説明

表形式データ出力制御装置及び表形式データ出力制御プログラム

【課題】効率的に表形式データ全体の内容を把握したり、目的の情報を取得する。
【解決手段】画面上に表示された表形式データの項目をユーザの操作に対応させて音声出力する表形式データ出力制御装置において、前記ユーザにより所定の操作手段に対して操作された内容を認識する操作内容認識手段と、操作内容に対応させて、前記表形式データに含まれる複数のセルのうち、2以上のセル数からなるブロック領域を設定するブロック領域設定手段と、ブロック領域に対応させて読み上げるデータの対象を設定する読上対象設定手段と、前記読上対象設定手段により得られる設定情報に基づいて前記ブロック領域に対応するテキストデータを抽出するテキスト抽出手段と、前記テキスト抽出手段により抽出されたテキスト情報に基づいて音声データを生成する音声生成手段と、前記音声生成手段により生成された音声データを出力する音声出力手段とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表形式データ出力制御装置及び表形式データ出力制御プログラムに係り、特に、効率的に表形式データ全体の内容を把握したり目的の情報を取得するための表形式データ出力制御装置及び表形式データ出力制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来では、コンピュータ上の表計算ソフト(例えば、MS−Excel(登録商標))等で表示される表形式のテキストデータ(以下、「表形式データ」という)を視覚障害者が利用する場合に、例えばスクリーンリーダ等のテキスト読み上げソフト等を使用し、音声によって情報を取得している。
【0003】
また、従来では、表形式データの情報を得るために、例えばユーザがマウス等の操作手段によりカーソル等のポジションを移動させ、表形式データの各行及び各列の1マス(以下、「セル」という)毎に、順番に情報を読み上げて聞く必要がある。
【0004】
ここで、例えば晴眼者等がPC(Personal Computer)等で扱う表形式データは、モニタ画面上をはみ出す大きなものも多い。その場合には、通常、モニタ画面をスクロールさせて目的の項目が表示させるまで移動させる。また、いわゆるページめくり(ブロック移動)によるスクロール機能を使用すれば、高速に目的の表示画面に辿り着くことができる。
【0005】
なお、従来では、表形式の文書データを読み上げる手法が存在する(例えば、特許文献1〜3参照)。特許文献1では、入力する文書データから表情報を検出し、検出された表情報の1行1列目のセルに、空欄又は2つ以上の値が記述されている場合には、1行1列目のセルに対して同一行及び同一列のセルが項目を含むセルであると判定し、1行1列目のセルに、1つの値が記述されている場合には、1行1列目のセルの内容と、1行1列目のセルに対して行方向の各セルの内容又は列方向の各セルの内容とが言語的に関連を有する場合に、その方向のセルが項目を含むセルであると判定する手法が示されている。
【0006】
また、特許文献2では、入力する文章データから表情報を検出し、検出する表情報の各セルが項目を含むセルであるか、要素を含むセルであるかを判定し、項目を含むセルとして判定したセルの個数を算出し、要素を含むセルとして判定したセルの個数を算出し、項目を含むセルとして算出したセルの個数を項目の数として音声合成により読み上げて出力する手法が示されている。
【0007】
更に、特許文献3では、表形式文字列パターン辞書を参照して読み上げ対象の表形式のテキストを検出し、不要文字列パターン辞書を参照して表形式のテキストから不要文字列を除去し、単語列パターン辞書を参照して単語列を生成し、この単語列を読み上げ文のテンプレートに当てはめて、読み上げ文を生成する手法が示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2007−257153号公報
【特許文献2】特開2007−102605号公報
【特許文献3】特開平11−134166号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
ところで、例えば視覚障害者等は、一般的に視覚情報を音声情報(テキスト読み上げ)に変換して情報を取得している。そのため、表形式データのような行及び列の2次元の視覚情報は、1次元のシリアル情報(音声情報)に変換される。
【0010】
しかしながら、2次元情報の表形式を1次元のシリアル情報に変換して提示することは、目的の情報を得るのに時間がかかり、効率的に表全体の内容を把握したり目的の情報を正確に取得することが困難となる。
【0011】
なお、上述したような従来手法では、主に読み上げの仕方についての手法であり、ユーザの操作内容に応じた適切なカーソル(ポジション)の移動や、移動状態に対応させた音声出力の手法については現時点では存在していない。
【0012】
本発明は、上述した問題点に鑑みなされたものであり、効率的に表形式データ全体の内容を把握したり目的の情報を取得するための表形式データ出力制御装置及び表形式データ出力制御プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記課題を解決するために、本件発明は、以下の特徴を有する課題を解決するための手段を採用している。
【0014】
本発明は、画面上に表示された表形式データの項目をユーザの操作に対応させて音声出力する表形式データ出力制御装置において、前記ユーザにより所定の操作手段に対して操作された内容を認識する操作内容認識手段と、前記操作内容認識手段から得られる操作内容に対応させて、前記表形式データに含まれる複数のセルのうち、2以上のセル数からなるブロック領域を設定するブロック領域設定手段と、前記ブロック領域設定手段により得られたブロック領域に対応させて読み上げるデータの対象を設定する読上対象設定手段と、前記読上対象設定手段により得られる設定情報に基づいて前記ブロック領域に対応するテキストデータを抽出するテキスト抽出手段と、前記テキスト抽出手段により抽出されたテキスト情報に基づいて音声データを生成する音声生成手段と、前記音声生成手段により生成された音声データを出力する音声出力手段とを有することを特徴とする。
【0015】
また、本発明は、コンピュータを、上述した表形式データ出力制御装置が有する各手段として機能させるための表形式データ出力制御プログラムである。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、効率的に表形式データ全体の内容を把握したり目的の情報を取得することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本実施形態における表形式データ出力制御装置を含むデータ提供システムの概略構成例を示す図である。
【図2】表形式データ出力制御装置の機能構成例を示す図である。
【図3】本実施形態における表形式データ出力制御処理の一例を示すフローチャートである。
【図4】本実施形態におけるブロック送り処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図5】本実施形態におけるセル送り処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図6】表形式データにおけるカーソルの移動内容を説明するための第1の例である。
【図7】表形式データにおけるカーソルの移動内容を説明するための第2の例である。
【図8】本実施形態における具体的な表形式データに対する読み上げ例を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
<本発明について>
本発明は、例えば表形式データ等に対して、スクロールが必要となるような大きな表(行列番号の大きい)であっても、素早く切り替えて効率的に全体の内容を把握したり迅速に目的の情報に辿り着くことを可能にする。例えば、視覚障害者の場合には、セルを一つずつ進めながら順番に情報(例えば、セルの行列番号やセル内に格納された情報等を含む)を得る必要があるが、晴眼者の場合には、いわゆるページめくりのようなブロック単位のスクロールによって高速に次の情報を見つけることができる。これは、視覚が視野内を並列に面(2次元)で情報処理しているためである。
【0019】
つまり、晴眼者の場合には、一度の情報取得換作が複数セル(1ブロック)であるのに対し、スクリーンリーダ等を用いた音声出力の場合には、スクロールの一画面が1個のセルしかないのと等価であり、1セル毎にスクロールされるため、視覚障害者は一度に取得できる情報が少ない。これは、音声情報が1次元のシリアル情報であるためである。
【0020】
そこで、本発明では、スクリーンリーダのような音声出力手法でも擬似的にスクロール1画面の複数セル(ブロック)の情報を一度に提示し、大きな表の中から高速に目的のセルに辿り着くことを可能となる。
【0021】
具体的には、本発明は、例えばスクロール1画面に表示された表の項目(行番号、列番号等)(以下、「ラベル」ともいう)を複数セルからなる所定のブロック単位(複数セル)で読み上げ、そのブロック単位でスクロールしたり画面を切り替えることによって高速に目的のセルに辿り着くものである。また、本発明は、ユーザによる操作手段の操作内容に対応させてブロック領域を設定することができる。
【0022】
以下に、上述したような特徴を有する本発明における表形式データ出力制御装置及び表形式データ出力制御プログラムを好適に実施した形態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態において、「ユーザ」とは、視覚障害者等に限定されるものではなく、例えば晴眼者等であってもよい。
【0023】
<表形式データ出力制御装置を含むデータ提供システムの概略構成例>
ここで、本実施形態における表形式データ出力制御装置を含むデータ提供システムの概略構成例について、図を用いて説明する。図1は、本実施形態における表形式データ出力制御装置を含むデータ提供システムの概略構成例を示す図である。図1に示すデータ提供システム1は、表形式データ出力制御装置10と、操作手段20とを有するよう構成されている。
【0024】
表形式データ出力制御装置10は、ユーザ等により操作された操作手段20における操作内容を有線又は無線通信により取得し、取得した操作内容に対応させて、例えば表形式データの表示内容、移動内容、及び音声出力内容のうち、少なくとも1つを制御する。
【0025】
具体的には、表形式データ出力制御装置10は、例えば操作内容に対応させて、画面に表形式データを表示したり、表示した表形式データを所定のブロック単位にスクロールさせたり、表形式データの項目や項目の内容等を読み上げる。なお、読み上げ手法としては、例えば表形式データにおけるポジションの位置等に対応させたテキストデータを抽出し、抽出したテキストデータを音声に変換し、表形式データ出力制御装置10に設けられたスピーカ等の音声出力手段等により行う。
【0026】
なお、表形式データ出力制御装置10は、例えばテレビ10a又はPC10b等からなる。また、表形式データ出力制御装置10は、これに限定されるものではなく、例えば、スマートホンやタブレット端末等の携帯型情報通信端末やゲーム機器等であってもよい。
【0027】
操作手段20は、赤外線等の無線通信やケーブル等を用いた有線通信により、表形式データ出力制御装置10に所定の操作信号の入力を行う。つまり、操作手段20は、ユーザが、表形式データ出力制御装置10の画面上に表示された表形式データの全体を把握したり目的のデータを取得するための操作を行うための機器である。なお、操作手段20としては、例えば、ジョイスティック20aやリモコン20b、トラックボール20c、ジョグダイヤル20d、マウス20e、ゲームコントローラ20f等の機器が該当する。これらは、表形式データ出力制御装置10毎に対応させた専用の機器でもよく、また公知の機器を適宜用いることもできる。
【0028】
ここで、上述した所定の操作信号の入力とは、例えば項目を選択する場合には、方向及び傾きのある操作信号の入力を指し、例えば、リモコン20bの矢印ボタンの操作等が該当する。方向とは、例えば、現在画面に表示された表形式データのカーソルが位置付けられている位置(項目)又は予め設定されたホームポジションの位置(項目)等を基準として、その位置(項目)に対して上下、右左等の方向が存在するが、本実施形態においてはこれらの方向に限定されず、斜めの方向であってもよい。
【0029】
また、操作手段20は、例えば所定時間当たりの操作量を表形式データ出力制御装置10に送信し、表形式データ出力制御装置10は、送信された操作量を受信することで、その操作量に基づく制御を行う。なお、所定時間当たりの操作量としては、例えば操作手段20が、ジョイスティック20aの場合には傾き角度等であり、リモコン20bやゲームコントローラ20fの場合には所定時間内に押下される一方向への矢印ボタンの操作回数等とすることができる。また、操作手段20が、トラックボール20c、ジョグダイヤル20d、マウス20eの場合は、所定時間内における一方向への回転量(移動量)とすることができるが、本発明においては、上述の例に限定されるものではない。更に、操作手段20は、決定ボタン等が設けられていてもよく、本実施形態において決定ボタンが押された場合には、例えばその時点でポジショニングされたセルに格納された具体的な内容が音声等により出力される。
【0030】
<表形式データ出力制御装置10:機能構成例>
次に、表形式データ出力制御装置10の機能構成例について図を用いて説明する。図2は、表形式データ出力制御装置の機能構成例を示す図である。図2における表形式データ出力制御装置10は、操作内容認識手段31と、ブロック領域設定手段32と、表内容蓄積手段33と、読上対象設定手段34と、テキスト抽出手段35と、音声生成手段36と、音声出力手段37と、ポジション移動手段38と、画像生成手段39と、表示手段40とを有するよう構成されている。
【0031】
操作内容認識手段31は、図1に示すような操作手段20からの操作信号を受信し、操作内容を認識する。具体的には、操作手段20に対する所定時間内における操作信号の入力情報を受け取り、上述した操作量や決定ボタン等が押されたか否か等を認識する。また、操作内容認識手段31は、得られた操作内容をブロック領域設定手段32に出力する。
【0032】
ブロック領域設定手段32は、操作内容認識手段31から得られる操作内容に対応させて、表示手段40に表示させている表形式データに含まれる複数のセルから、所定のセル数からなるブロック領域を設定する。なお、所定のセル数は、例えば予め設定された2以上のセル数でもよく、また操作手段20による操作内容に対応させて設定される2以上のセル数でもよく、また1つのセルであってもよい。つまり、本実施形態におけるブロック領域の設定は、上述した内容から選択的に設定される。
【0033】
また、所定のセル数は、例えば表形式データに含まれる全セル数のサイズ(行及び列のセル数)と、操作手段20における操作可能範囲(例えば、操作の最大値)とを対応させて、所定操作量当たりのブロック領域を設定しておき、実際の操作量の大きさに応じて、設定されたブロック単位で拡張させてブロック領域を可変に設定してもよい。この場合、ブロック領域設定手段32は、表内容蓄積手段33に蓄積されている表形式データの内容から全セル数のサイズ(行及び列のセル数)や各項目(メイン項目、サブ項目等)の構成等の情報を取得して、操作量に基づくブロック領域を設定する。つまり、ブロック領域は、操作手段20における操作量の大きさに対応させてセル数の多いブロック領域が設定される。
【0034】
なお、ブロック領域設定手段32は、例えば操作手段20がジョイスティック20aである場合に、操作内容としてのジョイスティック20aの傾きが上下(縦)方向であれば、表形式の上下の領域(列領域)のブロックを設定する。また、傾きが左右(横)方向であれば、表形式の左右の領域(行領域)のブロックを設定する。更に、傾きが斜め方向であれば、表形式データの現在のカーソルの位置を始点とし、ジョイスティック20aを傾けた斜め方向へ所定時間分進んだ位置を終点とした領域(行列領域)のブロックを設定する。
【0035】
なお、本発明におけるブロック領域の設定手法は、これに限定されるものではなく、例えば操作手段20がトラックボール20c等の場合には、所定時間における回転量や回転方向に基づいて所定のブロックを設定してもよい。ブロック領域設定手段32は、設定されたブロック領域の内容を読上対象設定手段34及びポジション移動手段38に出力する。更に、ブロック領域設定手段32は、例えば表形式データに予めサブ項目等が設定されている場合には、サブ項目のセル数に対応させてブロック領域を設定してもよい。
【0036】
表内容蓄積手段33は、表示手段40により表示される表形式データの内容を蓄積する。なお、表形式データの内容としては、例えば、上述したような全セル数のサイズ(行及び列のセル数)や各項目(例えば、メイン項目、サブ項目)等の表構成情報、及び、各セルに格納されている内容等を含むが本発明においてはこれに限定されるものではなく、例えば各セル間におけるデータの関連性情報等が含まれていてもよい。
【0037】
読上対象設定手段34は、操作内容認識手段31により得られる認識結果やブロック領域設定手段32により得られるブロック領域等に基づいて、読み上げ対象を設定する。具体的には、読上対象設定手段34は、例えばカーソル等のポジションが位置付けられたブロック領域に対応する項目(ラベル)を読み上げるよう設定する。なお、読上対象設定手段34は、ブロック領域に複数のセルが含まれる場合には、そのブロック領域の大きさに応じてブロック領域に含まれる全ての項目を順番に読み上げたり、ブロック領域内における始点と終点のセルの項目のみを読み上げる等の読上内容の設定を行うこともできる。
【0038】
更に、読上対象設定手段34は、例えば操作手段20からの操作内容において、決定ボタン等が押されている場合や、操作内容が所定時間(例えば、3秒等)以上なかった場合には、ラベルの内容ではなく、現時点でポジショニングされている対象のセル又はブロックに含まれる各セルに格納されている内容を読上対象に設定する。読上対象設定手段34は、設定された読上対象や読上内容等の情報をテキスト抽出手段35に出力する。
【0039】
テキスト抽出手段35は、読上対象設定手段34により得られる読上対象や読上内容等の情報の内容に基づいて、表内容蓄積手段33により対象のブロック領域に含まれるセルの内容(テキストデータ)を抽出する。
【0040】
ここで、テキスト抽出手段35は、読上内容に基づき、ブロック領域内の全ての項目を読み上げる場合には、表内容蓄積手段33から読み上げる対象となる全ての項目のテキストデータを抽出する。また、テキスト抽出手段35は、読上内容に基づき、ブロック領域内の始点と終点の項目のみを読み上げる場合には、表内容蓄積手段33から読み上げる対象となる始点と終点の項目のテキストデータを抽出する。
【0041】
更に、テキスト抽出手段35は、抽出した始点及び終点に対応する項目のテキストデータに、そのブロック領域の始点及び終点であることを示す情報(例えば、「から」、「まで」等)を付加することができる。これにより、テキスト抽出手段35は、例えば抽出した始点の項目が「東京」で、終点の項目が「九州」である場合には、「東京から九州まで」といったテキストデータを生成する。テキスト抽出手段35は、抽出等により得られたテキストデータを音声生成手段36に出力する。
【0042】
音声生成手段36は、テキスト抽出手段35により抽出されたテキストデータを音声に変換し、変換された音声データを音声出力手段に出力する。なお、音声生成手段36における音声変換は、例えば既存の音声変換ソフト等を用いて処理することができる。なお、音声生成手段36は、例えばブロック領域の大きさに対応させて音声の出力速度(話速)を速くすることもできる。
【0043】
音声出力手段37は、音声生成手段36により生成された音声を出力する。なお、音声出力手段37は、例えばスピーカ等からなる。
【0044】
ポジション移動手段38は、ブロック領域設定手段32により得られるブロック単位に表示手段40に表示されているカーソル等のポジションを移動させる。ここで、表形式データが表示手段40の画面よりも大きい場合には、スクロール等を行って、カーソルのポジションが画面上に表示されるようにする必要がある。このような場合に、本実施形態では、いわゆるページめくりのように設定したブロック単位での移動(ブロック送り)が行われる。
【0045】
また、本実施形態では、ブロック領域は、ユーザの操作手段20を用いた操作量に対応して可変に設定されるため、操作量に応じて適宜ブロック領域が変更しながら移動する場合もあり得る。
【0046】
更に、ポジション移動手段38は、表形式データを最初に画面に表示させた場合や、操作手段20による操作が所定時間(例えば、1分等)以上行われていないような場合には、カーソルを初期値に位置付ける。なお、初期値としては、例えば表形式データの左上セル等があるが、本発明においてはこれに限定されるものではなく、予め設定された他のセルの位置でもよい。ポジション移動手段38は、移動後のポジション情報等を画像生成手段39に出力する。
【0047】
画像生成手段39は、ポジション移動手段38により得られるポジション情報が表示手段40の画面に表示されるように、必要に応じて表形式データの表示範囲の変更等を行い、表示する画像を生成する。このとき、ポジションされたブロック領域は、他のセル部分と色分けされ、強調表示されていることが好ましい。これにより、例えば晴眼者のユーザの場合では、視覚的にブロック領域の位置と大きさを認識することができる。画像生成手段39は、生成した画像を表示手段40に出力する。
【0048】
表示手段40は、画像生成手段39により生成された画像を表示し、画像出力を行う。なお、表示手段40は、例えばモニタやディスプレイ等からなる。
【0049】
<表形式データ出力制御処理>
次に、上述した表形式データ出力制御装置10における表形式データ出力制御処理の一例について具体的に説明する。なお、以下の説明では、ユーザが操作する操作手段20の一例として、ジョイスティック20aを用いるものとするが、本発明における操作手段20はこれに限定されるものではない。
【0050】
図3は、本実施形態における表形式データ出力制御処理の一例を示すフローチャートである。なお、以下の説明では、既に画面上に表形式データが表示されてるものとするが、表形式データの表示は、例えば既存の表計算ソフトウェア等を用いて、所定の表形式データファイルを開くことで画面表示を実現することができる。
【0051】
図3における表形式データ出力制御処理では、まずカーソルを初期値に位置付ける(S01)。具体的には、表形式データ全体のうち、予め設定された値(例えば、左上セル)を初期値としてカーソルを位置付ける。次に、表形式データ出力制御処理は、ユーザがジョイスティック20aを用いて操作した操作内容を認識し(S02)、例えばジョイスティック20aの傾き角度(操作量)が、大きいか小さいかを判断する(S03)。
【0052】
なお、S03の処理では、後述するようにブロック単位で送り処理を行うか又はセル単位で送り処理を行うかを区別するために、大小の2段階の判断のみを行っている。S03の処理では、例えば、予め傾き角度の閾値を設定し、閾値以上の場合には「傾き大」とし、閾値未満の場合には「傾き小」として判断する。
【0053】
表形式データ出力制御処理は、S03の処理において、ジョイスティック20aの傾きが大きい場合(S03において、「傾き大」)、ジョイスティック20aの傾き方向に応じて、所定行又は所定列のブロック送り処理を行う(S04)。S04の具体的な処理内容については後述する。また、S04の処理後、目的のセルが含まれているか否かを判断する(S05)。
【0054】
つまり、本実施形態では、例えばS04で行われるブロック送り処理において、ブロックに対応するラベルの音声による読み上げ等をユーザが聞き、聞いた内容から目的のセルが含まれているか否かをユーザが判断し、その判断結果に応じてジョイスティック20aの操作が行われる。そのため、S05の処理において、目的のセルが含まれている場合(S05において、YES)、ユーザはジョイスティック20aの傾きを小さくする等の応答をするため、ジョイスティック20aの傾き方向に応じて1行又は1列分のセル送り処理に移行する(S06)。また、S05の処理において、目的のセルが含まれていない場合(S05において、NO)、ユーザはジョイスティック20aの傾きを変更しないため、S04の処理に戻り、ブロック送り処理が繰り返される。
【0055】
また、表形式データ出力制御処理は、上述したS03の処理において、ジョイスティック20aの傾きが小さい場合(S03において、「傾き小」)、ジョイスティック20aの傾き方向に応じて1行又は1列分のセル送り処理を行う(S06)。
【0056】
なお、本実施形態では、S05の処理において、目的のセルが含まれている場合には、ユーザの操作におけるジョイスティック20aの傾きが必然的に小さくなるため1行(列)分の送り処理が行われる。
【0057】
次に、表形式データ出力制御処理は、現時点のカーソルの位置が目的のセルか否かを判断し(S07)、S07でない場合(S07において、NO)、S02に戻り、後続の処理を行う。また、表形式データ出力制御処理は、S07の処理において、目的のセルである場合(S07において、YES)、予め設定された決定ボタン等により、セルの内容を読み上げる(S08)。
【0058】
なお、S08の処理では、ユーザがジョイスティック20a等に設けられた決定ボタン等を押すことで対象のセルの内容を読み上げていたが、本発明においてはこれに限定されるものではなく、例えば、そのセルにカーソルを合わせた状態で所定時間(例えば、3秒等)静止していた場合に、そのセルの内容を読み上げるようにしてもよい。
【0059】
<S04:ブロック送り処理>
次に、上述したS04におけるブロック送り処理手順について、フローチャートを用いて具体的に説明する。図4は、本実施形態におけるブロック送り処理手順の一例を示すフローチャートである。図4に示すブロック送り処理は、まずジョイスティック20aの操作量(例えば、傾き角度の大きさ)に応じてブロック領域を設定し(S11)、設定されたブロック領域(例えば、セル数がN個)毎に操作方向に対応する行又は列を移動させる(S12)。
【0060】
そして、ブロック送り処理は、移動させたブロックに対応する全てのラベル(例えば、行列番号等の項目)を読み上げる(S13)。また、ブロック送り処理は、そのブロック領域において、起点となるポインタの位置を次のブロック内の所定の位置(例えば上又は左)等に設定する(S14)。
【0061】
なお、上述のS13の処理においては、全てのラベル(項目)を読み上げなくてもよく、例えば設定されたブロック領域内における始点と終点のラベルのみを読み上げるようにしてもよい。
【0062】
<S06:セル送り処理>
次に、上述したS06におけるセル送り処理手順について、フローチャートを用いて具体的に説明する。図5は、本実施形態におけるセル送り処理手順の一例を示すフローチャートである。図5に示すセル送り処理は、まずセルをジョイスティック20aの操作方向に対応させて1行又は1列移動させ(S21)、移動させた1個のセルのラベル(例えば、行列番号等の項目)を読み上げる(S22)。また、セル送り処理は、S22の処理後、起点となるポインタをジョイスティック20aの操作方向に対応させて1行又は1列移動後のセルに設定する(S23)。
【0063】
<表形式データにおけるカーソル(ポジション)の移動内容>
次に、上述した処理を適用した表形式データにおけるカーソル(ポジション)の移動内容について、図を用いて説明する。図6は、表形式データにおけるカーソルの移動内容を説明するための第1の例である。また、図7は、表形式データにおけるカーソルの移動内容を説明するための第2の例である。
【0064】
図6に示す第1の例では、上述したS04のブロック送り処理におけるブロック移動の動作内容の概念図を示している。また、図7に示す第2の例では、上述したS06のセル送り処理におけるブロック移動の動作内容の概念図を示している。なお、図6,7に示す例では、表示手段40の画面上に行番号1〜12と、列番号A〜Lが示されている。また、各セルには、予め入力されたテキストデータが格納されているが、図6,7では説明の便宜上、セル内のデータの記載は省略している。
【0065】
図6及び図7に示すように、本実施形態では、ユーザが例えば操作手段20であるジョイスティック20aを少し傾けて戻すと1行又は1列毎にゆっくりと移動する。また、本実施形態では、ジョイスティック20aを大きく傾けて戻すと数行(行ブロック)或いは数列(列ブロック)移動する。更に、本実施形態では、ジョイスティック20aを大きく傾けたままにすると、図6に示すように、行又は列を数ブロック移動する。また、本実施形態では、ジョイスティック20aを縦に傾けると行、横に傾けると列で移動する。
【0066】
ここで、本実施形態では、初期値(ホームポジション)として「1行A列目」にカーソルを位置付けているが、本発明においてはこれに限定されるものではなく、他のセルの位置を予め指定しておいてもよい。
【0067】
ここで、本実施形態では、例えば、ホームポジションからジョイスティック20aを縦に少し傾けると同列の2行目のラベルを読み上げる(例えば、"A2"又は"2A"等)。また、本実施形態では、ホームポジションからジョイスティックを横に少し傾けると、同行の2列目のラベルを読み上げる(例えば、"Bl"又は"1B"等)。なお、本実施形態において、行列はどちらから読み上げてもよいが、以下の説明では、列、行の順で読み上げるものとする。
【0068】
ここで、任意のポジション(例えば、「3行C列目」)からジョイスティック20aを縦に大きく傾けて数ブロック移動させると、図6に示すように、ブロック内の列ラベルの範囲(始点から終点)を読み上げる(例えば、"C3からC7"等)。なお、本実施形態における読み上げ方法については、これに限定されるものではなく、例えば、"C3"、"C4"、"C5"、"C6"、"C7"等のように各項目の全てを順次読み上げるようにすることもでき、ブロック内のセル数に応じて読み上げを変更してもよい。具体的には、例えば、セル数が3以下の場合には、各項目の全てを順次読み上げ、セル数が3より大きい場合には、始点と終点からなるラベルの範囲を読み上げるようにしてもよい。
【0069】
また、読み上げ後は、次のブロックの起点(例えば、「8行C列目」)にカーソルを位置づけ、上述同様に、次のブロック内の列ラベルの範囲(始点から終点)を読み上げる(例えば、"C8からC12")。なお、本実施形態では、前のブロック又はセルの読み上げが終了していない状態で、次のブロック又はセルの読み上げを行う場合には、前のブロック又はセルの読み上げは途中で終了する。
【0070】
ここで、本実施形態におけるラベル(項目)の読み上げは、単に行又は列番号ではなく、例えば実際の表のラベル(例えば「"新宿駅"、"東京駅"」、「"気温""3月"」等)であってもよい。
【0071】
更に、本実施形態では、読み上げたラベルの中に目的のセルが含まれているとユーザが判断した場合には、ジョイスティック20aを1行又は1列移動にして、目的のラベルに到達するまでゆっくり移動する。このときの1行移動又は1列移動の開始点は、例えばブロックの左上のセルからとし、ジョイスティックの1行又は1列移動操作で最初にブロックの左上のセルのラベルを読み上げ、後は順次1つずつセルが移動するようにしてもよい。
【0072】
また、本実施形態では、セル内に格納された情報を取得する場合は、他に設置されたボタンやジョイスティック20aに設置された決定ボタンを操作することで、セルの内容を読み上げることができる。また、本実施形態では、目的のセルに移動後にジョイスティック20aを数秒間停止させ、その停止時間が予め設定された閾値以上の場合に、自動で読み上げてもよい。
【0073】
図7の例では、3行C列目から7行C列目までは、縦方向の大きな傾きによるジョイスティック20aの操作によってセルがブロックで移動する。また、次のブロックの起点である8行C列目では、縦方向の小さい傾きによるジョイスティック20aの操作によってセルがブロックの先頭のラベル"C8"が読み上げられ、その後、縦方向の小さい傾きによるジョイスティック20aの操作によってセルが1行移動され、ラベル"C9"が読み上げられ、その後、決定ボタンでこのセルの内容を読み上げる。
【0074】
このように、本実施形態では、操作手段20における操作内容等に応じてブロック領域を設定し、設定されたブロック領域に基づいて音声出力や画面表示(例えば、スクロール等)を制御することで、ユーザは効率的に表形式データ全体の内容を把握したり目的の情報を取得することができる。
【0075】
なお、本実施形態におけるブロックのサイズは、任意に設定してもよく、予め設定された2以上の固定数であってもよい。具体的には、例えばジョイスティック20aの傾きに応じて移動ブロック量を可変に設定してもよく、また1ブロックのセル数を2以上の固定数とすることもできる。更に、本実施形態では、ブロック数の上限や下限を設け、その範囲で可変に設定してもよい。具体的には、例えばジョイスティック20aの傾き角度に応じて移動する行数、列数を変化させてもよい。
【0076】
また、本実施形態では、例えば、表形式データ全体のセル数に対して、縦横にそれぞれ10等分し、ジョイスティック20aの縦横のそれぞれの最大傾き角度幅も10等分する。これらの情報を用いることで、単位角度毎のセル数を設定することができ、角度の大きさに対応させて等分したセル数毎にブロックを拡張して可変に設定することもできる。つまり、ブロック領域は、ジョイスティック20aにおける操作量の大きさに対応させてセル数の多いブロック領域が設定される。更に、本実施形態では、表形式データにサブ項目等が設定されている場合には、サブ項目に対応させてブロック領域を設定してもよい。
【0077】
<具体的な表形式データに対する読み上げ例>
次に、本実施形態における具体的な表形式データに対する読み上げ例について、図を用いて説明する。図8は、本実施形態における具体的な表形式データに対する読み上げ例を説明するための図である。図8では、表形式データの一例として、1年の各月毎における地域毎の気温データが表示されている。なお、図8の表形式データでは、行と列とにそれぞれメイン項目とサブ項目を有している。行では、各月(例えば、図8の例では1〜12月)がメイン項目であり、季節(例えば、図8の例では、春夏秋冬)がサブ項目となっている。また、列では、各県(例えば、図8の例では、A〜K県)がメイン項目であり、各地域(例えば、図8の例では、東北、関東、東海、北陸)がサブ項目となっている。
【0078】
例えば、図8のような表形式データを読み上げる場合、本実施形態では、"メイン項目"、"サブ項目"の位置とラベルの内容を読み上げる。その場合、本実施形態では、"メイン項目"や"サブ項目"等の文言を直接音声出力してもよい。具体的には、図8に示すように、読み上げ音声例として、例えば、"B県3月から7月まで、サブ項目東北、春から秋まで"として読み上げを行う。更に、その後に決定ボタンを押した場合には、"22°、20°、23°、29°、22°"としてブロック内の各セルの具体的な内容を読み上げる。これにより、各項目の具体的な内容を、操作内容に対応させた所定のブロック単位で取得することができる。これにより、表形式の全体的な内容を効率的に取得することができる。
【0079】
<実行プログラム>
ここで、上述した表形式データ出力制御装置10は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)等の揮発性の記憶媒体、ROM(Read Only Memory)等の不揮発性の記憶媒体、マウスやキーボード、ポインティングデバイス等の入力装置、画像やデータを表示する表示部、並びに外部と通信するためのインタフェースを備えたコンピュータによって構成することができる。
【0080】
したがって、表形式データ出力制御装置10が有する各機能は、これらの機能を記述したプログラムをCPUに実行させることによりそれぞれ実現可能となる。また、これらのプログラムは、磁気ディスク(フロッピィーディスク、ハードディスク等)、光ディスク(CD−ROM、DVD等)、半導体メモリ等の記録媒体に格納して頒布することもできる。
【0081】
つまり、上述した各構成における処理をコンピュータに実行させるための実行プログラム(表形式データ出力制御プログラム)を生成し、例えば、汎用のパーソナルコンピュータやサーバ等にそのプログラムをインストールすることにより、表形式データ出力制御処理を実現することができる。なお、本発明における実行プログラムによる処理手順については、上述した図4〜6に示すような表形式データ出力制御処理を行うことができる。
【0082】
上述したように本発明によれば、効率的に表形式データ全体の内容を把握したり、目的の情報を取得することができる。具体的には、例えば視覚障害者に表を提示するための操作手法を提供することができる。また、従来技術では、表形式データの全体を把握する場合や目的のデータを取得する場合には、一つずつ行と列を送って確認しなければならず、時間がかかったが、本発明では、操作手段における操作内容に対応させてブロック領域を設定し、設定したブロック領域に基づいてスクロール等の送り処理を行うことで、より効率的に表形式の全体像を把握することができる。
【0083】
これにより、例えば本発明を、運賃表や売上高、測定データ等、日常で多く用いられている表形式の表示手法に適用することで、表形式データ全体の中から目的の情報を迅速に取得することが可能となる。
【0084】
なお、本発明は、例えば表の情報がわかっておらず(表のラベルを指定することができず)、表全体から目的の情報を取得する必要がある場合等にも広く適用することができる。
【0085】
以上本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形、変更が可能である。
【符号の説明】
【0086】
1 データ提供システム
10 表形式データ出力制御装置
20 操作手段
31 操作内容認識手段
32 ブロック領域設定手段
33 表内容蓄積手段
34 読上対象設定手段
35 テキスト抽出手段
36 音声生成手段
37 音声出力手段
38 ポジション移動手段
39 画像生成手段
40 表示手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画面上に表示された表形式データの項目をユーザの操作に対応させて音声出力する表形式データ出力制御装置において、
前記ユーザにより所定の操作手段に対して操作された内容を認識する操作内容認識手段と、
前記操作内容認識手段から得られる操作内容に対応させて、前記表形式データに含まれる複数のセルのうち、2以上のセル数からなるブロック領域を設定するブロック領域設定手段と、
前記ブロック領域設定手段により得られたブロック領域に対応させて読み上げるデータの対象を設定する読上対象設定手段と、
前記読上対象設定手段により得られる設定情報に基づいて前記ブロック領域に対応するテキストデータを抽出するテキスト抽出手段と、
前記テキスト抽出手段により抽出されたテキスト情報に基づいて音声データを生成する音声生成手段と、
前記音声生成手段により生成された音声データを出力する音声出力手段とを有することを特徴とする表形式データ出力制御装置。
【請求項2】
前記ブロック領域設定手段は、
前記操作手段における操作量の大きさに対応させて前記ブロック領域のセル数を可変に設定するか、又は予め設定された2以上の固定数に設定することを特徴とする請求項1に記載の表形式データ出力制御装置。
【請求項3】
前記ブロック領域設定手段は、
予め前記画面上に表示される表形式データのデータサイズと前記操作手段における操作量の最大値とに基づいて、所定操作量に対するセル数を設定することを特徴とする請求項1又は2に記載の表形式データ出力制御装置。
【請求項4】
前記ブロック領域設定手段は、
前記表形式データに含まれるサブ項目に対応させて前記ブロック領域のセル数を設定することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の表形式データ出力制御装置。
【請求項5】
前記ブロック領域設定手段は、
前記操作手段の傾き角度、移動量、又は所定時間における操作回数に対応させて前記ブロック領域のセル数が設定されることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の表形式データ出力制御装置。
【請求項6】
コンピュータを、請求項1乃至5の何れか1項に記載の表形式データ出力制御装置が有する各手段として機能させるための表形式データ出力制御プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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