説明

表示制御装置、制御方法、及びプログラム

【課題】印刷設定において、ある設定項目が他の設定項目と競合しているため設定できない場合に、ユーザが少ない操作で競合に関する情報の確認、および競合の解除、関連する設定の再設定を行うことを可能とすることを目的とする。
【解決手段】印刷設定の画面表示時に、各コントロールの設定項目に対してその時点で競合が発生しているかどうかを判定し、競合が発生している場合はその旨を示す表示形式(競合表示)で表示し、ユーザによって競合表示されたコントロールが選択された場合に競合の理由などの競合情報を示す競合ヘルプ画面を表示し、ユーザによって競合ヘルプ画面の競合解除ボタンが押下されたときに競合設定の設定画面に遷移する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、所定の画面遷移を行う画面を用いて各種設定を行うに当たり、設定時の競合を解除する方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、コンピュータ上で動作するアプリケーションの多くが、画面等のユーザインターフェースを介してユーザからの設定値の入力を受け付け、その設定値に基づいて何らかの処理を行う機能を有している。
【0003】
そのようなアプリケーションの一例として、情報処理装置で動作するアプリケーションから印刷を行う際に表示されるプリンタドライバの印刷設定画面や、プリンタ等の印刷装置本体に設置されている表示装置に表示される印刷設定画面が挙げられる。
【0004】
一方、印刷装置の高機能化に伴い印刷設定は複雑化しており、複数の設定項目間に排他的な関係が存在する場合が有る。その一例が中綴じ印刷設定と片面印刷設定(両面OFF)であり、これらは同時に設定することができない。このように設定項目間に排他的な関係があることを設定の“競合”と呼ぶ。
【0005】
ユーザはこのような複雑な印刷設定群から所望の設定を行い、設定を確定する必要がある。このような状況においてユーザの設定作業を補助するために画面の制御を行っている。
【0006】
例えば、画面にボタンやエディットボックス等のコントロールを表示し、ユーザの入力を受け付け、このとき、その時点で確定している設定項目と競合する設定項目のコントロールを無効表示(グレーアウト表示)する制御を行っている。
【0007】
無効表示されたコントロールはユーザの入力を受け付けないため、その時点の設定と競合する設定が確定されるのを防ぐことができる。
【0008】
上述のように、競合する設定項目のコントロールを無効表示することで、ユーザは当該設定が既に設定されているいずれかの設定項目と競合していることを認識できる。
【0009】
しかしながら、その表示内容からコントロールが無効表示されている要因、つまり競合の要因を知ることができない。このためユーザは競合を解除するために仕様を確認して競合の要因を特定した後、競合の要因となっている印刷設定(競合先の印刷設定)を変更する必要がある。
【0010】
これに対して特許文献1では、競合する設定項目のコントロールを無効表示するとともに、競合している設定についての情報を別画面に表示する方法が開示されている。
【0011】
また、特許文献2では、コントロールが無効表示されている要因を履歴形式で表示し、履歴を削除することで削除した履歴以降の設定操作をキャンセルし、競合を解除する方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0012】
【特許文献1】特開2006−163954号公報
【特許文献2】特開2008−152674号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
しかしながら、上記の方法ではユーザが競合を解除しつつ、所望の設定を行う際に以下の問題がある。
【0014】
まず、特許文献1においては、競合する設定のコントロールが現在表示中の画面と異なる画面に備えられている場合、ユーザが手動にて競合先の設定画面に遷移する必要がある。
【0015】
ユーザは、画面に表示された競合の要因を参照しながら、競合先の設定画面まで遷移し、設定を解除した後、元の画面まで遷移しなければならない。さらにこの場合、ユーザは各画面への遷移方法を理解しておく必要がある。
【0016】
更に、特許文献2においては、ユーザが手動で画面遷移することなく競合した設定を解除できるが、競合解除後の設定内容をユーザが任意に指定することができない。
【0017】
履歴を削除することで当該履歴の操作前の設定内容に戻るが、ユーザはその設定内容を即座に知ることができない。競合しない設定項目として複数の選択肢がある場合も、削除した履歴の直前の設定に戻るため、仮に、より最適な設定項目があったとしてもそれを設定することはできない。
【0018】
また、削除した履歴の直前の設定が、ユーザの所望するものであるという保証はなく、ユーザにとって意図しない設定となる可能性がある。
【0019】
このため、結局、ユーザは履歴削除によって変更された競合先の設定項目を確認し、必要に応じて設定を調整することになる。
【0020】
本発明は、画面を用いて各種設定を行う際に生じる競合に対する解除を効率的に行うことで作業者の設定作業負荷を軽減することが可能な表示制御装置、制御方法、及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0021】
上記目的を達成するための第1の発明は、機器に対する設定値を入力する画面が所定の順序に従って遷移を行う表示制御装置において、前記設定値と前記設定値と異なる設定値との関係に対して入力を受付けない関係を示す競合情報を記憶する記憶手段と、前記画面において入力された設定値と前記所定の順序に従って新たな画面において入力された前記異なる設定値との関係が入力を受付けない関係であるか否かを判定する競合条件判定手段と、前記競合条件判定手段によって前記設定値と前記異なる設定値との関係が入力を受付けない関係である場合、前記新たな画面の遷移前に表示された画面であって、前記入力を受付けないと見做した設定値を入力した前記画面へ遷移を行う画面遷移手段と、を備えることを特徴とする表示制御装置である。
【0022】
上記目的を達成するための第2の発明は、機器に対する設定種別毎の前記設定を入力する画面が所定の順序に従って遷移を行う表示制御装置の制御方法において、前記画面において入力された設定値と前記所定の順序に従って新たな画面において入力された前記異なる設定値との関係が、記憶手段によって記憶された入力を受付けない関係を示す競合情報を用いて、入力を受付けない関係であるか否かを判定する競合条件判定ステップと、前記競合条件判定ステップによって前記設定値と前記異なる設定値との関係が入力を受付けない関係である場合、前記新たな画面の遷移前に表示された画面であって、前記入力を受付けないと見做した設定値を入力した前記画面へ遷移を行う画面遷移ステップと、を実行することを特徴とする表示制御装置の制御方法である。
【0023】
上記目的を達成するための第3の発明は、機器に対する設定種別毎の前記設定を入力する画面が所定の順序に従って遷移を行う表示制御装置において実行されるプログラムであって、前記画面において入力された設定値と前記所定の順序に従って新たな画面において入力された前記設定値と異なる設定値との関係が、記憶手段によって記憶された入力を受付けない関係を示す競合情報を用いて、入力を受付けない関係であるか否かを判定する競合条件判定手段と、前記競合条件判定手段によって前記設定値と前記異なる設定値との関係が入力を受付けない関係である場合、前記新たな画面の遷移前に表示された画面であって、前記入力を受付けないと見做した設定値を入力した前記画面へ遷移を行う画面遷移手段と、して機能させることを特徴とするプログラムである。
【発明の効果】
【0024】
本発明によれば、画面を用いて各種設定を行う際に生じる競合が発生した場合、競合先の画面へ誘導する画面を表示することで、ユーザは、競合の発生した設定を解除することができるので、設定作業の負荷を軽減することができる、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】本発明の実施形態における印刷装置の概略構成の一例を示す構成図である。
【図2】本発明の実施形態における印刷装置のハードウェアの構成の一例を示す構成図である。
【図3】従来技術において、画面を用いて印刷設定を行う際の画面遷移を示す遷移図である。
【図4】従来技術において、画面を用いて印刷設定を行う際に発生した競合を解除する時の画面の遷移を示す遷移図である。
【図5】本発明の実施形態における競合解除時の画面の遷移の一例を示す遷移図である。
【図6】本発明の実施形態における競合解除時の画面の遷移の一例を示す遷移図である。
【図7】本発明の実施形態における競合が発生している画面の表示を更新する処理の流れを示すフローチャートである。
【図8】本発明の実施形態における画面を用いて設定を行いつつ、競合の有無を判定する処理の流れを表わすフローチャートである。
【図9】本発明の実施形態における競合ヘルプ画面を表示する処理の流れを示すフローチャートである。
【図10】本発明の実施形態における競合を解除する処理の流れを示すフローチャートである。
【図11】本発明の実施形態における競合テーブルの構成を示す構成図である。
【図12】本発明の実施形態における競合条件テーブルの構成を示す構成図である。
【図13】本発明の実施形態における設定画面テーブルの構成を示す構成図である。
【図14】本発明の実施形態における設定情報テーブルの構成を示す構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。
【0027】
図1は、本発明の実施形態における印刷処理システムの構成を示す図である。
【0028】
尚、特に断らない限り、本発明の機能が実行されるのであれば、単体の機器であっても、複数の機器から成るシステムであっても、LAN,WAN等のネットワークを介して接続が為され処理が行われるシステムであっても、本発明を適用できることは言うまでもない。
【0029】
図1は、本発明の実施形態における画像処理装置の概略構成の一例を示す構成図である。
【0030】
図1に示すように、複写機能を有する画像処理装置100には、原稿を複写する際に複写対象とする原稿を配置するための原稿台102、原稿台102に配置された原稿を押圧することによって固定化し、複写時の原稿スケールの適切な測定あるいは原稿の位置ずれ等を抑止するための圧部104、原稿の複写に関してジョブの処理状況を表示する表示部106を備えている。
【0031】
尚、表示部106は、原稿の複写を実行する際に押下する印刷ボタンや、印刷時の印刷設定に応じた複数の画面を表示し、当該画面に対して印刷設定の入力を行うためにタッチパネルを介して操作が可能である。
【0032】
上記の構成により、画像処理装置100を利用して複写を行うには、ユーザは、まず、原稿を原稿台102に配置した後、圧部104を閉じることによって原稿台102に配置した原稿を押圧することで原稿を固定化する。
【0033】
その後、ユーザは、表示部106に表示された印刷設定に応じた複数の画面を用いて、印刷設定を行った後、印刷ボタンを押下することで、画像処理装置100に備えつけられたスキャナで原稿台102に配置した原稿を読取り、読取られて得られた複写画像を用いて、印刷用紙へ印字して出力を行う。
【0034】
次に、図2を用いて、図1に示した画像処理装置100を制御するコントローラユニットのハードウェア構成について説明する。
【0035】
図2は、図1に示した画像処理装置100のコントローラユニットのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【0036】
図2において、216はコントローラユニットで、画像入力デバイスとして機能するスキャナ214や、画像出力デバイスとして機能するプリンタ部212と接続する一方、LANや公衆回線(WAN)(例えば、PSTNまたはISDN等)と接続することで、画像データやデバイス情報の入出力を行う。
【0037】
コントローラユニット216において、201はCPUで、システム全体を制御するプロセッサである。202はRAMで、CPU201が動作するためのシステムワークメモリであり、プログラムを記録するためのプログラムメモリや、画像データを一時記録するための画像メモリでもある。
【0038】
203はROMで、システムのブートプログラムや各種制御プログラムが格納されている。204はハードディスクドライブ(HDD)で、システムを制御するための各種プログラム,画像データ等を格納する。
【0039】
207は操作部インタフェース(操作部I/F)で、操作部(ボタンやキーボード)208とのインタフェース部である。また、操作部I/F207は、操作部208から入力したキー情報(例えば、スタートボタンの押下)をCPU201に伝える役割をする。
【0040】
205はネットワークインタフェース(Network
I/F)で、ネットワーク(LAN)に接続し、データの入出力を行う。206はモデム(MODEM)で、公衆回線に接続し、FAXの送受信等のデータの入出力を行う。
【0041】
218は外部インタフェース(外部I/F)で、USB、IEEE1394,プリンタポート,RS−232C等の外部入力を受け付けるI/F部であり、ICカード(記憶媒
【0042】
体)の読み取り用のカードリーダ219が外部I/F218に接続されている。そして、CPU201は、この外部I/F218を介してカードリーダ219によるICカードから情報を読み取る制御を行い、ICカードから読み取られた情報を取得可能である。以上のデバイスがシステムバス209上に配置される。
【0043】
220はイメージバスインタフェース(IMAGE
BUS I/F)であり、システムバス209と画像データを高速で転送する画像バス215とを接続し、データ構造を変換するバスブリッジである。
【0044】
画像バス215は、PCIバスまたはIEEE1394で構成される。画像バス215上には以下のデバイスが配置される。
【0045】
210はラスタイメージプロセッサ(RIP)で、例えば、PDLコード等のベクトルデータをビットマップイメージに展開する。211はプリンタインタフェース(プリンタI/F)で、プリンタ部212とコントローラユニット216を接続し、画像データの同期系/非同期系の変換を行う。また、213はスキャナインタフェース(スキャナI/F)で、スキャナ214とコントローラユニット216を接続し、画像データの同期系/非同期系の変換を行う。
【0046】
217は画像処理部で、入力画像データに対し補正、加工、編集を行ったり、プリント出力画像データに対して、プリンタの補正、解像度変換等を行う。また、これに加えて、画像処理部217は、画像データの回転や、多値画像データに対してはJPEG、2値画像データはJBIG、MMR、MH等の圧縮伸張処理を行う。
【0047】
スキャナ214は、原稿となる紙上の画像を照明し、CCDラインセンサで走査することで、ラスタイメージデータとして電気信号に変換する。原稿用紙は原稿フィーダのトレイにセットし、装置使用者が操作部208から読み取り起動指示することにより、CPU201がスキャナ214に指示を与え、フィーダは原稿用紙を1枚ずつフィードし原稿画像の読み取り動作を行う。
【0048】
プリンタ部212は、ラスタイメージデータを用紙上の画像に変換する部分であり、その方式は感光体ドラムや感光体ベルトを用いた電子写真方式、微少ノズルアレイからインクを吐出して用紙上に直接画像を印字するインクジェット方式等があるが、どの方式でも構わない。プリント動作の起動は、CPU201からの指示によって開始する。なお、プリンタ部212には、異なる用紙サイズまたは異なる用紙向きを選択できるように複数の給紙段を持ち、それに対応した用紙カセットがある。
【0049】
操作部208は、LCD表示部を有し、LCD上にタッチパネルシートが貼られており、システムの操作画面を表示するとともに、表示してあるキーが押されるとその位置情報を操作部I/F207を介してCPU201に伝える。図1に示す表示部106等が相当する。
【0050】
カードリーダ219は、CPU201からの制御により、携帯端末内に備えられたICカードに記憶されている情報を読み取り、該読み取った情報を外部I/F218を介してCPU201へ通知する。
【0051】
以上のような構成によって、画像処理装置100は、スキャナ214から読み込んだ画像データをLAN上に送信したり、LANから受信した印刷データをプリンタ部212により印刷出力することができる。
【0052】
また、スキャナ214から読み込んだ画像データをモデム206により、公衆回線上にFAX送信したり、公衆回線からFAX受信した画像データをプリンタ部212により出力することできる。
【0053】
次に、本発明との対比のために従来技術の印刷設定に関する画面(UI)制御について説明する。図3は、従来技術の印刷設定に関する画面の遷移を示す遷移図の一例である。
【0054】
プリント設定画面301の仕上げボタンあるいは両面ボタンが押下されると、それぞれ仕上げ設定画面302あるいは両面設定画面304を表示する。
【0055】
さらに、仕上げ設定画面302にてホチキスが押下された状態で、次へボタンが押下されると、ホチキス設定画面303を表示する。
【0056】
ユーザは、仕上げ設定画面302、ホチキス設定画面303にて仕上げに関する設定項目を、両面設定画面304にて両面印刷/片面印刷を設定することができる。また、仕上げ設定画面302にて仕上げに関連するその他の設定(設定A、設定B)を設定することができるものとする。
【0057】
さらに、この図3に示す遷移図にて、競合の一例として中綴じ印刷と片面印刷の競合に関する画面制御の一例を示している。両面設定画面304にて片面印刷が設定されている場合、ユーザによって片面印刷と競合する中綴じ印刷が設定されることがないように、ホチキス設定画面303においては中綴じボタンを無効表示としている。
【0058】
図4は、ホチキス設定画面の中綴じボタンが、それと競合する片面印刷が既に設定されていることによって無効表示された状態から、片面印刷の設定を解除することで中綴じボタンを有効表示(設定可能な状態)にする場合の画面の遷移を示す遷移図を示している。
【0059】
以降、本遷移図の説明を行うと共に、ユーザの操作の例を説明する。
【0060】
ホチキス設定画面403では、中綴じボタンが無効表示されている。これは中綴じ印刷と競合する片面印刷が設定されているためであり、中綴じボタン設定をするためには片面設定を解除する必要がある。
【0061】
そこで、片面印刷設定を解除するために、ユーザはホチキス設定画面403の戻るボタン及び仕上げ設定画面402のキャンセルボタンを順に押下して、プリント設定画面401に戻った後、プリント設定画面401の両面ボタンを押下して両面設定画面404を表示する必要がある。
【0062】
両面設定画面404にて両面印刷を設定(片面印刷を解除)してプリント設定画面401に戻った後、当該プリント設定画面401の仕上げボタン、仕上げ設定画面405の次へボタンを順に押下して、再度ホチキス設定画面406を表示する。
【0063】
以上の操作によって、ホチキス設定画面406では中綴じボタンの無効表示が解除され、ユーザは中綴じを設定することができる。
【0064】
このように、競合のため無効表示された設定項目を設定するためには、ユーザは競合についての仕様、つまりどの設定がどの設定と競合するかを把握しておく必要がある。さらに、競合先の設定を変更するために当該設定画面への遷移手順を把握しておく必要があり、遷移するためには多くの操作を強いられる。
【0065】
次に、図5を用いて、本発明の実施形態における競合設定の解除に関する画面の遷移を示す遷移図、およびユーザの操作例を説明する。
【0066】
ホチキス設定画面501は、図4のホチキス設定画面403と同様、片面印刷が既に設定されていることによってそれと競合する中綴じボタンが設定できない場合の、本実施形態における画面を示している。
【0067】
本実施形態に於いては、中綴じボタンは、従来技術のように無効表示するのではなく、当該コントロールの設定項目と競合する設定がなされていることを示す表示(競合表示)になっている。
【0068】
競合表示は、ボタンの色を変えて表示するものであっても、コントロール上に競合を示すアイコンを重ねて表示するものであっても良い。従来技術における無効表示されたコントロールはユーザからの指示を受け付けないが、本発明における競合表示は、ユーザからの指示を受け付けることができる。
【0069】
ホチキス設定画面501にて競合表示された中綴じボタンが押下されると、競合先の設定項目などの競合情報とその解除方法を提供する競合ヘルプ画面502を表示する。
【0070】
そして、競合ヘルプ画面502にて競合解除ボタンが押下されると、競合先の設定を変更するための画面、両面設定画面503を表示する。
【0071】
ユーザが両面印刷を設定して両面設定画面503を閉じると、競合が解除されホチキス設定画面504に遷移する。ホチキス設定画面504では中綴じボタンの競合表示が解除され、設定可能な状態となっている。
【0072】
このように、本発明によればユーザが競合に関する仕様の詳細、および各設定画面への遷移方法を意識することなく、さらに少ない画面遷移によって競合を解除し、所望の設定を行うことができる。
【0073】
さらに、図6を用いて本実施形態において、発生した競合を解除する際の画面遷移の制御方法がもたらす効果について説明する。
【0074】
仮に、仕上げ設定画面にて設定する設定Aと中綴じ設定とが競合するものとする。また、設定Aと設定Bとも競合するものとし、中綴じ設定と設定Bとは競合しないものとする。
【0075】
ホチキス設定画面602では、中綴じボタンが競合表示されている。これは中綴じ印刷と競合する設定Aとが設定されているためであり、中綴じボタン設定をするためには設定Aを解除する必要がある。
【0076】
ユーザによって競合表示された中綴じボタンが押下されると、競合ヘルプ画面603を表示し、競合ヘルプ画面603にて競合解除ボタンが押下されると、競合先の設定画面である仕上げ設定画面601に遷移する。
【0077】
ユーザが設定Aを解除し、次へボタンを押下するとホチキス設定画面604に遷移する。ホチキス設定画面604では中綴じボタンの競合表示が解除され、設定可能な状態となっている。
【0078】
競合解除の際、競合対象の仕上げ設定画面601を表示し、ユーザに設定の変更をゆだねることで、ユーザは競合解除のための変更内容を把握することができ、さらにはその際に所望の設定をすることができる。たとえば、競合を解除するために設定Aを解除するが、これに伴ってユーザは中綴じ設定と競合しない設定Bを設定することができる。
【0079】
さらに、本発明を用いれば、仕上げ設定、ホチキス位置設定のように一連の順序で設定する必要がある場合に、競合対象の画面まで画面を遡り、当該画面から設定をやり直すことができる。これは多数の画面にて順に設定していくウィザード形式の設定において大きな効果を発揮する。
【0080】
以下、本発明の実施形態の競合解除ヘルプ機能を実現するための処理を図7から図10に示すフローチャートを用いて説明する。
【0081】
当該機能は、印刷設定の画面表示時に競合のため設定できないコントロールを競合表示し、ユーザによって当該コントロールが選択された場合に競合情報を示す競合ヘルプ画面を表示し、ユーザによって競合ヘルプ画面の競合解除ボタンが押下されたときに競合設定の設定画面に遷移することを特徴とする。これらの特徴を実現するためのフローチャートを以下に示す。
【0082】
まず、図7では、各設定画面の画面表示更新処理のフローチャートについて説明する。設定画面とは、本プログラムが表示する画面のうち競合ヘルプ画面を除く画面であり、ユーザが印刷設定を行う各印刷設定画面のことを指す。
【0083】
当該処理は、各設定画面の初期表示時、最前面表示(アクティブ表示)時、およびユーザによる設定変更後の画面更新時に実行される。
【0084】
ステップS100は、現在の印刷設定を取得する。以後の処理では、ここで取得した印刷設定の各設定内容と、当該画面の各コントロールにて設定する設定内容とが競合していないかどうかを判定し、判定結果に基づいたコントロールの表示設定を行う。
【0085】
ステップS102では、表示設定対象のコントロールによって設定できる印刷設定項目を特定する。たとえば図3に示すホチキス設定画面303の中綴じボタンにて設定できる印刷設定項目は”中綴じ印刷設定”である。
【0086】
ステップS104では、ステップS102で特定した印刷設定項目が、ステップS100にて取得した現在の印刷設定の各設定項目の設定値と競合するかどうかを判定する。競合有無の判定には、図11に示す競合テーブルと図12に示す競合条件テーブルを用いる。
【0087】
競合テーブルは、設定項目と競合条件の対応を示すテーブルであり、競合条件テーブルは、条件IDとある設定項目の設定内容との対応テーブルである。これらの各テーブルに記憶された情報に基づいて、各設定画面にて入力を受付けた各設定値間の関係において、競合の発生有無を判定することが可能である。以下、その判定方法を説明する。
【0088】
両テーブルは、条件IDによって結び付けられる。なお、条件IDリストに複数のIDがあるものは、各IDに該当する条件の複合条件(論理積)によって判定することを示している。
【0089】
ステップS104の処理においては、まずステップS102で特定した印刷設定項目に該当する項目が競合テーブルに含まれるかどうかをチェックする。
【0090】
該当する項目が含まれなければ“競合なし”と判定する。該当する項目がある場合は、当該項目の条件IDリストの条件IDに該当する条件を競合条件テーブルから取得し、ステップS100にて取得した現在の印刷設定の各設定項目の設定値が該当する条件を満たすかどうかをチェックする。
【0091】
該当する条件を満たす場合は“競合あり”、該当する条件を満たさない場合は“競合なし”と判定する。
【0092】
ここで、図5のホチキス設定画面501の中綴じボタンの競合有無を判定する場合を考える。中綴じ設定の競合条件は、競合条件テーブルから条件ID:1または条件ID:2であり、それぞれに対応する条件は競合条件テーブルから両面:OFF、設定A:ONとなる。
【0093】
つまり、中綴じ設定に競合する設定は“両面:OFF”、または“設定A:ON”
となる。図5に示す状況では両面設定画面503に示すように両面設定がOFFとなっており、条件ID:1の条件を満たす。よって中綴じ設定は“競合有り”と判定される。
【0094】
ステップS106ではステップS104の判定結果によって処理を分岐する。
【0095】
競合がある場合はステップS108にて表示設定対象コントロールを競合表示に設定する。競合がない場合はステップS110にて表示設定対象コントロールを通常の有効表示に設定する。
【0096】
ステップS112では全コントロールの表示設定が完了したかどうかで処理を分岐する。表示設定が完了していない場合はステップS102に戻り、別のコントロールに対して表示設定を行う。全コントロールに対する表示設定が完了した場合はステップS114にて表示を更新する。
【0097】
次に、図8の設定操作時の処理を示すフローチャートについて説明する。ここで操作とは、ユーザによる画面のコントロールの指定のことを示す。つまり、ユーザによって、画面のいずれかのコントロールが指定されたとき、図8のフローチャートで示す処理が実行される。
【0098】
ステップS200では、ユーザによって操作されたコントロールを取得する。ステップS202ではステップS200で取得した操作対象のコントロールが競合表示されているかどうかを判定する。
【0099】
これには、対象コントロールの表示設定(競合表示の設定有無)を参照しても良いし、対象コントロールに対して図7のステップS100からステップS104の処理を実行しても良いし、画面更新時の競合有無判定結果(ステップS104)を記憶しておき、それを呼び出して用いても良い。
【0100】
操作対象のコントロールが競合表示されているものである場合、ステップS202にて競合ヘルプ画面を表示する。当該処理の詳細については後述する。
【0101】
また、操作対象のコントロールが競合表示されているものでない場合、ステップS206にて操作内容に応じた設定内容の変更を行う。そして設定変更を画面に反映させるため、ステップS208にて画面更新処理を行う。なお、ステップS208の画面更新処理は、図7に示すフローチャートにて説明した処理と同様である。
【0102】
図9は、図8のステップS204の競合ヘルプ画面表示処理を示すフローチャートである。当該処理は、競合ヘルプ画面の初期表示時、最前面表示(アクティブ表示)時に実行される。
【0103】
ステップS300では、設定対象の設定項目を取得する。設定対象の設定項目とは、当該競合ヘルプ画面表示のトリガとなった設定項目のことを示している。ユーザによって競合表示されたコントロールが選択されたときに競合ヘルプ画面を表示するが、この競合表示されたコントロールに対応する設定項目のことである。
【0104】
図5のホチキス設定画面501の中綴じボタンを押下した際に競合ヘルプ画面502を表示する場合、“中綴じ設定”が設定対象の設定項目である。設定対象の設定項目の情報は、競合ヘルプ画面起動時に起動元の画面から渡され、これを画面データとして保持しておくものとする。
【0105】
画面表示の都度、これを参照することで設定対象の設定項目を取得することができる。ステップS302では、現在表示されている画面の全印刷設定値を取得し、ステップS304では、設定対象の設定項目のその時点での競合情報を取得する。競合情報とは、ステップS300で取得した設定対象の設定項目と競合している条件のリストである。
【0106】
ステップS300で取得した設定対象の設定項目をキーとして競合テーブルから当該設定対象の設定項目に関する条件を抽出し、さらにその中から現在の印刷設定値と合致するものを抽出する。
【0107】
ステップS306では競合の有無によって処理を分岐する。ステップS304にて、1つ以上の条件が抽出されれば競合有り、どの条件とも合致しなければ競合なしと判断できる。
【0108】
競合ありの場合(ステップS306がYesの場合)はステップS308に、競合なしの場合(ステップS306がNoの場合)はステップS314に進む。ステップS308からステップS310では競合情報に関する表示設定を行う。
【0109】
ステップS308では、ステップS304にて取得した競合情報のひとつについて、競合理由や競合解除方法などの表示メッセージを生成し、表示領域に設定する。
【0110】
さらにステップS310では、競合を解除するためのボタンを生成し、表示設定する。このとき、競合解除ボタンと競合情報の競合先設定項目の関連を記憶しておく。尚、複数の画面に於いて競合が発生した場合は、画面の遷移順のうち、最も直近に表示された画面から遡る順に表示設定を行うことも可能であり、この場合、予め定められた画面の遷移順に対して、各設定画面を表示した際に表示した旨を示す情報を画像処理装置100に記憶し、当情報を用いて表示設定を行う。
【0111】
これは、ボタン押下時に対象とする設定項目を呼び出せるようにするための処理である。ステップS310ではステップS304で取得した競合情報の全てについての上記表示設定が完了したか否かで処理を分岐する。
【0112】
全項目についての表示設定が完了していない場合(ステップS312がNoの場合)はステップS308に戻り、次の競合情報の表示設定を行う。全項目についての表示設定が完了した場合(ステップS312がYesの場合)は当該処理を終了する。
【0113】
ステップS306にて競合なしの場合(ステップS306がNoの場合)、ステップS312で当該画面のクローズ処理を行う。これは、競合が全て解除された場合に競合ヘルプ画面を閉じるための処理である。
【0114】
ユーザが競合ヘルプ画面の競合解除ボタンを押下すると、競合解除のための設定画面を競合ヘルプ画面の上面に表示する。当該設定画面にて設定変更が完了し、当該設定画面が閉じられると再び競合ヘルプ画面が最前面に表示する。このときも図9に示す競合ヘルプ画面表示処理が実行さる。
【0115】
競合が全て解除されて競合なしの状態であれば、ステップS314にて競合ヘルプ画面が閉じられ、当該競合ヘルプ画面を呼び出していた元の設定画面が最前面に表示される。このとき、設定画面が最前面表示されることで、図7に示す設定画面表示更新処理が実行される。競合ヘルプ画面以降の画面で競合が解除されているため、競合ヘルプ画面表示のトリガとなったコントロールの競合表示が解除される。
【0116】
最後に、図10の競合解除ボタン押下時処理を示すフローチャートについて説明する。当該処理は、競合ヘルプ画面にて競合解除ボタンが押下されたときに実行される。
【0117】
ステップS400では、ユーザによって操作されたコントロールを取得し、ステップS402では、競合解除のために表示する設定画面(競合解除設定画面)を取得する。
【0118】
これにはまず、ユーザによって操作されたコントロールに対応する設定項目の情報を取得し、この設定項目をキーとして図13に示す設定画面テーブルから設定画面を特定する。
【0119】
ステップS402では競合解除設定画面が既に表示中であるかどうかで処理を分岐する。表示中である場合(ステップS402がYesの場合)はステップS406に進み、当該設定画面までの画面を順次閉じていく。これは、既に設定済の画面まで遡るための処理である。
【0120】
具体的には、図6の競合ヘルプ画面603が表示されているとき、その下に既に仕上げ設定画面601、ホチキス設定画面602が表示されている。
【0121】
この状態で、競合ヘルプ画面603の競合解除ボタンが押下された場合、ホチキス設定画面602の中綴じボタンの競合原因である仕上げ設定画面601の設定Aの設定を変更するために、仕上げ設定画面601に遷移する。
【0122】
そこで、上述の通り仕上げ設定画面601は既に表示中であるため、それより上面に表示されているホチキス設定画面602、競合ヘルプ画面603を閉じる。
【0123】
ステップS404にて競合解除設定画面が既に表示中でない場合(ステップS404がNoの場合)、ステップS408に進み、ステップS402にて取得した設定画面を表示する。
【0124】
尚、印刷設定の各設定内容と、当該画面の各コントロールにて設定する設定内容とが競合していないかどうかを判定するに当たり、判定時の印刷設定を図14に示す設定情報テーブルに記憶管理する態様も取ることが可能である。
【0125】
設定情報テーブルは、各設定画面に備えらえたコントロールを示す競合元設定項目と、各設定画面を示す条件IDリストと、コントロールの設定内容を示す設定情報と、各設定画面が表示される順序を示す遷移順と、から構成されており、各設定画面において、何れのコントロールに対して入力がなされたか否かを記憶管理している。
【0126】
例えば、ホチキス位置設定画面において、中綴じのコントロールが押下され、ダブル及びコーナーのコントロールが押下されていなければ、中綴じの設定情報にON、ダブル及びコーナーの設定情報にOFFが設定され、仕上げ設定画面が、未だ表示していないようであれば、未表示として設定される。
【0127】
従って、ステップS100において、現在の印刷設定を取得しているが、当印刷設定については、設定情報が未表示とされている以外の全印刷設定値(設定情報がONのもの)を設定情報テーブルから取得する。
【0128】
また、ステップS302においても、ステップS100と同様に、現在表示されている画面の全印刷設定値(設定情報がONのもの)を設定情報テーブルから取得する。
【0129】
また、ステップS310においても、複数の画面に於いて競合が発生した場合は、画面の遷移順のうち、最も直近に表示された画面から遡る順に表示設定を行うことも可能であり、この場合、設定情報テーブルの遷移順を用いて表示設定を行う。
【0130】
そして、ステップS406において、競合解除を各設定画面で行った場合は、その設定情報を基に、設定情報テーブルの更新を行う。
【0131】
また、ステップS402において、図13に示す設定画面テーブルから設定画面を特定しているが、設定情報テーブルを用いることで設定画面を特定することも可能である。
【0132】
以上説明したように、本実施形態によれば、画面を用いて各種設定を行う際に生じる競合が発生した場合、競合先の画面へ誘導する画面を表示することで、ユーザは、競合の発生した設定を解除することができるので、設定作業の負荷を軽減することができる。
【0133】
例えば、印刷設定画面表示時に競合のために設定できないコントロールを競合ある旨を示す表示形式で表示し、ユーザによって当該コントロールが選択された場合に競合に関する情報を表示する競合ヘルプ画面を表示するため、ユーザは所望の設定に対して発生している競合の内容、及びその解除方法を即座に認識することができる。
【0134】
また、ユーザによって競合ヘルプ画面の競合解除ボタンが押下されたときに、競合する設定の設定変更を行うための設定画面に遷移することによって、ユーザは少ない操作で競合の解除、および関連する設定項目の再設定を行うことができる。
【0135】
以上、実施形態例を詳述したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記憶媒体等としての実施態様をとることが可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
【0136】
また、本発明におけるプログラムは、各処理方法をコンピュータが実行可能(読み取り可能)なプログラムであり、本発明の記憶媒体は、各処理方法をコンピュータが実行可能なプログラムが記憶されている。
【0137】
なお、本発明におけるプログラムは、各装置の処理方法ごとのプログラムであってもよい。
【0138】
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するプログラムを記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムを読取り実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0139】
この場合、記録媒体から読み出されたプログラム自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムを記憶した記録媒体は本発明を構成することになる。
【0140】
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク,ハードディスク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD−R,DVD−ROM,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROM,EEPROM,シリコンディスク等を用いることができる。
【0141】
また、コンピュータが読み出したプログラムを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータで稼働しているOS等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0142】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0143】
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。また、本発明は、システムあるいは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適応できることは言うまでもない。
【0144】
この場合、本発明を達成するためのプログラムを格納した記録媒体を該システムあるいは装置に読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0145】
さらに、本発明を達成するためのプログラムをネットワーク上のサーバ,データベース等から通信プログラムによりダウンロードして読み出すことによって、そのシステム、あるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。なお、上述した各実施形態およびその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
【符号の説明】
【0146】
100 印刷装置
102 原稿台
104 圧部
106 表示部
201 CPU
202 RAM
203 ROM
204 HDD
205 NetworkI/F
206 MODEM
207 操作部I/F
208 操作部
209 システムバス
210 RIP
211 プリンタI/F
212 プリンタ部
213 スキャナ部I/F
214 スキャナ部
215 画像バス
216 コントローラユニット
217 画像処理部
218 外部I/F
219 カードリーダ
220 IMAGEBUSI/F

【特許請求の範囲】
【請求項1】
機器に対する設定値を入力する画面が所定の順序に従って遷移を行う表示制御装置において、
前記設定値と前記設定値と異なる設定値との関係に対して入力を受付けない関係を示す競合情報を記憶する記憶手段と、
前記画面において入力された設定値と前記所定の順序に従って新たな画面において入力された前記異なる設定値との関係が入力を受付けない関係であるか否かを判定する競合条件判定手段と、
前記競合条件判定手段によって前記設定値と前記異なる設定値との関係が入力を受付けない関係である場合、前記新たな画面の遷移前に表示された画面であって、前記入力を受付けないと見做した設定値を入力した前記画面へ遷移を行う画面遷移手段と、
を備えることを特徴とする表示制御装置。
【請求項2】
前記競合条件判定手段によって前記設定値と前記異なる設定値との関係が入力を受付けない関係である場合、前記異なる設定値について競合が発生した旨を示すとともに、前記新たな画面の遷移前に表示された画面であって、前記入力を受付けないと見做した設定値を入力した前記画面への遷移を行うか否かの選択を受付ける画面遷移選択手段を備え、
前記画面遷移手段は、前記画面遷移選択手段によって前記画面への遷移の選択を受付けた場合、前記画面へ遷移を行うことを特徴とする請求項1に記載の表示制御装置。
【請求項3】
前記競合条件判定手段は、前記画面へ遷移する度に、前記画面にて入力された設定値と既に設定された設定値との関係が前記記憶手段に記憶されているか否かを判定し、
前記画面遷移手段は、前記入力を受付けないと見做した設定値を入力した前記画面へ遷移することを特徴とする請求項1または2に記載の表示制御装置。
【請求項4】
前記競合条件判定手段は、前記異なる設定値が前記新たな画面において入力された際に、前記設定値と前記異なる設定値との関係が前記記憶手段に記憶されているか否かを判定することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の表示制御装置。
【請求項5】
機器に対する設定種別毎の前記設定を入力する画面が所定の順序に従って遷移を行う表示制御装置の制御方法において、
前記画面において入力された設定値と前記所定の順序に従って新たな画面において入力された前記異なる設定値との関係が、記憶手段によって記憶された入力を受付けない関係を示す競合情報を用いて、入力を受付けない関係であるか否かを判定する競合条件判定ステップと、
前記競合条件判定ステップによって前記設定値と前記異なる設定値との関係が入力を受付けない関係である場合、前記新たな画面の遷移前に表示された画面であって、前記入力を受付けないと見做した設定値を入力した前記画面へ遷移を行う画面遷移ステップと、
を実行することを特徴とする表示制御装置の制御方法。
【請求項6】
機器に対する設定種別毎の前記設定を入力する画面が所定の順序に従って遷移を行う表示制御装置において実行されるプログラムであって、
前記画面において入力された設定値と前記所定の順序に従って新たな画面において入力された前記設定値と異なる設定値との関係が、記憶手段によって記憶された入力を受付けない関係を示す競合情報を用いて、入力を受付けない関係であるか否かを判定する競合条件判定手段と、
前記競合条件判定手段によって前記設定値と前記異なる設定値との関係が入力を受付けない関係である場合、前記新たな画面の遷移前に表示された画面であって、前記入力を受付けないと見做した設定値を入力した前記画面へ遷移を行う画面遷移手段と、
して機能させることを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2012−148552(P2012−148552A)
【公開日】平成24年8月9日(2012.8.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−146618(P2011−146618)
【出願日】平成23年6月30日(2011.6.30)
【出願人】(390002761)キヤノンマーケティングジャパン株式会社 (656)
【出願人】(312000206)キヤノンMJアイティグループホールディングス株式会社 (259)
【出願人】(301015956)キヤノンソフトウェア株式会社 (364)
【Fターム(参考)】