説明

表示装置、表示装置の制御方法およびプログラム

【課題】各種情報を効率よく表示できる表示装置を提供すること。
【解決手段】多機能機は、選択画面情報に基づく画面をパネルに表示させる。座標検出手段が最後に指示座標を検出してからリセット時間の間指示座標が検出されないことを条件として、ホーム画面をパネルに表示させる。表示リセット処理を実行する画面ロック無し状態と、表示リセット処理を実行しない画面ロック有り状態との間で、リセット設定を切り替える。画面ロック無し状態である場合に、ロック領域内で検出する指示座標が所定の入力態様であることを条件として、リセット設定を画面ロック有り状態に設定するとともに、報知画像をロック領域に表示する。画面ロック有り状態である場合に、ロック領域内で検出する指示座標が所定の入力態様であることを条件として、リセット設定を画面ロック無し状態に設定するとともに、報知画像のロック領域への表示を終了する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、各種の画像を表示する表示装置、表示装置の制御方法およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
1つの操作画面に対して多くの情報を表示するための工夫として、例えば、階層構造のメニュー表示化を行う方法がある。階層構造では、ある階層の表示画面内のボタン画像を選択すると次の階層の画面に遷移する。次の階層の画面には、別のボタン画像が複数表示される。また、待機画面が予め設定されており、ある階層の表示画面が表示されている状態で一定時間操作をしない場合には、表示内容が待機画面に戻る機能(画面自動復帰機能)を有する画像形成装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開特開平10−260676号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ある階層の表示画面が表示されている状態で、一定時間操作をしない場合においても、表示内容が待機画面に戻らないように画面表示を制御したい場合が存在する。例えば、ある階層の表示画面が表示されている状態で、他の作業を行う場合などである。このような場合に画面自動復帰機能が動作すると、表示装置の使い勝手が良いとは言えない。本明細書では、このような不便性を解消することができる技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本願に記載の表示装置は、各種の画像を表示する表示手段と、表示手段の表示領域内の指示座標を検出する座標検出手段とを備え、座標検出手段が検出する指示座標に基づく処理を実行する表示装置であって、少なくとも1つのボタン画像情報を含んでいる画面情報を複数記憶する記憶部を備え、ボタン画像情報の各々は、複数の画面情報の何れかに関連付けられており、複数の画面情報のうちから選択された選択画面情報に基づく画面を表示手段に表示させる第1表示制御手段を備え、第1表示制御手段は、座標検出手段が検出する指示座標がボタン画像情報に基づくボタン画像の表示領域に対応する座標である場合に、当該指示座標に対応するボタン画像情報に関連付けられている画面情報を選択画面情報として選択し、座標検出手段が最後に指示座標を検出してから第1所定時間の間指示座標が検出されないことを条件として、予め定められた特定画面情報に基づく特定画面を表示手段に表示させる表示リセット処理を実行する第2表示制御手段を備え、第2表示制御手段は、表示リセット処理を実行する第1状態と、表示リセット処理を実行しない第2状態との間でリセット設定を切り替え、第2表示制御手段は、リセット設定が第1状態である場合に、座標検出手段が特定領域内で検出する指示座標が所定の入力態様であることを条件として、リセット設定を第2状態に設定するとともに、リセット設定が第2状態である旨を報知する報知画像を特定領域に表示し、第2表示制御手段は、リセット設定が第2状態である場合に、座標検出手段が特定領域内で検出する指示座標が所定の入力態様であることを条件として、リセット設定を第1状態に設定するとともに、報知画像の特定領域への表示を終了し、特定領域は、表示手段に表示される画面内において、ボタン画像情報に基づくボタン画像の表示領域と重複しない領域であることを特徴とする。
【0006】
本願に記載の表示装置では、リセット設定が表示リセット処理を実行する第1状態である場合に、特定領域に所定の入力態様の指示座標を入力することで、表示リセット処理を実行しない第2状態にリセット設定を設定することができる。また、リセット設定が第2状態である場合に、特定領域に所定の入力態様の指示座標を入力することで、リセット設定を第1状態に設定することができる。これにより、表示リセット処理の実行の有無を容易に設定することができるため、ユーザの利便性を向上させることができる。また本願に記載の表示装置では、リセット設定が第2状態である期間中において、第2状態である旨を報知する報知画像を特定領域に表示する。これにより、表示リセット処理の実行の有無をユーザに認識させることができるため、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0007】
請求項2に記載の表示装置では、リセット設定が表示リセット処理を実行しない第2状態に設定されている場合に、現在表示されている画面と別の画面を表示させる操作が行われると、表示リセット処理を実行する第1状態に自動的に復帰する。これにより、リセット設定が表示リセット処理を実行しない第2状態に設定され続けてしまう事態を防止することができる。
【0008】
請求項3に記載の表示装置によれば、特定領域に第2所定時間の間指示座標を入力することで、リセット設定を第1状態または第2状態に設定することができる。これにより、特定領域に誤って指示座標が入力されてしまった場合に、リセット設定がユーザの意図に反した状態に設定されてしまう事態を防止することができる。
【0009】
請求項4に記載の表示装置によれば、表示リセット処理が実行されるまでの残存時間を視覚的にユーザに認識させることができるため、ユーザの利便性を高めることができる。
【0010】
請求項5に記載の表示装置によれば、指示座標を移動させるという直感的な操作により、表示リセット処理が実行されるまでの残存時間を変更することが可能となるため、ユーザの利便性を高めることができる。
【0011】
請求項6に記載の表示装置によれば、表示領域のうち、使用頻度が低い領域を特定領域として使用することができるため、表示領域を有効利用することが可能となる。
【0012】
なお、上記の表示装置を実現するための制御方法、コンピュータプログラム、及び、当該コンピュータプログラムを格納するコンピュータ読取可能記録媒体も、新規で有用である。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】多機能機の外観図および構成図である。
【図2】多機能機の動作を示すフローチャート(その1)である。
【図3】多機能機の動作を示すフローチャート(その2)である。
【図4】多機能機の動作を示すフローチャート(その3)である。
【図5】テーブル例である。
【図6】表示パネルの表示例(その1)である。
【図7】表示パネルの表示例(その2)である。
【図8】表示パネルの表示例(その3)である。
【図9】表示パネルの表示例(その4)である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
<実施例>
図1に、本願に係る実施例として例示される多機能機10(Multifunction Peripheral(MFP)ともいう)のブロック図を示す。
【0015】
<多機能機10の構成>
多機能機10は、プリンタ機能、スキャナ機能、コピー機能、ファクシミリ機能、電話機能などを有する装置である。多機能機10は、制御部12、パネル50、座標検出部51、ハードキー52、印刷部54、スキャン部56、FAX部58、ネットワークインターフェイス60、無線LAN通信部61、報知部62、等を備える。制御部12は、CPU14、ROM16、RAM30、NVRAM(Non Volatile RAM)40、第1タイマ41、第2タイマ42、等を有する。
【0016】
CPU14は、ROM16に記憶されているプログラムに従って様々な処理を実行する。CPU14が実行する処理については、後で詳しく説明する。ROM16は、多機能機10の基本的な動作を制御するための基本機能プログラム18を記憶している。
【0017】
RAM30は、揮発性のメモリであり、基本機能プログラム18に従って処理が実行される過程で生成される各種データを記憶するための記憶領域である。記憶されるデータの例としては、表示実行画面IDが挙げられる。表示実行画面IDは、複数の画面情報ID101の各々で識別される複数の画面のうち、何れの画面をパネル50に表示するか、についてのポインタとして機能するデータである。
【0018】
NVRAM40には、各種のパラメータが記憶されている。記憶されるパラメータの例としては、リセット時間、長押し時間、報知開始時間、アラーム時間が挙げられる。リセット時間は、後述する表示リセット処理を開始させる際に用いられる時間である。長押し時間は、ロック領域A1に「長押し」の入力態様で指示座標が入力されたか否かを判断するための時間である。報知開始時間は、ロック領域A1へ時間表示バーの表示を開始する時間である。アラーム時間は、第1タイマ41の残存時間が少なくなった旨を報知するアラームを所定時間鳴動させるために用いられる時間である。
【0019】
また、NVRAM40には、テーブルTB1が記憶されている。テーブルTB1は、パネル50に切り替え可能に表示される複数の画面の各々について、各種の情報を記憶するテーブルである。図5に、本実施形態におけるテーブルTB1の一例を示す。テーブルTB1は、画面情報ID101、領域情報ID102、領域情報103、ボタン画像内容104、遷移先画面情報ID105、領域座標106、リセット有無107、リセット設定108、ホーム画面設定109を記憶する。
【0020】
画面情報ID101を説明する。パネル50には、階層構造を有する複数の画面が、互いに切り替えられながら表示される。画面情報ID101は、当該複数の画面の各々を識別する情報である。複数の画面の各々は、画面情報ID101の各欄に記憶されている情報に基づいて表示される。
【0021】
領域情報ID102は、画面情報ID101に基づいて表示される1つの画面内における、各種の領域を識別するための情報である。領域情報103は、領域情報ID102で識別される各領域の内容を示す情報である。領域情報103が「ボタン画像情報」である場合には、領域情報ID102で識別される領域にボタンが表示されることを示している。領域情報103が「ロック領域情報」である場合には、領域情報ID102で識別される領域にロック領域が設定されることを示している。
【0022】
ボタン画像内容104は、領域情報103が「ボタン画像情報」である場合に、ボタン画像情報に基づいてパネル50表示されるボタン画像の内容を示す情報である。
【0023】
遷移先画面情報ID105は、ボタン画像情報が、画面遷移に用いられるボタン画像情報である場合に、遷移先の画面情報ID101を示す情報である。すなわち遷移先画面情報ID105によって、ボタン画像情報が、画面情報ID101の何れかに関連付けられている。
【0024】
領域座標106は、領域情報ID102で識別される各領域の、パネル50上での表示領域を示す情報である。座標C1は、矩形形状の表示領域の左上隅部を示す座標である。座標C2は、矩形形状の表示領域の右下隅部を示す座標である。
【0025】
リセット有無107は、画面情報ID101で特定される画面が、表示リセット処理を実行する画面であるか否かを識別するための情報である。表示リセット処理は、座標検出部51が最後に指示座標の入力を検出してから、リセット時間の間指示座標の入力が検出されない場合(S132:Y)に、ホーム画面をパネル50に表示させる、という処理である。
【0026】
リセット設定108は、表示リセット処理を実行する「画面ロック無し状態」と、表示リセット処理を実行しない「画面ロック有り状態」との間で、画面情報ID101で特定される画面の設定を切り替える情報である。
【0027】
ホーム画面設定109は、画面情報ID101のうちの何れをホーム画面に設定するかの情報である。ホーム画面は、電源投入時に最初に表示される画面である。またホーム画面は、表示リセット処理の実行によってパネル50に表示される画面である。テーブルTB1に記憶される各種の情報は、予め多機能機10の製造者によって記憶されてもよい。
【0028】
第1タイマ41は、リセット時間の経過を検出するタイマである。第2タイマ42は、長押し時間を検出するタイマである。印刷部54は、印刷を実行する部位である。スキャン部56は、原稿を読み取ってデータ化する部位である。FAX部58は、データ化された原稿を送受信する部位である。ネットワークインターフェイス60は、有線LAN回線4に接続されており、各種のデータを送受信する部位である。無線LAN通信部61は、無線LAN通信によってアクセスポイント(不図示)と各種の通信を実行する部位である。報知部62は、アラーム音を発生する部位である。
【0029】
図1に示すように、多機能機10の上面正面側には、パネル50が設けられている。パネル50は、各種の画像を表示する部位である。パネル50の表面には、透明な平板部を有する座標検出部51が、パネル50を覆うように備えられている。座標検出部51は、ユーザの指や、スタイラス(タッチパネル用ペン)が接触または接近された指示座標を検出する機能を有する。パネル50および座標検出部51は、いわゆるタッチパネルとして機能する。パネル50には、基本機能プログラム18のAPI(Application Program Interface)を用いて、各種の画像が表示される。
【0030】
図6〜図8に、パネル50に表示される画面の表示例を示す。図6に、テーブルTB1(図5)の画面情報ID101=「1」の情報に基づいて表示される、ホーム画面P1を示す。ホーム画面P1では、ボタン画像として、「ウェブ」ボタンB1、「ディスク」ボタンB2、「メニュー」ボタンB3、が表示される。また、日付情報および時間情報が表示される。
【0031】
「ウェブ」ボタンB1は、領域情報ID102=「1」の情報(領域情報103=「ボタン画像情報」、ボタン画像内容104=「ウェブ」)に基づいて表示されるボタン画像である。「ウェブ」ボタンB1は、インターネット上に保存されているデータを用いて多機能機10を動作させるための画面を、パネル50に表示させるためのボタンである。「ディスク」ボタンB2は、領域情報ID102=「2」の情報(領域情報103=「ボタン画像情報」、ボタン画像内容104=「ディスク」)に基づいて表示されるボタン画像である。「ディスク」ボタンB2は、ディスク形状の記録媒体の印刷面に画像を印刷するための画面を、パネル50に表示させるためのボタンである。「メニュー」ボタンB3は、領域情報ID102=「3」の情報(領域情報103=「ボタン画像情報」、ボタン画像内容104=「メニュー」)に基づいて表示されるボタン画像である。「メニュー」ボタンB3は、多機能機10の各種の設定を行うための画面(例:メニュー画面P2(図7))をパネル50に表示させるためのボタンである。
【0032】
また、領域情報ID102=「3」の欄の遷移先画面情報ID105は、「2」となっている。これにより、「メニュー」ボタンB3には、画像情報ID101=「2」の画面(メニュー画面P2、図7)が関連付けられていることが分かる。なお、「ウェブ」ボタンB1に対しても、画像情報ID101=「3」の画面(不図示)が関連付けられている。また、「ディスク」ボタンB2に対しても、画像情報ID101=「4」の画面(不図示)が関連付けられている。
【0033】
図7に、テーブルTB1(図5)の画面情報ID101=「2」の情報に基づいて表示される、メニュー画面P2を示す。メニュー画面P2は、多機能機10の各種機能に関するパラメータ設定を行うための画像である。メニュー画面P2では、ボタン画像として、「一般設定」ボタンB4、「ファックス」ボタンB5、「ネットワーク」ボタンB6、が表示される。
【0034】
「一般設定」ボタンB4は、領域情報ID102=「4」の情報(領域情報103=「ボタン画像情報」、ボタン画像内容104=「一般設定」)に基づいて表示されるボタン画像である。「一般設定」ボタンB4は、多機能機10の各種の設定を行うための設定画面をパネル50に表示させるためのボタンである。「ファックス」ボタンB5は、領域情報ID102=「5」の情報(領域情報103=「ボタン画像情報」、ボタン画像内容104=「ファックス」)に基づいて表示されるボタン画像である。「ファックス」ボタンB5は、ファックス機能を実行するための画面をパネル50に表示させるためのボタンである。「ネットワーク」ボタンB6は、領域情報ID102=「6」の情報(領域情報103=「ボタン画像情報」、ボタン画像内容104=「ネットワーク」)に基づいて表示されるボタン画像である。「ネットワーク」ボタンB6は、インターネット上に保存されているデータを用いて多機能機10を動作させるための画面を、パネル50に表示させるためのボタンである。
【0035】
またメニュー画面P2では、ロック領域A1が設定される。ロック領域A1は、領域情報ID102=「7」の情報(領域情報103=「ロック領域情報」)に基づいて設定される。ロック領域A1は、パネル50に表示される画面内において、「一般設定」ボタンB4、「ファックス」ボタンB5、「ネットワーク」ボタンB6の表示領域と重複しない領域である。またメニュー画面P2が、表示リセット処理を実行しない「画面ロック有り状態」である場合には、ロック領域A1には報知画像G1が表示される(図8)。報知画像G1は、現在パネル50に表示中の画面が「画面ロック有り状態」である旨を、ユーザに報知するための画像である。報知画像G1は様々な画像であってよく、例えば押しピンの画像であってもよい。
【0036】
<多機能機10の動作>
多機能機10の動作について、図2から図4のフローチャートを用いて説明する。図2から図4のフローは、多機能機10の電源がオンされることにより開始され、電源がオフされるまで実行され続ける。
【0037】
図2のフローを説明する。S110においてCPU14は、RAM30に記憶される表示実行画面IDを、ホーム画面の画面情報ID101に設定する。S112において、CPU14は、表示実行画面IDに設定されている画面情報ID101に対応する画面を、パネル50に表示する。
【0038】
S114において、CPU14は、第1タイマ41をリセット時間に設定する。第1タイマ41は、設定されたリセット時間からのカウントダウンを開始する。S116において、CPU14は、パネル50にタッチ入力が行われたか否かを判断する。タッチ入力が行われていない場合(S116:NO)には、S118へ進む。
【0039】
S118において、CPU14は、現在パネル50に表示されている画面は、表示リセット処理の対象の画面であるか否かを判断する。具体的には、現在表示中の画面の画面情報ID101の欄(テーブルTB1)において、リセット有無107が「リセット有り」または「リセット無し」の何れに設定されているかを読み出す。表示リセットの対象ではない場合(S118:NO)にはS116へ戻り、表示リセットの対象である場合(S118:YES)にはS120へ進む。
【0040】
S120においてCPU14は、現在表示中の画面が、画面ロックされているか否かを判断する。具体的には、現在表示中の画面の画面情報ID101の欄(テーブルTB1)において、リセット設定108が、「画面ロック有り状態」または「画面ロック無し状態」の何れに設定されているかを読み出す。画面ロックされている場合(S120:YES)にはS116へ戻り、画面ロックされていない場合(S120:NO)にはS124へ進む。S124において、CPU14は、第1タイマ41の残り時間が報知開始時間よりも少ないか否かを判断する。報知開始時間よりも多い場合(S124:NO)にはS116へ戻り、報知開始時間よりも少ない場合(S124:YES)にはS126へ進む。
【0041】
S126において、CPU14は、時間表示バーをロック領域A1に表示する。時間表示バーの長さは、表示リセット処理が実行されるまでの残存時間(第1タイマ41の残り時間)に応じた長さとされる。
【0042】
S128において、CPU14は、第1タイマ41の残存時間がアラーム時間と等しいか否かを判断する。残存時間がアラーム時間と等しい場合(S128:YES)にはS130へ進み、CPU14は、報知部62にアラームを所定時間鳴動させる。そしてS116へ戻る。一方S128において、第1タイマ41の残存時間がアラーム時間と等しくない場合(S128:NO)には、S132へ進む。S132において、CPU14は、第1タイマ41の残存時間が0秒であるか否かを判断する。0秒ではない場合(S132:NO)にはS116へ戻り、0秒である場合(S132:YES)にはS134へ進む。
【0043】
S134において、CPU14は、RAM30に記憶される表示実行画面IDを、ホーム画面の画面情報ID101に設定する。そしてS112へ戻る。これにより、座標検出部51が最後に指示座標を検出してからリセット時間(500秒)の間指示座標が検出されないことを条件として(S132:Y)、ホーム画面をパネル50に表示させる表示リセット処理が実行される(S134、S112)。
【0044】
一方、S116において、パネル50にタッチ入力が行われたと判断された場合(S116:YES)には、S152(図3)へ進む。S152において、CPU14は、タッチ入力が行われた位置に応じた指示座標を取得する。具体的には、CPU14は、タッチ点の指示座標を座標検出部51から取得する。
【0045】
S154において、CPU14は、指示座標に対応する領域情報ID102を取得できたか否かを判断する。具体的には、S152で取得した指示座標が、現在表示中の画面の画面情報ID101の欄における、領域座標106で示される複数の領域の何れかの領域内であるか否かを判断する。領域座標106で示される複数の領域の何れにも指示座標が入力されていない場合(S154:NO)にはS114へ進み、複数の領域の何れかに指示座標が入力された場合(S154:YES)にはS156へ進む。
【0046】
S156においてCPU14は、S154で取得した領域情報ID102に対応する領域情報103が、「ボタン画像情報」であるか否かを判断する。「ボタン画像情報」である場合(S156:YES)には、ボタン画像の何れかがタッチされたと判断され、S158へ進む。
【0047】
S158において、CPU14は、タッチされたボタン画像は、画面遷移に用いられるボタン画像であるか否かを判断する。具体的には、S154で取得した領域情報ID102に対応する遷移先画面情報ID105に、遷移先の画面情報ID101が記憶されているか否かを判断する。タッチされたボタン画像が画面遷移に用いられないボタン画像である場合(S158:NO)にはS162へ進み、CPU14は、タッチされたボタン画像に応じた処理を実行する。一方、タッチされたボタン画像が画面遷移に用いられるボタン画像である場合(S158:YES)には、S160へ進む。
【0048】
S160において、CPU14は、RAM30に記憶される表示実行画面IDを、タッチされたボタン画像に関連付けられている画面情報ID101(遷移先画面情報ID105として記憶されている画面情報ID101)に設定する。S163において、CPU14は、表示実行画面IDに設定されている画面情報ID101に対応する画面が、表示リセット処理の対象の画面であるか否かを判断する。具体的には、表示実行画面IDに設定されている画面情報ID101の欄(テーブルTB1)において、リセット有無107が「リセット有り」または「リセット無し」の何れに設定されているかを読み出す。表示リセットの対象ではない場合(S163:NO)にはS112(図2)へ戻り、表示リセットの対象である場合(S163:YES)にはS164へ進む。
【0049】
S164においてCPU14は、現在表示中の画面が、画面ロックされているか否かを判断する。具体的な判断方法は、S120で説明した方法と同様であるため、説明を省略する。画面ロックされていない場合(S164:NO)にはS112(図2)へ戻り、画面ロックされている場合(S164:YES)にはS166へ進む。
【0050】
S166において、CPU14は、画面ロックを解除する。具体的には、現在表示中の画面の画面情報ID101の欄(テーブルTB1)において、リセット設定108を「画面ロック無し状態」に切り替える。S168において、CPU14は、ロック領域A1に表示されていた報知画像G1を消去する。そしてS112(図2)へ戻る。
【0051】
一方、S156において、取得した領域情報ID102に対応する領域情報103が「ボタン画像情報」ではない場合(S156:NO)には、ボタン画像以外がタッチされたと判断され、S172(図4)へ進む。S172においてCPU14は、S154で取得した領域情報ID102に対応する領域情報103が、「ロック領域情報」であるか否かを判断する。「ロック領域情報」ではない場合(S172:NO)にはS114(図2)へ戻り、「ロック領域情報」である場合(S172:YES)にはS174へ進む。S174において、CPU14は、第2タイマ42をクリアして、時間計測を開始する。S176において、CPU14は、ロック領域A1への座標入力が終了したか否かを判断する。即ち、パネル50に接触している接触子(例:ユーザの指先)が、パネル50から離反されたか否かが判断される。座標入力が終了していない場合(S176:NO)にはS176へ戻り、終了した場合(S176:YES)にはS178へ進む。
【0052】
S178において、CPU14は、ロック領域A1への座標入力が長押し時間(3秒)以上行われたか否かを判断する。具体的には、第2タイマ42が計測した時間が長押し時間(3秒)以上であるか否かを判断する。第2タイマ42の計測時間が長押し時間(3秒)以上である場合(S178:YES)には、指示座標が所定の入力態様(長押し)で入力されたと判断され、S180へ進む。
【0053】
S180においてCPU14は、現在表示中の画面が、画面ロックされているか否かを判断する。具体的な判断方法は、S120で説明した方法と同様であるため、説明を省略する。画面ロックされていない場合(S180:NO)にはS182へ進む。S182において、CPU14は、画面ロックを実行する。具体的には、現在表示中の画面の画面情報ID101の欄(テーブルTB1)において、リセット設定108を「画面ロック有り状態」に切り替える。S183において、CPU14は、ロック領域A1に報知画像G1を表示する。そしてS114(図2)へ戻る。
【0054】
一方、S180において、画面ロックされている場合(S180:YES)にはS184へ進む。S184においてCPU14は、画面ロックを解除する。S185において、CPU14は、ロック領域A1に表示されていた報知画像G1を消去する。そしてS114(図2)へ戻る。
【0055】
<動作説明例>
多機能機10の第1の動作例を説明する。第1の動作例では、ロック領域が長押しされる場合を説明する。例として、図5に示すテーブルTB1を用いる場合を説明する。また、図6〜図8の画面が表示される場合を説明する。また、リセット時間が500秒、長押し時間が3秒、である場合を説明する。
【0056】
図2のフローが開始されると、画面情報ID101=「1」の欄のホーム画面設定109が「ホーム画面」に設定されているため(図5、領域R2)、画面情報ID101=「1」が、表示実行画面IDとしてRAM30に記憶される(S110)。画面情報ID101=「1」に対応するホーム画面P1(図6)が、パネル50に表示される(S112)。第1タイマ41が、リセット時間(500秒)からのカウントダウンを開始する(S114)。
【0057】
ここで、メニューボタンB3(図6)がタッチされる場合の動作例を説明する。パネル50にタッチ入力が行われたため(S116:YES)、タッチ入力が行われた位置に応じた指示座標が取得される(S152)。S152で取得した指示座標に対応する、領域情報ID102=「3」が取得される(S154:YES)。領域情報ID102=「3」に対応する領域情報103が「ボタン画像情報」であり(S156:YES)、領域情報102=「3」の欄の遷移先画面情報ID105が「2」となっているため(図5、領域R1)、遷移先の画面情報ID101=「2」が記憶されていると判断される(S158:YES)。RAM30に記憶される表示実行画面IDが、タッチされたメニューボタンB3に関連付けられていた画面情報ID101=「2」に設定される(S160)。現在表示中のホーム画面P1が画面ロックされていないため(図5、領域R3)(S164:NO)、パネル50に表示される画面が、画面情報ID101=「2」に対応するメニュー画面P2(図7)に遷移する(S112)。第1タイマ41のリセット時間が、500秒に戻される(S114)。
【0058】
次に、画面ロックされていない画面において、ロック領域A1(図7)が3秒以上長押しされる場合の動作例を説明する。パネル50にタッチ入力が行われたため(S116:YES)、タッチ入力が行われた位置に応じた指示座標が取得される(S152)。S152で取得した指示座標に対応する、領域情報ID102=「7」が取得される(S154:YES)。領域情報ID102=「7」に対応する領域情報103が「ロック領域情報」であるため(S156:NO、S172:YES)、第2タイマ42で時間計測が開始される(S174)。ロック領域A1へのタッチが終了すると(S176:YES)、座標入力が長押し時間(3秒)以上行われており(S178:YES)、現在表示中の画面が画面ロックされていないため(図5、領域R4)(S180:NO)、画面ロックを実行する(S182)。具体的には、現在表示中の画面の画面情報ID101=「2」の欄(図5)において、リセット設定108(領域R4)を「画面ロック無し状態」から「画面ロック有り状態」に切り替える。また、図8に示すように、ロック領域A1に報知画像G1を表示する(S183)。
【0059】
また、画面ロックされている画面において、ロック領域A1の報知画像G1(図8)が3秒以上長押しされる場合の動作例を説明する。なおS116からS176までのフローは、前述した、画面ロックされていない画面においてロック領域A1(図7)が3秒以上長押しされる場合のフローと同様であるため、説明を省略する。ロック領域A1の報知画像G1へのタッチが終了すると(S176:YES)、座標入力が長押し時間(3秒)以上行われており(S178:YES)、現在表示中の画面が画面ロックされているため(S180:YES)、画面ロックを解除する(S184)。具体的には、現在表示中の画面の画面情報ID101=「2」の欄(図5)において、リセット設定108を「画面ロック有り状態」から「画面ロック無し状態」に切り替える。また、図7に示すように、ロック領域A1に表示されていた報知画像G1を消去する(S185)。
【0060】
多機能機10の第2の動作例を説明する。第2の動作例では、表示リセット処理が行われる場合を説明する。例として、図5に示すテーブルTB1を用いる場合を説明する。また、図7および図9の画面が表示される場合を説明する。また、リセット時間が500秒、報知開始時間が60秒、である場合を説明する。パネル50に、画面情報ID101=「2」に対応するメニュー画面P2(図7)が表示された時点からの動作例を説明する。
【0061】
メニュー画面P2(図7)が表示されると(S112)、第1タイマ41が、リセット時間(500秒)からのカウントダウンを開始する(S114)。パネル50にタッチ入力が行われておらず(S116:NO)、メニュー画面P2は表示リセット処理の対象の画面であるため(図5、領域R5)(S118:YES)、メニュー画面P2が画面ロックされているか否かが判断される(S120)。メニュー画面P2が画面ロックされていないため(図5、領域R4)(S120:NO)、第1タイマ41の残り時間が報知開始時間(60秒)よりも少ないか否かを判断する(S124)。
【0062】
S116〜S124の処理がループ処理されることで時間が経過し、メニュー画面P2のパネル50への表示が開始されてから440秒が経過すると、第1タイマ41の残り時間が報知開始時間(60秒)よりも少なくなり(S124:YES)、図9に示すようにロック領域A1に時間表示バーG2が表示される(S126)。時間表示バーG2は、第1タイマ41の残り時間に応じてバーの長さが変化するように表示される。
【0063】
S116〜S132の処理がループ処理されることで時間が経過し、第1タイマ41の残存時間が0秒になると(S132:YES)、RAM30に記憶される表示実行画面IDを、ホーム画面の画面情報ID101に設定する(S134)。パネル50に表示される画面が、画面情報ID101=「1」に対応するP1(図6)にリセットされる(S112)。
【0064】
<効果>
本実施例に係る多機能機10の効果を説明する。本願に記載の多機能機10では、リセット設定108が表示リセット処理を実行する「画面ロック無し状態」である場合に、ロック領域A1に3秒以上タッチ入力を行うことで、表示リセット処理を実行しない「画面ロック有り状態」にリセット設定108を変更することができる(S182)。また、リセット設定108が「画面ロック有り状態」である場合に、ロック領域A1に3秒以上タッチ入力を行うことで、リセット設定108を「画面ロック無し状態」に設定することができる(S184)。これにより、リセット設定108の設定内容を容易に変更することができるため、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0065】
本願に記載の多機能機10では、リセット設定108が「画面ロック有り状態」である期間中において、画面ロック有りである旨を報知する報知画像G1がロック領域A1に表示される(S183)。これにより、画面ロックの有無をユーザに認識させることができるため、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0066】
本願に記載の多機能機10では、リセット設定108が表示リセット処理を実行しない「画面ロック有り状態」に設定されている場合に(S164:Y)、現在表示されている画面と別の画面を表示させる操作が行われると(S158:Y)、リセット設定108を「画面ロック無し状態」に変更する(S166)とともに、報知画像G1のロック領域A1への表示を終了する(S168)。すなわち、画面ロックされている画面を他の画面に遷移させることをトリガとして、遷移後の画面を「画面ロック無し状態」に自動的に復帰させることができる。これにより、パネル50に表示される画面が、画面ロックされ続けてしまう事態を防止することができる。
【0067】
本願に記載の多機能機10では、ロック領域A1に3秒以上タッチ入力を行うことで(S178:YES)、現在表示中の画面を、画面ロック無し状態と画面ロック有り状態との間で切り替えることができる。これにより、ロック領域A1に誤ってタッチ入力が行われてしまった場合に、画面ロックがユーザの意図に反した状態に設定されてしまう事態を防止することができる。
【0068】
本願に記載の多機能機10では、表示リセット処理が実行されるまでの残存時間を示す時間表示バーを、ロック領域に表示させることができる。これにより、残存時間を視覚的にユーザに認識させることができるため、ユーザの利便性を高めることができる。
【0069】
本願に記載の多機能機10では、ロック領域は、図7に示すように、矩形形状のメニュー画面P2の右上隅部に位置している。よって、パネル50の表示画面のうち、使用頻度が低い領域をロック領域として使用することができるため、パネル50の表示領域を有効利用することが可能となる。
【0070】
また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。以下に変形例を示す。
【0071】
<変形例>
多機能機10は、第1タイマ41の残存時間の変更入力を受け付けるユーザインターフェースを備えるとしてもよい。例えば、S126においてロック領域A1に表示される時間表示バーG2(図9)を用いて、第1タイマ41の残存時間の変更入力を受け付けても良い。この場合、第1タイマ41のカウントダウンの進行中に、時間表示バーG2(ロック領域A1)への座標入力が長押し時間(3秒)以上行われた場合には、第1タイマ41のカウントダウンを停止するとしても良い。また、第1タイマ41のカウントダウンの停止中に、時間表示バーG2(ロック領域A1)への座標入力が長押し時間(3秒)以上行われた場合には、第1タイマ41のカウントダウンを再開するとしても良い。また、指示座標がロック領域A1で検出されるとともに、検出された指示座標の移動(ドラッグ)が検出された場合に、指示座標の移動方向が予め定められた第1の所定方向(例:右方向)である場合には、指示座標の移動距離に応じて第1タイマ41の残存時間を減少させてもよい。また、指示座標の移動方向が第1の所定方向の反対方向である第2の所定方向(例:左方向)である場合には、指示座標の移動距離に応じて第1タイマ41の残存時間を増加させてもよい。これにより、時間表示バーG2を長押し時間以上タッチし続ける(長押しする)という直感的な操作により、表示リセット処理が実行されるまでの残存時間の進行を停止/再開することが可能となる。また、時間表示バーG2をタッチしたまま移動させる(ドラッグ)という直感的な操作により、残存時間を変更することが可能となる。よって、ユーザの利便性を高めることができる。
【0072】
第1タイマ41の残存時間のパネル50への表示形態は、時間表示バーG2(図9)に限られず、各種の表示形態を用いることが可能である。例えば、残存時間を数字画像で表示してもよい。また、残存時間を表示している数字画像に長押し操作をすることで、残存時間の進行を停止/再開するとしてもよい。また、残存時間を表示している数字画像にドラッグ操作をすることで、残存時間の変更の入力を受け付けるとしてもよい。
【0073】
また、第1タイマ41の残存時間のパネル50への表示は、各種の記号を用いて行っても良い。例えば、ドット画像を点滅表示することにより第1タイマ41のカウントダウンが進行中であることを報知し、ドットを常に表示することにより第1タイマ41のカウントダウンが停止中であることを報知してもよい。また、ドット画像が表示されないことにより、現在表示されている画面が、表示リセット処理を実行しない「画面ロック有り状態」であることを報知してもよい。このような記号を用いることにより、より少ない表示領域で、残存時間をユーザに報知することができる。
【0074】
時間表示バーの表示態様は、様々な態様であってよい。例えば、時間表示バーを、幅のない1本の線で表示してもよい。これにより、時間表示バーを表示するために必要な表示領域を小さくすることができる。
【0075】
時間表示バーを表示させる領域はロック領域に限られず、ボタン画像が表示されていない領域であれば何れの領域に表示してもよい。例えば、図9のメニュー画面P2に示すように、ボタン画像B4〜B6の何れにも重複しない、画面の下方のバー表示領域A2に、時間表示バーを表示させてもよい。
【0076】
画面ロックの実行および解除を行うための、指示座標の所定の入力態様(S174−S178)は、長押しの入力態様に限られず、各種の入力態様であってよい。例えば、ダブルタッチやフリックなどの入力態様であってもよい。
【0077】
本願の技術の特徴は、パネル50の表示形態に関する点にある。よって、本願の技術の適用範囲は多機能機10に限定されず、表示画面を有する各種の装置(携帯電話、ノートPCなど)に適用可能である。
【0078】
なお、ROM16やNVRAM40に記憶されている各種の情報は、外部記憶装置に記憶されるとしてもよい。そして外部記憶装置から各種の情報が読み出され、RAM30に一旦記憶された上で、各種の処理が行なわれるとしてもよい。外部記憶装置の例としては、メモリーカードや外付のハードディスクなどが挙げられる。
【0079】
なお、パネル50は表示手段の一例である。座標検出部51は座標検出手段の一例である。領域情報103はボタン画像情報の一例である。画面情報ID101は画面情報の一例である。テーブルTB1は記憶部の一例である。S112を実行するCPU14は第1表示制御手段の一例である。「ウェブ」ボタンB1〜「ネットワーク」ボタンB6はボタン画像の一例である。ホーム画面設定109は特定画面情報の一例である。リセット時間は第1所定時間の一例である。ホーム画面P1は特定画面の一例である。S134を実行するCPU14は第2表示制御手段の一例である。長押しは所定の入力態様の一例である。ロック領域A1は特定領域の一例である。長押し時間は第2所定時間の一例である。時間表示バーG2は残存時間画像の一例である。S126を実行するCPU14は第3表示制御手段の一例である。
【符号の説明】
【0080】
10:多機能機、50:パネル、51:座標検出部、A1:ロック領域、B1:「ウェブ」ボタン、B2:「ディスク」ボタン、B3:「メニュー」ボタン、TB1:テーブル、P1:ホーム画面、P2:メニュー画面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
各種の画像を表示する表示手段と、前記表示手段の表示領域内の指示座標を検出する座標検出手段とを備え、前記座標検出手段が検出する指示座標に基づく処理を実行する表示装置であって、
少なくとも1つのボタン画像情報を含んでいる画面情報を複数記憶する記憶部を備え、
前記ボタン画像情報の各々は、複数の前記画面情報の何れかに関連付けられており、
複数の前記画面情報のうちから選択された選択画面情報に基づく画面を前記表示手段に表示させる第1表示制御手段を備え、
前記第1表示制御手段は、前記座標検出手段が検出する指示座標が前記ボタン画像情報に基づくボタン画像の表示領域に対応する座標である場合に、当該指示座標に対応するボタン画像情報に関連付けられている画面情報を前記選択画面情報として選択し、
前記座標検出手段が最後に指示座標を検出してから第1所定時間の間指示座標が検出されないことを条件として、予め定められた特定画面情報に基づく特定画面を前記表示手段に表示させる表示リセット処理を実行する第2表示制御手段を備え、
前記第2表示制御手段は、前記表示リセット処理を実行する第1状態と、前記表示リセット処理を実行しない第2状態との間でリセット設定を切り替え、
前記第2表示制御手段は、前記リセット設定が前記第1状態である場合に、前記座標検出手段が特定領域内で検出する指示座標が所定の入力態様であることを条件として、前記リセット設定を前記第2状態に設定するとともに、前記リセット設定が前記第2状態である旨を報知する報知画像を前記特定領域に表示し、
前記第2表示制御手段は、前記リセット設定が前記第2状態である場合に、前記座標検出手段が前記特定領域内で検出する指示座標が所定の入力態様であることを条件として、前記リセット設定を前記第1状態に設定するとともに、前記報知画像の前記特定領域への表示を終了し、
前記特定領域は、前記表示手段に表示される画面内において、前記ボタン画像情報に基づく前記ボタン画像の表示領域と重複しない領域であることを特徴とする表示装置。
【請求項2】
前記第2表示制御手段は、前記リセット設定が前記第2状態である場合に、前記座標検出手段が検出する指示座標が前記ボタン画像の表示領域に対応する座標であることを条件として、前記リセット設定を前記第1状態に設定するとともに、前記報知画像の前記特定領域への表示を終了することを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
指示座標の前記所定の入力態様は、第2所定時間の間、前記特定領域内で指示座標が検出され続ける態様であることを特徴とする請求項1または2に記載の表示装置。
【請求項4】
前記表示リセット処理が実行されるまでの残存時間を示す残存時間画像を前記特定領域に表示する第3表示制御手段をさらに備えることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の表示装置。
【請求項5】
前記第3表示制御手段は、
前記座標検出手段によって指示座標が前記特定領域内で検出されるとともに、検出された指示座標の移動が検出された場合に、指示座標の移動方向が予め定められた第1所定方向に対応する場合には指示座標の移動距離に応じて前記残存時間を減少させ、
指示座標の移動方向が前記第1所定方向の反対方向である第2所定方向に対応する場合には指示座標の移動距離に応じて前記残存時間を増加させることを特徴とする請求項4に記載の表示装置。
【請求項6】
前記表示手段の表示領域は矩形形状を有しており、
前記特定領域は、矩形形状の前記表示領域の隅部に位置していることを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の表示装置。
【請求項7】
各種の画像を表示する表示手段と、前記表示手段の表示領域内の指示座標を検出する座標検出手段と、少なくとも1つのボタン画像情報を含んでいる画面情報を複数記憶する記憶部とを備え、前記座標検出手段が検出する指示座標に基づく処理を実行する表示装置の制御方法であって、
前記ボタン画像情報の各々は、複数の前記画面情報の何れかに関連付けられており、
複数の前記画面情報のうちから選択された選択画面情報に基づく画面を前記表示手段に表示させる第1表示制御ステップを備え、
前記第1表示制御ステップは、前記座標検出手段が検出する指示座標が前記ボタン画像情報に基づくボタン画像の表示領域に対応する座標である場合に、当該指示座標に対応するボタン画像情報に関連付けられている画面情報を前記選択画面情報として選択し、
前記座標検出手段が最後に指示座標を検出してから第1所定時間の間指示座標が検出されないことを条件として、予め定められた特定画面情報に基づく特定画面を前記表示手段に表示させる表示リセット処理を実行する第2表示制御ステップを備え、
前記第2表示制御ステップは、前記表示リセット処理を実行する第1状態と、前記表示リセット処理を実行しない第2状態との間でリセット設定を切り替え、
前記第2表示制御ステップは、前記リセット設定が前記第1状態である場合に、前記座標検出手段が特定領域内で検出する指示座標が所定の入力態様であることを条件として、前記リセット設定を前記第2状態に設定するとともに、前記リセット設定が前記第2状態である旨を報知する報知画像を前記特定領域に表示し、
前記第2表示制御ステップは、前記リセット設定が前記第2状態である場合に、前記座標検出手段が前記特定領域内で検出する指示座標が所定の入力態様であることを条件として、前記リセット設定を前記第1状態に設定するとともに、前記報知画像の前記特定領域への表示を終了し、
前記特定領域は、前記表示手段に表示される画面内において、前記ボタン画像情報に基づく前記ボタン画像の表示領域と重複しない領域であることを特徴とする制御方法。
【請求項8】
各種の画像を表示する表示手段と、前記表示手段の表示領域内の指示座標を検出する座標検出手段と、少なくとも1つのボタン画像情報を含んでいる画面情報を複数記憶する記憶部とを備え、前記座標検出手段が検出する指示座標に基づく処理を実行する表示装置のコンピュータが読み取り可能なプログラムであって、
前記ボタン画像情報の各々は、複数の前記画面情報の何れかに関連付けられており、
前記コンピュータを、複数の前記画面情報のうちから選択された選択画面情報に基づく画面を前記表示手段に表示させる第1表示制御手段として機能させ、
前記第1表示制御手段は、前記座標検出手段が検出する指示座標が前記ボタン画像情報に基づくボタン画像の表示領域に対応する座標である場合に、当該指示座標に対応するボタン画像情報に関連付けられている画面情報を前記選択画面情報として選択し、
前記コンピュータを、前記座標検出手段が最後に指示座標を検出してから第1所定時間の間指示座標が検出されないことを条件として、予め定められた特定画面情報に基づく特定画面を前記表示手段に表示させる表示リセット処理を実行する第2表示制御手段として機能させ、
前記第2表示制御手段は、前記表示リセット処理を実行する第1状態と、前記表示リセット処理を実行しない第2状態との間でリセット設定を切り替え、
前記第2表示制御手段は、前記リセット設定が前記第1状態である場合に、前記座標検出手段が特定領域内で検出する指示座標が所定の入力態様であることを条件として、前記リセット設定を前記第2状態に設定するとともに、前記リセット設定が前記第2状態である旨を報知する報知画像を前記特定領域に表示し、
前記第2表示制御手段は、前記リセット設定が前記第2状態である場合に、前記座標検出手段が前記特定領域内で検出する指示座標が所定の入力態様であることを条件として、前記リセット設定を前記第1状態に設定するとともに、前記報知画像の前記特定領域への表示を終了し、
前記特定領域は、前記表示手段に表示される画面内において、前記ボタン画像情報に基づく前記ボタン画像の表示領域と重複しない領域であることを特徴とするプログラム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate


【公開番号】特開2013−114033(P2013−114033A)
【公開日】平成25年6月10日(2013.6.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−260074(P2011−260074)
【出願日】平成23年11月29日(2011.11.29)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】