説明

表示処理装置、表示処理方法、及び、プログラム

【課題】運転開始後であっても、車両の進行方向の先にある施設を分かりやすく提示できる、表示処理装置などを提供する。
【解決手段】施設特定部は、進行道路特定部が特定した進行道路から所定の距離内にある1以上の施設を施設データに基づいて特定する。表示処理部は、交差点と交差点に繋がる進行道路と施設特定部が特定した1以上の施設のうちの少なくとも一部を表す施設画像17とを少なくとも含む画像を表示部に表示するとともに、進行道路と施設画像とを対応付けて表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示処理装置、表示処理方法、及び、プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1には、ユーザが選択すると予想される候補目的地を目的地選択部によって選択し、操作画面に表示する車両用情報表示装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−98288号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載された車両用情報表示装置では、車両用情報表示装置の起動時(つまり、運転開始前)に、候補目的地を操作画面に表示するのみであった。ここで、例えば、ユーザが目的地に向かって車両を運転しているときであっても、ユーザは途中で休憩などのために途中のお店などに立ち寄りたい場合などに車両の進行方向の先にどのような施設があるかを知りたい場合があるが、上記特許文献1に記載された車両用情報表示装置は、運転開始前に、候補目的地を操作画面に表示するのみであるので、運転開始後にユーザに進行方向の先にある施設(例えば、車両が進む道路から所定の距離内にある施設)を提示することが出来なかった。なお、運転開始後においては、車両の停車中であっても、操作画面を長く見ることが出来ないこともあるため、施設の提示は分かりやすい方がよい。
【0005】
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、運転開始後であっても、車両の進行方向の先にある施設を分かりやすく提示できる、表示処理装置、表示処理方法、及び、プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明の第1の観点に係る表示処理装置は、
車両の現在位置を特定する現在位置特定部と、
前記現在位置特定部が特定した前記現在位置の先にある交差点に繋がっている道路のうち前記車両が進行する進行道路を、地図を表す地図データと前記車両の進行方向を表す進行方向情報とに基づいて特定する進行道路特定部と、
前記進行道路特定部が特定した前記進行道路から所定の距離内にある1以上の施設を施設データに基づいて特定する施設特定部と、
前記交差点と前記交差点に繋がる前記進行道路と前記施設特定部が特定した前記1以上の施設のうちの少なくとも一部を表す施設画像とを含む画像を表示部に表示するとともに、前記進行道路と前記施設画像とを対応付けて前記表示部に表示する表示処理部と、
を備える。
【0007】
上記表示処理装置は、
前記車両の目的地を設定する目的地設定部と、
前記現在位置特定部が特定した前記現在位置から前記目的地設定部が設定した前記目的地までの経路を前記地図データに基づいて計算する経路計算部と、を更に備え、
前記目的地設定部は、前記表示部に表示された前記施設画像が表す1以上の施設のうち、操作部を介してユーザによって選択された施設を前記車両の目的地として設定する、
ようにしてもよい。
【0008】
前記進行方向情報は、前記経路計算部が計算した前記経路であり、
前記進行道路特定部は、前記地図データによって特定される前記交差点に繋がっている道路のうち前記経路上にある道路を前記進行道路として特定する、
ようにしてもよい。
【0009】
前記進行方向情報は、前記車両の方向指示器の指示状態に基づいて特定される車両の進行方向を表す情報であり、
前記進行道路特定部は、前記地図データによって特定される道路のうち、前記進行方向情報が表す前記車両の進行方向に対応する道路を前記進行道路として特定する、
ようにしてもよい。
【0010】
前記施設特定部は、前記施設データが表す複数の施設のうち、予め定められた所定のカテゴリーに属する施設のうちの前記所定の距離内にある前記1以上の施設を特定する、
ようにしてもよい。
【0011】
前記表示処理部は、前記表示部に表示された前記施設画像が表す1以上の施設のうち、操作部を介してユーザによって選択された施設の情報を前記表示部に表示する、
ようにしもよい。
【0012】
上記目的を達成するため、本発明の第2の観点に係る表示処理方法は、
表示処理装置が行う表示処理方法であって、
車両の現在位置を特定する現在位置特定ステップと、
前記現在位置特定ステップにて特定した前記現在位置の先にある交差点に繋がっている道路のうち前記車両が進行する進行道路を、地図を表す地図データと前記車両の進行方向を表す進行方向情報とに基づいて特定する進行道路特定ステップと、
前記進行道路特定ステップにて特定した前記進行道路から所定の距離内にある1以上の施設を施設データに基づいて特定する施設特定ステップと、
前記交差点と前記交差点に繋がる前記進行道路と前記施設特定ステップにて特定した前記1以上の施設のうちの少なくとも一部を表す施設画像とを含む画像を表示部に表示するとともに、前記進行道路と前記施設画像とを対応付けて前記表示部に表示する表示処理ステップと、
を含む。
【0013】
上記目的を達成するため、本発明の第3の観点に係るプログラムは、
コンピュータに、
車両の現在位置を特定する現在位置特定機能、
前記現在位置特定機能にて特定した前記現在位置の先にある交差点に繋がっている道路のうち前記車両が進行する進行道路を、地図を表す地図データと前記車両の進行方向を表す進行方向情報とに基づいて特定する進行道路特定機能、
前記進行道路特定機能にて特定した前記進行道路から所定の距離内にある1以上の施設を施設データに基づいて特定する施設特定機能、
前記交差点と前記交差点に繋がる前記進行道路と前記施設特定機能にて特定した前記1以上の施設のうちの少なくとも一部を表す施設画像とを含む画像を表示部に表示するとともに、前記進行道路と前記施設画像とを対応付けて前記表示部に表示する表示処理機能、
を実現させる。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、運転開始後であっても、車両の進行方向の先にある施設を分かりやすく提示できる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の1実施形態に係る表示処理装置の構成等を示すブロック図である。
【図2】図1の表示処理装置が実行する表示処理の一例を示すフローチャートである。
【図3】図1の表示処理装置が表示する基本画面の一例を示す図である。
【図4】図1の表示処理装置が表示する経路案内画面の一例を示す図である。
【図5】経路案内中でない場合に特定される進行道路を説明するための図である。
【図6】経路案内中に特定される進行道路を説明するための図である。
【図7】図1の表示処理装置が表示する基本画面に施設画像を重畳表示した場合の一例を示す図である。
【図8】図1の表示処理装置が表示する経路案内画面に施設画像を重畳表示した場合の一例を示す図である。
【図9】図7の画面において、施設画像が表す施設のうちの1つの施設の情報を表示したときの図である。
【図10】交差点、進行道路等を模式的に表示した図である。
【図11】変形例にかかる表示処理装置が表示する操作画面の一例の図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明の一実施形態に係る表示処理装置100は、車両1に搭載されたカーナビゲーションシステムである。表示処理装置100は、図1のように、制御部110と、記憶部130と、操作部140と、表示部150と、音声出力部160と、を備える。また、表示処理装置100は、車両1に搭載されている、車両情報供給部199とアンテナ197とに接続されている。
【0017】
制御部110は、現在位置特定部111、目的地設定部112、経路計算部113、停止状態判別部114、進行道路特定部115、施設特定部116、表示処理部117、音声出力部118を備える。これら各部は、後述の表示処理などを実行する。
【0018】
制御部110は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、A/D(Analog/Digital)コンバータなどを含んで構成される。RAMは、CPUのメインメモリとして機能する。また、CPUは、記憶部130が記憶するプログラムに従って、制御部110が行う処理(つまり、現在位置特定部111等の各部が行う処理)を実行する。A/Dコンバータは、アンテナ197から入力されるアナログ信号等、制御部110外部から供給されるアナログ信号をデジタル信号に変換してCPUなどに供給する。
【0019】
なお、制御部110の少なくとも一部は、CPUが行う処理のうちの少なくとも一部を行う各種専用回路によって構成されてもよい。例えば、表示処理部117は、画像表示のための専用の画像処理回路を含んでも良い。例えば、現在位置特定部111は、専用のGPS(Global Positioning System)受信機を含んでも良い。
【0020】
記憶部130は、ハードディスク、フラッシュメモリ、ROM等の1以上の記憶装置によって構成されている。記憶部130は、制御部110のCPUによって実行されるプログラム、制御部110が処理を行うときに使用されるデータ(地図データ、施設データ、図示しないその他データ)などを記憶する。
【0021】
地図データは、地図を表すデータであって、道路を表すデータを含む。施設データは、複数の施設を表すデータであって、例えば、前記地図データが表す地図上の複数の施設を表すデータである。施設データは、各施設の位置の他、各施設についての営業時間、属するカテゴリー、サービス内容等の施設の情報のデータも適宜含む。施設とは、飲食店、役所、公園、ガソリンスタジオ、パーキングなどを含む。また、施設は、景勝地などの自然を観光するための観光地なども含む。なお、例えば、施設データの内容と地図データの内容とは互いに関連しており、両データは、地図データが表す所定の道路に基づいて、施設データを参照すると、その道路から所定の距離内(例えば、道路沿い又は道路を中心とした所定幅の帯状の範囲内)にある施設を特定できる関係になっている。地図データと施設データとは、例えば、カーナビゲーションシステムの経路案内で使用されるデータ等によって構成されている。
【0022】
操作部140は、ユーザ(車両の運転者や同乗者)からの操作を受け付ける。操作部140は、例えば、十字キー、決定用ボタンなどを含むコントローラ、タッチパネルのセンサ部材等から構成されている。操作部140は、ユーザからの操作に応じた操作信号を制御部110に供給する。制御部110は、前記操作信号により、操作部140が受け付けた操作の操作内容を特定できる。
【0023】
表示部150は、液晶パネルディスプレイ等の各種ディスプレイによって構成され、制御部110の制御のもとで、様々な画面を表示する。なお、操作部140がタッチパネルのセンサ部によって構成される場合、操作部140と表示部150とは、タッチパネルによって構成される。
【0024】
音声出力部160は、スピーカ等によって構成され、制御部110の制御のもとで、音声(例えば、目的地までの経路を案内する音声)を出力する。
【0025】
アンテナ197は、GPS衛星からの電波を受信するGPSアンテナである。アンテナ197は、受信した電波に応じたアナログ信号を制御部110に供給する。
【0026】
車両情報供給部199は、車両1の各種装置198に接続されており、各種装置198から車両1に関する車両情報を取得し、取得した車両情報を制御部110に供給する。各種装置198は、方向指示器に取り付けられた指示センサ、車軸の回転を検出する回転センサを含む。車両情報供給部199は、例えば、ECU(Electronic Control Unit)等によって構成される。
【0027】
方向指示器は、車両1のハンドル近傍に取り付けられた、バー状の操作部(方向指示器スイッチ)と、車両1の左右に取り付けられ、略水平方向に延びるバー状の操作部の操作に応じていずれかが点滅するランプ部と、を備える。バー状の操作部は、例えば、上方向又は下方向に傾動し、この傾動によって左右のランプ部のいずれかが点滅する。この点滅によって、車両1の進行方向が指示される。例えば、操作部が下方向に傾動した場合には、右のランプ部が点滅し(車両1の進行方向は右になる。)、操作部が上方向に傾動した場合には、左のランプ部が点滅する(車両1の進行方向は左になる。)。操作部が傾動していない場合(傾動状態が中央の場合)には、ランプ部は点滅せず、車両1の進行方向は車両1の前方(直進)になる。このように、方向指示器の操作部の傾動状態によって、車両1の進行方向が分かる。指示センサは、この操作部の傾動状態を検出し、検出した傾動状態を車両情報供給部199に供給する。車両情報供給部199は、指示センサから傾動状態を取得し、取得した傾動状態に基づいて、車両1の進行方向を特定する。つまり、車両情報供給部199は、傾動状態が下方向である場合には車両1の進行方向は右と特定し、傾動状態が上方向である場合には車両1の進行方向は左と特定し、傾動状態が中央である場合には車両1の進行方向は前方と特定する。車両情報供給部199は、特定した進行方向を車両情報として制御部110に供給する。
【0028】
回転センサは、車両のタイヤを回転させる車軸の回転に応じた周波数のパルス信号を車両情報供給部199に供給する。車両情報供給部199は、所定時間毎にパルス信号のパルスを数え、車速を算出する。車両情報供給部199は、算出した車速を車両情報として停止状態判別部115に供給する。
【0029】
次に表示処理装置1が行う表示処理を、図2を参照して説明する。本表示処理は、例えば、車両のイグニッションがオンになり、表示処理装置1が起動したことを契機として始まる。また、下記の処理は、例えば、表示処理装置1が他の処理を開始することなどによって終了する。
【0030】
まず、現在位置特定部111は、車両1の現在位置及び車両1の向く方向を特定することを開始する(ステップS101)。
【0031】
例えば、現在位置特定部111は、アンテナ197から供給される信号(アンテナ197が受信したGPS衛星からの電波に応じた信号)に基づいて、車両1の現在位置及び車両1の向く方向を特定する。車両1の現在位置は、例えば、緯度経度で表される。これ以降、現在位置特定部111は、リアルタイムで、車両1の現在位置を所定の間隔で継続的に特定する。
【0032】
次に、表示処理部117は、現在位置特定部111が特定した車両1の現在位置及び車両1の向く方向を地図上に示した画面(以下、基本画面という。)を表示部150に表示することを開始する(ステップS102)。
【0033】
例えば、表示処理部117は、表示部150を制御し、記憶部130が記憶する地図データを用い、この地図データによって表される、現在位置特定部111が特定した車両1の現在位置を中心とした所定範囲の地図を表示する。このとき、表示処理部117は、地図上における車両1の位置(ここでは、地図の中心)に、車両1を表す、現在位置特定部111が特定した車両1の進行方向を向いた矢印記号を地図に重畳して表示する。こうして表示部150に表示される画面が基本画面になる。なお、基本画面の表示は、この処理以降、リアルタイムで基本的に継続して行われる。つまり、車両1が移動していくと、車両1の移動に伴って表示部150に表示される地図(基本画面の地図)もリアルタイムで変化する。
【0034】
図3に、所定のタイミングにおいて表示部150に表示される基本画面の一例を示す。図3のように、基本画面10は、表示部150に表示される車両1の現在位置を中心とした所定範囲の地図11と、この地図に重畳表示されている、車両1を表す自車画像12と、を含む。自車画像12は、車両1の現在位置及び車両1の向く方向を示す画像でもある。なお、図3では、自車画像12の先端が指す方向(図3では上方向)が、車両1の向く方向になっている。図3において、車両1がそのまま直進すると、例えば、地図11のみが下方にスクロールするように移動していく(例えば、図3の状態から図7の状態への遷移参照)。
【0035】
なお、ステップS101及びS102の処理が行われた後では、本表示処理と並行して適宜、例えば、経路案内が行われる。例えば、目的地設定部112は、操作部140から供給される操作信号に基づいて、操作部140が、ユーザから所望の地点を目的地に指定する操作を受け付けたことを特定すると、その地点をこれから案内する目的地として設定する。なお、表示処理部117は、このような操作に応じて表示部150を制御し、基本画面を所定の操作画面に切り替えて表示しても良い。目的地が設定されると、経路計算部113は、現在位置特定部111が特定した車両1の現在位置から目的地設定部112によって設定された目的地までの経路を計算する。そして、表示処理部117は、基本画面上の道路のうち、経路計算部113が計算した目的地までの経路上の道路を強調表示する。このような強調表示が行われた画面を経路案内画面という。図4に、図3の基本画面をもとにした経路案内画面の一例を示す。図4では、目的地までの経路上の道路には、太破線13が重畳表示され、この道路が強調表示されている。また、音声処理部118は、音声出力部160を制御し、車両1の現在位置が交差点に近づいたときなどの適宜のタイミングで、車両1の進行すべき方向を音声で案内する。
【0036】
次に、停止状態判別部114は、車両1が現在停止しているかを判別する(ステップS103)。例えば、停止状態判別部114は、現在位置特定部111が特定した車両1の現在位置及び向く方向が所定時間以上動いていなければ、及び/又は、車両情報供給部199から車両情報として供給される車両1の車速が0km/hであれば、車両1が停止していると判別し(ステップS103;YES)、それ以外の場合には、車両1は停止していないと判別する(ステップS103;NO)。
【0037】
停止状態判別部114は、車両1が停止していると判別した場合(ステップS103;YES)、現在位置特定部111が特定した現在位置が、交差点の手前であるか、つまり、車両1が交差点の手前で停止しているかを判別する(ステップS104)。交差点の手前とは、例えば、車両1の前方(車両1の向く方向の先)にある交差点から所定の距離内の位置をいう。
【0038】
例えば、停止状態判別部114は、現在位置特定部111が特定した現在位置と、地図データで示される1以上の各交差点のうちの、車両1の現在位置から車両1の向く方向に延びる道路に繋がる1以上の交差点の位置と、を比較し、車両1の現在位置から所定範囲内(例えば、20m以内)の位置にある交差点があるかによって、ステップS103の判別を行う。このような交差点があれば、車両1は交差点の手前で停止していることになるので、停止状態判別部114は、車両1が交差点の手前で停止していると判別し(ステップS104;YES)、車両1の現在位置から所定範囲内の位置にある交差点がない場合には、車両1の停止位置が交差点の手前でないと判別する(ステップS104;NO)。
【0039】
停止状態判別部114が、車両1は停止していないと判別した場合(ステップS103;NO)、又は、車両1の停止位置が交差点の手前でないと判別した場合(ステップS104;NO)には、ステップS102の処理を再度行う。このように、停止状態判別部114は、車両1が交差点の手前で停止するまで、待機する。なお、車両1が手前で停止している交差点のことを、以下では対象交差点という。
【0040】
停止状態判別部114が、車両1が交差点の手前で停止していると判別した場合(ステップS104;YES)、進行道路特定部115は、現在、表示処理と並行して前記の経路案内が行われているかを判別する(ステップS105)。
【0041】
進行道路特定部115は、経路案内が行われていないと判別した場合(ステップS105;NO)、対象交差点に繋がっている道のうち、方向指示器の指示状態によって特定される車両1の進行方向に対応した道路である車両1の進行道路を特定する(ステップS106)。
【0042】
進行道路特定部115は、車両情報供給部199に車両情報として車両1の進行方向を要求すると、車両情報供給部199は、車両1の進行方向を、指示センサを用いて特定し、特定した進行方向を進行道路特定部115に供給する。進行道路特定部115は、地図データによって表される、対象交差点に繋がる道のうちから、進行方向に沿って延びる道を特定する。この特定された道が進行道路に該当する。進行道路は、車両1が進行する道(進行すると予測される道)である。
【0043】
例えば、車両1の進行方向が右であれば、車両1の方向から交差点を見て右側に延びる道が進行道路である。車両1の進行方向が左であれば、車両1の方向から交差点を見て左側に延びる道が進行道路である。車両1の進行方向が前方であれば、車両1の方向から交差点を見て右側に延びる道が進行道路である。図5に、車両1(自車画像12)の進行方向が右である場合における進行道路19(ドットを付した道路)を示した例を示す。
【0044】
一方、進行道路特定部115は、経路案内処理が行われていると判別した場合(ステップS105;YES)、対象交差点に繋がっている道のうち、経路案内で案内されている経路(目的地までの経路)上の道を進行道路として特定する(ステップS107)。図6に、目的地までの経路が交差点を右折する道路である場合における進行道路19(ドットを付した道路)を示した例を示す。図6のように、太線破線13によって表される目的地までの経路と進行道路19は同じ道路である。
【0045】
ステップS106又はS107で進行道路が特定されると、施設特定部116は、施設データを記憶部130から取得し、取得した施設データを参照し、施設データが表す各施設から、ステップS106又はS107で特定された進行道路から所定の距離内(進行道路近傍)にある施設を検索して特定する(ステップS108)。なお、施設特定部116は、例えば、車両1の現在位置から半径が所定の距離(例えば、10km以内)の範囲にある施設、経路案内中では目的地までの間の進行道路近傍にある施設に限定して、前記の検索を行うとよい。
【0046】
次に、表示処理部117は、表示部150を制御し、施設特定部116によって検索され特定された1以上の施設を表す画像(施設画像)を、現在表示部150に表示している基本画面又は経路案内画面に重畳表示する(ステップS109)。このとき、表示処理部117は、施設画像を、画面上の進行道路に対応付けて表示する。ここで、施設画像は、施設の名称等、その施設を特定できる画像であればよい。施設画像を進行道路に対応付けて表示するとは、施設画像が表す施設が進行道路近傍にあることをユーザに認識させることができるように、つまり、施設画像と進行道路とが関係していることをユーザに認識させるように表示することをいう。例えば、施設画像を進行道路上又は進行道路近傍に表示する、施設画像と進行道路とを矢印などで結んで表示するなどが、施設画像を進行道路に対応付けて表示することに該当する。このように両者を対応付けて表示することで、進行道路と施設画像との結びつきが分かりやすくなり、進行道路の先にある施設をユーザに分かりやすく提示できる。なお、表示処理部117は、検索され特定された施設が所定数以上ある場合には、そのうちの、例えば、ランダムに又は予め定められた規則に従って選択された一定数の施設についてのみ、施設画像を表示してもよい。なお、本実施形態のように、少なくとも施設画像の表示を、交差点の手前で車両1が停止したとき(停止状態判別部114が、車両1が交差点の手前で停止したと判別したとき)に行うことで、よそ見運転などを誘発せずに、安全に施設画像を表示できる。
【0047】
図7では、図3の状態から車両1が直進して交差点の直前で停止したときの基本画面に、上記で検索され特定された3つの施設を表すリストである施設画像17が、進行道路に対応付けて重畳表示されている。図7では、車両1の方向指示器が右を指示しているので、車両1から見て交差点の右方向に延びる道路が進行道路になるので、この右方向に延びる進行道路に対応付けて施設画像17が表示されている。
【0048】
図8では、図3の状態から車両1が直進して交差点の直前で停止したときの経路案内画面に、上記で検索され特定された3つの施設を表す施設画像17が、進行道路に対応付けて重畳表示されている。図8では、車両1から見て交差点の右方向に延びる道路が、目的地への経路上の道路になっており、進行道路になるので、この右方向に延びる進行道路に関連付けて施設画像17が表示されている。
【0049】
次に、表示処理部117は、操作部140から供給される操作信号に基づいて、ユーザによって、ステップS109で表示している施設画像が表す施設のうちのいずれかが目的地として選択されたかを判別する(ステップS110)。
【0050】
例えば、表示処理部117は、操作部140から供給される操作信号に基づいて、操作部140が、ユーザから前記で表示された1以上の施設画像のうちのいずれかを目的地に指定する操作を受け付けたことを特定すると、その施設画像が表す施設が目的地として選択されたと判別し(ステップS110;YES)、それ以外の場合には、その施設画像が表す施設が目的地として選択されてないと判別する(ステップS110;NO)。表示処理部117は、前記操作に応じて表示部150を制御し、表示部150の画面を所定の画面に切り替えて表示しても良い。
【0051】
上記目的地としての選択の一例として、図7の状態において、表示部150に表示されている施設画像17のなかの1つの施設を、ユーザが操作部140を操作して選択したとすると(例えば、タッチパネルにおいて、施設画像のうちの一番上の施設をタッチした場合)、この操作に応じた操作信号が操作部140から表示処理部117に供給される。この表示処理部117は、この操作信号に応じて、選択された施設の情報を、施設データに基づいて、表示部150に表示する。この情報が表示された画面を図9に示す。そして、ユーザが操作部140を操作して、情報が表示された施設を目的地として設定する許可をする(例えば、図9において、「はい」を選択する操作を行う)と、操作部140は、この操作に応じた操作信号を表示処理部117に供給する。表示処理部117は、この操作信号を取得すると、最終的にその施設が目的地として選択されたと判別する。このような一連の処理によって、表示処理部117は、操作部140から供給される操作信号に基づいて、操作部140が、ユーザから前記で表示された1以上の施設画像のうちのいずれかを目的地に指定する操作を受け付けたことを特定でき、その施設画像が表す施設が目的地として選択されたと判別できる。
【0052】
表示処理部117が、施設が選択されたと判別した場合(ステップS110;YES)、目的地設定部112は、選択された施設を新たな目的地として設定し、経路計算部113は、現在位置特定部111が特定した車両1の現在位置から目的地設定部112によって設定された目的地までの経路を計算する(ステップS111)。なお、ステップS111のときに、すでに経路案内が行われている場合には、例えば、目的地設定部112は、従前の目的地に変えて、選択された施設を新たな目的地としてもよいし、選択された施設を従前の目的地の経由地(新たな目的地の一種とする。)としてもよい。目的地設定部112が、選択された施設をどちらの目的地に設定するかは、予め定められていても良いし、施設の選択時において、表示処理部117が表示部150にどちらにするかの選択肢を表示し、ユーザが操作部140を介して選択できるようにしてもよい。なお、選択された施設が目的地として設定された場合、上記と同様の経路案内が新たに開始される。
【0053】
次に、表示処理部117が、施設が選択されていないと判別した場合(ステップS110;NO)、又は、表示処理部117がステップS111の処理を行った後、停止状態判別部114は、車両1が動き出したかを判別する(ステップS112)。例えば、停止状態判別部114は、現在位置特定部111が特定した車両1の現在位置が動いていれば、及び/又は、車両情報供給部199から車両情報として供給される車両1の車速が所定の時速以上(例えば、5km/h以上)であれば、車両1が動き出したと判別し(ステップS112;YES)、それ以外の場合には、車両1は動き出してないと判別する(ステップS112;NO)。
【0054】
停止状態判別部114が、車両1は動き出してないと判別した場合(ステップS112;NO)、表示処理部117が再度ステップS110の処理を行う。
【0055】
停止状態判別部114が、車両1は動き出していると判別した場合(ステップS112;NO)、表示処理部117は、所定の表示処理を行い(ステップS113)、その後は、ステップS103の処理から行われる。所定の表示処理とは、例えば、表示部150に、施設画像を表示する画面などが表示されている場合に、その表示部150の画面を、経路案内中は経路案内画面に戻し、経路案内中でない場合には基本画面に戻す処理を含む。このような処理によって、車両1が動き出した後、基本画面又は経路案内画面が再度表示部150に表示されることになる。
【0056】
本実施形態では、上記のようにして、進行道路特定部115は、車両1の現在位置の先(車両1の向く方向)に位置し前記車両1から所定距離内に位置する対象交差点に繋がっている複数の道路のうち車両1が進行する進行道路を、記憶部130が記憶する地図データと車両1の進行方向を表す進行方向情報とに基づいて特定する処理を行う。さらに、本実施形態では、上記のようにして、施設特定部116は、進行道路特定部115が特定した進行道路から所定の距離内にある1以上の施設を施設データに基づいて特定する処理を行う。さらに、本実施形態では、上記のようにして、表示処理部117は、対象交差点と対象交差点に繋がる、進行道路を含む各道路と施設特定部116が特定した1以上の施設のうちの少なくとも一部を表す施設画像とを少なくとも含む画像を表示部150に表示するとともに、進行道路と施設画像とを対応付けて表示部150に表示する処理を行う。本実施形態では、上記のような処理によって、車両1が動いたとしても、その先の対象交差点について進行道路を特定し、特定した進行道路に対応付けて施設画像を表示できるので、運転開始後であっても車両1の進行方向の先にある施設を分かりやすく提示できる。特に本実施形態では、ユーザに対して、この施設を立ち寄り先の候補などとして分かりやすく提示できる。なお、対象交差点と、対象交差点に繋がる、進行道路を含む各道路とは、模式的に描かれても良い(図10参照)。また、対象交差点を、単に車両1の現在位置の先(車両1の向く方向)に位置する交差点(車両1の向く方向に延びる道路の先に繋がる交差点)、例えば、車両1の現在位置の先の最も車両1に近い交差点としてもよい。このような場合であっても、この交差点に繋がる道路の中から上記処理によって進行道路を特定し、施設画像を進行道路と対応付けて表示することで、運転開始後において車両1の進行方向の先にある施設を分かりやすく提示できる。
【0057】
さらに、本実施形態では、上記のようにして、目的地設定部112は、表示部150に表示された施設画像が表す1以上の施設のうち、操作部140を介してユーザによって選択された施設を車両1の目的地として設定する。このような処理によって、本実施形態では、表示部150に表示された施設画像から、ユーザが所望の施設を目的地として設定することができる。このため、ユーザは、提示された施設のうち、立ち寄りたいと思った施設を容易に目的地として設定できる。そして、この目的地について、経路案内が行われれば、ユーザは立ち寄りたいと思った施設に容易にたどり着ける。
【0058】
さらに、本実施形態では、経路案内中では、進行方向情報を、経路計算部113が計算した目的地までの経路とし、進行道路特定部115は、地図データによって特定される、対象交差点に繋がっている道路のうち経路上にある道路を進行道路として特定する。前記の経路上の道路は、車両1が目的地へ向かう経路であるので、車両1が進行する可能性が高い道路である。このため、本実施形態では、対象交差点に繋がっている道のうちから車両1の進行道路を、精度良く特定できる。
【0059】
さらに、本実施形態では、経路案内中以外では、進行方向情報を、車両1の方向指示器の指示状態に基づいて特定される車両の進行方向を表す情報とし、進行道路特定部115は、地図データによって特定される、対象交差点に繋がっている道路のうち、進行方向情報が表す車両の進行方向に対応する道路を進行道路として特定する。方向指示器は、車両1の進行方向を指示するものであるので、方向指示器の指示状態に対応する道路が進行道路である可能性が高い。進行方向情報を方向指示器の指示状態に基づいて特定される情報とすることで、このため、本実施形態では、対象交差点に繋がっている道のうちから車両1の進行道路を、精度良く特定できる。なお、車両の進行方向は、車両情報供給部199ではなく、進行道路特定部115が方向指示器の指示状態に基づいて、上記と同様の方法で、特定してもよい。この場合、車両情報供給部199が指示状態を進行道路特定部115に供給する。また、指示センサは、方向指示器の指示状態を検出できればよいので、方向指示器の操作部の傾動以外のものをセンシングして、指示状態を検出してもよい。
【0060】
さらに、本実施形態では、表示処理部117は、表示部150に表示された施設画像が表す1以上の施設のうち、操作部140を介してユーザによって選択された施設の情報を施設データに基づいて表示部150に表示する。このため、ユーザは、提示された施設のうち、立ち寄りたいと思った施設の情報を容易に得ることができる。
【0061】
本実施形態によれば、自宅から離れたところに車両1を駐車しているユーザが、家族又は友人を同乗させるために駐車場から車を出してからであっても、立ち寄り先を提示できる。また、車が停車しているときに自動的に施設検索を行い、そのリストを表示することにより、従来の複雑な目的地設定操作ステップを行わずに、ドライブ中の経路追加設定も可能である。また、停車中のみ施設画像の表示を行うことにより、運転者のわき見運転等による危険な状況を作りださない。また、走行中の状況変化や運転手があらかじめ選択しておいた興味地点を自動的に施設画像として表示することにより、状況変化に柔軟に対応した経由地変更、目的地変更が可能である。
【0062】
本発明は上記実施形態に限られない。このため、上記実施形態に様々な変形を加えることが出来る。
【0063】
例えば、施設特定部116は、上記施設の検索において、予め定められたカテゴリーに属する施設について検索を行う絞り込み検索を行うなどして、施設データが表す複数の施設のうち、予め定められた所定のカテゴリーに属する施設のうちの進行道路から所定の距離内にある1以上の施設を特定するようにしてもよい。このようなことによって、ユーザが知りたいジャンルの施設を適切に提示できる。
【0064】
例えば、上記のカテゴリーとして、レストラン、コンビニエンスストア、ガソリンスタンド、駐車場、時間帯などのジャンルがある。時間帯とは、上記施設の検索を行う時刻に応じてカテゴリーが変更されるものであり、内容は予め設定されている。カテゴリーとして、時間帯が選択されている場合、例えば、検索を行う時刻が、食事の時間帯であれば、カテゴリーをレストランにし、また営業時間が施設データから特定可能なものに対しては、開店時間内にある施設だけを検索対象としてもよい。
【0065】
なお、レストラン、コンビニエンスストア、ガソリンスタンド、駐車場などについては、更に細かいカテゴリーを設定してもてよい。例えば、レストランでは、和食、中華などであり、コンビニエンスストア又はガソリンスタンドでは、コンビニエンスストア又はガソリンスタンドの系列などであり、駐車場については、立体であるか否かなどである。
【0066】
また、上記のカテゴリーの内容は、車両の状態に応じて変更しもよい。例えば、各種装置198に液面計が設置されている場合、車両情報供給部199は液面計からの信号によって車両1の残燃料(残ガソリンなど)を算出し、車両情報として施設特定部116に供給すると、施設特定部116は、カテゴリーの内容としてガソリンスタンドを含ませる。つまり、施設特定部116は、ガソリンスタンドを検索対象に含める。このようにすることで、車両1の状況に応じて、適切な立ち寄り先を提示できる。
【0067】
例えば、表示処理部117は、操作部140からの操作信号に基づいて、操作部140が、ユーザからの上記のカテゴリーを指定する操作を受け付けたことを特定すると、上記カテゴリーを設定するための操作画面を表示する。その操作画面の一例を図11に示す。図11の例では、カテゴリーとして、レストランが選択され、さらに、レストランの詳細なカテゴリーをユーザが選択する図である。施設特定部116は、ユーザが選択したカテゴリーを前記の予め定められた所定のカテゴリーとして、施設の検索を行う。
【0068】
上記表示処理を実行させるプログラムは、上記実施形態では所定のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体(上記では、記憶部130を構成する記憶装置)にはじめから記憶されているものとしている。しかし、上記表示処理を実行させるプログラムは、フレキシブルディスク、CD−R (Compact Disc Recordable) 、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)などの持ち運び可能なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に格納して配布してもよい。また、上記表示処理を実行させるプログラムは、インターネットなどを介して、コンピュータに供給することによって、コンピュータを上記表示処理装置100としてもよい。また、上記表示処理を実行させるプログラムは、OS(Operating System)などと協働して上記表示処理を実行させるプログラムであってもよい。
【0069】
表示処理装置100は、車両1に搭載されるカーナビゲーションシステムの他、携帯電話などの車両1内に持ち込まれる装置であってもよい。この場合、表示処理装置100は、適宜、アンテナ197を備える。
【符号の説明】
【0070】
1 車両
100 表示処理装置
110 制御部
111 現在位置特定部
112 目的地設定部
113 経路計算部
114 停止状態判別部
115 進行道路特定部
116 施設特定部
117 表示処理部
118 音声出力部
130 記憶部
140 操作部
150 表示部
160 音声出力部
197 アンテナ
198 各種装置
199 車両情報供給部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両の現在位置を特定する現在位置特定部と、
前記現在位置特定部が特定した前記現在位置の先にある交差点に繋がっている道路のうち前記車両が進行する進行道路を、地図を表す地図データと前記車両の進行方向を表す進行方向情報とに基づいて特定する進行道路特定部と、
前記進行道路特定部が特定した前記進行道路から所定の距離内にある1以上の施設を施設データに基づいて特定する施設特定部と、
前記交差点と前記交差点に繋がる前記進行道路と前記施設特定部が特定した前記1以上の施設のうちの少なくとも一部を表す施設画像とを含む画像を表示部に表示するとともに、前記進行道路と前記施設画像とを対応付けて前記表示部に表示する表示処理部と、
を備えることを特徴とする表示処理装置。
【請求項2】
前記車両の目的地を設定する目的地設定部と、
前記現在位置特定部が特定した前記現在位置から前記目的地設定部が設定した前記目的地までの経路を前記地図データに基づいて計算する経路計算部と、を更に備え、
前記目的地設定部は、前記表示部に表示された前記施設画像が表す1以上の施設のうち、操作部を介してユーザによって選択された施設を前記車両の目的地として設定する、
ことを特徴とする請求項1に記載の表示処理装置。
【請求項3】
前記進行方向情報は、前記経路計算部が計算した前記経路であり、
前記進行道路特定部は、前記地図データによって特定される前記交差点に繋がっている道路のうち前記経路上にある道路を前記進行道路として特定する、
ことを特徴とする請求項2に記載の表示処理装置。
【請求項4】
前記進行方向情報は、前記車両の方向指示器の指示状態に基づいて特定される車両の進行方向を表す情報であり、
前記進行道路特定部は、前記地図データによって特定される道路のうち、前記進行方向情報が表す前記車両の進行方向に対応する道路を前記進行道路として特定する、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の表示処理装置。
【請求項5】
前記施設特定部は、前記施設データが表す複数の施設のうち、予め定められた所定のカテゴリーに属する施設のうちの前記所定の距離内にある前記1以上の施設を特定する、
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の表示処理装置。
【請求項6】
前記表示処理部は、前記表示部に表示された前記施設画像が表す1以上の施設のうち、操作部を介してユーザによって選択された施設の情報を前記表示部に表示する、
ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の表示処理装置。
【請求項7】
表示処理装置が行う表示処理方法であって、
車両の現在位置を特定する現在位置特定ステップと、
前記現在位置特定ステップにて特定した前記現在位置の先にある交差点に繋がっている道路のうち前記車両が進行する進行道路を、地図を表す地図データと前記車両の進行方向を表す進行方向情報とに基づいて特定する進行道路特定ステップと、
前記進行道路特定ステップにて特定した前記進行道路から所定の距離内にある1以上の施設を施設データに基づいて特定する施設特定ステップと、
前記交差点と前記交差点に繋がる前記進行道路と前記施設特定ステップにて特定した前記1以上の施設のうちの少なくとも一部を表す施設画像とを含む画像を表示部に表示するとともに、前記進行道路と前記施設画像とを対応付けて前記表示部に表示する表示処理ステップと、
を含むことを特徴とする表示処理方法。
【請求項8】
コンピュータに、
車両の現在位置を特定する現在位置特定機能、
前記現在位置特定機能にて特定した前記現在位置の先にある交差点に繋がっている道路のうち前記車両が進行する進行道路を、地図を表す地図データと前記車両の進行方向を表す進行方向情報とに基づいて特定する進行道路特定機能、
前記進行道路特定機能にて特定した前記進行道路から所定の距離内にある1以上の施設を施設データに基づいて特定する施設特定機能、
前記交差点と前記交差点に繋がる前記進行道路と前記施設特定機能にて特定した前記1以上の施設のうちの少なくとも一部を表す施設画像とを含む画像を表示部に表示するとともに、前記進行道路と前記施設画像とを対応付けて前記表示部に表示する表示処理機能、
を実現させることを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2013−44571(P2013−44571A)
【公開日】平成25年3月4日(2013.3.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−180903(P2011−180903)
【出願日】平成23年8月22日(2011.8.22)
【出願人】(308036402)株式会社JVCケンウッド (1,152)
【Fターム(参考)】