衣類処理装置
【課題】本発明は、衣類処理装置に関するものである。
【解決手段】本発明による衣類処理装置(100)は、衣類が収容される収容空間を備えるキャビネット(10)と、収容空間へ選択的にスチームを供給する水分供給ユニット(30)と、水分供給ユニットに選択的に連結されるように、キャビネットの一側に移動可能なように備えられ、水分供給ユニットから供給されるスチームを衣類に向かって供給できる水分噴射ユニット(300)と、を備えることを特徴とする。
【解決手段】本発明による衣類処理装置(100)は、衣類が収容される収容空間を備えるキャビネット(10)と、収容空間へ選択的にスチームを供給する水分供給ユニット(30)と、水分供給ユニットに選択的に連結されるように、キャビネットの一側に移動可能なように備えられ、水分供給ユニットから供給されるスチームを衣類に向かって供給できる水分噴射ユニット(300)と、を備えることを特徴とする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、衣類処理装置に係り、より詳細には、洗濯物の洗濯及び/または乾燥を行う衣類処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、衣類処理装置は、洗濯を行う洗濯機、乾燥を行う乾燥機、及び乾燥と洗濯を行うことができる乾燥兼用洗濯機を含む。また、乾燥機は、衣類を収容する空間によってドラム型乾燥機とキャビネット型乾燥機とに大別できる。ドラム型乾燥機は、衣類を収容する空間、すなわち、ドラムが回転するタイプであり、キャビネット型乾燥機は、衣類を収容する空間が動かない状態を維持することになる。このようなキャビネット型乾燥機と関連して韓国特許出願第10−2007−0018389号(発明の名称:乾燥機及びその制御方法)が存在する。
【0003】
図17を参照して従来技術を説明すると、被乾燥物を収容するキャビネット10と、被乾燥物を乾燥させるために、キャビネットに供給される相対的に低温の空気を生成する低温空気発生ユニット(図示せず)と、低温空気発生ユニットから発生された相対的低温空気をキャビネットに供給する流路(図示せず)と、を含む乾燥機を提供する。また、ドラム型乾燥機とは異なり、キャビネットに衣類が固定された状態で収容される。キャビネットの内部には、衣類を掛ける衣服ハンガーが支持される支持要素5が備えられることが好ましい。
【0004】
しかし、上記のような従来の衣類処理装置は、衣類のシワ、臭いを除去するための構成要素を備えていない。さらに、衣類の局部的な部分が汚れた場合にこれを解決するのが困難であった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、衣類のシワ及び/または臭いなどを除去できる手段を提供することを目的とする。特に、本発明に係る衣類処理装置は、衣類の局部的な部分のみが汚れた場合に、汚れた部位に集中的に高温の水分を提供して汚れを除去できる手段を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る衣類処理装置は、衣類が収容される収容空間を備えるキャビネットと、前記収容空間へ選択的にスチームを供給する水分供給ユニットと、前記水分供給ユニットに選択的に連結されるように、前記キャビネットの一側に移動可能なように備えられ、前記水分供給ユニットから供給されるスチームを前記衣類に向かって供給できる水分噴射ユニットと、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明は、前述したように、相対的に高温の水分を供給する場合に、水分を供給する供給部が衣類処理装置の内部に固定されるのではなく、水分が供給される状態で自由に移動できるという点に特徴がある。したがって、衣類の肘などのように局部的な部分にのみ汚れが発生した場合に、供給部を移動して、肘のように汚れが発生した部位にのみ集中的に高温の水分を供給できるという長所がある。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】一実施例に係る衣類処理装置の正面図である。
【図2】他の実施例に係る衣類処理装置の正面図である。
【図3】図2による衣類処理装置のムービングハンガーの構成を示す斜視図である。
【図4】図3の分解斜視図である。
【図5】衣類処理装置の機械室の内部構成を示す斜視図である。
【図6】衣類処理装置の水分噴射ユニットの構成を示す斜視図である。
【図7】図6における連結ユニットの構成を詳細に示す側面図である。
【図8】図6における連結ユニットの構成を詳細に示す側面図である。
【図9】水分供給ガンを示す正面図である。
【図10】水分供給ガンを示す側面図である。
【図11】水分噴射ユニットの動きを示す図である。
【図12】水分噴射ユニットの動きを示す図である。
【図13】水分噴射ユニットの動きを示す図である。
【図14】水分噴射ユニットの動きを示す図である。
【図15】水分噴射ユニットの動きを示す図である。
【図16】水分噴射ユニットの動きを示す図である。
【図17】従来の衣類処理装置を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付の図面を参照して、本発明の多様な実施例を詳細に説明する。
【0010】
図1は、一実施例に係る衣類処理装置においてドア14が開放された状態を示す正面図である。
【0011】
本明細書では、衣類処理装置として、衣類をリフレッシュ(refresh)しながら熱風を供給するリフレッシャ(refresher)について説明するが、これに限定されず、後述するヒートポンプを備えることができるその他の装置にも本発明の思想を適用することができる。ここで、リフレッシュとは、衣類に向けて空気(air)、熱風(heated air)、水分(water)、ミスト(mist)、スチーム(steam)などを提供して、衣類のシワ除去(removing wrinkles)、脱臭(deodorizing)、殺菌(sanitizing)、静電気除去(preventing static electricity)または加熱(warming)などを行う工程を意味することができる。また、本明細書において言及する衣類には、服(clothes)、衣服(apparel)だけでなく、履物、靴下、手袋、帽子、襟巻きなどのように人が着用できる対象と共に、人形、タオル、布団のように人が使用する対象を含み、洗濯を行うことができる全ての対象物を含む。
【0012】
図1を参照すると、一実施例に係る衣類処理装置100は、内部に衣類を収容する収容空間12が形成されたキャビネット10を備える。キャビネット10は、衣類を収容し、外観を形成する。衣類処理装置100は、収容空間12へ選択的に水分、ミストまたはスチーム(以下、総称して「スチーム」という)を噴射する水分供給ユニット30(図5参照)を備える。また、衣類処理装置100は、収容空間12へ空気又は熱風を供給する空気供給装置22(図5参照)を備えることができる。また、前述した水分供給ユニット30と空気供給装置22を制御するために制御部(図示せず)を備えることができる。
【0013】
キャビネット10は、後述する各種構成要素を備え、内部に衣類が収容される収容空間12を備える。収容空間12は、ドア14により選択的に外部と連通する。また、収容空間12は、衣類を掛けて置くことができる各種支持台16などを備える。支持台16は、衣類が動きなしに静的な状態または固定された状態を維持するように備えられることができる。一方、支持台は、後述のように、空気、熱風またはスチームなどを供給する場合に、衣類に所定の動きを加えるように構成されることができ、以下、図2及び図3を参照して説明する。
【0014】
図2は、本発明の他の実施例に係る衣類処理装置の正面図である。前述した図1の実施例と比較して、衣類が掛けられ、衣類に所定の動きを加えるムービングハンガー(moving hanger)を備えるという点で差がある。以下、差異点を中心として説明する。
【0015】
図2を参照すると、衣類は、収容空間12内に備えられるムービングハンガー50に掛けられる。ムービングハンガー50は、衣類に所定の動きを加えることができるように構成される。衣類に空気、熱風またはスチームなどを供給する場合、衣類に所定の動きが加えられると、衣類のリフレッシュ効果が上昇する。
【0016】
図3は、ムービングハンガー50の構成を示す斜視図で、図4は、ムービングハンガー50の分解斜視図である。
【0017】
図3及び図4を参照すると、ムービングハンガー50は、衣服ハンガー200に掛けられた衣類を支持するためのハンガーバー250と、ハンガーバー250の両端を支持する支持部280とを含む。ハンガーバー250には、衣服ハンガー200が掛けられる場合に位置を固定する溝251が多数備えられる。支持部280は、ムービングハンガーフレーム213に連結されて支持され、ムービングハンガーフレーム213は、キャビネット10の内部の天井の上側に備えられて、外部から見えないように備えられる。ハンガーバー250の両端部には支持部リブ254が備えられ、支持部リブ254が支持部280の端部を覆いながら連結される。
【0018】
したがって、一実施例に係る衣類処理装置は、収納される衣類が衣服ハンガーに掛けられた状態にあるので、リフレッシュは勿論であり、衣類の乾燥効率においても従来の衣類処理装置に比べて格段に優れた効果を期待できる。
【0019】
一方、ムービングハンガー50は、モータ230と、モータ230から提供される回転運動をハンガーバー250の水平方向の直線運動に変換するための動力変換部260と、モータ230から提供される動力を動力変換部260に伝達する動力伝達部240と、を含む。
【0020】
動力伝達部240は、モータ230に備えられる主動プーリ241と、主動プーリ241とベルト243で連結される従動プーリ242と、従動プーリ242の中心に結合する回転軸244と、を含むように備えられることができる。回転軸244は、ムービングハンガーフレーム213に備えられるベアリングハウジング270の内部に回転可能に備えられる。
【0021】
ハンガーバー250は、その長手方向と直交するスロット252をさらに含むように備えられることが好ましい。具体的に、ハンガーバー250の上部にスロットハウジング253を備え、スロットハウジング253の略中央部にスロット252を備える。また、動力変換部260は、スロット252に挿入されるスロット挿入部263、回転軸244に結合する軸結合部261、及びスロット挿入部263と軸結合部261とを連結させる回転アーム262を含むように備えられることができる。動力変換部260は、外部から見えないようにカバー214により覆われ、カバー214は、ムービングハンガーフレーム213とスロットハウジング253との間に備えられる。
【0022】
上記のような構成において、モータ230が回転すると従動プーリ242が回転するようになるので、従動プーリ242に結合された回転軸244も回転し、スロット挿入部263は、所定の直径を有する円運動をする。
【0023】
一方、ハンガーバー250に備えられたスロット252は、ハンガーバー250の長手方向と直交するように備えられ、さらに、その長さがスロット挿入部263の回転軌跡の直径よりも長いように備えられる。よって、スロット252は、スロット挿入部263が円運動をしても、水平方向に直線運動をする。したがって、スロット252に結合されたハンガーバー250は水平方向に直線運動をする。
【0024】
一方、キャビネット10には、空気供給装置22及び水分供給ユニット30が収容される機械室20が備えられる。機械室20は、好ましくは、収容空間12の下に位置し、内部に空気供給装置22及び水分供給ユニット30の水分発生装置32などが位置する。このように、機械室20が収容空間12の下方に位置する理由は、収容空間12に供給される熱風及びスチームなどは上昇しようとする性質を有するので、機械室20が下部に位置し、上部に向かって熱風及びスチームを供給することが好ましいためである。
【0025】
図5は、機械室20の内部の構成を概略的に示す斜視図である。機械室20の内部構成を示すために、便宜上、図5においてキャビネット10は、その骨格を形成するフレーム11のみを示した。また、図5では、説明の便宜のために、空気供給装置22、水分供給ユニット30を含んだ主要構成要素のみを示し、主要構成要素を連結する配管ラインは示していない。
【0026】
図5を参照すると、機械室20は、収容空間12へスチームを選択的に供給する水分供給ユニット30を備えている。
【0027】
水分供給ユニット30は、水を加熱してスチームを発生させる水分発生装置32、及び水分発生装置32から生成されたスチームを収容空間12に案内する水分供給ライン36を備えることができる。さらに、水分供給ユニット30は、水分供給ライン36の端部にスチームを供給する水分供給ノズル40をさらに備えることができる。
【0028】
水分発生装置32は、内部に水を加熱するヒータ(図示せず)を備えることにより、水を加熱してスチームを生成して収容空間12へ供給する。水分発生装置32へ水を供給する水供給源としては、外部の蛇口などを使用したり、または機械室20の一側に提供される水供給タンク(図示せず)を使用したりしてもよい。
【0029】
水供給タンクは、好ましくは、機械室20の一側に着脱自在に設置されるドアモジュール60に備えられることができ、水供給タンクは、ドアモジュール60に着脱自在に備えられることができる。したがって、使用者が水供給タンクを機械室20から分離して水を満たし、再び設置することが可能になる。
【0030】
水分発生装置32から生成されたスチームは、水分供給ライン36を介して収容空間12へ供給される。水分供給ノズル40を備える場合には、水分供給ノズル40を通じて方向性を有するようにスチームを収容空間12へ供給することができる。この場合、水分供給ライン36に沿ってスチームが移動する途中にスチームの温度が下がったり、またはスチームが凝縮したりすることを防止するために、水分供給ライン36の長さは短いほど好ましい。したがって、機械室20が収容空間12の下方に位置する場合に、水分供給ノズル40は機械室20の上部、すなわち、収容空間12の下部を通じてスチームを供給することが好ましい。
【0031】
また、機械室20の背面部には循環ファン(図示せず)を備えることができる。循環ファンは、機械室20の外部の空気を機械室20の内部へ供給することによって、前述したヒートポンプ22及び水分供給ユニット30が駆動されて機械室20の内部の温度が過度に上昇することを防止する。
【0032】
一方、機械室20の内部には、収容空間12へ空気または熱風を供給する空気供給装置22が位置する。
【0033】
一実施例に係る衣類処理装置において、ヒートポンプが空気供給装置の役割をする。すなわち、ヒートポンプ22は、冷媒が循環する蒸発器24、圧縮機26、凝縮器28及び膨張弁(図示せず)を備え、これによって空気を除湿し、加熱するようになる。
【0034】
すなわち、蒸発器24で冷媒が蒸発しながら周辺空気の潜熱を吸収することによって、空気を冷却させて空気中の水分を凝縮させて除去するようになる。また、圧縮機26を経て凝縮器28で冷媒が凝縮される場合に周辺空気に向けて潜熱を放出することによって、周辺空気を加熱するようになる。したがって、蒸発器24と凝縮器28が熱交換器の機能をすることになり、機械室20に流入した空気は、蒸発器24と凝縮器28を経て除湿及び加熱されて収容空間12へ供給される。
【0035】
このように、ヒートポンプ22により加熱された空気は、従来の電気式ヒータなどを使用して加熱した空気に比べて、温度は多少低いことがあるが、別途の除湿装置を使用せずに空気を除湿できるようになる。したがって、ヒートポンプ22により収容空間12へ再び供給される空気は、 相対的に「低温乾燥空気」に該当する(ここで、「低温」とは、絶対的に温度が低いことを意味するのではなく、加熱された空気に該当するが、従来の加熱空気に比べて相対的に温度が低いという意味として使われる)。一実施例に係る衣類処理装置は、低温乾燥空気を供給することによって、衣類のリフレッシュまたは乾燥を行う場合に、高温により衣類に変形又は損傷などが生じることを防止できる。結局、本発明の一実施例に係る衣類処理装置においてヒートポンプ22により供給される空気は、従来の衣類処理装置の熱風に比べて温度は低いが、別途の除湿装置なしに除湿された空気を供給することになるので、衣類を容易に乾燥させてリフレッシュすることが可能になる。
【0036】
具体的に、機械室20の前端の上部には、収容空間12の空気が機械室20の内部へ流入する空気流入口21A(図5参照)が形成され、空気流入口21Aと蒸発器24、凝縮器28及び循環ファンを連結する流入ダクト29によって空気が流動する流路を形成するようになる。流入ダクト29により空気流入口21Aを通じて機械室20へ流入された空気は、ヒートポンプ22を通過しながら除湿及び加熱され、循環ファンにより排出ダクト33及び空気排出口21B(図1参照)を通じて再び収容空間12に供給される。一方、ヒートポンプ22において熱交換器の役割をする蒸発器24及び凝縮器28は、ハウジング23の内部に備えられることができ、ハウジング23は、流入ダクト29及び排出ダクト33に連結されて一つの空気が流動するダクトを形成できる。したがって、空気流入口21Aを通じて流入された空気は、流入ダクト29、ハウジング23及び排出ダクト33を経て循環し、再び収容空間12に供給されることができる。
【0037】
ここで、図示してはいないが、空気流入口21Aには、好ましくは、フィルタが備えられることができる。空気流入口21Aにフィルタが備えられることによって、収容空間12から機械室20へ流入される空気中に含まれ得る各種異物などをろ過して、新鮮な空気のみを収容空間12へ供給することが可能になる。
【0038】
一方、前述した衣類処理装置100では、水分供給ユニット30により収容空間12へスチームが供給され、水分供給ユニット30は、水分供給ライン36又は水分供給ノズル40を備える。ここで、水分供給ライン36及び/または水分供給ノズル40は、収容空間12へスチームを供給できるように収容空間12の一側に装着される。すなわち、水分供給ライン36は、水分発生装置32と一端が連結され、他端は収容空間12に連結され、水分供給ノズル40を備える場合に、水分供給ノズル40が水分供給ライン36の端部に備えられて収容空間12の一側に装着される。しかし、水分供給ノズル40は、収容空間12の一側に装着され、スチームを供給する場合には装着された位置でのみスチームを供給できる。すなわち、水分供給ノズル40が一旦装着されると、装着された位置でのみスチームを供給でき、スチームが供給される状態で水分供給ノズル40を移動させることが困難であった。このようなスチームが供給される位置的な制限は、衣類処理装置100の活用度を制限する要因として作用する。
【0039】
すなわち、衣類が収容空間12の内部に掛けられた状態でスチームを供給する場合だけでなく、衣類が収容空間12の外部に位置した場合、すなわち、収容空間12又はキャビネット10から所定距離離隔した位置でもスチームを供給する必要性があり得る。また、衣類処理装置の所定のコースを駆動するには時間が十分でないため、衣類を着用する前に短い間にスチームを供給してシワ、臭いなどを除去する必要があり得る。特に、衣類の局部的な部位、例えば、肘などのように一部にのみ汚れ物質が付着した場合には、衣類の全体にスチームを供給するよりは、汚れた部位にのみスチームを集中的に供給することが汚れ物質の除去に効果的である。
【0040】
上記のような場合には、収容空間12の一側に固定されてスチームを供給する構成ではなく、スチームが供給される状態で自由に移動できる構成を必要とする。以下では、図面を参照して詳細に説明する。
【0041】
図6は、他の実施例に係る衣類処理装置において水分噴射ユニット300を示した斜視図である。発明者は、図6が収容空間12の内部に備えられた水分噴射ユニットのみを示したことを明らかにする。
【0042】
図6を参照すると、水分噴射ユニット300は、キャビネット10の一側に所定距離移動可能に備えられ、移動により水分供給ユニット30に選択的に連結されることができる。すなわち、前述した水分供給ユニット30によるスチーム供給で十分な場合には、水分噴射ユニット300は水分供給ユニット30に連結されない。例えば、衣類の一部にのみスチームを集中的に供給する必要性がある場合には、水分噴射ユニット300は水分供給ユニット30に結合される。
【0043】
具体的に、水分噴射ユニット300は、収容空間12の一側に所定距離移動可能に備えられ、水分供給ユニット30と選択的に連結されることができる。そのために、水分噴射ユニット300は、収容空間12の一側に所定距離移動可能に備えられるハウジング310を備えることができる。ハウジング310は、上部が開口され、内部に収納空間312を有するように備えられることができる。開口された上部はカバー320により開閉可能である。また、収納空間312には、後述する水分供給ガン370及び/または水分供給ホース360が収納されることができる。
【0044】
ハウジング310は、収容空間12内において水分供給ユニット30と結合されない第1位置と、水分供給ユニット30と結合されてスチームが供給され得る第2位置との間を移動可能に備えられることができる。図6に示されたように、ハウジング310は、収容空間12のベースに隣接して移動可能なように備えられることができる。これは、収容空間12に衣類を掛けられる空間を確保するためであり、さらに、収容空間12のベースに備えられた水分供給ノズル40と容易に連結されるようにするためである。
【0045】
一方、ハウジング310の移動のために、収容空間12はハウジング310の移動をガイドするガイド部を備えることができる。ガイド部は、図6に示されたように、収容空間12を形成する両内側壁に備えられる一対のガイドレール330を備えることができる。ガイドレール330は、収容空間12のベースに隣接して内側壁に固定されることができ、ハウジング310の移動を案内する溝332が形成されることができる。また、ハウジング310は、ガイドレール330の溝332に挿入される突出部(図示せず)を備えることができる。したがって、ハウジング310は、突出部がガイドレール330の溝332に沿って移動できる軌跡内で移動可能に備えられる。さらに、ガイド部は、ハウジング310を支持するベース部313をさらに備えることができる。ベース部313は、ハウジング310の下部に備えられ、ハウジング310を支持しながらハウジング310の移動をガイドする役割をする。そのために、ベース部313は、図6に示されたように、両端部がキャビネット10の内壁に連結されることができ、好ましくは、前述したガイドレール330に連結されることができる。
【0046】
ハウジング310がガイドレール330に沿って移動しない状態は、水分供給ユニット30と結合しない第1位置に位置した状態(図11参照)であり、図6のように、ハウジング310がガイドレール330に沿って後方へ移動すれば、ハウジング310が水分供給ユニット30の水分供給ノズル40の上部に位置して、水分供給ユニット30と連結されることができる第2位置に位置するようになる。
【0047】
一方、水分噴射ユニット300は、ハウジング310に備えられ、水分供給ユニット30に選択的に連結される結合部380(図7参照)を備えることができる。結合部380は、ハウジング310の下部に備えられ、水分供給ユニット30の水分供給ライン36の端部、または水分供給ノズル40を備える場合には水分供給ノズル40に連結されてスチームの供給を受けるようになる。
【0048】
すなわち、結合部380が水分供給ノズル40の端部に連結されて水分供給ノズル40を通じて供給されるスチームは、結合部380を通じて、後述する水分供給ガン370へ供給される。結合部380は、水分供給ノズル40から供給されるスチームの伝達を受けることができるように、水分供給ノズル40を覆う形態で備えられることができる。例えば、水分供給ノズル40のスチームが供給される前面部を覆う形態に備えられることができる。
【0049】
一方、結合部380は、ハウジング310の移動及び/または動作により水分供給ユニット30に連結されることができる。すなわち、結合部380を水分供給ユニット30に連結するために使用者が結合部380自体を移動させるのではなく、他の構成要素、例えば、ハウジング310の動作又は移動により結合部380が移動して水分供給ユニット30に連結される。このように、結合部380がハウジング310の動作と連動して水分供給ユニット30に連結されると、使用者は、結合部及びその他の構成要素をいちいち移動させる必要がなく、ハウジング310の操作により便利に結合部380を水分供給ユニット30に連結できる。
【0050】
本実施例において結合部380は、ハウジング310の二回にわたる移動及び動作により水分供給ユニット30に連結されることができる。すなわち、ハウジング310が第2位置に移動すると、水分供給ノズル40に連結され得るように結合部380が水分供給ノズル40の上部に位置するようになる(第1の移動及び動作)。次いで、使用者がハウジング310のカバー320を開放すると(第2の移動及び動作)、カバー320の開放と連動して結合部380が水分供給ユニット30に連結される。したがって、水分噴射ユニット300は、カバー320の開放と連動して結合部380を水分供給ユニット30、具体的には水分供給ノズル40に結合させる連結ユニット341を備えることができる。
【0051】
図6に示されたように、連結ユニット341は多数個のリンク部からなることができる。すなわち、連結ユニット341は、カバー320と結合部380を互いに連結し、カバー320の開放動作により結合部380を水分供給ノズル40に結合させ、カバー320の閉鎖動作により結合部380を水分供給ノズル40から分離する。連結ユニット341は、第1リンクユニット340と第2リンクユニット350を備え、第1リンクユニット340と第2リンクユニット350は互いに対称な構造を有することができる。以下、図面を参照して、リンクユニットの構造についてより詳細に説明する。
【0052】
図7は、カバー320が閉じた状態である場合に、第1リンクユニット340及びフレーム314を示し、図8は、カバー320が開放された状態である場合に、第1リンクユニット340及びフレーム314を示す。以下では、第1リンクユニット340について詳細に説明し、第2リンクユニット350の構成は第1リンクユニットと類似しているので省略する。
【0053】
具体的に、ハウジング310は、前述した第1リンクユニット340と第2リンクユニット350とが連結されるフレーム314を備えることができる。フレーム314は、ハウジング310の内側に備えられる。フレーム314は、ハウジング310と一体に形成されることができる。本実施例によれば、フレーム314は、ハウジング310の下部面に備えられることができる。フレーム314は、ハウジング310の下部面から上部へ突出したポスト315、及びポスト315の一端に備えられる延長部317を含むことができる。延長部317は、ポスト315と垂直になるように備えられることができ、延長部317には、以下説明される第1開口部316が形成されることができる。そして、延長部317とポスト315の結合部位にはスチーム供給ホース360が収容される凹部319が備えられる。すなわち、スチーム供給ホースは、延長部の底面とポストの一側面との間に収容される。
【0054】
第1リンクユニット340は、カバー320とフレーム314にそれぞれ回動可能に連結される第1リンク部342を備える。第1リンク部342は、カバー320に備えられた回動連結部322にその一端が回動可能に連結され、他端はフレーム314の一側に回動可能に連結される。第1リンクユニット340は、カバー320とフレーム314に連結される第2リンク部344をさらに備えることができる。第2リンク部344は、その一端がカバー320の回動連結部322に回動可能に連結され、他端がフレーム314の第1開口部316に沿って移動可能に備えられる。第1開口部316は、長方形のスロット状であってもよい。カバー320の開放及び閉鎖動作により、第2リンク部344の他端はフレーム314の第2開口部318に沿って移動するようになる。また、第1リンクユニット340は、フレーム314と結合部380にそれぞれ連結される第3リンク部346を備えることができる。ここで、第3リンク部346は、一端がフレーム314の第1開口部316に沿って移動可能に備えられ、他端は結合部380に連結される。さらに、第3リンク部346と第2リンク部344は、フレーム314の第1開口部316を通じて互いに連結される。結局、カバー320の開放及び閉鎖動作により、第2リンク部344の他端及び第3リンク部346の一端がフレーム314の第1開口部316に沿って移動するようになる。カバー320の動作と連動する第1リンクユニット340の動作を説明すると、次の通りである。
【0055】
図7のように、カバー320が閉じた状態である場合に、第1リンク部342と第2リンク部344は回動連結部322を中心として互いに反対方向に位置するようになる。すなわち、第1リンク部342の他端は、フレーム314に、回動可能であるが移動しない状態で連結されるので、第1リンク部342は、カバー320の閉鎖により矢印Aに沿って第1開口部316に向かって回動するようになる。また、第2リンク部344は、カバー320が閉じられることによって、その他端がフレーム314の第1開口部316に沿って移動して矢印Bに沿って回動するようになる。結局、第1リンク部342と第2リンク部344は互いに反対方向に広がった状態になる。
【0056】
一方、第3リンク部346は、その一端が第2リンク部344の他端と連結されるので、第3リンク部346の一端も第1開口部316に沿って移動するようになる。この場合、第3リンク部346の一端と第2リンク部344の他端とが互いに回動可能に連結されるので、仮に、他の構成要素がなければ、第3リンク部346の他端(結合部380が連結された端部)は、第1開口部316に対して垂直に下方に垂れ下がった状態を維持することになる。第3リンク部346がこのような状態を維持するようになると、カバー320が閉じた状態で、第3リンク部346の他端に連結された結合部380がハウジング310の内部に収納されずに外部に位置することになるため、美観上よくないだけでなく空間を多く占めることになる。したがって、フレーム314は、第3リンク部346の動きをガイドする第2開口部318をさらに備えることができ、第3リンク部346は、第2開口部318に対応する突出部347を備えることができる。第2開口部318は、図面には第1開口部316と互いに連通するように構成されているが、これに限定されるものではない。例えば、第1開口部316と第2開口部318が互いに連通せずに別々に備えられてもよいのは勿論である。図7に示されたように、カバー320が閉じられる場合に、第3リンク部346は、突出部347が第2開口部318に沿って移動するようになるので矢印Cに沿って回動し、これによって結合部380がハウジング310の内部に収納される。
【0057】
一方、図8は、カバー320が開放された状態を示す。
【0058】
図8を参照すると、第1リンク部342は両端部がカバー320及びフレーム314に連結された状態であるので、カバー320の開放により、第1リンク部342の一端がフレーム314から上部に向かって回動するようになる。一方、第2リンク部344も一端がカバー320に連結されているので、カバー320の開放により、一端は上部に向かって移動し、第2リンク部344の他端は第1開口部316に沿って移動する。結局、第2リンク部344は、ほぼフレーム314の上部に向かって第1開口部316に対して垂直方向に移動する。
【0059】
また、第3リンク部346は、第2リンク部344の移動に連動して、一端が第1開口部316に沿って移動するようになる。また、第3リンク部346が移動する場合に、突出部347は第2開口部318に沿って移動するので、結局、第3リンク部346は矢印D方向に回動し、ほぼフレーム314の下部に向かって第1開口部316に対して垂直方向に移動する。この場合、第3リンク部346の他端に連結された結合部380は、フレーム314の下部に向かうようになり、ハウジング310の下部に備えられた開口部311を通じて延びて水分供給ノズル40に連結される。
【0060】
一方、図6を再び参照すると、水分噴射ユニット300は、結合部380と連結され、結合部380から供給されるスチームを衣類に向かって供給できる水分供給ガン370をさらに備えることができる。具体的に、水分供給ガン370は、水分供給ホース360により結合部と連結されることができる。水分供給ホース360は、適切に所定の長さに作製することができる。また、使用者が水分供給ガン370を握ってスチームを供給する場合に、より容易に操作できるように、水分供給ホース360はフレキシブル(flexible)な材質で作製することができる。
【0061】
前述した水分供給ガン370と水分供給ホース360は、ハウジング310の収納空間312に収納されることができる。水分供給ガン370と水分供給ホース360がキャビネット10の一側に備えられる場合に、保管が容易でないだけでなく、美観上よくない。したがって、ハウジング310の内部に収納空間312を備え、水分供給ホース360と水分供給ガン370を収納することが好ましい。一方、ハウジング310の内部には、水分供給ホース360及び水分供給ガン370を収納する場合に、水分供給ホース360を固定できるホース固定部362と水分供給ガン370を固定できる供給ガン固定部372とを備えることができる。すなわち、水分噴射ユニット300を使用しない場合に、使用者は、水分供給ホース360をホース固定部362に沿って配置し、さらに、水分供給ガン370も供給ガン固定部372に固定して、ハウジング310の内部を片付けることができる。一方、水分供給ホース360をハウジング310の内部に配置する場合にフレーム314との干渉を防止するために、フレーム314には凹部319を備えることができる。以下では、スチームを供給するための水分供給ガン370について説明する。
【0062】
図9は、水分供給ガン370を正面から見た正面図であり、図10は、水分供給ガン370を側面から見た側面図である。
【0063】
図9及び図10を参照すると、水分供給ガン370は、水分供給ホース360と連結されるボディ部372、及びボディ部372の端部に備えられ、スチームを供給する供給部374を備えることができる。供給部374は、ボディ部372と一体に形成してもよいが、作製の容易性のために図面のように別々に備えられてもよい。供給部374の前面には、スチームが供給される多数個のスチーム供給ホールが備えられたスチーム供給領域376を備えることができる。また、供給部374の前面には、衣類に付着した毛羽などのような異物を除去できる異物除去部375を備えることができる。
【0064】
供給部374の前面においてスチーム供給領域376と異物除去部375は、図10に示されたように、所定の角度をなすように備えられることができる。供給部374の前面が平たく形成されてスチーム供給領域376及び異物除去部375が全て備えられれば、異物除去部375を衣類に密着して異物を除去する場合に、スチーム供給領域376も同様に衣類に密着される。このように、スチーム供給領域376が衣類に密着してスチームが供給されれば、比較的高温のスチームが衣類に直接的に供給され、むしろ衣類が濡れてしまうことがある。したがって、供給部374の前面は、所定の角度をなす2個の領域に区分し、それぞれスチーム供給領域376と異物除去部375を備える。図10のような場合に、異物除去部375が衣類に密着しても、スチーム供給領域376は衣類に密着せずに衣類と所定間隔を維持できるようになる。
【0065】
一方、使用者が水分供給ガン370を使用する場合に、使用者の手などがスチームに直接的に露出することを防止するために保護部378をさらに備えることができる。保護部378は、図10に示されたように、供給部374の下部から延びてボディ部372の少なくとも一部を覆うように備えられ、使用者の手などが挿入される空間を確保するために、ボディ部372と所定の間隔を形成するように備えられることができる。
【0066】
一方、上記では、水分供給ユニット30の水分発生装置32から供給されるスチームを水分噴射ユニット300により供給する場合について説明した。しかし、上記のような構成において水分発生装置32のヒータを駆動してスチームを生成する場合は多様に設定されることができる。
【0067】
例えば、衣類処理装置100の所定の部位、例えば、ドア14の前面部にコントロールパネル(図示せず)を備え、コントロールパネルにスチームが供給される少なくとも一つのコースを備えることができる。使用者は、コントロールパネルを操作して、スチームが供給されるコースを選択して衣類処理装置を駆動させ、水分噴射ユニット300を通じてスチームを供給できる。
【0068】
更に他の場合には、前述した水分供給ガン370に所定の操作部379を備えることができる。この場合、操作部379は、例えば、スチーム供給ボタン及びスチーム供給中止ボタンなどを備えることができ、衣類処理装置の制御部と有線又は無線で命令又は情報を送受信することができる。したがって、使用者が水分供給ガン370を引き出して水分供給ガン370の操作部379を操作すると、操作部379は制御部に命令を送信して水分発生装置32を駆動し、スチームを水分噴射ユニット300に供給できる。この場合には、衣類処理装置100のコントロールパネルの操作なしに、水分供給ガン370の操作により直ちにスチームを供給できるという長所がある。
【0069】
以下では、上記のような構成を有する水分噴射ユニット300の駆動について図面を参照して説明する。
【0070】
図11乃至図16は、水分噴射ユニット300の動作を示す図である。図11は、水分噴射ユニット300のハウジング310が第1位置に置かれた状態を示す一部斜視図で、図12は、図11の側面図である。図13は、水分噴射ユニット300のハウジング310が第2位置に置かれた状態を示す一部斜視図で、図14は、図13の側面図である。図15は、カバー320が開放され、結合部380が水分供給ノズル40に連結された状態を示す斜視図で、図16は、図15の側面図である。
【0071】
図11及び図12を参照すると、使用者が、水分供給ユニット30によるスチーム供給で十分な場合には、水分噴射ユニット300を第1位置から移動させない。したがって、水分噴射ユニット300は、第1位置に置かれ、ハウジング310は、水分供給ノズル40の上部から所定距離離隔した状態を維持する。
【0072】
次に、使用者が、水分噴射ユニット300によりスチームを供給しようとする場合に、使用者は、図13のように、ガイドレール330に沿ってハウジング310を押してハウジング310が第2位置に置かれるようにする。この場合、ハウジング310は、図14のように後方へ押されて、ハウジング310の下部の開放された開口部311が水分供給ノズル40の上部に位置するようになる。
【0073】
次に、使用者は、図15及び図16のように、ハウジング310のカバー320を開放し、カバー320の開放動作と連動して連結ユニット341によって結合部380がハウジング310の下部に移動して水分供給ノズル40と連結される。使用者は、ハウジング310の内部から水分供給ガン370及び水分供給ホース360を取り出してスチームを供給しようとする部位にスチームを集中的に供給することができる。
【符号の説明】
【0074】
10 キャビネット
30 水分供給ユニット
300 水分噴射ユニット
【技術分野】
【0001】
本発明は、衣類処理装置に係り、より詳細には、洗濯物の洗濯及び/または乾燥を行う衣類処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、衣類処理装置は、洗濯を行う洗濯機、乾燥を行う乾燥機、及び乾燥と洗濯を行うことができる乾燥兼用洗濯機を含む。また、乾燥機は、衣類を収容する空間によってドラム型乾燥機とキャビネット型乾燥機とに大別できる。ドラム型乾燥機は、衣類を収容する空間、すなわち、ドラムが回転するタイプであり、キャビネット型乾燥機は、衣類を収容する空間が動かない状態を維持することになる。このようなキャビネット型乾燥機と関連して韓国特許出願第10−2007−0018389号(発明の名称:乾燥機及びその制御方法)が存在する。
【0003】
図17を参照して従来技術を説明すると、被乾燥物を収容するキャビネット10と、被乾燥物を乾燥させるために、キャビネットに供給される相対的に低温の空気を生成する低温空気発生ユニット(図示せず)と、低温空気発生ユニットから発生された相対的低温空気をキャビネットに供給する流路(図示せず)と、を含む乾燥機を提供する。また、ドラム型乾燥機とは異なり、キャビネットに衣類が固定された状態で収容される。キャビネットの内部には、衣類を掛ける衣服ハンガーが支持される支持要素5が備えられることが好ましい。
【0004】
しかし、上記のような従来の衣類処理装置は、衣類のシワ、臭いを除去するための構成要素を備えていない。さらに、衣類の局部的な部分が汚れた場合にこれを解決するのが困難であった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、衣類のシワ及び/または臭いなどを除去できる手段を提供することを目的とする。特に、本発明に係る衣類処理装置は、衣類の局部的な部分のみが汚れた場合に、汚れた部位に集中的に高温の水分を提供して汚れを除去できる手段を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る衣類処理装置は、衣類が収容される収容空間を備えるキャビネットと、前記収容空間へ選択的にスチームを供給する水分供給ユニットと、前記水分供給ユニットに選択的に連結されるように、前記キャビネットの一側に移動可能なように備えられ、前記水分供給ユニットから供給されるスチームを前記衣類に向かって供給できる水分噴射ユニットと、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明は、前述したように、相対的に高温の水分を供給する場合に、水分を供給する供給部が衣類処理装置の内部に固定されるのではなく、水分が供給される状態で自由に移動できるという点に特徴がある。したがって、衣類の肘などのように局部的な部分にのみ汚れが発生した場合に、供給部を移動して、肘のように汚れが発生した部位にのみ集中的に高温の水分を供給できるという長所がある。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】一実施例に係る衣類処理装置の正面図である。
【図2】他の実施例に係る衣類処理装置の正面図である。
【図3】図2による衣類処理装置のムービングハンガーの構成を示す斜視図である。
【図4】図3の分解斜視図である。
【図5】衣類処理装置の機械室の内部構成を示す斜視図である。
【図6】衣類処理装置の水分噴射ユニットの構成を示す斜視図である。
【図7】図6における連結ユニットの構成を詳細に示す側面図である。
【図8】図6における連結ユニットの構成を詳細に示す側面図である。
【図9】水分供給ガンを示す正面図である。
【図10】水分供給ガンを示す側面図である。
【図11】水分噴射ユニットの動きを示す図である。
【図12】水分噴射ユニットの動きを示す図である。
【図13】水分噴射ユニットの動きを示す図である。
【図14】水分噴射ユニットの動きを示す図である。
【図15】水分噴射ユニットの動きを示す図である。
【図16】水分噴射ユニットの動きを示す図である。
【図17】従来の衣類処理装置を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付の図面を参照して、本発明の多様な実施例を詳細に説明する。
【0010】
図1は、一実施例に係る衣類処理装置においてドア14が開放された状態を示す正面図である。
【0011】
本明細書では、衣類処理装置として、衣類をリフレッシュ(refresh)しながら熱風を供給するリフレッシャ(refresher)について説明するが、これに限定されず、後述するヒートポンプを備えることができるその他の装置にも本発明の思想を適用することができる。ここで、リフレッシュとは、衣類に向けて空気(air)、熱風(heated air)、水分(water)、ミスト(mist)、スチーム(steam)などを提供して、衣類のシワ除去(removing wrinkles)、脱臭(deodorizing)、殺菌(sanitizing)、静電気除去(preventing static electricity)または加熱(warming)などを行う工程を意味することができる。また、本明細書において言及する衣類には、服(clothes)、衣服(apparel)だけでなく、履物、靴下、手袋、帽子、襟巻きなどのように人が着用できる対象と共に、人形、タオル、布団のように人が使用する対象を含み、洗濯を行うことができる全ての対象物を含む。
【0012】
図1を参照すると、一実施例に係る衣類処理装置100は、内部に衣類を収容する収容空間12が形成されたキャビネット10を備える。キャビネット10は、衣類を収容し、外観を形成する。衣類処理装置100は、収容空間12へ選択的に水分、ミストまたはスチーム(以下、総称して「スチーム」という)を噴射する水分供給ユニット30(図5参照)を備える。また、衣類処理装置100は、収容空間12へ空気又は熱風を供給する空気供給装置22(図5参照)を備えることができる。また、前述した水分供給ユニット30と空気供給装置22を制御するために制御部(図示せず)を備えることができる。
【0013】
キャビネット10は、後述する各種構成要素を備え、内部に衣類が収容される収容空間12を備える。収容空間12は、ドア14により選択的に外部と連通する。また、収容空間12は、衣類を掛けて置くことができる各種支持台16などを備える。支持台16は、衣類が動きなしに静的な状態または固定された状態を維持するように備えられることができる。一方、支持台は、後述のように、空気、熱風またはスチームなどを供給する場合に、衣類に所定の動きを加えるように構成されることができ、以下、図2及び図3を参照して説明する。
【0014】
図2は、本発明の他の実施例に係る衣類処理装置の正面図である。前述した図1の実施例と比較して、衣類が掛けられ、衣類に所定の動きを加えるムービングハンガー(moving hanger)を備えるという点で差がある。以下、差異点を中心として説明する。
【0015】
図2を参照すると、衣類は、収容空間12内に備えられるムービングハンガー50に掛けられる。ムービングハンガー50は、衣類に所定の動きを加えることができるように構成される。衣類に空気、熱風またはスチームなどを供給する場合、衣類に所定の動きが加えられると、衣類のリフレッシュ効果が上昇する。
【0016】
図3は、ムービングハンガー50の構成を示す斜視図で、図4は、ムービングハンガー50の分解斜視図である。
【0017】
図3及び図4を参照すると、ムービングハンガー50は、衣服ハンガー200に掛けられた衣類を支持するためのハンガーバー250と、ハンガーバー250の両端を支持する支持部280とを含む。ハンガーバー250には、衣服ハンガー200が掛けられる場合に位置を固定する溝251が多数備えられる。支持部280は、ムービングハンガーフレーム213に連結されて支持され、ムービングハンガーフレーム213は、キャビネット10の内部の天井の上側に備えられて、外部から見えないように備えられる。ハンガーバー250の両端部には支持部リブ254が備えられ、支持部リブ254が支持部280の端部を覆いながら連結される。
【0018】
したがって、一実施例に係る衣類処理装置は、収納される衣類が衣服ハンガーに掛けられた状態にあるので、リフレッシュは勿論であり、衣類の乾燥効率においても従来の衣類処理装置に比べて格段に優れた効果を期待できる。
【0019】
一方、ムービングハンガー50は、モータ230と、モータ230から提供される回転運動をハンガーバー250の水平方向の直線運動に変換するための動力変換部260と、モータ230から提供される動力を動力変換部260に伝達する動力伝達部240と、を含む。
【0020】
動力伝達部240は、モータ230に備えられる主動プーリ241と、主動プーリ241とベルト243で連結される従動プーリ242と、従動プーリ242の中心に結合する回転軸244と、を含むように備えられることができる。回転軸244は、ムービングハンガーフレーム213に備えられるベアリングハウジング270の内部に回転可能に備えられる。
【0021】
ハンガーバー250は、その長手方向と直交するスロット252をさらに含むように備えられることが好ましい。具体的に、ハンガーバー250の上部にスロットハウジング253を備え、スロットハウジング253の略中央部にスロット252を備える。また、動力変換部260は、スロット252に挿入されるスロット挿入部263、回転軸244に結合する軸結合部261、及びスロット挿入部263と軸結合部261とを連結させる回転アーム262を含むように備えられることができる。動力変換部260は、外部から見えないようにカバー214により覆われ、カバー214は、ムービングハンガーフレーム213とスロットハウジング253との間に備えられる。
【0022】
上記のような構成において、モータ230が回転すると従動プーリ242が回転するようになるので、従動プーリ242に結合された回転軸244も回転し、スロット挿入部263は、所定の直径を有する円運動をする。
【0023】
一方、ハンガーバー250に備えられたスロット252は、ハンガーバー250の長手方向と直交するように備えられ、さらに、その長さがスロット挿入部263の回転軌跡の直径よりも長いように備えられる。よって、スロット252は、スロット挿入部263が円運動をしても、水平方向に直線運動をする。したがって、スロット252に結合されたハンガーバー250は水平方向に直線運動をする。
【0024】
一方、キャビネット10には、空気供給装置22及び水分供給ユニット30が収容される機械室20が備えられる。機械室20は、好ましくは、収容空間12の下に位置し、内部に空気供給装置22及び水分供給ユニット30の水分発生装置32などが位置する。このように、機械室20が収容空間12の下方に位置する理由は、収容空間12に供給される熱風及びスチームなどは上昇しようとする性質を有するので、機械室20が下部に位置し、上部に向かって熱風及びスチームを供給することが好ましいためである。
【0025】
図5は、機械室20の内部の構成を概略的に示す斜視図である。機械室20の内部構成を示すために、便宜上、図5においてキャビネット10は、その骨格を形成するフレーム11のみを示した。また、図5では、説明の便宜のために、空気供給装置22、水分供給ユニット30を含んだ主要構成要素のみを示し、主要構成要素を連結する配管ラインは示していない。
【0026】
図5を参照すると、機械室20は、収容空間12へスチームを選択的に供給する水分供給ユニット30を備えている。
【0027】
水分供給ユニット30は、水を加熱してスチームを発生させる水分発生装置32、及び水分発生装置32から生成されたスチームを収容空間12に案内する水分供給ライン36を備えることができる。さらに、水分供給ユニット30は、水分供給ライン36の端部にスチームを供給する水分供給ノズル40をさらに備えることができる。
【0028】
水分発生装置32は、内部に水を加熱するヒータ(図示せず)を備えることにより、水を加熱してスチームを生成して収容空間12へ供給する。水分発生装置32へ水を供給する水供給源としては、外部の蛇口などを使用したり、または機械室20の一側に提供される水供給タンク(図示せず)を使用したりしてもよい。
【0029】
水供給タンクは、好ましくは、機械室20の一側に着脱自在に設置されるドアモジュール60に備えられることができ、水供給タンクは、ドアモジュール60に着脱自在に備えられることができる。したがって、使用者が水供給タンクを機械室20から分離して水を満たし、再び設置することが可能になる。
【0030】
水分発生装置32から生成されたスチームは、水分供給ライン36を介して収容空間12へ供給される。水分供給ノズル40を備える場合には、水分供給ノズル40を通じて方向性を有するようにスチームを収容空間12へ供給することができる。この場合、水分供給ライン36に沿ってスチームが移動する途中にスチームの温度が下がったり、またはスチームが凝縮したりすることを防止するために、水分供給ライン36の長さは短いほど好ましい。したがって、機械室20が収容空間12の下方に位置する場合に、水分供給ノズル40は機械室20の上部、すなわち、収容空間12の下部を通じてスチームを供給することが好ましい。
【0031】
また、機械室20の背面部には循環ファン(図示せず)を備えることができる。循環ファンは、機械室20の外部の空気を機械室20の内部へ供給することによって、前述したヒートポンプ22及び水分供給ユニット30が駆動されて機械室20の内部の温度が過度に上昇することを防止する。
【0032】
一方、機械室20の内部には、収容空間12へ空気または熱風を供給する空気供給装置22が位置する。
【0033】
一実施例に係る衣類処理装置において、ヒートポンプが空気供給装置の役割をする。すなわち、ヒートポンプ22は、冷媒が循環する蒸発器24、圧縮機26、凝縮器28及び膨張弁(図示せず)を備え、これによって空気を除湿し、加熱するようになる。
【0034】
すなわち、蒸発器24で冷媒が蒸発しながら周辺空気の潜熱を吸収することによって、空気を冷却させて空気中の水分を凝縮させて除去するようになる。また、圧縮機26を経て凝縮器28で冷媒が凝縮される場合に周辺空気に向けて潜熱を放出することによって、周辺空気を加熱するようになる。したがって、蒸発器24と凝縮器28が熱交換器の機能をすることになり、機械室20に流入した空気は、蒸発器24と凝縮器28を経て除湿及び加熱されて収容空間12へ供給される。
【0035】
このように、ヒートポンプ22により加熱された空気は、従来の電気式ヒータなどを使用して加熱した空気に比べて、温度は多少低いことがあるが、別途の除湿装置を使用せずに空気を除湿できるようになる。したがって、ヒートポンプ22により収容空間12へ再び供給される空気は、 相対的に「低温乾燥空気」に該当する(ここで、「低温」とは、絶対的に温度が低いことを意味するのではなく、加熱された空気に該当するが、従来の加熱空気に比べて相対的に温度が低いという意味として使われる)。一実施例に係る衣類処理装置は、低温乾燥空気を供給することによって、衣類のリフレッシュまたは乾燥を行う場合に、高温により衣類に変形又は損傷などが生じることを防止できる。結局、本発明の一実施例に係る衣類処理装置においてヒートポンプ22により供給される空気は、従来の衣類処理装置の熱風に比べて温度は低いが、別途の除湿装置なしに除湿された空気を供給することになるので、衣類を容易に乾燥させてリフレッシュすることが可能になる。
【0036】
具体的に、機械室20の前端の上部には、収容空間12の空気が機械室20の内部へ流入する空気流入口21A(図5参照)が形成され、空気流入口21Aと蒸発器24、凝縮器28及び循環ファンを連結する流入ダクト29によって空気が流動する流路を形成するようになる。流入ダクト29により空気流入口21Aを通じて機械室20へ流入された空気は、ヒートポンプ22を通過しながら除湿及び加熱され、循環ファンにより排出ダクト33及び空気排出口21B(図1参照)を通じて再び収容空間12に供給される。一方、ヒートポンプ22において熱交換器の役割をする蒸発器24及び凝縮器28は、ハウジング23の内部に備えられることができ、ハウジング23は、流入ダクト29及び排出ダクト33に連結されて一つの空気が流動するダクトを形成できる。したがって、空気流入口21Aを通じて流入された空気は、流入ダクト29、ハウジング23及び排出ダクト33を経て循環し、再び収容空間12に供給されることができる。
【0037】
ここで、図示してはいないが、空気流入口21Aには、好ましくは、フィルタが備えられることができる。空気流入口21Aにフィルタが備えられることによって、収容空間12から機械室20へ流入される空気中に含まれ得る各種異物などをろ過して、新鮮な空気のみを収容空間12へ供給することが可能になる。
【0038】
一方、前述した衣類処理装置100では、水分供給ユニット30により収容空間12へスチームが供給され、水分供給ユニット30は、水分供給ライン36又は水分供給ノズル40を備える。ここで、水分供給ライン36及び/または水分供給ノズル40は、収容空間12へスチームを供給できるように収容空間12の一側に装着される。すなわち、水分供給ライン36は、水分発生装置32と一端が連結され、他端は収容空間12に連結され、水分供給ノズル40を備える場合に、水分供給ノズル40が水分供給ライン36の端部に備えられて収容空間12の一側に装着される。しかし、水分供給ノズル40は、収容空間12の一側に装着され、スチームを供給する場合には装着された位置でのみスチームを供給できる。すなわち、水分供給ノズル40が一旦装着されると、装着された位置でのみスチームを供給でき、スチームが供給される状態で水分供給ノズル40を移動させることが困難であった。このようなスチームが供給される位置的な制限は、衣類処理装置100の活用度を制限する要因として作用する。
【0039】
すなわち、衣類が収容空間12の内部に掛けられた状態でスチームを供給する場合だけでなく、衣類が収容空間12の外部に位置した場合、すなわち、収容空間12又はキャビネット10から所定距離離隔した位置でもスチームを供給する必要性があり得る。また、衣類処理装置の所定のコースを駆動するには時間が十分でないため、衣類を着用する前に短い間にスチームを供給してシワ、臭いなどを除去する必要があり得る。特に、衣類の局部的な部位、例えば、肘などのように一部にのみ汚れ物質が付着した場合には、衣類の全体にスチームを供給するよりは、汚れた部位にのみスチームを集中的に供給することが汚れ物質の除去に効果的である。
【0040】
上記のような場合には、収容空間12の一側に固定されてスチームを供給する構成ではなく、スチームが供給される状態で自由に移動できる構成を必要とする。以下では、図面を参照して詳細に説明する。
【0041】
図6は、他の実施例に係る衣類処理装置において水分噴射ユニット300を示した斜視図である。発明者は、図6が収容空間12の内部に備えられた水分噴射ユニットのみを示したことを明らかにする。
【0042】
図6を参照すると、水分噴射ユニット300は、キャビネット10の一側に所定距離移動可能に備えられ、移動により水分供給ユニット30に選択的に連結されることができる。すなわち、前述した水分供給ユニット30によるスチーム供給で十分な場合には、水分噴射ユニット300は水分供給ユニット30に連結されない。例えば、衣類の一部にのみスチームを集中的に供給する必要性がある場合には、水分噴射ユニット300は水分供給ユニット30に結合される。
【0043】
具体的に、水分噴射ユニット300は、収容空間12の一側に所定距離移動可能に備えられ、水分供給ユニット30と選択的に連結されることができる。そのために、水分噴射ユニット300は、収容空間12の一側に所定距離移動可能に備えられるハウジング310を備えることができる。ハウジング310は、上部が開口され、内部に収納空間312を有するように備えられることができる。開口された上部はカバー320により開閉可能である。また、収納空間312には、後述する水分供給ガン370及び/または水分供給ホース360が収納されることができる。
【0044】
ハウジング310は、収容空間12内において水分供給ユニット30と結合されない第1位置と、水分供給ユニット30と結合されてスチームが供給され得る第2位置との間を移動可能に備えられることができる。図6に示されたように、ハウジング310は、収容空間12のベースに隣接して移動可能なように備えられることができる。これは、収容空間12に衣類を掛けられる空間を確保するためであり、さらに、収容空間12のベースに備えられた水分供給ノズル40と容易に連結されるようにするためである。
【0045】
一方、ハウジング310の移動のために、収容空間12はハウジング310の移動をガイドするガイド部を備えることができる。ガイド部は、図6に示されたように、収容空間12を形成する両内側壁に備えられる一対のガイドレール330を備えることができる。ガイドレール330は、収容空間12のベースに隣接して内側壁に固定されることができ、ハウジング310の移動を案内する溝332が形成されることができる。また、ハウジング310は、ガイドレール330の溝332に挿入される突出部(図示せず)を備えることができる。したがって、ハウジング310は、突出部がガイドレール330の溝332に沿って移動できる軌跡内で移動可能に備えられる。さらに、ガイド部は、ハウジング310を支持するベース部313をさらに備えることができる。ベース部313は、ハウジング310の下部に備えられ、ハウジング310を支持しながらハウジング310の移動をガイドする役割をする。そのために、ベース部313は、図6に示されたように、両端部がキャビネット10の内壁に連結されることができ、好ましくは、前述したガイドレール330に連結されることができる。
【0046】
ハウジング310がガイドレール330に沿って移動しない状態は、水分供給ユニット30と結合しない第1位置に位置した状態(図11参照)であり、図6のように、ハウジング310がガイドレール330に沿って後方へ移動すれば、ハウジング310が水分供給ユニット30の水分供給ノズル40の上部に位置して、水分供給ユニット30と連結されることができる第2位置に位置するようになる。
【0047】
一方、水分噴射ユニット300は、ハウジング310に備えられ、水分供給ユニット30に選択的に連結される結合部380(図7参照)を備えることができる。結合部380は、ハウジング310の下部に備えられ、水分供給ユニット30の水分供給ライン36の端部、または水分供給ノズル40を備える場合には水分供給ノズル40に連結されてスチームの供給を受けるようになる。
【0048】
すなわち、結合部380が水分供給ノズル40の端部に連結されて水分供給ノズル40を通じて供給されるスチームは、結合部380を通じて、後述する水分供給ガン370へ供給される。結合部380は、水分供給ノズル40から供給されるスチームの伝達を受けることができるように、水分供給ノズル40を覆う形態で備えられることができる。例えば、水分供給ノズル40のスチームが供給される前面部を覆う形態に備えられることができる。
【0049】
一方、結合部380は、ハウジング310の移動及び/または動作により水分供給ユニット30に連結されることができる。すなわち、結合部380を水分供給ユニット30に連結するために使用者が結合部380自体を移動させるのではなく、他の構成要素、例えば、ハウジング310の動作又は移動により結合部380が移動して水分供給ユニット30に連結される。このように、結合部380がハウジング310の動作と連動して水分供給ユニット30に連結されると、使用者は、結合部及びその他の構成要素をいちいち移動させる必要がなく、ハウジング310の操作により便利に結合部380を水分供給ユニット30に連結できる。
【0050】
本実施例において結合部380は、ハウジング310の二回にわたる移動及び動作により水分供給ユニット30に連結されることができる。すなわち、ハウジング310が第2位置に移動すると、水分供給ノズル40に連結され得るように結合部380が水分供給ノズル40の上部に位置するようになる(第1の移動及び動作)。次いで、使用者がハウジング310のカバー320を開放すると(第2の移動及び動作)、カバー320の開放と連動して結合部380が水分供給ユニット30に連結される。したがって、水分噴射ユニット300は、カバー320の開放と連動して結合部380を水分供給ユニット30、具体的には水分供給ノズル40に結合させる連結ユニット341を備えることができる。
【0051】
図6に示されたように、連結ユニット341は多数個のリンク部からなることができる。すなわち、連結ユニット341は、カバー320と結合部380を互いに連結し、カバー320の開放動作により結合部380を水分供給ノズル40に結合させ、カバー320の閉鎖動作により結合部380を水分供給ノズル40から分離する。連結ユニット341は、第1リンクユニット340と第2リンクユニット350を備え、第1リンクユニット340と第2リンクユニット350は互いに対称な構造を有することができる。以下、図面を参照して、リンクユニットの構造についてより詳細に説明する。
【0052】
図7は、カバー320が閉じた状態である場合に、第1リンクユニット340及びフレーム314を示し、図8は、カバー320が開放された状態である場合に、第1リンクユニット340及びフレーム314を示す。以下では、第1リンクユニット340について詳細に説明し、第2リンクユニット350の構成は第1リンクユニットと類似しているので省略する。
【0053】
具体的に、ハウジング310は、前述した第1リンクユニット340と第2リンクユニット350とが連結されるフレーム314を備えることができる。フレーム314は、ハウジング310の内側に備えられる。フレーム314は、ハウジング310と一体に形成されることができる。本実施例によれば、フレーム314は、ハウジング310の下部面に備えられることができる。フレーム314は、ハウジング310の下部面から上部へ突出したポスト315、及びポスト315の一端に備えられる延長部317を含むことができる。延長部317は、ポスト315と垂直になるように備えられることができ、延長部317には、以下説明される第1開口部316が形成されることができる。そして、延長部317とポスト315の結合部位にはスチーム供給ホース360が収容される凹部319が備えられる。すなわち、スチーム供給ホースは、延長部の底面とポストの一側面との間に収容される。
【0054】
第1リンクユニット340は、カバー320とフレーム314にそれぞれ回動可能に連結される第1リンク部342を備える。第1リンク部342は、カバー320に備えられた回動連結部322にその一端が回動可能に連結され、他端はフレーム314の一側に回動可能に連結される。第1リンクユニット340は、カバー320とフレーム314に連結される第2リンク部344をさらに備えることができる。第2リンク部344は、その一端がカバー320の回動連結部322に回動可能に連結され、他端がフレーム314の第1開口部316に沿って移動可能に備えられる。第1開口部316は、長方形のスロット状であってもよい。カバー320の開放及び閉鎖動作により、第2リンク部344の他端はフレーム314の第2開口部318に沿って移動するようになる。また、第1リンクユニット340は、フレーム314と結合部380にそれぞれ連結される第3リンク部346を備えることができる。ここで、第3リンク部346は、一端がフレーム314の第1開口部316に沿って移動可能に備えられ、他端は結合部380に連結される。さらに、第3リンク部346と第2リンク部344は、フレーム314の第1開口部316を通じて互いに連結される。結局、カバー320の開放及び閉鎖動作により、第2リンク部344の他端及び第3リンク部346の一端がフレーム314の第1開口部316に沿って移動するようになる。カバー320の動作と連動する第1リンクユニット340の動作を説明すると、次の通りである。
【0055】
図7のように、カバー320が閉じた状態である場合に、第1リンク部342と第2リンク部344は回動連結部322を中心として互いに反対方向に位置するようになる。すなわち、第1リンク部342の他端は、フレーム314に、回動可能であるが移動しない状態で連結されるので、第1リンク部342は、カバー320の閉鎖により矢印Aに沿って第1開口部316に向かって回動するようになる。また、第2リンク部344は、カバー320が閉じられることによって、その他端がフレーム314の第1開口部316に沿って移動して矢印Bに沿って回動するようになる。結局、第1リンク部342と第2リンク部344は互いに反対方向に広がった状態になる。
【0056】
一方、第3リンク部346は、その一端が第2リンク部344の他端と連結されるので、第3リンク部346の一端も第1開口部316に沿って移動するようになる。この場合、第3リンク部346の一端と第2リンク部344の他端とが互いに回動可能に連結されるので、仮に、他の構成要素がなければ、第3リンク部346の他端(結合部380が連結された端部)は、第1開口部316に対して垂直に下方に垂れ下がった状態を維持することになる。第3リンク部346がこのような状態を維持するようになると、カバー320が閉じた状態で、第3リンク部346の他端に連結された結合部380がハウジング310の内部に収納されずに外部に位置することになるため、美観上よくないだけでなく空間を多く占めることになる。したがって、フレーム314は、第3リンク部346の動きをガイドする第2開口部318をさらに備えることができ、第3リンク部346は、第2開口部318に対応する突出部347を備えることができる。第2開口部318は、図面には第1開口部316と互いに連通するように構成されているが、これに限定されるものではない。例えば、第1開口部316と第2開口部318が互いに連通せずに別々に備えられてもよいのは勿論である。図7に示されたように、カバー320が閉じられる場合に、第3リンク部346は、突出部347が第2開口部318に沿って移動するようになるので矢印Cに沿って回動し、これによって結合部380がハウジング310の内部に収納される。
【0057】
一方、図8は、カバー320が開放された状態を示す。
【0058】
図8を参照すると、第1リンク部342は両端部がカバー320及びフレーム314に連結された状態であるので、カバー320の開放により、第1リンク部342の一端がフレーム314から上部に向かって回動するようになる。一方、第2リンク部344も一端がカバー320に連結されているので、カバー320の開放により、一端は上部に向かって移動し、第2リンク部344の他端は第1開口部316に沿って移動する。結局、第2リンク部344は、ほぼフレーム314の上部に向かって第1開口部316に対して垂直方向に移動する。
【0059】
また、第3リンク部346は、第2リンク部344の移動に連動して、一端が第1開口部316に沿って移動するようになる。また、第3リンク部346が移動する場合に、突出部347は第2開口部318に沿って移動するので、結局、第3リンク部346は矢印D方向に回動し、ほぼフレーム314の下部に向かって第1開口部316に対して垂直方向に移動する。この場合、第3リンク部346の他端に連結された結合部380は、フレーム314の下部に向かうようになり、ハウジング310の下部に備えられた開口部311を通じて延びて水分供給ノズル40に連結される。
【0060】
一方、図6を再び参照すると、水分噴射ユニット300は、結合部380と連結され、結合部380から供給されるスチームを衣類に向かって供給できる水分供給ガン370をさらに備えることができる。具体的に、水分供給ガン370は、水分供給ホース360により結合部と連結されることができる。水分供給ホース360は、適切に所定の長さに作製することができる。また、使用者が水分供給ガン370を握ってスチームを供給する場合に、より容易に操作できるように、水分供給ホース360はフレキシブル(flexible)な材質で作製することができる。
【0061】
前述した水分供給ガン370と水分供給ホース360は、ハウジング310の収納空間312に収納されることができる。水分供給ガン370と水分供給ホース360がキャビネット10の一側に備えられる場合に、保管が容易でないだけでなく、美観上よくない。したがって、ハウジング310の内部に収納空間312を備え、水分供給ホース360と水分供給ガン370を収納することが好ましい。一方、ハウジング310の内部には、水分供給ホース360及び水分供給ガン370を収納する場合に、水分供給ホース360を固定できるホース固定部362と水分供給ガン370を固定できる供給ガン固定部372とを備えることができる。すなわち、水分噴射ユニット300を使用しない場合に、使用者は、水分供給ホース360をホース固定部362に沿って配置し、さらに、水分供給ガン370も供給ガン固定部372に固定して、ハウジング310の内部を片付けることができる。一方、水分供給ホース360をハウジング310の内部に配置する場合にフレーム314との干渉を防止するために、フレーム314には凹部319を備えることができる。以下では、スチームを供給するための水分供給ガン370について説明する。
【0062】
図9は、水分供給ガン370を正面から見た正面図であり、図10は、水分供給ガン370を側面から見た側面図である。
【0063】
図9及び図10を参照すると、水分供給ガン370は、水分供給ホース360と連結されるボディ部372、及びボディ部372の端部に備えられ、スチームを供給する供給部374を備えることができる。供給部374は、ボディ部372と一体に形成してもよいが、作製の容易性のために図面のように別々に備えられてもよい。供給部374の前面には、スチームが供給される多数個のスチーム供給ホールが備えられたスチーム供給領域376を備えることができる。また、供給部374の前面には、衣類に付着した毛羽などのような異物を除去できる異物除去部375を備えることができる。
【0064】
供給部374の前面においてスチーム供給領域376と異物除去部375は、図10に示されたように、所定の角度をなすように備えられることができる。供給部374の前面が平たく形成されてスチーム供給領域376及び異物除去部375が全て備えられれば、異物除去部375を衣類に密着して異物を除去する場合に、スチーム供給領域376も同様に衣類に密着される。このように、スチーム供給領域376が衣類に密着してスチームが供給されれば、比較的高温のスチームが衣類に直接的に供給され、むしろ衣類が濡れてしまうことがある。したがって、供給部374の前面は、所定の角度をなす2個の領域に区分し、それぞれスチーム供給領域376と異物除去部375を備える。図10のような場合に、異物除去部375が衣類に密着しても、スチーム供給領域376は衣類に密着せずに衣類と所定間隔を維持できるようになる。
【0065】
一方、使用者が水分供給ガン370を使用する場合に、使用者の手などがスチームに直接的に露出することを防止するために保護部378をさらに備えることができる。保護部378は、図10に示されたように、供給部374の下部から延びてボディ部372の少なくとも一部を覆うように備えられ、使用者の手などが挿入される空間を確保するために、ボディ部372と所定の間隔を形成するように備えられることができる。
【0066】
一方、上記では、水分供給ユニット30の水分発生装置32から供給されるスチームを水分噴射ユニット300により供給する場合について説明した。しかし、上記のような構成において水分発生装置32のヒータを駆動してスチームを生成する場合は多様に設定されることができる。
【0067】
例えば、衣類処理装置100の所定の部位、例えば、ドア14の前面部にコントロールパネル(図示せず)を備え、コントロールパネルにスチームが供給される少なくとも一つのコースを備えることができる。使用者は、コントロールパネルを操作して、スチームが供給されるコースを選択して衣類処理装置を駆動させ、水分噴射ユニット300を通じてスチームを供給できる。
【0068】
更に他の場合には、前述した水分供給ガン370に所定の操作部379を備えることができる。この場合、操作部379は、例えば、スチーム供給ボタン及びスチーム供給中止ボタンなどを備えることができ、衣類処理装置の制御部と有線又は無線で命令又は情報を送受信することができる。したがって、使用者が水分供給ガン370を引き出して水分供給ガン370の操作部379を操作すると、操作部379は制御部に命令を送信して水分発生装置32を駆動し、スチームを水分噴射ユニット300に供給できる。この場合には、衣類処理装置100のコントロールパネルの操作なしに、水分供給ガン370の操作により直ちにスチームを供給できるという長所がある。
【0069】
以下では、上記のような構成を有する水分噴射ユニット300の駆動について図面を参照して説明する。
【0070】
図11乃至図16は、水分噴射ユニット300の動作を示す図である。図11は、水分噴射ユニット300のハウジング310が第1位置に置かれた状態を示す一部斜視図で、図12は、図11の側面図である。図13は、水分噴射ユニット300のハウジング310が第2位置に置かれた状態を示す一部斜視図で、図14は、図13の側面図である。図15は、カバー320が開放され、結合部380が水分供給ノズル40に連結された状態を示す斜視図で、図16は、図15の側面図である。
【0071】
図11及び図12を参照すると、使用者が、水分供給ユニット30によるスチーム供給で十分な場合には、水分噴射ユニット300を第1位置から移動させない。したがって、水分噴射ユニット300は、第1位置に置かれ、ハウジング310は、水分供給ノズル40の上部から所定距離離隔した状態を維持する。
【0072】
次に、使用者が、水分噴射ユニット300によりスチームを供給しようとする場合に、使用者は、図13のように、ガイドレール330に沿ってハウジング310を押してハウジング310が第2位置に置かれるようにする。この場合、ハウジング310は、図14のように後方へ押されて、ハウジング310の下部の開放された開口部311が水分供給ノズル40の上部に位置するようになる。
【0073】
次に、使用者は、図15及び図16のように、ハウジング310のカバー320を開放し、カバー320の開放動作と連動して連結ユニット341によって結合部380がハウジング310の下部に移動して水分供給ノズル40と連結される。使用者は、ハウジング310の内部から水分供給ガン370及び水分供給ホース360を取り出してスチームを供給しようとする部位にスチームを集中的に供給することができる。
【符号の説明】
【0074】
10 キャビネット
30 水分供給ユニット
300 水分噴射ユニット
【特許請求の範囲】
【請求項1】
衣類が収容される収容空間を備えるキャビネットと、
前記収容空間へ選択的にスチームを供給する水分供給ユニットと、
前記水分供給ユニットに選択的に連結されるように、前記キャビネットの一側に移動可能なように備えられ、前記水分供給ユニットから供給されるスチームを前記衣類に向かって供給できる水分噴射ユニットと、を備えることを特徴とする衣類処理装置。
【請求項2】
前記水分供給ユニットは、
前記キャビネットの一側に備えられてスチームを発生させる水分発生装置と、
前記水分発生装置から生成されたスチームを前記収容空間に案内する水分供給ラインと、を備えることを特徴とする、請求項1に記載の衣類処理装置。
【請求項3】
前記水分供給ユニットは、前記水分供給ラインの端部に、前記収容空間へスチームを供給する水分供給ノズルをさらに備えることを特徴とする、請求項2に記載の衣類処理装置。
【請求項4】
前記水分噴射ユニットは、前記水分供給ラインの端部または前記水分供給ノズルに選択的に連結されることを特徴とする、請求項3に記載の衣類処理装置。
【請求項5】
前記水分噴射ユニットは、前記収容空間の一側に移動可能なように備えられ、前記水分供給ユニットに選択的に連結されることを特徴とする、請求項1に記載の衣類処理装置。
【請求項6】
前記水分噴射ユニットは、
前記収容空間の一側に移動可能に備えられ、上部が開放されたハウジングと、
前記ハウジングに備えられ、前記ハウジングの移動及び動作により前記水分供給ユニットに選択的に連結される結合部と、
前記結合部に連結され、所定の長さで延びて前記衣類に向かって前記スチームを供給する水分供給ガンと、を備えることを特徴とする、請求項5に記載の衣類処理装置。
【請求項7】
前記ハウジングは、前記水分供給ユニットと結合されない第1位置と、前記水分供給ユニットと結合されることができる第2位置との間を移動可能なことを特徴とする、請求項6に記載の衣類処理装置。
【請求項8】
前記収容空間の一側に、前記ハウジングの移動をガイドするガイド部を備えることを特徴とする、請求項7に記載の衣類処理装置。
【請求項9】
前記水分噴射ユニットは、前記ハウジングの開放された上部を選択的に開閉するカバーをさらに備え、前記ハウジングのカバーの開放と連動して前記結合部が前記水分供給ユニットに連結されることを特徴とする、請求項6に記載の衣類処理装置。
【請求項10】
前記水分噴射ユニットは、前記カバーの開放と連動して前記結合部を前記水分供給ユニットに選択的に結合させる連結ユニットをさらに備えることを特徴とする、請求項9に記載の衣類処理装置。
【請求項11】
前記連結ユニットは、リンク部からなることを特徴とする、請求項10に記載の衣類処理装置。
【請求項12】
前記水分供給ガンは、前記結合部と所定の長さの水分供給ホースにより連結され、前記ハウジングは、前記水分供給ガン及び前記水分供給ホースを収納する収納空間を備えることを特徴とする、請求項6に記載の衣類処理装置。
【請求項13】
前記水分供給ガンは、前記水分供給ホースと連結されるボディ部と、
前記ボディ部の端部に備えられ、スチームを供給する供給部と、
前記供給部の下部から延びてボディ部の少なくとも一部を覆うように備えられ、前記ボディ部と所定の間隔を形成する保護部と、を含むことを特徴とする、請求項12に記載の衣類処理装置。
【請求項14】
前記収容空間へ空気又は熱風を供給する空気供給装置をさらに備えることを特徴とする、請求項1に記載の衣類処理装置。
【請求項15】
前記空気供給装置は、冷媒が循環する蒸発器、圧縮機及び凝縮器を備えるヒートポンプからなることを特徴とする、請求項14に記載の衣類処理装置。
【請求項16】
前記衣類が掛けられ、前記衣類に所定の動きを加えるムービングハンガーをさらに備えることを特徴とする、請求項1に記載の衣類処理装置。
【請求項1】
衣類が収容される収容空間を備えるキャビネットと、
前記収容空間へ選択的にスチームを供給する水分供給ユニットと、
前記水分供給ユニットに選択的に連結されるように、前記キャビネットの一側に移動可能なように備えられ、前記水分供給ユニットから供給されるスチームを前記衣類に向かって供給できる水分噴射ユニットと、を備えることを特徴とする衣類処理装置。
【請求項2】
前記水分供給ユニットは、
前記キャビネットの一側に備えられてスチームを発生させる水分発生装置と、
前記水分発生装置から生成されたスチームを前記収容空間に案内する水分供給ラインと、を備えることを特徴とする、請求項1に記載の衣類処理装置。
【請求項3】
前記水分供給ユニットは、前記水分供給ラインの端部に、前記収容空間へスチームを供給する水分供給ノズルをさらに備えることを特徴とする、請求項2に記載の衣類処理装置。
【請求項4】
前記水分噴射ユニットは、前記水分供給ラインの端部または前記水分供給ノズルに選択的に連結されることを特徴とする、請求項3に記載の衣類処理装置。
【請求項5】
前記水分噴射ユニットは、前記収容空間の一側に移動可能なように備えられ、前記水分供給ユニットに選択的に連結されることを特徴とする、請求項1に記載の衣類処理装置。
【請求項6】
前記水分噴射ユニットは、
前記収容空間の一側に移動可能に備えられ、上部が開放されたハウジングと、
前記ハウジングに備えられ、前記ハウジングの移動及び動作により前記水分供給ユニットに選択的に連結される結合部と、
前記結合部に連結され、所定の長さで延びて前記衣類に向かって前記スチームを供給する水分供給ガンと、を備えることを特徴とする、請求項5に記載の衣類処理装置。
【請求項7】
前記ハウジングは、前記水分供給ユニットと結合されない第1位置と、前記水分供給ユニットと結合されることができる第2位置との間を移動可能なことを特徴とする、請求項6に記載の衣類処理装置。
【請求項8】
前記収容空間の一側に、前記ハウジングの移動をガイドするガイド部を備えることを特徴とする、請求項7に記載の衣類処理装置。
【請求項9】
前記水分噴射ユニットは、前記ハウジングの開放された上部を選択的に開閉するカバーをさらに備え、前記ハウジングのカバーの開放と連動して前記結合部が前記水分供給ユニットに連結されることを特徴とする、請求項6に記載の衣類処理装置。
【請求項10】
前記水分噴射ユニットは、前記カバーの開放と連動して前記結合部を前記水分供給ユニットに選択的に結合させる連結ユニットをさらに備えることを特徴とする、請求項9に記載の衣類処理装置。
【請求項11】
前記連結ユニットは、リンク部からなることを特徴とする、請求項10に記載の衣類処理装置。
【請求項12】
前記水分供給ガンは、前記結合部と所定の長さの水分供給ホースにより連結され、前記ハウジングは、前記水分供給ガン及び前記水分供給ホースを収納する収納空間を備えることを特徴とする、請求項6に記載の衣類処理装置。
【請求項13】
前記水分供給ガンは、前記水分供給ホースと連結されるボディ部と、
前記ボディ部の端部に備えられ、スチームを供給する供給部と、
前記供給部の下部から延びてボディ部の少なくとも一部を覆うように備えられ、前記ボディ部と所定の間隔を形成する保護部と、を含むことを特徴とする、請求項12に記載の衣類処理装置。
【請求項14】
前記収容空間へ空気又は熱風を供給する空気供給装置をさらに備えることを特徴とする、請求項1に記載の衣類処理装置。
【請求項15】
前記空気供給装置は、冷媒が循環する蒸発器、圧縮機及び凝縮器を備えるヒートポンプからなることを特徴とする、請求項14に記載の衣類処理装置。
【請求項16】
前記衣類が掛けられ、前記衣類に所定の動きを加えるムービングハンガーをさらに備えることを特徴とする、請求項1に記載の衣類処理装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図2】
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【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【公開番号】特開2013−90930(P2013−90930A)
【公開日】平成25年5月16日(2013.5.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−233927(P2012−233927)
【出願日】平成24年10月23日(2012.10.23)
【出願人】(502032105)エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド (2,269)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年5月16日(2013.5.16)
【国際特許分類】
【出願日】平成24年10月23日(2012.10.23)
【出願人】(502032105)エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド (2,269)
【Fターム(参考)】
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