説明

表示制御装置及びプログラム

【課題】画像形成装置に外部記憶装置が装着された場合に、当該外部記憶装置に関する機能の表示画面をユーザが選択する操作を軽減することを目的とする。
【解決手段】表示制御装置は、外部記憶装置が画像形成装置に装着されているか否かを検出し、外部記憶装置が装着されている場合には、当該外部記憶装置に記憶されているファイルのファイル種別を解析する。そして、表示制御装置は、ファイル種別の解析結果に基づいて、画像形成装置における各機能のうちの外部記憶装置に関する一の機能が割当てられている表示画面を表示手段に表示させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示制御装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
メモリーカードスロットに装着されたメモリーカードに記憶されているファイルからユーザが処理したいファイルを選択すると、選択されたファイルのファイル種別に予め対応づけられた動作モードで選択されたファイルの処理を実行する画像処理装置が下記特許文献1に開示されている。画像処理装置には、ファイル種別毎の動作モードが予め登録された対応テーブルが記憶されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005-79673号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、画像形成装置に外部記憶装置が装着された場合に、当該外部記憶装置に関する機能の表示画面をユーザが選択する操作を軽減することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の請求項1に係る表示制御装置は、画像形成装置に外部記憶装置が装着されているか否かを検出する検出手段と、前記検出手段によって前記外部記憶装置が装着されていることが検出された場合、当該外部記憶装置に記憶されているファイルのファイル種別を解析する解析手段と、前記解析手段によって解析された結果に基づいて、前記画像形成装置における各機能のうちの前記外部記憶装置に関する一の機能が割当てられている表示画面を表示手段に表示させる表示制御手段とを備えることを特徴とする。
【0006】
本発明の請求項2に係る表示制御装置は、前記解析手段は、前記解析手段によって解析されたファイル種別が複数である場合には、各ファイル種別のファイル数を集計し、前記表示制御手段は、前記解析手段によって解析されたファイル種別が複数の場合には、前記解析手段によって集計された各ファイル種別のファイル数に応じて前記一の機能を特定し、特定した機能の前記表示画面を前記表示手段に表示させ、前記ファイル種別が1つの場合には、当該ファイル種別に割当てられている前記機能の前記表示画面を前記表示手段に表示させることを特徴とする。
【0007】
本発明の請求項3に係る表示制御装置は、前記外部記憶装置において、前記ファイルは時間を示す時間情報が対応づけられて記憶されており、前記解析手段は、前記解析手段によって解析されたファイル種別が複数である場合には、各ファイル種別のファイルの時間情報を抽出し、前記表示制御手段は、前記解析手段によって解析されたファイル種別が複数の場合には、前記解析手段によって抽出された各ファイル種別の前記時間情報に応じて前記一の機能を特定し、特定した機能の前記表示画面を前記表示手段に表示させ、前記ファイル種別が1つの場合には、当該ファイル種別に割当てられている前記機能の前記表示画面を前記表示手段に表示させることを特徴とする。
【0008】
本発明の請求項4に係る表示制御装置は、画像読取装置の画像読取位置に記録媒体があるか否かを検出する記録媒体検出手段を備え、前記表示制御手段は、前記外部記憶装置が装着されていることを前記検出手段が検出している場合において、前記記録媒体検出手段によって前記記録媒体が検出されたとき、前記一の機能の表示画面に代えて、前記記録媒体の画像を前記外部記憶装置に記憶させる機能が割当てられている表示画面を前記表示手段に表示させることを特徴とする。
【0009】
本発明の請求項5に係る表示制御装置は、ユーザの操作を受付ける操作受付手段を備え、前記表示制御手段は、前記一の機能の表示画面を前記表示手段に表示させている場合において、当該一の機能の実行を指示する操作を前記操作受付手段が受付けたときには前記画像形成装置における各機能のうちのいずれかを選択させる第1の一覧画面を前記表示手段に表示させ、予め定められた特定の操作を前記操作受付手段が受付けたときには、前記外部記憶装置に関する各機能のうちのいずれかを選択させる第2の一覧画面を前記表示手段に表示させることを特徴とする。
【0010】
本発明の請求項6に係るプログラムは、コンピュータを、画像形成装置に外部記憶装置が装着されているか否かを検出する検出手段と、前記検出手段によって前記外部記憶装置が装着されていることが検出された場合、当該外部記憶装置に記憶されているファイルのファイル種別を解析する解析手段と、前記解析手段によって解析された結果に基づいて、前記画像形成装置における各機能のうちの前記外部記憶装置に関する一の機能が割当てられている表示画面を表示手段に表示させる表示制御手段として機能させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
請求項1、6に係る発明によれば、画像形成装置に外部記憶装置が装着された場合、本発明の構成を採用しない場合と比べて、当該外部記憶装置に関する機能の表示画面をユーザが選択する操作を軽減することができる。
【0012】
請求項2、3に係る発明によれば、複数のファイル種別が混在している場合、ユーザの外部記憶装置の利用状況に応じた一の機能の表示画面を表示させることができる。
【0013】
請求項4に係る発明によれば、記録媒体の画像を外部記憶装置に記憶させるための表示画面に切り換える操作の手間を省くことができる。
【0014】
請求項5に係る発明によれば、ユーザの操作に応じて外部記憶装置に関する一の機能の表示画面から第1の一覧画面又は第2の一覧画面に表示を切り換えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】実施形態に係る画像形成装置の構成例を表わすブロック図である。
【図2】画像形成装置の制御部の機能構成を示す図である。
【図3】実施形態に係る表示画面の階層構造を説明する図である。
【図4】実施形態に係る画像形成装置の動作フローを示す図である。
【図5】実施形態における写真プリントモード画面の表示例を示す図である。
【図6】実施形態における文書プリントモード画面の表示例を示す図である。
【図7】実施形態におけるスキャンモード画面の表示例を示す図である。
【図8】変形例(1)に係る画像形成装置の動作フローを示す図である。
【図9】変形例(2)に係る画像形成装置の動作フローを示す図である。
【図10】実施形態における外部メモリ機能一覧画面の表示例を示す図である。
【図11】実施形態における機能一覧画面の表示例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、図面を参照して本発明の実施形態に係る表示制御装置について説明する。
<実施形態>
(構成)
図1は、本発明の実施形態に係る表示制御装置を含む画像形成装置の構成を示すブロック図である。図1に示すように、画像形成装置10は、制御部11、画像読取部12、画像形成処理部13、操作部14、表示部15、及びI/F16を有する。
【0017】
制御部11は、CPU(Central Processing Unit)11aとROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)を含むメモリ11bを有する。CPU11aは、ROMに記憶されている制御プログラムを実行することにより、制御部11と接続されている各部を制御する。制御プログラムの実行によって実現される制御部11の機能の詳細については後述する。
【0018】
画像読取部12は、スキャナーと、用紙等の記録媒体が置かれるプラテン(画像読取位置)に記録媒体がセットされているか否かを検出するセンサを有する。画像読取部12は、記録媒体がセットされているか否かを検知した信号を制御部11に送出すると共に、制御部11の制御の下、記録媒体の画像を光学的に読み取って画像データを生成する。画像形成処理部13は、例えば、帯電、露光、現像、転写、定着などの工程を経て画像を形成する電子写真方式により、制御部11の制御の下、指定された画像データの画像を用紙に形成して排出する。なお、画像形成処理部13における記録方式は電子写真方式に限定されず、熱転写方式、インクジェット方式、ドットインパクト方式などであってもよい。
【0019】
操作部14は、印刷部数を指定する数字キーや、メニューボタン、実行ボタン、リセットボタン等の各種操作ボタンが設けられており、ユーザから受付けた操作を示す情報を制御部11に送出する。表示部15は、タッチパネルを有し、制御部11の制御の下、画像形成装置10における各種機能に関する表示画面を表示する。
【0020】
I/F16は、外部記憶装置20が着脱されたときに外部記憶装置20の装着状態を示す信号を制御部11に送出し、装着された外部記憶装置20とデータや制御信号をやりとりするインタフェースである。外部記憶装置20は、例えばUSB(Universal Serial Bus)メモリやSDメモリカード等の着脱可能な記憶装置である。
【0021】
次に、本発明に係る表示制御装置の機能を実現する制御部11について説明する。図2は、制御部11の機能の構成例を示すブロック図である。図2に示すように、制御部11は、検出部111、解析部112、記録媒体検出部113及び表示制御部114を有する。検出部111は、本発明に係る検出手段の一例である。検出部111は、I/F16からの信号を取得して外部記憶装置20が装着されているか否かを検出する。
【0022】
解析部112は、本発明に係る解析手段の一例である。解析部112は、I/F16に外部記憶装置20が装着されている状態を検出部111が検出した場合に、I/F16を介して、外部記憶装置20に記憶されている各ファイルのファイル種別を解析する。本実施形態では、ファイル種別は、例えば、Exif(Exchangeable image file format)形式のメタデータ(ヘッダ情報、撮影情報、サムネイル画像データ等)が書き込まれたJPEG(Joint Photographic Experts Group)やTIFF(Tagged Image File Format)形式のファイルのファイル種別を写真ファイルとし、Exif形式のメタデータが書き込まれていないJPEGやTIFF形式のファイル、及びWordやPDF形式のファイルのファイル種別を文書ファイルとして区別する例を説明する。写真ファイルか否かの判断は、Exif形式のメタデータが書き込まれているか否かにより判断する。解析部112は、外部記憶装置20に記憶されているファイルのファイル種別が、画像形成装置10の印刷対象として予め定められたファイル種別であり、当該ファイル種別が複数ある場合には、各ファイル種別のファイル数を集計する。なお、本実施形態では、写真ファイル及び文書ファイルに該当する各ファイルは画像形成装置10の印刷対象となるファイルである。
【0023】
記録媒体検出部113は、本発明に係る記録媒体検出手段の一例である。記録媒体検出部113は、画像読取部12からの信号を取得し、用紙等の記録媒体が画像読取部12にセットされているか否かを検出する。表示制御部114は、本発明に係る表示制御手段の一例である。表示制御部114は、記録媒体検出部113の検出結果と、解析部112で解析されたファイル種別の数と各ファイル種別のファイル数とに基づいて、画像形成装置10における一の機能を特定し、特定した一の機能が割当てられた表示画面を表示部15に表示させる。
【0024】
ここで、本実施形態における表示画面について説明する。図3は、画像形成装置10における表示画面の階層構造を例示した図である。図3に示すように、本実施形態では、上位の階層の表示画面として機能一覧画面50(第1の一覧画面)と外部メモリ機能一覧画面51(第2の一覧画面)とが定義されている。機能一覧画面50は、画像形成装置10がユーザに提供可能な全機能の一覧を表示したメニュー画面である。外部メモリ機能一覧画面51は、全機能のうちI/F16に装着された外部記憶装置20に関する機能を一覧表示したサブメニュー画面である。
【0025】
また、下位の階層の表示画面としてスキャンモード画面511、文書プリントモード画面512、写真プリントモード画面513等が定義されている。スキャンモード画面511は、画像読取部12において記録媒体の画像を読み取るスキャン機能に関する表示画面であり、画像読取部12において画像の読み取りを開始する前に表示される画面である。文書プリントモード画面512は、文書ファイルを印刷する文書プリント機能に関する表示画面であり、外部記憶装置20に記憶されている文書ファイルのデータの印刷を開始する前に表示される画面である。また、写真プリントモード画面513は、写真ファイルを印刷する写真プリント機能に関する表示画面であり、外部記憶装置20に記憶されている写真ファイルの画像データの印刷を開始する前に表示される画面である。これらの各表示画面には、各機能において定められている各種パラメータのデフォルト値が表示される。
【0026】
(動作例)
次に、本実施形態に係る画像形成装置10の動作例について説明する。図4は、画像形成装置10の動作フローを示す図である。制御部11は、I/F16に外部記憶装置20が装着されたことを検出すると(ステップS11:YES)、I/F16を介して外部記憶装置20に記憶されているファイルのファイル種別を解析する(ステップS12)。制御部11は、解析したファイル種別のうち印刷対象となるファイル種別が含まれている場合において(ステップS13:YES)、写真ファイルのファイル種別だけが含まれているときは(ステップS14:YES)、図5に示す写真プリントモード画面513を表示部15に表示する(ステップS15)。
【0027】
図5に示すように、写真プリントモード画面513には、外部記憶装置20においてExif形式のメタデータが含まれている各ファイルのサムネイル画像(画像1,画像2,画像3)と日時情報(20100310 09:50等)とを含む画像513a、カラー、両面プリント、用紙等の画像を印刷する際に用いられるパラメータを示す設定ボタン513b、画像513aに表示されるデータをスクロールするスクロールボタン513cが表示される。なお、設定ボタン513bに表示されている“カラー”、”両面プリント”、”用紙”の設定値として“フルカラー”、“しない”、“自動”が各々設定されているが、各設定ボタン513bを押下することでこれらの設定値を変更できるように構成されている。また、画像513aに表示されている各画像の表示領域をユーザが指で押下することで、写真プリント機能の実行対象となる画像を選択できるように構成されている。操作部14に設けられている実行ボタンがユーザによって押下されると、表示されているパラメータの設定値で画像513aに表示されている実行対象の画像が印刷される。
【0028】
図4に戻り、説明を続ける。ステップS14において、制御部11は、写真ファイル以外のファイル種別が含まれている場合(ステップS14:NO)、文書ファイルのファイル種別だけが含まれているときは(ステップS16:YES)、図6に示す文書プリントモード画面512を表示部15に表示する(ステップS17)。図6に示すように、文書プリントモード画面512には、外部記憶装置20に記憶されている各文書ファイルを示す番号、ファイル名、日時を含む画像512a、カラー、両面プリント、用紙等のパラメータを示す設定ボタン512b、画像512aに表示されるデータをスクロールするスクロールボタン512cが表示される。設定ボタン512bに表示されている“カラー”、“両面プリント”、“用紙”の設定値として“白黒”、“しない”、”自動”が各々設定されているが、各設定ボタン512bを押下することでこれらの設定値を変更できるように構成されている。また、画像512aに表示されている各ファイルの表示領域をユーザが指でタッチすることで文書プリント機能の実行対象となるファイルを選択できるように構成されている。操作部14に設けられている実行ボタンがユーザに押下されると、表示されているパラメータの設定値で画像512aに表示されている実行対象のファイルが印刷される。
【0029】
図4に戻り、説明を続ける。ステップS16において、制御部11は、文書ファイルのファイル種別だけが含まれていない場合、つまり、写真ファイルと文書ファイルとが混在している場合(ステップS16:NO)、I/F16を介して、外部記憶装置20内の写真ファイルと文書ファイルの各ファイル数を集計する(ステップS18)。
【0030】
制御部11は、ファイル数が最も多いファイル種別に対応する表示画面を表示部15に表示する(ステップS19)。即ち、制御部11は、文書ファイルより写真ファイルのファイル数が多ければ、写真ファイルに対応する写真プリントモード画面513を表示画面として特定し、写真プリントモード画面513を表示する。また、写真ファイルより文書ファイルのファイル数が多ければ、文書ファイルに対応する文書プリントモード画面512を表示画面として特定し、文書プリントモード画面512を表示する。
【0031】
制御部11は、表示画面の表示中、又は、ステップS11において外部記憶装置20が検出されていない場合(ステップS11:NO)若しくはステップS13において印刷対象となるファイル種別が含まれていない場合(ステップS13:NO)において、画像読取部12に原稿がセットされたことを検出すると(ステップS20:YES)、図7に示すスキャンモード画面511を表示部15に表示する(ステップS21)。図7に示すように、スキャンモード画面511には、画像読取部12で読み取った画像データのファイルを外部記憶装置20に保存することを示すメッセージの画像511aと、カラー、画質、ファイル形式等のスキャン機能に用いられるパラメータを示す設定ボタン511bとが表示される。なお、設定ボタン511bに表示されている“カラー”、“画質”、“ファイル形式”の設定値として“白黒”、“写真”、“TIFF”が各々設定されているが、各設定ボタン511bを押下することでこれらの設定値を変更できるように構成されている。ユーザは、操作部14に設けられている実行ボタンを押下することで、表示されているパラメータの設定値に従って、画像読取部12にセットされた原稿の画像を読み取った画像データを生成して外部記憶装置20に保存することができる。ステップS20において、制御部11は、画像読取部12に原稿がセットされたことを検出しなければ(ステップS20:NO)、処理を終了する。
【0032】
上述した実施形態では、画像形成装置10に装着された外部記憶装置20に記憶されているファイル種別に応じた機能の表示画面が表示される。そのため、図3に示す機能一覧画面50や外部メモリ一覧画面51等のメニュー画面を一旦表示させてから実行する機能をユーザに選択させる場合と比べてユーザの操作数が少なくなる。また、複数のファイル種別が混在している場合にはファイル数に応じて表示画面を表示させるため、ユーザがよく利用するファイル種別に対応する機能の表示画面が表示される。
【0033】
<変形例>
以下、本発明の変形例について説明する。
【0034】
(1)上述した実施形態では、複数のファイル種別が混在する場合にファイル数に応じて表示画面を特定する例を説明したが、ファイルに含まれる時間情報に応じて表示画面を特定するようにしてもよい。例えば、各ファイルに、ファイルの作成日時、アクセス日時、更新日時等の時間情報が含まれている場合、いずれかの時間情報において、ファイルの日時が最新のファイルのファイル種別に割当てられている機能の表示画面を特定してもよい。この場合の動作フローを図8に示す。図8において、ステップS181及びステップS191以外の他のステップの処理は上述した図4と共通である。ステップS16において、制御部11は、写真ファイルと文書ファイルとが混在している場合(ステップS16:NO)、I/F16を介して、外部記憶装置20内の各ファイルの時間情報を抽出し(ステップS181)、抽出した時間情報のうち最新の時間情報を有するファイルを特定し、特定したファイルのファイル種別に対応する表示画面を表示部15に表示する。
【0035】
(2)上述した実施形態において、スキャンモード画面511、文書プリントモード画面512、写真プリントモード画面513のいずれかの表示画面が表示されているときに、操作部14を介して特定のユーザ操作がなされた場合、表示中の表示画面から機能一覧画面50又は外部メモリ機能一覧画面51に切り換えるようにしてもよい。
【0036】
この場合の動作フローを図9に示す。図9は、上記いずれかの表示画面から機能一覧画面50又は外部メモリ機能一覧画面51に切り換える表示切換処理を示す動作フローである。制御部11は、スキャンモード画面511、文書プリントモード画面512、写真プリントモード画面513のいずれかの表示画面が表示部15に表示されているときに、操作部14を介してメニューボタンの押下操作がなされておらず(ステップS31:NO)、外部記憶装置20がI/F16に装着された状態で、リセットボタンの押下操作がなされたとき(ステップS32:NO,S33:YES)、表示中の表示画面に代えて図10に示す外部メモリ機能一覧画面51を表示部15に表示する(ステップS34)。図10に示すように、外部メモリ機能一覧画面51には、外部記憶装置20に関する各機能を選択するための操作ボタン51aが一覧表示される。なお、“スキャナー(外部メモリ)”の操作ボタン51aは、画像読取部12で原稿を読み取って外部記憶装置20に画像データを記憶させる機能が割当てられており、この操作ボタンが押下された場合にはスキャンモード画面511が表示される。また、文書プリント及び写真プリントの各操作ボタン51aは、外部記憶装置20に記憶されている文書ファイル及び写真ファイルを用紙に印刷する機能が各々割当てられており、これらの操作ボタンが押下された場合には文書プリントモード画面512又は写真プリントモード画面513が表示される。
【0037】
図9に戻り、説明を続ける。ステップS33において、制御部11は、操作部14を介してリセットボタンの押下操作がなされておらず(ステップS33:NO)、実行ボタンの押下操作がなされたとき(ステップS35:YES)、表示中の表示画面に代えて、図11に示す機能一覧画面50を表示部15に表示する(ステップS36)。図11に示すように、機能一覧画面50には、画像形成装置10における全機能(コピー、写真プリント、スキャナー(本体)等)を選択するための操作ボタン50aが一覧表示される。制御部11は、操作部14を介して実行ボタンの押下操作を受付けなければ(ステップS35:NO)、表示中の表示画面を表示した状態で、ステップS33以下の処理を行う。
制御部11は、操作部14を介してメニューボタンの押下操作を受付けた場合(ステップS31:YES)、又は外部記憶装置20がI/F16から取り外されたことを検出した場合には(ステップS32:YES)、ステップS36に移行して機能一覧画面50を表示部15に表示する。
【0038】
(3)上述した実施形態では、外部記憶装置20を装着するインタフェースが1つの場合について説明したが、複数のインタフェースが設けられていてもよい。この場合には、インタフェースの装着順序が後の外部記憶装置20に記憶されているファイル種別に応じて表示画面を表示するように構成してもよい。
【0039】
(4)上述した実施形態の写真プリントモード画面513において表示される設定ボタン513bの各パラメータの設定値を、Exif形式のメタデータが書き込まれたファイルに含まれる撮影情報に基づいて設定するように構成してもよい。例えば、カメラの機種に応じてシャープネス等の画質を予め調整した値を設定値として表示させてもよい。
【0040】
(5)上述した実施形態では、ファイル種別が写真ファイルと文書ファイルの2種類の場合について説明したが、ファイル種別はこれらに限らない。例えば、Exif形式のメタデータが書き込まれていないJPEGやTIFF形式のファイルのファイル種別を画像ファイル、Exif形式のメタデータが書き込まれているJPEGやTIFF形式のファイルのファイル種別を写真ファイルとして区別し、各ファイル種別に応じたパラメータを予め設定した各々の表示画面を表示部15に表示するように構成してもよい。
【0041】
(6)上述した実施形態では、本発明に係る表示制御装置を含む画像形成装置10の例を説明したが、画像形成装置10と有線又は無線により接続されたPC(Personal Computer)等の外部装置に制御部11の機能を持たせて表示制御装置として機能させてもよい。
【0042】
(7)実施形態におけるCPU11aによって実行されるプログラムは、磁気記録媒体(磁気テープ、磁気ディスクなど)、光記録媒体(光ディスクなど)、光磁気記録媒体、半導体メモリなどのコンピュータが読取可能な記録媒体に記憶した状態で提供し得る。また、インターネットなどの通信手段を用いて画像形成装置10にダウンロードさせてもよい。
【符号の説明】
【0043】
10・・・画像形成装置、11・・・制御部、11a・・・CPU、11b・・・メモリ、12・・・画像読取部、13・・・画像形成処理部、14・・・操作部、15・・・表示部、16・・・I/F、20・・・外部記憶装置、111・・・抽出部、112・・・解析部、113・・・記録媒体検出部、114・・・表示制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像形成装置に外部記憶装置が装着されているか否かを検出する検出手段と、
前記検出手段によって前記外部記憶装置が装着されていることが検出された場合、当該外部記憶装置に記憶されているファイルのファイル種別を解析する解析手段と、
前記解析手段によって解析された結果に基づいて、前記画像形成装置における各機能のうちの前記外部記憶装置に関する一の機能が割当てられている表示画面を表示手段に表示させる表示制御手段と
を備えることを特徴とする表示制御装置。
【請求項2】
前記解析手段は、前記解析手段によって解析されたファイル種別が複数である場合には、各ファイル種別のファイル数を集計し、
前記表示制御手段は、前記解析手段によって解析されたファイル種別が複数の場合には、前記解析手段によって集計された各ファイル種別のファイル数に応じて前記一の機能を特定し、特定した機能の前記表示画面を前記表示手段に表示させ、前記ファイル種別が1つの場合には、当該ファイル種別に割当てられている前記機能の前記表示画面を前記表示手段に表示させることを特徴とする請求項1に記載の表示制御装置。
【請求項3】
前記外部記憶装置において、前記ファイルは時間を示す時間情報が対応づけられて記憶されており、
前記解析手段は、前記解析手段によって解析されたファイル種別が複数である場合には、各ファイル種別のファイルの時間情報を抽出し、
前記表示制御手段は、前記解析手段によって解析されたファイル種別が複数の場合には、前記解析手段によって抽出された各ファイル種別の前記時間情報に応じて前記一の機能を特定し、特定した機能の前記表示画面を前記表示手段に表示させ、前記ファイル種別が1つの場合には、当該ファイル種別に割当てられている前記機能の前記表示画面を前記表示手段に表示させることを特徴とする請求項1に記載の表示制御装置。
【請求項4】
画像読取装置の画像読取位置に記録媒体があるか否かを検出する記録媒体検出手段を備え、
前記表示制御手段は、前記外部記憶装置が装着されていることを前記検出手段が検出している場合において、前記記録媒体検出手段によって前記記録媒体が検出されたとき、前記一の機能の表示画面に代えて、前記記録媒体の画像を前記外部記憶装置に記憶させる機能が割当てられている表示画面を前記表示手段に表示させることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の表示制御装置。
【請求項5】
ユーザの操作を受付ける操作受付手段を備え、
前記表示制御手段は、前記一の機能の表示画面を前記表示手段に表示させている場合において、当該一の機能の実行を指示する操作を前記操作受付手段が受付けたときには前記画像形成装置における各機能のうちのいずれかを選択させる第1の一覧画面を前記表示手段に表示させ、予め定められた特定の操作を前記操作受付手段が受付けたときには、前記外部記憶装置に関する各機能のうちのいずれかを選択させる第2の一覧画面を前記表示手段に表示させることを特徴とする請求項4に記載の表示制御装置。
【請求項6】
コンピュータを、
画像形成装置に外部記憶装置が装着されているか否かを検出する検出手段と、
前記検出手段によって前記外部記憶装置が装着されていることが検出された場合、当該外部記憶装置に記憶されているファイルのファイル種別を解析する解析手段と、
前記解析手段によって解析された結果に基づいて、前記画像形成装置における各機能のうちの前記外部記憶装置に関する一の機能が割当てられている表示画面を表示手段に表示させる表示制御手段として機能させるプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2012−195666(P2012−195666A)
【公開日】平成24年10月11日(2012.10.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−56485(P2011−56485)
【出願日】平成23年3月15日(2011.3.15)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】