛生防護手段4がマスク2に入り込むのを防ぐ、さらに別の部分4b’を含んでいる。
【0018】
対象者1の皮膚Pと半可撓性舌片要素6を絶縁する部分4cは、この半可撓性舌片要素6の周縁全体に設置される。これは、半可撓性舌片要素6の外側部分に設置されるが、場合によってはその内側部分の大部分にわたっても設置される。この部分4cは、例えばシリコーン、ラテックス又は繊維若しくは織材料で作られる。
【0019】
いわゆる構造部分4bは、部分4cよりも剛性が高い。この構造部分4bは、例えば、シリコーン又はラテックスで作られている。これは、半可撓性舌片要素6の内溝12の内側に合うように設計された形状を有している。これにより、衛生防護手段4が安定に装着され、マスク2が使用されている間に、それらがマスク2から外れるのを防止する。
【0020】
最後の部分4b’は、場合によっては弾性糸13を含むものであり、衛生防護手段4の外周辺全体にわたって固定されるが、これは、マスク2が使用されている間に、それらが再度、マスク2に入り込むのを防止することによって、それらを安定に装着され続けるためである。この部分4b’は、例えば、シリコーン又はラテックスで作ることができる。
【0021】
衛生防護手段4、構造部分4b、及び弾性糸13を含むアセンブリを、各々の使用後に容易に交換することができるように、この構築では、マスク2、構造部分4b、及び弾性糸13の弾性歪みが考慮される。
【0022】
一つの改良型として、衛生防護手段4と半可撓性舌片要素6の内側部分との間に可撓性構造が設置されたものが挙げられる。シリコーン又はラテックスの薄膜のような、この可撓性構造は、例えば、半可撓性舌片要素6を超えて伸びている。この可撓性構造に代えて、またはそれに加えて、薄膜などの他の可撓性構造を、衛生防護手段4の外側、半可撓性舌片要素6の内側、そして後者を超えて伸びるように設置することができる。
【0023】
本発明のマスクの第三の典型的な実施態様を図7に示す。
【0024】
これまでに記載した実施態様に関連して、本発明によるマスク2のこの第三の実施態様は、口鼻用フェイスピース、半可撓性舌片要素、及びこれらに類似した流動連結手段を有する。
【0025】
図7は、さらに詳細に、対象者の顔面に接触することが意図されるその端縁11が、衛生防護手段4に設けられている半可撓性舌片要素6を示す。この端縁11は、マスク2の中心且つ内側に向かって反り返り、内溝12を形成している。
【0026】
この例において、衛生防護手段4は主として、半可撓性舌片要素6の外側に設置されている。衛生防護手段4は主として、外側で半可撓性舌片要素6を取り囲む薄膜を有している。この薄膜の内在的な弾性によって、半可撓性舌片要素6の周りに容易に設置されることを可能としている。この薄膜は、例えば、シリコーン又はラテックスで作られる。
【0027】
衛生防護手段4は3つの部分、すなわち、
半可撓性舌片要素6に対して薄膜が引っ張られる部分4b’(この領域は、薄膜に組み込まれた弾性糸13からなる補強構造によって強化することができ;この特定の構成で薄膜が容易に交換できるようになり、且つ薄膜と半可撓性舌片要素6との間に封止をもたらす圧力PMを生じさせることによって、薄膜が半可撓性舌片要素6の外側にしっかりと押し付けられ;薄膜及び補強構造を含むアセンブリの弾力特性は、及ぼされる圧力PMがマスク2の内側に含まれる空気の相対圧力PAよりも大きくなるが、半可撓性舌片要素6を著しく歪めることは回避されるよう大きくなりすぎなることのないように選択される);
皮膚Pと衛生防護をもたらす半可撓性舌片要素6との間に設置される部分4c;並びに、半可撓性舌片要素6を超えて伸びる部分4d(この部分は非常に可撓性が高く、皮膚Pの輪郭及びその中にある何れの皺にも追随するように用いられ、その結果、皮膚Pと薄膜との間を封止する);を有している。
【0028】
この薄膜は従って、従来技術のマスクよりもより優れた良好な封止をする。
【0029】
前記の衛生防護手段は特に経済的であり、それらの使用と、それらの定期的な交換の費用が少なくてすむ。
【0030】
衛生防護手段は、封止され、滅菌済、且つ場合によっては透明なプラスチックバッグの中に保存することができ、消毒用の拭布を有していてもよい。従って、パイロットは、飛行の前にマスクを準備している際、マスクボックス内のマスクを交換する前に、マスクの舌片及び面頬を清潔にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】対象者によって着用された、本発明のマスクの第一の実施態様の一例を含む呼吸装置の縦断面を模式的に示す図である。
【図2】図1の実施態様の改良型の詳細を、図1のものと同様の断面によって模式的に示す図である。
【図3】図1の実施態様の別の改良型の詳細を、図1及び2のものと同様の断面によって模式的に示す図である。
【図4】図1の実施態様のさらに別の改良型の詳細を、図1、2及び3のものと同様の断面によって模式的に示す図である。
【図5】本発明のマスクの第二の実施態様の一例を、立面にて模式的に示す図である。
【図6】図5の実施態様の詳細を、図5の平面VI−VIにおける断面によって模式的に示す図である。
【図7】対象者によって着用された、本発明のマスクの第三の実施態様の一例を、横断面にて模式的に示す図である。
【符号の説明】
【0032】
1 対象者
2 マスク
3 パイプ
4 衛生防護手段
5 呼吸ガス源
6 半可撓性舌片要素
7 コード
8 吸気
9 呼気
10 フェイスピース
11 端縁
12 内溝
13 弾性糸


【特許請求の範囲】
【請求項1】
特に航空機運航乗務員のための、生理学的な防護をもたらす顔面呼吸マスクであって、
呼吸ガス源(5)に連結されるように設けられた口鼻用のフェイスピース(10)と、
対象者(1)の顔面(P)に、前記口鼻用のフェイスピース(10)が位置するように設計された端縁(11)を有する半可撓性舌片要素(6)と、
少なくとも部分的にマスク(2)内に取り外し可能に位置し、且つ、衛生防護をもたらす第一部分(4a、4c、4d)と、前記マスク(2)内に前記衛生防護手段(4)を保持する第二部分(4b、4b’)と、を有する衛生防護手段(4)と、
を有し、
前記第二部分(4b、4b’)は、前記半可撓性舌片要素(6)又は前記フェイスピース(10)と伸縮自在に協働するものである顔面呼吸マスク。
【請求項2】
前記衛生防護手段(4)の前記第一部分(4a、4c、4d)及び前記第二(4b、4b’)部分は、異なる構成要素を含む請求項1に記載の顔面呼吸マスク。
【請求項3】
前記第二部分(4b、4b’)は、前記半可撓性舌片要素(6)の少なくとも内側部分と接している請求項1又は2に記載の顔面呼吸マスク。
【請求項4】
薄い舌片要素(4c、4d)は、前記半可撓性舌片要素(6)の端縁(11)を超えて数ミリメートル伸びるように、少なくとも所定領域内で第二部分(4b、4b’)を伸長したものである請求項1から3のいずれかに記載の顔面呼吸マスク。
【請求項5】
薄い舌片要素(4c、4d)が、前記半可撓性舌片要素(6)の少なくとも外側部分を超えて伸長される請求項4に記載の顔面呼吸マスク。
【請求項6】
前記衛生防護手段(4)の前記第一部分(4a)は、呼吸ガスを通過させるフィルターを有する請求項1から5いずれかに記載の顔面呼吸マスク。
【請求項7】
前記第一部分(4a)は、少なくとも部分的に対象者から何らかの感染に対してフィルターをかけるものである請求項6記載の顔面呼吸マスク。
【請求項8】
前記第一部分(4a)は、前記衛生防護手段(4)中の圧力の減少を抑制するために、波型形状を有している請求項1から7いずれかに記載の顔面呼吸マスク。
【請求項9】
波型形状が、前記衛生防護手段(4)の略中心領域に実質的に集まる波型形状に対応して、前記マスク(2)からの前記衛生防護手段(4)の抜き取りを容易にするものである請求項8に記載の顔面呼吸マスク。
【請求項10】
前記衛生防護手段(4)に接続されたコード(7)を有し、前記マスク(2)からの前記衛生防護手段(4)の抜き取りを容易にするものである請求項1から9いずれかに記載の顔面呼吸マスク。
【請求項11】
前記第二部分(4b、4b’)は、シリコーンからなる請求項1から10いずれかに記載の顔面呼吸マスク。
【請求項12】
前記衛生防護手段(4)の前記第一部分(4c、4d)は、前記衛生防護手段(4)がない場合に、マスク(2)が一旦顔面(P)の定位置に来れば顔面(P)と接触することになる、前記半可撓性舌片要素(6)の領域(11)を覆うものである請求項1記載の顔面呼吸マスク。
【請求項13】
前記第二部分(4b’)が、半可撓性舌片要素を把持する弾性糸(13)を有する請求項1から12いずれかに記載の顔面呼吸マスク。
【請求項14】
可撓性構造が、衛生防護手段と、半可撓性舌片要素(6)の内側部分との間に設置され、且つ、後者を超えて伸びている請求項1から13いずれかに記載の顔面呼吸マスク。
【請求項15】
可撓性構造が、前記衛生防護手段(4)の外側、前記半可撓性舌片要素(6)の内側に設置され、且つ、後者を超えて伸びている請求項1から14いずれかに記載の顔面呼吸マスク。
【請求項16】
半可撓性舌片要素(6)の外側に配置され、半可撓性舌片要素(6)と衛生防護手段(4)と、の間を封止する構造部分を有する部分(4b’)と、
前記衛生防護手段(4)がない場合に、マスク(2)が一旦顔面(P)の定位置に来れば顔面(P)と接触することになる、半可撓性舌片要素(6)の外側領域(11)全体にわたって配置される別の部分(4c)と、
マスク(2)が着用される際にマスクの内側の呼吸ガスの圧力(PA)の効果によって顔面に押圧されて、防護手段(4)と顔面(P)との間を封止するように設けられたさらに別の部分(4d)と、
を有する請求項1から15いずれかに記載の顔面呼吸マスク。
【請求項17】
構造部分が、半可撓性舌片要素(6)に対して機械的圧力(PM)を及ぼし、その値は呼吸ガスの最大圧力(PA)の最大値よりも大きく、マウス(2)の内側に行き渡ることができる請求項16記載の顔面呼吸マスク。
【請求項18】
三つの部分(4b’、4c及び4d)が、単層の弾性膜によって形成される請求項16又は17に記載の顔面呼吸マスク。
【請求項19】
構造部分が弾性糸(13)を有する請求項16又は17に記載の顔面呼吸マスク。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公表番号】特表2006−528042(P2006−528042A)
【公表日】平成18年12月14日(2006.12.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−530358(P2006−530358)
【出願日】平成16年5月14日(2004.5.14)
【国際出願番号】PCT/FR2004/001195
【国際公開番号】WO2004/103476
【国際公開日】平成16年12月2日(2004.12.2)
【出願人】(505421755)インテルテクニーク (2)
【Fターム(参考)】