説明

表示装置およびその方法

【課題】大きなスケジュール表の中から必要な情報を直ぐに閲覧することができ、かつ、その閲覧が妨げられることなく、電子メール等の配信されてきた情報をも同時に閲覧することができる表示装置を提供する。
【解決手段】表示装置は、スケジュール表を構成する要素である各セルに対して表示に関する優先度を決定する表示優先度決定部2505と、スケジュール表を構成する行及び列の中から、優先度の高いセルが含まれる行及び列を決定し、決定した行及び列のうち、優先度の高いセルが含まれる箇所を1つの表に加工して表示する時刻表表示部2504と、通信ネットワークを介して情報を取得する情報受信部2507と、取得された通信情報を、表示する表に含まれるセルのうち優先度の低いセルに重ねて表示するための情報告知場所決定部2508等とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、番組表等のスケジュール表を表示する装置に関し、特に、スケジュール表の一部を抽出して表示する装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、デジタル放送の普及に伴い、多種多様な番組が放送されるようになってきている。また、電子番組ガイド(以下、EPGと省略する)の普及により、テレビ画面上で将来放送される番組の予定を確認することができるようになってきている。さらに、ハードディスクやDVDの普及に伴い、簡単に番組を録画することが可能になりつつある。
【0003】
そのような状況下において、従来、多くの放送番組の中からユーザが所望する番組を容易に選択できることを支援する各種技術が提案されている。たとえば、ハードディスク等への予約録画の内容や、番組の閲覧履歴をもとに、ユーザのテレビ番組に関する嗜好を抽出し、将来放送される番組のうちユーザの嗜好にあった番組を推薦するシステムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。また、録画された番組が閲覧されたか否かの情報を利用して、ユーザが所望する番組を選択する装置も提案されている(例えば、特許文献2参照)。さらに、EPGをユーザにとって閲覧しやすくするため、放送時間とチャネルの表形式で表示する方法についても提案されている(例えば、特許文献3参照)。
【0004】
また、番組表の中で優先的に表示しなければならない番組を決定し、それらの番組を効率的に表示する方法についても提案されている(例えば、特許文献4、5参照)。さらに、これらの優先度を、視聴履歴を用いて決定する方法についても開示されている(例えば、特許文献6参照)。
【特許文献1】特開平11−164217号公報
【特許文献2】特開2000−253325号公報
【特許文献3】特許第2838892号公報
【特許文献4】特開2002−94893号公報
【特許文献5】特開2004−23118号公報
【特許文献6】特開平9−83891号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記従来の技術では、携帯電話等の表示領域が狭い機器での使用が考慮されていないという問題がある。そのために、例えば、番組表の中から所望の番組を探し出すのに多くの操作が強いられる。
【0006】
一般に、携帯電話等の携帯型機器においては、画面サイズに制約があるために、ユーザにとって必要な部分だけを抽出して提示する必要がある。携帯電話においては、表示画面
サイズが240ドット×320ドットで2インチから3インチのディスプレイの大きさが標準的である。この画面サイズに、標準的には1行に10文字の行が9行表示することが一般的である。また、フォントの大きさを小さくし、最大380文字を表示できるが、家庭内ディスプレイに比べると制約が大きい。したがって、携帯電話等の小型画面を対象として番組情報を表示するには、家庭内ディスプレイ等の大型画面を対象とする場合とは異なる表示上の工夫が必要とされる。
【0007】
また、携帯電話等の端末においては、常時、通信ネットワークに接続されているために、ユーザが意図しないときに、非同期に、電子メールや、局所無線を利用した情報の提供、位置に応じた情報の提供等が行われる場合がある。このような場合であっても、ユーザが番組表等を閲覧しているときには、その閲覧を妨げることなく番組表等を表示するとともに、配信されていきた情報を確認できるようにする必要がある。例えば、ユーザが屋外においてテレビ番組の予約録画を携帯電話で行うために番組表を確認しているときに、ユーザの携帯電話にメールの着信があると、そのメールの内容を確認するために、現在表示されている番組表を画面から消去し、電子メールを確認するモードに変更する必要がある。そして、メールの内容を確認した後に、予約録画の操作を途中まで行っていたとしても、再び、番組表の表示から行わなければならなくなる。このように、携帯電話等の端末ではユーザによる携帯性を重視するために、表示される画面の物理的な大きさを小さくしなければならないため、複数の作業(例えば番組表の閲覧と受信メール閲覧)を同時に1つの画面で行うことが難しい。
【0008】
そこで、本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、携帯電話等の小型画面であっても番組表のような大きなスケジュール表の中から必要な情報を直ぐに閲覧することができ、かつ、その閲覧が妨げられることなく、電子メール等の配信されてきた情報をも同時に閲覧することができる表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために、本発明に係る表示装置は、行番号及び列番号によって特定されるセルの集まりである表の情報を表示する表示装置であって、前記各セルに対して表示に関する優先度を決定する第1優先度決定手段と、前記表の行及び列の中から、前記第1優先度決定手段で決定された優先度の高いセルが含まれる行及び列を決定する行列決定手段と、決定された行及び列のうち、優先度の高いセルが含まれる箇所を1つの表に加工して表示する表表示手段と、通信ネットワークを介して情報を取得する情報取得手段とを備え、前記表表示手段は、表示する表に含まれるセルと隣接するセルとをあわせ、あわせたセル毎に表示優先度を算出し、前記情報取得手段によって取得された情報である通信情報を、表示する表に含まれる隣接するあわせたセルのうち優先度の低いセルの場所に重ねて表示するように制御することを特徴とする。
【0010】
これによって、優先度の高いセルを含む行及び列が表形式で表示されるので、ユーザは、煩わしい探索操作をすることなく、同一行及び列に属する他のセルを確認しながら、優先度の高いセルを直ぐに、かつ、直感的に探し出して閲覧することができるとともに、非同期に送信されてきた通信情報が優先度の低いセルに重ねて表示されるので、携帯電話等の端末において番組表等の情報を閲覧している時に通信ネットワークを介して情報が配信されてきた場合であっても、番組表等の閲覧が妨げられることなく、配信されてきた情報を同時に閲覧することができる。
【0011】
なお、本発明は、このような表示装置として実現することができるだけでなく、表示方法として実現したり、コンピュータを表示装置として機能させるプログラムとして実現したり、そのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体として実現したりすることもできる。
【発明の効果】
【0012】
本発明に係る表示装置によれば、携帯電話等の小型画面であっても番組表のような大きなスケジュール表の中から必要な情報を直ぐに閲覧することができ、しかも、その閲覧が妨げられることなく、電子メール等の配信されてきた情報をも同時に閲覧することができる。
【0013】
つまり、本発明に係る表示装置によれば、ユーザにとって必要な部分が表形式で重点的に表示される。したがって、煩わしい表示操作をすることなく、直ぐに、かつ、直感的に、所望の情報を閲覧することができる。そして、携帯端末等の小さい表示領域しか装備していない表示装置であっても、番組情報等の必要な情報が効率的にユーザに提示されるので、例えば、録画予約等を行うときに、少ない操作で番組選択を行うことができる。さらに、番組情報を閲覧しているときに通信ネットワークを介して情報が配信されてきた場合であっても、優先度の低い番組に重畳して情報が表示されるので、番組情報の閲覧が妨げられることなく、ユーザは、配信されてきた情報と番組情報とを同時に閲覧することができる。
【0014】
このように、本発明は、番組表のように、表示画面に対して相対的に大きな情報を表示しなければならない携帯電話や家庭内テレビ等にとって有効な表示装置であり、その実用的価値は極めて高い。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
本発明に係る表示装置は、行番号及び列番号によって特定されるセルの集まりである表の情報を表示する表示装置であって、前記各セルに対して表示に関する優先度を決定する第1優先度決定手段と、前記表の行及び列の中から、前記第1優先度決定手段で決定された優先度の高いセルが含まれる行及び列を決定する行列決定手段と、決定された行及び列のうち、優先度の高いセルが含まれる箇所を1つの表に加工して表示する表表示手段と、通信ネットワークを介して情報を取得する情報取得手段とを備え、前記表表示手段は、前記情報取得手段によって取得された情報である通信情報を、表示する表に含まれるセルのうち優先度の低いセルの場所に表示するように制御することを特徴とする。これによって、優先度の高いセルを含む行及び列が表形式で表示されるので、ユーザは、煩わしい探索操作をすることなく、同一行及び列に属する他のセルを確認しながら、優先度の高いセルを、直ぐに、かつ、直感的に探し出して閲覧することができる。そして、外部から取得された通信情報が、表示する表に含まれるセルのうち優先度の低いセルに重ねて表示されるので、携帯電話等の端末において番組表等の情報を閲覧している時に通信ネットワークを介して情報が配信されてきた場合であっても、番組表等の閲覧が妨げられることなく、配信されてきた情報を同時に閲覧することができる。
【0016】
ここで、前記優先度決定手段は、当該表示装置のユーザによる番組の視聴履歴又は録画履歴に基づいて前記優先度を決定するのが好ましい。これによって、例えば、過去に高い頻度で視聴又は録画した番組が優先して表示されるので、ユーザは、興味ある番組を容易に発見することができる。
【0017】
なお、前記表表示手段は、優先度の高い番組が他の番組と異なる表示態様になるように、前記番組表を表示してもよいし、前記セルには、番組の内容を示す番組情報が含まれ、前記表表示手段は、優先度の高い番組の番組情報が優先度の低い番組の番組情報よりも詳細に表示されるように、前記番組表を表示してもよい。これによって、サイズの小さい画面に番組情報が効率的に圧縮されて表示されるので、ユーザは、優先度の高い番組を容易に発見できるとともに、優先度の低い隣接する番組を確認しつつ、優先度の高い番組をより詳細に確認することができる。
【0018】
また、前記表示装置はさらに、過去に放送された番組に関する番組表を蓄積する番組表蓄積手段を備え、前記優先度決定手段は、前記番組表蓄積手段に蓄積された過去に放送された番組に関する番組表と将来に放送される番組に関する番組表とを比較することで、同一の時間帯及びチャネルに対応する番組に変化が生じているか否かを判断し、変化が生じている番組の優先度を高く決定してもよい。これによって、新番組や特別番組が優先して表示されるので、ユーザは、新番組や特別番組を探す手間が削減される。
【0019】
なお、前記番組表蓄積手段には、少なくとも2週間前の番組表が蓄積され、前記優先度決定手段は、同一の時間帯及びチャネルに対応する番組について、2週間前、1週間前及び今週の番組表を比較することで、1週間前と今週とが異なっている番組であっても、2週間前と今週とが同一である番組ついては、今週の番組の優先度を低く決定するのが好ましい。これによって、臨時的に設けられた特別番組が翌週に通常番組に戻った場合に、誤って新番組と取り扱われてしまうことが回避される。
【0020】
ここで、前記情報取得手段によって取得された情報は、2次元的な表示形状を有し、前記表表示手段は、優先度の低いセルのうち前記情報の2次元的な表示形状に近い形状を有するセルに重ねて前記情報を表示してもよい。また、前記表表示手段は、表示する表に含まれるセルのうち優先度の低い複数の隣接するセルに重ねて前記情報を表示してもよい。これによって、画像等の情報が配信されてきた場合に、そのレイアウト(縦横比)を維持した状態で、画像等の情報が表示される。また、大きなメッセージであっても、優先度の高いセルを覆い隠してしまうことなく、スケジュール表に重畳して情報が表示される。
【0021】
なお、前記情報取得手段は、当該表示装置のユーザ宛に送信されてきた電子メールを前記情報として取得してもよいし、前記スケジュール表は、交通機関の時刻表であり、前記セルは、前記交通機関の出発時間帯と行先との組み合わせに対応する出発時刻を示す枠であり、前記優先度決定手段は、当該表示装置のユーザによる前記交通機関の利用履歴に基づいて前記優先度を決定してもよい。
【0022】
また、前記表表示手段は、表示している表に含まれるセルが選択された場合に、当該セルに関する操作指示を示すポップアップメニューを前記表に重ねて表示してもよい。これによって、ユーザは、選択したセルに対して、次に必要な操作を直ぐに行うことができる。
【0023】
また、前記表表示手段は、表示している表に含まれない優先度の高いセルが前記スケジュール表に存在する場合には、当該セルの位置を示すアイコンを前記表とともに表示してもよい。これによって、ユーザは、画面に表示されていない優先度の高いセルが存在すること、及び、そのおよその位置を知ることができ、画面に表示されていないセルに容易にアクセスすることができる。
【0024】
また、前記スケジュール表は、ユーザの予定を示す予定情報であり、前記第1優先度決定手段は、前記スケジュール表を構成する各セルに入力された内容、入力したユーザ、スケジュールが確認された回数、及び、スケジュールが変更された回数の少なくとも1つに基づいて、前記優先度を決定してもよい。これによって、個人のスケジュール表についても、番組表や時刻表と同様の効果が奏される。
【0025】
また、前記表表示手段はさらに、表示していた前記表が前記スケジュール表のどの部分に相当するかを示す態様で、前記スケジュール表の全体を表示したり、前記表表示手段は、ユーザからの指示に従って、表示している表に含まれるセルのうち優先度の高いセルを順次移動しながら選択し、選択したセルを他のセルと異なる態様で表示してもよい。これによって、ユーザは、画面に表示されている箇所がスケジュール表全体のどの位置に相当するかを容易に知ることができるとともに、優先度の高いセルだけを高速に切り替えて選択することができる。
【0026】
また、前記セルには、番組の内容を示す番組情報が含まれ、前記表表示手段は、前記セルに表示される番組情報の詳細度を変更する番組情報詳細度変更部を有し、前記表表示手段は、前記番組情報詳細度変更部による番組情報の詳細度の変更によって生じた空き領域に前記通信情報を表示してもよい。このとき、前記表表示手段は、例えば、前記空き領域が複数のセルにおいて存在する場合に、前記第1優先度決定手段によって決定された優先度の低いセルの空き領域に前記通信情報を表示したり、前記空き領域が複数のセルにおいて存在する場合に、前記複数のセルに前記通信情報を表示するのが好ましい。これによって、例えば、電子メール等の通信情報の着信による割り込みが発生した場合に、番組の概要を閲覧しつつ、かつ、電子メールを読むことが可能となる。
【0027】
また、前記表示装置はさらに、前記スケジュール表をスクロールさせる指示を受け付けるスクロール指示入力手段と、前記スクロール指示入力手段が前記指示を受け付けたときに、前記スクロールの方向又は量に基づいて、前記表表示手段が表示している通信情報の画面上の表示位置を変更するか否かを判定する表示位置変更判定手段とを備え、前記表表示手段は、前記スクロール指示入力手段が受け付けた指示に従って前記表をスクロールさせて表示し、前記表表示手段は、前記表示位置変更判定手段によって表示位置を変更すると判定された場合に、その判定結果に従って前記表示位置を変更し、前記通信情報を表示してもよい。このとき、前記表示位置変更判定手段は、前記スクロール指示入力手段が前記指示を受け付けたときに、前記スクロールの方向又は量が、前記通信情報によって隠れていたセルの情報を表示させる方向又は量である場合に、前記通信情報の画面上の表示位置を変更しないと判定するのが好ましい。これによって、スクロール操作によって、電子メール等の通信情報の表示によって隠れていたセルの閲覧が可能になることと、画面に表示されていなかったセルの閲覧が可能になることとが自動判別され、ユーザの操作負担が軽減される。
【0028】
また、前記表示装置はさらに、前記表表示手段によって表示されている通信情報の選択を受け付ける表示選択入力手段と、前記表示選択入力手段が前記選択を受け付けると、選択された通信情報をその時点で表示されている表示領域よりも拡大された表示領域に表示すると判定し、前記拡大された表示領域を決定する表示位置拡大判定手段とを備え、前記表表示手段は、前記表示位置拡大判定手段によって決定された表示領域に前記通信情報を表示してもよい。このとき、前記表示位置拡大判定手段は、前記第1優先度決定手段で決定された優先度の低いセルを含む領域を前記拡大された表示領域と決定するのが好ましい。これによって、電子メール等の通信情報の情報量が多い場合に、簡単な操作で、その表示場所を拡大し、通信情報を一瞥することができる。
【0029】
また、前記表示装置はさらに、前記情報取得手段で取得された通信情報と前記番組表の各セルとの関連度を算出する番組関連度算出手段と、前記番組関連度算出手段で算出された関連度に基づいて、前記各セルの番組情報の表示に関する優先度を決定する第2優先度決定手段とを備え、前記表表示手段は、前記第2優先度決定手段で決定された優先度の低いセルに重ねて前記通信情報を表示してもよい。このとき、前記第2優先度決定手段は、前記関連度算出手段で算出された関連度が高いセルの周囲のセルについては、前記関連度が高いセルよりも低い優先度を決定するのが好ましい。たとえば、前記通信情報が、所定の番組に関連する音楽情報である場合に、前記番組関連度算出手段は、前記情報取得手段で取得された音楽情報が関連している番組のセルについては、高い関連度を算出し、前記表表示手段は、前記音楽情報が関連している番組のセルの周囲のセルに、前記通信情報を表示するのが好ましい。これによって、番組と外部から取得した通信情報とが関連している場合に、その番組に近いセルに通信情報が表示されるので、特別な操作をすることなく
、関連ある番組と通信情報とを一つの画面で同時に閲覧することができる。
【0030】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0031】
番組表や時刻表などに代表されるスケジュール表のように、時刻に応じて情報を表示する場合、表形式で表示した方が、ユーザにとっては、全体に対する時刻の前後関係を一目見るだけで判断できる。そのため、番組表や時刻表は、表形式で表示する場合が多い。一方、ユーザの視聴履歴等により、ユーザに優先的に閲覧させたい番組を表示する場合において、図6に示されるように、文章形式で、番組の時間、チャネル、番組内容を表示することも可能である。しかしながら、番組の放送される時間の前後関係、提示された番組が同じチャネルであるか否かを判断するときには、各番組の時間情報、チャネル情報を確認しなければ判断することができない。このように、番組情報だけを文章形式で表示するのに比べ、図5に示されるように表形式で表示することで、番組が放送される順序関係や、同一チャネルか否か等の情報が一見するだけで判断することが可能である。なお、本図におけるハッチング箇所は、特殊な色による表示、あるいは、反転表示等に相当し、ユーザに優先的に閲覧させたい番組を示している。
【0032】
ところが、おすすめ番組等を表形式で表示する場合には、表中の各部分(セル)によっては、不要なセルも多く含まれることがある。例えば、番組表においては、ユーザにとって興味のない番組までを表示しなければならないことがある。そこで、本実施の形態においては、おすすめ番組等の優先度の高い番組を表形式で表示するとともに、セルの内容を加工することで、効率的に情報を表示する装置を提供するものである。
【0033】
以下、本発明の実施の形態1〜8について説明する。ここで、特許請求の範囲に係る発明の具体例は、実施の形態3〜8の番組配信システムに相当する。実施の形態1及び2は、それら実施の形態3〜8の番組配信システムが備える基本部分だけからなる番組配信システム、つまり、特許請求の範囲における情報取得手段等を除く構成からなる表示装置に関するものである。よって、実施の形態1及び2は、実施の形態3〜8に共通する機能部分(スケジュール表の表示機能)を説明するためのものである。以下、実施の形態1〜8について順に説明する。
【0034】
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1における番組配信システムの構成図である。この番組配信システムは、放送波又は通信ネットワークを介して携帯情報端末に番組やスケジュール表としての番組表等を配信するシステムであり、視聴履歴外部蓄積部101、番組表外部蓄積部102、視聴履歴蓄積部103、番組表蓄積部104、表示重点番組選択部105、表示時間帯決定部106、表示チャネル決定部107、番組表表示部108から構成される。構成要素103〜108は、携帯電話等の携帯情報端末が備えるモジュールである。また、番組表は、行番号及び列番号によって特定されるセルの集まりである表の一例である。
【0035】
視聴履歴外部蓄積部101は、ユーザの番組視聴履歴が蓄積されているハードディスクやコンピュータ装置等であり、テレビや録画装置等によってユーザが番組を閲覧した履歴が図2に示されるような形式で蓄積されている。図2においては、例えば、7月2日に104チャネルの7:00〜7:55の「からくりテレビ」という「クイズ」ジャンルの番組を45分閲覧したことを示している。このように、蓄積された視聴履歴から統計処理を用いてユーザの嗜好を抽出することが可能になる。
【0036】
番組表外部蓄積部102は、過去に放送した番組、現在放送中の番組、将来放送する予定の番組に関する情報が蓄積されている記憶装置である。蓄積されている場所は、サーバや放送局のデータベース、家庭内の個人のハードディスク等でもよい。
【0037】
視聴履歴蓄積部103は、視聴履歴外部蓄積部101に蓄積されている視聴履歴から、番組を選択するときに必要となる視聴履歴を選択して蓄積する記憶部、例えば、携帯電話内の半導体メモリ等を含む回路等である。この視聴履歴蓄積部103は、例えば、ユーザが、クイズ番組・アニメ番組をよく視聴しているとか、ある特定の出演者が出ている番組をよく視聴しているとか、毎週欠かさず閲覧している番組がある等の情報を視聴履歴外部蓄積部101の視聴履歴から抽出して蓄積している。
【0038】
番組表蓄積部104は、番組表外部蓄積部102に蓄積された番組表のうち、表示するのに必要な番組情報を携帯情報端末内で蓄積するメモリ等である。例えば、図3に示されるような情報が蓄積されている。ところで、携帯電話等の画面は、十分に大きくないために、図3に示される全てのデータを一度に表示することができない。例えば、図4に示されるように番組表の一部を表示する。図4で表示されている番組表を図5の点線枠に示す。図5の点線枠(表示される番組表)に示されるように、チャネル104、106の7時から9時までの番組表しか一度に表示することができず、左右方向の矢印キー等で画面を左右スクロールさせることにより、図5の点線枠外に表示されているように、チャネル108、110を確認でき、さらに、上下方向の矢印キー等で画面を上下スクロールさせることで、異なる時間帯の番組を確認することができる。
【0039】
表示重点番組選択部105は、視聴履歴蓄積部103に蓄積された履歴情報をもとに、番組表蓄積部104に蓄積されている番組情報について、番組情報を表示する順序の優先度を決定する処理部である。つまり、スケジュール表を構成する要素である各セルに対して表示に関する優先度を決定する第1優先度決定手段の一例である。例えば、ユーザの視聴履歴から、ユーザが「クイズ」に関する番組をよく閲覧していた場合には、「クイズ」番組は、優先的に表示する重点番組とする。例えば、図5に示されるように、ユーザの視聴履歴から「クイズ」「アニメ」「音楽」のジャンルの番組をユーザが嗜好していた場合には、図5に示されるように、ハッチングされた番組がユーザの嗜好にあった番組となる。なお、従来までの番組表の表示であれば、図5に示されるような番組表がそのまま表示されることになる。つまり、限られた範囲の番組を表示し、ユーザの嗜好にあった番組の色を変える等のことしか行っていない。そのため、同じ時間帯に、ユーザにお勧めする番組があった場合も、画面をスクロールしなければ確認することができない。よって、携帯電話に表示された番組表だけを見て録画予約をする場合や、お勧めされている番組を比較する場合には、画面をスクロールさせる必要がある。これに対し、本実施の形態によれば、後述するように、図5に示された番組表は、図7のように表示される。
【0040】
表示時間帯決定部106は、表示重点番組選択部105で選択された重点番組をなるべく多く表示するために、表示する番組表の時間帯を決定する処理部である。つまり、スケジュール表を構成する行及び列の中から優先度の高いセルが含まれる行及び列を決定する行列決定手段の一例である。また、表示する番組情報について、優先度に対応した詳細度を設定する。たとえば、最も簡単な表示の場合(優先度が低い番組情報を表示する場合)には、開始時間と番組名のみ、次に簡単な表示の場合(優先度が中程度の番組情報を表示する場合)には、さらに番組の内容まで表示し、詳細な表示の場合(優先度が高い番組情報を表示する場合)には、出演者等の情報まで表示する、というように、表示する番組情報の詳細度を変更することにより、表示できる時間帯(表示行数)を制御する。番組情報の詳細度は、番組情報の全体文字数に対する割合等でもよい。また表示端末に表示した場合の行数等により番組情報の詳細度を決定してもよい。
【0041】
表示チャネル決定部107は、表示重点番組選択部105で選択された重点番組をなるべく多く表示するために、表示するチャネルを決定する処理部である。特に、同じ時間帯において、重点番組が重なっている場合には、ユーザにそれらの番組を比較検討できるよ
うに、それらのチャネルを優先的に表示するようにチャネルを決定する。また、過去のユーザの視聴履歴から、多く視聴しているチャネルを優先的に表示するようにもできる。つまり、この表示チャネル決定部107も、スケジュール表を構成する行及び列の中から優先度の高いセルが含まれる行及び列を決定する行列決定手段の一例である。
【0042】
番組表表示部108は、表示時間帯決定部106、表示チャネル決定部107で決定された時間帯、チャネルの情報を利用して番組表を表示するLCD等の表示デバイスや表示制御部である。この番組表表示部108は、表示時間帯決定部106及び表示チャネル決定部107で決定された時間帯及チャネルのうち、優先度の高い番組が含まれる箇所を1つの表に加工して表示する表表示手段の一例である。たとえば、図7に示されるように、ユーザに重点的に表示したい番組(重点番組)をできるだけ多く、一つの画面で表示する。
【0043】
次に、以上のように構成された本実施の形態の番組配信システムにおける携帯情報端末の動作について、図10のフローチャートを用いて説明する。
【0044】
まず、番組表蓄積部104は、現在時刻を取得し、表示可能な番組表を番組表外部蓄積部102から取得し、蓄積する(S701)。蓄積された番組表は図3に示されるような番組表である。次に、表示重点番組選択部105は、視聴履歴蓄積部103に蓄積されているユーザの視聴履歴の情報から、番組表蓄積部104に蓄積されている番組情報のうちで優先的に表示する番組を決定する(S702)。表示可能な番組情報の中で優先的に表示する番組(表示重点番組)がある場合には、次のステップへ進むが、表示重点番組がない場合には、ステップS711へ進む(S703)。ステップS711では、現在時刻をもとに、通常の番組表示を行い、処理を終了する。
【0045】
表示重点番組があった場合には、表示チャネル決定部107は、表示重点番組の中で、同じ時間帯において異なるチャネルで放送されている重点番組がないかを確認する(S704)。重なる番組があった場合には、それらの番組のチャネルを表示チャネルとして選択する(S705)。重なる番組がなかった場合には、ステップS706へ進む。なお、図3に示される番組表が蓄積されていた場合、ユーザが「クイズ」「アニメ」「音楽」に興味があるため、図5に示されるように、7時からチャネル104と108において閲覧すべき番組が重なっている。そのため、チャネル104と108は優先的に表示チャネルとして選択される。そして、表示チャネル決定部107は、重点表示番組が多い順にチャネルを選択する(S706)。チャネル104と108では、図5からわかるように104の方が、重点表示番組が多いため、104を先に表示する。
【0046】
続いて、表示時間帯決定部106は、現在時刻から最も時間的に離れている重点表示番組を選択する(S707)。最も時間的に離れている番組の範囲は、例えば、現在時刻が最も多く番組を表示したときに、現在時刻から最も離れている番組までの範囲を考える。図5の例においては、12時からチャネル104ではじまる「海外の音楽」が最も時間的に離れているので選択される。そして、表示時間帯決定部106は、重点表示番組以外の番組の情報を削減することで、重点表示番組をすべて表示できるか否かを判断する(S708)。表示できる場合には、ステップS710へ進み、選択されている時間帯を番組表示の時間帯として設定する。表示できない場合には、ステップS709へ進む。本例の場合には、8時、9時、11時からの番組をタイトルだけ表示するようにしても、12時からの番組を表示することができない。そこで、ステップS709へ進む。表示できない番組を表示重点番組からはずし、ステップS707へ戻る(S709)。ここでは、12時からの「海外の音楽」を表示できないため、重点表示番組からはずし、ステップS707へ戻る。ステップS707においては、「海外の音楽」が重点表示番組からはずされたために、最も時間的に離れた番組は、10時からの「ミュージック10」となる。この場合、8時、9時からの番組に関して、番組タイトルだけしか表示しないようにすることで、「ミュージック10」も表示することができるようになるため、表示時間帯決定部106は、7時から10時の番組までを番組表を表示する時間帯として決定する(S710)。
【0047】
以上のような表示チャネル決定部107による表示チャネル及びその順序、並びに、表示時間帯決定部106による表示時間帯及びその詳細度に基づいて、番組表表示部108は、図5に示される番組表を、図7に示される番組表として表示する。ここでは、表示チャネルについては、ユーザが好むおすすめ番組が最も多い104CHと次に多い108CHがこの順で左から表示され、表示時間帯については、ユーザが好むおすすめ番組である7時及び10時からの番組が詳細に表示されている。
【0048】
以上のように、本実施の形態によれば、ユーザの視聴履歴に基づいて、ユーザが好む番組情報が重点的に、かつ、詳細に表示される。したがって、煩わしい表示操作をすることなく、直ぐに、かつ、直感的に、所望の情報を見つけ出すことができる。例えば、録画予約等を行うときに、少ない操作で番組選択を行うことができる。
【0049】
なお、本実施の形態においては、ユーザの視聴履歴を用いて優先的に表示する番組を決定したが、ユーザの録画履歴を用いて優先的に表示する番組を決定してもよい。これにより、ユーザがいつも録画している番組を録画予約することを忘れないようにすることが可能になる。たとえば、図7のように表示された番組表に対して、番組のセルを選択すると、図8に示されるようなポップアップメニュー画面を表示することで、家庭内機器等の遠隔制御が可能になる。
【0050】
また、本実施の形態においては、表示すべき番組をユーザの視聴履歴から抽出された嗜好をもとにジャンル情報で決定したが、番組の視聴履歴から番組表に含まれるキーワードや出演者等の情報を利用してもよい。
【0051】
また、本実施の形態においては、表示すべき番組をユーザの嗜好から判断したが、放送局が視聴者に重点的に視聴してほしい番組(新番組)等により決定してもよい。
【0052】
また、本実施の形態においては、番組の視聴履歴を用いて重点番組を決定したが、ユーザの手動入力による番組設定情報を利用してもよい。
【0053】
また、本実施の形態においては、重点番組であるか否かの情報で重点表示番組を設定したが、重み(例えば、0以上1以下の重み係数)を利用して番組を決定してもよい。これにより、重点的に表示する時間帯やチャネルを決定するときも、重みの情報を利用してより緻密に決定することができる。
【0054】
また、本実施の形態においては、番組のタイトルだけを表示することで、番組情報の表示領域の削減を行ったが、重点番組以外の番組情報を表示しないことで、番組の表示領域を削減してもよい。
【0055】
また、本実施の形態においては、表示すべき番組をユーザの視聴履歴から抽出された嗜好をもとに重要度の高い番組(好みの番組が多いチャネル等を)優先的に表示したが、好みの番組が多い場合には、すべての番組を表示できるとは限らない。そこで、他にも表示すべき番組がある場合には、各セルにおいて、その旨(他のおすすめ番組があること)を示すマークを表示してもよい。例えば、図9に示されるように、同じ時間帯で表示すべき番組がある場合には、その時間帯のセルにおいて横方向矢印等のアイコンを表示してもよい。また、同じチャネルで、さらに遅い時間帯に表示すべき番組があるときには、そのチャネルのセルにおいて縦方向矢印のアイコンを表示してもよい。これらのアイコンは、一般に携帯電話等で表示されるような画面がスクロール可能を表示するアイコンではなく、ユーザが確認すべき番組があることを意味するアイコンとなる。さらに、表示されていない重点番組の数に応じて、アイコンの大きさを変更することにより、ユーザは、閲覧確認の重要度を表示画面だけで判断することが可能になる。
【0056】
また、本実施の形態では、図7に示される画面表示例のように、重点番組が存在しないチャネル(図7の表示例では、「106CH」)が非表示となり、番組表における列(チャネル)が詰められたが、これとは逆に、図11に示される画面表示例のように、重要番組が存在しない時間帯を非表示とし、番組表における行(時間帯)を詰めてもよい。これによって、好みの番組と同一時間帯に放送される他のチャネルの番組を確認することが容易となる。
【0057】
また、この図11に示されるように、表示する番組表が横長である場合には、携帯情報端末が備える長方形の画面を横長にして見るようなレイアウトで表示してもよい。特に、同一時間帯に多くの重点番組が存在する場合には、一画面に表示するチャネル数を増やす必要がある。本実施の形態においては、一画面に2チャネルの表示の場合について述べたが、7時から8時の間に3チャネル以上の重点番組が存在するときには、3つ以上のチャネルに関する表を表示することが可能である。このときには、チャネルの数を増やす必要があるため、表示端末の画面を横長にして利用する方が、効率的に番組情報を提供することが可能になる。
【0058】
さらには、表示端末を横長に利用する代わりに、縦軸と横軸の内容を逆転させ、縦方向にチャネル、横方向に時間の情報をとることで、表示内容を変更することも可能である。例えば、放送受信機能が搭載された携帯電話等で、番組表を表示するときには、放送を受信したときに、放送コンテンツを縦長、横長のどちらでも表示することが可能である。そこで、放送コンテンツを表示する向きに応じて、番組表を表示する向きを決定してもよい。これにより、番組表を閲覧した直後に放送コンテンツを見る場合や、逆に、番組表で内容を確認した後に放送コンテンツを閲覧する場合に、表示装置の向きを変更することなく閲覧することができるようになる。これは、放送コンテンツの向きに限定されたものではなく、直前に利用していたアプリケーションによって、番組表を表示する向きを決定してもよい。
【0059】
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2について説明する。
【0060】
上記実施の形態1においては、ユーザの視聴履歴を用いて、優先的に表示すべき番組を決定した。しかしながら、ユーザの視聴履歴を使わずに、新番組や特別番組(普段の番組とは異なる番組)が放送されるときには、その番組を優先的に表示することも有用である。そこで、本実施の形態では、視聴履歴を使わずに番組表を表示する例として、過去に放送された番組の情報を蓄積し、将来放送される番組との差分を検出することで、優先的に表示する番組を判断する表示装置について説明する。
【0061】
図12は、本発明の実施の形態2における番組配信システムの構成図である。この番組配信システムは、放送波又は通信ネットワークを介して携帯情報端末に番組やスケジュール表としての番組表等を配信するシステムであり、番組表外部蓄積部801、番組表蓄積部802、番組表取得履歴蓄積部803、表示重点番組選択部804、表示時間帯決定部805、表示チャネル決定部806、番組表表示部807から構成される。なお、番組表外部蓄積部801、番組表蓄積部802、表示時間帯決定部805、表示チャネル決定部806、番組表表示部807は、図1に示された同一名称の構成要素と同一であるため、説明を省略する。
【0062】
番組表取得履歴蓄積部803は、過去に放送した番組の情報を番組表の取得履歴として蓄積しているメモリ等の記憶部を有する処理部である。番組は各曜日で連続的にドラマ等が放送されることが多いため、少なくとも過去一週間の番組表を蓄積しておく。つまり、この番組表取得履歴蓄積部803は、過去に放送された番組に関する番組表を蓄積する番組表蓄積手段の一例である。
【0063】
表示重点番組選択部804は、番組表蓄積部802において現在取得された番組と、番組表取得履歴蓄積部803において蓄積されている一週間前の番組表との同一チャネルの同一時間帯に放送されている番組情報のテキスト情報を比較することにより、優先的に表示しなければならない番組を選択する処理部である。つまり、この表示重点番組選択部804は、蓄積された過去に放送された番組に関する番組表と将来に放送される番組に関する番組表とを比較することで、同一の時間帯及びチャネルに対応する番組に変化が生じているか否かを判断し、変化が生じている番組の優先度を高く決定する第1優先度決定手段の一例である。
【0064】
例えば、図13に示されるように、一週間前の番組表(図13(a))と今回取得した番組表(図13(b))を比較したところ、108チャネルの7時からの番組と104チャネルの10時からの番組とが番組のタイトルのテキスト情報が異なっているとする(図13(b)におけるハッチング箇所)。この場合には、これらの番組は、本日からはじまる新番組であるか、あるいは、普段は放送していない特別番組である可能性が高い。そこで、この表示重点番組選択部804は、これらの番組を番組表として優先的に表示する必要性があると判断する。図13の場合には、108チャネルの「鉄の野球人」と104チャネルの「オリンピックアワー」が優先的に表示する番組として判断される。
【0065】
一方、ドラマ等の番組においては、104チャネルの8時からの番組など、番組の内容のテキスト情報が異なる場合がある。しかしながら、この場合には新番組である可能性は低いため、この表示重点番組選択部804は、それらのジャンル情報(「ドラマ」等)から判断することで、ドラマ等の番組については、表示する優先度を高くしない。
【0066】
なお、配信される番組表に新番組や特別番組等のタグが挿入されて配信される場合には、そのタグを利用して番組を表示する優先度を決定してもよい。また、番組内容のテキストの量が多いときには、その番組に対して、放映する放送局が力を入れていると判断し、表示の優先度をあげてもよい。例えば、先週の番組情報のテキスト量に比べて、2倍以上のテキスト量になっている場合には、表示する優先度をあげることが可能である。さらに、出演者情報が先週の出演者に対して異なっている場合に、その番組の表示優先度をあげてもよい。
【0067】
表示重点番組選択部804によって優先的に表示する番組が決定された後は、実施の形態1と同様に、表示時間帯決定部805及び表示チャネル決定部806にて番組表が加工され、加工された番組表は番組表表示部807によって画面に表示される。図14は、本実施の形態における番組表の表示例を示す。
【0068】
次に、以上のように構成された本実施の形態の番組配信システムにおける携帯情報端末の動作について、図15のフローチャートを用いて説明する。
【0069】
まず、番組表蓄積部802は、現在時刻を取得し、番組表外部蓄積部801に蓄積されている番組表を通信ネットワーク等を介して取得し、蓄積する(S1101)。表示重点番組選択部804は、番組表取得履歴蓄積部803に蓄積されている過去の番組表と番組表蓄積部802において取得された現在の番組表との差異を検出する(S1102)。こ
こでは、一週間前の番組表のタイトルと比較する。具体的には、番組表のタイトルが異なっているか否かを判断する(S1103)。タイトルが同じ場合には、ステップS1104へ進み、通常番組と判断する。タイトルが異なっていた場合には、ステップS1105へ進み、新番組か特別番組として判断する。そして、表示重点番組選択部804は、新番組または特別番組を優先的に表示する番組とする(S1106)。その後、実施の形態1のステップS703以降の処理を行う。
【0070】
これにより、図14に示される表示例のように、ユーザに優先的に表示する番組表を生成することが可能になる。ここでは、新番組又は特別番組と判断された104CHの10時からの番組と108CHの7時からの番組(図14のハッチング箇所)が優先して画面に表示されている。
【0071】
なお、本実施の形態では、特別番組については、次の週において通常番組に戻るために、再び番組情報が異なることとなり、次の週において、新番組と判断されてしまう。そこで、特別番組又は新番組と判断された場合には、その次の週の番組が表示すべき番組であるか否かを判断するときに、特別番組または新番組として判断されたその前の週の番組のテキスト情報と比較することにより、優先的に表示すべき番組か否かを判断すればよい。そのために、特別番組又は新番組として判断されたチャネル及び時間帯の番組情報の履歴情報は、次週の番組表と比較を行う必要があるため、履歴情報として蓄積しておけばよい。
【0072】
例えば、いま、図16(a)に示されるように、図13(b)の例と同様に、「鉄の野球人」と「オリンピックアワー」が新番組または特別番組として判断されたとする。ところが、108CHの7時からの番組「鉄の野球人」については、翌週の番組表でも同一のタイトルであったために(図16(b))、1週間前の番組「鉄の野球人」は新番組であったと判断できる。一方、104チャネルにおいては、翌週の番組表において、10時から音楽、11時からドラマが放映され(図16(b))、1週間前の番組「オリンピックアワー」と異なるが、2週間前の番組表と一致するので(図13(a))、1週間前の番組「オリンピックアワー」が特別番組であった、つまり、10時から音楽と11時からのドラマは通常番組であり、優先的に表示する番組ではないと判断できる。
【0073】
以上のように、本実施の形態によれば、2週間前の番組表を蓄積しておくことで、1週間前に放送された番組情報だけでなく、2週間前に放送された番組情報も利用することにより、新番組や特別番組、放送局が視聴者に特に閲覧してほしい番組であるかを自動的に判断し、ユーザには、優先的にその番組を表示することが可能になる。
【0074】
なお、上記実施の形態においては、番組表の取得履歴やユーザの視聴履歴を用いて優先的に表示する番組を決定した。ここで、携帯情報端末がユーザのスケジュール情報を取得することが可能な場合には、スケジュール情報を参照し、ユーザに閲覧をすすめる番組とユーザのスケジュールが重なっている部分がある場合に、その番組を優先的表示してもよい。例えば、図17に示されるように、7時から9時の間にスケジュールが入力されていた場合には、その時間帯に推薦する番組がある場合には、そのチャネルの番組表を優先的に表示することが可能になる。 また、上記実施の形態においては、優先的に表示する
番組をなるべく多く一画面に表示するようにした。このような表示に加えて、表示されている番組表が全体のどの部分にあるのかを表示する画面を設けてもよい。例えば、図18に示されるように、番組の詳細表示(図18の左図)から全体表示(図18の右図)に切り替えた場合には、詳細表示においてどの部分が表示されていたかが、全体番組表を表示したときに示される。これにより、ユーザが、番組表のどの部分を閲覧していたかを把握することができる。
【0075】
また、上記実施の形態においては、優先的に表示する番組がなるべく多く一画面に表示するようにした。このような表示に加えて、表形式で表示された優先的に表示されている番組に関しては、それらの番組間を簡単な操作で移動できるようにしてもよい。例えば、図19に示されるように、携帯電話にある「次へ」、「戻る」ボタンの操作で、優先的に表示されている番組間を移動してもよい。例として、「次へ」ボタンを繰り返し押すことによって、画面に表示された優先的に表示すべき複数の番組のうち、同じチャネルの番組よりも同じ時間帯の番組を優先して移動することができる。「戻る」ボタンを押した場合には、その逆の順に戻ることができる。なお、ここでの「移動」は、視聴や録画等の対象となる番組(ユーザが着目している番組)を切り替えるための移動、あるいは、画面の左上に表示すべき番組を切り替えるための移動等である。なお、選択されている番組は、例えば、太線枠で囲まれた表示にするなど、他の番組と異なる態様で表示しておけばよい。
【0076】
(実施の形態3)
次に、本発明の実施の形態3について説明する。
【0077】
上記実施の形態1及び2においては、番組表を表示する場合において、表の各セルに対応する番組に対して、表示の優先度を付与することで、効率的に番組表を表示する装置について説明した。本実施の形態は、番組表等を表形式で表示している際に、通信ネットワーク等により外部から情報が配信されてきたときに、表形式で表示されている情報を妨げることなく、配信されてきた情報も確認できる表示装置に関する。例えば、番組表を閲覧中に、電子メール等を受信した場合、従来までの閲覧方式であれば、番組表の表示モードから電子メールの表示モードに変更し、電子メールの内容だけを閲覧する必要があった。そのために、再び番組表を見るためには、電子メールの表示モードから番組表の表示モードに戻す必要があり、多くの操作が強いられる。そこで、本実施の形態においては、番組表を表示しているときに電子メール等の情報を受信した場合には、番組表の番組(セル)に対して表示の優先度が付与されているため、優先度が低い部分に重ねて表示することで、番組表と電子メールの両方を同時に表示する。
【0078】
図20は、実施の形態3における番組配信システムの構成図である。この番組配信システムは、放送波又は通信ネットワークを介して携帯情報端末に番組やスケジュール表としての番組表等を配信するシステムであり、視聴履歴外部蓄積部1501、番組表外部蓄積部1502、視聴履歴蓄積部1503、番組表蓄積部1504、番組表表示部1505、表示優先度決定部1506、電子メール受信部1507、電子メール告知場所決定部1508から構成される。なお、視聴履歴外部蓄積部1501、番組表外部蓄積部1502、視聴履歴蓄積部1503、番組表蓄積部1504は、図1に示された同一名称の構成要素と同一であるため、説明を省略する。
【0079】
番組表表示部1505は、図21の左図に示されるように、番組表を表形式で表示するLCD等の表示デバイスや表示制御部である。表示された番組に関しては、視聴履歴や録画履歴等により、各番組(セル)に対して表示の優先度がついている。つまり、この番組表表示部1505は、スケジュール表を構成する行及び列の中から、表示優先度決定部1506等によって決定された優先度の高いセルが含まれる行及び列を決定する行列決定手段と、決定された行及び列のうち、優先度の高いセルが含まれる箇所を1つの表に加工して表示する表表示手段の一例である。
【0080】
表示優先度決定部1506は、視聴履歴蓄積部1503の履歴情報を用いて表示されている各番組(セル)に対して優先度を決定する処理部である。つまり、スケジュール表を構成する要素である各セルに対して表示に関する優先度を決定する第1優先度決定手段の一例である。実施の形態1と同様に、視聴履歴からユーザがよく閲覧する番組の傾向を抽出することで、その傾向に応じて、優先的に表示する番組を決定している。図21の左図
においては、「クイズ」「音楽」のジャンルおよびフィッシング関連の番組(ハッチング箇所)を、これまでの視聴履歴から、よく閲覧していたと判断されたため、それらの番組の番組表示優先度が高くなっている。
【0081】
電子メール受信部1507は、インターネット等の公衆回線を介して電子メールを受信する通信インターフェース等である。つまり、通信ネットワークを介して情報を取得する情報取得手段の一例である。電子メールにはテキスト情報だけでなく、画像情報が含まれているものもある。なお、本実施の形態ではインターネット等を介して受信した電子メールについて述べるが、Bluetooth(登録商標)等の局所無線を介して受信した情報でもよい。
【0082】
電子メール告知場所決定部1508は、表示優先度決定部1506で決定された各番組(セル)の優先度と、電子メール受信部1507で受信した電子メールの内容に応じて、情報を通知する表示画面上での場所と範囲を決定する処理部である。表示優先度決定部1506において各番組(セル)における表示の優先度が決定されている。ここでは、表示の優先度が低い番組(セル)を電子メールを通知する場所の候補として選択する。その結果、図21の右図に示されるように、104チャネル8時から9時(領域R2)、9時から10時(領域R4)、108チャネル7時から8時(領域R1)、9時から10時(領域R5)、10時から11時(領域R3)が表示する場所の候補として選択される。さらに、連続しているセルも同様に表示する場所の候補として選択される。図21の右図の例においては、領域R2と領域R4とをあわせて領域R7、領域R4と領域R5とをあわせて領域R6が表示できる場所の候補として選択される。つまり、この電子メール告知場所決定部1508は、外部から取得された情報である通信情報を、表示する表に含まれるセルのうち優先度の低いセルに重ねて表示する表表示手段の一部(通信情報を表示する箇所を決定する機能)に該当する。
【0083】
この電子メール告知場所決定部1508は、受信したメールがテキスト情報のみである場合には、縦横比を考慮しないものであることを確認した上で、表示できる場所を決定する。この場合には、領域R1から領域R6までの候補に対して、それぞれのセルの表示領域の面積を計算する。計算した結果を図22に示す。図22においては、領域R6が8000(=50×160)で最大となるため、領域R6の領域を電子メールを表示する場所とし、図23のように表示する。なお、受信したテキスト情報が長い場合には、送信者の情報と内容の要約情報を表示してもよい。要約技術は、すでに開示されている技術を転用することが可能である。
【0084】
また、図24(a)に示される番組表示例(ハッチング箇所が重要度の高い番組)では、電子メールを表示する領域の候補は、図24(b)に示されるように、領域R1から領域R4までの単一セルからなる領域と、領域R5及び領域R6の複合領域からなる。ここで、電子メール受信部1507で受信したメールが画像情報等で、表示するメッセージのレイアウト(縦横比等)があらかじめ決定されているものとする。例えば、図25に示されるように、縦横比が1.0となっている画像情報であったとする。この場合には、電子メール告知場所決定部1508は、各領域において縦横比を求め、受信した情報の縦横比と最も近い領域を情報表示の領域とする。図24(b)における各領域は、図26に示されるような縦横比となっているため、領域R1が情報を表示する領域として決定される。その結果、図27に示されるように、受信した情報が表示される。なお、受信した画像情報に対しては、画像の空白領域を削除して縦横比を算出し、空白領域を削除して、表形式上に表示することで、さらに効率的に表示することが可能になる。また、テキスト情報と画像情報が含まれていた場合には、テキストと画像の両方を表示した場合の縦横比で算出する必要がある。
【0085】
一般に、表示画面に画像情報を表示した場合には、どのユーザにとっても画像が表示されていない領域は、情報量がない領域であり、その部分に新たな画像等を表示することは容易である。これに対して本願発明は、表示画面にテキスト情報を表示した場合、各ユーザ毎に必要な表示部分と不必要な表示部分が存在することとなる。すなわち、表示されているテキスト内容によって、各ユーザ毎の情報量、情報価値が異なることとなる。また、テキスト情報は一行の文字数を変更することにより、レイアウトを変更することも可能である。しかしながら、行と列によって定義された各セル内に挿入されたテキスト情報は一行の文字数や行数を変更しても、全体のレイアウトを変更することができない。また、行と列のセルによって表現された表示画面のレイアウトを変更すると、ユーザにとって見づらいものとなる。例えば、番組表の場合においては、時間帯とチャンネルの行と列によってセルが定義されているが、時間帯とチャンネルを考慮せず、一次元に並べると同じ時間帯の番組の比較や同じチャンネルでの比較を行うことが困難になる。このように表形式で表示された情報に対して、各セル内にテキスト情報が表示されている場合において、新たな情報を表示する場合においては、各ユーザ毎に各セルに対して表示されている情報の価値を評価し、その優先度を基に情報を表示する領域を決定する必要がある。
【0086】
なお、本実施の形態においては、図23や図27に示すように、番組表のセルが表示されている場合に、表示の優先度が低いセルを選択し、そのセルの上に受信したメール等の情報を表示した。これは、番組表のセルのテキスト情報が表示されている上に重ねる形式で表示を行ってもよいし、番組表のセルのテキストを消去した上で、受信したメールのテキスト情報を表示してもよい。さらに、受信したメールのテキスト量が十分に多い場合には、番組表のセル内に表示されたテキストを全て隠すことになるが、受信したメールのテキスト量が少ない場合には、番組表のセル内の番組のタイトル部分だけは隠さないように、電子メールのテキスト情報を表示することも可能である。これにより、セル単位で表示の優先度を決定したが、さらに、優先度の低いセルにおいても、セル内のテキストにおいて重要な部分または、一部分でも意味の概要がわかる部分(例えば番組のタイトル等)の部分以外の表示箇所に、外部から取得した情報を表示することにより、さらに、画面の表示を効率的に利用することが可能になる。
【0087】
次に、以上のように構成された本実施の形態の番組配信システムにおける携帯情報端末の動作について、図29のフローチャートを用いて説明する。
【0088】
まず、番組表蓄積部1504は、現在時刻を取得し、番組表外部蓄積部1502から表示可能な番組表を取得し、蓄積する(S2301)。次に、表示優先度決定部1506は、視聴履歴蓄積部1503に蓄積されている視聴履歴から、ユーザに優先的に閲覧させる番組を選択・決定する(S2302)。そして、電子メール告知場所決定部1508は、番組の表示優先度が閾値以下の番組を表示している表示場所をメッセージ表示場所の候補として選択する(S2303)。図21の左図の番組表示例においては、領域R1から領域R5までの領域が表示場所の候補として選択される。続いて、表示領域候補が位置的に連続しているか否かを判断し(S2304)、連続している場合には、連続領域を表示領域候補として追加する(S2305)。図21の例においては、領域R4と領域R5の領域が連続しているため領域R6、領域R2と領域R4の領域が連続しているため領域R7が表示領域候補として追加される。
【0089】
表示するメッセージがテキスト情報のみの場合には、ステップS2307へ進む(S2306)。画像が含まれる場合には、ステップS2308へ進む。電子メール告知場所決定部1508は、表示領域候補のうち最大領域を表示場所とする(S2307)。図21の例においては、領域R6がメッセージの表示領域となる。
【0090】
なお、メッセージに画像情報が含まれており、メッセージの縦横比を考慮しなければな
らないときには、電子メール告知場所決定部1508は、はじめに、メッセージの縦横比を計算する(S2308)。表示領域候補のうち縦横比が類似している領域を表示場所として選択する(S2309)。図24の例では、領域R1がメッセージの縦横比と同一であるため表示領域として選択される。
【0091】
番組表表示部1505は、受信したメッセージがすべて表示できるか否かを判断する(S2310)。すべてを表示できる場合には、ステップS2311へ進み、メッセージを表示する。すべてのメッセージが表示できない場合には、メッセージの発信者や要約情報を表示する(S2312)。このようにして、電子メールがテキスト情報のみである場合には、図23の番組表示例に示されるように、優先度の低い番組(ここでは、おすすめ番組を除く番組)に重ねて電子メールが表示され、電子メールが画像情報を含む場合には、図27の番組表示例に示されるように、画像の縦横比を維持した状態で、優先度の低い番組に重ねて電子メールが表示される。
【0092】
以上のように、本実施の形態によれば、番組表の表示中であっても、電子メール等を受信したときには、ユーザの興味がない番組(セル)に情報を表示することが可能となり、電子メールの受信モードに変更することなく、メッセージの内容を即座に確認することができる。
【0093】
なお、本実施の形態においては、一画面に番組表を表示する例について説明した。しかしながら、携帯情報端末には、複数の表示画面を備えるものがある。そのような携帯情報端末であっても、図30の番組表示例に示されるように、本実施の形態と同様にして、複数の画面に表示されている各番組(セル)に対して表示優先度を計算することにより、電子メール等の表示場所を決定することが可能である。
【0094】
また、本実施の形態においては、受信すると同時に表示する例で説明したが、受信したときに、番組表をスクロール中であった場合には、スクロールが終了し、同一の番組表を一定時間(例えば、3秒以上)閲覧していたときに、表示の優先度が低い番組(セル)に情報を表示することが好ましい。
【0095】
また、番組表を表示中に電子メールの内容が表示されている場合、ユーザによって、現在表示されている番組表とは異なる時間帯やチャネルへの変更指示(上下スクロール、左右スクロール)があった場合には、各スクロール画面において、表示の優先度が低い場所を探索することで、図28の番組表示例のように、電子メールの表示場所を更新しながら重畳表示する。
【0096】
なお、本実施の形態においては、番組表を表示中に、一般の電子メールを受信した場合の処理について記載した。さらに、受信した電子メールのテキスト情報に、放送されているテレビ番組に関するテキスト情報があった場合には、そのテキスト情報に関連する番組情報のセルを特定し、そのセルの周囲において表示する重要度が低いセルがあった場合には、その周囲のセルを結合した領域にメールの情報を表示してもよい。これにより、電子メールの内容と、番組情報を一画面で確認することができ、番組の録画予約操作等を簡便に実現することが可能になる。
【0097】
(実施の形態4)
次に、本発明の実施の形態4について説明する。
【0098】
上記実施の形態1〜3においては、表形式で表示される番組表について説明した。本実施の形態においては、表形式で表示される時刻表の例について述べる。また、鉄道等の公共交通機関の利用履歴から、表示された時刻表の優先的に表示すべき場所と、優先的に表
示しなくてもよい場所を決定する。
【0099】
図31は、実施の形態4における時刻表配信システムの構成図である。この時刻表配信システムは、通信ネットワークを介して携帯情報端末にスケジュール表としての時刻表を配信するシステムであり、時刻表外部蓄積部2501、交通機関利用履歴蓄積部2502、時刻表蓄積部2503、時刻表表示部2504、表示優先度決定部2505、情報配信部2506、情報受信部2507、情報告知場所決定部2508から構成される。
【0100】
本システムが利用できるシーンについて図32を用いて説明する。ここでは、電車のプラットフォームに向かっているユーザが、場所(A)において、電車の時刻表を確認している。次に、プラットフォームに近づくことにより、プラットフォームに設置された情報配信サーバから携帯情報端末に対して情報が配信されるサービスが実施される。情報配信サーバからは、駅に関する情報や駅周辺の商用施設に関する情報が、局所無線ネットワーク等を介して配信され、携帯情報端末においては、局所無線ネットワークの受信機能が装備されている。ユーザが地点(B)にきたときに、例えば、駅のダイヤ改正に関する情報が配信される。
【0101】
ユーザは、地点(B)に達したときにも、電車の時刻表を確認していたとする。このとき、配信された駅からの時刻表を確認しようとすると、通常であれば、一旦、時刻表を消して情報を確認する必要がある。しかしながら、本実施の形態における表示装置によれば、駅の時刻表が表示されている画面において、ユーザにとって利用可能性が低い場所を自動的に決定し、その場所に駅からの情報を表示することができる。
【0102】
次に、図31に示された各構成要素について説明する。
【0103】
時刻表外部蓄積部2501は、時刻表に関する情報を蓄積しているWebサーバ等である。
【0104】
交通機関利用履歴蓄積部2502は、ユーザの交通機関についての利用履歴を蓄積しているメモリ等の記憶部であり、携帯情報端末に交通機関の改札機能がある場合には、その利用履歴を記憶している携帯情報端末内のメモリ等である。なお、この交通機関利用履歴蓄積部2502として、通信ネットワークを介して、外部に蓄積されている交通機関の利用情報を取得して携帯情報端末内に一時的に保持しているメモリ等であってもよい。この交通機関利用履歴蓄積部2502に蓄積されている利用履歴は、例えば、図33(a)の表に示されるような情報である。なお、図33(b)は、図33(a)における駅や利用時刻の関係を説明する図である。
【0105】
時刻表蓄積部2503は、Webサーバ等の時刻表外部蓄積部2501に蓄積されている時刻表を取得して携帯情報端末内に蓄積するメモリ等である。例えば、図34のような時刻表を蓄積している。なお、この時刻表については、図33に示される鉄道の利用履歴や、位置情報から、どの駅の時刻表を表示するかは自動的に判断してもよい。
【0106】
時刻表表示部2504は、時刻表蓄積部2503に蓄積されている時刻表を携帯情報端末に表示するLCD等の表示デバイスや表示制御部である。つまり、スケジュール表を構成する行及び列の中から、表示優先度決定部2505等によって決定された優先度の高いセルが含まれる行及び列を決定する行列決定手段と、決定された行及び列のうち、優先度の高いセルが含まれる箇所を1つの表に加工して表示する表表示手段の一例である。たとえば、交通機関利用履歴蓄積部2502に蓄積されている履歴より、難波方面に対しては7時台の電車に乗り、西大寺方面へは、難波方面から20時前後に学園前駅を利用することがわかる。そこで、図35に示されるように、7時前後、20時前後の時刻表を抽出し
て表示している。
【0107】
表示優先度決定部2505は、交通機関利用履歴蓄積部2502の利用履歴を利用して、表示されている時刻表において表示の優先度を決定する処理部である。つまり、スケジュール表を構成する要素である各セルに対して表示に関する優先度を決定する第1優先度決定手段の一例である。表示の優先度は、図36に示されるように、乗車時間帯は優先度が高く、それ以外の表示部分はメッセージ表示領域の候補となる。
【0108】
情報配信部2506は、局所無線等を利用して携帯情報端末に向けて情報を配信するコンピュータ装置等である。
【0109】
情報受信部2507は、情報配信部2506からの情報を携帯情報端末で受信する通信インターフェース等である。つまり、通信ネットワークを介して情報を取得する情報取得手段の一例である。
【0110】
情報告知場所決定部2508は、情報受信部2507で受信した情報を図36の右図のメッセージ表示領域候補R1及びR2から選択・決定する処理部である。現在時刻から離れている時刻表の方が、表示優先度が低いと判断し、現在時刻が午前中の場合には、メッセージ表示領域候補R2を選択する。その結果、図37のように、普段利用していない電車の時刻表の上にメッセージを表示する。つまり、この情報告知場所決定部2508は、外部から取得された情報である通信情報を、表示する表に含まれるセルのうち優先度の低いセルに重ねて表示する表表示手段の一例である。
【0111】
次に、以上のように構成された本実施の形態の時刻表配信システムにおける携帯情報端末の動作について、図38のフローチャートを用いて説明する。
【0112】
まず、時刻表蓄積部2503は、現在時刻、現在位置等から関連する時刻表を時刻表外部蓄積部2501から取得し、蓄積する(S3201)。次に、表示優先度決定部2505は、交通機関利用履歴蓄積部2502に蓄積されている履歴から普段利用している時間帯の時刻表の部分(セル)を優先的に表示する場所として設定する(S3202)。時刻表表示部2504は、普段利用している時間帯の時刻表を表示する(S3203)。情報受信部2507が局所無線等により新規情報を取得した場合には、ステップS3205へ進む(S3204)。情報告知場所決定部2508により、例えば、図36の右図に示されるメッセージ表示領域候補R1及びR2が候補として選択される(S3205)。現在時刻と離れている時間帯をより表示の優先度が低いと判断する(S3206)。その結果、時刻表表示部2504は、図37に示される時刻表表示例のように、駅の局所無線情報ステーションから受信した情報を優先度の低い時間帯の時刻情報に重ねて表示する。
【0113】
以上のように、本実施の形態によれば、ユーザの交通機関の利用履歴に基づいて、ユーザが利用する可能性の高い(優先度の高い)時刻表の一部が抽出されて表示される。したがって、煩わしい表示操作をすることなく、直ぐに、かつ、直感的に、所望の時刻を見つけ出すことができる。また、電子メールや局所無線情報が着信した場合には、時刻表のうちの優先度の低い表示領域に着信メッセージが重畳表示されるので、時刻表の閲覧が妨げられることなく、時刻表と着信メッセージの両方を同時に閲覧することができる。
【0114】
なお、本実施の形態においては、表形式で表示された時刻表の情報に対して、各セルの表示の重要度をもとに、メッセージを取得した場合に、そのメッセージを表示する場所を決定することについて説明した。さらに、図39に示されるように個人のスケジュールに関する情報が表示された場合に、各セルの表示重要度を算出し、その値に応じて、着信メッセージを表示する場所を決定することも可能である。スケジュールを表示した場合に、各セルに対する表示重要度は、図40に示される各スケジュールの入力内容や、入力した人、スケジュールが確認された回数、スケジュールが変更された回数等から、個人にとっての重要度を算出し、各セルに重み付けを行うことが可能である。個人のスケジュール情報の場合、個人によってスケジュールの重要度が異なるため、実施の形態1〜3と同様の処理で、表示場所を決定することが可能になる。
【0115】
なお、本実施の形態においては、交通機関の利用履歴として、電車を利用する時刻の情報を利用して、表示されている時刻表において、ユーザにとっての情報の優先度が高い部分を判定した。また、交通機関の利用履歴として、電車の行先に関する情報の履歴だけを用いてもよい。例えば、図37において、学園前駅からは西大寺方面の電車のみにしか乗車したことがないユーザにとっては、学園前駅においては難波方面の時刻表は、あまり必要ない場合が多い。すくなくとも、画面表示における優先度は低いと考えられる。そこで、難波方面の時刻情報が表示されている部分に、受信した情報を表示することも可能である。一方、西大寺駅においては、過去に難波方面の電車を多く利用していた場合には、難波方面の時刻表を表示する優先度は高く、その他の優先度の低い時刻表が表示されている場所に、受信した情報を表示することとなる。これは、過去のユーザの交通機関の利用履歴と、ユーザが時刻表(交通機関に関する情報)を表示させる駅に関する情報を考慮することで実現可能である。
【0116】
(実施の形態5)
次に、本発明の実施の形態5について説明する。
【0117】
実施の形態3においては、表示された番組表の各番組(セル)に対して表示の優先度を算出することにより、番組表を表示している場合に電子メール等で割り込まれてきた情報を表示するときに、効率的な表示を行うことができた。
【0118】
本実施の形態においては、番組情報は詳細度を変更することができ、その特徴を活かしてさらに、効率的に電子メール等の割り込まれてきた情報を表示する。一般に、番組は、番組タイトル、出演者、ジャンル、各回の内容等、番組情報を詳細に表示しようとすると多くの情報を表示することが可能である。一方、番組のタイトルだけでも、番組表として表示することで、チャネルや開始時間、終了時間を確認することが可能である。そこで、本実施の形態では、表示されている番組に対して、詳細度を変更し、番組の概要だけを表示することで、他の情報を表示する領域を生成している。そして、電子メールを受信したときに、番組表が表示されていた場合には表示されている各番組の表示を概要のみに変更し、電子メールの内容を表示する領域を生成するという特徴的な処理を行っている。
【0119】
図41は、実施の形態5における番組配信システムの構成図である。この番組配信システムは、放送波又は通信ネットワークを介して携帯情報端末に番組やスケジュール表としての番組表等を配信するシステムであり、番組表外部蓄積部4101、番組表蓄積部4102、番組表表示部4103、表示優先度決定部4104、番組情報詳細度変更部4105、電子メール受信部4106、電子メール告知場所決定部4107、電子メール表示部4108から構成されている。なお、番組表外部蓄積部4101、番組表蓄積部4102、番組表表示部4103、表示優先度決定部4104、電子メール受信部4106は、実施の形態3における同一名称の構成要素と同様の処理を行うため、本実施の形態においては説明を省略する。
【0120】
番組情報詳細度変更部4105は、番組表蓄積部4102で蓄積されている各番組において、番組表表示部4103で表示されている番組の詳細度を変更し、番組のタイトルだけの表示に変更する。番組表蓄積部4102で蓄積されている番組情報は、タイトルや番組の出演者等の情報がXML(eXtensible Markup Language)等のタグで分割されている
ものとする。このとき、番組表表示部4103において表示されている番組は、タイトルだけのものもあれば、出演者や、番組の内容についてまで表示している場合がある。例えば、図42の左図に示される表示例では、8個の番組が表示されているが、4つの番組は番組のタイトルのみであるが、残りの4つの番組は、その他の内容まで表示されている。そこで、番組情報詳細度変更部4105では、番組タイトル以外の情報まで表示されている番組に関しては、タイトルのみの番組の概要表示だけにする。これにより、図42の右図に示すように、Q1、Q2の2つの部分で表示領域を確保することが可能になる。
【0121】
電子メール告知場所決定部4107は、表示優先度決定部4104で各番組に対して算出されている優先度と、番組情報詳細度変更部4105で番組情報の詳細度を変更することにより作成された表示領域とを用いて、電子メール受信部4106で受信した電子メールの内容を表示する場所を決定する。特に、番組情報詳細度変更部4105で作成された領域が複数ある場合には、表示優先度決定部4104で算出された各セルに対する優先度を用いて、電子メールを表示する場所を決定する。例えば、図42の右図に示すように、Q1、Q2の複数の領域が作成された場合には、表示優先度決定部4104において、現在時刻に近い7時からの番組表の方が優先度が高いと判断された場合には、Q2の領域が選択され、Q2の領域に電子メールの内容を表示することに決定する。
【0122】
電子メール表示部4108は、電子メール告知場所決定部4107で決定された場所に電子メール受信部4106で受信した電子メールの内容を、番組表表示部4103で表示されている番組表に重ねて表示する。その結果、例えば、図43に示すように、Q2の領域に電子メールを表示し、Q1の領域は番組表をそのまま表示する。
【0123】
なお、電子メール告知場所決定部4107及び電子メール表示部4108は、外部から取得された情報である通信情報を、表示する表に含まれるセルのうち優先度の低いセルに重ねて表示する表表示手段の一例である。
【0124】
次に、以上のように構成された本実施の形態の番組配信システムにおける携帯情報端末の動作について、図44のフローチャートを用いて説明する。
【0125】
まず、番組表表示部4103で表示されている番組表の各番組の情報を取得する(S4401)。このステップS4401で取得された各番組情報に対して、番組の概要情報が表示可能であるか否かを番組情報詳細度変更部4105が判定する(S4402)。さらに、番組情報詳細度変更部4105は、番組の概要表示を行った場合の空き領域を検出する(S4403)。その結果、図42の場合には、Q1、Q2が検出される。
【0126】
次に、電子メール告知場所決定部4107は、S4403で検出された空き領域が複数あるか否かを判定し(S4404)、空き領域が1つの場合には、その領域を電子メールの告知場所として決定する(S4405)。空き領域が複数あった場合には、各空き領域に対して表示優先度決定部4104において優先度を算出する(S4405)。複数の空き領域に対して優先度を算出した結果、優先度が低い領域(図42の場合にはQ2)を、電子メールを告知する場所として決定する(S4407)。電子メール表示部4108は、電子メールを告知する場所に、電子メール受信部4106で取得した電子メールの内容を表示する処理を行う。
【0127】
以上の動作の結果、番組表を閲覧中に、電子メールを受信した場合、電子メールを閲覧するモードに変更することなく、番組の概要表示に自動的に変更され、電子メールを表示する場所を確保することが可能になる。これにより、番組表の閲覧を妨げることなく、電子メールの内容も把握することが可能になる。また、電子メールの送信者やサブジェクトの内容を表示するだけで、すぐに閲覧しなければならないメールか否かの判定を行うこと
ができ、ユーザが番組表で好みの番組を探しているときでも、その作業を妨げることなく、電子メールの内容を確認することが可能になる。
【0128】
なお、本実施の形態においては、電子メール告知場所決定部4107は、番組情報詳細度変更部4105で詳細度を変更したことによる複数の領域に対して、1つの領域を、セルの表示優先度を基に決定した。しかしながら、電子メールのテキスト量が多い場合には、詳細度の変更によって生成された領域の両方を用いて電子メールの内容を表示してもよい。特に、複数の電子メールを受信していた場合には、各領域に電子メールの各テキスト情報を表示してもよい。例えば、図45に示すように、受信した複数のメールを各領域に表示する。また、1つのメールに関して、発信者の情報を上の領域に表示し、下の領域に電子メールの本文の内容を表示してもよい。なお、番組表等の情報と電子メールの情報の両方を表示するときには、文字の配列方向を揃えてもよい。その方がユーザは容易に確認できる。
【0129】
(実施の形態6)
次に、本発明の実施の形態6について説明する。
【0130】
実施の形態3においては、表示された番組表の各番組(セル)に対して表示の優先度を算出することにより、番組表を表示している場合に電子メール等で割り込まれてきた情報を表示するときに、効率的な表示を行うことができた。
【0131】
しかしながら、電子メールを番組表の上に重ねて表示するため、ユーザは、電子メールにより隠された部分の番組の内容も確認したい場合がある。その場合、表示されている番組表をスクロールさせることで番組表と電子メールの両方を確認できるようにする必要がある。その場合には、電子メールの画面上の位置を固定したまま番組表のみをスクロールさせる。一方、番組表を大きくスクロールさせ、電子メールを表示していた番組表とは全く異なる画面表示を行った場合には、再び、各セルに対して表示の優先度を算出し、電子メールを表示する場所を決定する必要がある。本実施の形態においては、番組表と電子メールの両方が表示されていたときに、ユーザの番組表のスクロールの量によって、電子メールを表示すべきセル(あるいは、画面上の表示位置)を決定するという特徴的な処理を行っている。
【0132】
図46は、本発明の実施の形態6における番組配信システムの構成図である。この番組配信システムは、放送波又は通信ネットワークを介して携帯情報端末に番組やスケジュール表としての番組表等を配信するシステムであり、番組表外部蓄積部4501、番組表蓄積部4502、番組表表示部4503、表示優先度決定部4504、電子メール受信部4505、電子メール告知場所決定部4506、電子メール表示部4507、スクロール指示入力部4508、電子メール表示位置変更判定部4509から構成されている。なお、番組表外部蓄積部4501、番組表蓄積部4502、番組表表示部4503、表示優先度決定部4504、電子メール受信部4505、電子メール告知場所決定部4506、電子メール表示部4507は、実施の形態5における同一名称の構成要素と同様の処理を行うため、本実施の形態においては説明を省略する。
【0133】
スクロール指示入力部4508は、番組表表示部4503で表示されている番組表のスクロールの入力を受け付ける。スクロールの入力は、例えば、携帯電話の方向キー等で入力されるものである。ここでは、図47に示すように、1時間だけを番組表の縦方向にスクロールさせる場合と、図48に示すように異なるチャネルにスクロールさせる場合がある。図47の場合には、スクロール前とスクロール後において、一部、同一の番組が表示されている。一方、図48の場合には、チャネルが異なるため、スクロールの前後において、同一の番組が存在しない。
【0134】
電子メール表示位置変更判定部4509は、スクロール指示入力部4508で入力されたスクロールの内容でスクロール前の電子メールの表示位置(セル)を変更するか否かを判定するものである。具体的には、図47に示すように1時間だけをスクロールさせる場合においては、ユーザは、電子メールが表示されることにより隠れていた、104chの10時からの番組内容を確認したかったと判断し、電子メールの表示位置(画面上の表示位置)を動かさない。一方、図48に示すように、ユーザが他のチャネルの番組内容を表示させるように番組表をスクロールさせた場合においては、再び、番組表表示部4503で表示されている各番組に対して表示優先度決定部4504において表示優先度を算出し、表示優先度が低い番組(セル)の部分に電子メールの情報を表示することで、表示位置を変更する。すなわち、スクロール指示入力部4508で入力指示されたスクロールの量とその方向と、現在電子メールが表示されている場所に応じて、電子メールの再表示を行うか否かを判定する。これにより、ユーザが電子メールを表示していたために、確認できなかった番組を確認するためにスクロールしたのか、他の番組を確認するためにスクロールしたのかを自動的に判定し、電子メールの表示位置を決定することが可能になる。
【0135】
次に、以上のように構成された本実施の形態の番組配信システムにおける携帯情報端末の動作について、図49のフローチャートを用いて説明する。
【0136】
まず、スクロール指示入力部4508は、スクロール指示があったかを判定し、スクロール指示がなかった場合には、本ステップを繰り返す(S4801)。スクロール指示があった場合には、電子メールの表示により隠れていた番組を表示させるスクロールであったか否かを判定する(S4802)。電子メールにより隠れていた場所を表示するためのスクロールであった場合には、電子メール表示位置変更判定部4509は、電子メールの表示位置(画面上の表示位置)を変更することなく、番組表の内容のみをスクロールさせる(S4803)。電子メールにより隠れていた場所を表示するためのスクロールでなかった場合には、ステップS4804へ進み、再び、表示優先度決定部4504は、表示される各番組の優先度を算出する(S4804)。電子メール告知場所決定部4506は、番組の表示優先度が低いセルを抽出し、そのセルの場所を電子メールの表示場所とする。
【0137】
以上の動作の結果、電子メールを表示することによって、隠れていた番組表を確認するためにスクロールさせた場合には、電子メールの表示箇所を維持するため、番組の内容を確認することができる。新たな番組表の表示を行った場合には、番組を書くセルに対して表示優先度を算出し、電子メールの表示場所を自動的に変更することが可能になる。
【0138】
なお、本実施の形態においては、電子メールを表示することによって隠れていた番組表を確認するためにスクロールさせた場合には、電子メールの表示位置を変更しないようにした。逆に、表示されている番組全体を変更するときには、再び、電子メールの表示箇所の算出を行った。これに替えて、あるいは、これに加えて、図50に示すように、電子メールの表示を行っていた部分の表示優先度が十分に低いとき(放送中断時間で何も放送していない等)であった場合には、そのセルに電子メールを表示したままスクロールを行ってもよい。つまり、スクロール後も同じ番組セルに電子メールが表示されることとなるように、セルの移動に伴って電子メールも移動させてもよい。
【0139】
また、本実施の形態においては、電子メールを表示することによって隠れていた番組表を確認するためにスクロールさせた場合には、電子メールの表示位置を変更しないようにした。これに替えて、あるいは、これに加えて、番組表のスクロールを行った場合には、電子メールの表示が不要であると判断し、ユーザに対して電子メールの表示消去の確認メッセージを表示し、その結果に応じて、電子メールの表示を中止してもよい。
【0140】
また、図51に示すように、104Chの10時からの部分に電子メールを表示しており、さらに、下にスクロールされた場合には、電子メールを表示する箇所がなくなる。このときは、再び、表示されている番組表において番組の表示優先度が低い番組を抽出し、その番組上に電子メールの内容を表示してもよい。
【0141】
また、本実施の形態においては、番組表をスクロールさせた直後に、電子メールの表示を重ねて行ったが、所定時間(例えば3秒くらい)後に、電子メールを表示してもよい。これにより、番組表全体を確認した後に、電子メールを確認することが可能になる。このとき、この所定時間は、セル内に表示されている文字量や電子メールの文字の量に依存して変更してもよい。これにより、電子メールにより隠されるセルに表示される情報量に応じた表示が可能になる。
【0142】
(実施の形態7)
次に、本発明の実施の形態7について説明する。
【0143】
実施の形態3においては、番組表を閲覧中に電子メールを受信したときでも、番組表の一部のセルに電子メールを表示することで、内容を確認することが可能になった。しかしながら、番組表の一部のセルのみで表示していても、電子メールの内容全体を確認することが難しい。本実施の形態においては、番組表の一部のセルに電子メールが表示された後に、ユーザが電子メールの表示にフォーカスをあてる、または、電子メールが表示されているセルが選択された場合には、さらに、電子メールの表示領域を拡大するという特徴的な処理が行われる。
【0144】
図52は、本発明の実施の形態7における番組配信システムの構成図である。この番組配信システムは、放送波又は通信ネットワークを介して携帯情報端末に番組やスケジュール表としての番組表等を配信するシステムであり、番組表外部蓄積部5101、番組表蓄積部5102、番組表表示部5103、表示優先度決定部5104、電子メール受信部5105、電子メール告知場所決定部5106、電子メール表示部5107、電子メール表示選択入力部5108、電子メール表示位置拡大判定部5109から構成されている。なお、番組表外部蓄積部5101、番組表蓄積部5102、番組表表示部5103、表示優先度決定部5104、電子メール受信部5105、電子メール告知場所決定部5106、電子メール表示部5107は、実施の形態5、6における同一名称の構成要素と同様の処理を行うため、本実施の形態においては説明を省略する。
【0145】
電子メール表示選択入力部5108は、番組表の上に表示されている電子メールのセルをユーザが選択する入力操作を受け付ける。例えば、ユーザは、携帯電話の十字キー等を利用して電子メールが表示されているセルに、枠を移動さえ、決定ボタン等により選択を行う。
【0146】
電子メール表示位置拡大判定部5109は、電子メール表示選択入力部5108で入力されたセル(電子メールが表示されているセル)に隣接するセルを選択し、電子メールの表示領域を拡大する旨を決定し、再び、電子メール表示部5107において拡大されたセルによって、電子メールを表示する。例えば、図53に示すように、104Chの10時からのセルにおいて、セルの表示優先度が低かったために、電子メールが表示されている。このとき、電子メール表示位置拡大判定部5109は、電子メールが表示されているセルに対して上方向に表示領域を拡大するか、横方向に表示領域を拡大するかを電子メール表示位置拡大判定部5109にて判定する。図53の右図に示すように、拡大方向としては、P1、P2の2つの方向がある。このとき、各方向に拡大した場合に、隠れてしまう番組の表示優先度を算出し、その優先度が低い方向へ拡大して電子メールを表示することになる。図53に示される例では、P1の領域より、P2の領域の方が表示優先度が低いと仮定する。その結果、図54に示すように、横方向に表示領域を拡大して電子メールの表示を行う。
【0147】
次に、以上のように構成された本実施の形態の番組配信システムにおける携帯情報端末の動作について、図55のフローチャートを用いて説明する。
【0148】
まず、電子メールを表示しているセルが選択されたか否かを電子メール表示選択入力部5108が判断する(S5401)。選択された場合には、電子メール表示位置拡大判定部5109は、現在の電子メールの表示領域を基準に拡大方向のセルを選択する(S5402)。図53に示される例では、P1、P2の各セルが選択されている。さらに、電子メール表示位置拡大判定部5109は、拡大された領域の各セルに対して、表示優先度決定部5104で算出された表示優先度を基に、拡大方向を決定する(S5403)。図53に示される例においては、P2の領域の方が表示優先度が低かった。そこで、P2のセルを結合して、電子メール表示部5107は、再び、電子メールの内容の表示を行う(S5404)。
【0149】
以上の動作の結果、番組表を表示中に電子メールを受信したときでも、電子メールの内容を確認することができ、さらに、電子メールが選択された場合には、番組表の表示領域を削減し、電子メールの表示領域を拡大することで、内容を確認することができるようになる。
【0150】
なお、本実施の形態においては、電子メール表示位置拡大判定部5109は、P1、P2のように拡大された領域の選択を行った。しかしながら、どちらの領域も表示優先度が所定の値より低いとき、または、表示優先度が同等であるときには、両方の領域を合成した新たな矩形を生成し、その位置に電子メールの内容を表示してもよい。その結果、図56に示すように、拡大された複数の領域を結合した領域を新たに生成し、その領域に電子メールを表示してもよい。
【0151】
(実施の形態8)
次に、本発明の実施の形態8について説明する。
【0152】
実施の形態3においては、放送コンテンツに関する番組表を表示している場合において、放送コンテンツとは関連しない電子メールを受信したときに、その電子メールのテキスト情報を表示する位置を自動的に決定するものであった。しかしながら、ネットワークを介して取得するテキスト情報は、表示されている番組表の所定のセルに関連するものである場合もある。本実施の形態においては、番組表の所定のセルに関連する情報を取得した場合に、そのセルの近くに受信したテキスト情報を表示するという特徴的な処理が行われる。
【0153】
図57は、本発明の実施の形態8における番組配信システムの構成図である。この番組配信システムは、放送波又は通信ネットワークを介して携帯情報端末に番組やスケジュール表としての番組表等を配信するシステムであり、番組表外部記憶部5701、番組表蓄積部5702、番組表表示部5703、電子メール受信部5704、番組表関連度算出部5705、表示優先度決定部5706、電子メール告知場所決定部5707、電子メール表示部5708から構成されている。なお、番組表外部記憶部5701、番組表蓄積部5702、番組表表示部5703、電子メール受信部5704、電子メール告知場所決定部5707、電子メール表示部5708は、実施の形態5における同一名称の構成要素と同様の処理を行うため本実施の形態では説明を省略する。
【0154】
番組表関連度算出部5705は、電子メール受信部5704で受信した電子メールのテ
キスト情報と、表示端末に表示している表のテキスト情報を比較し、一致しているテキスト情報の有無を検索する。そして、受信したテキスト情報と表示している表の各セルとの関連度を算出する。例えば、電子メールのテキスト情報の内容が表示されている番組の主題歌に関する情報であった場合、セルに含まれるテキスト情報と電子メールに含まれるテキスト情報において一致する部分が存在する。このような場合、受信したテキスト情報は、番組表関連度算出部5705によって、ある特定のセルと関連度が高いと推定される。具体的には、図58に示すような番組表が表示されていた場合に、「ロボットがっちゃん」のテーマ曲のCMメールを受信した場合には、受信したメールは、番組表の右上のセルとの関連度が高いと推定される。
【0155】
表示優先度決定部5706は、番組表関連度算出部5705で算出された番組との関連度を基に各セルの表示優先度を決定する。つまり、関連度に基づいて、各セルの番組情報の表示に関する優先度を決定する第2優先度決定手段の一例である。図58の例においては、左図のように番組優先度が算出されていた場合に、「ロボットがっちゃん」のテーマ曲に関するメールを受信したときには、右図に示されるように、右上のセルの表示優先度は2倍になり、右上のセルの周囲のセルの表示優先度は半分になる。このようにして、表示している所定のセルに関連する情報を取得した場合には、表示優先度の補正を行う。
【0156】
なお、電子メール告知場所決定部5707では、表示優先度決定部5706で決定された表示優先度を基に、図59に示すように、電子メールのテキスト情報を表示する。
【0157】
このような構成により、電子メールを受信したときに関連する情報が情報端末のセルの一部で表示されていた場合には、そのセルの内容を隠すことなく、電子メールの内容を確認することが可能になる。
【0158】
次に、以上のように構成された本実施の形態の番組配信システムにおける携帯情報端末の動作について、図60のフローチャートを用いて説明する。
【0159】
まず、表示優先度決定部5706は、端末の表示されている表の各セルの表示優先度を算出しておく(S6001)。ネットワークを介して電子メールを受信するまで本ステップを繰り返し、電子メールを受信したら次のステップへ進む(S6002)。番組表関連度算出部5705は、電子メール受信部5704で取得した電子メールのテキスト情報と番組表表示部5703で表示している各セルのテキスト情報とにおいて番組名等の一致する部分があるか否かを判定することによって、電子メールと各セルとの関連度を判定する(S6003)。関連度が高いと判定された場合、例えば、電子メールと番組情報において番組名等が一致していると判定された場合には、ステップS6004へ進み、表示優先度決定部5706は、表示優先度を再度算出する(S6004)。関連度が低いと判定された場合、例えば、電子メールと番組情報において番組名等が一致していないと判定された場合には、ステップS6005へ進む。電子メール告知場所決定部5707は、表示優先度の低いセルを選択し、そのセルの上に電子メールのテキスト情報を表示する(S6005)。
【0160】
以上の動作の結果、番組表に関連する電子メールを受信した場合には、そのメールに関連する情報が表示されていたときには、そのセルを隠すことなく、そのセルの近くにメールの内容を表示することができる。これにより、受信した情報と表として表示されている情報とを比較して確認することが可能になる。特に、番組に関連する音楽のダウンロードサービスを提供するシステムにおいては、番組の内容を確認しながら、音楽をダウンロードすることが可能になる。
【0161】
なお、本実施の形態では、受信した電子メールのテキスト情報と表示されている番組表
の各セルのテキスト情報との一致度から各セルとの関連性について推定した。しかしながら、これに替えて、あるいは、これに加えて、受信したメールのメタ情報として、番組表の番組IDやチャネル番号、放送局の名称、時刻に関する情報を含ませておき、これらのメタ情報を基に各番組との関連度を推定してもよい。
【0162】
以上、本発明に係る表示装置について、実施の形態1〜8に基づいて説明したが、本発明は、これら実施の形態に限定されるものではない。本発明の主旨を逸脱しない範囲で、これら実施の形態を任意に組み合わせて得られる実施の形態や、これら実施の形態に各種変形を施して得られる実施の形態も、本発明に含まれる。
【0163】
たとえば、実施の形態1及び2における携帯情報端末は、実施の形態3〜8における電子メールの受信・表示に関する機能を有してもよい、つまり、通信ネットワークを介して情報を取得する情報取得手段や、その情報取得手段によって取得された情報である通信情報を、表示する表に含まれるセルのうち優先度の低いセルに重ねて表示する表表示手段等を有していてもよい。具体的には、実施の形態1及び2のいずれかと、実施の形態3〜8のいずれかを組み合わせて本発明を実現してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0164】
本発明は、番組表や時刻表などのスケジュール表を表示する表示装置として、特に、小さなサイズの表示画面を有する携帯電話やPDA、テレビ等の表示装置として有用である。
【図面の簡単な説明】
【0165】
【図1】図1は、本発明の実施の形態1における番組配信システムの構成図である。
【図2】図2は、視聴履歴外部蓄積部に蓄積されている視聴履歴の例を示す図である。
【図3】図3は、番組表蓄積部に蓄積されている番組情報の例を示す図である。
【図4】図4は、番組表の表示例を示す図である。
【図5】図5は、番組表の一部が表示される様子を示す図である。
【図6】図6は、おすすめ番組の表示例を示す図である。
【図7】図7は、番組表の表示例を示す図である。
【図8】図8は、番組表に重畳して表示されるポップアップメニュー画面の表示例を示す図である。
【図9】図9は、番組表に矢印アイコンが表示される表示例を示す図である。
【図10】図10は、番組配信システムにおける携帯情報端末の動作手順を示すフローチャートである。
【図11】図11は、番組表の表示例を示す図である。
【図12】図12は、本発明の実施の形態2における番組配信システムの構成図である。
【図13】図13は、一週間前と本日の番組表の例を示す図である。
【図14】図14は、番組表の表示例を示す図である。
【図15】図15は、番組配信システムにおける携帯情報端末の動作手順を示すフローチャートである。
【図16】図16は、新番組及び特別番組を説明する図である。
【図17】図17は、スケジュール情報と番組表が表示される例を示す図である。
【図18】図18は、番組表の一部表示の例と全体表示の例を示す図である。
【図19】図19は、優先的に表示する複数の番組間を移動する例を示す図である。
【図20】図20は、本発明の実施の形態3における番組配信システムの構成図である。
【図21】図21は、番組表に重畳して表示されるメッセージの表示領域を示す図である。
【図22】図22は、図21における各表示領域の大きさを示す図である。
【図23】図23は、番組表に電子メールのテキストを重畳させた表示例を示す図である。
【図24】図24は、番組表に重畳して表示される画像の表示領域を示す図である。
【図25】図25は、画像のサイズ例を示す図である。
【図26】図26は、図24における各表示領域の縦横比等を示す図である。
【図27】図27は、番組表に画像を重畳させた表示例を示す図である。
【図28】図28は、番組表をスクロールさせたときの電子メールの表示例を示す図である。
【図29】図29は、番組配信システムにおける携帯情報端末の動作手順を示すフローチャートである。
【図30】図30は、複数の表示画面を備える携帯情報端末における番組表示例を示す図である。
【図31】図31は、本発明の実施の形態4における時刻表配信システムの構成図である。
【図32】図32は、同システムが利用できるシーンを示す図である。
【図33】図33は、交通機関利用履歴蓄積部に蓄積されている利用履歴の例を示す図である。
【図34】図34は、時刻表蓄積部に蓄積されている時刻表の例を示す図である。
【図35】図35は、時刻表の表示例を示す図である。
【図36】図36は、時刻表に重畳して表示されるメッセージの表示領域を示す図である。
【図37】図37は、時刻表にメッセージを重畳させた表示例を示す図である。
【図38】図38は、時刻表配信システムにおける携帯情報端末の動作手順を示すフローチャートである。
【図39】図39は、スケジュール情報にメッセージを重畳させた表示例を示す図である。
【図40】図40は、セルごとの表示重要度を示す図である。
【図41】図41は、本発明の実施の形態5における番組配信システムの構成図である。
【図42】図42は、空き領域が設けられた番組表の表示例を示す図である。
【図43】図43は、電子メールと番組表の表示例を示す図である。
【図44】図44は、番組配信システムにおける携帯情報端末の動作手順を示すフローチャートである。
【図45】図45は、複数の電子メールと番組表の表示例を示す図である。
【図46】図46は、本発明の実施の形態6における番組配信システムの構成図である。
【図47】図47は、縦方向にスクロールした場合の番組表の表示例を示す図である。
【図48】図48は、横方向にスクロールした場合の番組表の表示例を示す図である。
【図49】図49は、番組配信システムにおける携帯情報端末の動作手順を示すフローチャートである。
【図50】図50は、縦方向にスクロールした場合の番組表の表示例を示す図である。
【図51】図51は、縦方向にスクロールした場合の番組表の別の表示例を示す図である。
【図52】図52は、本発明の実施の形態7における番組配信システムの構成図である。
【図53】図53は、電子メールの表示箇所の拡大方向を示す図である。
【図54】図54は、拡大領域に電子メールが表示された例を示す図である。
【図55】図55は、番組配信システムにおける携帯情報端末の動作手順を示すフローチャートである。
【図56】図56は、合成した拡大領域に電子メールが表示された例を示す図である。
【図57】図57は、本発明の実施の形態8における番組配信システムの構成図である。
【図58】図58は、番組表の各セルの表示優先度を示す図である。
【図59】図59は、CMメールと番組表の表示例を示す図である。
【図60】図60は、番組配信システムにおける携帯情報端末の動作手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0166】
101、1501 視聴履歴外部蓄積部
102、801、1502、4101、4501、5101、5701 番組表外部蓄積部
103、1503 視聴履歴蓄積部
104、802、1504、4102、4502、5102、5702 番組表蓄積部
105、804 表示重点番組選択部
106、805 表示時間帯決定部
107、806 表示チャネル決定部
108、807、1505、4103、4503、5103、5703 番組表表示部
803 番組表取得履歴蓄積部
1506、2505、4104、4504、5104、5706 表示優先度決定部
1507、4106、4505、5105、5704 電子メール受信部
1508、4107、4506、5106、5707 電子メール告知場所決定部
2501 時刻表外部蓄積部
2502 交通機関利用履歴蓄積部
2503 時刻表蓄積部
2504 時刻表表示部
2506 情報配信部
2507 情報受信部
2508 情報告知場所決定部
4105 番組情報詳細度変更部
4108、4507、5107、5708 電子メール表示部
4508 スクロール指示入力部
4509 電子メール表示位置変更判定部
5108 電子メール表示選択入力部
5109 電子メール表示位置拡大判定部
5705 番組表関連度算出部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
行番号及び列番号によって特定されるセルの集まりである表の情報を表示する表示装置であって、
前記各セルに対して表示に関する優先度を決定する第1優先度決定手段と、
前記表の行及び列の中から、前記第1優先度決定手段で決定された優先度の高いセルが含まれる行及び列を決定する行列決定手段と、
決定された行及び列のうち、優先度の高いセルが含まれる箇所を1つの表に加工して表示する表表示手段と、
通信ネットワークを介して情報を取得する情報取得手段とを備え、
前記表表示手段は、表示する表に含まれるセルと隣接するセルとをあわせ、あわせたセル毎に表示優先度を算出し、前記情報取得手段によって取得された情報を、表示する表に含まれる隣接するあわせたセルのうち優先度の低いセルの場所に重ねて表示するように制御する
ことを特徴とする表示装置。
【請求項2】
請求項1記載の表示装置において、
前記情報通信手段で取得する情報は、ユーザ宛に送信されてきた電子メールの情報であり、
前記表表示手段は、前記電子メールを受信後、電子メールの内容を表示する際に、隣接するセルをあわせたセル毎に表示優先度を算出することで、前記電子メールの情報を表示する
ことを特徴とする表示装置。
【請求項3】
請求項1記載の表示装置において、
前記表表示手段はさらに、前記情報取得手段で取得した情報を表示するときのレイアウトと、前記隣接するセルをあわせたセルのレイアウトとによって、前記情報を表示するセルを選択する
ことを特徴とする表示装置。
【請求項4】
表を表示する表示方法であって、
前記スケジュール表を構成する要素である各セルに対して表示に関する優先度を決定する第1優先度決定ステップと、
前記表を構成する行及び列の中から、前記第1優先度決定ステップで決定された優先度の高いセルが含まれる行及び列を決定する行列決定ステップと、
決定された行及び列のうち、優先度の高いセルが含まれる箇所を1つの表に加工して表示する表表示ステップと、
通信ネットワークを介して情報を取得する情報取得ステップとを含み、
前記表表示ステップでは、表示する表に含まれるセルと隣接するセルとをあわせ、あわせたセル毎に表示優先度を算出し、前記情報取得ステップによって取得された情報である通信情報を、表示する表に含まれる隣接するあわせたセルのうち優先度の低いセルに重ねて表示する通信情報表示ステップを含む
ことを特徴とする表示方法。
【請求項5】
表を表示する表示装置のためのプログラムであって、
請求項4記載の表示方法に含まれるステップをコンピュータに実行させる
ことを特徴とするプログラム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate

【図19】
image rotate

【図20】
image rotate

【図21】
image rotate

【図22】
image rotate

【図23】
image rotate

【図24】
image rotate

【図25】
image rotate

【図26】
image rotate

【図27】
image rotate

【図28】
image rotate

【図29】
image rotate

【図30】
image rotate

【図31】
image rotate

【図32】
image rotate

【図33】
image rotate

【図34】
image rotate

【図35】
image rotate

【図36】
image rotate

【図37】
image rotate

【図38】
image rotate

【図39】
image rotate

【図40】
image rotate

【図41】
image rotate

【図42】
image rotate

【図43】
image rotate

【図44】
image rotate

【図45】
image rotate

【図46】
image rotate

【図47】
image rotate

【図48】
image rotate

【図49】
image rotate

【図50】
image rotate

【図51】
image rotate

【図52】
image rotate

【図53】
image rotate

【図54】
image rotate

【図55】
image rotate

【図56】
image rotate

【図57】
image rotate

【図58】
image rotate

【図59】
image rotate

【図60】
image rotate


【公開番号】特開2007−288797(P2007−288797A)
【公開日】平成19年11月1日(2007.11.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−147505(P2007−147505)
【出願日】平成19年6月1日(2007.6.1)
【分割の表示】特願2006−542388(P2006−542388)の分割
【原出願日】平成17年11月1日(2005.11.1)
【出願人】(000005821)松下電器産業株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】