衝立型空気清浄機及び該清浄機を用いた清浄空間部
【目的】 エアカーテンを作ることなく小区画内の空気を清浄する。
【構成】 空気清浄機21の箱体22の前板には、吸入口23を上部に設けると共に第1の吐出口24を下部に設け、後板の下部には第2の吐出口25を設ける。箱体22の内部には、送風機26を上下の中間よりも下方に設け、集塵器27を送風機26の上方に設け、分流器28を送風機26の下方に設ける。送風機26の作用により、箱体22の前方の汚染空気は吸入口23から吸入され、集塵器27により清浄化され、分流器28により分流されて第1の吐出口24と第2の吐出口25から吐出される。第1の吐出口24から吐出した清浄空気は、床31c面に沿って流れ、側壁31aに接近するにつれて上昇して煙草の煙を巻き込みながら吸入口23に吸入される。
【構成】 空気清浄機21の箱体22の前板には、吸入口23を上部に設けると共に第1の吐出口24を下部に設け、後板の下部には第2の吐出口25を設ける。箱体22の内部には、送風機26を上下の中間よりも下方に設け、集塵器27を送風機26の上方に設け、分流器28を送風機26の下方に設ける。送風機26の作用により、箱体22の前方の汚染空気は吸入口23から吸入され、集塵器27により清浄化され、分流器28により分流されて第1の吐出口24と第2の吐出口25から吐出される。第1の吐出口24から吐出した清浄空気は、床31c面に沿って流れ、側壁31aに接近するにつれて上昇して煙草の煙を巻き込みながら吸入口23に吸入される。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、部屋の一部に小区画を形成するために配置し、衝立形状の箱体に内設した集塵手段と送風手段により小区画内の、主として煙草の煙により汚染された空気を清浄するための衝立型空気清浄機及び該清浄機を用いた清浄空間部に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、部屋の一部を衝立により間仕切りして衝立の内部の小区画を応接室、談話室、喫煙室等として利用する場合が多くなっており、この場合には衝立型の空気清浄機を衝立と共に併設して、この小区画内の空気を清浄するようにすることが最近実施され始めている。
【0003】そして、この種の空気清浄機として、例えば特開平2−45014号公報、特開平6−54745号公報等が開示されており、特に後者には図9に示すような空気清浄機能付衝立1と、図10に示すようなエアカーテン専用衝立2とが開示されている。
【0004】空気清浄機能付衝立1では、箱体3の上下が仕切板4により仕切られ、仕切板4の上部には空気を方向Aから吸入するための第1の吸入口5と、空気を方向Bへ吐出するための第1の吐出口6と、空気を方向Aから吸入し方向Bへ吐出するための第1の送風機7とが設けられている。また、仕切板4の下部には空気を方向Cから吸入するための第2の吸入口8と、空気を方向Dへ吐出するための第2の吐出口9と、空気を方向Cから吸入し方向Dへ吐出するための第2の送風機10と、空気を清浄化するための集塵器11とが設けられている。更に、箱体3の底部には脚部12が前後に向けて設けられ、箱体3の倒れが防止されている
【0005】一方、エアカーテン専用衝立2では、衝立型の箱体13の上部に第1の吸入口14と、第1の吐出口15と、送風機16とが内設されている。また、箱体13の底部には脚部17が前後に向けて設けられ、箱体13の倒れが防止されている。
【0006】このように構成された空気清浄機能付衝立1とエアカーテン専用衝立2は、例えば図11の平面図に示すように部屋18の一部に組み合わせて配置され、出入口19を備えた小区画20が形成される。そして、図12の側面図に示すように空気清浄機能付衝立1とエアカーテン専用衝立2の上部において、小区画20内の煙草の煙等を含有した汚染空気は方向Aから吸入された後に方向Bへ吐出され、エアカーテンACが形成される。同時に、空気清浄機能付衝立1の下部において小区画20内の汚染空気が方向Cから吸入され、清浄空気とされた後に小区画20外の方向Dへ排出される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述した従来例には次のような問題点がある。
(1) 第2の吸入口8が低い位置にあるため、主として煙草の煙のように中間位置に漂う汚染空気を吸入し難い。
【0008】(2) エアカーテンACを小区画20の全周に作る必要があるため、多数のエアカーテン専用衝立2を必要とし、コスト高になる。
【0009】(3) 小区画20内をエアカーテンACにより囲み、内部の空気を攪拌するので、清浄すべき空気の容積が大きくなり、効率が良くない。
【0010】(4) 送風機7、16は汚染空気によりエアカーテンACを作るので、天井18aに達した汚染空気が天井18aを汚し易い。
【0011】(5) 天井が高くエアカーテンACが天井に達しない場合には、小区画20を区分することが困難となり機能が低下する。
【0012】(6) 高い天井18aに対応するためには、送風機7、16の容量を上げる必要があり、衝立型では製造が困難である。
【0013】(7) 小区画20の外側に冷暖房機があると、小区画20がエアカーテンACにより遮蔽された状態になるため、小区画20内の温度が適温に制御され難い。
【0014】(8) 送風機7、10、16は集塵器11に比べて重量が大きいため、集塵器11の上方にあると衝立の重心が上方に位置することになる。従って、箱体3、13の倒れを防止するためには脚部12、17の設置が不可欠となり、外観を損ねたり躓きの原因となったりする。
【0015】(9) 空気清浄機能付衝立1は第1の送風機7と第2の送風機10を備えるため、製造コストが高く、重量や消費電力が多く騒音が大きい。
【0016】本発明の目的は、上述した問題点を解消し、通常の高さの天井の下に設置されても天井を汚さず、高い天井の下に設置されても空気を良好に清浄でき、軽量化、低コスト、低騒音及び低消費電力を実現し得る衝立型空気清浄機及び該清浄機を用いた清浄空間部を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するための第1発明に係る衝立型空気清浄機は、衝立形状の箱体内に設けた集塵手段と送風手段により汚染空気を清浄空気に変換する衝立型空気清浄機において、前記箱体の前面の上部に前記汚染空気を吸入する吸入口を設け、前記箱体の前面の下部に前記清浄空気を吐出する第1の吐出口を設け、前記箱体の後面の下部に前記清浄空気を吐出する第2の吐出口を設け、前記送風手段の下流側に配置した分流手段により前記清浄空気を前記第1の吐出口と第2の吐出口に所定の割合で分流するようにしたことを特徴とする。
【0018】また、第2発明に係る衝立型空気清浄機を用いた清浄空間部は、衝立形状の箱体内に集塵手段と送風手段を備えた衝立型空気清浄機を、複数の衝立と共に部屋の一部に配置することにより形成した清浄空間部において、前記箱体の前面の上部に前記汚染空気を吸入する吸入口を設け、前記箱体の前面の下部に前記清浄空気を吐出する第1の吐出口を設け、前記箱体の後面の下部に前記清浄空気を吐出する第2の吐出口を設け、前記送風手段の下流側に配置した分流手段により前記清浄空気を前記第1の吐出口と第2の吐出口に所定の割合で分流し、前記第1の吐出口から吐出した前記清浄空気を、前記部屋の床面から前記衝立又は部屋の側壁に沿って流通させた後に前記吸入口から吸入させることを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明を図1〜図8に図示の実施例に基づいて詳細に説明する。図1は実施例の断面図であり、衝立型空気清浄機21の箱体22は衝立として利用し得る例えば長方体形状とされている。箱体22の前板22aの上部には、箱体22の外部の空気を方向Eに示すように箱体22の内部に吸入するための吸入口23が設けられ、この吸入口23の高さは立っている喫煙者の口の高さの1.0〜1.5m程度とすることが好ましい。前板22aの下部には空気を箱体22の内部から方向Fに示すように吐出するための第1の吐出口24が設けられている。また、箱体22の後板22bの下部には、空気を箱体22の内部から方向Gに示すように箱体22の外部へ吐出するための第2の吐出口25が設けられている。これらの吸入口23、第1の吐出口24及び第2の吐出口25は任意の形状とされ、例えば複数の図示しない小孔が複列に設けられており、必要に応じて複数枚の整流板が設けられている。
【0020】箱体22の内部には、空気を吸入口23から吸入し吐出口24、25に送出するための送風機26が、上下の中間位置よりも下方に設けられている。また、空気中の煙草の煙等の粉塵粒子を捕集するための集塵器27が、吸入口23と送風機26の間に設けられている。更に、送風機26からの空気を第1の吐出口24と第2の吐出口25へと分流するための分流器28が、送風機26の下方に設けられている。そして、箱体22の底板22cの下面には、箱体22の垂直度を調整するための調整ねじ付脚29が螺合されている。
【0021】送風機26は空気を吸入口23から略水平な流れとして吸入し、第1の吐出口24と第2の吐出口25から略水平な流れとして吐出するようになっている。集塵器27は例えばコロナ放電を利用して空気中の粉塵を帯電させ、この帯電した粉塵を電気力によって補集する電気集塵器とされている。分流器28は送風機26が吐出した空気を、第1の吐出口24に向かう空気と第2の吐出口25に向かう空気に最適の割合で分流し得るようになっている。そして、第1の吐出口24に向かった空気は、分流器28と第1の吐出口24の間の前室30内に満たされた後に、第1の吐出口24から低速で安定した流れとなって吐出するようになっている。
【0022】ここで、第1の吐出口24からの吐出量と第2の吐出口25からの吐出量の割合は、次に示す実験により決定されている。この際に、空気清浄機21は例えば図2の平面図、図3の側面図に示すように、側壁31a、31bを有する部屋31の一部に衝立32と共に配置し、部屋31には出入口33を有する小区画34を形成している。また、空気清浄機21の吸入口23と第1の吐出口24を小区画34側に向け、小区画34の内部にはテーブル35を備え、テーブル35の上面には灰皿36を置いている。
【0023】更に、送風機26の吐出量Q0 を15m3 /min、部屋31の幅を18m、奥行きを8m、天井の高さを2.5m、小区画34の幅を2.8m、奥行きを1.8mとしている。また、煙草の煙の発生源として4本の火の付いた煙草を小区画34の中央Jの0.8mの高さの灰皿36上に配している。また、測定器には柴田科学製のP−5H型デジタル粉塵計を使用し、小区画34の外部の1mの距離で高さが1.5mの6個所に配置している。
【0024】そして、送風機26からの吐出量Q0 と、第1の吐出口24からの吐出量Q1と、第2の吐出口25からの吐出量Q2 との間にはQ0 =Q1 +Q2 という関係があるため、分流器28により吐出量Q1 と吐出量Q2 の比率を変化させながら小区画34の外部の粉塵濃度mg/m3 を測定したところ、図3のグラフ図に示すような平均値を得ることができた。
【0025】この実験の結果、送風機26からの吐出量Q0 に対する第1の吐出口24からの吐出量Q1 の比(Q1 /Q0 )×100が5〜35%であるときに粉塵濃度が低くなり、(Q1 /Q0 )×100が20%であるときに粉塵濃度が最低になることが分かった。従って、本実施例では送風機26からの吐出量Q0 に対する第1の吐出口からの吐出量Q1 の比は5〜35%に設定され、好ましくは20%に設定されている。
【0026】このような構成により、送風機26と集塵器27が作動すると、小区画34内の例えば灰皿36からの煙草の煙は方向Eから吸入口23に吸入され、集塵器27により汚染空気の中の粉塵粒子が捕集され、汚染空気が清浄空気に変換される。この清浄空気は送風機26から分流器28に圧送され、分流器28により第1の吐出口24と第2の吐出口25に向かう清浄空気に分流される。分流器28から第1の吐出口24に向けて分流された清浄空気は、前室30に充満した後に第1の吐出口24から方向Fに向かって吐出される。そして、分流器28により分流された残りの清浄空気は、第2の吐出口25から方向Gに向かって吐出される。
【0027】第1の吐出口24から吐出された空気は、床31cの表面に沿って方向Fへ流れた後に側壁31aに沿って上昇し、方向Fとは反対のほぼ水平な方向Eに流れて吸入口23から吸入される。このようにして、小区画34内には第1の吐出口24、床31cの表面、側壁31aの表面、そして吸入口23に流れる空気のサークルが形成され、灰皿36から立ち昇った煙草の煙は、空気のサークルに合流して吸入口23から吸入される。また、第2の吐出口25から吐出された空気は、小区画34の外側の空気に混入する。このとき、第1の吐出口24から吐出される吐出量は、吸入口23から吸入された吐出量よりも少ないので、小区画34内は若干負圧に保持され、煙草の煙は空気の流れのサークル内に閉じ込められる。
【0028】図5は比較例の空気清浄機41の作用説明図であり、この清浄機41では箱体42の前板の上部、下部に吸入口43、44がそれぞれ設けられ、箱体42の上面、後面に吐出口45、46がそれぞれ設けられている。そして、箱体42の内部には従来例と同様な位置関係で、第1、第2の送風機47、48と集塵器49が備えられ、その他は本実施例と同様とされている。
【0029】この比較例では、従来例と同様に吐出口45から吐出された空気によりエアカーテンACが形成され、灰皿36から立ち上った煙草の煙は一部が吸入口43、44に吸入され、その他は拡散した後に吸入口43、44から吸入される。
【0030】ここで、実施例の空気清浄機21と同様の集塵性能を有する比較例の空気清浄機41(符号21で示す)を図2に示すように配置し、空気の粉塵濃度mg/m3 を小区画34の内部のテーブル35の周囲の4個所と、小区画34の外部の1mの距離の6個所と、小区画34の外部の5mの距離の6個所とで測定したところ、次のような平均値を得ることができた。
【0031】ただし、部屋31の配置、煙草の煙の発生源の高さ、測定点の高さ、測定器等は上述した実験と同様とした。
【0032】(a) 4本の火の付いた煙草を小区画34の中央Jに配したとき 小区画内部 1mの距離 5mの距離 実施例 0.07 0.05 0.04 比較例 0.18 0.07 0.05
【0033】(b) 1本の火の付いた煙草を小区画34の四隅K〜Nにそれぞれ配したとき 小区画内部 1mの距離 5mの距離 実施例 0.11 0.06 0.04 比較例 0.15 0.07 0.05
【0034】このように、実施例は比較例に対して同等かそれ以上の集塵効果を得ることが可能となる上に、次のような効果を得ることができる。即ち、吸入口23を箱体22の上部に設けたので、吸入口23を煙草の煙の発生源に最も近い位置に配置することができ、煙を拡散する前に容易に吸入することが可能になる。また、吸入口23を床31cから1.0〜1.5m程度の高さに設けたので、喫煙者が立っている場合でも、煙を良好に吸入することができる。
【0035】そして、第1の吐出口24を箱体22の下部に設けたので、空気を方向Fから方向Eに流通させながら煙を吸入口23から吸入できると共に、側壁31bや衝立32の前方に設置した場合には、床31cに沿って方向Fに流れ、側壁31aに沿って上昇した後に方向Eに流れる空気のサークルを形成することができる。従って、煙を空気のサークルの外部に流出させることなく、空気のサークルに合流させて効率的に吸入できる。更に、煙が出入口33から流出することを防止できると共に、天井31dが高い場合でも煙が空気清浄機21や衝立32の上方から流出することを防止でき、従来例のようにエアカーテンを作らないので天井31dを汚すことがない。
【0036】また、調整ねじ付脚29により箱体22の垂直度を正確に設定できると共に、比較的重量の大きな送風機26を箱体22の底部側に設けたので、空気清浄機21の重心が下部に位置し、従来のような脚部を設けなくても箱体22の安定性を確保でき、外観を向上させ躓きの原因をなくすことが可能になる。更に、1台の送風機26しか備えないので、製造コスト、騒音、消費電力等を低減できる。
【0037】なお、本実施例の衝立型空気清浄機21は図2に示すように配置したが、図6〜図8に示すように配置しても、同様な効果を得ることができる。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように第1発明に係る衝立型空気清浄機は、吸入口を箱体の前面上部に設けると共に、第1の吐出口を箱体の前面下部に設けたので、第1の吐出口から吐出した清浄空気を床の表面に沿って流通させ、汚染空気を巻き込みながら吸入口から吸入する空気のサークルを形成することができる。従って、汚染空気を小区画から流出させることなく効率的に清浄化でき、従来のようにエアカーテンを作らないので天井を汚すことがなく、天井が高い場合でも適用可能であり、小区画内における温度も小区画外と同様に調節できる。
【0039】また、第2発明に係る衝立型空気清浄機を用いた清浄空間部は、第1の吐出口から吐出した清浄空気を、部屋の床面から衝立又は部屋の側壁面に沿って流通させた後に吸入口から吸入させるので、第1の吐出口、床面、側壁面そして吸入口に流通する空気のサークルを形成することができる。従って、煙を空気のサークルの外部に流出させることなく、空気のサークルに合流させながら空気清浄機に効率的に吸入させることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の断面図である。
【図2】配置図である。
【図3】作用説明図である。
【図4】送風機に対する第1の吐出口からの吐出量比と粉塵濃度のグラフ図である。
【図5】比較例の作用説明図である。
【図6】他の配置図である。
【図7】他の配置図である。
【図8】他の配置図である。
【図9】従来例の断面図である。
【図10】従来例のエアカーテン専用衝立の断面図である。
【図11】従来例の配置図である。
【図12】従来例の作用説明図である。
【符号の説明】
21 空気清浄機
22 箱体
23 吸入口
24 第1の吐出口
25 第2の吐出口
26 送風機
27 集塵器
28 分流器
31 部屋
32 衝立
34 小区画
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、部屋の一部に小区画を形成するために配置し、衝立形状の箱体に内設した集塵手段と送風手段により小区画内の、主として煙草の煙により汚染された空気を清浄するための衝立型空気清浄機及び該清浄機を用いた清浄空間部に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、部屋の一部を衝立により間仕切りして衝立の内部の小区画を応接室、談話室、喫煙室等として利用する場合が多くなっており、この場合には衝立型の空気清浄機を衝立と共に併設して、この小区画内の空気を清浄するようにすることが最近実施され始めている。
【0003】そして、この種の空気清浄機として、例えば特開平2−45014号公報、特開平6−54745号公報等が開示されており、特に後者には図9に示すような空気清浄機能付衝立1と、図10に示すようなエアカーテン専用衝立2とが開示されている。
【0004】空気清浄機能付衝立1では、箱体3の上下が仕切板4により仕切られ、仕切板4の上部には空気を方向Aから吸入するための第1の吸入口5と、空気を方向Bへ吐出するための第1の吐出口6と、空気を方向Aから吸入し方向Bへ吐出するための第1の送風機7とが設けられている。また、仕切板4の下部には空気を方向Cから吸入するための第2の吸入口8と、空気を方向Dへ吐出するための第2の吐出口9と、空気を方向Cから吸入し方向Dへ吐出するための第2の送風機10と、空気を清浄化するための集塵器11とが設けられている。更に、箱体3の底部には脚部12が前後に向けて設けられ、箱体3の倒れが防止されている
【0005】一方、エアカーテン専用衝立2では、衝立型の箱体13の上部に第1の吸入口14と、第1の吐出口15と、送風機16とが内設されている。また、箱体13の底部には脚部17が前後に向けて設けられ、箱体13の倒れが防止されている。
【0006】このように構成された空気清浄機能付衝立1とエアカーテン専用衝立2は、例えば図11の平面図に示すように部屋18の一部に組み合わせて配置され、出入口19を備えた小区画20が形成される。そして、図12の側面図に示すように空気清浄機能付衝立1とエアカーテン専用衝立2の上部において、小区画20内の煙草の煙等を含有した汚染空気は方向Aから吸入された後に方向Bへ吐出され、エアカーテンACが形成される。同時に、空気清浄機能付衝立1の下部において小区画20内の汚染空気が方向Cから吸入され、清浄空気とされた後に小区画20外の方向Dへ排出される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述した従来例には次のような問題点がある。
(1) 第2の吸入口8が低い位置にあるため、主として煙草の煙のように中間位置に漂う汚染空気を吸入し難い。
【0008】(2) エアカーテンACを小区画20の全周に作る必要があるため、多数のエアカーテン専用衝立2を必要とし、コスト高になる。
【0009】(3) 小区画20内をエアカーテンACにより囲み、内部の空気を攪拌するので、清浄すべき空気の容積が大きくなり、効率が良くない。
【0010】(4) 送風機7、16は汚染空気によりエアカーテンACを作るので、天井18aに達した汚染空気が天井18aを汚し易い。
【0011】(5) 天井が高くエアカーテンACが天井に達しない場合には、小区画20を区分することが困難となり機能が低下する。
【0012】(6) 高い天井18aに対応するためには、送風機7、16の容量を上げる必要があり、衝立型では製造が困難である。
【0013】(7) 小区画20の外側に冷暖房機があると、小区画20がエアカーテンACにより遮蔽された状態になるため、小区画20内の温度が適温に制御され難い。
【0014】(8) 送風機7、10、16は集塵器11に比べて重量が大きいため、集塵器11の上方にあると衝立の重心が上方に位置することになる。従って、箱体3、13の倒れを防止するためには脚部12、17の設置が不可欠となり、外観を損ねたり躓きの原因となったりする。
【0015】(9) 空気清浄機能付衝立1は第1の送風機7と第2の送風機10を備えるため、製造コストが高く、重量や消費電力が多く騒音が大きい。
【0016】本発明の目的は、上述した問題点を解消し、通常の高さの天井の下に設置されても天井を汚さず、高い天井の下に設置されても空気を良好に清浄でき、軽量化、低コスト、低騒音及び低消費電力を実現し得る衝立型空気清浄機及び該清浄機を用いた清浄空間部を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するための第1発明に係る衝立型空気清浄機は、衝立形状の箱体内に設けた集塵手段と送風手段により汚染空気を清浄空気に変換する衝立型空気清浄機において、前記箱体の前面の上部に前記汚染空気を吸入する吸入口を設け、前記箱体の前面の下部に前記清浄空気を吐出する第1の吐出口を設け、前記箱体の後面の下部に前記清浄空気を吐出する第2の吐出口を設け、前記送風手段の下流側に配置した分流手段により前記清浄空気を前記第1の吐出口と第2の吐出口に所定の割合で分流するようにしたことを特徴とする。
【0018】また、第2発明に係る衝立型空気清浄機を用いた清浄空間部は、衝立形状の箱体内に集塵手段と送風手段を備えた衝立型空気清浄機を、複数の衝立と共に部屋の一部に配置することにより形成した清浄空間部において、前記箱体の前面の上部に前記汚染空気を吸入する吸入口を設け、前記箱体の前面の下部に前記清浄空気を吐出する第1の吐出口を設け、前記箱体の後面の下部に前記清浄空気を吐出する第2の吐出口を設け、前記送風手段の下流側に配置した分流手段により前記清浄空気を前記第1の吐出口と第2の吐出口に所定の割合で分流し、前記第1の吐出口から吐出した前記清浄空気を、前記部屋の床面から前記衝立又は部屋の側壁に沿って流通させた後に前記吸入口から吸入させることを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明を図1〜図8に図示の実施例に基づいて詳細に説明する。図1は実施例の断面図であり、衝立型空気清浄機21の箱体22は衝立として利用し得る例えば長方体形状とされている。箱体22の前板22aの上部には、箱体22の外部の空気を方向Eに示すように箱体22の内部に吸入するための吸入口23が設けられ、この吸入口23の高さは立っている喫煙者の口の高さの1.0〜1.5m程度とすることが好ましい。前板22aの下部には空気を箱体22の内部から方向Fに示すように吐出するための第1の吐出口24が設けられている。また、箱体22の後板22bの下部には、空気を箱体22の内部から方向Gに示すように箱体22の外部へ吐出するための第2の吐出口25が設けられている。これらの吸入口23、第1の吐出口24及び第2の吐出口25は任意の形状とされ、例えば複数の図示しない小孔が複列に設けられており、必要に応じて複数枚の整流板が設けられている。
【0020】箱体22の内部には、空気を吸入口23から吸入し吐出口24、25に送出するための送風機26が、上下の中間位置よりも下方に設けられている。また、空気中の煙草の煙等の粉塵粒子を捕集するための集塵器27が、吸入口23と送風機26の間に設けられている。更に、送風機26からの空気を第1の吐出口24と第2の吐出口25へと分流するための分流器28が、送風機26の下方に設けられている。そして、箱体22の底板22cの下面には、箱体22の垂直度を調整するための調整ねじ付脚29が螺合されている。
【0021】送風機26は空気を吸入口23から略水平な流れとして吸入し、第1の吐出口24と第2の吐出口25から略水平な流れとして吐出するようになっている。集塵器27は例えばコロナ放電を利用して空気中の粉塵を帯電させ、この帯電した粉塵を電気力によって補集する電気集塵器とされている。分流器28は送風機26が吐出した空気を、第1の吐出口24に向かう空気と第2の吐出口25に向かう空気に最適の割合で分流し得るようになっている。そして、第1の吐出口24に向かった空気は、分流器28と第1の吐出口24の間の前室30内に満たされた後に、第1の吐出口24から低速で安定した流れとなって吐出するようになっている。
【0022】ここで、第1の吐出口24からの吐出量と第2の吐出口25からの吐出量の割合は、次に示す実験により決定されている。この際に、空気清浄機21は例えば図2の平面図、図3の側面図に示すように、側壁31a、31bを有する部屋31の一部に衝立32と共に配置し、部屋31には出入口33を有する小区画34を形成している。また、空気清浄機21の吸入口23と第1の吐出口24を小区画34側に向け、小区画34の内部にはテーブル35を備え、テーブル35の上面には灰皿36を置いている。
【0023】更に、送風機26の吐出量Q0 を15m3 /min、部屋31の幅を18m、奥行きを8m、天井の高さを2.5m、小区画34の幅を2.8m、奥行きを1.8mとしている。また、煙草の煙の発生源として4本の火の付いた煙草を小区画34の中央Jの0.8mの高さの灰皿36上に配している。また、測定器には柴田科学製のP−5H型デジタル粉塵計を使用し、小区画34の外部の1mの距離で高さが1.5mの6個所に配置している。
【0024】そして、送風機26からの吐出量Q0 と、第1の吐出口24からの吐出量Q1と、第2の吐出口25からの吐出量Q2 との間にはQ0 =Q1 +Q2 という関係があるため、分流器28により吐出量Q1 と吐出量Q2 の比率を変化させながら小区画34の外部の粉塵濃度mg/m3 を測定したところ、図3のグラフ図に示すような平均値を得ることができた。
【0025】この実験の結果、送風機26からの吐出量Q0 に対する第1の吐出口24からの吐出量Q1 の比(Q1 /Q0 )×100が5〜35%であるときに粉塵濃度が低くなり、(Q1 /Q0 )×100が20%であるときに粉塵濃度が最低になることが分かった。従って、本実施例では送風機26からの吐出量Q0 に対する第1の吐出口からの吐出量Q1 の比は5〜35%に設定され、好ましくは20%に設定されている。
【0026】このような構成により、送風機26と集塵器27が作動すると、小区画34内の例えば灰皿36からの煙草の煙は方向Eから吸入口23に吸入され、集塵器27により汚染空気の中の粉塵粒子が捕集され、汚染空気が清浄空気に変換される。この清浄空気は送風機26から分流器28に圧送され、分流器28により第1の吐出口24と第2の吐出口25に向かう清浄空気に分流される。分流器28から第1の吐出口24に向けて分流された清浄空気は、前室30に充満した後に第1の吐出口24から方向Fに向かって吐出される。そして、分流器28により分流された残りの清浄空気は、第2の吐出口25から方向Gに向かって吐出される。
【0027】第1の吐出口24から吐出された空気は、床31cの表面に沿って方向Fへ流れた後に側壁31aに沿って上昇し、方向Fとは反対のほぼ水平な方向Eに流れて吸入口23から吸入される。このようにして、小区画34内には第1の吐出口24、床31cの表面、側壁31aの表面、そして吸入口23に流れる空気のサークルが形成され、灰皿36から立ち昇った煙草の煙は、空気のサークルに合流して吸入口23から吸入される。また、第2の吐出口25から吐出された空気は、小区画34の外側の空気に混入する。このとき、第1の吐出口24から吐出される吐出量は、吸入口23から吸入された吐出量よりも少ないので、小区画34内は若干負圧に保持され、煙草の煙は空気の流れのサークル内に閉じ込められる。
【0028】図5は比較例の空気清浄機41の作用説明図であり、この清浄機41では箱体42の前板の上部、下部に吸入口43、44がそれぞれ設けられ、箱体42の上面、後面に吐出口45、46がそれぞれ設けられている。そして、箱体42の内部には従来例と同様な位置関係で、第1、第2の送風機47、48と集塵器49が備えられ、その他は本実施例と同様とされている。
【0029】この比較例では、従来例と同様に吐出口45から吐出された空気によりエアカーテンACが形成され、灰皿36から立ち上った煙草の煙は一部が吸入口43、44に吸入され、その他は拡散した後に吸入口43、44から吸入される。
【0030】ここで、実施例の空気清浄機21と同様の集塵性能を有する比較例の空気清浄機41(符号21で示す)を図2に示すように配置し、空気の粉塵濃度mg/m3 を小区画34の内部のテーブル35の周囲の4個所と、小区画34の外部の1mの距離の6個所と、小区画34の外部の5mの距離の6個所とで測定したところ、次のような平均値を得ることができた。
【0031】ただし、部屋31の配置、煙草の煙の発生源の高さ、測定点の高さ、測定器等は上述した実験と同様とした。
【0032】(a) 4本の火の付いた煙草を小区画34の中央Jに配したとき 小区画内部 1mの距離 5mの距離 実施例 0.07 0.05 0.04 比較例 0.18 0.07 0.05
【0033】(b) 1本の火の付いた煙草を小区画34の四隅K〜Nにそれぞれ配したとき 小区画内部 1mの距離 5mの距離 実施例 0.11 0.06 0.04 比較例 0.15 0.07 0.05
【0034】このように、実施例は比較例に対して同等かそれ以上の集塵効果を得ることが可能となる上に、次のような効果を得ることができる。即ち、吸入口23を箱体22の上部に設けたので、吸入口23を煙草の煙の発生源に最も近い位置に配置することができ、煙を拡散する前に容易に吸入することが可能になる。また、吸入口23を床31cから1.0〜1.5m程度の高さに設けたので、喫煙者が立っている場合でも、煙を良好に吸入することができる。
【0035】そして、第1の吐出口24を箱体22の下部に設けたので、空気を方向Fから方向Eに流通させながら煙を吸入口23から吸入できると共に、側壁31bや衝立32の前方に設置した場合には、床31cに沿って方向Fに流れ、側壁31aに沿って上昇した後に方向Eに流れる空気のサークルを形成することができる。従って、煙を空気のサークルの外部に流出させることなく、空気のサークルに合流させて効率的に吸入できる。更に、煙が出入口33から流出することを防止できると共に、天井31dが高い場合でも煙が空気清浄機21や衝立32の上方から流出することを防止でき、従来例のようにエアカーテンを作らないので天井31dを汚すことがない。
【0036】また、調整ねじ付脚29により箱体22の垂直度を正確に設定できると共に、比較的重量の大きな送風機26を箱体22の底部側に設けたので、空気清浄機21の重心が下部に位置し、従来のような脚部を設けなくても箱体22の安定性を確保でき、外観を向上させ躓きの原因をなくすことが可能になる。更に、1台の送風機26しか備えないので、製造コスト、騒音、消費電力等を低減できる。
【0037】なお、本実施例の衝立型空気清浄機21は図2に示すように配置したが、図6〜図8に示すように配置しても、同様な効果を得ることができる。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように第1発明に係る衝立型空気清浄機は、吸入口を箱体の前面上部に設けると共に、第1の吐出口を箱体の前面下部に設けたので、第1の吐出口から吐出した清浄空気を床の表面に沿って流通させ、汚染空気を巻き込みながら吸入口から吸入する空気のサークルを形成することができる。従って、汚染空気を小区画から流出させることなく効率的に清浄化でき、従来のようにエアカーテンを作らないので天井を汚すことがなく、天井が高い場合でも適用可能であり、小区画内における温度も小区画外と同様に調節できる。
【0039】また、第2発明に係る衝立型空気清浄機を用いた清浄空間部は、第1の吐出口から吐出した清浄空気を、部屋の床面から衝立又は部屋の側壁面に沿って流通させた後に吸入口から吸入させるので、第1の吐出口、床面、側壁面そして吸入口に流通する空気のサークルを形成することができる。従って、煙を空気のサークルの外部に流出させることなく、空気のサークルに合流させながら空気清浄機に効率的に吸入させることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の断面図である。
【図2】配置図である。
【図3】作用説明図である。
【図4】送風機に対する第1の吐出口からの吐出量比と粉塵濃度のグラフ図である。
【図5】比較例の作用説明図である。
【図6】他の配置図である。
【図7】他の配置図である。
【図8】他の配置図である。
【図9】従来例の断面図である。
【図10】従来例のエアカーテン専用衝立の断面図である。
【図11】従来例の配置図である。
【図12】従来例の作用説明図である。
【符号の説明】
21 空気清浄機
22 箱体
23 吸入口
24 第1の吐出口
25 第2の吐出口
26 送風機
27 集塵器
28 分流器
31 部屋
32 衝立
34 小区画
【特許請求の範囲】
【請求項1】 衝立形状の箱体内に設けた集塵手段と送風手段により汚染空気を清浄空気に変換する衝立型空気清浄機において、前記箱体の前面の上部に前記汚染空気を吸入する吸入口を設け、前記箱体の前面の下部に前記清浄空気を吐出する第1の吐出口を設け、前記箱体の後面の下部に前記清浄空気を吐出する第2の吐出口を設け、前記送風手段の下流側に配置した分流手段により前記清浄空気を前記第1の吐出口と第2の吐出口に所定の割合で分流するようにしたことを特徴とする衝立型空気清浄機。
【請求項2】 前記分流手段が分流する前記所定の割合を約1対4とした請求項1に記載の空気清浄機。
【請求項3】 前記集塵手段は電気集塵器とした請求項1又は2に記載の衝立型空気清浄機。
【請求項4】 前記送風手段を前記集塵手段の下流側に設けた請求項1〜3のうちの何れか1つの請求項に記載の衝立型空気清浄機。
【請求項5】 前記送風手段を前記集塵手段の下方に設けた請求項1〜4のうちの何れか1つの請求項に記載の衝立型空気清浄機。
【請求項6】 前記吸入口の中心を床から1.0〜1.5mの高さに設けた請求項1〜5のうちの何れか1つの請求項に記載の衝立型空気清浄機。
【請求項7】 衝立形状の箱体内に集塵手段と送風手段を備えた衝立型空気清浄機を、複数の衝立と共に部屋の一部に配置することにより形成した清浄空間部において、前記箱体の前面の上部に前記汚染空気を吸入する吸入口を設け、前記箱体の前面の下部に前記清浄空気を吐出する第1の吐出口を設け、前記箱体の後面の下部に前記清浄空気を吐出する第2の吐出口を設け、前記送風手段の下流側に配置した分流手段により前記清浄空気を前記第1の吐出口と第2の吐出口に所定の割合で分流し、前記第1の吐出口から吐出した前記清浄空気を、前記部屋の床面から前記衝立又は部屋の側壁に沿って流通させた後に前記吸入口から吸入させることを特徴とする衝立型空気清浄機を用いた清浄空間部。
【請求項1】 衝立形状の箱体内に設けた集塵手段と送風手段により汚染空気を清浄空気に変換する衝立型空気清浄機において、前記箱体の前面の上部に前記汚染空気を吸入する吸入口を設け、前記箱体の前面の下部に前記清浄空気を吐出する第1の吐出口を設け、前記箱体の後面の下部に前記清浄空気を吐出する第2の吐出口を設け、前記送風手段の下流側に配置した分流手段により前記清浄空気を前記第1の吐出口と第2の吐出口に所定の割合で分流するようにしたことを特徴とする衝立型空気清浄機。
【請求項2】 前記分流手段が分流する前記所定の割合を約1対4とした請求項1に記載の空気清浄機。
【請求項3】 前記集塵手段は電気集塵器とした請求項1又は2に記載の衝立型空気清浄機。
【請求項4】 前記送風手段を前記集塵手段の下流側に設けた請求項1〜3のうちの何れか1つの請求項に記載の衝立型空気清浄機。
【請求項5】 前記送風手段を前記集塵手段の下方に設けた請求項1〜4のうちの何れか1つの請求項に記載の衝立型空気清浄機。
【請求項6】 前記吸入口の中心を床から1.0〜1.5mの高さに設けた請求項1〜5のうちの何れか1つの請求項に記載の衝立型空気清浄機。
【請求項7】 衝立形状の箱体内に集塵手段と送風手段を備えた衝立型空気清浄機を、複数の衝立と共に部屋の一部に配置することにより形成した清浄空間部において、前記箱体の前面の上部に前記汚染空気を吸入する吸入口を設け、前記箱体の前面の下部に前記清浄空気を吐出する第1の吐出口を設け、前記箱体の後面の下部に前記清浄空気を吐出する第2の吐出口を設け、前記送風手段の下流側に配置した分流手段により前記清浄空気を前記第1の吐出口と第2の吐出口に所定の割合で分流し、前記第1の吐出口から吐出した前記清浄空気を、前記部屋の床面から前記衝立又は部屋の側壁に沿って流通させた後に前記吸入口から吸入させることを特徴とする衝立型空気清浄機を用いた清浄空間部。
【図2】
【図5】
【図1】
【図3】
【図4】
【図6】
【図7】
【図9】
【図8】
【図10】
【図11】
【図12】
【図5】
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【図10】
【図11】
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【公開番号】特開平10−381
【公開日】平成10年(1998)1月6日
【国際特許分類】
【出願番号】特願平8−177513
【出願日】平成8年(1996)6月18日
【出願人】(591003644)ミドリ安全工業株式会社 (2)
【公開日】平成10年(1998)1月6日
【国際特許分類】
【出願日】平成8年(1996)6月18日
【出願人】(591003644)ミドリ安全工業株式会社 (2)
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