説明

表示機能付き無線選択呼出受信機

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は表示機能付き無線選択呼出受信機に関し、特にイラストを含む呼出メッセージ情報を編集した際にこれを記憶し、また受信した際にこの呼出メッセージ情報を表示情報に展開して表示する表示機能付き無線選択呼出受信機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の無線選択呼出受信機では、スイッチ操作によって数字、アルファベット、仮名等の文字と、定型文の文章とを組み合わせて呼出メッセージの編集を行っていた。
【0003】なお、この従来の呼出メッセージの編集方法に近い技術として、特開平2−82824号公報に記載の「オートダイアラ装置及びメッセージ送信機能付ページング受信機」を挙げることができる。
【0004】上記従来のメッセージ送信機能付ページング受信機では、複数の定型句メッセージを記憶するメモリと、このメモリに記憶された定型句メッセージを対応する短縮コードと共に表示する表示手段とを備えているが、イラストと文章との混合した送信メッセージを編集することはできず、また、編集結果をメモリに記憶しておくことができなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の無線選択呼出受信機では、文字とイラストが混在したメッセージを受信したときは、これを展開表示することはできるが、送信メッセージとしては定型文、マトリクス文字、数字等の文字のみの編集しか行えないという問題点があった。
【0006】また、上記従来のメッセージ送信機能付きページング受信機でも、イラストと文章とが混在する送信メッセージを編集することはできず、イラストを含む送信メッセージを編集するときは文字のみのメッセージの編集とイラストを含めたメッセージの編集とを別々に行わなければならないという問題点があった。
【0007】さらに、この従来のメッセージ送信機能付きページング受信機では、一度編集したメッセージを記憶する手段を持っていないので、イラストを含む送信メッセージを送信する際に同じ内容のメッセージであっても、送信時ごとに毎回送信メッセージを始めから編集しなければならないという問題点があった。
【0008】本発明の目的は、イラストと文字とが混在する呼出メッセージの編集を行ってその編集結果を記憶保持することにより、効果的なイラスト表示を可能とする表示機能付き無線選択呼出受信機を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、既に記憶されている表示データを選択する選択手段(S202)と、前記既に記憶されている表示データに対する1の表示情報を選択する第1の表示情報選択手段(S208)と、前記第1の表示情報を表示する位置を選択する表示位置選択手段(S209)と、前記第1の表示情報の表示制御に関する表示制御情報を選択する表示制御情報選択手段(S210)と、前記第1の表示情報とは異なる第2の表示情報を選択する第2の表示情報選択手段(S211)と、選択された第1の表示情報、表示位置情報、表示制御情報および第2の表示情報を登録する登録手段(S21)とを備える表示機能付き無線選択呼出受信機が得られる。
【0010】
【0011】
【発明の実施の形態】次に、本発明について図面を参照して説明する。
【0012】図1は本発明の表示機能付き無線選択呼出受信機の一実施形態を示すブロック図である。
【0013】図1を参照すると、この実施形態の表示機能付き無線選択呼出受信機は、アンテナを通して基地局との間で電波の送受信を行う無線部101と、無線部101からのデータを受け取って自己の呼出しを検出するデコーダ部102と、呼出メッセージ情報の編集等の自無線選択呼出受信機内のすべての機能制御を行う機能制御部103と、自己のID番号等を記憶するID−ROM(EEPROM)104と、イラストのコードに対応したイラスト情報を記憶するイラスト情報記憶部110と、定型文の文章情報を記憶する定型文情報記憶部109と、マトリクス文字の文字コード情報を記憶するマトリクス文字情報記憶部108と、プログラムを記憶するプログラムメモリ106と、編集した送信メッセージを記憶する送信データ記憶部107と、選択スイッチ、確定スイッチ、メニュースイッチ等のプッシュスイッチから構成されるスイッチ操作部105と、編集した送信メッセージのコードをメッセージ情報に変換する送信データ生成部113と、イラストおよびメッセージの表示位置を記憶する表示位置記憶部112と、送信データ生成部113で作成されたメッセージ情報と表示位置記憶部112に記憶されている位置情報とから表示部114を駆動して送信メッセージを表示させる表示制御部111とを備えている。
【0014】次に、本実施形態の表示機能付き無線選択呼出受信機の呼出メッセージ編集動作について図2、図3R>3、図4、図5、図6および図7を併用して説明する。
【0015】図2は図1における表示機能付き無線選択呼出受信機の呼出メッセージ編集動作の手順を示すフローチャートである。
【0016】また、図3は図1に示した表示部におけるイラスト情報を含むメッセージ情報の表示例を示す図、図4は図1における定型文情報記憶部の定型文内容の一例を示す図、図5は図1におけるマトリクス情報記憶部のマトリクス文字の一例を示す図、図6は図1におけるイラスト情報記憶部のイラスト内容の一例を示す図である。
【0017】そして、図7は図6におけるイラスト情報のコード構成例を示す図で、(a)はイラスト表示位置指定を示し、(b)はイラスト表示パターンの表示切替えタイミングを示し、(c)はイラストデータの構成を示している。
【0018】まず、操作者がスイッチ操作部105においてメニュースイッチを押下するとメニューモードに入り、次に、選択スイッチを押下してメニュー項目を選択し、さらに、確定スイッチを押下して選択したメニュー項目を確定し、送信メッセージの編集モードを起動する(ステップS201)。
【0019】なお、送信メッセージの編集はプログラムメモリ106に記憶されているプログラムに従って機能制御部103が編集制御を行う。
【0020】S201において送信メッセージの編集モードが起動されると、操作者はまず始めに選択スイッチを操作して送信メッセージ番号を選択し(S202)、確定スイッチを押下して送信メッセージ番号を決定する。
【0021】ここで、決定した送信メッセージ番号に既に送信メッセージが登録されているときは、機能制御部103は送信データ記憶部107からその送信メッセージのデータを読み出し、送信データ生成部113、表示制御部111を通して表示部114に送信メッセージの表示を行う(S203)。
【0022】続いて、操作者がメニュースイッチを押下すると表示部114には送信メッセージのコード情報の表示が行われる(S204)。その後、確定スイッチを押下するとS205に移行し、S205では選択スイッチの操作により新規に編集するかまたは登録済みのメッセージを再編集するかを選択する。ここで、メッセージが未登録であれば新規編集となる。
【0023】S205でY、つまり新規に編集するときは、現在送信データ記憶部107に登録されている送信メッセージデータを削除し(S206)、またS205でN、つまり現在登録されている送信メッセージを使用するときはこの送信メッセージデータを送信データ記憶部107に残してメッセージの入力モード選択(S207)に移行する。
【0024】入力モードの選択では、操作者による各選択スイッチの操作によってイラスト(S207)、定型文(S212)、マトリクス文字(S214)および数字(S216)のいずれかが選択される。
【0025】ここで、イラスト情報のコード構成について説明する。イラストと定型文とが同じメッセージ内に混在しているので、このイラストを定型文と区別するためにイラスト展開コードを設定する。
【0026】図7(c)を参照すると、イラスト展開コードを例えば“[[”としたとき、このイラスト展開コード[[に続くデータがイラストデータとなる。
【0027】次に、イラストフォント番号を図6に示す番号“01”乃至“04”で設定し、図7(a)に示すイラスト表示位置指定を“1”:左上、“2”:右上、“3”:左下および“4”:右下の4箇所のパターンで設定する。
【0028】続いて、図7(b)に示すイラスト表示パターンの表示切替えタイミングを“1”:イラスト切替え無し、“2”:1秒周期でイラスト切替えおよび“3”:2秒周期でイラスト切替えで設定する。ここで、“1”:イラスト切替え無しを設定したときは2枚目のイラストは設定しない。
【0029】最後に、2枚目のイラストフォント番号を図6に示す番号“01”乃至“04”で設定する。
【0030】なお、図7(c)において、イラスト展開コード[[に続くイラストデータのうち、■の2桁は1枚目のイラスト番号(“01”乃至“04”)、■はイラスト表示位置(“1”乃至“4”)、■は表示切替えタイミング(“0”乃至“2”)、■の2桁は2枚目のイラスト番号(“01”乃至“04”)を示している。
【0031】図2に戻って、操作者は、入力モード選択でイラスト選択スイッチを押下した後(S207でY)、スイッチ操作により図6に示すイラスト番号(“01”乃至“04”)の中からいずれかのイラストフォントを選択し(S208)、続いてスイッチ操作により図7(a)に示すイラスト表示位置指定の(“1”乃至“4”)の中からいずれかのイラスト表示位置を選択し(S209)、さらに図7(b)に示すイラスト表示パターンの切替えタイミングの(“0”乃至“2”)の中からいずれかのイラスト表示パターンを選択し(S210)、その後2枚目のイラスト番号を図6に示すイラスト番号(“01”乃至“04”)の中から選択する(S211)。
【0032】S208で図6に示すイラスト番号“02”を選択し、その後、S209で図7(a)に示すイラスト表示位置指定の“1”,“2”,“3”,“4”を選択したときは、それぞれ図3に示すイラスト表示301,302,303,304が表示部114に表示される。
【0033】なお、図3を参照すると、イラスト情報を含む呼出メッセージのイラスト表示301,302,303および304を表示させるときのそれぞれのコード情報は、コード情報305“[[0210]]02012−3456”、コード情報306“[[0220]]02012−3456”、コード情報307“[[0230]]02012−3456”およびコード情報308“[[0240]]02012−3456”である。
【0034】また、S208で図6に示すイラスト番号“02”を選択して1枚目として登録し、S211でイラスト番号“04”を選択して2枚目として登録し、S210で例えば表示切替えタイミングの番号“1”を選択したときは、図3におけるイラスト表示309とイラスト表示310とが1秒周期で交互に表示される。
【0035】なお、この交互表示させるときのコード情報はコード情報311“[[021104]]02012−3456”である。
【0036】S207でN、つまり操作者が入力モード選択でイラストを選択しなかった状態で、定型文を選択したときには(S212でY)、操作者はスイッチ操作により図4に示す定型文番号“01乃至04”の中からいずれかの定型文内容のメッセージを選択して確定する(S213)。
【0037】また、S212でN、つまり操作者が入力モード選択で定型文を選択しなかった状態で、マトリクス文字を選択したときには(S214でY)、操作者はスイッチ操作により図5に示す行番号、列番号によるマトリクス文字を選択して確定する(S215)。
【0038】さらに、S214でN、つまり操作者が入力モード選択でマトリクス文字を選択しなかった状態で、数字を選択したときには(S216でY)、操作者はスイッチ操作により図示していない数字を選択して確定する(S217)。
【0039】上記確定したイラスト、定型文、マトリクス文字および数字等は表示制御部111により表示部114に表示される。
【0040】続いてメッセージを入力するときには、S207からS217までの手順を繰り返し実行し、機能制御部103はこれらのコード情報の編集を行う。
【0041】そして、編集を終了するときは、操作者はスイッチ操作により編集終了を選択し(S218でY)、さらに選択スイッチを操作して呼出メッセージの編集結果の表示の登録番号を指定し、確定スイッチにより登録番号を決定すると、編集結果のコード情報が表示され(S219)、編集結果は送信データ記憶部107に登録されて(S220)、編集作業が終了となる(S221)。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように本発明の表示機能付き無線選択呼出受信機は、一度編集した送信メッセージデータを再利用して同じ内容のメッセージの送信が容易になり、また一度編集したメッセージに類似したメッセージ内容の編集が極めて簡単になるという効果を有する。
【0043】さらに、無線選択呼出受信機に記憶されている定型文およびイラストを任意の配置で表示し、イラストの表示パターンを任意に設定することができるので、イラストを含む呼出メッセージを効果的に利用することができるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の表示機能付き無線選択呼出受信機の一実施形態を示すブロック図である。
【図2】図1における表示機能付き無線選択呼出受信機の呼出メッセージ編集動作の手順を示すフローチャートである。
【図3】図1に示した表示部におけるイラスト情報を含むメッセージ情報の表示例を示す図である。
【図4】図1における定型文情報記憶部の定型文内容の一例を示す図である。
【図5】図1におけるマトリクス情報記憶部のマトリクス文字の一例を示す図である。
【図6】図1におけるイラスト情報記憶部のイラスト内容の一例を示す図である。
【図7】図6におけるイラスト情報のコード構成例を示す図である。
【符号の説明】
101 無線部
102 デコーダ部
103 機能制御部
104 ID−ROM(EEPROM)
105 スイッチ操作部
106 プログラムメモリ
107 送信データ記憶部
108 マトリクス文字情報記憶部
109 定型文情報記憶部
110 イラスト情報記憶部
111 表示制御部
112 表示位置記憶部
113 送信データ生成部
114 表示部
301,302,303,304,309,310 イラスト表示
305,306,307,308,311 コード情報

【特許請求の範囲】
【請求項1】 既に記憶されている表示データを選択する選択手段と、前記既に記憶されている表示データに対する第1の表示情報を選択する第1の表示情報選択手段と、前記第1の表示情報を表示する位置を選択する表示位置選択手段と、前記第1の表示情報の表示制御に関する表示制御情報を選択する表示制御情報選択手段と、前記第1の表示情報とは異なる第2の表示情報を選択する第2の表示情報選択手段と、選択された第1の表示情報、表示位置情報、表示制御情報および第2の表示情報を登録する登録手段とを備える表示機能付き無線選択呼出受信機。
【請求項2】 既に記憶されているメッセージデータを選択する選択手段と、前記既に記憶されているメッセージデータに対する第1のイラスト内容を選択する第1の選択手段と、前記第1のイラスト内容を表示する表示位置を選択する表示位置選択手段と、前記第1のイラスト内容の表示パターンを選択する表示パターン選択手段と、前記第1のイラスト内容とは異なる第2のイラスト内容を選択する第2の表示情報選択手段と、選択された第1のイラスト内容、表示位置、表示パターンおよび第2のイラスト内容を登録する登録手段とを有することを特徴とする表示機能付き無線選択呼出受信機。

【図1】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図2】
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【図6】
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【図7】
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【特許番号】第2978880号
【登録日】平成11年(1999)9月10日
【発行日】平成11年(1999)11月15日
【国際特許分類】
【出願番号】特願平10−149883
【分割の表示】特願平8−38191の分割
【出願日】平成8年(1996)2月26日
【公開番号】特開平11−55708
【公開日】平成11年(1999)2月26日
【審査請求日】平成10年(1998)5月29日
【出願人】(000197366)静岡日本電気株式会社 (1,236)
【参考文献】
【文献】特開 平5−235832(JP,A)
【文献】特開 平7−226969(JP,A)