表示管理装置およびプログラム
【課題】利用者が複数の候補値の何れかを選択する場合の利便性を向上する。
【解決手段】制御装置32は、所定の基礎値Bを最大値とする対象範囲R内の自然数から選択されたN個の候補値Cを利用者による選択の候補として表示装置26に表示させる。制御装置32は、対象範囲R内の自然数のうち相異なる複数の基準値Qの各々の倍数に該当するM個の数値を候補値Cとして選択し、M個の候補値Cを含むN個の候補値Cを配列した候補値リスト56を表示装置26に表示させる。
【解決手段】制御装置32は、所定の基礎値Bを最大値とする対象範囲R内の自然数から選択されたN個の候補値Cを利用者による選択の候補として表示装置26に表示させる。制御装置32は、対象範囲R内の自然数のうち相異なる複数の基準値Qの各々の倍数に該当するM個の数値を候補値Cとして選択し、M個の候補値Cを含むN個の候補値Cを配列した候補値リスト56を表示装置26に表示させる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、利用者による選択の候補として複数の数値を表示する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
表示装置に表示された複数の数値の何れかを利用者が選択する状況は様々な場面で発生し得る。例えば非特許文献1には、各種のイベントの達成により利用者(プレイヤ)に付与された数値(以下「基礎値」という)を、利用者がゲーム内での体力や攻撃力等のパラメータに任意に分配するゲームが提案されている。具体的には、基礎値を最大値とする範囲内の数値(以下「候補値」という)のリストが表示装置に表示され、利用者が入力装置の操作でリストから選択した候補値がパラメータに加算される。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
【非特許文献1】「ソーシャルゲーム総合情報誌 アプリSTYLE Vol.2」,株式会社イースト・プレス,平成23年4月1日,p.26−p.29
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、基礎値の範囲内の全部の自然数を候補値としてリストに表示する構成では、基礎値が大きい場合に多数の候補値がリストに表示されるから、利用者が所望の1個の候補値をリストから選択することは困難である。携帯電話機等の携帯機器では入力装置の種類や機能が制限される(例えばマウス等のポインティングデバイスを利用できない)から、利用者が所望の候補値を選択するために煩雑な作業が必要になるという前述の問題は深刻化する。以上の事情を考慮して、本発明は、利用者が複数の候補値の何れかを選択する場合の利便性を向上することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
以上の課題を解決するために本発明が採用する手段を以下に説明する。なお、本発明の理解を容易にするために以下では図面の参照符号を便宜的に括弧書で付記するが、本発明を図示の形態に限定する趣旨ではない。
【0006】
本発明の表示管理装置(14A,14B)は、所定の基礎値(B)を最大値とする対象範囲(R)内の整数から選択されたN個の候補値(C)を利用者による選択の候補として表示装置(26)に表示させる表示管理装置(14A,14B)であって、対象範囲(R)内の整数のうち相異なる複数の基準値(Q)の各々の倍数に該当する所定個(M個)の数値を候補値(C)として選択する第1選択部(32,SC15〜SC29)と、第1選択部(32,SC15〜SC29)が選択した所定個(M個)の数値を含むN個の候補値(C)を配列した候補値リスト(56)を表示装置(26)に表示させる表示制御部(32,SA2)とを具備する。以上の構成では、基礎値(B)を最大値とする対象範囲(R)内の整数のうち相異なる基準値(Q)の倍数に該当する所定個(M個)の数値が候補値(C)として選択され、所定個(M個)の数値を含むN個の候補値(C)を配列した候補値リスト(56)が表示装置(26)に表示される。したがって、候補値リスト(56)に配列される候補値(C)が適切な個数に制限され、利用者が所望の候補値(C)を候補値リスト(56)から容易に選択できるという利点がある。
【0007】
本発明の好適な態様において、複数の基準値(Q)は、5の倍数を含む。以上の態様では、対象範囲(R)内の整数のうち5の倍数が優先的に候補値(C)として選択される。したがって、例えば対象範囲(R)内からランダムに候補値(C)を選択する構成と比較して、利用者が候補値(C)を直観的に把握して容易に選択できるという利点がある。
【0008】
本発明の好適な態様の表示管理装置(14A,14B)は、対象範囲(R)のうち最小値である1を含む第1範囲(r1)内の整数を候補値(C)として選択する第2選択部(32,SC12,SC13)を具備し、表示制御部(32,SA2)は、第1選択部(32,SC15〜SC29)が選択した数値と第2選択部(32,SC12,SC13)が選択した数値とを含むN個の候補値(C)を配列した候補値リスト(56)を表示装置(26)に表示させる。以上の態様では、対象範囲(R)のうち最小値である1を含む第1範囲(r1)内の整数が候補値(C)として選択されるから、例えば利用者が選択した候補値(C)を変数(X1〜X3)に追加する場合に、候補値リスト(56)に配列される候補値(C)を適切な個数に抑制しながら、利用者が各変数を小刻みに変化させることが可能である。例えば第2選択部(32,SC12,SC13)は、第1範囲(r1)内の複数個の整数の全部を候補値(C)として選択する。
【0009】
本発明の好適な態様の表示管理装置(14A,14B)は、対象範囲(R)のうち基礎値(B)を含む第2範囲(r2)内の整数を候補値(C)として選択する第3選択部(32,SC12,SC13)を具備し、表示制御部(32,SA2)は、第1選択部(32,SC15〜SC29)が選択した数値と第3選択部(32,SC12,SC13)が選択した数値とを含むN個の候補値(C)を配列した候補値リスト(56)を表示装置(26)に表示させる。以上の態様では、対象範囲(R)のうち基礎値(B)を含む第2範囲(r2)内の整数が候補値(C)として選択されるから、例えば利用者が選択した候補値(C)を変数(X1〜X3)に追加する場合に、候補値リスト(56)に配列される候補値(C)を適切な個数に抑制しながら、利用者が各変数を大幅に変化させることが可能である。例えば第3選択部(32,SC12,SC13)は、基礎値(B)のみを候補値(C)として選択する。
【0010】
本発明の好適な態様の表示管理装置(14A,14B)は、基礎値(B)の分配先となる複数種の変数(X1〜X3)の各々の数値を管理する数値管理部(32,SA4)を具備し、表示制御部(32,SA2)は、複数種の変数(X1〜X3)の各々について、数値選択指示子(52)と数値確定指示子(54)とを、利用者が指示可能な状態で表示装置(26)に表示させ、数値選択指示子(52)を利用者が指示した場合に候補値リスト(56)を表示させ、数値管理部(32,SA4)は、数値確定指示子(54)を利用者が指示した場合に、利用者が候補値リスト(56)から選択した候補値(C)を当該数値確定指示子(54)に対応する変数(X1〜X3)に加算する。以上の態様では、数値選択指示子(52)と数値確定指示子(54)とが変数(X1〜X3)毎に表示され、数値確定指示子(54)を利用者が指示した時点で候補値リスト(56)から選択されている数値がその数値確定指示子(54)に対応する変数(X1〜X3)に加算される。したがって、基礎値(B)を分配すべき変数(X1〜X3)を利用者が容易に選択できるという利点がある。
【0011】
本発明の好適な態様の表示管理装置(14A,14B)は、基礎値(B)が所定値であるか否かを判定する判定部(32,SD10)を具備し、表示制御部(32,SA2)は、判定部(32,SD10)による判定結果が否定である場合に数値選択指示子(52)と数値確定指示子(54)とを変数(X1〜X3)毎に表示させ、判定部(32,SD10)による判定結果が肯定である場合には、変数(X1〜X3)に対する所定値の加算を示す1個の単位追加指示子(58)を変数(X1〜X3)毎に表示させ、数値管理部(32,SA4)は、単位追加指示子(58)を利用者が指示した場合に、複数の変数(X1〜X3)のうち当該単位追加指示子(58)に対応する変数(X1〜X3)に所定値を加算する。以上の態様では、基礎値(B)が所定値である場合に、変数(X1〜X3)に対する所定値の加算を示す1個の単位追加指示子(58)が変数(X1〜X3)毎に表示される。したがって、基礎値(B)が所定値である場合の利用者の負担が軽減されるという利点がある。
【0012】
本発明は、以上の各態様に係る表示管理装置(14A,14B)としてコンピュータを機能させるためのプログラム(PGM)としても特定される。本発明のプログラム(PGM)は、所定の基礎値(B)を最大値とする対象範囲(R)内の整数から選択されたN個の候補値(C)を利用者による選択の候補として表示装置(26)に表示させるために、コンピュータを、対象範囲(R)内の整数のうち相異なる複数の基準値(Q)の各々の倍数に該当する所定個(M個)の数値を候補値(C)として選択する第1選択部(32,SC15〜SC29)、および、第1選択部(32,SC15〜SC29)が選択した所定個(M個)の数値を含むN個の候補値(C)を配列した候補値リスト(56)を表示装置(26)に表示させる表示制御部(32,SA2)として機能させる。以上のプログラム(PGM)によれば、本発明のゲーム装置と同様の作用および効果が実現される。本発明のプログラム(PGM)は、コンピュータが読取可能な記録媒体に格納された形態で利用者に提供されてコンピュータにインストールされるほか、通信網を介した配信の形態でサーバ装置から提供されてコンピュータにインストールされる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の第1実施形態に係るゲームシステムのブロック図である。
【図2】基礎値を各パラメータに分配する処理のフローチャートである。
【図3】基礎値分配画面の模式図である。
【図4】基礎値が候補値の上限個数を下回る場合の基礎値分配画面の模式図である。
【図5】対象範囲内の自然数の区分の模式図である。
【図6】候補値を選択する処理のフローチャートである。
【図7】候補値を選択する処理のフローチャートである。
【図8】候補値の具体例を示す説明図である。
【図9】第2実施形態において基礎値分配画面を生成する処理のフローチャートである。
【図10】第2実施形態において基礎値が1である場合の基礎値分配画面の模式図である。
【図11】第3実施形態におけるゲーム装置のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係るゲームシステム100のブロック図である。第1実施形態のゲームシステム100は、インターネット等の通信網16を介して相互に通信する端末装置12とゲーム装置14Aとを具備し、端末装置12を所有するプレイヤにゲームをプレイさせる通信システムである。なお、図1では便宜的に1個の端末装置12のみを図示したが、実際には複数の端末装置12が通信網16を介してゲーム装置14Aと通信する。
【0015】
端末装置12は、例えば携帯電話機や携帯情報端末(PDA:Personal Digital Assistant)等の通信端末であり、制御装置22と通信装置24と表示装置26と入力装置28とを含んで構成される。制御装置22は、端末装置12の各要素を統括的に制御する。通信装置24は、通信網16を介してゲーム装置14Aと通信する。なお、端末装置12と通信網16との間の通信は典型的には無線通信であるが、例えば据置型のパーソナルコンピュータ等を端末装置12として利用する構成では端末装置12と通信網16とが有線通信する。
【0016】
表示装置26(例えば液晶表示装置)は、制御装置22による制御のもとで各種の画像を表示する。入力装置28は、端末装置12に対する指示を利用者が入力するための機器である。図1に示すように、第1実施形態の入力装置28は、押圧の位置に応じて上下左右の何れかの方向を利用者が指示可能な方向操作子282(いわゆる十字キー)と、利用者が様々な事項を決定する場合に操作する決定操作子284とを具備する。
【0017】
第1実施形態のゲーム装置14Aは、端末装置12を所有するプレイヤにゲームを提供するウェブサーバである。具体的には、ゲーム装置14Aは、例えば入力装置28に対するプレイヤからの指示に応じて端末装置12から送信される要求を契機として各種の処理を実行し、処理結果を示すゲーム画面のウェブページを端末装置12の表示装置26に表示させる。第1実施形態では、洞窟の探索や敵キャラクタとの戦闘等のイベントを達成することでプレイヤが成長するRPG(Role-Playing Game)型のブラウザゲームがゲーム装置14Aから端末装置12に提供される。
【0018】
図1に示すように、ゲーム装置14Aは、制御装置32と記憶装置34と通信装置36とを含んで構成される。制御装置32は、プログラムPGMを実行することでゲーム装置14Aの各要素を統括的に制御する。通信装置36は、通信網16を介して端末装置12と通信する。記憶装置34は、制御装置32が実行するプログラムPGMや制御装置32が使用する各種のデータを記憶する。半導体記録媒体や磁気記録媒体等の公知の記録媒体または複数種の記録媒体の組合せが記憶装置34として採用され得る。
【0019】
記憶装置34は、プレイヤによるゲームの進行状況に応じたプレイヤ情報PLをプレイヤ毎に記憶する。各プレイヤ情報PLは、プレイヤのレベル(成長度)Lと複数種のパラメータX(X1〜X3)と基礎値Bとを含んで構成される。各パラメータXは、敵キャラクタとの戦闘等の各種のイベントに適用される変数である。例えばプレイヤの体力値や攻撃力や防御力がパラメータXとして記憶装置34に記憶される。
【0020】
基礎値Bは、プレイヤからの指示に応じて各パラメータXに分配することが可能な数値である。例えば各種のイベントを達成した場合やプレイヤのレベルLが上昇した場合に所定の数値が基礎値Bに加算される。プレイヤは、複数種のパラメータXのうち所望のパラメータXの数値を基礎値Bの範囲内で任意に増加させる(すなわち分配する)ことが可能である。すなわち、基礎値Bは、パラメータXの増加分の上限値に相当する。
【0021】
図2は、基礎値Bを各パラメータXに分配する処理のフローチャートである。基礎値Bを各パラメータXに分配する指示をプレイヤが端末装置12の入力装置28に付与した場合にゲーム装置14Aの制御装置32が図2の処理を開始する。処理を開始すると、制御装置32は、プレイヤが複数種のパラメータX1〜X3の何れかを選択して基礎値Bを分配するためのゲーム画面(以下「基礎値分配画面」という)50Aを生成する(SA1)。制御装置32は、ステップSA1で生成した基礎値分配画面50Aの画面データDを端末装置12に送信することで端末装置12の表示装置26に基礎値分配画面50Aを表示させる(SA2)。
【0022】
図3は、基礎値分配画面50Aの模式図である。図3の部分(A)に示すように、基礎値分配画面50Aには、基礎値Bの現在の数値(図3の部分(A)では176)が表示される。また、基礎値分配画面50Aには、複数種のパラメータX1〜X3の各々について数値選択指示子52と数値確定指示子54と現在の数値とが表示される。各数値選択指示子52および各数値確定指示子54は、プレイヤからの指示を受付ける指示子(コマンドボタン)である。
【0023】
端末装置12の方向操作子282をプレイヤが操作するたびに、各数値選択指示子52および各数値確定指示子54が所定の順番で有効状態(選択状態)に遷移する。例えば、パラメータX1の数値選択指示子52が有効状態に設定された状態から、方向操作子282の操作でプレイヤが下方向を指示するたびに、パラメータX1の数値選択指示子52→パラメータX1の数値確定指示子54→パラメータX2の数値選択指示子52→パラメータX2の数値確定指示子54→パラメータX3の数値選択指示子52→パラメータX3の数値確定指示子54という順番で順次に有効状態に遷移する。
【0024】
各パラメータXの数値選択指示子52は、基礎値Bを最大値とする数値範囲(以下「対象範囲」という)内の自然数をそのパラメータXの増加量の候補となる数値(以下「候補値」という)Cとしてプレイヤに提示するリストボックスである。数値選択指示子52が有効状態に設定された状態で入力装置28の決定操作子284が操作されると(すなわち数値選択指示子52が指示されると)、図3の部分(B)に示すように、複数の候補値Cを縦方向に配列したリスト(以下「候補値リスト」という)56が表示装置26に表示される。複数の候補値Cは上方から下方に向けて昇順で配列される。プレイヤは、候補値リスト56が表示された状態で方向操作子282を適宜に操作することで、所望の1個の候補値CをパラメータXの増加量として候補値リスト56から選択することが可能である。
【0025】
候補値Cは、N個(Nは2以上の自然数)を上限として候補値リスト56に配置される。基礎値Bが候補値Cの上限個数N以下である場合(B≦N)、図4に示すように、対象範囲内のB個の全部の自然数が候補値Cとして候補値リスト56に配列される。他方、基礎値Bが候補値Cの上限個数Nを上回る場合(B>N)、図3の部分(B)に示すように、対象範囲内のB個の自然数から選択されたN個の候補値Cが候補値リスト56に配列される。N個の候補値Cを選択する方法については後述する。
【0026】
他方、各パラメータXの数値確定指示子54は、そのパラメータXの数値選択指示子52で選択された候補値CをそのパラメータXの増加量として確定するためのコマンドボタンである。すなわち、複数のパラメータXのうちの何れかに対応する数値確定指示子54を有効状態に設定した状態で決定操作子284を操作する(すなわち数値確定指示子54を指示する)ことで、プレイヤは、そのパラメータXを基礎値Bの分配先として選択し、かつ、決定操作子284の操作時点でそのパラメータXの数値選択指示子52により選択されている候補値CをパラメータXの増加量として確定することが可能である。
【0027】
数値確定指示子54が操作されると、プレイヤが選択したパラメータXおよび候補値Cが端末装置12からゲーム装置14Aに通知される(SA3)。制御装置32は、記憶装置34に記憶された複数のパラメータX1〜X3のうちプレイヤが候補値Cの分配先として選択したパラメータXの数値にその候補値Cを加算し、かつ、記憶装置34に記憶された基礎値Bからその候補値C(すなわちパラメータXに対する割当分)を減算する(SA4)。以上の説明から理解されるように、制御装置32は、基礎値Bの分配先となる複数のパラメータX(X1〜X3)の各々の数値を管理する要素(数値管理部)として機能する。
【0028】
制御装置32は、基礎値Bの分配が終了したか否かを判定する(SA5)。例えば、分配終了の指示が端末装置12の入力装置28に付与された場合や、ステップSA4の減算後の基礎値Bがゼロに到達した場合に、制御装置32は基礎値Bの分配が終了したと判定する。基礎値Bの分配が終了した場合(SA5:YES)、制御装置32は図2の処理を終了する。
【0029】
他方、基礎値Bの分配が終了していない場合(SA5:NO)、制御装置32は、ステップSA5での更新後の各パラメータXおよび基礎値Bに対応する基礎値分配画面50Aを生成して端末装置12の表示装置26に表示させる(SA1,SA2)。例えば図3の部分(A)に示すように、基礎値Bが176に設定されるとともにパラメータX3が130に設定された状態で、図3の部分(B)の例示のようにプレイヤがパラメータX3の候補値リスト56から50を選択および確定した場合、図3の部分(C)に示すように、基礎値分配画面50Aの基礎値Bは126(=176−50)に更新されるとともにパラメータX3は180(=130+50)に更新される。
【0030】
基礎値Bが候補値リスト56における候補値Cの上限個数Nを上回る場合に対象範囲内のB個の自然数からN個の候補値Cを選択する条件を以下に説明する。図5に示すように、基礎値Bを最大値とする対象範囲R(最小値1から最大値BまでのB個の自然数の系列)は、第1範囲r1と第2範囲r2と第3範囲r3とに区分される。第1範囲r1は、対象範囲Rのうち最小値1を含む範囲である。第1実施形態では最小値1から10までの範囲を第1範囲r1として想定する。他方、第2範囲r2は、対象範囲Rのうち最大値である基礎値Bを含む範囲である。第1実施形態では、基礎値Bのみを含む範囲を第2範囲r2として想定する。第3範囲r3は、第1範囲r1と第2範囲r2との間の範囲(11から(B−1)までの範囲)である。
【0031】
図5に示すように、制御装置32は、第1範囲r1内の10個の自然数(1〜10)の全部と、第2範囲r2内の1個の自然数(基礎値B)と、第3範囲r3内から選択されたM個(M=N−10−1)の自然数とで構成されるN個の候補値Cを候補値リスト56に配列する。制御装置32は、第3範囲r3内の複数((B−11)個)の自然数のうち相異なる複数の基準値Qの各々の倍数に該当するM個の自然数を候補値Cとして選択する。具体的には、第1実施形態では、制御装置32は、100,50,10および5という5の倍数と1とを基準値Qとして、各基準値Qの倍数(ただし基準値Qを1とした場合の基準値Qの倍数については100,50,10および5の倍数を除く)に該当するM個の自然数を候補値Cとして第3範囲r3から選択する。
【0032】
図6および図7は、基礎値分配画面50Aを生成する処理(図2のステップSA1)のフローチャートである。基礎値分配画面50Aの生成処理を開始すると、制御装置32は、第3範囲r3内の複数の自然数のうち各基準値Qの倍数に該当する候補値Cの個数T(T[100],T[50],T[10],T[5],T[1])を、個数Tの合計値がM個となるように(T[100]+T[50]+T[10]+T[5]+T[1]=M)、基準値Qが大きいほうから優先的に計数する(SB11〜SB15)。個数T[100]は、第3範囲r3内の100の倍数の個数を意味し、個数T[50]は、第3範囲r3内の50の倍数のうち100の倍数を除外した自然数の個数を意味する。同様に、個数T[10]は、第3範囲r3内の10の倍数のうち100の倍数と50の倍数とを除外した自然数の個数であり、個数T[5]は、第3範囲r3内の5の倍数のうち100の倍数と50の倍数と10の倍数とを除外した自然数の個数である。個数T[1]は、第3範囲r3内の自然数(1の倍数)のうち100の倍数と50の倍数と10の倍数と5の倍数とを除外した自然数の個数に相当する。なお、処理SB11〜SB15における除算(/)は整数除算(除算結果の小数を切捨てる)を意味する。
【0033】
まず、制御装置32は、第3範囲r3内で100の倍数に該当する候補値Cの個数T[100]を算定する(SB11)。具体的には、制御装置32は、以下の数式(1)の演算で個数T[100]を算定する。
T[100]=min{M,(B−1)/100} …(1)
演算子min{a,b}は、aおよびbのうちの小さい方を意味する。数式(1)の{(B−1)/100}は、対象範囲Rから第2範囲r2の基礎値Bを除外した(B−1)個の自然数のうち100の倍数の個数を意味する。第1実施形態では第1範囲r1内に100の倍数は存在しないから、{(B−1)/100}は第3範囲r3内の100の倍数の個数に相当する。数式(1)において第3範囲r3内の100の倍数の個数{(B−1)/100}を所定値Mと比較して小さい方を選択するのは、第3範囲r3内の100の倍数の個数{(B−1)/100}がM個を上回る場合でも、第3範囲r3内から選択される候補値CをM個に制限するためである。
【0034】
制御装置32は、第3範囲r3内で50の倍数(ただし100の倍数を除く)に該当する候補値Cの個数T[50]を算定する(SB12)。具体的には、制御装置32は、以下の数式(2)の演算で変数T[50]を算定する。
T[50]=min{M−T[100],(B−1)/50−T[100]} …(2)
数式(2)において候補値B以外の50の倍数の個数{(B−1)/50}から変数T[100]を減算するのは、ステップSB11で計数した100の倍数を除外するためである。
【0035】
制御装置32は、第3範囲r3内で10の倍数(ただし100の倍数および50の倍数を除く)に該当する候補値Cの個数T[10]を算定する(SB13)。具体的には、制御装置32は、以下の数式(3)の演算で変数T[10]を算定する。
T[10]=min{M−T[100]−T[50],(B−1)/10−T[50]−1} …(3)
数式(3)において、候補値B以外の10の倍数の個数{(B−1)/10}から1を減算するのは、第1範囲r1内に存在する10の倍数(10のみの1個)を除外するためである。
【0036】
制御装置32は、第3範囲r3内で5の倍数(ただし100の倍数,50の倍数および10の倍数を除く)に該当する候補値Cの個数T[5]を算定する(SB14)。具体的には、制御装置32は、以下の数式(4)の演算で変数T[5]を算定する。
T[5]=min{M−T[100]−T[50]−T[10],(B−1)/5−T[10]−2} …(4)
数式(4)において候補値B以外の5倍数の個数{(B−1)/5}から2を減算するのは、第1範囲r1内に存在する5の倍数(5および10の2個)を除外するためである。
【0037】
制御装置32は、第3範囲r3内で1の倍数(ただし100の倍数,50の倍数,10の倍数および5の倍数を除く)に該当する候補値Cの個数T[1]を算定する(SB15)。具体的には、制御装置32は、以下の数式(5)の演算で変数T[1]を算定する。
T[1]=min{M−T[100]−T[50]−T[10]−T[5],(B−1)−T[5]−10} …(5)
数式(5)において候補値B以外の自然数の個数(B−1)から10を減算するのは、第1範囲r1内に存在する自然数(1から10の10個)を除外するためである。
【0038】
第3範囲r3内で基準値Qの倍数に該当する候補値Cの個数T(T[100],T[50],T[10],T[5],T[1])を以上の手順で算定すると、制御装置32は、第3範囲r3からM個の候補値Cを探索する図7の処理(SC10〜SC29)を実行する。
【0039】
制御装置32は、変数Zを1に設定する(SC10)。変数Zは、対象範囲R内の自然数を順番に指定する変数である。制御装置32は、概略的には、変数Zを対象範囲R内で順次に1ずつ増加させながら(SC14)、各段階での変数Zの数値が候補値Cに該当するか否かを随時に検証する。ステップSC10は、変数Zを対象範囲R内の最小値1に初期化する処理に相当する。
【0040】
制御装置32は、変数Zが基礎値Bを上回るか否かを判定する(SC11)。変数Zが基礎値B以下である場合(すなわち、対象範囲RのB個の自然数のなかで候補値Cに該当するか否かを未だ検証していない自然数が残っている場合)、制御装置32は、変数Zが候補値Cに該当するか否かを判定する(SC12〜SC29)。
【0041】
制御装置32は、変数Zが10以下の数値または候補値Bであるか否かを判定する(SC12)。ステップSC12の判定結果が肯定である場合、制御装置32は、変数Zを候補値Cとして確定する(SC13)。すなわち、図5を参照して説明したように、対象範囲R内で第1範囲r1内の1から10までの自然数と第2範囲r2内の基礎値Bとが候補値Cとして選択される。制御装置32は、変数Zに1を加算することで対象範囲R内の次の自然数を選択したうえで(SC14)、処理をステップSC11に移行する。以上の説明から理解されるように、制御装置32は、対象範囲Rのうち第1範囲r1内の自然数(1〜10)を候補値Cとして選択する要素(第2選択部)、および、対象範囲Rのうち第2範囲r2内の自然数(基礎値B)を候補値Cとして選択する要素(第3選択部)として機能する。
【0042】
他方、ステップSC12の判定結果が否定である場合(すなわち、変数Zが第3範囲r3内の数値に該当する場合)、制御装置32は、変数Zが第3範囲r3内の候補値Cに該当するか否かを判定して候補値Cに該当する場合に変数Zを候補値Cとして確定する処理(SC15〜SC29)を実行する。
【0043】
まず、制御装置32は、変数T[100]が正数であり、かつ、変数Zが100の倍数に該当するか否かを判定する(SC15)。ステップSC15の判定結果が肯定である場合、制御装置32は、変数Zを候補値C(100の倍数)として確定する(SC16)。変数T[100]は、第3範囲r3内で100の倍数に該当する残りの候補値Cの個数を意味するから、100の倍数に該当する1個の候補値CをステップSC16で確定すると、制御装置32は、変数T[100]から1を減算する(SC17)。
【0044】
ステップSC15〜SC17と同様の処理が、変数T[50],T[10],T[5]およびT[1]の各々について順次に実行される。具体的には、ステップSC15の判定結果が否定である場合、制御装置32は、変数T[50]が正数であり、かつ、変数Zが50の倍数に該当することを条件に(SC18:YES)、変数Zを候補値Cとして確定する(SC19)とともに変数T[50]から1を減算する(SC20)。また、ステップSC18の判定結果が否定である場合、制御装置32は、変数T[10]が正数であり、かつ、変数Zが10の倍数に該当することを条件に(SC21:YES)、変数Zを候補値Cとして確定する(SC22)とともに変数T[10]から1を減算する(SC23)。同様に、ステップSC21の判定結果が否定である場合、制御装置32は、変数T[5]が正数であり、かつ、変数Zが5の倍数に該当することを条件に(SC24:YES)、変数Zを候補値Cとして確定する(SC25)とともに変数T[5]から1を減算する(SC26)。そして、ステップSC24の判定結果が否定である場合、制御装置32は、変数T[1]が正数であることを条件に(SC27)、変数Zを候補値Cとして確定する(SC28)とともに変数T[1]から1を減算する(SC29)。
【0045】
以上の手順で変数Zを候補値Cとして確定すると、制御装置32は、対象範囲R内の次の自然数を変数Zとして選択したうえで(SC14)、処理をステップSC11に移行する。他方、ステップSC27の判定結果が否定である場合(すなわち、変数Zが候補値Cに該当しない場合)、制御装置32は、変数Zを候補値Cとして確定することなく、次の自然数を新たな変数Zとして選択したうえで(SC14)、処理をステップSC11に移行する。第3範囲r3内の各自然数について以上の処理(SC15〜SC29)が反復されることで、各基準値Q(Q=100,50,10,5,1)の倍数に該当するM個の候補値Cが第3範囲r3内から選択される。すなわち、制御装置32は、対象範囲R内の自然数のうち相異なる複数の基準値Qの各々の倍数に該当するM個の数値を候補値Cとして選択する要素(第1選択部)として機能する。
【0046】
候補値Cの個数Nを15個とした場合を想定して、第3範囲r3内から選択されるM個(4個)の候補値Cの具体例を説明する。基礎値Bが38である場合、図8の部分(A)に示すように、変数T[100]が0に設定され(SB11)、変数T[50]が0に設定され(SB12)、変数T[10]が2に設定され(SB13)、変数T[5]が2に設定され(SB14)、変数T[1]が0に設定される(SB15)。したがって、変数Zが20または30である場合にステップSC21の判定結果が肯定となって変数Zが候補値Cとして確定され(SC22)、変数Zが15または25である場合にステップSC24の判定結果が肯定となって変数Zが候補値Cとして確定される(SC25)。すなわち、図8の部分(A)に示すように、第1範囲r1内の1〜10の数値および第2範囲r2内の基礎値B(B=38)と、第3範囲r3内の15,20,25および30の4個の数値とを含む15個の候補値Cが候補値リスト56に表示される。
【0047】
また、基礎値Bが176である場合、図8の部分(B)に示すように、変数T[100]が1に設定され(SB11)、変数T[50]が2に設定され(SB12)、変数T[10]が1に設定され(SB13)、変数T[5]が0に設定され(SB14)、変数T[1]が0に設定される(SB15)。したがって、変数Zが100である場合にステップSC15の判定結果が肯定となって変数Zが候補値Cとして確定され(SC16)、変数Zが50または150である場合にステップSC18の判定結果が肯定となって変数Zが候補値Cとして確定され(SC19)、変数Zが20である場合にステップSC21の判定結果が肯定となって変数Zが候補値Cとして確定される(SC22)。すなわち、図8の部分(B)に示すように、第1範囲r1内の1〜10の数値および第2範囲r2内の基礎値B(B=176)と、第3範囲r3内の20,50,100および150の4個の数値とを含む15個の候補値Cが候補値リスト56に表示される。
【0048】
以上の処理(SC11からSC29)が反復され、基礎値Bが対象範囲R内の第N番目の候補値Cとして確定すると(SC13)、直後のステップSC14での加算後の変数Zは基礎値Bを上回る数値となる。ステップSC11の判定結果が肯定である場合(すなわち、対象範囲R内のB個の自然数の処理が完了してN個の候補値Cが確定した場合)、制御装置32は、基礎値分配画面50Aの画面データDを生成する(SC30)。画面データDは、図3の部分(A)に例示した基礎値分配画面50Aを示すデータと、以上の手順で選択したN個の候補値Cを候補値リスト56の表示対象として指定するデータとを含んで構成される。ステップSC30で生成された画面データDが端末装置12に送信されることで表示装置26に基礎値分配画面50Aが表示され、プレイヤが数値選択指示子52を指示した場合には、N個の候補値Cを含む候補値リスト56が表示装置26に表示される。すなわち、制御装置32は、第3範囲r3から選択されたM個の数値を含むN個の候補値Cが配列された候補値リスト56を表示装置26に表示させる要素(表示制御部)として機能する。
【0049】
以上に説明した第1実施形態では、基礎値Bを最大値とする対象範囲R内のB個の自然数のうち相異なる基準値Qの各々の倍数に該当するM個の数値が候補値Cとして選択され、M個の候補値Cを含むN個を配列した候補値リスト56が端末装置12の表示装置26に表示される。以上の構成によれば、候補値リスト56に配列される候補値Cが適切な個数Nに制限されるから、利用者が所望の候補値Cを候補値リスト56から容易に選択できるという利点がある。第1実施形態のように方向操作子282が入力装置28として採用された端末装置12では、候補値リスト56の各候補値Cを方向操作子282の操作で順次に選択して目標の候補値Cを選択する必要があるから、候補値リスト56に表示される候補値Cが多過ぎる場合には利用者の負担の増大が特に顕著となる。したがって、候補値リスト56の候補値Cを適切な個数Nに制限できる第1実施形態は、方向操作子282を入力装置28とする端末装置12に候補値リスト56を表示する場合に格別に有効である。
【0050】
ところで、対象範囲R内の任意の数値を利用者に選択させる場面では、最小値に近い数値を小刻みにパラメータXに加算したり基礎値Bの全部をパラメータXに加算したりする利用者が多いと想定される。以上の傾向を考慮して、第1実施形態では、対象範囲Rのうち最小値1を含む第1範囲r1内の自然数(1〜10)や第2範囲r2内の基礎値Bは必ず候補値リスト56に表示される。したがって、例えば対象範囲R内から単純に所定の間隔で選定されたN個の候補値Cを候補値リスト56に表示する場合と比較すると、対象範囲R内から選択されたN個の候補値Cのみが候補値リスト56に表示される構成にも関わらず、利用者の所望の候補値Cが候補値リスト56に表示される可能性が高いという利点がある。しかも、第1実施形態では、複数の基準値Qが5の倍数(100,50,10,5)を含むから、第3範囲r3からは5の倍数(いわゆる切りが良い数値)が優先的に候補値Cとして選択される。したがって、例えば第3範囲r3からランダムにM個の候補値Cを選択する構成と比較して、利用者が選択し易い切りの良い候補値Cを提示できるという利点もある。
【0051】
<第2実施形態>
本発明の第2実施形態を以下に説明する。なお、以下に例示する各形態において作用や機能が第1実施形態と同等である要素については、以上の説明で参照した符号を流用して各々の詳細な説明を適宜に省略する。
【0052】
図9は、第2実施形態の制御装置32が基礎値分配画面50を生成する処理(図2のステップSA1)のフローチャートである。図9の処理を開始すると、制御装置32は、基礎値分配画面50の表示を要求してきたプレイヤの基礎値Bが1であるか否かを判定する(SD10)。すなわち、制御装置32は、基礎値Bが所定値(第2実施形態の例示では1)であるか否かを判定する要素(判定部)として機能する。ステップSD10の判定結果が否定である場合、制御装置32は、第1実施形態と同様の処理(SB11〜SB15,SC10〜SC30)を実行することで、複数のパラメータX(X1〜X3)の各々について数値選択指示子52と数値確定指示子54とを含む基礎値分配画面50Aの画像データを生成する。
【0053】
他方、ステップSD10の判定結果が肯定である場合(B=1)、制御装置32は、第1実施形態の基礎値分配画面50Aとは内容が相違する図10の基礎値分配画面50Bの画面データDを生成する(SD11)。ステップSD11で生成された画面データDが端末装置12に送信されることで基礎値分配画面50Bが表示装置26に表示される(SA2)。
【0054】
図10に示すように、基礎値分配画面50Bは、基礎値Bの数値(1)および各パラメータXの数値に加えて、複数のパラメータX(X1〜X3)の各々に対応する単位追加指示子58が配置された画像である。各パラメータXの単位追加指示子58は、そのパラメータXに1を追加することをプレイヤが指示するためのコマンドボタンである。すなわち、基礎値Bが1である場合にはプレイヤが複数の候補値Cから所望の数値を選択する余地がないから、候補値リスト56の表示は省略される。
【0055】
複数のパラメータXのうちの何れかの単位追加指示子58が操作されると、そのパラメータXがゲーム装置14Aに通知される(SA3)。制御装置32は、記憶装置34に記憶された複数のパラメータX1〜X3のうちプレイヤが指示した単位追加指示子58に対応するパラメータXの数値に1を加算するとともに基礎値Bから1を減算する(SA4)。ステップSA4の減算で基礎値Bは0に更新されるから、ステップSA5の判定結果が肯定となって図2の処理(基礎値分配画面50の表示)は終了する。
【0056】
第2実施形態においても第1実施形態と同様の効果が実現される。また、第2実施形態では、基礎値Bが1である場合に、数値選択指示子52および数値確定指示子54に代えてパラメータX毎の単位追加指示子58が表示される(すなわち指示子の個数が削減される)から、以下に例示するように、基礎値Bの追加の対象となるパラメータXを選択する利用者の負担が軽減されるという利点がある。
【0057】
例えば、基礎値Bが1である場合にもパラメータX毎に数値選択指示子52と数値確定指示子54とが表示される第1実施形態において、パラメータX1の数値選択指示子52が有効状態に設定された状況からパラメータX3に1を追加する場合を想定する。利用者は、パラメータX1の数値選択指示子52→パラメータX1の数値確定指示子54→パラメータX2の数値選択指示子52→パラメータX2の数値確定指示子54→パラメータX3の数値選択指示子52→パラメータX3の数値確定指示子54という順番で有効状態を順次に遷移させたうえで決定操作子284を操作する。すなわち、パラメータX3に1を追加するために6回の操作が必要である。
【0058】
他方、第2実施形態の基礎値分配画面50Bではパラメータ毎に1個の単位追加指示子58が表示されるから、パラメータX1の単位追加指示子58が有効状態に設定された状況からパラメータX3に1を追加する場合、利用者は、パラメータX1の単位追加指示子58→パラメータX2の単位追加指示子58→パラメータX3の単位追加指示子58という順番で有効状態を順次に遷移させたうえで決定操作子284を操作する。すなわち、3回の操作でパラメータX3に1を追加することができる。
【0059】
<第3実施形態>
図11は、第3実施形態のゲーム装置14Bのブロック図である。ゲーム装置14Bは、第1実施形態と同様のゲームをプレイヤにプレイさせる電子機器である。例えば携帯電話機や携帯情報端末等の携帯機器がゲーム装置14Bとして好適である。図11に示すように、ゲーム装置14Bは、制御装置32と記憶装置34と表示装置26と入力装置28とを具備する。
【0060】
記憶装置34は、第1実施形態と同様に、プログラムPGMとプレイヤ自身のプレイヤ情報PLとを記憶する。制御装置32は、プログラムPGMを実行することで第1実施形態と同様に動作する。具体的には、制御装置32は、プレイヤ情報PLの基礎値Bを最大値とする対象範囲RからN個を上限として候補値Cを選択し、候補値Cを配列した候補値リスト56を表示装置26に表示させる。
【0061】
以上の説明から理解される通り、第3実施形態のゲーム装置14Bは、第1実施形態のゲーム装置14Aが提供するゲームを装置単体でプレイヤに提供する機器として機能する。したがって、第3実施形態においても第1実施形態と同様の効果が実現される。なお、基礎値Bが1であるか否かに応じて基礎値分配画面50Aと基礎値分配画面50Bとを選択的に表示する第2実施形態の構成を第3実施形態に適用することも可能である。
【0062】
<変形例>
前述の各形態は多様に変形され得る。具体的な変形の態様を以下に例示する。以下の例示から任意に選択された2以上の態様は相互に矛盾しない範囲で適宜に併合され得る。
【0063】
(1)前述の各形態では、方向操作子282と決定操作子284とを含む入力装置28を例示したが、表示装置26と一体に構成されて利用者からの操作を受付けるタッチパネルを入力装置28として採用することも可能である。ただし、入力装置28がタッチパネルを含む構成では、基礎値分配画面50(50A,50B)内の任意の位置を利用者が指定することが可能であるから、第1実施形態の基礎値分配画面50AにおいてパラメータX3の数値確定指示子54をタッチ操作すれば、パラメータX3に対する所定値(例えば1)の追加を指示することが可能である。他方、入力装置28が方向操作子282と決定操作子284とを含む構成では、各数値選択指示子52と各数値確定指示子54とを方向操作子282の操作で順番に有効状態に遷移させる必要がある。以上の事情を考慮すると、基礎値Bが1である場合に表示装置26に表示される指示子の個数を削減する(各パラメータXの単位追加指示子58のみを表示する)第2実施形態は、入力装置28がタッチパネルを含む構成よりも、入力装置28が方向操作子282と決定操作子284とを含む構成に格別に好適である。
【0064】
(2)前述の各形態では、第1範囲r1内の全部の自然数(1〜10)を候補値Cとして選択したが、第1範囲r1内の自然数の一部(例えば奇数および偶数の一方)を候補値Cとして選択することも可能である。また、第1範囲r1内の自然数の個数は、例えば1個以上かつ(B−2)個(対象範囲R内の全部の自然数から第2範囲r2内の少なくとも1個の自然数と第3範囲r3内の少なくとも1個の自然数とを除外した個数)以下の範囲内で適宜に変更される。例えば、対象範囲R内の最小値である1のみが第1範囲r1内に含まれる構成も採用され得る。以上の説明から理解されるように、前述の各形態の第1範囲r1は、対象範囲Rのうち最小値である1を含む範囲として包括される。
【0065】
(3)前述の各形態では、第2範囲r2が基礎値Bのみを含む場合を例示したが、第2範囲r2は適宜に変更される。例えば、基礎値Bを含む複数の自然数を包含するように第2範囲r2を選定することも可能である。また、第2範囲r2が複数の自然数を含む構成では、第2範囲r2内の自然数の一部(例えば奇数および偶数の一方)を候補値Cとして選択することも可能である。以上の説明から理解されるように、前述の各形態の第2範囲r2は、対象範囲Rのうち最大値である基礎値Bを含む範囲として包括される。
【0066】
(4)第1実施形態や第2実施形態のようにゲーム装置14Aが端末装置12にゲームを提供する構成において、ゲーム装置14Aが基礎値Bを端末装置12に通知し、端末装置12の制御装置22が図6および図7の処理を実行することでN個の候補値Cを選定する構成も採用され得る。また、端末装置12の制御装置22が図9の処理を実行することで、第2実施形態と同様に、基礎値Bが1であるか否かに応じて基礎値分配画面50Aおよび基礎値分配画面50Bを選択的に表示装置26に表示することも可能である。
【0067】
(5)以上の各形態ではゲーム装置14Aを1個の装置として例示したが、ゲーム装置14Aの機能を複数の装置に分散することも可能である。例えば、制御装置32と記憶装置34とを別個の装置として通信網16上の相異なる位置に設置した構成も採用され得る。また、端末装置12の認証処理等を実行する認証装置を端末装置12とゲーム装置14Aとの間に設置して端末装置12とゲーム装置14Aとの間の通信を中継させることも可能である。
【0068】
(6)前述の各形態では、本発明をゲーム装置14(14A,14B)に適用した形態を例示したが、基礎値Bを最大値とする対象範囲R内の整数から選択されたN個の候補値Cを利用者による選択の候補として表示させる任意の装置(表示管理装置)に本発明を適用することが可能である。
【符号の説明】
【0069】
100……ゲームシステム、12……端末装置、14A,14B……ゲーム装置、16……通信網、22……制御装置、24……通信装置、26……表示装置、28……入力装置、282……方向操作子、284……決定操作子、32……制御装置、34……記憶装置、36……通信装置、50A,50B……基礎値分配画面、52……数値選択指示子、54……数値確定指示子、56……候補値リスト、58……単位追加指示子、C……候補値。
【技術分野】
【0001】
本発明は、利用者による選択の候補として複数の数値を表示する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
表示装置に表示された複数の数値の何れかを利用者が選択する状況は様々な場面で発生し得る。例えば非特許文献1には、各種のイベントの達成により利用者(プレイヤ)に付与された数値(以下「基礎値」という)を、利用者がゲーム内での体力や攻撃力等のパラメータに任意に分配するゲームが提案されている。具体的には、基礎値を最大値とする範囲内の数値(以下「候補値」という)のリストが表示装置に表示され、利用者が入力装置の操作でリストから選択した候補値がパラメータに加算される。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
【非特許文献1】「ソーシャルゲーム総合情報誌 アプリSTYLE Vol.2」,株式会社イースト・プレス,平成23年4月1日,p.26−p.29
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、基礎値の範囲内の全部の自然数を候補値としてリストに表示する構成では、基礎値が大きい場合に多数の候補値がリストに表示されるから、利用者が所望の1個の候補値をリストから選択することは困難である。携帯電話機等の携帯機器では入力装置の種類や機能が制限される(例えばマウス等のポインティングデバイスを利用できない)から、利用者が所望の候補値を選択するために煩雑な作業が必要になるという前述の問題は深刻化する。以上の事情を考慮して、本発明は、利用者が複数の候補値の何れかを選択する場合の利便性を向上することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
以上の課題を解決するために本発明が採用する手段を以下に説明する。なお、本発明の理解を容易にするために以下では図面の参照符号を便宜的に括弧書で付記するが、本発明を図示の形態に限定する趣旨ではない。
【0006】
本発明の表示管理装置(14A,14B)は、所定の基礎値(B)を最大値とする対象範囲(R)内の整数から選択されたN個の候補値(C)を利用者による選択の候補として表示装置(26)に表示させる表示管理装置(14A,14B)であって、対象範囲(R)内の整数のうち相異なる複数の基準値(Q)の各々の倍数に該当する所定個(M個)の数値を候補値(C)として選択する第1選択部(32,SC15〜SC29)と、第1選択部(32,SC15〜SC29)が選択した所定個(M個)の数値を含むN個の候補値(C)を配列した候補値リスト(56)を表示装置(26)に表示させる表示制御部(32,SA2)とを具備する。以上の構成では、基礎値(B)を最大値とする対象範囲(R)内の整数のうち相異なる基準値(Q)の倍数に該当する所定個(M個)の数値が候補値(C)として選択され、所定個(M個)の数値を含むN個の候補値(C)を配列した候補値リスト(56)が表示装置(26)に表示される。したがって、候補値リスト(56)に配列される候補値(C)が適切な個数に制限され、利用者が所望の候補値(C)を候補値リスト(56)から容易に選択できるという利点がある。
【0007】
本発明の好適な態様において、複数の基準値(Q)は、5の倍数を含む。以上の態様では、対象範囲(R)内の整数のうち5の倍数が優先的に候補値(C)として選択される。したがって、例えば対象範囲(R)内からランダムに候補値(C)を選択する構成と比較して、利用者が候補値(C)を直観的に把握して容易に選択できるという利点がある。
【0008】
本発明の好適な態様の表示管理装置(14A,14B)は、対象範囲(R)のうち最小値である1を含む第1範囲(r1)内の整数を候補値(C)として選択する第2選択部(32,SC12,SC13)を具備し、表示制御部(32,SA2)は、第1選択部(32,SC15〜SC29)が選択した数値と第2選択部(32,SC12,SC13)が選択した数値とを含むN個の候補値(C)を配列した候補値リスト(56)を表示装置(26)に表示させる。以上の態様では、対象範囲(R)のうち最小値である1を含む第1範囲(r1)内の整数が候補値(C)として選択されるから、例えば利用者が選択した候補値(C)を変数(X1〜X3)に追加する場合に、候補値リスト(56)に配列される候補値(C)を適切な個数に抑制しながら、利用者が各変数を小刻みに変化させることが可能である。例えば第2選択部(32,SC12,SC13)は、第1範囲(r1)内の複数個の整数の全部を候補値(C)として選択する。
【0009】
本発明の好適な態様の表示管理装置(14A,14B)は、対象範囲(R)のうち基礎値(B)を含む第2範囲(r2)内の整数を候補値(C)として選択する第3選択部(32,SC12,SC13)を具備し、表示制御部(32,SA2)は、第1選択部(32,SC15〜SC29)が選択した数値と第3選択部(32,SC12,SC13)が選択した数値とを含むN個の候補値(C)を配列した候補値リスト(56)を表示装置(26)に表示させる。以上の態様では、対象範囲(R)のうち基礎値(B)を含む第2範囲(r2)内の整数が候補値(C)として選択されるから、例えば利用者が選択した候補値(C)を変数(X1〜X3)に追加する場合に、候補値リスト(56)に配列される候補値(C)を適切な個数に抑制しながら、利用者が各変数を大幅に変化させることが可能である。例えば第3選択部(32,SC12,SC13)は、基礎値(B)のみを候補値(C)として選択する。
【0010】
本発明の好適な態様の表示管理装置(14A,14B)は、基礎値(B)の分配先となる複数種の変数(X1〜X3)の各々の数値を管理する数値管理部(32,SA4)を具備し、表示制御部(32,SA2)は、複数種の変数(X1〜X3)の各々について、数値選択指示子(52)と数値確定指示子(54)とを、利用者が指示可能な状態で表示装置(26)に表示させ、数値選択指示子(52)を利用者が指示した場合に候補値リスト(56)を表示させ、数値管理部(32,SA4)は、数値確定指示子(54)を利用者が指示した場合に、利用者が候補値リスト(56)から選択した候補値(C)を当該数値確定指示子(54)に対応する変数(X1〜X3)に加算する。以上の態様では、数値選択指示子(52)と数値確定指示子(54)とが変数(X1〜X3)毎に表示され、数値確定指示子(54)を利用者が指示した時点で候補値リスト(56)から選択されている数値がその数値確定指示子(54)に対応する変数(X1〜X3)に加算される。したがって、基礎値(B)を分配すべき変数(X1〜X3)を利用者が容易に選択できるという利点がある。
【0011】
本発明の好適な態様の表示管理装置(14A,14B)は、基礎値(B)が所定値であるか否かを判定する判定部(32,SD10)を具備し、表示制御部(32,SA2)は、判定部(32,SD10)による判定結果が否定である場合に数値選択指示子(52)と数値確定指示子(54)とを変数(X1〜X3)毎に表示させ、判定部(32,SD10)による判定結果が肯定である場合には、変数(X1〜X3)に対する所定値の加算を示す1個の単位追加指示子(58)を変数(X1〜X3)毎に表示させ、数値管理部(32,SA4)は、単位追加指示子(58)を利用者が指示した場合に、複数の変数(X1〜X3)のうち当該単位追加指示子(58)に対応する変数(X1〜X3)に所定値を加算する。以上の態様では、基礎値(B)が所定値である場合に、変数(X1〜X3)に対する所定値の加算を示す1個の単位追加指示子(58)が変数(X1〜X3)毎に表示される。したがって、基礎値(B)が所定値である場合の利用者の負担が軽減されるという利点がある。
【0012】
本発明は、以上の各態様に係る表示管理装置(14A,14B)としてコンピュータを機能させるためのプログラム(PGM)としても特定される。本発明のプログラム(PGM)は、所定の基礎値(B)を最大値とする対象範囲(R)内の整数から選択されたN個の候補値(C)を利用者による選択の候補として表示装置(26)に表示させるために、コンピュータを、対象範囲(R)内の整数のうち相異なる複数の基準値(Q)の各々の倍数に該当する所定個(M個)の数値を候補値(C)として選択する第1選択部(32,SC15〜SC29)、および、第1選択部(32,SC15〜SC29)が選択した所定個(M個)の数値を含むN個の候補値(C)を配列した候補値リスト(56)を表示装置(26)に表示させる表示制御部(32,SA2)として機能させる。以上のプログラム(PGM)によれば、本発明のゲーム装置と同様の作用および効果が実現される。本発明のプログラム(PGM)は、コンピュータが読取可能な記録媒体に格納された形態で利用者に提供されてコンピュータにインストールされるほか、通信網を介した配信の形態でサーバ装置から提供されてコンピュータにインストールされる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の第1実施形態に係るゲームシステムのブロック図である。
【図2】基礎値を各パラメータに分配する処理のフローチャートである。
【図3】基礎値分配画面の模式図である。
【図4】基礎値が候補値の上限個数を下回る場合の基礎値分配画面の模式図である。
【図5】対象範囲内の自然数の区分の模式図である。
【図6】候補値を選択する処理のフローチャートである。
【図7】候補値を選択する処理のフローチャートである。
【図8】候補値の具体例を示す説明図である。
【図9】第2実施形態において基礎値分配画面を生成する処理のフローチャートである。
【図10】第2実施形態において基礎値が1である場合の基礎値分配画面の模式図である。
【図11】第3実施形態におけるゲーム装置のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係るゲームシステム100のブロック図である。第1実施形態のゲームシステム100は、インターネット等の通信網16を介して相互に通信する端末装置12とゲーム装置14Aとを具備し、端末装置12を所有するプレイヤにゲームをプレイさせる通信システムである。なお、図1では便宜的に1個の端末装置12のみを図示したが、実際には複数の端末装置12が通信網16を介してゲーム装置14Aと通信する。
【0015】
端末装置12は、例えば携帯電話機や携帯情報端末(PDA:Personal Digital Assistant)等の通信端末であり、制御装置22と通信装置24と表示装置26と入力装置28とを含んで構成される。制御装置22は、端末装置12の各要素を統括的に制御する。通信装置24は、通信網16を介してゲーム装置14Aと通信する。なお、端末装置12と通信網16との間の通信は典型的には無線通信であるが、例えば据置型のパーソナルコンピュータ等を端末装置12として利用する構成では端末装置12と通信網16とが有線通信する。
【0016】
表示装置26(例えば液晶表示装置)は、制御装置22による制御のもとで各種の画像を表示する。入力装置28は、端末装置12に対する指示を利用者が入力するための機器である。図1に示すように、第1実施形態の入力装置28は、押圧の位置に応じて上下左右の何れかの方向を利用者が指示可能な方向操作子282(いわゆる十字キー)と、利用者が様々な事項を決定する場合に操作する決定操作子284とを具備する。
【0017】
第1実施形態のゲーム装置14Aは、端末装置12を所有するプレイヤにゲームを提供するウェブサーバである。具体的には、ゲーム装置14Aは、例えば入力装置28に対するプレイヤからの指示に応じて端末装置12から送信される要求を契機として各種の処理を実行し、処理結果を示すゲーム画面のウェブページを端末装置12の表示装置26に表示させる。第1実施形態では、洞窟の探索や敵キャラクタとの戦闘等のイベントを達成することでプレイヤが成長するRPG(Role-Playing Game)型のブラウザゲームがゲーム装置14Aから端末装置12に提供される。
【0018】
図1に示すように、ゲーム装置14Aは、制御装置32と記憶装置34と通信装置36とを含んで構成される。制御装置32は、プログラムPGMを実行することでゲーム装置14Aの各要素を統括的に制御する。通信装置36は、通信網16を介して端末装置12と通信する。記憶装置34は、制御装置32が実行するプログラムPGMや制御装置32が使用する各種のデータを記憶する。半導体記録媒体や磁気記録媒体等の公知の記録媒体または複数種の記録媒体の組合せが記憶装置34として採用され得る。
【0019】
記憶装置34は、プレイヤによるゲームの進行状況に応じたプレイヤ情報PLをプレイヤ毎に記憶する。各プレイヤ情報PLは、プレイヤのレベル(成長度)Lと複数種のパラメータX(X1〜X3)と基礎値Bとを含んで構成される。各パラメータXは、敵キャラクタとの戦闘等の各種のイベントに適用される変数である。例えばプレイヤの体力値や攻撃力や防御力がパラメータXとして記憶装置34に記憶される。
【0020】
基礎値Bは、プレイヤからの指示に応じて各パラメータXに分配することが可能な数値である。例えば各種のイベントを達成した場合やプレイヤのレベルLが上昇した場合に所定の数値が基礎値Bに加算される。プレイヤは、複数種のパラメータXのうち所望のパラメータXの数値を基礎値Bの範囲内で任意に増加させる(すなわち分配する)ことが可能である。すなわち、基礎値Bは、パラメータXの増加分の上限値に相当する。
【0021】
図2は、基礎値Bを各パラメータXに分配する処理のフローチャートである。基礎値Bを各パラメータXに分配する指示をプレイヤが端末装置12の入力装置28に付与した場合にゲーム装置14Aの制御装置32が図2の処理を開始する。処理を開始すると、制御装置32は、プレイヤが複数種のパラメータX1〜X3の何れかを選択して基礎値Bを分配するためのゲーム画面(以下「基礎値分配画面」という)50Aを生成する(SA1)。制御装置32は、ステップSA1で生成した基礎値分配画面50Aの画面データDを端末装置12に送信することで端末装置12の表示装置26に基礎値分配画面50Aを表示させる(SA2)。
【0022】
図3は、基礎値分配画面50Aの模式図である。図3の部分(A)に示すように、基礎値分配画面50Aには、基礎値Bの現在の数値(図3の部分(A)では176)が表示される。また、基礎値分配画面50Aには、複数種のパラメータX1〜X3の各々について数値選択指示子52と数値確定指示子54と現在の数値とが表示される。各数値選択指示子52および各数値確定指示子54は、プレイヤからの指示を受付ける指示子(コマンドボタン)である。
【0023】
端末装置12の方向操作子282をプレイヤが操作するたびに、各数値選択指示子52および各数値確定指示子54が所定の順番で有効状態(選択状態)に遷移する。例えば、パラメータX1の数値選択指示子52が有効状態に設定された状態から、方向操作子282の操作でプレイヤが下方向を指示するたびに、パラメータX1の数値選択指示子52→パラメータX1の数値確定指示子54→パラメータX2の数値選択指示子52→パラメータX2の数値確定指示子54→パラメータX3の数値選択指示子52→パラメータX3の数値確定指示子54という順番で順次に有効状態に遷移する。
【0024】
各パラメータXの数値選択指示子52は、基礎値Bを最大値とする数値範囲(以下「対象範囲」という)内の自然数をそのパラメータXの増加量の候補となる数値(以下「候補値」という)Cとしてプレイヤに提示するリストボックスである。数値選択指示子52が有効状態に設定された状態で入力装置28の決定操作子284が操作されると(すなわち数値選択指示子52が指示されると)、図3の部分(B)に示すように、複数の候補値Cを縦方向に配列したリスト(以下「候補値リスト」という)56が表示装置26に表示される。複数の候補値Cは上方から下方に向けて昇順で配列される。プレイヤは、候補値リスト56が表示された状態で方向操作子282を適宜に操作することで、所望の1個の候補値CをパラメータXの増加量として候補値リスト56から選択することが可能である。
【0025】
候補値Cは、N個(Nは2以上の自然数)を上限として候補値リスト56に配置される。基礎値Bが候補値Cの上限個数N以下である場合(B≦N)、図4に示すように、対象範囲内のB個の全部の自然数が候補値Cとして候補値リスト56に配列される。他方、基礎値Bが候補値Cの上限個数Nを上回る場合(B>N)、図3の部分(B)に示すように、対象範囲内のB個の自然数から選択されたN個の候補値Cが候補値リスト56に配列される。N個の候補値Cを選択する方法については後述する。
【0026】
他方、各パラメータXの数値確定指示子54は、そのパラメータXの数値選択指示子52で選択された候補値CをそのパラメータXの増加量として確定するためのコマンドボタンである。すなわち、複数のパラメータXのうちの何れかに対応する数値確定指示子54を有効状態に設定した状態で決定操作子284を操作する(すなわち数値確定指示子54を指示する)ことで、プレイヤは、そのパラメータXを基礎値Bの分配先として選択し、かつ、決定操作子284の操作時点でそのパラメータXの数値選択指示子52により選択されている候補値CをパラメータXの増加量として確定することが可能である。
【0027】
数値確定指示子54が操作されると、プレイヤが選択したパラメータXおよび候補値Cが端末装置12からゲーム装置14Aに通知される(SA3)。制御装置32は、記憶装置34に記憶された複数のパラメータX1〜X3のうちプレイヤが候補値Cの分配先として選択したパラメータXの数値にその候補値Cを加算し、かつ、記憶装置34に記憶された基礎値Bからその候補値C(すなわちパラメータXに対する割当分)を減算する(SA4)。以上の説明から理解されるように、制御装置32は、基礎値Bの分配先となる複数のパラメータX(X1〜X3)の各々の数値を管理する要素(数値管理部)として機能する。
【0028】
制御装置32は、基礎値Bの分配が終了したか否かを判定する(SA5)。例えば、分配終了の指示が端末装置12の入力装置28に付与された場合や、ステップSA4の減算後の基礎値Bがゼロに到達した場合に、制御装置32は基礎値Bの分配が終了したと判定する。基礎値Bの分配が終了した場合(SA5:YES)、制御装置32は図2の処理を終了する。
【0029】
他方、基礎値Bの分配が終了していない場合(SA5:NO)、制御装置32は、ステップSA5での更新後の各パラメータXおよび基礎値Bに対応する基礎値分配画面50Aを生成して端末装置12の表示装置26に表示させる(SA1,SA2)。例えば図3の部分(A)に示すように、基礎値Bが176に設定されるとともにパラメータX3が130に設定された状態で、図3の部分(B)の例示のようにプレイヤがパラメータX3の候補値リスト56から50を選択および確定した場合、図3の部分(C)に示すように、基礎値分配画面50Aの基礎値Bは126(=176−50)に更新されるとともにパラメータX3は180(=130+50)に更新される。
【0030】
基礎値Bが候補値リスト56における候補値Cの上限個数Nを上回る場合に対象範囲内のB個の自然数からN個の候補値Cを選択する条件を以下に説明する。図5に示すように、基礎値Bを最大値とする対象範囲R(最小値1から最大値BまでのB個の自然数の系列)は、第1範囲r1と第2範囲r2と第3範囲r3とに区分される。第1範囲r1は、対象範囲Rのうち最小値1を含む範囲である。第1実施形態では最小値1から10までの範囲を第1範囲r1として想定する。他方、第2範囲r2は、対象範囲Rのうち最大値である基礎値Bを含む範囲である。第1実施形態では、基礎値Bのみを含む範囲を第2範囲r2として想定する。第3範囲r3は、第1範囲r1と第2範囲r2との間の範囲(11から(B−1)までの範囲)である。
【0031】
図5に示すように、制御装置32は、第1範囲r1内の10個の自然数(1〜10)の全部と、第2範囲r2内の1個の自然数(基礎値B)と、第3範囲r3内から選択されたM個(M=N−10−1)の自然数とで構成されるN個の候補値Cを候補値リスト56に配列する。制御装置32は、第3範囲r3内の複数((B−11)個)の自然数のうち相異なる複数の基準値Qの各々の倍数に該当するM個の自然数を候補値Cとして選択する。具体的には、第1実施形態では、制御装置32は、100,50,10および5という5の倍数と1とを基準値Qとして、各基準値Qの倍数(ただし基準値Qを1とした場合の基準値Qの倍数については100,50,10および5の倍数を除く)に該当するM個の自然数を候補値Cとして第3範囲r3から選択する。
【0032】
図6および図7は、基礎値分配画面50Aを生成する処理(図2のステップSA1)のフローチャートである。基礎値分配画面50Aの生成処理を開始すると、制御装置32は、第3範囲r3内の複数の自然数のうち各基準値Qの倍数に該当する候補値Cの個数T(T[100],T[50],T[10],T[5],T[1])を、個数Tの合計値がM個となるように(T[100]+T[50]+T[10]+T[5]+T[1]=M)、基準値Qが大きいほうから優先的に計数する(SB11〜SB15)。個数T[100]は、第3範囲r3内の100の倍数の個数を意味し、個数T[50]は、第3範囲r3内の50の倍数のうち100の倍数を除外した自然数の個数を意味する。同様に、個数T[10]は、第3範囲r3内の10の倍数のうち100の倍数と50の倍数とを除外した自然数の個数であり、個数T[5]は、第3範囲r3内の5の倍数のうち100の倍数と50の倍数と10の倍数とを除外した自然数の個数である。個数T[1]は、第3範囲r3内の自然数(1の倍数)のうち100の倍数と50の倍数と10の倍数と5の倍数とを除外した自然数の個数に相当する。なお、処理SB11〜SB15における除算(/)は整数除算(除算結果の小数を切捨てる)を意味する。
【0033】
まず、制御装置32は、第3範囲r3内で100の倍数に該当する候補値Cの個数T[100]を算定する(SB11)。具体的には、制御装置32は、以下の数式(1)の演算で個数T[100]を算定する。
T[100]=min{M,(B−1)/100} …(1)
演算子min{a,b}は、aおよびbのうちの小さい方を意味する。数式(1)の{(B−1)/100}は、対象範囲Rから第2範囲r2の基礎値Bを除外した(B−1)個の自然数のうち100の倍数の個数を意味する。第1実施形態では第1範囲r1内に100の倍数は存在しないから、{(B−1)/100}は第3範囲r3内の100の倍数の個数に相当する。数式(1)において第3範囲r3内の100の倍数の個数{(B−1)/100}を所定値Mと比較して小さい方を選択するのは、第3範囲r3内の100の倍数の個数{(B−1)/100}がM個を上回る場合でも、第3範囲r3内から選択される候補値CをM個に制限するためである。
【0034】
制御装置32は、第3範囲r3内で50の倍数(ただし100の倍数を除く)に該当する候補値Cの個数T[50]を算定する(SB12)。具体的には、制御装置32は、以下の数式(2)の演算で変数T[50]を算定する。
T[50]=min{M−T[100],(B−1)/50−T[100]} …(2)
数式(2)において候補値B以外の50の倍数の個数{(B−1)/50}から変数T[100]を減算するのは、ステップSB11で計数した100の倍数を除外するためである。
【0035】
制御装置32は、第3範囲r3内で10の倍数(ただし100の倍数および50の倍数を除く)に該当する候補値Cの個数T[10]を算定する(SB13)。具体的には、制御装置32は、以下の数式(3)の演算で変数T[10]を算定する。
T[10]=min{M−T[100]−T[50],(B−1)/10−T[50]−1} …(3)
数式(3)において、候補値B以外の10の倍数の個数{(B−1)/10}から1を減算するのは、第1範囲r1内に存在する10の倍数(10のみの1個)を除外するためである。
【0036】
制御装置32は、第3範囲r3内で5の倍数(ただし100の倍数,50の倍数および10の倍数を除く)に該当する候補値Cの個数T[5]を算定する(SB14)。具体的には、制御装置32は、以下の数式(4)の演算で変数T[5]を算定する。
T[5]=min{M−T[100]−T[50]−T[10],(B−1)/5−T[10]−2} …(4)
数式(4)において候補値B以外の5倍数の個数{(B−1)/5}から2を減算するのは、第1範囲r1内に存在する5の倍数(5および10の2個)を除外するためである。
【0037】
制御装置32は、第3範囲r3内で1の倍数(ただし100の倍数,50の倍数,10の倍数および5の倍数を除く)に該当する候補値Cの個数T[1]を算定する(SB15)。具体的には、制御装置32は、以下の数式(5)の演算で変数T[1]を算定する。
T[1]=min{M−T[100]−T[50]−T[10]−T[5],(B−1)−T[5]−10} …(5)
数式(5)において候補値B以外の自然数の個数(B−1)から10を減算するのは、第1範囲r1内に存在する自然数(1から10の10個)を除外するためである。
【0038】
第3範囲r3内で基準値Qの倍数に該当する候補値Cの個数T(T[100],T[50],T[10],T[5],T[1])を以上の手順で算定すると、制御装置32は、第3範囲r3からM個の候補値Cを探索する図7の処理(SC10〜SC29)を実行する。
【0039】
制御装置32は、変数Zを1に設定する(SC10)。変数Zは、対象範囲R内の自然数を順番に指定する変数である。制御装置32は、概略的には、変数Zを対象範囲R内で順次に1ずつ増加させながら(SC14)、各段階での変数Zの数値が候補値Cに該当するか否かを随時に検証する。ステップSC10は、変数Zを対象範囲R内の最小値1に初期化する処理に相当する。
【0040】
制御装置32は、変数Zが基礎値Bを上回るか否かを判定する(SC11)。変数Zが基礎値B以下である場合(すなわち、対象範囲RのB個の自然数のなかで候補値Cに該当するか否かを未だ検証していない自然数が残っている場合)、制御装置32は、変数Zが候補値Cに該当するか否かを判定する(SC12〜SC29)。
【0041】
制御装置32は、変数Zが10以下の数値または候補値Bであるか否かを判定する(SC12)。ステップSC12の判定結果が肯定である場合、制御装置32は、変数Zを候補値Cとして確定する(SC13)。すなわち、図5を参照して説明したように、対象範囲R内で第1範囲r1内の1から10までの自然数と第2範囲r2内の基礎値Bとが候補値Cとして選択される。制御装置32は、変数Zに1を加算することで対象範囲R内の次の自然数を選択したうえで(SC14)、処理をステップSC11に移行する。以上の説明から理解されるように、制御装置32は、対象範囲Rのうち第1範囲r1内の自然数(1〜10)を候補値Cとして選択する要素(第2選択部)、および、対象範囲Rのうち第2範囲r2内の自然数(基礎値B)を候補値Cとして選択する要素(第3選択部)として機能する。
【0042】
他方、ステップSC12の判定結果が否定である場合(すなわち、変数Zが第3範囲r3内の数値に該当する場合)、制御装置32は、変数Zが第3範囲r3内の候補値Cに該当するか否かを判定して候補値Cに該当する場合に変数Zを候補値Cとして確定する処理(SC15〜SC29)を実行する。
【0043】
まず、制御装置32は、変数T[100]が正数であり、かつ、変数Zが100の倍数に該当するか否かを判定する(SC15)。ステップSC15の判定結果が肯定である場合、制御装置32は、変数Zを候補値C(100の倍数)として確定する(SC16)。変数T[100]は、第3範囲r3内で100の倍数に該当する残りの候補値Cの個数を意味するから、100の倍数に該当する1個の候補値CをステップSC16で確定すると、制御装置32は、変数T[100]から1を減算する(SC17)。
【0044】
ステップSC15〜SC17と同様の処理が、変数T[50],T[10],T[5]およびT[1]の各々について順次に実行される。具体的には、ステップSC15の判定結果が否定である場合、制御装置32は、変数T[50]が正数であり、かつ、変数Zが50の倍数に該当することを条件に(SC18:YES)、変数Zを候補値Cとして確定する(SC19)とともに変数T[50]から1を減算する(SC20)。また、ステップSC18の判定結果が否定である場合、制御装置32は、変数T[10]が正数であり、かつ、変数Zが10の倍数に該当することを条件に(SC21:YES)、変数Zを候補値Cとして確定する(SC22)とともに変数T[10]から1を減算する(SC23)。同様に、ステップSC21の判定結果が否定である場合、制御装置32は、変数T[5]が正数であり、かつ、変数Zが5の倍数に該当することを条件に(SC24:YES)、変数Zを候補値Cとして確定する(SC25)とともに変数T[5]から1を減算する(SC26)。そして、ステップSC24の判定結果が否定である場合、制御装置32は、変数T[1]が正数であることを条件に(SC27)、変数Zを候補値Cとして確定する(SC28)とともに変数T[1]から1を減算する(SC29)。
【0045】
以上の手順で変数Zを候補値Cとして確定すると、制御装置32は、対象範囲R内の次の自然数を変数Zとして選択したうえで(SC14)、処理をステップSC11に移行する。他方、ステップSC27の判定結果が否定である場合(すなわち、変数Zが候補値Cに該当しない場合)、制御装置32は、変数Zを候補値Cとして確定することなく、次の自然数を新たな変数Zとして選択したうえで(SC14)、処理をステップSC11に移行する。第3範囲r3内の各自然数について以上の処理(SC15〜SC29)が反復されることで、各基準値Q(Q=100,50,10,5,1)の倍数に該当するM個の候補値Cが第3範囲r3内から選択される。すなわち、制御装置32は、対象範囲R内の自然数のうち相異なる複数の基準値Qの各々の倍数に該当するM個の数値を候補値Cとして選択する要素(第1選択部)として機能する。
【0046】
候補値Cの個数Nを15個とした場合を想定して、第3範囲r3内から選択されるM個(4個)の候補値Cの具体例を説明する。基礎値Bが38である場合、図8の部分(A)に示すように、変数T[100]が0に設定され(SB11)、変数T[50]が0に設定され(SB12)、変数T[10]が2に設定され(SB13)、変数T[5]が2に設定され(SB14)、変数T[1]が0に設定される(SB15)。したがって、変数Zが20または30である場合にステップSC21の判定結果が肯定となって変数Zが候補値Cとして確定され(SC22)、変数Zが15または25である場合にステップSC24の判定結果が肯定となって変数Zが候補値Cとして確定される(SC25)。すなわち、図8の部分(A)に示すように、第1範囲r1内の1〜10の数値および第2範囲r2内の基礎値B(B=38)と、第3範囲r3内の15,20,25および30の4個の数値とを含む15個の候補値Cが候補値リスト56に表示される。
【0047】
また、基礎値Bが176である場合、図8の部分(B)に示すように、変数T[100]が1に設定され(SB11)、変数T[50]が2に設定され(SB12)、変数T[10]が1に設定され(SB13)、変数T[5]が0に設定され(SB14)、変数T[1]が0に設定される(SB15)。したがって、変数Zが100である場合にステップSC15の判定結果が肯定となって変数Zが候補値Cとして確定され(SC16)、変数Zが50または150である場合にステップSC18の判定結果が肯定となって変数Zが候補値Cとして確定され(SC19)、変数Zが20である場合にステップSC21の判定結果が肯定となって変数Zが候補値Cとして確定される(SC22)。すなわち、図8の部分(B)に示すように、第1範囲r1内の1〜10の数値および第2範囲r2内の基礎値B(B=176)と、第3範囲r3内の20,50,100および150の4個の数値とを含む15個の候補値Cが候補値リスト56に表示される。
【0048】
以上の処理(SC11からSC29)が反復され、基礎値Bが対象範囲R内の第N番目の候補値Cとして確定すると(SC13)、直後のステップSC14での加算後の変数Zは基礎値Bを上回る数値となる。ステップSC11の判定結果が肯定である場合(すなわち、対象範囲R内のB個の自然数の処理が完了してN個の候補値Cが確定した場合)、制御装置32は、基礎値分配画面50Aの画面データDを生成する(SC30)。画面データDは、図3の部分(A)に例示した基礎値分配画面50Aを示すデータと、以上の手順で選択したN個の候補値Cを候補値リスト56の表示対象として指定するデータとを含んで構成される。ステップSC30で生成された画面データDが端末装置12に送信されることで表示装置26に基礎値分配画面50Aが表示され、プレイヤが数値選択指示子52を指示した場合には、N個の候補値Cを含む候補値リスト56が表示装置26に表示される。すなわち、制御装置32は、第3範囲r3から選択されたM個の数値を含むN個の候補値Cが配列された候補値リスト56を表示装置26に表示させる要素(表示制御部)として機能する。
【0049】
以上に説明した第1実施形態では、基礎値Bを最大値とする対象範囲R内のB個の自然数のうち相異なる基準値Qの各々の倍数に該当するM個の数値が候補値Cとして選択され、M個の候補値Cを含むN個を配列した候補値リスト56が端末装置12の表示装置26に表示される。以上の構成によれば、候補値リスト56に配列される候補値Cが適切な個数Nに制限されるから、利用者が所望の候補値Cを候補値リスト56から容易に選択できるという利点がある。第1実施形態のように方向操作子282が入力装置28として採用された端末装置12では、候補値リスト56の各候補値Cを方向操作子282の操作で順次に選択して目標の候補値Cを選択する必要があるから、候補値リスト56に表示される候補値Cが多過ぎる場合には利用者の負担の増大が特に顕著となる。したがって、候補値リスト56の候補値Cを適切な個数Nに制限できる第1実施形態は、方向操作子282を入力装置28とする端末装置12に候補値リスト56を表示する場合に格別に有効である。
【0050】
ところで、対象範囲R内の任意の数値を利用者に選択させる場面では、最小値に近い数値を小刻みにパラメータXに加算したり基礎値Bの全部をパラメータXに加算したりする利用者が多いと想定される。以上の傾向を考慮して、第1実施形態では、対象範囲Rのうち最小値1を含む第1範囲r1内の自然数(1〜10)や第2範囲r2内の基礎値Bは必ず候補値リスト56に表示される。したがって、例えば対象範囲R内から単純に所定の間隔で選定されたN個の候補値Cを候補値リスト56に表示する場合と比較すると、対象範囲R内から選択されたN個の候補値Cのみが候補値リスト56に表示される構成にも関わらず、利用者の所望の候補値Cが候補値リスト56に表示される可能性が高いという利点がある。しかも、第1実施形態では、複数の基準値Qが5の倍数(100,50,10,5)を含むから、第3範囲r3からは5の倍数(いわゆる切りが良い数値)が優先的に候補値Cとして選択される。したがって、例えば第3範囲r3からランダムにM個の候補値Cを選択する構成と比較して、利用者が選択し易い切りの良い候補値Cを提示できるという利点もある。
【0051】
<第2実施形態>
本発明の第2実施形態を以下に説明する。なお、以下に例示する各形態において作用や機能が第1実施形態と同等である要素については、以上の説明で参照した符号を流用して各々の詳細な説明を適宜に省略する。
【0052】
図9は、第2実施形態の制御装置32が基礎値分配画面50を生成する処理(図2のステップSA1)のフローチャートである。図9の処理を開始すると、制御装置32は、基礎値分配画面50の表示を要求してきたプレイヤの基礎値Bが1であるか否かを判定する(SD10)。すなわち、制御装置32は、基礎値Bが所定値(第2実施形態の例示では1)であるか否かを判定する要素(判定部)として機能する。ステップSD10の判定結果が否定である場合、制御装置32は、第1実施形態と同様の処理(SB11〜SB15,SC10〜SC30)を実行することで、複数のパラメータX(X1〜X3)の各々について数値選択指示子52と数値確定指示子54とを含む基礎値分配画面50Aの画像データを生成する。
【0053】
他方、ステップSD10の判定結果が肯定である場合(B=1)、制御装置32は、第1実施形態の基礎値分配画面50Aとは内容が相違する図10の基礎値分配画面50Bの画面データDを生成する(SD11)。ステップSD11で生成された画面データDが端末装置12に送信されることで基礎値分配画面50Bが表示装置26に表示される(SA2)。
【0054】
図10に示すように、基礎値分配画面50Bは、基礎値Bの数値(1)および各パラメータXの数値に加えて、複数のパラメータX(X1〜X3)の各々に対応する単位追加指示子58が配置された画像である。各パラメータXの単位追加指示子58は、そのパラメータXに1を追加することをプレイヤが指示するためのコマンドボタンである。すなわち、基礎値Bが1である場合にはプレイヤが複数の候補値Cから所望の数値を選択する余地がないから、候補値リスト56の表示は省略される。
【0055】
複数のパラメータXのうちの何れかの単位追加指示子58が操作されると、そのパラメータXがゲーム装置14Aに通知される(SA3)。制御装置32は、記憶装置34に記憶された複数のパラメータX1〜X3のうちプレイヤが指示した単位追加指示子58に対応するパラメータXの数値に1を加算するとともに基礎値Bから1を減算する(SA4)。ステップSA4の減算で基礎値Bは0に更新されるから、ステップSA5の判定結果が肯定となって図2の処理(基礎値分配画面50の表示)は終了する。
【0056】
第2実施形態においても第1実施形態と同様の効果が実現される。また、第2実施形態では、基礎値Bが1である場合に、数値選択指示子52および数値確定指示子54に代えてパラメータX毎の単位追加指示子58が表示される(すなわち指示子の個数が削減される)から、以下に例示するように、基礎値Bの追加の対象となるパラメータXを選択する利用者の負担が軽減されるという利点がある。
【0057】
例えば、基礎値Bが1である場合にもパラメータX毎に数値選択指示子52と数値確定指示子54とが表示される第1実施形態において、パラメータX1の数値選択指示子52が有効状態に設定された状況からパラメータX3に1を追加する場合を想定する。利用者は、パラメータX1の数値選択指示子52→パラメータX1の数値確定指示子54→パラメータX2の数値選択指示子52→パラメータX2の数値確定指示子54→パラメータX3の数値選択指示子52→パラメータX3の数値確定指示子54という順番で有効状態を順次に遷移させたうえで決定操作子284を操作する。すなわち、パラメータX3に1を追加するために6回の操作が必要である。
【0058】
他方、第2実施形態の基礎値分配画面50Bではパラメータ毎に1個の単位追加指示子58が表示されるから、パラメータX1の単位追加指示子58が有効状態に設定された状況からパラメータX3に1を追加する場合、利用者は、パラメータX1の単位追加指示子58→パラメータX2の単位追加指示子58→パラメータX3の単位追加指示子58という順番で有効状態を順次に遷移させたうえで決定操作子284を操作する。すなわち、3回の操作でパラメータX3に1を追加することができる。
【0059】
<第3実施形態>
図11は、第3実施形態のゲーム装置14Bのブロック図である。ゲーム装置14Bは、第1実施形態と同様のゲームをプレイヤにプレイさせる電子機器である。例えば携帯電話機や携帯情報端末等の携帯機器がゲーム装置14Bとして好適である。図11に示すように、ゲーム装置14Bは、制御装置32と記憶装置34と表示装置26と入力装置28とを具備する。
【0060】
記憶装置34は、第1実施形態と同様に、プログラムPGMとプレイヤ自身のプレイヤ情報PLとを記憶する。制御装置32は、プログラムPGMを実行することで第1実施形態と同様に動作する。具体的には、制御装置32は、プレイヤ情報PLの基礎値Bを最大値とする対象範囲RからN個を上限として候補値Cを選択し、候補値Cを配列した候補値リスト56を表示装置26に表示させる。
【0061】
以上の説明から理解される通り、第3実施形態のゲーム装置14Bは、第1実施形態のゲーム装置14Aが提供するゲームを装置単体でプレイヤに提供する機器として機能する。したがって、第3実施形態においても第1実施形態と同様の効果が実現される。なお、基礎値Bが1であるか否かに応じて基礎値分配画面50Aと基礎値分配画面50Bとを選択的に表示する第2実施形態の構成を第3実施形態に適用することも可能である。
【0062】
<変形例>
前述の各形態は多様に変形され得る。具体的な変形の態様を以下に例示する。以下の例示から任意に選択された2以上の態様は相互に矛盾しない範囲で適宜に併合され得る。
【0063】
(1)前述の各形態では、方向操作子282と決定操作子284とを含む入力装置28を例示したが、表示装置26と一体に構成されて利用者からの操作を受付けるタッチパネルを入力装置28として採用することも可能である。ただし、入力装置28がタッチパネルを含む構成では、基礎値分配画面50(50A,50B)内の任意の位置を利用者が指定することが可能であるから、第1実施形態の基礎値分配画面50AにおいてパラメータX3の数値確定指示子54をタッチ操作すれば、パラメータX3に対する所定値(例えば1)の追加を指示することが可能である。他方、入力装置28が方向操作子282と決定操作子284とを含む構成では、各数値選択指示子52と各数値確定指示子54とを方向操作子282の操作で順番に有効状態に遷移させる必要がある。以上の事情を考慮すると、基礎値Bが1である場合に表示装置26に表示される指示子の個数を削減する(各パラメータXの単位追加指示子58のみを表示する)第2実施形態は、入力装置28がタッチパネルを含む構成よりも、入力装置28が方向操作子282と決定操作子284とを含む構成に格別に好適である。
【0064】
(2)前述の各形態では、第1範囲r1内の全部の自然数(1〜10)を候補値Cとして選択したが、第1範囲r1内の自然数の一部(例えば奇数および偶数の一方)を候補値Cとして選択することも可能である。また、第1範囲r1内の自然数の個数は、例えば1個以上かつ(B−2)個(対象範囲R内の全部の自然数から第2範囲r2内の少なくとも1個の自然数と第3範囲r3内の少なくとも1個の自然数とを除外した個数)以下の範囲内で適宜に変更される。例えば、対象範囲R内の最小値である1のみが第1範囲r1内に含まれる構成も採用され得る。以上の説明から理解されるように、前述の各形態の第1範囲r1は、対象範囲Rのうち最小値である1を含む範囲として包括される。
【0065】
(3)前述の各形態では、第2範囲r2が基礎値Bのみを含む場合を例示したが、第2範囲r2は適宜に変更される。例えば、基礎値Bを含む複数の自然数を包含するように第2範囲r2を選定することも可能である。また、第2範囲r2が複数の自然数を含む構成では、第2範囲r2内の自然数の一部(例えば奇数および偶数の一方)を候補値Cとして選択することも可能である。以上の説明から理解されるように、前述の各形態の第2範囲r2は、対象範囲Rのうち最大値である基礎値Bを含む範囲として包括される。
【0066】
(4)第1実施形態や第2実施形態のようにゲーム装置14Aが端末装置12にゲームを提供する構成において、ゲーム装置14Aが基礎値Bを端末装置12に通知し、端末装置12の制御装置22が図6および図7の処理を実行することでN個の候補値Cを選定する構成も採用され得る。また、端末装置12の制御装置22が図9の処理を実行することで、第2実施形態と同様に、基礎値Bが1であるか否かに応じて基礎値分配画面50Aおよび基礎値分配画面50Bを選択的に表示装置26に表示することも可能である。
【0067】
(5)以上の各形態ではゲーム装置14Aを1個の装置として例示したが、ゲーム装置14Aの機能を複数の装置に分散することも可能である。例えば、制御装置32と記憶装置34とを別個の装置として通信網16上の相異なる位置に設置した構成も採用され得る。また、端末装置12の認証処理等を実行する認証装置を端末装置12とゲーム装置14Aとの間に設置して端末装置12とゲーム装置14Aとの間の通信を中継させることも可能である。
【0068】
(6)前述の各形態では、本発明をゲーム装置14(14A,14B)に適用した形態を例示したが、基礎値Bを最大値とする対象範囲R内の整数から選択されたN個の候補値Cを利用者による選択の候補として表示させる任意の装置(表示管理装置)に本発明を適用することが可能である。
【符号の説明】
【0069】
100……ゲームシステム、12……端末装置、14A,14B……ゲーム装置、16……通信網、22……制御装置、24……通信装置、26……表示装置、28……入力装置、282……方向操作子、284……決定操作子、32……制御装置、34……記憶装置、36……通信装置、50A,50B……基礎値分配画面、52……数値選択指示子、54……数値確定指示子、56……候補値リスト、58……単位追加指示子、C……候補値。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の基礎値を最大値とする対象範囲内の整数から選択されたN個の候補値を利用者による選択の候補として表示装置に表示させる表示管理装置であって、
前記対象範囲内の整数のうち相異なる複数の基準値の各々の倍数に該当する所定個の数値を前記候補値として選択する第1選択部と、
前記第1選択部が選択した所定個の数値を含むN個の候補値を配列した候補値リストを前記表示装置に表示させる表示制御部と
を具備する表示管理装置。
【請求項2】
前記複数の基準値は、5の倍数を含む
請求項1の表示管理装置。
【請求項3】
前記対象範囲のうち最小値である1を含む第1範囲内の整数を前記候補値として選択する第2選択部を具備し、
前記表示制御部は、前記第1選択部が選択した数値と前記第2選択部が選択した数値とを含むN個の候補値を配列した前記候補値リストを前記表示装置に表示させる
請求項1の表示管理装置。
【請求項4】
前記第2選択部は、前記第1範囲内の複数個の整数の全部を前記候補値として選択する
請求項3の表示管理装置。
【請求項5】
前記対象範囲のうち前記基礎値を含む第2範囲内の整数を前記候補値として選択する第3選択部を具備し、
前記表示制御部は、前記第1選択部が選択した数値と前記第3選択部が選択した数値とを含むN個の候補値を配列した前記候補値リストを前記表示装置に表示させる
請求項1から請求項4の何れかの表示管理装置。
【請求項6】
前記第3選択部は、前記基礎値のみを前記候補値として選択する
請求項5の表示管理装置。
【請求項7】
前記基礎値の分配先となる複数種の変数の各々の数値を管理する数値管理部を具備し、
前記表示制御部は、
前記複数種の変数の各々について、数値選択指示子と数値確定指示子とを、利用者が指示可能な状態で前記表示装置に表示させ、前記数値選択指示子を利用者が指示した場合に前記候補値リストを表示させ、
前記数値管理部は、前記数値確定指示子を利用者が指示した場合に、利用者が前記候補値リストから選択した候補値を当該数値確定指示子に対応する変数に加算する
請求項1から請求項6の何れかの表示管理装置。
【請求項8】
前記基礎値が所定値であるか否かを判定する判定部を具備し、
前記表示制御部は、前記判定部による判定結果が否定である場合に前記数値選択指示子と前記数値確定指示子とを前記変数毎に表示させ、前記判定部による判定結果が肯定である場合には、変数に対する前記所定値の加算を示す1個の単位追加指示子を前記変数毎に表示させ、
前記数値管理部は、前記単位追加指示子を利用者が指示した場合に、前記複数の変数のうち当該単位追加指示子に対応する変数に前記所定値を加算する
請求項7の表示管理装置。
【請求項9】
所定の基礎値を最大値とする対象範囲内の整数から選択されたN個の候補値を利用者による選択の候補として表示装置に表示させるために、コンピュータを、
前記対象範囲内の整数のうち相異なる複数の基準値の各々の倍数に該当する所定個の数値を前記候補値として選択する第1選択部、および、
前記第1選択部が選択した所定個の数値を含むN個の候補値を配列した候補値リストを前記表示装置に表示させる表示制御部
として機能させるプログラム。
【請求項1】
所定の基礎値を最大値とする対象範囲内の整数から選択されたN個の候補値を利用者による選択の候補として表示装置に表示させる表示管理装置であって、
前記対象範囲内の整数のうち相異なる複数の基準値の各々の倍数に該当する所定個の数値を前記候補値として選択する第1選択部と、
前記第1選択部が選択した所定個の数値を含むN個の候補値を配列した候補値リストを前記表示装置に表示させる表示制御部と
を具備する表示管理装置。
【請求項2】
前記複数の基準値は、5の倍数を含む
請求項1の表示管理装置。
【請求項3】
前記対象範囲のうち最小値である1を含む第1範囲内の整数を前記候補値として選択する第2選択部を具備し、
前記表示制御部は、前記第1選択部が選択した数値と前記第2選択部が選択した数値とを含むN個の候補値を配列した前記候補値リストを前記表示装置に表示させる
請求項1の表示管理装置。
【請求項4】
前記第2選択部は、前記第1範囲内の複数個の整数の全部を前記候補値として選択する
請求項3の表示管理装置。
【請求項5】
前記対象範囲のうち前記基礎値を含む第2範囲内の整数を前記候補値として選択する第3選択部を具備し、
前記表示制御部は、前記第1選択部が選択した数値と前記第3選択部が選択した数値とを含むN個の候補値を配列した前記候補値リストを前記表示装置に表示させる
請求項1から請求項4の何れかの表示管理装置。
【請求項6】
前記第3選択部は、前記基礎値のみを前記候補値として選択する
請求項5の表示管理装置。
【請求項7】
前記基礎値の分配先となる複数種の変数の各々の数値を管理する数値管理部を具備し、
前記表示制御部は、
前記複数種の変数の各々について、数値選択指示子と数値確定指示子とを、利用者が指示可能な状態で前記表示装置に表示させ、前記数値選択指示子を利用者が指示した場合に前記候補値リストを表示させ、
前記数値管理部は、前記数値確定指示子を利用者が指示した場合に、利用者が前記候補値リストから選択した候補値を当該数値確定指示子に対応する変数に加算する
請求項1から請求項6の何れかの表示管理装置。
【請求項8】
前記基礎値が所定値であるか否かを判定する判定部を具備し、
前記表示制御部は、前記判定部による判定結果が否定である場合に前記数値選択指示子と前記数値確定指示子とを前記変数毎に表示させ、前記判定部による判定結果が肯定である場合には、変数に対する前記所定値の加算を示す1個の単位追加指示子を前記変数毎に表示させ、
前記数値管理部は、前記単位追加指示子を利用者が指示した場合に、前記複数の変数のうち当該単位追加指示子に対応する変数に前記所定値を加算する
請求項7の表示管理装置。
【請求項9】
所定の基礎値を最大値とする対象範囲内の整数から選択されたN個の候補値を利用者による選択の候補として表示装置に表示させるために、コンピュータを、
前記対象範囲内の整数のうち相異なる複数の基準値の各々の倍数に該当する所定個の数値を前記候補値として選択する第1選択部、および、
前記第1選択部が選択した所定個の数値を含むN個の候補値を配列した候補値リストを前記表示装置に表示させる表示制御部
として機能させるプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2013−20549(P2013−20549A)
【公開日】平成25年1月31日(2013.1.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−155131(P2011−155131)
【出願日】平成23年7月13日(2011.7.13)
【特許番号】特許第5074615号(P5074615)
【特許公報発行日】平成24年11月14日(2012.11.14)
【出願人】(506113602)株式会社コナミデジタルエンタテインメント (1,441)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年1月31日(2013.1.31)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年7月13日(2011.7.13)
【特許番号】特許第5074615号(P5074615)
【特許公報発行日】平成24年11月14日(2012.11.14)
【出願人】(506113602)株式会社コナミデジタルエンタテインメント (1,441)
【Fターム(参考)】
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