説明

衝撃音伝搬防止構造

【課題】意匠的に受け入れられ易く、かつ設計・施工時に制約の少ない、吊戸開閉時の衝撃音伝搬防止構造を提供する。
【解決手段】衝撃音伝搬防止構造は、仕切壁1と直交する吊戸3と、仕切壁1と直交し、仕切壁1と吊戸3との間に設けられる控え壁2と、仕切壁1の壁面に上下に設けられる断面コの字状のランナー6と、を備え、控え壁2は、その側端が仕切壁1との間に隙間を保持する形態でランナー6に取り付けられ、控え壁2は、吊戸3の移動による衝撃を受けて隙間を小さくする方向に変位可能に構成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、吊戸開閉時の衝撃音伝搬防止構造に関する。
【背景技術】
【0002】
最近の集合住宅では住戸ごとに様々なプランが導入されており、吊戸を仕切壁に直交して配置する場合には図6に示すような施工仕様が採用される。図6は仕切壁1、控え壁2及び戸枠4の取付構造を示した概略断面図である。
【0003】
図6における施工態様においては、まず、住戸11と住戸12を仕切る仕切壁1に接する位置にスタッド23を設け、これをビス56で固定する。スタッド24をスタッド23との間に隙間を設けて配置し、スタッド25をスタッド24に接する位置に配置する。これによりスタッド23〜25が仕切壁1に対して直交する方向に一列に配置される。続いて仕切壁1に対して直交方向に接する石膏ボード21,22をスタッド23〜25の両側に配置し、これをビス51〜54で固定する。そして吊戸3を取り付ける戸枠4が石膏ボード21,22の側端面及びスタッド25に接して配置され、スタッド25に対してビス55により固定される。これら石膏ボード21,22及びスタッド23〜25により控え壁2が構成される。
【0004】
しかし、上記取付構造では仕切壁1、控え壁2、戸枠4が互いに接した状態で固定されているため、吊戸3の開閉による吊戸3と戸枠4との当接による衝撃音が控え壁2及び仕切壁1を介して隣戸に伝搬するという問題がある。
【0005】
この問題に対して、隣戸にふかし壁を設ける方法があるが、この方法では隣戸の室寸法を小さくさせてしまうため住民や建築主に好まれない。
また、吊戸と戸枠の間に厚みのある緩衝材を設ける方法(例えば、特許文献1参照)や吊戸のレール内にブレーキ機構を組み込む等の方法(例えば、特許文献2参照)もあるが、厚みのある緩衝材は意匠的に好まれず、ブレーキ機構付のレールは戸枠の寸法及び吊戸の重量に制限があるため設計・施工時に制約が多い。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開平9−125812号公報
【特許文献2】特開2006−336431号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
そこで本発明の課題は、意匠的に受け入れられ易く、かつ設計・施工時に制約の少ない、吊戸開閉時の衝撃音伝搬防止構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一態様によれば、仕切壁と直交する吊戸と、
前記仕切壁と直交し、前記仕切壁と前記吊戸との間に設けられる控え壁と、
前記仕切壁の壁面に上下に設けられる断面コの字状のランナーと、を備え、
前記控え壁は、その側端が前記仕切壁との間に隙間を保持する形態で前記ランナーに取り付けられ、
前記控え壁は、前記吊戸の移動による衝撃を受けて前記隙間を小さくする方向に変位可能に構成されていることを特徴とする衝撃音伝搬防止構造が提供される。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、仕切壁に取り付けられたランナーに控え壁を取り付けることにより、控え壁が仕切壁との間に隙間を保持する形態で取り付けられる。これにより、控え壁が吊戸開閉時の衝撃を吸収でき、衝撃音が隣戸へ伝搬するのを効果的に防止できる。また、ランナーの剛性により控え壁の面外方向に加わる力を抑えることができる。
また、外観においても仕切壁と控え壁に僅かな隙間が形成されるだけであり、ランナーがこの隙間を内側から覆っているので意匠的に受け入れられ易い。
更に、ブレーキ機構付のレールを設ける方法に比べてコスト面において優れる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】吊戸及び控え壁の正面図である。
【図2】仕切壁と控え壁との取り付け構造であって、図1の切断線II-IIに沿った矢視断面図である。
【図3】控え壁の下端の構造であって、図1の切断線III-IIIに沿った矢視断面図である。
【図4】控え壁の下端の構造であって、図1の切断線IV-IVに沿った矢視断面図である。
【図5】仕切壁と控え壁との取り付け部分を示す概略断面図である。
【図6】従来の施工態様における仕切壁、控え壁及び戸枠の取り付け構造を示す概略断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下に、本発明を実施するための形態について説明する。但し、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲を以下の実施形態に限定するものではない。
【0012】
図1を参照して本実施形態における衝撃音伝搬防止構造について説明する。図1は衝撃音伝搬防止構造を施した控え壁2、吊戸3等の正面図である。
【0013】
住戸11と住戸12の境には、床スラブ8から天井スラブ7にかけて仕切壁1が設けられている。住戸11,12において床スラブ8上には床下地9が施工され、住戸11の床下地9上に戸枠4が設けられている。そして仕切壁1と戸枠4との間には控え壁2が設けられ、控え壁2は仕切壁1に対して直交する方向に配置されている。
【0014】
戸枠4は上框41、縦框42,43からなり、縦框42が控え壁2に接している。戸枠4は床下地9の上に立設されており、上框41、縦框42,43、床下地9に囲まれた枠内44には人及び物が通過可能な開口部45が形成されている。
【0015】
戸枠4の枠内44には吊戸3が取り付けられている。吊戸3は戸枠4の上框41に取り付けられた図示しないレールに吊り下げられ、戸枠4の枠内44において控え壁2に対して平行な方向(仕切壁1に対して直交する方向)に移動可能なように構成されている。吊戸3が枠内44を平行移動することにより開口部45を開放状態、あるいは閉じた状態にすることができる。すなわち、枠内44において吊戸3が縦框43に当接している際には開口部45は完全に開放された状態となり、枠内44において吊戸3が縦框42に当接している際には開口部45が閉じた状態となる。
【0016】
控え壁2の構造について図2、図3及び図4を参照して説明する。図2は仕切壁1と控え壁2の取り付け構造であって、図1の切断線II-IIに沿った矢視断面図である。図3は控え壁2の下端の構造であって、図1の切断線III-IIIに沿った矢視断面図である。図4は、控え壁2の下端の構造であって、図1の切断線IV-IVに沿った矢視断面図である。
【0017】
控え壁2は、石膏ボード21,22、スタッド23〜25及びゴムパッド26,27から構成される。
スタッド23は四角柱状に形成された軽量鉄骨であり、応力をかけることにより僅かに撓む構造強度を有するよう設定されている。スタッド23は断面が長方形状となっており、横幅が大きい側面23aと、横幅が小さい側面23bとを有する。スタッド23の側面の寸法は、例えば、側面23aが45mm、側面23bが40mmとなっている。また、スタッド24,25はスタッド23と同一の形状となっており、それぞれ側面24a,24b,25a,25bを有する。
スタッド23〜25は床スラブ8から天井スラブ7にかけて垂直に延在し、仕切壁1と戸枠4との間にかけてスタッド23,24,25の順に一列に配置されている。また、スタッド23は側面23bを仕切壁1に対して平行になるように配置し、スタッド24,25はそれぞれ側面24a,25aを仕切壁1に対して平行になるように配置されている。スタッド23は仕切壁1との間に隙間を設けて配置され、スタッド24はスタッド23との間に隙間を設けて配置されている。スタッド25は、スタッド24に隣接して配置され、縦框42に接した状態で配置されている。
なお、スタッドの本数及び配置はこれに限られるものではなく、住宅の施工態様に応じて適宜変更が可能である。例えば、スタッドは3本以上設けられていてもよいし、スタッド24が設けられていなくてもよい。更に、スタッド23とスタッド24の間の隙間は設けられていなくてもよい。
【0018】
図3及び図4は、スタッド23〜25の下端の固定方法を示した概略断面図である。スタッド23〜25の下端は床スラブ8に取り付けられたランナー80に固定されている。
ランナー80は断面コの字状に形成された軽量鉄骨であり、背面82、内底面83、側縁84,85を有し、内底面83と側縁84,85によりコの字状の開口81が形成されている。側縁84,85は背面82及び内底面83に対して垂直に形成されており、背面82から先端までの距離が側縁84の方が長い。側縁85が短くなっていることより開口81にスタッドを嵌め込み易い。側縁84と側縁85との間の距離は、スタッド23〜25の側面23a〜25aの横幅にほぼ等しい。すなわちランナー80の寸法は、例えば、背面82の幅方向の長さが47mm、背面82から側縁84の先端までの長さが40mm、背面82から側縁85の先端までの長さが30mmとなっている。
【0019】
ランナー80は開口81を上に向け、背面82が床スラブ8に接した状態でビス57により固定されている。ビス57はランナー80の開口81側から内底面83を貫通し床スラブ8に対して垂直に刺し込まれ、ビス57の締結力によりランナー80が床スラブ8に対して固定されている。ビス57はランナー80の長手方向にわたって複数設けられているが、ランナー80を固定できればビス57は一つであってもよい。
【0020】
スタッド24,25の下端は、ランナー80の開口81に嵌め込まれ、スタッド24,25の下端面が内底面83に接した状態で垂直に立設している。側縁84と側縁85の距離がスタッド24,25の側面24a,25aの横幅にほぼ等しいので、スタッド24,25の下端は開口81にきっちり挟み込まれる。スタッド23はその下端面が内底面83に接した状態で立設しているが、スタッド23は側面23bを仕切壁1に向けた状態で配置されているため、スタッド23と側縁84,85との間に隙間が生じている。
【0021】
スタッド23,25はランナー80にビス58によって固定されている。ビス58は、ランナー80の外側から側縁84を貫通してスタッド23,25に向けて垂直に刺し込まれている。同様に、スタッド24も図示しないビスによって固定されている。
なお、天井スラブ7にもランナー80と同じ形状のランナー(図示せず)が設けられており、これによりスタッド23〜25の上端が同じように固定されている。
【0022】
図2において、石膏ボード21と石膏ボード22は同じ形状に形成された薄板であり、床下地9から天井スラブ7にかけてスタッド23〜25を両側から挟み込むようにして配置されている。石膏ボード21,22はスタッド24,25の側面24b,25bに対して平行に配置されているため、スタッド24,25の側面24b,25bには接しているが、スタッド23の側面23aには接していない。これにより石膏ボード21と側面23aとの間、石膏ボード22と側面23aとの間には隙間が形成されており、これらの隙間にゴムパッド26,27がそれぞれ配置されている。ゴムパッド26,27の厚さはこれらの隙間よりも僅かに大きく形成されている。
また、石膏ボード21,22の横幅は仕切壁1と戸枠4との間の距離よりも僅かに小さく形成されている。これにより石膏ボード21,22の一方の側端が縦框42に当接しているが、他方の側端は仕切壁1には当接していない。
【0023】
石膏ボード21,22はビス51〜54によってスタッド23,25に固定される。
控え壁2の外側から石膏ボード21を貫通してスタッド25に向けてビス52が垂直に刺し込まれ、同じく控え壁2の外側から石膏ボード22を貫通してスタッド25に向けてビス54が垂直に刺し込まれており、ビス52,54の先端はそれぞれスタッド25の内部に位置している。
また、控え壁2の外側から石膏ボード21及びゴムパッド26を貫通してスタッド23に向けてビス51が垂直に刺し込まれ、同じく控え壁2の外側から石膏ボード22及びゴムパッド27を貫通してスタッド23に向けてビス53が垂直に刺し込まれており、ビス51,53の先端はスタッド23の内部に位置している。なお、ビス51,53は後述するランナー6に当接しない位置に刺し込まれている。
これによって、ビス51〜54の締結力により石膏ボード21,22が互いに近づく方向に締め付けられており、ゴムパッド26,27が圧縮して石膏ボード21,22が平行な向きに保たれている。
なお、ゴムパッド26,27は弾性を有する材質であればゴム製に限られない。また、ゴムパッド26,27は石膏ボード21,22及びスタッド23に当接している状態で、ビスが刺し込まれている箇所に配置されていればよく、ビス51,53が刺し込まれている箇所に複数設けられていてもよいし、スタッド23の側面23aに沿って床下地9から天井スラブ7にかけて上下に設けられていてもよい。
また、上述の施工態様は先にスタッド23〜25を床スラブ8に立ててから床下地9を施工する壁先行工法を採用したものであるが、本願発明はこれに限られるものではなく、床下地9を施工してからその上にスタッド23〜25を立てる床先行工法を採用したものであってもよい。更には、床下地9が設けられていなくともよい。
【0024】
このようにして構成される控え壁2の一方の側端は、上述の通り戸枠4に接しており、控え壁2と戸枠4との取り付けはスタッド25と縦框42をビス55によりビス留めすることによってなされる。ビス55は、枠内44側から縦框42を貫通して控え壁2のスタッド25に向けて垂直に刺し込まれ、ビス55の先端はスタッド25の内部に位置する。
【0025】
次に、仕切壁1と控え壁2との取り付け構造について図5を参照して説明する。図5は、仕切壁1と控え壁2との取り付け部分を拡大して示したものである。
【0026】
控え壁2は仕切壁1との間に6〜10mm程度の隙間を設けて配置されている。控え壁2の仕切壁1に対する取り付けは、仕切壁1の壁面に設けられたランナー6を介してなされる。
【0027】
ランナー6は上述のランナー80と同じ形状の軽量鉄骨であり、床スラブ8から天井スラブ7まで延在している。ランナー6は背面62、内底面63、側縁64,65を有し、内底面63と側縁64,65によりコの字状の開口61が形成されている。ランナー6は開口61を戸枠4側に向け、背面62が仕切壁1に接した状態となっている。開口61側から内底面63を貫通して仕切壁1に向けてビス56が垂直に刺し込まれることによりランナー6が仕切壁1に対して固定されている。
【0028】
控え壁2は、石膏ボード21,22がランナー6の側縁64,65を挟み込むことにより仕切壁1に取り付けられている。上述の通り、石膏ボード21,22はビス51〜54の締結力により互いに近づく方向に締め付けられているため、石膏ボード21,22の内側に接している側縁64,65も互いに近づく方向に締め付けられ、固定されている。そして、石膏ボード21,22とスタッド23との間に圧縮された状態でゴムパッド26,27が配置されているため、石膏ボード21,22の締め付けが強くなり過ぎず、控え壁2と仕切壁1との間の隙間を小さくする方向に変位可能な状態で控え壁2が固定されている。また、スタッド23の一部はランナー6の開口61内に位置し、スタッド23は内底面63及び側縁64,65には接していない。しかし、控え壁2が変位したときにはスタッド23がランナー6の内底面63及び側縁64,65に当接することにより、ランナー6が控え壁2を支持することができる。
【0029】
なお、ビス51〜56は、各箇所において床下地9から天井スラブ7まで上下にわたって所定の間隔で複数取り付けられているものである。また、図2〜4においてビス51〜56は各箇所においてすべて同じ高さに取り付けられているが、それぞれ異なる高さに取り付けられていてもよい。また、図2においてビス51〜56は各箇所において一つずつ取り付けられているが、これに限定されるものではなく各箇所において二つ以上取り付けられていてもよい。
また、ランナー6,80及びスタッド23〜25の寸法は上述のものに限られるものではなく、ランナー6は石膏ボード21,22の間に挟まれればよく、ランナー80はスタッド24,25の下端を固定することができればよい。
【0030】
以上の構成により、本発明は以下の作用効果を奏する。
開口部45を開放状態から閉じた状態にする際には、吊戸3を控え壁2及び仕切壁1に近づける方向に平行移動させる。これにより吊戸3は縦框42に当接し、開口部45は閉じた状態となる。このとき吊戸3と縦框42の当接により発生した衝撃力は、戸枠4に隣接する控え壁2に伝搬する。衝撃力が控え壁2に伝搬すると控え壁2が僅かに撓み(変位し)、スタッド23がランナー6の内底面63との隙間を狭める。これにより控え壁2と仕切壁1との間の隙間が狭まり、衝撃力を仕切壁1に伝搬させることなく控え壁2が吸収することができる。控え壁2が衝撃力を吸収するため、吊戸3と縦框42の当接による衝撃音を小さくすることができ、住戸12への衝撃音の伝搬を防止できる。
また、控え壁2は仕切壁1との間に隙間を設けて取り付けられているので、吊戸3と縦框42の当接により衝撃音が発生しても仕切壁1に伝わりにくく、これにより衝撃音を住戸12へ伝搬しにくくすることができる。
更に、仕切壁1との間に隙間を設けて控え壁2が配置されているが、その取り付けがランナー6を介して行われているので、面外方向に加わる力はランナー6の剛性により抑えることができる。また仕切壁1と控え壁2との間の隙間は、ランナー6が内側から覆っているので意匠的に受け入れられ易い外観を備えている。
また、開口部45を開放状態にする際にも、吊戸3と縦框43との当接によって衝撃音が発生するおそれがあるが、これについても上記と同様、衝撃音の伝搬を防止可能である。
【符号の説明】
【0031】
1 仕切壁
2 控え壁
3 吊戸
4 戸枠
6 ランナー
7 天井スラブ
8 床スラブ
9 床下地
11 住戸
12 住戸
21 石膏ボード
22 石膏ボード
23 スタッド
24 スタッド
25 スタッド
61 開口
64 側縁
65 側縁
80 ランナー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
仕切壁と直交する吊戸と、
前記仕切壁と直交し、前記仕切壁と前記吊戸との間に設けられる控え壁と、
前記仕切壁の壁面に上下に設けられる断面コの字状のランナーと、を備え、
前記控え壁は、その側端が前記仕切壁との間に隙間を保持する形態で前記ランナーに取り付けられ、
前記控え壁は、前記吊戸の移動による衝撃を受けて前記隙間を小さくする方向に変位可能に構成されていることを特徴とする衝撃音伝搬防止構造。
【請求項2】
前記控え壁は上下に立設したスタッドが両側から二つの石膏ボードに挟まれることで構成されており、
前記控え壁の取り付けは、前記控え壁の一方の端部において前記ランナーの側縁が前記二つの石膏ボードに挟まれることによってなされることを特徴とする請求項1に記載の衝撃音伝搬防止構造。
【請求項3】
前記一方の端部において前記二つの石膏ボードの間には、前記スタッドよりも前記控え壁の厚さ方向において径が小さい固定用スタッドが配置され、
前記二つの石膏ボードと前記固定用スタッドとの間には、二つの弾性板がそれぞれ配置され、
前記二つの石膏ボードは互いに近づく方向に締め付けられる状態で、前記固定用スタッドに対して固定されており、
前記固定用スタッドの一部が前記ランナーのコの字状の開口部内に位置することを特徴とする請求項1又は2に記載の衝撃音伝搬防止構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2010−285775(P2010−285775A)
【公開日】平成22年12月24日(2010.12.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−138973(P2009−138973)
【出願日】平成21年6月10日(2009.6.10)
【出願人】(000201478)前田建設工業株式会社 (358)
【Fターム(参考)】