説明

表示方法及び表示装置

【課題】 数値データの読み誤りを防止する。
【解決手段】 キースイッチ5の状態をリードし、リードしたキー状態がDIGITキー5dのオンであるか否かを判別し、オンを判別したとき、サプレス桁の入力を受け付ける動作モードを開始して、リードしたキー状態が“>”キー5cのオンであるとき、サプレス桁を減じてRAM6に記憶させ、リードしたキー状態が“<”キー5aのオンであるとき、サプレス桁を増してRAM6に記憶させる。そして、リードしたキー状態がENTER キー5bのオンであるとき、サプレス桁の入力を受け付ける動作モードを終了する。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数桁の数値データを表示する表示装置に関し、特に所定の表示桁数に応じて表示制御する表示方法及び表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、測定値を数値表示する測定機を用いて物体の物理量を測定する場合に、継続して測定される前記物理量が大きく変動すると、表示桁の下位桁において表示値がめまぐるしく変わるため、測定値の読み取りが困難になるという不具合があった。実開平4−118623号公報において提案されている寸法測定機は、前述の如き不具合の解消に関連してなされた考案であって、スイッチ操作によって最下位桁から順に指定された桁数分を消去することで、測定対象又は測定目的に応じた分解能に相当する表示桁数の設定操作を簡単にすることを目的としており、その結果として、測定値の読み取りに要する労力軽減の効果を得るものである。
【0003】また、特開昭53−112763号公報において提案されている自動車用ディジタル表示装置は、表示値である変化量の時間的変化率が所定の範囲を越えるとき、下位桁に特定の記号表示を行うことで前記下位桁における表示のちらつきを防止して、表示値を読み取り易くすることを目的とする。また、前記変化量の増加または減少傾向に応じて、夫々と予め対応付けてある特定の記号表示を行うことで、表示値の変化傾向の識別を可能にする。また、特公平2−59413 号公報において提案されている電子はかりの表示装置は、受け付けた測定値を最新のものから所定個数分だけ記憶しておき、新たな測定値を受け付ける都度、これと記憶してある測定値の平均値とを用いて測定値の変化傾向を識別し、測定値が変化しているときは最下位桁に所定のバー表示を行い、また安定しているときは全ての表示桁を表示すべくなすことで、はかり込み作業における測定値読み取りに係る負担を軽減することを目的とする。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、組み立て工場におけるワークの寸法検査の概略は以下の通りである。すなわち、ワークの搬送路上に基準位置からの変位量を測定する変位計(以下、変位計という)を設けておき、また前記変位計の下流に分別装置を設けておいて、ワークが前記変位計の測定域へ進入したことを検知する都度、前記ワークの測定基準位置からの変位を測定して、この変位が許容範囲内にあるか否かを判別し、許容範囲を越える場合には不良ワークとみなして前記分別装置を作動させ、これを搬送路から取り除く。
【0005】一般に、このような寸法検査工程は自動化されているが、前記変位計の表示値を目視検査する検査者を配置することもある。目視検査によると、ワークが良品であったとしても、前記変位計における表示値が、前記許容範囲内で変動する。特に、下位桁における激しいちらつきが検査者による表示値の読み取りを誤らせて、良品を不良品と誤判断させる虞があるという不具合がある。
【0006】図5は表示値のちらつきが表示値の読み取りを誤らせる状況を説明するための説明図である。図5(a) は変位計のセンサ部S側に寸法公差を有しているワークA,Bの寸法検査工程において、各ワークが搬送されてセンサ部Sの測定域に進入したことを、その検知域が搬送方向と交叉するように設けられた通過センサ(図示せず)により検知する都度、変位計を作動させて測定基準位置からの変位を測定し、寸法検査する状況を表している。変位計による測定値が収束するまで、ある程度の期間を要する。この収束期間において測定値をこれに対応する表示桁で表示すると、その下位桁においてちらつきを生じるから、検査者が読み取りを誤る場合がある。
【0007】図5(b) は表面が平滑ではないシート状のワークCの寸法検査工程を表している。すなわち、ワークCはセンサ部S側に微細な凹凸を有しており、ワークCがこの位置から搬送されてC1側へ到達する過程において、その測定値は微小範囲で振動する。そうすると、前記測定値に対応する表示桁の下位桁においてちらつきを生じるから、前述の状況と同様に、検査者が読み取りを誤る場合がある。
【0008】また一方で、前述の如き不良品の選別に係る目視検査においては、測定値に対応する全ての表示桁が同等に参照されるわけではなく、特に最下位桁に近いほど参照される機会が少ないという実情もある。
【0009】このような状況にあって、前述の如き第1の従来技術により解決を試みた場合、整数部の下位桁を消去することで表示値のスケールの読み誤りが生じるという新たな問題を惹起する。また、第2の従来技術は経時的に変化する物理量を表示するものであって、しかもその変化傾向に応じて表示状態を制御するものであるから、前述の如く表示すべき測定値の経時的な変化傾向とは無関係に表示値の読み誤りの発生を解消するような状況にそぐわない。更にまた、第3の従来技術により解決を試みた場合、最終的には測定値に対応する全ての表示桁、即ち不良品を選別する際には殆ど参照されない下位桁をも表示することから、該下位桁に表示された数値に紛らわされた検査者が、目的の表示値を読み誤る虞があるという問題がある。
【0010】本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであって、表示すべき数値データに対応する表示桁の下位桁における表示のちらつきを抑えることで、表示値の読み誤りの防止に効果を発揮する表示方法及び表示装置の提供を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】第1発明に係る表示方法は、複数桁の数値データを表示する表示方法において、桁数の入力を受け付けて、前記数値データの最下位桁から受け付けた桁数分を所定記号に置き換えて表示することを特徴とする。
【0012】参照されない下位桁に表示された数値が、検査者による数値読み取りを阻害する虞がある。従って、参照されない下位桁に所定記号を固定表示することで表示のちらつきを抑えて、読み誤りを防止する。
【0013】この発明においては、受け付けた桁数に応じて、表示すべき数値データの最下位桁から前記桁数分を所定記号に置き換えて表示することで、表示のちらつきを抑えることができる。
【0014】第2発明に係る表示方法は、小数部及び複数桁の整数部を有する数値データを表示する表示方法において、桁数の入力を受け付けて、前記数値データの最下位桁から受け付けた桁数分のうち、小数部を消去し、また整数部を所定記号に置き換えて表示することを特徴とする。
【0015】対象となる表示桁が整数部又は小数部のいずれに属するかによって、その表示のちらつきを抑えるための処置が異なってくる。すなわち、小数部は上位桁側に位取りの小数点があるから、下位桁を消失したとしても位を読むことができる。従って、所要の下位桁を消去すべくなすことで、表示のちらつきを抑える。一方、整数部では下位桁側に位取りの小数点があるから、下位桁を消失すると位を読むことができなくなる。そこで、整数部においては所要の下位桁を所定記号の固定表示に切り替えることで、その表示のちらつきを抑えて、また桁の位表示を担保する。
【0016】この発明においては、受け付けた桁数に応じて、表示すべき数値データの最下位桁から前記桁数分のうち、小数部は消去し、また整数部は所定記号に置き換えて表示することで、表示のちらつきを抑えることができる。
【0017】第3発明に係る表示装置は、複数桁の数値データを表示する表示方法において、前記数値データと対応する表示桁の最下位桁のシフト操作を受け付けて、前記数値データの最下位桁から最上位桁方向へのシフト分を所定記号に置き換えて表示することを特徴とする。
【0018】置き換えて表示すべき桁数は、検査者の判断に基づき決定され入力される。従って、例えば既に前記桁数が設定してある場合であって、しかも表示桁の最下位桁において表示のちらつきが生じているようなとき、桁数の設定変更が既に設定してある桁数の微調整、具体的には表示桁の最下位桁側における桁の増減、即ち最下位桁のシフト操作により受け付けられると操作負担が軽減される。
【0019】この発明においては、所定記号に置き換えて表示すべき桁数の入力を、最下位桁のシフト操作により受け付けるため、桁数の設定変更のための操作負担を軽減することができる。
【0020】第4発明に係る表示装置は、複数桁の数値データを表示する表示装置において、桁数の入力を受け付ける手段と、前記数値データの最下位桁から受け付けた桁数分を所定記号に置き換えて表示する表示制御手段とを備えることを特徴とする。
【0021】この発明は、キースイッチなどを用いてなる桁数の入力を受け付ける手段において桁数を受け付け、表示すべき数値データを、この最下位桁から前記桁数分を所定記号に置き換えて表示する。
【0022】この発明においては、受け付けた桁数に応じて、表示すべき数値データの最下位桁から前記桁数分を所定記号に置き換えて表示することで、表示のちらつきを抑えることができる。
【0023】第5発明に係る表示装置は、小数部及び複数桁の整数部を有する数値データを表示する表示装置において、桁数の入力を受け付ける手段と、前記数値データの最下位桁から受け付けた桁数分のうち、小数部を消去し、また整数部を所定記号に置き換えて表示する表示制御手段とを備えることを特徴とする。
【0024】この発明は、キースイッチなどを用いてなる桁数の入力を受け付ける手段において桁数を受け付け、表示すべき数値データを、この最下位桁から前記桁数分のうち、小数部を消去し、また整数部を所定記号に置き換えて表示する。
【0025】この発明においては、受け付けた桁数に応じて、表示すべき数値データの最下位桁から前記桁数分のうち、小数部は消去し、また整数部は所定記号に置き換えて表示することで、表示のちらつきを抑えることができる。
【0026】第6発明に係る表示装置は、複数桁の数値データを表示する表示装置において、前記数値データと対応する表示桁の最下位桁のシフト操作を受け付ける手段と、前記数値データの最下位桁から最上位桁方向へのシフト分を所定記号に置き換えて表示する表示制御手段とを備えることを特徴とする。
【0027】この発明は、キースイッチなどを用いてなるシフト操作を受け付ける手段においてシフト操作を受け付け、表示すべき数値データの最下位桁から最上位桁方向へのシフト分を所定記号に置き換えて表示する。
【0028】この発明において、受け付けたシフト操作に応じて、表示すべき数値データの最下位桁から最上桁方向へのシフト分を所定記号に置き換えて表示することで、表示のちらつきを抑えることができる。
【0029】第7発明に係る表示装置は、前記表示制御手段は、所定記号として“0”に見える記号を表示すべくなしたことを特徴とする。
【0030】所定記号として、一見して数字には見えないような記号を表示する場合、数字で表されるべき測定値を読み取る検査者に違和感を与えてしまう。しかし、便宜的に“0”などの数字を表示すると、本来の測定値と表示値との混同が生じてしまい不具合である。すなわち、所定記号は数字に見えなければならない、と同時に、それは数字であってはいけない。そこで、数字ではないが、一見して数字に見えるような記号を表示することにより、前述の如く対立する要求を満たすこととする。
【0031】この発明においては、所定記号として“0”に見える記号を表示することで、検査者へ与える違和感を軽減すると共に、表示値のスケールを一目で読み取れるように表示することができる。
【0032】第8発明に係る表示装置は、前記表示手段は、少なくとも日の字パターンを有する表示器であって、また前記表示制御手段は、前記表示器の下側セグメント、右下側セグメント、左下側セグメント及び中央セグメントを用いて“0”に見える記号を表示すべくなしたことを特徴とする。
【0033】日の字パターンを有する表示器は、例えば棒状の表示エレメントを1セグメントとして、7つのセグメントを“日”の字パターンをなすように夫々配置したものである。また、前述の如き表示器に新たなセグメントを増設することで、英文字などの複雑な記号の表示を可能にしたものもある。このような表示器において、数字の“0”は一般的に日の字の中央の横棒と対応する中央セグメントを除く6つのセグメントを用いて表示される。そこで、数字の“0”に用いられない中央セグメントを用いて、“0”に見える記号を表示すべくなす。
【0034】この発明においては、日の字パターンを有する表示器において、中央セグメントを含む4つのセグメントを用いて“0”に見える記号を表示することで、検査者へ与える違和感を軽減すると共に、表示値のスケールを一目で読み取れるように表示することができる。
【0035】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係る表示装置の一実施の形態として、変位計の構成を示すブロック図である。図において、計測部1は一定の微少時間毎に対象の物理量を計測し、この計測データを、バスライン2を経由して主制御部であるCPU3へ与えるべくなしてある。バスライン2は他に、桁数の入力を受け付けるためのキースイッチ5,受け付けた桁数を記憶するためのRAM6及び計測データの表示に用いる表示器7と接続してある。CPU3は、バスライン2を経由してROM4に格納してある制御プログラムを読み出して実行することで、キースイッチ5にて桁数の入力を受け付け、受け付けた桁数をRAM6に記憶させ、またRAM6から読み出した桁数に基づき前記計測データの所要の表示桁を所定記号に置き換えて、表示器7へ表示させる。
【0036】図2は本発明に係る表示装置の操作パネル外観を説明するための説明図である。図において7aは、操作パネル中央に配置してある表示器7の表示部を表している。表示部7aの下側には、左側から順に、電源スイッチ8,キースイッチ5と対応する“<”キー5a,ENTER キー5b,“>”キー5c及び桁数の入力を受け付ける動作モードを呼び出すためのDIGIT キー5dが設けてある。
【0037】図3は本発明に係る表示装置の動作手順を示すフローチャートであって、表示部の表示形態を説明するための説明図、図4と併せて説明する。電源スイッチ8の操作により電源が投入されると、置き換え表示すべき桁数(以下、サプレス桁という)の初期化を行う(S1)。具体的には、全ての表示桁を用いて表示するように、サプレス桁に0を設定して、これをRAM6に記憶させる(S1)。続いて、キースイッチ5の状態のリード(S2)、及び距離の計測を行う(S3)。リードしたキー状態がDIGIT キー5dのオンであるか否かを判別し(S4)、オンでないときRAM6からサプレス桁を読み出し、読み出した値に基づき測定値の所要の表示桁を所定記号に置き換えて、表示器7へ表示させる(S5)。そして、処理をS2へ戻し、以降の手順を繰り返す。図4aは、サプレス桁が0の場合、即ち測定値“4904.0μm”をこれと対応する全ての表示桁を用いて表示する表示形態を表している。
【0038】S4において、DIGIT キー5dのオンを判別したとき、サプレス桁の入力を受け付ける動作モードを開始する。すなわち、RAM6からサプレス桁を読み出し、読み出した値に基づき測定値の所要の表示桁を所定記号に置き換えて、表示器7へ表示させる(S6)。そして、リードしたキー状態がENTER キー5bのオンであるか否かを判別する(S7)。オンを判別しなかったとき、リードしたキー状態が“>”キー5cのオンであるか否かを判別する(S8)。オンであるとき、サプレス桁が0でない場合はこれをデクリメント、即ち1だけ減じてRAM6に記憶させ、また既に0である場合は変更しない(S9)。
【0039】S8において、“>”キー5cのオンを判別しなかったとき又はS9の処理後、リードしたキー状態が“<”キー5aのオンであるか否かを判別する(S10) 。オンであるとき、サプレス桁が測定値と対応する表示桁(この例では5桁)でない場合はこれをインクリメント、即ち1だけ増してRAM6に記憶させ、また既に前記表示桁と等しい場合は変更しない(S11) 。S10において、“<”キー5aのオンを判別しなかったとき又はS11の処理後、キースイッチ5の状態をリードして(S12) 、処理をS6へ戻し、以降の手順を繰り返す。そして、S7において、ENTER キー5bのオンを判別したとき、サプレス桁の入力を受け付ける動作モードを終了する。すなわち、処理をS2へ戻し、以降の手順を繰り返す。
【0040】図4bは、サプレス桁が1の場合、即ち図4R>4aの表示形態(有効桁数5桁)から小数部に属する最下位桁を消去して表示する表示形態(有効桁数4桁)を表しており、図4aの状態から“<”キー5aを1回押下した状況と対応する。同様に、図4cは、サプレス桁が2の場合、即ち図4bの表示形態から整数部に属する最下位桁を下側セグメント、右下側セグメント、左下側セグメント及び中央セグメントを用いて“0”に見える記号に置き換えて表示する表示形態(有効桁数3桁)を表している。これは、図4bの状態から“<”キー5aを1回押下した状況と対応する。また、図4aの状態から“<”キー5aを2回押下した状況と対応する。更にまた、図4cの状態から“>”キー5cを1回押下すると、図4bの表示形態になる。また図4d及び図4eは、サプレス桁が3及び4である場合の表示形態を表しており、それぞれ図4cの状態から“<”キー5aを1回及び2回押下した状況と対応する。また、図4eの状態から“>”キー5cを1回押下すると、図4dの表示形態になり、更に“>”キー5cを1回押下すると、図4cの表示形態になる。
【0041】前述の実施の形態においては、表示桁の最下位桁のシフト操作によりサプレス桁の設定を受け付ける実施例を示したが、“<”キー5a及び“>”キー5cの代わりにテンキーを設けて、これによりサプレス桁の設定を直接受け付けるべくなしても良い。また、表示部7aの各表示桁と対応付けた複数のキースイッチを設けておき、いずれかのキースイッチの押下を検知したとき、押下されたキースイッチと対応付けられた表示桁から最下位桁までをサプレス桁として受け付けるべくなしても良い。
【0042】なお、前述の実施の形態においては変位計を例示したが、他に寸法測定器,温度計,電圧計などのデジタル表示部を有する装置においても適用できることは言うまでもない。
【0043】
【発明の効果】以上の如き第1発明の表示方法及び第4発明の表示装置によっては、受け付けた桁数に応じて、表示すべき数値データの最下位桁から前記桁数分を所定記号に置き換えて表示することで、表示のちらつきを抑えるため、読み誤りの防止に優れた効果を奏する。
【0044】また、第2発明の表示方法及び第5発明の表示装置によっては、受け付けた桁数に応じて、表示すべき数値データの最下位桁から前記桁数分のうち、小数部は消去し、また整数部は所定記号に置き換えて表示することで、表示のちらつきを抑えるため、読み誤りの防止に優れた効果を奏する。
【0045】また、第3発明の表示方法及び第6発明の表示装置によっては、所定記号に置き換えて表示すべき桁数の入力を、最下位桁のシフト操作により受け付けるため、桁数の設定変更のための操作負担を軽減することに優れた効果を奏する。
【0046】また、第7発明の表示装置によっては、所定記号として“0”に見える記号を表示することで、検査者へ与える違和感を軽減すると共に、表示値のスケールを一目で読み取れるように表示することができるという優れた効果を奏する。
【0047】また、第8発明の表示装置によっては、日の字パターンを有する表示器において、中央セグメントを含む4つのセグメントを用いて“0”に見える記号を表示することで、検査者へ与える違和感を軽減すると共に、表示値のスケールを一目で読み取れるように表示することができるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る表示装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明に係る表示装置の操作パネル外観を説明するための説明図である。
【図3】本発明に係る表示装置の動作手順を示すフローチャートである。
【図4】本発明に係る表示部の表示形態を説明するための説明図である。
【図5】表示値のちらつきが表示値の読み取りを誤らせる状況を説明するための説明図である。
【符号の説明】
1 計測部
2 バスライン
3 CPU
4 ROM
5 キースイッチ
6 RAM
7 表示器

【特許請求の範囲】
【請求項1】 複数桁の数値データを表示する表示方法において、桁数の入力を受け付けて、前記数値データの最下位桁から受け付けた桁数分を所定記号に置き換えて表示することを特徴とする表示方法。
【請求項2】 小数部及び複数桁の整数部を有する数値データを表示する表示方法において、桁数の入力を受け付けて、前記数値データの最下位桁から受け付けた桁数分のうち、小数部を消去し、また整数部を所定記号に置き換えて表示することを特徴とする表示方法。
【請求項3】 複数桁の数値データを表示する表示方法において、前記数値データと対応する表示桁の最下位桁のシフト操作を受け付けて、前記数値データの最下位桁から最上位桁方向へのシフト分を所定記号に置き換えて表示することを特徴とする表示方法。
【請求項4】 複数桁の数値データを表示する表示装置において、桁数の入力を受け付ける手段と、前記数値データの最下位桁から受け付けた桁数分を所定記号に置き換えて表示する表示制御手段とを備えることを特徴とする表示装置。
【請求項5】 小数部及び複数桁の整数部を有する数値データを表示する表示装置において、桁数の入力を受け付ける手段と、前記数値データの最下位桁から受け付けた桁数分のうち、小数部を消去し、また整数部を所定記号に置き換えて表示する表示制御手段とを備えることを特徴とする表示装置。
【請求項6】 複数桁の数値データを表示する表示装置において、前記数値データと対応する表示桁の最下位桁のシフト操作を受け付ける手段と、前記数値データの最下位桁から最上位桁方向へのシフト分を所定記号に置き換えて表示する表示制御手段とを備えることを特徴とする表示装置。
【請求項7】 前記表示制御手段は、所定記号として“0”に見える記号を表示すべくなしたことを特徴とする請求項4乃至6のいずれかに記載の表示装置。
【請求項8】 前記表示手段は、少なくとも日の字パターンを有する表示器であって、また前記表示制御手段は、前記表示器の下側セグメント、右下側セグメント、左下側セグメント及び中央セグメントを用いて“0”に見える記号を表示すべくなしたことを特徴とする請求項4乃至7のいずれかに記載の表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2000−292209(P2000−292209A)
【公開日】平成12年10月20日(2000.10.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願平11−102713
【出願日】平成11年4月9日(1999.4.9)
【出願人】(000129253)株式会社キーエンス (681)
【Fターム(参考)】