説明

表示制御システム、表示制御方法、及び表示制御プログラム

【課題】使用者に不快感を与えることなく画面表示の切り替えを制御可能な、表示制御システム、表示制御方法、及び表示制御プログラムを提供すること。
【解決手段】車両に設置されたモニタ70の出力の切替を所定タイミングで行う表示制御装置10であって、モニタ70への使用者の視線を検知する視線検知部20と、視線検知部20によって使用者の視線が検知されていることを条件として、切替を行うタイミングを所定タイミングよりも遅延させる表示切替部11aを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示制御システム、表示制御方法、及び表示制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、カーナビゲーションやカーオーディオ等の各種車載機器においては、各種の入力操作が行われることによってモニタの表示画面が切り替えられた後、この入力操作の中断時間が所定のタイムアウト時間に達した場合には、モニタの現在の表示画面を初期画面等の他の画面に自動的に切り替える、いわゆるタイムアウト機能が設けられている。
【0003】
しかしながら、このタイムアウト機能による自動的な表示画面の切り替えタイミングが使用者の要望に合致しない可能性も考えられるため、この問題を解決する技術も提案されている。例えば、保留スイッチを設け、この保留スイッチをタイムアウト時間内に操作することにより、タイムアウト時間を所定時間延長する車両用操作入力装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】特開2004−268850号公報(段落0006)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1に記載の装置では、タイムアウト時間を延長するためには使用者が保留スイッチを操作しなければならなかったため、保留スイッチの操作を行うことなく画面を見ている間にタイムアウト時間に達した場合には自動的に画面が切り替わってしまい、使用者の利便性を損ねたり、使用者に不快感を与える可能性があった。
【0006】
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、使用者に不快感を与えることなく画面表示の切り替えを制御可能な、表示制御システム、表示制御方法、及び表示制御プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1に記載の表示制御システムは、車両に設置された表示手段の出力の切替を所定タイミングで行う表示制御システムであって、前記表示手段への使用者の視線を検知する視線検知手段と、前記視線検知手段によって前記使用者の視線が検知されていることを条件として、前記切替を行うタイミングを前記所定タイミングよりも遅延させる表示切替手段と、を備えることを特徴とする。
【0008】
また、請求項2に記載の表示制御システムは、請求項1に記載の表示制御システムにおいて、前記表示切替手段は、前記表示手段への前記使用者の視線を前記視線検知手段が検知した場合、当該使用者が当該表示手段を見る資格を有していることを条件として、前記切替を行うタイミングを遅延させることを特徴とする。
【0009】
また、請求項3に記載の表示制御システムは、請求項2に記載の表示制御システムにおいて、前記車両の状態を特定する車両状態特定手段と、前記使用者が前記車両の運転者か否かを判定する運転者判定手段と、を備え、前記表示切替手段は、前記車両状態特定手段が特定した前記車両の状態が走行状態であって、前記使用者が前記運転者であることが前記運転者判定手段によって判定された場合に、前記使用者が前記資格を有していないものと判定することを特徴とする。
【0010】
また、請求項4に記載の表示制御システムは、請求項2又は3に記載の表示制御システムにおいて、前記表示手段が出力する情報と、当該情報の対象者を特定する対象者情報とを、相互に対応付けて格納する対象者情報格納手段と、前記表示手段が出力している情報に対応する前記対象者情報を前記対象者情報格納手段から取得し、前記使用者が当該取得した対象者情報によって特定される前記対象者か否かを判定する対象者判定手段と、を備え、前記表示切替手段は、前記使用者が前記対象者であることが前記対象者判定手段によって判定された場合に、前記使用者が前記資格を有していると判定することを特徴とする。
【0011】
また、請求項5に記載の表示制御システムは、請求項2から4のいずれか一項に記載の表示制御システムにおいて、前記使用者が、前記表示手段が出力している情報に関する所定の操作を行った操作者か否かを判定する操作者判定手段を備え、前記表示切替手段は、前記使用者が前記操作者であることが前記操作者判定手段によって判定された場合に、前記使用者が前記資格を有していると判定することを特徴とする。
【0012】
また、請求項6に記載の表示制御システムは、請求項1から5のいずれか一項に記載の表示制御システムにおいて、前記表示手段が出力する情報と、当該情報の重要度を特定する重要度情報とを、相互に関連付けて格納する重要度情報格納手段を備え、前記表示切替手段は、前記切替後に前記表示手段が出力する情報に対応する前記重要度情報を前記重要度情報格納手段から取得し、当該取得した重要度情報に基づいて、前記表示手段が出力する情報が重要であるか否かを判定し、前記表示手段が出力する情報が重要である場合には、前記視線検知手段によって前記使用者の視線が検知されている場合においても前記所定タイミングで前記切替を行うことを特徴とする。
【0013】
また、請求項7に記載の表示制御方法は、車両に設置された表示手段の出力の切替を所定タイミングで行う表示制御方法であって、前記表示手段への使用者の視線を検知する視線検知ステップと、前記視線検知ステップにおいて前記使用者の視線が検知されていることを条件として、前記切替を行うタイミングを前記所定タイミングよりも遅延させる表示切替ステップと、を含むことを特徴とする。
【0014】
また、請求項8に記載の表示制御プログラムは、請求項7に記載の方法をコンピュータに実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
請求項1に記載の表示制御システム、請求項7に記載の表示制御方法、及び請求項8に記載の表示制御プログラムによれば、視線検知手段によって使用者の視線が検知されていることを条件として、表示手段の出力の切替を行うタイミングを遅延させるので、表示手段を見ている使用者に不快感を与えることなく当該表示手段の出力の切替を行うことができる。
【0016】
また、請求項2に記載の表示制御システムによれば、表示手段への使用者の視線を視線検知手段が検知した場合、当該使用者が表示手段を見る資格を有していることを条件として、切替を行うタイミングを遅延させるので、表示手段を見る資格がある使用者に対しては、当該表示手段を継続して見させることができ、不快感を与えることを防止できる。
【0017】
また、請求項3に記載の表示制御システムによれば、車両の状態が走行状態であって、視線検知手段が視線を検知した使用者が運転者であることが運転者判定手段によって判定された場合に、当該使用者が表示手段を見る資格を有していないものと判定するので、走行中に運転者が表示手段を見ることを回避し、安全性を損なうことなく表示手段の出力の切替を行うことができる。
【0018】
また、請求項4に記載の表示制御システムによれば、視線検知手段が視線を検知した使用者が、表示手段が出力している情報の対象者であることが対象者判定判定手段によって判定された場合に、当該使用者が表示手段を見る資格を有していると判定するので、表示手段が出力している情報を見る資格がある使用者に不快感を与えることを防止できる。
【0019】
また、請求項5に記載の表示制御システムによれば、視線検知手段が視線を検知した使用者が、表示手段が出力している情報に関する所定の操作を行った操作者であることが操作者判定手段によって判定された場合に、当該使用者が表示手段を見る資格を有していると判定するので、表示手段が出力している情報に関する所定の操作を行った操作者に不快感を与えることを防止できる。
【0020】
また、請求項6に記載の表示制御システムによれば、切替後に表示手段が出力する情報が重要である場合、視線検知手段によって使用者の視線が検知されている場合においても所定タイミングで切替を行うので、即座に運転者等に通知する必要性が高い情報を迅速に通知することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下、本発明に係る表示制御システム、表示制御方法、及び表示制御プログラムの各実施の形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。ただし、各実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
【0022】
〔実施の形態1〕
最初に、実施の形態1について説明する。この形態は、車両に設置された表示手段への使用者の視線を検知し、当該視線を検知した使用者が車両の運転者か否かを判定する形態である。ここで「使用者」とは、具体的には車両の運転者及び運転者以外の搭乗者(例えば助手席の搭乗者)を含み、表示手段を操作する者の他、表示手段を見る者をも含む概念である。
【0023】
(構成)
図1は実施の形態1に係る表示制御システムを例示するブロック図である。この表示制御システム1は、表示制御装置10、視線検知部20、車速センサ30、カメラ40、タイマ50、現在地検出処理部60、及びモニタ70を備えている。
【0024】
(構成−表示制御装置)
最初に、表示制御装置10の構成について説明する。この表示制御装置10は、制御部11、及びデータ記録部12を備えている。
【0025】
制御部11は、表示制御装置10を制御する制御手段であり、具体的には、CPU、当該CPU上で解釈実行される各種のプログラム(OSなどの基本制御プログラムや、OS上で起動され特定機能を実現するアプリケーションプログラムを含む)、及びプログラムや各種のデータを格納するためのRAMの如き内部メモリを備えて構成されるコンピュータである。特に、本実施の形態に係る表示制御プログラムは、任意の記録媒体又はネットワークを介して表示制御装置10にインストールされることで、制御部11の各部を実質的に構成する。
【0026】
この制御部11は、機能概念的に、表示切替部11a、車両状態特定部11b、判定部11c、及び経路案内部11dを備えている。表示切替部11aは、モニタ70の出力の切替を所定タイミングで行うと共に、所定の条件下で切替を行うタイミングを所定タイミングよりも遅延させる表示切替手段である。車両状態特定部11bは、車速センサ30からの出力に基づいて車速を含む車両の状態を特定する車両状態特定手段である。判定部11cは、視線検知部20が視線を検知した使用者が車両の運転者か否かを判定する運転者判定手段である。経路案内部11dは、出発地から目的地に至る経路を探索し、モニタ70を介して経路案内情報を出力表示させる経路案内手段である。この経路案内部11dの具体的な経路案内方法としては、カーナビゲーション装置で用いられている公知の方法を用いることができる。これらの制御部11の各構成要素によって実行される処理の詳細については後述する。
【0027】
データ記録部12は、表示制御装置10の動作に必要なプログラム及び各種のデータ、例えば経路案内部11dが経路を探索したり案内したりするための探索データ及び地図データ等を記録する記録手段であり、例えば、外部記憶装置としてのハードディスク(図示省略)を用いて構成されている。ただし、ハードディスクに代えてあるいはハードディスクと共に、磁気ディスクの如き磁気的記録媒体、又はDVDやブルーレイディスクの如き光学的記録媒体を含む、その他の任意の記録媒体を用いることができる。
【0028】
(構成−視線検知部)
視線検知部20は、モニタ70への使用者の視線を検知する視線検知手段である。視線検知部20の具体的な構成は任意であり、例えば、搭乗者の眼球をカメラで撮影し、車内に設置した点光源の角膜表面における反射像(角膜反射像)と瞳孔との位置関係に基づき視線を特定する方法(角膜反射法)を用いた手段等、公知の視線検知手段を用いることができる。この視線検知部20は、例えば、車両の各座席毎に設けられており、各座席に座っている運転者や他の搭乗者の視線をそれぞれ検知する。
【0029】
(構成−車速センサ)
車速センサ30は、車輪の回転速度等を制御部11に出力するものであり、公知の車速センサを用いることができる。
【0030】
(構成−カメラ)
カメラ40は、車両の周囲を撮影するための撮影手段であり、例えば車両の前後端部に配置されている。カメラ40により取得された画像情報は、当該カメラ40から制御部11に出力される。このカメラ40は、CCDセンサやCMOSセンサ等の公知の撮像素子、及び魚眼レンズやプリズム等の公知の光学系部品を用いて構成されている。
【0031】
(構成−タイマ)
タイマ50は、表示切替部11aがモニタ70の出力の切替を行うタイミングを特定するための時間を計時する計時手段である。
【0032】
(構成−現在地検出処理部)
現在地検出処理部60は、表示制御装置10が取り付けられた車両の現在位置を検出する現在位置検出手段である。具体的には、現在地検出処理部60は、GPS、地磁気センサ、距離センサ、又はジャイロセンサ(いずれも図示省略)の少なくとも一つを有し、現在の車両の位置(座標)及び方位等を公知の方法にて検出する。
【0033】
(構成−モニタ)
モニタ70は、経路案内情報、各種警告情報、カメラ40が撮影した画像情報等の情報を表示するためのものであり、公知の液晶ディスプレイや有機ELディスプレイの如きフラットパネルディスプレイ、又は車両のフロントガラスにホログラムを投影するホログラム装置等を使用することができる。
【0034】
(処理)
このように構成される表示制御システム1によって実行される表示切替処理について説明する。図2は表示切替処理を示したフローチャートである(以下の各処理の説明ではステップを「S」と略記する)。この表示切替処理は、モニタ70の電源投入後に自動的に起動される。モニタ70の電源投入後、表示切替部11aは、所定の表示切替タイミングが到来したか否かを監視する(SA1)。具体的には、表示切替部11aは、車両の位置、車速等の車両状態、あるいはタイマ50が計時している時間等に基づき、表示切替タイミングが到来したか否かを判定する。
【0035】
例えば、経路案内部11dが経路案内情報をモニタ70に出力表示させている場合において、現在地検出処理部60が検出した車両の現在位置に基づき、車両が一般道路から高速道路に進入したものと経路案内部11dが判定した場合、一般の地図表示から高速道路用の概略表示にモニタ70の出力表示を切り替える旨の指示を経路案内部11dが表示切替部11aに対して行うことにより、表示切替部11aは表示切替タイミングが到来したものと判定する。また、車両が交差点に接近したものと経路案内部11dが判定した場合には、一般の地図表示から交差点の拡大表示にモニタ70の出力表示を切り替える旨の指示を経路案内部11dが表示切替部11aに対して行うことにより、表示切替部11aは表示切替タイミングが到来したものと判定する。
【0036】
また、車両の停車中にのみ出力表示が認められる表示内容(例えばテレビ番組)をモニタ70に出力表示させていた場合において、車速センサ30からの出力に基づいて車両状態特定部11bが特定した車速に基づき車両が走行を開始したものと判定した場合、表示切替部11aは、モニタ70の出力表示を走行中であっても出力表示が認められる表示内容(例えば一般の地図表示)に切り替える表示切替タイミングが到来したものと判定する。
【0037】
また、カーオーディオやカーエアコン等の車載機器に対して運転者等が操作入力を行い、この操作入力に関するガイダンス等をモニタ70に出力表示し、当該操作入力から所定のタイムアウト時間経過後にモニタ70の出力表示を操作入力前の表示に戻す設定がされている場合において、タイマ50が計時している操作入力後の経過時間がタイムアウト時間に達した場合、表示切替部11aは表示切替タイミングが到来したものと判定する。
【0038】
上記の如き判定基準に基づき表示切替タイミングが到来したものと判定した場合(SA1、Yes)、表示切替部11aは、いずれか一人以上の使用者のモニタ70への視線を視線検知部20を介して検知したか否かを判定する(SA2)。その結果、いずれの使用者の視線も検知しなかったと判定した場合(SA2、No)、表示切替部11aは、表示切替を行っても使用者に不快感を与えることがないとし、モニタ70の出力表示の切替を行う(SA3)。
【0039】
一方、いずれか一人以上の使用者の視線を検知したと判定した場合(SA2、Yes)、判定部11cは、当該使用者が表示手段としてのモニタ70を見る資格を有しているか否かを判定する。ここでは、車両の状態が走行状態である場合には運転者はモニタ70を見ることが禁止されているため、概略的には、このような状態における運転者は当該資格を有しておらず、その他の状態における運転者や、走行状態を含む各状態における他の搭乗者は、当該資格を有しているものと判定する。具体的には、判定部11cは、当該視線を検知した使用者に車両の運転者が含まれるか否かを判定する(SA4)。ここでは、視線検知部20が車両の各座席毎に設けられているので、判定部11cは、運転座席に設けられた視線検知部20からの視線検知出力を受けた場合に、視線を検知した使用者に車両の運転者が含まれると判定する。あるいは、複数の座席を同時に撮影するカメラを設け、このカメラにて撮影された画像を公知の画像解析手法で解析して搭乗者の視線を検知するような場合には、当該画像解析によって、視線を検知した使用者に車両の運転者が含まれるか否かを判定し、この判定結果を判定部11cに出力する。
【0040】
その結果、視線を検知した使用者に車両の運転者が含まれないと判定した場合(SA4、No)、表示切替部11aは、当該使用者はモニタ70を見る資格を有しており、即座に表示切替を行った場合、モニタ70を見ている当該使用者に不快感を与える可能性があるものとし、表示切替タイミングを所定時間遅延させる(SA5)。この所定時間の具体的内容は任意であるが、使用者が現在のモニタ70の表示内容を把握するために十分な時間であることが好ましく、例えば5から10秒間程度とすることができる。
【0041】
SA4において、視線を検知した使用者に車両の運転者が含まれると判定した場合(SA4、Yes)、表示切替部11aは、車両状態特定部11bを介して車両の状態を特定する(SA6)。その結果、車両が走行状態であった場合(SA7、Yes)、例えば車両状態特定部11bが特定した車速が所定値以上であった場合、運転者は運転操作を行う必要があり、モニタ70を見る資格を有していないと判断し、表示切替部11aはモニタ70の出力表示の切替を行う(SA3)。一方、車両の状態が走行状態ではなかった場合(停車中であった場合)(SA7、No)、運転者は運転操作を行う必要がなく、モニタ70を見る資格を有しており、即座に表示切替を行うとモニタ70を見ている運転者を含む使用者に不快感を与える可能性があるとし、表示切替タイミングを所定時間遅延させる(SA5)。
【0042】
SA5において表示切替タイミングを所定時間遅延させた際、表示切替部11aは、表示切替タイミングが到来していることを示す通知をモニタ70にポップアップ表示させる(SA8)。モニタ70としてタッチパネルを用いている場合、使用者が当該ポップアップ表示部分を押圧することで表示切替が行えるようにしてもよい。これにより、モニタ70を見ている使用者に表示切替タイミングが到来していることを通知し、使用者の意思に基づき表示切替を行わせることができる。
【0043】
その後、SA1に戻り、表示切替部11aは、所定の表示切替タイミングが到来したか否かを監視する(SA1)。例えば、SA5及びSA8を経てSA1に戻った場合、SA5で遅延させた所定時間が経過した時点で、表示切替タイミングが到来したものと判断する。この場合、SA2からSA8を繰り返すことで、表示手段としてのモニタ70を見る資格がある使用者が当該モニタ70を見続けている場合には、表示切替タイミングが引き続き遅延され、当該使用者が当該モニタ70を見ている間は、表示切替を行うことなく、現在の表示内容を継続的に表示する。そして、モニタ70を見る資格がある使用者が当該モニタ70を見終えた後、次の表示切替タイミングが到来した時点で、表示切替が自動的に行われる。
【0044】
(効果)
このように本実施の形態1によれば、視線検知部20によって使用者の視線が検知されていることを条件として、モニタ70の出力の切替を行うタイミングを遅延させるので、モニタ70を見ている使用者に不快感を与えることなくモニタ70の出力の切替を行うことができる。
【0045】
また、モニタ70への使用者の視線を視線検知部20が検知した場合、当該使用者がモニタ70を見る資格を有していることを条件として、切替を行うタイミングを遅延させるので、モニタ70を見る資格がある使用者に対しては、モニタ70を継続して見させることができ、不快感を与えることを防止できる。
【0046】
また、車両の状態が走行状態であって、視線検知部20が視線を検知した使用者が運転者であることが判定部11cによって判定された場合に、当該使用者がモニタ70を見る資格を有していないものと判定するので、走行中に運転者がモニタ70を見ることを回避し、安全性を損なうことなくモニタ70の出力の切替を行うことができる。
【0047】
〔実施の形態2〕
次に、実施の形態2について説明する。この形態は、視線検知手段が視線を検知した使用者が、表示手段が出力する情報に関する所定の操作を行った操作者又は当該情報の対象者であることが判定された場合に、当該使用者が表示手段を見る資格を有していると判定する形態である。なお、実施の形態2及びそれ以降の実施の形態の構成は、特記する場合を除いて、実施の形態1の構成と略同一であり、実施の形態1の構成と略同一の構成についてはこの実施の形態1で用いたものと同一の符号及び/又は名称を必要に応じて付して、その説明を省略する。
【0048】
(構成−制御部)
まず、実施の形態2に係る表示制御システムの構成について説明する。図3は実施の形態2に係る表示制御システムを例示するブロック図である。図3に示すように、制御部11は、操作者情報格納部11eを備えている。操作者情報格納部11eは、モニタ70が出力している情報に関する所定の操作を行った操作者を特定する操作者情報を、当該モニタ70が出力している情報と相互に対応付けて格納する格納手段であり、操作者情報を例えばRAMに格納する。操作者情報格納部11eは、例えばモニタ70が出力する情報が切り替わる度に操作者情報の内容を更新する。具体的には、所定の操作に基づいてモニタ70が出力する情報が切り替わった場合は、操作者情報の内容を当該所定の操作を行った操作者を特定する操作者情報に更新し、所定の操作とは関わりなくモニタ70が出力する情報が切り替わった場合は、操作者情報の内容を削除する。
【0049】
ここで、所定の操作としては、例えばモニタ70がタッチパネルである場合において、当該タッチパネルを介して行うオーディオ機器やエアコン等の車載機器に対する操作や、操作スイッチやリモコンを介して行うレーン案内画面のスクロール操作、あるいはオーディオ機器に関する情報をモニタ70が出力している場合において、当該オーディオ機器のボタンを介して行う当該オーディオ機器に対する操作等がある。
【0050】
また、操作者の特定方法は任意であり、例えば所定の操作が行われている際に、当該操作に関する操作手段に対する視線を視線検知部20によって検知し、当該視線を検知した使用者を操作者として特定し、当該操作者に対応する操作者情報(例えば操作者名等)を操作者情報格納部11eが格納する。また、当該操作に関連する操作が引き続き行われた場合、後者の操作についても、最初の操作時に操作者として特定された使用者を操作者として特定し、当該操作者に対応する操作者情報を操作者情報格納部11eが格納する。例えば、再生する音楽CDの選択操作を行った操作者を特定した場合において、その後当該CDの中から再生する曲の選択操作が行われた場合は、音楽CDの選択操作を行った操作者を、曲の選択操作を行った操作者として特定し、当該操作者に対応する操作者情報を操作者情報格納部11eが格納する。
【0051】
(構成−データ記録部)
実施の形態2に係るデータ記録部12は、対象者データベース12a(以下データベースを「DB」と称する)、及び重要度DB12bを備えている。
【0052】
対象者DB12aは、モニタ70が出力する情報と、当該情報の対象者を特定する対象者情報とを、相互に対応付けて格納する対象者情報格納手段である。図4は、対象者DB12aに格納されている情報を例示した表である。図4に示すように、対象者DB12aは、DB項目として項目「出力情報」及び「対象者」を備え、これらに対応する情報が相互に対応付けて格納されている。項目「出力情報」に対応して格納される情報は、モニタ70が出力する情報を特定する情報であり、例えば各情報の名称を格納することができる(図4では「地図」、「レーン案内」等)。項目「対象者」に対応して格納される情報は、モニタ70が出力する情報の対象者を特定する対象者情報である。例えば、走行中及び停止中の車両状態毎に、「ドライバ」及び「ドライバ以外」が各出力情報の対象者であるか否かを特定する情報(図4では、対象者の場合「○」、非対象者の場合「−」)を格納させる。図4に示した対象者DB12aによれば、例えば出力情報が「地図」である場合、その対象者は、車両が走行中の場合はドライバ以外の搭乗者、停止中の場合はドライバ、及びドライバ以外の搭乗者であることが特定できる。また、運転に直接関わる情報は、停止中はドライバのみを対象者としている。
【0053】
図3に戻り、重要度DB12bは、モニタ70が出力する情報と、当該情報の重要度を特定する重要度情報とを、相互に関連付けて格納する重要度情報格納手段である。図5は、重要度DB12bに格納されている情報を例示した表である。図5に示すように、重要度DB12bは、DB項目として項目「出力情報」及び「重要度」を備え、これらに対応する情報が相互に対応付けて格納されている。項目「重要度」に対応して格納される情報は、モニタ70が出力する情報の重要度を特定する重要度情報であり、例えば当該情報が重要であるか否かを示す数値を格納することができる。図5に示した例では、重要度が「0」の場合は当該情報が重要でなく、「1」の場合は重要であることを示している。この重要度の決定方法は任意であるが、モニタ70への使用者の視線の有無よりも当該情報への出力の切替を優先する場合、例えば、進行方向における通行止め等の交通規制に関する情報や、コーナーセンサー等に基づく接触検知情報等の警告情報は、即座に運転者等に通知する必要性が高いため、重要度を高く設定する。
【0054】
(構成−判定部)
図3に戻り、実施の形態2に係る判定部11cは、対象者情報を対象者DB12aから取得し、視線検知部20が視線を検知した使用者が当該取得した対象者情報によって特定される対象者か否かを判定する対象者判定手段であるとともに、視線検知部20が視線を検知した使用者が、モニタ70が出力している情報に関する所定の操作を行った操作者か否かを判定する操作者判定手段である。
【0055】
(処理)
次に、実施の形態2に係る表示制御システム1によって実行される表示切替処理について説明する。図6は、実施の形態2に係る表示切替処理を示したフローチャートである。実施の形態2に係る表示切替処理におけるSB1、SB4からSB8、SB12、及びSB15の各処理は、図2に示した実施の形態1の表示制御処理におけるSA1からSA8までの各処理と同様であるので、その説明を省略する。
【0056】
SB1において表示切替タイミングが到来したものと判定した場合(SB1、Yes)、表示切替部11aは、表示切替後にモニタ70が出力する情報(以下「切替後出力情報」)に対応する重要度情報を重要度DB12bから取得し(SB2)、当該取得した重要度情報に基づいて、切替後出力情報が重要であるか否かを判定する(SB3)。具体的には、重要度が「1」の場合は切替後出力情報が重要であると判定し、重要度が「0」の場合は切替後出力情報が重要でないと判定する。その結果、切替後出力情報が重要である場合(SB3、Yes)、表示切替部11aは、モニタ70への使用者の視線の有無よりも切替後出力情報への出力の切替が優先されると判断し、モニタ70の出力表示の切替を行う(SB4)。一方、切替後出力情報が重要でない場合(SB3、No)、表示切替部11aは、モニタ70への使用者の視線を視線検知部20を介して検知したか否かを判定する(SB5)。
【0057】
SB6において、視線を検知した使用者に車両の運転者が含まれないと判定部11cが判定した場合(SB6、No)、又はSB8において車両の状態が走行状態ではなかった場合(停車状態であった場合)(SB8、No)、表示切替部11aは、モニタ70が出力している情報に対応する操作者情報が操作者情報格納部11eによって例えばRAMに格納されているか否かを判定する(SB9)。操作者情報が操作者情報格納部11eによって格納されている場合(SB9、Yes)、判定部11cは、当該操作者情報を取得し、操作者を特定する(SB10)。
【0058】
判定部11cは、SB5で視線を検知した使用者に、SB10で特定した操作者が含まれるか否かを判定する(SB11)。その結果、視線を検知した使用者に操作者が含まれないと判定した場合(SB11、No)、当該使用者はモニタ70が出力している情報に関する所定の操作と無関係であり、モニタ70を見る資格を有していないと判断し、表示切替部11aはモニタ70の出力表示の切替を行う(SB4)。一方、視線を検知した使用者に操作者が含まれると判定した場合(SB11、Yes)、当該操作者はモニタ70が出力している情報に関する所定の操作を行った者であり、モニタ70を見る資格を有している者であるため、即座に表示切替を行った場合には当該操作者を含む使用者に不快感を与える可能性があるものとし、表示切替タイミングを所定時間遅延させる(SB12)。
【0059】
また、SB9において、操作者情報が操作者情報格納部11eによって格納されていない場合(SB9、No)、判定部11cは、モニタ70が出力している情報に対応する対象者情報を対象者DB12aから取得し、当該情報の対象者を特定する(SB13)。続いて、判定部11cは、SB5で視線を検知した使用者に、SB13で特定した対象者が含まれるか否かを判定する(SB14)。その結果、視線を検知した使用者に対象者が含まれないと判定した場合(SB14、No)、当該使用者はモニタ70が出力している情報を見る必要がなく、モニタ70を見る資格を有していないと判断し、表示切替部11aはモニタ70の出力表示の切替を行う(SB4)。一方、視線を検知した使用者に対象者が含まれると判定した場合(SB14、Yes)、当該対象者はモニタ70が出力している情報を見る必要があり、モニタ70を見る資格を有しているため、表示切替タイミングを所定時間遅延させる(SB12)。
【0060】
(効果)
このように実施の形態2によれば、実施の形態1の全部又は一部と同様の効果に加えて、視線検知部20が視線を検知した使用者が、モニタ70が出力している情報の対象者であることが判定部11cによって判定された場合に、当該使用者がモニタ70を見る資格を有していると判定するので、モニタ70が出力している情報を見る資格がある使用者に不快感を与えることを防止できる。
【0061】
また、視線検知部20が視線を検知した使用者が、モニタ70が出力している情報に関する所定の操作を行った操作者であることが判定部11cによって判定された場合に、当該使用者がモニタ70を見る資格を有していると判定するので、モニタ70が出力している情報に関する所定の操作を行った操作者に不快感を与えることを防止できる。
【0062】
また、切替後出力情報が重要である場合、視線検知部20によって使用者の視線が検知されている場合においても所定タイミングで切替を行うので、即座に運転者等に通知する必要性が高い情報を迅速に通知することができる。
【0063】
〔各実施の形態に対する変形例〕
以上、本発明に係る各実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
【0064】
(解決しようとする課題や発明の効果について)
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、上述の内容に限定されるものではなく、発明の実施環境や構成の細部に応じて異なる可能性があり、上述した課題の一部のみを解決したり、上述した効果の一部のみを奏することがある。
【0065】
(表示切替タイミングの遅延処理について)
上記各実施の形態では、モニタ70を見ている使用者が当該モニタ70を見る資格があることを条件に、モニタ70の表示切替を所定時間遅延させているが、他の条件に基づいて表示切替を遅延させてもよい。例えば、1台のカーナビゲーション装置において運転者向けの表示画面と助手席搭乗者向けの表示画面との複数画面を表示可能な場合、当該助手席搭乗者向けの表示画面の切り替えについては、モニタ70への一人以上の使用者の視線が検知されている場合には、無条件に表示切替を遅延させてもよい。また、実際には使用者がモニタ70を見ていないにも関わらず、モニタ70を見ているものとして誤って視線検知がされてしまうような場合の不具合対策として、表示切替タイミングの遅延回数や遅延合計時間に制限を設けてもよく、例えば、表示切替タイミングの遅延を所定回数行った場合や、遅延合計時間が所定時間となった場合には、次の表示切替タイミングが到来した際に、使用者の視線の有無に関わらず、表示切替を行うようにしてもよい。
【0066】
(表示切替処理について)
上述の実施の形態2では、表示切替処理において、切替後出力情報が重要であるか否か、使用者の視線を検知したか否か、視線を検知した使用者に車両の運転者が含まれるか否か、視線を検知した使用者に操作者が含まれるか否か、及び視線を検知した使用者にモニタ70が出力している情報の対象者が含まれるか否かを判定しているが、これらの判定を任意に組合わせてモニタ70の出力表示の切替制御を行わせてもよい。
【0067】
例えば、使用者の視線を検知したか否か、及び視線を検知した使用者にモニタ70が出力している情報に関する所定の操作を行った操作者が含まれるか否かの判定のみを行い、使用者の視線を検知した場合であって、当該視線を検知した使用者に操作者が含まれている場合に、表示切替タイミングを所定時間遅延させてもよい。
【0068】
また、使用者の視線を検知したか否か、及び視線を検知した使用者にモニタ70が出力している情報の対象者が含まれるか否かの判定のみを行い、使用者の視線を検知した場合であって、当該視線を検知した使用者に対象者が含まれている場合に、表示切替タイミングを所定時間遅延させてもよい。
【0069】
あるいは、使用者の視線を検知したか否か、及び切替後出力情報が重要であるか否かの判定のみを行い、切替後出力情報が重要であると判定した場合には、使用者の視線が検知されている場合においても所定タイミングでモニタ70の出力表示の切替を行わせるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0070】
【図1】実施の形態1に係る表示制御システムを例示するブロック図である。
【図2】表示切替処理を示したフローチャートである。
【図3】実施の形態2に係る表示制御システムを例示するブロック図である。
【図4】対象者DBに格納されている情報を例示した表である。
【図5】重要度DBに格納されている情報を例示した表である。
【図6】実施の形態2に係る表示切替処理を示したフローチャートである。
【符号の説明】
【0071】
1 表示制御システム
10 表示制御装置
11 制御部
11a 表示切替部
11b 車両状態特定部
11c 判定部
11d 経路案内部
11e 操作者情報格納部
12 データ記録部
12a 対象者DB
12b 重要度DB
20 視線検知部
30 車速センサ
40 カメラ
50 タイマ
60 現在地検出処理部
70 モニタ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両に設置された表示手段の出力の切替を所定タイミングで行う表示制御システムであって、
前記表示手段への使用者の視線を検知する視線検知手段と、
前記視線検知手段によって前記使用者の視線が検知されていることを条件として、前記切替を行うタイミングを前記所定タイミングよりも遅延させる表示切替手段と、
を備えることを特徴とする表示制御システム。
【請求項2】
前記表示切替手段は、
前記表示手段への前記使用者の視線を前記視線検知手段が検知した場合、当該使用者が当該表示手段を見る資格を有していることを条件として、前記切替を行うタイミングを遅延させること、
を特徴とする請求項1に記載の表示制御システム。
【請求項3】
前記車両の状態を特定する車両状態特定手段と、
前記使用者が前記車両の運転者か否かを判定する運転者判定手段と、を備え、
前記表示切替手段は、前記車両状態特定手段が特定した前記車両の状態が走行状態であって、前記使用者が前記運転者であることが前記運転者判定手段によって判定された場合に、前記使用者が前記資格を有していないものと判定すること、
を特徴とする請求項2に記載の表示制御システム。
【請求項4】
前記表示手段が出力する情報と、当該情報の対象者を特定する対象者情報とを、相互に対応付けて格納する対象者情報格納手段と、
前記表示手段が出力している情報に対応する前記対象者情報を前記対象者情報格納手段から取得し、前記使用者が当該取得した対象者情報によって特定される前記対象者か否かを判定する対象者判定手段と、を備え、
前記表示切替手段は、前記使用者が前記対象者であることが前記対象者判定手段によって判定された場合に、前記使用者が前記資格を有していると判定すること、
を特徴とする請求項2又は3に記載の表示制御システム。
【請求項5】
前記使用者が、前記表示手段が出力している情報に関する所定の操作を行った操作者か否かを判定する操作者判定手段を備え、
前記表示切替手段は、前記使用者が前記操作者であることが前記操作者判定手段によって判定された場合に、前記使用者が前記資格を有していると判定すること、
を特徴とする請求項2から4のいずれか一項に記載の表示制御システム。
【請求項6】
前記表示手段が出力する情報と、当該情報の重要度を特定する重要度情報とを、相互に関連付けて格納する重要度情報格納手段を備え、
前記表示切替手段は、
前記切替後に前記表示手段が出力する情報に対応する前記重要度情報を前記重要度情報格納手段から取得し、当該取得した重要度情報に基づいて、前記表示手段が出力する情報が重要であるか否かを判定し、前記表示手段が出力する情報が重要である場合には、前記視線検知手段によって前記使用者の視線が検知されている場合においても前記所定タイミングで前記切替を行うこと、
を特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の表示制御システム。
【請求項7】
車両に設置された表示手段の出力の切替を所定タイミングで行う表示制御方法であって、
前記表示手段への使用者の視線を検知する視線検知ステップと、
前記視線検知ステップにおいて前記使用者の視線が検知されていることを条件として、前記切替を行うタイミングを前記所定タイミングよりも遅延させる表示切替ステップと、
を含むことを特徴とする表示制御方法。
【請求項8】
請求項7に記載の方法をコンピュータに実行させることを特徴とする表示制御プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2010−52687(P2010−52687A)
【公開日】平成22年3月11日(2010.3.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−222649(P2008−222649)
【出願日】平成20年8月29日(2008.8.29)
【出願人】(000100768)アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 (3,717)
【Fターム(参考)】