説明

表示装置およびその製造方法

【課題】内部短絡を防ぐ表示装置を提供する。また、内部短絡を防ぐ前記表示装置の製造方法を提供する。
【解決手段】本発明の実施形態に係る表示装置は、基板111と、前記基板上に形成された半導体層133と、前記半導体層上に形成された有機絶縁膜170と、前記有機絶縁膜上に形成された複数の導電配線184,185,187,188,189と、前記複数の導電配線の間で前記有機絶縁膜に形成されたオープングルーブ7080とを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は表示装置およびその製造方法に関し、より詳細には、性能を向上させて不良の発生を抑制した表示装置およびその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
有機発光表示装置(organic light emitting diode display)および液晶表示装置(LCD)などのような大部分の平板型表示装置には、薄膜トランジスタ(TFT)と共に有機絶縁膜が用いられる。
【0003】
有機絶縁膜は、接触孔などの形成、または導電膜をパターニングする過程において様々なエッチング工程で露出される。しかしながら、有機絶縁膜がエッチング工程、特に乾式エッチング工程で露出されれば、表面粗度が急激に増加する。表面粗度が増加した有機絶縁膜上で導電膜を蒸着してパターニングする場合、有機絶縁膜の表面に導電物質が残存し易い。このように、有機絶縁膜の表面に残存する導電物質によって導電配線間が電気的に絶縁されることができず、短絡が発生するという問題がある。
【0004】
導電配線間の短絡を防止する技術としては、たとえば下記特許文献1の液晶表示装置の製造方法が知られている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、本発明の目的は、内部短絡を防ぐ表示装置を提供することにある。
【0006】
また、本発明の他の目的は、内部短絡を防ぐ前記表示装置の製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の実施形態によれば、表示装置は、基板と、前記基板上に形成された半導体層と、前記半導体層上に形成された有機絶縁膜と、前記有機絶縁膜上に形成された複数の導電配線と、前記複数の導電配線の間で前記有機絶縁膜に形成されたオープングルーブとを含む。
【0008】
前記複数の導電配線は、前記オープングルーブを間において互いに離隔してもよい。
【0009】
前記半導体層上に形成されたゲート電極と、前記ゲート電極と前記半導体層の間に配置されたゲート絶縁膜とをさらに含んでもよい。
【0010】
前記有機絶縁膜と前記ゲート電極の間に配置された無機絶縁膜をさらに含んでもよい。
【0011】
前記オープングルーブは前記有機絶縁膜と共に前記無機絶縁膜にも形成されてもよい。
【0012】
前記無機絶縁膜は、水素を含む窒化シリコン膜を含んでもよい。
【0013】
前記半導体層は、多結晶シリコン膜をパターニングして形成されてもよい。
【0014】
前記複数の導電配線は、ソース電極およびドレイン電極を含んでもよい。
【0015】
前記半導体層と同じ層に形成された第1キャパシタ電極と、前記ソース電極および前記ドレイン電極と同じ層に形成されて前記複数の導電配線の一部である第2キャパシタ電極とをさらに含んでもよい。
【0016】
前記表示装置は、前記ドレイン電極と連結した画素電極と、前記画素電極上に形成された有機発光層と、前記有機発光層上に形成された共通電極とをさらに含んでもよい。
【0017】
前記ゲート電極は、ゲート透明層と前記ゲート透明層上に形成されたゲート金属層を含む二重層で形成されてもよい。また、前記画素電極は、前記ゲート電極のゲート透明層と同じ層に同じ素材で形成されてもよい。
【0018】
また、前記表示装置は、前記ドレイン電極と連結した画素電極と、前記画素電極上に形成された液晶層と、前記液晶層上に形成された共通電極とをさらに含んでもよい。
【0019】
また、本発明の実施形態によれば、表示装置の製造方法は、基板を設ける段階と、前記基板に半導体層を形成する段階と、前記半導体層上に有機絶縁膜を形成する段階と、前記有機絶縁膜をパターニングしてオープングルーブを形成する段階と、前記有機絶縁膜上に複数の導電配線を形成する段階とを含む。また、前記複数の導電配線は、前記オープングルーブを間において互いに離隔する。
【0020】
前記半導体層上にゲート絶縁膜を形成する段階と、前記ゲート絶縁膜上にゲート電極を形成する段階とをさらに含み、前記有機絶縁膜は前記ゲート電極上に形成されてもよい。
【0021】
前記複数の導電配線はソース電極およびドレイン電極を含んでもよい。
【0022】
前記半導体層と同じ層に形成された第1キャパシタ電極と、前記ソース電極および前記ドレイン電極と同じ層に形成されて前記複数の導電配線の一部である第2キャパシタ電極とをさらに含んでもよい。
【0023】
前記ゲート電極と前記有機絶縁膜の間に無機絶縁膜を形成する段階をさらに含んでもよい。
【0024】
前記有機絶縁膜、前記無機絶縁膜、および前記ゲート絶縁膜は共に前記半導体層の一部を露出する複数の接触孔を有し、前記複数の接触孔は前記オープングルーブと共に形成されてもよい。
【0025】
前記複数の接触孔と前記オープングルーブは、前記半導体層上にゲート絶縁膜を形成する段階と、前記ゲート絶縁膜上に前記無機絶縁膜を形成する段階と、前記無機絶縁膜上に前記有機絶縁膜を形成する段階と、ハーフトーン露光を利用したフォトエッチング工程によって前記複数の接触孔が形成される位置の前記有機絶縁膜と前記無機絶縁膜を除去し、前記オープングルーブが形成される位置の前記有機絶縁膜の一部を除去する段階と、エッチング工程によって前記複数の接触孔が形成される位置のゲート絶縁膜を除去して半導体層を露出する段階と、前記オープングルーブが形成される位置に残存する前記有機絶縁膜の残りの一部を除去する段階とによって形成されてもよい。
【0026】
前記オープングルーブは、前記有機絶縁膜と前記無機絶縁膜を共にパターニングして形成されてもよい。
【0027】
前記無機絶縁膜は、窒化シリコン膜および酸化シリコン膜のうちの1つ以上を含んでもよい。
【0028】
前記無機絶縁膜は、シラン、アンモニア、および水素を用いるプラズマ化学気相蒸着法によって形成される窒化シリコン膜を含んでもよい。
【0029】
前記表示装置の製造方法は、前記ゲート電極上に前記無機絶縁膜を形成した後、アニーリング工程を進行する段階をさらに含んでもよい。
【0030】
前記アニーリング工程は、摂氏250度以上の温度で熱処理する過程を含んでもよい。
【発明の効果】
【0031】
本発明の表示装置によれば、内部短絡を防ぐことができる。
【0032】
また、表示装置に用いられる薄膜トランジスタの半導体層を効果的にアニーリングすることができる。
【0033】
さらに、本発明の表示装置製造方法によれば、内部短絡を防ぐ前記表示装置を効果的に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本発明の第1実施形態に係る表示装置の構造を概略的に示す平面図である。
【図2】図1の表示装置が有する一画素領域を示す配置図である。
【図3】図2の薄膜トランジスタ、キャパシタ、および有機発光素子を中心に拡大して示す部分断面図である。
【図4】図2の表示装置の製造過程を順に示す断面図である。
【図5】図4に後続する断面図である。
【図6】図5に後続する断面図である。
【図7】図6に後続する断面図である。
【図8】図7に後続する断面図である。
【図9】図2の表示装置の製造過程を順に示す断面図である。
【図10】本発明の第2実施形態に係る表示装置の構造を示す部分断面図である。
【図11】本発明の第2実施形態に係る表示装置の構造を示す部分断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0035】
以下、添付の図面を参照しながら、本発明の様々な実施形態について、本発明が属する技術分野において通常の知識を有する者が容易に実施できるように詳しく説明する。本発明は様々に相違した形態で実現することができ、ここで説明する実施形態に限定されることはない。
【0036】
また、明細書全体に渡って同一または類似した構成要素については同一する参照符号を付与する。さらに、様々な実施形態において、第1実施形態以外の実施形態では第1実施形態とは異なる構成を中心に説明する。
【0037】
また、図面に示す各構成の大きさおよび厚さは、説明の便宜のために任意に示したため、本発明が必ずしも示されたものに限定されることはない。図面において、様々な層および領域を明確に表現するために厚さを拡大して示した。さらに、図面において、説明の便宜のために、一部の層および領域の厚さを誇張して示した。層、膜、領域、板などの部分が他の部分の「上に」または「の上に」あるとするとき、これは他の部分の「すぐ上に」にある場合だけではなく、その中間にさらに他の部分がある場合も含む。
【0038】
以下、図1〜図3を参照しながら、本発明の第1実施形態に係る表示装置101について説明する。
【0039】
図1に示すように、表示装置101は、表示領域DAと非表示領域NAに区分された基板111を含む。基板111の表示領域DAには多数の画素領域PEが形成されて画像を表示し、非表示領域NAには1つ以上の駆動回路910,920が形成される。ここで、画素領域PEは、画像を表示する最小単位である画素が形成された領域を意味する。しかしながら、本発明の第1実施形態において、必ずしも非表示領域NAにすべての駆動回路910,920が形成されなければならないのではなく、駆動回路910,920の一部またはすべてが省略されてもよい。
【0040】
図2に示すように、本発明の第1実施形態に係る表示装置101は、1つの画素領域PEごとに有機発光素子70と、2つの薄膜トランジスタ(TFT)10,20と、1つのキャパシタ90が配置された2Tr−1Cap構造を有する有機発光表示装置である。しかしながら、本発明の第1実施形態がこれに限定されるものではない。したがって、表示装置101は、1つの画素領域PEごとに3つ以上の薄膜トランジスタと2つ以上のキャパシタが配置された構造を有する有機発光表示装置であってもよい。さらに、表示装置101は、別途の配線がさらに形成されて多様な構造を有するように形成されてもよい。このように、追加で形成される薄膜トランジスタおよびキャパシタのうちの1つ以上は、補償回路を構成してもよい。
【0041】
補償回路は、各画素領域PEに形成された有機発光素子70の均一性を向上させ、画質に偏差が生じることを抑制する。一般的に、補償回路は2〜8つの薄膜トランジスタを含んでもよい。
【0042】
また、基板111の非表示領域NA上に形成された駆動回路910,920(図1に図示)も追加の薄膜トランジスタを含んでもよい。
【0043】
有機発光素子70は、正孔注入電極であるアノード電極と、電子注入電極であるカソード電極と、アノード電極とカソード電極の間に配置された有機発光層とを含む。
【0044】
具体的には、本発明の第1実施形態において、表示装置101は、1つの画素領域PEごとにそれぞれ形成された第1薄膜トランジスタ10と第2薄膜トランジスタ20を含む。第1薄膜トランジスタ10および第2薄膜トランジスタ20はそれぞれ、ゲート電極153,156と、半導体層133,136と、ソース電極184,187と、ドレイン電極185,188とを含む。
【0045】
また、基板111上にゲートライン151と、データライン181と、共通電源ライン182とが形成される。1つの画素領域PEは、ゲートライン151と、データライン181と、共通電源ライン182とによって定義されてもよい。しかしながら、画素領域PEがこれに限定されるものではない。また、基板111上にキャパシタラインが追加で形成されてもよい。
【0046】
データライン181には、第1薄膜トランジスタ10のソース電極184が連結し、ゲートライン151には、第1薄膜トランジスタ10のゲート電極153が連結する。また、第1薄膜トランジスタ10のドレイン電極185とキャパシタ90との間にノードが形成され、第1薄膜トランジスタ10のドレイン電極185は、キャパシタ90の第1キャパシタ電極139と連結する。また、第1薄膜トランジスタ10のドレイン電極185には、第2薄膜トランジスタ20のゲート電極156が連結する。また、第2薄膜トランジスタ20のソース電極187には、共通電源ライン182が連結し、ドレイン電極188には、有機発光素子70のアノード電極が連結する。以下、有機発光素子70のアノード電極は画素電極とし、カソード電極は共通電極とする。さらに、アノード電極とカソード電極は、その位置が互いに変わってもよい。
【0047】
第1薄膜トランジスタ10は、発光させようとする画素領域PEを選択するスイッチング素子として用いられる。第1薄膜トランジスタ10が瞬間的にターンオンすればキャパシタ90は蓄電され、このときに蓄電される電荷量はデータライン181から印加される電圧の大きさに比例する。また、第1薄膜トランジスタ10がターンオフした状態で、第2薄膜トランジスタ20のゲート電位はキャパシタ90に蓄電された電位によって上昇する。また、第2薄膜トランジスタ20は、ゲート電位が閾値電圧を超過すればターンオンする。これにより、共通電源ライン182に印加された電圧が第2薄膜トランジスタ20を介して有機発光素子70に印加され、有機発光素子70は発光する。
【0048】
このような画素領域PEの構成は、上述したものに限定されるものではなく、当該技術分野の従事者が容易に変形して実施することができる範囲内で多様に変形が可能である。
【0049】
以下、図3を参照しながら、本発明の第1実施形態に係る薄膜トランジスタ10,20、有機発光素子70、およびキャパシタ90の構造を積層順にしたがって詳しく説明する。
【0050】
基板111は、ガラス、石英、セラミック、およびプラスチックなどからなる透明な絶縁性基板で形成される。しかしながら、本発明の第1実施形態がこれに限定されるものではなく、基板111がステンレス鋼などからなる金属性基板で形成されてもよい。また、基板111がプラスチックなどで形成される場合、フレキシブル(flexible)な基板で形成されてもよい。
【0051】
基板111上には、バッファ層120が形成される。バッファ層120は、化学気相蒸着(chemical vapor deposition)法または物理気相蒸着(physical vapor deposition)法を利用し、酸化シリコン膜および窒化シリコン膜などのような絶縁膜を1つ以上含む単層または複層構造で形成される。
【0052】
バッファ層120は、基板111で発生する水分または不純物の拡散および浸透を防ぎ、表面を平坦化し、半導体層を形成するための結晶化工程において熱の伝達速度を調節して結晶化が適切になされるように助ける役割を担う。
【0053】
バッファ層120は、基板111の種類および工程条件に応じて省略されてもよい。
【0054】
バッファ層120上には、半導体層133,136および第1キャパシタ電極139が形成される。半導体層133,136および第1キャパシタ電極139は、バッファ層120上に非晶質シリコン膜を形成し、これを結晶化して多結晶シリコン膜を形成した後、パターニングして形成される。しかしながら、本発明の第1実施形態がこれに限定されるものではない。場合によっては、第1キャパシタ電極139は、半導体層133,136とは異なる素材で形成されてもよい。
【0055】
半導体層133,136および第1キャパシタ電極139上には、ゲート絶縁膜140が形成される。具体的には、ゲート絶縁膜140は、バッファ層120上で半導体層133,136および第1キャパシタ電極139を覆うように形成される。ゲート絶縁膜140は、テトラエトキシシラン(tetra ethyl ortho silicate、TEOS)、窒化ケイ素(SiNx)、および酸化ケイ素(SiO)などのように、当該技術分野の従事者に公知された多様な絶縁物質のうちの1つ以上を含んで形成される。
【0056】
ゲート絶縁膜140上には、ゲート電極153,156および画素電極710が形成される。ゲート電極153,156は、半導体層133,136のチャネル領域1333,1366と重なるように半導体層133,136上に形成される。半導体層133,136は、不純物がドーピングされないチャネル領域1333,1366と、チャネル領域1333,1366の両側にそれぞれ配置されて不純物がドーピングされたソース領域1334,1367と、ドレイン領域1335,1368とに区分される。ゲート電極153,156は、不純物をドーピングしてソース領域1334,1367およびドレイン領域1335,1368を形成する過程において、チャネル領域1333,1366に不純物がドーピングされることを遮断する役割を担う。また、半導体層133,136のソース領域1334,1367およびドレイン領域1335,1368に不純物をドーピングする過程において、第1キャパシタ電極139にも不純物が共にドーピングされてもよい。
【0057】
また、ゲート電極153,156は、ゲート透明層とゲート透明層上に形成されたゲート金属層を含む二重層で形成される。ゲート金属層は、モリブデン(Mo)、クロム(Cr)、アルミニウム(Al)、銀(Ag)、チタニウム(Ti)、タンタル(Ta)、およびタングステン(W)などのように、当該技術分野の従事者に公知された多様な金属物質のうちの1つ以上を含んで形成される。ゲート透明層は、ITO(Indium Tin Oxide)、IZO(Indium Zinc Oxide)、ZITO(Zinc Indium Tin Oxide)、GITO(Gallium Indium Tin Oxide)、In(Indium Oxide)、ZnO(Zinc Oxide)、GIZO(Gallium Indium Zinc Oxide)、GZO(Gallium Zinc Oxide)、FTO(Fluorine Tin Oxide)、およびAZO(Aluminum−Doped Zinc Oxide)などのような透明導電層のうちの1つ以上を含む。
【0058】
画素電極710は、ゲート電極153,156のゲート透明層と同じ素材で同じ層に形成される。
【0059】
ゲート電極153,156上には、無機絶縁膜160が形成される。無機絶縁膜160は、窒化シリコン膜および酸化シリコン膜のうちの1つ以上を含む。すなわち、無機絶縁膜160は、窒化シリコン膜または酸化シリコン膜で形成された単層で形成されるか、あるいは窒化シリコン膜と酸化シリコン膜とが積層された複層で形成されてもよい。また、無機絶縁膜160は水素を含有してもよい。特に、窒化シリコン膜が工程条件上において容易に水素を含有することができる。無機絶縁膜160は、絶縁機能以外に半導体層133,136をアニーリングする過程において半導体層133,136に水素を供給し、アニーリングが円滑に進められるように助ける役割を担うこともできる。
【0060】
しかしながら、本発明の第1実施形態がこれに限定されるものではない。したがって、無機絶縁膜160は省略されてもよい。すなわち、後述する有機絶縁膜170がゲート電極153,156のすぐ上に形成されてもよい。
【0061】
また、無機絶縁膜160は、画素電極710上には形成されない。すなわち、無機絶縁膜160は、画素電極710を露出するように形成される。
【0062】
無機絶縁膜160上には、有機絶縁膜170が形成される。有機絶縁膜170は、無機絶縁膜160よりも相対的に厚い厚さに形成することが容易である。したがって、有機絶縁膜170は、安定した層間絶縁を確保できるように十分に厚い厚さで形成されてもよい。一例として、有機絶縁膜170は、3μm内外の厚さを有するように形成されてもよい。
【0063】
また、有機絶縁膜170は、無機絶縁膜160と同様に画素電極710上には形成されない。すなわち、有機絶縁膜170も画素電極710を露出するように形成される。
【0064】
有機絶縁膜170には、オープングルーブ(open groove)7080が形成される。本発明の第1実施形態において、オープングルーブ7080は有機絶縁膜170に形成され、有機絶縁膜170の下に位置する無機絶縁膜160を露出する。
【0065】
また、有機絶縁膜170、無機絶縁膜160、およびゲート絶縁膜140は共に、半導体層133,136の一部を露出する複数の接触孔7644,7645,7647,7648を有する。複数の接触孔7644,7645,7647,7648は、半導体層133,136のソース領域1334,1367およびドレイン領域1335,1368の一部を露出する。
【0066】
また、有機絶縁膜170は、第1キャパシタ電極139上に形成されたキャパシタ用開口部7090を有する。これは、第1キャパシタ電極139と第2キャパシタ電極189の間の厚さが過度に厚くなることによってキャパシタ90の容量が低下することを防ぐためである。
【0067】
有機絶縁膜170上には、複数の導電配線184,185,187,188,189が形成される。複数の導電配線は、ソース電極184,187と、ドレイン電極185,188と、第2キャパシタ電極189とを含む。また、複数の導電配線は、データライン181(図2に図示)および共通電源ライン182(図2に図示)をさらに含んでもよい。
【0068】
また、複数の導電配線184,185,187,188,189は、ゲート電極153,156と同様に、当該技術分野の従事者に公知された多様な金属物質のうちの1つ以上を含んで形成されてもよい。
【0069】
ソース電極184,187およびドレイン電極185,188はそれぞれ、接触孔7644,7645,7647,7648を介して半導体層133,136のソース領域1334,1367およびドレイン領域1335,1368と接触する。
【0070】
また、第2キャパシタ電極189がソース電極184,187およびドレイン電極185,188と同じ位置に形成されたが、本発明の第1実施形態がこれに限定されるものではない。したがって、第2キャパシタ電極189はゲート電極153,156と同じ層に形成されてもよい。
【0071】
オープングルーブ7080は、複数の導電配線184,185,187,188,189の間に形成される。すなわち、複数の導電配線184,185,187,188,189は、オープングルーブ7080を間において互いに離隔する。このように、オープングルーブ7080が複数の導電配線184,185,187,188,189をそれぞれ囲んで孤立させることにより、各導電配線184,185,187,188,189を互いに安定的に絶縁させることができる。すなわち、導電配線184,185,187,188,189をパターニングする過程において導電物質が有機絶縁膜170の表面に不必要に残存しても、オープングルーブ7080によって導電配線184,185,187,188,189が互いに短絡することを防ぐことができる。
【0072】
複数の導電配線184,185,187,188,189上には画素定義膜190が形成される。画素定義膜190は、画素電極710の一部を露出する画素開口部195を含む。画素定義膜190は、当該技術分野の従事者に公知された多様な有機または無機物質で形成されてもよい。例えば、画素定義膜190は、感光性有機膜でパターニングされた後、熱硬化または光硬化されて形成されてもよい。
【0073】
有機発光層720は画素電極710上に形成され、共通電極730は有機発光層720上に形成される。画素電極710、有機発光層720、および共通電極730は有機発光素子70となる。さらに、画素電極710、有機発光層720、および共通電極730が順に積層される画素定義膜190の画素開口部195は、実際に有機発光素子70の発光領域となる。
【0074】
このような構成により、本発明の第1実施形態に係る表示装置101は、内部短絡を安定的に防ぐことができる。さらに、表示装置101に用いられる薄膜トランジスタ10、20の半導体層133,136を効果的にアニーリングすることができる。
【0075】
以下、図4〜図9を参照しながら、本発明の第1実施形態に係る表示装置101の製造方法について説明する。
【0076】
先ず、図4に示すように、基板111上にバッファ層120を形成する。バッファ層120は、窒化ケイ素(SiNx)の単一膜、または窒化ケイ素(SiNx)と酸化ケイ素(SiO)が積層された二重膜構造で形成されてもよい。
【0077】
次に、バッファ層120上に半導体層133,136および第1キャパシタ電極139を形成する。半導体層133,136はバッファ層120上に非晶質シリコン膜を蒸着し、これを結晶化して多結晶シリコン膜を形成した後、パターニングする方法によって形成してもよい。
【0078】
非晶質シリコン膜を結晶化させる方法としては、固相結晶化法(solid phase crystallization)、エキシマレーザー結晶化法(excimer laser crystallization)、金属誘導結晶化(metal induced crystallization、MIC)方法、金属誘導側面結晶化(metal induced lateral crystallization、MILC)方法、およびSGS結晶化(super grain silicon crystallization)方法など、当該技術分野の従事者に公知された多様な結晶化方法が用いられてもよい。
【0079】
次に、半導体層133,136および第1キャパシタ電極139を覆うゲート絶縁膜140を形成する。さらに、ゲート絶縁膜140上にゲート透明層およびゲート金属層を順に積層させる。
【0080】
次に、図5に示すように、ゲート透明層およびゲート金属層をパターニングしてゲート電極153,156および画素電極中間体7100を形成する。すなわち、ゲート電極153,156および画素電極中間体7100は二重層で形成される。
【0081】
次に、半導体層133,136に不純物をドーピングする。このとき、半導体層133,136は、不純物がドーピングされないチャネル領域1333,1366と、不純物がドーピングされたソース領域1334,1367と、ドレイン領域1335,1368とに区分される。ゲート電極153,156は、半導体層133,136のチャネル領域1333,1366に不純物がドーピングされることを遮断する役割を担う。
【0082】
次に、図6に示すように、ゲート電極153,156および画素電極中間体7100上に無機絶縁膜160を形成する。無機絶縁膜160は、窒化シリコン膜および酸化シリコン膜のうちの1つ以上を含む。すなわち、無機絶縁膜160は、窒化シリコン膜または酸化シリコン膜で形成された単層で形成されるか、あるいは窒化シリコン膜と酸化シリコン膜とが積層された複層で形成されてもよい。また、無機絶縁膜160は、水素を含有する。
【0083】
一例として、無機絶縁膜160は、シラン、アンモニア、および水素を用いるプラズマ化学気相蒸着(plasma enhanced chemical vapor deposition、PECVD)法によって形成される窒化シリコン膜を含んでもよい。このように形成された窒化シリコン膜は水素を含有するが、この水素は後述する半導体層133,136に対するアニーリング工程の効果を向上させる。
【0084】
次に、アニーリング工程を進めて半導体層133,136の結晶欠陥を治癒する。アニーリング工程は、摂氏250度以上の温度で熱処理する過程を含む。摂氏400度の温度が加わるとき、半導体層133,136の結晶欠陥を最も効果的に治癒することができる。
【0085】
一方、無機絶縁膜160が省略されてゲート電極153,156のすぐ上に有機絶縁膜170が形成された状態でアニーリング工程が進められれば、摂氏250度以上の温度でアニーリング工程を進め難い。これは、約摂氏230度以上の熱が加われば、有機絶縁膜170が炭化して損傷するためである。
【0086】
しかしながら、本発明の第1実施形態では、ゲート電極153,156のすぐ上に無機絶縁膜160を形成してアニーリング工程を進めるため、最適な温度でアニーリング工程を進めることができる。
【0087】
また、有機絶縁膜170よりも窒化シリコン膜のような無機絶縁膜160がより多くの水素成分を含むため、無機絶縁膜160を形成する場合、より効果的に半導体層133,136のアニーリング工程を進めることができる。
【0088】
無機絶縁膜160上に有機絶縁膜170を形成した後、図7に示すように、ハーフトーン(halftone)露光を利用したフォトエッチング工程によって、複数の接触孔7644,7645,7647,7648(図8に図示)が形成される位置の有機絶縁膜170と無機絶縁膜160を除去する。また、画素電極中間体7100が露出されるように画素電極中間体7100上の有機絶縁膜170と無機絶縁膜160をすべて除去する。また、オープングルーブ7080が形成される位置の有機絶縁膜170の一部を除去する。すなわち、オープングルーブ7080が形成される位置の有機絶縁膜170はすべて除去されずに一部が残存する。このとき、第1キャパシタ電極139上でキャパシタ用開口部7090(図8に図示)が形成される位置の有機絶縁膜170の一部も共に除去する。
【0089】
次に、複数の接触孔7644,7645,7647,7648が形成される位置のゲート絶縁膜140を乾式エッチング工程によって除去する。乾式エッチング工程は、芳香性を有するプラズマエッチング方法が用いられる。乾式エッチング工程にはC4F8、SF6、およびCF4などのようにフッ素成分を含むガスが用いられる。このとき、オープングルーブ7080が形成される位置およびキャパシタ用開口部7090が形成される位置に残存する有機絶縁膜170は、ゲート絶縁膜140をエッチングする過程において有機絶縁膜170の下に位置する無機絶縁膜160が除去または損傷しないように保護する。これは、有機絶縁膜170とゲート絶縁膜140のエッチング選択比が異なるために可能となる。反面、無機絶縁膜160は、ゲート絶縁膜140と同一または類似するエッチング選択比を有する。したがって、有機絶縁膜170の残存の部分がなければ、ゲート絶縁膜140をエッチングする過程において無機絶縁膜160も共にエッチングされるか、あるいは損傷することがある。
【0090】
次に、図8に示すように、アッシング(ashing)工程によってオープングルーブ7080が形成される位置とキャパシタ用開口部7090が形成される位置に残存した有機絶縁膜170を除去し、オープングルーブ7080およびキャパシタ用開口部7090を完成する。
【0091】
次に、図9に示すように、画素電極中間体7100のゲート金属層を除去して画素電極710を形成する。また、有機絶縁膜170上に複数の導電配線184,185,187,188,189を形成する。複数の導電配線は、ソース電極184,187と、ドレイン電極185,188と、第2キャパシタ電極189とを含む。
【0092】
ソース電極184,187およびドレイン電極185,188は、複数の接触孔7644,7645,7647,7648を介して半導体層133,136のソース領域1334,1367およびドレイン領域1335,1368とそれぞれ接触する。
【0093】
次に、図3に示すように、画素電極710を露出する画素開口部195を有する画素定義膜190を形成する。また、画素開口部195を介して露出された画素電極710上に有機発光層720および共通電極730を順に形成する。
【0094】
次に、対向基板210を配置して有機発光素子70などをカバーする。
【0095】
以上のような製造方法により、本発明の第1実施形態に係る表示装置101を効果的に製造することができる。これにより、表示装置101は、内部短絡を安定的に防ぐことができ、表示装置101に用いられる薄膜トランジスタ10,20の半導体層133,136を効果的にアニーリングすることができる。
【0096】
以下、図10を参照しながら、本発明の第2実施形態に係る表示装置102について説明する。
【0097】
図10に示すように、本発明の第2実施形態に係る表示装置102は、オープングルーブ7680が有機絶縁膜170と共に無機絶縁膜160にも形成される。すなわち、オープングルーブ7680はさらに深い深さを有してもよい。したがって、オープングルーブ7680は、各導電配線184,185,187,188,189を互いに安定的に絶縁させることができる。
【0098】
このような構成により、表示装置102は、内部短絡を安定的に防ぐことができ、表示装置102に用いられる薄膜トランジスタ10,20の半導体層133,136を効果的にアニーリングすることができる。
【0099】
また、本発明の第2実施形態に係る表示装置102の製造方法は、オープングルーブ7680を有機絶縁膜170と無機絶縁膜160に共に形成する点を除けば、第1実施形態と同じである。
【0100】
以下、図11を参照しながら、本発明の第3実施形態に係る表示装置103について説明する。
【0101】
本発明の第3実施形態に係る表示装置103は、有機発光素子70(図2に図示)の代わりに液晶層300を含む。具体的には、表示装置103は、薄膜トランジスタ20のドレイン電極188と連結した画素電極310と、画素電極310上に形成された液晶層300と、液晶層300上に形成された共通電極320とを含む。
【0102】
液晶層300は、当該技術分野の従事者に公知された多様な液晶を含んでもよい。
【0103】
また、表示装置103は、液晶層300を間において基板111と対向配置された対向基板210をさらに含む。共通電極320は、対向基板210に形成される。
【0104】
また、表示装置103は、基板111および対向基板210にそれぞれ取り付けられた偏光板410,420さらに含んでもよい。
【0105】
また、第1実施形態と同様に、無機絶縁膜160はゲート電極上に形成され、有機絶縁膜170は無機絶縁膜160上に形成される。有機絶縁膜170上には、ソース電極187およびドレイン電極188を含む複数の導電配線が形成される。
【0106】
オープングルーブ7080は、有機絶縁膜170に形成される。複数の導電配線187、188は、オープングルーブ7080を間において互いに離隔する。すなわち、オープングルーブ7080は、複数の導電配線187,188を囲んで孤立させる。
【0107】
しかしながら、本発明の第3実施形態が上述したものに限定されるものではない。したがって、オープングルーブ7080は、第2実施形態と同様に、有機絶縁膜170と共に無機絶縁膜160にも形成されてもよい。
【0108】
このような構成により、液晶駆動によって画像を表示する表示装置103も、内部短絡を安定的に防ぐことができ、表示装置103に用いられる薄膜トランジスタ20の半導体層136を効果的にアニーリングすることができる。
【0109】
本発明を上述した記載に基づいて好ましい実施形態を用いて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、添付の特許請求の範囲の概念と範囲を逸脱しない限り多様な修正および変形が可能であるということを、本発明が属する技術分野に従事する者であれば容易に理解できるであろう。
【符号の説明】
【0110】
10,20 薄膜トランジスタ、
70 有機発光素子、
90 キャパシタ、
101,102,103 表示装置、
111 基板、
120 バッファ層、
133,136 半導体層、
139 第1キャパシタ電極、
140 ゲート絶縁膜、
153,156 ゲート電極、
160 有機絶縁膜、
170 無機絶縁膜、
184,187 ソース電極、
185,188 ドレイン電極、
190 画素定義膜、
710 画素電極、
720 有機発光層、
730 共通電極、
910,920 駆動回路、
DA 表示領域、
NA 非表示領域、
PE 画素領域。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板と、
前記基板上に形成された半導体層と、
前記半導体層上に形成された有機絶縁膜と、
前記有機絶縁膜上に形成された複数の導電配線と、
前記複数の導電配線の間で前記有機絶縁膜に形成されたオープングルーブと、
を含む、表示装置。
【請求項2】
前記複数の導電配線は、前記オープングルーブを間において互いに離隔される、請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記半導体層上に形成されたゲート電極と、前記ゲート電極と前記半導体層の間に配置されたゲート絶縁膜とをさらに含む、請求項1または2に記載の表示装置。
【請求項4】
前記有機絶縁膜と前記ゲート電極の間に配置された無機絶縁膜をさらに含む、請求項3に記載の表示装置。
【請求項5】
前記オープングルーブは、前記有機絶縁膜と共に前記無機絶縁膜にも形成される、請求項4に記載の表示装置。
【請求項6】
前記無機絶縁膜は、水素を含む窒化シリコン膜を含む、請求項4または5に記載の表示装置。
【請求項7】
前記半導体層は、多結晶シリコン膜をパターニングして形成される、請求項1〜6のいずれか一項に記載の表示装置。
【請求項8】
前記複数の導電配線は、ソース電極およびドレイン電極を含む、請求項1〜7のいずれか一項に記載の表示装置。
【請求項9】
前記半導体層と同じ層に形成された第1キャパシタ電極と、前記ソース電極および前記ドレイン電極と同じ層に形成されて前記複数の導電配線の一部である第2キャパシタ電極とをさらに含む、請求項8に記載の表示装置。
【請求項10】
前記ドレイン電極と連結した画素電極と、前記画素電極上に形成された有機発光層と、
前記有機発光層上に形成された共通電極と、をさらに含む、請求項8または9に記載の表示装置。
【請求項11】
前記ゲート電極は、ゲート透明層と前記ゲート透明層上に形成されたゲート金属層を含む二重層で形成され、
前記画素電極は、前記ゲート電極のゲート透明層と同じ層に同じ素材で形成される、請求項10に記載の表示装置。
【請求項12】
前記ドレイン電極と連結した画素電極と、前記画素電極上に形成された液晶層と、前記液晶層上に形成された共通電極とをさらに含む、請求項8または9に記載の表示装置。
【請求項13】
基板を設ける段階と、
前記基板に半導体層を形成する段階と、
前記半導体層上に有機絶縁膜を形成する段階と、
前記有機絶縁膜をパターニングしてオープングルーブを形成する段階と、
前記有機絶縁膜上に複数の導電配線を形成する段階と、
を含み、
前記複数の導電配線は、前記オープングルーブを間において互いに離隔される、表示装置の製造方法。
【請求項14】
前記半導体層上にゲート絶縁膜を形成する段階と、前記ゲート絶縁膜上にゲート電極を形成する段階とをさらに含み、
前記有機絶縁膜は、前記ゲート電極上に形成される、請求項13に記載の表示装置の製造方法。
【請求項15】
前記複数の導電配線は、ソース電極およびドレイン電極を含む、請求項13または14に記載の表示装置の製造方法。
【請求項16】
前記半導体層と同じ層に形成された第1キャパシタ電極と、前記ソース電極および前記ドレイン電極と同じ層に形成されて前記複数の導電配線の一部である第2キャパシタ電極とをさらに含む、請求項15に記載の表示装置の製造方法。
【請求項17】
前記ゲート電極と前記有機絶縁膜の間に無機絶縁膜を形成する段階をさらに含む、請求項14〜16のいずれか一項に記載の表示装置の製造方法。
【請求項18】
前記有機絶縁膜、前記無機絶縁膜、および前記ゲート絶縁膜は、共に前記半導体層の一部を露出する複数の接触孔を有し、
前記複数の接触孔は、前記オープングルーブと共に形成される、請求項17に記載の表示装置の製造方法。
【請求項19】
前記複数の接触孔と前記オープングルーブは、
前記半導体層上にゲート絶縁膜を形成する段階と、
前記ゲート絶縁膜上に前記無機絶縁膜を形成する段階と、
前記無機絶縁膜上に前記有機絶縁膜を形成する段階と、
ハーフトーン露光を利用したフォトエッチング工程によって、前記複数の接触孔が形成される位置の前記有機絶縁膜と前記無機絶縁膜を除去し、前記オープングルーブが形成される位置の前記有機絶縁膜の一部を除去する段階と、
エッチング工程によって、前記複数の接触孔が形成される位置のゲート絶縁膜を除去して半導体層を露出する段階と、
前記オープングルーブが形成される位置に残存する前記有機絶縁膜の残りの一部を除去する段階と、
によって形成される、請求項18に記載の表示装置の製造方法。
【請求項20】
前記オープングルーブは、前記有機絶縁膜と前記無機絶縁膜を共にパターニングして形成される、請求項17〜19のいずれか一項に記載の表示装置の製造方法。
【請求項21】
前記無機絶縁膜は、窒化シリコン膜および酸化シリコン膜のうちの1つ以上を含む、請求項17〜20のいずれか一項に記載の表示装置の製造方法。
【請求項22】
前記無機絶縁膜は、シラン、アンモニア、および水素を用いるプラズマ化学気相蒸着法によって形成される窒化シリコン膜を含む、請求項17〜21のいずれか一項に記載の表示装置の製造方法。
【請求項23】
前記ゲート電極上に前記無機絶縁膜を形成した後、アニーリング工程を進める段階をさらに含む、請求項17〜22のうちのいずれか一項に記載の表示装置の製造方法。
【請求項24】
前記アニーリング工程は、摂氏250度以上の温度で熱処理する過程を含む、請求項23に記載の表示装置の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2011−258918(P2011−258918A)
【公開日】平成23年12月22日(2011.12.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−272575(P2010−272575)
【出願日】平成22年12月7日(2010.12.7)
【出願人】(308040351)三星モバイルディスプレイ株式會社 (764)
【氏名又は名称原語表記】Samsung Mobile Display Co., Ltd.
【住所又は居所原語表記】San #24 Nongseo−Dong,Giheung−Gu,Yongin−City,Gyeonggi−Do 446−711 Republic of KOREA
【Fターム(参考)】