表示制御装置及びプログラム
【課題】オンラインによる故障診断や保守のサポートを簡単に受けられると共に、バックアップ情報を簡単に保存できる表示装置を提供する。
【解決手段】システム情報が保存された情報格納用メモリ33と、情報格納用メモリ33の内容を2次元バーコードに変換するエンコーダ34を設け、電源投入時に、情報格納用メモリ33の内容を2次元バーコードの画像に変換して表示する。この電源投入時に投射される2次元バーコードをカメラ付き携帯電話端末42で撮影し、電子メール43でサポートセンタ44に送信すれば、簡単に、オンラインによる故障診断、保守が受けられる。また、この電源投入時に投射される2次元バーコードをカメラで撮影して保存しておけば、設定状態のバックアップとして利用できる。
【解決手段】システム情報が保存された情報格納用メモリ33と、情報格納用メモリ33の内容を2次元バーコードに変換するエンコーダ34を設け、電源投入時に、情報格納用メモリ33の内容を2次元バーコードの画像に変換して表示する。この電源投入時に投射される2次元バーコードをカメラ付き携帯電話端末42で撮影し、電子メール43でサポートセンタ44に送信すれば、簡単に、オンラインによる故障診断、保守が受けられる。また、この電源投入時に投射される2次元バーコードをカメラで撮影して保存しておけば、設定状態のバックアップとして利用できる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像を表示する表示装置及び表示装置の保守方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、画像を表示する表示装置の一例として、プロジェクターが知られている。このプロジェクターは、光源から光を映像信号により変調させ、投射レンズによりスクリーンに投影するものである。プロジェクターの場合には、光源としてランプを使用しているため、使用時間と共にランプの光量が変化し、これにより、投射画像に劣化が生じる。また、光源は、高温の熱源になるため、各部の温度を測定し、機器の異常を監視する必要がある。したがって、プロジェクターでは、ランプの使用時間、機器の使用時間を管理して、保守、点検を行っていく必要がある。また、故障が発生したときには、各部の温度やファンの動作状態が故障の原因を調べる上で重要になる。
【0003】
このように、プロジェクターでは、故障の診断や、保守が不可欠である。そのためには、機器の使用時間やランプの使用時間を内部に保存しておくことが望まれる。また、各部の温度やファンの状態をエラーログとして保存しておくことが望まれる。そして、故障が発生したときに、保存しておいた機器の使用時間、ランプの使用時間、エラーログ等のシステム情報をオンラインでサポートセンタに送るようにすれば、適切な故障診断を行うことができる。
【0004】
また、ランプを取り替えたり、スクリーンの配置を変えたりする場合には、各部の設定をし直す必要がある。この場合、適切な設定状態に戻せるように、各部の設定状態を保存できることが望まれる。
【0005】
なお、例えば特許文献1に示されるように、インターネットを利用した修理サービスが提案されている。このようなシステムを利用すれば、インターネットを利用して、オンラインで故障の診断や、修理、保守を受けることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2005−122270号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、インターネットを利用したオンラインの修理サービスでは、プロジェクターをインターネットに接続し、機器の使用時間、ランプの使用時間、エラーログ等をサポートセンタに送信する必要がある。このため、インターネット接続環境を有していないユーザは、故障診断や、保守のサポートを受けられない。また、プロジェクターのシステム情報をインターネットを使って送るためには、プロジェクターとパーソナルコンピュータとをLANで接続する必要あり、プロジェクターとパーソナルコンピュータとが離れている環境では利用し難い。また、システム情報のバックアップは、従来、メモリーカード等で行っていたが、インターネットやパーソナルコンピュータに不慣れなユーザでは、メモリーカード等を使ったバックアップは、利用し難い。また、メモリーカードには多数の種類やフォーマットがあり、汎用性に問題がある。
【0008】
本発明は、上述の課題を鑑み、オンラインによる故障診断や保守のサポートを簡単に受けられると共に、バックアップ情報を簡単に保存できる表示装置及び表示装置の保守方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上述の課題を解決するために、本発明は、画像を表示する表示装置において、システム情報が保存された情報格納用メモリーと、前記情報格納用メモリーの内容をバーコードに変換するエンコーダと、を備え、前記情報格納用メモリーの内容が変換されたバーコードを表示するようにしたことを特徴とする表示装置である。
【0010】
本発明は、画像を表示する表示装置において、システム情報が保存された情報格納用メモリーと、前記情報格納用メモリーの内容をバーコードに変換するエンコーダと、入力映像信号中のバーコードを解読するデコーダと、を備え、前記情報格納用メモリーの内容が変換されたバーコードを表示すると共に、バックアップ読み取りモードでは、前記入力映像信号中のバーコードを解読し、解読されたバーコードの情報に基づいて、各部の設定値を更新するようにしたことを特徴とする表示装置である。
【0011】
本発明は、画像を表示する表示装置において、システム情報が保存された情報格納用メモリーと、前記情報格納用メモリーの内容をバーコードに変換するエンコーダとを備え、前記情報格納用メモリーの内容が変換されたバーコードを表示するようにした表示装置の保守方法であって、前記表示装置の表示画面を撮影するカメラ装置を用意し、前記表示装置により投影されるバーコードの画像を前記カメラ装置で撮影し、前記カメラ装置で撮影したバーコードの画像を電子メールでサポートセンタに送信するようにしたことを特徴とする表示装置の保守方法である。
【0012】
本発明は、画像を表示する表示装置において、システム情報が保存された情報格納用メモリーと、前記情報格納用メモリーの内容をバーコードに変換するエンコーダと、入力映像信号中のバーコードを解読するデコーダとを備え、前記情報格納用メモリーの内容が変換されたバーコードを表示すると共に、バックアップ読み取りモードでは、前記入力映像信号中のバーコードを解読し、解読されたバーコードの情報に基づいて、各部の設定値を更新するようにした表示装置の保守方法であって、前記表示装置の表示画面を撮影するカメラ装置を用意し、前記表示装置により投影されるバーコードの画像を前記カメラ装置で撮影し、前記カメラ装置で撮影したバーコードの画像をバックアップ情報として保存しておき、前記表示装置の設定を戻すときには、前記表示装置をバックアップ読み取りモードに設定し、前記カメラ装置で撮影したバーコードの画像を映像信号として前記表示装置に供給し、前記表示装置で前記カメラ装置で撮影した2次元バーコードの画像から設定値を解読して各部の設定値を更新するようにしたことを特徴とする表示装置の保守方法である。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、システム情報が保存された情報格納用メモリーの内容をバーコードに変換して、投射するようにしている。この投射されるバーコードをカメラで撮影し、電子メールでサポートセンタに送信すれば、簡単に、オンラインによる故障診断、保守が受けられる。
【0014】
また、本発明によれば、投射されるバーコードをディジタルカメラで撮影すれば、設定情報をバックアップすることができる。設定を戻すときには、バックアップ読み取りモードに設定し、カメラ装置で撮影したバーコードの画像を映像信号として表示装置に供給し、表示装置において、カメラ装置で撮影したバーコードの画像から設定値を解読して各部の設定値を更新できる。
【0015】
このように、本発明によれば、パーソナルコンピュータやインターネットに不慣れなユーザでも、簡単に、オンラインによるサポートを受けられ、また、設定情報をバックアップして保存することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の第1の実施形態の構成を示すブロック図である。
【図2】情報格納用メモリーに保存されるシステム情報の説明図である。
【図3】本発明の第1の実施形態の説明に用いるフローチャートである。
【図4】システム情報の2次元バーコード符号化の一例の説明図である。
【図5】本発明の第1の実施形態を用いた故障診断のサポートシステムの一例の説明図である。
【図6】本発明の第1の実施形態を用いた故障診断のサポートシステム他の例の説明図である。
【図7】システム情報の2次元バーコード符号化の他の例の説明図である。
【図8】システム情報の2次元バーコード符号化の更に他の例の説明図である。
【図9】本発明の第2の実施形態の構成を示すブロック図である。
【図10】本発明の第2の実施形態の説明に用いるフローチャートである。
【図11】本発明の第2の実施形態を用いたバックアップシステムの一例においてシステムデータバックアップ時の説明図である。
【図12】本発明の第2の実施形態を用いたバックアップシステムの一例においてデータを戻す時の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、表示装置としてプロジェクターを例にとって、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
<第1の実施形態>
図1は、本発明の第1の実施形態のプロジェクターの構成を示すものである。図1において、入力端子11にアナログの映像信号が供給される。このアナログの映像信号は、A/Dコンバーター12でディジタル化され、制御回路13に供給される。制御回路13は、プロジェクター全体の制御を行っている。制御回路13には、入力キー14から、各種の入力が与えられる。
【0018】
A/Dコンバーター12でディジタル化された映像信号は、制御回路13を介して、DMD(Digital Micromirror Device)制御回路15に供給される。DMD制御回路15では、入力された映像信号に対して、同期分離、YC分離、IP変換、解像度変換、色変換、台形補正等の処理が行われる。ここで、YC分離は、輝度信号とクロマ信号とを分離する処理である。IP変換は、インターレース走査からプログレシブ走査への変換である。そして、DMD制御回路15は、入力画像信号に基づくRGBの面順次の画像信号を形成する。この面順次の画像信号は、DMD駆動信号として、DMD素子16に供給される。
【0019】
DMD素子16は、その表面に多数の微小なミラーを配置し、その角度を画素毎に変えられる空間光変調素子である。DMD制御回路15からのDMD駆動信号がDMD素子16に与えられると、DMD素子16の表面の微少なミラーの角度が変えられ、これにより光の進路が変えられ、画素単位で光のオン/オフが行われる。
【0020】
カラーホイール17は、R、G、Bの3色に塗る分けられたホイールである。カラーホイール17は、DMD制御回路15により、入力映像信号の垂直同期信号に同期して回転される。
【0021】
ランプ18は、制御回路13の制御の基に、ランプ駆動回路19により駆動される。ランプ18からの光は、レンズ20、カラーホイール17を介して、DMD素子16に照射される。これにより、DMD素子16には、入力画像信号の垂直同期信号に同期して、RGBの光が順次照射される。
【0022】
DMD素子16には、DMD制御回路15から面順次の画像信号がDMD駆動信号として供給される。DMD素子16の表面の微少ミラーの角度は、DMD駆動信号により変えられ、光の進路が変えられる。このため、DMD素子16の反射光は、DMD制御回路15からのDMD駆動信号により画素単位で変調される。このDMD駆動信号により変調を受けた光は、投射光として、投射レンズ(図示せず)を介して拡大され、投射面に投射される。これにより、投射面には投射画像21が映し出される。
【0023】
本発明の第1の実施形態のプロジェクターには、各場所の温度を検知するサーミスタ31a、31b、31c、31dが設けられる。これらサーミスタ31a〜31dの検知出力は、制御回路13に送られる。また、各場所を冷却するためのファン32a、32b、32c、32dが設けられる。これらファン32a〜32dの回転は、制御回路13により制御される。
【0024】
また、本発明の第1の実施形態のプロジェクターには、各種のシステム情報を保存するための情報格納用メモリー33が設けられている。
【0025】
図2は、情報格納用メモリー33に格納されるシステム情報の一例を示すものである。図2に示すように、情報格納用メモリー33には、機器のシリアル番号と、現在までのランプの使用時間と、現在までの機器使用時間とが保存される。また、情報格納用メモリー33には、エラーログとして、ランプ点灯時間と、機器使用時間と、サーミスタ31a〜31dの検知温度と、ファン32a〜32dの動作状態と、DMD素子16の動作状態と、電源動作状態とが記録される。更に、言語設定、入力設定、画質設定等の機器の設定値が保存される。
【0026】
本発明の第1の実施形態では、情報格納用メモリー33の内容がエンコーダ34で2次元バーコードにエンコードされ、電源オン時の画面で、初期画面と共に、この2次元バーコードの画像が映し出される。2次元バーコードは、例えばQRコード(登録商標)である。勿論、QRコード(登録商標)以外の2次元コードや、単純なバーコードを用いても良い。この2次元バーコードの画像は、後に説明するように、故障の診断や、修理、保守に利用できる。
【0027】
図3は、電源オン時の処理を示すフローチャートである。
図3において、電源投入時には、先ず、サーミスタ31a〜31dの検知温度が規定値以内かどうかがチェックされる(ステップS1)。サーミスタ31a〜31dの検知温度が規定値を越えている場合には、ランプ18の点灯は危険であると判断され、ランプ18が消灯される(ステップS2)。そして、エラーログが更新され(ステップS3)、スタンバイ状態となる。
【0028】
ステップS1で、サーミスタ31a〜31dの検知温度が規定値以内ならば、ランプ18が点灯される(ステップS4)。そして、情報格納用メモリー33の内容が読み出される(ステップS5)。この情報格納用メモリー33の内容は、エンコーダ34に送られ、エンコーダ34で、この情報から2次元バーコードの画像情報が生成される(ステップS6)。
【0029】
すなわち、図4(A)に示すように、機器のシリアル番号、現在までのランプの使用時間、現在までの機器の使用時間、エラー発生時にそのときの内部状態を記録したエラーログ、機器の設定値等のシステム情報(設定情報)が情報格納用メモリー33から読み出され、図4(B)に示すように、このシステム情報(設定情報)が2次元バーコードの情報に変換される。
【0030】
図3において、情報格納用メモリー33の内容を示す2次元バーコードの画像が生成されたら、この2次元バーコードの画像が初期画面と共に投射される(ステップS7)。そして、所定の設定時間が経過したかどうかが判断され(ステップS8)、所定の設定時間だけ、2次元バーコードの画像と初期画面との投射が行われる。
【0031】
所定の設定時間が経過したら、エラーが発生していないかどうかがチェックされる(ステップS9)。エラーが発生していたら、ランプ18が消灯され(ステップS2)、エラーログが更新され(ステップS3)、スタンバイ状態となる。
【0032】
エラーが発生していなければ、通常投影が行われる(ステップS10)。そして、この間、サーミスタ31a〜31dの検知温度に異常がないかどうかが判断される(ステップS11)。サーミスタ31a〜31dの検知温度に異常が検出されたら、ランプ18の点灯は危険と判断し、ランプ18が消灯され(ステップS2)、エラーログが更新され(ステップS3)、スタンバイ状態となる。
【0033】
以上説明したように、本発明の第1の実施形態のプロジェクターでは、機器シリアル番号、現在までのランプの使用時間、現在までの機器の使用時間、エラー発生時にそのときの内部状態を記録したエラーログ、機器の設定値等のシステム情報が格納された情報格納用メモリー33が設けられており、電源投入時に、この情報格納用メモリー33の内容が2次元バーコードの画像にコード化され、初期画面に含めて投射される。この2次元バーコードの画像を利用することで、プロジェクターの故障診断、保守に役立てることができる。
【0034】
図5は、本発明の第1の実施形態のプロジェクター1の故障診断、保守を行うときのシステム構成を示すものである。
【0035】
図5に示すように、本発明の第1の実施形態のプロジェクター1では、電源投入時に、メーカのロゴ等の初期画像40と共に、2次元バーコードの画像41が表示される。この2次元バーコードの画像41は、機器シリアル番号、現在までのランプの使用時間、現在までの機器の使用時間、エラー発生時にそのときの内部状態を記録したエラーログ、機器の設定値等のシステム情報をコード化したものである。
【0036】
プロジェクター1の故障診断、保守を行う際には、ユーザは、電源投入時に映し出される2次元バーコードの画像41を、そのユーザの所有するカメラ付き携帯電話端末42で撮影し、その2次元バーコードの画像41を添付した電子メール43をサポートセンタ44に送付する。
【0037】
サポートセンタ44では、電子メール43に添付されてきた2次元バーコードの画像41を解読することにより、現在までのランプの使用時間、現在までの機器の使用時間、エラー発生時にそのときの内部状態を記録したエラーログ、機器の設定値等の情報を得ることができる。これにより、プロジェクター1の故障診断、保守を行うことができる。
【0038】
なお、上述の例では、プロジェクター1の故障診断、保守を行う際に、ユーザは、電源投入時に映し出される2次元バーコードの画像41を、そのユーザの所有するカメラ付き携帯電話端末42で撮影しているが、図6に示すように、ディジタルカメラ45で撮影するようにしても良い。図6において、プロジェクター1の故障診断、保守を行う際には、ユーザは、電源投入時に映し出される2次元バーコードの画像41を、そのユーザの所有するディジタルカメラ45で撮影し、この画像をメモリーカード47でパーソナルコンピュータ46に移し、パーソナルコンピュータ46により、2次元バーコードの画像41を添付した電子メール43をサポートセンタ44に送付している。
【0039】
なお、図4の例では、情報格納用メモリー33の情報をそのまま2次元バーコードの画像にエンコードしているが、情報格納用メモリー33の情報を2次元バーコードの画像にエンコードする際に、サービスセンタの宛先や件名を含めてエンコードするようにしても良い。すなわち、2次元バーコードには、コード中にメールアドレスとして認識可能な文字列がある場合には、メーラを起動し、送信メール作成画面に遷移する機能を有するものがある。そこで、図7に示すように、例えば、サービスセンタの宛先をエンコードし、件名としてシリアル番号を含めて、2次元バーコードを生成する。このようにすると、ユーザがアドレスや件名を入力しなくても、ユーザの所有するカメラ付き携帯電話端末42で撮影するだけで、2次元バーコードの画像41を添付した電子メール43をサポートセンタ44に送付することができる。
【0040】
また、図4の例では、情報格納用メモリー33のシステム情報を1つの2次元バーコードの画像にエンコードしているが、図8に示すように、情報格納用メモリー33のシステム情報を複数に分けて、複数の2次元バーコードの画像にエンコードするようにしても良い。
【0041】
<第2の実施形態>
図9は、本発明の第2の実施形態を示すものである。
この実施形態では、入力映像信号中の2次元バーコードを解読して、情報を取得するためのデコーダ35が設けられている。また、バックアップ読み取りモードに設定するためのモード設定キー36が設けられている。なお、前述の第1の実施形態と同様な部分には、同一符号を付して、その説明を省略する。
【0042】
図10は、本発明の第2の実施形態の電源投入時の動作を示すフローチャートである。図10において、電源投入時には、先ず、サーミスタ31a〜31dの検知温度が規定値以内かどうかがチェックされる(ステップS21)。サーミスタ31a〜31dの検知温度が規定値を越えている場合には、ランプ18の点灯は危険であると判断され、ランプ18が消灯される(ステップS22)。そして、エラーログが更新され(ステップS23)、スタンバイ状態となる。
【0043】
ステップS21で、サーミスタ31a〜31dの検知温度が規定値以内ならば、ランプ18が点灯される(ステップS24)。そして、情報格納用メモリー33の内容が読み出される(ステップS25)。この情報格納用メモリー33の内容は、エンコーダ34に送られ、エンコーダ34で、この情報から2次元バーコードの画像情報が生成される(ステップS26)。
【0044】
情報格納用メモリー33の内容を示す2次元バーコードの画像が生成されたら、この2次元バーコードの画像が初期画面と共に投射される(ステップS27)。そして、所定の設定時間が経過したかどうかが判断され(ステップS28)、所定の設定時間だけ、2次元バーコードの画像と初期画面との投射が行われる。
【0045】
所定の設定時間が経過したら、エラーが発生していないかどうかがチェックされる(ステップS29)。エラーが発生していたら、ランプが消灯され(ステップS22)、エラーログが更新され(ステップS23)、スタンバイ状態となる。
【0046】
エラーが発生していなければ、通常投影が行われる(ステップS30)。そして、バックアップ読み取りモードに設定されているかどうかが判断される(ステップS31)。バックアップ読み取りモードに設定されていなければ、サーミスタ31a〜31dの検知温度に異常がないかどうかが判断され(ステップS32)、異常がなければ、ステップS30にリターンし、通常投影が続けられる。サーミスタ31a〜31dの検知温度に異常が検出されたら、ランプ18の点灯は危険と判断し、ランプ18が消灯され(ステップS22)、エラーログが更新され(ステップS23)、スタンバイ状態となる。
【0047】
ステップS31で、バックアップ読み取りモードに設定されているときには、入力された映像信号中の2次元バーコードが判別され(ステップS33)、この2次元バーコードがデコーダ35でデコードされる(ステップS34)。
【0048】
そして、デコードされた情報が設定値であるかどうかが判断され(ステップS35)、設定値がデコードされていた場合には、この情報に基づいて設定値が変更され(ステップS36)、情報格納用メモリー33の内容が書き換えられる(ステップS37)。ステップS35で、デコードされた情報が有効な設定値の情報でないときには、読み込み不能が表示される(ステップS38)。
【0049】
本発明の第2の実施形態では、入力映像信号中の2次元バーコードを解読して、情報を取得するためのデコーダ35が設けられ、また、モード設定キー36によりバックアップ読み取りモードに設定することができる。これにより、プロジェクターの各種の設定を2次元バーコードを撮影することで保存することができる。また、撮影された2次元バーコードの画像を再生して、各種の設定を以前の状態に戻すことができる。
【0050】
図11は、本発明の第2の実施形態において、各種の設定値を保存する場合のシステム構成を示し、図12は、保存しておいた設定値に基づいて、設定値を戻す場合のシステム構成を示すものである。
【0051】
図11に示すように、各種の設定値を保存する場合には、ディジタルカメラ145が用意される。そして、プロジェクター101により、電源投入時に、初期画面140と、2次元バーコードの画像141とが投射される。この2次元バーコードの画像141は、機器のシリアル番号と、現在までのランプの使用時間、現在までの機器の使用時間、エラー発生時にそのときの内部状態を記録したエラーログ、機器の設定値等のシステム情報をコード化したものである。電源投入時の2次元バーコード画像141は、ディジタルカメラ145で撮影され、この2次元バーコード画像141を記録したメモリーカード147は、バックアップ情報として、メモリーカード147に保存される。
【0052】
プロジェクター101の各種の設定値を、バックアップ情報により、以前に戻す場合には、図12に示すように、ディジタルカメラ145とプロジェクター101とをケーブル148で接続する。そして、プロジェクター101をバックアップ読み取りモードに設定し、以前に電源投入時の画像を記録したメモリーカード147をディジタルカメラ145に装着し、その画像をディジタルカメラ145で再生させる。
【0053】
メモリーカード147をディジタルカメラ145に装着して再生させると、投射画面には、以前に記録した電源投入時の画像が表示される。この画像には、初期画面140と2次元バーコード画像141からなる。そして、この2次元バーコード画像141には、そのときのシステム情報が含まれている。
【0054】
図10において、フローチャートで示すように、バックアップ読み取りモードに設定されているときには、入力された映像信号中の2次元バーコードが判別され、この2次元バーコードがデコードされ、デコードされた情報が設定値である場合には、この情報に基づいて設定値が変更され、情報格納用メモリー33の内容が更新される(ステップS31〜ステップS37)。
【0055】
したがって、バックアップ読み取りモードに設定されているときには、メモリーカード147に保存されていた2次元バーコード画像141からシステム情報が解読され、このシステム情報の設定値に基づいて、プロジェクター101の各種の設定値が更新される。このように、バックアップ読み取りモードに設定すると、以前に電源投入時の画像を記録したメモリーカード147がバックアップ情報となり、プロジェクター101の各種の設定値を、以前の設定値に戻すことができる。
【0056】
なお、ここでは、メモリーカード147で撮影した画像をディジタルカメラ145で再生させているが、再生機器は、これに限定されるものではない。ディジタルカメラ145の代わりに、パーソナルコンピュータで再生させるようにしても良い。
【0057】
以上、本発明の実施形態につき、図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。例えば、本実施形態においては、情報格納用メモリーの内容が変換されたバーコードを表示するタイミングを電源投入時とする例について説明したが、これに限らず、例えば、システムエラー発生時であってもよいし、ユーザにより任意のタイミングを設定してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0058】
本発明は、プロジェクターのオンラインでの故障診断や、プロジェクターの各種のデータのバックアップに利用することができる。
【符号の説明】
【0059】
1:プロジェクター、
31a〜31d:サーミスタ、
32a〜32d:ファン、
33:情報格納用メモリー、
34:エンコーダ、
35:デコーダ、
36:モード設定キー、
40:初期画像、
41:2次元バーコードの画像、
42:カメラ付き携帯電話端末、
43:電子メール、
44:サポートセンタ、
45:ディジタルカメラ、
46:パーソナルコンピュータ、
47:メモリーカード
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像を表示する表示装置及び表示装置の保守方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、画像を表示する表示装置の一例として、プロジェクターが知られている。このプロジェクターは、光源から光を映像信号により変調させ、投射レンズによりスクリーンに投影するものである。プロジェクターの場合には、光源としてランプを使用しているため、使用時間と共にランプの光量が変化し、これにより、投射画像に劣化が生じる。また、光源は、高温の熱源になるため、各部の温度を測定し、機器の異常を監視する必要がある。したがって、プロジェクターでは、ランプの使用時間、機器の使用時間を管理して、保守、点検を行っていく必要がある。また、故障が発生したときには、各部の温度やファンの動作状態が故障の原因を調べる上で重要になる。
【0003】
このように、プロジェクターでは、故障の診断や、保守が不可欠である。そのためには、機器の使用時間やランプの使用時間を内部に保存しておくことが望まれる。また、各部の温度やファンの状態をエラーログとして保存しておくことが望まれる。そして、故障が発生したときに、保存しておいた機器の使用時間、ランプの使用時間、エラーログ等のシステム情報をオンラインでサポートセンタに送るようにすれば、適切な故障診断を行うことができる。
【0004】
また、ランプを取り替えたり、スクリーンの配置を変えたりする場合には、各部の設定をし直す必要がある。この場合、適切な設定状態に戻せるように、各部の設定状態を保存できることが望まれる。
【0005】
なお、例えば特許文献1に示されるように、インターネットを利用した修理サービスが提案されている。このようなシステムを利用すれば、インターネットを利用して、オンラインで故障の診断や、修理、保守を受けることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2005−122270号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、インターネットを利用したオンラインの修理サービスでは、プロジェクターをインターネットに接続し、機器の使用時間、ランプの使用時間、エラーログ等をサポートセンタに送信する必要がある。このため、インターネット接続環境を有していないユーザは、故障診断や、保守のサポートを受けられない。また、プロジェクターのシステム情報をインターネットを使って送るためには、プロジェクターとパーソナルコンピュータとをLANで接続する必要あり、プロジェクターとパーソナルコンピュータとが離れている環境では利用し難い。また、システム情報のバックアップは、従来、メモリーカード等で行っていたが、インターネットやパーソナルコンピュータに不慣れなユーザでは、メモリーカード等を使ったバックアップは、利用し難い。また、メモリーカードには多数の種類やフォーマットがあり、汎用性に問題がある。
【0008】
本発明は、上述の課題を鑑み、オンラインによる故障診断や保守のサポートを簡単に受けられると共に、バックアップ情報を簡単に保存できる表示装置及び表示装置の保守方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上述の課題を解決するために、本発明は、画像を表示する表示装置において、システム情報が保存された情報格納用メモリーと、前記情報格納用メモリーの内容をバーコードに変換するエンコーダと、を備え、前記情報格納用メモリーの内容が変換されたバーコードを表示するようにしたことを特徴とする表示装置である。
【0010】
本発明は、画像を表示する表示装置において、システム情報が保存された情報格納用メモリーと、前記情報格納用メモリーの内容をバーコードに変換するエンコーダと、入力映像信号中のバーコードを解読するデコーダと、を備え、前記情報格納用メモリーの内容が変換されたバーコードを表示すると共に、バックアップ読み取りモードでは、前記入力映像信号中のバーコードを解読し、解読されたバーコードの情報に基づいて、各部の設定値を更新するようにしたことを特徴とする表示装置である。
【0011】
本発明は、画像を表示する表示装置において、システム情報が保存された情報格納用メモリーと、前記情報格納用メモリーの内容をバーコードに変換するエンコーダとを備え、前記情報格納用メモリーの内容が変換されたバーコードを表示するようにした表示装置の保守方法であって、前記表示装置の表示画面を撮影するカメラ装置を用意し、前記表示装置により投影されるバーコードの画像を前記カメラ装置で撮影し、前記カメラ装置で撮影したバーコードの画像を電子メールでサポートセンタに送信するようにしたことを特徴とする表示装置の保守方法である。
【0012】
本発明は、画像を表示する表示装置において、システム情報が保存された情報格納用メモリーと、前記情報格納用メモリーの内容をバーコードに変換するエンコーダと、入力映像信号中のバーコードを解読するデコーダとを備え、前記情報格納用メモリーの内容が変換されたバーコードを表示すると共に、バックアップ読み取りモードでは、前記入力映像信号中のバーコードを解読し、解読されたバーコードの情報に基づいて、各部の設定値を更新するようにした表示装置の保守方法であって、前記表示装置の表示画面を撮影するカメラ装置を用意し、前記表示装置により投影されるバーコードの画像を前記カメラ装置で撮影し、前記カメラ装置で撮影したバーコードの画像をバックアップ情報として保存しておき、前記表示装置の設定を戻すときには、前記表示装置をバックアップ読み取りモードに設定し、前記カメラ装置で撮影したバーコードの画像を映像信号として前記表示装置に供給し、前記表示装置で前記カメラ装置で撮影した2次元バーコードの画像から設定値を解読して各部の設定値を更新するようにしたことを特徴とする表示装置の保守方法である。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、システム情報が保存された情報格納用メモリーの内容をバーコードに変換して、投射するようにしている。この投射されるバーコードをカメラで撮影し、電子メールでサポートセンタに送信すれば、簡単に、オンラインによる故障診断、保守が受けられる。
【0014】
また、本発明によれば、投射されるバーコードをディジタルカメラで撮影すれば、設定情報をバックアップすることができる。設定を戻すときには、バックアップ読み取りモードに設定し、カメラ装置で撮影したバーコードの画像を映像信号として表示装置に供給し、表示装置において、カメラ装置で撮影したバーコードの画像から設定値を解読して各部の設定値を更新できる。
【0015】
このように、本発明によれば、パーソナルコンピュータやインターネットに不慣れなユーザでも、簡単に、オンラインによるサポートを受けられ、また、設定情報をバックアップして保存することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の第1の実施形態の構成を示すブロック図である。
【図2】情報格納用メモリーに保存されるシステム情報の説明図である。
【図3】本発明の第1の実施形態の説明に用いるフローチャートである。
【図4】システム情報の2次元バーコード符号化の一例の説明図である。
【図5】本発明の第1の実施形態を用いた故障診断のサポートシステムの一例の説明図である。
【図6】本発明の第1の実施形態を用いた故障診断のサポートシステム他の例の説明図である。
【図7】システム情報の2次元バーコード符号化の他の例の説明図である。
【図8】システム情報の2次元バーコード符号化の更に他の例の説明図である。
【図9】本発明の第2の実施形態の構成を示すブロック図である。
【図10】本発明の第2の実施形態の説明に用いるフローチャートである。
【図11】本発明の第2の実施形態を用いたバックアップシステムの一例においてシステムデータバックアップ時の説明図である。
【図12】本発明の第2の実施形態を用いたバックアップシステムの一例においてデータを戻す時の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、表示装置としてプロジェクターを例にとって、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
<第1の実施形態>
図1は、本発明の第1の実施形態のプロジェクターの構成を示すものである。図1において、入力端子11にアナログの映像信号が供給される。このアナログの映像信号は、A/Dコンバーター12でディジタル化され、制御回路13に供給される。制御回路13は、プロジェクター全体の制御を行っている。制御回路13には、入力キー14から、各種の入力が与えられる。
【0018】
A/Dコンバーター12でディジタル化された映像信号は、制御回路13を介して、DMD(Digital Micromirror Device)制御回路15に供給される。DMD制御回路15では、入力された映像信号に対して、同期分離、YC分離、IP変換、解像度変換、色変換、台形補正等の処理が行われる。ここで、YC分離は、輝度信号とクロマ信号とを分離する処理である。IP変換は、インターレース走査からプログレシブ走査への変換である。そして、DMD制御回路15は、入力画像信号に基づくRGBの面順次の画像信号を形成する。この面順次の画像信号は、DMD駆動信号として、DMD素子16に供給される。
【0019】
DMD素子16は、その表面に多数の微小なミラーを配置し、その角度を画素毎に変えられる空間光変調素子である。DMD制御回路15からのDMD駆動信号がDMD素子16に与えられると、DMD素子16の表面の微少なミラーの角度が変えられ、これにより光の進路が変えられ、画素単位で光のオン/オフが行われる。
【0020】
カラーホイール17は、R、G、Bの3色に塗る分けられたホイールである。カラーホイール17は、DMD制御回路15により、入力映像信号の垂直同期信号に同期して回転される。
【0021】
ランプ18は、制御回路13の制御の基に、ランプ駆動回路19により駆動される。ランプ18からの光は、レンズ20、カラーホイール17を介して、DMD素子16に照射される。これにより、DMD素子16には、入力画像信号の垂直同期信号に同期して、RGBの光が順次照射される。
【0022】
DMD素子16には、DMD制御回路15から面順次の画像信号がDMD駆動信号として供給される。DMD素子16の表面の微少ミラーの角度は、DMD駆動信号により変えられ、光の進路が変えられる。このため、DMD素子16の反射光は、DMD制御回路15からのDMD駆動信号により画素単位で変調される。このDMD駆動信号により変調を受けた光は、投射光として、投射レンズ(図示せず)を介して拡大され、投射面に投射される。これにより、投射面には投射画像21が映し出される。
【0023】
本発明の第1の実施形態のプロジェクターには、各場所の温度を検知するサーミスタ31a、31b、31c、31dが設けられる。これらサーミスタ31a〜31dの検知出力は、制御回路13に送られる。また、各場所を冷却するためのファン32a、32b、32c、32dが設けられる。これらファン32a〜32dの回転は、制御回路13により制御される。
【0024】
また、本発明の第1の実施形態のプロジェクターには、各種のシステム情報を保存するための情報格納用メモリー33が設けられている。
【0025】
図2は、情報格納用メモリー33に格納されるシステム情報の一例を示すものである。図2に示すように、情報格納用メモリー33には、機器のシリアル番号と、現在までのランプの使用時間と、現在までの機器使用時間とが保存される。また、情報格納用メモリー33には、エラーログとして、ランプ点灯時間と、機器使用時間と、サーミスタ31a〜31dの検知温度と、ファン32a〜32dの動作状態と、DMD素子16の動作状態と、電源動作状態とが記録される。更に、言語設定、入力設定、画質設定等の機器の設定値が保存される。
【0026】
本発明の第1の実施形態では、情報格納用メモリー33の内容がエンコーダ34で2次元バーコードにエンコードされ、電源オン時の画面で、初期画面と共に、この2次元バーコードの画像が映し出される。2次元バーコードは、例えばQRコード(登録商標)である。勿論、QRコード(登録商標)以外の2次元コードや、単純なバーコードを用いても良い。この2次元バーコードの画像は、後に説明するように、故障の診断や、修理、保守に利用できる。
【0027】
図3は、電源オン時の処理を示すフローチャートである。
図3において、電源投入時には、先ず、サーミスタ31a〜31dの検知温度が規定値以内かどうかがチェックされる(ステップS1)。サーミスタ31a〜31dの検知温度が規定値を越えている場合には、ランプ18の点灯は危険であると判断され、ランプ18が消灯される(ステップS2)。そして、エラーログが更新され(ステップS3)、スタンバイ状態となる。
【0028】
ステップS1で、サーミスタ31a〜31dの検知温度が規定値以内ならば、ランプ18が点灯される(ステップS4)。そして、情報格納用メモリー33の内容が読み出される(ステップS5)。この情報格納用メモリー33の内容は、エンコーダ34に送られ、エンコーダ34で、この情報から2次元バーコードの画像情報が生成される(ステップS6)。
【0029】
すなわち、図4(A)に示すように、機器のシリアル番号、現在までのランプの使用時間、現在までの機器の使用時間、エラー発生時にそのときの内部状態を記録したエラーログ、機器の設定値等のシステム情報(設定情報)が情報格納用メモリー33から読み出され、図4(B)に示すように、このシステム情報(設定情報)が2次元バーコードの情報に変換される。
【0030】
図3において、情報格納用メモリー33の内容を示す2次元バーコードの画像が生成されたら、この2次元バーコードの画像が初期画面と共に投射される(ステップS7)。そして、所定の設定時間が経過したかどうかが判断され(ステップS8)、所定の設定時間だけ、2次元バーコードの画像と初期画面との投射が行われる。
【0031】
所定の設定時間が経過したら、エラーが発生していないかどうかがチェックされる(ステップS9)。エラーが発生していたら、ランプ18が消灯され(ステップS2)、エラーログが更新され(ステップS3)、スタンバイ状態となる。
【0032】
エラーが発生していなければ、通常投影が行われる(ステップS10)。そして、この間、サーミスタ31a〜31dの検知温度に異常がないかどうかが判断される(ステップS11)。サーミスタ31a〜31dの検知温度に異常が検出されたら、ランプ18の点灯は危険と判断し、ランプ18が消灯され(ステップS2)、エラーログが更新され(ステップS3)、スタンバイ状態となる。
【0033】
以上説明したように、本発明の第1の実施形態のプロジェクターでは、機器シリアル番号、現在までのランプの使用時間、現在までの機器の使用時間、エラー発生時にそのときの内部状態を記録したエラーログ、機器の設定値等のシステム情報が格納された情報格納用メモリー33が設けられており、電源投入時に、この情報格納用メモリー33の内容が2次元バーコードの画像にコード化され、初期画面に含めて投射される。この2次元バーコードの画像を利用することで、プロジェクターの故障診断、保守に役立てることができる。
【0034】
図5は、本発明の第1の実施形態のプロジェクター1の故障診断、保守を行うときのシステム構成を示すものである。
【0035】
図5に示すように、本発明の第1の実施形態のプロジェクター1では、電源投入時に、メーカのロゴ等の初期画像40と共に、2次元バーコードの画像41が表示される。この2次元バーコードの画像41は、機器シリアル番号、現在までのランプの使用時間、現在までの機器の使用時間、エラー発生時にそのときの内部状態を記録したエラーログ、機器の設定値等のシステム情報をコード化したものである。
【0036】
プロジェクター1の故障診断、保守を行う際には、ユーザは、電源投入時に映し出される2次元バーコードの画像41を、そのユーザの所有するカメラ付き携帯電話端末42で撮影し、その2次元バーコードの画像41を添付した電子メール43をサポートセンタ44に送付する。
【0037】
サポートセンタ44では、電子メール43に添付されてきた2次元バーコードの画像41を解読することにより、現在までのランプの使用時間、現在までの機器の使用時間、エラー発生時にそのときの内部状態を記録したエラーログ、機器の設定値等の情報を得ることができる。これにより、プロジェクター1の故障診断、保守を行うことができる。
【0038】
なお、上述の例では、プロジェクター1の故障診断、保守を行う際に、ユーザは、電源投入時に映し出される2次元バーコードの画像41を、そのユーザの所有するカメラ付き携帯電話端末42で撮影しているが、図6に示すように、ディジタルカメラ45で撮影するようにしても良い。図6において、プロジェクター1の故障診断、保守を行う際には、ユーザは、電源投入時に映し出される2次元バーコードの画像41を、そのユーザの所有するディジタルカメラ45で撮影し、この画像をメモリーカード47でパーソナルコンピュータ46に移し、パーソナルコンピュータ46により、2次元バーコードの画像41を添付した電子メール43をサポートセンタ44に送付している。
【0039】
なお、図4の例では、情報格納用メモリー33の情報をそのまま2次元バーコードの画像にエンコードしているが、情報格納用メモリー33の情報を2次元バーコードの画像にエンコードする際に、サービスセンタの宛先や件名を含めてエンコードするようにしても良い。すなわち、2次元バーコードには、コード中にメールアドレスとして認識可能な文字列がある場合には、メーラを起動し、送信メール作成画面に遷移する機能を有するものがある。そこで、図7に示すように、例えば、サービスセンタの宛先をエンコードし、件名としてシリアル番号を含めて、2次元バーコードを生成する。このようにすると、ユーザがアドレスや件名を入力しなくても、ユーザの所有するカメラ付き携帯電話端末42で撮影するだけで、2次元バーコードの画像41を添付した電子メール43をサポートセンタ44に送付することができる。
【0040】
また、図4の例では、情報格納用メモリー33のシステム情報を1つの2次元バーコードの画像にエンコードしているが、図8に示すように、情報格納用メモリー33のシステム情報を複数に分けて、複数の2次元バーコードの画像にエンコードするようにしても良い。
【0041】
<第2の実施形態>
図9は、本発明の第2の実施形態を示すものである。
この実施形態では、入力映像信号中の2次元バーコードを解読して、情報を取得するためのデコーダ35が設けられている。また、バックアップ読み取りモードに設定するためのモード設定キー36が設けられている。なお、前述の第1の実施形態と同様な部分には、同一符号を付して、その説明を省略する。
【0042】
図10は、本発明の第2の実施形態の電源投入時の動作を示すフローチャートである。図10において、電源投入時には、先ず、サーミスタ31a〜31dの検知温度が規定値以内かどうかがチェックされる(ステップS21)。サーミスタ31a〜31dの検知温度が規定値を越えている場合には、ランプ18の点灯は危険であると判断され、ランプ18が消灯される(ステップS22)。そして、エラーログが更新され(ステップS23)、スタンバイ状態となる。
【0043】
ステップS21で、サーミスタ31a〜31dの検知温度が規定値以内ならば、ランプ18が点灯される(ステップS24)。そして、情報格納用メモリー33の内容が読み出される(ステップS25)。この情報格納用メモリー33の内容は、エンコーダ34に送られ、エンコーダ34で、この情報から2次元バーコードの画像情報が生成される(ステップS26)。
【0044】
情報格納用メモリー33の内容を示す2次元バーコードの画像が生成されたら、この2次元バーコードの画像が初期画面と共に投射される(ステップS27)。そして、所定の設定時間が経過したかどうかが判断され(ステップS28)、所定の設定時間だけ、2次元バーコードの画像と初期画面との投射が行われる。
【0045】
所定の設定時間が経過したら、エラーが発生していないかどうかがチェックされる(ステップS29)。エラーが発生していたら、ランプが消灯され(ステップS22)、エラーログが更新され(ステップS23)、スタンバイ状態となる。
【0046】
エラーが発生していなければ、通常投影が行われる(ステップS30)。そして、バックアップ読み取りモードに設定されているかどうかが判断される(ステップS31)。バックアップ読み取りモードに設定されていなければ、サーミスタ31a〜31dの検知温度に異常がないかどうかが判断され(ステップS32)、異常がなければ、ステップS30にリターンし、通常投影が続けられる。サーミスタ31a〜31dの検知温度に異常が検出されたら、ランプ18の点灯は危険と判断し、ランプ18が消灯され(ステップS22)、エラーログが更新され(ステップS23)、スタンバイ状態となる。
【0047】
ステップS31で、バックアップ読み取りモードに設定されているときには、入力された映像信号中の2次元バーコードが判別され(ステップS33)、この2次元バーコードがデコーダ35でデコードされる(ステップS34)。
【0048】
そして、デコードされた情報が設定値であるかどうかが判断され(ステップS35)、設定値がデコードされていた場合には、この情報に基づいて設定値が変更され(ステップS36)、情報格納用メモリー33の内容が書き換えられる(ステップS37)。ステップS35で、デコードされた情報が有効な設定値の情報でないときには、読み込み不能が表示される(ステップS38)。
【0049】
本発明の第2の実施形態では、入力映像信号中の2次元バーコードを解読して、情報を取得するためのデコーダ35が設けられ、また、モード設定キー36によりバックアップ読み取りモードに設定することができる。これにより、プロジェクターの各種の設定を2次元バーコードを撮影することで保存することができる。また、撮影された2次元バーコードの画像を再生して、各種の設定を以前の状態に戻すことができる。
【0050】
図11は、本発明の第2の実施形態において、各種の設定値を保存する場合のシステム構成を示し、図12は、保存しておいた設定値に基づいて、設定値を戻す場合のシステム構成を示すものである。
【0051】
図11に示すように、各種の設定値を保存する場合には、ディジタルカメラ145が用意される。そして、プロジェクター101により、電源投入時に、初期画面140と、2次元バーコードの画像141とが投射される。この2次元バーコードの画像141は、機器のシリアル番号と、現在までのランプの使用時間、現在までの機器の使用時間、エラー発生時にそのときの内部状態を記録したエラーログ、機器の設定値等のシステム情報をコード化したものである。電源投入時の2次元バーコード画像141は、ディジタルカメラ145で撮影され、この2次元バーコード画像141を記録したメモリーカード147は、バックアップ情報として、メモリーカード147に保存される。
【0052】
プロジェクター101の各種の設定値を、バックアップ情報により、以前に戻す場合には、図12に示すように、ディジタルカメラ145とプロジェクター101とをケーブル148で接続する。そして、プロジェクター101をバックアップ読み取りモードに設定し、以前に電源投入時の画像を記録したメモリーカード147をディジタルカメラ145に装着し、その画像をディジタルカメラ145で再生させる。
【0053】
メモリーカード147をディジタルカメラ145に装着して再生させると、投射画面には、以前に記録した電源投入時の画像が表示される。この画像には、初期画面140と2次元バーコード画像141からなる。そして、この2次元バーコード画像141には、そのときのシステム情報が含まれている。
【0054】
図10において、フローチャートで示すように、バックアップ読み取りモードに設定されているときには、入力された映像信号中の2次元バーコードが判別され、この2次元バーコードがデコードされ、デコードされた情報が設定値である場合には、この情報に基づいて設定値が変更され、情報格納用メモリー33の内容が更新される(ステップS31〜ステップS37)。
【0055】
したがって、バックアップ読み取りモードに設定されているときには、メモリーカード147に保存されていた2次元バーコード画像141からシステム情報が解読され、このシステム情報の設定値に基づいて、プロジェクター101の各種の設定値が更新される。このように、バックアップ読み取りモードに設定すると、以前に電源投入時の画像を記録したメモリーカード147がバックアップ情報となり、プロジェクター101の各種の設定値を、以前の設定値に戻すことができる。
【0056】
なお、ここでは、メモリーカード147で撮影した画像をディジタルカメラ145で再生させているが、再生機器は、これに限定されるものではない。ディジタルカメラ145の代わりに、パーソナルコンピュータで再生させるようにしても良い。
【0057】
以上、本発明の実施形態につき、図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。例えば、本実施形態においては、情報格納用メモリーの内容が変換されたバーコードを表示するタイミングを電源投入時とする例について説明したが、これに限らず、例えば、システムエラー発生時であってもよいし、ユーザにより任意のタイミングを設定してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0058】
本発明は、プロジェクターのオンラインでの故障診断や、プロジェクターの各種のデータのバックアップに利用することができる。
【符号の説明】
【0059】
1:プロジェクター、
31a〜31d:サーミスタ、
32a〜32d:ファン、
33:情報格納用メモリー、
34:エンコーダ、
35:デコーダ、
36:モード設定キー、
40:初期画像、
41:2次元バーコードの画像、
42:カメラ付き携帯電話端末、
43:電子メール、
44:サポートセンタ、
45:ディジタルカメラ、
46:パーソナルコンピュータ、
47:メモリーカード
【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像を表示する表示装置において、
システム情報が保存された情報格納用メモリーと、
前記情報格納用メモリーの内容をバーコードに変換するエンコーダと、を備え、
前記情報格納用メモリーの内容が変換されたバーコードを表示するようにしたことを特徴とする表示装置。
【請求項2】
前記システム情報は、現在までのランプの使用時間あるいは、現在までの機器使用時間あるいは、エラーログあるいは、機器の設定値を含むようにしたことを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記情報格納用メモリーの内容をバーコードに変換する際に、メールアドレスの情報を含めるようにしたことを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
【請求項4】
前記情報格納用メモリーの内容が変換されたバーコードを表示するタイミングが電源投入時であることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
【請求項5】
前記情報格納用メモリーの内容が変換されたバーコードを表示するタイミングがシステムエラー発生時であることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
【請求項6】
前記情報格納用メモリーの内容が変換されたバーコードを表示するタイミングをユーザが任意に決定できることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
【請求項7】
画像を表示する表示装置において、
システム情報が保存された情報格納用メモリーと、
前記情報格納用メモリーの内容をバーコードに変換するエンコーダと、
入力映像信号中のバーコードを解読するデコーダと、を備え、
前記情報格納用メモリーの内容が変換されたバーコードを表示すると共に、
バックアップ読み取りモードでは、前記入力映像信号中のバーコードを解読し、解読されたバーコードの情報に基づいて、各部の設定値を更新するようにしたことを特徴とする表示装置。
【請求項8】
画像を表示する表示装置において、システム情報が保存された情報格納用メモリーと、前記情報格納用メモリーの内容をバーコードに変換するエンコーダとを備え、前記情報格納用メモリーの内容が変換されたバーコードを表示するようにした表示装置の保守方法であって、
前記表示装置の表示画面を撮影するカメラ装置を用意し、
前記表示装置により投影されるバーコードの画像を前記カメラ装置で撮影し、
前記カメラ装置で撮影したバーコードの画像を電子メールでサポートセンタに送信するようにしたことを特徴とする表示装置の保守方法。
【請求項9】
画像を表示する表示装置において、システム情報が保存された情報格納用メモリーと、前記情報格納用メモリーの内容をバーコードに変換するエンコーダと、入力映像信号中のバーコードを解読するデコーダとを備え、前記情報格納用メモリーの内容が変換されたバーコードを表示すると共に、バックアップ読み取りモードでは、前記入力映像信号中のバーコードを解読し、解読されたバーコードの情報に基づいて、各部の設定値を更新するようにした表示装置の保守方法であって、
前記表示装置の表示画面を撮影するカメラ装置を用意し、
前記表示装置により投影されるバーコードの画像を前記カメラ装置で撮影し、前記カメラ装置で撮影したバーコードの画像をバックアップ情報として保存しておき、
前記表示装置の設定を戻すときには、前記表示装置をバックアップ読み取りモードに設定し、前記カメラ装置で撮影したバーコードの画像を映像信号として前記表示装置に供給し、前記表示装置で前記カメラ装置で撮影した2次元バーコードの画像から設定値を解読して各部の設定値を更新するようにしたことを特徴とする表示装置の保守方法。
【請求項1】
画像を表示する表示装置において、
システム情報が保存された情報格納用メモリーと、
前記情報格納用メモリーの内容をバーコードに変換するエンコーダと、を備え、
前記情報格納用メモリーの内容が変換されたバーコードを表示するようにしたことを特徴とする表示装置。
【請求項2】
前記システム情報は、現在までのランプの使用時間あるいは、現在までの機器使用時間あるいは、エラーログあるいは、機器の設定値を含むようにしたことを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記情報格納用メモリーの内容をバーコードに変換する際に、メールアドレスの情報を含めるようにしたことを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
【請求項4】
前記情報格納用メモリーの内容が変換されたバーコードを表示するタイミングが電源投入時であることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
【請求項5】
前記情報格納用メモリーの内容が変換されたバーコードを表示するタイミングがシステムエラー発生時であることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
【請求項6】
前記情報格納用メモリーの内容が変換されたバーコードを表示するタイミングをユーザが任意に決定できることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
【請求項7】
画像を表示する表示装置において、
システム情報が保存された情報格納用メモリーと、
前記情報格納用メモリーの内容をバーコードに変換するエンコーダと、
入力映像信号中のバーコードを解読するデコーダと、を備え、
前記情報格納用メモリーの内容が変換されたバーコードを表示すると共に、
バックアップ読み取りモードでは、前記入力映像信号中のバーコードを解読し、解読されたバーコードの情報に基づいて、各部の設定値を更新するようにしたことを特徴とする表示装置。
【請求項8】
画像を表示する表示装置において、システム情報が保存された情報格納用メモリーと、前記情報格納用メモリーの内容をバーコードに変換するエンコーダとを備え、前記情報格納用メモリーの内容が変換されたバーコードを表示するようにした表示装置の保守方法であって、
前記表示装置の表示画面を撮影するカメラ装置を用意し、
前記表示装置により投影されるバーコードの画像を前記カメラ装置で撮影し、
前記カメラ装置で撮影したバーコードの画像を電子メールでサポートセンタに送信するようにしたことを特徴とする表示装置の保守方法。
【請求項9】
画像を表示する表示装置において、システム情報が保存された情報格納用メモリーと、前記情報格納用メモリーの内容をバーコードに変換するエンコーダと、入力映像信号中のバーコードを解読するデコーダとを備え、前記情報格納用メモリーの内容が変換されたバーコードを表示すると共に、バックアップ読み取りモードでは、前記入力映像信号中のバーコードを解読し、解読されたバーコードの情報に基づいて、各部の設定値を更新するようにした表示装置の保守方法であって、
前記表示装置の表示画面を撮影するカメラ装置を用意し、
前記表示装置により投影されるバーコードの画像を前記カメラ装置で撮影し、前記カメラ装置で撮影したバーコードの画像をバックアップ情報として保存しておき、
前記表示装置の設定を戻すときには、前記表示装置をバックアップ読み取りモードに設定し、前記カメラ装置で撮影したバーコードの画像を映像信号として前記表示装置に供給し、前記表示装置で前記カメラ装置で撮影した2次元バーコードの画像から設定値を解読して各部の設定値を更新するようにしたことを特徴とする表示装置の保守方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2013−101367(P2013−101367A)
【公開日】平成25年5月23日(2013.5.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−278782(P2012−278782)
【出願日】平成24年12月21日(2012.12.21)
【分割の表示】特願2006−95869(P2006−95869)の分割
【原出願日】平成18年3月30日(2006.3.30)
【出願人】(000001443)カシオ計算機株式会社 (8,748)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年5月23日(2013.5.23)
【国際特許分類】
【出願日】平成24年12月21日(2012.12.21)
【分割の表示】特願2006−95869(P2006−95869)の分割
【原出願日】平成18年3月30日(2006.3.30)
【出願人】(000001443)カシオ計算機株式会社 (8,748)
【Fターム(参考)】
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