説明

衣類

【課題】一般用衣類に適用を可能とするべく、装飾性、通気性、接触冷感分布及び強度分布を適用部位に応じて適宜、選択適用可能とした透明部分を有する衣類を提供すること。
【解決手段】伸縮弾性を有する第1のエラストマー樹脂を芯部分とし、伸縮性を有し永久伸びが25〜70%かつ引張伸度が100〜800%を持つ第2のエラストマー樹脂を鞘部分とし、芯部分と鞘部分との断面における面積比が95:5〜40:60であるコンジュゲート繊維によって透明部分2,5を構成し、他の部分3,6を他の糸で構成してある。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、装飾性、通気性及び接触冷感付与のための透明部分を有する衣類に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、コンジュゲート繊維からなる編地であって、該コンジュゲート繊維が、伸縮弾性を有するエラストマー樹脂(A)と伸縮弾性を有し永久伸びが25〜70%かつ引張伸度が100〜800%を持つエラストマー樹脂(B)とを含み、芯部分に該エラストマー樹脂(A)を鞘部分に該エラストマー樹脂(B)を含み、繊維断面における芯部分と鞘部分の面積比が95:5〜40:60であり、該編地のカバーファクター(CF)が30〜50%、かつ、qmax値が0.2J/sec/cm2以上である編地が公知である(特許文献1参照)。
【0003】
また、従来、コンジュゲート繊維からなる編地であって、該コンジュゲート繊維が、伸縮弾性を有するエラストマー樹脂(A)と伸縮弾性を有し永久伸びが25〜70%かつ引張伸度が100〜800%を持つエラストマー樹脂(B)とを含み、芯部分に該エラストマー樹脂(A)を鞘部分に該エラストマー樹脂(B)を含み、繊維断面における芯部分と鞘部分の面積比が95:5〜40:60であり、該編地のカバーファクター(CF)が30〜50%、熱伝達抵抗が6.0(℃/W/m2)×10-3以上、かつ光透過率が80%以上になるように編成した編地が公知である(特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−231616号公報
【特許文献2】特開2009−228156号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前記特許文献1の編地は、伸縮弾性力、透明性及び通気性に優れ、官能レベルで充分な接触冷感を実感でき、ストッキング、パンティストッキング等のストレッチ衣料用として開発されたものである。
また、前記特許文献2の編地は、伸縮弾性力、透明性に優れ、官能レベルで充分な暖かさを実感でき、ストッキング、パンティストッキング等のストレッチ衣料用として開発されたものである。
【0006】
このように、特許文献1,2の編地は、ストッキング、パンティストッキング等のストレッチ衣料に適しているが、他の一般用衣類、例えば、インナーウエアやスポーツ用インナーウエア等へ適用する場合にどのようにすればよいかという点について解決すべき課題が残されていた。
また、特許文献1、2は、いずれも、衣類全体をこれらのコンジュゲート繊維で編成した編地で構成することを提案していたものであったため、衣類としての装飾性に乏しく、また、通気性及び接触冷感を必要とする部分と必要としない部分とをどのように構成するのかや、適用部位に応じた強度分布をどのように実現するのかについて解決すべき課題が残されていた。
【0007】
本発明は、上記課題を解決するために開発されたもので、その目的とするところは、一般用衣類に適用を可能とするべく、装飾性、通気性、接触冷感分布及び強度分布を適用部位に応じて適宜、選択適用可能とした透明部分を有する衣類を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記目的を達成するために本発明は、伸縮弾性を有する第1のエラストマー樹脂を芯部分とし、伸縮性を有し永久伸びが25〜70%かつ引張伸度が100〜800%を持つ第2のエラストマー樹脂を鞘部分とし、芯部分と鞘部分との断面における面積比が95:5〜40:60であるコンジュゲート繊維によって透明部分を構成し、他の部分を他の糸で構成してなる透明部分を有する衣類を提供するものである。なお、本発明にかかる衣類において、前記コンジュゲート繊維のみによってなる編地部分を透明部分と定義し、前記透明部分を1箇所以上部分的に有するものとする。前記透明部分においては他の糸が配されておらず、前記コンジュゲート繊維のみが配されており、該コンジュゲート繊維からなる糸の高い透明性から視覚的に生地が透けて見えるものである。
【0009】
この構成によれば、衣類を前記コンジュゲート繊維のみによって構成した場合に比較して、透明部分と他の部分との適宜の組み合わせにより、衣類の装飾性をアップすることができ、しかも、前記コンジュゲート繊維と他の糸との使い分けによって、通気性、接触冷感分布及び強度分布を適用部位に応じて適宜、選択適用可能とすることができるため、一般用衣類に適用可能となる。
【0010】
前記透明部分に用いられている前記コンジュゲート繊維は、20〜70デシテックス、好ましくは、40〜50デシテックスの太さの糸で構成されていることが好ましい。
この構成によれば、前記コンジュゲート繊維の強度をインナーウエアやスポーツ用インナーウエア等の一般用衣類に適用可能なレベルに保持させることができる。
前記透明部分は、カバーファクター(CF)が30〜80%、好ましくは、35〜50%とされ、光透過率が80%以上とされていることが好ましい。
【0011】
この構成によれば、前記コンジュゲート繊維による透明部分の通気性を適正な範囲に設定することができ、衣類の着用時における透明部分からの肌を美しく見せることができる。なお、カバーファクター(CF)が30%以下では、通気性が過剰となり、80%以上では透明部分の通気性が不足する。また、光透過率が80%以下では、透明度が不足し肌を美しく見せることができない。
【0012】
前記透明部分は、接触冷感の官能値qmax値が0.2J/sec/cm2以上、好ましくは0.21〜0.30J/sec/cm2、より好ましくは0.23〜0.27J/sec/cm2からなることが好ましい。
この構成によれば、衣類の着用時における透明部分と他の部分との接触冷感の差を官能レベルで充分に実感させることができる。
【0013】
前記透明部分は、衣類を構成する生地の一部に装飾模様状に施されていることが好ましい。
この構成によれば、透明部分の装飾性、通気性、接触冷感及び強度をバランスよく維持させることができる。
前記透明部分は、前記他の部分においてはニットされている他の糸にニットせず、前記コンジュゲート繊維のみで編成されているか、又は、前記透明部分は、前記他の部分に対して前記コンジュゲート繊維で構成された別生地を縫着等で接合して構成されていてもよい。
【0014】
この構成によれば、透明部分を衣類の適宜の部位に適宜の形状で容易に形成することができる。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、一般用衣類に適用を可能とするべく、装飾性、通気性、接触冷感分布及び強度分布を適用部位に応じて適宜、選択適用可能とした透明部分を有する衣類を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明に係る衣類の第1の実施形態を示す概略正面図である。
【図2】本発明に係る衣類の第2の実施形態を示す概略正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明に係る透明部分を有する衣類の実施形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明に係る衣類をパンツに適用した場合の第1の実施形態を示すもので、同図において、1はパンツを示し、このパンツ1の左右両側から前身頃中央部に向けて横方向よりもやや斜め下方向にボーダー柄模様状に透明部分2を設け、これ以外の他の部分3に対して装飾性、通気性及び接触冷感を付与させている。
【0018】
図2は、本発明に係る衣類をシャツに適用した場合の第2の実施形態を示すもので、同図において、4はシャツを示し、このシャツ4の首周りに同心円状の模様状に透明部分5を設け、これ以外の他の部分6に対して装飾性、通気性及び接触冷感を付与させている。
図1の透明部分2及び図2の透明部分5は、次に示すような特殊なコンジュゲート繊維によって構成してあり、他の部分3,6は、他の糸及び前記コンジュゲート繊維または他の糸で構成してある。
【0019】
図1、図2の透明部分2,5に構成しているコンジュゲート繊維は、伸縮弾性を有する第1のエラストマー樹脂を芯部分とし、伸縮性を有し永久伸びが25〜70%かつ引張伸度が100〜800%を持つ第2のエラストマー樹脂を鞘部分とする芯鞘型構造からなり、芯部分と鞘部分との断面における面積比が95:5〜40:60とされている。
また、図1、図2の他の部分3,6に用いられている他の糸は、上記コンジュゲート繊維以外の糸、例えば、綿、絹、麻、その他の天然繊維糸、又は、ナイロン、ポリエステル、ポリエチレン、アクリル、その他の人造繊維糸、或いは、各種の混紡繊維糸等から適宜、選択される。
【0020】
前記透明部分2,5に用いられているコンジュゲート繊維は、20〜70デシテックス、好ましくは、40〜50デシテックスの太さの糸で構成されている。
また、前記透明部分2,5は、カバーファクター(CF)が30〜80%、好ましくは、35〜50%とされ、光透過率が80%以上とされている。
なお、カバーファクター(CF)とは、編地の面積に対する糸の占める面積の比率(%)を意味し、前記コンジュゲート繊維の編成時において適宜調整することができ、カバーファクター(CF)が大きいほど着用時における接触冷感が大きい。カバーファクター(CF)は、30〜80%の範囲であればよく、編地(生地)の通気性及び肌を美しく見せる点から35〜50%が好ましい。
【0021】
さらに、前記透明部分2,5は、接触冷感の官能値qmax値が0.2J/sec/cm2以上、好ましくは0.21〜0.30J/sec/cm2、より好ましくは0.23〜0.27J/sec/cm2からなることが好ましい。
なお、接触冷感を表す官能値として、qmax値があり、このqmax値とは、一定面積及び一定質量の熱板に所定の熱を蓄え、これが編地(生地)表面に接触した直後、蓄えられた熱量が低温側の編地(生地)に移動する熱流量のピーク値(J/sec/cm2)である。qmax値は、着衣したときに編地(生地)に奪われる体温をシミュレートしていると考えられ、qmax値が大きいほど着衣時に奪われる体温が大きく、接触冷感が高いと考えられる。一般に、qmax値が0.2J/sec/cm2未満であると、官能試験を行っても大半の人が接触冷感を感じない。好ましくは0.21〜0.30J/sec/cm2、より好ましくは0.23〜0.27J/sec/cm2である。
【0022】
また、前記透明部分2,5は、衣類を構成する生地の一部に所定幅で縦方向又は横方向或いは斜め方向のボーダー柄模様状、同心円状、その他、各種の装飾模様状に施されていてもよい。
さらに、前記透明部分2,5は、前記他の部分3,6の他の糸をニットせず、前記コンジュゲート繊維のみで編成されているか、又は、前記透明部分2,5は、前記他の部分3,6に対して前記コンジュゲート繊維で構成された別生地を縫着(即ち、カット&ソー)等で接合して構成してあってもよい。
【0023】
前記コンジュゲート繊維の芯部分を構成する第1のエラストマー樹脂は、伸長してもほぼ元の長さに戻る(伸長可能な範囲で降伏点を有しない)性質、即ち、ゴム弾性(ヒステリシス曲線において10%以内に戻る)を有する熱可塑性エラストマーであれば特に限定はない。この第1のエラストマー樹脂としては、ポリウレタン、ポリスチレンブタジエン系ブロックコポリマー等が例示され、特に、ポリウレタンが好適である。
【0024】
第1のエラストマー樹脂の引張強度(JIS K7311)は、30〜60MPa程度、さらに45〜60MPa程度の高強度のものが好ましい。また、引張伸度(JIS K7311)が400〜900%程度、さらに400〜600%が好ましい。また、表面硬度Aが、A70未満であると強度の確保が難しくなり、A98を越えると伸度及び伸縮性が極端に悪くなる傾向にある。
【0025】
前記コンジュゲート繊維の鞘部分を構成する第2のエラストマー樹脂は、伸縮弾性を有しており、永久伸び(JIS K6301)が25〜70%を持つ熱可塑性エラストマー樹脂である。この第2のエラストマー樹脂は、100%以上に伸長した場合は伸縮弾性を有するものの原形に復さず伸長した後、安定した形状に復するという性質を有している。
これは、第2のエラストマー樹脂の原形では、該エラストマー樹脂を構成するハードセグメントとソフトセグメントがランダム状態にあるが、これを100%以上延伸するとハードセグメントが配向したまま復元されず、ソフトセグメントのみが伸縮弾性を有することになるためと考えられる。本発明で使用するコンジュゲート繊維は、第2のエラストマー樹脂のこの特性を巧みに利用し、高いサポート性を発揮する。
【0026】
該第2のエラストマー樹脂の永久伸び(JIS K6301)は100%伸長時25〜70%程度、好ましくは30〜70%程度、より好ましくは40〜60%程度である。この永久伸びは、ダンベル形試験片に引張り荷重をかけて規定伸び率100%(2倍)まで引き伸ばし、10分間その状態で保持した後、速やかに荷重を除き、10分間放置した後の伸び率を原長に対して求め、永久伸び率(%)とすることが規定されている。かかる値が、25%未満であるとコンジュゲート繊維として高いサポート性が得られない。また、70%を越えると塑性変形が主となり、弾性体の性質すなわち伸縮性が低下する。
【0027】
第2のエラストマー樹脂の引張強度(ASTM D638)は、10〜40MPa程度、さらに25〜40MPa程度の高強度のものが好ましい。また、引張伸度(ASTM D638)が100〜800%程度、さらに400〜600%が好ましい。引張伸度の値が、100%未満であると伸度不足で同用途として使用不可能であり、800%を越えると一般に強度が低く、高いサポート性が得られない。また、表面硬度(ASTM D2240)は、D30〜70程度、さらにD35〜60が好ましい。第2のエラストマー樹脂は、このD30未満になると表面硬度が柔らかくなるため延伸後の形状保持が難しくなると同時に肌触りも悪くなる傾向にある。また、D70を越えると延伸後の形状保持(セット性)は高くなるが、エラストマー部分が少なくなり伸縮弾性が悪くなる傾向にある。
【0028】
前記コンジュゲート繊維の芯部分と鞘部分は、偏芯円形、同心円形の他、熱収縮等により有意に捲縮性を発現できる点からサイドバイサイドも挙げられる。中でも、肌触りの点から偏芯円形が好適である。また、偏芯円形にする場合、同心円形の場合と比較して、延伸、熱処理により、より捲縮がかかることで弾性を発揮しサポート性が向上する。
繊維断面積に対する第1のエラストマー樹脂からなる芯部分の占有率は、40〜95%程度、好ましくは50〜90%程度であればよい。換言すれば、第1のエラストマー樹脂からなる芯部分と第2のエラストマー樹脂からなる鞘部分との面積比が95:5〜40:60程度、好ましくは90:10〜50:50程度である。この範囲であれば、サポート性の高いコンジュゲート繊維にすることができる。芯部分の占有率が、40%未満であると第2のエラストマー樹脂(鞘部分)の占有率が高くなるので高いサポート性が得られず、また、95%を越えると延伸した後安定した形状、長さに復し難い。
【0029】
前記コンジュゲート繊維の太さは、特に限定はないが、インナーウエア等の一般用衣類に適用する場合では、20〜70デシテックス程度、好ましくは、40〜50デシテックス程度とする。
上記したように、芯部分を構成する伸縮弾性を有する第1のエラストマー樹脂は、伸長可能な範囲で降伏点、即ち、弾性域を超える伸長点を有さず、鞘部分を構成する第2のエラストマー樹脂は、伸縮弾性を有しその伸長可能な範囲において降伏点を有している。そのため、本発明で使用するコンジュゲート繊維にもこの特性が受け継がれる。つまり、本発明で使用するコンジュゲート繊維を第2のエラストマー樹脂(鞘部分)の降伏点以上に伸長した場合は、第2のエラストマー樹脂(鞘部分)はその降伏点伸度の長さに戻り安定化する。一方で、第1のエラストマー樹脂(芯部分)は常に伸長された状態になり依然として伸縮弾性を有している。そのため、コンジュゲート繊維として、サポート性が格段に向上する。
【0030】
上記コンジュゲート繊維は、第1のエラストマー樹脂が芯部分に第2のエラストマー樹脂が鞘部分になるように複合紡糸した後、得られた繊維を加熱処理して架橋を促進し、次いで延伸処理することにより製造されるため、透明性及び伸縮弾性力、強度及び伸度に優れているとういう特徴を有している。
また、このコンジュゲート繊維は、そのまま生地に編成した際、厚みが薄く、また、透明感が高いという特徴も有している。
【0031】
そこで、図1、図2に示すように、上記コンジュゲート繊維によって透明部分2,5を構成し、他の部分3,6を他の糸及び前記コンジュゲート繊維または他の糸で構成して透明部分を有するパンツ1やシャツ4を構成すれば、これらの衣類を前記コンジュゲート繊維のみによって構成した場合に比較して、透明部分2,5と他の部分3,6との適宜の組み合わせにより、衣類の装飾性をアップすることができ、しかも、前記コンジュゲート繊維と他の糸との使い分けによって、通気性、接触冷感分布及び強度分布を適用部位に応じて適宜、選択適用可能とすることができるため、一般用衣類に適用して好適となる。
【0032】
本発明の実施形態は、以上であるが、本発明は、これらの実施形態にのみ制約されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内において自由に変更して実施することができる。例えば、衣類は、パンツやシャツ以外の一般用衣類に適用でき、透明部分の形成部位や形状も自由に変更して適用してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0033】
本発明は、パンツ類、シャツ類、タイツ類、水着類、補整衣類、各種インナーウエア類、スポーツウエア類、その他、一般用衣類に広く適用可能である。
【符号の説明】
【0034】
1 パンツ(衣類)
2 透明部分
3 他の部分
4 シャツ(衣類)
5 透明部分
6 他の部分

【特許請求の範囲】
【請求項1】
伸縮弾性を有する第1のエラストマー樹脂を芯部分とし、伸縮性を有し永久伸びが25〜70%かつ引張伸度が100〜800%を持つ第2のエラストマー樹脂を鞘部分とし、芯部分と鞘部分との断面における面積比が95:5〜40:60であるコンジュゲート繊維によって透明部分を構成し、他の部分を他の糸及び前記コンジュゲート繊維または他の糸で構成してなることを特徴とする衣類。
【請求項2】
前記透明部分に用いられているコンジュゲート繊維は、20〜70デシテックス、好ましくは、40〜50デシテックスの太さの糸で構成されていることを特徴とする請求項1に記載の衣類。
【請求項3】
前記透明部分は、カバーファクター(CF)が30〜80%、好ましくは、35〜50%とされ、光透過率が80%以上とされていることを特徴とする請求項1又は2に記載の衣類。
【請求項4】
前記透明部分は、接触冷感の官能値qmax値が0.2J/sec/cm2以上、好ましくは0.21〜0.30J/sec/cm2、より好ましくは0.23〜0.27J/sec/cm2からなることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の衣類。
【請求項5】
前記透明部分は、衣類を構成する生地の一部に装飾模様状に施されていることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の衣類。
【請求項6】
前記透明部分は、前記他の部分の他の糸をニットせず、前記コンジュゲート繊維のみで編成されているか、又は、前記透明部分は、前記他の部分に対して前記コンジュゲート繊維で構成された別生地を縫着等で接合して構成してあることを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の衣類。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2011−184828(P2011−184828A)
【公開日】平成23年9月22日(2011.9.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−52085(P2010−52085)
【出願日】平成22年3月9日(2010.3.9)
【出願人】(000001339)グンゼ株式会社 (919)
【Fターム(参考)】