説明

表示装置モジュールおよび電子機器

【課題】表示手段の表示面の前方への厚みの増大、大型化を防止し、データの波形品質の劣化やノイズの増大を抑制する。
【解決手段】表示装置モジュール2は、光配線モジュール32の光受信部29をFPC30に取り付け、取付け位置にてFPC30と接続し、FPC30の端部を、表示パネル用基板22の上面に配置し、導電層を介して表示パネル用基板22と接続する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は液晶ディスプレイモジュールや有機ELディスプレイモジュール等の表示装置モジュールおよび表示装置モジュールを備えた電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、例えば、携帯電話等の表示装置を備えた電子機器においては、表示の高精細化、および高性能化の進展が著しい。これに伴って、電子機器内では、データ伝送量が増大し、データ伝送速度が高速化している。
【0003】
このように、データ伝送量が増大し、データ伝送速度が高速化した場合には、伝送されるデータの波形品質の劣化やノイズの増大が問題となる。このような高速伝送の問題に対応する上では、電気伝送経路の接続点、例えばBtoB(Board to Board)接続やZIF(Zero Insertion Force socket)接続を少なくすること、およびインピーダンス均衡な配線長とすることが理想的である。
【0004】
しかしながら、FPC(Flexible Printed Circuits)を使用して電気伝送によりデータ伝送を行う構成では、電気伝送経路の接続点を少なくするにも限度がある。また、FPCには厚みや曲げ半径の制約があるため、波形品質の劣化を防止するのは困難であった。
【0005】
そこで、上記の問題を解決するために、電子機器内において、データ伝送を光伝送により行うことが、例えば特許文献1および特許文献2において提案されている。
【0006】
特許文献1に記載の電子機器(携帯電話)では、第1の筐体に第1の回路基板部が設けられ、第2の筐体に第2の回路基板部が設けられている。第1の回路基板部に設けられた第1の送受信部と、第2の回路基板部に設けられた第2の送受信部とは、光導波路からなるフィルム状配線により接続されている。さらに、例えば第1の筐体には表示手段が設けられている。
【0007】
また、特許文献2に記載の携帯機器では、第1のサブボードに設けられた受光素子と、第2のサブボードに設けられた発光素子とが、光導波路フィルムによって接続されることにより、光導波モジュールが構成されている。この光導波路モジュールは、第1のサブボードが表示部を備える第1のメインボード上に電気コネクタを介して設けられ、第2のサブボードがキー操作部を備える第2のメインボード上に電気コネクタを介して設けられている。これにより、光導波路モジュールにより、第1のメインボードと第2のメインボードとが接続されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2011−82765号公報(2011年4月21日公開)
【特許文献2】特開2006−42307号公報(2006年2月9日公開)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、特許文献1の構成では、データ伝送において光伝送が行われるのは、第1の回路基板部と第2の回路基板部との間のみである。すなわち、表示手段方向への第1の送受信部以降における高速信号のデータ伝送は、電気伝送により、第1の送受信部側のコネクタ、第1の回路基板部、第1の回路基板部に設けられた表示手段への接続用のコネクタ、FPCおよび表示手段の経路にて行われる。このため、データの電気伝送経路において多数の接続点が存在し、データの波形品質の劣化やノイズの増大を十分に抑制することができないという問題点を有している。このような問題は、特許文献2の構成においても同様である。
【0010】
また、データの電気伝送経路において接続点の数を減少させるために、光伝送モジュールの光受信部(特許文献1では第1の送受信部)を表示手段における表示部の周りの額縁部に配置することが考えられる。しかしながら、単に、光受信部を表示手段の額縁部に配置する構成では、表示手段における表示面の前方への厚みが大きくなること、および表示手段の額縁部の幅が大きくなり表示手段が大型化することなど、別の問題を招来することになる。
【0011】
したがって、本発明は、表示手段における表示面の前方への厚みの増大、および表示手段の大型化を招来することなく、データの波形品質の劣化やノイズの増大を十分に抑制することができる表示装置モジュールおよび電子機器の提供を目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明の表示装置モジュールは、上面に表示パネルが設けられる表示パネル用基板と、
電気信号を光信号に変換する光送信部、光伝送媒体、および光信号を電気信号に変換する光受信部を有し、前記表示パネル用基板に供給される表示パネル用データを、前記光送信部から前記光受信部へ前記光伝送媒体を介して光により伝送する光配線モジュールとを備えている表示装置モジュールにおいて、前記光受信部は導電性を有する配線用部材に取り付けられ、かつ前記配線用部材への取付け位置において前記配線用部材と電気的に接続され、前記配線用部材の前記表示パネル用基板側の端部は、前記表示パネル用基板の上面に配置され、導電層を介して前記表示パネル用基板と電気的に接続されているとを特徴としている。
【0013】
上記の構成によれば、前記光受信部は導電性を有する配線用部材に取り付けられ、かつ前記配線用部材への取付け位置において前記配線用部材と電気的に接続され、前記配線用部材の前記表示パネル用基板側の端部は、前記表示パネル用基板の上面に配置され、導電層を介して前記表示パネル用基板と電気的に接続されている。
【0014】
したがって、光受信部を表示パネル用基板における配線用部材との接続位置の近傍に配置し、表示パネル用データを電気伝送する配線用部材の長さを短くすることができる。また、光受信部は配線用部材に取り付けられ、かつ配線用部材への取付け位置において配線用部材と接続されていること、および配線用部材の表示パネル用基板側の端部は、表示パネル用基板の上面に配置され、導電層を介して表示パネル用基板と接続されていることから、コネクタ類を省略し、表示パネル用データの電気伝送経路において、接続点を少なくすることができる。これにより、データ量が多量の表示パネル用データを高速伝送した場合であっても、データの波形品質の劣化やノイズの増大を十分に抑制することができる。
【0015】
また、光受信部が配線用部材に取り付けられ、かつ配線用部材への取付け位置において配線用部材と接続されていることから、光受信部を表示パネル用基板に取り付ける必要がなく、表示パネルの表示面の前方への厚みの増大、および表示パネル用基板の大型化を防止することができる。
【0016】
上記の表示装置モジュールにおいて、前記配線用部材は、前記表示パネル用基板と接続される位置から前記表示パネル用基板の下面に回り込む方向に延びる延設部を有し、前記光受信部は、前記延設部に取り付けられている構成としてもよい。
【0017】
上記の構成によれば、光受信部は、表示パネル用基板と接続される位置から表示パネル用基板の下面に回り込む方向に延びる延設部に取り付けられているので、表示パネルの表示面の前方への厚みの増大、および表示パネル用基板の大型化を確実に防止することができる。
【0018】
上記の表示装置モジュールにおいて、前記光受信部は、下面が前記延設部に取り付けられ、上面が前記表示パネル用基板の下面に固定されている構成としてもよい。
【0019】
上記の構成によれば、光受信部は、下面が延設部に取り付けられ、上面が表示パネル用基板の下面に固定されているので、表示パネル用基板の下面において、安定に固定することができる。
【0020】
上記の表示装置モジュールにおいて、前記配線用部材は、前記表示パネル用基板と接続された位置から前記表示パネル用基板の上面よりも下面方向に下がった低位置延設部を有し、前記光受信部は、上面の高さが前記表示パネル用基板に設けられる表示パネルの表示面の高さよりも低くなるように、下面が前記低位置延設部に取り付けられている構成としてもよい。
【0021】
上記の構成によれば、光受信部は、配線用部材における、表示パネル用基板と接続された位置から表示パネル用基板の上面よりも下面方向に下がった低位置延設部において、上面の高さが表示パネルの表示面の高さよりも低くなるように、下面が低位置延設部に取り付けられている。
【0022】
これにより、表示パネルの表示面の前方への厚みの増大、および表示パネル用基板の大型化を確実に防止することができる。
【0023】
上記の表示装置モジュールにおいて、 前記配線用部材は、フレキシブルプリント配線基板からなり、前記フレキシブルプリント配線基板における前記光受信部が取り付けられている面の反対側の面における前記光受信部の取付け領域に対応する領域には、補強部材が設けられている構成としてもよい。
【0024】
上記の構成によれば、配線用部材として扱いが容易かつ自由度が高いフレキシブルプリント配線基板を使用した場合であっても、補強部材により、フレキシブルプリント配線基板と光受信部との接続不良の発生を確実に防止することができる。
【0025】
上記の表示装置モジュールにおいて、前記配線用部材は、フレキシブルプリント配線基板からなり、前記フレキシブルプリント配線基板における前記光受信部が取り付けられている面の反対側の面における前記光受信部の取付け領域に対応する領域には、金属部材が設けられている構成としてもよい。
【0026】
上記の構成によれば、金属部材によりフレキシブルプリント配線基板と光受信部から輻射されるノイズを遮蔽し、ノイズが他の電子部品に悪影響を及ぼす事態を抑制することができる。
【0027】
上記の表示装置モジュールにおいて、前記金属部材の一部は、前記フレキシブルプリント配線基板に接着されず、前記フレキシブルプリント配線基板の前記光受信部の位置から前記表示パネル用基板に向う方向に拡張されている拡張部を有する構成としてもよい。
【0028】
上記の構成によれば、金属部材の一部は、フレキシブルプリント配線基板に接着されず、かつフレキシブルプリント配線基板の光受信部の位置から表示パネル用基板に向う方向に拡張されている拡張部を有しているので、この拡張部によって、フレキシブルプリント配線基板と光受信部から輻射されるノイズをさらに確実に遮蔽し、ノイズが他の電子部品に悪影響を及ぼす事態をさらに抑制することができる。
【発明の効果】
【0029】
本発明の構成によれば、光受信部を表示パネル用基板における配線用部材との接続位置の近傍に配置し、表示パネル用データを電気伝送する配線用部材の長さを短くすることができる。また、光受信部は配線用部材に取り付けられ、かつ配線用部材への取付け位置において配線用部材と接続されていること、および配線用部材の表示パネル用基板側の端部は、表示パネル用基板の上面に配置され、導電層を介して表示パネル用基板と接続されていることから、コネクタ類を省略し、表示パネル用データの電気伝送経路において、接続点を少なくすることができる。これにより、データ量が多量の表示パネル用データを高速伝送した場合であっても、データの波形品質の劣化やノイズの増大を十分に抑制することができる。
【0030】
また、光受信部が配線用部材に取り付けられ、かつ配線用部材への取付け位置において配線用部材と接続されていることから、光受信部を表示パネル用基板に取り付ける必要がなく、表示パネルの表示面の前方への厚みの増大、および表示パネル用基板の大型化を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】図1(a)は、本発明の実施の形態における電子機器としての携帯電話を示す平面図である。図1(b)は、図1(a)に示した携帯電話の内部に配置されている表示装置モジュールの構造を示す側面で図である。
【図2】図1に示した光配線モジュールの構成を示す説明図である。
【図3】図2に示した光送信部および光受信部の構成を詳細に示した光配線モジュールのブロック図である。
【図4】本発明の他の実施の形態における表示装置モジュールの構造を示す側面図である。
【図5】図4に示した表示装置モジュールの他の例を示すものであって、光送信部と光送信部側コネクタとがFPCの上面に並べて配置されている構成の表示装置モジュールを示す側面図である。
【図6】図4に示した表示装置モジュールとは光受信部の配置状態が異なる表示装置モジュールの構造を示す側面図である。
【図7】図4に示した表示装置モジュールにおいて補強板を設けた例を示す側面図である。
【図8】図4に示した表示装置モジュールにおいて他の補強板を設けた例を示す側面図である。
【図9】図4に示した表示装置モジュールにおいてさらに他の補強板を設けた例を示す側面図である。
【図10】本発明のさらに他の実施の形態における表示装置モジュールの構造を示す側面図である。
【図11】本発明のさらに他の実施の形態における表示装置モジュールの構造を示す側面図である。
【図12】本発明のさらに他の実施の形態における表示装置モジュールの構造を示す側面図である。
【図13】本発明のさらに他の実施の形態における表示装置モジュールの構造を示す側面図である。
【図14】本発明のさらに他の実施の形態における表示装置モジュールの構造を示す平面図である。
【図15】図15(a)は、本発明のさらに他の実施の形態の表示装置モジュールにおける、FPCと光伝送媒体との配置状態の一例を示す説明図、図15(b)は、図15(a)に示した状態とはFPCの配置状態が異なる表示装置モジュールの例を示す説明図、図15(c)は、図15(b)に示した状態とは光配線モジュールの配置状態が異なる表示装置モジュールの例を示す説明図、図15(d)は、図15(c)に示した状態とは光配線モジュールの配置状態が異なる表示装置モジュールの例を示す説明図、図15(e)は、図15(a)に示した状態とは光配線モジュールの配置状態が異なる表示装置モジュールの例を示す説明図、図15(f)は、FPCに対する光配線モジュールの光送信部および光受信部の接続例を説明する表示装置モジュールの説明図である。
【図16】図16(a)は、本発明のさらに他の実施の形態における、光伝送媒体が表示パネル用基板のデータ入力側端部と平行に延びるように配置されている表示装置モジュールを示す平面図、図16(b)は、図16(a)に示した表示装置モジュールの正面図、図16(c)は、図16(a)に示した表示装置モジュールの側面図である。
【図17】図17(a)は、本発明のさらに他の実施の形態における、光伝送媒体が表示パネル用基板のデータ入力側端部と平行に延び、その後、データ入力側端部と垂直となるように延びている表示装置モジュールを示す平面図、図17(b)は、図17(a)に示した表示装置モジュールの側面図である。
【図18】本発明のさらに他の実施の形態における、光伝送媒体が表示パネル用基板のデータ入力側端部と平行に延び、その後、データ入力側端部と垂直となるように延びている表示装置モジュールを示す平面図である。
【図19】本発明のさらに他の実施の形態の表示装置モジュールが備える光配線モジュールの構成を示す説明図である。
【図20】図19に示した光送信部および光受信部の構成を詳細に示した光配線モジュールのブロック図である。
【図21】本発明のさらに他の実施の形態の表示装置モジュールが備える光配線モジュールの構成を示す説明図である。
【図22】図21に示した光送信部および光受信部の構成を詳細に示した光配線モジュールのブロック図である。
【図23】本発明のさらに他の実施の形態の表示装置モジュールが備える光配線モジュールの構成を示す説明図である。
【図24】図23に示した光送信部および光受信部の構成を詳細に示した光配線モジュールのブロック図である。
【図25】本発明のさらに他の実施の形態の表示装置モジュールが備える光配線モジュールの構成を示す説明図である。
【図26】図25に示した光送信部および光受信部の構成を詳細に示した光配線モジュールのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
〔実施の形態1〕
本発明の実施の形態を図面に基づいて以下に説明する。
図1(a)および図1(b)に示すように、本実施の形態の表示装置モジュール2は、電子機器としての携帯電話1に備えられている。図1(a)は、本発明の実施の形態における電子機器としての携帯電話1を示す平面図である。図1(b)は、携帯電話1の内部に配置されている表示装置モジュール2の構造を示す側面図である。
【0033】
図1(a)および図1(b)に示すように、携帯電話1は、携帯電話筐体部11を有し、携帯電話筐体部11の内部に表示装置モジュール2を備えている。
【0034】
表示装置モジュール2は、表示パネル21を備えている。表示パネル21は、例えば液晶パネル、あるいは有機ELパネルであり、種類は特に限定されない。
【0035】
表示パネル21は、例えばガラス板からなる表示パネル用基板22の上面に設けられている。表示パネル21および表示パネル用基板22は、携帯電話1の形状に合わせて長方形に形成されている。表示パネル21の長手方向の長さは、表示パネル用基板22の長手方向の長さよりも短く、表示パネル21は表示パネル用基板22の長手方向の一端部を基準として設けられている。したがって、表示パネル用基板22の長手方向における他端部側の上面には、表示パネル21が存在しない空き領域が存在する。この空き領域には、表示パネル21を駆動するディスプレイドライバ23が配置されている。
【0036】
表示パネル用基板22の下方には、例えば表示パネル用基板22と平行な状態で機器内基板24が設けられている。この機器内基板24には、ICや受動素子などの種々の素子25が設けられている。
【0037】
機器内基板24の上面には、機器内基板側コネクタ26が設けられ、この機器内基板側コネクタ26の上には、光送信部側コネクタ27および光送信部28が順次上方に設けられている。すなわち、機器内基板側コネクタ26は機器内基板24と接続され、光送信部側コネクタ27は機器内基板側コネクタ26と接続され、光送信部28は光送信部側コネクタ27と接続されている。上記機器内基板側コネクタ26および光送信部側コネクタ27は、例えばBtoB(Board to Board)接続、あるいはZIF(Zero Insertion Force socket)接続を行うものである。なお、本実施の形態において、光送信部28の位置は表示パネル用基板22の下方の位置である。
【0038】
一方、表示パネル用基板22の長手方向の上記他端部の近傍における下方には、光受信部29が配置されている。表示パネル用基板22の上記他端部は、FPC(配線用部材)30の接続部であり、データ入力側端縁部22aとなっている。
【0039】
光受信部29は、光受信部29と表示パネル用基板22とを接続するFPC(Flexible Printed Circuits)30の上面に取り付けられている。光受信部29はこの取付け位置においてFPC30と接続されている。
【0040】
FPC30における表示パネル用基板22側の端部は、表示パネル用基板22のデータ入力側端縁部22aの上面に配置され、データ入力側端縁部22aに形成されている入力側電極(図示せず)とコネクタを介さず直接接続されている。具体的には、FPC30と表示パネル用基板22とは、表示パネル用基板22のデータ入力側端縁部22aにおける入力側電極と、導電層としてのACF(Anisotropic Conductive Film:異方性導電フィルム)により接続されている。これにより、光受信部29はFPC30を介して表示パネル用基板22と接続されている。
【0041】
本実施の形態において、FPC30は、表示パネル用基板22のデータ入力側端縁部22aから、表示パネル用基板22の裏面に回り込んだ逆方向延設部(延設部)37を有する。逆方向延設部37は少なくとも光受信部29を載置し得る長さを有する。FPC30は、データ入力側端縁部22aから少なくとも逆方向延設部37の位置まで延びている。逆方向延設部37の上面には光受信部29が取り付けられ、この位置において光受信部29はFPC30と接続されている。
【0042】
光送信部28と光受信部29とは、光伝送媒体31により接続されている。これら、光送信部28、光受信部29および光伝送媒体31は、光配線モジュール32を構成している。光配線モジュール32では、光伝送媒体31の一端部は、光送信部28における光受信部29と対向する側の面において光送信部28と接続されている。一方、光伝送媒体31の他端部は、光受信部29における光送信部28と対向する側の面において光受信部29と接続されている。したがって、光伝送媒体31は、光送信部28と光受信部29との間において折れ曲がることなく、これら両者に接続されている。
【0043】
なお、機器内基板24から表示パネル用基板22へのデータの伝送を、光伝送および電気伝送の両方により並行して行う場合、表示パネル用基板22から延びたFPC30は、光受信部29の位置にて途切れることなく、光送信部側コネクタ27の位置まで延びていてもよい(図1(b)中には二点鎖線にて示す)。
【0044】
この場合、FPC30は、表示パネル用基板22のデータ入力側端縁部22aから、表示パネル21側とは反対側の第1の方向へ延び、光受信部29の側方位置を経由して、上記第1の方向とは反対方向の第2の方向へ延び、光受信部29の下面を経由して、表示パネル用基板22の下方における光送信部側コネクタ27の位置まで達している。FPC30の光送信部側コネクタ27側の端部は、光送信部側コネクタ27と光送信部28との間に配置され、光送信部側コネクタ27と接続される。
【0045】
次に、上記の光配線モジュール32についてさらに詳細に説明する。図2は図1に示した光配線モジュール32の構成を示す説明図である。図3は、図2に示した光送信部28および光受信部29の構成を詳細に示した光配線モジュール32のブロック図である。
【0046】
図2に示すように、光配線モジュール32では、機器内基板24のCPU33から出力された電気信号(表示パネル用データ)を光送信部28が光信号に変換して出力する。この光信号は、光伝送媒体31を介して光受信部29に入力され、光受信部29において電気信号に変換された後、FPC30を介して表示パネル用基板22に出力される。なお、図2において、機器内基板24はCPU側基板と表現してもよい。
【0047】
図3に示すように、光送信部28は、I/F回路41、ドライバ42および発光素子43を備えている。I/F回路41およびドライバ42は、送信ICによって構成されている。I/F回路41はディスプレイ用の規格の信号をドライバ42用の信号に変換する。ドライバ42はI/F回路41から入力された電気信号に基づいて、発光素子43を駆動する。ドライバ42は、例えば発光駆動用のIC(Integrated Circuit)によって構成されていてもよい。発光素子43は、ドライバ42に駆動されて光信号を出力する。発光素子43は、例えばVCSEL(Vertical Cavity-Surface Emitting Laser)などの発光素子によって構成される。発光素子43から発せられた光は、光信号として光伝送媒体31の光入射側端部に照射される。
【0048】
光受信部29は、受光素子44、アンプ45およびI/F回路46を備えている。アンプ45およびI/F回路46は、受信ICによって構成されている。受光素子44は、光伝送媒体31の光出射側端部から出射された光信号としての光を受光し、光電変換によって電気信号を出力する。受光素子44は、例えばPD(Photo-Diode)などの受光素子によって構成される。アンプ45は、受光素子44から出力された電気信号を増幅して外部に出力する。アンプ45は、例えば増幅用のICによって構成されていてもよい。I/F回路46はアンプ45から出力された電気信号をディスプレイ用の規格の信号に変換する。
【0049】
本実施の形態の表示装置モジュール2では、光受信部29は、表示パネル用基板22のデータ入力側端縁部22aの近傍、すなわち表示パネル用基板22の下方においてデータ入力側端縁部22aに沿う位置に配置されている。したがって、表示パネル21における表示面の前方への厚みの増大を招来しない。
【0050】
また、光受信部29は、光受信部29と表示パネル用基板22とを接続するFPC30に取り付けられているので、表示パネル21の大型化を招来しない。したがって、表示装置モジュール2の構成は、表示パネル用基板22の下方に光受信部29を配置するスペースが存在する場合に有効である。
【0051】
また、機器内基板24から表示パネル用基板22に伝送される表示パネル21用のデータは、光配線モジュール32により、機器内基板24から表示パネル用基板22の近傍までの長い距離を光伝送され、その後、光受信部29と表示パネル用基板22との間の短い距離を電気伝送される。さらに、光受信部29から表示パネル用基板22までの電気伝送経路においては、コネクタ類が存在せず、接続点が非常に少なくなっている。したがって、データの波形品質の劣化やノイズの増大を十分に抑制することができる。また、FPC30として単層のもの、例えばマイクロストリップ構造のFPCを使用することができる。
【0052】
また、FPC30の耐ノイズ特性、低EMI(Electro Magnetic Interface)特性を実現する場合にストリップ構造のFPCを採用した場合、FPC30の屈曲特性が極端に悪くなる。しかしながら、表示装置モジュール2の構成では、大きな屈曲半径を必要としない。また、FPC30は高屈曲しているものの、光伝送媒体31は屈曲させなくてもよい。この場合、光伝送媒体31の光伝送損失が低減され、結果として低消費電力化が可能になる。
【0053】
〔実施の形態2〕
本発明の他の実施の形態を図面に基づいて以下に説明する。
本実施の形態の表示装置モジュール51は、図4に示す構成となっている。図4は、表示装置モジュール51の構造を示す側面図である。
【0054】
表示装置モジュール51では、光受信部29は、上面が接着剤により表示パネル用基板22の下面に固定されている。表示装置モジュール51における他の構成は、表示装置モジュール2と同様である。
【0055】
表示装置モジュール51では、光受信部29は、上面が接着剤により表示パネル用基板22の下面に固定されているので、安定した配置状態となっている。
【0056】
なお、図4に示した光配線モジュール2および他の光配線モジュールにおいて、光送信部28および光送信部側コネクタ27は図5に示すように配置されていてもよい。図5は、図4に示した表示装置モジュール2の他の例を示すものであって、光送信部28と光送信部側コネクタ27とがFPC30の上面に並べて配置されている構成の表示装置モジュール2を示す側面図である。
【0057】
図5に示す表示装置モジュール51では、光送信部28と光送信部側コネクタ27とがFPC30の上面に並べて配置され、これら両者は、FPC30によって接続されている。この例では、光送信部側コネクタ27がFPC30の上面に配置されていることから、機器内基板24は光送信部側コネクタ27の上方に配置され、光送信部側コネクタ27は機器内基板24の裏面に設けられる機器内基板側コネクタ26と接続される。
【0058】
また、表示装置モジュール51において、光受信部29は、上面が表示パネル用基板22の下面に固定されていることが必須ではない。すなわち、図6に示すように、光受信部29の上面と表示パネル用基板22の下面との間に隙間が存在していてもよい。
【0059】
また、表示装置モジュール51において、図7〜図9に示すように、FPC30と光受信部29との接続を補強する補強板(例えば配線用部材よりも硬い部材)34が設けられていてもよい。図7は、図4に示した表示装置モジュール51において補強板34を設けた例を示す側面図である。図8は、図4に示した表示装置モジュール51において他の補強板34を設けた例を示す側面図である。図8は、図4に示した表示装置モジュール51においてさらに他の補強板34を設けた例を示す側面図である。
【0060】
補強板(補強部材、金属部材)34は、例えば樹脂あるいは金属にて形成されている。図7に示す例において、補強板34は、光受信部29の下面の面積に対応する面積を有している。詳細には、補強板34の配置領域は、FPC30における光受信部29が取り付けられている面の反対側の面における光受信部29の取り付け領域に対応する領域である。補強板34は、例えば接着剤により、FPC30に接着されている。接着方法は、例えば、熱硬化の接着剤、圧着硬化の接着剤、あるいは両面に接着剤が着いているテープを使用する方法が可能である。
【0061】
また、補強板34は、図8に示すように、光受信部29の下面の面積よりも広い面積を有するものであってよい。すなわち、補強板34は、光受信部29の下面と平行に、光受信部29の下面から表示パネル21側とは反対側の方向へ突出するように延びる拡張部34aを有していてもよい。具体的には、補強板34は、FPC30に接着されず、FPC30の光受信部29の位置から表示パネル用基板22のデータ入力側端縁部22aに向う方向に拡張されている拡張部34aを有する。補強板34を上記のように形成することは、光受信部29から表示パネル用基板22に延びるFPC30と光受信部29から輻射されるノイズを遮蔽する上において有効である。これにより、光受信部29の下方に配置が想定されるノイズ耐性の弱いアンテナや無線用ICなどに対して、低EMIを実現することができる。また、補強板34は接地されていれば、ノイズを遮断する上でさらに有効である。
【0062】
また、補強板34は、図9に示すように、光受信部29の下面の面積よりも広い面積を有し、表示パネル用基板22のデータ入力側端縁部22aから光受信部29の下面に至るFPC30を覆うように形成されているものであってもよい。図9に示す例において、補強板34は、縦断面がコ字形に形成され、表示パネル用基板22のデータ入力側端縁部22aから光受信部29の下面に至るFPC30を覆うようになっている。補強板34を上記のように形成することは、光受信部29から表示パネル用基板22に延びるFPC30から輻射されるノイズを遮蔽する上において、さらに有効である。
【0063】
〔実施の形態3〕
本発明のさらに他の実施の形態を図面に基づいて以下に説明する。
本実施の形態の表示装置モジュール61は、図10に示す構成となっている。図10は、表示装置モジュール61の構造を示す側面図である。
【0064】
表示装置モジュール61では、図10に示すように、FPC30は、少なくとも、表示パネル用基板22のデータ入力側端縁部22aから、表示パネル用基板22の裏面に回り込んだ逆方向延設部37の位置まで延びている。逆方向延設部37の下には光受信部29が取り付けられ、この位置において光受信部29はFPC30と接続されている。光受信部29は、表示パネル用基板22の下面において、データ入力側端縁部22aに沿う位置に、データ入力側端縁部22aからはみ出さないように配置されている。この場合、光受信部29は携帯電話1の空きスペースを利用して配置することができる。
【0065】
したがって、FPC30は、表示パネル用基板22のデータ入力側端縁部22aから表示パネル21側とは反対側の第1の方向へ延び、表示パネル用基板22の側方を経由して、上記第1の方向とは反対方向の第2の方向へ延び、上記第2の方向側の端部(逆方向延設部37)が光受信部29の上面において光受信部29と接続されている。
【0066】
図10に示す表示装置モジュール61の構成は、光送信部28が光送信部側コネクタ27の下に配置されていることから、表示パネル用基板22の下方かつ光送信部側コネクタ27の上方に、機器内基板24が配置されることを想定したものである。この場合、光受信部29から光送信部側コネクタ27に延びる光伝送媒体31は、光受信部29における光送信部28と対向する側の面とは反対側の面から、光送信部側コネクタ27に向かって延びていてもよい(図10に一部を一点鎖線にて示す)。表示装置モジュール61における他の構成は、表示装置モジュール2と同様である。
【0067】
本実施の形態の表示装置モジュール61では、光受信部29は、表示パネル用基板22のデータ入力側端縁部22aの近傍、すなわち表示パネル用基板22の下面においてデータ入力側端縁部22aに沿う位置に配置されている。したがって、表示パネル21における表示面の前方への厚みの増大を招来しない。
【0068】
また、光受信部29は、光受信部29と表示パネル用基板22とを接続するFPC30に取り付けられているので、表示パネル21の大型化を招来しない。特に、表示装置モジュール61は、光受信部29が表示パネル用基板22の下面においてデータ入力側端縁部22aに沿う位置に配置されている。これにより、表示装置モジュール61では、光受信部29が表示パネル用基板22におけるデータ入力側端縁部22aの側方に配置されている表示装置モジュール2と比較しても、携帯電話1に組み込む場合に要する、表示パネル21の表示面と平行な方向の面積を縮小することができる。したがって、表示装置モジュール61の構成についても、表示パネル用基板22の下方に光受信部29を配置するスペースが存在する場合に有効である。
【0069】
さらに、本実施の形態の表示装置モジュール61においても、機器内基板24から表示パネル用基板22に伝送される表示パネル21用のデータは、光配線モジュール32により、機器内基板24から表示パネル用基板22の近傍までの長い距離を光伝送され、その後、光受信部29と表示パネル用基板22との間の短い距離を電気伝送される。また、光受信部29から表示パネル用基板22までの電気伝送経路において、接続点が非常に少なくなっている。したがって、データの波形品質の劣化やノイズの増大を十分に抑制することができる。
【0070】
また、表示装置モジュール61においても、FPC30と光受信部29との接続を補強する補強板34が設けられていてもよい。
【0071】
また、光受信部29の筐体を金属部材で形成すれば、コンパクトな構成にてノイズを遮蔽することができる。この金属部材の筐体は接地されていれば、さらにノイズを遮断するのに有効である。
【0072】
〔実施の形態4〕
本発明のさらに他の実施の形態を図面に基づいて以下に説明する。
本実施の形態の表示装置モジュール71は、図11に示す構成となっている。図11は、表示装置モジュール71の構造を示す側面図である。
【0073】
表示装置モジュール71では、図11に示すように、光受信部29は、表示パネル用基板22におけるデータ入力側端縁部22aの側方の位置に表示パネル用基板22から離れて配置されている。この光受信部29の位置は、表示パネル用基板22の近傍位置であり、データ入力側端縁部22aに対して、表示パネル21側とは反対側の位置である。また、光受信部29の上面における表示パネル21の表示面と垂直な方向の高さ位置は、表示パネル用基板22の上面の位置よりも低い位置となっている。この場合、光受信部29は携帯電話1の空きスペースを利用して配置することができる。
【0074】
FPC30は、表示パネル用基板22のデータ入力側端縁部22aから、表示パネル21側とは反対側の第1の方向へ延び、光受信部29の上方位置、および光受信部29の側方位置を経由して、上記第1の方向とは反対方向の第2の方向へ延びている。第2の方向へ延びるFPC30は、少なくとも光受信部29の下面の位置、すなわち逆方向延設部37まで達し、この逆方向延設部37において光受信部29と接続されている。すなわち、光受信部29は、表示パネル用基板22におけるデータ入力側端縁部22aの側方の位置において、FPC30の上面に取り付けられている。表示装置モジュール71における他の構成は、表示装置モジュール2と同様である。
【0075】
本実施の形態の表示装置モジュール71では、光受信部29は、表示パネル用基板22におけるデータ入力側端縁部22aの側方の位置において、上面の位置が表示パネル用基板22の上面の位置よりも低い位置となるように配置されている。したがって、表示パネル21における表示面の前方への厚みの増大を招来しない。
【0076】
また、光受信部29は、光受信部29と表示パネル用基板22とを接続するFPC30に取り付けられているので、表示パネル21の大型化を招来しない。
【0077】
さらに、本実施の形態の表示装置モジュール71においても、機器内基板24から表示パネル用基板22に伝送される表示パネル21用のデータは、光配線モジュール32により、機器内基板24から表示パネル用基板22の近傍までの長い距離を光伝送され、その後、光受信部29と表示パネル用基板22との間の短い距離を電気伝送される。また、光受信部29から表示パネル用基板22までの電気伝送経路において、接続点が非常に少なくなっている。したがって、データの波形品質の劣化やノイズの増大を十分に抑制することができる。また、FPC30として単層のものを使用することができる。
【0078】
また、表示装置モジュール71においても、FPC30と光受信部29との接続を補強する、図7〜図9に示したような補強板34が設けられていてもよい。
【0079】
また、光受信部29の筐体を金属部材で形成すれば、コンパクトな構成にてノイズを遮蔽することができる。この金属部材の筐体は接地されていれば、さらにノイズを遮断するのに有効である。
【0080】
〔実施の形態5〕
本発明のさらに他の実施の形態を図面に基づいて以下に説明する。
本実施の形態の表示装置モジュール81は、図12に示す構成となっている。図12は、表示装置モジュール81の構造を示す側面図である。
【0081】
表示装置モジュール81では、図12に示すように、光受信部29は、表示パネル用基板22におけるデータ入力側端縁部22aの側方の位置に表示パネル用基板22から離れて配置されている。この光受信部29の位置は、表示パネル用基板22の近傍位置であり、データ入力側端縁部22aに対して、表示パネル21側とは反対側の位置である。また、光受信部29の上面における表示パネル21の表示面と垂直な方向の高さ位置は、表示パネル用基板22の下面の位置以下の位置、例えば表示パネル用基板22の下面の位置と同じ位置である。この場合、光受信部29は携帯電話1の空きスペースを利用して配置することができる。
【0082】
FPC30は、表示パネル用基板22のデータ入力側端縁部22aから、表示パネル21側とは反対側の第1の方向へ延び、光受信部29の上方位置を経由した後、折り返して上記第1の方向とは反対方向の第2の方向へ延びている。FPC30は、第1の方向へ延びて光受信部29の上面に達した位置において、光受信部29と接続されている。すなわち、光受信部29は、表示パネル用基板22におけるデータ入力側端縁部22aの側方の位置において、FPC30の逆方向延設部37の下面に取り付けられている。
【0083】
図12に示す表示装置モジュール81の構成は、光送信部28が光送信部側コネクタ27の下に配置されていることから、表示パネル用基板22の下方かつ光送信部側コネクタ27の上方に、機器内基板24が配置されることを想定したものである。表示装置モジュール81における他の構成は、表示装置モジュール2と同様である。
【0084】
本実施の形態の表示装置モジュール81では、光受信部29は、表示パネル用基板22におけるデータ入力側端縁部22aの側方の位置において、上面の位置が表示パネル21の上面の位置よりも低い位置、例えば表示パネル用基板22の下面の位置と同じ位置となるように配置されている。したがって、表示パネル21における表示面の前方への厚みの増大を招来しない。
【0085】
また、光受信部29は、光受信部29と表示パネル用基板22とを接続するFPC30に取り付けられているので、表示パネル21の大型化を招来しない。
【0086】
さらに、本実施の形態の表示装置モジュール81においても、機器内基板24から表示パネル用基板22に伝送される表示パネル21用のデータは、光配線モジュール32により、機器内基板24から表示パネル用基板22の近傍までの長い距離を光伝送され、その後、光受信部29と表示パネル用基板22との間の短い距離を電気伝送される。また、光受信部29から表示パネル用基板22までの電気伝送経路において、接続点が非常に少なくなっている。したがって、データの波形品質の劣化やノイズの増大を十分に抑制することができる。また、FPC30として単層のものを使用することができる。
【0087】
また、表示装置モジュール81においても、FPC30と光受信部29との接続を補強する、例えば図7に示したような補強板34が設けられていてもよい。
【0088】
〔実施の形態6〕
本発明のさらに他の実施の形態を図面に基づいて以下に説明する。
本実施の形態の表示装置モジュール91は、図13に示す構成となっている。図13は、表示装置モジュール91の構造を示す側面図である。
【0089】
表示装置モジュール91では、図13に示すように、光受信部29は、表示パネル用基板22におけるデータ入力側端縁部22aの側方の位置に表示パネル用基板22から離れて配置されている。この光受信部29の位置は、表示パネル用基板22の近傍位置であり、データ入力側端縁部22aに対して、表示パネル21側とは反対側の位置である。また、光受信部29の上面における表示パネル21の表示面と垂直な方向の高さ位置は、表示パネル21の上面の位置以下の位置、例えば表示パネル21の上面の位置と同じ位置である。この場合、光受信部29は携帯電話1の空きスペースを利用して配置することができる。
【0090】
FPC30は、表示パネル用基板22のデータ入力側端縁部22aから、データ入力側端縁部22aと光受信部29との間を下方へ延びている。次に、表示パネル21側とは反対側の第1の方向へ延び、光受信部29の下面を経由した後、折り返して上記第1の方向とは反対方向の第2の方向へ延びている。FPC30は、第1の方向へ延びて光受信部29の下面に達した位置である低位置延設部38において、光受信部29と接続されている。すなわち、光受信部29は、表示パネル用基板22におけるデータ入力側端縁部22aの側方の位置において、FPC30の低位置延設部38の上面に取り付けられている。
【0091】
FPC30が上記のように配置されていることから、光送信部28から光受信部29に延びる光伝送媒体31は、光受信部29における表示パネル用基板22側とは反対側の側面において、光受信部29と接続されている。
【0092】
図13に示す表示装置モジュール91の構成は、光送信部28が光送信部側コネクタ27の下に配置されていることから、表示パネル用基板22の下方かつ光送信部側コネクタ27の上方に、機器内基板24が配置されることを想定したものである。表示装置モジュール91における他の構成は、表示装置モジュール2と同様である。
【0093】
本実施の形態の表示装置モジュール91では、光受信部29は、表示パネル用基板22におけるデータ入力側端縁部22aの側方の位置において、上面の位置が表示パネル21の位置以下の位置に配置されている。したがって、表示パネル21における表示面の前方への厚みの増大を招来しない。
【0094】
また、光受信部29は、光受信部29と表示パネル用基板22とを接続するFPC30に取り付けられているので、表示パネル21の大型化を招来しない。
【0095】
さらに、本実施の形態の表示装置モジュール91においても、機器内基板24から表示パネル用基板22に伝送される表示パネル21用のデータは、光配線モジュール32により、機器内基板24から表示パネル用基板22の近傍までの長い距離を光伝送され、その後、光受信部29と表示パネル用基板22との間の短い距離を電気伝送される。また、光受信部29から表示パネル用基板22までの電気伝送経路において、接続点が非常に少なくなっている。したがって、データの波形品質の劣化やノイズの増大を十分に抑制することができる。また、FPC30として単層のものを使用することができる。
【0096】
また、FPC30に対して、光伝送媒体31の曲率半径は大きくでき、これによって光伝送損失を低減でき、結果として低消費電力が可能になる。
【0097】
また、表示装置モジュール91においても、FPC30と光受信部29との接続を補強する、例えば図7に示したような補強板34が設けられていてもよい。
【0098】
〔実施の形態7〕
本発明のさらに他の実施の形態を図面に基づいて以下に説明する。
本実施の形態の表示装置モジュール101は、図14に示す構成となっている。図14は、表示装置モジュール101の構造を示す平面図である。
【0099】
表示装置モジュール101において、光受信部29は、他の表示装置モジュールと同様、表示パネル用基板22のデータ入力側端縁部22aの近傍において、FPC30に取り付けられている。図14は、FPC30が折り曲げられる前の状態を示している。
【0100】
表示装置モジュール101が携帯電話1に組み込まれる場合、光送信部28は表示パネル用基板22の下方位置に配置される。したがって、図14に示した表示装置モジュール101では、FPC30が折り曲げ位置48から表示パネル用基板22の下面側に折り曲げられる。これにより、光受信部29は、折り曲げられたFPC30の下面に配置される。
【0101】
表示装置モジュール101は、機器内基板24から表示パネル用基板22までのデータ伝送において、光送信部28から光受信部29まで光伝送媒体31による光伝送を行い、かつ光送信部28の位置の光送信部側コネクタ27から光受信部29の位置まで、光伝送と並行して、FPC30による電気伝送を行う。また、光受信部29の位置から表示パネル用基板22(データ入力側端縁部22a)までは、FPC30による電気伝送を行う。
【0102】
なお、光伝送媒体31はFPC30に固定されていてもよい。また、光送信部28(光送信部側コネクタ27)の位置から光受信部29の位置までは、光伝送媒体31による光伝送のみを行う構成であってもよい。この点は、他の表示装置モジュールにおいても同様である。
【0103】
表示装置モジュール101では、表示パネル用基板22のデータ入力側端縁部22aにおいて、FPC30はデータ入力側端縁部22aに沿って、光受信部29の位置の横方向に延びており、その部分に例えばフィルタ回路49が配置されている。このように、FPC30には、光配線モジュール32の構成要素だけでなく、他の部品等を適宜配置してもよい。
【0104】
図15(a)〜図15(f)には、FPC30と光配線モジュール32との種々の配置形態の例を示す。なお、図15(a)〜図15(f)は、FPC30を折り曲げる前の状態を示している。
【0105】
図15(a)に示す表示装置モジュールは、FPC30と光伝送媒体31とが、表示パネル用基板22のデータ入力側端縁部22aから表示パネル21とは反対の方向へ直線状に配置されている。
【0106】
図15(b)に示す表示装置モジュールは、FPC30と光伝送媒体31とが、表示パネル用基板22のデータ入力側端縁部22aから表示パネル21とは反対の方向へ直線状に配置されている。このFPC30の部分を縦方向延設30aとした場合、FPC30は、縦方向延設部30aの表示パネル用基板22側の端部において、データ入力側端縁部22aに沿うように延びる第1横方向延設部30bを有し、縦方向延設部30aにおける反対側の端部において、第1横方向延設部30bと平行に、同方向に延びる第2横方向延設部30cを有している。
【0107】
図15(c)に示す表示装置モジュールは、FPC30が、図15(b)に示した表示装置モジュールと同じ形状となるように配置されている。光配線モジュール32は、光受信部29が、FPC30の縦方向延設部30aの表示パネル用基板22側の端部に配置され、光送信部28が第2横方向延設部30cにおける縦方向延設部とは反対側の端部に配置されている。光伝送媒体31は、FPC30に沿うことなく、光送信部28と光受信部29との間に、ほぼ直線状となるように配置されている。
【0108】
図15(d)に示す表示装置モジュールは、FPC30が、図15(c)に示した表示装置モジュールと同じ形状となるように配置され、光配線モジュール32の光受信部29および光送信部28が、図15(c)に示した表示装置モジュールと同じ位置に配置されている。一方、光伝送媒体31は、FPC30に沿うように、L字形に曲げて配置されている。
【0109】
図15(e)に示す表示装置モジュールは、FPC30が、図15(a)に示した表示装置モジュールと同じ縦方向延設部30aの形状に配置されている。光配線モジュール32の光受信部29は、FPC30の表示パネル用基板22側の端部に配置され、光送信部28は、FPC30の表示パネル用基板22側とは反対側の端部の側方に配置されている。したがって、光伝送媒体31は、FPC30に沿うことなく、光送信部28と光受信部29との間に、ほぼ直線状となるように配置されている。
【0110】
なお、図15(e)に示した構成において、符号51は、画像データおよび画像データを表示パネル21に表示するための制御信号以外の、電源やGNDなどを表示パネル用基板22に供給するのに使用されるコネクタである。したがって、FPC30には、電源やGND用の信号がながれる。また、光送信部側コネクタ27は光送信部28の位置に設けられる。このように、光送信部28はFPC30とは異なる位置に配置することも可能である。
【0111】
FPC30に光配線モジュール32を設ける場合、光配線モジュール32の光送信部28および光受信部29は、図15(f)に示すように、FPC30に対してBtoB接続、ACF接続、あるいはZIF接続することができる。
【0112】
また、光配線モジュール32、すなわち光伝送媒体31は、図16(a)〜16(c)に示すように配置されていてもよい。図16(a)は、光伝送媒体31が表示パネル用基板22のデータ入力側端縁部22aと平行に延びるように配置されている表示装置モジュール111の平面図、図16(b)は、図16(a)に示した表示装置モジュール111の正面図、図16(c)は、図16(a)に示した表示装置モジュール111の側面図である。なお、図16(a)および図16(b)は、FPC30が折り曲げられる前の状態を示し、図16(c)は、FPC30が折り曲げられた後の状態を示している。
【0113】
図16(a)〜16(c)に示すように、表示装置モジュール111では、光受信部29は、表示パネル用基板22のデータ入力側端縁部22aから表示パネル用基板22の下面方向(第2の方向)へ折り曲げられたFPC30の上面に取り付けられている。すなわち、光受信部29は、データ入力側端縁部22aの近傍であって、データ入力側端縁部22aの一端部側の位置に配置されている。
【0114】
光伝送媒体31は、光受信部29からデータ入力側端縁部22aと平行に延びており、データ入力側端縁部22aの他端部側の位置に配置された光送信部28に接続されている。この場合、光送信部28は、例えば、光送信部側コネクタ27および機器内基板側コネクタ26(図1(b)参照)を介して、表示パネル用基板22の下方に配置された機器内基板24(図示せず)と接続される。なお、データの伝送において、光伝送媒体31による光伝送と並行して電気伝送が行われる場合、光受信部29の位置から光送信部側コネクタ27まで延びるFPC30の端部は、光送信部28と光送信部側コネクタ27との間に配置される。
【0115】
また、光配線モジュール32、すなわち光伝送媒体31は、図17(a)および図17(b)に示すように配置されていてもよい。図17(a)は、光伝送媒体31が表示パネル用基板22のデータ入力側端縁部22aと平行に延び、その後、データ入力側端縁部22aと垂直となるように延びている表示装置モジュール121の平面図、図17(b)は、図17(a)に示した表示装置モジュール121の側面図である。なお、図17(a)は、FPC30が折り曲げられる前の状態を示し、図17(b)は、FPC30が折り曲げられた後の状態を示している。また、図17(a)において、表示パネル用基板22の下面に破線にて示すFPC30および光送信部28は、FPC30が折り曲げられた後の状態を示したものである。
【0116】
図17(a)および図17(b)に示すように、表示装置モジュール121では、光受信部29は、表示パネル用基板22のデータ入力側端縁部22aから表示パネル用基板22の下面方向(第2の方向)へ折り曲げられたFPC30の上面に取り付けられている。すなわち、光受信部29は、データ入力側端縁部22aの近傍であって、データ入力側端縁部22aの一端部側の位置に配置されている。
【0117】
光伝送媒体31およびFPC30は、光受信部29の位置からデータ入力側端縁部22aと平行にデータ入力側端縁部22aの他端部方向に延び、その後、データ入力側端縁部22aと垂直となるように第2の方向へ延びている。光伝送媒体31における第2の方向側の端部は、表示パネル用基板22の下方位置に配置された光送信部28と接続され、FPC30における第2の方向側の端部は、表示パネル用基板22の下方位置に配置された光送信部側コネクタ27(図4参照)と接続されている。
【0118】
また、光配線モジュール32、すなわち光伝送媒体31は、図18に示すように配置されていてもよい。図18は、光伝送媒体31が表示パネル用基板22のデータ入力側端縁部22aと平行に延び、その後、データ入力側端縁部22aと垂直となるように延びている表示装置モジュール131の平面図である。図18に示した表示装置モジュール131の側面図は、17(b)に示した表示装置モジュール121のものと同様である。
【0119】
図18に示すように、表示装置モジュール131では、光受信部29は、表示パネル用基板22のデータ入力側端縁部22aから表示パネル用基板22の下面方向(第2の方向)へ折り曲げられたFPC30の上面に取り付けられている。すなわち、光受信部29は、データ入力側端縁部22aの近傍であって、データ入力側端縁部22aの一端部側の位置に配置されている。
【0120】
光伝送媒体31は、光受信部29の位置からデータ入力側端縁部22aと平行にデータ入力側端縁部22aの他端部方向に延び、その後、データ入力側端縁部22aと垂直となるように第2の方向へ延びている。光伝送媒体31における第2の方向側の端部は、表示パネル用基板22の下方位置に配置された光送信部28と接続されている。光伝送媒体31は、データ入力側端縁部22aと平行な状態からデータ入力側端縁部22aと垂直な状態となる部分では、90度捻って折り返した状態となっている。なお、FPC30は、光伝送媒体31とともに、光受信部29の位置から光送信部28の位置に設けられている光送信部側コネクタ27の位置まで延びている構成であってもよい。
【0121】
〔実施の形態8〕
本発明のさらに他の実施の形態を図面に基づいて以下に説明する。
図19は、本発明のさらに他の実施の形態の表示装置モジュールが備える光配線モジュール32の構成を示す説明図である。図20は、図19に示した光送信部28および光受信部29の構成を詳細に示した光配線モジュール32のブロック図である。
【0122】
図19に示すように、本実施の形態の光配線モジュール32は、データを光伝送する光伝送媒体31とデータを電気伝送するFPC30とが並列に設けられた構成である。光配線モジュール32では、機器内基板24から表示パネル用基板22に伝送される信号のうち、第1の信号は光伝送媒体31にて伝送され、第2の信号はFPC30にて伝送されるようになっている。
【0123】
第1の信号は画像データであり、第2の信号は、画像データ以外の信号、例えば電源からの供給電力やGND(グランド)に流れる信号である。または、第1の信号は、表示パネル用基板22に供給される信号のうちの高速信号であり、第2の信号は、表示パネル用基板22に供給される信号のうちの低速信号である。また、高速信号は、周波数の高い信号、あるいは伝送レートの高い信号であり、低速信号は、高速信号と比較して周波数の低い信号、あるいは伝送レートの低い信号である。また、高速信号は、表示パネル21に表示される画像データであり、低速信号は画像データを表示パネル21に表示するための制御信号である。
【0124】
図19に示した光配線モジュール32では、図20に示すように、光送信部28は、I/F回路41、ドライバ42および発光素子43を備え、光受信部29は、アンプ45、CDR回路47(Clock Data Recovery)およびI/F回路46を備えている。
【0125】
上記の構成において、光送信部28に入力された画像信号のうちの高速信号は、光送信部28のI/F回路41、ドライバ42および発光素子43を経由して光信号となり、光伝送媒体31を介して光受信部29に入力される。光受信部29に入力された高速信号の光信号は、受光素子44、アンプ45、CDR回路47およびI/F回路46を経由して、光受信部29から電気信号として出力され、FPC30を介して表示パネル用基板22に供給される。
【0126】
一方、光送信部28に入力された画像信号のうちの低速信号は、光送信部28のI/F回路41を経由し、電気信号のままFPC30を介して光受信部29に入力される。光受信部29に入力された低速信号の電気信号は、I/F回路46を経由して光受信部29から出力され、FPC30を介して表示パネル用基板22に供給される。
【0127】
上記の構成によれば、電気的な接続点やFPC30の屈曲部が存在することにより劣化しやすい高速信号は、光伝送媒体31により光伝送され、電気的な接続点やFPC30の屈曲部が存在しても劣化し難い低速信号は、FPC30により伝送される。したがって、画像信号全体として、信号波形の品質の劣化やノイズの増大を抑制することができる。これにより、機器内基板24から光受信部29まで、光伝送媒体31と並行としてFPC30によりデータ伝送を行う構成において、FPC30の配置状態(引き回し状態)の自由度を高めることができる。
【0128】
図19および図20に示した光配線モジュール32は、図21および図22に示す構成であってもよい。図21は、本発明のさらに他の実施の形態の表示装置モジュールが備える光配線モジュール32の構成を示す説明図である。図22は、図21に示した光送信部28および光受信部29の構成を詳細に示した光配線モジュール32のブロック図である。
【0129】
図21に示すように、本実施の形態の光配線モジュール32は、データを光伝送媒体31により光伝送する構成である。図21に示した光配線モジュール32では、図22に示すように、光送信部28は、I/F回路41、ドライバ42および発光素子43を備え、光受信部29は、アンプ45、CDR回路47およびI/F回路46を備えている。光送信部28には、機器内基板24から伝送用のデータとクロック信号CLKが入力される。
【0130】
上記の構成において、光送信部28に入力された伝送用のデータおよびクロック信号CLKは、光送信部28のI/F回路41、ドライバ42および発光素子43を経由して光信号となり、光伝送媒体31を介して光受信部29に入力される。光受信部29に入力された伝送用のデータは、受光素子44、アンプ45、CDR回路47およびI/F回路46を経由して、光受信部29から電気信号として出力され、クロック信号CLKは、受光素子44、アンプ45、CDR47およびI/F回路46を経由して、光受信部29から電気信号として出力される。これら、伝送用のデータおよびクロック信号CLKは、FPC30を介して表示パネル用基板22に供給される。
【0131】
上記の構成によれば、光受信部29はCDR回路47によるCDR(Clock Data Recovery)機能を備えている。したがって、光受信部29から出力される伝送用のデータ(表示パネル21用のデータ)は、波形の劣化のない良好なものとなる。したがって、光受信部29からのデータを表示パネル用基板22に供給するFPC30において多少の信号劣化が生じた場合であっても、表示パネル用基板22に供給されるデータは波形の劣化が少なく良好な状態を維持することができる。これにより、光受信部29と表示パネル用基板22との間のFPC30についての配線状態の制約を緩和することができる。
【0132】
図19および図20に示した光配線モジュール32は、さらに図23および図24に示す構成であってもよい。図23は、本発明のさらに他の実施の形態の表示装置モジュールが備える光配線モジュール32の構成を示す説明図である。図24は、図23に示した光送信部28および光受信部29の構成を詳細に示した光配線モジュール32のブロック図である。
【0133】
図23に示すように、本実施の形態の光配線モジュール32は、データを光伝送媒体31により光伝送する構成である。この場合の伝送用データは、図19および図20に示した画像信号の高速信号および低速信号である。すなわち、表示装置モジュールにおいて、機器内基板24から光受信部29への画像信号の高速信号および低速信号の伝送は、本実施の形態の光配線モジュール32のように、光伝送媒体31による光伝送のみにより行う構成であってもよい。
【0134】
図19および図20に示した光配線モジュール32は、さらに図25および図26に示す構成であってもよい。図25は、本発明のさらに他の実施の形態の表示装置モジュールが備える光配線モジュール32の構成を示す説明図である。図26は、図25に示した光送信部28および光受信部29の構成を詳細に示した光配線モジュール32のブロック図である。
【0135】
図25に示すように、表示パネル用基板22上の表示パネル21の上にはタッチパネル35が設けられている。本実施の形態の光配線モジュール32は、データを光伝送媒体31により光伝送する構成であり、光送信部28と光受信部29との間において、表示パネル21用の画像信号およびタッチパネル用信号を光伝送する。光配線モジュール32はこのような構成であってもよい。
【0136】
また、以上の実施の形態においては、各表示装置モジュールが組み込まれる電子機器として、携帯電話1を例に説明した。しかしながら、電子機器は、その他、例えばノートPCやタブレット型携帯端末装置であってもよい。また、携帯電話1としても、クラムシェルタイプ、スライドタイプあるいはバータイプのもの、またはスマートフォンであってもよい。
【0137】
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0138】
1 携帯電話(電子機器)
2 表示装置モジュール
21 表示パネル
22 表示パネル用基板
23 ディスプレイドライバ
24 機器内基板
26 機器内基板側コネクタ
27 光送信部側コネクタ
28 光送信部
29 光受信部
30 FPC(配線用部材)
31 光伝送媒体
32 光配線モジュール
34 補強板(補強部材、金属部材)
34a 拡張部
37 逆方向延設部(延設部)
38 低位置延設部
51,61,71.81,91,101,111,121,131 表示装置モジュール

【特許請求の範囲】
【請求項1】
上面に表示パネルが設けられる表示パネル用基板と、
電気信号を光信号に変換する光送信部、光伝送媒体、および光信号を電気信号に変換する光受信部を有し、前記表示パネル用基板に供給される表示パネル用データを、前記光送信部から前記光受信部へ前記光伝送媒体を介して光により伝送する光配線モジュールとを備えている表示装置モジュールにおいて、
前記光受信部は導電性を有する配線用部材に取り付けられ、かつ前記配線用部材への取付け位置において前記配線用部材と電気的に接続され、
前記配線用部材の前記表示パネル用基板側の端部は、前記表示パネル用基板の上面に配置され、導電層を介して前記表示パネル用基板と電気的に接続されていることを特徴とする表示装置モジュール。
【請求項2】
前記配線用部材は、前記表示パネル用基板と接続される位置から前記表示パネル用基板の下面に回り込む方向に延びる延設部を有し、
前記光受信部は、前記延設部に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の表示装置モジュール。
【請求項3】
前記光受信部は、下面が前記延設部に取り付けられ、上面が前記表示パネル用基板の下面に固定されていることを特徴とする請求項2に記載の表示装置モジュール。
【請求項4】
前記配線用部材は、前記表示パネル用基板と接続された位置から前記表示パネル用基板の上面よりも下面方向に下がった低位置延設部を有し、
前記光受信部は、上面の高さが前記表示パネル用基板に設けられる表示パネルの表示面の高さよりも低くなるように、下面が前記低位置延設部に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の表示装置モジュール。
【請求項5】
前記配線用部材は、フレキシブルプリント配線基板からなり、前記フレキシブルプリント配線基板における前記光受信部が取り付けられている面の反対側の面における前記光受信部の取付け領域に対応する領域には、補強部材が設けられていることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の表示装置モジュール。
【請求項6】
前記配線用部材は、フレキシブルプリント配線基板からなり、前記フレキシブルプリント配線基板における前記光受信部が取り付けられている面の反対側の面における前記光受信部の取付け領域に対応する領域には、金属部材が設けられていることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の表示装置モジュール。
【請求項7】
前記金属部材の一部は、前記フレキシブルプリント配線基板に接着されず、前記フレキシブルプリント配線基板の前記光受信部の位置から前記表示パネル用基板に向う方向に拡張されている拡張部を有することを特徴とする請求項6に記載の表示装置モジュール。
【請求項8】
請求項1から7のいずれか1項に記載の表示装置モジュールを備えたことを特徴とする電子機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【公開番号】特開2013−109109(P2013−109109A)
【公開日】平成25年6月6日(2013.6.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−253269(P2011−253269)
【出願日】平成23年11月18日(2011.11.18)
【出願人】(000002945)オムロン株式会社 (3,542)
【Fターム(参考)】