説明

表示器

【課題】 本発明は3個のリールの内の1個以上あるいは中央部、上部、下部のリールの表示部を見えたり、見えなくなるように回動させる回動カバーを、モータを用いた回動カバー開閉装置によって回動させて、より多彩な展開を行なうことができる、ゲーム者に期待感を与えることができ、飽きられることのない表示器を得るにある。
【解決手段】 縦方向あるいは横方向に3個それぞれリール駆動モータで駆動されるリールが整列された表示器において、3個のリールの内の1個以上のリール表示部を見えたり、見えなくすることができるように回動する回動カバー、この回動カバーをリールの表示部が見えたり、見えなくなるように回動させるモータを用いた回動カバー開閉機構とからなるシャッタを備えて表示器を構成している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はパチンコやスロットマシン等に使用されるリール表示器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、6個のリールを回転駆動させる6リール表示器や9個のリールを回転駆動させる9リール表示器が使用されているが、ゲーム内の演出がメインリール、照明、音等によるものに限られ、展開に限度があるという欠点があった。
【特許文献1】特になし
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は以上のような従来の欠点に鑑み、3個のリールの内の1個以上あるいは中央部、上部、下部のリールの表示部を見えたり、見えなくなるように回動させる回動カバーを、モータを用いた回動カバー開閉装置によって回動させて、より多彩な展開を行なうことができる、ゲーム者に期待感を与えることができ、飽きられることのない表示器を提供することを目的としている。
【0004】
本発明の前記ならびにそのほかの目的と新規な特徴は次の説明を添付図面と照らし合わせて読むと、より完全に明らかになるであろう。
ただし、図面はもっぱら解説のためのものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、本発明は縦方向あるいは横方向に3個それぞれリール駆動モータで駆動されるリールが整列された表示器において、3個のリールの内の1個以上のリール表示部を見えたり、見えなくすることができるように回動する回動カバー、この回動カバーをリールの表示部が見えたり、見えなくなるように回動させるモータを用いた回動カバー開閉機構とからなるシャッタを備えて表示器を構成している。
【0006】
本発明は縦方向と横方向に3個ずつそれぞれリール駆動モータで駆動されるリールが整列された9リール表示器において、9個のリールの内の中央部のリールの表示部を見えたり、見えなくすることができるように回動する中央回動カバー、この中央回動カバーを中央部のリールの表示部が見えたり、見えなくするように回動させるモータを用いた中央回動カバー開閉機構からなる中央シャッタと、前記9個のリールの内の上部列の3個のリールあるいは上部列の両端部のリールおよび下部列の3個のリールあるいは下部列の両端部のリールの表示部を見えたり、見えなくすることができるように回動する上・下部の回動カバー、この上・下部の回動カバーのリールの表示部が見えたり、見えなくなるように回動させるモータを用いた上・下部の回動カバー開閉機構とからなる上・下部のシャッタとで表示器を構成している。
【発明の効果】
【0007】
以上の説明から明らかなように、本発明にあっては次に列挙する効果が得られる。
【0008】
(1)縦方向あるいは横方向に3個それぞれリール駆動モータで駆動されるリールが整列された表示器において、3個のリールの内の1個以上のリール表示部を見えたり、見えなくすることができるように回動する回動カバー、この回動カバーをリールの表示部が見えたり、見えなくなるように回動させるモータを用いた回動カバー開閉機構とからなるシャッタとで構成されているので、3個のリールの内の1個以上のリールの表示部をシャッタによって見えたり、見えなくすることができる。
したがって、例えばリーチがかかるとシャッタが閉じて見えなくし、確定後、シャッタが開いて見えるようにすることにより、より多くの期待感が得られる表示にできる。
【0009】
(2)前記(1)によって、機械的に3個のリールの内の1個以上のリールの表示部を見えたり、見えなくできる。
したがって、デジタル表示に比べアナログ表示となるため、ゲーム者に表示に対する信頼感が得られる。
【0010】
(3)前記(1)によって、従来の表示の演出に比べ、回動カバーの回動によってリールの表示が見えたり、見えなくすることができ、より多彩な演出を行なうことができる。
【0011】
(4)請求項2も前記(1)〜(3)と同様な効果が得られる。
【0012】
(5)請求項3も前記(1)〜(3)と同様な効果が得られるとともに、ラック板の上下移動によりセンシングするので、シャッタ駆動用モータの駆動軸やピニオンでセンシングするものに比べ正確にセンシングすることができるとともに、ラック板の移動方向が異なるので、制御が簡単にできる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、図面に示す本発明を実施するための最良の形態により、本発明を詳細に説明する。
【0014】
図1ないし図11に示す本発明を実施するための最良の第1の形態において、1はパチンコやスロットマシン等の表示器として使用することができる本発明の表示器で、この表示器1は浅皿状の四角箱状のボックス2と、このボックス2内に収納された縦方向に3個のリール3、3、3が整列された3個のリールユニット4、4A、4Aと、前記ボックス2の開口部5側に取付けられた縦方向と横方向に3個ずつ整列するように開口部6が形成されたマスク7とからなり、前記リールユニット4、4A、4Aの一端部側のリールユニット4は取付ベース8と、この取付ベース8の外側に配置される一側面に取付けられた基板9と、この基板に所定間隔で縦方向に取付けられたリール駆動用モータ10、10、10と、このリール駆動用モータ10、10、10を覆うように、該リール駆動用モータ10、10、10の駆動軸11、11、11に取付けられた円筒状のリール3、3、3と、前記取付ベース8の一側面の上下部に取付けられたスペーサ12、12と、前記リール3、3、3の背面側の前記基板9の中央部と下部位置に取付けられたシャッタ駆動用モータ13、13と、前記取付ベース8の内側に配置される他側面の上下部位の前記リール駆動モータ10、10の軸心とほぼ同じ軸心となる軸14、14に回転可能に取付けられた円弧状の外周部の一部に歯車の歯15が形成された回動カバー支持板16、16、この回動カバー支持板16、16に一端部が一体に形成された前記マスク7、7の開口6、6から前記リール3、3の表示部3a、3aを見えたり、見えなくするようにカバーする円弧状のカバー板17、17とからなる回動カバー18、18と、前記取付ベース8の内側に配置される他側面の中央部の前記リール駆動モータ10の軸心とほぼ同じ軸心となる軸19に回転可能に取付けられた外周部に歯車の歯20が形成された中央回動カバー支持板21、この中央回動カバー支持板21の対向する位置に一端部が一体に形成された、前記マスク7の開口6から前記中央のリールユニット4Aの中央部のリール3の表示部3aを見えたり、見えなくするようにカバーする円弧状のカバー板22、22とからなる中央回動カバー23と、この中央回動カバー23の中央回動カバー支持板21の歯20と噛み合うように、前記シャッタ駆動用モータ13の駆動軸24に取付けられたピニオン25、このピニオン25と噛み合うラック26が形成された前記取付ベース8に形成された上下方向の勘合突起27、27に沿って上下移動するラック板28、このラック板28の上端部および中央部より外方へ突出するように形成された遮光板29、30、前記ラック板28が下部に位置して前記中央回動カバー23の一方のカバー板22で表示部3aを覆っている場合に、前記上端部の遮光板29の位置している部位、前記ラック板28が中央部まで移動して中央回動カバー23の両方のカバー板22、22が表示部3aを覆わない状態で、前記上端部の遮光板29および中央部の遮光板30の位置している部位および前記ラック板28が上部へ移動して、中央回動カバー23の他方のカバー板22で表示部3aを覆っている場合に、前記中央部の遮光板30が位置している部位の取付ベース8に取付けられたフォトセンサ31、32とからなる中央回動カバー開閉機構33と、前記回動カバー18、18の回動カバー支持板16、16の歯15、15と噛み合うように、前記取付ベース8に取付けられたピニオン34、35と、この一方のピニオン34と噛み合うラック36および前記他方のピニオン35と逆回転歯車37を介して噛み合うラック38が設けられたピン39、39と係合する長孔40、40を有する上下移動可能なラック板41、このラック板41の下端部寄りの部位に外方へ突出するように形成された遮光板42、前記回動カバー18、18のカバー板17、17が表示部3a、3aを覆わない開放状態の時、前記遮光板42の位置する部位およびカバー板17、17が表示部3a、3aを覆っている状態の時、前記遮光板42の位置する取付ベース8に取付けられたフォトセンサ43、44とからなる上下部の回動カバー開閉機構45とで構成されている。
【0015】
前記中央部のリールユニット4Aおよび他端部のリールユニット4Aは、前記一端部のリールユニット4から中央回動カバー23と中央回動カバー開閉機構33とを取り外した図7および図8に示すように構成されている。
【0016】
なお、前記リール駆動用モータ10、10、10、10、10、10、10、10、10およびシャッタ駆動用モータ13、13、13、13は基板9、9、9に設けられた制御回路46、46、46と、フォトセンサ31、32、43、44、31、32、31、32とからの信号によって、9個のリール3、3、3、3、3、3、3、3、3の回転や回動カバー18、18、18、18、18、18、23の回動は制御される。
さらに、中央回動カバー23の中央回動カバー支持板21、21の一方の中央回動カバー支持板21で覆う場合、他方の中央回動カバー支持板21で覆う場合、両方の中央回動カバー支持板21、21で覆わない場合のポジションはフォトセンサ2個のONとOFFで判別を行なう。その際、2個のフォトセンサのONするタイミングをズラすことで、ラックの上移動と下移動を差別化することができる。
【0017】
上記構成の表示器1はマスク7の9個の開口6、6、6、6、6、6、6、6、6が開口した状態で、リール駆動用モータ10、10、10、10、10、10、10、10、10の駆動によってリール3、3、3、3、3、3、3、3、3は回転する。
この9個のリール3、3、3、3、3、3、3、3、3の回転により、中央部の横列の両端部が同じ表示となり、リーチが完成すると、上下部の回動カバー開閉機構45、中央回動カバー開閉機構33および上・下部の回動カバー開閉機構45、45のシャッタ駆動モータ13、13、13、13の駆動によって、上部のリール3、3、3、中央部のリール3および下部のリール3、3、3が回動カバー18、18、18、18、18、18、23によって覆われ、該リール3、3、3、3、3、3、3の表示が見えない状態となる。
リーチが確定すると、回動カバー18、18、18、18、18、18、23で覆われていたリール3、3、3、3、3、3、3の表示部3a、3a、3a、3a、3a、3a、3aが見えて、外れか、1ラインから8ラインの当りの表示が現れる。
なお、上下部の回動カバー開閉機構45のシャッタ駆動用モータ13の励磁パターン及び位置検出信号出力のパターンは図10に示すようになり、中央回動カバー開閉機構33のシャッタ駆動用モータ13の励磁パターン及び位置検出信号出力のパターンは図11に示すようになる。
【0018】
上下シャッタの具体的な動作は、図6に示すようにポジションAの場合には上下シャッタが全開状態でラック板41に形成された遮光板42がフォトセンサ43により検出され、フォトセンサ43の出力がONになる。この時、フォトセンサ44はOFF状態になっている。
ポジションBの場合には、上下部の回動カバー開閉機構45のシャッタ駆動用モータ13を駆動すると、ピニオン34が回動し、下部の回動カバー18の外周部に形成された歯15を介して下部の回動カバー18に伝達され、下部の回動カバー18を閉じる方向に回転するとともに、ラック板41に形成されたラック36に伝達され、ラック板41が図中上方に移動して、フォトセンサ43がOFFとなる。これと同時にラック板41に形成されたラック38から、ピニオン35および上部の回動カバー18の外周部に形成された歯15を介して上部の回動カバー18に伝達され、上部の回動カバー18を閉じる方向に回転する。この時、フォトセンサ44はOFF状態になっている。
ポジションCの場合には、前記シャッタ駆動用モータ13を駆動し続けると、ラック板41に形成された遮光板42がフォトセンサ44により検出され、フォトセンサ44の出力がONになり、そこから4ステップ分駆動を続けた後、シャッタ駆動用モータ13が停止する。この時、上部の回動カバー18と下部の回動カバー18は全閉状態となり、フォトセンサ43はOFF状態になっている。
【0019】
中央シャッタの具体的な動作は、図5に示すように、ポジションAの場合にはフォトセンサ31はOFF、フォトセンサ32はON状態である。
ポジションBの場合には、フォトセンサ31とフォトセンサ32はともにON状態である。
ポジションCの場合には、フォトセンサ31はON、フォトセンサ32はOFF状態となっており、ポジションAおよびポジションCの状態に付いては概ね上下シャッタの動作と同じで、ポジションBに付いてはフォトセンサ31とフォトセンサ32の出力がともにONになってから4ステップ分駆動を続けた後、シャッタ駆動用モータ13が停止する点は似ているが、回転方向を検出するため、遮光板29と遮光板30とは、進行方向(回転方向)によりフォトセンサ31とフォトセンサ32がONになるタイミングがずれるように位相をずらして配置されている。
このため、ポジションAからポジションBへ移動する場合、
ポジションAの状態では、遮光板29がフォトセンサ32により検出され、フォトセンサ32の出力がONになっているがシャッタ駆動用モータ13を駆動することにより、ラック板28が図中上方に移動し、フォトセンサ32がOFFとなる。
ポジションBに近づくと、遮光板29がフォトセンサ31により検出され、フォトセンサ31の出力がONになるが、まだ、この時点ではフォトセンサ32はOFFである。
さらに、ポジションBに近づくと、遮光板30がフォトセンサ32により検出され、フォトセンサ32の出力がONになる。
フォトセンサ32の出力がONになってから、4ステップ分駆動を続けた後、シャッタ駆動用モータ13が停止する。
ポジションCからポジションBへ移動する場合、
ポジションCの状態では、遮光板30がフォトセンサ31により検出され、フォトセンサ31の出力がONになっているが、シャッタ駆動用モータ13を駆動することにより、ラック板28が図中下方に移動し、フォトセンサ31がOFFとなる。
ポジションBに近づくと、遮光板30がフォトセンサ32により検出され、フォトセンサ32の出力がONになるが、まだ、この時点ではフォトセンサ31はOFFである。
さらにポジションBに近づくと、遮光板29がフォトセンサ31により検出され、フォトセンサ31の出力もONになる。
フォトセンサ31の出力がONになってから、4ステップ分駆動を続けた後、シャッタ駆動用モータ13が停止する。
このように、回転方向の違いにより、フォトセンサ31とフォトセンサ32がONになるタイミングが異なるように成っている。
なお、本発明の実施の形態ではラック板28の上下移動によりセンシングするので、シャッタ駆動用モータ13の駆動軸やピニオンでセンシングするものに比べ正確にセンシングすることができるとともに、ラック板28の移動方向が異なるので、制御が簡単にできる。
[発明を実施するための異なる形態]
【0020】
次に、図12ないし図22に示す本発明を実施するための異なる形態につき説明する。なお、これらの本発明を実施するための異なる形態の説明に当って、前記本発明を実施するための最良の第1の形態と同一構成部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。
【0021】
図12ないし図14に示す本発明を実施するための第2の形態において、前記本発明を実施するための最良の第1の形態と主に異なる点は、一端部と他端部側のリールユニット4、4Aの上下部の回動カバー開閉機構45、45と、中央部のリールユニット4Aの上下部の回動カバー開閉機構45を異なる状態で開閉できるようにした制御回路46A、46A、46Aを用いた点で、このように構成した表示器1Aにしても、前記本発明を実施するための最良の第1の形態と同様な作用効果が得られる。
【0022】
図15ないし図22に示す本発明を実施するための第3の形態において、前記本発明を実施するための最良の第1の形態と主に異なる点は、位置検出センサ48をそれぞれ備えたモータやステッピングモータ47、47、47、47、47、47、47、47、47を直接回動カバー18、18、18、18、18、18、18、18および中央部の回動カバー23を回動できるように取付けた点で、このように構成した表示器1Bにすることにより、回動カバー18、18、18、18、18、18、18、18や中央回動カバー23を任意に回動させてリール3、3、3、3、3、3、3、3、3の表示部3a、3a、3a、3a、3a、3a、3a、3a、3aを見えたり、見えなくする演出を多彩に行なうことができる。
なお、取付ベース8の軸14、軸19、軸14に取付けられる上回動カバー支持板16、中央回動カバー支持板21、下回動カバー支持板16で覆われる部位の取付ベース8にフォトセンサ49、50、51が設けられるとともに、このフォトセンサ49、50、51と対応する部位の上回動カバー支持板16、中央回動カバー支持板21、下回動カバー支持板16に遮光板52、53、54が設けられている。
シャッタを個別稼動する場合の上下シャッタの開閉は、そのシャッタが完全に開いている状態もしくは閉じている状態のいずれかの状態で、フォトセンサがON状態で基準励磁相となる位置を原点として、そのシャッタを稼動するステッピングモータに、原点から開閉に要するステップ数分の信号を送ることにより行う。
シャッタを個別稼動する場合の中央シャッタの開閉は、上下シャッタと同様に、中央シャッタを稼動するステッピングモータに、原点から次のポジションに移動(開閉動作)するのに要するステップ数分の信号を送ることにより行う。
例えば、シャッタがポジションBの状態において、フォトセンサがON状態となるようにフォトセンサを配置し、フォトセンサがON状態で基準励磁相となる位置を原点とした場合の、ポジションBからポジションAへの移動(開閉動作)やポジションCへの移動(開閉動作)は次のように成る。
ポジションCへの移動(開閉動作)は原点(ポジションB)からモータ出力軸CW方向に、ポジションCに移動(開閉動作)するのに要するステップ数分回転させて行う。
逆に、ポジションAへの移動(開閉動作)は原点(ポジションB)からモータ出力軸CCW方向に、ポジションAに移動するのに要するステップ数分回転させて行う。
また、ポジションAからポジションCへの移動(開閉動作)は、ポジションAからモータ出力軸CW方向に、ポジションCに移動するのに要するステップ数分(ポジションAからポジションBに移動するのに要するステップ数分+ポジションBからポジションCに移動するのに要するステップ数分)回転させて行う。
同様に、ポジションCからポジションAへの移動(開閉動作)は、ポジションCからモータ出力軸CCW方向に、ポジションAに移動するのに要するステップ数分(ポジションCからポジションBに移動するのに要するステップ数分+ポジションBからポジションAに移動するのに要するステップ数分)回転させて行う。
ここでは、中央シャッタの原点をポジションBとしたが、ポジションAやポジションCにフォトセンサを配置することにより、ポジションAやポジションCを原点とすることもできる。
【0023】
シャッタを個別稼動する場合における上下シャッタの励磁パターン及び位置検出信号の出力のパターンは図21に示すようになり、シャッタを個別稼動する場合における中央シャッタの励磁パターン及び位置検出信号の出力のパターンは図22に示すようになる。
なお、位置検出信号がHI(ハイ)になって、4ステップ進んだ所(基準励磁相)が原点となる。上下シャッタの場合、この原点から192ステップ進むとシャッタ閉からシャッタ開の状態になる。同様に中央シャッタの場合、ポジションBからモータ出力軸CCW方向に216ステップ進むとポジションAに、逆にポジションBからモータ出力軸CW方向に216ステップ進むとポジションCになる。
【0024】
なお、前記本発明の各実施の形態ではボックス2内に縦方向に3個のリール3、3、3が整列された3個のリールユニット4、4A、4Aとを並列する9個のリールを使用する表示器1、1A、1Bについて説明したが、本発明はこれにかぎらず、ボックス2内にリールユニット4あるいはリールユニット4Aだけを縦方向設置したり、ボックス2内に2個のリールユニット4、4、2個のリールユニット4A、4Aあるいはリールユニット4とリールユニット4Aとを設置した表示器にしても良い。
また、ボックス2内にリールユニット4あるいはリールユニット4Aだけを横方向設置しても良い。
この場合、リール3、3、3の表示を正しく見えるように方向を代える。
【産業上の利用可能性】
【0025】
本発明は表示器を製造する産業で利用される。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】本発明を実施するための最良の第1の形態の斜視図。
【図2】本発明を実施するための最良の第1の形態の分解斜視図。
【図3】本発明を実施するための最良の第1の形態の一端部側のリールユニットの斜視図。
【図4】本発明を実施するための最良の第1の形態の一端部側のリールユニットの分解斜視図。
【図5】本発明を実施するための最良の第1の形態の中央回動カバー開閉機構の説明図。
【図6】本発明を実施するための最良の第1の形態の上下部の回動カバーの開閉機構の説明図。
【図7】本発明を実施するための最良の第1の形態の中央部のリールユニットの斜視図。
【図8】本発明を実施するための最良の第1の形態の他端部側のリールユニットの斜視図。
【図9】本発明を実施するための最良の第1の形態の表示の動作説明図。
【図10】上下部の回動カバー開閉機構の励磁パターン及び位置検出信号出力のパターン
【図11】中央回動カバー開閉機構の励磁パターン及び位置検出信号出力のパターン
【図12】本発明を実施するための第2の形態の斜視図。
【図13】本発明を実施するための第2の形態の一端部側のリールユニットの分解斜視図。
【図14】本発明を実施するための第2の形態の表示の動作説明図。
【図15】本発明を実施するための第3の形態の斜視図。
【図16】本発明を実施するための第3の形態の一端部側のリールユニットの斜視図。
【図17】本発明を実施するための第3の形態の一端部側のリールユニットの分解斜視図。
【図18】本発明を実施するための第3の形態の一端部側のリールユニットの裏側の斜視図。
【図19】本発明を実施するための第3の形態の一端部側のリールユニットの裏側の分解斜視図。
【図20】本発明を実施するための第3の形態の表示の動作説明図。
【図21】シャッタ個別稼動な場合における上下シャッタの励磁パターン及び位置検出信号出力のパターン。
【図22】シャッタ個別稼動な場合における中央シャッタの励磁パターン及び位置検出信号出力のパターン。
【符号の説明】
【0027】
1、1A、1B:表示器、
2:ボックス、 3:リール、
4、4A:リールユニット、 5:開口部、
6:開口、 7:マスク、
8:取付ベース、 9:基板、
10:リール駆動用モータ、 11:駆動軸、
12:スペーサ、 13:シャッタ駆動モータ、
14:軸 15:歯、
16:回動カバー支持板、 17:カバー板、
18:回動カバー、 19:軸、
20:歯、 21:中央回動カバー支持板、
22:カバー板、 23:中央回動カバー、
24:駆動軸、 25:ピニオン、
26:ラック、 27:勘合突起、
28:ラック板、 29、30:遮光板、
31、32:フォトセンサ、 33:中央回動カバー開閉機構、
34、35:ピニオン、 36:ラック、
37:逆回転歯車、 38:ラック、
39:ピン、 40:長孔、
41:ラック板、 42:遮光板、
43、44:フォトセンサ、
45:上下部の回動カバー開閉機構、
46、46A:制御回路、 47:ステッピングモータ、
48:位置検出センサ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
縦方向あるいは横方向に3個それぞれリール駆動モータで駆動されるリールが整列された表示器において、3個のリールの内の1個以上のリール表示部を見えたり、見えなくすることができるように回動する回動カバー、この回動カバーをリールの表示部が見えたり、見えなくなるように回動させるモータを用いた回動カバー開閉機構とからなるシャッタを備えたことを特徴とする表示器。
【請求項2】
縦方向と横方向に3個ずつそれぞれリール駆動モータで駆動されるリールが整列された9リール表示器において、9個のリールの内の中央部のリールの表示部を見えたり、見えなくすることができるように回動する中央回動カバー、この中央回動カバーを中央部のリールの表示部が見えたり、見えなくするように回動させるモータを用いた中央回動カバー開閉機構からなる中央シャッタと、前記9個のリールの内の上部列の3個のリールあるいは上部列の両端部のリールおよび下部列の3個のリールあるいは下部列の両端部のリールの表示部を見えたり、見えなくすることができるように回動する上・下部の回動カバー、この上・下部の回動カバーのリールの表示部が見えたり、見えなくなるように回動させるモータを用いた上・下部の回動カバー開閉機構からなる上・下部のシャッ
タとからなることを特徴とする表示器。
【請求項3】
中央回動カバー開閉機構は取付ベースの内側に配置される他側面の中央部のリール駆動モータの軸心とほぼ同じ軸心となる軸に回転可能に取付けられた外周部に歯車の歯が形成された中央回動カバー支持板およびこの中央回動カバー支持板の対向する位置に一端部が一体に形成された、マスクの開口から中央のリールユニットの中央部のリールの表示部を見えたり、見えなくするようにカバーする円弧状のカバー板とからなる中央回動カバーと、この中央回動カバーの中央回動カバー支持板の歯と噛み合うように、シャッタ駆動用モータの駆動軸に取付けられたピニオン、このピニオンと噛み合うラックが形成された取付ベースに形成された上下方向の勘合突起に沿って上下移動するラック板、このラック板の上端部および中央部より外方へ突出するように形成された遮光板およびラッ
ク板が下部に位置して中央回動カバーの一方のカバー板で表示部を覆っている場合に、上端部の遮光板の位置している部位、ラック板が中央部まで移動して中央回動カバーの両方のカバー板が表示部を覆わない状態で、上端部の遮光板および中央部の遮光板の位置している部位およびラック板が上部へ移動して、中央回動カバーの他方のカバー板で表示部を覆っている場合に、中央部の遮光板が位置している部位の取付ベースに取付けられたフォトセンサとで構成されていることを特徴とする請求項2記載の表示機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【公開番号】特開2009−291442(P2009−291442A)
【公開日】平成21年12月17日(2009.12.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−148686(P2008−148686)
【出願日】平成20年6月6日(2008.6.6)
【出願人】(000105659)日本電産コパル電子株式会社 (85)
【Fターム(参考)】