説明

衣類展示回収治具。

【課題】ピンチの開閉負担や清掃も含め、衣類の展示から回収及びピンチの清掃迄の一連の動作を容易にして、風が強い場合でも衣類の飛散又は落下を防止する。
【解決手段】衣類を取付けた衣類用棒体1又は衣類用帯状のものと、枠体5に予め取付けてある枠体用棒体2又は枠体用帯状のもので、枠体内で衣類を挟む事によって、継続して枠体内の係止部4で衣類を挟み込む。衣類の形状変化又は衣類の乾燥効率向上と落下防止を行い尚且つ取付け取り外しが容易になる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は洗濯用のピンチを用いる事なく衣類を展示、回収する衣類展示回収冶具に関す る。
【背景技術】
【0002】
衣類を展示する際にはピンチの挟み込む機能を用いて保持牽下している。
【0003】
次に従来のピンチを用いて衣類を保持、牽下する迄の動作を説明する。
【0004】
ピンチは衣類を保持する部分がスプリング力により閉じている為に、一方の開いている 側を閉じる方向へ力を加える事で従来閉じていた部分が開口し、前記開口部分に衣類を 入れ、次に加えた力を無くす事で前記開口部分は閉じ、衣類が保持、牽下される。
【0005】
衣類を回収する場合は同じ動作を行う事でピンチより衣類が回収できる。
【0006】
一部のピンチには、衣類を展示する時だけ開けばよいものがある。
【0007】
前記開く時だけでよいピンチの動作原理は、ピンチ内側に小さい歯車が両脇に設けら れ、衣類は前記歯車に噛合う様に保持、牽下されている。
【0008】
回収は牽下方向に力を加える事で歯車が回転し衣類が歯車より引き抜ける仕組みになっ ている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開:2010−269108公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
従来のピンチは衣類を吊り下げ保持する為に、保持力を維持する閉じつづけるスプリン グの力が必要である。
【0011】
前記スプリングの力は手や指の力が弱い方、或いは障害がある方には開口部分を押し閉 じている反対側を開口し、又回収する時には再び同じ動作を行う為に負担が大きくなっ ている。
【0012】
前記動作は衣類を展示から回収する迄の過程で、ピンチは先端を2回以上開閉する必要 が生じ煩わしさを感じさせていた。
【0013】
一部のピンチには衣類をはさむ部分に小さい2つの歯車を有しているものもある。
【0014】
前記歯車には双方とも凸凹が設けられ、凸凹部分に衣類が挟み込まれ保持され、衣類を 回収する場合は衣類をピンチから引き抜く方向に力を入れる事で、歯車が回転し回収す る事ができる。
【0015】
前記歯車の凸凹部分は小さい為に埃が容易に付着し、前記凸凹部分に付着した汚れが衣 類を汚す事が懸念される。
【0016】
以上本発明は、この様なピンチの開閉負担や清掃も含め、衣類の展示から回収及びピン チの清掃迄の一連の動作を容易にして、風が強い場合でも衣類の飛散又は落下を防止す る事を目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0017】
本発明は上記目的を達成する為に、ピンチを用いず、衣類の形状を維持して、落下しな い衣類展示回収冶具の提供である。
【0018】
上記目的を達成する本発明の一観点にかかる衣類展示回収冶具は、複数の腕又は足と衣 類が取付けできる衣類用棒体又は衣類用帯状のものが係止できる複数の係止部を設けた 枠体に、1本以上の全てが平坦又は1個以上の突起、溝又は穴を有した枠体用棒体又は 枠体用帯状のものを保持又は牽下し取付け構成し、前記枠体に取付けた1本以上の枠体 用棒体又は枠体用帯状のものと、前記枠体の複数の係止部に係止できる衣類を取付けら れる全てが平坦又は1個以上の突起、溝又は穴を有する衣類用棒体又は衣類用帯状のも のを枠体の係止部にて係止する事で衣類を挟みこみ構成し、衣類を継続して挟み続け保 持又は牽下できる機能を特徴としている。
【0019】
上記目的を達成する本発明の他の一観点にかかる衣類展示回収冶具は、複数の腕又は足 と複数の係止部を有した枠体に係止でき、衣類が取付けられる衣類用棒体又は衣類用帯 状のものに全てが平坦又は1個以上の突起、溝又は穴を設け構成された衣類用棒体又は 衣類用帯状のものである。
【0020】
上記目的を達成する本発明の他の一観点にかかる衣類展示回収冶具は、複数の腕又は足 と全てが平坦又は1個以上の突起、溝又は穴を有し衣類が取付けられる衣類用棒体又は 衣類用帯状のものが複数係止できる枠体に、全てが平坦又は1個以上の突起、溝又は穴 を有し構成され保持又は牽下された1個以上の枠体用棒体又は枠体用帯状のものであ る。
【0021】
上記目的を達成する本発明の他の一観点にかかる衣類展示回収冶具は、衣類を取付けた 衣類用棒体又は衣類用帯状のものが、枠体の係止部に係止されている間、衣類用棒体又 は衣類用帯状のものが回転又は前後左右への移動を防ぐ枠体の係止部形状と、衣類用棒 体又は衣類用帯状のものの係止される部分の形状である。特定する訳ではないが、前記 組合せの実施形態の1例を図6及び図7に示す。
【0022】
図6は衣類用棒体1を枠体5の係止部4に係止する前の状態図である。衣類用棒体1の 枠体5の係止部4に係止される部分20の形状は、図6では棒体全体が円柱で有る中で 係止される部分20は突起となる多角形であり、枠体5の係止部形状はV字型である為 に、衣類用棒体1の係止される部分20と枠体5に設けられた係止部4のV字型部分と は角と角が合う状態になり、前記V字型と前記係止される部分20の角が重なる事で回 転防止効果が生まれ、更に前後左右への移動防止は、衣類用棒体1の係止される部分が 衣類用棒体1の外径より小さく突起状であり、枠体5の係止部4に係止されると衣類用 棒体1は、衣類用棒体1の周りより潜り込み枠体5の係止部4に収まり、前後左右への 動きが枠体5の係止部4と衣類用棒体1の衣類を取付けている部分が抵抗となり前後左 右への移動が防止される。係止後の状態図を図7に示す。
【0023】
本発明は複数の足又は腕のある枠体5に、回転又は前後左右への移動を防止する形状V 字型、コの字型又はU字型を有した複数の係止部4を枠体5に設け、前記係止部4に係 止でき回転又は前後左右への移動を防止できる係止される部分の形状を1個以上の突 起、溝又は穴を有して衣類を取付けた全部が平坦又は1個以上の突起、溝又は穴を有し た衣類用棒体1又は衣類用帯状のものB16が、枠体5に1本以上の保持又は牽下され 取付けられている全てが平坦又は1個以上の突起、溝又は穴を有した枠体用帯状のもの A9又は枠体用棒体2又は枠体用棒体3との間に衣類を挟み込み、枠体5の係止部4に 衣類用棒体1又は衣類用帯状のものB16が係止され、取り外される迄衣類を挟み続け る事を維持し目的を達成するものである。
【0024】
枠体に保持又は牽下されている1本以上の枠体用棒体2、枠体用棒体3又は枠体用帯状 のものA9が、衣類用棒体1又は衣類用帯状のものB16と衣類を挟み込み、枠体5の 係止部4に衣類用棒体1又は衣類用帯状のものB16が係止され、衣類が保持又は牽下 される迄の過程を説明する。
【0025】
最初に図1に示す衣類用棒体1と枠体用棒体2で衣類11を挟み込み、衣類11を取付 けた衣類用棒体1が枠体5の係止部4に係止され更に、係止部より取り外される迄の過 程を説明する。
【0026】
全てが平坦又は1個以上の突起、溝又は穴を有した衣類用棒体1に衣類を取付ける。
【0027】
衣類11を取付けた衣類用棒体1を枠体5の係止部4に係止する際に、棒体1に取付け て有る衣類11は、図1に示す枠体5のホルダ−14に保持又は牽下されている1本以 上の枠体用棒体2に接触する。
【0028】
尚本発明において「衣類」とは、人が着る服を指し限定する訳ではないが、例えばシャ ツ、下着、タオルを指す。
【0029】
枠体に取付けて有る「足」とは、枠体を床又は地面から分離し枠体を支えるものであ り、又「腕」とは枠体を竿又は鴨居から吊り下げ支えるものである。足を取付けた枠体 で衣類を展示した状態を図5に示す。
【0030】
図1の枠体5に保持又は牽下されている1本以上の枠体用棒体2に接触した衣類用棒体 1に取付けて有る衣類は、枠体5の係止部4に衣類用棒体1が係止される迄移動を続け る。この時1本以上の枠体用棒体2は自らの重みにより衣類11に接しつづけ、衣類 11を衣類用棒体1と挟みながらホルダ−14内に設けてある筒13の中を移動してい る。
【0031】
衣類用棒体1と枠体用棒体2の間に挟み込まれた衣類11が、衣類用棒体1が腕のある 枠体5の係止部4に係止され、衣類11が保持又は牽下されている実施形態を図1に示 す。
【0032】
図1に示す様に衣類11は1本以上の枠体用棒体2と衣類用棒体1に挟まれ、衣類用棒 体1が枠体5の係止部4より外される迄挟まれる事が継続される。
【0033】
衣類11を回収する場合は、腕のある枠体5の係止部4より衣類用棒体1を取り外す事 で、衣類用棒体1が枠体5の係止部4より外れ、前記取り外し後衣類11と衣類用棒体 1を分離し回収する。
【0034】
次に図2に示す腕のある枠体5のクランパ−15に取付け保持又は牽下されている1本 以上の枠体用帯状のものA9と衣類用棒体1の組合せで衣類を保持又は牽下する迄の過 程を説明する。
【0035】
衣類11を取付けた衣類用棒体1を枠体5の係止部4に係止する際に、衣類用棒体1に 取付けて有る衣類11は、図2に示す枠体5のクランパ−15に保持又は牽下されてい る1本以上の枠体用帯状のものA9に接する。
【0036】
1本以上の枠体用帯状のものA9とは伸縮性があるもので、例えば1個以上のバネを取 付けて機械的に伸縮性を付加した板状のもの又は棒体状のものを指し、或いはゴムやバ ネの様に材質本来に伸縮性を有している板状又は棒体状のものを指している。
【0037】
前記伸縮性を有している1本以上の枠体用帯状のものA9と接した衣類11は、枠体用 帯状のものA9に伸縮性がある為に押えられる状態を保ちながら枠体5の係止部4に衣 類用棒体1が係止されている間、衣類用棒体1に保持又は牽下される。
【0038】
衣類用棒体1に取付けられた衣類11は、衣類用棒体1が腕のある枠体5の係止部4に 係止されている間、伸縮性を有した1本以上の枠体用帯状のものA9と衣類用棒体1に 挟まれ続けて保持又は牽下される。
【0039】
衣類11を回収する場合は、腕のある枠体5の係止部4より衣類用棒体1を取り外し、 次に衣類用棒体1から衣類11を分離して衣類11の回収ができる。
【0040】
次に図3に示す衣類用帯状のものB16に、衣類を取付け腕のある枠体5の係止部4に 係止するまでの過程を説明する。
【0041】
衣類用帯状のものB16に衣類を取付ける。
【0042】
衣類用帯状のものB16とは、枠体用帯状のものA9と同じ伸縮性を有しているもので ある。例えば1個以上のバネを取付けた板状又は棒体状のもので伸縮性を有し、或いは 材質本来に伸縮性があるゴム又はスプリングの様な棒体状又は板状のものである。
【0043】
衣類を取付けた衣類用帯状のものB16を腕のある枠体5の係止部4へ係止する過程 で、衣類11は腕のある枠体5に保持された1本以上の枠体用棒体3と接する。
【0044】
1本以上の枠体用棒体3と接した衣類11を取付けた衣類用帯状のものB16は、1本 以上の枠体用棒体3が枠体に保持され固定されている為に伸びながら枠体用棒体3との 間に衣類を挟み込み枠体5の係止部4に係止される。
【0045】
衣類11は枠体に保持されている枠体用棒体3と接触すると、衣類用帯状のものB16 が伸び始める事で枠体用棒体3との間に挟まれ続け、衣類用帯状のものB16が腕のあ る枠体5の係止部4から取り外されるまで保持又は牽下されている。前記衣類11が保 持又は牽下されている状態図を図3に示す。
【0046】
本発明の特徴である衣類用棒体1と枠体用棒体2、衣類用棒体1と枠体用帯状のものA 9、衣類用帯状のものB16と枠体用棒体3又は衣類用帯状のものB16と枠体用帯状 のものA9で衣類を挟み続ける特徴の欠点を補う為に、衣類用棒体1及び衣類用帯状の ものB16と、枠体用棒体2、枠体用棒体3及び枠体用帯状のものA9には挟み込む方 法を変える事で力を加減して衣類の形状変化の防止又は衣類11が濡れていた場合の乾 燥効果の向上と落下防止を目的とした機能を有した形状を付加している。
【0047】
前記付加している機能の目的は、挟み込まれる事で生じる衣類への力を衣類用棒体1、 衣類用帯状のものB16、枠体用棒体2、枠体用棒体3及び枠体用帯状のものA9が有 している、全てが平坦又は1個以上の突起、溝又は穴の組合せを変える事で調整し衣類 の形状変化防止又は衣類が濡れている場合の外気の接触面を多くする事で乾燥効率を高 める事と落下防止である。
【0048】
衣類への力の加減方法は、例えば衣類用棒体1と枠体用棒体2又枠体用帯状のものA9 の場合では、双方が平坦の組合せでは衣類を挟み込む力は弱くなり、衣類の形状変化と 落下もない。別の組合せでは1個以上の突起を有した衣類用棒体1又は衣類用帯状のも のB16と、1個以上の溝又は穴を有した枠体用棒体2又は枠体用帯状のものA9の、 双方の1個以上の突起と溝又は穴で衣類を噛合う様に挟み保持、牽下すると、引っかか る部分が生まれ、摩擦も高くなり強風の中でも落下の防止効果が高くなる。特定する訳 ではないが前記組合せの状態を1例として図1と図2が該当する。
【0049】
前記組合せ状態の衣類用棒体1が突起で枠体用棒体2が溝を有して、衣類11を噛合う 様にして保持又は牽下している拡大図を図1のA部拡大図として、図4に示す。
【0050】
衣類用棒体1、衣類用帯状のものB16、枠体用棒体2、枠体用棒体3及び枠体用帯状 のもの各々に有している全てが平坦又は1個以上の突起、溝又は穴によって生まれる外 気との接触の中で、乾燥効果が高い組合せは衣類用帯状のものB16と、枠体用帯状の ものA9双方が穴の連結状であるとより外気との接触が多くなり乾燥の効果が高くな る。
【0051】
枠体5の係止部4に衣類用棒体1又は衣類用帯状のもB16を係止している間、衣類用 棒体1又は衣類用帯状のものB16が回転又は前後左右への移動を防止する機能を、枠 体5の係止部4と衣類用棒体1及び、衣類用帯状のものB16の係止される部分20は 有している。
【0052】
枠体5の係止部4に係止中の衣類用棒体1又は衣類用帯状のものB16の前後左右への 移動又は回転を防止する効果を生む為に、枠体5の係止部4の形状はV字、コの字又は U字型形状を有し、又衣類用棒体1又は帯状のものの係止される部分の形状には例えば 角を造り、係止部の角と衣類用棒体1の角を合わせる事で回転又は前後左右への移動を 防ぐ事ができる。図7参照。
【0053】
衣類用棒体1又は衣類用帯状のものB16の衣類を取付けてある部分と係止される部分 の形状を変える事で、枠体5の係止部4に潜り込ませ回転、又は前後左右への移動を防 止する事も効果がある。図7参照。
【0054】
又衣類用棒体1又は衣類用帯状のもB16の係止される部分に突起又は溝を設け、枠体 5の係止部4を、前記衣類用棒体1又は衣類用帯状のものB16の係止される部分の突 起又は溝が挟みこむ事でも回転又は前後左右への移動を防ぐ事も可能となる。図1、図 2、及び図3が該当する。
【0055】
衣類用棒体1又は衣類用帯状のものB16の回転又は前後左右方向への移動が抑制され る事は、枠体に取付けて有る枠体用棒体2、枠体用棒体3又は枠体用帯状のものA9へ の振動を軽減するものである。
【0056】
衣類用棒体1又は衣類用帯状のものB16の係止される部分20に穴を有する場合でも 回転又は前後左右への移動は防止される。
【0057】
前記衣類用棒体1又は衣類用帯状のものB16の係止される部分20に設けた穴の中 に、枠体5の係止部4を入れる事でも同様の効果である、回転及び前後左右への移動が 抑制できる。係止される部分20に穴を用いた衣類用棒体1が枠体5の係止部4に係止 されている形態を図8に示す。
【0058】
衣類用棒体1又は衣類用帯状のもB16が、枠体5の係止部4に係止されている間、衣 類用棒体1又は衣類用帯状のものB16の回転又は、前後左右への移動を防止する事 は、枠体5の係止部4の形状と、衣類用棒体1又は衣類用帯状のもB16の係止される 部分20の形状との組み合わせで効果を高めている。図1、図7、図8参照。
【0059】
本発明で用いる枠体とは、複数の腕又は足と複数の衣類用棒体1又は衣類用帯状のもの B16の、回転又は前後左右への移動を抑制する係止が継続できる係止部を複数有し、 外観は多角形又は円形状で構成され、前記多角形又は円形状のものの上部、下部又は内 部に、衣類用棒体1又は衣類用帯状のものB16に取付けて有る衣類を、挟みこむ事が できる枠体用棒体2、枠体用棒体3又は枠体用帯状のものA9を1本以上保持又は牽下 し構成されたものである。
【発明の効果】
【0060】
本発明の効果はピンチの開閉動作が無く手及び指の筋肉への負担がなく、障害をもった 方、筋肉の弱い方でも衣類又はタオルの回収が容易になる冶具である。
【0061】
前記解決する為の手段を用いて衣類を展示回収に要する時間は、従来と比較すると大幅 に短縮可能な冶具である為、衣類の展示を必要とする業務、又は洗濯物を干す、或いは 回収する動作に有効である。
【0062】
本発はピンチの様な開閉動作が無く、更に歯車の様に細かい部分も無く、塵、埃が溜ま りにくい棒体構造である為に拭くだけで容易に塵、埃を取り除く事ができ清掃が容易と なり清潔が維持できる。
【0063】
本発明はピンチを用いる事無く衣類の飛散又は落下を防止でき、展示、回収が容易にで きる冶具である。
【0064】
枠体5に取付けて有る1本以上の枠体用棒体2又は枠体用棒体3又は枠体用帯状のもの A9と、衣類用棒体1又は衣類用帯状のものB16には、全てが平坦又は1個以上の突 起、溝又は穴を有している為に衣類の形状への影響、飛散及び落下を防止できる構造と なっている。
【図面の簡単な説明】
【0065】
【図1】衣類用棒体1と枠体用棒体2の展示状態図。
【図2】衣類用棒体1と枠体用帯状のものA9の展示状態図。
【図3】衣類用帯状のものB16と枠体用棒体3の展示状態図。
【図4】図1のA部拡大図。
【図5】足のある枠体の展示状態図
【図6】衣類用棒体係止前斜視図
【図7】衣類用棒体係止後斜視図
【図8】穴と枠体係止部の関係展開図
【発明を実施するための形態】
【0066】
本発明の特徴は全てが平坦又は1個以上の突起、溝又は穴を有した衣類用棒体1又は衣 類用帯状のものB16に取付けられた衣類が、枠体に保持又は牽下され取付けられた全 てが平坦又は1個以上の突起、溝又は穴を有した1本以上の枠体用棒体2又は枠体用棒 体3又は枠体用帯状のものA9と接した時点で、衣類用棒体1又は衣類用帯状のものB 16との間で挟まれ、衣類用棒体1又は衣類用帯状のもB16が枠体5の係止部4より 外されるまで挟まれ続ける事が維持され、衣類用棒体1又は衣類用帯状のものB16に 保持又は牽下されている事である。
【0067】
衣類用棒体1及び衣類用帯状のものB16と枠体用棒体2、枠体用棒体3及び枠体用帯 状のもA9の衣類を取付け部部分には、全てが平坦又は1個以上の突起、溝又は穴をそ れぞれ有している。
【0068】
前記全てが平坦又は1個以上の突起、溝又は穴を有している目的は、挟み込む力を加減 する事で衣類11の形状変化を防ぎ、又は濡れていた場合の乾燥効果向上と落下を防止 する事である。
【0069】
次に衣類を展示、回収するまでの実施形態について、衣類用棒体1と衣類用棒体2を用 いて説明する。
【0070】
図1に示す衣類11を全てが平坦又は1個以上の突起、溝又は穴を有した棒体1に取付 ける。
【0071】
棒体1に取付けられた衣類11が係止される迄に、棒体1に取付けられた衣類11は、 枠体5のホルダ−14内に保持又は牽下されている1本以上の枠体用棒体2と最初に接 する。
【0072】
次に衣類11と接した1本以上の枠体用棒体2は、衣類11を自重で挟み続けホルダ− 14の筒13の中を移動する。
【0073】
衣類11を取付けた衣類用棒体1が係止部4に係止されるまで1本以上の枠体用棒体2 は枠体5のホルダ−14にある筒13の中を移動する事が継続される。
【0074】
衣類11を取付けた衣類用棒体1が、枠体5の係止部4に係止されると1本以上の枠体 用棒体2の移動も中断し、衣類用棒体1が係止部4より取り外される迄衣類11を衣類 用棒体1と挟み続け保持又は牽下する。
【0075】
衣類11を回収する場合は、係止部4より棒体1を取り外し、前記取り外し後、衣類 11を棒体1より分離し回収する。
【0076】
前記枠体5の係止部4より衣類11を取付けた衣類用棒体1を取り外す際の枠体用棒体 2の動作は、衣類を取付けた衣類用棒体1を枠体5の係止部4に係止する迄の過程と逆 になる。
【0077】
衣類11を取付けた衣類用棒体1が枠体5の係止部4より外され始めると同時に、枠体 5のホルダ−14にある筒13の中にある1本以上の枠体用棒体2も衣類と接しながら 動き始め、衣類11が1本以上の枠体用棒体2と離れると、枠体用棒体2の動きも停止 し、次の衣類と接するまで停止を維持する。
【0078】
1本以上の枠体用棒体2の停止原理は1本以上の枠体用棒体2の上部にストッパ−12 が取付けて有り、前記ストッパ12とホルダ−14が接触した時点で、1本以上の棒体 2の移動は停止する。
【0079】
衣類11を回収する場合は、枠体5の係止部4より衣類用棒体1を取り外し、前記取り 外し後の衣類11を衣類用棒体1と分離して回収される。
【0080】
他の組合せである衣類用棒体1と枠体用帯状のものA9、衣類用帯状のものB16と枠 体用棒体3、及び衣類用帯状のもB16と枠体用帯状のものA9の組合せの場合も、衣 類11は衣類用棒体又は衣類用帯状のものB16に取付けられ、前記衣類11が枠体用 棒体3又は枠体用帯状のものA9に接した時点から挟まれる事が開始され、前記挟まれ ている事は、衣類用棒体1又は衣類用帯状のものB16が、枠体5の係止部4より取り 外されるまで継続される事が共通である。
【0081】
衣類用棒体1と枠体用棒体2の清掃は、他の枠体用棒体3、枠体用帯状のものA9及び 衣類用帯状のものB16を含め清潔な布による拭き作業で汚れを容易に取り除く事がで きる。
【符号の説明】
【0082】
1・・・・衣類用棒体1
2・・・・枠体用棒体2
3・・・・枠体用棒体3
4・・・・係止部
5・・・・枠体
6・・・・腕
7・・・・枠体用棒体溝
8・・・・衣類用棒体の突起
9・・・・枠体用帯状のものA
10・・・・枠体用帯状のものの穴
11・・・・タオル
12・・・・ストッパ−
13・・・・筒
14・・・・ホルダ−
15・・・・クランパ−
16・・・・衣類用帯状のものB
17・・・・足連結部
18・・・・衣類用棒体穴
19・・・・足
20・・・・係止される部分







【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の腕又は足と衣類が取付けできる衣類用棒体又は衣類用帯状のもが係止できるV 字型、コの字型又はU字型を有した複数の係止部を有した枠体に、1個以上の突起、溝 又は穴を有した枠体用棒体又は枠体用帯状のものを1個以上保持又は牽下し取付け構成 し、前記枠体に取付けた枠体用棒体又は枠体用帯状のものと、係止される部分に1個以 上の突起、溝又は穴を有し、衣類を取付ける部分は全てが平坦又は1個以上の突起、 溝、又は穴を有した衣類用棒体又は衣類用帯状のもので衣類を挟みこみ構成し、前記衣 類を取付けた衣類用棒体又は衣類用帯状のものを、前記枠体の係止部にて係止する事で 衣類を継続して挟み込み保持又は牽下する事を特徴とする衣類展示回収冶具。
【請求項2】
複数の足又は腕と、衣類を取付けた棒体又は帯状のものが係止できるV字型、コの字型 又はU字型をした係止部を複数有し構成された枠体の衣類展示回収冶具。
【請求項3】
係止される部分に1個以上の突起、溝、又は穴を有し、衣類を取付ける部分は全てが平 坦又は1個以上の突起、溝、又は穴を有し構成された衣類が取付けできる衣類用棒体又 は衣類用帯状のものの衣類展示回収冶具。
【請求項4】
複数の腕又は足と衣類が付けられ全てが平坦又は1個以上の突起、溝又は穴を有した棒 体又は帯状のものが係止できる係止部を有した枠体に、全てが平坦又は1個以上の突 起、溝又は穴を有し構成され、前記枠体に保持又は牽下できる棒体又は帯状のものの衣 類展示回収冶具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2013−70855(P2013−70855A)
【公開日】平成25年4月22日(2013.4.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−212451(P2011−212451)
【出願日】平成23年9月28日(2011.9.28)
【特許番号】特許第4965729号(P4965729)
【特許公報発行日】平成24年7月4日(2012.7.4)
【出願人】(711004539)