表示装置およびテレビジョン装置
【課題】スタンド部材が表示装置本体に対して平面視で回転方向に傾いた状態で取り付けられることを抑制することが可能な表示装置を提供する。
【解決手段】このテレビジョン装置1(表示装置)は、表示部4を含む表示装置本体2と、表示装置本体2を支持するスタンド部材6と、表示装置本体2とスタンド部材6とを固定するネジ66とを備え、スタンド部材6および表示装置本体2の一方は、スタンド部材6と表示装置本体2とが当接する当接面に対して垂直方向に先細り形状であるリブ63を有し、スタンド部材6および表示装置本体2の他方は、リブ63に対応する先細り形状に形成され、リブ63に係合する溝部72を有しており、リブ63および溝部72は、表示装置本体2とスタンド部材6とがネジ66によって固定される際に、リブ63の側面部63aが溝部72の内側面72aに沿って徐々に誘導されて係合するように構成されている。
【解決手段】このテレビジョン装置1(表示装置)は、表示部4を含む表示装置本体2と、表示装置本体2を支持するスタンド部材6と、表示装置本体2とスタンド部材6とを固定するネジ66とを備え、スタンド部材6および表示装置本体2の一方は、スタンド部材6と表示装置本体2とが当接する当接面に対して垂直方向に先細り形状であるリブ63を有し、スタンド部材6および表示装置本体2の他方は、リブ63に対応する先細り形状に形成され、リブ63に係合する溝部72を有しており、リブ63および溝部72は、表示装置本体2とスタンド部材6とがネジ66によって固定される際に、リブ63の側面部63aが溝部72の内側面72aに沿って徐々に誘導されて係合するように構成されている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、表示装置およびテレビジョン装置に関し、特に、スタンド部材を備えた表示装置およびテレビジョン装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、スタンド部材を備えた表示装置およびテレビジョン装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
【0003】
上記特許文献1には、表示パネル(表示部)を含む本体(表示装置本体)と、本体を支持するスタンド(スタンド部材)とを備え、本体の底部には開口が設けられ、スタンドには本体の開口に掛止される掛止部が設けられた薄型表示装置(表示装置)が開示されている。この薄型表示装置では、スタンドの掛止部を本体の開口に掛止して仮固定された状態で、スタンドがねじにより本体に取り付けられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2010−141610号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1の薄型表示装置(表示装置)では、スタンド(スタンド部材)は本体に仮固定されただけの状態でねじにより本体に取り付けられるので、スタンドの掛止部と本体(表示装置本体)の開口との間のがたつきに起因してスタンドと本体との位置決めを精度よく行うことができない。このため、薄型表示装置が設置面に設置された状態において、スタンドが本体に対して平面視で回転方向に傾いた状態で取り付けられる場合があるという問題点がある。
【0006】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、スタンド部材が表示装置本体に対して平面視で回転方向に傾いた状態で取り付けられることを抑制することが可能な表示装置およびテレビジョン装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この発明の第1の局面による表示装置は、表示部を含む表示装置本体と、表示装置本体を支持するスタンド部材と、表示装置本体とスタンド部材とを固定する締結部材とを備え、スタンド部材および表示装置本体の一方は、スタンド部材と表示装置本体とが当接する当接面に対して垂直方向に先細り形状である凸部を有し、スタンド部材および表示装置本体の他方は、凸部に対応する先細り形状に形成され、凸部に係合する凹部を有しており、凸部および凹部は、表示装置本体とスタンド部材とが締結部材によって固定される際に、凸部の側面部が凹部の内側面に沿って徐々に誘導されて係合するように構成されている。
【0008】
この発明の第1の局面による表示装置では、上記のように、スタンド部材および表示装置本体の一方に、スタンド部材と表示装置本体とが当接する当接面に対して垂直方向に先細り形状である凸部を設けるとともに、スタンド部材および表示装置本体の他方に、凸部に対応する先細り形状に形成されるとともに、凸部に係合する凹部を設け、表示装置本体とスタンド部材とを締結部材によって固定する際に、凸部の側面部を凹部の内側面に沿って徐々に誘導して、凸部および凹部を係合するように構成することによって、スタンド部材を表示装置本体に取り付ける際に、先細り形状の凸部の先端が先細り形状の凹部の内側面に沿って凹部の先端方向に移動されるので、凸部と凹部とを精度よく位置決めすることができる。これにより、スタンド部材と表示装置本体とが精度よく位置決めされるので、スタンド部材が取り付けされた表示装置が設置面に設置された状態において、スタンド部材が表示装置本体に対して平面視で回転方向に傾いた状態で取り付けられることを抑制することができる。その結果、スタンド部材の取り付け時にユーザがスタンド部材が傾かないように微調整する必要もないので、スタンド部材の取付作業性を向上させることができる。また、スタンド部材を表示装置本体に取り付ける際に、先細り形状の凸部の先端が先細り形状の凹部の内側面にガイドされながら凹部の先端方向に移動されるので、スタンド部材と表示装置本体とを容易に精度よく位置決めして取り付けることができ、その結果、これによってもスタンド部材の取付作業性を向上させることができる。さらに、締結部材により固定される際に、凸部の側面部が凹部の内側面に沿って徐々に誘導されるように構成することによって、締結部材により固定される際に、凸部と凹部とが正確に位置決めされるので、凸部を凹部に対して最初は大雑把に嵌め込むだけで正確に位置決めをすることができる。
【0009】
上記第1の局面による表示装置において、好ましくは、凸部は、スタンド部材および表示装置本体の一方に一体的に設けられ、当接面に沿った方向に延びるリブを含み、凹部は、スタンド部材および表示装置本体の他方に一体的に設けられ、リブに対応する形状の溝部を含む。このように構成すれば、スタンド部材および表示装置本体とそれぞれ一体的に設けられたリブおよび溝部により、凸部および凹部をスタンド部材および表示装置本体と別個に設ける必要がないので、部品点数の増加を防止することができる。また、当接面に沿った方向に延びるリブを設けるとともに、リブに対応する形状の溝部を設けることによって、当接面に沿った方向に延びるより大きい領域でリブと溝部とを係合させることができるので、リブと溝部とが係合した状態においてスタンド部材が表示装置本体に対してより傾きにくくなり、その結果、スタンド部材が表示装置本体に対して傾いた状態で取り付けられることをより抑制することができる。
【0010】
上記第1の局面による表示装置において、好ましくは、凸部は、間隔を隔てて配置された第1凸部と第2凸部とを含み、凹部は、第1凸部に係合する第1凹部と、第2凸部に係合する第2凹部とを含む。このように構成すれば、複数組の凸部および凹部により、スタンド部材の傾きを抑制することができるので、スタンド部材が表示装置本体に対して傾いた状態で取り付けられることを効果的に抑制することができる。
【0011】
この場合、好ましくは、第1凸部と第2凸部とは、締結部材を挟むように締結部材が取り付けられる位置よりも外側に設けられており、第1凸部に係合する第1凹部と、第2凸部に係合する第2凹部とは、締結部材を挟むように締結部材が取り付けられる位置よりも外側に設けられている。このように構成すれば、第1凸部と第2凸部との距離を大きくすることができるので、第1凸部と第2凸部との距離が小さい場合に比べて、スタンド部材が表示装置本体に対して平面視で回転方向に同じ長さだけずれた場合でもスタンド部材の表示装置本体に対する傾き(角度)を小さくすることができる。これにより、スタンド部材が表示装置本体に対して傾いた状態で取り付けられることをより効果的に抑制することができる。
【0012】
上記第1の局面による表示装置において、好ましくは、凸部は、略三角断面形状を有しており、凹部は、凸部の略三角断面形状に対応する形状を有している。このように構成すれば、略三角断面形状の凹部の内側面に沿うように略三角断面形状の凸部の先端の位置が容易に位置決めされるので、スタンド部材を表示装置本体に対して容易に位置決めすることができる。
【0013】
上記第1の局面による表示装置において、好ましくは、凸部は、略円錐形状を有しており、凹部は、略円錐形状の凸部の断面形状に対応する断面形状を有している。このように構成すれば、略円錐形状を有する凸部の側面部が凹部の内周面にスムーズに誘導されるので、スタンド部材を表示装置本体に対してより容易に位置決めすることができる。
【0014】
上記第1の局面による表示装置において、好ましくは、凸部は、略台形断面形状を有しており、凹部は、凸部の略台形断面形状に対応する断面形状を有している。このように構成すれば、凸部が略三角断面形状の場合と比べて、凸部の先細り形状の先端部が破損するのを抑制しながら、凹部の内側面に沿うように凸部の先端の位置を容易に位置決めしてスタンド部材を表示装置本体に対して容易に位置決めすることができる。
【0015】
上記第1の局面による表示装置において、好ましくは、表示装置本体は、第1仮固定部を含み、スタンド部材は、表示装置本体の第1仮固定部に係合して表示装置本体に仮固定するための第2仮固定部を含み、第1仮固定部と第2仮固定部とが係合することによって仮固定される際に、凸部が凹部に係合するように構成されている。このように構成すれば、第1仮固定部と第2仮固定部とを用いてスタンド部材を表示装置本体に仮固定する際に凸部と凹部との相対的な位置決めを容易に行うことができるので、凸部と凹部とを容易に係合させることができる。また、スタンド部材を表示装置本体に仮固定するための第1仮固定部と第2仮固定部とを設けた場合でも、凸部と凹部とによりスタンド部材が表示装置本体に対して傾斜するのが抑制されるので、スタンド部材が表示装置本体に対して傾斜することに起因して第1仮固定部と第2仮固定部とが捻れて破損してしまうのを抑制することができる。
【0016】
この場合、好ましくは、凸部は、直線状に延びる形状を有し、凹部は、直線状に延びる凸部に対応するように直線状に形成され、第1仮固定部と第2仮固定部とが相対的にスライド移動しながら係合することによって仮固定される際に、凸部が凹部に係合した状態で相対的にスライド移動可能なように構成されている。このように構成すれば、凸部と凹部とによりガイドしながら、第1仮固定部と第2仮固定部とを相対的に移動させることができるので、第1仮固定部と第2仮固定部とを容易に係合させて仮固定することができる。
【0017】
上記凸部が直線状に延びる形状を有する構成において、好ましくは、凸部は、凸部の高さがスライド移動する方向に沿って先細り状になるとともに、凸部の幅がスライド移動する方向に沿って先細り状になるように形成されている。このように構成すれば、凸部の高さおよび幅がスライドする方向に沿って先細り形状に形成されていない場合に比べて、凸部の寸法のばらつきに起因して、凸部が凹部に対して相対的にスライド移動しにくくなるのを抑制することができる。
【0018】
上記第1の局面による表示装置において、好ましくは、スタンド部材は、平坦面状に形成された第1取付面を有しており、表示装置本体は、平坦面状に形成された第2取付面を有しており、凸部は、スタンド部材の第1取付面および表示装置本体の第2取付面の一方に設けられており、凹部は、スタンド部材の第1取付面および表示装置本体の第2取付面の他方に設けられており、スタンド部材と表示装置本体とが締結部材により固定されることにより、凸部の側面部と凹部の内側面とが互いに密着するとともに第1取付面と第2取付面とが面接触するように構成されている。このように構成すれば、凸部と凹部とによりスタンド部材の傾きを抑制しながら、第1取付面と第2取付面とを面接触させてスタンド部材により表示装置本体を安定して支持することができる。
【0019】
この発明の第2の局面によるテレビジョン装置は、テレビジョン放送を受信可能な受信部と、表示部を含む表示装置本体と、表示装置本体を支持するスタンド部材と、表示装置本体とスタンド部材とを固定する締結部材とを備え、スタンド部材および表示装置本体の一方は、スタンド部材と表示装置本体とが当接する当接面に対して垂直方向に先細り形状である凸部を有し、スタンド部材および表示装置本体の他方は、凸部に対応する先細り形状に形成され、凸部に係合する凹部を有しており、凸部および凹部は、表示装置本体とスタンド部材とが締結部材によって固定される際に、凸部の側面部が凹部の内側面に沿って徐々に誘導されて係合するように構成されている。
【0020】
この発明の第2の局面によるテレビジョン装置では、上記のように、スタンド部材および表示装置本体の一方に、スタンド部材と表示装置本体とが当接する当接面に対して垂直方向に先細り形状である凸部を設けるとともに、スタンド部材および表示装置本体の他方に、凸部に対応する先細り形状に形成されるとともに、凸部に係合する凹部を設け、表示装置本体とスタンド部材とが締結部材によって固定される際に、凸部の側面部を凹部の内側面に沿って徐々に誘導して、凸部および凹部を係合するように構成することによって、スタンド部材を表示装置本体に取り付ける際に、先細り形状の凸部の先端が先細り形状の凹部の内側面に沿って凹部の先端方向に移動されるので、凸部と凹部とを精度よく位置決めすることができる。これにより、スタンド部材と表示装置本体とが精度よく位置決めされるので、スタンド部材が取り付けされた表示装置が設置面に設置された状態において、スタンド部材が表示装置本体に対して平面視で回転方向に傾いた状態で取り付けられることを抑制することができる。その結果、スタンド部材の取り付け時にユーザがスタンド部材が傾かないように微調整する必要もないので、スタンド部材の取付作業性を向上させることができる。また、スタンド部材を表示装置本体に取り付ける際に、先細り形状の凸部の先端が先細り形状の凹部の内側面にガイドされながら凹部の先端方向に移動されるので、スタンド部材と表示装置本体とを容易に精度よく位置決めして取り付けることができ、その結果、これによってもスタンド部材の取付作業性を向上させることができる。さらに、締結部材により固定される際に、凸部の側面部が凹部の内側面に沿って徐々に誘導されるように構成することによって、締結部材により固定される際に、凸部と凹部とが正確に位置決めされるので、凸部を凹部に対して最初は大雑把に嵌め込むだけで正確に位置決めをすることができる。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、上記のように、スタンド部材が表示装置本体に対して平面視で回転方向に傾いた状態で取り付けられることを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明の一実施形態によるテレビジョン装置の前方から見た全体斜視図である。
【図2】本発明の一実施形態によるテレビジョン装置の後方から見た全体斜視図である。
【図3】本発明の一実施形態によるテレビジョン装置の全体構成を示した分解斜視図である。
【図4】本発明の一実施形態によるスタンド部材の斜視図である。
【図5】本発明の一実施形態によるスタンド部材の取付面を示した図である。
【図6】本発明の一実施形態によるスタンド部材の底面側を示した図である。
【図7】本発明の一実施形態による表示装置本体を下方から見た斜視図である。
【図8】本発明の一実施形態によるテレビジョン装置の取付面を拡大した図である。
【図9】本発明の一実施形態によるスタンド部材を表示装置本体に取り付ける際の状態を示した斜視図である。
【図10】本発明の一実施形態によるテレビジョン装置の取り付け前のリブと溝部とを拡大した断面図である。
【図11】本発明の一実施形態によるテレビジョン装置の仮固定された際のリブと溝部とを拡大した断面図である。
【図12】本発明の一実施形態によるテレビジョン装置のネジにより締結された後のリブと溝部とを拡大した断面図である。
【図13】本発明の一実施形態によるスタンド部材が表示装置本体に対して相対的にスライド移動される前の状態の図である。
【図14】本発明の一実施形態によるスタンド部材が表示装置本体に対して相対的にスライド移動された後の状態の図である。
【図15】本発明の一実施形態によるスタンド部材と表示装置本体とがネジにより取り付けられた状態を拡大した断面図である。
【図16】本発明の一実施形態の第1変形例によるスタンド部材の凸部を示した図である。
【図17】本発明の一実施形態の第2変形例によるスタンド部材の凸部を示した図である。
【図18】本発明の一実施形態の第3変形例によるスタンド部材の凸部を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0024】
図1〜図15を参照して、本発明の一実施形態によるテレビジョン装置1の構成について説明する。なお、テレビジョン装置1は、本発明の「表示装置」の一例である。
【0025】
本発明の一実施形態によるテレビジョン装置1は、図1および図2に示すように、表示装置本体2を備えている。また、図3に示すように、表示装置本体2は、フロントキャビネット3と、表示部4と、回路基板5aおよび5bと、スタンド部材6が取り付けられるスタンド取付部材7と、カバー部材8とを含んでいる。また、スタンド部材6は、図1および図2に示すように、下方から表示装置本体2を支持している。
【0026】
フロントキャビネット3は、図1に示すように、前面視において枠状の略矩形形状を有している。また、フロントキャビネット3は、ポリスチレン等の樹脂で形成されている。また、フロントキャビネット3の後面には、図3に示すように、スタンド取付部材7およびカバー部材8を取り付けるためのネジ穴31が設けられている。
【0027】
表示部4は、図3に示すように、フロントキャビネット3の後側(Y2方向側)に配置されてフロントキャビネット3に固定されている。また、表示部4は、前側(Y1方向側)の画面にテレビジョン放送の映像を表示するように構成さている。また、表示部4は、後側(Y2方向側)の面にリアフレーム41を有している。リアフレーム41は、金属(たとえば、SECC(電気亜鉛めっき鋼板)からなる板金製)で形成されている。また、リアフレーム41には、信号処理用の回路基板5aおよび電源生成用の回路基板5bを取り付けるためのネジ穴41aと、スタンド取付部材7を取り付けるためのネジ穴41bと、カバー部材8を取り付けるためのネジ穴41cとが設けられている。
【0028】
回路基板5aおよび5bは、図3に示すように、表示部4の後側(Y2方向側)に配置されている。また、回路基板5aおよび5bは、図示しない配線によりそれぞれ表示部4に接続されている。また、回路基板5aおよび5bは、図示しない配線により互いに接続されている。また、回路基板5aは、テレビジョン放送を受信可能な受信部(チューナ)53(図3参照)を含んでいる。
【0029】
ここで、本実施形態では、図3に示すように、表示装置本体2の下部には、表示装置本体2のスタンド取付部材7に取り付けられるスタンド部材6が設けられている。また、スタンド部材6には、図4〜図6に示すように、表示装置本体2に対向する側(Z1方向側)に突出する台状の取付部61が設けられている。また、取付部61の上部には、平坦面状に形成された取付面62が形成されている。また、取付面62には、スタンド取付部材7の溝部72に係合されるリブ63と、スタンド取付部材7の孔部73に係合してスタンド部材6を表示装置本体2に仮固定するためのフック64と、ネジ66(図3参照)を取り付けるネジ孔65とが設けられている。なお、取付面62は、本発明の「第1取付面」の一例である。また、リブ63は、本発明の「凸部」、「第1凸部」および「第2凸部」の一例である。また、フック64は、本発明の「第2仮固定部」の一例である。また、ネジ66は、本発明の「締結部材」の一例である。
【0030】
スタンド部材6の取付面62には、図4〜図6に示すように、2つのリブ63が設けられている。リブ63は、図15に示すように、スタンド部材6と表示装置本体2とが当接する当接面(取付面62)に沿った方向に延びるように形成されている。具体的には、リブ63の上面が当接面(取付面62)に対して平行に延びるように形成されている。リブ63は、互いに、左右方向(X方向)に所定の間隔を隔てて配置されている。リブ63は、取付面62の左右方向(X方向)の縁部近傍に設けられている。リブ63は、図15に示すように、それぞれ、ネジ66を挟むようにネジ66が取り付けられる位置(ネジ孔65)の左右方向(X方向)の外側に設けられている。また、2つのリブ63は、前後方向(Y方向)に直線状に延びるように形成されている。また、リブ63は、互いに平行に配置されている。また、リブ63は、スタンド部材6に一体的に樹脂成型により形成されている。また、リブ63は、フック64の左右方向(X方向)の外側に設けられている。
【0031】
また、各リブ63は、図10〜図12に示すように、スタンド部材6と表示装置本体2とが当接する当接面(取付面62)に対して垂直方向(Z方向)に先細りとなる形状を有している。具体的には、各リブ63は、略三角断面形状を有している。すなわち、リブ63は、全体としては三角断面形状である一方、先端は丸みを帯びた形状を有しているので先端が尖っている場合と異なり破損しにくい。また、各リブ63は、図4および図5に示すように、取付面62の一方(Y1方向)の縁部から前後方向(Y方向)の略中央まで延びるように形成されている。
【0032】
フック64は、図4〜図6に示すように、所定の間隔を隔ててスタンド部材6の取付面62に2つ設けられている。また、2つのフック64は、スタンド部材6の取付面62の左右方向(X方向)の略中央に設けられている。また、フック64は、スタンド取付部材7の孔部73に対応した形状を有している。また、フック64は、取付面62から上側(Z1方向側)に突出するように形成されている。また、フック64は、図14および図15に示すように、スタンド取付部材7の孔部73に係合するように構成されている。
【0033】
ネジ孔65は、図4〜図6に示すように、所定の間隔を隔ててスタンド部材6の取付面62に2つ設けられている。また、ネジ孔65は、それぞれ、左右方向(X方向)のフック64とリブ63との間に設けられている。また、スタンド部材6は、図15に示すように、ネジ孔65を介して表示装置本体2のスタンド取付部材7にネジ66により取り付けられている。
【0034】
スタンド取付部材7は、図3に示すように、表示部4の後側(Y2方向側)に配置されて表示部4のリアフレーム41に固定されている。また、スタンド取付部材7は、樹脂成型により一体的に形成されている。また、スタンド取付部材7は、表示部4に取り付けられた回路基板5aおよび5bの下側(Z2方向側)を覆う立壁状に形成されている。また、スタンド取付部材7は、ネジ挿入穴75を介してリアフレーム41のネジ穴41bにネジ76により取り付けられている。また、スタンド取付部材7は、ネジ挿入穴77を介してリアフレーム41のネジ穴41bおよびフロントキャビネット3のネジ穴31にネジ82により取り付けられている。
【0035】
また、本実施形態では、スタンド取付部材7は、図7および図8に示すように、下面側(Z2方向側)に平坦面状に形成された取付面71を有している。スタンド取付部材7の取付面71には、スタンド部材6のリブ63が挿入される溝部72と、スタンド部材6の仮固定用のフック63が係合する孔部73と、ネジ66が取り付けられるネジ孔74とが設けられている。また、スタンド取付部材7の取付面71は、スタンド部材6の取付面62に面接触するように構成されている。なお、取付面71は、本発明の「第2取付面」の一例である。なお、溝部72は、本発明の「凹部」、「第1凹部」および「第2凹部」の一例である。なお、孔部73は、本発明の「第1仮固定部」の一例である。
【0036】
溝部72は、図8に示すように、スタンド取付部材7の取付面71に2つ設けられている。溝部72は、図15に示すように、スタンド部材6と表示装置本体2とが当接する当接面(取付面71)に沿った方向に延びるように形成されている。具体的には、溝部72の底面が当接面(取付面71)に対して平行に延びるように形成されている。溝部72は、互いに左右方向(X方向)に所定の間隔を隔ててスタンド取付部材7の取付面71に2つ設けられている。2つの溝部72は、図15に示すように、それぞれ、ネジ66を挟むようにネジ66が取り付けられる位置(ネジ孔74)よりも左右方向(X方向)の外側に設けられている。また、2つの溝部72は、それぞれ、2つの孔部73の外側(X方向側)に設けられている。また、溝部72は、直線状に延びるリブ63に対応するように前後方向(Y方向)に直線状に延びるように形成されている。2つの溝部72は、それぞれ、2つのリブ63と係合するように構成されている。また、溝部72は、互いに、平行に配置されている。また、溝部72は、表示装置本体2の取付面71に樹脂成型により一体的に形成されている。
【0037】
また、各溝部72は、図10〜図12に示すように、スタンド部材6と表示装置本体2とが当接する当接面(取付面71)に対して垂直方向(Z方向)に先細り形状となるリブ63に対応する先細り形状を有している。具体的には、各溝部72は、略三角断面形状に形成されている。すなわち、溝部72は、全体としては三角断面形状である一方、先端は丸みを帯びた形状を有しているので先端が尖っている場合と異なり破損しにくい。また、スタンド部材6がネジ66により表示装置本体2に固定される際に、徐々にリブ63の側面部63aが溝部72の内側面72aに沿って誘導(ガイド)されるように構成されている。
【0038】
また、各溝部72は、図8に示すように、取付面71の前後方向(Y方向)の両端部近傍にまで延びるように形成されている。また、溝部72は、図13および図14に示すように、リブ63に係合した状態で、相対的にスライド移動可能に構成されている。また、溝部72の長手方向(Y方向)の後側(Y2方向側)の一端は、図13に示すように、フック64を孔部73に対して相対的にスライドさせる前の状態では、リブ63の長手方向の後側の一端との間に間隔を有するように構成されている。また、溝部72の長手方向(Y方向)の前側(Y1方向側)の他端は、図14に示すように、フック64を孔部73に対して相対的にスライドさせた後の状態では、リブ63の長手方向の前側の他端との間に間隔を有するように構成されている。
【0039】
孔部73は、図8に示すように、所定の間隔を隔ててスタンド取付部材7の取付面71に2つ設けられている。また、2つの孔部73は、スタンド取付部材7の取付面71の長手方向(X方向)の略中央に設けられている。また、孔部73は、スタンド部材6のフック63が係合するようにフック64に対応した形状を有している。また、孔部73は、図13および図14に示すように、フック64に係合することによりスタンド部材6を表示装置本体2に仮固定するように構成されている。また、孔部73とフック64とは、相対的にY1方向にスライド移動しながら係合することによって仮固定されるように構成されている。
【0040】
ネジ孔74は、図8に示すように、所定の間隔を隔ててスタンド取付部材7の取付面71に2つ設けられている。また、2つのネジ孔64は、それぞれ、2つの孔部73の左右方向(X方向)の外側に設けられている。また、ネジ孔64は、それぞれ、2つの溝部63の左右方向(X方向)の内側に設けられている。また、リブ63および溝部72は、表示装置本体2とスタンド部材6とがネジ66によって固定される際に、リブ63の側面部63aが溝部72の内側面72aに沿って徐々に誘導されて係合するように構成されている。
【0041】
カバー部材8は、図2および図3に示すように、表示部4の後側(Y2方向側)に配置されて表示部4のリアフレーム41およびフロントキャビネット3に固定されている。また、カバー部材8は、図3に示すように、表示部4に取り付けられた回路基板5の上側(Z1方向側)、左右(X方向)および後側(Y2方向側)が外部に露出しないように形成されている。また、カバー部材8は、ネジ挿入穴81を介してリアフレーム41のネジ穴41a〜41cおよびフロントキャビネット3のネジ穴31にネジ82により取り付けられている。
【0042】
次に、図9〜図15を参照してスタンド部材6の取付手順について説明する。まず、図9および図10に示すように、スタンド部材6を表示装置本体2の下側(Z2方向側)から取り付ける。この際、図11および図13に示すように、スタンド部材6の2つのフック64を、それぞれ、スタンド取付部材7の2つの孔部73に挿入する。また、スタンド部材6の2つのリブ63を、それぞれ、スタンド取付部材7の2つの溝部72に係合させる。この状態で、図14に示すように、スタンド部材6のフック64を表示装置本体2の孔部73に対して相対的にスライド移動させながら係合させることによって、スタンド部材6を表示装置本体2に仮固定する。この際、リブ63は溝部72に係合した状態(図11参照)で相対的にスライド移動される。また、スタンド部材6のリブ63とフック64とは、図13および図14に示すように、それぞれ、表示装置本体2の孔部73と溝部72とに対して相対的にスライド移動される。この状態で、図12および図15に示すように、ネジ66によりスタンド部材6を表示装置本体2に固定する。この際、図11に示すように、リブ63の側面部63aが溝部72の内側面72aに当接するように沿って誘導され、図12に示すように、リブ63の先端部が溝部72の先端部に向かって移動する。これにより、リブ63と溝部72とが位置決めされ、リブ63の側面部63aと溝部72の内側面72aとが互いに密着して係合されるとともに、取付面62と取付面71とが面接触される。そして、リブ63と溝部72とが精度よく位置合わせされる。
【0043】
本実施形態では、上記のように、スタンド部材6に、スタンド部材6と表示装置本体2とが当接する当接面に対して垂直方向に先細り形状であるリブ63を設けるとともに、表示装置本体2に、リブ63に対応する先細り形状に形成されるとともに、リブ63に係合する溝部72を設け、表示装置本体2とスタンド部材6とがネジ66によって固定される際に、リブ63の側面部63aを溝部72の内側面72aに沿って徐々に誘導して、リブ63および溝部72を係合するように構成する。これによって、スタンド部材6を表示装置本体2に取り付ける際に、先細り形状のリブ63の先端が先細り形状の溝部72の内側面72aに沿って溝部72の先端方向に移動されるので、リブ63と溝部72とを精度よく位置決めすることができる。これにより、スタンド部材6と表示装置本体2とが精度よく位置決めされるので、スタンド部材6が取り付けされたテレビジョン装置1が設置面に設置された状態において、スタンド部材6が表示装置本体2に対して平面視で回転方向に傾いた状態で取り付けられることを抑制することができる。その結果、スタンド部材6の取り付け時にユーザがスタンド部材6が傾かないように微調整する必要もないので、スタンド部材6の取付作業性を向上させることができる。また、スタンド部材6を表示装置本体2に取り付ける際に、先細り形状のリブ63の先端が先細り形状の溝部72の内側面72aにガイドされながら溝部72の先端方向に移動されるので、スタンド部材6と表示装置本体2とを容易に精度よく位置決めして取り付けることができ、その結果、これによってもスタンド部材6の取付作業性を向上させることができる。さらに、ネジ66により固定される際に、徐々にリブ63の側面部63aが溝部72の内側面72aに沿って誘導されるように構成することによって、ネジ66により固定される際に、リブ63と溝部72とが正確に位置決めされるので、リブ63を溝部72に対して最初は大雑把に嵌め込むだけで正確に位置決めをすることができる。
【0044】
本実施形態では、上記のように、リブ63を、スタンド部材6に一体的に設けるとともに当接面に沿った方向に延びるように形成し、溝部72を、表示装置本体2に一体的に設け、リブ63に対応する形状に形成することによって、スタンド部材6および表示装置本体2とそれぞれ一体的に設けたリブ63および溝部72により、リブ63および溝部72をスタンド部材6およびスタンド取付部材7とは別個に設ける必要がないので、部品点数の増加を防止することができる。また、当接面に沿った方向に延びるリブ63を設けるとともに、リブ63に対応する溝部72を設けることによって、当接面に沿った方向に延びる大きい領域でリブ63と溝部72とを係合させることができるので、リブ63と溝部72とが係合した状態においてスタンド部材6が表示装置本体2に対してより傾きにくくなり、その結果、スタンド部材6が表示装置本体2に対して傾いた状態で取り付けられることをより抑制することができる。
【0045】
本実施形態では、上記のように、2つのリブ63を、間隔を隔てて配置するとともに、2つの溝部72を、2つのリブ63に係合することによって、2組のリブ63および溝部72により、スタンド部材6の傾きを抑制することができるので、スタンド部材6が表示装置本体2に対して傾いた状態で取り付けられることを効果的に抑制することができる。
【0046】
本実施形態では、上記のように、2つのリブ63を、ネジ66を挟むようにネジ66が取り付けられる位置よりも外側に設け、2つのリブ63に係合する2つの溝部72を、ネジ66を挟むようにネジ66が取り付けられる位置よりも外側に設けることによって、2つのリブ63の距離を大きくすることができるので、2つのリブ63の距離が小さい場合に比べて、スタンド部材6が表示装置本体2に対して平面視で回転方向に同じ長さだけずれた場合でもスタンド部材6の表示装置本体2に対する傾き(角度)を小さくすることができる。これにより、スタンド部材6が表示装置本体2に対して傾いた状態で取り付けられることをより効果的に抑制することができる。
【0047】
本実施形態では、上記のように、リブ63を、略三角断面形状に形成するとともに、溝部72を、リブ63の略三角断面形状に対応する形状に形成することによって、略三角断面形状の溝部72の内側面72aに沿うように略三角断面形状のリブ63の先端の位置が容易に位置決めされるので、スタンド部材6を表示装置本体2に対して容易に位置決めすることができる。
【0048】
本実施形態では、上記のように、孔部73を表示装置本体2に設けるとともに、孔部73に係合して仮固定するためのフック64をスタンド部材6に設け、孔部73とフック64とを係合することによって仮固定する際に、リブ63を溝部72に係合するように構成することによって、孔部73とフック64とを用いてスタンド部材6を表示装置本体2に仮固定する際にリブ63と溝部72との相対的な位置決めを容易に行うことができるので、リブ63と溝部72とを容易に係合させることができる。また、スタンド部材6を表示装置本体2に仮固定するための孔部73とフック64とを設けた場合でも、リブ63と溝部72とによりスタンド部材6が表示装置本体2に対して傾斜するのが抑制されるので、スタンド部材6が表示装置本体2に対して傾斜することに起因して孔部73とフック64とが捻れて破損してしまうのを抑制することができる。
【0049】
本実施形態では、上記のように、リブ63を、直線状に延びる形状に形成するとともに、溝部72を、直線状に延びるリブ63に対応するように直線状に形成し、孔部73とフック64とを相対的にスライド移動しながら係合することによって仮固定する際に、リブ63を溝部72に係合した状態で相対的にスライド移動可能なように構成することによって、リブ63と溝部72とによりガイドしながら、孔部73とフック64とを相対的に移動させることができるので、孔部73とフック64とを容易に係合させて仮固定することができる。
【0050】
本実施形態では、上記のように、平坦面状に形成した取付面62をスタンド部材6に設けるとともに、平坦面状に形成した取付面71を表示装置本体2に設け、リブ63を、スタンド部材6の取付面62および表示装置本体2の取付面71の一方に設けるとともに、溝部72を、スタンド部材6の取付面62および表示装置本体2の取付面71の他方に設け、スタンド部材6と表示装置本体2とをネジ66により固定することにより、リブ63の側面部63aと溝部72の内側面72aとを互いに密着するとともに取付面62と取付面71とを面接触するように構成することによって、リブ63と溝部72とによりスタンド部材6の傾きを抑制しながら、取付面62と取付面71とを面接触させてスタンド部材6により表示装置本体2を安定して支持することができる。
【0051】
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
【0052】
たとえば、上記実施形態では、本発明の表示装置の一例としてテレビジョン装置を適用する例を示したが、本発明はこれに限られない。テレビジョン装置以外の表示装置に本発明を適用してもよい。たとえば、PC(パーソナルコンピュータ)のディスプレイ等に本発明を適用してもよい。
【0053】
また、上記実施形態では、本発明の凸部としてのリブの上面および凹部としての溝部の底面を、当接面に対して平行に形成した例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、当接面に沿った方向であれば、当接面に対して平行でなく、少し傾斜していてもよい。
【0054】
また、上記実施形態では、スタンド部材に本発明の凸部としてのリブを設けるとともに、表示装置本体に本発明の凹部としての溝部を設けた例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、表示装置本体に凸部を設けるとともに、表示装置本体に凹部を設けてもよい。
【0055】
また、上記実施形態では、本発明の凸部としてのリブおよび凹部としての溝部を直線状に形成した例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、凸部および凹部を曲線等の線状に形成してもよい。
【0056】
また、上記実施形態では、本発明の締結部材の一例としてのネジを示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、ネジ以外の、たとえば、ビス等の締結部材であってもよい。
【0057】
また、上記実施形態では、本発明の凸部としてのリブおよび凹部としての溝部を、2つ形成した例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、1つ、または、3つ以上の凸部および凹部を、それぞれ、設けてもよい。
【0058】
また、上記実施形態では、本発明の凸部としてのリブを、直線状に延びるように形成した例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、直線状に延びるように形成したリブ以外の、たとえば、図16に示す第1変形例のように、略円錐形状に凸部を形成してもよい。なお、略円錐形状の凸部の断面(縦断面)は、略三角形形状を有している。
【0059】
また、上記実施形態では、本発明の凸部としてのリブおよび凹部としての溝部を、略三角断面形状に形成した例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、図17に示す第2変形例のように、先細り形状であれば、三角形形状以外の、たとえば、略台形形状の断面(縦断面)に凸部を形成してもよい。
【0060】
また、上記実施形態では、本発明の凸部としてのリブおよび凹部としての溝部を、略三角断面形状に形成した例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、先細り形状であれば、三角形形状以外の、たとえば、略半円状や多角形形状の断面に形成してもよい。
【0061】
また、上記実施形態では、本発明の第1仮固定部としてのフックおよび第2仮固定部としての孔部を設けた例を示したが、本発明はこれに限らない。本発明では、第1仮固定部および第2仮固定部を設けなくてもよい。
【0062】
また、上記実施形態では、本発明の凹部としての溝部を、スタンド取付部材に設けた例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、凹部または凸部を、表示装置本体のスタンド取付部材以外のたとえばフロントキャビネットなどに設けてもよい。
【0063】
また、上記実施形態では、本発明の凸部としてのリブのZ方向の高さが一定であるとともに、リブのX方向の幅が一定である例を示したが、本発明はこれに限らない。本発明では、図18に示す第3変形例のように、凸部の高さがスライド移動する方向に沿って先細り状になるとともに、凸部の幅がスライド移動する方向に沿って先細り状になるように凸部を形成してもよい。
【符号の説明】
【0064】
1 テレビジョン装置(表示装置)
2 表示装置本体
4 表示部
6 スタンド部材
7 スタンド取付部材
53 チューナ(受信部)
62 取付面(第1取付面)
63 リブ(第1凸部、第2凸部、凸部)
63a 側面部
64 フック(第2仮固定部)
66 ネジ(締結部材)
71 取付面(第2取付面)
72 溝部(第1凹部、第2凹部、凹部)
72a 内側面
73 孔部(第1仮固定部)
【技術分野】
【0001】
この発明は、表示装置およびテレビジョン装置に関し、特に、スタンド部材を備えた表示装置およびテレビジョン装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、スタンド部材を備えた表示装置およびテレビジョン装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
【0003】
上記特許文献1には、表示パネル(表示部)を含む本体(表示装置本体)と、本体を支持するスタンド(スタンド部材)とを備え、本体の底部には開口が設けられ、スタンドには本体の開口に掛止される掛止部が設けられた薄型表示装置(表示装置)が開示されている。この薄型表示装置では、スタンドの掛止部を本体の開口に掛止して仮固定された状態で、スタンドがねじにより本体に取り付けられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2010−141610号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1の薄型表示装置(表示装置)では、スタンド(スタンド部材)は本体に仮固定されただけの状態でねじにより本体に取り付けられるので、スタンドの掛止部と本体(表示装置本体)の開口との間のがたつきに起因してスタンドと本体との位置決めを精度よく行うことができない。このため、薄型表示装置が設置面に設置された状態において、スタンドが本体に対して平面視で回転方向に傾いた状態で取り付けられる場合があるという問題点がある。
【0006】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、スタンド部材が表示装置本体に対して平面視で回転方向に傾いた状態で取り付けられることを抑制することが可能な表示装置およびテレビジョン装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この発明の第1の局面による表示装置は、表示部を含む表示装置本体と、表示装置本体を支持するスタンド部材と、表示装置本体とスタンド部材とを固定する締結部材とを備え、スタンド部材および表示装置本体の一方は、スタンド部材と表示装置本体とが当接する当接面に対して垂直方向に先細り形状である凸部を有し、スタンド部材および表示装置本体の他方は、凸部に対応する先細り形状に形成され、凸部に係合する凹部を有しており、凸部および凹部は、表示装置本体とスタンド部材とが締結部材によって固定される際に、凸部の側面部が凹部の内側面に沿って徐々に誘導されて係合するように構成されている。
【0008】
この発明の第1の局面による表示装置では、上記のように、スタンド部材および表示装置本体の一方に、スタンド部材と表示装置本体とが当接する当接面に対して垂直方向に先細り形状である凸部を設けるとともに、スタンド部材および表示装置本体の他方に、凸部に対応する先細り形状に形成されるとともに、凸部に係合する凹部を設け、表示装置本体とスタンド部材とを締結部材によって固定する際に、凸部の側面部を凹部の内側面に沿って徐々に誘導して、凸部および凹部を係合するように構成することによって、スタンド部材を表示装置本体に取り付ける際に、先細り形状の凸部の先端が先細り形状の凹部の内側面に沿って凹部の先端方向に移動されるので、凸部と凹部とを精度よく位置決めすることができる。これにより、スタンド部材と表示装置本体とが精度よく位置決めされるので、スタンド部材が取り付けされた表示装置が設置面に設置された状態において、スタンド部材が表示装置本体に対して平面視で回転方向に傾いた状態で取り付けられることを抑制することができる。その結果、スタンド部材の取り付け時にユーザがスタンド部材が傾かないように微調整する必要もないので、スタンド部材の取付作業性を向上させることができる。また、スタンド部材を表示装置本体に取り付ける際に、先細り形状の凸部の先端が先細り形状の凹部の内側面にガイドされながら凹部の先端方向に移動されるので、スタンド部材と表示装置本体とを容易に精度よく位置決めして取り付けることができ、その結果、これによってもスタンド部材の取付作業性を向上させることができる。さらに、締結部材により固定される際に、凸部の側面部が凹部の内側面に沿って徐々に誘導されるように構成することによって、締結部材により固定される際に、凸部と凹部とが正確に位置決めされるので、凸部を凹部に対して最初は大雑把に嵌め込むだけで正確に位置決めをすることができる。
【0009】
上記第1の局面による表示装置において、好ましくは、凸部は、スタンド部材および表示装置本体の一方に一体的に設けられ、当接面に沿った方向に延びるリブを含み、凹部は、スタンド部材および表示装置本体の他方に一体的に設けられ、リブに対応する形状の溝部を含む。このように構成すれば、スタンド部材および表示装置本体とそれぞれ一体的に設けられたリブおよび溝部により、凸部および凹部をスタンド部材および表示装置本体と別個に設ける必要がないので、部品点数の増加を防止することができる。また、当接面に沿った方向に延びるリブを設けるとともに、リブに対応する形状の溝部を設けることによって、当接面に沿った方向に延びるより大きい領域でリブと溝部とを係合させることができるので、リブと溝部とが係合した状態においてスタンド部材が表示装置本体に対してより傾きにくくなり、その結果、スタンド部材が表示装置本体に対して傾いた状態で取り付けられることをより抑制することができる。
【0010】
上記第1の局面による表示装置において、好ましくは、凸部は、間隔を隔てて配置された第1凸部と第2凸部とを含み、凹部は、第1凸部に係合する第1凹部と、第2凸部に係合する第2凹部とを含む。このように構成すれば、複数組の凸部および凹部により、スタンド部材の傾きを抑制することができるので、スタンド部材が表示装置本体に対して傾いた状態で取り付けられることを効果的に抑制することができる。
【0011】
この場合、好ましくは、第1凸部と第2凸部とは、締結部材を挟むように締結部材が取り付けられる位置よりも外側に設けられており、第1凸部に係合する第1凹部と、第2凸部に係合する第2凹部とは、締結部材を挟むように締結部材が取り付けられる位置よりも外側に設けられている。このように構成すれば、第1凸部と第2凸部との距離を大きくすることができるので、第1凸部と第2凸部との距離が小さい場合に比べて、スタンド部材が表示装置本体に対して平面視で回転方向に同じ長さだけずれた場合でもスタンド部材の表示装置本体に対する傾き(角度)を小さくすることができる。これにより、スタンド部材が表示装置本体に対して傾いた状態で取り付けられることをより効果的に抑制することができる。
【0012】
上記第1の局面による表示装置において、好ましくは、凸部は、略三角断面形状を有しており、凹部は、凸部の略三角断面形状に対応する形状を有している。このように構成すれば、略三角断面形状の凹部の内側面に沿うように略三角断面形状の凸部の先端の位置が容易に位置決めされるので、スタンド部材を表示装置本体に対して容易に位置決めすることができる。
【0013】
上記第1の局面による表示装置において、好ましくは、凸部は、略円錐形状を有しており、凹部は、略円錐形状の凸部の断面形状に対応する断面形状を有している。このように構成すれば、略円錐形状を有する凸部の側面部が凹部の内周面にスムーズに誘導されるので、スタンド部材を表示装置本体に対してより容易に位置決めすることができる。
【0014】
上記第1の局面による表示装置において、好ましくは、凸部は、略台形断面形状を有しており、凹部は、凸部の略台形断面形状に対応する断面形状を有している。このように構成すれば、凸部が略三角断面形状の場合と比べて、凸部の先細り形状の先端部が破損するのを抑制しながら、凹部の内側面に沿うように凸部の先端の位置を容易に位置決めしてスタンド部材を表示装置本体に対して容易に位置決めすることができる。
【0015】
上記第1の局面による表示装置において、好ましくは、表示装置本体は、第1仮固定部を含み、スタンド部材は、表示装置本体の第1仮固定部に係合して表示装置本体に仮固定するための第2仮固定部を含み、第1仮固定部と第2仮固定部とが係合することによって仮固定される際に、凸部が凹部に係合するように構成されている。このように構成すれば、第1仮固定部と第2仮固定部とを用いてスタンド部材を表示装置本体に仮固定する際に凸部と凹部との相対的な位置決めを容易に行うことができるので、凸部と凹部とを容易に係合させることができる。また、スタンド部材を表示装置本体に仮固定するための第1仮固定部と第2仮固定部とを設けた場合でも、凸部と凹部とによりスタンド部材が表示装置本体に対して傾斜するのが抑制されるので、スタンド部材が表示装置本体に対して傾斜することに起因して第1仮固定部と第2仮固定部とが捻れて破損してしまうのを抑制することができる。
【0016】
この場合、好ましくは、凸部は、直線状に延びる形状を有し、凹部は、直線状に延びる凸部に対応するように直線状に形成され、第1仮固定部と第2仮固定部とが相対的にスライド移動しながら係合することによって仮固定される際に、凸部が凹部に係合した状態で相対的にスライド移動可能なように構成されている。このように構成すれば、凸部と凹部とによりガイドしながら、第1仮固定部と第2仮固定部とを相対的に移動させることができるので、第1仮固定部と第2仮固定部とを容易に係合させて仮固定することができる。
【0017】
上記凸部が直線状に延びる形状を有する構成において、好ましくは、凸部は、凸部の高さがスライド移動する方向に沿って先細り状になるとともに、凸部の幅がスライド移動する方向に沿って先細り状になるように形成されている。このように構成すれば、凸部の高さおよび幅がスライドする方向に沿って先細り形状に形成されていない場合に比べて、凸部の寸法のばらつきに起因して、凸部が凹部に対して相対的にスライド移動しにくくなるのを抑制することができる。
【0018】
上記第1の局面による表示装置において、好ましくは、スタンド部材は、平坦面状に形成された第1取付面を有しており、表示装置本体は、平坦面状に形成された第2取付面を有しており、凸部は、スタンド部材の第1取付面および表示装置本体の第2取付面の一方に設けられており、凹部は、スタンド部材の第1取付面および表示装置本体の第2取付面の他方に設けられており、スタンド部材と表示装置本体とが締結部材により固定されることにより、凸部の側面部と凹部の内側面とが互いに密着するとともに第1取付面と第2取付面とが面接触するように構成されている。このように構成すれば、凸部と凹部とによりスタンド部材の傾きを抑制しながら、第1取付面と第2取付面とを面接触させてスタンド部材により表示装置本体を安定して支持することができる。
【0019】
この発明の第2の局面によるテレビジョン装置は、テレビジョン放送を受信可能な受信部と、表示部を含む表示装置本体と、表示装置本体を支持するスタンド部材と、表示装置本体とスタンド部材とを固定する締結部材とを備え、スタンド部材および表示装置本体の一方は、スタンド部材と表示装置本体とが当接する当接面に対して垂直方向に先細り形状である凸部を有し、スタンド部材および表示装置本体の他方は、凸部に対応する先細り形状に形成され、凸部に係合する凹部を有しており、凸部および凹部は、表示装置本体とスタンド部材とが締結部材によって固定される際に、凸部の側面部が凹部の内側面に沿って徐々に誘導されて係合するように構成されている。
【0020】
この発明の第2の局面によるテレビジョン装置では、上記のように、スタンド部材および表示装置本体の一方に、スタンド部材と表示装置本体とが当接する当接面に対して垂直方向に先細り形状である凸部を設けるとともに、スタンド部材および表示装置本体の他方に、凸部に対応する先細り形状に形成されるとともに、凸部に係合する凹部を設け、表示装置本体とスタンド部材とが締結部材によって固定される際に、凸部の側面部を凹部の内側面に沿って徐々に誘導して、凸部および凹部を係合するように構成することによって、スタンド部材を表示装置本体に取り付ける際に、先細り形状の凸部の先端が先細り形状の凹部の内側面に沿って凹部の先端方向に移動されるので、凸部と凹部とを精度よく位置決めすることができる。これにより、スタンド部材と表示装置本体とが精度よく位置決めされるので、スタンド部材が取り付けされた表示装置が設置面に設置された状態において、スタンド部材が表示装置本体に対して平面視で回転方向に傾いた状態で取り付けられることを抑制することができる。その結果、スタンド部材の取り付け時にユーザがスタンド部材が傾かないように微調整する必要もないので、スタンド部材の取付作業性を向上させることができる。また、スタンド部材を表示装置本体に取り付ける際に、先細り形状の凸部の先端が先細り形状の凹部の内側面にガイドされながら凹部の先端方向に移動されるので、スタンド部材と表示装置本体とを容易に精度よく位置決めして取り付けることができ、その結果、これによってもスタンド部材の取付作業性を向上させることができる。さらに、締結部材により固定される際に、凸部の側面部が凹部の内側面に沿って徐々に誘導されるように構成することによって、締結部材により固定される際に、凸部と凹部とが正確に位置決めされるので、凸部を凹部に対して最初は大雑把に嵌め込むだけで正確に位置決めをすることができる。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、上記のように、スタンド部材が表示装置本体に対して平面視で回転方向に傾いた状態で取り付けられることを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明の一実施形態によるテレビジョン装置の前方から見た全体斜視図である。
【図2】本発明の一実施形態によるテレビジョン装置の後方から見た全体斜視図である。
【図3】本発明の一実施形態によるテレビジョン装置の全体構成を示した分解斜視図である。
【図4】本発明の一実施形態によるスタンド部材の斜視図である。
【図5】本発明の一実施形態によるスタンド部材の取付面を示した図である。
【図6】本発明の一実施形態によるスタンド部材の底面側を示した図である。
【図7】本発明の一実施形態による表示装置本体を下方から見た斜視図である。
【図8】本発明の一実施形態によるテレビジョン装置の取付面を拡大した図である。
【図9】本発明の一実施形態によるスタンド部材を表示装置本体に取り付ける際の状態を示した斜視図である。
【図10】本発明の一実施形態によるテレビジョン装置の取り付け前のリブと溝部とを拡大した断面図である。
【図11】本発明の一実施形態によるテレビジョン装置の仮固定された際のリブと溝部とを拡大した断面図である。
【図12】本発明の一実施形態によるテレビジョン装置のネジにより締結された後のリブと溝部とを拡大した断面図である。
【図13】本発明の一実施形態によるスタンド部材が表示装置本体に対して相対的にスライド移動される前の状態の図である。
【図14】本発明の一実施形態によるスタンド部材が表示装置本体に対して相対的にスライド移動された後の状態の図である。
【図15】本発明の一実施形態によるスタンド部材と表示装置本体とがネジにより取り付けられた状態を拡大した断面図である。
【図16】本発明の一実施形態の第1変形例によるスタンド部材の凸部を示した図である。
【図17】本発明の一実施形態の第2変形例によるスタンド部材の凸部を示した図である。
【図18】本発明の一実施形態の第3変形例によるスタンド部材の凸部を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0024】
図1〜図15を参照して、本発明の一実施形態によるテレビジョン装置1の構成について説明する。なお、テレビジョン装置1は、本発明の「表示装置」の一例である。
【0025】
本発明の一実施形態によるテレビジョン装置1は、図1および図2に示すように、表示装置本体2を備えている。また、図3に示すように、表示装置本体2は、フロントキャビネット3と、表示部4と、回路基板5aおよび5bと、スタンド部材6が取り付けられるスタンド取付部材7と、カバー部材8とを含んでいる。また、スタンド部材6は、図1および図2に示すように、下方から表示装置本体2を支持している。
【0026】
フロントキャビネット3は、図1に示すように、前面視において枠状の略矩形形状を有している。また、フロントキャビネット3は、ポリスチレン等の樹脂で形成されている。また、フロントキャビネット3の後面には、図3に示すように、スタンド取付部材7およびカバー部材8を取り付けるためのネジ穴31が設けられている。
【0027】
表示部4は、図3に示すように、フロントキャビネット3の後側(Y2方向側)に配置されてフロントキャビネット3に固定されている。また、表示部4は、前側(Y1方向側)の画面にテレビジョン放送の映像を表示するように構成さている。また、表示部4は、後側(Y2方向側)の面にリアフレーム41を有している。リアフレーム41は、金属(たとえば、SECC(電気亜鉛めっき鋼板)からなる板金製)で形成されている。また、リアフレーム41には、信号処理用の回路基板5aおよび電源生成用の回路基板5bを取り付けるためのネジ穴41aと、スタンド取付部材7を取り付けるためのネジ穴41bと、カバー部材8を取り付けるためのネジ穴41cとが設けられている。
【0028】
回路基板5aおよび5bは、図3に示すように、表示部4の後側(Y2方向側)に配置されている。また、回路基板5aおよび5bは、図示しない配線によりそれぞれ表示部4に接続されている。また、回路基板5aおよび5bは、図示しない配線により互いに接続されている。また、回路基板5aは、テレビジョン放送を受信可能な受信部(チューナ)53(図3参照)を含んでいる。
【0029】
ここで、本実施形態では、図3に示すように、表示装置本体2の下部には、表示装置本体2のスタンド取付部材7に取り付けられるスタンド部材6が設けられている。また、スタンド部材6には、図4〜図6に示すように、表示装置本体2に対向する側(Z1方向側)に突出する台状の取付部61が設けられている。また、取付部61の上部には、平坦面状に形成された取付面62が形成されている。また、取付面62には、スタンド取付部材7の溝部72に係合されるリブ63と、スタンド取付部材7の孔部73に係合してスタンド部材6を表示装置本体2に仮固定するためのフック64と、ネジ66(図3参照)を取り付けるネジ孔65とが設けられている。なお、取付面62は、本発明の「第1取付面」の一例である。また、リブ63は、本発明の「凸部」、「第1凸部」および「第2凸部」の一例である。また、フック64は、本発明の「第2仮固定部」の一例である。また、ネジ66は、本発明の「締結部材」の一例である。
【0030】
スタンド部材6の取付面62には、図4〜図6に示すように、2つのリブ63が設けられている。リブ63は、図15に示すように、スタンド部材6と表示装置本体2とが当接する当接面(取付面62)に沿った方向に延びるように形成されている。具体的には、リブ63の上面が当接面(取付面62)に対して平行に延びるように形成されている。リブ63は、互いに、左右方向(X方向)に所定の間隔を隔てて配置されている。リブ63は、取付面62の左右方向(X方向)の縁部近傍に設けられている。リブ63は、図15に示すように、それぞれ、ネジ66を挟むようにネジ66が取り付けられる位置(ネジ孔65)の左右方向(X方向)の外側に設けられている。また、2つのリブ63は、前後方向(Y方向)に直線状に延びるように形成されている。また、リブ63は、互いに平行に配置されている。また、リブ63は、スタンド部材6に一体的に樹脂成型により形成されている。また、リブ63は、フック64の左右方向(X方向)の外側に設けられている。
【0031】
また、各リブ63は、図10〜図12に示すように、スタンド部材6と表示装置本体2とが当接する当接面(取付面62)に対して垂直方向(Z方向)に先細りとなる形状を有している。具体的には、各リブ63は、略三角断面形状を有している。すなわち、リブ63は、全体としては三角断面形状である一方、先端は丸みを帯びた形状を有しているので先端が尖っている場合と異なり破損しにくい。また、各リブ63は、図4および図5に示すように、取付面62の一方(Y1方向)の縁部から前後方向(Y方向)の略中央まで延びるように形成されている。
【0032】
フック64は、図4〜図6に示すように、所定の間隔を隔ててスタンド部材6の取付面62に2つ設けられている。また、2つのフック64は、スタンド部材6の取付面62の左右方向(X方向)の略中央に設けられている。また、フック64は、スタンド取付部材7の孔部73に対応した形状を有している。また、フック64は、取付面62から上側(Z1方向側)に突出するように形成されている。また、フック64は、図14および図15に示すように、スタンド取付部材7の孔部73に係合するように構成されている。
【0033】
ネジ孔65は、図4〜図6に示すように、所定の間隔を隔ててスタンド部材6の取付面62に2つ設けられている。また、ネジ孔65は、それぞれ、左右方向(X方向)のフック64とリブ63との間に設けられている。また、スタンド部材6は、図15に示すように、ネジ孔65を介して表示装置本体2のスタンド取付部材7にネジ66により取り付けられている。
【0034】
スタンド取付部材7は、図3に示すように、表示部4の後側(Y2方向側)に配置されて表示部4のリアフレーム41に固定されている。また、スタンド取付部材7は、樹脂成型により一体的に形成されている。また、スタンド取付部材7は、表示部4に取り付けられた回路基板5aおよび5bの下側(Z2方向側)を覆う立壁状に形成されている。また、スタンド取付部材7は、ネジ挿入穴75を介してリアフレーム41のネジ穴41bにネジ76により取り付けられている。また、スタンド取付部材7は、ネジ挿入穴77を介してリアフレーム41のネジ穴41bおよびフロントキャビネット3のネジ穴31にネジ82により取り付けられている。
【0035】
また、本実施形態では、スタンド取付部材7は、図7および図8に示すように、下面側(Z2方向側)に平坦面状に形成された取付面71を有している。スタンド取付部材7の取付面71には、スタンド部材6のリブ63が挿入される溝部72と、スタンド部材6の仮固定用のフック63が係合する孔部73と、ネジ66が取り付けられるネジ孔74とが設けられている。また、スタンド取付部材7の取付面71は、スタンド部材6の取付面62に面接触するように構成されている。なお、取付面71は、本発明の「第2取付面」の一例である。なお、溝部72は、本発明の「凹部」、「第1凹部」および「第2凹部」の一例である。なお、孔部73は、本発明の「第1仮固定部」の一例である。
【0036】
溝部72は、図8に示すように、スタンド取付部材7の取付面71に2つ設けられている。溝部72は、図15に示すように、スタンド部材6と表示装置本体2とが当接する当接面(取付面71)に沿った方向に延びるように形成されている。具体的には、溝部72の底面が当接面(取付面71)に対して平行に延びるように形成されている。溝部72は、互いに左右方向(X方向)に所定の間隔を隔ててスタンド取付部材7の取付面71に2つ設けられている。2つの溝部72は、図15に示すように、それぞれ、ネジ66を挟むようにネジ66が取り付けられる位置(ネジ孔74)よりも左右方向(X方向)の外側に設けられている。また、2つの溝部72は、それぞれ、2つの孔部73の外側(X方向側)に設けられている。また、溝部72は、直線状に延びるリブ63に対応するように前後方向(Y方向)に直線状に延びるように形成されている。2つの溝部72は、それぞれ、2つのリブ63と係合するように構成されている。また、溝部72は、互いに、平行に配置されている。また、溝部72は、表示装置本体2の取付面71に樹脂成型により一体的に形成されている。
【0037】
また、各溝部72は、図10〜図12に示すように、スタンド部材6と表示装置本体2とが当接する当接面(取付面71)に対して垂直方向(Z方向)に先細り形状となるリブ63に対応する先細り形状を有している。具体的には、各溝部72は、略三角断面形状に形成されている。すなわち、溝部72は、全体としては三角断面形状である一方、先端は丸みを帯びた形状を有しているので先端が尖っている場合と異なり破損しにくい。また、スタンド部材6がネジ66により表示装置本体2に固定される際に、徐々にリブ63の側面部63aが溝部72の内側面72aに沿って誘導(ガイド)されるように構成されている。
【0038】
また、各溝部72は、図8に示すように、取付面71の前後方向(Y方向)の両端部近傍にまで延びるように形成されている。また、溝部72は、図13および図14に示すように、リブ63に係合した状態で、相対的にスライド移動可能に構成されている。また、溝部72の長手方向(Y方向)の後側(Y2方向側)の一端は、図13に示すように、フック64を孔部73に対して相対的にスライドさせる前の状態では、リブ63の長手方向の後側の一端との間に間隔を有するように構成されている。また、溝部72の長手方向(Y方向)の前側(Y1方向側)の他端は、図14に示すように、フック64を孔部73に対して相対的にスライドさせた後の状態では、リブ63の長手方向の前側の他端との間に間隔を有するように構成されている。
【0039】
孔部73は、図8に示すように、所定の間隔を隔ててスタンド取付部材7の取付面71に2つ設けられている。また、2つの孔部73は、スタンド取付部材7の取付面71の長手方向(X方向)の略中央に設けられている。また、孔部73は、スタンド部材6のフック63が係合するようにフック64に対応した形状を有している。また、孔部73は、図13および図14に示すように、フック64に係合することによりスタンド部材6を表示装置本体2に仮固定するように構成されている。また、孔部73とフック64とは、相対的にY1方向にスライド移動しながら係合することによって仮固定されるように構成されている。
【0040】
ネジ孔74は、図8に示すように、所定の間隔を隔ててスタンド取付部材7の取付面71に2つ設けられている。また、2つのネジ孔64は、それぞれ、2つの孔部73の左右方向(X方向)の外側に設けられている。また、ネジ孔64は、それぞれ、2つの溝部63の左右方向(X方向)の内側に設けられている。また、リブ63および溝部72は、表示装置本体2とスタンド部材6とがネジ66によって固定される際に、リブ63の側面部63aが溝部72の内側面72aに沿って徐々に誘導されて係合するように構成されている。
【0041】
カバー部材8は、図2および図3に示すように、表示部4の後側(Y2方向側)に配置されて表示部4のリアフレーム41およびフロントキャビネット3に固定されている。また、カバー部材8は、図3に示すように、表示部4に取り付けられた回路基板5の上側(Z1方向側)、左右(X方向)および後側(Y2方向側)が外部に露出しないように形成されている。また、カバー部材8は、ネジ挿入穴81を介してリアフレーム41のネジ穴41a〜41cおよびフロントキャビネット3のネジ穴31にネジ82により取り付けられている。
【0042】
次に、図9〜図15を参照してスタンド部材6の取付手順について説明する。まず、図9および図10に示すように、スタンド部材6を表示装置本体2の下側(Z2方向側)から取り付ける。この際、図11および図13に示すように、スタンド部材6の2つのフック64を、それぞれ、スタンド取付部材7の2つの孔部73に挿入する。また、スタンド部材6の2つのリブ63を、それぞれ、スタンド取付部材7の2つの溝部72に係合させる。この状態で、図14に示すように、スタンド部材6のフック64を表示装置本体2の孔部73に対して相対的にスライド移動させながら係合させることによって、スタンド部材6を表示装置本体2に仮固定する。この際、リブ63は溝部72に係合した状態(図11参照)で相対的にスライド移動される。また、スタンド部材6のリブ63とフック64とは、図13および図14に示すように、それぞれ、表示装置本体2の孔部73と溝部72とに対して相対的にスライド移動される。この状態で、図12および図15に示すように、ネジ66によりスタンド部材6を表示装置本体2に固定する。この際、図11に示すように、リブ63の側面部63aが溝部72の内側面72aに当接するように沿って誘導され、図12に示すように、リブ63の先端部が溝部72の先端部に向かって移動する。これにより、リブ63と溝部72とが位置決めされ、リブ63の側面部63aと溝部72の内側面72aとが互いに密着して係合されるとともに、取付面62と取付面71とが面接触される。そして、リブ63と溝部72とが精度よく位置合わせされる。
【0043】
本実施形態では、上記のように、スタンド部材6に、スタンド部材6と表示装置本体2とが当接する当接面に対して垂直方向に先細り形状であるリブ63を設けるとともに、表示装置本体2に、リブ63に対応する先細り形状に形成されるとともに、リブ63に係合する溝部72を設け、表示装置本体2とスタンド部材6とがネジ66によって固定される際に、リブ63の側面部63aを溝部72の内側面72aに沿って徐々に誘導して、リブ63および溝部72を係合するように構成する。これによって、スタンド部材6を表示装置本体2に取り付ける際に、先細り形状のリブ63の先端が先細り形状の溝部72の内側面72aに沿って溝部72の先端方向に移動されるので、リブ63と溝部72とを精度よく位置決めすることができる。これにより、スタンド部材6と表示装置本体2とが精度よく位置決めされるので、スタンド部材6が取り付けされたテレビジョン装置1が設置面に設置された状態において、スタンド部材6が表示装置本体2に対して平面視で回転方向に傾いた状態で取り付けられることを抑制することができる。その結果、スタンド部材6の取り付け時にユーザがスタンド部材6が傾かないように微調整する必要もないので、スタンド部材6の取付作業性を向上させることができる。また、スタンド部材6を表示装置本体2に取り付ける際に、先細り形状のリブ63の先端が先細り形状の溝部72の内側面72aにガイドされながら溝部72の先端方向に移動されるので、スタンド部材6と表示装置本体2とを容易に精度よく位置決めして取り付けることができ、その結果、これによってもスタンド部材6の取付作業性を向上させることができる。さらに、ネジ66により固定される際に、徐々にリブ63の側面部63aが溝部72の内側面72aに沿って誘導されるように構成することによって、ネジ66により固定される際に、リブ63と溝部72とが正確に位置決めされるので、リブ63を溝部72に対して最初は大雑把に嵌め込むだけで正確に位置決めをすることができる。
【0044】
本実施形態では、上記のように、リブ63を、スタンド部材6に一体的に設けるとともに当接面に沿った方向に延びるように形成し、溝部72を、表示装置本体2に一体的に設け、リブ63に対応する形状に形成することによって、スタンド部材6および表示装置本体2とそれぞれ一体的に設けたリブ63および溝部72により、リブ63および溝部72をスタンド部材6およびスタンド取付部材7とは別個に設ける必要がないので、部品点数の増加を防止することができる。また、当接面に沿った方向に延びるリブ63を設けるとともに、リブ63に対応する溝部72を設けることによって、当接面に沿った方向に延びる大きい領域でリブ63と溝部72とを係合させることができるので、リブ63と溝部72とが係合した状態においてスタンド部材6が表示装置本体2に対してより傾きにくくなり、その結果、スタンド部材6が表示装置本体2に対して傾いた状態で取り付けられることをより抑制することができる。
【0045】
本実施形態では、上記のように、2つのリブ63を、間隔を隔てて配置するとともに、2つの溝部72を、2つのリブ63に係合することによって、2組のリブ63および溝部72により、スタンド部材6の傾きを抑制することができるので、スタンド部材6が表示装置本体2に対して傾いた状態で取り付けられることを効果的に抑制することができる。
【0046】
本実施形態では、上記のように、2つのリブ63を、ネジ66を挟むようにネジ66が取り付けられる位置よりも外側に設け、2つのリブ63に係合する2つの溝部72を、ネジ66を挟むようにネジ66が取り付けられる位置よりも外側に設けることによって、2つのリブ63の距離を大きくすることができるので、2つのリブ63の距離が小さい場合に比べて、スタンド部材6が表示装置本体2に対して平面視で回転方向に同じ長さだけずれた場合でもスタンド部材6の表示装置本体2に対する傾き(角度)を小さくすることができる。これにより、スタンド部材6が表示装置本体2に対して傾いた状態で取り付けられることをより効果的に抑制することができる。
【0047】
本実施形態では、上記のように、リブ63を、略三角断面形状に形成するとともに、溝部72を、リブ63の略三角断面形状に対応する形状に形成することによって、略三角断面形状の溝部72の内側面72aに沿うように略三角断面形状のリブ63の先端の位置が容易に位置決めされるので、スタンド部材6を表示装置本体2に対して容易に位置決めすることができる。
【0048】
本実施形態では、上記のように、孔部73を表示装置本体2に設けるとともに、孔部73に係合して仮固定するためのフック64をスタンド部材6に設け、孔部73とフック64とを係合することによって仮固定する際に、リブ63を溝部72に係合するように構成することによって、孔部73とフック64とを用いてスタンド部材6を表示装置本体2に仮固定する際にリブ63と溝部72との相対的な位置決めを容易に行うことができるので、リブ63と溝部72とを容易に係合させることができる。また、スタンド部材6を表示装置本体2に仮固定するための孔部73とフック64とを設けた場合でも、リブ63と溝部72とによりスタンド部材6が表示装置本体2に対して傾斜するのが抑制されるので、スタンド部材6が表示装置本体2に対して傾斜することに起因して孔部73とフック64とが捻れて破損してしまうのを抑制することができる。
【0049】
本実施形態では、上記のように、リブ63を、直線状に延びる形状に形成するとともに、溝部72を、直線状に延びるリブ63に対応するように直線状に形成し、孔部73とフック64とを相対的にスライド移動しながら係合することによって仮固定する際に、リブ63を溝部72に係合した状態で相対的にスライド移動可能なように構成することによって、リブ63と溝部72とによりガイドしながら、孔部73とフック64とを相対的に移動させることができるので、孔部73とフック64とを容易に係合させて仮固定することができる。
【0050】
本実施形態では、上記のように、平坦面状に形成した取付面62をスタンド部材6に設けるとともに、平坦面状に形成した取付面71を表示装置本体2に設け、リブ63を、スタンド部材6の取付面62および表示装置本体2の取付面71の一方に設けるとともに、溝部72を、スタンド部材6の取付面62および表示装置本体2の取付面71の他方に設け、スタンド部材6と表示装置本体2とをネジ66により固定することにより、リブ63の側面部63aと溝部72の内側面72aとを互いに密着するとともに取付面62と取付面71とを面接触するように構成することによって、リブ63と溝部72とによりスタンド部材6の傾きを抑制しながら、取付面62と取付面71とを面接触させてスタンド部材6により表示装置本体2を安定して支持することができる。
【0051】
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
【0052】
たとえば、上記実施形態では、本発明の表示装置の一例としてテレビジョン装置を適用する例を示したが、本発明はこれに限られない。テレビジョン装置以外の表示装置に本発明を適用してもよい。たとえば、PC(パーソナルコンピュータ)のディスプレイ等に本発明を適用してもよい。
【0053】
また、上記実施形態では、本発明の凸部としてのリブの上面および凹部としての溝部の底面を、当接面に対して平行に形成した例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、当接面に沿った方向であれば、当接面に対して平行でなく、少し傾斜していてもよい。
【0054】
また、上記実施形態では、スタンド部材に本発明の凸部としてのリブを設けるとともに、表示装置本体に本発明の凹部としての溝部を設けた例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、表示装置本体に凸部を設けるとともに、表示装置本体に凹部を設けてもよい。
【0055】
また、上記実施形態では、本発明の凸部としてのリブおよび凹部としての溝部を直線状に形成した例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、凸部および凹部を曲線等の線状に形成してもよい。
【0056】
また、上記実施形態では、本発明の締結部材の一例としてのネジを示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、ネジ以外の、たとえば、ビス等の締結部材であってもよい。
【0057】
また、上記実施形態では、本発明の凸部としてのリブおよび凹部としての溝部を、2つ形成した例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、1つ、または、3つ以上の凸部および凹部を、それぞれ、設けてもよい。
【0058】
また、上記実施形態では、本発明の凸部としてのリブを、直線状に延びるように形成した例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、直線状に延びるように形成したリブ以外の、たとえば、図16に示す第1変形例のように、略円錐形状に凸部を形成してもよい。なお、略円錐形状の凸部の断面(縦断面)は、略三角形形状を有している。
【0059】
また、上記実施形態では、本発明の凸部としてのリブおよび凹部としての溝部を、略三角断面形状に形成した例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、図17に示す第2変形例のように、先細り形状であれば、三角形形状以外の、たとえば、略台形形状の断面(縦断面)に凸部を形成してもよい。
【0060】
また、上記実施形態では、本発明の凸部としてのリブおよび凹部としての溝部を、略三角断面形状に形成した例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、先細り形状であれば、三角形形状以外の、たとえば、略半円状や多角形形状の断面に形成してもよい。
【0061】
また、上記実施形態では、本発明の第1仮固定部としてのフックおよび第2仮固定部としての孔部を設けた例を示したが、本発明はこれに限らない。本発明では、第1仮固定部および第2仮固定部を設けなくてもよい。
【0062】
また、上記実施形態では、本発明の凹部としての溝部を、スタンド取付部材に設けた例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、凹部または凸部を、表示装置本体のスタンド取付部材以外のたとえばフロントキャビネットなどに設けてもよい。
【0063】
また、上記実施形態では、本発明の凸部としてのリブのZ方向の高さが一定であるとともに、リブのX方向の幅が一定である例を示したが、本発明はこれに限らない。本発明では、図18に示す第3変形例のように、凸部の高さがスライド移動する方向に沿って先細り状になるとともに、凸部の幅がスライド移動する方向に沿って先細り状になるように凸部を形成してもよい。
【符号の説明】
【0064】
1 テレビジョン装置(表示装置)
2 表示装置本体
4 表示部
6 スタンド部材
7 スタンド取付部材
53 チューナ(受信部)
62 取付面(第1取付面)
63 リブ(第1凸部、第2凸部、凸部)
63a 側面部
64 フック(第2仮固定部)
66 ネジ(締結部材)
71 取付面(第2取付面)
72 溝部(第1凹部、第2凹部、凹部)
72a 内側面
73 孔部(第1仮固定部)
【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示部を含む表示装置本体と、
前記表示装置本体を支持するスタンド部材と、
前記表示装置本体と前記スタンド部材とを固定する締結部材とを備え、
前記スタンド部材および前記表示装置本体の一方は、前記スタンド部材と前記表示装置本体とが当接する当接面に対して垂直方向に先細り形状である凸部を有し、
前記スタンド部材および前記表示装置本体の他方は、前記凸部に対応する先細り形状に形成され、前記凸部に係合する凹部を有しており、
前記凸部および前記凹部は、前記表示装置本体と前記スタンド部材とが前記締結部材によって固定される際に、前記凸部の側面部が前記凹部の内側面に沿って徐々に誘導されて係合するように構成されている、表示装置。
【請求項2】
前記凸部は、前記スタンド部材および前記表示装置本体の一方に一体的に設けられ、前記当接面に沿った方向に延びるリブを含み、
前記凹部は、前記スタンド部材および前記表示装置本体の他方に一体的に設けられ、前記リブに対応する形状の溝部を含む、請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記凸部は、間隔を隔てて配置された第1凸部と第2凸部とを含み、
前記凹部は、前記第1凸部に係合する第1凹部と、前記第2凸部に係合する第2凹部とを含む、請求項1または2に記載の表示装置。
【請求項4】
前記第1凸部と前記第2凸部とは、前記締結部材を挟むように前記締結部材が取り付けられる位置よりも外側に設けられており、
前記第1凸部に係合する第1凹部と、前記第2凸部に係合する第2凹部とは、前記締結部材を挟むように前記締結部材が取り付けられる位置よりも外側に設けられている、請求項3に記載の表示装置。
【請求項5】
前記凸部は、略三角断面形状を有しており、
前記凹部は、前記凸部の前記略三角断面形状に対応する形状を有している、請求項1〜4のいずれか1項に記載の表示装置。
【請求項6】
前記凸部は、略円錐形状を有しており、
前記凹部は、前記略円錐形状の前記凸部の断面形状に対応する断面形状を有している、請求項1に記載の表示装置。
【請求項7】
前記凸部は、略台形断面形状を有しており、
前記凹部は、前記凸部の前記略台形断面形状に対応する断面形状を有している、請求項1〜4のいずれか1項に記載の表示装置。
【請求項8】
前記表示装置本体は、第1仮固定部を含み、
前記スタンド部材は、前記表示装置本体の第1仮固定部に係合して前記表示装置本体に仮固定するための第2仮固定部を含み、
前記第1仮固定部と前記第2仮固定部とが係合することによって仮固定される際に、前記凸部が前記凹部に係合するように構成されている、請求項1〜7のいずれか1項に記載の表示装置。
【請求項9】
前記凸部は、直線状に延びる形状を有し、
前記凹部は、直線状に延びる前記凸部に対応するように直線状に形成され、
前記第1仮固定部と前記第2仮固定部とが相対的にスライド移動しながら係合することによって仮固定される際に、前記凸部が前記凹部に係合した状態で相対的にスライド移動可能なように構成されている、請求項8に記載の表示装置。
【請求項10】
前記凸部は、前記凸部の高さが前記スライド移動する方向に沿って先細り状になるとともに、前記凸部の幅が前記スライド移動する方向に沿って先細り状になるように形成されている、請求項9に記載の表示装置。
【請求項11】
前記スタンド部材は、平坦面状に形成された第1取付面を有しており、
前記表示装置本体は、平坦面状に形成された第2取付面を有しており、
前記凸部は、前記スタンド部材の第1取付面および前記表示装置本体の第2取付面の一方に設けられており、
前記凹部は、前記スタンド部材の第1取付面および前記表示装置本体の第2取付面の他方に設けられており、
前記スタンド部材と前記表示装置本体とが前記締結部材により固定されることにより、前記凸部の側面部と前記凹部の内側面とが互いに密着するとともに前記第1取付面と前記第2取付面とが面接触するように構成されている、請求項1〜10のいずれか1項に記載の表示装置。
【請求項12】
テレビジョン放送を受信可能な受信部と、
表示部を含む表示装置本体と、
前記表示装置本体を支持するスタンド部材と、
前記表示装置本体と前記スタンド部材とを固定する締結部材とを備え、
前記スタンド部材および前記表示装置本体の一方は、前記スタンド部材と前記表示装置本体とが当接する当接面に対して垂直方向に先細り形状である凸部を有し、
前記スタンド部材および前記表示装置本体の他方は、前記凸部に対応する先細り形状に形成され、前記凸部に係合する凹部を有しており、
前記凸部および前記凹部は、前記表示装置本体と前記スタンド部材とが前記締結部材によって固定される際に、前記凸部の側面部が前記凹部の内側面に沿って徐々に誘導されて係合するように構成されている、テレビジョン装置。
【請求項1】
表示部を含む表示装置本体と、
前記表示装置本体を支持するスタンド部材と、
前記表示装置本体と前記スタンド部材とを固定する締結部材とを備え、
前記スタンド部材および前記表示装置本体の一方は、前記スタンド部材と前記表示装置本体とが当接する当接面に対して垂直方向に先細り形状である凸部を有し、
前記スタンド部材および前記表示装置本体の他方は、前記凸部に対応する先細り形状に形成され、前記凸部に係合する凹部を有しており、
前記凸部および前記凹部は、前記表示装置本体と前記スタンド部材とが前記締結部材によって固定される際に、前記凸部の側面部が前記凹部の内側面に沿って徐々に誘導されて係合するように構成されている、表示装置。
【請求項2】
前記凸部は、前記スタンド部材および前記表示装置本体の一方に一体的に設けられ、前記当接面に沿った方向に延びるリブを含み、
前記凹部は、前記スタンド部材および前記表示装置本体の他方に一体的に設けられ、前記リブに対応する形状の溝部を含む、請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記凸部は、間隔を隔てて配置された第1凸部と第2凸部とを含み、
前記凹部は、前記第1凸部に係合する第1凹部と、前記第2凸部に係合する第2凹部とを含む、請求項1または2に記載の表示装置。
【請求項4】
前記第1凸部と前記第2凸部とは、前記締結部材を挟むように前記締結部材が取り付けられる位置よりも外側に設けられており、
前記第1凸部に係合する第1凹部と、前記第2凸部に係合する第2凹部とは、前記締結部材を挟むように前記締結部材が取り付けられる位置よりも外側に設けられている、請求項3に記載の表示装置。
【請求項5】
前記凸部は、略三角断面形状を有しており、
前記凹部は、前記凸部の前記略三角断面形状に対応する形状を有している、請求項1〜4のいずれか1項に記載の表示装置。
【請求項6】
前記凸部は、略円錐形状を有しており、
前記凹部は、前記略円錐形状の前記凸部の断面形状に対応する断面形状を有している、請求項1に記載の表示装置。
【請求項7】
前記凸部は、略台形断面形状を有しており、
前記凹部は、前記凸部の前記略台形断面形状に対応する断面形状を有している、請求項1〜4のいずれか1項に記載の表示装置。
【請求項8】
前記表示装置本体は、第1仮固定部を含み、
前記スタンド部材は、前記表示装置本体の第1仮固定部に係合して前記表示装置本体に仮固定するための第2仮固定部を含み、
前記第1仮固定部と前記第2仮固定部とが係合することによって仮固定される際に、前記凸部が前記凹部に係合するように構成されている、請求項1〜7のいずれか1項に記載の表示装置。
【請求項9】
前記凸部は、直線状に延びる形状を有し、
前記凹部は、直線状に延びる前記凸部に対応するように直線状に形成され、
前記第1仮固定部と前記第2仮固定部とが相対的にスライド移動しながら係合することによって仮固定される際に、前記凸部が前記凹部に係合した状態で相対的にスライド移動可能なように構成されている、請求項8に記載の表示装置。
【請求項10】
前記凸部は、前記凸部の高さが前記スライド移動する方向に沿って先細り状になるとともに、前記凸部の幅が前記スライド移動する方向に沿って先細り状になるように形成されている、請求項9に記載の表示装置。
【請求項11】
前記スタンド部材は、平坦面状に形成された第1取付面を有しており、
前記表示装置本体は、平坦面状に形成された第2取付面を有しており、
前記凸部は、前記スタンド部材の第1取付面および前記表示装置本体の第2取付面の一方に設けられており、
前記凹部は、前記スタンド部材の第1取付面および前記表示装置本体の第2取付面の他方に設けられており、
前記スタンド部材と前記表示装置本体とが前記締結部材により固定されることにより、前記凸部の側面部と前記凹部の内側面とが互いに密着するとともに前記第1取付面と前記第2取付面とが面接触するように構成されている、請求項1〜10のいずれか1項に記載の表示装置。
【請求項12】
テレビジョン放送を受信可能な受信部と、
表示部を含む表示装置本体と、
前記表示装置本体を支持するスタンド部材と、
前記表示装置本体と前記スタンド部材とを固定する締結部材とを備え、
前記スタンド部材および前記表示装置本体の一方は、前記スタンド部材と前記表示装置本体とが当接する当接面に対して垂直方向に先細り形状である凸部を有し、
前記スタンド部材および前記表示装置本体の他方は、前記凸部に対応する先細り形状に形成され、前記凸部に係合する凹部を有しており、
前記凸部および前記凹部は、前記表示装置本体と前記スタンド部材とが前記締結部材によって固定される際に、前記凸部の側面部が前記凹部の内側面に沿って徐々に誘導されて係合するように構成されている、テレビジョン装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【公開番号】特開2013−110732(P2013−110732A)
【公開日】平成25年6月6日(2013.6.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−197712(P2012−197712)
【出願日】平成24年9月7日(2012.9.7)
【出願人】(000201113)船井電機株式会社 (7,855)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年6月6日(2013.6.6)
【国際特許分類】
【出願日】平成24年9月7日(2012.9.7)
【出願人】(000201113)船井電機株式会社 (7,855)
【Fターム(参考)】
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