説明

表示方法および表示装置

【課題】過度な制約を受けることなく、異なる言語により情報がそれぞれ記述されている多数の画面を表示部に表示することができる表示方法および表示装置を提供する。
【解決手段】本発明の表示方法は、複数の画面を同時に表示可能な表示部103に画面を表示する表示方法であって、一の言語により情報が記述されている画面である主言語表示画面300と、一の言語とは異なる他の複数の言語により前記情報がそれぞれ記述されている画面である複数の副言語表示画面400のうちの一の副言語表示画面400とを表示部103に表示させるステップ(a)と、主言語表示画面300を表示部103に継続的に表示させつつ、複数の副言語表示画面400を所定の時間間隔Raで切り替えて表示部103に表示させるステップ(b)と、を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の画面を同時に表示可能な表示部に画面を表示する表示方法および表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ビジネスの国際化が日常的となっている中、オフィス内でも各国の人間がMFP(Multi−Function Peripheral)等の画像形成装置を共有しながら業務を行う環境が一般化している。このような環境に対応すべく、下記の特許文献1,2には、異なる言語で情報が記述されている複数の操作画面を所定の時間間隔で切り替えてMFPの操作パネルに表示する技術が提案されている。この技術によれば、各国の人間が、操作画面の言語を切り替えるための操作を行うことなく、操作画面の内容を理解してMFPを操作することが可能になる。
【0003】
しかしながら、この技術には、オフィスで使用される言語の数が多いほど、各言語で記述された操作画面が操作パネルに表示される時間が短くなるという時間的な制約がある。このため、異なる言語で情報が記述されている多数の操作画面が切り替えられて操作パネルに表示される場合、利用者が、所望の言語で情報が記述されている操作画面が操作パネルに表示されるまでMFPの前で長時間待たなければならないという問題がある。
【0004】
一方、下記の特許文献3には、利用者が操作パネルを見る角度を変更することにより、1つの操作パネルに複数の操作画面を表示する技術が開示されている。この技術によれば、異なる言語で情報が記述されている複数の操作画面を操作パネルに同時に表示することができる。
【0005】
しかしながら、この技術には、構成上の制約があり、多数の操作画面を操作パネルに表示することは容易ではない。また、仮に多数の操作画面を操作パネルに表示したとしても各操作画面に割り当てられる視野角が小さくなるため、所望の言語で情報が記述されている操作画面が表示される角度を利用者が見つけることは容易ではなく不便である。
【0006】
したがって、過度な制約を受けることなく、異なる言語により情報がそれぞれ記述されている多数の操作画面を操作パネルに表示することが望まれている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2002−073241号公報
【特許文献2】特開2006−015623号公報
【特許文献3】特開2011−043711号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、上述した課題に鑑みてなされたものである。したがって、本発明の目的は、過度な制約を受けることなく、異なる言語により情報がそれぞれ記述されている多数の画面を表示部に表示することができる表示方法および表示装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の上記目的は、下記の手段によって達成される。
【0010】
(1)複数の画面を同時に表示可能な表示部に画面を表示する表示方法であって、一の言語により情報が記述されている画面である主言語表示画面と、前記一の言語とは異なる他の複数の言語により前記情報がそれぞれ記述されている画面である複数の副言語表示画面のうちの一の副言語表示画面とを前記表示部に表示させるステップ(a)と、前記主言語表示画面を前記表示部に継続的に表示させつつ、前記複数の副言語表示画面を所定の時間間隔で切り替えて前記表示部に表示させるステップ(b)と、を有することを特徴とする表示方法。
【0011】
(2)前記主言語表示画面および複数の副言語表示画面には、前記複数の副言語表示画面の切り替えの可否を設定するための設定画面がそれぞれ含まれており、前記表示方法は、前記切り替えの可否を設定するための設定画面を介して、前記複数の副言語表示画面の切り替えの可否についての設定を受け付けるステップ(c)をさらに有し、前記ステップ(c)において前記複数の副言語表示画面の切り替えを許可する旨の設定が受け付けられている場合、前記ステップ(b)において、前記複数の副言語表示画面が切り替えられて表示されることを特徴とする上記(1)に記載の表示方法。
【0012】
(3)前記主言語表示画面および複数の副言語表示画面には、前記時間間隔を設定するための設定画面がそれぞれ含まれており、前記表示方法は、前記時間間隔を設定するための設定画面を介して、前記時間間隔の設定を受け付けるステップ(d)をさらに有し、前記ステップ(b)において、前記ステップ(d)において受け付けられた時間間隔で前記複数の副言語表示画面が切り替えられて表示されることを特徴とする上記(1)または(2)に記載の表示方法。
【0013】
(4)前記主言語表示画面および複数の副言語表示画面には、前記主言語表示画面上の情報を記述する一の言語を設定するための設定画面がそれぞれ含まれており、前記表示方法は、前記一の言語を設定するための設定画面を介して、複数の言語の中から一の言語の選択を受け付けるステップ(e)をさらに有し、前記ステップ(a)において、前記ステップ(e)において受け付けられた言語により情報が記述されている前記主言語表示画面が前記表示部に表示されることを特徴とする上記(1)〜(3)のいずれか1つに記載の表示方法。
【0014】
(5)前記主言語表示画面および複数の副言語表示画面には、前記複数の副言語表示画面が表示される順番を設定するための設定画面がそれぞれ含まれており、前記表示方法は、前記順番を設定するための設定画面を介して、前記複数の副言語表示画面が表示される順番の設定を受け付けるステップ(f)をさらに有し、前記ステップ(b)において、前記ステップ(f)において受け付けられた順番にしたがって、前記複数の副言語表示画面が前記表示部に表示されることを特徴とする上記(1)〜(4)のいずれか1つに記載の表示方法。
【0015】
(6)前記主言語表示画面および複数の副言語表示画面には、前記副言語表示画面上の情報を記述する言語を設定するための設定画面がそれぞれ含まれており、前記表示方法は、前記言語を設定するための設定画面を介して、複数の言語の中から前記副言語表示画面上の情報を記述する言語の選択を受け付けるステップ(g)をさらに有し、前記ステップ(a)およびステップ(b)において、前記ステップ(g)において受け付けられた言語により情報が記述されている前記副言語表示画面が前記表示部に表示されることを特徴とする上記(1)〜(5)のいずれか1つに記載の表示方法。
【0016】
(7)前記副言語表示画面を前記表示部に表示させることなく、前記主言語表示画面のみを前記表示部に表示させるステップ(h)をさらに有することを特徴とする上記(1)〜(6)のいずれか1つに記載の表示方法。
【0017】
(8)前記ステップ(b)において、前記表示部に切り替えられて表示される複数の副言語表示画面の中に、前記主言語表示画面上の情報を記述している言語と同一の言語により前記情報が記述されている画面が含まれることを特徴とする上記(1)〜(7)のいずれか1つに記載の表示方法。
【0018】
(9)前記表示部は、3つ以上の画面を同時に表示可能に構成されており、前記複数の副言語表示画面は、複数のグループに分類され、前記ステップ(a)において、各グループに属する一の副言語表示画面が前記主言語表示画面とともに前記表示部に表示され、前記ステップ(b)において、前記グループ単位で前記副言語表示画面が切り替えられて表示され、前記各グループにおいて当該グループに属する複数の副言語表示画面の表示が一巡する周期は、前記複数のグループ間で一致していることを特徴とする上記(1)〜(8)のいずれか1つに記載の表示方法。
【0019】
(10)前記主言語表示画面および複数の副言語表示画面には、前記主言語表示画面および副言語表示画面の前記表示部における表示位置を暫定的に変更するための設定画面がそれぞれ含まれており、前記表示方法は、前記表示位置を暫定的に変更するための設定画面を介して、前記主言語表示画面および副言語表示画面の表示位置の変更を受け付けるステップ(i)をさらに有し、前記ステップ(i)において前記表示位置の変更が受け付けられた場合、前記ステップ(b)において、前記主言語表示画面および副言語表示画面の表示位置が暫定的に変更されることを特徴とする上記(1)〜(9)のいずれか1つに記載の表示方法。
【0020】
(11)前記主言語表示画面および複数の副言語表示画面には、前記主言語表示画面および副言語表示画面の前記表示部における表示位置を設定するための設定画面がそれぞれ含まれており、前記表示方法は、前記表示位置を設定するための設定画面を介して、前記主言語表示画面および副言語表示画面の表示位置の設定を受け付けるステップ(j)をさらに有し、前記ステップ(a)において、前記ステップ(j)において受け付けられた表示位置にしたがって、前記主言語表示画面および副言語表示画面が前記表示部に表示されることを特徴とする上記(1)〜(10)のいずれか1つに記載の表示方法。
【0021】
(12)前記副言語表示画面に対する操作入力が認識された場合、前記副言語表示画面の切り替えが中断されることを特徴とする上記(1)〜(11)のいずれか1つに記載の表示方法。
【0022】
(13)前記副言語表示画面の切り替えが中断されてから所定時間経過後に前記副言語表示画面の切り替えが再開されることを特徴とする上記(12)に記載の表示方法。
【0023】
(14)前記副言語表示画面には、副言語表示画面を切り替えるためのボタンが含まれており、前記複数の副言語表示画面は、利用者の手動操作により切り替えられることを特徴とする上記(12)または(13)に記載の表示方法。
【0024】
(15)前記副言語表示画面に対する操作入力が認識された場合であっても、前記副言語表示画面の切り替えが中断されることなく継続されることを特徴とする上記(1)〜(11)のいずれか1つに記載の表示方法。
【0025】
(16)同一の言語により情報が記述されている副言語表示画面に対する操作入力が複数回連続して認識された場合、当該言語により情報が記述されている副言語表示画面が表示された状態で副言語表示画面の切り替えが中断されることを特徴とする上記(15)に記載の表示方法。
【0026】
(17)一の言語により情報が記述されている画面である主言語表示画面と、前記一の言語とは異なる他の複数の言語により前記情報がそれぞれ記述されている画面である複数の副言語表示画面のうちの一の副言語表示画面とを同時に表示する表示部と、前記主言語表示画面を前記表示部に継続的に表示させつつ、前記複数の副言語表示画面を所定の時間間隔で切り替えて前記表示部に表示させる表示制御部と、を有することを特徴とする表示装置。
【0027】
(18)前記表示部は、複数の画面が互いに異なる視野角で表示されるように構成されており、前記主言語表示画面は一の視野角で前記表示部に表示され、前記副言語表示画面は他の視野角で前記表示部に表示されることを特徴とする上記(17)に記載の表示装置。
【0028】
(19)前記表示部は、複数の表示部を含み、前記複数の表示部のうちの一の表示部に前記主言語表示画面が表示され、他の表示部に前記副言語表示画面が表示されることを特徴とする上記(17)に記載の表示装置。
【0029】
(20)前記主言語表示画面と前記副言語表示画面とは、1つの前記表示部内に並べて表示されることを特徴とする上記(17)に記載の表示装置。
【発明の効果】
【0030】
本発明によれば、主言語表示画面が継続的に表示される一方で、複数の副言語表示画面が切り替えられて表示されるため、主言語表示画面を使用する利用者にとっては時間的な制約がなく、多数の画面を表示部に同時に表示しないため構成上の制約も少ない。つまり、過度な制約を受けることなく、異なる言語により情報がそれぞれ記述されている多数の画面を表示部に表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るMFPの構成を示す概略正面図である。
【図2】図1に示されるMFPの構成を示すブロック図である。
【図3】MFPの記憶部に記憶されている言語参照テーブルを示す図である。
【図4】MFPの言語設定の一例を示す図である。
【図5】表示モードと表示画面との関係を示す図である。
【図6】主言語操作画面と副言語操作画面の表示位置を説明するための図である。
【図7】シングルモードおよびデュアルモードにおける操作パネルの表示動作を説明するための図である。
【図8】デュアルモード画面配置ID2にしたがって動作する操作パネルの表示動作を示す図である。
【図9】トリプルモード画面配置ID1にしたがって動作する操作パネルの表示動作を示す図である。
【図10】トリプルモード画面配置ID3にしたがって動作する操作パネルの表示動作を示す図である。
【図11】操作パネルの表示動作の変形例を示す図である。
【図12】MFPにより実行される全体の処理の手順を示すフローチャートである。
【図13】図12のステップS103に示される表示モード判断処理の手順を示すフローチャートである。
【図14】図12のステップS105に示される表示モード制御処理の手順を示すフローチャートである。
【図15】図12のステップS104に示される副言語ローテーションタイマースタート処理の手順を示すフローチャートである。
【図16】図15のステップS402に示される副言語AタイマーTaスタート処理の手順を示すフローチャートである。
【図17】図15のステップS404に示される副言語BタイマーTbスタート処理の手順を示すフローチャートである。
【図18】図17のステップS604に示される副言語BタイマーTb値算出処理の手順を示すフローチャートである。
【図19】図14のステップS305に示されるトリプルモード処理の手順を示すフローチャートである。
【図20】図19のステップS801に示されるトリプルモード画面表示処理の手順を示すフローチャートである。
【図21】図20のステップS907に示される画面配置決定処理の手順を示すフローチャートである。
【図22】図19のステップS804に示される副言語A切替判断処理の手順を示すフローチャートである。
【図23】図19のステップS805に示される副言語B切替判断処理の手順を示すフローチャートである。
【図24】図19のステップS803に示されるトリプルモード操作処理の手順を示すフローチャートである。
【図25】図24のステップS1309に示されるトリプルモード手動副言語切替処理の手順を示すフローチャートである。
【図26】図25に後続するフローチャートである。
【図27】図24のステップS1302に示されるトリプルモード表示設定変更処理の手順を示すフローチャートである。
【図28】図27のステップS1502に示される言語設定処理の手順を示すフローチャートである。
【図29】図28のステップS1601に示される主言語設定処理の手順を示すフローチャートである。
【図30】図28のステップS1602に示される副言語A設定処理の手順を示すフローチャートである。
【図31】図28のステップS1603に示される副言語B設定処理の手順を示すフローチャートである。
【図32】図27のステップS1504に示されるトリプルモード暫定表示位置設定処理の手順を示すフローチャートである。
【図33】図32のステップS2003に示されるトリプルモード表示位置設定処理の手順を示すフローチャートである。
【図34】図27のステップS1506に示されるトリプルモード表示位置初期値設定処理の手順を示すフローチャートである。
【図35】図27のステップS1508に示されるトリプルモード副言語ローテーション設定処理の手順を示すフローチャートである。
【図36】図35のステップS2301に示される副言語Aローテーション設定処理の手順を示すフローチャートである。
【図37】図35のステップS2302に示される副言語Bローテーション設定処理の手順を示すフローチャートである。
【図38】図27のステップS1510に示されるトリプルモード副言語ABローテーション同期設定処理の手順を示すフローチャートである。
【図39】図27のステップS1512に示される副言語ローテーション主言語追加設定処理の手順を示すフローチャートである。
【図40】図14のステップS304に示されるデュアルモード処理の手順を示すフローチャートである。
【図41】図40のステップS2801に示されるデュアルモード画面表示処理の手順を示すフローチャートである。
【図42】図40のステップS2803に示されるデュアルモード操作処理の手順を示すフローチャートである。
【図43】図42のステップS3009に示されるデュアルモード手動副言語切替処理の手順を示すフローチャートである。
【図44】図42のステップS3002に示されるデュアルモード表示設定変更処理の手順を示すフローチャートである。
【図45】図44のステップS3204に示されるデュアルモード暫定表示位置設定処理の手順を示すフローチャートである。
【図46】図44のステップS3206に示されるデュアルモード表示位置初期値設定処理の手順を示すフローチャートである。
【図47】図14のステップ302に示されるシングルモード処理の手順を示すフローチャートである。
【図48】本発明の第2の実施形態に係るトリプルモード操作処理の手順を示すフローチャートである。
【図49】本発明の第3の実施形態に係る操作パネルの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。
【0033】
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係るMFPの構成を示す概略正面図であり、図2は、図1に示されるMFPの構成を示すブロック図である。
【0034】
図1および図2に示されるとおり、MFP100は、制御部101、記憶部102、操作パネル103、ADF(Auto Documennt Feeder)104、画像読取部105、給紙部106、画像形成部107、通信インターフェース108、および後処理部109を備えており、これらは信号をやり取りするためのバス110を介して相互に接続されている。
【0035】
制御部101は、CPU(Central Processing Unit)であり、プログラムにしたがって上記各部の制御や各種の演算処理を行う。記憶部102は、予め各種プログラムや各種データを格納しておくROM(Read Only Memory)、作業領域として一時的にプログラムやデータを記憶するRAM(Random Access Memory)、MFP100の基本動作を制御する各種プログラムや各種データを格納するハードディスク、電気的に書き換え可能な不揮発性メモリであるEEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)等からなる。
【0036】
操作パネル103は、表示部として、タッチパネル、テンキー、スタートボタン、ストップボタン等を備えており、各種情報の表示および各種指示の入力に使用される。本実施形態のタッチパネルは、視野角の異なる2つまたは3つの操作画面を同時に表示可能に構成されており、利用者がタッチパネルを見る方向に応じて異なる操作画面を表示する。このようなタッチパネルは、たとえば、3つの操作画面の各画面画像が所定数のライン単位で生成され、視差バリアにより各画面画像の視野角が規定されることにより実現される。なお、本実施形態とは異なり、レンチキュラーレンズを用いて、複数の操作画面が表示される操作パネルが実現されてもよい。
【0037】
ADF104は、セットされた複数枚の原稿を1枚ずつ画像読取部105の所定の読み取り位置まで順次搬送し、そして画像読み取り後の原稿を順次排出する。
【0038】
画像読取部105は、所定の読み取り位置にセットされた原稿またはADF104により所定の読み取り位置に搬送された原稿に蛍光ランプ等の光源で光を当て、その反射光をCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサー等の撮像装置により光電変換して、その電気信号から画像データを生成する。
【0039】
給紙部106a〜106cは、印刷に使用される用紙等の記録媒体を収容する。給紙部106a〜106cは、収容された用紙を1枚ずつ画像形成部107に送り出す。
【0040】
画像形成部107は、帯電、露光、現像、転写、および定着の各工程を含む電子写真式プロセス等の周知の作像プロセスを用いて、各種データに基づく画像を用紙等の記録媒体上に印刷する。
【0041】
通信インターフェース108は、他の機器と通信するためのインターフェースであり、イーサネット(登録商標)、トークンリング、FDDI(Fiber Distributed Data Interface)等の規格が用いられる。
【0042】
後処理部109は、画像形成部107から搬送される印刷後の用紙に対してフィニッシング処理を施す。フィニッシング処理としては、用紙の端部にファイリング用の穴をあけるパンチ処理および用紙を中央部から折り畳む折り処理が挙げられる。
【0043】
なお、MFP100は、上記の構成要素以外の構成要素を含んでいてもよく、あるいは、上記の構成要素のうちの一部が含まれていなくてもよい。
【0044】
図3は、MFPの記憶部に記憶されている言語参照テーブルを示す図である。MFP100は、言語参照テーブル200に示される複数の言語に対応しており、各言語により情報がそれぞれ記述された複数の操作画面を操作パネル103に表示することができる。
【0045】
図4は、MFPの言語設定の一例を示す図である。本実施形態のMFP100では、言語参照テーブル200に示される複数の言語の中から、一の言語(以下、主言語と称する)と、主言語とは異なる複数の言語(以下、副言語と称する)とが指定される。そして、主言語により情報が記述されている操作画面である主言語操作画面と、各副言語により情報が記述されている操作画面である複数の副言語操作画面のうちの一の副言語操作画面とが操作パネル103に同時に表示される。そして、主言語操作画面が継続的に表示される一方で、複数の副言語操作画面が所定の時間間隔で切り替えられて表示される。
【0046】
図4に示されるとおり、本実施形態のMFP100では、主言語と、副言語Aおよび副言語Bとが設定される。図4では、主言語として、日本語が設定されており、副言語Aとして、英語、ドイツ語、フランス語、ポルトガル語、イタリア語、ギリシャ語、および中国語の7つの言語が設定されている。また、副言語Bとして、スペイン語、アラビア語、チェコ語、および韓国語の4つの言語が設定されている。
【0047】
図5は、表示モードと表示画面との関係を示す図である。操作パネル103には、シングルモード、デュアルモード、およびトリプルモードの中から選択される一の表示モードにしたがって操作画面が表示される。
【0048】
シングルモードでは、主言語操作画面(第1画面)のみが操作パネル103に表示される。また、デュアルモードでは、主言語操作画面(第1画面)と、副言語Aで情報が記述された副言語操作画面(第2画面)とが操作パネル103に同時に表示される。トリプルモードでは、主言語操作画面(第1画面)と、副言語Aで情報が記述された副言語操作画面(第2画面)と、副言語Bで情報が記述された副言語操作画面(第3画面)とが操作パネル103に同時に表示される。
【0049】
図6は、主言語操作画面と副言語操作画面の表示位置を説明するための図である。MFP100では、画面配置IDにしたがって、操作パネル103に操作画面が表示される。
【0050】
シングルモードでは、利用者が正面から操作パネル103を見た場合に主言語操作画面(第1画面)が表示されるように、主言語操作画面が「中」に設定される。
【0051】
デュアルモードでは、画面配置ID1として、利用者が右側から操作パネル103を見た場合に主言語操作画面(第1画面)が表示され、左側から操作パネル103を見た場合に副言語Aで記述された副言語操作画面(第2画面)が表示されるように、主言語操作画面が「右」および副言語Aで記述された副言語操作画面が「左」に設定される。一方、画面配置ID2として、利用者が左側から操作パネル103を見た場合に主言語操作画面が表示され、右側から操作パネル103を見た場合に副言語Aで記述された副言語操作画面が表示されるように、主言語操作画面が「左」および副言語Aで記述された副言語操作画面が「右」に設定される。
【0052】
トリプルモードでは、画面配置ID1として、主言語操作画面(第1画面)が「中」、副言語Aで記述された副言語操作画面(第2画面)が「右」、および副言語Bで記述された副言語操作画面(第3画面)が「左」に設定され、画面配置ID2として、主言語操作画面が「中」、副言語Aで記述された副言語操作画面が「左」、および副言語Bで記述された副言語操作画面が「右」に設定される。また、画面配置ID3として、主言語操作画面が「右」、副言語Aで記述された副言語操作画面が「中」、および副言語Bで記述された副言語操作画面が「左」に設定され、画面配置ID4として、主言語操作画面が「左」、副言語Aで記述された副言語操作画面が「中」、および副言語Bで記述された副言語操作画面が「右」に設定される。そして、画面配置ID5として、主言語操作画面が「右」、副言語Aで記述された副言語操作画面が「左」、および副言語Bで記述された副言語操作画面が「中」に設定され、画面配置ID6として、主言語操作画面が「左」、副言語Aで記述された副言語操作画面が「右」、および副言語Bで記述された副言語操作画面が「中」に設定される。
【0053】
以下、図7〜図11を参照して、操作パネル103の表示動作について説明する。上述したとおり、操作パネル103には、シングルモード、デュアルモード、およびトリプルモードの中から選択される一の表示モードにしたがって操作画面が表示される。
【0054】
図7は、シングルモードおよびデュアルモードにおける操作パネルの表示動作を説明するための図である。
【0055】
図7に示されるとおり、シングルモードでは、主言語(日本語)で記述された操作画面である主言語操作画面300のみが操作パネル103に表示される。
【0056】
一方、デュアルモードでは、主言語操作画面300と、副言語Aで記述された複数の副言語操作画面400のうちの一の副言語操作画面400とが、操作パネル103に同時に表示される。そして、副言語Aで記述された複数の副言語操作画面400が時間間隔Raで順番に切り替えられて表示される。
【0057】
図7では、図6に示されるデュアルモード画面配置ID1にしたがって、操作パネル103の右側から見える位置に主言語操作画面300が表示され、操作パネル103の左側から見える位置に副言語Aで記述された一の副言語操作画面400が表示される。そして、主言語操作画面300が継続的に表示される一方で、図4に示される言語設定250にしたがって、英語、ドイツ語、フランス語、…中国語でそれぞれ記述された7つの副言語操作画面400が時間間隔Raで切り替えられて表示される。
【0058】
主言語操作画面300および複数の副言語操作画面400上には、異なる言語により同一の情報がそれぞれ記述される。なお、説明の便宜上、図7では、すべて日本語で記述しているが、各副言語操作画面400上の「コピーできます」、「用紙:トレイ1(A4)」、「倍率:100%」、および「カラー:オート」という情報は、英語、ドイツ語、フランス語、…中国語によりそれぞれ記述される。
【0059】
主言語操作画面300と副言語操作画面400とは相互に連動しており、たとえば、利用者が、主言語操作画面300の倍率設定ボタンに触れ、操作画面が倍率設定用の操作画面に切り替えられる場合、副言語操作画面400についても、倍率設定用の操作画面に切り替えられる。また、主言語操作画面300上のボタンと副言語操作画面400上のボタンとは、タッチパネル上の同一の位置に表示され、利用者が、主言語操作画面300上のボタンに触れた場合と、副言語操作画面400上の同一のボタンに触れた場合とは、同一の入力が受け付けられる。
【0060】
図8は、デュアルモード画面配置ID2にしたがって動作する操作パネルの表示動作を示す図である。図8では、図6に示されるデュアルモード画面配置ID2にしたがって、操作パネル103の左側から見える位置に主言語操作画面300が表示され、操作パネル103の右側から見える位置に副言語Aで記述された一の副言語操作画面400が表示される。そして、副言語Aで記述された複数の副言語操作画面400が時間間隔Raで順番に切り替えられて表示される。
【0061】
図9は、トリプルモード画面配置ID1にしたがって動作する操作パネルの表示動作を示す図である。
【0062】
トリプルモードでは、主言語操作画面300と、副言語Aで記述された複数の副言語操作画面400のうちの一の副言語操作画面400と、副言語Bで記述された複数の副言語操作画面500のうちの一の副言語操作画面500とが、操作パネル103に同時に表示される。そして、副言語Aで記述された複数の副言語操作画面400が時間間隔Raで順番に切り替えられて表示され、副言語Bで記述された複数の副言語操作画面500が時間間隔Rbで順番に切り替えられて表示される。
【0063】
図9では、図6に示されるトリプルモード画面配置ID1にしたがって、操作パネル103の正面から見える位置に主言語操作画面300が表示され、右側から見える位置に副言語Aで記述された一の副言語操作画面400が表示され、左側から見える位置に副言語Bで記述された一の副言語操作画面500が表示される。そして、主言語操作画面300が継続的に表示される一方で、図4に示される言語設定250にしたがって、英語、ドイツ語、フランス語、…中国語でそれぞれ記述された7つの副言語操作画面400が時間間隔Raで切り替えられて表示され、スペイン語、アラビア語、…韓国語でそれぞれ記述された4つの副言語操作画面500が時間間隔Rbで切り替えられて表示される。
【0064】
ここで、副言語Aで記述された副言語操作画面400が切り替えられる時間間隔Raと副言語Bで記述された副言語操作画面500が切り替えられる時間間隔Rbとは相互に独立に設定される。しかしながら、副言語Aで記述された7つの副言語操作画面400が順番に切り替えられて一巡するローテーション周期と、副言語Bで記述された4つの副言語操作画面500が順番に切り替えられて一巡するローテーション周期とが一致するように、時間間隔Ra,Rbが設定されてもよい。
【0065】
図10は、トリプルモード画面配置ID3にしたがって動作する操作パネルの表示動作を示す図である。図10では、図6に示されるトリプルモード画面配置ID3にしたがって、操作パネル103の右側から見える位置に主言語操作画面300が表示され、操作パネル103の正面から見える位置に副言語Aで記述された一の副言語操作画面400が表示され、操作パネル103の左側から見える位置に副言語Bで記述された一の副言語操作画面500が表示される。そして、副言語Aで記述された複数の副言語操作画面400が時間間隔Raで順番に切り替えられて表示され、副言語Bで記述された複数の副言語操作画面500が時間間隔Rbで順番に切り替えられて表示される。
【0066】
図11は、操作パネルの表示動作の変形例を示す図である。変形例では、副言語操作画面のローテーションに主言語で記述された操作画面が含まれる。
【0067】
具体的には、副言語Aによりそれぞれ記述された複数の副言語操作画面400のローテーションに、主言語で記述された操作画面410が含まれる。同様に、副言語Bによりそれぞれ記述された複数の副言語操作画面500のローテーションに、主言語で記述された操作画面510が含まれる。このような構成によれば、主言語で記述された操作画面410,510がローテーションの最初に表示されることにより、副言語操作画面400,500のローテーションが一巡したことを利用者が把握することができる。
【0068】
以上のとおり、本実施形態のMFP100によれば、利用者が、操作画面を記述する言語を切り替えるための操作を行うことなく、所望の言語により情報が記述されている操作画面を利用することができる。また、主言語操作画面300が継続的に表示される一方で、複数の副言語操作画面400,500が切り替えられて表示されるため、主言語操作画面300を使用する利用者にとっては時間的な制約がない。さらに、多数の操作画面を操作パネル103に同時に表示しないため、構成上の制約も少ない。つまり、過度な制約を受けることなく、異なる言語により情報がそれぞれ記述されている多数の操作画面を操作パネル103に表示することができる。
【0069】
なお、副言語操作画面には、当該副言語操作画面の次に表示される副言語操作画面の言語を予告する情報が付加され得る。たとえば、次に表示される副言語操作画面が英語で記述されている副言語操作画面である場合、現在の副言語操作画面の隅に「English」と表示される。このような構成によれば、利用者は、次の副言語操作画面の言語を把握することができ、利便性が向上する。
【0070】
また、副言語操作画面には、副言語操作画面の総数と現在の副言語操作画面の番号を示す情報が表示されてもよい。たとえば、5つの副言語操作画面が切り替えられて順番に表示され、かつ、現在の副言語操作画面が3番目の副言語操作画面である場合、現在の副言語操作画面の隅に「3/5」が表示される。このような構成によれば、利用者は、副言語操作画面の総数を把握することができ、利便性が向上する。
【0071】
以下、図12〜図45を参照して、本実施形態に係るMFP100の処理内容を詳細に説明する。
【0072】
(1)MFPの全体的な処理
図12は、MFPにより実行される全体の処理の手順を示すフローチャートである。なお、図12のフローチャートにより示されるアルゴリズムは、MFP100の記憶部102にプログラムとして記憶されており、制御部101によって実行される。
【0073】
まず、不揮発性記憶部内の制御情報が揮発性記憶部にコピーされる(ステップS101)。本実施形態では、ハードディスクやEEPROM等の不揮発性記憶部に記憶されている各種の制御情報が、RAM等の揮発性記憶部にコピーされる。
【0074】
続いて、揮発性記憶部から制御情報が取得される(ステップS102)。本実施形態では、ステップS101に示す処理で揮発性記憶部にコピーされた各種の制御情報が取得される。
【0075】
続いて、表示モード判断処理が実行される(ステップS103)。本実施形態では、操作パネル103の表示モードが、シングルモードであるか、デュアルモードであるか、トリプルモードであるかを判断する表示モード判断処理が実行される。
【0076】
図13は、表示モード判断処理の手順を示すフローチャートである。
【0077】
まず、副言語B設定ポインタSbが「0」であるか否かが判断される(ステップS201)。本実施形態では、副言語Bとして設定されている言語の数を示す情報であるポインタSbが「0」であるか否かが判断される。
【0078】
副言語B設定ポインタSbが「0」でないと判断される場合(ステップS201:NO)、「トリプルモード」が揮発性記憶部に記憶される(ステップS202)。本実施形態では、表示モードが、主言語操作画面300と副言語操作画面400,500とを表示するトリプルモードであるとして、「トリプルモード」が揮発性記憶部に記憶される。
【0079】
続いて、副言語AポインタPaおよび副言語BポインタPbがそれぞれ「1」に設定され(ステップS203,204)、処理が終了される。本実施形態では、複数の副言語Aおよび副言語Bの中から現在表示される副言語操作画面400および副言語操作画面500の言語を特定するための情報である副言語AポインタPaおよび副言語BポインタPbが、それぞれ「1」に設定される。なお、副言語AポインタPaおよび副言語BポインタPbは、図4に示される言語設定250の表示順位に対応している。
【0080】
一方、ステップS201に示す処理において、副言語B設定ポインタSbが「0」であると判断される場合(ステップS201:YES)、副言語A設定ポインタSaが「0」であるか否かが判断される(ステップS205)。本実施形態では、副言語Aとして設定されている言語の数を示す情報であるポインタSaが「0」であるか否かが判断される。
【0081】
副言語A設定ポインタSaが「0」でないと判断される場合(ステップS205:NO)、「デュアルモード」が揮発性記憶部に記憶される(ステップS206)。本実施形態では、表示モードが、主言語操作画面300と副言語操作画面400とを表示するデュアルモードであるとして、「デュアルモード」が揮発性記憶部に記憶される。
【0082】
続いて、副言語AポインタPaおよび副言語BポインタPbがそれぞれ「1」および「0」に設定され(ステップS207,208)、処理が終了される。
【0083】
一方、ステップS205に示す処理において、副言語A設定ポインタSaが「0」であると判断される場合(ステップS205:YES)、「シングルモード」が揮発性記憶部に記憶される(ステップS209)。本実施形態では、表示モードが、主言語操作画面300のみを表示するシングルモードであるとして、「シングルモード」が揮発性記憶部に記憶される。
【0084】
そして、副言語AポインタPaおよび副言語BポインタPbがそれぞれ「0」に設定され(ステップS210,211)、処理が終了される。
【0085】
以上のとおり、図12のステップS103に示す処理によれば、操作パネル103の表示モードが判断される。
【0086】
続いて、副言語ローテーションタイマースタート処理が実行される(ステップS104)。本実施形態では、副言語操作画面を順番に切り替えるためのタイマーをスタートさせる副言語ローテーションタイマースタート処理が実行される。副言語ローテーションタイマースタート処理についての詳細な説明は後述する。
【0087】
続いて、表示モード制御処理が実行される(ステップS105)。本実施形態では、ステップS103に示す処理で判断された表示モードに応じた画面表示制御を行う表示モード制御処理が実行される。
【0088】
図14は、表示モード制御処理の手順を示すフローチャートである。
【0089】
まず、表示モードがシングルモードであるか否かが判断される(ステップS301)。表示モードがシングルモードであると判断される場合(ステップS301:YES)、シングルモード処理が実行される(ステップS302)。本実施形態では、操作パネル103に、主言語操作画面300のみを表示するシングルモード処理が実行される。シングルモード処理についての詳細な説明は後述する。
【0090】
一方、表示モードがシングルモードでないと判断される場合(ステップS301:NO)、表示モードがデュアルモードであるか否かが判断される(ステップS303)。表示モードがデュアルモードであると判断される場合(ステップS303:YES)、デュアルモード処理が実行される(ステップS304)。本実施形態では、操作パネル103に、主言語操作画面300と副言語Aで記述された副言語操作画面400とを表示するデュアルモード処理が実行される。デュアルモード処理についての詳細な説明は後述する。
【0091】
一方、表示モードがデュアルモードでないと判断される場合(ステップS303:NO)、トリプルモード処理が実行される(ステップS305)。本実施形態では、操作パネル103に、主言語操作画面300と副言語Aで記述された副言語操作画面400と副言語Bで記述された副言語操作画面500とを表示するトリプルモード処理が実行される。トリプルモード処理についての詳細な説明は後述する。
【0092】
以上のとおり、図12のステップS105に示す処理によれば、表示モードに応じた制御処理が実行される。
【0093】
続いて、電源がOFFであるか否かが判断される(ステップS106)。本実施形態では、MFP100の電源がOFFにされたか否かが判断される。
【0094】
電源がOFFでないと判断される場合(ステップS106:NO)、ステップS105の処理に戻る。その結果、MFP100の電源がOFFにされるまで、ステップS105に示される表示モード制御処理が繰り返される。
【0095】
一方、電源がOFFであると判断される場合(ステップS106:YES)、処理が終了される。
【0096】
以上のとおり、図12に示されるフローチャートの処理によれば、MFP100の現在の表示モードが判断され、表示モードに応じた画面表示制御が行われる。
【0097】
(副言語ローテーションタイマースタート処理)
図15は、図12のステップS104に示される副言語ローテーションタイマースタート処理の手順を示すフローチャートである。副言語ローテーションタイマースタート処理では、副言語操作画面を順番に切り替えるためのタイマーがスタートされる。
【0098】
まず、表示モードがシングルモードであるか否かが判断される(ステップS401)。表示モードがシングルモードであると判断される場合(ステップS401:YES)、副言語操作画面を切り替える必要がないとして、処理が終了される。
【0099】
一方、表示モードがシングルモードでないと判断される場合(ステップS401:NO)、副言語AタイマーTaスタート処理が実行される(ステップS402)。本実施形態では、副言語Aで記述された副言語操作画面400を時間間隔Raで切り替えるための副言語AタイマーTaをスタートさせる副言語AタイマーTaスタート処理が実行される。
【0100】
図16は、副言語AタイマーTaスタート処理の手順を示すフローチャートである。
【0101】
まず、副言語Aの順次切り替えが禁止されているか否かが判断される(ステップS501)。本実施形態では、副言語Aで記述された副言語操作画面400の切り替えの可否についての現在の設定が判断される。
【0102】
副言語Aの順次切り替えが禁止されていると判断される場合(ステップS501:YES)、副言語AタイマーTaがストップされ(ステップS502)、処理が終了される。
【0103】
一方、副言語Aの順次切り替えが禁止されていないと判断される場合(ステップS501:NO)、副言語Aローテーション時間Raが取得され、副言語AタイマーTaに代入される(ステップS503)。本実施形態では、副言語操作画面400を切り替える時間間隔を示す副言語Aローテーション時間Raの現在の値を示す情報が取得され、副言語AタイマーTaに代入される。
【0104】
そして、副言語AタイマーTaがスタートされ(ステップS504)、処理が終了される。
【0105】
以上のとおり、図15のステップS402に示す処理によれば、副言語Aで記述された副言語操作画面400を時間間隔Raで切り替えるための副言語AタイマーTaがスタートされる。
【0106】
続いて、表示モードがデュアルモードであるか否かが判断される(ステップS403)。表示モードがデュアルモードであると判断される場合(ステップS403:YES)、処理が終了される。
【0107】
一方、表示モードがデュアルモードでないと判断される場合(ステップS403:NO)、副言語BタイマーTbスタート処理が実行され(ステップS404)、処理が終了される。本実施形態では、副言語Bで記述された副言語操作画面500を時間間隔Rbで切り替えるための副言語BタイマーTbをスタートさせる副言語BタイマーTbスタート処理が実行される。
【0108】
図17は、副言語BタイマーTbスタート処理の手順を示すフローチャートである。
【0109】
まず、副言語Bの順次切り替えが禁止されているか否かが判断される(ステップS601)。副言語Bの順次切り替えが禁止されていると判断される場合(ステップS601:YES)、副言語BタイマーTbがストップされ(ステップS602)、処理が終了される。
【0110】
一方、副言語Bの順次切り替えが禁止されていないと判断される場合(ステップS601:NO)、副言語Aと副言語Bのローテーションを同期させるか否かが判断される(ステップS603)。本実施形態では、副言語Aで記述された副言語操作画面400のローテーション周期と副言語Bで記述された副言語操作画面500のローテーション周期とを一致させるか否かについての現在の設定が判断される。
【0111】
副言語Aと副言語Bのローテーションを同期させると判断される場合(ステップS603:YES)、副言語BタイマーTb値算出処理が実行される(ステップS604)。本実施形態では、副言語操作画面400と副言語操作画面500のローテーション周期が一致する副言語操作画面500のローテーション時間を算出する副言語BタイマーTb値算出処理が実行される。副言語BタイマーTb値算出処理についての詳細な説明は後述する。
【0112】
一方、副言語Aと副言語Bのローテーションを同期させないと判断される場合(ステップS603:NO)、副言語Bローテーション時間Rbが取得され、副言語BタイマーTbに代入される(ステップS605)。本実施形態では、副言語操作画面500を切り替える時間間隔を示す副言語Bローテーション時間Rbの現在の値を示す情報が取得され、副言語BタイマーTbに代入される。
【0113】
そして、副言語BタイマーTbがスタートされ(ステップS606)、処理が終了される。
【0114】
図18は、図17のステップS604に示される副言語BタイマーTb値算出処理の手順を示すフローチャートである。
【0115】
まず、副言語Aの選択言語数Xが取得される(ステップS701)。本実施形態では、図4に示される言語設定250が参照され、副言語Aの言語数X(図4では、7)を示す情報が取得される。
【0116】
続いて、副言語Bの選択言語数Yが取得される(ステップS702)。本実施形態では、図4に示される言語設定250が参照され、副言語Bの言語数Y(図4では、4)を示す情報が取得される。
【0117】
続いて、副言語のローテーションに主言語を追加するか否かが判断される(ステップS703)。本実施形態では、副言語操作画面400,500のローテーションに主言語で記述された操作画面410,510(図11参照)を含めるか否かについての現在の設定が判断される。
【0118】
副言語のローテーションに主言語を追加しないと判断される場合(ステップS703:NO)、下記の(1)式にしたがって、副言語タイマーTb値が算出され(ステップS704)、処理が終了される。
【0119】
Tb=(X×Ra)/Y …(1)
一方、副言語のローテーションに主言語を追加すると判断される場合(ステップS703:YES)、下記の(2)式にしたがって、副言語タイマーTb値が算出され(ステップS705)、処理が終了される。
【0120】
Tb={(X+1)×Ra}/(Y+1) …(2)
以上のとおり、図15〜図18に示される副言語ローテーションタイマースタート処理によれば、副言語Aで記述された副言語操作画面400および副言語Bで記述された副言語操作画面500のそれぞれを順番に切り替えるためのタイマーがスタートされる。このとき、現在の設定にしたがって、副言語Aで記述された複数の副言語操作画面400のローテーション周期と副言語Bで記述された複数の副言語操作画面500のローテーション周期とが同期される。
【0121】
以下、図19〜図47を参照して、図14のステップS302,S304,S305に示されるシングルモード処理、デュアルモード処理、およびトリプルモード処理を、トリプルモード処理、デュアルモード処理、およびシングルモード処理の順番で説明する。
【0122】
(2)トリプルモード処理
図19は、図14のステップS305に示されるトリプルモード処理の手順を示すフローチャートである。
【0123】
まず、トリプルモード画面表示処理が実行される(ステップS801)。本実施形態では、主言語操作画面300および副言語操作画面400,500を操作パネル103に同時に表示するトリプルモード画面表示処理が実行される。トリプルモード画面表示処理についての詳細な説明は後述する。
【0124】
続いて、操作があるか否かが判断される(ステップS802)。たとえば、利用者が、タッチパネルに表示される操作画面上のボタンを押した(触れた)場合、あるいは、操作パネル103に設けられた各種ボタンを押した場合、操作があると判断される。
【0125】
操作がないと判断される場合(ステップS802:NO)、ステップS804の処理に移行する。一方、操作があると判断される場合(ステップS802:YES)、トリプルモード操作処理が実行される(ステップS803)。本実施形態では、操作パネル103に対する利用者の操作に基づいて種々の設定を行うトリプルモード操作処理が実行される。トリプルモード操作処理についての詳細な説明は後述する。
【0126】
続いて、副言語A切替判断処理が実行される(ステップS804)。本実施形態では、副言語Aで記述された副言語操作画面400の切り替えの可否を判断する副言語A切替判断処理が実行される。副言語A切替判断処理についての詳細な説明は後述する。
【0127】
そして、副言語B切替判断処理が実行され(ステップS805)、処理が終了される。本実施形態では、副言語Bで記述された副言語操作画面500の切り替えの可否を判断する副言語B切替判断処理が実行される。副言語B切替判断処理についての詳細な説明は後述する。
【0128】
以下、トリプルモード画面表示処理、トリプルモード操作処理、副言語A切替判断処理、および副言語B切替判断処理を、トリプルモード画面表示処理、副言語A切替判断処理、副言語B切替判断処理、およびトリプルモード操作処理の順番で説明する。
【0129】
(トリプルモード画面表示処理)
図20は、図19のステップS801に示されるトリプルモード画面表示処理の手順を示すフローチャートである。トリプルモード画面表示処理では、主言語操作画面300および副言語操作画面400,500が操作パネル103に同時に表示される。
【0130】
まず、主言語に指定されている言語が選択され、第1画面が生成される(ステップS901,S902)。本実施形態では、図4に示される言語設定250において主言語に指定されている一の言語(図4では、日本語)が選択され、主言語操作画面300の画像データが生成される。
【0131】
続いて、現在の副言語AポインタPaが指す言語が選択され、第2画面が生成される(ステップS903,S904)。本実施形態では、図4に示される言語設定250において副言語Aに指定されている複数の言語の中から副言語AポインタPaが示す一の言語が選択され、当該言語で記述された副言語操作画面400の画像データが生成される。
【0132】
続いて、現在の副言語BポインタPbが指す言語が選択され、第3画面が生成される(ステップS905,S906)。本実施形態では、図4に示される言語設定250において副言語Bに指定されている複数の言語の中から副言語BポインタPbが示す一の言語が選択され、当該言語で記述された副言語操作画面500の画像データが生成される。
【0133】
続いて、画面配置決定処理が実行される(ステップS907)。本実施形態では、現在設定されているトリプルモード画面配置IDにしたがって、主言語操作画面300および副言語操作画面400,500の表示位置を決定する画面配置決定処理が実行される。
【0134】
図21は、画面配置決定処理の手順を示すフローチャートである。
【0135】
まず、画面配置IDがトリプルモード画面配置ID1であるか否かが判断される(ステップS1001)。トリプルモード画面配置ID1であると判断される場合(ステップS1001:YES)、主言語「中」、副言語A「右」、および副言語B「左」が決定され(ステップS1002)、処理が終了される。
【0136】
一方、トリプルモード画面配置ID1でないと判断される場合(ステップS1001:NO)、トリプルモード画面配置ID2であるか否かが判断される(ステップS1003)。トリプルモード画面配置ID2であると判断される場合(ステップS1003:YES)、主言語「中」、副言語A「左」、および副言語B「右」が決定され(ステップS1004)、処理が終了される。
【0137】
一方、トリプルモード画面配置ID2でないと判断される場合(ステップS1003:NO)、トリプルモード画面配置ID3であるか否かが判断される(ステップS1005)。トリプルモード画面配置ID3であると判断される場合(ステップS1005:YES)、主言語「右」、副言語A「中」、および副言語B「左」が決定され(ステップS1006)、処理が終了される。
【0138】
一方、トリプルモード画面配置ID3でないと判断される場合(ステップS1005:NO)、トリプルモード画面配置ID4であるか否かが判断される(ステップS1007)。トリプルモード画面配置ID4であると判断される場合(ステップS1007:YES)、主言語「左」、副言語A「中」、および副言語B「右」が決定され(ステップS1008)、処理が終了される。
【0139】
一方、トリプルモード画面配置ID4でないと判断される場合(ステップS1007:NO)、トリプルモード画面配置ID5であるか否かが判断される(ステップS1009)。トリプルモード画面配置ID5であると判断される場合(ステップS1009:YES)、主言語「右」、副言語A「左」、および副言語B「中」が決定され(ステップS1010)、処理が終了される。
【0140】
一方、トリプルモード画面配置ID5でないと判断される場合(ステップS1009:NO)、トリプルモード画面配置ID6であるとして、主言語「左」、副言語A「右」、および副言語B「中」が決定され(ステップS1011)、処理が終了される。
【0141】
以上のとおり、図20のステップS907に示す処理によれば、主言語操作画面300および副言語操作画面400,500の表示位置が決定される。
【0142】
そして、トリプルモードで画面が合成されて表示され(ステップS908)、処理が終了される。本実施形態では、ステップS902,S904,S906で生成された主言語操作画面300および副言語操作画面400,500の画像データが、ステップS907に示す処理で決定された画面配置IDにしたがって合成され、主言語操作画面300および副言語操作画面400,500が、操作パネル103に表示される。
【0143】
(副言語A切替判断処理)
図22は、図19のステップS804に示される副言語A切替判断処理の手順を示すフローチャートである。副言語A切替判断処理では、副言語Aで記述された副言語操作画面400を切り替えるか否かが判断される。
【0144】
まず、副言語Aの順次切り替えが禁止されているか否かが判断される(ステップS1101)。副言語Aの順次切り替えが禁止されていると判断される場合(ステップS1101:YES)、処理が終了される。
【0145】
一方、副言語Aの順次切り替えが禁止されていないと判断される場合(ステップS1101:NO)、副言語AタイマーTaがフローしたか否かが判断される(ステップS1102)。本実施形態では、副言語Aで記述された副言語操作画面400を切り替えるための時間Raが経過したか否かが判断される。
【0146】
副言語AタイマーTaがフローしていないと判断される場合(ステップS1102:NO)、処理が終了される。一方、副言語AタイマーTaがフローしたと判断される場合(ステップS1102:YES)、副言語AポインタPaが最大値PaMaxであるか否かが判断される(ステップS1103)。
【0147】
副言語AポインタPaが最大値PaMaxでないと判断される場合(ステップS1103:NO)、副言語AポインタPaに1が加算される(ステップS1104)。一方、副言語AポインタPaが最大値PaMaxであると判断される場合(ステップS1103:YES)、副言語AポインタPaが「1」に設定される(ステップS1105)。
【0148】
そして、副言語AタイマーTaスタート処理が実行され(ステップS1106)、処理が終了される。
【0149】
(副言語B切替判断処理)
図23は、図19のステップS805に示される副言語B切替判断処理の手順を示すフローチャートである。なお、処理対象が副言語Bで記述された副言語操作画面500である点を除いては、図23に示されるフローチャートの処理は、図22に示されるフローチャートの処理と同様であるため、説明は省略する。
【0150】
(トリプルモード操作処理)
図24は、図19のステップS803に示されるトリプルモード操作処理の手順を示すフローチャートである。トリプルモード操作処理では、操作パネル103に対する利用者の操作に基づいて種々の設定が行われる。
【0151】
まず、表示設定変更操作であるか否かが判断される(ステップS1301)。本実施形態では、図19のステップS802に示す処理で認識された操作が、表示設定変更操作であるか否かが判断される。たとえば、操作パネル103に設けられたユーティリティボタン(不図示)が押される場合、表示設定変更操作であると判断される。
【0152】
表示設定変更操作であると判断される場合(ステップS1301:YES)、トリプルモード表示設定変更処理が実行される(ステップS1302)。本実施形態では、主言語操作画面300および副言語操作画面400,500の表示設定を変更するトリプルモード表示設定変更処理が実行される。トリプルモード表示設定変更処理についての詳細な説明は後述する。
【0153】
一方、表示設定変更操作でないと判断される場合(ステップS1301:NO)、前の言語表示ボタンおよび次の言語表示ボタンが表示される(ステップS1303)。本実施形態では、副言語操作画面400,500を切り替えるための「前の言語表示ボタン」および「次の言語表示ボタン」が副言語操作画面400,500上に表示される。
【0154】
続いて、ローテーション中断タイマー値が取得され、ローテーション中断タイマーがスタートされる(ステップS1304,S1305)。本実施形態では、ローテーションの中断時間であるタイマー値を示す情報が取得され、ローテーション中断タイマーがスタートされる。ローテーション中断タイマーがスタートされることにより、副言語操作画面400,500の切り替えが中断される。
【0155】
続いて、ローテーション中断タイマーがフローしたか否かが判断される(ステップS1306)。本実施形態では、予め設定される中断時間が経過したか否かが判断される。
【0156】
ローテーション中断タイマーがフローしていないと判断される場合(ステップS1306:NO)、操作があるか否かが判断される(ステップS1307)。操作がないと判断される場合(ステップS1307:NO)、ステップS1306の処理に戻る。
【0157】
一方、操作があると判断される場合(ステップS1307:YES)、手動言語切替操作であるか否かが判断される(ステップS1308)。本実施形態では、認識された操作が、手動により副言語操作画面400,500を切り替えるための手動言語切替操作であるか否かが判断される。「前の言語表示ボタン」または「次の言語表示ボタン」が利用者により押された場合、手動言語切替操作であると判断される。
【0158】
手動言語切替操作でないと判断される場合(ステップS1308:NO)、ステップS1301の処理に戻る。一方、手動言語切替操作であると判断される場合(ステップS1308:YES)、トリプルモード手動副言語切替処理が実行される(ステップS1309)。本実施形態では、操作パネル103に表示される副言語操作画面400,500を利用者が手動で切り替えるトリプルモード手動副言語切替処理が実行される。トリプルモード手動副言語切替処理についての詳細な説明は後述する。
【0159】
一方、ステップS1306に示す処理において、ローテーション中断タイマーがフローしたと判断される場合(ステップS1306:YES)、ローテーション中断タイマーがストップされる(ステップS1310)。その結果、中断されていた副言語操作画面400,500の切り替えが再開される。
【0160】
そして、前の言語表示ボタンおよび次の言語表示ボタンが消去され(ステップS1311)、処理が終了される。
【0161】
以上のとおり、図24に示されるトリプルモード操作処理によれば、操作パネル103に対する利用者の操作に基づいて種々の設定が行われる。このとき、副言語操作画面400,500の切り替えが一時的に中断され、所定時間経過後に再開される。
【0162】
(トリプルモード手動副言語切替処理)
図25は、図24のステップS1309に示されるトリプルモード手動副言語切替処理の手順を示すフローチャートである。
【0163】
まず、前の言語表示ボタンが押されたか否かが判断される(ステップS1401)。前の言語表示ボタンが押されたと判断される場合(ステップS1401:YES)、副言語AポインタPaが「1」であるか否かが判断される(ステップS1402)。
【0164】
副言語AポインタPaが「1」でないと判断される場合(ステップS1402:NO)、副言語AポインタPaから1が減算される(ステップS1403)。一方、副言語AポインタPaが「1」であると判断される場合(ステップS1402:YES)、副言語AポインタPaが最大値PaMaxに設定される(ステップS1404)。
【0165】
続いて、副言語BポインタPbが「1」であるか否かが判断される(ステップS1405)。副言語BポインタPbが「1」でないと判断される場合(ステップS1405:NO)、副言語BポインタPbから1が減算される(ステップS1406)。一方、副言語BポインタPbが「1」であると判断される場合(ステップS1405:YES)、副言語BポインタPbが最大値PbMaxに設定される(ステップS1407)。
【0166】
そして、トリプルモード画面表示処理が実行され(ステップS1408)、処理が終了される。その結果、現在の副言語操作画面の一つ前に表示された副言語操作画面が操作パネル103に表示される。
【0167】
一方、ステップS1401に示す処理において、前の言語表示ボタンが押されていないと判断される場合(ステップS1401:NO)、次の言語表示ボタンが押されたか否かが判断される(ステップS1409)。
【0168】
次の言語表示ボタンが押されていないと判断される場合(ステップS1409:NO)、トリプルモード画面表示処理が実行され(ステップS1408)、処理が終了される。
【0169】
一方、次の言語表示ボタンが押されたと判断される場合(ステップS1409:YES)、副言語AポインタPaが最大値PaMaxであるか否かが判断される(ステップS1410)。副言語AポインタPaが最大値PaMaxでないと判断される場合(ステップS1410:NO)、副言語AポインタPaに1が加算される(ステップS1411)。一方、副言語AポインタPaが最大値PaMaxであると判断される場合(ステップS1410:YES)、副言語AポインタPaが「1」に設定される(ステップS1412)。
【0170】
続いて、副言語BポインタPbが最大値PbMaxであるか否かが判断される(ステップS1413)。副言語BポインタPbが最大値PbMaxでないと判断される場合(ステップS1413:NO)、副言語BポインタPbに1が加算される(ステップS1414)。一方、副言語BポインタPbが最大値PbMaxであると判断される場合(ステップS1413:YES)、副言語BポインタPbが「1」に設定される(ステップS1415)。
【0171】
そして、トリプルモード画面表示処理が実行され(ステップS1408)、処理が終了される。その結果、現在の副言語操作画面の次に表示されるべき副言語操作画面が操作パネル103に表示される。
【0172】
以上のとおり、図25および図26に示されるトリプルモード手動副言語切替処理によれば、利用者の手動操作により、副言語操作画面が切り替えられる。
【0173】
(トリプルモード表示設定変更処理)
図27は、図24のステップS1302に示されるトリプルモード表示設定変更処理の手順を示すフローチャートである。トリプルモード表示設定変更処理では、種々の設定項目を含む操作画面が操作パネル103に表示され、操作画面に対する利用者の操作にしたがって、表示設定が変更される。
【0174】
まず、変更対象の設定項目が言語設定であるか否かが判断される(ステップS1501)。本実施形態では、操作パネル103に表示される操作画面に含まれる設定項目の一覧から利用者により選択された設定項目が言語設定であるか否かが判断される。
【0175】
言語設定であると判断される場合(ステップS1501:YES)、言語設定処理が実行される(ステップS1502)。本実施形態では、主言語、副言語A、および副言語Bを設定する言語設定処理が実行される。言語設定処理についての詳細な説明は後述する。
【0176】
一方、言語設定でないと判断される場合(ステップS1501:NO)、設定項目が暫定表示位置設定であるか否かが判断される(ステップS1503)。
【0177】
暫定表示位置設定であると判断される場合(ステップS1503:YES)、トリプルモード暫定表示位置設定処理が実行される(ステップS1504)。本実施形態では、操作パネル103に表示される主言語操作画面300および副言語操作画面400,500の表示位置を暫定的に変更するトリプルモード暫定表示位置設定処理が実行される。トリプルモード暫定表示位置設定処理についての詳細な説明は後述する。
【0178】
一方、暫定表示位置設定でないと判断される場合(ステップS1503:NO)、表示位置初期値設定であるか否かが判断される(ステップS1505)。
【0179】
表示位置初期値設定であると判断される場合(ステップS1505:YES)、トリプルモード表示位置初期値設定処理が実行される(ステップS1506)。本実施形態では、操作パネル103に表示される主言語操作画面300および副言語操作画面400,500の表示位置の初期設定を変更するトリプルモード表示位置初期値設定処理が実行される。トリプルモード表示位置初期値設定処理についての詳細な説明は後述する。
【0180】
一方、表示位置初期値設定でないと判断される場合(ステップS1505:NO)、副言語ローテーション設定であるか否かが判断される(ステップS1507)。
【0181】
副言語ローテーション設定であると判断される場合(ステップS1507:YES)、トリプルモード副言語ローテーション設定処理が実行される(ステップS1508)。本実施形態では、副言語操作画面400,500の切り替えの可否やローテーション時間を設定するトリプルモード副言語ローテーション設定処理が実行される。トリプルモード副言語ローテーション設定処理についての詳細な説明は後述する。
【0182】
一方、副言語ローテーション設定でないと判断される場合(ステップS1507:NO)、副言語ABローテーション同期設定であるか否かが判断される(ステップS1509)。
【0183】
副言語ABローテーション同期設定であると判断される場合(ステップS1509:YES)、トリプルモード副言語ABローテーション同期設定処理が実行される(ステップS1510)。本実施形態では、副言語操作画面400,500のローテーション周期の同期の可否を設定するトリプルモード副言語ABローテーション同期設定処理が実行される。トリプルモード副言語ABローテーション同期設定処理についての詳細な説明は後述する。
【0184】
一方、副言語ABローテーション同期設定でないと判断される場合(ステップS1509:NO)、副言語ローテーション主言語追加設定であるか否かが判断される(ステップS1511)。
【0185】
副言語ローテーション主言語追加設定であると判断される場合(ステップS1511:YES)、副言語ローテーション主言語追加設定処理が実行される(ステップS1512)。本実施形態では、副言語操作画面400,500のローテーションへの主言語で記述された操作画面410,510の追加の可否を設定する副言語ローテーション主言語追加設定処理が実行される。副言語ローテーション主言語追加設定処理についての詳細な説明は後述する。
【0186】
一方、副言語ローテーション主言語追加設定でないと判断される場合(ステップS1511:NO)、処理が終了される。
【0187】
以下、図28〜図39を参照して、言語設定処理、トリプルモード暫定表示位置設定処理、トリプルモード表示位置初期値設定処理、トリプルモード副言語ローテーション設定処理、トリプルモード副言語ABローテーション同期設定処理、および副言語ローテーション主言語追加設定処理について順番に説明する。
【0188】
(言語設定処理)
図28は、図27のステップS1502に示される言語設定処理の手順を示すフローチャートである。言語設定処理では、主言語、副言語A、および副言語Bが設定される。
【0189】
まず、主言語設定処理が実行される(ステップS1601)。本実施形態では、主言語操作画面300を記述する主言語を設定する主言語設定処理が実行される。
【0190】
続いて、副言語A設定処理および副言語B設定処理が実行される(ステップS1602,S1603)。本実施形態では、副言語操作画面400,500を記述する副言語Aおよび副言語Bを設定する副言語A設定処理および副言語B設定処理が実行される。
【0191】
続いて、言語情報が不揮発性記憶部および揮発性記憶部に記憶される(ステップS1604)。本実施形態では、ステップS1601〜S1603に示す処理において設定された主言語、副言語A、および副言語Bを示す情報が、不揮発性記憶部および揮発性記憶部に記憶される。
【0192】
そして、表示モード判断処理および副言語ローテーションタイマースタート処理が実行され(ステップS1605,S1606)、処理が終了される。
【0193】
図29は、図28のステップS1601に示される主言語設定処理の手順を示すフローチャートである。
【0194】
まず、現在の主言語が取得される(ステップS1701)。本実施形態では、主言語として現在設定されている言語を示す情報が取得される。
【0195】
続いて、現在の主言語以外の言語が選択候補として取得される(ステップS1702)。本実施形態では、ステップS1701に示す処理で取得された情報が示す言語以外の言語を示す情報が、主言語の選択候補を示す情報として取得される。
【0196】
続いて、主言語設定画面が表示される(ステップS1703)。本実施形態では、ステップS1701に示す処理で取得された主言語を示す情報と、ステップS1702に示す処理で取得された主言語の選択候補を示す情報を含む主言語設定画面(不図示)が操作パネル103に表示される。
【0197】
続いて、主言語を変更しないか否かが判断される(ステップS1704)。たとえば、主言語設定画面上のキャンセルボタンが押された場合、主言語を変更しないと判断される。
【0198】
主言語を変更しないと判断される場合(ステップS1704:YES)、処理が終了される。一方、主言語を変更すると判断される場合(ステップS1704:NO)、選択候補の中からの一の言語の選択が受け付けられる(ステップS1705)。本実施形態では、主言語設定画面に表示される主言語の選択候補の一覧の中から利用者による一の言語の選択が受け付けられる。
【0199】
続いて、現在の主言語が主言語選択候補に変更される(ステップS1706)。本実施形態では、ステップS1701に示す処理で取得された主言語を示す情報が、主言語の選択候補を示す情報に変更される。
【0200】
続いて、選択された言語が主言語に変更される(ステップS1707)。本実施形態では、ステップS1705に示す処理で選択が受け付けられた言語を示す情報が、主言語を示す情報に変更される。
【0201】
続いて、選択が終了したか否かが判断される(ステップS1708)。たとえば、主言語設定画面上のOKボタンが押された場合、選択が終了したと判断される。
【0202】
選択が終了していないと判断される場合(ステップS1708:NO)、ステップS1705の処理に戻る。一方、選択が終了したと判断される場合(ステップS1708:YES)、処理が終了される。
【0203】
以上のとおり、図29に示される主言語設定処理によれば、利用者の設定にしたがって、主言語が設定される。
【0204】
図30は、図28のステップS1602に示される副言語A設定処理の手順を示すフローチャートである。
【0205】
まず、現在の副言語Aが取得される(ステップS1801)。本実施形態では、副言語Aとして現在設定されている言語を示す情報が取得される。
【0206】
続いて、現在の副言語A以外の言語が選択候補として取得される(ステップS1802)。本実施形態では、ステップS1801に示す処理で取得された情報が示す言語以外の言語を示す情報が、副言語Aの選択候補を示す情報として取得される。
【0207】
続いて、副言語A設定画面が表示される(ステップS1803)。本実施形態では、ステップS1801に示す処理で取得された副言語Aを示す情報と、ステップS1802に示す処理で取得された副言語Aの選択候補を示す情報を含む副言語A設定画面(不図示)が操作パネル103に表示される。
【0208】
続いて、副言語Aを設定しないか否かが判断される(ステップS1804)。たとえば、副言語A設定画面上のキャンセルボタンが押された場合、副言語Aを設定しないと判断される。
【0209】
副言語Aを設定しないと判断される場合(ステップS1804:YES)、処理が終了される。一方、副言語Aを設定すると判断される場合(ステップS1804:NO)、副言語A数の最大値SaMaxが取得される(ステップS1805)。本実施形態では、副言語Aとして設定される言語の数の許容値(たとえば、10)を示す情報が取得される。
【0210】
続いて、副言語A設定ポインタSaが取得され、副言語A設定ポインタSaが最大値SaMaxであるか否かが判断される(ステップS1806,S1807)。本実施形態では、現在設定されている副言語Aの数を示す副言語A設定ポインタSaを示す情報が取得され、ステップS1805に示す処理で取得された最大値SaMaxと比較される。
【0211】
副言語A設定ポインタSaが最大値SaMaxであると判断される場合(ステップS1807:YES)、副言語Aの削除のみが可能であるとして、ステップS1814の処理に移行する。
【0212】
一方、副言語A設定ポインタSaが最大値SaMaxでないと判断される場合(ステップS1807:NO)、副言語A設定ポインタSaが「ゼロ」であるか否かが判断される(ステップS1808)。副言語A設定ポインタSaが「ゼロ」であると判断される場合(ステップS1808:YES)、副言語Aの追加のみが可能であるとして、ステップS1811の処理に移行する。
【0213】
一方、副言語A設定ポインタSaが「ゼロ」でないと判断される場合(ステップS1808:NO)、副言語Aを追加するか否かが判断される(ステップS1809)。副言語Aを追加すると判断される場合(ステップS1809:YES)、選択候補の中からの一の言語の選択が受け付けられ、副言語A設定ポインタSaに1が加算される(ステップS1811,S1812)。本実施形態では、副言語操作画面400を新たに記述する一の言語の選択が受け付けられ、副言語A設定ポインタSaに1が加算される。
【0214】
そして、選択された言語が、副言語Aの優先順位最下位に配置され(ステップS1813)、ステップS1818の処理に移行する。本実施形態では、新たに追加される副言語操作画面400が、主言語Aで記述された副言語操作画面400のローテーションの最後に表示されるように、ステップS1811に示す処理で選択が受け付けられた言語を示す情報が、副言語Aの表示順位最下位に配置される。
【0215】
一方、ステップS1809に示す処理において、副言語Aを追加しないと判断される場合(ステップS1809:NO)、副言語Aを削除するか否かが判断される(ステップS1810)。副言語Aを削除しないと判断される場合(ステップS1810:NO)、ステップS1818の処理に移行する。
【0216】
一方、副言語Aを削除すると判断される場合(ステップS1810:YES)、副言語Aの中からの一の言語の選択が受け付けられ、副言語A設定ポインタSaから1が減算される(ステップS1814,S1815)。本実施形態では、操作パネル103に順番に表示される複数の副言語操作画面400の中から削除される一の副言語操作画面400を記述している一の言語の選択が受け付けられ、副言語A設定ポインタSaから1が減算される。
【0217】
続いて、選択された言語が選択候補の言語に変更される(ステップS1816)。本実施形態では、ステップS1814に示す処理で選択が受け付けられた言語を示す情報が、副言語Aの選択候補を示す情報に変更される
続いて、副言語Aの優先順位を詰めるように再配置が行われる(ステップS1817)。本実施形態では、複数の副言語操作画面400が順番に表示されるように、ステップS1814に示す処理で選択が受け付けられた言語よりも下位にある副言語Aの表示順位が繰り上げられる。
【0218】
そして、選択が終了したか否かが判断される(ステップS1818)。選択が終了していないと判断される場合(ステップS1818:NO)、ステップS1806の処理に戻る。一方、選択が終了したと判断される場合(ステップS1818:YES)、副言語AポインタPaの最大値PaMaxが副言語A設定ポインタSaと一致され(ステップS1819)、処理が終了される。本実施形態では、副言語操作画面400を順番に表示させる際に、選択されている副言語Aの数の範囲内でローテーションが行われるように、副言語AポインタPaの最大値PaMaxが副言語A設定ポインタSaと一致される。
【0219】
以上のとおり、図30に示される副言語A設定処理によれば、利用者の設定にしたがって、主言語Aが設定される。
【0220】
図31は、図28のステップS1603に示される副言語B設定処理の手順を示すフローチャートである。なお、処理対象が副言語Bである点を除いては、図31に示されるフローチャートの処理は、図30に示されるフローチャートの処理と同様であるため、説明は省略する。
【0221】
また、図30および図31に示される副言語A設定処理および副言語B設定処理によれば、利用者は、副言語操作画面400,500が切り替えられる順番を設定することができる。
【0222】
(トリプルモード暫定表示位置設定処理)
図32は、図27のステップS1504に示されるトリプルモード暫定表示位置設定処理の手順を示すフローチャートである。トリプルモード暫定表示位置設定処理では、操作パネル103に表示される主言語操作画面300および副言語操作画面400,500の表示位置が暫定的に変更される。
【0223】
まず、暫定表示位置設定画面が表示される(ステップS2001)。本実施形態では、操作画面の表示位置を設定するための暫定表示位置設定画面(不図示)が操作パネル103に表示される。
【0224】
続いて、暫定表示位置指示入力が受け付けられる(ステップS2002)。本実施形態では、ステップS2001に示す処理で表示された暫定表示位置設定画面を介して、利用者による表示位置の入力が受け付けられる。
【0225】
続いて、トリプルモード表示位置設定処理が実行される(ステップS2003)。本実施形態では、ステップS2002に示す処理で受け付けられた指示内容からトリプルモード画面配置IDを特定するトリプルモード表示位置設定処理が実行される。トリプルモード表示位置設定処理についての詳細な説明は後述する。
【0226】
続いて、トリプルモード画面配置IDが表示位置情報として揮発性記憶部に記憶される(ステップS2004)。本実施形態では、ステップS2003に示す処理で特定されたトリプルモード画面配置IDが、揮発性記憶部に記憶される。トリプルモード画面配置IDが揮発性記憶部に記憶されることにより、主言語操作画面300および副言語操作画面400,500の表示位置の暫定的な変更が可能になる。
【0227】
そして、トリプルモード画面表示処理が実行され(ステップS2005)、処理が終了される。その結果、主言語操作画面300と副言語操作画面400,500の表示位置が変更される。
【0228】
図33は、図32のステップS2003に示されるトリプルモード表示位置設定処理の手順を示すフローチャートである。
【0229】
まず、中央に主言語が指定されているか否かが判断される(ステップS2101)。中央に主言語が指定されていると判断される場合(ステップS2101:YES)、右側に副言語Aが指定されているか否かが判断される(ステップS2102)。右側に副言語Aが指定されていると判断される場合(ステップS2102:YES)、トリプルモード画面配置ID1が特定され(ステップS2103)、処理が終了される。
【0230】
一方、右側に副言語Aが指定されていないと判断される場合(ステップS2102:NO)、トリプルモード画面配置ID2が特定され(ステップS2104)、処理が終了される。
【0231】
一方、ステップS2101に示す処理において、中央に主言語が指定されていないと判断される場合(ステップS2101:NO)、中央に副言語Aが指定されているか否かが判断される(ステップS2105)。中央に副言語Aが指定されていると判断される場合(ステップS2105:YES)、右側に主言語が指定されているか否かが判断される(ステップS2106)。右側に主言語が指定されていると判断される場合(ステップS2106:YES)、トリプルモード画面配置ID3が特定され(ステップS2107)、処理が終了される。
【0232】
一方、右側に主言語が指定されていないと判断される場合(ステップS2106:NO)、トリプルモード画面配置ID4が特定され(ステップS2108)、処理が終了される。
【0233】
一方、ステップS2105に示す処理において、中央に副言語Aが指定されていないと判断される場合(ステップS2105:NO)、右側に主言語が指定されているか否かが判断される(ステップS2109)。右側に主言語が指定されていると判断される場合(ステップS2109:YES)、トリプルモード画面配置ID5が特定され(ステップS2110)、処理が終了される。
【0234】
一方、右側に主言語が指定されていないと判断される場合(ステップS2109:NO)、トリプルモード画面配置ID6が特定され(ステップS2111)、処理が終了される。
【0235】
以上のとおり、図32に示されるトリプルモード暫定表示位置設定処理によれば、操作パネル103に表示される主言語操作画面300および副言語操作画面400,500の表示位置が暫定的に変更される。
【0236】
(トリプルモード表示位置初期値設定処理)
図34は、図27のステップS1506に示されるトリプルモード表示位置初期値設定処理の手順を示すフローチャートである。トリプルモード表示位置初期値設定処理では、操作パネル103に表示される主言語操作画面300および副言語操作画面400,500の表示位置の初期設定が変更される。
【0237】
まず、表示位置初期値設定画面が表示される(ステップS2201)。本実施形態では、操作画面の表示位置を設定するための表示位置初期値設定画面(不図示)が操作パネル103に表示される。
【0238】
続いて、表示位置初期値指示入力が受け付けられる(ステップS2202)。本実施形態では、ステップS2201に示す処理で表示された表示位置初期値設定画面を介して、利用者による表示位置の入力が受け付けられる。
【0239】
続いて、トリプルモード表示位置設定処理が実行され、トリプルモード画面配置IDが表示位置情報として不揮発性記憶部および揮発性記憶部に記憶される(ステップS2203,S2204)。トリプルモード画面配置IDが不揮発性記憶部および揮発性記憶部に記憶されることにより、主言語操作画面300および副言語操作画面400,500の表示位置の設定変更が可能になる。
【0240】
そして、トリプルモード画面表示処理が実行され(ステップS2205)、処理が終了される。その結果、主言語操作画面300と副言語操作画面400,500の表示位置が変更される。
【0241】
以上のとおり、図34に示されるトリプルモード表示位置初期値設定処理によれば、操作パネル103に表示される主言語操作画面300および副言語操作画面400,500の表示位置の初期設定が変更される。
【0242】
(トリプルモード副言語ローテーション設定処理)
図35は、図27のステップS1508に示されるトリプルモード副言語ローテーション設定処理の手順を示すフローチャートである。トリプルモード副言語ローテーション設定処理では、副言語操作画面400,500の切り替えの可否やローテーション時間が設定される。
【0243】
まず、副言語Aローテーション設定処理が実行される(ステップS2301)。本実施形態では、副言語Aで記述された副言語操作画面400のローテーションに関する設定を行う副言語Aローテーション設定処理が実行される。
【0244】
続いて、副言語Bローテーション設定処理が実行され(ステップS2302)、処理が終了される。本実施形態では、副言語Bで記述された副言語操作画面500のローテーションに関する設定を行う副言語Bローテーション設定処理が実行される。
【0245】
図36は、副言語Aローテーション設定処理の手順を示すフローチャートである。
【0246】
まず、現在の副言語Aローテーション時間Raが取得される(ステップS2401)。本実施形態では、副言語Aで記述された副言語操作画面400の現在のローテーション時間Raを示す情報が取得される。
【0247】
続いて、現在の副言語Aローテーション禁止設定が取得される(ステップS2402)。本実施形態では、副言語操作画面400のローテーションの可否(禁止/許可)を示す情報が取得される。
【0248】
続いて、副言語Aローテーション時間Ra設定画面が表示される(ステップS2403)。本実施形態では、ステップS2401およびステップS2402に示す処理で取得された情報を示す副言語Aローテーション時間Ra設定画面(不図示)が操作パネル103に表示される。
【0249】
続いて、副言語Aローテーション設定を変更するか否かが判断される(ステップS2404)。たとえば、副言語Aローテーション時間Ra設定画面上のキャンセルボタンが押された場合、副言語Aローテーション設定を変更しないと判断される。
【0250】
副言語Aローテーション設定を変更しないと判断される場合(ステップS2404:NO)、処理が終了される。一方、副言語Aローテーション設定を変更すると判断される場合(ステップS2404:YES)、副言語Aローテーション時間Raの入力が受け付けられる(ステップS2405)。本実施形態では、副言語Aローテーション時間Ra設定画面を介して、利用者による副言語Aローテーション時間Raの入力が受け付けられる。
【0251】
続いて、副言語Aローテーション禁止設定の入力が受け付けられる(ステップS2406)。本実施形態では、副言語Aローテーション時間Ra設定画面を介して、利用者によるローテーションの可否についての入力が受け付けられる。
【0252】
そして、副言語Aローテーション情報が不揮発性記憶部および揮発性記憶部に記憶される(ステップS2407)。本実施形態では、ステップS2405およびステップS2406に示す処理で受け付けられた情報が、不揮発性記憶部および揮発性記憶部に記憶される。
【0253】
そして、副言語ローテーションタイマースタート処理が実行され(ステップS2408)、処理が終了される。
【0254】
以上のとおり、図36に示される副言語Aローテーション設定処理によれば、利用者の設定にしたがって、副言語Aのローテーションの可否および時間間隔が変更される。
【0255】
図37は、副言語Bローテーション設定処理の手順を示すフローチャートである。なお、処理対象が副言語Bである点を除いては、図37に示されるフローチャートの処理は、図36に示されるフローチャートの処理と同様であるため、説明は省略する。
【0256】
(トリプルモード副言語ABローテーション同期設定処理)
図38は、図27のステップS1510に示されるトリプルモード副言語ABローテーション同期設定処理の手順を示すフローチャートである。トリプルモード副言語ABローテーション同期設定処理では、副言語操作画面400,500のローテーション周期の同期の可否が設定される。
【0257】
まず、現在の副言語ABローテーション同期設定が取得される(ステップS2601)。本実施形態では、現在の副言語ABローテーション同期設定を示す情報が取得される。
【0258】
続いて、副言語ABローテーション同期設定画面が表示される(ステップS2602)。本実施形態では、ステップS2601に示す処理で取得された情報を示す副言語ABローテーション同期設定画面(不図示)が操作パネル103に表示される。
【0259】
続いて、副言語ABローテーション同期設定を変更するか否かが判断される(ステップS2603)。たとえば、副言語ABローテーション同期設定画面上のキャンセルボタンが押された場合、副言語ABローテーション同期設定を変更しないと判断される。
【0260】
副言語ABローテーション同期設定を変更しないと判断される場合(ステップS2603:NO)、処理が終了される。
【0261】
一方、副言語ABローテーション同期設定を変更すると判断される場合(ステップS2603:YES)、副言語ABローテーション同期設定の入力が受け付けられる(ステップS2604)。本実施形態では、副言語ABローテーション同期設定画面を介して、利用者による副言語ABローテーション同期設定の入力が受け付けられる。
【0262】
続いて、副言語ABローテーション同期設定が、不揮発性記憶部および揮発性記憶部に記憶される(ステップS2605)。本実施形態では、ステップS2604に示す処理で受け付けられた副言語ABローテーション同期設定を示す情報が、不揮発性記憶部および揮発性記憶部に記憶される。
【0263】
そして、副言語ローテーションタイマースタート処理が実行され(ステップS2606)、処理が終了される。
【0264】
以上のとおり、図38に示されるトリプルモード副言語ABローテーション同期設定処理によれば、副言語操作画面400,500のローテーション周期の同期の可否が設定される。
【0265】
(副言語ローテーション主言語追加設定処理)
図39は、図27のステップS1512に示される副言語ローテーション主言語追加設定処理の手順を示すフローチャートである。副言語ローテーション主言語追加設定処理では、副言語操作画面400,500のローテーションへの主言語で記述された操作画面410,510の追加の可否が設定される。
【0266】
まず、現在の副言語ローテーション主言語追加設定が取得される(ステップS2701)。本実施形態では、現在の副言語ローテーション主言語追加設を示す情報が取得される。
【0267】
続いて、副言語ローテーション主言語追加設定画面が表示される(ステップS2702)。本実施形態では、ステップS2701に示す処理で取得された情報を示す副言語ローテーション主言語追加設定画面(不図示)が操作パネル103に表示される。
【0268】
続いて、副言語ローテーション主言語追加設定を変更するか否かが判断される(ステップS2703)。たとえば、副言語ローテーション主言語追加設定画面上のキャンセルボタンが押された場合、副言語ローテーション主言語追加設定を変更しないと判断される。
【0269】
副言語ローテーション主言語追加設定を変更しないと判断される場合(ステップS2703:NO)、処理が終了される。
【0270】
一方、副言語ローテーション主言語追加設定を変更すると判断される場合(ステップS2703:YES)、副言語ローテーション主言語追加設定の入力が受け付けられる(ステップS2704)。本実施形態では、副言語ローテーション主言語追加設定画面を介して、利用者による副言語ローテーション主言語追加設定の入力が受け付けられる。
【0271】
続いて、副言語ローテーション主言語追加設定が、不揮発性記憶部および揮発性記憶部に記憶される(ステップS2705)。本実施形態では、ステップS2704に示す処理で受け付けられた副言語ローテーション主言語追加設定を示す情報が、不揮発性記憶部および揮発性記憶部に記憶される。
【0272】
そして、副言語ローテーションタイマースタート処理が実行され(ステップS2706)、処理が終了される。
【0273】
以上のとおり、図39に示される副言語ローテーション主言語追加設定処理によれば、副言語操作画面400,500のローテーションへの主言語で記述された操作画面410,510の追加の可否が設定される。
【0274】
(3)デュアルモード処理
次に、図40〜図46を参照して、図14のステップS304に示されるデュアルモード処理について詳細に説明する。
【0275】
図40は、図14のステップS304に示されるデュアルモード処理の手順を示すフローチャートである。
【0276】
まず、デュアルモード画面表示処理が実行される(ステップS2801)。本実施形態では、主言語操作画面300および副言語操作画面400を操作パネル103に同時に表示するデュアルモード画面表示処理が実行される。デュアルモード画面表示処理についての詳細な説明は後述する。
【0277】
続いて、操作があるか否かが判断される(ステップS2802)。操作がないと判断される場合(ステップS2802:NO)、ステップS2804の処理に移行する。
【0278】
一方、操作があると判断される場合(ステップS2802:YES)、デュアルモード操作処理が実行される(ステップS2803)。本実施形態では、操作パネル103に対する利用者の操作に基づいて種々の設定を行うデュアルモード操作処理が実行される。デュアルモード操作処理についての詳細な説明は後述する。
【0279】
そして、副言語A切替判断処理が実行され(ステップS2804)、処理が終了される。
【0280】
(デュアルモード画面表示処理)
図41は、図40のステップS2801に示されるデュアルモード画面表示処理の手順を示すフローチャートである。
【0281】
まず、主言語に指定されている言語が選択され、第1画面(主言語操作画面)が生成される(ステップS2901,S2902)。
【0282】
続いて、現在の副言語AポインタPaが指す言語が選択され、第2画面(副言語操作画面)が生成される(ステップS2903,S2904)。
【0283】
続いて、画面配置IDがデュアルモード画面配置ID1であるか否かが判断される(ステップS2905)。デュアルモード画面配置ID1であると判断される場合(ステップS2905:YES)、主言語「右」および副言語A「左」が決定される(ステップS2906)。
【0284】
一方、デュアルモード画面配置ID1でないと判断される場合(ステップS2905:NO)、デュアルモード画面配置ID2であるとして、主言語「左」および副言語A「右」が決定される(ステップS2907)。
【0285】
そして、デュアルモードで画面が合成されて表示され(ステップS2908)、処理が終了される。
【0286】
以上のとおり、図41に示されるデュアルモード画面表示処理によれば、主言語操作画面300と副言語Aで記述された副言語操作画面400とが操作パネル103に表示される。
【0287】
(デュアルモード操作処理)
図42は、図40のステップS2803に示されるデュアルモード操作処理の手順を示すフローチャートである。
【0288】
まず、表示設定変更操作であるか否かが判断される(ステップS3001)。表示設定変更操作であると判断される場合(ステップS3001:YES)、デュアルモード表示設定変更処理が実行される(ステップS3002)。本実施形態では、主言語操作画面300および副言語操作画面400の表示設定を変更するデュアルモード表示設定変更処理が実行される。デュアルモード表示設定変更処理についての詳細な説明は後述する。
【0289】
一方、表示設定変更操作でないと判断される場合(ステップS3001:NO)、前の言語表示ボタンおよび次の言語表示ボタンが表示される(ステップS3003)。
【0290】
続いて、ローテーション中断タイマー値が取得され、ローテーション中断タイマーがスタートされる(ステップS3004,S3005)。
【0291】
続いて、ローテーション中断タイマーがフローしたか否かが判断される(ステップS3006)。ローテーション中断タイマーがフローしていないと判断される場合(ステップS3006:NO)、操作があるか否かが判断される(ステップS3007)。
【0292】
操作がないと判断される場合(ステップS3007:NO)、ステップS3006の処理に戻る。一方、操作があると判断される場合(ステップS3007:YES)、操作が手動言語切替操作であるか否かが判断される(ステップS3008)。
【0293】
手動言語切替操作でないと判断される場合(ステップS3008:NO)、ステップS3001の処理に戻る。一方、手動言語切替操作であると判断される場合(ステップS3008:YES)、デュアルモード手動副言語切替処理が実行される(ステップS3009)。本実施形態では、操作パネル103に表示される副言語操作画面400を利用者が手動で切り替えるデュアルモード手動副言語切替処理が実行される。デュアルモード手動副言語切替処理についての詳細な説明は後述する。
【0294】
一方、ステップS3006に示す処理において、ローテーション中断タイマーがフローしたと判断される場合(ステップS3006:YES)、ローテーション中断タイマーがストップされる(ステップS3010)。
【0295】
そして、前の言語表示ボタンおよび次の言語表示ボタンが消去され(ステップS3011)、処理が終了される。
【0296】
以上のとおり、図42に示されるデュアルモード操作処理によれば、操作パネル103に対する利用者の操作に基づいて種々の設定が行われる。このとき、副言語操作画面400の切り替えが一時的に中断され、所定時間経過後に再開される。
【0297】
(デュアルモード手動副言語切替処理)
図43は、図42のステップS3009に示されるデュアルモード手動副言語切替処理の手順を示すフローチャートである。
【0298】
まず、前の言語表示ボタンが押されたか否かが判断される(ステップS3101)。前の言語表示ボタンが押されたと判断される場合(ステップS3101:YES)、副言語AポインタPaが「1」であるか否かが判断される(ステップS3102)。
【0299】
副言語AポインタPaが「1」でないと判断される場合(ステップS3102:NO)、副言語AポインタPaから1が減算される(ステップS3103)。一方、副言語AポインタPaが「1」であると判断される場合(ステップS3102:YES)、副言語AポインタPaが最大値PaMaxに設定される(ステップS3104)。
【0300】
そして、デュアルモード画面表示処理が実行され(ステップS3109)、処理が終了される。その結果、現在の副言語操作画面の一つ前に表示された副言語操作画面が操作パネル103に表示される。
【0301】
一方、ステップS3101に示す処理において、前の言語表示ボタンが押されていないと判断される場合(ステップS3101:NO)、次の言語表示ボタンが押されたか否かが判断される(ステップS3105)。
【0302】
次の言語表示ボタンが押されていないと判断される場合(ステップS3105:NO)、デュアルモード画面表示処理が実行され(ステップS3109)、処理が終了される。
【0303】
一方、次の言語表示ボタンが押されたと判断される場合(ステップS3105:YES)、副言語AポインタPaが最大値PaMaxであるか否かが判断される(ステップS3106)。
【0304】
副言語AポインタPaが最大値PaMaxでないと判断される場合(ステップS3106:NO)、副言語AポインタPaに1が加算される(ステップS3107)。一方、副言語AポインタPaが最大値PaMaxであると判断される場合(ステップS3106:YES)、副言語AポインタPaが「1」に設定される(ステップS3108)。
【0305】
そして、デュアルモード画面表示処理が実行され(ステップS3109)、処理が終了される。その結果、現在の副言語操作画面の次に表示されるべき副言語操作画面が操作パネル103に表示される。
【0306】
以上のとおり、図43に示されるデュアルモード手動副言語切替処理によれば、利用者の手動操作により、副言語操作画面400が切り替えられる。
【0307】
(デュアルモード表示設定変更処理)
図44は、図42のステップS3002に示されるデュアルモード表示設定変更処理の手順を示すフローチャートである。
【0308】
まず、変更対象の設定項目が言語設定であるか否かが判断される(ステップS3201)。言語設定であると判断される場合(ステップS3201:YES)、言語設定処理が実行される(ステップS3202)。
【0309】
一方、言語設定でないと判断される場合(ステップS3201:NO)、設定項目が暫定表示位置設定であるか否かが判断される(ステップS3203)。暫定表示位置設定であると判断される場合(ステップS3203:YES)、デュアルモード暫定表示位置設定処理が実行される(ステップS3204)。本実施形態では、操作パネル103に表示される主言語操作画面300および副言語操作画面400の表示位置を暫定的に変更するデュアルモード暫定表示位置設定処理が実行される。デュアルモード暫定表示位置設定処理についての詳細な説明は後述する。
【0310】
一方、暫定表示位置設定でないと判断される場合(ステップS3203:NO)、表示位置初期値設定であるか否かが判断される(ステップS3205)。表示位置初期値設定であると判断される場合(ステップS3205:YES)、デュアルモード表示位置初期値設定処理が実行される(ステップS3206)。本実施形態では、操作パネル103に表示される主言語操作画面300および副言語操作画面400の表示位置の初期設定を変更するデュアルモードモード表示位置初期値設定処理が実行される。デュアルモードモード表示位置初期値設定処理についての詳細な説明は後述する。
【0311】
一方、表示位置初期値設定でないと判断される場合(ステップS3205:NO)、副言語ローテーション設定であるか否かが判断される(ステップS3207)。副言語ローテーション設定であると判断される場合(ステップS3207:YES)、副言語Aローテーション設定処理が実行される(ステップS3208)。
【0312】
一方、副言語ローテーション設定でないと判断される場合(ステップS3207:NO)、副言語ローテーション主言語追加設定であるか否かが判断される(ステップS3209)。副言語ローテーション主言語追加設定であると判断される場合(ステップS3209:YES)、副言語ローテーション主言語追加処理が実行される(ステップS3210)。
【0313】
一方、副言語ローテーション主言語追加設定でないと判断される場合(ステップS3209:NO)、処理が終了される。
【0314】
(デュアルモード暫定表示位置設定処理)
図45は、図44のステップS3204に示されるデュアルモード暫定表示位置設定処理の手順を示すフローチャートである。
【0315】
まず、暫定表示位置設定画面が表示され、暫定表示位置指示入力が受け付けられる(ステップS3301,S3302)。
【0316】
続いて、右側に主言語が指定されているか否かが判断される(ステップS3303)。右側に主言語が指定されていると判断される場合(ステップS3303:YES)、デュアルモード画面配置ID1が特定される(ステップS3304)。
【0317】
一方、右側に主言語が指定されていないと判断される場合(ステップS3303:NO)、デュアルモード画面配置ID2が特定される(ステップS3305)。
【0318】
続いて、デュアルモード画面配置IDが表示位置情報として揮発性記憶部に記憶される(ステップS3306)。
【0319】
そして、デュアルモード画面表示処理が実行され(ステップS3307)、処理が終了される。
【0320】
(デュアルモード表示位置初期値設定処理)
図46は、図44のステップS3206に示されるデュアルモード表示位置初期値設定処理の手順を示すフローチャートである。
【0321】
まず、表示位置初期値設定画面が表示され、表示位置初期値指示入力が受け付けられる(ステップS3401,S3402)。
【0322】
続いて、右側に主言語が指定されているか否かが判断される(ステップS3403)。右側に主言語が指定されていると判断される場合(ステップS3403:YES)、デュアルモード画面配置ID1が特定される(ステップS3404)。
【0323】
一方、右側に主言語が指定されていないと判断される場合(ステップS3403:NO)、デュアルモード画面配置ID2が特定される(ステップS3405)。
【0324】
続いて、デュアルモード画面配置IDが表示位置情報として不揮発性記憶部および揮発性記憶部に記憶される(ステップS3406)。
【0325】
そして、デュアルモード画面表示処理が実行され(ステップS3407)、処理が終了される。
【0326】
(4)シングルモード処理
図47は、図14のステップ302に示されるシングルモード処理の手順を示すフローチャートである。
【0327】
まず、主言語に指定されている言語が選択され、第1画面(主言語操作画面)が生成される(ステップS3501,S3502)。
【0328】
続いて、シングルモードで画面が表示される(ステップS3503)。本実施形態では、操作パネル103の正面から見える位置に主言語操作画面300が表示される。
【0329】
続いて、操作があるか否かが判断される(ステップS3504)。操作がないと判断される場合(ステップS3504:NO)、処理が終了される。
【0330】
一方、操作があると判断される場合(ステップS3504:YES)、表示設定変更操作であるか否かが判断される(ステップS3505)。
【0331】
表示設定変更操作でないと判断される場合(ステップS3505:NO)、処理が終了される。一方、表示設定変更操作であると判断される場合(ステップS3505:YES)、言語設定であるか否かが判断される(ステップS3506)。
【0332】
言語設定でないと判断される場合(ステップS3506:NO)、処理が終了される。一方、言語設定であると判断される場合(ステップS3506:YES)、言語設定処理が実行され(ステップS3507)、処理が終了される。
【0333】
(第2の実施形態)
第1の実施形態では、副言語操作画面に対する操作入力が認識された場合、副言語操作画面の切り替えが直ちに中断された。しかしながら、副言語操作画面の切り替えは直ちに中断されなくともよい。
【0334】
図48は、本発明の第2の実施形態に係るトリプルモード操作処理の手順を示すフローチャートである。
【0335】
まず、表示設定変更操作であるか否かが判断される(ステップS3601)。表示設定変更操作であると判断される場合(ステップS3601:YES)、トリプルモード表示設定変更処理が実行される(ステップS3602)。
【0336】
一方、表示設定変更操作でないと判断される場合(ステップS3601:NO)、3回続けて同じ言語で操作されたか否かが判断される(ステップS3603)。本実施形態では、直近3回認識された操作が、同一の言語(たとえば、英語)で記述された副言語操作画面に対しての操作であるか否かが判断される。
【0337】
3回続けて同じ言語で操作されていないと判断される場合(ステップS3603:NO)、処理が終了される。一方、3回続けて同じ言語で操作されたと判断される場合(ステップS3603:YES)、ローテーション中断タイマーが取得され、ローテーション中断タイマーがスタートされる(ステップS3604,S3605)。
【0338】
続いて、ローテーション中断タイマーがフローしたか否かが判断される(ステップS3606)。ローテーション中断タイマーがフローしていないと判断される場合(ステップS3606:NO)、操作があるか否かが判断される(ステップS3607)。
【0339】
操作がないと判断される場合(ステップS3607:NO)、ステップS3606の処理に戻る。一方、操作があると判断される場合(ステップS3607:YES)、ステップS3601の処理に戻る。
【0340】
一方、ステップS3606に示す処理において、ローテーション中断タイマーがフローしたと判断される場合(ステップS3606:YES)、ローテーション中断タイマーがストップされ(ステップS3608)、処理が終了される。
【0341】
以上のとおり、本実施形態に係るトリプルモード操作処理によれば、同一の言語により情報が記述されている副言語操作画面に対する操作入力が複数回連続して認識された場合、副言語操作画面の切り替えが中断される。このような構成によれば、利用者が誤って副言語操作画面400,500を操作した場合であっても、副言語操作画面400,500の切り替えが直ちに中断されることがなく、利便性が向上する。
【0342】
(第3の実施形態)
第1および第2の実施形態では、視野角の異なる操作画面を表示することにより、複数の操作画面が表示パネルに同時に表示された。しかしながら、複数の操作画面が上下または左右に並べて操作パネルに表示されてもよい。
【0343】
図49は、本発明の第3の実施形態に係る操作パネルの一例を示す図である。本実施形態では、操作パネルがデュアルモードで動作する場合を例に挙げて説明する。
【0344】
図49に示されるとおり、本実施形態に係る操作パネル103は、第1および第2のタッチパネルを有している。第1のタッチパネルには、主言語操作画面300が表示され、第2のタッチパネルには、副言語Aで記述された副言語操作画面400が表示される。そして、第2のタッチパネルでは、複数の副言語操作画面400が時間間隔Raで順番に切り替えられて表示される。
【0345】
このような構成によれば、操作パネル103を見る角度を利用者が変更する必要がないため、構成上の制約がなくなり、利便性が向上する。
【0346】
なお、本実施形態とは異なり、操作パネル103には1つのタッチパネルが設けられ、1つのタッチパネル内に複数の操作画面が並べて表示されてもよい。
【0347】
本発明は、上述した第1〜第3の実施形態のみに限定されるものではなく、特許請求の範囲内において、種々改変することができる。
【0348】
たとえば、上述した第1〜第3の実施形態では、複数の副言語操作画面は、設定にしたがって順番に表示された。しかしながら、複数の副言語操作画面は、ランダムに表示されてもよい。
【0349】
また、上述した第1〜第3の実施形態では、本発明の表示装置としてMFPを例に挙げて説明した。しかしながら、本発明の表示装置は、MFPに限定されるものではなく、プリンタや複写機等の種々の装置に適用され得る。
【0350】
本実施形態にかかる表示装置における各種処理を行う手段および方法は、専用のハードウエア回路、またはプログラムされたコンピューターのいずれによっても実現することが可能である。上記プログラムは、たとえば、フレキシブルディスクおよびCD−ROM等のコンピューター読み取り可能な記録媒体によって提供されてもよいし、インターネット等のネットワークを介してオンラインで提供されてもよい。この場合、コンピューター読み取り可能な記録媒体に記録されたプログラムは、通常、ハードディスク等の記憶部に転送され記憶される。また、上記プログラムは、単独のアプリケーションソフトとして提供されてもよいし、表示装置の一機能としてその装置のソフトウエアに組み込まれてもよい。
【符号の説明】
【0351】
100 MFP、
101 制御部、
102 記憶部、
103 操作パネル、
104 ADF、
105 画像読取部、
106 給紙部、
107 画像形成部、
108 通信インターフェース、
109 後処理部、
110 バス、
200 言語参照テーブル、
250 言語設定、
300 主言語操作画面、
400,500 副言語操作画面。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の画面を同時に表示可能な表示部に画面を表示する表示方法であって、
一の言語により情報が記述されている画面である主言語表示画面と、前記一の言語とは異なる他の複数の言語により前記情報がそれぞれ記述されている画面である複数の副言語表示画面のうちの一の副言語表示画面とを前記表示部に表示させるステップ(a)と、
前記主言語表示画面を前記表示部に継続的に表示させつつ、前記複数の副言語表示画面を所定の時間間隔で切り替えて前記表示部に表示させるステップ(b)と、
を有することを特徴とする表示方法。
【請求項2】
前記主言語表示画面および複数の副言語表示画面には、前記複数の副言語表示画面の切り替えの可否を設定するための設定画面がそれぞれ含まれており、
前記表示方法は、
前記切り替えの可否を設定するための設定画面を介して、前記複数の副言語表示画面の切り替えの可否についての設定を受け付けるステップ(c)をさらに有し、
前記ステップ(c)において前記複数の副言語表示画面の切り替えを許可する旨の設定が受け付けられている場合、前記ステップ(b)において、前記複数の副言語表示画面が切り替えられて表示されることを特徴とする請求項1に記載の表示方法。
【請求項3】
前記主言語表示画面および複数の副言語表示画面には、前記時間間隔を設定するための設定画面がそれぞれ含まれており、
前記表示方法は、
前記時間間隔を設定するための設定画面を介して、前記時間間隔の設定を受け付けるステップ(d)をさらに有し、
前記ステップ(b)において、前記ステップ(d)において受け付けられた時間間隔で前記複数の副言語表示画面が切り替えられて表示されることを特徴とする請求項1または2に記載の表示方法。
【請求項4】
前記主言語表示画面および複数の副言語表示画面には、前記主言語表示画面上の情報を記述する一の言語を設定するための設定画面がそれぞれ含まれており、
前記表示方法は、
前記一の言語を設定するための設定画面を介して、複数の言語の中から一の言語の選択を受け付けるステップ(e)をさらに有し、
前記ステップ(a)において、前記ステップ(e)において受け付けられた言語により情報が記述されている前記主言語表示画面が前記表示部に表示されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の表示方法。
【請求項5】
前記主言語表示画面および複数の副言語表示画面には、前記複数の副言語表示画面が表示される順番を設定するための設定画面がそれぞれ含まれており、
前記表示方法は、
前記順番を設定するための設定画面を介して、前記複数の副言語表示画面が表示される順番の設定を受け付けるステップ(f)をさらに有し、
前記ステップ(b)において、前記ステップ(f)において受け付けられた順番にしたがって、前記複数の副言語表示画面が前記表示部に表示されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の表示方法。
【請求項6】
前記主言語表示画面および複数の副言語表示画面には、前記副言語表示画面上の情報を記述する言語を設定するための設定画面がそれぞれ含まれており、
前記表示方法は、
前記言語を設定するための設定画面を介して、複数の言語の中から前記副言語表示画面上の情報を記述する言語の選択を受け付けるステップ(g)をさらに有し、
前記ステップ(a)およびステップ(b)において、前記ステップ(g)において受け付けられた言語により情報が記述されている前記副言語表示画面が前記表示部に表示されることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の表示方法。
【請求項7】
前記副言語表示画面を前記表示部に表示させることなく、前記主言語表示画面のみを前記表示部に表示させるステップ(h)をさらに有することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の表示方法。
【請求項8】
前記ステップ(b)において、前記表示部に切り替えられて表示される複数の副言語表示画面の中に、前記主言語表示画面上の情報を記述している言語と同一の言語により前記情報が記述されている画面が含まれることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の表示方法。
【請求項9】
前記表示部は、3つ以上の画面を同時に表示可能に構成されており、
前記複数の副言語表示画面は、複数のグループに分類され、
前記ステップ(a)において、各グループに属する一の副言語表示画面が前記主言語表示画面とともに前記表示部に表示され、前記ステップ(b)において、前記グループ単位で前記副言語表示画面が切り替えられて表示され、
前記各グループにおいて当該グループに属する複数の副言語表示画面の表示が一巡する周期は、前記複数のグループ間で一致していることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の表示方法。
【請求項10】
前記主言語表示画面および複数の副言語表示画面には、前記主言語表示画面および副言語表示画面の前記表示部における表示位置を暫定的に変更するための設定画面がそれぞれ含まれており、
前記表示方法は、
前記表示位置を暫定的に変更するための設定画面を介して、前記主言語表示画面および副言語表示画面の表示位置の変更を受け付けるステップ(i)をさらに有し、
前記ステップ(i)において前記表示位置の変更が受け付けられた場合、前記ステップ(b)において、前記主言語表示画面および副言語表示画面の表示位置が暫定的に変更されることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の表示方法。
【請求項11】
前記主言語表示画面および複数の副言語表示画面には、前記主言語表示画面および副言語表示画面の前記表示部における表示位置を設定するための設定画面がそれぞれ含まれており、
前記表示方法は、
前記表示位置を設定するための設定画面を介して、前記主言語表示画面および副言語表示画面の表示位置の設定を受け付けるステップ(j)をさらに有し、
前記ステップ(a)において、前記ステップ(j)において受け付けられた表示位置にしたがって、前記主言語表示画面および副言語表示画面が前記表示部に表示されることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の表示方法。
【請求項12】
前記副言語表示画面に対する操作入力が認識された場合、前記副言語表示画面の切り替えが中断されることを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載の表示方法。
【請求項13】
前記副言語表示画面の切り替えが中断されてから所定時間経過後に前記副言語表示画面の切り替えが再開されることを特徴とする請求項12に記載の表示方法。
【請求項14】
前記副言語表示画面には、副言語表示画面を切り替えるためのボタンが含まれており、
前記複数の副言語表示画面は、利用者の手動操作により切り替えられることを特徴とする請求項12または13に記載の表示方法。
【請求項15】
前記副言語表示画面に対する操作入力が認識された場合であっても、前記副言語表示画面の切り替えが中断されることなく継続されることを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載の表示方法。
【請求項16】
同一の言語により情報が記述されている副言語表示画面に対する操作入力が複数回連続して認識された場合、当該言語により情報が記述されている副言語表示画面が表示された状態で副言語表示画面の切り替えが中断されることを特徴とする請求項15に記載の表示方法。
【請求項17】
一の言語により情報が記述されている画面である主言語表示画面と、前記一の言語とは異なる他の複数の言語により前記情報がそれぞれ記述されている画面である複数の副言語表示画面のうちの一の副言語表示画面とを同時に表示する表示部と、
前記主言語表示画面を前記表示部に継続的に表示させつつ、前記複数の副言語表示画面を所定の時間間隔で切り替えて前記表示部に表示させる表示制御部と、
を有することを特徴とする表示装置。
【請求項18】
前記表示部は、複数の画面が互いに異なる視野角で表示されるように構成されており、
前記主言語表示画面は一の視野角で前記表示部に表示され、前記副言語表示画面は他の視野角で前記表示部に表示されることを特徴とする請求項17に記載の表示装置。
【請求項19】
前記表示部は、複数の表示部を含み、
前記複数の表示部のうちの一の表示部に前記主言語表示画面が表示され、他の表示部に前記副言語表示画面が表示されることを特徴とする請求項17に記載の表示装置。
【請求項20】
前記主言語表示画面と前記副言語表示画面とは、1つの前記表示部内に並べて表示されることを特徴とする請求項17に記載の表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【図41】
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【図42】
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【図43】
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【図44】
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【図45】
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【図46】
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【図47】
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【図48】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図49】
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【公開番号】特開2013−109644(P2013−109644A)
【公開日】平成25年6月6日(2013.6.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−255221(P2011−255221)
【出願日】平成23年11月22日(2011.11.22)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】