説明

表示機器の支持構造

【課題】車両のフロントウインドウの前端付近に負荷される下向きの荷重を吸収できると共に、乗員への圧迫感を軽減できる表示機器の支持構造を提供する。
【解決手段】
フロントウインドウ13の前端側下方に配置したインストルメントパネル21と、インストルメントパネル21の機器配置部24に配置した表示機器25と、車体に固定した支持ブラケット31と、支持ブラケット31に支持して表示機器25を固定した機器ブラケット51と、を備えた表示機器の支持構造であり、機器ブラケット51には、支持ブラケット31を接合した被支持部39と、表示機器25を接合した機器接合部37と、被支持部39と機器接合部37との間に設けて表示機器25に負荷される下向きの荷重により変形可能な弱体部と、を備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両のインストルメントパネルの機器配置位置に配置された表示機器を支持するための構造に関する。
【背景技術】
【0002】
車両のフロントウインドウの前端付近にはインストルメントパネル及びメータ等の表示機器が配設されている。
例えば図3に示すように、車両のエンジンフード11及びカウル12の後端側にはフロントウインドウ13が配設され、フロントウインドウ13の前端側下方にインストルメントパネル21が配設されている。インストルメントパネル21には車両後方側に向けて開口した機器配置部24が設けられており、この機器配置部24に各種の表示機器25が配置されている。
車両のダッシュパネルやカウル12の後方位置には、インパネリインフォースメント15が車幅方向に配置されて一対のフロントロアピラー間に架設されている。インパネリインフォースメント15の下部には、図示しないステアリングコラムが斜めに配置されている。
【0003】
そしてインパネリインフォースメント15に支持ブラケット31が固定され、表示機器25を固定した機器ブラケット51がこの支持ブラケット31に支持されることで、表示機器25の支持構造が構成されている。インストルメントパネル21は前端でカウル12に接合されており、表示機器25の支持構造が設けられている部位では後部側で機器ブラケット51に接合されている。
【0004】
このようなフロントウインドウの前端付近には、車両外側から下向きの衝撃荷重が負荷された際に変形して衝撃を吸収する構造が種々設けられている。
例えば特許文献1では、カウル12の後面部に変形可能な屈曲部及びビードを設けることで、衝撃荷重が負荷された際、後面部の屈曲部から上方の部分と上面部とが座屈して衝撃が吸収可能となっている。
特許文献2では、カウル12の所定位置にカウル12の材質より強度が低い補強部材を配置することで、衝撃荷重が負荷された際、補強部材が変形して衝撃が吸収可能となっている。
特許文献3では、インストルメントパネル21の前方部分の屈曲部に、ノッチのようなインストルメントパネル脆弱構造を設けることで、衝撃荷重が負荷された際、インストルメントパネル脆弱構造が変形して衝撃が吸収可能となっている。
【0005】
図5に示すような従来の表示機器25の支持構造では、フロントウインドウ13の前端側の下方位置が変形し易くなっている。ここではインストルメントパネル21の機器配置部24をフロントウインドウ13の前端部から離間させて後方側に設け、インストルメントパネル21の内部におけるフロントウインドウ13の前端付近には、変形し易い空調機器の中空部材18等を配置するだけで、変形し難い硬質の部材を配設しないように構成している。
【0006】
このような表示機器25の支持構造では、図6に示すように、フロントウインドウ13の前端付近に車外側から質量体Mが当接して下向きの荷重Fが負荷されると、インストルメントパネル21が下方に変形する。するとインストルメントパネル21の下方に硬質の部材が配設されていないため、インストルメントパネル21が下方へ大きく変形できる。そのためフロントウインドウ13、カウル12、インストルメントパネル21などの変形により衝撃荷重を吸収することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2011−178271号公報
【特許文献2】特開2010−221879号公報
【特許文献3】特開2010−36853号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、従来の表示機器25の支持構造では、インストルメントパネル21の内部におけるフロントウインドウの前端側に硬質の部材を配設しないため、表示機器25が乗員側に配置されることとなり、乗員から表示機器までの距離が狭くなっていた。特に、フロントウインドウの下方に十分なスペースを確保できない小型車の場合、表示機器25が乗員側に接近して配置されることで、乗員に圧迫感を与えるという課題があった。
【0009】
そこで、本発明は、フロントウインドウの前端付近に負荷される下向きの荷重を吸収できると共に、乗員への圧迫感を軽減できる表示機器の支持構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成する本発明の表示機器の支持構造は、フロントウインドウの前端側下方に配置されたインストルメントパネルと、インストルメントパネルの機器配置位置に配置された表示機器と、車体に固定された支持ブラケットと、支持ブラケットに支持されて表示機器が固定された機器ブラケットと、を備えた表示機器の支持構造であって、機器ブラケットには、支持ブラケットが接合された被支持部と、表示機器が接合された機器接合部と、被支持部と機器接合部との間に設けられて表示機器に負荷される下向きの荷重により変形可能な弱体部と、を備えている。
【0011】
この表示機器の支持構造では、機器ブラケットの弱体部より機器接合部側には、インストルメントパネルが接合されているのがよい。
機器ブラケットは、被支持部より一端側に機器接合部を備え且つ他端側にインストルメントパネルが接合されたパネル接合部を備え、インストルメントパネルは前端側が車体に接合され、後部側が上記パネル接合部に接合されているのが好適である。
また弱体部には機器ブラケットを横断する屈曲部が複数設けられ、この複数の屈曲部が互いに逆方向に屈曲しているのがよい。
【0012】
この表示機器の支持構造では、支持ブラケットがフロントロアピラー間に架設されたインパネリインフォースメントに固定され、表示機器がインパネリインフォースメントより前方に配置されているのがよい。
【発明の効果】
【0013】
本発明の表示機器の支持構造によれば、機器ブラケットが支持ブラケットを接合する被支持部と表示機器を接合する機器接合部とを有し、その間に弱体部を有しているので、表示機器に下向きの荷重が負荷された際、弱体部が変形して表示機器が下方へ変位できる。そのため硬質の部材である表示機器をフロントウインドウの前端側に近接配置しても、インストルメントパネルの前端側に下向きの荷重が負荷されて下方に変形するときには、表示機器も下方へ変位できる。従って、フロントウインドウの前端付近の各部を変形させて下向きの荷重を吸収可能であり、表示機器をより車両前方側に装着して乗員への圧迫感を軽減できる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の実施形態における表示機器の支持構造を示す概略側面図である。
【図2】図1に示す表示機器の支持構造の変形後を示す概略側面図である。
【図3】本発明の実施形態における機器ブラケットの斜視図である。
【図4】本発明の実施形態における機器ブラケットの変形例を示す斜視図である。
【図5】従来の表示機器の支持構造を示す概略側面図である。
【図6】図5に示す表示機器の支持構造の変形後を示す概略側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の実施形態について図を用いて説明する。
車両のフロントウインドウの前端付近には、図1に示すように、エンジンフード11及びカウル12が配設され、カウル12の後端側にフロントウインドウ13が車両後方に向けて傾斜して配設され、フロントウインドウ13の前端側下方にインストルメントパネル21が配設されている。
【0016】
図示しないダッシュパネル又はカウル12の後方位置には、車幅方向に延びるインパネリインフォースメント15が配置され、車体の一対のフロントロアピラー間に架設されている。インパネリインフォースメント15の下部にはステアリングコラム16が斜めに配置されている。
【0017】
本実施形態の表示機器25の支持構造では、インパネリインフォースメント15に支持ブラケット31が固定され、支持ブラケット31に機器ブラケット33が支持され、この機器ブラケット33に表示機器25が固定されている。
【0018】
インストルメントパネル21は樹脂成形体からなり、フロントウインドウの下方に配置されてダッシュパネルの隣接位置の上方を覆う上部板22と、乗員側に突出して立体的形状に形成された後部形状部23とを有し、後部形状部23には後方側に向けて開口した機器配置部24が設けられている。機器配置部24の形状は表示機器25に対応した形状となっている。
【0019】
このインストルメントパネル21では、上部板22の前端側が車体のカウル12に接合され、後部形状部23が機器ブラケット33に接合されている。インストルメントパネル21の上部板22側の内部には、空調機器のダクト等の中空部材18が配置されている。
【0020】
表示機器25は、例えばメータ、計器類等であり、インストルメントパネル21の機器配置部24に配置されて固定されている。この実施形態では表示機器25がインストルメントパネル21に接合されると共に、機器ブラケット33に接合されることで装着されている。
【0021】
支持ブラケット31は、鋼材等により十分な剛性を有して形成され、車体のフロントロアピラー間に架設された剛性部材であるインパネリインフォースメント15に固定されている。
この支持ブラケット31はインストルメントパネル21及び表示機器25より下方に配置され、インパネリインフォースメント15から上方に向けて立ち上がったアーム部32を有している。ここではアーム部32は従来よりも立ち上がり、鉛直方向に近い向きとなっている。
【0022】
機器ブラケット33は、図3に示すように、表示機器25及びインストルメントパネル21を安定に支持できる剛性を有して形成されている。この機器ブラケット33は、長手方向に沿う側縁の略全長に補強用リブ34が立設され、長手方向と直交するように横断する屈曲部35が複数箇所に設けられている。
【0023】
図1及び図3に示すように、機器ブラケット33の一端側には表示機器25及びインストルメントパネル21の上部板22が接合された機器接合部37aと、表示機器25が接合された機器接合部37bと、が設けられ、他端側にはインストルメントパネル21の後部形状部23が接合されたパネル接合部38が設けられている。機器ブラケット33の中間部には支持ブラケット31が接合された被支持部39が設けられ、被支持部39と機器接合部37bとの間には弱体部36が設けられている。
【0024】
弱体部36は、装着状態で表示機器25に負荷される下向きの荷重Fにより変形可能に構成されている。この実施形態の弱体部36では、機器接合部37a,37bに下向きの荷重が入力されたときにのみ変形できる形状に形成されている。
具体的には、まず複数の屈曲部35a,35bが互いに逆方向に屈曲して側面視で略Z字形状となっている。ここでは被支持部39側の屈曲部35aが前方側に屈曲し、機器接合部37側の屈曲部35bが上方側に屈曲している。
【0025】
また屈曲部35aと屈曲部35bとの間には、機器接合部37と被支持部39との間の間隔を変形し易い距離にするための間隔調整部36が設けられている。この間隔調整部36は屈曲部35a及び屈曲部35bが変形した際、回動するように変形することで、機器接合部37側が容易に下方側へ大きく変位できるようになっている。
【0026】
さらに、屈曲部35aに対応する補強用リブ34に括れ42が設けられると共に、屈曲部35b付近の補強用リブ34の立ち上がり方向の幅が狭く形成されている。これらの形状により、装着状態で機器接合部37側に下向きの荷重が負荷された際、屈曲部35a,35b及び間隔調整部36が容易に変形できる。
【0027】
このような支持ブラケット31及び機器ブラケット33を用いて表示機器25及びインストルメントパネル21を車両に装着した支持構造では、支持ブラケット31のアーム部32が機器ブラケット33の被支持部39に接合され、機器接合部37が被支持部39よりも前方に配置されている。
【0028】
そして、機器ブラケット33の機器接合部37に表示機器25が接合されることで、表示機器25が格段に車両前方側に配置される。ここでは表示機器25の少なくとも一部、好ましくは表示機器25の前後方向の半分以上、特に好ましくは表示機器25の全部がインパネリインフォースメント15より前方側に配置される。そのため図1中に仮想線により示す従来の配置位置に比べて、表示機器25が格段に車両前方側に配置されている。
【0029】
また、機器ブラケット33の機器接合部37側で表示機器25とインストルメントパネル21とが接合され、機器ブラケット33のパネル接合部38にインストルメントパネル21が接合されている。ここでは被支持部39とパネル接合部38との間に弱体部41が設けられていない。またインストルメントパネル21の前端側が車体に接合されている。そのため弱体部41を設けていてもインストルメントパネル21及び表示機器25が安定して支持されている。
【0030】
次に、このような表示機器の支持構造において、図2のようにフロントウインドウ13の前端付近に車外側から質量体Mが衝突して下向きの荷重Fが負荷された際の動作について説明する。
まず下向きの荷重Fが負荷されると、エンジンフード11及びカウル12の後端部側とフロントウインドウ13の前端側が下向きに変形し、これに伴ってインストルメントパネル21の前方側が下向き変形する。
この表示機器の支持構造では、表示機器25が車両前方側に配置されているため、インストルメントパネル21の前方側に下向きの荷重が負荷されると共に、表示機器25に下向きの荷重が負荷される。
【0031】
すると、この荷重により機器ブラケット33の弱体部36に負荷され、弱体部36が変形を開始し、屈曲部35a,35bが変形すると共に間隔調整部36が変形する。これにより機器接合部37が下方へ変位し、インストルメントパネル21の前側及び表示機器25が下方へ変位する。このとき空調機器のダクトのような中空部材18にインストルメントパネル21の上部板22が当接するが、中空部材18が薄肉部材であるためインストルメントパネル21の変位に伴って容易に変形する。これにより下向きの荷重Fが、フロントウインドウ13の前端付近の各部材の変形及び表示機器25の支持構造の変形により吸収される。
【0032】
以上のような表示機器25の支持構造によれば、表示機器25に下向きの荷重が負荷された際、弱体部36が変形して表示機器25が下方へ容易に変位できるので、硬質の部材である表示機器25をフロントウインドウ13の前端側に近接配置していても、インストルメントパネル21の前側に下向きの荷重が負荷されて下方へ変形するときには、表示機器25も下方へ変位できる。従ってフロントウインドウ13の前端付近の各部を変形させて下向きの荷重吸収できる。例えばHIC値を低減することも可能である。
また表示機器25をより車両前方側に装着することが可能であって、乗員への圧迫感を軽減でき、しかも表示機器25の配置位置を自由に設定することができるためインストルメントパネルのデザイン上の自由度も向上する。
【0033】
この表示機器25の支持構造では、機器ブラケット33にインストルメントパネル21が接合されているので、インストルメントパネル21を安定して保持でき、インストルメントパネル21と表示機器25との相対位置が変動したり振動したりすることを防止して外観品質を向上できる。
特に機器ブラケット33は、被支持部39より一端側に機器接合部37を備えると共に、他端側にパネル接合部38を備え、インストルメントパネル21が前端側でカウル12に接合されて後部形状部23でパネル接合部38に接合されているので、機器ブラケット33に弱体部41を設けていても、インストルメントパネル21を安定して支持することができる。
【0034】
しかも、機器ブラケット33の弱体部36より機器接合部側にインストルメントパネル21が接合されているので、下向きの荷重を受けて弱体部36が変形した際、表示機器25とインストルメントパネル21とが同じように下方へ変位できる。そのため互いに干渉するようなこともなく、円滑に表示機器25及びインストルメントパネル21が変形して衝撃を吸収することができる。
【0035】
この表示機器の支持構造では、弱体部36に機器ブラケット33を横断する屈曲部35が設けられているので、弱体部36における変形位置を屈曲部35に特定でき、所望の変位量を容易に設定し得る。また特定の位置だけを弱体化するため、機器ブラケット33の剛性を過剰に低下させる必要がなく、表示機器25やインストルメントパネル21の十分な支持強度を確保できる。
特に、弱体部36に機器ブラケット33を横断する屈曲部35が複数設けられ、複数の屈曲部35a,35bが互いに逆方向に屈曲しているので、弱体部36が無理なく変形できる。しかも屈曲部35a,35b間に間隔調整部36が設けられているので、間隔調整部36の長さ、即ち隣り合う屈曲部35間の距離により機器接合部37を被支持部39に対して大きく変位させることができる。
【0036】
またこの表示機器の支持構造では、機器接合部37が被支持部39よりも前方に配置されているので、機器接合部37と被支持部39とが上下に重ならずに前後にずれた位置となる。そのため、機器接合部37に下向きの荷重Fが負荷された際、弱体部36が容易に変形でき、機器接合部37が確実に下方へ変位する。
【0037】
さらに支持ブラケット31がフロントロアピラー間に架設されたインパネリインフォースメント15に固定されているので、インストルメントパネル21及び表示機器25を十分に安定して支持し得る上、表示機器25がインパネリインフォースメント15より前方に配置されているので、従来に比べて表示機器25を大幅に前方側に配置することが可能である。
【0038】
上記実施形態は本発明の範囲内において適宜変更可能である。
例えば上記では、表示機器の支持構造が下向きの荷重Fが負荷された際に変形する点について説明したが、車両のフロントウインドウの前端付近には、例えば上述の特許文献1乃至3のようにカウル12やインストルメントパネル21などに他の衝撃吸収構造を設けることも当然に可能である。上述のような表示機器の支持構造であれば、他の衝撃吸収構造と組み合わせて設けたとしても、他の衝撃吸収構構造の衝撃吸収作用を阻害するようなことがない。
【0039】
上記実施形態では、機器ブラケット33の形状の一例を説明したが、機器ブラケット33としては被支持部39、機器接合部37及び弱体部36を有する形状であれば、種々の形状を採用することができる。例えば図4に示すように、板状又は棒状の材料を複数の屈曲部35において屈曲させ、弱体部36を構成する屈曲部35a及び屈曲部35bに括れ43を設けて厚みを薄くすることで弱体化してもよい。
【0040】
上記実施形態では、支持ブラケット31が高い剛性を有していて、下向きの荷重Fが負荷された際に変形しない例について説明したが、通常の使用時にインストルメントパネル21や表示機器25を十分に安定に支持できるのであれば、支持ブラケット31も荷重Fが負荷された際に変形可能な剛性に形成しておくことも可能である。これによりインストルメントパネル21や表示機器25をより大きく変位させることができ、衝撃をより大きく吸収可能な構造が得られる。
【0041】
上記実施形態では、支持ブラケット31を車体のインパネリインフォースメント15に固定しが、車体の他の部位に固定されていてもよい。
上記では、支持ブラケット31と機器ブラケット33とを別体に設けたが、支持ブラケット31と機器ブラケット33とが一体に構成されていてもよい。例えば被支持部39が支持ブラケット31に接合されていてもよい。
【符号の説明】
【0042】
11 エンジンフード
12 カウル
13 フロントウインドウ
15 インパネリインフォースメント
16 ステアリングコラム
18 中空部材
21 インストルメントパネル
22 上部板
23 後部形状部
24 機器配置部
25 表示機器
31 支持ブラケット
32 アーム部
33 機器ブラケット
34 補強用リブ
35,35a,35b 屈曲部
37,37a,37b 機器接合部
38 パネル接合部
39 被支持部
41 弱体部
42 括れ
51 機器ブラケット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
フロントウインドウの前端側下方に配置されたインストルメントパネルと、該インストルメントパネルの機器配置位置に配置された表示機器と、車体に固定された支持ブラケットと、該支持ブラケットに支持されて上記表示機器が固定された機器ブラケットと、を備えた表示機器の支持構造であって、
上記機器ブラケットには、上記支持ブラケットが接合された被支持部と、上記表示機器が接合された機器接合部と、該被支持部と該機器接合部との間に設けられて上記表示機器に負荷される下向きの荷重により変形可能な弱体部と、を備えている、表示機器の支持構造。
【請求項2】
前記機器ブラケットの前記弱体部より前記機器接合部側には、前記インストルメントパネルが接合されている、請求項1に記載の表示機器の支持構造。
【請求項3】
前記機器ブラケットは、前記被支持部より一端側に前記機器接合部を備え且つ他端側に前記インストルメントパネルが接合されたパネル接合部を備え、上記インストルメントパネルは前端側が車体に接合され、後部側が上記パネル接合部に接合されている、請求項1又は2に記載の表示機器の支持構造。
【請求項4】
前記弱体部には前記機器ブラケットを横断する屈曲部が複数設けられ、該複数の屈曲部が互いに逆方向に屈曲している、請求項1乃至3の何れかに記載の表示機器の支持構造。
【請求項5】
前記支持ブラケットがフロントロアピラー間に架設されたインパネリインフォースメントに固定され、前記表示機器が上記インパネリインフォースメントより前方に配置されている、請求項1乃至4の何れかに記載の表示機器の支持構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2013−112204(P2013−112204A)
【公開日】平成25年6月10日(2013.6.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−260822(P2011−260822)
【出願日】平成23年11月29日(2011.11.29)
【出願人】(000157083)トヨタ自動車東日本株式会社 (1,164)
【出願人】(000003207)トヨタ自動車株式会社 (59,920)
【Fターム(参考)】