説明

表示システム、表示システムの制御プログラム、および表示装置

【課題】ユーザーの利便性を向上することのできる表示システム、表示システムの制御プログラム、および表示装置を提供する。
【解決手段】表示システムは、画面データを記憶する画像形成装置1と、画像形成装置1が記憶する画面データに基づく画面を表示する携帯通信端末2とを備えた表示システムである。表示システムは、画面の移動を要求するフリック操作を携帯通信端末2で受け付け、フリック操作に関するフリック情報を画像形成装置1に送信する。表示システムは、フリック情報に基づいて、移動開始から移動完了までの画面の画面データを画像形成装置1から携帯通信端末2へ順次送信する。表示システムは、送信した画面データに基づく画面を携帯通信端末2で表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は表示システム、表示システムの制御プログラム、および表示装置に関し、より特定的には、画面データを記憶する第1の表示装置と、第1の表示装置が記憶する画面データに基づく画面を表示する第2の表示装置とを備えた表示システム、表示システムの制御プログラム、および表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、携帯通信端末が高機能化しており、個人がPC(パーソナルコンピューター)の代わりに携帯通信端末を所有している。携帯通信端末では、電子化された文書を自由な場所で閲覧および編集することができる。携帯通信端末は、業務や生活の様々な場面で用いられている。
【0003】
携帯通信端末の高機能化に伴い、本体パネル(操作パネル)を有する画像形成装置と、リモートパネルを有する携帯通信端末とを備えた表示システムにおいて、画像形成装置と携帯通信端末との連携が求められている。具体的には、たとえば本体パネルで表示した画面と同一の画面を、リモートパネルでも表示することなどが求められている。
【0004】
本体パネルで表示した画面と同一の画面をリモートパネルでも表示する場合、従来においては、携帯通信端末は、本体パネルに表示する画面データであって、画像形成装置のRAM(Random Access Memory)などに記憶された画面データを取得して、取得した画面データに基づいてリモートパネルにも表示していた。リモートパネルが表示する静止画面を変更する操作をユーザーから受け付けた場合には、その都度、画像形成装置から変更後の画面のデータを取得していた。
【0005】
表示元の画面を他の端末で表示する技術は、たとえば下記特許文献1に開示されている。下記特許文献1には、送信先の装置の性能を記憶している記憶部と、モーフィングによって動画を生成する動画生成部とを有する通信装置が開示されている。この通信装置は、モーフィングで生成する像の数や各像のデータ量を、送信先の装置の性能に応じて定める。この通信装置は、送信先の装置の受信速度に応じて像の数やデータ量を定める。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2005−135047号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
携帯通信端末の中には、フリック操作などのジェスチャーによる操作が可能なものがある。この種の携帯通信端末によれば、より直接的、より直感的な操作が可能である。しかし従来の技術では、携帯通信端末でフリック操作を行った場合に、画像形成装置がフリック操作に対応できず、携帯通信端末はユーザーが所望する画面を表示することができなかった。その結果、ユーザーの利便性が悪いという問題があった。
【0008】
この問題は、画像形成装置と携帯通信端末との間の問題のみならず、画面データを記憶する第1の表示装置と、第1の表示装置が記憶する画面データに基づく画面を表示する第2の表示装置とを備えた表示システムなどに共通する問題であった。
【0009】
本発明は、上記課題を解決するためのものであり、その目的は、ユーザーの利便性を向上することのできる表示システム、表示システムの制御プログラム、および表示装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の一の局面に従う表示システムは、画面データを記憶する第1の表示装置と、第1の表示装置が記憶する画面データに基づく画面を表示する第2の表示装置とを備えた表示システムであって、画面の移動を要求するフリック操作を第2の表示装置で受け付ける操作受付手段と、操作受付手段にて受け付けたフリック操作に関するフリック情報を第1の表示装置に送信する第1の送信手段と、フリック情報に基づいて、移動開始から移動完了までの画面の画面データを第1の表示装置から第2の表示装置へ順次送信する第2の送信手段と、第2の送信手段にて送信した画面データに基づく画面を第2の表示装置で表示する第1の表示手段とを備える。
【0011】
上記表示システムにおいて好ましくは、移動開始から移動完了前までの画面データとして、第1の表示装置が記憶する画面データの解像度よりも低い解像度を有する画面データを作成する画面データ作成手段をさらに備え、第2の送信手段は画面データ作成手段にて作成した画面データを送信する。
【0012】
上記表示システムにおいて好ましくは、フリック情報に基づいて、フリック速さを測定する速さ測定手段と、速さ測定手段にて測定したフリック速さに基づいて、画面データ作成手段にて作成する画面データの解像度を決定する解像度決定手段とをさらに備える。
【0013】
上記表示システムにおいて好ましくは、画面データ作成手段は、画面の移動とともに画面の解像度が徐々に増加する画面データを作成する。
【0014】
上記表示システムにおいて好ましくは、画面データ作成手段は、相対的に低い解像度の画面の中に相対的に高い解像度の画面が一定周期で出現する画面データを作成する。
【0015】
上記表示システムにおいて好ましくは、画面データ作成手段は、画面の移動とともに画面の解像度が正弦波で変動する画面データを作成する。
【0016】
上記表示システムにおいて好ましくは、画面データ作成手段は、フリック操作における第2の表示装置への接触位置の解像度が、フリック操作における第2の表示装置への接触位置の周囲の解像度よりも高い画面データを作成する。
【0017】
上記表示システムにおいて好ましくは、画面データ作成手段は、画面の端部の解像度が画面の中央部の解像度よりも低い画面データを作成する。
【0018】
上記表示システムにおいて好ましくは、画面データ作成手段は、移動開始から移動完了前までの画面に画像が含まれている場合には、画像をグレーアウトした画面データを作成する。
【0019】
上記表示システムにおいて好ましくは、画面データ作成手段は、移動開始から移動完了前までの画面に画像が含まれている場合には、画像の解像度が画像以外の領域の解像度よりも低い画面データを作成する。
【0020】
上記表示システムにおいて好ましくは、画面データ作成手段は、移動開始から移動完了前までの画面に重要情報が含まれている場合には、重要情報の解像度が重要情報以外の領域の解像度よりも高い画面データを作成する。
【0021】
上記表示システムにおいて好ましくは、フリック情報に基づいて、移動完了の画面の画面データを第1の表示装置から第2の表示装置へ送信する第3の送信手段をさらに備え、移動完了の画面の画面データとして、第3の送信手段は、第1の表示装置が記憶する画面データの解像度と同じ解像度の画面データを送信する。
【0022】
上記表示システムにおいて好ましくは、フリック情報は、フリック操作の際の第2の表示装置への操作部の接触位置、フリック操作の際の第2の表示装置上での操作部の移動方向、フリック操作の際に第2の表示装置から操作部が離れた位置、およびフリック操作の際の第2の表示装置への操作部の接触時間を含む。
【0023】
上記表示システムにおいて好ましくは、第1の表示装置と第2の表示装置とは互いに無線通信を行う。
【0024】
上記表示システムにおいて好ましくは、フリック操作に関する情報に基づいて、移動開始から移動完了までの画面データを第1の表示装置に表示する第2の表示手段をさらに備える。
【0025】
本発明の他の局面に従う表示システムは、画面データを記憶する画像形成装置と、画像形成装置が記憶する画面データに基づく画面を表示する表示装置とを備えた表示システムであって、画面の移動を要求するフリック操作を表示装置で受け付ける操作受付手段と、操作受付手段にて受け付けたフリック操作に関するフリック情報を画像形成装置に送信する第1の送信手段と、フリック情報に基づいて、移動開始から移動完了までの画面の画面データを画像形成装置から表示装置へ順次送信する第2の送信手段と、第2の送信手段にて送信した画面データに基づく画面を表示装置で表示する第1の表示手段とを備える。
【0026】
本発明のさらに他の局面に従う表示システムの制御プログラムは、画面データを記憶する第1の表示装置と、第1の表示装置が記憶する画面データに基づく画面を表示する第2の表示装置とを備えた表示システムの制御プログラムであって、画面の移動を要求するフリック操作を第2の表示装置で受け付ける操作受付ステップと、操作受付ステップにて受け付けたフリック操作に関するフリック情報を第1の表示装置に送信する第1の送信ステップと、フリック情報に基づいて、移動開始から移動完了までの画面データを第1の表示装置から第2の表示装置へ順次送信する第2の送信ステップと、第2の送信ステップにて送信した画面データに基づく画面を第2の表示装置で表示する第1の表示ステップとをコンピュータに実行させる。
【0027】
本発明のさらに他の局面に従う表示システムの制御プログラムは、画面データを記憶する画像形成装置と、画像形成装置が記憶する画面データに基づく画面を無線通信により表示する表示装置とを備えた表示システムの制御プログラムであって、画面の移動を要求するフリック操作を表示装置で受け付ける操作受付ステップと、操作受付ステップにて受け付けたフリック操作に関するフリック情報を画像形成装置に送信する第1の送信ステップと、フリック情報に基づいて、移動開始から移動完了までの画面の画面データを画像形成装置から表示装置へ順次送信する第2の送信ステップと、第2の送信ステップにて送信した画面データに基づく画面を表示装置で表示する第1の表示ステップとをコンピュータに実行させる。
【0028】
本発明のさらに他の局面に従う表示装置は、画面データを記憶する記憶手段を備えた表示装置であって、画面の移動を要求するフリック操作に関するフリック情報を他の表示装置から受信する受信手段と、フリック情報に基づいて、記憶手段にて記憶した画面データであって、移動開始から移動完了までの画面の画面データを他の表示装置へ順次送信する送信手段とをさらに備える。
【0029】
本発明のさらに他の局面に従う表示装置は、画面の移動を要求するフリック操作を受け付ける操作受付手段と、操作受付手段にて受け付けたフリック操作に関するフリック情報を他の表示装置に送信する送信手段と、フリック情報に基づく移動開始から移動完了までの画面データを他の表示装置から順次受信する受信手段と、受信手段にて受信した画面データの画面を表示装置の表示画面の大きさに拡大して表示する表示手段とを備える。
【発明の効果】
【0030】
本発明によれば、ユーザーの利便性を向上することのできる表示システム、表示システムの制御プログラム、および表示装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】本発明の第1の実施の形態における表示システムの概略的な構成を示す図である。
【図2】画像形成装置1の内部構成を示すブロック図である。
【図3】携帯通信端末2の内部構成を示すブロック図である。
【図4】携帯通信端末2がフリック操作を受け付けた場合に携帯通信端末2が表示する画面を模式的に示す図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態において、パネルAとパネルBとの間で行われる通信の一例を示すシーケンス図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態における、パネルB上でフリック操作を受け付けた場合のパネルAの動作を説明するフローチャートである。
【図7】本発明の第1の実施の形態における、パネルB上でフリック操作を受け付けた場合のパネルBの動作を説明するフローチャートである。
【図8】本発明の第2の実施の形態において、パネルAとパネルBとの間で行われる通信の一例を示すシーケンス図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態における、パネルB上でフリック操作を受け付けた場合のパネルAの動作を説明するフローチャートである。
【図10】本発明の第2の実施の形態における、パネルB上でフリック操作を受け付けた場合のパネルBの動作を説明するフローチャートである。
【図11】本発明の第3の実施の形態において、パネルAとパネルBとの間で行われる通信の一例を示すシーケンス図である。
【図12】本発明の第3の実施の形態における、パネルB上でフリック操作を受け付けた場合のパネルAの動作を説明するフローチャートである。
【図13】本発明の第4の実施の形態におけるフリック速さと解像度との関係を示すグラフである。
【図14】本発明の第4の実施の形態における、パネルB上でフリック操作を受け付けた場合のパネルAの動作を説明するフローチャートである。
【図15】本発明の第5の実施の形態における画面移動の位置と解像度との関係を示すグラフである。
【図16】本発明の第5の実施の形態における、パネルB上でフリック操作を受け付けた場合のパネルAの動作を説明するフローチャートである。
【図17】本発明の第6の実施の形態における、パネルAが画面データを送信した回数(送信回数)と解像度との関係を示すグラフである。
【図18】本発明の第6の実施の形態における、パネルB上でフリック操作を受け付けた場合のパネルAの動作を説明するフローチャートである。
【図19】本発明の第7の実施の形態における、パネルAが画面データを送信した回数(送信回数)と解像度との関係を示すグラフである。
【図20】本発明の第7の実施の形態における、パネルB上でフリック操作を受け付けた場合のパネルAの動作を説明するフローチャートである。
【図21】本発明の第8の実施の形態における、解像度を高くするエリアの決定方法を説明する図である。
【図22】本発明の第8の実施の形態における、パネルB上でフリック操作を受け付けた場合のパネルAの動作を説明するフローチャートである。
【図23】本発明の第9の実施の形態における、解像度を低くするエリアの決定方法を説明する図である。
【図24】本発明の第9の実施の形態における、パネルB上でフリック操作を受け付けた場合のパネルAの動作を説明するフローチャートである。
【図25】携帯通信端末2がフリック操作を受け付けた場合に携帯通信端末2が表示する画面であって、画像を含む画面を模式的に示す図である。
【図26】本発明の第10の実施の形態における、パネルB上でフリック操作を受け付けた場合のパネルAの動作を説明するフローチャートである。
【図27】本発明の第11の実施の形態における、パネルB上でフリック操作を受け付けた場合のパネルAの動作を説明するフローチャートである。
【図28】本発明の第12の実施の形態における、パネルB上でフリック操作を受け付けた場合のパネルAの動作を説明するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0032】
以下、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
【0033】
以下の実施の形態の表示システムは、画面データを記憶する第1の表示装置と、第1の表示装置が記憶する画面データに基づく画面を表示する第2の表示装置とを備えた表示システムである。以下の実施の形態では、画像形成装置が第1の表示装置であり、画像形成装置と有線通信または無線通信が可能な携帯通信端末が第2の表示装置である場合について説明する。
【0034】
以下の実施の形態において、「フリック操作」とは、タッチパネルに触れた操作指や操作具を、タッチパネルに触れたまま任意の方向にスライドさせる操作を意味している。
【0035】
[第1の実施の形態]
始めに、本実施の形態における表示システムの構成について説明する。
【0036】
図1は、本発明の第1の実施の形態における表示システムの概略的な構成を示す図である。
【0037】
図1を参照して、表示システムは、画像形成装置1と、携帯通信端末2とを備えている。画像形成装置1は、たとえばスキャナ機能、ファクシミリ機能、複写機能、プリンタとしての機能、データ通信機能、およびサーバ機能を備えたMFP(Multi Function Peripheral)である。画像形成装置1は、ネットワーク4を通じて外部機器(図示無し)や携帯通信端末2と相互に接続されている。
【0038】
ネットワーク4は、たとえば有線または無線のLAN(Local Area Network)などの専用回線を用いたものである。ネットワーク4は、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)のプロトコルを用いて各種機器を接続する。ネットワーク4に接続された機器は、お互いに各種データのやり取りが可能となっている。なお、ネットワーク4は、一般回線を用いたものや無線通信を用いたものであってもよい。
【0039】
画像形成装置1は、たとえば、走査した原稿画像や、外部機器や携帯通信端末2から受信したプリントデータに基づいて生成した画像の複写画像を、用紙上に形成する。プリントデータとは、たとえば、外部機器や携帯通信端末2のオペレーティングシステムやアプリケーションプログラムが発行する描画命令を、プリンタドライバによって画像形成装置1が処理可能なページ記述言語に変換したものである。プリントデータは、PDF、TIFF、JPEG、またはXPSなどのファイルフォーマットで記述された文書データなどであってもよい。
【0040】
画像形成装置1は、ネットワーク4を介して、外部機器や携帯通信端末2に原稿画像を送信することも可能である。さらに画像形成装置1は、外部機器や携帯通信端末2から受信した文書データを、画像形成装置1内の固定記憶装置に蓄積することも可能である。
【0041】
携帯通信端末2は、画像形成装置1との間で無線通信または有線通信(好ましくは無線通信)によりデータの送受信を行うことが可能である。携帯通信端末2は、CPU(Central Processing Unit)、RAM、固定記憶装置、モニター、およびタッチ操作可能なLCD(Liquid Crystal Display)パネルなどを有する携帯型のコンピュータ装置である。
【0042】
なお、表示システムは、図1とは異なる構成を有していてもよい。表示システムは、たとえば、画面データを記憶する画像形成装置であって操作パネルを含まない画像形成装置と、画像形成装置が記憶する画面データに基づく画面を無線通信により表示する表示装置とを備えたものであってもよい。画像形成装置は、たとえば電子写真方式や静電記録方式などによって画像形成を行うものであり、MFPの他、ファクシミリ装置、複写機、またはプリンタなどであってもよい。第1の表示装置は、画像形成装置に固定された操作パネルである場合の他、たとえば携帯通信端末や、画像形成装置に対して着脱可能であり、かつ画像形成装置と無線通信が可能な操作パネルなどであってもよい。第2の表示装置は、携帯通信端末である場合の他、たとえば画像形成装置に固定された操作パネルや、画像形成装置に対して着脱可能な操作パネルなどであってもよい。
【0043】
図2は、画像形成装置1の内部構成を示すブロック図である。
【0044】
図2を参照して、画像形成装置1は、CPU101と、ROM(Read Only Memory)102と、SRAM(Static Random Access Memory)103と、NVRAM(Non Volatile Random Access Memory、不揮発性メモリ)104と、時計IC(Integrated Circuit)105と、固定記憶装置110と、画像読取装置120と、操作パネル130と、画像出力装置140と、プリンタコントローラ150と、ネットワークI/F160と、ワイヤレスI/F170と、短距離無線I/F180と、ドックコネクタ190とを含んでいる。
【0045】
CPU101には、ROM102、SRAM103、NVRAM104、および時計IC105の各々がバスを介して接続されている。CPU101、ROM102、SRAM103、NVRAM104、および時計IC105によって制御部100が構成されている。ROM102は、画像形成装置1の動作を制御する制御プログラムを格納する。SRAM103はCPU101の作業用のメモリである。NVRAM104はバッテリバックアップにより、画像形成に関わる各種の設定を記憶している。
【0046】
制御部100には、固定記憶装置110、画像読取装置120、操作パネル130、画像出力装置140、プリンタコントローラ150、ネットワークI/F160、およびワイヤレスI/F170の各々がバスを介して接続されている。固定記憶装置110は、たとえばハードディスク装置であり、操作パネル130および携帯通信端末2に表示する画面の画面データを記憶している。画像読取装置120は、原稿画像を読み取る。操作パネル130は、数字の入力を行うテンキー131や、印刷の実行指示を受け付けるプリントキー132や、ユーザーのログアウトの指示を受け付けるログアウトキー133や、各種情報を表示する表示部134などを含んでいる。操作パネル130は表示部134を含んでいるため、画像形成装置1は表示装置の一種である。画像出力装置140は、複写画像を用紙上に形成する。プリンタコントローラ150は、ネットワークI/F160により受信したプリントデータから複写画像を生成する。ネットワークI/F160は、ネットワークケーブル4cを介して画像形成装置1をネットワーク4に接続する。ネットワークI/F160は、外部機器や携帯通信端末2との間で、各種の情報を送受信する。ワイヤレスI/F170は、外部機器や携帯通信端末2との間で無線通信を行う。
【0047】
制御部100には、さらに、短距離無線I/F180およびドックコネクタ190の各々がバスを介して接続されている。短距離無線I/F180は、たとえばBluetooth(登録商標)やIrDA(登録商標)などであり、主に携帯通信端末2との通信に用いられる。短距離無線I/F180は、たとえば、印刷後の用紙が排紙される排紙部、操作パネル130付近、または、排紙部とは反対側の部位などに配置されてもよい。ドックコネクタ190には、携帯通信端末2が装着される。画像形成装置1はドックコネクタ190を通じて、携帯通信端末2との間で各種のデータを送受信する。
【0048】
図3は、携帯通信端末2の内部構成を示すブロック図である。
【0049】
図3を参照して、携帯通信端末2は、CPU201と、ROM202と、RAM203と、固定記憶装置210と、タッチパネル220と、ワイヤレスLANI/F270と、短距離無線I/F280と、ドックコネクタ290とを含んでいる。CPU201には、ROM202およびRAM203の各々がバスを介して接続されている。CPU201、ROM202、およびRAM203によって制御部200が構成されている。ROM202は、携帯通信端末2の動作を制御する制御プログラムを格納する。RAM203はCPU201の作業用のメモリである。
【0050】
制御部200には、固定記憶装置210、タッチパネル220、ワイヤレスLANI/F270、短距離無線I/F280、およびドックコネクタ290の各々がバスを介して接続されている。固定記憶装置210は、たとえばハードディスク装置であり、たとえばタッチパネル220の画素数やサイズなどの情報を含む各種情報を格納する。タッチパネル220は、各種の情報を表示するとともに、画面を直接タッチすることによるユーザーの操作入力を受け付ける。ワイヤレスLANI/F270は、画像形成装置1などとの間で無線通信を行う。短距離無線I/F280は、たとえばBluetooth(登録商標)やIrDA(登録商標)などであり、主に画像形成装置1との通信に用いられる。ドックコネクタ290は、携帯通信端末2が画像形成装置1に装着される際に用いられる。携帯通信端末2はドックコネクタ290を通じて、画像形成装置1との間で各種のデータを送受信する。
【0051】
携帯通信端末2は、たとえばドックコネクタ290が画像形成装置1のドックコネクタ190に装着された場合に、その画像形成装置1と有線接続され、通信可能な状態となる。また携帯通信端末2は、短距離無線I/F180および280を介して画像形成装置1と無線通信可能な範囲内に存在する場合に、その画像形成装置1と無線接続され、通信可能な状態となる。
【0052】
続いて、携帯通信端末2がフリック操作を受け付けた場合の表示システムの動作について説明する。
【0053】
図4は、携帯通信端末2がフリック操作を受け付けた場合に携帯通信端末2が表示する画面を模式的に示す図である。なお図4において、(a)は携帯通信端末2がフリック操作を受け付けた時(移動開始前)に携帯通信端末2が表示していた画面であり、(b)および(c)は画面の移動開始から移動完了前(移動中)に携帯通信端末2が表示する画面であり、(d)は画面の移動完了時に携帯通信端末2が表示する画面である。(a)から(d)はいずれも静止画面である。
【0054】
図4(a)を参照して、携帯通信端末2を使用しているユーザーは、携帯通信端末2が表示する画面を(a)中下方向に移動したい場合に、(a)中の点線に沿って位置PO1から位置PO2まで、(a)中下方向に操作部(操作指または操作具など)を移動させるようなフリック操作をタッチパネル220上にて行う。このフリック操作を受け付けると、携帯通信端末2は、フリック操作に関するフリック情報を画像形成装置1に送信する。画像形成装置1は、受信したフリック情報に基づいて、移動開始から移動完了までの画面である(b)、(c)、および(d)の画面データを携帯通信端末2へ順次送信する。携帯通信端末2は、携帯通信端末2が画像形成装置1から受信した画面データに基づいて、(b)(c)、および(d)の画面を順次表示する。
【0055】
携帯通信端末2が画像形成装置1に送信するフリック情報は、フリック操作の際の携帯通信端末2への操作部の接触位置、フリック操作の際の携帯通信端末2上での操作部の移動方向、フリック操作の際に携帯通信端末2から操作部が離れた位置、およびフリック操作の際の携帯通信端末2への操作部の接触時間を含んでいることが好ましい。
【0056】
図5は、本発明の第1の実施の形態において、パネルAとパネルBとの間で行われる通信の一例を示すシーケンス図である。なお、以降の説明においては、第1の表示装置(画像形成装置1、表示元の表示装置)をパネルAと呼び、第2の表示装置(携帯通信端末2、表示先の表示装置)をパネルBと呼ぶことがある。
【0057】
図5を参照して、パネルBは、パネルB上でのフリック操作を検出すると、フリック情報をパネルAに通知する。パネルAは、受信したフリック情報に基づいて、画面の移動完了位置(画面移動の最後の位置)を計算する。次にパネルAは、移動開始から移動完了までの画面の画面データ(現在の表示位置から画面移動後の状態までの画面データ)を、1枚の画面ごとに作成し、順次パネルBに渡す。パネルBに渡す画面データは、本実施の形態では固定記憶装置110が記憶している画面データである。パネルBは、1枚の画面の画面データを受信する度に、その画面データを表示する。
【0058】
図6は、本発明の第1の実施の形態における、パネルB上でフリック操作を受け付けた場合のパネルAの動作を説明するフローチャートである。
【0059】
図6を参照して、パネルAのCPU101は、パネルBから入力位置(操作部の接触位置)などを含むフリック情報の通知があったか否かを判別する(S201)。ステップS201において、フリック情報の通知があったと判別した場合(S201でYes)、CPU101は、フリック情報に基づいて、フリック操作による画面移動の最後の位置を計算し(S202)、ステップS203の処理へ進む。一方、ステップS201において、フリック情報の通知が無いと判別した場合(S201でNo)、CPU101は、ステップS201の処理を再実行する(S201)。
【0060】
ステップS203において、CPU101は、移動開始から移動完了までの画面の画面データを作成し(S203)、作成した画面データをパネルBへ送信する(S204)。次にCPU101は、最終画面(移動完了の画面)の画面データを送信したか否かを判別する(S205)。
【0061】
ステップS205において、最終画面の画面データを送信したと判別した場合(S205でYes)、CPU101は処理を終了する。一方、ステップS205において、最終画面の画面データを送信しないと判別した場合(S205でNo)、CPU101は、ステップS203の処理へ進み、次の画面の画面データを作成する(S203)。
【0062】
図7は、本発明の第1の実施の形態における、パネルB上でフリック操作を受け付けた場合のパネルBの動作を説明するフローチャートである。
【0063】
図7を参照して、パネルBのCPU201は、パネルB上でのフリック操作を検出したか否かを判別する(S301)。ステップS301において、フリック操作を検出したと判別した場合(S301でYes)、CPU201は、入力位置を含むフリック情報をパネルAに通知し(S302)、ステップS303の処理へ進む。一方、ステップS301において、フリック操作を検出しないと判別した場合(S301でNo)、CPU101は、ステップS301の処理を再実行する(S301)。
【0064】
ステップS303において、CPU201は、パネルAから画面データを受信したか否かを判別する(S303)。ステップS303において、画面データを受信したと判別した場合(S303でYes)、CPU201は、受信した画面データをパネルB上に表示し(S305)、ステップS306の処理へ進む。一方、ステップS303において、パネルAから画面データを受信しないと判別した場合(S303でNo)、CPU101は、ステップS303の処理を再実行する(S303)。
【0065】
ステップS306において、CPU201は、最終画面(移動完了の画面)の画面データを受信したか否かを判別する(S306)。ステップS306において、最終画面の画面データを受信したと判別した場合(S306でYes)、CPU201は処理を終了する。一方、ステップS306において、最終画面の画面データを受信しないと判別した場合(S306でNo)、CPU201は、ステップS303の処理へ進み、パネルAから次の画面の画面データを受信したか否かを判別する(S303)。
【0066】
本実施の形態によれば、パネルB上でフリック操作が行われた場合に、パネルAからパネルBへ継続的に画面データを送ることで、フリック操作に伴う画面をパネルB上に表示することができる。これにより、ユーザーはリモートパネルのような環境においてもフリック操作を行えるようになり、フリック操作に伴いパネルBが表示する移動中の画面が違和感のない(滑らかな、自然な)ものになる。その結果、ユーザーの利便性を向上することができる。
【0067】
なお、パネルAがフリック情報を受信した場合、パネルAは、フリック情報に基づいて、移動開始から移動完了までの画面データの画面であって、固定記憶装置110が記憶する画面データの画面を、解像度を変更せずにパネルAにも表示してもよい。
【0068】
[第2の実施の形態]
本実施の形態では、移動開始から移動完了前までの画面データとして、パネルAが記憶する画面データの解像度よりも低い解像度を有する画面データをパネルAが作成し、パネルBへ送信する実施の形態について説明する。
【0069】
図8は、本発明の第2の実施の形態において、パネルAとパネルBとの間で行われる通信の一例を示すシーケンス図である。
【0070】
図8を参照して、パネルBは、パネルB上でのフリック操作を検出すると、フリック情報をパネルAに通知する。パネルAは、受信したフリック情報に基づいて、画面の移動完了位置(画面移動の最後の位置)を計算する。次にパネルAは、パネルAの固定記憶装置110が記憶する画面データの解像度(パネルAに表示している画面データの解像度)よりも低い解像度で、移動開始から移動完了までの画面の画面データ(解像度を劣化させた画面データ)を1枚の画面ごとに作成し、順次パネルBに渡す。パネルBは、1枚の画面の画面データを受信する度に、その画面データを表示する。
【0071】
図9は、本発明の第2の実施の形態における、パネルB上でフリック操作を受け付けた場合のパネルAの動作を説明するフローチャートである。
【0072】
図9を参照して、このフローチャートでは、始めに、図6に示す第1の実施の形態のフローチャートのステップS201およびS202と同様の処理であるステップS501およびS502の処理を経る。
【0073】
ステップS502の処理に続いて、CPU101は、固定記憶装置110が記憶している画面データを基に、移動開始から移動完了までの画面の画面データであって、解像度を劣化(低下)させた画面データを作成し(S503)、作成した画面データをパネルBへ送信する(S504)。次にCPU101は、最終画面(移動完了の画面)の画面データを送信したか否かを判別する(S505)。
【0074】
ステップS505において、最終画面の画面データを送信したと判別した場合(S505でYes)、CPU101は処理を終了する。一方、ステップS505において、最終画面の画面データを送信しないと判別した場合(S505でNo)、CPU101は、ステップS503の処理へ進み、解像度を低下させた次の画面の画面データを作成する(S503)。
【0075】
図10は、本発明の第2の実施の形態における、パネルB上でフリック操作を受け付けた場合のパネルBの動作を説明するフローチャートである。
【0076】
図10を参照して、このフローチャートでは、始めに、図7に示す第1の実施の形態のフローチャートのステップS301、S302、およびS303の各々と同様の処理であるステップS601、S601、およびS603の各々の処理を経る。
【0077】
ステップS603の処理に続いて、CPU201は、パネルAから受信した画面データをパネルBの表示画面の大きさに拡大する(S604)。画面データの解像度を低下させた場合、解像度を低下させた後の画面データの表示領域の大きさは、解像度を低下する前の画面データの表示領域の大きさに比べて小さくなっている。したがって、CPU201は、解像度を低下させた後の画面データに基づく画面を、パネルBの表示画面の大きさに合わせて適切に表示するため、ステップS604の処理を実行する。その後CPU201は、図7に示す第1の実施の形態のフローチャートのステップS305およびS306の各々と同様の処理であるステップS605およびS606の各々の処理を経て、処理を終了する。
【0078】
なお、本実施の形態における上述以外のパネルAおよびBの動作や、表示システムの構成などは、第1の実施の形態の場合と同様であるので、その説明は繰り返さない。
【0079】
第1の実施の形態では、パネルB上でのフリック操作を検知すると、現在表示している画面から少しだけ動かした画面の画面データをパネルAが送信して、その画面データをパネルBが受信して表示するという動作が繰り返される。このため、送信する画面データのサイズが大きい場合には、パネルAからパネルBへの画面データの送信速度が遅くなり、フリック操作後の画面の動きが少し動いて止まって、再び少し動いて止まってというような、滑らかでないぎざぎざした画面表示になり得る。このため、一般的なフリックの動きにはならず、ユーザーにとって使いやすい(ユーザーの感覚に合った)フリック操作を実現することができない可能性がある。
【0080】
この原因は、フリック操作を検知した後で、画面の移動方向に少しずつ変化した画面の画面データをパネルAから取得することを繰り返すことで、パネルBはフリック操作に伴う移動中の画面表示を実現していることにある。つまり、リモートパネルにフリックしたときからフリックによって移動する最終位置画面になるまで、パネルAおよびBは何度も画面データのやりとりを行う必要がある。この画面データの通信量が大きいので、1つの画面を送受信が完了することに時間がかかる。
【0081】
本実施の形態によれば、パネルAからパネルBへ送信する画面データの解像度を低下させて送信するので、画面データの通信量を小さくすることができる。その結果、フリック操作の応答性を向上することができ、ユーザーが所望するフリック操作を実現することができる。
【0082】
なお、解像度を低下させた画面をパネルBに表示させる場合には、パネルAは、解像度を低下させない画面(固定記憶装置110が記憶する画面データの画面)をパネルAに表示してもよい。
【0083】
[第3の実施の形態]
本実施の形態では、移動完了の画面の画面データとして、パネルAが記憶する画面データの解像度と同じ解像度の画面データをパネルAがパネルBへ送信する実施の形態について説明する。
【0084】
図11は、本発明の第3の実施の形態において、パネルAとパネルBとの間で行われる通信の一例を示すシーケンス図である。
【0085】
図11を参照して、パネルAは、最後の画面の画面データ(移動完了の画面の画面データ)として、パネルAの固定記憶装置110が記憶する画面データの解像度(パネルAに表示している画面データの解像度)と同じ解像度(以降、この解像度を通常解像度と呼ぶことがある)の画面データを作成し、パネルBへ送信する。
【0086】
図12は、本発明の第3の実施の形態における、パネルB上でフリック操作を受け付けた場合のパネルAの動作を説明するフローチャートである。
【0087】
図12を参照して、このフローチャートでは、始めに、図6に示す第1の実施の形態のフローチャートのステップS201およびS202と同様の処理であるステップS701およびS702の処理を経る。
【0088】
ステップS702の処理に続いて、CPU101は、固定記憶装置110が記憶している画面データを基に、移動中の画面の画面データであって、解像度を劣化(低下)させた画面データを作成し(S703)、作成した画面データをパネルBへ送信する(S704)。次にCPU101は、次に送信(または作成)する画面データが最後の画面の画面データ(移動完了の画面データ)であるか否かを判別する(S705)。
【0089】
ステップS705において、最後の画面の画面データであると判別した場合(S705でYes)、CPU101は、最後の画面の画面データとして通常解像度の画面データを作成し(S706)、その画面データをパネルBへ送信し(S707)、処理を終了する。一方、ステップS705において、最後の画面の画面データでないと判別した場合(S705でNo)、CPU101は、ステップS703の処理へ進み、固定記憶装置110が記憶している画面データを基に、次の画面の画面データであって、解像度を低下させた画面データを作成する(S703)。
【0090】
パネルB上でフリック操作を受け付けた場合のパネルBの動作については、基本的に第2の実施の形態の場合と同様である。但し、図10に示すステップS604の処理において、パネルAから受信した画面データが最後の画面の画面データである場合には、パネルBは受信した画面データを拡大せずにそのまま表示する。最後の画面の画面データの表示領域は、パネルBの表示領域と同じ大きさであるからである。
【0091】
なお、本実施の形態における上述以外のパネルAおよびBの動作や、表示システムの構成などは、第1または第2の実施の形態の場合と同様であるので、その説明は繰り返さない。
【0092】
本実施の形態によれば、移動開始から移動完了前までの画面データとして解像度を落とした画面データをパネルAから送信した場合であっても、最後に送信する画面データ(移動完了の画面の画面データ)として通常解像度の画面データをパネルAは送信する。このため、フリック操作に伴う画面移動が終われば、パネルAおよびパネルBの各々に表示している画面の解像度が同じになる。その結果、フリック操作による移動が完了した後の画面の解像度の低下を防ぐことができ、ユーザーが見やすい画面を提供することができる。
【0093】
[第4の実施の形態]
本実施の形態では、パネルAが、フリック情報に基づいてフリック速さを測定し、測定したフリック速さ(フリック強度、フリック速さ情報)に基づいて、パネルAが作成する画面データの解像度を決定する実施の形態について説明する。フリック速さとは、フリック操作の際の操作部の移動速度であり、フリック操作の際のパネルBへの操作部の接触位置、フリック操作の際にパネルBから操作部が離れた位置、およびフリック操作の際のパネルBへの操作部の接触時間に基づいて測定可能である。
【0094】
図13は、本発明の第4の実施の形態におけるフリック速さと解像度との関係を示すグラフである。
【0095】
図13を参照して、このグラフでは、フリック速さに比例して解像度が減少している。具体的には、フリック速さのレベルが10段階中10である場合には、パネルAは、元の解像度(固定記憶装置110が記憶している画像データの解像度)の30%程度の解像度に決定する。フリック速さのレベルが10段階中5である場合には、パネルAは、元の解像度の50%程度の解像度に決定する。フリック速さのレベルが10段階中1である場合には、パネルAは、元の解像度の70%程度の解像度に決定する。パネルAは、決定した解像度で、移動開始から移動完了前までの画面の画面データを1枚の画面ごとに作成し、順次パネルBへ渡す。パネルAは、最後の画面の画面データとして、通常解像度の画面データを作成し、パネルBへ送信する。パネルBは、受信した画面データに基づく画面を順次表示する。
【0096】
図13のグラフを用いて解像度を決定することにより、フリック速さが速くパネルBが表示する画面を素早く移動させる必要がある場合に、1つの画面当たりの画面データの通信量を小さくすることができる。その結果、フリック操作の応答性を向上することができ、ユーザーが所望するフリック操作を実現することができる。
【0097】
図14は、本発明の第4の実施の形態における、パネルB上でフリック操作を受け付けた場合のパネルAの動作を説明するフローチャートである。
【0098】
図14を参照して、このフローチャートでは、始めに、図6に示す第1の実施の形態のフローチャートのステップS201およびS202と同様の処理であるステップS801およびS802の処理を経る。
【0099】
ステップS802の処理に続いて、CPU101は、フリック情報に基づいてフリック速さを測定し、図13に示すグラフを用いて、フリック速さから解像度を決定(計算)する(S803)。続いてCPU101は、移動開始から移動完了前までの画面の画面データとして、決定した解像度の画面データを作成し(S804)、作成した画面データをパネルBに送信する(S805)。次にCPU101は、次に送信する画面データが最後の画面の画面データであるか否かを判別する(S806)。
【0100】
ステップS806において、最後の画面の画面データであると判別した場合(S806でYes)、CPU101は、最後の画面の画面データとして通常解像度の画面データを作成し(S807)、その画面データをパネルBへ送信し(S808)、処理を終了する。一方、ステップS806において、最後の画面の画面データでないと判別した場合(S806でNo)、CPU101は、ステップS804の処理へ進み、決定した解像度で次の画面の画面データを作成する(S804)。
【0101】
なお、本実施の形態における上述以外のパネルAおよびBの動作や、表示システムの構成などは、第1または第2の実施の形態の場合と同様であるので、その説明は繰り返さない。
【0102】
本実施の形態では、フリック速さ(フリック操作の強弱)によってパネルAからパネルBへ送信する画面データの解像度が変わる。特に、フリック速さが速い場合には解像度の低下率が大きくされ、フリック速さが遅い場合には、解像度の低下率が小さくされる。本実施の形態によれば、強いフリック操作が行われた場合には、フリック操作によって画面移動する量が大きいので、通信量が大きくなる。しかし、画面データの解像度がより低くなるので、通信量の増大を抑止することができ、速い画面移動が可能となる。一方、弱いフリック操作が行われた場合には、フリック操作によって画面移動する速度が遅いので、フリック操作中であっても画面が見やすくなる。しかし、画面データの解像度がより高くなるので、画面の視覚性の悪化を抑止することが可能となる。
【0103】
なお、本実施の形態においては、パネルBから送信されたフリック情報に基づいてパネルAがフリック速さを計測する場合について示したが、パネルBがフリック速さを計測し、フリック速さを含むフリック情報をパネルAへ送信してもよい。
【0104】
[第5の実施の形態]
本実施の形態では、パネルAが、画面の移動とともに画面の解像度が徐々に増加する画面データを作成する実施の形態について説明する。
【0105】
図15は、本発明の第5の実施の形態における画面移動の位置と解像度との関係を示すグラフである。
【0106】
図15を参照して、このグラフでは、画面移動の位置が進む(パネルBが表示する画面が移動完了の画面に近づく)につれて、解像度が徐々に増加している。具体的には、移動開始直後の画面データは、元の解像度の30%程度の解像度を有している。その後、画面移動の位置に比例して画面データの解像度は増加する。画面移動の中間点の画面データは、元の解像度の50%程度の解像度を有している。画面移動の完了直前の画面データは、元の解像度の70%程度の解像度を有している。
【0107】
パネルAは、このグラフに基づいて決定した解像度で、移動開始から移動完了前までの画面の画面データを1枚の画面ごとに作成し、順次パネルBへ渡す。パネルAは、最後の画面の画面データとして、通常解像度の画面データを作成し、パネルBへ送信する。パネルBは、受信した画面データに基づく画面を順次表示する。
【0108】
図16は、本発明の第5の実施の形態における、パネルB上でフリック操作を受け付けた場合のパネルAの動作を説明するフローチャートである。
【0109】
図16を参照して、このフローチャートでは、始めに、図6に示す第1の実施の形態のフローチャートのステップS201およびS202と同様の処理であるステップS1001およびS1002の処理を経る。
【0110】
ステップS1002の処理に続いて、CPU101は、フリック情報に基づいてフリック速さ(フリックの速さ情報)を測定し、図13に示すグラフに基づいて、最初に渡す画面データ(移動開始直後の画面の画面データ)の解像度を、フリック速さから計算(決定)する(S1003)。続いてCPU101は、移動開始直後の画面の画面データとして、決定した解像度の画面データを作成し(S1004)、作成した画面データをパネルBに送信する(S1005)。次にCPU101は、次に送信する画面データが最後の画面の画面データであるか否かを判別する(S1006)。
【0111】
ステップS1006において、最後の画面の画面データであると判別した場合(S1006でYes)、CPU101は、最後の画面の画面データとして通常解像度の画面データを作成し(S1007)、その画面データをパネルBへ送信し(S1008)、処理を終了する。一方、ステップS1006において、最後の画面の画面データでないと判別した場合(S1006でNo)、CPU101は、次の画面データの解像度として、現在の画面移動の位置での解像度を、図15に示すグラフに基づいて決定(計算)する(S1009)。その後CPU101は、ステップS1004の処理へ進み、決定した解像度で次の画面データを作成する(S1004)。
【0112】
なお、本実施の形態における上述以外のパネルAおよびBの動作や、表示システムの構成などは、第1または第2の実施の形態の場合と同様であるので、その説明は繰り返さない。
【0113】
フリック操作による画面移動を行う際、画面移動速度は、通常、画面の移動開始時が最も速く、画面移動の完了に近づくにつれて段々と遅くなっていく。本実施の形態では、フリック操作による画面移動の開始時には、パネルBが表示する画面の解像度を悪くし、フリック操作による画面移動の完了に近づくにつれて、パネルBが表示する画面の解像度を段々と良くなるようにしている。画面移動速度が遅くなると、ユーザーは画面をより細かく見ることができる。本実施の形態によれば、画面の移動速度が遅くなるにつれて解像度の低下の幅が小さくなり、ユーザーは画面移動中の画面を容易に確認することができる。その結果、視覚性が向上する。
【0114】
[第6の実施の形態]
本実施の形態では、パネルAが、相対的に低い解像度の画面の中に相対的に高い解像度の画面が一定周期で出現する画面データを作成する実施の形態について説明する。
【0115】
図17は、本発明の第6の実施の形態における、パネルAが画面データを送信した回数(送信回数)と解像度との関係を示すグラフである。
【0116】
図17を参照して、このグラフでは、相対的に低い解像度の中に他よりも高い解像度が挟まれている。送信回数がN(Nは自然数)の整数倍に等しい場合の画面データの解像度が、他の解像度よりも高くなっている。具体的には、パネルAが画面データを8回(N=8の場合)送信したうち1回の画面データは、他の7回の画面データの解像度(たとえば30%)に比べて相対的に高い解像度(たとえば70%)を有している。
【0117】
パネルAは、このグラフに基づいて決定した解像度で、移動開始から移動完了前までの画面の画面データを1枚の画面ごとに作成し、順次パネルBへ渡す。パネルAは、最後の画面の画面データとして、通常解像度の画面データを作成し、パネルBへ送信する。パネルBは、受信した画面データに基づく画面を順次表示する。
【0118】
図18は、本発明の第6の実施の形態における、パネルB上でフリック操作を受け付けた場合のパネルAの動作を説明するフローチャートである。
【0119】
図18を参照して、このフローチャートでは、始めに、図6に示す第1の実施の形態のフローチャートのステップS201およびS202と同様の処理であるステップS1201およびS1202の処理を経る。
【0120】
ステップS1202の処理に続いて、CPU101は、フリック情報に基づいてフリック速さを測定し、図13に示すグラフを用いて、最初に渡す画面データ(移動開始時の画面の画面データ)の解像度を、フリック速さに基づいて計算(決定)する(S1203)。続いてCPU101は、移動開始直後の画面の画面データとして、決定した解像度の画面データを作成し(S1204)、作成した画面データをパネルBに送信する(S1205)。次にCPU101は、次に送信する画面データが最後の画面の画面データであるか否かを判別する(S1206)。
【0121】
ステップS1206において、最後の画面の画面データであると判別した場合(S1206でYes)、CPU101は、最後の画面の画面データとして通常解像度の画面データを作成し(S1207)、その画面データをパネルBへ送信し(S1208)、処理を終了する。一方、ステップS1206において、最後の画面の画面データでないと判別した場合(S1206でNo)、CPU101は、次に作成する画面データの送信回数がNの整数倍であるか否かを判別する(S1209)。
【0122】
ステップS1209において、Nの整数倍であると判別した場合(S1209でYes)、CPU101は、次に作成する画面データの解像度を、送信回数がNの整数倍でない場合の画面データの解像度よりも30%増加させた値に決定し(S1210)、ステップS1204の処理へ進む。一方、ステップS1209において、Nの整数倍でないと判別した場合(S1209でNo)、CPU101は、ステップS1204の処理へ進み、最初に決定した解像度(フリック速さに基づいて決定した解像度)の画面データを作成する(S1204)。
【0123】
なお、本実施の形態における上述以外のパネルAおよびBの動作や、表示システムの構成などは、第1または第2の実施の形態の場合と同様であるので、その説明は繰り返さない。
【0124】
パネルBの表示画面の移動中において、パネルBが解像度の悪い画面を表示し続けた場合、ユーザーは、パネルBが現在どの位置を表示しているのかを把握しにくくなる遅出がある。本実施の形態によれば、相対的に高い解像度の画面が一定周期で出現するので、ユーザーは、パネルBが現在どの位置を表示しているのかを把握しやすくなる。
【0125】
[第7の実施の形態]
本実施の形態では、パネルAが、画面の移動とともに画面の解像度が正弦波(サイン曲線)で変動する画面データを作成する実施の形態について説明する。
【0126】
図19は、本発明の第7の実施の形態における、パネルAが画面データを送信した回数(送信回数)と解像度との関係を示すグラフである。
【0127】
図19を参照して、このグラフでは、パネルAからの画面データの送信回数の増加とともに、画面データの解像度が、50%→40%→30%→20%→30%→40%→50%→60%→70%→80%→70%→60%→50%・・・と正弦波で変化している。
【0128】
パネルAは、このグラフに基づいて決定した解像度で、移動開始から移動完了前までの画面の画面データを1枚の画面ごとに作成し、順次パネルBへ渡す。パネルAは、最後の画面の画面データとして、通常解像度の画面データを作成し、パネルBへ送信する。パネルBは、受信した画面データに基づく画面を順次表示する。
【0129】
図20は、本発明の第7の実施の形態における、パネルB上でフリック操作を受け付けた場合のパネルAの動作を説明するフローチャートである。
【0130】
図20を参照して、このフローチャートでは、始めに、図6に示す第1の実施の形態のフローチャートのステップS201およびS202と同様の処理であるステップS1301およびS1302の処理を経る。
【0131】
ステップS1302の処理に続いて、CPU101は、図19に示すグラフ(解像度算定グラフ)を用いて、次に送信する画面の画面データの解像度を、画面データの送信回数に基づいて決定する(S1303)。続いてCPU101は、決定した解像度の画面データを作成し(S1304)、作成した画面データをパネルBに送信する(S1305)。次にCPU101は、次に送信する画面データが最後の画面の画面データであるか否かを判別する(S1306)。
【0132】
ステップS1306において、最後の画面の画面データであると判別した場合(S1306でYes)、CPU101は、最後の画面の画面データとして通常解像度の画面データを作成し(S1307)、その画面データをパネルBへ送信し(S1308)、処理を終了する。一方、ステップS1306において、最後の画面の画面データでないと判別した場合(S1306でNo)、CPU101は、ステップS1303の処理へ進み、次に送信する画面データの解像度を決定する(S1303)。
【0133】
なお、本実施の形態における上述以外のパネルAおよびBの動作や、表示システムの構成などは、第1または第2の実施の形態の場合と同様であるので、その説明は繰り返さない。
【0134】
本実施の形態によれば、高い解像度の画面が周期的に出現するので、ユーザーは、第6の実施の形態の場合と同様に、パネルBが現在どの位置を表示しているのかを把握しやすくなる。
【0135】
[第8の実施の形態]
本実施の形態では、フリック操作におけるパネルBへの接触位置の解像度が、フリック操作におけるパネルBへの接触位置の周囲の解像度よりも高い画面データを、パネルAが作成する実施の形態について説明する。
【0136】
図21は、本発明の第8の実施の形態における、解像度を高くするエリアの決定方法を説明する図である。
【0137】
図21を参照して、ユーザーが、図21中の点線に沿って位置PO1から位置PO2まで図21中下方向に操作部を移動させるようなフリック操作をパネルB上にて行った場合を想定する。このフリック操作に関するフリック情報をパネルAが受信すると、パネルAは、移動開始から移動完了前までの画面データとして、解像度を低下させた画面データを作成する。この場合パネルAは、フリック操作におけるパネルBへの接触位置である位置PO1を含む領域である領域REG1(入力があった画面上の座標軸の位置の周辺の領域)が、領域REG1を除く全ての領域である領域REG2の解像度よりも解像度の下げ幅が小さくなるように、画面データを作成する。具体的には、領域REG2は元の解像度の30%程度の解像度を有しており、領域REG1は元の解像度の50%程度の解像度を有している。図21において領域REG1は、操作部の接触位置から図21中上下方向に延在する中心線から、図21中左右方向に2センチメートル以内のエリアとして、ROM102などに予め設定されている。
【0138】
パネルAは、上述の方法で決定した解像度で、移動開始から移動完了前までの画面の画面データを1枚の画面ごとに作成し、順次パネルBへ渡す。パネルAは、最後の画面の画面データとして、通常解像度の画面データを作成し、パネルBへ送信する。パネルBは、受信した画面データに基づく画面を順次表示する。
【0139】
図22は、本発明の第8の実施の形態における、パネルB上でフリック操作を受け付けた場合のパネルAの動作を説明するフローチャートである。
【0140】
図22を参照して、このフローチャートでは、始めに、図6に示す第1の実施の形態のフローチャートのステップS201およびS202と同様の処理であるステップS1501およびS1502の処理を経る。
【0141】
ステップS1502の処理に続いて、CPU101は、移動開始から移動完了前までの画面の各々における領域REG2の解像度(画面全体の解像度)を、たとえばフリック速さなどに基づいて決定する(S1503)。続いてCPU101は、フリック情報における操作部の接触位置に基づいて、移動開始から移動完了前までの画面の各々における領域REG1の解像度を、REG1の解像度よりも部分的に高い値に決定(設定)する(S1504)。次にCPU101は、ステップS1503およびS1504において決定した解像度の画面データを作成し(S1505)、作成した画面データをパネルBに送信する(S1506)。次にCPU101は、次に送信する画面データが最後の画面の画面データであるか否かを判別する(S1507)。
【0142】
ステップS1507において、最後の画面の画面データであると判別した場合(S1507でYes)、CPU101は、最後の画面の画面データとして通常解像度の画面データを作成し(S1508)、その画面データをパネルBへ送信し(S1509)、処理を終了する。一方、ステップS1507において、最後の画面の画面データでないと判別した場合(S1507でNo)、CPU101は、ステップS1505の処理へ進み、次に渡す画面データを作成する(S1505)。
【0143】
なお、本実施の形態における上述以外のパネルAおよびBの動作や、表示システムの構成などは、第1または第2の実施の形態の場合と同様であるので、その説明は繰り返さない。
【0144】
フリック操作におけるパネルBへの接触位置は、ユーザーが一番見たいエリア(ライン)である可能性が高い。本実施の形態によれば、領域REG1の解像度を他の領域の解像度よりも良くすることで、ユーザーが見たいエリアの画面を確認しやすくなり、ユーザーが画面を見逃すことを防ぐことができる。
【0145】
なお、領域REG1は、フリック操作におけるパネルBへの接触位置を含んでいればよく、その形状や広さは任意に設定することができる。
【0146】
[第9の実施の形態]
本実施の形態では、パネルAが、画面の端部の解像度が画面の中央部の解像度よりも低い画面データを作成する実施の形態について説明する。
【0147】
図23は、本発明の第9の実施の形態における、解像度を低くするエリアの決定方法を説明する図である。
【0148】
図23を参照して、パネルAは、移動開始から移動完了前までの画面データとして、解像度を低下させた画面データを作成する。この場合パネルAは、パネルAの画面移動方向に対する端部(図23中左右)付近の領域REG3の解像度が、画面の中央部付近の領域REG4の解像度よりも低くなるように、画面データを作成する。具体的には、領域REG4は元の解像度の40%程度の解像度を有しており、領域REG3は元の解像度の10〜20%程度の解像度を有している。領域REG3は、ROM102などに予め設定されている。
【0149】
パネルAは、上述の方法で決定した解像度で、移動開始から移動完了前までの画面の画面データを1枚の画面ごとに作成し、順次パネルBへ渡す。パネルAは、最後の画面の画面データとして、通常解像度の画面データを作成し、パネルBへ送信する。パネルBは、受信した画面データに基づく画面を順次表示する。
【0150】
図24は、本発明の第9の実施の形態における、パネルB上でフリック操作を受け付けた場合のパネルAの動作を説明するフローチャートである。
【0151】
図24を参照して、このフローチャートでは、始めに、図6に示す第1の実施の形態のフローチャートのステップS201およびS202と同様の処理であるステップS1701およびS1702の処理を経る。
【0152】
ステップS1702の処理に続いて、CPU101は、移動開始から移動完了前までの画面の各々における領域REG4の解像度(画面全体の解像度)を、たとえばフリック速さなどに基づいて決定する(S1703)。続いてCPU101は、移動開始から移動完了前までの画面の各々における領域REG3の解像度を、REG4の解像度よりも部分的に低い値に決定(設定)する(S1704)。次にCPU101は、ステップS1703およびS1704において決定した解像度の画面データを作成し(S1705)、作成した画面データをパネルBに送信する(S1706)。次にCPU101は、次に送信する画面データが最後の画面の画面データであるか否かを判別する(S1707)。
【0153】
ステップS1707において、最後の画面の画面データであると判別した場合(S1707でYes)、CPU101は、最後の画面の画面データとして通常解像度の画面データを作成し(S1708)、その画面データをパネルBへ送信し(S1709)、処理を終了する。一方、ステップS1707において、最後の画面の画面データでないと判別した場合(S1707でNo)、CPU101は、ステップS1705の処理へ進み、次に渡す画面データを作成する(S1705)。
【0154】
なお、本実施の形態における上述以外のパネルAおよびBの動作や、表示システムの構成などは、第1または第2の実施の形態の場合と同様であるので、その説明は繰り返さない。
【0155】
たとえば上述の第8の実施の形態において、領域REG1の解像度を部分的に上げた場合などには、その分だけパネルAが送信する画面データの大きさ(パネルAとパネルBとの通信量)が増加する。本実施の形態によれば、パネルBの画面の端部付近の領域REG3の画面データの解像度を部分的に落とすことにより、パネルAとパネルBとの間の通信が遅くなることを抑止することができる。その結果、フリック操作の応答性を向上することができ、利便性および操作性を高めることができる。
【0156】
なお、領域REG3は、パネルBの画面の端部であればよく、その形状や広さは任意に設定することができる。
【0157】
[第10の実施の形態]
本実施の形態では、パネルBの移動開始から移動完了前までの画面に画像が含まれている場合に、パネルAが画像をグレーアウトした画面データを作成する実施の形態について説明する。
【0158】
図25は、携帯通信端末2がフリック操作を受け付けた場合に携帯通信端末2が表示する画面であって、画像を含む画面を模式的に示す図である。なお図25において、(a)は携帯通信端末2がフリック操作を受け付けた時(移動開始前)に携帯通信端末2が表示していた画面であり、(b)および(c)は画面の移動開始から移動完了前(移動中)に携帯通信端末2が表示する画面であり、(d)は画面の移動完了時に携帯通信端末2が表示する画面である。(a)〜(d)はいずれも静止画面である。
【0159】
図25を参照して、パネルBからフリック情報を受け付けると、パネルAは、移動開始から移動完了前までの画面データの中に画像情報が含まれているか否かを判別する。図25においては、移動開始から移動完了前までの画面である(b)および(c)の中に画像IMが含まれている。このように、移動開始から移動完了前までの画面データの中に画像情報が含まれている場合、パネルAは、移動開始から移動完了前までの画像情報のエリアをグレーアウトした画面データを作成する。なお図25では、グレーアウトされた画像IMをハッチングで示している。
【0160】
パネルAは、上述の方法で画像をグレーアウトした画面データであって、移動開始から移動完了前までの画面の画面データを1枚の画面ごとに作成し、順次パネルBへ渡す。パネルAは、最後の画面の画面データとして、通常解像度の画面データを作成し、パネルBへ送信する。パネルBは、受信した画面データに基づく画面を順次表示する。
【0161】
図26は、本発明の第10の実施の形態における、パネルB上でフリック操作を受け付けた場合のパネルAの動作を説明するフローチャートである。
【0162】
図26を参照して、このフローチャートでは、始めに、図6に示す第1の実施の形態のフローチャートのステップS201およびS202と同様の処理であるステップS1901およびS1902の処理を経る。
【0163】
ステップS1902の処理に続いて、CPU101は、移動開始から移動完了前までの画面データの解像度を、たとえばフリック速さなどに基づいて決定する(S1903)。次にCPU101は、パネルAがパネルBへ送信する次の画面データに画像情報が含まれているか否かを判別する(S1904)。
【0164】
ステップS1904において、画像情報が含まれていると判別した場合(S1904でYes)、CPU101は、画像情報のエリアをグレーアウトし(S1905)、ステップS1903の処理で決定した解像度の画面データを作成する(S1906)。一方、ステップS1904において、画像情報が含まれていないと判別した場合(S1904でNo)、CPU101は、グレーアウトせずにステップS1906の処理へ進む。
【0165】
ステップS1906の処理に続いて、CPU101は、作成した画面データをパネルBに送信する(S1907)。次にCPU101は、次に送信する画面データが最後の画面の画面データであるか否かを判別する(S1908)。
【0166】
ステップS1908において、最後の画面の画面データであると判別した場合(S1908でYes)、CPU101は、最後の画面の画面データとして通常解像度の画面データを作成し(S1909)、その画面データをパネルBへ送信し(S1910)、処理を終了する。一方、ステップS1908において、最後の画面の画面データでないと判別した場合(S1908でNo)、CPU101は、ステップS1904の処理へ進み、パネルAがパネルBへ送信する次の画面の画面データに画像情報が含まれているか否かを判別する(S1904)。
【0167】
なお、本実施の形態における上述以外のパネルAおよびBの動作や、表示システムの構成などは、第1または第2の実施の形態の場合と同様であるので、その説明は繰り返さない。
【0168】
画面データに画像情報が含まれている場合、その分だけパネルAが送信する画面データの大きさ(パネルAとパネルBとの通信量)が増加する。その結果、フリック操作による画面移動がスムーズでなくなる可能性がある。本実施の形態では、画面データに画像情報が含まれている場合には、画像情報のエリアをグレーアウトすることにより、画面データを小さくすることができる。その結果、フリック操作の応答性を向上し、利便性および操作性を高めることができる。
【0169】
[第11の実施の形態]
本実施の形態では、パネルBの移動開始から移動完了前までの画面に画像が含まれている場合に、パネルAが、画像IMの解像度が画像以外の領域の解像度よりも低い画面データを作成する実施の形態について説明する。
【0170】
図25を参照して、パネルBからフリック情報を受け付けると、パネルAは、移動開始から移動完了前までの画面データの中に画像情報が含まれているか否かを判別する。図25においては、移動開始から移動完了前までの画面である(b)および(c)の中に画像IMが含まれている。このように、移動開始から移動完了前までの画面データの中に画像情報が含まれている場合、パネルAは、移動開始から移動完了前までの画像情報のエリアの解像度を、他のエリアの解像度よりも低くした画面データを作成する。なお図25では、解像度が低くされた画像IMをハッチングで示している。具体的には、画像情報のエリアは元の解像度の10%程度の解像度を有しており、画像情報以外のエリアは元の解像度の40%程度の解像度を有している。
【0171】
図27は、本発明の第11の実施の形態における、パネルB上でフリック操作を受け付けた場合のパネルAの動作を説明するフローチャートである。
【0172】
図27を参照して、このフローチャートでは、始めに、図6に示す第1の実施の形態のフローチャートのステップS201およびS202と同様の処理であるステップS2001およびS2002の処理を経る。
【0173】
ステップS2002の処理に続いて、CPU101は、移動開始から移動完了前までの画面データの解像度を、たとえばフリック速さなどに基づいて決定する(S2003)。次にCPU101は、パネルAがパネルBへ送信する次の画面データに画像情報が含まれているか否かを判別する(S2004)。
【0174】
ステップS2004において、画像情報が含まれていると判別した場合(S2004でYes)、CPU101は、画像情報のエリアの解像度を部分的に特別な値にする。つまりCPU101は、画像情報のエリアの解像度を、画像情報以外のエリアの解像度よりも低く設定する(S2005)。その後CPU101は、ステップS2003およびS2005の処理で決定した解像度の画面データを作成する(S2006)。一方、ステップS2004において、画像情報が含まれていないと判別した場合(S2004でNo)、CPU101は、ステップS2006の処理へ進む。
【0175】
ステップS2006の処理に続いて、CPU101は、作成した画面データをパネルBに送信する(S2007)。次にCPU101は、次に送信する画面データが最後の画面の画面データであるか否かを判別する(S2008)。
【0176】
ステップS2008において、最後の画面の画面データであると判別した場合(S2008でYes)、CPU101は、最後の画面の画面データとして通常解像度の画面データを作成し(S2009)、その画面データをパネルBへ送信し(S2010)、処理を終了する。一方、ステップS2008において、最後の画面の画面データでないと判別した場合(S2008でNo)、CPU101は、ステップS2004の処理へ進み、パネルAがパネルBへ送信する次の画面の画面データに画像情報が含まれているか否かを判別する(S2004)。
【0177】
なお、本実施の形態における上述以外のパネルAおよびBの動作や、表示システムの構成などは、第1または第2の実施の形態の場合と同様であるので、その説明は繰り返さない。
【0178】
本実施の形態によれば、画面データに画像情報が含まれている場合に、画像情報のエリアを他のエリアよりも低い解像度とすることにより、画面データを小さくすることができる。その結果、フリック操作の応答性を向上し、利便性および操作性を高めることができる。
【0179】
[第12の実施の形態]
本実施の形態では、移動開始から移動完了前までの画面に重要情報が含まれている場合に、パネルAが、重要情報の解像度が重要情報以外の領域の解像度よりも高い画面データを作成する実施の形態について説明する。
【0180】
重要情報とは、画面データに含まれる重要な情報である。画面データにおけるどの部分が重要情報であるかについては、画面データに記録されていることが好ましい。たとえば画面データが、宛名と住所などの連絡先とを含む宛先表のデータである場合には、宛名の先頭の読みのひらがなが「あ行」から「か行」に切り替わる宛名である「か行」の先頭の宛先が、重要情報として画面データに記録されていてもよい。画面データが、ジョブ設定を行う画面のデータである場合には、ジョブ設定を行う画面の項目種別であるスタンプ項目の先頭の設定項目が、重要情報として画面データに記録されていてもよい。
【0181】
パネルAは、重要情報以外のエリアの解像度よりも解像度の下げ幅が小さくなるように、重要情報の解像度を決定する。具体的には、重要情報は元の解像度の70%程度の解像度を有しており、重要情報以外のエリアは元の解像度の40%程度の解像度を有している。
【0182】
図28は、本発明の第12の実施の形態における、パネルB上でフリック操作を受け付けた場合のパネルAの動作を説明するフローチャートである。
【0183】
図28を参照して、このフローチャートでは、始めに、図6に示す第1の実施の形態のフローチャートのステップS201およびS202と同様の処理であるステップS2101およびS2102の処理を経る。
【0184】
ステップS2102の処理に続いて、CPU101は、移動開始から移動完了前までの画面データの解像度を、たとえばフリック速さなどに基づいて決定する(S2103)。次にCPU101は、固定記憶装置110が記憶している画面データを参照し、パネルAがパネルBへ送信する次の画面データに重要情報が含まれているか否かを判別する(S2104)。
【0185】
ステップS2104において、重要情報が含まれていると判別した場合(S2104でYes)、CPU101は、重要情報のエリアの解像度を部分的に特別な値にする。つまりCPU101は、重要情報のエリアの解像度を、重要情報以外のエリアの解像度よりも高く設定する(S2105)。その後CPU101は、ステップS2103およびS2105の処理で決定した解像度の画面データを作成する(S2106)。一方、ステップS2104において、重要情報が含まれていないと判別した場合(S2104でNo)、CPU101は、ステップS2106の処理へ進む。
【0186】
ステップS2106の処理に続いて、CPU101は、作成した画面データをパネルBに送信する(S2107)。次にCPU101は、次に送信する画面データが最後の画面の画面データであるか否かを判別する(S2108)。
【0187】
ステップS2108において、最後の画面の画面データであると判別した場合(S2108でYes)、CPU101は、最後の画面の画面データとして通常解像度の画面データを作成し(S2109)、その画面データをパネルBへ送信し(S2110)、処理を終了する。一方、ステップS2108において、最後の画面の画面データでないと判別した場合(S2108でNo)、CPU101は、ステップS2104の処理へ進み、パネルAがパネルBへ送信する次の画面データに画像情報が含まれているか否かを判別する(S2104)。
【0188】
なお、本実施の形態における上述以外のパネルAおよびBの動作や、表示システムの構成などは、第1または第2の実施の形態の場合と同様であるので、その説明は繰り返さない。
【0189】
画面データに重要情報が含まれている場合に、重要情報の解像度が低いとユーザーが重要情報を見落とす可能性がある。本実施の形態によれば、ユーザーに注目させるべき情報である重要情報のエリアを他のエリアよりも高い解像度とすることにより、ユーザーが重要情報に気が付きやすくなる。
【0190】
[その他]
上述の実施の形態は適宜組み合わせることができる。たとえば、第2〜第12の実施の形態において、パネルAは、パネルBが表示している画面(パネルBへ送信した画面データの画面)と同じ画面であって、固定記憶装置110が記憶する画面データの画面を、解像度を変更せずにパネルAにも表示してもよい。さらに、パネルAは、パネルBから受信したフリック情報に基づいて、移動開始から移動完了までの画面データの画面であって、固定記憶装置110が記憶する画面データの画面を、パネルAに表示してもよい。
【0191】
上述の実施の形態における処理は、ソフトウェアにより行なっても、ハードウェア回路を用いて行なってもよい。また、上述の実施の形態における処理を実行するプログラムを提供することもできるし、そのプログラムをCD−ROM、フレキシブルディスク、ハードディスク、ROM、RAM、メモリカードなどの記録媒体に記録してユーザーに提供することにしてもよい。プログラムは、CPUなどのコンピュータにより実行される。また、プログラムはインターネットなどの通信回線を介して、装置にダウンロードするようにしてもよい。
【0192】
上述の実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0193】
1 画像形成装置
2 携帯通信端末
4 ネットワーク
4c ネットワークケーブル
100,200 制御部
101,201 CPU
102,202 ROM
103,203 RAM
104 NVRAM
105 時計IC
110,210 固定記憶装置
120 画像読取装置
130 操作パネル
131 テンキー
132 プリントキー
133 ログアウトキー
134 表示部
140 画像出力装置
150 プリンタコントローラ
160 ネットワークI/F
170 ワイヤレスI/F
180,280 短距離無線I/F
190 ドックコネクタ
220 タッチパネル
270 ワイヤレスLANI/F
290 ドックコネクタ
PO1,PO2 位置
REG1,REG2,REG3,REG4 領域



【特許請求の範囲】
【請求項1】
画面データを記憶する第1の表示装置と、前記第1の表示装置が記憶する画面データに基づく画面を表示する第2の表示装置とを備えた表示システムであって、
画面の移動を要求するフリック操作を前記第2の表示装置で受け付ける操作受付手段と、
前記操作受付手段にて受け付けたフリック操作に関するフリック情報を前記第1の表示装置に送信する第1の送信手段と、
前記フリック情報に基づいて、移動開始から移動完了までの画面の画面データを前記第1の表示装置から前記第2の表示装置へ順次送信する第2の送信手段と、
前記第2の送信手段にて送信した画面データに基づく画面を前記第2の表示装置で表示する第1の表示手段とを備えた、表示システム。
【請求項2】
移動開始から移動完了前までの画面データとして、前記第1の表示装置が記憶する画面データの解像度よりも低い解像度を有する画面データを作成する画面データ作成手段をさらに備え、
前記第2の送信手段は前記画面データ作成手段にて作成した画面データを送信する、請求項1に記載の表示システム。
【請求項3】
前記フリック情報に基づいて、フリック速さを測定する速さ測定手段と、
前記速さ測定手段にて測定したフリック速さに基づいて、前記画面データ作成手段にて作成する画面データの解像度を決定する解像度決定手段とをさらに備えた、請求項2に記載の表示システム。
【請求項4】
前記画面データ作成手段は、画面の移動とともに画面の解像度が徐々に増加する画面データを作成する、請求項2または3に記載の表示システム。
【請求項5】
前記画面データ作成手段は、相対的に低い解像度の画面の中に相対的に高い解像度の画面が一定周期で出現する画面データを作成する、請求項2または3に記載の表示システム。
【請求項6】
前記画面データ作成手段は、画面の移動とともに画面の解像度が正弦波で変動する画面データを作成する、請求項2または3に記載の表示システム。
【請求項7】
前記画面データ作成手段は、前記フリック操作における前記第2の表示装置への接触位置の解像度が、前記フリック操作における前記第2の表示装置への接触位置の周囲の解像度よりも高い画面データを作成する、請求項2〜6のいずれかに記載の表示システム。
【請求項8】
前記画面データ作成手段は、画面の端部の解像度が画面の中央部の解像度よりも低い画面データを作成する、請求項2〜7のいずれかに記載の表示システム。
【請求項9】
前記画面データ作成手段は、移動開始から移動完了前までの画面に画像が含まれている場合には、画像をグレーアウトした画面データを作成する、請求項2〜8のいずれかに記載の表示システム。
【請求項10】
前記画面データ作成手段は、移動開始から移動完了前までの画面に画像が含まれている場合には、画像の解像度が画像以外の領域の解像度よりも低い画面データを作成する、請求項2〜8のいずれかに記載の表示システム。
【請求項11】
前記画面データ作成手段は、移動開始から移動完了前までの画面に重要情報が含まれている場合には、重要情報の解像度が重要情報以外の領域の解像度よりも高い画面データを作成する、請求項2〜10のいずれかに記載の表示システム。
【請求項12】
前記フリック情報に基づいて、移動完了の画面の画面データを前記第1の表示装置から前記第2の表示装置へ送信する第3の送信手段をさらに備え、
移動完了の画面の画面データとして、前記第3の送信手段は、前記第1の表示装置が記憶する画面データの解像度と同じ解像度の画面データを送信する、請求項1〜11のいずれかに記載の表示システム。
【請求項13】
前記フリック情報は、前記フリック操作の際の前記第2の表示装置への操作部の接触位置、前記フリック操作の際の第2の表示装置上での操作部の移動方向、前記フリック操作の際に前記第2の表示装置から操作部が離れた位置、および前記フリック操作の際の前記第2の表示装置への操作部の接触時間を含む、請求項1〜12のいずれかに記載の表示システム。
【請求項14】
前記第1の表示装置と前記第2の表示装置とは互いに無線通信を行う、請求項1〜13のいずれかに記載の表示システム。
【請求項15】
前記フリック操作に関する情報に基づいて、移動開始から移動完了までの画面データの画面を前記第1の表示装置に表示する第2の表示手段をさらに備えた、請求項1〜14のいずれかに記載の表示システム。
【請求項16】
画面データを記憶する画像形成装置と、前記画像形成装置が記憶する画面データに基づく画面を無線通信により表示する表示装置とを備えた表示システムであって、
画面の移動を要求するフリック操作を前記表示装置で受け付ける操作受付手段と、
前記操作受付手段にて受け付けたフリック操作に関するフリック情報を前記画像形成装置に送信する第1の送信手段と、
前記フリック情報に基づいて、移動開始から移動完了までの画面の画面データを前記画像形成装置から前記表示装置へ順次送信する第2の送信手段と、
前記第2の送信手段にて送信した画面データに基づく画面を前記表示装置で表示する第1の表示手段とを備えた、表示システム。
【請求項17】
画面データを記憶する第1の表示装置と、前記第1の表示装置が記憶する画面データに基づく画面を表示する第2の表示装置とを備えた表示システムの制御プログラムであって、
画面の移動を要求するフリック操作を前記第2の表示装置で受け付ける操作受付ステップと、
前記操作受付ステップにて受け付けたフリック操作に関するフリック情報を前記第1の表示装置に送信する第1の送信ステップと、
前記フリック情報に基づいて、移動開始から移動完了までの画面データを前記第1の表示装置から前記第2の表示装置へ順次送信する第2の送信ステップと、
前記第2の送信ステップにて送信した画面データに基づく画面を前記第2の表示装置で表示する第1の表示ステップとをコンピュータに実行させる、表示システムの制御プログラム。
【請求項18】
画面データを記憶する画像形成装置と、前記画像形成装置が記憶する画面データに基づく画面を無線通信により表示する表示装置とを備えた表示システムの制御プログラムであって、
画面の移動を要求するフリック操作を前記表示装置で受け付ける操作受付ステップと、
前記操作受付ステップにて受け付けたフリック操作に関するフリック情報を前記画像形成装置に送信する第1の送信ステップと、
前記フリック情報に基づいて、移動開始から移動完了までの画面の画面データを前記画像形成装置から前記表示装置へ順次送信する第2の送信ステップと、
前記第2の送信ステップにて送信した画面データに基づく画面を前記表示装置で表示する第1の表示ステップとをコンピュータに実行させる、表示システムの制御プログラム。
【請求項19】
画面データを記憶する記憶手段を備えた表示装置であって、
画面の移動を要求するフリック操作に関するフリック情報を他の表示装置から受信する受信手段と、
前記フリック情報に基づいて、前記記憶手段にて記憶した画面データであって、移動開始から移動完了までの画面の画面データを前記他の表示装置へ順次送信する送信手段とをさらに備えた、表示装置。
【請求項20】
画面の移動を要求するフリック操作を受け付ける操作受付手段と、
前記操作受付手段にて受け付けたフリック操作に関するフリック情報を他の表示装置に送信する送信手段と、
前記フリック情報に基づく移動開始から移動完了までの画面データを前記他の表示装置から順次受信する受信手段と、
前記受信手段にて受信した画面データの画面を表示装置の表示画面の大きさに拡大して表示する表示手段とを備えた、表示装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate

【図19】
image rotate

【図20】
image rotate

【図21】
image rotate

【図22】
image rotate

【図23】
image rotate

【図24】
image rotate

【図25】
image rotate

【図26】
image rotate

【図27】
image rotate

【図28】
image rotate


【公開番号】特開2013−88729(P2013−88729A)
【公開日】平成25年5月13日(2013.5.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−231116(P2011−231116)
【出願日】平成23年10月20日(2011.10.20)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】