表示装置、出力装置、表示端末、システム、表示制御方法、及びプログラム
【課題】
より好適な番組情報表示を可能とする技術を提供する。
【解決手段】
番組情報を受信し、受信した番組情報を表示するための表示制御を行い、前記表示制御では、前記現在放送中の番組の残り放送時間が予め定めた所定の値以上の場合には現在放送中の番組の番組情報を表示する制御を行い、前記現在放送中の番組の残り放送時間が前記所定の値未満の場合には、前記現在放送中の番組の終了時刻以降に放送予定の番組のうち、放送時間長が予め定めた所定の時間長以上となる番組であって現在時刻から最も近傍となる番組の番組情報を表示する制御を行うように構成する。
より好適な番組情報表示を可能とする技術を提供する。
【解決手段】
番組情報を受信し、受信した番組情報を表示するための表示制御を行い、前記表示制御では、前記現在放送中の番組の残り放送時間が予め定めた所定の値以上の場合には現在放送中の番組の番組情報を表示する制御を行い、前記現在放送中の番組の残り放送時間が前記所定の値未満の場合には、前記現在放送中の番組の終了時刻以降に放送予定の番組のうち、放送時間長が予め定めた所定の時間長以上となる番組であって現在時刻から最も近傍となる番組の番組情報を表示する制御を行うように構成する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、番組の番組情報の表示または送出技術に関する。
【背景技術】
【0002】
デジタル放送の受信が可能なテレビジョン受信機やテレビチューナ、ビデオレコーダなどでは、電子番組表を表示する機能を備えたものが一般的である。
【0003】
しかしながら、この電子番組表は画面に表示される際に画面いっぱいに表示されることが多く、電子番組表の表示中には放映中の番組の視聴に支障をきたす場合があった。この問題を解決する一手段として、下記特許文献1に記載の技術がある。特許文献1に記載の技術では、放映中の番組の番組情報を視聴中の番組の映像の一部に重畳して表示する技術を提示している。
【0004】
また、使用者が番組情報の表示を要求した際に、放映中の番組の残り放映時間に応じて、現在放映中の番組の番組情報と現在放映中の番組の次の番組の番組情報とを選択して表示させる技術が、下記特許文献2に記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2006−50047公報
【特許文献2】特開2009−124352公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
現在放映中の番組の次に放映予定の番組が、例えば天気予報のような短時間番組である場合、使用者にとって、このような短時間番組よりも、更にその後に放映が予定されているドラマ等の番組の番組情報の方が関心が高いことが多い。しかしながら、特許文献2に記載の技術では、あくまで現在の番組または次の番組の番組情報のみしか表示できないという課題があった。
【0007】
本発明の目的は、前記課題を鑑みてなされたものであり、より好適な番組情報表示を可能とする技術を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記課題を解決するために、例えば、番組情報を受信し、受信した番組情報を表示するための表示制御を行い、前記表示制御では、前記現在放送中の番組の残り放送時間が予め定めた所定の値以上の場合には現在放送中の番組の番組情報を表示する制御を行い、前記現在放送中の番組の残り放送時間が前記所定の値未満の場合には、前記現在放送中の番組の終了時刻以降に放送予定の番組のうち、放送時間長が予め定めた所定の時間長以上となる番組であって現在時刻から最も近傍となる番組の番組情報を表示する制御を行うように構成すればよい。
【発明の効果】
【0009】
より好適な番組情報表示または出力を可能とする技術を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の番組情報表示装置をデジタル放送受信表示装置に適用した場合の一実施例を説明するブロック図である。
【図2】本発明の番組情報選択処理の開始制御の一例を示すフローチャートである。
【図3】本発明の番組情報選択処理の動作の一例を示すフローチャートである。
【図4】本発明の番組情報表示装置による現在視聴中の番組の番組情報を表示する場合の表示例を示す図である。
【図5】本発明の番組情報表示装置による現在視聴中の番組の終了後に放映が予定されている番組の番組情報を表示する場合の表示例を示す図である。
【図6】本発明の番組情報表示装置による、各チャンネルの番組情報を一括して表示する場合の表示例を示す図である。
【図7】本発明の番組情報送出装置を適用したデジタル放送受信機能付き携帯端末の一実施例を説明するブロック図である。
【図8】本発明の番組情報送出装置をデジタル放送受信機能付き携帯端末に適用した場合の番組情報表示画面の一例を示す図である。
【図9】本発明の番組情報送出装置をデジタル放送受信用チューナに適用した場合の一実施例を説明するブロック図である。
【図10】本発明の番組情報送出装置をデジタル放送受信表示装置に適用した場合の、図1及び図9とは異なる実施例を説明するブロック図である。
【図11】本発明の番組情報送出装置及び通信回線網と、本発明の番組情報送出装置と通信可能な番組情報表示端末と、で構成されたシステムの一例を示す概念図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施形態の例を、図面を用いて説明する。
【実施例1】
【0012】
図1は本発明の実施例1に係る番組情報表示装置をデジタル放送受信表示装置(100)に適用した場合の一例であり、図中、101は制御部、102はアンテナ、103はチューナ、104は分離部、105は映像デコーダ、106は音声デコーダ、107は情報処理部、108は表示処理部、109は記憶部、110は表示デバイス、111はスピーカである。
【0013】
デジタル放送の放送波はアンテナ102で受信された後、チューナ103に入力される。チューナ103はアンテナ102が受信した放送波から使用者が選局したチャンネルの信号を抽出し、TS(Transport Stream)信号に復調する。TS信号はそれぞれパケット化された映像データと音声データと付随情報データとで構成されており、分離部104においてそれぞれが分離され、映像データが映像デコーダ105に、音声データが音声デコーダ106に、付随情報データが情報処理部107に出力される。
【0014】
映像デコーダ105は分離部104から出力された映像データをデコードし、映像信号として表示処理部108に出力する。表示処理部108では入力した映像信号に対して、必要に応じてフォーマット変換、メニューやその他のOSD(On Screen Display)信号の重畳処理等を行い、表示デバイス110に出力して映像表示する。一方、音声デコーダ106は分離部104から出力された音声データをデコードし、音声信号としてスピーカ111に出力する。
【0015】
情報処理部107は分離部104から出力された付随情報データを処理するものであり、特に各番組の番組名、ジャンル、放映開始/終了日時、等の番組情報を含むSI(Service Information)情報を取得して記憶部109に記憶させる。
【0016】
制御部101は、例えばマイクロコンピュータのようなものであり、本実施例のデジタル放送受信表示装置100の各所を制御する。情報処理部107での付随情報データから番組情報(SI情報)を取得して記憶部109に記憶させる取得処理の制御、記憶部109に記憶された番組情報を参照して番組情報の選択処理を行う制御、等も、この制御部101が実施するものである。
【0017】
次に、本発明の特徴である番組情報選択処理の動作を、図2及び図3を用いて説明する。図2は、本発明の番組情報選択処理の開始制御の一例を示すフローチャートである。図3は、本発明の番組情報選択処理の動作の一例を示すフローチャートである。
【0018】
使用者がデジタル放送受信表示装置100を視聴する場合、通常は、表示デバイス110及びスピーカ111には、使用者が選局したチャンネルで放映されている番組の映像と音声が出力されている。この状態で、制御部101は、使用者がリモコン操作または機器本体のスイッチ操作により番組情報の表示要求を行ったかの判定(S201)、及び現在視聴中の番組の番組情報を参照(S202)して現在時刻と比較し、現在視聴中の番組の残り放映時間が所定の値未満(本実施例では5分未満)となったかの判定(S203)を周期的に繰り返す。判定処理S201または判定処理S203において、使用者がリモコン操作または機器本体のスイッチ操作により番組情報の表示要求を行ったと判定された場合、または現在視聴中の番組の残り放映時間が所定の値未満(本実施例では5分未満)となったと判定された場合には、番組情報の選択処理(S204)を開始する。
【0019】
番組情報の選択処理S204が開始されると、制御部101は、まず記憶部109に記憶された番組情報の中から現在視聴中の番組の番組情報を参照(S301)する。次に参照処理S301で参照した番組情報の中から現在視聴中の番組の放映終了日時を抽出して現在時刻と比較し、残り放映時間が所定の値以上(本実施例では5分以上)であるかの判定(S302)を行う。判定処理S302の結果、現在視聴中の番組の残り放映時間が所定の値以上(本実施例では5分以上)であると判定された場合には、制御部101は記憶部109に記憶されている番組情報の中から現在視聴中の番組の番組情報を選択(S303)して、表示処理部108に出力する。
【0020】
一方、判定処理S302の結果、現在視聴中の番組の残り放映時間が所定の値未満(本実施例では5分未満)であると判定された場合には、制御部101は改めて記憶部109に記憶された番組情報の中から現在視聴中の番組の一つ後に放映が予定されている番組の番組情報を参照(S304)する。次に参照処理S304で参照した番組情報の中から番組の放映時間長を抽出し(若しくは放映開始日時及び放映終了日時から放映時間長を算出し)、抽出(算出)した放映時間長が所定の時間長以上(本実施例では10分以上)であるかの判定(S305)を行う。判定処理S305の結果、現在視聴中の番組の一つ後に放映が予定されている番組の放映時間長が所定の時間長以上(本実施例では10分以上)であると判定された場合には、制御部101は記憶部109に記憶されている番組情報の中から現在視聴中の番組の一つ後に放映が予定されている番組の番組情報を選択(S306)して、表示処理部108に出力する。
【0021】
また、判定処理S305の結果、現在視聴中の番組の一つ後に放映が予定されている番組の放映時間長が所定の時間長未満(本実施例では10分未満)であると判定された場合には、制御部101は再度改めて記憶部109に記憶された番組情報の中から更に一つ後の番組、即ち現在視聴中の番組の二つ後に放映が予定されている番組の番組情報を参照(S304)して、放映時間長の判定(S305)を行う。
【0022】
なお、判定処理S305の放映時間長の判定にて、判定条件を満足する番組が無い場合には参照処理S304と判定処理S305を繰り返すことになるが、ある程度(例えば5回程度、または参照する番組の放映開始時刻が現在時刻より2時間以上離れた場合、等)この処理を繰り返しても判定条件を満足する番組を得られない場合、無限ループを避けるために、適合条件なし、等で処理を中断することが望ましい。この場合には、現在視聴中の番組の残り放映時間によらず、現在視聴中の番組の番組情報を、表示処理部108に出力するようにすれば良い。
【0023】
以上の処理により、制御部101は記憶部109に記憶されている番組情報から表示に最適な番組情報を選択して表示処理部108に出力することが可能となる。
【0024】
図4及び図5は、図3のフローチャートに示した番組情報選択処理の動作により選択された番組情報を、表示処理部108にて処理した後に表示デバイス110に表示させた場合の表示例を説明する図である。図4は視聴中の番組の残り放映時間が所定の値以上(本実施例では5分以上)の状態で番組情報の表示を行った場合の表示例である。また、図5は視聴中の番組の残り放映時間が所定の値未満(本実施例では5分未満)の状態で番組情報の表示を行った場合の表示例である。図中、401及び501は現在視聴中のチャンネルの放映予定表及び現在時刻を示す概念図を示す。402及び502は表示デバイス110に出画された現在視聴中の番組の映像を示す。403及び503は番組情報の一部である放映開始時刻の表示、404及び504は番組情報の一部である放映終了時刻の表示を示す。405及び505は番組情報の一部である番組名の表示を示す。406及び506は番組情報の一部である放映チャンネルの表示を示す。
【0025】
まず、図4において、放映開始時刻が20:00、放映終了時刻が20:54である番組『ドラマA』を視聴中の20:45に番組情報の表示を行う場合は、判定処理S302において『残り放映時間(9分)≧5分』の判定条件が成り立つ。よって、選択処理S303にて制御部101は現在視聴中の番組『ドラマA』の番組情報を、記憶部109から選択して表示処理部108へ出力する。その結果、表示処理部108において、現在視聴中の番組『ドラマA』の映像402に、現在視聴中の番組『ドラマA』の番組情報である、放映開始時刻403、放映終了時刻404、番組名405、放映チャンネル406が重畳されて表示デバイス110に表示される。
【0026】
一方、図5において、放映開始時刻が20:00、放映終了時刻20:54である番組『ドラマA』を視聴中の20:50に番組情報の表示を行う場合、判定処理S302において『残り放映時間(4分)≧5分』の判定条件が成り立たない。よって、制御部101は参照処理S304にて現在視聴中の番組の一つ後の番組『天気予報』の番組情報を参照する。しかしながら、前記『天気予報』の放映時間長は6分であり、判定処理S305において『放映時間長(6分)≧10分』の判定条件が成り立たない。よって、再度参照処理S304にて更に一つ後の番組『ドラマB』の番組情報を参照する。ここで、判定処理S305において『放映時間長(54分)≧10分』の判定条件が成り立つ。よって、選択処理S306にて制御部101は現在視聴中の番組の二つ後の番組『ドラマB』の番組情報を、記憶部109から選択して表示処理部108へ出力する。その結果、表示処理部108において、現在視聴中の番組『ドラマA』の映像502に現在視聴中の番組の二つ後に放映が予定されている番組『ドラマB』の番組情報(例えば、放映開始時刻503、放映終了時刻504、番組名505、放映チャンネル506)が重畳されて表示デバイス110に表示される。
【0027】
以上説明したように、本実施例の装置では、現在視聴中の番組の残り放映時間及び現在視聴中の番組の終了後に放映予定の番組の放映時間長を参照してより好適な番組情報、即ち図4の例では『ドラマA』の番組情報を、図5の例では『ドラマB』の番組情報を表示することが可能となる。これにより、使用者にとってより有益な番組情報を選択して提供することが可能となる。
【0028】
なお、図2のフローチャートの例では、使用者がリモコン操作または機器本体のスイッチ操作により番組情報の表示要求を行ったと判定された場合、または現在視聴中の番組の残り放映時間が所定の値未満(図2の例では5分未満)となったと判定された場合に、制御部101が番組情報の選択処理S204を開始することとしている。しかし、この他にも例えば、デジタル放送受信表示装置100の電源オン時またはチャンネル/入力切り換え時に番組情報の選択処理S204を開始するようにしても良い。また、デジタル放送受信表示装置100が録画/再生機能を有している場合であれば、録画処理/再生処理の終了時等に番組情報の選択処理S204を開始するようにしても良い。
【0029】
更に、映像信号や音声信号、字幕情報等を監視し、番組映像が本編映像かCM映像かを検出するCM検出部をデジタル放送受信表示装置100に別途設け、当該CM検出部が、視聴中の番組が本編映像からCM映像に切り換わったことを検出した場合に番組情報の選択処理S204を開始するようにしても良い。
【0030】
また、上述の例では、判定処理S203及び判定処理S302の、残り放映時間を所定の値と比較する判定処理において、所定の値を『5分』として説明を行ったが、これは一例であり、例えばこの値を『7分』、『10分』等他の値としても本発明の効果を同様に得ることが可能である。必要に応じて適宜設定すればよい。また、判定処理S203における『所定の値』と判定処理S302における『所定の値』が異なる値であってもよい。
【0031】
また、この所定の値を放映時間長に対する残り放映時間の比率として設定しても良い。例えば、この所定の値を『放映時間長の10%』とすれば、番組の放映時間長が54分の番組に対して判定処理を行う場合、判定処理S203の判定条件は『残り放映時間<5.4分』となり、判定処理S302の判定条件は『残り放映時間≧5.4分』となる。また、図4の放映予定表及び現在時刻を示す概念図401の状況においては、判定処理S203では、『残り放映時間(9分)<放映時間長54分の10%(5.4分)』の判定条件は不成立となる。この場合、判定条件S302では、『残り放映時間(9分)≧放映時間長54分の10%(5.4分)』の判定条件は成立となる。
【0032】
また、図3の判定処理S305における放映時間長の判定条件『10分』も一例であり、他の数値(時間)を適用しても良いことも前記記述と同様である。なお、判定処理S305における判定条件を『0分』に設定すれば、番組情報選択処理S306においては、常に現在視聴中の番組の一つ後に放映が予定されている番組の番組情報が選択されることとなる。
【0033】
また、判定処理S305における判定条件を、図3の例で用いた『番組の放映時間長が所定の時間長以上』ではなく、例えば『番組の属するジャンルが所定のジャンル以外』としても良い。この場合、前記所定のジャンルとして、例えば、『ニュースまたは天気予報』を選択する。この場合、図5の放映予定表及び現在時刻を示す概念図501の状況においては、参照処理S304で参照した番組(放映開始時刻が20:54、放映終了時刻が21:00の天気予報)は、『番組の属するジャンルが所定のジャンル(ニュースまたは天気予報)以外』の判定条件が成り立たない。よって、判定処理S305において、『No』側に分岐して参照処理S304を再実行することとなる。この結果、表示デバイス110に表示される番組情報は、上述の例と同様に、『ドラマB』の番組情報となる。以上のように、判定処理S305における判定条件を『番組の属するジャンルが所定のジャンル以外』とすれば、番組のジャンルに応じた番組情報の選択が可能となり、ユーザにより有益な番組情報を提供することが可能である。
【0034】
なお、判定処理S305における判定条件を、前記説明の二つの条件の組み合わせ、例えば、『番組の放映時間長が所定の時間長以上』かつ『番組の属するジャンルが所定のジャンル以外』としても良い。『番組の放映時間長が所定の時間長以上』または『番組の属するジャンルが所定のジャンル以外』としても良い。また、このような判定条件とすることにより、番組情報の表示を行わないようにする番組の選択を、より詳細に設定することが可能となる。
【0035】
また、図4及び図5の例では、視聴中の番組映像に重畳して表示される番組情報の例として、放映開始時刻、放映終了時刻、番組名、放映チャンネル、を記載している。しかし、必ずしもこれら全てを表示する必要は無い。また、そのほか、番組のジャンルや番組内容、主な出演者、番組関連情報にリンクするインターネットアドレス、等、他の情報を更に表示するようにしても良い。
【0036】
上述の例では、図3のフローチャートに示した番組情報選択処理の動作において、現在視聴中のチャンネルに対してのみ番組情報の選択処理を行うものとして説明を行った。しかし、現在視聴中のチャンネルのみでなく、放映中の全チャンネルに対して番組情報の選択処理を行い、表示するようにすれば更に有効な番組情報の表示が可能となる。この場合の例に関して、図6を用いて説明する。図中、601はデジタル放送が有する各チャンネルの放映予定表及び現在時刻を示す概念図を示す。602は表示デバイス110に出画された現在視聴中のチャンネルの番組の映像を示す。603は番組情報の一部である放映開始時刻の表示を示す。604は番組情報の一部である放映終了時刻の表示を示す。605は番組情報の一部である番組名の表示を示す。606は番組情報の一部である放映チャンネルの表示を示す。
【0037】
例えば、受信中のデジタル放送に、CH333、CH555、CH777、CH999の4つのチャンネルがあり、図6の概念図601に示すような番組の放映予定であるとする。ここで、CH999の放映開始20:00、終了時刻が20:54である番組『ドラマA』を視聴中に、20:50に番組情報の表示を行う場合、制御部101はまず現在視聴中のチャンネル(CH999)に対して、図3のフローチャートに示した番組情報選択処理を行う。即ち、制御部101は記憶部109に記憶された番組情報の中から、まず現在視聴中のチャンネル(CH999)で現在放映中の番組の番組情報の参照処理S301を行う。その参照結果に基づき判定処理S302及び番組情報選択処理S303を、若しくは判定処理S302及び現在視聴中のチャンネルの現在放映中の番組の後に放映が予定されている番組の番組情報の参照処理S304、判定処理S305、番組情報選択処理S306を行い、選択した番組情報を現在視聴中のチャンネルの番組情報として表示部108に出力する。
【0038】
次に制御部101は、現在視聴中のチャンネル(CH999)とは異なるチャンネルのうちの一つのチャンネル(例えばCH333)に対して、図3のフローチャートに示した番組情報選択処理を行う。即ち、制御部101は記憶部109を参照して、現在視聴中のチャンネル(CH999)とは異なるチャンネルのうちから一つのチャンネル(例えばCH333)を選択して、前記選択したチャンネルの現在放映中の番組(図6の『アニメB』)の番組情報の参照処理S301を行い、その参照結果に基づき判定処理S302及び番組情報選択処理S303を、若しくは判定処理S302及び前記選択したチャンネルの現在放映中の番組の後に放映が予定されている番組の番組情報の参照処理S304、判定処理S305、番組情報選択処理S306を行い、選択した番組情報を前記選択したチャンネルの番組情報として表示部108に出力する。
【0039】
同様に、CH555及びCH777に対しても、図3のフローチャートに示した番組情報選択処理を行うことにより、表示処理部108には、CH333の番組情報として『映画B』の番組情報が、CH555の番組情報として『映画A』の番組情報が、CH777の番組情報として『ドラマC』の番組情報が、CH999の番組情報として『ドラマB』の番組情報が、それぞれ出力される。
【0040】
表示処理部108では、図3のフローチャートに記載の番組情報選択処理により選択された各チャンネルの番組情報を、図6に示したように一括して現在視聴中の番組の映像602に重畳して表示しても良い。または、図4や図5に示したように初めは現在視聴中のチャンネル(CH999)の番組情報のみを現在視聴中の番組の映像に重畳しておき、その後、所定の時間経過後に、左右方向または上下方向のスクロール処理を行うことにより、他のチャンネルの番組情報を順次切り換え表示しても良い。また、リモコン操作または機器本体のスイッチ操作による表示切り換え処理(例えば、図4や図5に示したように現在視聴中のチャンネル(CH999)の番組情報のみが表示されている状態で、『カーソル上』キーが押された場合には表示をCH333の番組情報表示に切り換え、『カーソル下』キーが押された場合には表示をCH777の番組情報表示に切り換える、等)を行っても良い。
【0041】
また、上述の例では、図3のフローチャートに記載の番組情報選択処理により選択された番組情報を、表示処理部108において現在視聴中の番組の映像へ重畳して、表示部110に一括表示するようにしているが、表示部としてメイン表示部とサブ表示部とを用意し、現在視聴中の番組の映像をメイン表示部に、前記選択された番組情報をサブ表示部に表示するようにしても良い。
【0042】
以上説明した実施例1に係るデジタル放送受信表示装置によれば、ユーザにとってより有益な番組情報表示が可能となる。
【実施例2】
【0043】
本発明の実施例2について説明する。
【0044】
実施例1では、本発明の番組情報表示装置をデジタル放送受信表示装置に適用した場合について説明したが、例えば、デジタル放送受信機能を有した携帯情報端末等の場合においても、本発明の番組情報表示装置の特徴を備えることにより同様の効果を得ることが可能である。以下に、この例について説明する。
【0045】
図7は本発明の実施例2に係る、デジタル放送受信機能を有した携帯情報端末(700)の一例を示すブロック図である。携帯情報端末(700)は、例えば、システム全体の制御を行う制御部701、プログラムを格納する書き換え可能なROM(Read Only Memory:702)及びワークエリアとなるRAM(Random Access Memory:703)を有する。ROM702やRAM703は制御部701と一体構成でも良い。また、携帯情報端末(700)は、例えば、システム各部とデータのやり取りを行うシステムバス704、携帯情報端末700の設定や個人情報等を記憶するフラッシュメモリなどの記憶部710、コンテンツやアプリケーションプログラムを記録するストレージ部711、図示しないアンテナと分離部を内包したチューナ721、映像デコーダ722、音声デコーダ723、情報処理部724、加速度センサ731、ジャイロセンサ732、地磁気センサ733、GPS(Global Positioning System)受信部734、照度センサ735、移動体電話網との通信を制御する移動体電話網通信部741、インターネット等のネットワークと無線または有線での通信を制御するLAN通信部742、表示処理部751、表示デバイス752、音声処理部761、スピーカ762、音声入力部771、映像入力部772、タッチパネル若しくは複数キーによる入力を制御する操作部780、外部メモリ媒体とのデータ通信等を行う外部インタフェース部790を有する。
【0046】
なお、上記構成はあくまでも一例であり、図示した全ての構成を備えていなくても良い。また、本実施例の携帯情報端末700においては、ROM702に格納されているプログラムは移動体電話網通信部741またはLAN通信部742を介してサーバより新規プログラムをダウンロードして更新することが可能であるものとする。
【0047】
図7に示した携帯情報端末700においては、図1に示したデジタル放送受信表示装置100におけるアンテナ102や分離部104に相当する部位については図示を省略しているが、デジタル放送の受信及び番組情報の処理において図1のデジタル情報受信用テレビ100と同等の処理が可能である。
【0048】
また、携帯情報端末700に本発明の番組情報表示装置を適用した場合、テレビと異なり、多様なアプリケーションを複数同時に動作させることが可能であり、このため、表示処理部751における現在視聴中の番組の映像と図3のフローチャートに記載の番組情報選択処理により選択された番組情報との重畳処理は、図4〜6に図示したような様式での重畳表示の他、図8に示すような様式での重畳表示が可能となる。
【0049】
図8において、700は本発明の番組情報表示装置を適用したデジタル放送受信機能付き携帯情報端末であり、752はその表示部、780は操作部で、図7のブロック図に記載した同一符号を有する各構成と同一の動作をする部位である。801は表示部752に表示されたアプリケーションウインドウの一つで、デジタル放送受信機能(図7の721、722、723、724)により受信された番組の映像を表示するウインドウ、802は表示部752に表示されたアプリケーションウインドウの一つで、図3のフローチャートに記載の番組情報選択処理により選択された番組情報を表示するウインドウである。
【0050】
表示する番組情報の選択方法は、実施例1の図2、図3のフローチャートと同様であるため、説明を省略する。図2、図3のフローチャートの処理は、ROM702に格納されているプログラムが、制御部701と表示処理部751と協働して行っても良い。もしくは、移動体電話網通信部741やLAN通信部742を介して外部のサーバから、アプリケーションプログラムをダウンロードして、ストレージ部711に記録しておき、ストレージ部711から再生してRAM703に展開した当該プログラムが、図2、図3のフローチャートの処理を制御部701と表示処理部751と協働して行っても良い
また、実施例2においても、実施例1と同様、図3のフローチャートに記載の番組情報選択処理により選択された番組情報を、表示処理部751において現在視聴中の番組の映像へ重畳して、表示部752に一括表示するようにしているが、表示部としてメイン表示部とサブ表示部とを用意し、現在視聴中の番組の映像をメイン表示部に、前記選択された番組情報をサブ表示部に表示するようにしても良い。
【0051】
以上説明した実施例2に係る携帯情報端末においても、ユーザにとってより有益な番組情報表示が可能となる。また、ダウンロードしたアプリケーションプログラムによって、これらの表示を行うことが可能となる。
【実施例3】
【0052】
次に、図9を用いて、本発明の実施例3として、本発明の番組情報送出装置をデジタル放送受信用チューナ(900)に適用した場合の例を説明する。なお、図中、図1と同一の符号を有するものは、実施例1と同一の構成/動作をするものであるため、説明を省略する。912は表示処理部108から出力された映像信号と音声デコーダ106から出力された音声信号を、必要に応じて、例えば、HDMI規格信号への変換処理等を行って出力する映像/音声出力処理部、913は図3のフローチャートに示した番組情報選択処理により選択された番組情報を有線/無線通信接続によりインターネット等の公衆回線網や宅内回線網を介して外部機器に送出するための処理を行う送信処理部である。
【0053】
本実施例のデジタル放送受信用チューナ900の映像/音声出力処理部912から出力された映像/音声信号を、ケーブルを介して映像表示用モニタに送出することにより、映像表示用モニタに映像を表示及び映像表示用モニタのスピーカから音声を出力して、使用者が番組の視聴を行う。
【0054】
この状態で、制御部101は、実施例1と同様に、図2のフローチャートに示した番組情報選択処理の開始制御、図3のフローチャートに示した番組情報選択処理の動作を行い、選択された番組情報を送信処理部913に出力する。送信処理部913では、選択された番組情報を少なくとも含むデータ群に対して、必要に応じてデータ変換、パケット化等の処理を行い、有線/無線通信接続によりインターネット等の公衆回線網や宅内回線網への出力を行う。
【0055】
以上説明したように、本実施例の装置では、現在視聴中(映像/音声出力処理部912から出力中)の番組の残り放映時間及び現在視聴中の番組の終了後に放映予定の番組の放映時間長や番組ジャンルを参照して、最適な番組情報を選択して送出することが可能となる。なお、有線/無線通信接続によりインターネット等の公衆回線網や宅内回線網に送出された番組情報を少なくとも含むデータは、有線/無線通信接続によりインターネット等の公衆回線網や宅内回線網にアクセス可能な携帯情報端末等で受信することにより、表示することが可能である。したがって、使用者にとってより有益な番組情報を確認することが可能となる。
【0056】
また、実施例3の番組情報送出装置では、番組情報を携帯情報端末等に送出して表示させるため、映像表示用モニタで視聴中の番組の映像表示に番組情報を重畳する必要がない。よって、視聴者は、視聴中の番組の映像表示を比較的損ねることが無く、視聴者の手元の携帯情報端末等の表示部で番組情報を確認でき、視聴者にとって有益である。
【0057】
また、デジタル放送では放送されている番組と連動してデータ放送が提供されている場合があり、このデータ放送により、天気予報、交通情報、お勧め番組の案内、等の情報が確認可能となる。しかしながら、このデータ放送を画面に表示した場合、通常番組の映像は縮小表示されるか、若しくは表示されないのが一般的であり、少なからず番組の視聴が妨げられることが考えられる。
【0058】
このような状況を考慮して、実施例3の番組情報送出装置では、使用者が視聴中の番組に連動するデータ放送画面の表示を要求した際に、データ放送の画像を映像/音声出力処理部912から送出するのではなく、送信処理部913が有線/無線通信接続によりインターネット等の公衆回線網や宅内回線網へ出力するように制御する機能を持たせても良い。当該機能を持たせることにより、送信処理部913から送出されたデータ放送の画像を携帯情報端末等で受信して表示させれば、データ放送で提供される情報を確認しながら、映像表示用モニタでの通常番組の視聴が妨げられることを防止することが可能となる。
【0059】
上述のように、送信処理部913に、視聴中の番組に連動するデータ放送の画像を有線/無線通信接続によりインターネット等の公衆回線網や宅内回線網へ出力する機能を持たせた場合、図3のフローチャートに示した番組情報選択処理の動作により番組情報が選択された際には、予め定めた所定の期間のみデータ放送の画像の代わりに選択された番組情報を出力するようにしても良い。または、送信処理部913にてデータ放送の画像に選択された番組情報を重畳して出力するようにしても良い。
【0060】
また、データ放送の画像と選択された番組情報とを、時分割で有線/無線通信接続によりインターネット等の公衆回線網や宅内回線網へ出力するようにしても良い。この場合、携帯情報端末等の側において、データ放送の画像を表示するアプリケーションウインドウと選択された番組情報を表示するアプリケーションウインドウとを同時に表示させることも可能であり、視聴中の番組映像を表示する映像/音声出力処理部と接続された映像表示用モニタとは異なる手元の表示デバイスでデータ放送の画像と番組情報とを確認することが可能となる。
【0061】
以上は、本発明の番組情報送出装置をデジタル放送受信用チューナに適用した場合に関して記載したものであるが、例えば、HDD(Hard Disc Drive)レコーダや、DVD(Digital Versatile Disc)レコーダ、BD(Blu−Ray Disc Drive)レコーダであってもよい。これらの場合でも、上述した効果を得ることができる。
【実施例4】
【0062】
また、図10に、本発明の実施例4として、実施例1で記載したデジタル放送受信表示装置100に上述の送信処理部913を追加した構成であるデジタル放送受信表示装置1000を示す。デジタル放送受信表示装置1000においても、実施例3と同様の効果を得ることが可能である。
【0063】
更にデジタル放送受信表示装置1000では、番組情報の表示先を(1)表示デバイス110と、(2)送信処理部913とインターネット等の公衆回線網や宅内回線網を介して接続される携帯情報端末等とで選択することができる。したがって、使用者の好みに応じて、番組情報を大きな画面(表示デバイス110)で確認したり、番組視聴を妨げずに表示可能な画面(携帯情報端末等)で確認したりすることができる。特に番組情報の表示先として、上記携帯情報端末等を選択した場合には、実施例1で記載した、表示部としてメイン表示部とサブ表示部とを用意した場合と同様の表示結果を得ることができる。
【実施例5】
【0064】
図11は、実施例5に係るシステムの説明図であり、本発明の番組情報送出装置及び通信回線網と、本発明の番組情報送出装置と通信可能な番組情報表示端末と、を含むシステムの一例を示す概念図である。図中、900は実施例3にて記載した本発明の番組情報送出装置の特徴を適用した図9のデジタル放送受信用チューナである。1000は実施例4にて記載した本発明の番組情報送出装置の特徴を適用した図10のデジタル放送受信表示装置である。1100は本発明の番組情報送出装置と通信可能な番組情報表示端末で、図7に示した携帯情報端末700の構成を有する(但し、デジタル放送受信用の構成721、722、723、724はなくとも良い。)。752は番組情報表示端末1100の表示部、780は番組情報表示端末1100の操作部である。1101は表示部752に表示されたアプリケーションウインドウの一つで、図3のフローチャートに記載の番組情報選択処理により選択され番組情報送出装置の送出処理部913から送出された番組情報を表示するウインドウである。1102は表示部752に表示されたアプリケーションウインドウの一つで、送出処理部913から送出されたデータ放送の画像を表示するウインドウである。1103は表示部752に表示されたアプリケーションウインドウの一つで、番組情報表示端末1100で実行されている他のプログラムの実行結果を表示するウインドウである。1110はインターネット等の公衆回線網や宅内回線網等のネットワークである。
【0065】
本実施例のシステムにおいては、番組情報表示端末1100が、番組情報送出装置であるデジタル放送受信用チューナ900またはデジタル放送受信表示装置1000とネットワーク1110を介して接続される。これにより、番組情報表示端末1100は、番組情報送出装置であるデジタル放送受信用チューナ900やデジタル放送受信表示装置1000が送出するデータ放送の画像や、図3のフローチャートに記載の番組情報選択処理により選択されて送出処理部913から送出された番組情報などを受信することができるようになる。その結果、番組情報表示端末1100の表示部752にてデータ放送の画像や番組情報を表示することが可能となる。
【0066】
番組情報表示端末1100においては、デジタル放送受信用チューナ900またはデジタル放送受信表示装置1000の送出処理部913から送出された番組情報を受信した際に、自動的に表示部752に番組情報を表示するアプリケーションウインドウ1101を表示するようにしても良い。また、番組情報を受信した際には番組情報表示端末1100の内蔵メモリ上への格納のみを行い、使用者が番組情報表示端末1100の操作部780を操作して番組情報の表示を要求した場合にのみ、表示部752に番組情報を表示するアプリケーションウインドウ1101を表示するようにしても良い。
【0067】
なお、上述のように、デジタル放送受信用チューナ900やデジタル放送受信表示装置1000の送出処理部913から送出された番組情報を受信した際に自動的に表示部752に番組情報を表示するアプリケーションウインドウ1101を表示するように動作させる場合には、番組情報を表示するアプリケーションウインドウ1101をデータ放送の画像を表示するウインドウ1102や他のプログラムの実行結果を表示するウインドウ1103よりも前面に表示するように制御することが望ましい。当該制御により、他のアプリケーションウインドウに隠れているため番組情報を表示するアプリケーションウインドウ1101が表示されたことに気づかない、等の使い勝手の悪さを防止することができる。
【0068】
また、上述のように、デジタル放送受信用チューナ900またはデジタル放送受信表示装置1000の送出処理部913から送出された番組情報を受信した際には番組情報表示端末1100の内蔵メモリ上への格納のみを行って使用者が番組情報表示端末1100の操作部780を操作して番組情報の表示を要求した場合にのみ表示部752に番組情報を表示するアプリケーションウインドウ1101を表示するように動作させる場合には、デジタル放送受信用チューナ900またはデジタル放送受信表示装置1000の送出処理部913から送出された番組情報を番組情報表示端末1100の内蔵メモリ上への格納処理が行われたことを示すアラームを表示部752の何処かへ表示するように制御することが望ましい。前記制御により、番組情報表示端末1100が番組情報を受信したことに気づかない、等の使い勝手の悪さを防止することができる。
【0069】
また、実施例5のシステムにおいては、番組情報表示端末1100の側から番組情報表示の要求をデジタル放送受信用チューナ900やデジタル放送受信表示装置1000に送信しても良い。当該要求を送信する手法としては、その都度番組情報表示端末1100の操作部780を操作して番組情報表示の要求を行っても良いし、プログラムにより予め定めた時間に番組情報表示の要求を送信するように予約を行っても良い。
【0070】
このように番組情報表示端末1100の側から番組情報表示の要求を行うことが可能なシステムとする場合には、番組情報送出装置であるデジタル放送受信用チューナ900やデジタル放送受信表示装置1000に、更に、有線/無線通信接続によりインターネット等の公衆回線網や宅内回線網を介して外部機器からのデータを受信するための処理を行う受信処理部を備えてもよい。または、送信処理部913を外部機器からのデータの受信処理も可能な送受信処理部としてもよい。そのうえで、予め番組情報送出装置の側で実施する図2のフローチャートに記載の番組情報選択処理の開始制御における、番組情報の選択処理S204を開始する条件として、『番組情報表示端末から番組情報の表示要求を受け付けたか』という条件を追加しておけば良い。図2のフローチャートに記載の番組情報選択処理の開始制御に前記条件を追加することにより、実施例5のシステムにおいて、番組情報表示端末1100の側からの要求による番組情報の選択と表示を実現することが可能となる。
【0071】
また、番組情報送出装置であるデジタル放送受信用チューナ900やデジタル放送受信表示装置1000に番組情報表示の要求を送信する際にキーワードを付加することにより、番組情報表示端末1100で表示する番組情報の内容を、放映開始時刻、放映終了時刻、番組名、放映チャンネル、番組ジャンル、番組内容、主な出演者、番組関連情報にリンクするインターネットアドレス、等の中から選択することも可能である。
【0072】
なお、図11の概念図に示したように同一のネットワーク1110上に番組情報送出装置が複数(図11の例ではデジタル放送受信用チューナ900とデジタル放送受信表示装置1000の2台)存在する場合には、予め番組情報表示端末1100と、ネットワーク1110上に存在する番組情報送出装置のうちのいずれか一つとの間で機器認証処理を行って装置の選択(指定)をしておくことが望ましい。この処理により、機器間のデータコンフリクトを防ぐことが可能となる。
【実施例6】
【0073】
更に実施例6として、図11において、使用者が番組情報表示端末1100の操作部780を操作して番組情報の表示を要求した場合に、番組情報表示端末1100がネットワーク1110を介して番組情報送出装置であるデジタル放送受信用チューナ900またはデジタル放送受信表示装置1000の情報処理部107から番組情報を取得して番組情報表示端末1100の内蔵メモリに記憶し、番組情報表示装置1100の制御部が図3のフローチャートに記載の番組情報選択処理を行って前記番組情報表示端末1100の内蔵メモリから番組情報を選択して表示部752に表示するようにしても良い。
【0074】
前記実施例5で記載したような、デジタル放送受信用チューナ900またはデジタル放送受信表示装置1000の送出処理部913から送出された番組情報を受信した際には、番組情報表示端末1100の内蔵メモリ上への格納のみを行って使用者が番組情報表示端末1100の操作部780を操作して番組情報の表示を要求した後に表示部752に番組情報を表示するアプリケーションウインドウ1101を表示するように動作させる場合、番組情報受信後の時間経過に伴い使用者が番組情報表示端末1100の操作部780を操作して番組情報の表示を要求したときには既に番組情報の有効性が失われている(情報が古くなっている)可能性もある。しかしながら、本実施例のように、番組情報送出装置から図3のフローチャートに記載の番組情報選択処理を行う前の番組情報を取得しておき、番組情報表示端末1100の側で図3のフローチャートに記載の番組情報選択処理を行うようにすれば、使用者が番組情報表示端末1100の操作部780を操作して番組情報の表示を要求したときに常に最新の番組情報を選択取得して表示することが可能となる。
【符号の説明】
【0075】
100:デジタル放送受信表示装置、101:制御部、102:アンテナ、103:チューナ、104:分離部、105:映像デコーダ、106:音声デコーダ、107:情報処理部、108:表示処理部、109:記憶部、110:表示デバイス、111:スピーカ、S201:番組情報表示要求の確認判定工程、S202:現在視聴中番組の番組情報参照工程、S203:現在視聴中番組の残り放映時間判定工程、S204:番組情報選択処理の開始工程、S301:現在放映中番組の番組情報参照工程、S302:現在放映中番組の残り放映時間判定工程、S303:現在放映中番組の番組情報選択工程、S304:一つ後に放映が予定されている番組の番組情報参照工程、S305:一つ後に放映が予定されている番組の放映時間長判定工程、S306:一つ後に放映が予定されている番組の番組情報選択工程、401、501、601:放映予定表及び現在時刻を示す概念図、402、502、602:現在視聴中の番組の映像、403、503、603:番組情報の一部である放映開始時刻表示、404、504、604:番組情報の一部である放映終了時刻表示、405、505、605:番組情報の一部である番組名表示、406、506、606:番組情報の一部である放映チャンネル表示、700:デジタル放送受信機能を有した携帯情報端末、701:制御部、702:ROM、703:RAM、704:システムバス、710:記憶部、711:ストレージ部、721:チューナ、722:映像デコーダ、723:音声デコーダ、724:情報処理部、731:加速度センサ、732:ジャイロセンサ、733:地磁気センサ、734:GPS受信部、735:照度センサ、741:移動体電話網通信部、742:LAN通信部、751:表示処理部、752:表示デバイス、761:音声処理部、762:スピーカ、771:音声入力部、772:映像入力部、780操作部、790外部インタフェース部、801:アプリケーションウインドウ(番組映像表示)、802:アプリケーションウインドウ(番組情報表示)、900:デジタル放送受信用チューナ、912:映像/音声出力処理部、913:送信処理部、1000:番組情報を送出可能なデジタル放送受信表示装置、1100:番組情報表示端末、1101:アプリケーションウインドウ(番組情報表示)、1102:アプリケーションウインドウ(データ放送)、1103:アプリケーションウインドウ(その他のプログラム)、1110:ネットワーク
【技術分野】
【0001】
本発明は、番組の番組情報の表示または送出技術に関する。
【背景技術】
【0002】
デジタル放送の受信が可能なテレビジョン受信機やテレビチューナ、ビデオレコーダなどでは、電子番組表を表示する機能を備えたものが一般的である。
【0003】
しかしながら、この電子番組表は画面に表示される際に画面いっぱいに表示されることが多く、電子番組表の表示中には放映中の番組の視聴に支障をきたす場合があった。この問題を解決する一手段として、下記特許文献1に記載の技術がある。特許文献1に記載の技術では、放映中の番組の番組情報を視聴中の番組の映像の一部に重畳して表示する技術を提示している。
【0004】
また、使用者が番組情報の表示を要求した際に、放映中の番組の残り放映時間に応じて、現在放映中の番組の番組情報と現在放映中の番組の次の番組の番組情報とを選択して表示させる技術が、下記特許文献2に記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2006−50047公報
【特許文献2】特開2009−124352公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
現在放映中の番組の次に放映予定の番組が、例えば天気予報のような短時間番組である場合、使用者にとって、このような短時間番組よりも、更にその後に放映が予定されているドラマ等の番組の番組情報の方が関心が高いことが多い。しかしながら、特許文献2に記載の技術では、あくまで現在の番組または次の番組の番組情報のみしか表示できないという課題があった。
【0007】
本発明の目的は、前記課題を鑑みてなされたものであり、より好適な番組情報表示を可能とする技術を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記課題を解決するために、例えば、番組情報を受信し、受信した番組情報を表示するための表示制御を行い、前記表示制御では、前記現在放送中の番組の残り放送時間が予め定めた所定の値以上の場合には現在放送中の番組の番組情報を表示する制御を行い、前記現在放送中の番組の残り放送時間が前記所定の値未満の場合には、前記現在放送中の番組の終了時刻以降に放送予定の番組のうち、放送時間長が予め定めた所定の時間長以上となる番組であって現在時刻から最も近傍となる番組の番組情報を表示する制御を行うように構成すればよい。
【発明の効果】
【0009】
より好適な番組情報表示または出力を可能とする技術を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の番組情報表示装置をデジタル放送受信表示装置に適用した場合の一実施例を説明するブロック図である。
【図2】本発明の番組情報選択処理の開始制御の一例を示すフローチャートである。
【図3】本発明の番組情報選択処理の動作の一例を示すフローチャートである。
【図4】本発明の番組情報表示装置による現在視聴中の番組の番組情報を表示する場合の表示例を示す図である。
【図5】本発明の番組情報表示装置による現在視聴中の番組の終了後に放映が予定されている番組の番組情報を表示する場合の表示例を示す図である。
【図6】本発明の番組情報表示装置による、各チャンネルの番組情報を一括して表示する場合の表示例を示す図である。
【図7】本発明の番組情報送出装置を適用したデジタル放送受信機能付き携帯端末の一実施例を説明するブロック図である。
【図8】本発明の番組情報送出装置をデジタル放送受信機能付き携帯端末に適用した場合の番組情報表示画面の一例を示す図である。
【図9】本発明の番組情報送出装置をデジタル放送受信用チューナに適用した場合の一実施例を説明するブロック図である。
【図10】本発明の番組情報送出装置をデジタル放送受信表示装置に適用した場合の、図1及び図9とは異なる実施例を説明するブロック図である。
【図11】本発明の番組情報送出装置及び通信回線網と、本発明の番組情報送出装置と通信可能な番組情報表示端末と、で構成されたシステムの一例を示す概念図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施形態の例を、図面を用いて説明する。
【実施例1】
【0012】
図1は本発明の実施例1に係る番組情報表示装置をデジタル放送受信表示装置(100)に適用した場合の一例であり、図中、101は制御部、102はアンテナ、103はチューナ、104は分離部、105は映像デコーダ、106は音声デコーダ、107は情報処理部、108は表示処理部、109は記憶部、110は表示デバイス、111はスピーカである。
【0013】
デジタル放送の放送波はアンテナ102で受信された後、チューナ103に入力される。チューナ103はアンテナ102が受信した放送波から使用者が選局したチャンネルの信号を抽出し、TS(Transport Stream)信号に復調する。TS信号はそれぞれパケット化された映像データと音声データと付随情報データとで構成されており、分離部104においてそれぞれが分離され、映像データが映像デコーダ105に、音声データが音声デコーダ106に、付随情報データが情報処理部107に出力される。
【0014】
映像デコーダ105は分離部104から出力された映像データをデコードし、映像信号として表示処理部108に出力する。表示処理部108では入力した映像信号に対して、必要に応じてフォーマット変換、メニューやその他のOSD(On Screen Display)信号の重畳処理等を行い、表示デバイス110に出力して映像表示する。一方、音声デコーダ106は分離部104から出力された音声データをデコードし、音声信号としてスピーカ111に出力する。
【0015】
情報処理部107は分離部104から出力された付随情報データを処理するものであり、特に各番組の番組名、ジャンル、放映開始/終了日時、等の番組情報を含むSI(Service Information)情報を取得して記憶部109に記憶させる。
【0016】
制御部101は、例えばマイクロコンピュータのようなものであり、本実施例のデジタル放送受信表示装置100の各所を制御する。情報処理部107での付随情報データから番組情報(SI情報)を取得して記憶部109に記憶させる取得処理の制御、記憶部109に記憶された番組情報を参照して番組情報の選択処理を行う制御、等も、この制御部101が実施するものである。
【0017】
次に、本発明の特徴である番組情報選択処理の動作を、図2及び図3を用いて説明する。図2は、本発明の番組情報選択処理の開始制御の一例を示すフローチャートである。図3は、本発明の番組情報選択処理の動作の一例を示すフローチャートである。
【0018】
使用者がデジタル放送受信表示装置100を視聴する場合、通常は、表示デバイス110及びスピーカ111には、使用者が選局したチャンネルで放映されている番組の映像と音声が出力されている。この状態で、制御部101は、使用者がリモコン操作または機器本体のスイッチ操作により番組情報の表示要求を行ったかの判定(S201)、及び現在視聴中の番組の番組情報を参照(S202)して現在時刻と比較し、現在視聴中の番組の残り放映時間が所定の値未満(本実施例では5分未満)となったかの判定(S203)を周期的に繰り返す。判定処理S201または判定処理S203において、使用者がリモコン操作または機器本体のスイッチ操作により番組情報の表示要求を行ったと判定された場合、または現在視聴中の番組の残り放映時間が所定の値未満(本実施例では5分未満)となったと判定された場合には、番組情報の選択処理(S204)を開始する。
【0019】
番組情報の選択処理S204が開始されると、制御部101は、まず記憶部109に記憶された番組情報の中から現在視聴中の番組の番組情報を参照(S301)する。次に参照処理S301で参照した番組情報の中から現在視聴中の番組の放映終了日時を抽出して現在時刻と比較し、残り放映時間が所定の値以上(本実施例では5分以上)であるかの判定(S302)を行う。判定処理S302の結果、現在視聴中の番組の残り放映時間が所定の値以上(本実施例では5分以上)であると判定された場合には、制御部101は記憶部109に記憶されている番組情報の中から現在視聴中の番組の番組情報を選択(S303)して、表示処理部108に出力する。
【0020】
一方、判定処理S302の結果、現在視聴中の番組の残り放映時間が所定の値未満(本実施例では5分未満)であると判定された場合には、制御部101は改めて記憶部109に記憶された番組情報の中から現在視聴中の番組の一つ後に放映が予定されている番組の番組情報を参照(S304)する。次に参照処理S304で参照した番組情報の中から番組の放映時間長を抽出し(若しくは放映開始日時及び放映終了日時から放映時間長を算出し)、抽出(算出)した放映時間長が所定の時間長以上(本実施例では10分以上)であるかの判定(S305)を行う。判定処理S305の結果、現在視聴中の番組の一つ後に放映が予定されている番組の放映時間長が所定の時間長以上(本実施例では10分以上)であると判定された場合には、制御部101は記憶部109に記憶されている番組情報の中から現在視聴中の番組の一つ後に放映が予定されている番組の番組情報を選択(S306)して、表示処理部108に出力する。
【0021】
また、判定処理S305の結果、現在視聴中の番組の一つ後に放映が予定されている番組の放映時間長が所定の時間長未満(本実施例では10分未満)であると判定された場合には、制御部101は再度改めて記憶部109に記憶された番組情報の中から更に一つ後の番組、即ち現在視聴中の番組の二つ後に放映が予定されている番組の番組情報を参照(S304)して、放映時間長の判定(S305)を行う。
【0022】
なお、判定処理S305の放映時間長の判定にて、判定条件を満足する番組が無い場合には参照処理S304と判定処理S305を繰り返すことになるが、ある程度(例えば5回程度、または参照する番組の放映開始時刻が現在時刻より2時間以上離れた場合、等)この処理を繰り返しても判定条件を満足する番組を得られない場合、無限ループを避けるために、適合条件なし、等で処理を中断することが望ましい。この場合には、現在視聴中の番組の残り放映時間によらず、現在視聴中の番組の番組情報を、表示処理部108に出力するようにすれば良い。
【0023】
以上の処理により、制御部101は記憶部109に記憶されている番組情報から表示に最適な番組情報を選択して表示処理部108に出力することが可能となる。
【0024】
図4及び図5は、図3のフローチャートに示した番組情報選択処理の動作により選択された番組情報を、表示処理部108にて処理した後に表示デバイス110に表示させた場合の表示例を説明する図である。図4は視聴中の番組の残り放映時間が所定の値以上(本実施例では5分以上)の状態で番組情報の表示を行った場合の表示例である。また、図5は視聴中の番組の残り放映時間が所定の値未満(本実施例では5分未満)の状態で番組情報の表示を行った場合の表示例である。図中、401及び501は現在視聴中のチャンネルの放映予定表及び現在時刻を示す概念図を示す。402及び502は表示デバイス110に出画された現在視聴中の番組の映像を示す。403及び503は番組情報の一部である放映開始時刻の表示、404及び504は番組情報の一部である放映終了時刻の表示を示す。405及び505は番組情報の一部である番組名の表示を示す。406及び506は番組情報の一部である放映チャンネルの表示を示す。
【0025】
まず、図4において、放映開始時刻が20:00、放映終了時刻が20:54である番組『ドラマA』を視聴中の20:45に番組情報の表示を行う場合は、判定処理S302において『残り放映時間(9分)≧5分』の判定条件が成り立つ。よって、選択処理S303にて制御部101は現在視聴中の番組『ドラマA』の番組情報を、記憶部109から選択して表示処理部108へ出力する。その結果、表示処理部108において、現在視聴中の番組『ドラマA』の映像402に、現在視聴中の番組『ドラマA』の番組情報である、放映開始時刻403、放映終了時刻404、番組名405、放映チャンネル406が重畳されて表示デバイス110に表示される。
【0026】
一方、図5において、放映開始時刻が20:00、放映終了時刻20:54である番組『ドラマA』を視聴中の20:50に番組情報の表示を行う場合、判定処理S302において『残り放映時間(4分)≧5分』の判定条件が成り立たない。よって、制御部101は参照処理S304にて現在視聴中の番組の一つ後の番組『天気予報』の番組情報を参照する。しかしながら、前記『天気予報』の放映時間長は6分であり、判定処理S305において『放映時間長(6分)≧10分』の判定条件が成り立たない。よって、再度参照処理S304にて更に一つ後の番組『ドラマB』の番組情報を参照する。ここで、判定処理S305において『放映時間長(54分)≧10分』の判定条件が成り立つ。よって、選択処理S306にて制御部101は現在視聴中の番組の二つ後の番組『ドラマB』の番組情報を、記憶部109から選択して表示処理部108へ出力する。その結果、表示処理部108において、現在視聴中の番組『ドラマA』の映像502に現在視聴中の番組の二つ後に放映が予定されている番組『ドラマB』の番組情報(例えば、放映開始時刻503、放映終了時刻504、番組名505、放映チャンネル506)が重畳されて表示デバイス110に表示される。
【0027】
以上説明したように、本実施例の装置では、現在視聴中の番組の残り放映時間及び現在視聴中の番組の終了後に放映予定の番組の放映時間長を参照してより好適な番組情報、即ち図4の例では『ドラマA』の番組情報を、図5の例では『ドラマB』の番組情報を表示することが可能となる。これにより、使用者にとってより有益な番組情報を選択して提供することが可能となる。
【0028】
なお、図2のフローチャートの例では、使用者がリモコン操作または機器本体のスイッチ操作により番組情報の表示要求を行ったと判定された場合、または現在視聴中の番組の残り放映時間が所定の値未満(図2の例では5分未満)となったと判定された場合に、制御部101が番組情報の選択処理S204を開始することとしている。しかし、この他にも例えば、デジタル放送受信表示装置100の電源オン時またはチャンネル/入力切り換え時に番組情報の選択処理S204を開始するようにしても良い。また、デジタル放送受信表示装置100が録画/再生機能を有している場合であれば、録画処理/再生処理の終了時等に番組情報の選択処理S204を開始するようにしても良い。
【0029】
更に、映像信号や音声信号、字幕情報等を監視し、番組映像が本編映像かCM映像かを検出するCM検出部をデジタル放送受信表示装置100に別途設け、当該CM検出部が、視聴中の番組が本編映像からCM映像に切り換わったことを検出した場合に番組情報の選択処理S204を開始するようにしても良い。
【0030】
また、上述の例では、判定処理S203及び判定処理S302の、残り放映時間を所定の値と比較する判定処理において、所定の値を『5分』として説明を行ったが、これは一例であり、例えばこの値を『7分』、『10分』等他の値としても本発明の効果を同様に得ることが可能である。必要に応じて適宜設定すればよい。また、判定処理S203における『所定の値』と判定処理S302における『所定の値』が異なる値であってもよい。
【0031】
また、この所定の値を放映時間長に対する残り放映時間の比率として設定しても良い。例えば、この所定の値を『放映時間長の10%』とすれば、番組の放映時間長が54分の番組に対して判定処理を行う場合、判定処理S203の判定条件は『残り放映時間<5.4分』となり、判定処理S302の判定条件は『残り放映時間≧5.4分』となる。また、図4の放映予定表及び現在時刻を示す概念図401の状況においては、判定処理S203では、『残り放映時間(9分)<放映時間長54分の10%(5.4分)』の判定条件は不成立となる。この場合、判定条件S302では、『残り放映時間(9分)≧放映時間長54分の10%(5.4分)』の判定条件は成立となる。
【0032】
また、図3の判定処理S305における放映時間長の判定条件『10分』も一例であり、他の数値(時間)を適用しても良いことも前記記述と同様である。なお、判定処理S305における判定条件を『0分』に設定すれば、番組情報選択処理S306においては、常に現在視聴中の番組の一つ後に放映が予定されている番組の番組情報が選択されることとなる。
【0033】
また、判定処理S305における判定条件を、図3の例で用いた『番組の放映時間長が所定の時間長以上』ではなく、例えば『番組の属するジャンルが所定のジャンル以外』としても良い。この場合、前記所定のジャンルとして、例えば、『ニュースまたは天気予報』を選択する。この場合、図5の放映予定表及び現在時刻を示す概念図501の状況においては、参照処理S304で参照した番組(放映開始時刻が20:54、放映終了時刻が21:00の天気予報)は、『番組の属するジャンルが所定のジャンル(ニュースまたは天気予報)以外』の判定条件が成り立たない。よって、判定処理S305において、『No』側に分岐して参照処理S304を再実行することとなる。この結果、表示デバイス110に表示される番組情報は、上述の例と同様に、『ドラマB』の番組情報となる。以上のように、判定処理S305における判定条件を『番組の属するジャンルが所定のジャンル以外』とすれば、番組のジャンルに応じた番組情報の選択が可能となり、ユーザにより有益な番組情報を提供することが可能である。
【0034】
なお、判定処理S305における判定条件を、前記説明の二つの条件の組み合わせ、例えば、『番組の放映時間長が所定の時間長以上』かつ『番組の属するジャンルが所定のジャンル以外』としても良い。『番組の放映時間長が所定の時間長以上』または『番組の属するジャンルが所定のジャンル以外』としても良い。また、このような判定条件とすることにより、番組情報の表示を行わないようにする番組の選択を、より詳細に設定することが可能となる。
【0035】
また、図4及び図5の例では、視聴中の番組映像に重畳して表示される番組情報の例として、放映開始時刻、放映終了時刻、番組名、放映チャンネル、を記載している。しかし、必ずしもこれら全てを表示する必要は無い。また、そのほか、番組のジャンルや番組内容、主な出演者、番組関連情報にリンクするインターネットアドレス、等、他の情報を更に表示するようにしても良い。
【0036】
上述の例では、図3のフローチャートに示した番組情報選択処理の動作において、現在視聴中のチャンネルに対してのみ番組情報の選択処理を行うものとして説明を行った。しかし、現在視聴中のチャンネルのみでなく、放映中の全チャンネルに対して番組情報の選択処理を行い、表示するようにすれば更に有効な番組情報の表示が可能となる。この場合の例に関して、図6を用いて説明する。図中、601はデジタル放送が有する各チャンネルの放映予定表及び現在時刻を示す概念図を示す。602は表示デバイス110に出画された現在視聴中のチャンネルの番組の映像を示す。603は番組情報の一部である放映開始時刻の表示を示す。604は番組情報の一部である放映終了時刻の表示を示す。605は番組情報の一部である番組名の表示を示す。606は番組情報の一部である放映チャンネルの表示を示す。
【0037】
例えば、受信中のデジタル放送に、CH333、CH555、CH777、CH999の4つのチャンネルがあり、図6の概念図601に示すような番組の放映予定であるとする。ここで、CH999の放映開始20:00、終了時刻が20:54である番組『ドラマA』を視聴中に、20:50に番組情報の表示を行う場合、制御部101はまず現在視聴中のチャンネル(CH999)に対して、図3のフローチャートに示した番組情報選択処理を行う。即ち、制御部101は記憶部109に記憶された番組情報の中から、まず現在視聴中のチャンネル(CH999)で現在放映中の番組の番組情報の参照処理S301を行う。その参照結果に基づき判定処理S302及び番組情報選択処理S303を、若しくは判定処理S302及び現在視聴中のチャンネルの現在放映中の番組の後に放映が予定されている番組の番組情報の参照処理S304、判定処理S305、番組情報選択処理S306を行い、選択した番組情報を現在視聴中のチャンネルの番組情報として表示部108に出力する。
【0038】
次に制御部101は、現在視聴中のチャンネル(CH999)とは異なるチャンネルのうちの一つのチャンネル(例えばCH333)に対して、図3のフローチャートに示した番組情報選択処理を行う。即ち、制御部101は記憶部109を参照して、現在視聴中のチャンネル(CH999)とは異なるチャンネルのうちから一つのチャンネル(例えばCH333)を選択して、前記選択したチャンネルの現在放映中の番組(図6の『アニメB』)の番組情報の参照処理S301を行い、その参照結果に基づき判定処理S302及び番組情報選択処理S303を、若しくは判定処理S302及び前記選択したチャンネルの現在放映中の番組の後に放映が予定されている番組の番組情報の参照処理S304、判定処理S305、番組情報選択処理S306を行い、選択した番組情報を前記選択したチャンネルの番組情報として表示部108に出力する。
【0039】
同様に、CH555及びCH777に対しても、図3のフローチャートに示した番組情報選択処理を行うことにより、表示処理部108には、CH333の番組情報として『映画B』の番組情報が、CH555の番組情報として『映画A』の番組情報が、CH777の番組情報として『ドラマC』の番組情報が、CH999の番組情報として『ドラマB』の番組情報が、それぞれ出力される。
【0040】
表示処理部108では、図3のフローチャートに記載の番組情報選択処理により選択された各チャンネルの番組情報を、図6に示したように一括して現在視聴中の番組の映像602に重畳して表示しても良い。または、図4や図5に示したように初めは現在視聴中のチャンネル(CH999)の番組情報のみを現在視聴中の番組の映像に重畳しておき、その後、所定の時間経過後に、左右方向または上下方向のスクロール処理を行うことにより、他のチャンネルの番組情報を順次切り換え表示しても良い。また、リモコン操作または機器本体のスイッチ操作による表示切り換え処理(例えば、図4や図5に示したように現在視聴中のチャンネル(CH999)の番組情報のみが表示されている状態で、『カーソル上』キーが押された場合には表示をCH333の番組情報表示に切り換え、『カーソル下』キーが押された場合には表示をCH777の番組情報表示に切り換える、等)を行っても良い。
【0041】
また、上述の例では、図3のフローチャートに記載の番組情報選択処理により選択された番組情報を、表示処理部108において現在視聴中の番組の映像へ重畳して、表示部110に一括表示するようにしているが、表示部としてメイン表示部とサブ表示部とを用意し、現在視聴中の番組の映像をメイン表示部に、前記選択された番組情報をサブ表示部に表示するようにしても良い。
【0042】
以上説明した実施例1に係るデジタル放送受信表示装置によれば、ユーザにとってより有益な番組情報表示が可能となる。
【実施例2】
【0043】
本発明の実施例2について説明する。
【0044】
実施例1では、本発明の番組情報表示装置をデジタル放送受信表示装置に適用した場合について説明したが、例えば、デジタル放送受信機能を有した携帯情報端末等の場合においても、本発明の番組情報表示装置の特徴を備えることにより同様の効果を得ることが可能である。以下に、この例について説明する。
【0045】
図7は本発明の実施例2に係る、デジタル放送受信機能を有した携帯情報端末(700)の一例を示すブロック図である。携帯情報端末(700)は、例えば、システム全体の制御を行う制御部701、プログラムを格納する書き換え可能なROM(Read Only Memory:702)及びワークエリアとなるRAM(Random Access Memory:703)を有する。ROM702やRAM703は制御部701と一体構成でも良い。また、携帯情報端末(700)は、例えば、システム各部とデータのやり取りを行うシステムバス704、携帯情報端末700の設定や個人情報等を記憶するフラッシュメモリなどの記憶部710、コンテンツやアプリケーションプログラムを記録するストレージ部711、図示しないアンテナと分離部を内包したチューナ721、映像デコーダ722、音声デコーダ723、情報処理部724、加速度センサ731、ジャイロセンサ732、地磁気センサ733、GPS(Global Positioning System)受信部734、照度センサ735、移動体電話網との通信を制御する移動体電話網通信部741、インターネット等のネットワークと無線または有線での通信を制御するLAN通信部742、表示処理部751、表示デバイス752、音声処理部761、スピーカ762、音声入力部771、映像入力部772、タッチパネル若しくは複数キーによる入力を制御する操作部780、外部メモリ媒体とのデータ通信等を行う外部インタフェース部790を有する。
【0046】
なお、上記構成はあくまでも一例であり、図示した全ての構成を備えていなくても良い。また、本実施例の携帯情報端末700においては、ROM702に格納されているプログラムは移動体電話網通信部741またはLAN通信部742を介してサーバより新規プログラムをダウンロードして更新することが可能であるものとする。
【0047】
図7に示した携帯情報端末700においては、図1に示したデジタル放送受信表示装置100におけるアンテナ102や分離部104に相当する部位については図示を省略しているが、デジタル放送の受信及び番組情報の処理において図1のデジタル情報受信用テレビ100と同等の処理が可能である。
【0048】
また、携帯情報端末700に本発明の番組情報表示装置を適用した場合、テレビと異なり、多様なアプリケーションを複数同時に動作させることが可能であり、このため、表示処理部751における現在視聴中の番組の映像と図3のフローチャートに記載の番組情報選択処理により選択された番組情報との重畳処理は、図4〜6に図示したような様式での重畳表示の他、図8に示すような様式での重畳表示が可能となる。
【0049】
図8において、700は本発明の番組情報表示装置を適用したデジタル放送受信機能付き携帯情報端末であり、752はその表示部、780は操作部で、図7のブロック図に記載した同一符号を有する各構成と同一の動作をする部位である。801は表示部752に表示されたアプリケーションウインドウの一つで、デジタル放送受信機能(図7の721、722、723、724)により受信された番組の映像を表示するウインドウ、802は表示部752に表示されたアプリケーションウインドウの一つで、図3のフローチャートに記載の番組情報選択処理により選択された番組情報を表示するウインドウである。
【0050】
表示する番組情報の選択方法は、実施例1の図2、図3のフローチャートと同様であるため、説明を省略する。図2、図3のフローチャートの処理は、ROM702に格納されているプログラムが、制御部701と表示処理部751と協働して行っても良い。もしくは、移動体電話網通信部741やLAN通信部742を介して外部のサーバから、アプリケーションプログラムをダウンロードして、ストレージ部711に記録しておき、ストレージ部711から再生してRAM703に展開した当該プログラムが、図2、図3のフローチャートの処理を制御部701と表示処理部751と協働して行っても良い
また、実施例2においても、実施例1と同様、図3のフローチャートに記載の番組情報選択処理により選択された番組情報を、表示処理部751において現在視聴中の番組の映像へ重畳して、表示部752に一括表示するようにしているが、表示部としてメイン表示部とサブ表示部とを用意し、現在視聴中の番組の映像をメイン表示部に、前記選択された番組情報をサブ表示部に表示するようにしても良い。
【0051】
以上説明した実施例2に係る携帯情報端末においても、ユーザにとってより有益な番組情報表示が可能となる。また、ダウンロードしたアプリケーションプログラムによって、これらの表示を行うことが可能となる。
【実施例3】
【0052】
次に、図9を用いて、本発明の実施例3として、本発明の番組情報送出装置をデジタル放送受信用チューナ(900)に適用した場合の例を説明する。なお、図中、図1と同一の符号を有するものは、実施例1と同一の構成/動作をするものであるため、説明を省略する。912は表示処理部108から出力された映像信号と音声デコーダ106から出力された音声信号を、必要に応じて、例えば、HDMI規格信号への変換処理等を行って出力する映像/音声出力処理部、913は図3のフローチャートに示した番組情報選択処理により選択された番組情報を有線/無線通信接続によりインターネット等の公衆回線網や宅内回線網を介して外部機器に送出するための処理を行う送信処理部である。
【0053】
本実施例のデジタル放送受信用チューナ900の映像/音声出力処理部912から出力された映像/音声信号を、ケーブルを介して映像表示用モニタに送出することにより、映像表示用モニタに映像を表示及び映像表示用モニタのスピーカから音声を出力して、使用者が番組の視聴を行う。
【0054】
この状態で、制御部101は、実施例1と同様に、図2のフローチャートに示した番組情報選択処理の開始制御、図3のフローチャートに示した番組情報選択処理の動作を行い、選択された番組情報を送信処理部913に出力する。送信処理部913では、選択された番組情報を少なくとも含むデータ群に対して、必要に応じてデータ変換、パケット化等の処理を行い、有線/無線通信接続によりインターネット等の公衆回線網や宅内回線網への出力を行う。
【0055】
以上説明したように、本実施例の装置では、現在視聴中(映像/音声出力処理部912から出力中)の番組の残り放映時間及び現在視聴中の番組の終了後に放映予定の番組の放映時間長や番組ジャンルを参照して、最適な番組情報を選択して送出することが可能となる。なお、有線/無線通信接続によりインターネット等の公衆回線網や宅内回線網に送出された番組情報を少なくとも含むデータは、有線/無線通信接続によりインターネット等の公衆回線網や宅内回線網にアクセス可能な携帯情報端末等で受信することにより、表示することが可能である。したがって、使用者にとってより有益な番組情報を確認することが可能となる。
【0056】
また、実施例3の番組情報送出装置では、番組情報を携帯情報端末等に送出して表示させるため、映像表示用モニタで視聴中の番組の映像表示に番組情報を重畳する必要がない。よって、視聴者は、視聴中の番組の映像表示を比較的損ねることが無く、視聴者の手元の携帯情報端末等の表示部で番組情報を確認でき、視聴者にとって有益である。
【0057】
また、デジタル放送では放送されている番組と連動してデータ放送が提供されている場合があり、このデータ放送により、天気予報、交通情報、お勧め番組の案内、等の情報が確認可能となる。しかしながら、このデータ放送を画面に表示した場合、通常番組の映像は縮小表示されるか、若しくは表示されないのが一般的であり、少なからず番組の視聴が妨げられることが考えられる。
【0058】
このような状況を考慮して、実施例3の番組情報送出装置では、使用者が視聴中の番組に連動するデータ放送画面の表示を要求した際に、データ放送の画像を映像/音声出力処理部912から送出するのではなく、送信処理部913が有線/無線通信接続によりインターネット等の公衆回線網や宅内回線網へ出力するように制御する機能を持たせても良い。当該機能を持たせることにより、送信処理部913から送出されたデータ放送の画像を携帯情報端末等で受信して表示させれば、データ放送で提供される情報を確認しながら、映像表示用モニタでの通常番組の視聴が妨げられることを防止することが可能となる。
【0059】
上述のように、送信処理部913に、視聴中の番組に連動するデータ放送の画像を有線/無線通信接続によりインターネット等の公衆回線網や宅内回線網へ出力する機能を持たせた場合、図3のフローチャートに示した番組情報選択処理の動作により番組情報が選択された際には、予め定めた所定の期間のみデータ放送の画像の代わりに選択された番組情報を出力するようにしても良い。または、送信処理部913にてデータ放送の画像に選択された番組情報を重畳して出力するようにしても良い。
【0060】
また、データ放送の画像と選択された番組情報とを、時分割で有線/無線通信接続によりインターネット等の公衆回線網や宅内回線網へ出力するようにしても良い。この場合、携帯情報端末等の側において、データ放送の画像を表示するアプリケーションウインドウと選択された番組情報を表示するアプリケーションウインドウとを同時に表示させることも可能であり、視聴中の番組映像を表示する映像/音声出力処理部と接続された映像表示用モニタとは異なる手元の表示デバイスでデータ放送の画像と番組情報とを確認することが可能となる。
【0061】
以上は、本発明の番組情報送出装置をデジタル放送受信用チューナに適用した場合に関して記載したものであるが、例えば、HDD(Hard Disc Drive)レコーダや、DVD(Digital Versatile Disc)レコーダ、BD(Blu−Ray Disc Drive)レコーダであってもよい。これらの場合でも、上述した効果を得ることができる。
【実施例4】
【0062】
また、図10に、本発明の実施例4として、実施例1で記載したデジタル放送受信表示装置100に上述の送信処理部913を追加した構成であるデジタル放送受信表示装置1000を示す。デジタル放送受信表示装置1000においても、実施例3と同様の効果を得ることが可能である。
【0063】
更にデジタル放送受信表示装置1000では、番組情報の表示先を(1)表示デバイス110と、(2)送信処理部913とインターネット等の公衆回線網や宅内回線網を介して接続される携帯情報端末等とで選択することができる。したがって、使用者の好みに応じて、番組情報を大きな画面(表示デバイス110)で確認したり、番組視聴を妨げずに表示可能な画面(携帯情報端末等)で確認したりすることができる。特に番組情報の表示先として、上記携帯情報端末等を選択した場合には、実施例1で記載した、表示部としてメイン表示部とサブ表示部とを用意した場合と同様の表示結果を得ることができる。
【実施例5】
【0064】
図11は、実施例5に係るシステムの説明図であり、本発明の番組情報送出装置及び通信回線網と、本発明の番組情報送出装置と通信可能な番組情報表示端末と、を含むシステムの一例を示す概念図である。図中、900は実施例3にて記載した本発明の番組情報送出装置の特徴を適用した図9のデジタル放送受信用チューナである。1000は実施例4にて記載した本発明の番組情報送出装置の特徴を適用した図10のデジタル放送受信表示装置である。1100は本発明の番組情報送出装置と通信可能な番組情報表示端末で、図7に示した携帯情報端末700の構成を有する(但し、デジタル放送受信用の構成721、722、723、724はなくとも良い。)。752は番組情報表示端末1100の表示部、780は番組情報表示端末1100の操作部である。1101は表示部752に表示されたアプリケーションウインドウの一つで、図3のフローチャートに記載の番組情報選択処理により選択され番組情報送出装置の送出処理部913から送出された番組情報を表示するウインドウである。1102は表示部752に表示されたアプリケーションウインドウの一つで、送出処理部913から送出されたデータ放送の画像を表示するウインドウである。1103は表示部752に表示されたアプリケーションウインドウの一つで、番組情報表示端末1100で実行されている他のプログラムの実行結果を表示するウインドウである。1110はインターネット等の公衆回線網や宅内回線網等のネットワークである。
【0065】
本実施例のシステムにおいては、番組情報表示端末1100が、番組情報送出装置であるデジタル放送受信用チューナ900またはデジタル放送受信表示装置1000とネットワーク1110を介して接続される。これにより、番組情報表示端末1100は、番組情報送出装置であるデジタル放送受信用チューナ900やデジタル放送受信表示装置1000が送出するデータ放送の画像や、図3のフローチャートに記載の番組情報選択処理により選択されて送出処理部913から送出された番組情報などを受信することができるようになる。その結果、番組情報表示端末1100の表示部752にてデータ放送の画像や番組情報を表示することが可能となる。
【0066】
番組情報表示端末1100においては、デジタル放送受信用チューナ900またはデジタル放送受信表示装置1000の送出処理部913から送出された番組情報を受信した際に、自動的に表示部752に番組情報を表示するアプリケーションウインドウ1101を表示するようにしても良い。また、番組情報を受信した際には番組情報表示端末1100の内蔵メモリ上への格納のみを行い、使用者が番組情報表示端末1100の操作部780を操作して番組情報の表示を要求した場合にのみ、表示部752に番組情報を表示するアプリケーションウインドウ1101を表示するようにしても良い。
【0067】
なお、上述のように、デジタル放送受信用チューナ900やデジタル放送受信表示装置1000の送出処理部913から送出された番組情報を受信した際に自動的に表示部752に番組情報を表示するアプリケーションウインドウ1101を表示するように動作させる場合には、番組情報を表示するアプリケーションウインドウ1101をデータ放送の画像を表示するウインドウ1102や他のプログラムの実行結果を表示するウインドウ1103よりも前面に表示するように制御することが望ましい。当該制御により、他のアプリケーションウインドウに隠れているため番組情報を表示するアプリケーションウインドウ1101が表示されたことに気づかない、等の使い勝手の悪さを防止することができる。
【0068】
また、上述のように、デジタル放送受信用チューナ900またはデジタル放送受信表示装置1000の送出処理部913から送出された番組情報を受信した際には番組情報表示端末1100の内蔵メモリ上への格納のみを行って使用者が番組情報表示端末1100の操作部780を操作して番組情報の表示を要求した場合にのみ表示部752に番組情報を表示するアプリケーションウインドウ1101を表示するように動作させる場合には、デジタル放送受信用チューナ900またはデジタル放送受信表示装置1000の送出処理部913から送出された番組情報を番組情報表示端末1100の内蔵メモリ上への格納処理が行われたことを示すアラームを表示部752の何処かへ表示するように制御することが望ましい。前記制御により、番組情報表示端末1100が番組情報を受信したことに気づかない、等の使い勝手の悪さを防止することができる。
【0069】
また、実施例5のシステムにおいては、番組情報表示端末1100の側から番組情報表示の要求をデジタル放送受信用チューナ900やデジタル放送受信表示装置1000に送信しても良い。当該要求を送信する手法としては、その都度番組情報表示端末1100の操作部780を操作して番組情報表示の要求を行っても良いし、プログラムにより予め定めた時間に番組情報表示の要求を送信するように予約を行っても良い。
【0070】
このように番組情報表示端末1100の側から番組情報表示の要求を行うことが可能なシステムとする場合には、番組情報送出装置であるデジタル放送受信用チューナ900やデジタル放送受信表示装置1000に、更に、有線/無線通信接続によりインターネット等の公衆回線網や宅内回線網を介して外部機器からのデータを受信するための処理を行う受信処理部を備えてもよい。または、送信処理部913を外部機器からのデータの受信処理も可能な送受信処理部としてもよい。そのうえで、予め番組情報送出装置の側で実施する図2のフローチャートに記載の番組情報選択処理の開始制御における、番組情報の選択処理S204を開始する条件として、『番組情報表示端末から番組情報の表示要求を受け付けたか』という条件を追加しておけば良い。図2のフローチャートに記載の番組情報選択処理の開始制御に前記条件を追加することにより、実施例5のシステムにおいて、番組情報表示端末1100の側からの要求による番組情報の選択と表示を実現することが可能となる。
【0071】
また、番組情報送出装置であるデジタル放送受信用チューナ900やデジタル放送受信表示装置1000に番組情報表示の要求を送信する際にキーワードを付加することにより、番組情報表示端末1100で表示する番組情報の内容を、放映開始時刻、放映終了時刻、番組名、放映チャンネル、番組ジャンル、番組内容、主な出演者、番組関連情報にリンクするインターネットアドレス、等の中から選択することも可能である。
【0072】
なお、図11の概念図に示したように同一のネットワーク1110上に番組情報送出装置が複数(図11の例ではデジタル放送受信用チューナ900とデジタル放送受信表示装置1000の2台)存在する場合には、予め番組情報表示端末1100と、ネットワーク1110上に存在する番組情報送出装置のうちのいずれか一つとの間で機器認証処理を行って装置の選択(指定)をしておくことが望ましい。この処理により、機器間のデータコンフリクトを防ぐことが可能となる。
【実施例6】
【0073】
更に実施例6として、図11において、使用者が番組情報表示端末1100の操作部780を操作して番組情報の表示を要求した場合に、番組情報表示端末1100がネットワーク1110を介して番組情報送出装置であるデジタル放送受信用チューナ900またはデジタル放送受信表示装置1000の情報処理部107から番組情報を取得して番組情報表示端末1100の内蔵メモリに記憶し、番組情報表示装置1100の制御部が図3のフローチャートに記載の番組情報選択処理を行って前記番組情報表示端末1100の内蔵メモリから番組情報を選択して表示部752に表示するようにしても良い。
【0074】
前記実施例5で記載したような、デジタル放送受信用チューナ900またはデジタル放送受信表示装置1000の送出処理部913から送出された番組情報を受信した際には、番組情報表示端末1100の内蔵メモリ上への格納のみを行って使用者が番組情報表示端末1100の操作部780を操作して番組情報の表示を要求した後に表示部752に番組情報を表示するアプリケーションウインドウ1101を表示するように動作させる場合、番組情報受信後の時間経過に伴い使用者が番組情報表示端末1100の操作部780を操作して番組情報の表示を要求したときには既に番組情報の有効性が失われている(情報が古くなっている)可能性もある。しかしながら、本実施例のように、番組情報送出装置から図3のフローチャートに記載の番組情報選択処理を行う前の番組情報を取得しておき、番組情報表示端末1100の側で図3のフローチャートに記載の番組情報選択処理を行うようにすれば、使用者が番組情報表示端末1100の操作部780を操作して番組情報の表示を要求したときに常に最新の番組情報を選択取得して表示することが可能となる。
【符号の説明】
【0075】
100:デジタル放送受信表示装置、101:制御部、102:アンテナ、103:チューナ、104:分離部、105:映像デコーダ、106:音声デコーダ、107:情報処理部、108:表示処理部、109:記憶部、110:表示デバイス、111:スピーカ、S201:番組情報表示要求の確認判定工程、S202:現在視聴中番組の番組情報参照工程、S203:現在視聴中番組の残り放映時間判定工程、S204:番組情報選択処理の開始工程、S301:現在放映中番組の番組情報参照工程、S302:現在放映中番組の残り放映時間判定工程、S303:現在放映中番組の番組情報選択工程、S304:一つ後に放映が予定されている番組の番組情報参照工程、S305:一つ後に放映が予定されている番組の放映時間長判定工程、S306:一つ後に放映が予定されている番組の番組情報選択工程、401、501、601:放映予定表及び現在時刻を示す概念図、402、502、602:現在視聴中の番組の映像、403、503、603:番組情報の一部である放映開始時刻表示、404、504、604:番組情報の一部である放映終了時刻表示、405、505、605:番組情報の一部である番組名表示、406、506、606:番組情報の一部である放映チャンネル表示、700:デジタル放送受信機能を有した携帯情報端末、701:制御部、702:ROM、703:RAM、704:システムバス、710:記憶部、711:ストレージ部、721:チューナ、722:映像デコーダ、723:音声デコーダ、724:情報処理部、731:加速度センサ、732:ジャイロセンサ、733:地磁気センサ、734:GPS受信部、735:照度センサ、741:移動体電話網通信部、742:LAN通信部、751:表示処理部、752:表示デバイス、761:音声処理部、762:スピーカ、771:音声入力部、772:映像入力部、780操作部、790外部インタフェース部、801:アプリケーションウインドウ(番組映像表示)、802:アプリケーションウインドウ(番組情報表示)、900:デジタル放送受信用チューナ、912:映像/音声出力処理部、913:送信処理部、1000:番組情報を送出可能なデジタル放送受信表示装置、1100:番組情報表示端末、1101:アプリケーションウインドウ(番組情報表示)、1102:アプリケーションウインドウ(データ放送)、1103:アプリケーションウインドウ(その他のプログラム)、1110:ネットワーク
【特許請求の範囲】
【請求項1】
放送中または将来放送される番組の番組情報を表示する表示装置であって、
放送波に含まれる番組情報を受信する受信部と、
受信した番組情報を表示する表示部と、
制御部とを備え、
前記制御部は、現在放送中の番組の残り放送時間と前記現在放送中の番組の終了時刻以降に放送予定の番組の放送時間長とに応じて前記表示部に番組情報を表示する番組を変更する制御を行うことを特徴とする表示装置。
【請求項2】
請求項1に記載の表示装置であって、
前記制御部は、前記現在放送中の番組の残り放送時間が予め定めた所定の値以上の場合には現在放送中の番組の番組情報を前記表示部に表示する制御を行い、前記現在放送中の番組の残り放送時間が前記所定の値未満の場合には、前記現在放送中の番組の終了時刻以降に放送予定の番組のうち、放送時間長が予め定めた所定の時間長以上となる番組であって現在時刻から最も近傍となる番組の番組情報を前記表示部に表示する制御を行うことを特徴とすることを特徴とする表示装置。
【請求項3】
請求項2に記載の表示装置であって、
前記制御部は、前記番組情報を前記表示部に表示する制御を行う際には、表示する前記番組情報を前記現在放送中の番組の映像に重畳して表示するように制御することを特徴とする表示装置。
【請求項4】
放送中または将来放送される番組の番組情報を表示する表示装置であって、
放送波に含まれる番組情報を受信する受信部と、
受信した番組情報を表示する表示部と、
制御部とを備え、
前記制御部は、現在放送中の番組の残り放送時間と前記現在放送中の番組の終了時刻以降に放送予定の番組のジャンル情報とに応じて前記表示部に番組情報を表示する番組を変更する制御を行うことを特徴とする表示装置。
【請求項5】
請求項4に記載の表示装置であって、
前記制御部は、前記現在放映中の番組の残り放映時間が予め定めた所定の値以上の場合には現在放映中の番組の番組情報を前記表示部に表示する制御を行い、前記現在放映中の番組の残り放映時間が前記所定の値未満の場合には、前記現在放映中の番組の終了後に放映予定の番組の中から、予め定めた所定の番組ジャンルに属する番組を除いた番組のうちの、現在時刻から最も近傍となる番組の番組情報を前記表示部に表示する制御を行うことを特徴とする表示装置。
【請求項6】
請求項5に記載の表示装置であって、
前記制御部は、前記番組情報を前記表示部に表示する制御を行う際には、表示する前記番組情報を前記現在放送中の番組の映像に重畳して表示するように制御することを特徴とする表示装置。
【請求項7】
放送中または将来放送される番組の番組情報を出力する出力装置であって、
放送波に含まれる番組情報を受信する受信部と、
受信した番組情報を出力する出力部と、
制御部とを備え、
前記制御部は、現在放送中の番組の残り放送時間と前記現在放送中の番組の終了時刻以降に放送予定の番組の放送時間長とに応じて前記出力部から番組情報を出力する番組を変更する制御を行うことを特徴とする出力装置。
【請求項8】
請求項7に記載の出力装置であって、
前記制御部は、前記現在放送中の番組の残り放送時間が予め定めた所定の値以上の場合には現在放送中の番組の番組情報を前記出力部から出力する制御を行い、前記現在放送中の番組の残り放送時間が前記所定の値未満の場合には、前記現在放送中の番組の終了時刻以降に放送予定の番組のうち、放送時間長が予め定めた所定の時間長以上となる番組であって現在時刻から最も近傍となる番組の番組情報を前記出力部から出力する制御を行うことを特徴とすることを特徴とする出力装置。
【請求項9】
放送中または将来放送される番組の番組情報を出力する出力装置であって、
放送波に含まれる番組情報を受信する受信部と、
受信した番組情報を出力する出力部と、
制御部とを備え、
前記制御部は、現在放送中の番組の残り放送時間と前記現在放送中の番組の終了時刻以降に放送予定の番組のジャンル情報とに応じて前記出力部から番組情報を出力する番組を変更する制御を行うことを特徴とする出力装置。
【請求項10】
請求項9に記載の出力装置であって、
前記制御部は、前記現在放映中の番組の残り放映時間が予め定めた所定の値以上の場合には現在放映中の番組の番組情報を前記出力部から出力する制御を行い、前記現在放映中の番組の残り放映時間が前記所定の値未満の場合には、前記現在放映中の番組の終了後に放映予定の番組の中から、予め定めた所定の番組ジャンルに属する番組を除いた番組のうちの、現在時刻から最も近傍となる番組の番組情報を前記出力部から出力する制御を行うことを特徴とする出力装置。
【請求項11】
放送番組の番組情報を表示する表示端末であって、
他の装置と情報を送受信する通信部と、
表示部とを備え、
前記請求項7乃至請求項10のいずれか一項に記載の出力装置から出力された番組情報を前記表示部に表示することを特徴とする表示端末。
【請求項12】
放送中または将来放送される番組の番組情報を出力する出力装置と、前記出力装置から出力された番組情報を受信する端末を含むシステムであって、
前記出力装置は、
放送波に含まれる番組情報を受信する受信部と、
受信した番組情報を出力する出力部と、
制御部とを備え、
前記制御部は、現在放送中の番組の残り放送時間と前記現在放送中の番組の終了時刻以降に放送予定の番組の放送時間長とに応じて前記出力部から番組情報を出力する番組を変更する制御を行い、
前記端末は、
前記出力装置から出力された番組情報を受信する通信部と、
前記通信部が受信した番組情報を表示する表示部とを備えることを特徴とするシステム。
【請求項13】
放送中または将来放送される番組の番組情報を出力する出力装置と、前記出力装置から出力された番組情報を受信する端末を含むシステムであって、
前記出力装置は、
放送波に含まれる番組情報を受信する受信部と、
受信した番組情報を出力する出力部と、
制御部とを備え、
前記制御部は、現在放送中の番組の残り放送時間と前記現在放送中の番組の終了時刻以降に放送予定の番組のジャンル情報とに応じて前記出力部から番組情報を出力する番組を変更する制御を行い、
前記端末は、
前記出力装置から出力された番組情報を受信する通信部と、
前記通信部が受信した番組情報を表示する表示部とを備えることを特徴とするシステム。
【請求項14】
放送番組の番組情報の表示制御方法であって、
番組情報を受信する受信ステップと、
受信した番組情報を表示するための表示制御を行う表示制御ステップとを備え、
前記表示制御ステップでは、
前記現在放送中の番組の残り放送時間が予め定めた所定の値以上の場合には現在放送中の番組の番組情報を表示する制御を行い、
前記現在放送中の番組の残り放送時間が前記所定の値未満の場合には、前記現在放送中の番組の終了時刻以降に放送予定の番組のうち、放送時間長が予め定めた所定の時間長以上となる番組であって現在時刻から最も近傍となる番組の番組情報を表示する制御を行うことを特徴とすることを特徴とする表示制御方法。
【請求項15】
放送番組の番組情報の表示制御方法であって、
番組情報を受信する受信ステップと、
受信した番組情報を表示するための表示制御を行う表示制御ステップとを備え、
前記表示制御ステップでは、
前記現在放映中の番組の残り放映時間が予め定めた所定の値以上の場合には現在放映中の番組の番組情報を表示する制御を行い、
前記現在放映中の番組の残り放映時間が前記所定の値未満の場合には、前記現在放映中の番組の終了後に放映予定の番組の中から、予め定めた所定の番組ジャンルに属する番組を除いた番組のうちの、現在時刻から最も近傍となる番組の番組情報を表示する制御を行うことを特徴とすることを特徴とする表示制御方法。
【請求項16】
表示装置に、
番組情報を受信する受信ステップと、
受信した番組情報を表示するための表示制御を行う表示制御ステップとを実行させるためのプログラムであって、
前記表示制御ステップでは、
前記現在放送中の番組の残り放送時間が予め定めた所定の値以上の場合には現在放送中の番組の番組情報を表示する制御を行い、
前記現在放送中の番組の残り放送時間が前記所定の値未満の場合には、前記現在放送中の番組の終了時刻以降に放送予定の番組のうち、放送時間長が予め定めた所定の時間長以上となる番組であって現在時刻から最も近傍となる番組の番組情報を表示する制御を行うことを特徴とすることを特徴とするプログラム。
【請求項17】
表示装置に、
番組情報を受信する受信ステップと、
受信した番組情報を表示するための表示制御を行う表示制御ステップとを実行させるためのプログラムであって、
前記表示制御ステップでは、
前記現在放映中の番組の残り放映時間が予め定めた所定の値以上の場合には現在放映中の番組の番組情報を表示する制御を行い、
前記現在放映中の番組の残り放映時間が前記所定の値未満の場合には、前記現在放映中の番組の終了後に放映予定の番組の中から、予め定めた所定の番組ジャンルに属する番組を除いた番組のうちの、現在時刻から最も近傍となる番組の番組情報を表示する制御を行うことを特徴とすることを特徴とするプログラム。
【請求項1】
放送中または将来放送される番組の番組情報を表示する表示装置であって、
放送波に含まれる番組情報を受信する受信部と、
受信した番組情報を表示する表示部と、
制御部とを備え、
前記制御部は、現在放送中の番組の残り放送時間と前記現在放送中の番組の終了時刻以降に放送予定の番組の放送時間長とに応じて前記表示部に番組情報を表示する番組を変更する制御を行うことを特徴とする表示装置。
【請求項2】
請求項1に記載の表示装置であって、
前記制御部は、前記現在放送中の番組の残り放送時間が予め定めた所定の値以上の場合には現在放送中の番組の番組情報を前記表示部に表示する制御を行い、前記現在放送中の番組の残り放送時間が前記所定の値未満の場合には、前記現在放送中の番組の終了時刻以降に放送予定の番組のうち、放送時間長が予め定めた所定の時間長以上となる番組であって現在時刻から最も近傍となる番組の番組情報を前記表示部に表示する制御を行うことを特徴とすることを特徴とする表示装置。
【請求項3】
請求項2に記載の表示装置であって、
前記制御部は、前記番組情報を前記表示部に表示する制御を行う際には、表示する前記番組情報を前記現在放送中の番組の映像に重畳して表示するように制御することを特徴とする表示装置。
【請求項4】
放送中または将来放送される番組の番組情報を表示する表示装置であって、
放送波に含まれる番組情報を受信する受信部と、
受信した番組情報を表示する表示部と、
制御部とを備え、
前記制御部は、現在放送中の番組の残り放送時間と前記現在放送中の番組の終了時刻以降に放送予定の番組のジャンル情報とに応じて前記表示部に番組情報を表示する番組を変更する制御を行うことを特徴とする表示装置。
【請求項5】
請求項4に記載の表示装置であって、
前記制御部は、前記現在放映中の番組の残り放映時間が予め定めた所定の値以上の場合には現在放映中の番組の番組情報を前記表示部に表示する制御を行い、前記現在放映中の番組の残り放映時間が前記所定の値未満の場合には、前記現在放映中の番組の終了後に放映予定の番組の中から、予め定めた所定の番組ジャンルに属する番組を除いた番組のうちの、現在時刻から最も近傍となる番組の番組情報を前記表示部に表示する制御を行うことを特徴とする表示装置。
【請求項6】
請求項5に記載の表示装置であって、
前記制御部は、前記番組情報を前記表示部に表示する制御を行う際には、表示する前記番組情報を前記現在放送中の番組の映像に重畳して表示するように制御することを特徴とする表示装置。
【請求項7】
放送中または将来放送される番組の番組情報を出力する出力装置であって、
放送波に含まれる番組情報を受信する受信部と、
受信した番組情報を出力する出力部と、
制御部とを備え、
前記制御部は、現在放送中の番組の残り放送時間と前記現在放送中の番組の終了時刻以降に放送予定の番組の放送時間長とに応じて前記出力部から番組情報を出力する番組を変更する制御を行うことを特徴とする出力装置。
【請求項8】
請求項7に記載の出力装置であって、
前記制御部は、前記現在放送中の番組の残り放送時間が予め定めた所定の値以上の場合には現在放送中の番組の番組情報を前記出力部から出力する制御を行い、前記現在放送中の番組の残り放送時間が前記所定の値未満の場合には、前記現在放送中の番組の終了時刻以降に放送予定の番組のうち、放送時間長が予め定めた所定の時間長以上となる番組であって現在時刻から最も近傍となる番組の番組情報を前記出力部から出力する制御を行うことを特徴とすることを特徴とする出力装置。
【請求項9】
放送中または将来放送される番組の番組情報を出力する出力装置であって、
放送波に含まれる番組情報を受信する受信部と、
受信した番組情報を出力する出力部と、
制御部とを備え、
前記制御部は、現在放送中の番組の残り放送時間と前記現在放送中の番組の終了時刻以降に放送予定の番組のジャンル情報とに応じて前記出力部から番組情報を出力する番組を変更する制御を行うことを特徴とする出力装置。
【請求項10】
請求項9に記載の出力装置であって、
前記制御部は、前記現在放映中の番組の残り放映時間が予め定めた所定の値以上の場合には現在放映中の番組の番組情報を前記出力部から出力する制御を行い、前記現在放映中の番組の残り放映時間が前記所定の値未満の場合には、前記現在放映中の番組の終了後に放映予定の番組の中から、予め定めた所定の番組ジャンルに属する番組を除いた番組のうちの、現在時刻から最も近傍となる番組の番組情報を前記出力部から出力する制御を行うことを特徴とする出力装置。
【請求項11】
放送番組の番組情報を表示する表示端末であって、
他の装置と情報を送受信する通信部と、
表示部とを備え、
前記請求項7乃至請求項10のいずれか一項に記載の出力装置から出力された番組情報を前記表示部に表示することを特徴とする表示端末。
【請求項12】
放送中または将来放送される番組の番組情報を出力する出力装置と、前記出力装置から出力された番組情報を受信する端末を含むシステムであって、
前記出力装置は、
放送波に含まれる番組情報を受信する受信部と、
受信した番組情報を出力する出力部と、
制御部とを備え、
前記制御部は、現在放送中の番組の残り放送時間と前記現在放送中の番組の終了時刻以降に放送予定の番組の放送時間長とに応じて前記出力部から番組情報を出力する番組を変更する制御を行い、
前記端末は、
前記出力装置から出力された番組情報を受信する通信部と、
前記通信部が受信した番組情報を表示する表示部とを備えることを特徴とするシステム。
【請求項13】
放送中または将来放送される番組の番組情報を出力する出力装置と、前記出力装置から出力された番組情報を受信する端末を含むシステムであって、
前記出力装置は、
放送波に含まれる番組情報を受信する受信部と、
受信した番組情報を出力する出力部と、
制御部とを備え、
前記制御部は、現在放送中の番組の残り放送時間と前記現在放送中の番組の終了時刻以降に放送予定の番組のジャンル情報とに応じて前記出力部から番組情報を出力する番組を変更する制御を行い、
前記端末は、
前記出力装置から出力された番組情報を受信する通信部と、
前記通信部が受信した番組情報を表示する表示部とを備えることを特徴とするシステム。
【請求項14】
放送番組の番組情報の表示制御方法であって、
番組情報を受信する受信ステップと、
受信した番組情報を表示するための表示制御を行う表示制御ステップとを備え、
前記表示制御ステップでは、
前記現在放送中の番組の残り放送時間が予め定めた所定の値以上の場合には現在放送中の番組の番組情報を表示する制御を行い、
前記現在放送中の番組の残り放送時間が前記所定の値未満の場合には、前記現在放送中の番組の終了時刻以降に放送予定の番組のうち、放送時間長が予め定めた所定の時間長以上となる番組であって現在時刻から最も近傍となる番組の番組情報を表示する制御を行うことを特徴とすることを特徴とする表示制御方法。
【請求項15】
放送番組の番組情報の表示制御方法であって、
番組情報を受信する受信ステップと、
受信した番組情報を表示するための表示制御を行う表示制御ステップとを備え、
前記表示制御ステップでは、
前記現在放映中の番組の残り放映時間が予め定めた所定の値以上の場合には現在放映中の番組の番組情報を表示する制御を行い、
前記現在放映中の番組の残り放映時間が前記所定の値未満の場合には、前記現在放映中の番組の終了後に放映予定の番組の中から、予め定めた所定の番組ジャンルに属する番組を除いた番組のうちの、現在時刻から最も近傍となる番組の番組情報を表示する制御を行うことを特徴とすることを特徴とする表示制御方法。
【請求項16】
表示装置に、
番組情報を受信する受信ステップと、
受信した番組情報を表示するための表示制御を行う表示制御ステップとを実行させるためのプログラムであって、
前記表示制御ステップでは、
前記現在放送中の番組の残り放送時間が予め定めた所定の値以上の場合には現在放送中の番組の番組情報を表示する制御を行い、
前記現在放送中の番組の残り放送時間が前記所定の値未満の場合には、前記現在放送中の番組の終了時刻以降に放送予定の番組のうち、放送時間長が予め定めた所定の時間長以上となる番組であって現在時刻から最も近傍となる番組の番組情報を表示する制御を行うことを特徴とすることを特徴とするプログラム。
【請求項17】
表示装置に、
番組情報を受信する受信ステップと、
受信した番組情報を表示するための表示制御を行う表示制御ステップとを実行させるためのプログラムであって、
前記表示制御ステップでは、
前記現在放映中の番組の残り放映時間が予め定めた所定の値以上の場合には現在放映中の番組の番組情報を表示する制御を行い、
前記現在放映中の番組の残り放映時間が前記所定の値未満の場合には、前記現在放映中の番組の終了後に放映予定の番組の中から、予め定めた所定の番組ジャンルに属する番組を除いた番組のうちの、現在時刻から最も近傍となる番組の番組情報を表示する制御を行うことを特徴とすることを特徴とするプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2013−106282(P2013−106282A)
【公開日】平成25年5月30日(2013.5.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−250253(P2011−250253)
【出願日】平成23年11月16日(2011.11.16)
【出願人】(509189444)日立コンシューマエレクトロニクス株式会社 (998)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年5月30日(2013.5.30)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年11月16日(2011.11.16)
【出願人】(509189444)日立コンシューマエレクトロニクス株式会社 (998)
【Fターム(参考)】
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