表示制御装置
【課題】体格管理のモチベーションを維持し易くなるような情報の表示を制御する。
【解決手段】ユーザの減量をサポートするための画面を表示する表示制御装置は、ユーザの測定体格値と対応の測定日時とを含む測定データと、減量の目標達成のための体格値の上限値および下限値を表わすゾーンデータとを受理するための受理部230と、画面に画像を表示するための表示部と、を備える。表示部は、受理した測定データに基づき該測定体格値の時系列的な変化を表すグラフと、受理したゾーンデータに基づく上限値および下限値の時系列的な変化を表すゾーン画像との両者を関連付けて、同一の画面に表示するためのグラフ表示部236を含む。ゾーンデータは、減量開始時の測定体格値と、目標体格値と、所定演算式とに基づき生成される。
【解決手段】ユーザの減量をサポートするための画面を表示する表示制御装置は、ユーザの測定体格値と対応の測定日時とを含む測定データと、減量の目標達成のための体格値の上限値および下限値を表わすゾーンデータとを受理するための受理部230と、画面に画像を表示するための表示部と、を備える。表示部は、受理した測定データに基づき該測定体格値の時系列的な変化を表すグラフと、受理したゾーンデータに基づく上限値および下限値の時系列的な変化を表すゾーン画像との両者を関連付けて、同一の画面に表示するためのグラフ表示部236を含む。ゾーンデータは、減量開始時の測定体格値と、目標体格値と、所定演算式とに基づき生成される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は表示制御装置に関し、特に、測定体重などの体格情報の時系列変化をグラフで表示する表示制御装置に関する。
【背景技術】
【0002】
減量などのために体重をユーザが自己管理するために、携帯電話またはスマートホンなどの上で動作するプログラムを用いてサポートする方法が提案されている。
【0003】
たとえば、体重やカロリー、生理日などを記録して自己管理させ、スマートフォンでサポートするレコーディングダイエットプログラムが提供される。
【0004】
また、特許文献1(特開2008−220818号公報)では、体重管理のためのペースラインを生成し、生成したペースラインの幅に体重が収まっているか否かに基づき体重を管理する方法が提供される。
【0005】
特許文献2(特開2008−117043号公報)では、ダイエットプランや評価をカレンダーで管理するとともに、評価は「達成」「半端」「失敗」のアイコンで表示する。
【0006】
また、特許文献3(特開2008−276670号公報)および特許文献4(特開2010−167043号公報)では、体重コントロール用のプログラムではないが、女性向けとして、基礎体温計から携帯電話へ無線で測定データを送信し、基礎体温や体周期(低温期、排卵期、高温期など)を表示して健康管理をサポートする。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2008−220818号公報
【特許文献2】特開2008−117043号公報
【特許文献3】特開2008−276670号公報
【特許文献4】特開2010−167043号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、上述した特許文献1と2では、測定体重が、目標を達成するための体重値のゾーン内で変化しているのか否かを視覚的に確認することができないために、ユーザは体重管理のモチベーションを維持することが難しかった。
【0009】
また、特許文献3と4では、ユーザは個人の体周期の変動を確認することができるけれども、それを体重管理に応用するものではなかった。したがって、ユーザは、体周期を知ったとしても、測定体重が、目標を達成するための体重値のゾーン内で変化しているのかを把握することはできなかったため、ユーザは体重管理のモチベーションを維持することが難しかった。
【0010】
それゆえにこの発明の目的は、ユーザが体格管理のモチベーションを維持し易くなるような情報の表示を制御する表示制御装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
この発明に係る表示制御装置は、ユーザの減量をサポートするための画面を表示する表示制御装置であって、ユーザの測定体格値と対応の測定日時とを含む測定データと、減量の目標達成のための体格値の上限値および下限値を表わすゾーンデータとを受理するための受理手段と、画面に画像を表示するための表示手段と、を備える。表示手段は、受理した測定データに基づき該測定体格値の時系列的な変化を表すグラフと、受理した前記ゾーンデータに基づく上限値および下限値の時系列的な変化を表すゾーン画像との両者を関連付けて、同一の画面に表示するためのグラフ表示手段を含み、ゾーンデータは、減量開始時の測定体格値と、目標体格値と、所定演算式とに基づき生成される。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、ユーザが減量による体格管理のモチベーションを維持し易くなるような情報が表示される。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の実施の形態に係る健康管理支援システムの概略構成図である。
【図2】本発明の実施の形態に係るサーバ装置のハードウェア構成図である。
【図3】本発明の実施の形態に係るスマートホンのハードウェア構成図である。
【図4】本発明の実施の形態に係るスマートホンの機能構成図である。
【図5】本発明の実施の形態に係るサーバ装置の機能構成図である。
【図6】本発明の実施の形態に係る個人情報を示す図である。
【図7】本発明の実施の形態に係る測定情報を示す図である。
【図8】本発明の実施の形態に係る目標情報を示す図である。
【図9】本発明の実施の形態に係るメッセージロジックテーブルの一部を例示する図である。
【図10】本発明の実施の形態に係る目標ゾーンの計算方法を説明する図である。
【図11】本発明の実施の形態に係る健康管理支援システムの処理フローチャートである。
【図12】本発明の実施の形態に係る健康管理支援システムの処理フローチャートである。
【図13】本発明の実施の形態に係る通信データパケットの一例を示す図である。
【図14】本発明の実施の形態に係るスマートホンの表示画面例を示す図である。
【図15】本発明の実施の形態に係るスマートホンの表示画面例を示す図である。
【図16】本発明の実施の形態に係るスマートホンの表示画面例を示す図である。
【図17】本発明の実施の形態に係るスマートホンの表示画面例を示す図である。
【図18】本発明の実施の形態に係るスマートホンの表示画面例を示す図である。
【図19】本発明の実施の形態に係るスマートホンの表示画面例を示す図である。
【図20】本発明の実施の形態に係るスマートホンの表示画面例を示す図である。
【図21】本発明の実施の形態に係るスマートホンの表示画面例を示す図である。
【図22】本発明の実施の形態に係るスマートホンの表示画面例を示す図である。
【図23】本発明の実施の形態に係るスマートホンの表示画面例を示す図である。
【図24】本発明の実施の形態に係るスマートホンの表示画面例を示す図である。
【図25】本発明の実施の形態に係るスマートホンの表示画面例を示す図である。
【図26】本発明の実施の形態に係るスマートホンの表示画面例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、この発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。なお、各図中、同一符号は同一または相当部分を指す。
【0015】
図1には、本発明の実施の形態に係る健康管理支援システムの概略的な構成が示される。本実施の形態に係る健康管理支援システムはユーザの体格(体脂肪量、骨格筋率、体重など)情報を管理する機能を提供するが、ここでは、ユーザの体重管理、より特定的には減量のための体重管理機能である“ダイエット”機能を説明する。
【0016】
図1を参照して、健康管理支援システムでは、ユーザの生活パターン、身体・健康状態を把握するための体格情報を測定するなどして収集するために、ユーザが使用する健康機器と、健康機器と通信するユーザ端末である情報端末21、22および23、これら情報端末と通信する健康管理支援装置に対応のサーバ装置1、およびこれら機器間を通信によって接続するための通信路(通信回線)51および52を含む。健康機器は、たとえば、生活パターンを計測するための歩数計などの活動量計33および睡眠計31、身体・健康状態を把握するための情報を計測する体重・体組成計34および血圧計32を含む。健康機器の種類はこれらに限定されるものではない。
【0017】
なお、各機器間は通信路51、52に代替して、記録媒体を介して情報を授受するようにしてもよい。
【0018】
健康機器31〜34と情報端末21〜23を接続するための通信路51は、有線または無線による通信路を含む。無線による通信路としては、たとえば、BT:Bluetooth(登録商標)の規格に従う短距離無線、FeliCa(登録商標)の規格に従う非接触通信による通信路を含む。サーバ装置1と情報端末21〜23を接続するための通信路52は、インターネットなどの各種ネットワークを含む。
【0019】
本実施の形態に係る表示制御装置は、情報端末に搭載されると想定する。情報端末は、ユーザの携帯電話端末21、PDA(Personal Digital Assistant)、スマートホン23およびパーソナルコンピュータ22などの携帯型または固定型の通信機能を有したコンピュータを含む。情報端末の種類は、サーバ装置1との通信機能および健康機器との通信機能を有するものであればよく、これらに限定されない。ここでは、説明を簡単にするために、情報端末としてスマートホン23を例示するが、これに限定されるものではない。
【0020】
図2には、サーバ装置1のハードウェア構成が示される。サーバ装置1は、サーバ装置1全体の制御をするためのCPU(Central Processing Unit)301、予めプログラムやデータが格納されるROM(Read Only Memory)302、各種データを格納するRAM(Random Access Memory)303、タイマ304、ハードディスク306、通信路53(53)とサーバ装置1を接続するための通信I/F(Interface)307、出力部16および入力部17を含む。出力部16は、表示部、印刷部、音声出力部などを含む。入力部は、キーボード、マウスなどのポインティングデバイスなどを含む。
【0021】
図3には、スマートホン23のハードウェア構成が示される。スマートホン23は、装置全体の制御をするためのCPU(Central Processing Unit)201、予めプログラムやデータが格納されるROM(Read Only Memory)202、各種データを記録するRAM(Random Access Memory)203、ユーザからの指示や各種情報を入力するための操作を受付ける操作部204、情報を表示するための液晶などからなるディスプレイ205、不揮発性メモリ、たとえばフラッシュメモリ206、通信路51(52)と接続される通信I/F(Interface)207、記録媒体410へのデータの書込および読出を行なうドライブ装置208、および、健康機器31〜34との間でデータの授受を行なうための入出力I/F(Interface)209を含む。
【0022】
スマートホン23では、ディスプレイ205とタッチパッドのような位置入力装置として機能する操作部204とを一体的に組み合わせたタッチパネル210を有する。ユーザは、ディスプレイ205の画面上の表示画像を操作(タッチなど)することでスマートホン23に対して指示を与えることができる。
【0023】
<体重と活動量の測定>
本実施の形態では、ユーザは、毎日、朝時間と晩時間に体重・体組成計34により体重を測定すると想定する。また、体重測定時には、体脂肪などの体組成も測定される。なお、ここでは1日2回の体重測定としたが、1回であってもよい。
【0024】
体重測定に関する「朝時間」は、たとえば午前4時〜正午(昼の12時)の時間帯を指し、「晩時間」は、たとえば午後7時〜午前2時の時間帯を指す。「朝体重」は、朝時間に測定された体重を指し、「晩体重」は晩時間に測定された体重を指す。本実施の形態では、日内の起床側のあるタイミングで体重測定がされ、就寝側のあるタイミングで体重測定がされるとする。説明を簡単にするために、就寝するために床に入る直前に体重(晩体重)が測定され、起床の直後に体重(朝体重)が測定されると想定する。また、「夜間減少体重」とは、就寝時間から起床時間までの間における主に基礎代謝によって減少する体重を指す。
【0025】
体重・体組成計34は、毎日、“朝体重”および“晩体重”と測定日とからなる測定データを内部メモリに格納する。
【0026】
本実施の形態では、活動量計33としてユーザの身体に装着される歩数計を例示するが、歩数計に限定されない。つまり、運動や生活活動(たとえば、掃除機をかける、荷物運び、炊事など)における活動量を測定することができる機能を有する装置であってよい。
【0027】
活動量計33は加速度センサを内蔵する。加速度センサは、活動量計33に加えられる加速度を検出する。検出した加速度は電圧信号として導出される。活動量計33の図示しないMPU(Micro Processing Unit)は、加速度センサからの出力信号を処理する。たとえば、加速度センサから逐次出力される信号に基づき、しきい値以上の加速度が検知された場合に、その回数を1歩としてカウントするように処理する。
【0028】
MPUは、測定動作として、予め規定されている所定の時間間隔(たとえば20秒間隔等)を単位時間として、加速度センサから入力する加速度信号に基づき測定された加速度データを用いて、単位時間あたりの運動強度(単位:METs(Medical Evangelism Training & Strategies))を算出する。運動強度の具体的な算出方法は、出願人による特開2009−28312号公報に開示されている手法など、公知の手法を用いて算出することができる。
【0029】
運動強度は、歩行のピッチ(単位時間当たりの歩数)および予め入力されているユーザの身長に依存する、身体活動の強さを表わす指標である。たとえば、安静にしている状態は1METsに相当し、普通歩行(4km/時)は3METsに相当し、掃除機をかけるは3.5METsに相当し、ジョギングは7METsに相当する(健康づくりのための運動指針「エクササイズガイド2006」(厚生労働省))。
【0030】
ここで、運動による消費カロリーは次の式で算出される。消費カロリー(kcal)=運動強度(METs)×体重×運動継続時間(h)×1.05(厚生労働省 健康づくりのための運動指針「エクササイズガイド2006」より)。MPUは、運動による1日分の消費カロリーを算出し、算出した運動消費カロリーに基礎代謝量(kcal/日)を加算することによりユーザの総消費カロリーを算出する。なお、基礎代謝量は、ユーザの年令、性別、体重、および身長を用いた公知の算出式に従って算出することできる。
【0031】
活動量計33は、毎日、“総消費カロリー”と測定日とからなる測定データを内部メモリに格納する。
【0032】
<機能構成について>
図4を参照して、スマートホン23の機能構成について説明する。スマートホン23は、CPU201に相当の制御部232と、操作部204を介したユーザ操作を受付ける操作受付部231と、ROM202、RAM203、フラッシュメモリ206および記録媒体410などに相当する記憶部239と、サーバ装置1から送信されるデータを通信I/F207を介して受理する受理部230と、を備える。
【0033】
制御部232は、ディスプレイ205に対して画像を表示するための表示制御部233およびユーザの生理日情報を受付けるための生理日受付部234を含む。
【0034】
表示制御部233は、ホーム画面表示部235、グラフ表示部236、カレンダー表示部238を含む。グラフ表示部236は、グラフの表示態様を切り替えるための切替え部237を有する。
【0035】
図5を参照して、サーバ装置1の機能構成を説明する。図5を参照して、サーバ装置1は、CPU301に相当の制御部501と、ROM302、RAM303およびハードディスク306に相当する記憶部502と、通信I/F307を介した通信処理を行うための通信部503とを備える。
【0036】
制御部501は、記憶部502にデータ・情報を格納するためのデータ格納部511、記憶部502からデータ・情報を読み出すためのデータ抽出部512、目標達成のための体重値の上限値および下限値を表わすゾーンを計算するためのゾーン計算部513、オギノ式に従う生理周期から減量に適した期間を計算する減量リズム計算部515、メッセージ生成部516、グラフデータ生成部517、カレンダー生成部518、およびユーザのスマートホン23に対して配信するべき情報を生成するための配信情報生成部519を含む。
【0037】
記憶部502は、サーバ装置1が提供する“ダイエット”機能の各ユーザの個人情報600、各ユーザの測定情報700、各ユーザの減量のための目標を指す目標情報800、およびユーザに表示するメッセージを生成するために参照されるメッセージロジックテーブル900を格納する。
【0038】
図6には、個人情報600が例示される。ユーザ毎の個人情報600は、当該個人情報600を識別するためのID(Identifier)601、当該ユーザの識別子としての例えば氏名602、当該ユーザのスマートホン23と通信するためのアドレス603、当該ユーザの年令604,性別605および身長606、減量開始時の体重607、目標体重608、および1日当たりの目標消費カロリー609などのデータを含む。なお、個人情報600には、目標達成のためにユーザが設定した減量期間、または減量終了日を格納するようにしてもよい。本実施の形態では、説明を簡単にするために、個人情報600が記憶部502に格納されたときに減量開始日と判定し、その開始日から数ヶ月間を減量期間とする。
【0039】
図7には、測定情報700が例示される。ユーザ毎の測定情報700は、当該測定情報700を識別するためのID(Identifier)701、1つ以上の測定体重データ702、1つ以上の測定消費カロリーデータ703、および生理日情報704を含む。
【0040】
測定体重データ702は、測定された朝体重および晩体重と、測定日とを含む。測定消費カロリーデータ703は、測定された1日当たりの総消費カロリーと、測定日とを含む。
【0041】
図8には、目標情報800が例示される。ユーザ毎の目標情報800は、当該目標情報800を識別するためのID(Identifier)801、目標ゾーン802、減量リズム803および目標達成804のデータを含む。目標達成804の詳細データは後述する。
【0042】
ID601、701および801は、その一部に当該ユーザを識別するための、たとえば氏名などに基づく識別子を含む。したがって、ID601、701および801を用いて、記憶部502から、同一ユーザの個人情報600、測定情報700および目標情報800を検索することができる。
【0043】
なお、ユーザが女性の場合にのみ、対応の測定情報700に生理日情報704が登録され、また目標情報800に減量リズム803のデータが登録される。
【0044】
図9には、メッセージロジックテーブル900の一部が例示される。図9を参照して、メッセージロジックテーブル900は、体重管理のためにユーザに表示するメッセージを生成するための複数個の条件組901が予め登録される。条件組901は、条件1〜条件6の組合せと、当該条件の組合わせが成立するときに出力するべきメッセージとを含む。
【0045】
<目標ゾーンの算出>
図10に、ゾーン計算部513による目標ゾーン802の計算方法を説明するためのグラフを示す。グラフの縦軸は体重を指し、横軸は減量開始からの経過時間を指す。グラフには、減量期間において測定体重が変動する場合に、その変動の許容範囲である上限値および下限値を決定するための下限ライン241L、上限ライン242Lおよび目標ライン243Lが示される。
【0046】
本実施の形態では、ゾーン計算部513は、減量の成功事例のデータを用いて、基本ライン241Lの式を算出し、下限ライン241Lの式を用いて上限ライン242Lの式を算出する。なお、図10の目標ライン243Lは、目標体重の直線式を指す。
【0047】
ゾーン計算部513は、まず、下限ライン241Lの式:LB=開始時体重607×(a×exp(bx)+c)/100)の係数a,b,cを、減量開始から90日後の減量率が30日後の減量率の1.4倍に収束するように設定した所定の演算式から算出する。
【0048】
ここで、係数bは、実験により、目標減量率による減量成功事例の朝体重データをサンプリングし、サンプリングデータから導出した式である。
【0049】
なお、“目標減量率”=((開始時体重607−目標体重608)/開始時体重607))×100により算出される。本実施の形態では、ユーザが目標体重608を設定する場合には、0%≦目標減量率<4%となるようにアドバイスされる。したがって、過度の減量となるのを防止する。
【0050】
上限ライン242Lの式LUは、下限ライン241Lから開始時体重607の1.5%上方に平行移動した式(LU=LB+(1.5×開始時体重/100))として算出する。
【0051】
上限ライン242Lは、体重増加の許容範囲(上限値)を指し、これは、目標減量率の減量成功事例の晩体重データをサンプリングし、検証した式である。
【0052】
ゾーン計算部513は、減量開始時に、上述のように下限ライン241Lおよび上限ライン242L(目標ライン243L)の式を含む目標ゾーン802を算出し、当該ユーザの目標情報800に登録する。
【0053】
またゾーン計算部513は、目標ゾーン802を補正するためのゾーン補正部514を有する。ゾーン補正部514は、減量開始から3日後に、その3日間の朝体重の平均値を算出し、算出した平均値を“開始時体重”として用いて、式LBおよび式LUから再度、算出する。そして算出した値を用いて、目標情報800の目標ゾーン802を上書き更新する。これにより、目標ゾーン802を、実測体重を用いて補正することができる。
【0054】
なお、目標ゾーン802は、開始後3日後に補正されるとしているが、その後も定期的に(たとえば、3日毎に)補正するとしてもよい。また、3日間の朝体重の平均値としているが、平均値に限定されず代表値(最頻値、中央値など)であってもよい。
【0055】
<減量リズムの判定>
減量リズム計算部515は、測定情報700の生理日情報704に基づきユーザの生理周期を判定し、生理周期からホルモンの分泌により減量し難く減量に適さない期間(これを、“まったり期”という)と、減量し易く減量に適した期間(これを、“ぴかぴか期”という)とを算出する。
【0056】
具体的には、減量リズム計算部515は、ユーザの生理日情報704から生理周期を判定し、判定した生理周期からオギノ式に従って排卵日を算出する。なお、これは基礎体温計のデータを参照して算出してもよい。
【0057】
ここで、排卵日から次の生理開始日までの黄体ホルモンが多く分泌される黄体期を算出する。黄体期は黄体ホルモンの影響で、体が水分をためこみやすい状態となることが知られており、減量が困難な“まったり期間”であると決定する。そして、生理終了後から排卵日前までの卵胞ホルモンが多く分泌される期間を算出し、“ぴかぴか”期間であると決定する。
【0058】
以上のようにして、減量リズム計算部515は、ユーザ毎に、生理日情報704から、減量が難しい“まったり期”と減量がし易い“ぴかぴか期”を算出し、減量リズム803として当該ユーザの目標情報800に格納する。
【0059】
<目標達成804のデータ生成>
制御部501は、目標達成804のデータを生成し、目標情報800に格納する。目標達成804のデータは、ごほうびカロリー805、達成度806、積算消費カロリー807および達成日群808のデータを含む。
【0060】
具体的には、制御部501は、測定情報700に新規に測定消費カロリーデータ703が登録される毎に目標達成804のデータを更新する。具体的には、当該測定消費カロリーデータ703が示す消費カロリーと個人情報600の目標消費カロリー609との差(測定消費カロリー−目標消費カロリー)を算出する。差がプラス値であれば、その差をごほうびカロリー805に加算するが、マイナス値であれば、その差をごほうびカロリー805から減算する。これにより、活動量による消費カロリーが目標消費カロリーを超えた場合には、ごほうびカロリー805は増加し、超えない場合には減少する。
【0061】
また、制御部501は、上述の差がプラス値またはゼロを指すと判定した場合には、活動量による消費カロリーが目標を達成したと判定し、達成度806を+1カウントアップする。したがって、達成度806は、消費カロリーが目標を達成した日数を指すことになる。また、達成したと判定した日付を、達成日群808に登録する。したがって、達成日群808の各日付は、活動量による消費カロリーが目標を達成した日付を指す。
【0062】
また、制御部501は、当該測定消費カロリーデータ703が示す消費カロリーを、積算消費カロリー807に加算する。これにより、積算消費カロリー807は、減量開始日以降に測定された総消費カロリーの積算値を指すことになる。
【0063】
<メッセージ情報の生成>
メッセージ生成部516は、メッセージロジックテーブル900を参照し、登録される各条件組901が成立するか否かを判定し、成立すると判定した条件組901にいてメッセージデータを、メッセージロジックテーブル900から読出す。
【0064】
図9に具体例が示される条件組901を参照して、判定の一例を説明する。メッセージ生成部516は、まず、条件1(本日が週の4日目であるか否か)を判定する。条件1が成立すると判定した場合には、条件2以降を判定するが、成立しないと判定すると、メッセージロジックテーブル900の次位に登録されている条件組901を判定する。
【0065】
条件1が成立したと判定されると、条件2(本日がダイエット開始日から12日目、19日目、および26日目のいずれに該当するか)を判定し、条件3(最新の測定体重と目標ゾーンとの位置関係(目標ゾーン内、上限値超え、および下限値未満のいずれに該当するか)を判定し、条件4(本日が減量リズム803の“ぴかぴか期”、“まったり期”の前後の期間などのいずれに該当するか)を判定し、および条件5(測定消費カロリーデータ703の1週間分の平均値と目標消費カロリー609との差から、平均値が目標をどれだけ達成しているかを示す達成度)を判定する。これら条件1〜5の判定結果と、対応のメッセージデータから表示するべきメッツセージ情報を所定手順に従って生成する。
【0066】
<グラフデータの生成>
グラフデータ生成部517は、表示のためのグラフデータを生成する。具体的には、測定情報700に登録されている測定体重データ702から、測定日に従う測定体重値の時系列的な変化を表すグラフをディスプレイ205に表示するためのグラフデータを生成する。
【0067】
<システムの処理>
図11と図12に、本発明の実施の形態における健康管理支援システムの処理フローチャートを示す。図11では、体重・体組成計34または活動量計33から測定データを、スマートホン23の情報端末を介してサーバ装置1に送信するフローと、サーバ装置1が測定データを処理し、その処理結果をスマートホン23に送信し出力させるフローとを示している。図12には、スマートホン23におけるサーバ装置1からの受信情報を出力する処理フローチャートが示される。図13には、通信データパケットの一例が示される。図14〜図25には、スマートホンにおいて表示される画面例が示される。
【0068】
データ送信フローについて説明する。図11を参照して、スマートホン23は、ユーザからの指示に基づき、サーバ装置1が提供する所定ホームページへアクセスする(ステップS202)。このときスマートホン23はメニュー画面をディスプレイ205に表示する。ユーザは、プログラムとして、“ダイエット機能”を選択し、氏名、アドレス、年令、性別、身長、開始時体重および目標体重を入力する。これら入力データはサーバ装置1に送信されて、図6に示す個人情報600としてデータ格納部511により記憶部502に格納される。このとき、データ格納部511は、当該個人情報600に生成したID601を割り当てる。また、制御部501は、目標とする総消費カロリー/日を算出し、これを目標消費カロリー609として個人情報600に登録する。
【0069】
ここでは、制御部501は、目標消費カロリー609を、公知の式(標準体重×基礎代謝基準値×身体活動レベル)に従って算出した消費カロリー(第1消費カロリーと称する)に、目標体重608を用いて算出した消費カロリー(第2消費カロリーと称する)を加算することにより、目標消費カロリー609を算出する。
【0070】
第1消費カロリーの算出式中の標準体重は、個人情報600の年令604、性別605および身長606のデータから公知の手順で定まる体重を指す。また、この式の身体活動レベルは(低い:指数1.5)、(普通:指数1.75)および(高い:2.0)のいずれかの指数を指す。なお、身体活動レベルは、予めユーザが入力すると想定する。
【0071】
第2消費カロリーは、開始時体重607と目標体重608の差分を熱量換算することにより算出する。ここで、脂肪1gを燃焼させるのに7kcalの熱量が消費されることが知られていることから、本実施の形態では((差分(g)×7kcal)/目標達成期間(日))により、第2消費カロリーを算出する。
【0072】
登録された個人情報600に割り当てされたID601は、スマートホン23に返信される。スマートホン23の制御部232は、これを受信し、記憶部239の所定領域にIDデータ240として格納する。以降、サーバ装置1と通信するときには、スマートホン23はIDデータ240を所定領域から読出し、サーバ装置1が自己(スマートホン23)を認証するための情報としてサーバ装置1に送信する。
【0073】
その後、ユーザより、タッチパネル210を操作して、測定データの取込み指示が入力されると(ステップS204)、制御部232は、当該指示に従って通信I/F207を介して、体重・体組成計34および活動量計33に対し測定データ要求を送信する(ステップS206)。体重・体組成計34および活動量計33は、要求を受信すると、内部メモリに記憶された測定データ(朝晩体重および測定日、ならびに消費カロリーおよび測定日)を読出し、スマートホン23に送信する。
【0074】
スマートホン23は、入出力I/F209において、測定データを受け取り、フラッシュメモリ206に一時的に格納する(ステップS212)。その後、ユーザより、タッチパネル210が操作されて測定データの転送指示が入力されると(ステップS214)、スマートホン23は、ステップS212で受信した測定データをフラッシュメモリ206から読出し、IDデータ240とともにサーバ装置1に転送する(ステップS216)。
【0075】
図14と図15には、測定データを転送するために表示される画面例が示される。図14のディスプレイ205の画面では、体重・体組成計34および活動量計33から受信した測定日時、測定体重、測定体脂肪率、総消費カロリーが表示される。ユーザは、アイコン131Cを操作することにより、表示中の測定データの転送指示を入力することができる。
【0076】
なお、測定データは、図15の画面を介して、ユーザが手動で入力することもできる。図15の画面は、測定体重を入力するための画面であって、スライド操作可能な数値が目盛られたスケール133が表示制御部233により表示される。ユーザは、スケール133に関連して表示制御部233により表示される位置固定のアイコン134Cに、スライド操作によりスケール133の所望数値の目盛をあわせる。アイコン134Cの位置に合わせられたスケール133の目盛数値がデータ135として表示される。したがって、スライド操作に連動してデータ135の値は変化する。データ135が指す体重値を測定体重として入力する場合には、ユーザはアイコン132Cを操作すればよい。アイコン132Cが操作されると、制御部133は、データ135の値を入力する。
【0077】
スライド操作において、操作受付部231は、ユーザによるスライド操作によるスライド量(たとえば、画面上における指の移動量(移動方向を含む)に相当)を検出して、検出したスライド量を表示制御部233に出力する。表示制御部233は、表示中のスケール133の目盛をスライド量に従って更新する。このように、ユーザは数値または文字の入力モードの切替え操作をしなくとも、スケール133をスライド操作することにより、容易に所望数値を入力することができる。
【0078】
なお、スマートホン23からサーバ装置1へのデータ転送は、ユーザの指示により実行されるとしたが、転送の方法はこれに限定されない。たとえば、スマートホン23は、体重・体組成計34および活動量計33から測定データの受信を完了した時点で、自動的にサーバ装置1に測定データを転送するようにしてもよい。
【0079】
また、サーバ装置1は、スマートホン23を中継して、体重・体組成計34および活動量計33からの測定データを受信するとしているが、スマートホン23を経由せずに、体重・体組成計34および活動量計33からの測定データを受信するとしてもよい。
【0080】
サーバ装置1では、スマートホン23からの測定データを通信部503により受信すると、データ格納部511は、受信した測定データを記憶部502に測定情報700として格納する。このとき、測定データとともに受信したIDデータ240を、ID701として測定情報700に登録する。なお、記憶部502に、IDデータ240と一致するID701を有する測定情報700が既に格納されている場合には、データ格納部511は、受信した測定データを当該測定情報700の測定体重データ702および測定消費カロリーデータ703として追加登録する。なお、このとき、ユーザは生理日(開始日、終了日など)をタッチパネル210から入力した場合には、その情報もサーバ装置1に送信されて、データ格納部511は、当該測定情報700の生理日情報704として格納する(ステップS218)。
【0081】
これにより、サーバ装置1は、体重・体組成計34および活動量計33から測定データを収集することができる。
【0082】
また、スマートホン23では、ユーザがタッチパネル210を操作し、“ダイエット”の分析要求を入力する。入力された要求は、記憶部239から読出したIDデータ240とともにサーバ装置1に送信される(ステップS219)。
【0083】
サーバ装置1の制御部501は、通信部503を介して分析要求を受信すると、データ抽出部512は要求とともに受信したIDデータ240に基づき記憶部502を検索し、記憶部502から、当該IDデータ240に一致するID601、701および801を有する個人情報600、測定情報700および目標情報800を検索する(ステップS220)。
【0084】
検索により読出された個人情報600、測定情報700および目標情報800に基づき、ゾーン計算部513および減量リズム計算部515は、上述した手順に基づき目標ゾーン802および減量リズム803を計算する(ステップS221)。また、メッセージ生成部516は、メッセージロジックテーブル900の各条件組901に基づき、上述の手順に従ってメッセージ情報を生成するとともに、グラフデータ生成部517は、読出された測定情報700に基づき上述の手順に従ってグラフデータを生成する(ステップS222)。
【0085】
配信情報生成部519は、生成されたデータをスマートホン23に送信するために、図13のデータパケットPAを生成し、データパケットPAを要求元のスマートホン23に送信する(ステップS224)。
【0086】
具体的には、データパケットPAの宛先情報991として、ステップS220で読出された個人情報600のアドレス603を格納し、開始/目標データ993として開始時体重607および目標体重608を格納する。さらに、グラフデータ992、減量リズムデータ994、目標ゾーンデータ995およびメッセージ情報997として、ステップS221とS222において生成されたグラフデータ、減量リズム803、目標ゾーン802、およびメッセージ情報をそれぞれ格納することにより、データパケットPAを生成する。
【0087】
スマートホン23では、受理部230はサーバ装置1からデータパケットPAを受信する(ステップS225)。スマートホン23では、受信したデータパケットPAは制御部232に出力される。
【0088】
制御部232はデータパケットPAの情報を記憶部239に格納する(ステップS226)。表示制御部233は、記憶部239からデータパケットPAの情報を読出し、読出した情報を用いて表示データを生成し、生成した表示データによりディスプレイ205を駆動する。これにより、表示データに従う画像がディスプレイ205に表示される(ステップS227)。表示例についての詳細は、後述する。その後、一連の処理は終了する。
【0089】
図12には、スマートホン23側の処理が示される。図13〜図25には、図12の処理においてスマートホン23のディスプレイ205に表示される画面例が示される。
【0090】
図12を参照して、ユーザは“ダイエット”による体重管理を希望する場合には、ユーザ登録(ステップS301)および目標設定(ステップS303)の処理を行う。これにより、ステップS202とステップS204と同様の処理が行われる。
【0091】
図16と図17には、目標体重と目標総消費カロリーを設定するための画面例が示される。図13では、ユーザが目標体重のデータ110を入力すると、サーバ装置1の制御部501は目標消費カロリー609を算出し、スマートホン23に送信し、ディスプレイ205にデータ111を表示する。
【0092】
目標消費カロリー609を変更する場合には、ユーザはアイコン111Cを操作する。当該操作に応じて、画面は図17に切り替わる。
【0093】
上述したように目標消費カロリー609は、目標体重により決まるから、ユーザは図17の画面に切替えて目標体重のデータ123を再設定する。再設定した目標体重はサーバ装置1に送信されて、サーバ装置1において、再設定後の目標体重を用いて目標消費カロリーが算出される。算出された目標消費カロリーは、サーバ装置1からスマートホン23に送信されて、図17の画面に表示される。これにより、図17の画面では、目標消費カロリーのデータ122が算出後の値に更新される。図17の画面でも、目標体重を入力するために、スライド操作可能なスケール133が表示される。ユーザは、スケール133に関連して表示される固定のアイコン134Cに、スライド操作によりスケール133の所望数値の目盛をあわせることで、当該所望数値を目標体重のデータ123として入力することができる。データ123が指す体重値を目標体重として決定する場合には、ユーザはアイコン121Cを操作すればよい。
【0094】
アイコン121Cが操作されると、画面は、図16の画面に切り替わる。切替え後の図16の画面では、図17の画面で変更したデータ122と123が示す目標消費カロリーと目標体重とを用いて、データ111と110の値が更新される。
【0095】
ユーザは、図16の画面に表示されるデータ110と111の目標体重および目標消費カロリーを体重管理のための目標として決定したい場合には、アイコン112Cを操作する。これにより、データ110と111の目標体重および目標消費カロリーは、目標データとしてサーバ装置1に送信されて、個人情報600に目標体重608および目標消費カロリー609として登録される。
【0096】
目標を設定した後に、ユーザが、所定ホームページからログインすると(ステップS305)、ログイン時には、記憶部239から読出されたIDデータ240が読出されて、読出されたIDデータ240を含むログイン要求がサーバ装置1に対して送信される。
【0097】
サーバ装置1では、通信部503によりログイン要求を受信すると、データ抽出部512は、ログイン要求のIDデータ240に基づき記憶部502から当該ユーザの個人情報600、測定情報700および目標情報800を読出す。配信情報生成部519は、読出された個人情報600、測定情報700および目標情報800を用いて、データパケットPAを生成し、要求元のスマートホン23に送信する。
【0098】
スマートホン23の受理部230は、データパケットPAを受信する。ホーム画面表示部235は受信されたデータパケットPAの情報に基づき表示データを生成し、生成した表示データに基づきディスプレイ205を駆動する。これにより、ディスプレイ205にはホーム画面が表示される(ステップS307)。
【0099】
図18には、ホーム画面の一例が示される。図18のホーム画面では最新の測定データに基づく情報が表示される。画面では、減量リズム803に基づく“まったり期”のアイコン150C、および測定体重データ702に基づく直近の測定体重(48.2kg)とともに朝晩判定アイコン151Cが表示される。さらに個人情報600の目標体重608および目標消費カロリー609を指すデータ152および154、ならびに、目標達成804のデータに基づく、ごほうびカロリーのデータ155および、測定消費カロリーデータ703に基づく直近の総消費カロリーの測定日と測定値のデータ153と156とが表示される。
【0100】
図18のホーム画面のサブ画面が図19に示される。図19のサブ画面情報もホーム画面情報に基づき生成される。
【0101】
図18のホーム画面を表示中に、ユーザがタッチパネル210をフリック操作すると、表示画面は図18から図19の画面に切替えられ、図19の画面を表示中にフリック操作すると図19から図18の画面に切替えられる。なお、フリック操作は、ディスプレイ205の画面に触れたペンや指を少しだけスライドさせる操作を指すが、操作の種類はこれに限定されない。
【0102】
図19では、データ164と165は、目標達成804の達成度806が指す日数と、積算消費カロリー507の値とをそれぞれ指す。また、画面では、目標達成804のごほうびカロリー805に基づく、プリンを表すアイコン161Cと162Cが陳列された冷蔵庫の画像が表示される。各アイコン161Cは1kcalを指し、アイコン162Cは10kcalを指す。これにより、ユーザは、ごほうびカロリー805を、ごほうびのプリンとして所有していると認識し、減量のモチベーションを維持することができる。
【0103】
図18のホーム画面のアイコン157Cが操作されると、測定データに基づくグラフが表示される(ステップS309)。
【0104】
具体的には、グラフ表示部236は受信したデータパケットPAの情報に基づき、グラフデータを生成し、生成したグラフデータに基づきディスプレイ205を駆動する。グラフデータの表示画面の一例が、図20と図21に示される。
【0105】
表示されるグラフの縦軸は体重値を指し、横軸は測定日を指す。グラフでは、グラフデータ992に基づく測定体重(朝体重と晩体重)の測定日に従う時系列の変化を指す折れ線グラフ、開始/目標データ993に基づく開始時体重607と目標体重608を指すライン178と179とが示される。
【0106】
また、横軸の測定日に関連付けて減量リズムデータ994に基づく“まったり期”と“ぴかぴか期”が区別して表示される。ここでは、測定期間のうち“まったり期”と“ぴかぴか期”とは異なる態様で表示される。図中では、たとえば“まったり期”は、斜線172のように“ぴかぴか期”とは異なる色で表示される。また、横軸の測定日に関連付けて、達成情報996の達成日群808が指す各日付けに関連付けて、アイコン173Cが表示される。
【0107】
また、目標ゾーンデータ995に基づきゾーン171の画像が表示される。図20では、同一画面において、測定体重の時系列変化を示すグラフとゾーン171の画像とが表示される。ユーザは、図20の画面から、測定体重の時系列の変化は、目標ゾーン802内に収まっており、減量の成功事例に従った減量が進行していることが分かる。
【0108】
図20の画面において、ユーザがタッチパネル210を操作して、所望日付を指定する操作をすると、グラフ表示部236は、指定された日付けをアイコン174Cで指し、且つその日の朝体重および晩体重をグラフデータ992から取得し、吹き出し175および176により表示する。吹き出し175および176はグラフに重ならない位置に表示される。吹き出し175内には、晩体重とともに“晩”マーク1751が表示され、吹き出し176内には、朝体重とともに“朝”マーク1761が表示される。また、吹き出し175内には、晩体重と朝体重の差分である昼間増加値が表示され、吹き出し176内には、夜間減少体重の値が表示される。
【0109】
なお、ここでは、日付を指定することで、測定体重の折れ線グラフの一部を指定し、指定した一部の測定体重を表示するとしているが、日付指定に代替して、グラフの一部を指定されたとき、当該一部に対応の日付の測定体重を表示するとしてもよい。
【0110】
また、本実施の形態では、グラフの表示態様を切替えることができる。具体的には、ディスプレイ205の表示領域は長方形状であるために、グラフの縦軸を長手方向に延びるようにとると、短手方向に横軸が延びるので、表示できる折れ線グラフは図20のように、比較的に短い測定期間のグラフとなる。そこで、ユーザが図20の画面のアイコン177Cを操作すると、当該操作に応じて、グラフ表示部236の切替え部237は、図20の画面を図21の画面に切替え表示する。図21の画面では、図20のグラフの縦軸を長手方向に延びるようにとり、横軸を短手方向にとるように表示する。これにより、図20よりも長い測定期間のグラフを表示することができる。
【0111】
なお、ここでは、アイコン177Cが操作されると、表示画面を、図20と図21で交互に切替えるとしたが、切替え部237は、スマートホン23(より特定的にはディスプレイ205)自体の傾きの変化を検知して、図20と図21の画面を交互に切替えるとしてもよい。
【0112】
図18のホーム画面に戻る。図18の画面において、アイコン158Cが操作されると、当該操作に応じてカレンダー生成部518は、受信したデータパケットPAの情報に基づき、カレンダーデータを生成し、生成したカレンダーデータに基づきディスプレイ205を駆動する。カレンダーデータの表示画面の一例が、図22に示される。図22では、測定データに基づくカレンダーが表示される(ステップS311)。
【0113】
図22のカレンダーでは1ヶ月分のマス目を有し、各マス目に日付が表示される。カレンダー生成部518は毎日の朝晩の測定体重値と目標ゾーン内の値とを比較し、比較結果に基づき、朝晩測定体重値が目標ゾーン内の値を指示すると判定した場合には、当該日付のマス目にアイコン214Cを表示する。また、生理開始日に該当する日付のマス目にはアイコン213Cを表示する。また、カレンダーにおいて“まったり期”と“ぴかぴか期”とは異なる態様で表示される。たとえば“まったり期”に該当する日付は、“ぴかぴか期”のそれとは異なる色で表示される。
【0114】
また、本実施の形態では、各日付に対応してユーザのメモデータを登録するようにしてもよい。カレンダでは、メモデータが登録されている日付のマス目には、アイコン215Cが表示される。
【0115】
なお、カレンダーは図22のように1ヶ月単位でなく、1週間単位で表示してもよく、限定されるものではない。
【0116】
ここで、ユーザがタッチパネル210を操作してカレンダーの所望日付(図22では、3月9日)を指定操作すると、制御部501は画面を、指定日付に記録された測定データを表示するための図23の画面に切替える。
【0117】
図23の画面では、指定日付(3月9日)で測定された朝晩体重が、アイコン1761Cと1751Cとともに表示される。また、画面のアイコン192Cまたは193Cを操作することにより、日付を前日または翌日に切替えて、切替えられた日付で測定された朝晩体重を表示することができる。
【0118】
図23の画面で、ユーザがタッチパネル210を介してアイコン191Cを操作すると、制御部501は、画面を生理日を入力するための図24の画面に切替える(ステップS313)。
【0119】
図24の画面では、図23の画面上にウインドウ201Wが表示される。ウインドウ201W内には、図23の画面でデータ190が指す測定日(3月9日)を、生理開始日として登録するか否かの問合せメッセージ204Mと、アイコン202Cと203Cが表示される。
【0120】
ユーザがキャンセルを指示するアイコン203Cを操作すると、ウインドウ201Wは消えて、図23の画面が表示されるが、生理開始日の登録を要求してアイコン202Cが操作されると、生理日受付部234は、データ190が示す測定日を生理開始日として受付ける。なお、図示されないが、同様にして生理終了日を受付けることもできる。
【0121】
受付けた生理開始日のデータは、記憶部239のIDデータ240が付加されて、サーバ装置1に送信される。サーバ装置1の通信部503は、生理開始日のデータを受信し、制御部501に出力する。制御部501のデータ格納部511は、生理開始日のデータとともに入力したIDデータ240と一致するID701を有する測定情報700を検索し、検索した測定情報700の生理日情報704に受信した生理開始日データを登録する。これにより、ユーザは、逐次、気がついた時点で生理開始日を入力することができるから、“まったり期”および“ぴかぴか期”の減量リズムを定期的に算出して、常時、最新の減量リズムを算出するようにしてもよい。
【0122】
その後、ユーザによりログアウト操作が行われて、図12の処理は終了する(ステップS315)。
【0123】
<メッセージの表示例>
図25と図26には、表示制御部233によるメッセージ情報997の表示画面例が示される。図25と図26では、受信したデータパケットPAの情報に基づき、目標体重値241とともに、最も直近に記録された測定体重値242が表示される。また、現在が“まったり期”または“ぴかぴか期”のいずれに該当するかを指す情報243が表示される。図25または図26の画面では、ユーザに対して、最新の測定データおよび“まったり期”または“ぴかぴか期”の別を表示し、さらに、それに基づく体重管理のためのアドバイスを含むメッセージ情報997を提示する。これにより、ユーザは減量のモチベーションを維持し易くなる。
【0124】
本実施の形態では、ユーザは体重測定を毎日「朝と晩に測定する」ことを前提に説明したが、ユーザが毎日「朝だけ測定する人」、「晩だけ測定する人」、「昼だけ測定する人」などであっても、本実施の形態による機能を同様に適用することができる。
【0125】
また、本実施の形態では、体格情報のうち体重管理について説明したが、他の種類の体格情報であっても、体重と同様な管理機能を提供することができる。
【0126】
(他の実施の形態)
上述したスマートホン23の表示制御方法は、プログラムとして提供することもできる。このようなプログラムは、コンピュータに付属するフレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、ROM、RAMおよびメモリカードなどのコンピュータ読取り可能な記録媒体にて記録させて、プログラム製品として提供することもできる。あるいは、コンピュータに内蔵するハードディスクなどの記録媒体にて記録させて、プログラムを提供することもできる。また、ネットワークを介したダウンロードによって、プログラムを提供することもできる。たとえば、図3の構成では、CPU201を備えてコンピュータの機能を有するスマートホン23には、記録媒体410を用いて当該プログラムを供給することができる。CPU201は、ドライブ装置208を介して記録媒体410に格納されたプログラムを読出し、実行する。また、プログラムは、通信路52を経由して外部装置からダウンロードされるものであってもよい。CPU201は、ダウロードされたRAM203などに格納されたプログラムを読出し、実行する。
【0127】
提供されるプログラム製品は、RAM203などのプログラム格納部にインストールされてCPU201により読出されて実行される。なお、プログラム製品は、プログラム自体と、プログラムが記録された記録媒体とを含む。
【0128】
(実施の形態の効果)
本実施の形態では、図20のゾーン171を表示することにより、幅をもった日々の目標値を提示することができるから、ユーザは、体重が目標ゾーンデータ995のゾーン内で変化しているか否かなど確認し易くなる。したがって、長期的に減量や体重コントロールに取り組みやすく、リバウンドしにくい減量のペース配分を確認することもできる。たとえば、週末での体重調整などもしやすくなって、体重コントロールの継続が容易になる。
【0129】
測定体重値が、ゾーン171の下限値よりも小さくなったことを画像から視覚的に確認できて、無理な減量の発見が容易となり、また、ゾーン171の上限値よりも大きくなったことも画像から視覚的に確認できて、食べ過ぎや運動不足による体重増加の発見も容易となる。
【0130】
また、体重管理のためのアドバイスを含むメッセージ情報997は条件組901に基づき、ユーザ毎の減量の進行状況、生理周期、活動量による総消費カロリーなどに基づき生成されるから、ユーザ毎に、当該ユーザを対象にした効果的なアドバイスや注意喚起などを含むメッセージ情報997を提示できる。
【0131】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0132】
1 サーバ装置、23 スマートホン、210 タッチパネル、230 受理部、231 操作受付部、232,501 制御部、233 表示制御部、234 生理日受付部、235 ホーム画面表示部、236 グラフ表示部、238 カレンダー表示部、513 ゾーン計算部、514 ゾーン補正部、515 減量リズム計算部、516 メッセージ生成部、517 グラフデータ生成部、518 カレンダー生成部、519 配信情報生成部、600 個人情報、700 測定情報、800 目標情報、900 メッセージロジックテーブル。
【技術分野】
【0001】
この発明は表示制御装置に関し、特に、測定体重などの体格情報の時系列変化をグラフで表示する表示制御装置に関する。
【背景技術】
【0002】
減量などのために体重をユーザが自己管理するために、携帯電話またはスマートホンなどの上で動作するプログラムを用いてサポートする方法が提案されている。
【0003】
たとえば、体重やカロリー、生理日などを記録して自己管理させ、スマートフォンでサポートするレコーディングダイエットプログラムが提供される。
【0004】
また、特許文献1(特開2008−220818号公報)では、体重管理のためのペースラインを生成し、生成したペースラインの幅に体重が収まっているか否かに基づき体重を管理する方法が提供される。
【0005】
特許文献2(特開2008−117043号公報)では、ダイエットプランや評価をカレンダーで管理するとともに、評価は「達成」「半端」「失敗」のアイコンで表示する。
【0006】
また、特許文献3(特開2008−276670号公報)および特許文献4(特開2010−167043号公報)では、体重コントロール用のプログラムではないが、女性向けとして、基礎体温計から携帯電話へ無線で測定データを送信し、基礎体温や体周期(低温期、排卵期、高温期など)を表示して健康管理をサポートする。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2008−220818号公報
【特許文献2】特開2008−117043号公報
【特許文献3】特開2008−276670号公報
【特許文献4】特開2010−167043号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、上述した特許文献1と2では、測定体重が、目標を達成するための体重値のゾーン内で変化しているのか否かを視覚的に確認することができないために、ユーザは体重管理のモチベーションを維持することが難しかった。
【0009】
また、特許文献3と4では、ユーザは個人の体周期の変動を確認することができるけれども、それを体重管理に応用するものではなかった。したがって、ユーザは、体周期を知ったとしても、測定体重が、目標を達成するための体重値のゾーン内で変化しているのかを把握することはできなかったため、ユーザは体重管理のモチベーションを維持することが難しかった。
【0010】
それゆえにこの発明の目的は、ユーザが体格管理のモチベーションを維持し易くなるような情報の表示を制御する表示制御装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
この発明に係る表示制御装置は、ユーザの減量をサポートするための画面を表示する表示制御装置であって、ユーザの測定体格値と対応の測定日時とを含む測定データと、減量の目標達成のための体格値の上限値および下限値を表わすゾーンデータとを受理するための受理手段と、画面に画像を表示するための表示手段と、を備える。表示手段は、受理した測定データに基づき該測定体格値の時系列的な変化を表すグラフと、受理した前記ゾーンデータに基づく上限値および下限値の時系列的な変化を表すゾーン画像との両者を関連付けて、同一の画面に表示するためのグラフ表示手段を含み、ゾーンデータは、減量開始時の測定体格値と、目標体格値と、所定演算式とに基づき生成される。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、ユーザが減量による体格管理のモチベーションを維持し易くなるような情報が表示される。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の実施の形態に係る健康管理支援システムの概略構成図である。
【図2】本発明の実施の形態に係るサーバ装置のハードウェア構成図である。
【図3】本発明の実施の形態に係るスマートホンのハードウェア構成図である。
【図4】本発明の実施の形態に係るスマートホンの機能構成図である。
【図5】本発明の実施の形態に係るサーバ装置の機能構成図である。
【図6】本発明の実施の形態に係る個人情報を示す図である。
【図7】本発明の実施の形態に係る測定情報を示す図である。
【図8】本発明の実施の形態に係る目標情報を示す図である。
【図9】本発明の実施の形態に係るメッセージロジックテーブルの一部を例示する図である。
【図10】本発明の実施の形態に係る目標ゾーンの計算方法を説明する図である。
【図11】本発明の実施の形態に係る健康管理支援システムの処理フローチャートである。
【図12】本発明の実施の形態に係る健康管理支援システムの処理フローチャートである。
【図13】本発明の実施の形態に係る通信データパケットの一例を示す図である。
【図14】本発明の実施の形態に係るスマートホンの表示画面例を示す図である。
【図15】本発明の実施の形態に係るスマートホンの表示画面例を示す図である。
【図16】本発明の実施の形態に係るスマートホンの表示画面例を示す図である。
【図17】本発明の実施の形態に係るスマートホンの表示画面例を示す図である。
【図18】本発明の実施の形態に係るスマートホンの表示画面例を示す図である。
【図19】本発明の実施の形態に係るスマートホンの表示画面例を示す図である。
【図20】本発明の実施の形態に係るスマートホンの表示画面例を示す図である。
【図21】本発明の実施の形態に係るスマートホンの表示画面例を示す図である。
【図22】本発明の実施の形態に係るスマートホンの表示画面例を示す図である。
【図23】本発明の実施の形態に係るスマートホンの表示画面例を示す図である。
【図24】本発明の実施の形態に係るスマートホンの表示画面例を示す図である。
【図25】本発明の実施の形態に係るスマートホンの表示画面例を示す図である。
【図26】本発明の実施の形態に係るスマートホンの表示画面例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、この発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。なお、各図中、同一符号は同一または相当部分を指す。
【0015】
図1には、本発明の実施の形態に係る健康管理支援システムの概略的な構成が示される。本実施の形態に係る健康管理支援システムはユーザの体格(体脂肪量、骨格筋率、体重など)情報を管理する機能を提供するが、ここでは、ユーザの体重管理、より特定的には減量のための体重管理機能である“ダイエット”機能を説明する。
【0016】
図1を参照して、健康管理支援システムでは、ユーザの生活パターン、身体・健康状態を把握するための体格情報を測定するなどして収集するために、ユーザが使用する健康機器と、健康機器と通信するユーザ端末である情報端末21、22および23、これら情報端末と通信する健康管理支援装置に対応のサーバ装置1、およびこれら機器間を通信によって接続するための通信路(通信回線)51および52を含む。健康機器は、たとえば、生活パターンを計測するための歩数計などの活動量計33および睡眠計31、身体・健康状態を把握するための情報を計測する体重・体組成計34および血圧計32を含む。健康機器の種類はこれらに限定されるものではない。
【0017】
なお、各機器間は通信路51、52に代替して、記録媒体を介して情報を授受するようにしてもよい。
【0018】
健康機器31〜34と情報端末21〜23を接続するための通信路51は、有線または無線による通信路を含む。無線による通信路としては、たとえば、BT:Bluetooth(登録商標)の規格に従う短距離無線、FeliCa(登録商標)の規格に従う非接触通信による通信路を含む。サーバ装置1と情報端末21〜23を接続するための通信路52は、インターネットなどの各種ネットワークを含む。
【0019】
本実施の形態に係る表示制御装置は、情報端末に搭載されると想定する。情報端末は、ユーザの携帯電話端末21、PDA(Personal Digital Assistant)、スマートホン23およびパーソナルコンピュータ22などの携帯型または固定型の通信機能を有したコンピュータを含む。情報端末の種類は、サーバ装置1との通信機能および健康機器との通信機能を有するものであればよく、これらに限定されない。ここでは、説明を簡単にするために、情報端末としてスマートホン23を例示するが、これに限定されるものではない。
【0020】
図2には、サーバ装置1のハードウェア構成が示される。サーバ装置1は、サーバ装置1全体の制御をするためのCPU(Central Processing Unit)301、予めプログラムやデータが格納されるROM(Read Only Memory)302、各種データを格納するRAM(Random Access Memory)303、タイマ304、ハードディスク306、通信路53(53)とサーバ装置1を接続するための通信I/F(Interface)307、出力部16および入力部17を含む。出力部16は、表示部、印刷部、音声出力部などを含む。入力部は、キーボード、マウスなどのポインティングデバイスなどを含む。
【0021】
図3には、スマートホン23のハードウェア構成が示される。スマートホン23は、装置全体の制御をするためのCPU(Central Processing Unit)201、予めプログラムやデータが格納されるROM(Read Only Memory)202、各種データを記録するRAM(Random Access Memory)203、ユーザからの指示や各種情報を入力するための操作を受付ける操作部204、情報を表示するための液晶などからなるディスプレイ205、不揮発性メモリ、たとえばフラッシュメモリ206、通信路51(52)と接続される通信I/F(Interface)207、記録媒体410へのデータの書込および読出を行なうドライブ装置208、および、健康機器31〜34との間でデータの授受を行なうための入出力I/F(Interface)209を含む。
【0022】
スマートホン23では、ディスプレイ205とタッチパッドのような位置入力装置として機能する操作部204とを一体的に組み合わせたタッチパネル210を有する。ユーザは、ディスプレイ205の画面上の表示画像を操作(タッチなど)することでスマートホン23に対して指示を与えることができる。
【0023】
<体重と活動量の測定>
本実施の形態では、ユーザは、毎日、朝時間と晩時間に体重・体組成計34により体重を測定すると想定する。また、体重測定時には、体脂肪などの体組成も測定される。なお、ここでは1日2回の体重測定としたが、1回であってもよい。
【0024】
体重測定に関する「朝時間」は、たとえば午前4時〜正午(昼の12時)の時間帯を指し、「晩時間」は、たとえば午後7時〜午前2時の時間帯を指す。「朝体重」は、朝時間に測定された体重を指し、「晩体重」は晩時間に測定された体重を指す。本実施の形態では、日内の起床側のあるタイミングで体重測定がされ、就寝側のあるタイミングで体重測定がされるとする。説明を簡単にするために、就寝するために床に入る直前に体重(晩体重)が測定され、起床の直後に体重(朝体重)が測定されると想定する。また、「夜間減少体重」とは、就寝時間から起床時間までの間における主に基礎代謝によって減少する体重を指す。
【0025】
体重・体組成計34は、毎日、“朝体重”および“晩体重”と測定日とからなる測定データを内部メモリに格納する。
【0026】
本実施の形態では、活動量計33としてユーザの身体に装着される歩数計を例示するが、歩数計に限定されない。つまり、運動や生活活動(たとえば、掃除機をかける、荷物運び、炊事など)における活動量を測定することができる機能を有する装置であってよい。
【0027】
活動量計33は加速度センサを内蔵する。加速度センサは、活動量計33に加えられる加速度を検出する。検出した加速度は電圧信号として導出される。活動量計33の図示しないMPU(Micro Processing Unit)は、加速度センサからの出力信号を処理する。たとえば、加速度センサから逐次出力される信号に基づき、しきい値以上の加速度が検知された場合に、その回数を1歩としてカウントするように処理する。
【0028】
MPUは、測定動作として、予め規定されている所定の時間間隔(たとえば20秒間隔等)を単位時間として、加速度センサから入力する加速度信号に基づき測定された加速度データを用いて、単位時間あたりの運動強度(単位:METs(Medical Evangelism Training & Strategies))を算出する。運動強度の具体的な算出方法は、出願人による特開2009−28312号公報に開示されている手法など、公知の手法を用いて算出することができる。
【0029】
運動強度は、歩行のピッチ(単位時間当たりの歩数)および予め入力されているユーザの身長に依存する、身体活動の強さを表わす指標である。たとえば、安静にしている状態は1METsに相当し、普通歩行(4km/時)は3METsに相当し、掃除機をかけるは3.5METsに相当し、ジョギングは7METsに相当する(健康づくりのための運動指針「エクササイズガイド2006」(厚生労働省))。
【0030】
ここで、運動による消費カロリーは次の式で算出される。消費カロリー(kcal)=運動強度(METs)×体重×運動継続時間(h)×1.05(厚生労働省 健康づくりのための運動指針「エクササイズガイド2006」より)。MPUは、運動による1日分の消費カロリーを算出し、算出した運動消費カロリーに基礎代謝量(kcal/日)を加算することによりユーザの総消費カロリーを算出する。なお、基礎代謝量は、ユーザの年令、性別、体重、および身長を用いた公知の算出式に従って算出することできる。
【0031】
活動量計33は、毎日、“総消費カロリー”と測定日とからなる測定データを内部メモリに格納する。
【0032】
<機能構成について>
図4を参照して、スマートホン23の機能構成について説明する。スマートホン23は、CPU201に相当の制御部232と、操作部204を介したユーザ操作を受付ける操作受付部231と、ROM202、RAM203、フラッシュメモリ206および記録媒体410などに相当する記憶部239と、サーバ装置1から送信されるデータを通信I/F207を介して受理する受理部230と、を備える。
【0033】
制御部232は、ディスプレイ205に対して画像を表示するための表示制御部233およびユーザの生理日情報を受付けるための生理日受付部234を含む。
【0034】
表示制御部233は、ホーム画面表示部235、グラフ表示部236、カレンダー表示部238を含む。グラフ表示部236は、グラフの表示態様を切り替えるための切替え部237を有する。
【0035】
図5を参照して、サーバ装置1の機能構成を説明する。図5を参照して、サーバ装置1は、CPU301に相当の制御部501と、ROM302、RAM303およびハードディスク306に相当する記憶部502と、通信I/F307を介した通信処理を行うための通信部503とを備える。
【0036】
制御部501は、記憶部502にデータ・情報を格納するためのデータ格納部511、記憶部502からデータ・情報を読み出すためのデータ抽出部512、目標達成のための体重値の上限値および下限値を表わすゾーンを計算するためのゾーン計算部513、オギノ式に従う生理周期から減量に適した期間を計算する減量リズム計算部515、メッセージ生成部516、グラフデータ生成部517、カレンダー生成部518、およびユーザのスマートホン23に対して配信するべき情報を生成するための配信情報生成部519を含む。
【0037】
記憶部502は、サーバ装置1が提供する“ダイエット”機能の各ユーザの個人情報600、各ユーザの測定情報700、各ユーザの減量のための目標を指す目標情報800、およびユーザに表示するメッセージを生成するために参照されるメッセージロジックテーブル900を格納する。
【0038】
図6には、個人情報600が例示される。ユーザ毎の個人情報600は、当該個人情報600を識別するためのID(Identifier)601、当該ユーザの識別子としての例えば氏名602、当該ユーザのスマートホン23と通信するためのアドレス603、当該ユーザの年令604,性別605および身長606、減量開始時の体重607、目標体重608、および1日当たりの目標消費カロリー609などのデータを含む。なお、個人情報600には、目標達成のためにユーザが設定した減量期間、または減量終了日を格納するようにしてもよい。本実施の形態では、説明を簡単にするために、個人情報600が記憶部502に格納されたときに減量開始日と判定し、その開始日から数ヶ月間を減量期間とする。
【0039】
図7には、測定情報700が例示される。ユーザ毎の測定情報700は、当該測定情報700を識別するためのID(Identifier)701、1つ以上の測定体重データ702、1つ以上の測定消費カロリーデータ703、および生理日情報704を含む。
【0040】
測定体重データ702は、測定された朝体重および晩体重と、測定日とを含む。測定消費カロリーデータ703は、測定された1日当たりの総消費カロリーと、測定日とを含む。
【0041】
図8には、目標情報800が例示される。ユーザ毎の目標情報800は、当該目標情報800を識別するためのID(Identifier)801、目標ゾーン802、減量リズム803および目標達成804のデータを含む。目標達成804の詳細データは後述する。
【0042】
ID601、701および801は、その一部に当該ユーザを識別するための、たとえば氏名などに基づく識別子を含む。したがって、ID601、701および801を用いて、記憶部502から、同一ユーザの個人情報600、測定情報700および目標情報800を検索することができる。
【0043】
なお、ユーザが女性の場合にのみ、対応の測定情報700に生理日情報704が登録され、また目標情報800に減量リズム803のデータが登録される。
【0044】
図9には、メッセージロジックテーブル900の一部が例示される。図9を参照して、メッセージロジックテーブル900は、体重管理のためにユーザに表示するメッセージを生成するための複数個の条件組901が予め登録される。条件組901は、条件1〜条件6の組合せと、当該条件の組合わせが成立するときに出力するべきメッセージとを含む。
【0045】
<目標ゾーンの算出>
図10に、ゾーン計算部513による目標ゾーン802の計算方法を説明するためのグラフを示す。グラフの縦軸は体重を指し、横軸は減量開始からの経過時間を指す。グラフには、減量期間において測定体重が変動する場合に、その変動の許容範囲である上限値および下限値を決定するための下限ライン241L、上限ライン242Lおよび目標ライン243Lが示される。
【0046】
本実施の形態では、ゾーン計算部513は、減量の成功事例のデータを用いて、基本ライン241Lの式を算出し、下限ライン241Lの式を用いて上限ライン242Lの式を算出する。なお、図10の目標ライン243Lは、目標体重の直線式を指す。
【0047】
ゾーン計算部513は、まず、下限ライン241Lの式:LB=開始時体重607×(a×exp(bx)+c)/100)の係数a,b,cを、減量開始から90日後の減量率が30日後の減量率の1.4倍に収束するように設定した所定の演算式から算出する。
【0048】
ここで、係数bは、実験により、目標減量率による減量成功事例の朝体重データをサンプリングし、サンプリングデータから導出した式である。
【0049】
なお、“目標減量率”=((開始時体重607−目標体重608)/開始時体重607))×100により算出される。本実施の形態では、ユーザが目標体重608を設定する場合には、0%≦目標減量率<4%となるようにアドバイスされる。したがって、過度の減量となるのを防止する。
【0050】
上限ライン242Lの式LUは、下限ライン241Lから開始時体重607の1.5%上方に平行移動した式(LU=LB+(1.5×開始時体重/100))として算出する。
【0051】
上限ライン242Lは、体重増加の許容範囲(上限値)を指し、これは、目標減量率の減量成功事例の晩体重データをサンプリングし、検証した式である。
【0052】
ゾーン計算部513は、減量開始時に、上述のように下限ライン241Lおよび上限ライン242L(目標ライン243L)の式を含む目標ゾーン802を算出し、当該ユーザの目標情報800に登録する。
【0053】
またゾーン計算部513は、目標ゾーン802を補正するためのゾーン補正部514を有する。ゾーン補正部514は、減量開始から3日後に、その3日間の朝体重の平均値を算出し、算出した平均値を“開始時体重”として用いて、式LBおよび式LUから再度、算出する。そして算出した値を用いて、目標情報800の目標ゾーン802を上書き更新する。これにより、目標ゾーン802を、実測体重を用いて補正することができる。
【0054】
なお、目標ゾーン802は、開始後3日後に補正されるとしているが、その後も定期的に(たとえば、3日毎に)補正するとしてもよい。また、3日間の朝体重の平均値としているが、平均値に限定されず代表値(最頻値、中央値など)であってもよい。
【0055】
<減量リズムの判定>
減量リズム計算部515は、測定情報700の生理日情報704に基づきユーザの生理周期を判定し、生理周期からホルモンの分泌により減量し難く減量に適さない期間(これを、“まったり期”という)と、減量し易く減量に適した期間(これを、“ぴかぴか期”という)とを算出する。
【0056】
具体的には、減量リズム計算部515は、ユーザの生理日情報704から生理周期を判定し、判定した生理周期からオギノ式に従って排卵日を算出する。なお、これは基礎体温計のデータを参照して算出してもよい。
【0057】
ここで、排卵日から次の生理開始日までの黄体ホルモンが多く分泌される黄体期を算出する。黄体期は黄体ホルモンの影響で、体が水分をためこみやすい状態となることが知られており、減量が困難な“まったり期間”であると決定する。そして、生理終了後から排卵日前までの卵胞ホルモンが多く分泌される期間を算出し、“ぴかぴか”期間であると決定する。
【0058】
以上のようにして、減量リズム計算部515は、ユーザ毎に、生理日情報704から、減量が難しい“まったり期”と減量がし易い“ぴかぴか期”を算出し、減量リズム803として当該ユーザの目標情報800に格納する。
【0059】
<目標達成804のデータ生成>
制御部501は、目標達成804のデータを生成し、目標情報800に格納する。目標達成804のデータは、ごほうびカロリー805、達成度806、積算消費カロリー807および達成日群808のデータを含む。
【0060】
具体的には、制御部501は、測定情報700に新規に測定消費カロリーデータ703が登録される毎に目標達成804のデータを更新する。具体的には、当該測定消費カロリーデータ703が示す消費カロリーと個人情報600の目標消費カロリー609との差(測定消費カロリー−目標消費カロリー)を算出する。差がプラス値であれば、その差をごほうびカロリー805に加算するが、マイナス値であれば、その差をごほうびカロリー805から減算する。これにより、活動量による消費カロリーが目標消費カロリーを超えた場合には、ごほうびカロリー805は増加し、超えない場合には減少する。
【0061】
また、制御部501は、上述の差がプラス値またはゼロを指すと判定した場合には、活動量による消費カロリーが目標を達成したと判定し、達成度806を+1カウントアップする。したがって、達成度806は、消費カロリーが目標を達成した日数を指すことになる。また、達成したと判定した日付を、達成日群808に登録する。したがって、達成日群808の各日付は、活動量による消費カロリーが目標を達成した日付を指す。
【0062】
また、制御部501は、当該測定消費カロリーデータ703が示す消費カロリーを、積算消費カロリー807に加算する。これにより、積算消費カロリー807は、減量開始日以降に測定された総消費カロリーの積算値を指すことになる。
【0063】
<メッセージ情報の生成>
メッセージ生成部516は、メッセージロジックテーブル900を参照し、登録される各条件組901が成立するか否かを判定し、成立すると判定した条件組901にいてメッセージデータを、メッセージロジックテーブル900から読出す。
【0064】
図9に具体例が示される条件組901を参照して、判定の一例を説明する。メッセージ生成部516は、まず、条件1(本日が週の4日目であるか否か)を判定する。条件1が成立すると判定した場合には、条件2以降を判定するが、成立しないと判定すると、メッセージロジックテーブル900の次位に登録されている条件組901を判定する。
【0065】
条件1が成立したと判定されると、条件2(本日がダイエット開始日から12日目、19日目、および26日目のいずれに該当するか)を判定し、条件3(最新の測定体重と目標ゾーンとの位置関係(目標ゾーン内、上限値超え、および下限値未満のいずれに該当するか)を判定し、条件4(本日が減量リズム803の“ぴかぴか期”、“まったり期”の前後の期間などのいずれに該当するか)を判定し、および条件5(測定消費カロリーデータ703の1週間分の平均値と目標消費カロリー609との差から、平均値が目標をどれだけ達成しているかを示す達成度)を判定する。これら条件1〜5の判定結果と、対応のメッセージデータから表示するべきメッツセージ情報を所定手順に従って生成する。
【0066】
<グラフデータの生成>
グラフデータ生成部517は、表示のためのグラフデータを生成する。具体的には、測定情報700に登録されている測定体重データ702から、測定日に従う測定体重値の時系列的な変化を表すグラフをディスプレイ205に表示するためのグラフデータを生成する。
【0067】
<システムの処理>
図11と図12に、本発明の実施の形態における健康管理支援システムの処理フローチャートを示す。図11では、体重・体組成計34または活動量計33から測定データを、スマートホン23の情報端末を介してサーバ装置1に送信するフローと、サーバ装置1が測定データを処理し、その処理結果をスマートホン23に送信し出力させるフローとを示している。図12には、スマートホン23におけるサーバ装置1からの受信情報を出力する処理フローチャートが示される。図13には、通信データパケットの一例が示される。図14〜図25には、スマートホンにおいて表示される画面例が示される。
【0068】
データ送信フローについて説明する。図11を参照して、スマートホン23は、ユーザからの指示に基づき、サーバ装置1が提供する所定ホームページへアクセスする(ステップS202)。このときスマートホン23はメニュー画面をディスプレイ205に表示する。ユーザは、プログラムとして、“ダイエット機能”を選択し、氏名、アドレス、年令、性別、身長、開始時体重および目標体重を入力する。これら入力データはサーバ装置1に送信されて、図6に示す個人情報600としてデータ格納部511により記憶部502に格納される。このとき、データ格納部511は、当該個人情報600に生成したID601を割り当てる。また、制御部501は、目標とする総消費カロリー/日を算出し、これを目標消費カロリー609として個人情報600に登録する。
【0069】
ここでは、制御部501は、目標消費カロリー609を、公知の式(標準体重×基礎代謝基準値×身体活動レベル)に従って算出した消費カロリー(第1消費カロリーと称する)に、目標体重608を用いて算出した消費カロリー(第2消費カロリーと称する)を加算することにより、目標消費カロリー609を算出する。
【0070】
第1消費カロリーの算出式中の標準体重は、個人情報600の年令604、性別605および身長606のデータから公知の手順で定まる体重を指す。また、この式の身体活動レベルは(低い:指数1.5)、(普通:指数1.75)および(高い:2.0)のいずれかの指数を指す。なお、身体活動レベルは、予めユーザが入力すると想定する。
【0071】
第2消費カロリーは、開始時体重607と目標体重608の差分を熱量換算することにより算出する。ここで、脂肪1gを燃焼させるのに7kcalの熱量が消費されることが知られていることから、本実施の形態では((差分(g)×7kcal)/目標達成期間(日))により、第2消費カロリーを算出する。
【0072】
登録された個人情報600に割り当てされたID601は、スマートホン23に返信される。スマートホン23の制御部232は、これを受信し、記憶部239の所定領域にIDデータ240として格納する。以降、サーバ装置1と通信するときには、スマートホン23はIDデータ240を所定領域から読出し、サーバ装置1が自己(スマートホン23)を認証するための情報としてサーバ装置1に送信する。
【0073】
その後、ユーザより、タッチパネル210を操作して、測定データの取込み指示が入力されると(ステップS204)、制御部232は、当該指示に従って通信I/F207を介して、体重・体組成計34および活動量計33に対し測定データ要求を送信する(ステップS206)。体重・体組成計34および活動量計33は、要求を受信すると、内部メモリに記憶された測定データ(朝晩体重および測定日、ならびに消費カロリーおよび測定日)を読出し、スマートホン23に送信する。
【0074】
スマートホン23は、入出力I/F209において、測定データを受け取り、フラッシュメモリ206に一時的に格納する(ステップS212)。その後、ユーザより、タッチパネル210が操作されて測定データの転送指示が入力されると(ステップS214)、スマートホン23は、ステップS212で受信した測定データをフラッシュメモリ206から読出し、IDデータ240とともにサーバ装置1に転送する(ステップS216)。
【0075】
図14と図15には、測定データを転送するために表示される画面例が示される。図14のディスプレイ205の画面では、体重・体組成計34および活動量計33から受信した測定日時、測定体重、測定体脂肪率、総消費カロリーが表示される。ユーザは、アイコン131Cを操作することにより、表示中の測定データの転送指示を入力することができる。
【0076】
なお、測定データは、図15の画面を介して、ユーザが手動で入力することもできる。図15の画面は、測定体重を入力するための画面であって、スライド操作可能な数値が目盛られたスケール133が表示制御部233により表示される。ユーザは、スケール133に関連して表示制御部233により表示される位置固定のアイコン134Cに、スライド操作によりスケール133の所望数値の目盛をあわせる。アイコン134Cの位置に合わせられたスケール133の目盛数値がデータ135として表示される。したがって、スライド操作に連動してデータ135の値は変化する。データ135が指す体重値を測定体重として入力する場合には、ユーザはアイコン132Cを操作すればよい。アイコン132Cが操作されると、制御部133は、データ135の値を入力する。
【0077】
スライド操作において、操作受付部231は、ユーザによるスライド操作によるスライド量(たとえば、画面上における指の移動量(移動方向を含む)に相当)を検出して、検出したスライド量を表示制御部233に出力する。表示制御部233は、表示中のスケール133の目盛をスライド量に従って更新する。このように、ユーザは数値または文字の入力モードの切替え操作をしなくとも、スケール133をスライド操作することにより、容易に所望数値を入力することができる。
【0078】
なお、スマートホン23からサーバ装置1へのデータ転送は、ユーザの指示により実行されるとしたが、転送の方法はこれに限定されない。たとえば、スマートホン23は、体重・体組成計34および活動量計33から測定データの受信を完了した時点で、自動的にサーバ装置1に測定データを転送するようにしてもよい。
【0079】
また、サーバ装置1は、スマートホン23を中継して、体重・体組成計34および活動量計33からの測定データを受信するとしているが、スマートホン23を経由せずに、体重・体組成計34および活動量計33からの測定データを受信するとしてもよい。
【0080】
サーバ装置1では、スマートホン23からの測定データを通信部503により受信すると、データ格納部511は、受信した測定データを記憶部502に測定情報700として格納する。このとき、測定データとともに受信したIDデータ240を、ID701として測定情報700に登録する。なお、記憶部502に、IDデータ240と一致するID701を有する測定情報700が既に格納されている場合には、データ格納部511は、受信した測定データを当該測定情報700の測定体重データ702および測定消費カロリーデータ703として追加登録する。なお、このとき、ユーザは生理日(開始日、終了日など)をタッチパネル210から入力した場合には、その情報もサーバ装置1に送信されて、データ格納部511は、当該測定情報700の生理日情報704として格納する(ステップS218)。
【0081】
これにより、サーバ装置1は、体重・体組成計34および活動量計33から測定データを収集することができる。
【0082】
また、スマートホン23では、ユーザがタッチパネル210を操作し、“ダイエット”の分析要求を入力する。入力された要求は、記憶部239から読出したIDデータ240とともにサーバ装置1に送信される(ステップS219)。
【0083】
サーバ装置1の制御部501は、通信部503を介して分析要求を受信すると、データ抽出部512は要求とともに受信したIDデータ240に基づき記憶部502を検索し、記憶部502から、当該IDデータ240に一致するID601、701および801を有する個人情報600、測定情報700および目標情報800を検索する(ステップS220)。
【0084】
検索により読出された個人情報600、測定情報700および目標情報800に基づき、ゾーン計算部513および減量リズム計算部515は、上述した手順に基づき目標ゾーン802および減量リズム803を計算する(ステップS221)。また、メッセージ生成部516は、メッセージロジックテーブル900の各条件組901に基づき、上述の手順に従ってメッセージ情報を生成するとともに、グラフデータ生成部517は、読出された測定情報700に基づき上述の手順に従ってグラフデータを生成する(ステップS222)。
【0085】
配信情報生成部519は、生成されたデータをスマートホン23に送信するために、図13のデータパケットPAを生成し、データパケットPAを要求元のスマートホン23に送信する(ステップS224)。
【0086】
具体的には、データパケットPAの宛先情報991として、ステップS220で読出された個人情報600のアドレス603を格納し、開始/目標データ993として開始時体重607および目標体重608を格納する。さらに、グラフデータ992、減量リズムデータ994、目標ゾーンデータ995およびメッセージ情報997として、ステップS221とS222において生成されたグラフデータ、減量リズム803、目標ゾーン802、およびメッセージ情報をそれぞれ格納することにより、データパケットPAを生成する。
【0087】
スマートホン23では、受理部230はサーバ装置1からデータパケットPAを受信する(ステップS225)。スマートホン23では、受信したデータパケットPAは制御部232に出力される。
【0088】
制御部232はデータパケットPAの情報を記憶部239に格納する(ステップS226)。表示制御部233は、記憶部239からデータパケットPAの情報を読出し、読出した情報を用いて表示データを生成し、生成した表示データによりディスプレイ205を駆動する。これにより、表示データに従う画像がディスプレイ205に表示される(ステップS227)。表示例についての詳細は、後述する。その後、一連の処理は終了する。
【0089】
図12には、スマートホン23側の処理が示される。図13〜図25には、図12の処理においてスマートホン23のディスプレイ205に表示される画面例が示される。
【0090】
図12を参照して、ユーザは“ダイエット”による体重管理を希望する場合には、ユーザ登録(ステップS301)および目標設定(ステップS303)の処理を行う。これにより、ステップS202とステップS204と同様の処理が行われる。
【0091】
図16と図17には、目標体重と目標総消費カロリーを設定するための画面例が示される。図13では、ユーザが目標体重のデータ110を入力すると、サーバ装置1の制御部501は目標消費カロリー609を算出し、スマートホン23に送信し、ディスプレイ205にデータ111を表示する。
【0092】
目標消費カロリー609を変更する場合には、ユーザはアイコン111Cを操作する。当該操作に応じて、画面は図17に切り替わる。
【0093】
上述したように目標消費カロリー609は、目標体重により決まるから、ユーザは図17の画面に切替えて目標体重のデータ123を再設定する。再設定した目標体重はサーバ装置1に送信されて、サーバ装置1において、再設定後の目標体重を用いて目標消費カロリーが算出される。算出された目標消費カロリーは、サーバ装置1からスマートホン23に送信されて、図17の画面に表示される。これにより、図17の画面では、目標消費カロリーのデータ122が算出後の値に更新される。図17の画面でも、目標体重を入力するために、スライド操作可能なスケール133が表示される。ユーザは、スケール133に関連して表示される固定のアイコン134Cに、スライド操作によりスケール133の所望数値の目盛をあわせることで、当該所望数値を目標体重のデータ123として入力することができる。データ123が指す体重値を目標体重として決定する場合には、ユーザはアイコン121Cを操作すればよい。
【0094】
アイコン121Cが操作されると、画面は、図16の画面に切り替わる。切替え後の図16の画面では、図17の画面で変更したデータ122と123が示す目標消費カロリーと目標体重とを用いて、データ111と110の値が更新される。
【0095】
ユーザは、図16の画面に表示されるデータ110と111の目標体重および目標消費カロリーを体重管理のための目標として決定したい場合には、アイコン112Cを操作する。これにより、データ110と111の目標体重および目標消費カロリーは、目標データとしてサーバ装置1に送信されて、個人情報600に目標体重608および目標消費カロリー609として登録される。
【0096】
目標を設定した後に、ユーザが、所定ホームページからログインすると(ステップS305)、ログイン時には、記憶部239から読出されたIDデータ240が読出されて、読出されたIDデータ240を含むログイン要求がサーバ装置1に対して送信される。
【0097】
サーバ装置1では、通信部503によりログイン要求を受信すると、データ抽出部512は、ログイン要求のIDデータ240に基づき記憶部502から当該ユーザの個人情報600、測定情報700および目標情報800を読出す。配信情報生成部519は、読出された個人情報600、測定情報700および目標情報800を用いて、データパケットPAを生成し、要求元のスマートホン23に送信する。
【0098】
スマートホン23の受理部230は、データパケットPAを受信する。ホーム画面表示部235は受信されたデータパケットPAの情報に基づき表示データを生成し、生成した表示データに基づきディスプレイ205を駆動する。これにより、ディスプレイ205にはホーム画面が表示される(ステップS307)。
【0099】
図18には、ホーム画面の一例が示される。図18のホーム画面では最新の測定データに基づく情報が表示される。画面では、減量リズム803に基づく“まったり期”のアイコン150C、および測定体重データ702に基づく直近の測定体重(48.2kg)とともに朝晩判定アイコン151Cが表示される。さらに個人情報600の目標体重608および目標消費カロリー609を指すデータ152および154、ならびに、目標達成804のデータに基づく、ごほうびカロリーのデータ155および、測定消費カロリーデータ703に基づく直近の総消費カロリーの測定日と測定値のデータ153と156とが表示される。
【0100】
図18のホーム画面のサブ画面が図19に示される。図19のサブ画面情報もホーム画面情報に基づき生成される。
【0101】
図18のホーム画面を表示中に、ユーザがタッチパネル210をフリック操作すると、表示画面は図18から図19の画面に切替えられ、図19の画面を表示中にフリック操作すると図19から図18の画面に切替えられる。なお、フリック操作は、ディスプレイ205の画面に触れたペンや指を少しだけスライドさせる操作を指すが、操作の種類はこれに限定されない。
【0102】
図19では、データ164と165は、目標達成804の達成度806が指す日数と、積算消費カロリー507の値とをそれぞれ指す。また、画面では、目標達成804のごほうびカロリー805に基づく、プリンを表すアイコン161Cと162Cが陳列された冷蔵庫の画像が表示される。各アイコン161Cは1kcalを指し、アイコン162Cは10kcalを指す。これにより、ユーザは、ごほうびカロリー805を、ごほうびのプリンとして所有していると認識し、減量のモチベーションを維持することができる。
【0103】
図18のホーム画面のアイコン157Cが操作されると、測定データに基づくグラフが表示される(ステップS309)。
【0104】
具体的には、グラフ表示部236は受信したデータパケットPAの情報に基づき、グラフデータを生成し、生成したグラフデータに基づきディスプレイ205を駆動する。グラフデータの表示画面の一例が、図20と図21に示される。
【0105】
表示されるグラフの縦軸は体重値を指し、横軸は測定日を指す。グラフでは、グラフデータ992に基づく測定体重(朝体重と晩体重)の測定日に従う時系列の変化を指す折れ線グラフ、開始/目標データ993に基づく開始時体重607と目標体重608を指すライン178と179とが示される。
【0106】
また、横軸の測定日に関連付けて減量リズムデータ994に基づく“まったり期”と“ぴかぴか期”が区別して表示される。ここでは、測定期間のうち“まったり期”と“ぴかぴか期”とは異なる態様で表示される。図中では、たとえば“まったり期”は、斜線172のように“ぴかぴか期”とは異なる色で表示される。また、横軸の測定日に関連付けて、達成情報996の達成日群808が指す各日付けに関連付けて、アイコン173Cが表示される。
【0107】
また、目標ゾーンデータ995に基づきゾーン171の画像が表示される。図20では、同一画面において、測定体重の時系列変化を示すグラフとゾーン171の画像とが表示される。ユーザは、図20の画面から、測定体重の時系列の変化は、目標ゾーン802内に収まっており、減量の成功事例に従った減量が進行していることが分かる。
【0108】
図20の画面において、ユーザがタッチパネル210を操作して、所望日付を指定する操作をすると、グラフ表示部236は、指定された日付けをアイコン174Cで指し、且つその日の朝体重および晩体重をグラフデータ992から取得し、吹き出し175および176により表示する。吹き出し175および176はグラフに重ならない位置に表示される。吹き出し175内には、晩体重とともに“晩”マーク1751が表示され、吹き出し176内には、朝体重とともに“朝”マーク1761が表示される。また、吹き出し175内には、晩体重と朝体重の差分である昼間増加値が表示され、吹き出し176内には、夜間減少体重の値が表示される。
【0109】
なお、ここでは、日付を指定することで、測定体重の折れ線グラフの一部を指定し、指定した一部の測定体重を表示するとしているが、日付指定に代替して、グラフの一部を指定されたとき、当該一部に対応の日付の測定体重を表示するとしてもよい。
【0110】
また、本実施の形態では、グラフの表示態様を切替えることができる。具体的には、ディスプレイ205の表示領域は長方形状であるために、グラフの縦軸を長手方向に延びるようにとると、短手方向に横軸が延びるので、表示できる折れ線グラフは図20のように、比較的に短い測定期間のグラフとなる。そこで、ユーザが図20の画面のアイコン177Cを操作すると、当該操作に応じて、グラフ表示部236の切替え部237は、図20の画面を図21の画面に切替え表示する。図21の画面では、図20のグラフの縦軸を長手方向に延びるようにとり、横軸を短手方向にとるように表示する。これにより、図20よりも長い測定期間のグラフを表示することができる。
【0111】
なお、ここでは、アイコン177Cが操作されると、表示画面を、図20と図21で交互に切替えるとしたが、切替え部237は、スマートホン23(より特定的にはディスプレイ205)自体の傾きの変化を検知して、図20と図21の画面を交互に切替えるとしてもよい。
【0112】
図18のホーム画面に戻る。図18の画面において、アイコン158Cが操作されると、当該操作に応じてカレンダー生成部518は、受信したデータパケットPAの情報に基づき、カレンダーデータを生成し、生成したカレンダーデータに基づきディスプレイ205を駆動する。カレンダーデータの表示画面の一例が、図22に示される。図22では、測定データに基づくカレンダーが表示される(ステップS311)。
【0113】
図22のカレンダーでは1ヶ月分のマス目を有し、各マス目に日付が表示される。カレンダー生成部518は毎日の朝晩の測定体重値と目標ゾーン内の値とを比較し、比較結果に基づき、朝晩測定体重値が目標ゾーン内の値を指示すると判定した場合には、当該日付のマス目にアイコン214Cを表示する。また、生理開始日に該当する日付のマス目にはアイコン213Cを表示する。また、カレンダーにおいて“まったり期”と“ぴかぴか期”とは異なる態様で表示される。たとえば“まったり期”に該当する日付は、“ぴかぴか期”のそれとは異なる色で表示される。
【0114】
また、本実施の形態では、各日付に対応してユーザのメモデータを登録するようにしてもよい。カレンダでは、メモデータが登録されている日付のマス目には、アイコン215Cが表示される。
【0115】
なお、カレンダーは図22のように1ヶ月単位でなく、1週間単位で表示してもよく、限定されるものではない。
【0116】
ここで、ユーザがタッチパネル210を操作してカレンダーの所望日付(図22では、3月9日)を指定操作すると、制御部501は画面を、指定日付に記録された測定データを表示するための図23の画面に切替える。
【0117】
図23の画面では、指定日付(3月9日)で測定された朝晩体重が、アイコン1761Cと1751Cとともに表示される。また、画面のアイコン192Cまたは193Cを操作することにより、日付を前日または翌日に切替えて、切替えられた日付で測定された朝晩体重を表示することができる。
【0118】
図23の画面で、ユーザがタッチパネル210を介してアイコン191Cを操作すると、制御部501は、画面を生理日を入力するための図24の画面に切替える(ステップS313)。
【0119】
図24の画面では、図23の画面上にウインドウ201Wが表示される。ウインドウ201W内には、図23の画面でデータ190が指す測定日(3月9日)を、生理開始日として登録するか否かの問合せメッセージ204Mと、アイコン202Cと203Cが表示される。
【0120】
ユーザがキャンセルを指示するアイコン203Cを操作すると、ウインドウ201Wは消えて、図23の画面が表示されるが、生理開始日の登録を要求してアイコン202Cが操作されると、生理日受付部234は、データ190が示す測定日を生理開始日として受付ける。なお、図示されないが、同様にして生理終了日を受付けることもできる。
【0121】
受付けた生理開始日のデータは、記憶部239のIDデータ240が付加されて、サーバ装置1に送信される。サーバ装置1の通信部503は、生理開始日のデータを受信し、制御部501に出力する。制御部501のデータ格納部511は、生理開始日のデータとともに入力したIDデータ240と一致するID701を有する測定情報700を検索し、検索した測定情報700の生理日情報704に受信した生理開始日データを登録する。これにより、ユーザは、逐次、気がついた時点で生理開始日を入力することができるから、“まったり期”および“ぴかぴか期”の減量リズムを定期的に算出して、常時、最新の減量リズムを算出するようにしてもよい。
【0122】
その後、ユーザによりログアウト操作が行われて、図12の処理は終了する(ステップS315)。
【0123】
<メッセージの表示例>
図25と図26には、表示制御部233によるメッセージ情報997の表示画面例が示される。図25と図26では、受信したデータパケットPAの情報に基づき、目標体重値241とともに、最も直近に記録された測定体重値242が表示される。また、現在が“まったり期”または“ぴかぴか期”のいずれに該当するかを指す情報243が表示される。図25または図26の画面では、ユーザに対して、最新の測定データおよび“まったり期”または“ぴかぴか期”の別を表示し、さらに、それに基づく体重管理のためのアドバイスを含むメッセージ情報997を提示する。これにより、ユーザは減量のモチベーションを維持し易くなる。
【0124】
本実施の形態では、ユーザは体重測定を毎日「朝と晩に測定する」ことを前提に説明したが、ユーザが毎日「朝だけ測定する人」、「晩だけ測定する人」、「昼だけ測定する人」などであっても、本実施の形態による機能を同様に適用することができる。
【0125】
また、本実施の形態では、体格情報のうち体重管理について説明したが、他の種類の体格情報であっても、体重と同様な管理機能を提供することができる。
【0126】
(他の実施の形態)
上述したスマートホン23の表示制御方法は、プログラムとして提供することもできる。このようなプログラムは、コンピュータに付属するフレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、ROM、RAMおよびメモリカードなどのコンピュータ読取り可能な記録媒体にて記録させて、プログラム製品として提供することもできる。あるいは、コンピュータに内蔵するハードディスクなどの記録媒体にて記録させて、プログラムを提供することもできる。また、ネットワークを介したダウンロードによって、プログラムを提供することもできる。たとえば、図3の構成では、CPU201を備えてコンピュータの機能を有するスマートホン23には、記録媒体410を用いて当該プログラムを供給することができる。CPU201は、ドライブ装置208を介して記録媒体410に格納されたプログラムを読出し、実行する。また、プログラムは、通信路52を経由して外部装置からダウンロードされるものであってもよい。CPU201は、ダウロードされたRAM203などに格納されたプログラムを読出し、実行する。
【0127】
提供されるプログラム製品は、RAM203などのプログラム格納部にインストールされてCPU201により読出されて実行される。なお、プログラム製品は、プログラム自体と、プログラムが記録された記録媒体とを含む。
【0128】
(実施の形態の効果)
本実施の形態では、図20のゾーン171を表示することにより、幅をもった日々の目標値を提示することができるから、ユーザは、体重が目標ゾーンデータ995のゾーン内で変化しているか否かなど確認し易くなる。したがって、長期的に減量や体重コントロールに取り組みやすく、リバウンドしにくい減量のペース配分を確認することもできる。たとえば、週末での体重調整などもしやすくなって、体重コントロールの継続が容易になる。
【0129】
測定体重値が、ゾーン171の下限値よりも小さくなったことを画像から視覚的に確認できて、無理な減量の発見が容易となり、また、ゾーン171の上限値よりも大きくなったことも画像から視覚的に確認できて、食べ過ぎや運動不足による体重増加の発見も容易となる。
【0130】
また、体重管理のためのアドバイスを含むメッセージ情報997は条件組901に基づき、ユーザ毎の減量の進行状況、生理周期、活動量による総消費カロリーなどに基づき生成されるから、ユーザ毎に、当該ユーザを対象にした効果的なアドバイスや注意喚起などを含むメッセージ情報997を提示できる。
【0131】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0132】
1 サーバ装置、23 スマートホン、210 タッチパネル、230 受理部、231 操作受付部、232,501 制御部、233 表示制御部、234 生理日受付部、235 ホーム画面表示部、236 グラフ表示部、238 カレンダー表示部、513 ゾーン計算部、514 ゾーン補正部、515 減量リズム計算部、516 メッセージ生成部、517 グラフデータ生成部、518 カレンダー生成部、519 配信情報生成部、600 個人情報、700 測定情報、800 目標情報、900 メッセージロジックテーブル。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザの減量をサポートするための画面を表示する表示制御装置であって、
ユーザの測定体格値と対応の測定日時とを含む測定データと、減量の目標達成のための体格値の上限値および下限値を表わすゾーンデータとを受理するための受理手段と、
画面に画像を表示するための表示手段と、を備え、
前記表示手段は、
受理した前記測定データに基づき該測定体格値の時系列的な変化を表すグラフと、受理した前記ゾーンデータに基づく上限値および下限値の時系列的な変化を表すゾーン画像との両者を関連付けて、同一の画面に表示するためのグラフ表示手段を、含み、
前記ゾーンデータは、減量開始時の測定体格値と、目標体格値と、所定演算式とに基づき生成される、表示制御装置。
【請求項2】
前記所定演算式は、
減量開始時の測定体格値を、目標体格値に変化させるのに成功した事例の測定データを用いて決定される、請求項1に記載の表示制御装置。
【請求項3】
ユーザの操作を受け付けるための操作受付手段を、さらに備え、
前記表示手段は、前記操作受付手段により、前記グラフの部分を指定する操作を受け付けたとき当該部分に対応した測定日時の測定体格値を、前記同一の画面に表示する、請求項1または2に記載の表示制御装置。
【請求項4】
前記受理手段は、
ユーザの生理日情報に基づく減量に適した期間と、減量に不適の期間とを指す減量リズム情報を受理し、
前記表示手段は、
前記グラフに関連付けて、前記減量リズム情報に基づく減量に適した期間と、減量に不適の期間を指す情報を前記画面に表示する、請求項1から3のいずれかに記載の表示制御装置。
【請求項5】
前記受理手段は、
前記体格値の測定期間におけるユーザの活動量に基づく消費カロリーと、目標達成のための目標消費カロリーとの比較の結果を示す消費カロリー情報を受理し、
前記表示手段は、
前記消費カロリー情報に基づく画像を前記画面に表示する、請求項1から4のいずれかに記載の表示制御装置。
【請求項6】
前記消費カロリー情報は、前記活動量に基づく消費カロリーと、目標達成のための目標消費カロリーとの差の積算量を含む、請求項5に記載の表示制御装置。
【請求項7】
前記表示手段は、
受理した前記測定データの測定体格値が、前記ゾーンデータの当該測定体格値に対応の測定日時における前記上限値および前記下限値の範囲内に該当するか否かのデータを、当該測定日時に関連付けてカレンダー形式で前記画面に表示する、請求項1から6のいずれかに記載の表示制御装置。
【請求項8】
前記表示手段は、
複数の条件に基づき所定手順で生成されたメッセージを表示する手段を、含み、
前記複数の条件には、
前記体格値の測定期間におけるユーザの活動量に基づく消費カロリーと、目標達成のための目標消費カロリーとの比較の結果と、前記測定データの測定体格値が、前記ゾーンデータの当該測定体格値に対応の測定日時における前記上限値および前記下限値の範囲内に該当するか否かのデータと、を含む、請求項1に記載の表示制御装置。
【請求項9】
ユーザの操作を受け付けるための操作受付手段を、さらに備え、
前記表示手段は、数値を示す目盛を有したスケール画像と、前記スケール画像上の目盛を指示するための固定画像とを前記画面に表示し、
前記操作受付手段は、
表示される前記スケール画像の目盛をスライドさせるスライド操作を受け付け、
前記表示制御装置は、
受け付けられた前記スライド操作によってスライドした目盛のうち、前記固定画像により指示される目盛が示す数値を入力する、請求項1に記載の表示制御装置。
【請求項10】
コンピュータを含む表示制御装置に、ユーザの減量をサポートするための画面における表示を制御するプログラムであって、
前記プログラムは、前記コンピュータに、
ユーザの測定体格値と対応の測定日時とを含む測定データと、減量の目標達成のための体格値の上限値および下限値を表わすゾーンデータとを受理するステップと、
受理した前記測定データに基づき該測定体格値の時系列的な変化を表すグラフと、受理した前記ゾーンデータに基づく上限値および下限値の時系列的な変化を表すゾーン画像との両者を関連付けて、同一の画面に表示するステップと、を実行させ、
前記ゾーンデータは、減量開始時の測定体格値と、目標体格値と、所定演算式とに基づき生成される、プログラム。
【請求項11】
請求項10に記載のプログラムを記録した機械読取り可能な記録媒体。
【請求項1】
ユーザの減量をサポートするための画面を表示する表示制御装置であって、
ユーザの測定体格値と対応の測定日時とを含む測定データと、減量の目標達成のための体格値の上限値および下限値を表わすゾーンデータとを受理するための受理手段と、
画面に画像を表示するための表示手段と、を備え、
前記表示手段は、
受理した前記測定データに基づき該測定体格値の時系列的な変化を表すグラフと、受理した前記ゾーンデータに基づく上限値および下限値の時系列的な変化を表すゾーン画像との両者を関連付けて、同一の画面に表示するためのグラフ表示手段を、含み、
前記ゾーンデータは、減量開始時の測定体格値と、目標体格値と、所定演算式とに基づき生成される、表示制御装置。
【請求項2】
前記所定演算式は、
減量開始時の測定体格値を、目標体格値に変化させるのに成功した事例の測定データを用いて決定される、請求項1に記載の表示制御装置。
【請求項3】
ユーザの操作を受け付けるための操作受付手段を、さらに備え、
前記表示手段は、前記操作受付手段により、前記グラフの部分を指定する操作を受け付けたとき当該部分に対応した測定日時の測定体格値を、前記同一の画面に表示する、請求項1または2に記載の表示制御装置。
【請求項4】
前記受理手段は、
ユーザの生理日情報に基づく減量に適した期間と、減量に不適の期間とを指す減量リズム情報を受理し、
前記表示手段は、
前記グラフに関連付けて、前記減量リズム情報に基づく減量に適した期間と、減量に不適の期間を指す情報を前記画面に表示する、請求項1から3のいずれかに記載の表示制御装置。
【請求項5】
前記受理手段は、
前記体格値の測定期間におけるユーザの活動量に基づく消費カロリーと、目標達成のための目標消費カロリーとの比較の結果を示す消費カロリー情報を受理し、
前記表示手段は、
前記消費カロリー情報に基づく画像を前記画面に表示する、請求項1から4のいずれかに記載の表示制御装置。
【請求項6】
前記消費カロリー情報は、前記活動量に基づく消費カロリーと、目標達成のための目標消費カロリーとの差の積算量を含む、請求項5に記載の表示制御装置。
【請求項7】
前記表示手段は、
受理した前記測定データの測定体格値が、前記ゾーンデータの当該測定体格値に対応の測定日時における前記上限値および前記下限値の範囲内に該当するか否かのデータを、当該測定日時に関連付けてカレンダー形式で前記画面に表示する、請求項1から6のいずれかに記載の表示制御装置。
【請求項8】
前記表示手段は、
複数の条件に基づき所定手順で生成されたメッセージを表示する手段を、含み、
前記複数の条件には、
前記体格値の測定期間におけるユーザの活動量に基づく消費カロリーと、目標達成のための目標消費カロリーとの比較の結果と、前記測定データの測定体格値が、前記ゾーンデータの当該測定体格値に対応の測定日時における前記上限値および前記下限値の範囲内に該当するか否かのデータと、を含む、請求項1に記載の表示制御装置。
【請求項9】
ユーザの操作を受け付けるための操作受付手段を、さらに備え、
前記表示手段は、数値を示す目盛を有したスケール画像と、前記スケール画像上の目盛を指示するための固定画像とを前記画面に表示し、
前記操作受付手段は、
表示される前記スケール画像の目盛をスライドさせるスライド操作を受け付け、
前記表示制御装置は、
受け付けられた前記スライド操作によってスライドした目盛のうち、前記固定画像により指示される目盛が示す数値を入力する、請求項1に記載の表示制御装置。
【請求項10】
コンピュータを含む表示制御装置に、ユーザの減量をサポートするための画面における表示を制御するプログラムであって、
前記プログラムは、前記コンピュータに、
ユーザの測定体格値と対応の測定日時とを含む測定データと、減量の目標達成のための体格値の上限値および下限値を表わすゾーンデータとを受理するステップと、
受理した前記測定データに基づき該測定体格値の時系列的な変化を表すグラフと、受理した前記ゾーンデータに基づく上限値および下限値の時系列的な変化を表すゾーン画像との両者を関連付けて、同一の画面に表示するステップと、を実行させ、
前記ゾーンデータは、減量開始時の測定体格値と、目標体格値と、所定演算式とに基づき生成される、プログラム。
【請求項11】
請求項10に記載のプログラムを記録した機械読取り可能な記録媒体。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【公開番号】特開2013−109718(P2013−109718A)
【公開日】平成25年6月6日(2013.6.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−256418(P2011−256418)
【出願日】平成23年11月24日(2011.11.24)
【出願人】(503246015)オムロンヘルスケア株式会社 (584)
【出願人】(000002945)オムロン株式会社 (3,542)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年6月6日(2013.6.6)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年11月24日(2011.11.24)
【出願人】(503246015)オムロンヘルスケア株式会社 (584)
【出願人】(000002945)オムロン株式会社 (3,542)
【Fターム(参考)】
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