説明

表示制御装置及びその制御方法

【課題】簡単な操作で所望のキャリブレーションを実行することのできる技術を提供する。
【解決手段】本発明の表示制御装置は、画像表示ダイアログと実行開始ダイアログを、それぞれ、接続されている複数のモニターのいずれかに表示する表示手段と、ユーザー操作に応じて、画像表示ダイアログと実行開始ダイアログの表示位置を変更する変更手段と、ユーザーによりキャリブレーションの実行の開始が指示された場合に、画像表示ダイアログと実行開始ダイアログとの表示位置に基づいて、キャリブレーションを実行する実行手段と、を有し、実行手段は、画像表示ダイアログと実行開始ダイアログが互いに異なるモニターに表示されている場合に、画像表示ダイアログが表示されているモニターの表示性能を、実行開始ダイアログが表示されているモニターの表示性能に近づけるキャリブレーションを実行する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示制御装置及びその制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
画像制作現場において、画像表示装置である画像制作用モニターは、PC(Personal Computer)から入力した画像を正確な色や明るさで表示することが求められている。そのため、画像表示装置の表示性能を一定に保つために、キャリブレーションと呼ばれる調整作業により、画像表示装置で表示する画像の輝度、色温度、色域、階調特性の調整が行われている。
【0003】
近年では、1台のPCに複数のモニターを接続して画像制作作業を効率化するマルチモニター環境が普及している。マルチモニター環境でのキャリブレーションとして、単体キャリブレーションとコピーキャリブレーションがある。
単体キャリブレーションでは、1台のモニターの表示性能(輝度、色温度、色域、階調特性)の、該モニターに設定された目標値に対するずれ(表示性能の経時変化など)が校正される。
コピーキャリブレーションでは、ある表示性能のモニターがコピー元モニターとされ、コピー元モニターで表示された画像がセンサーで測色され、該センサーの測色値が目標値とされる。その後、他のモニターがコピー先モニターとされ、コピー先モニターの表示性能の、上記決定された目標値に対するずれが校正される。それにより、複数のモニターの表示性能が等しくされる。
【0004】
ここで、従来の2つのキャリブレーションを実行するまでの操作手順について説明する。キャリブレーションは主にPCのモニター調整ソフトウェアにより実行される。モニター調整ソフトウェアは、例えば、単体キャリブレーション機能とコピーキャリブレーション機能とを有する。
図8は、従来のモニター調整ソフトウェアによるメニュー画像の表示例である。ユーザーはキャリブレーションを実行するために、メニュー画像内に表示されているキャリーレーションのリストの中から、実行するキャリブレーションを選択する操作を行う。図8の例では、ユーザーは、単体キャリブレーションまたはコピーキャリブレーションを選択する操作を行う。
ユーザーがコピーキャリブレーションを選択した場合、モニター調整ソフトウェアによりモニターのリストを含む画像(モニターリスト画像)が表示される。ユーザーは、モニターのリストの中から、コピー元モニター及びコピー先モニターを選択する操作を行う。
図9は、モニターリスト画像の表示例である。モニターリスト画像には、モニター(例えば、現在PCに接続されているモニター)のメーカー名、機種名、シリアル番号などのリストが含まれる。ユーザーはこのリストからコピーキャリブレーションのコピー元モニター及びコピー先モニターを選択することになる。一般的に、一つの作業現場で使用されるモニターのメーカー名や機種名は同一であることが多い。また、シリアルナンバーは、似通った文字列であることが多い。そのような似通った文字列からコピー元モニター及びコピー先モニターを選択する操作は、非常に煩雑であり、誤操作(コピー元モニターやコピー先モニターの誤選択)の原因となる。
【0005】
マルチモニター環境における操作性を改善する方法は、例えば特許文献1に開示されている。具体的には、特許文献1に開示の技術では、タスクバーに表示する機能が、該タスクバーが表示されているモニターに対応した機能に制限される。
しかしながら、特許文献1に開示の技術をモニター調整ソフトウェアに適用したとして
も、モニターリスト画像として、モニターのメーカー名、機種名、シリアル番号などのリストの画像を表示する必要があるため、上記課題を解決することはできない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2007−183781号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、簡単な操作で所望のキャリブレーションを実行することのできる技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の表示制御装置は、
接続されている複数のモニターのうちの1つである第1のモニターの表示性能を、前記複数のモニターのうちの、前記第1のモニターとは異なるモニターである第2のモニターの表示性能に近づけるコピーキャリブレーションを実行可能な表示制御装置であって、
キャリブレーションを実行する際に、キャリブレーション用の画像を含む画像表示ダイアログと、キャリブレーションの実行の開始をユーザーに促す実行開始ダイアログとを、それぞれ、前記複数のモニターのいずれかに表示する表示手段と、
ユーザー操作に応じて、前記画像表示ダイアログの表示位置と前記実行開始ダイアログの表示位置を前記複数のモニター間で変更する変更手段と、
前記ユーザーが前記実行開始ダイアログを操作することにより、キャリブレーションの実行の開始が指示された場合に、前記画像表示ダイアログと前記実行開始ダイアログとの表示位置に基づいて、キャリブレーションを実行する実行手段と、
を有し、
前記実行手段は、前記画像表示ダイアログと前記実行開始ダイアログが互いに異なるモニターに表示されている場合に、前記実行開始ダイアログが表示されているモニターを前記第1のモニター、前記画像表示ダイアログが表示されているモニターを前記第2のモニターとして、コピーキャリブレーションを実行する
ことを特徴とする。
【0009】
本発明の表示制御装置の制御方法は、
接続されている複数のモニターのうちの1つである第1のモニターの表示性能を、前記複数のモニターのうちの、前記第1のモニターとは異なるモニターである第2のモニターの表示性能に近づけるコピーキャリブレーションを実行可能な表示制御装置の制御方法であって、
キャリブレーションを実行する際に、キャリブレーション用の画像を含む画像表示ダイアログと、キャリブレーションの実行の開始をユーザーに促す実行開始ダイアログとを、それぞれ、前記複数のモニターのいずれかに表示する表示ステップと、
ユーザー操作に応じて、前記画像表示ダイアログの表示位置と前記実行開始ダイアログの表示位置を前記複数のモニター間で変更する変更ステップと、
前記ユーザーが前記実行開始ダイアログを操作することにより、キャリブレーションの実行の開始が指示された場合に、前記画像表示ダイアログと前記実行開始ダイアログとの表示位置に基づいて、キャリブレーションを実行する実行ステップと、
を有し、
前記実行ステップでは、前記画像表示ダイアログと前記実行開始ダイアログが互いに異なるモニターに表示されている場合に、前記実行開始ダイアログが表示されているモニターを前記第1のモニター、前記画像表示ダイアログが表示されているモニターを前記第2のモニターとして、コピーキャリブレーションが実行される
ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、簡単な操作で所望のキャリブレーションを実行することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】実施例1に係る表示制御システムの構成の一例
【図2】実施例1に係るPCの機能構成の一例
【図3】実施例1に係るPCの動作の一例
【図4】実施例1に係るダイアログの表示例
【図5】実施例2に係るPCの動作の一例
【図6】実施例2に係るダイアログの表示例
【図7】実施例1に係るダイアログの表示例
【図8】従来のモニター調整ソフトウェアによるメニュー画像の表示例
【図9】従来のモニターリスト画像の表示例
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を用いて本発明の実施例を説明する。
<実施例1>
図1は、本発明の実施例1に係る表示制御システムの構成の一例を示す概念図である。
本実施例に係る表示制御システムは、情報処理装置(表示制御装置)であるPC100と、PC100に接続された複数のモニター(モニター200,300)とを有する。PC100とモニターは画像信号ケーブルを用いて接続される。画像信号ケーブルは、例えば、DVI(Digital Visual Interface)ケーブルである。DVIケーブルは、デジタル画像信号を伝送するための画像ラインと、モニターの固有情報やコマンドを伝送するための、DDC(Display Data Channel)ラインと呼ばれるデータ通信ラインとを含む。
なお、本実施例では、PC100に2台のモニター200,300が接続されているものとするが、PC100に接続されるモニターの数は、これに限らない。例えば、PC100に、3,5,10台のモニターが接続されていてもよい。
【0013】
PC100は、DDCラインを通じて、該DDCラインを用いて接続されているモニターの解像度情報を取得することができる。本実施例では、PC100は、接続されている各モニターの解像度情報から、各モニターの表示領域情報を生成し、記憶する。具体的には、モニター200とモニター300の解像度情報として、水平方向640画素×垂直方向480画素を表す情報が取得される。そして、最も左上の座標が(0,0)であり、最も右下の座標が(639,479)である矩形領域を表す情報が、モニター200の表示領域情報として生成、保持される。また、最も左上の座標が(640,0)であり、最も右下の座標が(1279,479)である矩形領域を表す情報が、モニター300の表示領域情報として生成、保持される。
【0014】
また、PC100には、マウス400とセンサー500が接続されている。PC100と、マウス400及びセンサー500とは、通信ケーブルを用いて接続される。通信ケーブルは、例えば、USB(Universal Serial Bus)ケーブルである。
マウス400は、ユーザーの操作を受け付け、ユーザー操作に応じた信号をPC100へ送信する。PC100は、ユーザー操作(具体的には、上記信号)に応じた処理を行う。例えば、ユーザーは、マウス400を操作することにより、PC100がモニターに表示したマウスカーソル101などの表示オブジェクトを移動させることができる。また、ユーザーは、マウス400を操作することにより、ダイアログの生成(ダイアログのモニ
ターへの表示;ソフトウェアの実行)、モニターに表示されたダイアログの移動や削除などをすることもできる。
センサー500は、モニターの画面上に設置することで、モニターの画面光を測定する。具体的には、センサー500は、設置位置でのモニターの画面光の輝度や色度を測定する。
【0015】
本実施例では、PC100には、モニター調整ソフトウェアがインストールされている。モニター調整ソフトウェアは、PC100に接続されているモニターのキャリブレーションを行うためのソフトウェアである。PC100は、モニター調整ソフトウェアを実行した際(キャリブレーションを実行する際)に、画像表示ダイアログ102と実行開始ダイアログ103を、それぞれ、接続されている複数のモニターのいずれかに表示する。画像表示ダイアログ102は、キャリブレーション用の画像(センサー500で測定する画像)である単色パッチ画像を含むダイアログである。実行開始ダイアログ103は、キャリブレーションの実行の開始をユーザーに促すダイアログであり、例えば、キャリブレーションの実行を開始するためのボタンなどを含むダイアログである。
【0016】
図2は、実施例1に係るPC100の機能構成の一例を示すブロック図である。
ユーザー入力部104は、マウス400から、通信ケーブルを介して、マウス400の移動距離など、ユーザーによるマウスの操作内容(ユーザー操作の内容)を表すユーザー操作情報を受信し、ダイアログ制御部106へ送信する。
センサー値入力部105は、センサー500から、輝度、色度を含むセンサー値を受信し、キャリブレーション制御部110へ送信する。
【0017】
ダイアログ制御部106は、ユーザー入力部104から受信したユーザー操作情報に応じて、ダイアログの生成、削除、移動などの制御を行い、画像生成部107へダイアログのパーツと位置座標を含むダイアログ情報を送信する。具体的には、モニター調整ソフトウェアを実行するユーザー操作があった場合など、キャリブレーションを実行する際に、画像表示ダイアログ102と実行開始ダイアログ103を生成する制御が行われる。
【0018】
画像生成部107は、ダイアログ制御部106から受信したダイアログ情報に基づいて画像情報を生成し、画像信号出力部108へ送信する。例えば、ダイアログを表示するユーザー操作があった場合には、該ダイアログを生成する生成処理と、生成したダイアログと他の画像とを合成する合成処理とが行われる。そして、ダイアログと他の画像が合成された画像を表す画像情報が画像信号出力部108へ送信される。また、ダイアログを移動するユーザー操作があった場合には、上記合成処理における、該ダイアログの合成位置が変更される。
【0019】
画像信号出力部108は、画像情報を画像信号に変換し、モニター200とモニター300へ画像信号ケーブルを介して画像信号を出力する。それにより、モニター200,300に、画像信号に基づく画像が表示される。なお、画像情報は、モニター毎に個別に生成されてもよいし、モニター200の画面とモニター300の画面を合わせた画面を1つの仮想的な画面とするような、画像情報が生成されてもよい。
【0020】
このように、本実施例では、ダイアログ制御部106、画像生成部107、及び、画像信号出力部108により、キャリブレーションを実行する際に、画像表示ダイアログと実行開始ダイアログが、それぞれ、PC100に接続されている複数のモニターのいずれかに表示される。キャリブレーションは、PC100に含まれるCPU(Central Processing Unit)が各ブロックの機能を制御し、不図示のROM(Read Only Memory)に格納されているモニター調整ソフトウェアを読み出してメモリに展開することで実行される。キャリブレーションを実行する際に、画像表示ダイ
アログと実行開始ダイアログは、同じモニターに表示されてもよいし、異なるモニターに表示されてもよい。
また、それらの構成により、ユーザー操作に応じて、画像表示ダイアログの表示位置と実行開始ダイアログの表示位置が複数のモニター間(モニター200とモニター300の間)で変更される。
【0021】
ダイアログ位置管理部109は、画面上に表示している画像表示ダイアログ102と実行開始ダイアログ103の表示位置(位置座標)を表すダイアログ位置情報をダイアログ制御部106から取得する。
また、ダイアログ位置管理部109は、画像表示ダイアログ102と実行開始ダイアログ103の表示位置に基づいて、キャリブレーションモードを決定し、決定したキャリブレーションモードを表すモード情報を、キャリブレーション制御部110へ出力する。例えば、ダイアログ位置管理部109は、ユーザー操作によって画像表示ダイアログ102や実行開始ダイアログ103の表示位置が変更される度に、キャリブレーションモードを決定する。なお、ダイアログ位置管理部109は、キャリブレーションモードを決定する度に、モード情報を出力してもよいし、決定したキャリブレーションモードが前回決定したキャリブレーションモードと異なる場合にのみ、モード情報を出力してもよい。
【0022】
キャリブレーション制御部110は、ダイアログ制御部106からキャリブレーション実行開始指示、終了指示を含むダイアログ制御情報を受信し、ダイアログ制御情報に応じてキャリブレーションの実行を開始、終了する。
例えば、ユーザーが実行開始ダイアログを操作することにより、キャリブレーションの実行の開始が指示された場合に、ダイアログ制御部106は、キャリブレーション実行開始指示をキャリブレーション制御部110に出力する。キャリブレーション制御部110は、ダイアログ制御部106からのキャリブレーション実行開始指示の受信に応じて、キャリブレーションの実行を開始する。このとき、実行するキャリブレーションのモードは、ダイアログ位置管理部109から最後に受信したモード情報に応じて決定される。また、キャリブレーションに使用するモニターが、ダイアログ位置情報(画像表示ダイアログと実行開始ダイアログとの表示位置)に基づいて決定される。ダイアログ位置情報は、ダイアログ制御部106から取得されてもよいし、ダイアログ位置管理部109から取得されてもよい。
キャリブレーション実行中には、キャリブレーション制御部110は、センサー値入力部105からセンサー値(測定値)を受信し、対象モニターの表示性能を評価する。そして、キャリブレーション制御部110は、キャリブレーションするモニター(対象モニター)の画質補正データを算出し、データ入出力部111へ送信する。
対象モニターの表示性能が目標値に達した場合など、キャリブレーションが完了した場合に、ダイアログ制御部106は、キャリブレーション実行終了指示をキャリブレーション制御部110に出力する。キャリブレーション制御部110は、ダイアログ制御部106からのキャリブレーション実行終了指示の受信に応じて、キャリブレーションの実行を終了する。
【0023】
このように、本実施例では、ダイアログ位置管理部109、及び、キャリブレーション制御部110により、ユーザーが実行開始ダイアログを操作することによりキャリブレーションの実行の開始が指示された場合に、画像表示ダイアログと実行開始ダイアログとの表示位置に基づいて、キャリブレーションが実行される。
【0024】
データ入出力部111は、キャリブレーション制御部110から受信した画質補正データを、データ通信ラインを介して対象モニター(モニター200またはモニター300)へ出力する。
【0025】
以下、実施例1に係るPC100の、キャリブレーションの実行を開始するまでの処理フローを説明する。
なお、本実施例では、PC100は、単体キャリブレーションとコピーキャリブレーションを実行可能であるものとする。単体キャリブレーションは、PC100に接続されている複数のモニターのうちの1つのモニターの表示性能を所定の目標値に近づけるキャリブレーションである。コピーキャリブレーションは、PC100に接続されている複数のモニターのうちの1つである第1のモニター(対象モニター;コピー先モニター)の表示性能を、上記複数のモニターのうちの、第1のモニターとは異なるモニターである第2のモニター(コピー元モニター)の表示性能に近づけるキャリブレーションである。
図3は、実施例1に係るPC100の、キャリブレーションの実行を開始するまでの処理フローを示すフローチャートである。以下の処理フローは、ユーザーによりモニター調整ソフトウェアの実行が指示されたことをトリガとして実行されてもよいし、定期的に実行されてもよい。
【0026】
まず、ダイアログ位置管理部109は、ダイアログ制御部106から実行開始ダイアログ103の位置情報を取得する(S301)。例えば、矩形の実行開始ダイアログ103の左上の位置座標(200,400)を取得する。
次に、ダイアログ位置管理部109は、画像表示ダイアログ102の位置情報を取得する(S302)。例えば、矩形の画像表示ダイアログ102の左上の位置座標(200,100)を取得する。
なお、ダイアログの位置情報は、該ダイアログの左上の位置座標に限らない。ダイアログの位置情報は、ダイアログの中心の位置座標や右下の位置座標など、ダイアログの位置を表す情報であればよい。
【0027】
S302の次に、ダイアログ位置管理部109は、上記2つのダイアグラムの位置情報と、接続されている複数のモニターの表示領域情報とから、該2つのダイアログが同じモニターに表示されているか否かを判定する(S303)。具体的には、上記2つのダイアグラムの表示位置が、同じモニターの表示領域内に位置するか否かが判定される。モニターの表示領域情報は、例えば、S303の処理を行う際に、ダイアログ位置管理部109により生成される。なお、モニターの表示領域情報は、モニターがPC100に接続された際にダイアログ位置管理部109により生成されてもよい。モニターの表示領域情報は、ダイアログ位置管理部109以外の機能により生成されてもよい。
【0028】
そして、2つのダイアログが同じモニターに表示されていると判定された場合には(S303:Yes)、ダイアログ位置管理部109は、キャリブレーション制御部110に、キャリブレーションモードを単体キャリブレーションモードとするように指示する。キャリブレーション制御部110は、当該指示により、キャリブレーションモードを単体キャリブレーションモードに設定する(S304)。
2つのダイアログが互いに異なるモニターに表示されていると判定された場合には(S303:No)、ダイアログ位置管理部109は、キャリブレーション制御部110に、キャリブレーションモードをコピーキャリブレーションモードとするように指示する。キャリブレーション制御部110は、当該指示により、キャリブレーションモードをコピーキャリブレーションモードに設定する(S305)。
【0029】
キャリブレーション制御部110がダイアログ制御部106からキャリブレーション実行指示を受信するまで(ユーザーが実行開始ダイアログの実行ボタンを押下するまで)、S301〜S306の処理が繰り返される。
ユーザーが実行ボタンを押下すると(S306:Yes)、キャリブレーション制御部110は、キャリブレーションで使用するモニターを決定する(S307)。具体的には、単体キャリブレーションモードが設定されている場合には、実行開始ダイアログ103
の位置情報から、実行開始ダイアログ103が表示されているモニターが対象モニターとされる。コピーキャリブレーションモードが設定されている場合には、実行開始ダイアログ103の位置情報から、実行開始ダイアログ103が表示されているモニターがコピー先モニターとされる。そして、画像表示ダイアログ102の位置情報から、画像表示ダイアログ102が表示されているモニターがコピー元モニターとされる。
S307の次に、キャリブレーション制御部110は、設定されたキャリブレーションモードで、対象モニターのキャリブレーションの実行を開始する(S308)。即ち、本実施例では、画像表示ダイアログと実行開始ダイアログが同じモニターに表示されている場合に、該モニターの単体キャリブレーションが実行される。また、画像表示ダイアログと実行開始ダイアログが互いに異なるモニターに表示されている場合に、コピーキャリブレーションが実行される。このとき、実行開始ダイアログが表示されているモニターがコピー先モニター、画像表示ダイアログが表示されているモニターがコピー元モニターとされる。
【0030】
図4は、実施例1に係るダイアログの表示例である。
図4の例では、画像表示ダイアログ102と実行開始ダイアログ103がそれぞれ異なるモニターに表示されている。この場合、S303でNo判定となり、S305でコピーキャリブレーションモードが設定される。
図4の状態でユーザーが実行開始ダイアログ103の実行ボタンを押下することにより、S307で、実行開始ダイアログ103が表示されているモニターがコピー先モニターとして決定される。また、画像表示ダイアログ102が表示されているモニターがコピー元モニターとして決定される。具体的には、図4の例では、実行開始ダイアログ103はモニター200に表示されており、画像表示ダイアログ102はモニター300に表示されている。そのため、モニター200がコピー先モニター、モニター300がコピー元モニターとして決定される。
そして、S308で、実行開始ダイアログ103が表示されているモニターをコピー先モニター、画像表示ダイアログ102が表示されているモニターをコピー元モニターとするコピーキャリブレーションが実行される。
【0031】
また、図1のように、画像表示ダイアログ102と実行開始ダイアログ103が同じモニターに表示されている場合には、S303でYes判定となり、S304で単体キャリブレーションモードが設定される。
図1の状態でユーザーが実行開始ダイアログ103の実行ボタンを押下することにより、S307で、実行開始ダイアログ103が表示されているモニターが対象モニターとして決定される。具体的には、図1の例では、実行開始ダイアログ103はモニター200に表示されているため、モニター200が対象モニターとして決定される。
そして、S308で、実行開始ダイアログ103が表示されているモニターの単体キャリブレーションが実行される。
【0032】
ここで、キャリブレーション実行時の動作概要を説明する。
まず、単体キャリブレーション実行時の動作概要について説明する。
単体キャリブレーションは、モニターの表示性能の所定の目標値からのずれを校正するキャリブレーションである。このような表示性能のずれは、経時変化などにより生じる。
まず、PC100は、ユーザーやメーカー等により予め設定された目標輝度や目標色域などを目標値として読み出す。
次に、PC100が、対象モニターに表示されたパッチ画像(画像表示ダイアグラム内のパッチ画像)の測定値を、センサー500から取得する。パッチ画像(パッチ画像が表示されている領域のモニターの画面光の輝度や色度など)の測定は、例えば、以下のように行われる。まず、PC100が、キャリブレーション実行時に、センサー500の設置をユーザーに通知する。例えば、「パッチ画像上にセンサーを設置してください」などの
メッセージをモニターに表示する。その後、PC100は、センサー500の測定値の変動が所定の範囲内に収まった場合に、センサー500がモニター上に設置されたと判断し、そのときの測定値をパッチ画像の測定値として取得する。
そして、PC100は、取得した測定値を目標値に近づける補正係数や階調補正テーブルデータを含む画質補正データを算出する。その後、算出した画質補正データを対象モニターにデータ通信ラインを介して送信する。それにより、対象モニターでは、上記送信された画質補正データを用いて、画像の表示が行われることとなる。即ち、対象モニターの表示性能が目標値とされる。
なお、キャリブレーション実行時に、パッチ画像の表示位置が対象モニターの画面の中央部(例えば、中心位置)に自動で変更されてもよい。画面の中央部はユーザーが特に注目する領域であると考えられるため、そのような領域の表示性能を目標値とすることにより、キャリブレーションを好適に行うことができる。
【0033】
次に、コピーキャリブレーション実行時の動作概要について説明する。
コピーキャリブレーションは、コピー元モニターの表示性能を測定し、その測色値を目標とすることにより、コピー元モニターとコピー先モニターの表示性能を一致させるキャリブレーションである。
まず、PC100が、コピー元モニターに表示されたパッチ画像の測定値を、センサー500から取得する。そして、取得した測定値から、コピー元モニターの表示性能である目標値(目標輝度や目標色域など)を算出する。
次に、PC100が、画像表示ダイアログ102の表示位置をコピー先モニターの画面内に変更し、ユーザーにセンサー500の再設置を促す。そして、PC100が、コピー先モニターに表示されたパッチ画像の測定値を、センサー500から取得する。
次に、PC100は、コピー先モニターに表示される単色パッチ画像の測定値を目標値に近づける補正係数や階調補正テーブルデータを含む画質補正データを算出する。その後、算出した画質補正データをコピー先モニターにデータ通信ラインを介して送信する。それにより、コピー先モニターでは、上記送信された画質補正データを用いて、画像の表示が行われることとなる。即ち、コピー先モニターの表示性能が目標値(コピー元モニターの表示性能)とされる。
【0034】
以上述べたように、実施例1によれば、ユーザー操作によって移動可能な画像表示ダイアログと実行開始ダイアログの位置に応じて、キャリブレーションのモードと使用するモニターが決定される。これにより、ユーザーは直感的に正確なキャリブレーションの実行を指示することができる。即ち、画像表示ダイアログと実行開始ダイアログの位置を決めてキャリブレーションの実行を指示する、という簡単な操作で所望のキャリブレーションを実行することが可能となる。
【0035】
なお、本実施例では、表示制御装置がPCである場合について説明したが、表示制御装置はPCでなくてもよい。モニターのキャリブレーションを行う装置であれば、どのような装置であってもよい。
なお、本実施例では、表示制御装置が、単体キャリブレーションとコピーキャリブレーションを実行可能な場合について説明したが、表示制御装置の構成はこれに限らない。例えば、表示制御装置は、コピーキャリブレーションのみを実行可能であってもよい。そのような構成であっても、コピー元モニターとコピー先モニターの選択を直感的に行うことが可能となり、モニターが誤選択されることなく、正確なコピーキャリブレーションを実行することが可能となる。
なお、本実施例では、ユーザー操作がマウスを用いて行われる場合について説明したが、ユーザー操作はこれに限らない。例えば、キーボードやタッチパッドなどを用いて行われてもよい。
なお、本実施例では、キャリブレーション用の画像がパッチ画像である場合について説
明したが、キャリブレーション用の画像はパッチ画像に限らない。例えば、所定のパターン画像などであってもよい。また、キャリブレーション用の画像として、1枚の単色パッチ画像が表示されてもよいし、互いに色が異なる複数枚の単色パッチ画像が順に表示されてもよい。
なお、画像表示ダイアログと実行開始ダイアログ以外に、例えば、ソフトウェアで生成可能な図や絵を示すアイコンや、文章や画像を表示するためのウィンドウなどを含む表示オブジェクトが利用されてもよい。
【0036】
なお、本実施例では、PC100に接続されているモニターの数が2台の場合について説明したが、PC100に接続されているモニターの数は3台以上であってもよい。そのような場合であっても、上述した処理と同様の処理により、キャリブレーションモード、使用するモニターを選択することができる。
図7の例では、実行開始ダイアログ103はモニター200に表示されており、画像表示ダイアログ102はモニター301に表示されている。そのため、モニター200がコピー先モニター、モニター301がコピー元モニターとするコピーキャリブレーションが実行される。
【0037】
<実施例2>
実施例2は、PC100(表示制御装置)がユニフォミティキャリブレーションを更に実行可能な場合について説明する。ユニフォミティキャリブレーションは、PC100に接続されている複数のモニターのうちの1つのモニターの表示性能のムラを抑制するキャリブレーションである。具体的には、ユニフォミティキャリブレーションでは、キャリブレーション用の画像(パッチ画像)が、1台のモニターの表示領域を分割して得られる小領域毎に、測定される。その後、それらの測定値を用いて画質補正データが算出され、その画質補正データがモニターに適用される。それにより、画面全体の表示ムラが補正(抑制)される。そのため、ユニフォミティキャリブレーションでは、1か所だけでなく、複数か所にパッチ画像が順に表示されることになる。
なお、以下では、図1と同様に、PC100にモニター200,300が接続されているものとする。
【0038】
図5は、実施例2に係るPC100の、キャリブレーションの実行を開始するまでの処理フローを示すフローチャートである。
S301〜S303,S305の処理は実施例1と同様のため、その説明は省略する。
S303において、2つのダイアログが同じモニターに表示されている判定された場合には(S303:Yes)、ダイアログ位置管理部109は、画像表示ダイアログ102がモニターの画面の所定の領域内に表示されているか否かを判定する(S501)。例えば、画像表示ダイアログ102がモニターの画面の中央部の領域内に表示されているか否かが判定される。具体的には、画像表示ダイアログの中心位置が、モニターの中心位置から上下左右150画素の領域内に位置するか否かが判定される。即ち、画像表示ダイアログがモニター200に表示されている場合には、画像表示ダイアログの中心位置が、最も左上の座標が(170,90)であり、最も右下の座標が(470,390)である矩形領域内に位置するか否かが判定される。
【0039】
そして、画像表示ダイアログ102が所定の領域内に表示されていると判定された場合(S501:Yes)、ダイアログ位置管理部109は、キャリブレーション制御部110に、キャリブレーションモードを単体キャリブレーションモードとするよう指示する。キャリブレーション制御部110は、当該指示により、キャリブレーションモードを単体キャリブレーションモードに設定する(S502)。
画像表示ダイアログ102が所定の領域内に表示されていないと判定された場合(S501:No)、ダイアログ位置管理部109は、キャリブレーション制御部110に、キ
ャリブレーションモードをユニフォミティキャリブレーションモードとするよう指示する。キャリブレーション制御部110は、当該指示により、キャリブレーションモードをユニフォミティキャリブレーションモードに設定する(S503)。
【0040】
ユーザーが実行開始ダイアログの実行ボタンを押下するまで、S301〜S504の処理が繰り返される。
ユーザーが実行ボタンを押下すると(S504:Yes)、キャリブレーション制御部110は、キャリブレーションで使用するモニターを決定する(S505)。具体的には、単体またはユニフォミティキャリブレーションモードが設定されている場合には、実行開始ダイアログ103の位置情報から、実行開始ダイアログ103が表示されているモニターが対象モニターとされる。コピーキャリブレーションモードが設定されている場合には、実施例1と同様に、実行開始ダイアログ103が表示されているモニターがコピー先モニター、画像表示ダイアログが表示されているモニターがコピー元モニターとされる。
S505の次に、キャリブレーション制御部110は、設定されたキャリブレーションモードで、対象モニターのキャリブレーションの実行を開始する(S506)。即ち、本実施例では、画像表示ダイアログと実行開始ダイアログが同じモニターに表示されており、且つ、画像表示ダイアログが該モニターの画面の所定の領域内に表示されている場合に、該モニターの単体キャリブレーションが実行される。画像表示ダイアログと実行開始ダイアログが同じモニターに表示されており、且つ、画像表示ダイアログが該モニターの画面の所定の領域外に表示されている場合に、該モニターのユニフォミティキャリブレーションが実行される。そして、画像表示ダイアログと実行開始ダイアログが互いに異なるモニターに表示されている場合に、実施例1と同様に、コピーキャリブレーションが実行される。
【0041】
図6は、実施例2に係るダイアログの表示例である。
図6の例では、画像表示ダイアログ102と実行開始ダイアログ103が同じモニターに表示されている。また、図6の例では、画像表示ダイアログ102がモニターの中央部の領域外に表示されている。換言すれば、画像表示ダイアログ102の中心位置がモニターの中央部の領域外に位置している。このような場合には、S303でYes、S501でNoと判定され、S503でユニフォミティキャリブレーションモードが設定される。
図6の状態でユーザーが実行開始ダイアログ103の実行ボタンを押下することにより、S505で、実行開始ダイアログ103が表示されているモニターが対象モニターとして決定される。具体的には、図6の例では、実行開始ダイアログ103はモニター200に表示されているため、モニター200が対象モニターとして決定される。
そして、S506で、実行開始ダイアログ103が表示されているモニターのユニフォミティキャリブレーションが実行される。
【0042】
なお、図1に示すように、画像表示ダイアログ102と実行開始ダイアログ103が同じモニターに表示されており、画像表示ダイアログ102がモニターの中央部の領域内に表示されている場合には、該モニターの単体キャリブレーションが実行される。コピーキャリブレーションについては、実施例1と同様のため、その説明は省略する。
【0043】
以上述べたように、実施例2によれば、画像表示ダイアログと実行開始ダイアログが同じモニターに表示されている場合に、画像表示ダイアログの表示位置に応じて、単体キャリブレーションとユニフォミティキャリブレーションのいずれかが実行される。具体的には、画面内の所定の領域内に画像表示ダイアログが表示されている場合に単体キャリブレーションが実行され、画面内の所定の領域外に画像表示ダイアログが表示されている場合にユニフォミティキャリブレーションが実行される。それにより、ユーザーは、直感的に、正確なキャリブレーションの実行を指示することができる。具体的には、ユーザーは、直感的に、キャリブレーションモード及び使用するモニターを選択することができる。
【0044】
なお、本実施例では、所定の領域が画面の中央部の領域である場合について説明したが、所定の領域はこれに限らない。例えば、所定の領域は、画面の右下部の領域であってもよい。但し、単体キャリブレーションでは、画面の中央部の表示性能を目標値に一致させることが好ましいため、パッチ画像を画面の中央部に表示する場合が多い。そのため、画面の中央部の領域内に画像表示ダイアグラムが表示されている場合に単体キャリブレーションが実行される構成とした方が、ユーザーはより直感的に実行するキャリブレーションを選択することができる。
【符号の説明】
【0045】
100 PC
106 ダイアログ制御部
107 画像生成部
108 画像信号出力部
109 ダイアログ位置管理部
110 キャリブレーション制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
接続されている複数のモニターのうちの1つである第1のモニターの表示性能を、前記複数のモニターのうちの、前記第1のモニターとは異なるモニターである第2のモニターの表示性能に近づけるコピーキャリブレーションを実行可能な表示制御装置であって、
キャリブレーションを実行する際に、キャリブレーション用の画像を含む画像表示ダイアログと、キャリブレーションの実行の開始をユーザーに促す実行開始ダイアログとを、それぞれ、前記複数のモニターのいずれかに表示する表示手段と、
ユーザー操作に応じて、前記画像表示ダイアログの表示位置と前記実行開始ダイアログの表示位置を前記複数のモニター間で変更する変更手段と、
前記ユーザーが前記実行開始ダイアログを操作することにより、キャリブレーションの実行の開始が指示された場合に、前記画像表示ダイアログと前記実行開始ダイアログとの表示位置に基づいて、キャリブレーションを実行する実行手段と、
を有し、
前記実行手段は、前記画像表示ダイアログと前記実行開始ダイアログが互いに異なるモニターに表示されている場合に、前記実行開始ダイアログが表示されているモニターを前記第1のモニター、前記画像表示ダイアログが表示されているモニターを前記第2のモニターとして、コピーキャリブレーションを実行する
ことを特徴とする表示制御装置。
【請求項2】
前記表示制御装置は、前記複数のモニターのうちの1つのモニターの表示性能を所定の目標値に近づける単体キャリブレーションを更に実行可能であり、
前記実行手段は、前記画像表示ダイアログと前記実行開始ダイアログが同じモニターに表示されている場合に、該モニターの単体キャリブレーションを実行する
ことを特徴とする請求項1に記載の表示制御装置。
【請求項3】
前記表示制御装置は、前記複数のモニターのうちの1つのモニターの表示性能を所定の目標値に近づける単体キャリブレーションと、前記複数のモニターのうちの1つのモニターの表示性能のムラを抑制するユニフォミティキャリブレーションと、を更に実行可能であり、
前記実行手段は、
前記画像表示ダイアログと前記実行開始ダイアログが同じモニターに表示されており、且つ、前記画像表示ダイアログが該モニターの画面の所定の領域内に表示されている場合に、該モニターの単体キャリブレーションを実行し、
前記画像表示ダイアログと前記実行開始ダイアログが同じモニターに表示されており、且つ、前記画像表示ダイアログが該モニターの画面の前記所定の領域外に表示されている場合に、該モニターのユニフォミティキャリブレーションを実行する
ことを特徴とする請求項1に記載の表示制御装置。
【請求項4】
前記所定の領域は、モニターの画面の中央部の領域である
ことを特徴とする請求項3に記載の表示制御装置。
【請求項5】
接続されている複数のモニターのうちの1つである第1のモニターの表示性能を、前記複数のモニターのうちの、前記第1のモニターとは異なるモニターである第2のモニターの表示性能に近づけるコピーキャリブレーションを実行可能な表示制御装置の制御方法であって、
キャリブレーションを実行する際に、キャリブレーション用の画像を含む画像表示ダイアログと、キャリブレーションの実行の開始をユーザーに促す実行開始ダイアログとを、それぞれ、前記複数のモニターのいずれかに表示する表示ステップと、
ユーザー操作に応じて、前記画像表示ダイアログの表示位置と前記実行開始ダイアログ
の表示位置を前記複数のモニター間で変更する変更ステップと、
前記ユーザーが前記実行開始ダイアログを操作することにより、キャリブレーションの実行の開始が指示された場合に、前記画像表示ダイアログと前記実行開始ダイアログとの表示位置に基づいて、キャリブレーションを実行する実行ステップと、
を有し、
前記実行ステップでは、前記画像表示ダイアログと前記実行開始ダイアログが互いに異なるモニターに表示されている場合に、前記実行開始ダイアログが表示されているモニターを前記第1のモニター、前記画像表示ダイアログが表示されているモニターを前記第2のモニターとして、コピーキャリブレーションが実行される
ことを特徴とする表示制御装置の制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2013−88696(P2013−88696A)
【公開日】平成25年5月13日(2013.5.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−230446(P2011−230446)
【出願日】平成23年10月20日(2011.10.20)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】