説明

表示システム,表示方法およびディスプレイ装置

【課題】複数のパーソナルコンピュータに表示される画像を1台のディスプレイ装置に同時に表示する。
【解決手段】パーソナルコンピュータ201,202は、各々の識別信号を入力処理部101,102に出力する。CPU104は、この識別信号を入力し、表示部108における第1および第2表示領域を演算し、入力処理部101,102を介して、第1及び第2表示領域をパーソナルコンピュータ201,202に通知する。
パーソナルコンピュータ201,202は、各画像が各表示領域に適合するように、解像度を変換して画像情報を出力し、各画像情報は、メモリ103に記憶される。
表示合成部105はメモリ103より第1画像および第2画像を取得して、第1画像を第1表示領域に、第2画像を第2表示領域に配置し、第1画像と第2画像を合成して合成画像を作成し、画像処理をおこない、出力処理部107を介して合成画像を表示部108に表示出力する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パーソナルコンピュータに表示される画像を別途表示するディスプレイ装置、パーソナルコンピュータとディスプレイ装置とからなる表示システムおよび表示システムによる表示方法に関する。
【背景技術】
【0002】
パーソナルコンピュータで作成したプレゼンテーション資料を用いて、プレゼンテーションを行うことが多い(たとえば、特許文献1)。パーソナルコンピュータとプロジェクタとを接続し、パーソナルコンピュータのモニタに表示されている画像にかかる情報をプロジェクタに出力する。プロジェクタは、この画像をスクリーンに拡大投影する。プレゼンターは、スクリーンに投影された画像を視聴者に見せながら説明をおこなう。
【0003】
ところで、近年、ディスプレイ装置が大型化してきている。視聴者が10人程度の会議であれば、パーソナルコンピュータとディスプレイ装置とを接続し、パーソナルコンピュータのモニタに表示されている画像をディスプレイ装置に表示してもよい。プレゼンターは、ディスプレイ装置に表示された画像を視聴者に見せながら説明をおこなう。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2002−368710号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来のディスプレイ装置は、1人のプレゼンターが1台のパーソナルコンピュータを接続してプレゼンテーションをおこなうことを想定している。しかし、2人以上が、討論形式でプレゼンテーションを行うことも考えられる。その場合、あらかじめ、プレゼンター同士で協力して討論用にプレゼンテーション資料を作り直し、1台のパーソナルコンピュータに保存する。このように、事前準備に手間がかかるという問題があった。
【0006】
また、複数の研究者が別々に実地観測を行って観測データを取得し、各人のパーソナルコンピュータに観測データを保存する場合、複数の研究者が実地観測から研究室に戻り、お互いの観測データを比較したいという要望がある。その場合、あらかじめ、1台のパーソナルコンピュータに各観測データを集めて整理し、そのパーソナルコンピュータとディスプレイ装置とを接続し、各観測データを1つのディスプレイ装置に表示する。このように、実地観測から研究室に戻った直後にお互いの観測データを比較して見られないという問題があった。
【0007】
本発明の目的は、複数のパーソナルコンピュータに表示される各画像を同時に表示できるディスプレイ装置、このディスプレイ装置を備える表示システムおよびその方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、モニタを有し、このモニタに第1画像を表示する第1パーソナルコンピュータと、モニタを有し、このモニタに第2画像を表示する第2パーソナルコンピュータとを含む、複数のパーソナルコンピュータと、前記第1パーソナルコンピュータからの情報を入力する第1入力処理部と前記第2パーソナルコンピュータからの情報を入力する第2入力処理部とを含む複数の入力処理部と、前記第1画像にかかる情報と前記第2画像にかかる情報とを含む複数の画像情報に基づいて、複数の画像を合成して、合成画像を形成する画像合成部と、前記合成画像を出力する出力処理部と、前記出力画像を表示する表示部を有するディスプレイ装置を備えることを特徴とする表示システムである。
【0009】
本発明は、第1パーソナルコンピュータに表示される第1画像と第2パーソナルコンピュータに表示される第2画像とを含む複数の画像を1つのディスプレイ装置に表示する方法であって、前記ディスプレイ装置の表示部における前記第1画像を表示する第1表示領域と前記第2画像を表示する第2表示領域とを含む各表示領域を演算する表示領域演算ステップと、前記ディスプレイ装置の表示部における各表示領域を第1パーソナルコンピュータと第2パーソナルコンピュータとを含む各パーソナルコンピュータに通知する表示領域通知ステップと、前記第1パーソナルコンピュータにより、第1画像が第1表示領域に適合するように、第1画像の解像度を変換して前記ディスプレイ装置に出力し、前記第2パーソナルコンピュータにより、第2画像が第2表示領域に適合するように、第2画像の解像度を変換して前記ディスプレイ装置に出力し、各パーソナルコンピュータにより、各画像が各表示領域に適合するように、各画像の解像度を変換して前記ディスプレイ装置に出力する画像解像度変換ステップと、前記ディスプレイ装置に入力された第1画像と第2画像とを含む各画像が各表示領域に表示されるように各画像を配置し合成して、合成画像を形成する画像合成ステップと、前記合成画像をディスプレイ装置に表示出力する表示出力ステップを備えることを特徴とする。
【0010】
本発明は、第1パーソナルコンピュータからの第1画像情報を入力する第1入力処理部と第2パーソナルコンピュータからの第2画像情報を入力する第2入力処理部とを含む複数の入力処理部と、前記第1画像情報と前記第2画像情報とを含む複数の画像情報に基づいて、複数の画像を合成する画像合成部と、前記合成画像を出力する出力処理部と、前記出力画像を表示する表示部を有することを特徴とするディスプレイ装置である。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、複数のパーソナルコンピュータに表示される各画像を1台のディスプレイ装置に同時に表示できる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】表示システムの概略構成図である(第1実施形態)。
【図2】ディスプレイ装置の詳細構成図である。
【図3】一般的な2画像表示のタイムチャートである。
【図4】ディスプレイ装置の詳細構成図である(第2実施形態)。
【図5】領域位置変更時のタイムチャートである。
【図6】領域位置変更時の表示画面である。
【図7】領域サイズ変更時のタイムチャートである。
【図8】領域サイズ変更(第1画像拡大)時の表示画面である。
【図9】領域サイズ変更(第2画像拡大)時の表示画面である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
<第1実施形態>
〜構成〜
第1実施形態の構成について説明する。図1は、第1実施形態に係る表示システムの概略構成図である。
【0014】
ディスプレイ装置100は、例えばプレゼンテーション等に参加した多数の視聴者に対して画像を表示する大型のディスプレイを備えたLCD装置である。ディスプレイ装置100は複数の入出力端子を備え、複数のパーソナルコンピュータと接続可能であるが、説明の簡略化のため、2つの入出力端子を備え、2台のパーソナルコンピュータ201,202と例えばD−SUBやDIVケーブル等のケーブルを介して接続可能なものとする。パーソナルコンピュータ201,202はモニタを有し、各モニタには第1画像と第2画像が表示される。
【0015】
図2は、ディスプレイ装置100の詳細構成図である。ハード的な構成とソフト的な機能ブロックとを併せて記載している。ディスプレイ装置100は、第1入力処理部101と、第2入力処理部102と、メモリ103と、CPU104と、表示合成部105と、画像処理部106と、出力処理部107と、表示部108とを備えている。
【0016】
第1入力処理部101は、パーソナルコンピュータ201から送信された画像情報や関連する情報を入力する。第2入力処理部102は、パーソナルコンピュータ202から送信された画像情報や関連する情報を入力する。
【0017】
メモリ103は、入力された画像情報や関連情報を記憶する他、これらの情報に基づき表示制御をおこなうプログラムを記憶している。
【0018】
CPU104は、メモリ103に記憶されているプログラムを実行することにより、種々の演算処理を行う。
【0019】
表示合成部105は、パーソナルコンピュータ201より入力された画像情報とパーソナルコンピュータ202より入力された画像情報とに基づき、複数の画像を合成して、1つの合成画像を形成する。
【0020】
画像処理部106は、表示合成部105により形成された合成画像に対し、表示色やコントラスト等に関する処理を行う。
【0021】
出力処理部107は、画像処理部106により処理された画像を、表示部108で認識することが可能な形式のデータに変換して出力する。
【0022】
表示部108は、例えばLCDパネル等の表示パネルであり、出力処理部107からの出力画像を画面表示する。
【0023】
〜動作〜
次に、第1実施形態の動作について説明する。図3は、一般的な2画像表示のタイムチャートである。
【0024】
ディスプレイ装置100と2台のパーソナルコンピュータ201,202とが接続されると、パーソナルコンピュータ201,202は、各々の識別信号を入力処理部101,102に出力する(S01,S02)。
【0025】
CPU104は、この識別信号を入力し、2台のパーソナルコンピュータ201,202を認識し、表示部108における表示領域を演算する。たとえば、パーソナルコンピュータ201に表示されている第1画像とパーソナルコンピュータ202に表示されている第2画像とを1対1領域配置でかつ第1画像を図示左側に第2画像を図示右側に表示するように表示領域を演算する。第1画像を表示する領域を第1表示領域とし、第2画像を表示する領域を第2表示領域とする(S03,S04)。
【0026】
CPU104は、第1入力処理部101を介して、第1表示領域をパーソナルコンピュータ201に通知する(S11→S12)。
【0027】
パーソナルコンピュータ201,202は、基本的な機能として、要求される表示領域に対応するように、画像の解像度を変換して出力する機能を有している。パーソナルコンピュータ201は、第1画像が第1表示領域に適合するように、第1画像の解像度を変換して画像情報を出力する(S13)。第1画像の画像情報は、第1入力処理部101を介して、メモリ103に記憶される(S14)。
【0028】
同時に、CPU104は、第2入力処理部102を介して、第2表示領域をパーソナルコンピュータ202に通知する(S21→S22)。パーソナルコンピュータ202は、第2画像が第2表示領域に適合するように、第2画像の解像度を変換して画像情報を出力する(S23)。第2画像の画像情報は、第2入力処理部102を介して、メモリ103に記憶される(S24)。
【0029】
メモリ103に画像情報が記憶されると、CPU104は表示合成部105に表示指令をおこなう(S31)。表示合成部105は、表示指令を受けるとメモリ103に画像情報を要求し、第1画像の画像情報および第2画像の画像情報を取得する(S32→S33)。そして、第1画像を第1表示領域に、第2画像を第2表示領域に配置し、第1画像と第2画像を合成して合成画像情報を作成し、画像処理部106に出力する(S34)。
【0030】
画像処理部106は、合成画像情報にコントラスト等の情報を加味する画像処理をしたのち、出力処理部107に出力し、出力処理部107は、表示部108で認識することが可能な形式のデータに変換したのち、合成画像を表示部108に表示出力する(S35→S36)。
【0031】
表示部108は、パーソナルコンピュータ201に表示されている第1画像とパーソナルコンピュータ202に表示されている第2画像とを1対1の領域配置でかつ第1画像を図示左側に第2画像を図示右側に表示する(図1参照)。
【0032】
〜効果〜
第1実施形態の効果について説明する。
【0033】
従来のディスプレイ装置は、1台のパーソナルコンピュータを接続することを想定しており、2台のパーソナルコンピュータに表示される画像を同時に表示できないため、様々な不都合があった。
【0034】
本実施形態によれば、2台のパーソナルコンピュータに表示されている各画像を1台のディスプレイ装置に同時に表示できる。
【0035】
これにより、たとえば、2人が討論形式のプレゼンテーションを行う場合、各人のパーソナルコンピュータに保存されたプレゼンテーション資料をそのまま用いることができる。すなわち、討論用のプレゼンテーション資料に作り直す手間を省くことができる。
【0036】
また、たとえば、複数の研究者が別々に行った実地観測の観測データを研究室に戻ってから1台のディスプレイ装置に同時に表示することで、直ちにお互いの観測データを比較できる。すなわち、研究室に戻ってから観測データを整理するといった手間を省くことができる。
【0037】
なお、本実施形態においては、パーソナルコンピュータ201,202が、第1画像が第1表示領域に適合するように、第2画像が第2表示領域に適合するように、各画像の解像度を変換して画像情報を出力するため、ディスプレイ装置100が特殊な演算をしなくとも、適切に画像を表示ができる。
【0038】
〜変形例〜
本実施形態においては、説明の簡略化のため、2台のパーソナルコンピュータに表示される画像を1台のディスプレイ装置に同時に表示する場合について説明したが、3つ以上の入出力端子と3つ以上の入力処理部を備えることにより、3台以上のパーソナルコンピュータに表示される各画像を1台のディスプレイ装置に同時に表示することもできる。
【0039】
<第2実施形態>
〜構成〜
第2実施形態の構成について説明する。図4は、第2実施形態に係るディスプレイ装置100Aの詳細構成図である。ディスプレイ装置100Aは、第1実施形態の構成に操作部109を付加したものである。
【0040】
操作部109は、オペレータの指令をディスプレイ装置100Aに伝えるインターフェイスである。操作部109は、表示領域位置変更ボタン109aと第1表示領域位置拡大ボタン109bと第2表示領域位置拡大ボタン109cとを有している。
【0041】
表示領域位置変更ボタン109aが操作されると、操作部109は表示領域位置変更指令を出力し、CPU104は指令に基づき、第1表示領域と第2表示領域との位置を変更するように再演算する。
【0042】
第1表示領域位置拡大ボタン109bが操作されると、操作部109は表示領域サイズ変更指令を出力し、CPU104は指令に基づき、第1表示領域のサイズを200%となるように、第2表示領域のサイズを50%となるように再演算する。
【0043】
第2表示領域位置拡大ボタン109cが操作されると、操作部109は表示領域サイズ変更指令を出力し、CPU104は指令に基づき、第1表示領域のサイズを50%となるように、第2表示領域のサイズを200%となるように再演算する。
【0044】
〜動作〜
次に、第2実施形態の動作について説明する。図5は、領域位置変更時のタイムチャートである。
【0045】
表示領域位置変更ボタン109aが操作されると、操作部109は表示領域位置変更指令をCPU104に出力する(S05)。CPU104は指令に基づき、第1表示領域と第2表示領域との位置を変更するように再演算し、表示合成部105に変更指令をおこなう(S06)とともに、表示合成部105に表示指令をおこなう(S31)。
【0046】
第1実施形態で示したように、メモリ103は第1画像の画像情報および第2画像の画像情報を記憶している(S13,S23)。表示合成部105は、表示指令を受けるとメモリ103に画像情報を要求し、第1画像の画像情報および第2画像の画像情報を取得する(S32→S33)。そして、第1画像を第1表示領域(変更後)に、第2画像を第2表示領域(変更後)に配置し、第1画像と第2画像を合成して合成画像情報を作成し、画像処理部106に出力する(S34)。
【0047】
画像処理部106は、合成画像情報にコントラスト等の情報を加味する画像処理をしたのち、出力処理部107に出力し、出力処理部107は、表示部108で認識することが可能な形式のデータに変換したのち、合成画像を表示部108に表示出力する(S35→S36)。
【0048】
表示部108は、パーソナルコンピュータ201に表示されている第1画像とパーソナルコンピュータ202に表示されている第2画像とを1対1の領域配置でかつ第1画像を図示右側に第2画像を図示左側に表示する(図6参照)。
【0049】
図7は、領域サイズ変更時のタイムチャートである。
【0050】
第1表示領域位置拡大ボタン109bが操作されると、操作部109は表示領域サイズ変更指令をCPU104に出力する(S07)。CPU104は指令に基づき、第1表示領域のサイズを200%となるように、第2表示領域のサイズを50%となるように再演算し、表示合成部105に変更指令をおこなう(S08)。
【0051】
CPU104は、第1入力処理部101を介して、第1表示領域(変更後)をパーソナルコンピュータ201に通知する(S15→S16)。
【0052】
パーソナルコンピュータ201は、第1画像が第1表示領域に適合するように、第1画像の解像度を変換して画像情報を出力する(S17)。第1画像の画像情報は、第1入力処理部101を介して、メモリ103に記憶される(S18)。
【0053】
同時に、CPU104は、第2入力処理部102を介して、第2表示領域(変更後)をパーソナルコンピュータ202に通知する(S25→S26)。パーソナルコンピュータ202は、第2画像が第2表示領域に適合するように、第2画像の解像度を変換して画像情報を出力する(S27)。第2画像の画像情報は、第2入力処理部102を介して、メモリ103に記憶される(S28)。
【0054】
メモリ103に画像情報が記憶されると、CPU104は表示合成部105に表示指令をおこなう(S31)。表示合成部105は、表示指令を受けるとメモリ103に画像情報を要求し、第1画像の画像情報および第2画像の画像情報を取得する(S32→S33)。そして、第1画像を第1表示領域に、第2画像を第2表示領域に配置し、第1画像と第2画像を合成して合成画像情報を作成し、画像処理部106に出力する(S34)。
【0055】
画像処理部106は、合成画像情報にコントラスト等の情報を加味する画像処理をしたのち、出力処理部107に出力し、出力処理部107は、表示部108で認識することが可能な形式のデータに変換したのち、合成画像を表示部108に表示出力する(S35→S36)。
【0056】
表示部108は、パーソナルコンピュータ201に表示されている第1画像とパーソナルコンピュータ202に表示されている第2画像とを4対1の領域配置でかつ第1画像を全領域に拡大表示し、第2画像を図示右側に縮小表示する(図8参照)。
【0057】
第2表示領域位置拡大ボタン109cが操作されると、表示部108は、パーソナルコンピュータ201に表示されている第1画像とパーソナルコンピュータ202に表示されている第2画像とを1対4の領域配置でかつ、第1画像を図示左側に縮小表示し、第2画像を全領域に拡大表示する(図9参照)。
【0058】
〜効果〜
第2実施形態の効果について説明する。
【0059】
操作部109を備えることにより、第1画像と第2画像の表示位置を変更することができる。これにより、たとえば、2人が討論形式のプレゼンテーションを行う場合、プレゼンターは立ち位置を変えることなく、討論相手の資料(画像)を指しながら、相手の主張の矛盾を指摘できる。また、たとえば、研究者同士がお互いの観測データを比較する場合、表示方法を変えることで視点を変え、新たな知見が得られる可能性がある。
【0060】
操作部109を備えることにより、第1画像と第2画像の表示サイズを変更することができる。たとえば、2人が討論形式のプレゼンテーションを行う場合、双方の資料(画像)の表示を維持しつつ、自分の主張時には自分の資料(画像)を拡大表示し、相手の主張時には相手の資料(画像)を拡大表示する。これにより、プレゼンテーションの視聴者は主張者側の資料に注目しつつも、相手側の資料にも配慮することができ、双方の主張の違いをより深く理解できる。また、たとえば、研究者同士がお互いの観測データを比較した結果、相違点が得られた場合、双方の観測データを交互に拡大表示することにより、相違点を詳細に検討できる。
【符号の説明】
【0061】
100,100A ディスプレイ装置
101 第1入力処理部
102 第2入力処理部
103 メモリ
104 CPU
105 表示合成部
106 画像処理部
107 出力処理部
108 表示部
109 操作部(第2実施形態)
201 パーソナルコンピュータ
202 パーソナルコンピュータ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
モニタを有し、このモニタに第1画像を表示する第1パーソナルコンピュータと、モニタを有し、このモニタに第2画像を表示する第2パーソナルコンピュータとを含む、複数のパーソナルコンピュータと、
前記第1パーソナルコンピュータからの情報を入力する第1入力処理部と前記第2パーソナルコンピュータからの情報を入力する第2入力処理部とを含む複数の入力処理部と、前記第1画像にかかる情報と前記第2画像にかかる情報とを含む複数の画像情報に基づいて、複数の画像を合成して、合成画像を形成する画像合成部と、前記合成画像を出力する出力処理部と、前記出力画像を表示する表示部を有するディスプレイ装置
を備えることを特徴とする表示システム。
【請求項2】
前記ディスプレイ装置は、前記第1画像を表示する第1表示領域と前記第2画像を表示する第2表示領域とを含む各表示領域を演算する演算部を有し、
前記演算部は、前記第1入力処理部を介して第1表示領域にかかる情報を第1パーソナルコンピュータに通知し、前記第2入力処理部を介して第2表示領域にかかる情報を第2パーソナルコンピュータ通知し、各入力処理部を介して各表示領域にかかる情報を各パーソナルコンピュータに通知し、
前記第1パーソナルコンピュータは、第1表示領域にかかる情報に基づき、第1画像が第1表示領域に適合するように、第1画像の解像度を変換して、前記ディスプレイ装置に出力し、
前記第2パーソナルコンピュータは、第2表示領域にかかる情報に基づき、第2画像が第2表示領域に適合するように、第2画像の解像度を変換して、前記ディスプレイ装置に出力し、
各パーソナルコンピュータは、各表示領域にかかる情報に基づき、各画像が各表示領域に適合するように、各画像の解像度を変換して、前記ディスプレイ装置に出力する
ことを特徴とする請求項1記載の表示システム。
【請求項3】
前記ディスプレイ装置は、前記表示領域の変更を指令する操作部を有し、
前記演算部は、前記変更指令に基づき、各表示領域を再演算する
ことを特徴とする請求項2記載の表示システム。
【請求項4】
前記操作部は、各画像の表示位置を変更する第1操作部を有し、
前記演算部は、前記第1操作部による変更指令に基づき、各表示領域の位置を変更するように再演算する
ことを特徴とする請求項3記載の表示システム。
【請求項5】
前記操作部は、各画像の表示サイズを変更する第2操作部を有し、
前記演算部は、前記第2操作部による変更指令に基づき、各表示領域のサイズを変更するように再演算する
ことを特徴とする請求項3記載の表示システム。
【請求項6】
第1パーソナルコンピュータに表示される第1画像と第2パーソナルコンピュータに表示される第2画像とを含む複数の画像を1つのディスプレイ装置に表示する方法であって、
前記ディスプレイ装置の表示部における前記第1画像を表示する第1表示領域と前記第2画像を表示する第2表示領域とを含む各表示領域を演算する表示領域演算ステップと、
前記ディスプレイ装置の表示部における各表示領域を第1パーソナルコンピュータと第2パーソナルコンピュータとを含む各パーソナルコンピュータに通知する表示領域通知ステップと、
前記第1パーソナルコンピュータにより、第1画像が第1表示領域に適合するように、第1画像の解像度を変換して前記ディスプレイ装置に出力し、前記第2パーソナルコンピュータにより、第2画像が第2表示領域に適合するように、第2画像の解像度を変換して前記ディスプレイ装置に出力し、各パーソナルコンピュータにより、各画像が各表示領域に適合するように、各画像の解像度を変換して前記ディスプレイ装置に出力する画像解像度変換ステップと、
前記ディスプレイ装置に入力された第1画像と第2画像とを含む各画像が各表示領域に表示されるように各画像を配置し合成して、合成画像を形成する画像合成ステップと、
前記合成画像をディスプレイ装置に表示出力する表示出力ステップ
を備えることを特徴とする表示方法。
【請求項7】
第1パーソナルコンピュータからの第1画像情報を入力する第1入力処理部と第2パーソナルコンピュータからの第2画像情報を入力する第2入力処理部とを含む複数の入力処理部と、
前記第1画像情報と前記第2画像情報とを含む複数の画像情報に基づいて、複数の画像を合成する画像合成部と、
前記合成画像を出力する出力処理部と、
前記出力画像を表示する表示部
を有することを特徴とするディスプレイ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2013−97158(P2013−97158A)
【公開日】平成25年5月20日(2013.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−239614(P2011−239614)
【出願日】平成23年10月31日(2011.10.31)
【出願人】(000197366)NECアクセステクニカ株式会社 (1,236)
【Fターム(参考)】