説明

表示装置及びその表示制御方法

【課題】 画像表示を適切に行ってスイッチ操作支援の性能を向上させることが可能な表示装置及びその表示制御方法を提供する。
【解決手段】 表示装置1は、ユーザからの操作により、ディスプレイに表示される各表示項目101のいずれかの選択を受け付けるものである。この表示装置1は、ユーザからの操作を複数の操作部20により受け付け、複数の操作部20のいずれに対しユーザからの操作があったかを検出する。そして、表示装置1は、過去から現在にかけてのユーザからの操作に基づいて、複数の操作部20それぞれに対する操作頻度を判定する。次いで、表示装置1は、操作頻度の判定結果に応じて、各表示項目101の少なくとも1つの表示方法を変更してディスプレイ10に表示させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示装置及びその表示制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、スイッチの配列と対応させてディスプレイに各スイッチ内容を表示することで、ユーザによるスイッチ操作を分かり易くした車両用スイッチ制御装置が知られている。この装置によれば、ユーザによるスイッチの選択操作を支援するために、画像表示が行われている(例えば特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2003−313289号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、従来装置では、未だ画像表示が適切と言えず、スイッチの操作支援について向上の余地がある。例えば、従来技術においてスイッチがタッチパネル式と機械式のスイッチとからなる場合、タッチパネル操作と機械式スイッチの操作との双方が容易となるように画像表示が行われることとなる。ところが、主としてタッチパネル操作のみを行うユーザにとっては、機械式スイッチの操作に関する画像表示が不要であり、画像表示が適切と言えず、スイッチの操作支援に支障を来しかねない。また、主として機械式スイッチの操作のみを行うユーザにとっても同様に、画像表示が適切と言えず、スイッチの操作支援に支障を来しかねない。
【0004】
このように、従来装置では、未だ画像表示が適切と言えず、スイッチの操作支援について向上の余地がある。なお、これは、タッチパネル式と機械式のスイッチとを備える表示装置にのみ発生する問題ではなく、スイッチ手段が複数設けられている表示装置において共通する問題点である。
【0005】
本発明はこのような従来の課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、画像表示を適切に行ってスイッチ操作支援の性能を向上させることが可能な表示装置及びその表示制御方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の表示装置は、ユーザからの操作により、ディスプレイに表示される各表示項目のいずれかの選択を受け付けるものである。この表示装置は、ユーザからの操作を複数の操作手段により受け付け、操作検出手段により、複数の操作手段のいずれに対しユーザからの操作があったかを検出する構成となっている。また、表示装置は、判定手段により、過去から現在にかけて操作検出手段により検出されたユーザからの操作に基づいて、複数の操作手段それぞれに対する操作頻度を判定するようになっている。さらに、表示装置は、判定手段による判定結果に応じて、表示制御手段が各表示項目の少なくとも1つの表示方法を変更してディスプレイに表示させることとなる。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、複数の操作手段のいずれに対しユーザからの操作があったかを検出し、その操作頻度を検出するため、例えばタッチパネルが多く操作されているなどの情報を検出できることとなる。
【0008】
そして、操作頻度の判定結果に応じて、各表示項目の少なくとも1つの表示方法を変更してディスプレイに表示させるため、ユーザの操作に応じた表示方法に変更することが可能となり、例えばタッチパネルを多く操作するユーザに対してはタッチパネル操作をし易いように画像表示するなど、適切な画像表示を行えることとなる。
【0009】
従って、画像表示を適切に行ってスイッチ操作支援の性能を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、本発明の好適な実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において、同一又は同様の要素には同一の符号を付して説明を省略する。
【0011】
図1は、本発明の実施形態に係る表示装置の構成図である。同図に示すように、表示装置1は、ユーザからの操作により、ディスプレイ10に表示される各表示項目のいずれかの選択を受け付けるものであって、好適には車両に搭載されてナビゲーション装置として用いられるものである。
【0012】
ここで、表示装置1の詳細構成を説明するに先立って、ディスプレイ10の表示例を説明する。図2は、表示装置1がナビゲーション装置として用いられる場合におけるディスプレイ10の表示例を示す説明図である。
【0013】
本装置1では、ディスプレイ10に複数の表示項目101が表示される。ここで、表示項目101とは、ユーザにより選択可能な表示であって、例えば図2にあっては目的地を選択するための表示をいう。すなわち、図2に示す例において、目的地選択する表示項目101として「自宅に帰る」「登録地から」「周辺施設から」「ジャンルから」及び「50音、電話ほか」がディスプレイ10に表示される。
【0014】
また、表示項目101は、図2に示す例において目的地を選択するための表示に限らず、画面表示を切り替えて新たな表示項目を表示させるための表示についても含まれるものである。すなわち、図2に示す例において、新たな表示項目を表示させるための表示項目101として、「前へ」及び「次へ」がディスプレイ10に表示される。
【0015】
次に、表示装置1の詳細構成を図1を参照して説明する。図1に示すように、表示装置1は、複数の操作部(複数の操作手段)20及びコントローラ30を備えている。
【0016】
複数の操作部20は、ユーザからの操作を受け付けるものであって、タッチパネルSW(タッチパネルスイッチ)21、8方向SW(多方向スイッチ)22、ダイヤルSW(ダイヤル式操作スイッチ)23、及び決定SW24からなっている。
【0017】
タッチパネルSW21は、ディスプレイ10の画面上に設けられ、表示項目101と重なる部分が押圧されることによりその表示項目101を選択可能なスイッチである。すなわち、図2に示す例において、ユーザは、例えば「自宅に帰る」の部分に触れることにより、「自宅に帰る」の表示項目101を選択できることとなる。
【0018】
また、8方向SW22、ダイヤルSW23及び決定SW24は、機械式のスイッチである。ここで、図3を参照してこれらSW22〜24について詳細に説明する。図3は、8方向SW22、ダイヤルSW23及び決定SW24の詳細構成図である。同図に示すように、8方向SW22は、押圧操作により画面上に表示される選択カーソル102を移動させて表示項目101を選択可能なスイッチである。このため、図2に示す例において、ユーザは、8方向SW22の下ボタンを押下することにより、「自宅に帰る」に位置する選択カーソル102を「登録地から」に移動させることができることとなる。
【0019】
また、図3に示すように、決定SW24は、押圧操作されることで選択カーソル102が位置する表示項目101を選択するためのスイッチである。従って、ユーザは、8方向SW22の下ボタンを押下して「自宅に帰る」に位置する選択カーソル102を「登録地から」に移動させた後に、決定SW24を押下することで、「登録地から」の表示項目101を選択することができることとなる(図2)。
【0020】
また、図3に示すように、ダイヤルSW23は、時計回り及び反時計回りに操作可能であって、回転操作により画面表示を切り替えて新たな表示項目を表示させる操作が可能なスイッチである。従って、ユーザは、ダイヤルSW23を時計回り又は反時計回りに操作して、画面表示を切り替え、「走行履歴から」などの表示項目101を画面表示させることができることとなる(図2)。
【0021】
再度、図1を参照する。コントローラ30は、本装置全体の制御を行うものであって、CPU(操作検出手段、判定手段、表示制御手段)31、ROM32、及びRAM33を備えている。
【0022】
CPU31は、上記の複数の操作部20のいずれに対し、ユーザから操作があったかを検出する操作検出機能を有している。具体的にCPU31は、複数の操作部20から送信される操作信号を受信し、受信した操作信号からいずれのSW21〜24に操作があったかを検出する構成となっている。
【0023】
また、CPU31は、過去から現在にかけて操作検出機能により検出されたユーザからの操作に基づいて、複数の操作部20それぞれに対する操作頻度を判定する判定機能を有している。例えば、CPU31は、過去の100回の操作において、タッチパネルSW21に90回の操作があり、8方向SW22に5回の操作があり、ダイヤルSW23には操作が無く、決定SW24に5回の操作があったなどの操作頻度を判定することとなる。また、CPU31は、操作頻度を判定すると、その情報をRAM33に送信して記憶させる機能についても有している。
【0024】
さらに、CPU31は、判定機能による判定結果に応じて、各表示項目101の少なくとも1つの表示方法を変更してディスプレイ10に表示させる表示制御機能を有している。例えば、上記の如く過去の100回の操作において、タッチパネルSW21に90回の操作があるような場合、ユーザは主としてタッチパネルSW21を操作しており、他のSW22〜24の操作に関する画像表示は不要といえる。このため、CPU31は、表示制御機能により、表示項目101の少なくとも1つの表示方法を変更してタッチパネルSW21の操作に適した画像表示とし、その画像をディスプレイ10に表示させることとなる。
【0025】
なお、上記ROM32には、操作検出機能などを実行するためのプログラムが格納されている。
【0026】
また、本実施形態において表示装置1は、ナビゲーション装置として用いられるため、上記の他に、GPSアンテナ40、車速センサ50、ジャイロセンサ60、DVD−ROM70、及びスピーカ80を備えている。そして、表示装置1は、GPSアンテナ40により電波を受信して自車位置を求め、また車速センサ50及びジャイロセンサ60により電波不受信時において自律航法による自車位置を求め、この自車位置の情報とDVD−ROM70に記憶される地図情報とをディスプレイ10を通じてユーザに提供することで、ナビゲーションを行うようになっている。この際、CPU31は、自車の現在位置から目的地までの経路を探索し、ディスプレイ10及びスピーカ80を通じて経路をユーザに提供することとなる。
【0027】
さらに、上記表示装置1は、車室内カメラ90を備えている。この車室内カメラ90は、乗員の顔を撮像するものであって、撮像データをコントローラ30に送信する構成となっている。また、CPU31は、上記機能の他にユーザ検出機能を有しており、表示装置1を使用しているユーザを検出できるようになっている。このとき、CPU31は、ユーザの顔を撮像した撮像データから眼鼻や眉などの特徴的部分のデータを抽出して予めRAM33に記憶させておく。その後、CPU31は、ユーザの顔が撮像されると撮像データから眼鼻や眉などの特徴的部分のデータを抽出し、過去に記憶したデータのいずれと合致するかを判断することによって、ユーザを特定することとなる。
【0028】
次に、本実施形態に係る表示装置1の表示制御方法について説明する。まず、CPU31は、操作検出機能によって、複数の操作部20のいずれに対しユーザからの操作があったかを検出する。
【0029】
その後、CPU31は、過去から現在にかけて検出されたユーザからの操作に基づいて、複数の操作部20それぞれに対する操作頻度を判定する。すなわち、CPU31は、RAM33に記憶された前回操作までの操作頻度の情報を読み込み、今回操作された操作部20の情報と結合して、新たな操作頻度の情報を求める。また、CPU31は、新たな操作頻度の情報をRAM33に記憶させる。
【0030】
次に、CPU31は、判定機能により操作頻度の情報を判定する。すなわち、タッチパネルSW21の操作頻度が所定頻度以上であるかを判定したり、ダイヤルSW23の操作頻度が所定頻度以上であるかを判定したりする。次いで、CPU31は、表示制御機能によって、どのような表示方法が適しているかを判定結果から判断し、適した表示方法にてディスプレイ10に表示させる。
【0031】
具体的に説明する。第1にCPU31は、判定機能によりダイヤルSW23の操作頻度が所定頻度以上であると判定した場合、表示方法を切り替える。すなわち、CPU31の表示制御機能は、画面表示を切り替えて新たな表示項目を表示させるための表示項目101を、ダイヤルSW23の操作頻度が所定頻度未満であると判定されたときよりも、強調表示する。
【0032】
図4は、強調表示の一例を示す説明図である。同図に示すように、CPU31は、画面表示を切り替えて新たな表示項目を表示させるための表示項目101である「前へ」及び「次へ」について、文字の周囲を囲むようにして表示している。これにより、ダイヤルSW23の操作を多く行うユーザにとっては、見えやすい画像表示となり、スイッチ操作支援の性能が向上することとなる。
【0033】
なお、強調表示としては、図4に示す例に限らず、例えば「前へ」及び「次へ」が大きく表示されたり、周囲とは異なる色を付されたりする形式であってもよい。また、ダイヤルSW23の時計回り及び反時計回りの操作のうち、一方のみの回転操作が多い場合には、その一方に対応する表示項目(すなわち「前へ」及び「次へ」のうち一方)101のみを強調表示するようにしてもよい。
【0034】
第2にCPU31は、判定機能によりタッチパネルSW21の操作頻度が所定頻度以上であると判定した場合にも、表示方法を切り替える。すなわち、CPU31の表示制御機能は、ディスプレイ10により表示される各表示項目101を、タッチパネルSW21の操作頻度が所定頻度未満であると判定されたときよりも、大きく表示させる。
【0035】
図5は、表示方法を変更したときの表示例を示す説明図である。同図に示すように、CPU31は、タッチパネルSW21の操作頻度が所定頻度以上であると判定した場合、各表示項目101を大きく表示させる。これにより、タッチパネルSW21による操作を容易にし、スイッチ操作を支援することとしている。
【0036】
ここで、図5に示す例においてCPU31は、タッチパネルSW21の操作時には不要となる選択カーソル102を消去することとし、タッチパネルSW21を多く操作するユーザにとって表示内容が一層見え易いようにしている。
【0037】
このように、表示装置1は、ユーザが操作し易いように適切な表示を行うこととしている。なお、本実施形態では、車室内カメラ90によりユーザを撮像してユーザを検出するため、ユーザ毎に上記した表示制御方法が実行されるのは言うまでもない。すなわち、CPU31は、操作検出機能によって、ユーザ毎に複数の操作部20のいずれに対し操作があったかを検出することとなる。また、CPU31は、判定手段によってユーザ毎に操作頻度を判定し、表示制御機能によってユーザ毎の操作頻度に応じて表示方法を変更してディスプレイ10に表示させることとなる。
【0038】
また、ユーザによっては、図4及び図5のように表示方法が変更されてしまうことを望まないこともあり得る。よって、本実施形態では、スピーカ80からユーザに対し表示方法を変更してもよいか報知し、ユーザからの同意操作があったことを条件に変更表示させることとしている。
【0039】
次に、本実施形態に係る表示装置1の表示制御方法についてフローチャートを参照して説明する。図6は、本実施形態に係る表示装置1の表示制御方法を示すフローチャートである。
【0040】
同図に示すように、CPU31は、まず、アクセサリスイッチがオンされたか否かを判断する(ST10)。アクセサリスイッチがオンされていない場合(ST10:NO)、アクセサリスイッチがオンされるまで、この処理が繰り返される。
【0041】
一方、アクセサリスイッチがオンされた場合(ST10:YES)、CPU31は表示形式が設定済であるか否かを判断する(ST11)。ここで、本装置1が初めて起動された場合など、表示形式が設定されていない場合(ST11:NO)、CPU31は、表示形式を初期状態に設定する(ST12)。この初期の表示形式とは、例えば図2に示したような画像表示をいう。このため、CPU31は、ユーザにとって適した表示形式であるか否かに関わらず、まずは図2に示すような初期の表示形式を設定することとなる。そして、CPU31は、表示制御機能により初期の表示形式をディスプレイ10に表示させることとなる(ST18)。
【0042】
他方、本装置1が過去に使用されて表示形式が既に設定されている場合(ST11:YES)、CPU31は、RAM33から操作履歴を読み込む(ST13)。そして、CPU31は、操作信号を待つ待機状態に移行する(ST14)。ここで、操作信号が入力されない場合(ST14:NO)、CPU31は、複数の操作部20のうちいずれかが操作されて操作信号が入力されるまで、この処理を繰り返すこととなる(ST14:NO)。
【0043】
一方、複数の操作部20のうちいずれかが操作され、操作信号が入力してきた場合(ST14:YES)、CPU31は、操作検出機能により、複数の操作部20のうちいずれが操作されたか否かを検出する。そして、CPU31は、操作履歴の情報と検出した今回の操作情報と結合して、新たな操作履歴を作成する。次に、CPU31は、作成した新たな操作履歴をRAM33に記憶させて、操作履歴を更新する(ST15)。
【0044】
更新後、CPU31は、判定機能により操作履歴の情報を解析して操作頻度を判定する(ST16)。次いで、CPU31は、表示制御機能により、操作頻度に応じた表示形式を設定する(ST17)。このとき、CPU31は、例えば図4及び図5に示したような表示方法を変更する。
【0045】
変更後、CPU31は、変更後の表示方法により各表示項目101をディスプレイ10に表示させる。そして、CPU31は、アクセサリスイッチがオフされているか否かを判断し(ST19)、オフされている場合には(ST19:YES)、処理を終了することとなる。他方、オフされていない場合には(ST19:NO)、ステップST11に戻り、上記と同様にして処理を繰り返すこととなる。
【0046】
このようにして、本実施形態に係る表示装置1及びその表示制御方法によれば、複数の操作部20のいずれに対しユーザからの操作があったかを検出し、その操作頻度を検出するため、例えばタッチパネルSW21が多く操作されているなどの情報を検出できることとなる。
【0047】
そして、操作頻度の判定結果に応じて、各表示項目101の少なくとも1つの表示方法を変更してディスプレイ10に表示させるため、ユーザの操作に応じた表示方法に変更することが可能となり、例えばタッチパネルSW21を多く操作するユーザに対してはタッチパネル操作をし易いように画像表示するなど、適切な画像表示を行えることとなる。
【0048】
従って、画像表示を適切に行ってスイッチ操作支援の性能を向上させることができる。
【0049】
また、ダイヤルSW23の操作頻度が所定頻度以上であると判定された場合、新たな表示項目を表示させるための表示項目(「前へ」や「次へ」など)101を強調表示するので、他の表示項目101が目立たなくなる。このため、ダイヤルSW23の操作を多く行うユーザにとっては、見えやすい画像表示となり、操作しやすくなる。従って、スイッチ操作支援の性能が向上することとなる。
【0050】
また、タッチパネルSW21の操作頻度が所定頻度以上であると判定された場合、ディスプレイ10により表示される各表示項目101を大きくするので、タッチパネルSW21の操作を多く行うユーザにとっては、表示項目101が見えやすくなると共に、表示項目101の選択がし易くなる。従って、スイッチ操作支援の性能が向上することとなる。
【0051】
また、表示項目101の表示方法を変更するにあたり、ユーザからの同意を条件としているので、ユーザにとって望まない表示変更を防止することができる。
【0052】
また、ユーザを検出して、ユーザ毎に表示項目101の表示方法を変更してディスプレイ10に表示させるので、例えばユーザが1人と定まっていない車両等に本装置1を搭載する場合には、ユーザ毎に適した表示が行われることとなり、一層の利便性の向上を図ることができる。
【0053】
以上、実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、変更を加えてもよい。例えば、上記実施形態では、8方向SW22が用いられているが、特に8方向に限らず、十字キーなどであってもよい。
【0054】
また、本実施形態の表示装置1は、タッチパネルSW21、8方向SW22及びダイヤルSW23のすべてを有しているが、これらすべてを有する場合に限らず、少なくとも2つを有するように構成してもよい。さらには、タッチパネルSW21、8方向SW22及びダイヤルSW23以外の複数の操作部を有するように構成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0055】
【図1】本発明の実施形態に係る表示装置の構成図である。
【図2】表示装置がナビゲーション装置として用いられる場合におけるディスプレイの表示例を示す説明図である。
【図3】8方向SW、ダイヤルSW及び決定SWの詳細構成図である。
【図4】強調表示の一例を示す説明図である。
【図5】表示方法を変更したときの表示例を示す説明図である。
【図6】本実施形態に係る表示装置の表示制御方法を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0056】
1…表示装置
10…ディスプレイ
20…複数の操作部(複数の表示手段)
21…タッチパネルSW(タッチパネルスイッチ)
22…8方向SW(多方向スイッチ)
23…ダイヤルSW(ダイヤル式操作スイッチ)
30…コントローラ
31…CPU(操作検出手段、判定手段、表示制御手段、ユーザ検出手段)
101…表示項目
102…選択カーソル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザからの操作により、ディスプレイに表示される各表示項目のいずれかの選択を受け付ける表示装置において、
ユーザからの操作を受け付ける複数の操作手段と、
前記複数の操作手段のいずれに対しユーザからの操作があったかを検出する操作検出手段と、
過去から現在にかけて前記操作検出手段により検出されたユーザからの操作に基づいて、前記複数の操作手段それぞれに対する操作頻度を判定する判定手段と、
前記判定手段による判定結果に応じて、前記各表示項目の少なくとも1つの表示方法を変更して前記ディスプレイに表示させる表示制御手段と、
を備えることを特徴とする表示装置。
【請求項2】
前記複数の操作手段は、
前記ディスプレイの画面上に設けられ、表示項目と重なる部分が押圧されることにより該表示項目を選択可能なタッチパネルスイッチと、
回転操作により画面表示を切り替えて新たな表示項目を表示させる操作が可能なダイヤル式操作スイッチと、
押圧操作により画面上に表示される選択カーソルを移動させて表示項目を選択可能な多方向スイッチとのうち、少なくとも2つを有する
ことを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記複数の操作手段は、前記ダイヤル式操作スイッチを含み、
前記表示制御手段は、前記判定手段により前記ダイヤル式操作スイッチの操作頻度が所定頻度以上であると判定された場合、画面表示を切り替えて新たな表示項目を表示させるための表示項目を、前記ダイヤル式操作スイッチの操作頻度が所定頻度未満であると判定されたときよりも、強調表示する
ことを特徴とする請求項2に記載の表示装置。
【請求項4】
前記複数の操作手段は、前記タッチパネルスイッチを含み、
前記表示制御手段は、前記判定手段により前記タッチパネルスイッチの操作頻度が所定頻度以上であると判定された場合、前記ディスプレイにより表示される各表示項目を、前記タッチパネルスイッチの操作頻度が所定頻度未満であると判定されたときよりも、大きく表示させる
ことを特徴とする請求項2に記載の表示装置。
【請求項5】
前記表示制御手段は、表示方法を変更して前記ディスプレイに表示させるにあたり、ユーザからの同意操作を条件に変更表示させることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の表示装置。
【請求項6】
ユーザを検出するユーザ検出手段を更に備え、
前記操作検出手段は、前記ユーザ検出手段によりユーザ毎に、前記複数の操作手段のいずれに対し操作があったかを検出し、
前記判定手段は、ユーザ毎に操作頻度を判定し、
前記表示制御手段は、ユーザ毎の操作頻度に応じて、表示方法を変更して前記ディスプレイに表示させる
ことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の表示装置。
【請求項7】
ユーザからの操作により、ディスプレイに表示される各表示項目のいずれかの選択を、複数の操作手段から受け付ける表示装置の表示制御方法において、
複数の操作手段のいずれに対しユーザからの操作があったかを検出する操作検出ステップと、
過去から現在にかけて操作検出ステップにて検出されたユーザからの操作に基づいて、複数の操作手段それぞれに対する操作頻度を判定する判定ステップと、
前記判定ステップによる判定結果に応じて、前記各表示項目の少なくとも1つの表示方法を変更して前記ディスプレイに表示させる表示制御ステップと、
を備えることを特徴とする表示装置の表示制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2006−11937(P2006−11937A)
【公開日】平成18年1月12日(2006.1.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−189632(P2004−189632)
【出願日】平成16年6月28日(2004.6.28)
【出願人】(000003997)日産自動車株式会社 (16,386)
【Fターム(参考)】