説明

表示装置及びリモートコントローラ

【課題】リモートコントローラのカラーキーを用いることで、直感的な操作で簡単に所望のネットアプリケーションに接続できる表示装置を提供することである。
【解決手段】表示装置は、テレビ放送又は外部入力のコンテンツをディスプレイに表示させるコンテンツ表示部と、インターネットを通じて提供されるネットコンテンツを前記ディスプレイに表示させるネットコンテンツ表示部と、前記ネットコンテンツを提供する所定のネットアプリケーションの提供元のイメージカラーに近いリモートコントローラ24のカラーキーを、前記所定のネットアプリケーションへ接続するためのショートカットキーとして処理するリモコン信号処理部と、を備える構成とした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、テレビ放送等の映像やインターネットを通じて提供されるネットコンテンツをディスプレイに表示させる表示装置と、該表示装置を遠隔操作するリモートコントローラに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、テレビ放送や外部入力等の映像を表示する表示装置が広く利用されている。また近年の表示装置にはインターネットに接続可能なものもある。インターネットを利用する場合、ユーザはリモートコントローラ(以下、リモコンと記すことがある)を例えば次のように操作する。テレビ放送等の映像が表示されているときに、メニューキーを操作してメニュー画面を表示させ、メニュー画面で選択キー(「上」、「下」、「右」、「左」、「ENTER」)を操作してインターネットの項目を選択し、ネットアプリケーションの一覧画面を表示させ、その一覧から所望のネットアプリケーションを選択キーを操作して選択することで選択したネットアプリケーションを表示させる。
【0003】
また、インターネットを簡単に利用できるように、インターネットキーが設けられているリモコンもある。この場合、リモコンのインターネットキーを操作すると、ネットアプリケーションの一覧画面が表示され、その一覧から所望のネットアプリケーションを選択キーを操作して選択することで選択したネットアプリケーションが表示される。
【0004】
上記のインターネットキーのような、いわゆるショートカットキーは操作性を向上させる目的で種々提案されている。例えば、特許文献1には、映像を処理して表示する映像処理部と、所定の色キー信号を受信する受信部と、該所定の色キー信号を受信すると、該色に対応するコンテンツを表示するように映像処置部を処理する制御部と、を含む映像処理装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2011−70656号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述したように、インターネットに接続可能な表示装置において、インターネットを利用する場合、メニュー画面から操作する手順では所望のネットアプリケーションを表示させるまでに何回もキー操作が必要である。また、リモコンにインターネットキーを設けた場合でも所望のネットアプリケーションを表示させるまでに最低2回のキー操作が必要であり、ネットアプリケーションの一覧画面で所望のネットアプリケーションまでカーソルが遠い場合はさらに複数回の選択キーの操作が必要である。
【0007】
このように、従来の表示装置はテレビジョン受像機としての役割を主としているため、必ずしもインターネットを利用し易い環境になっていなかった。一方、上記の特許文献1のように、リモコンのカラーキー(色キー)の色を利用すれば直感的な操作が期待できる。
【0008】
そこで、インターネットに接続可能な表示装置でインターネットを利用する場合に、リモコンを直感的に操作して簡単に所望のネットアプリケーションに接続できれば、インターネットを利用しやすくなると考えられる。
【0009】
本発明は、リモートコントローラのカラーキーを用いることで、直感的な操作で簡単に所望のネットアプリケーションに接続できる表示装置を提供することを目的とする。また、そのリモートコントローラを提供することも目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するために本発明の表示装置は、テレビ放送又は外部入力のコンテンツをディスプレイに表示させるコンテンツ表示部と、インターネットを通じて提供されるネットコンテンツを前記ディスプレイに表示させるネットコンテンツ表示部と、前記ネットコンテンツを提供する所定のネットアプリケーションの提供元のイメージカラーに近いリモートコントローラのカラーキーを、前記所定のネットアプリケーションへ接続するためのショートカットキーとして処理するリモコン信号処理部と、を備えた構成とする。
【0011】
本構成によれば、リモートコントローラの所定のカラーキーを所定のネットアプリケーションへ接続するためのショートカットキーとして利用することができる。
【0012】
また上記構成において、前記ショーカットキーの処理は、テレビ放送又は外部入力のコンテンツをディスプレイに表示中に有効とすることが望ましい。
【0013】
また上記構成において、所定のカラーキーに割り当て可能なネットアプリケーションの一覧を前記ディスプレイに選択可能に表示させる表示制御部と、前記所定のカラーキーを、前記一覧で選択されたネットアプリケーションへ接続するためのショートカットキーとして登録させる登録制御部と、を備える構成としてもよい。
【0014】
また本発明は、テレビ放送、外部入力、インターネットを通じて提供されるネットコンテンツの何れかを選択的にディスプレイに表示する表示装置を遠隔操作するリモートコントローラにおいて、前記ネットコンテンツを提供する所定のネットアプリケーションの提供元のイメージカラーに近いカラーキーが、前記所定のネットアプリケーションへ接続するためのショートカットキーとして割り当てられている構成とする。
【0015】
また上記構成において、所定のカラーキーに割り当て可能なネットアプリケーションの一覧を前記ディスプレイに選択可能に表示させるキー操作と、前記所定のカラーキーを、前記一覧で選択されたネットアプリケーションへ接続するためのショートカットキーとして登録させるキー操作とが可能である構成としてもよい。
【発明の効果】
【0016】
本発明によると、表示装置でインターネットを利用し易い環境を提供することができる。そして、ユーザはリモコンのカラーキーの色に応じて直感的に操作するだけで、簡単に所望のネットアプリケーションを利用することができ、使い勝手が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の一実施形態に係る表示装置としてのテレビジョン受像機のブロック図である。
【図2】リモコンの外観の一例である。
【図3】通常モードにおけるディスプレイの表示形態を表す説明図である。
【図4】各画面の切り替え操作を説明する図である。
【図5】ネットポータル画面の一例である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明の実施形態について、各図面を用いながら以下に説明する。
【0019】
[表示装置の構成等]
図1は、本発明の一実施形態に係る表示装置としてのテレビジョン受像機のブロック図である。本図に示すように当該テレビジョン受像機1は、チューナ/デスクランブラ11、DEMUX回路12、AVデコーダ13、信号処理回路14、入力切替回路15、映像処理回路16、スケーラ17、複合回路18、映像出力回路19、ディスプレイ20、音声処理回路21、音声出力回路22、スピーカ23、リモコン24、リモコン受光器25、システムコントローラ26、メモリ27、およびOSD表示回路28などを備えている。
【0020】
テレビジョン受像機1にはアンテナ等が接続されており、複数種のテレビ放送(例えば、CS/BSデジタル放送、地上デジタル放送、CATVなど)の信号が伝送される。なお、各種テレビ放送の各チャンネルのテレビ放送信号は、それぞれ、テレビ番組の内容(コンテンツの一種)の情報を有するコンテンツ信号と見ることが出来る。
【0021】
またテレビジョン受像機1にはコンテンツの外部再生機器(例えば、DVDプレイヤなど)が接続されており、当該外部再生機器から出力された外部再生(外部入力)信号が伝送される。なお当該外部再生信号は、再生内容(コンテンツの一種)の情報を有するコンテンツ信号と見ることが出来る。
【0022】
チューナ/デスクランブラ11は、外部から伝送されてきたテレビ放送信号に対して、現時点で設定されている受信チャンネルの信号を抽出する処理(選局処理)、ならびに、所定の高周波処理、スクランブル解除処理、および復調処理などを施す。これらの処理により得られた信号は、パケットとしてDEMUX回路12に送出される。なお「受信チャンネル」については、システムコントローラ26によって切替可能となっている。
【0023】
DEMUX回路12は、チューナ/デスクランブラ11から受取ったパケットの復号を行う。ここで当該パケットは、DEMUX回路12において、テレビ番組の内容を表すMPEGデータと付属情報とに分類される。そしてMPEGデータはAVデコーダ13へ、付属情報はシステムコントローラ26へ、それぞれ送出される。なお付属情報は、例えば現在放送中または将来放送される予定のテレビ番組の案内情報や、放送業者からのお知らせ等の情報であり、テレビ番組のコンテンツの情報とともに所定の時間間隔で放送されるものである。
【0024】
AVデコーダ13は、DEMUX回路12から受取ったMPEGデータを映像信号と音声信号にデコードし、映像信号および音声信号を、入力切替回路15へ送出する。
【0025】
信号処理回路14は、外部から受取った外部再生信号に基づいて、再生内容(コンテンツ)を表す映像信号と音声信号を取得する。信号処理回路14は、取得した映像信号および音声信号を、入力切替回路15へ送出する。
【0026】
入力切替回路15は、テレビ放送信号および外部再生信号のうちの一方を、入力対象として設定する。そして入力切替回路15は、前段側から伝送されてきた映像信号および音声信号のうち、現時点での入力対象に対応するものだけを、後段側の回路に伝送する。
【0027】
すなわち入力切替回路15は、テレビ放送信号が入力対象に設定されているときは、AVデコーダ13から伝送されてきた映像信号および音声信号を、それぞれ映像処理回路16および音声処理回路21へ伝送する。一方、外部再生信号が入力対象に設定されているときは、信号処理回路14から伝送されてきた映像信号および音声信号を、それぞれ映像処理回路16および音声処理回路21へ伝送する。なお入力対象については、システムコントローラ26によって切替可能となっている。
【0028】
また映像処理回路16は、入力切替回路15から受取った映像信号に対し、各種の処理を施してスケーラ17に送出する。映像処理回路16が行う処理には、各種の画質調整の処理(例えば、コントラスト調整、輝度調整、シャープネス調整など)が含まれている。
【0029】
スケーラ17は、システムコントローラ26の指示に応じて、映像が子画面化されて表示されるようにする処理(子画面化処理)を映像信号に施し、複合回路18に送出する。なお、子画面化処理には、映像が所定の縮小率で縮小されるようにする処理、および当該縮小された映像が所定位置(図5等を参照)に表示されるようにする処理などが含まれる。
【0030】
複合回路18は、スケーラ17から映像信号を、OSD表示回路28からOSD信号(OSD表示画面を表す信号)を、インターネット処理回路29からネットコンテンツの映像信号をそれぞれ受取り、これらの信号の表示内容を複合させた(重ね合わせた)内容を表す表示信号を生成する。当該表示信号は、映像出力回路19に送出される。
【0031】
映像出力回路19は、受取った表示信号をディスプレイ20に送出し、当該表示信号の内容がディスプレイ20に表示されるようにする。なおディスプレイ20は、例えばCRT[Cathode Ray Tube]や液晶ディスプレイなど、種々のディスプレイが採用され得る。
【0032】
音声処理回路21は、入力切替回路15から受取った音声信号に対し、必要な所定処理を施して音声出力回路22に送出する。また音声出力回路22は、受取った音声信号をスピーカ23に送出し、当該音声信号が表す音声が出力されるようにする。
【0033】
リモコン(リモートコントローラ)24は、テレビジョン受像機1の遠隔操作に用いられる操作手段である。図2にリモコン24の一例を示す。リモコン24は、押しボタン式の各種操作キーを有し、操作キーに応じた操作内容を示すリモコン信号を生成してテレビジョン受像機1の本体側に無線送信する。テレビジョン受像機1の本体側では、リモコン受光器25を通じたリモコン信号の受信が行われ、操作内容の情報がシステムコントローラ26に伝送される。なおリモコン24の他に、本体側に取付けられた複数種の操作キー(不図示)が、テレビジョン受像機1の操作手段として設けられている。
【0034】
これらの操作手段が設けられていることにより、テレビジョン受像機1は、各種動作にユーザの操作(ユーザの意図)を反映させることが可能となっている。なおリモコン24や本体側に設けられている操作キーの種類としては、「入力切替(INPUT)」キー、「チャンネル+」キー、「チャンネル−」キー、「メニュー(MENU)」キー、各数字キー(「0」〜「9」)、選択キー(「上」、「下」、「右」、「左」、「ENTER」)、「インターネット(NET@)」キー、赤緑黄青のカラーキー(「R」、「G」、「Y」、「B」)「取消(RECALL)」キー、「イグジット(EXIT)」キーなどが用意されている。
【0035】
「入力切替」キーは、先述した入力対象を切替えさせるための操作キーである。「チャンネル+」キーは、先述した受信チャンネルを昇順に切替えさせるための操作キーであり、「チャンネル−」キーは、受信チャンネルを降順に切替えさせるための操作キーである。「メニュー」キーは、テレビジョン受像機1の動作モードを、通常モードとメニューモード又はミニメニューモードの間で交互に切替えさせるための操作キーである。
【0036】
システムコントローラ26は、テレビジョン受像機1が正常に動作するように、テレビジョン受像機1の各部を制御する。なおテレビジョン受像機1の主な動作内容については、改めて説明する。
【0037】
メモリ27は、各種のOSD表示画面(ディスプレイ20にOSD表示させるための画面)などの情報を格納している。なおOSD表示画面としては、メニュー画面などが、予め既定画面として用意されており、それぞれの情報がメモリ27に格納されている。
【0038】
OSD表示回路28は、システムコントローラ26からOSD制御信号(OSD表示画面の情報を含んでいる)を受取り、この信号に基づいてOSD表示画面を表すOSD信号を生成し、複合回路18に送出する。これにより、ディスプレイ20にOSD表示画面がOSD表示されることになる。システムコントローラ26がメモリ27からOSD表示画面の情報を読出してOSD制御信号を生成し、OSD表示回路28に送出することにより、このOSD表示画面がディスプレイ20にOSD表示される。
【0039】
インターネット処理回路29は、インターネット30への接続を行う機能、インターネット30を通じて所定のサーバからネットコンテンツの提供を受け、このネットコンテンツの映像信号を複合回路18へ送出し、ネットコンテンツの音声信号を音声出力回路22へ送出する。
【0040】
また、インターネット処理回路29は、システムコントローラ26の指示に応じて、ネットコンテンツが子画面化されて表示されるようにする処理(ティッカー方式などの子画面化処理)を施し、複合回路18に送出する。なお、子画面化処理には、ネットコンテンツの一部の情報が所定位置に表示されるようにする処理などが含まれる。
【0041】
[表示装置の動作等]
次に、表示装置としてのテレビジョン受像機1の主な動作内容について説明する。テレビジョン受像機1は基本動作(通常モードでの動作)として、現時点での入力対象や受信チャンネルに応じたコンテンツ信号を継続的に受信し、受信されたコンテンツ信号のリアルタイムな映像表示(コンテンツの表示)および音声出力を行う。
【0042】
なお「入力切替」キーが操作された場合、システムコントローラ26はこれを受け、入力対象を切替える。また「チャンネル+」キー或いは「チャンネル−」キーが操作された場合、システムコントローラ26はこれを受け、受信チャンネルを切替える。なお各数字キー(「0」〜「9」)を用いた1桁〜4桁のチャンネル番号の入力により、受信チャンネルをその番号のチャンネルに直接切替えることも可能となっている。
【0043】
このようにして入力対象或いは受信チャネルが切替えられたときは、受信されるコンテンツ信号が切替り、以降は、切替後の新たなコンテンツ信号の映像および音声が出力されることになる。つまり、ディスプレイ20に表示される表示コンテンツの切替が行われることになる。
【0044】
なお通常モードにおけるディスプレイ20での映像表示は、図3(図の外縁は、ディスプレイ20の表示領域の外縁を表している。後述する図についても同様。)に示すように、全画面表示の形態(映像のフレームとディスプレイ20の表示領域の外縁とが、ほぼ一致する表示形態)によって実現されている。このように映像は、ユーザにとっての見易さ等に鑑み、出来るだけ大きく表示される。
【0045】
またシステムコントローラ26は、受信により得られている付属情報等に基づいて、テレビ番組のタイトルやガイド等のOSD表示画面を表すOSD制御信号を生成し、ディスプレイ20にこれらを表示することが可能となっている。
【0046】
次に、ネットモードについて説明する。本実施形態のネットモードには2つの形態があり、1つはネットアプリケーションの一覧を表示するネットポータル画面から個別のネットコンテンツにアクセスできるようにするネットアプリケーションモードであり、もう1つはディスプレイ20の下部に帯状に所定のネットコンテンツの文字列を下から上へ流して表示するティッカーモードである。以下では、ネットアプリケーションモードについて詳しく説明する。
【0047】
図4は各画面の切り替え操作を説明する図、図5はネットポータル画面の一例である。なお、図5は図4の画面42の拡大図に相当する。なお、図4、5中の「AAA」はネットポータル画面を提供する会社名又はサービス名を、「BBB」及び「CCC」は広告の文字を、「DDD」〜「SSS」はネットコンテンツを提供する会社名又はサービス名をそれぞれ表している。
【0048】
通常モード(例えば画面40の状態)において「インターネット」キー(図4では「N」で記す)が押下された場合、又は通常モード(例えば画面40)において「メニュー」キーが押下され、メニューモード(例えば画面41)に移行した後、「エンター」キー又は「インターネット」キーが押下された場合、ネットアプリケーションモード(例えば画面42)に移行する。このとき、システムコントローラ26は受信中の映像の子画面化処理を行うようにスケーラ17を制御する。これにより、ネットアプリケーションの一覧と子画面化されたコンテンツの映像を複合した内容の表示信号が、ディスプレイ20に送出される。
【0049】
その結果、ディスプレイ20の表示形態は、図4の画面42に示すように、ネットポータル画面及び子画面化された映像(表示コンテンツ)が、並行して表示される形態となる。子画面化された映像は、ネットポータル画面とは干渉しない(重なり合わない)位置(例えばディスプレイ20の右上)に表示されている。なお、音声は小画面化された映像に対応した音声が出力される。
【0050】
なお、子画面化された映像が表示されている状態で、入力対象或いは受信チャンネルを切替えさせる操作がなされた場合、システムコントローラ26は、当該表示形態を維持したまま、入力対象或いは受信チャンネルを切替える。これにより、子画面化された映像は、「入力切替」キー等が操作される度に、新たなコンテンツ信号の映像に切替る(つまり、表示コンテンツが切替る)ことになる。
【0051】
そのためユーザは、ディスプレイ20にネットポータル画面が表示された状態のまま、「入力切替」キー、「チャンネル+」キー、或いは「チャンネル−」キーなどを操作して、子画面化された映像を切替え、所望のコンテンツ信号の映像を見ることが可能である。
【0052】
次に、ネットアプリケーションモード(例えば画面42)において、画面左端の項目一覧の中から「show Ticker」が選択操作されると、ティッカーモード(例えば画面43)に移行する。このとき、システムコントローラ26は所定のネットコンテンツの子画面化処理を行うようにインターネット処理回路29を制御する。これにより、受信中のコンテンツの映像と子画面化されたネットコンテンツを複合した内容の表示信号が、ディスプレイ20に送出される。
【0053】
その結果、ディスプレイ20の表示形態は、図4の画面43に示すように、受信中の映像(表示コンテンツ)及び子画面化されたネットコンテンツが、並行して表示される形態となる。子画面化されたネットコンテンツは、映像とは干渉しない(重なり合わない)位置(例えばディスプレイ20の下部)に帯状にティッカー表示されている。音声は受信中の映像に対応した音声が出力される。
【0054】
また、ネットアプリケーションモード(例えば画面42)において、ネットアプリケーションの一覧から所望のアプリケーションが選択操作されると、そのアプリケーションのサイトに接続し、サイトの内容を表示する画面(例えば画面44)に移行する。
【0055】
さらに、そのサイトの内容を表示する画面(例えば画面44)において、緑のカラーキー「G」が押下されると、そのサイトを評価したり、お気に入りに追加したりすることができるアクションメニュー画面(例えば画面45)に移行する。なお、ネットアプリケーションモード(例えば画面42)において、所望のアプリケーションにカーソルを合わせた状態で緑のカラーキー「G」が押下された場合にも、カーソル上のサイトを評価したり、お気に入りに追加したりすることができるアクションメニュー画面に移行する。なお、アクションメニュー画面に移行するキーとしては、緑のカラーキー「G」以外のカラーキーを割り当ててもよい。
【0056】
アクションメニュー画面は、選択されているネットアプリケーションについてレーティングを行うための「レーティング(RATE THIS APP)」ボタンと、1つ前の画面に戻るための「戻る(BACK)」ボタンと、選択されているネットアプリケーションをお気に入りに追加するための「お気に入り(ADD TO FAVORITES)」ボタンとで構成されている。
【0057】
このとき、システムコントローラ26は、アクションメニュー画面を表すOSD制御信号を生成し、OSD表示回路28に送出する。これにより、アクションメニュー画面と受信中のコンテンツ(ネットコンテンツも含む)の映像が複合した内容の表示信号が、ディスプレイ20に送出される。
【0058】
その結果、ディスプレイ20の表示形態は、受信中のコンテンツ(ネットコンテンツも含む)の映像にアクションメニュー画面が、並行して表示される形態となる。
【0059】
次に、ネットアプリケーションモード(例えば画面42)、ティッカーモード(例えば画面43)、サイトの内容を表示する画面(例えば画面44)、アクションメニュー画面(例えば画面45)の何れかにおいて、「メニュー」キーが押下された場合、ミニメニューモードに移行する。このとき、システムコントローラ26は、ミニメニュー画面を表すOSD制御信号を生成し、OSD表示回路28に送出する。これにより、ミニメニュー画面と受信中のコンテンツ(ネットコンテンツも含む)の映像が複合した内容の表示信号が、ディスプレイ20に送出される。
【0060】
その結果、ディスプレイ20の表示形態は、図4の画面46に示すように、受信中のコンテンツ(ネットコンテンツも含む)の映像にミニメニュー画面が、並行して表示される形態となる。例えば、ネットアプリケーションモード(例えば画面42)からミニメニューモードに移行した場合は、画面42の左上にミニメニュー画面がオーバーラップ表示される。また例えば、ティッカーモード(例えば画面43)からミニメニューモードに移行した場合は、画面43の左上にミニメニュー画面がオーバーラップ表示される。
【0061】
一方、ミニメニューモードにおいて「取消」キー又は「イグジット」キーが操作されたとき、オーバーラップ表示されているミニメニュー画面を消去し、ミニメニューモードを終了する。
【0062】
次に、通常モード(例えば画面40)において青のカラーキー「B」が押下された場合、「B」にショートカットキーとして割り当てられているアプリケーションのサイト「FFF」に接続し、そのサイトの内容を表示する画面(例えば画面44)に移行する。このとき、システムコントローラ26はリモコン24から受信した「B」のリモコン信号を「FFF」のネットアプリケーションへ接続するためのショートカットキーであるとして処理し、「FFF」に接続するように制御する。これにより、「FFF」のサイトの内容の表示信号がディスプレイ20に送出される。その結果、ディスプレイ20の表示形態は、図4の画面40から画面44に直接切り替わる。
【0063】
また、リモコン24の赤のカラーキー「R」には「DDD」のサイトが割り当てられており、通常モード(例えば画面40)において赤のカラーキー「R」が押下された場合、「DDD」に接続し、そのサイトの内容を表示する画面に移行する。なお、他のカラーキーにも所定のサイトを割り当ててもよい。
【0064】
なお、通常モード以外のモードにおいても、そのモードで機能が割り当てられていないカラーキーを所定のサイトへ接続するためのショートカットキーとして割り当ててもよい。
【0065】
ここで、各カラーキーへどのサイトを割り当てるかは以下のようにして決定し、予めメモリ27等にショートカットキーとして登録されている。
【0066】
ネットコンテンツを提供する所定のネットアプリケーション(サイト)の提供元のイメージカラーに近いカラーキーが、その所定のネットアプリケーションへ接続するためのショートカットキーとして割り当てられている。つまり、システムコントローラ26は、ネットコンテンツを提供する所定のネットアプリケーションの提供元のイメージカラーに近いリモコン24のカラーキーを、その所定のネットアプリケーションへ接続するためのショートカットキーとして処理する。
【0067】
ネットアプリケーションの提供元のイメージカラーとは、その企業やサービス名からイメージされるカラーであり、例えばコーポレートカラーである。なお、コーポレートカラーは企業の社章に使用されている色と一致していることが多いが、必ずしもそうであるとは限らず、カラーを比喩的に捉え、企業や組織の社風や企業の雰囲気を指すカラーである場合もある。
【0068】
例えば、画面42で表示されている「FFF」のロゴマークが青色、水色、紺色等の場合に、青のカラーキー「B」に「FFF」のサイトをショートカットキーとして登録するなどが適切である。
【0069】
これにより、テレビジョン受像機1及びリモコン24はインターネットを利用し易い環境を提供することができる。そして、ユーザはリモコン24のカラーキーの色に応じて直感的に操作するだけで、簡単に所望のネットアプリケーションを利用することができ、使い勝手が向上する。
【0070】
なお、1つのカラーキーに複数のネットアプリケーションを割り当ててもよい。例えば、赤のカラーキー「R」に「DDD」、「JJJ」、「NNN」を割り当て、赤のカラーキー「R」を1回押下するとショートカットのリストとして「DDD」、「JJJ」、「NNN」を表示し、赤のカラーキー「R」を押下する度に「DDD」、「JJJ」、「NNN」の順でカーソルが移動し、何れかの選択肢上でカーソルを数秒間放置するとそのサイトに接続するようにしてもよい。
【0071】
これに関連する機能として、各カラーキーへのショートカットの割り当てをユーザが変更できるようにしてもよい。すなわち、システムコントローラ26は、所定のカラーキーに割り当て可能なネットアプリケーションの一覧をディスプレイ20に選択可能に表示させ、所定のカラーキーを、その一覧で選択されたネットアプリケーションへ接続するためのショートカットキーとして登録させるように制御する。つまり、リモコン24で、所定のカラーキーに割り当て可能なネットアプリケーションの一覧をディスプレイ20に選択可能に表示させるキー操作と、その所定のカラーキーを、その一覧で選択されたネットアプリケーションへ接続するためのショートカットキーとして登録させるキー操作とを可能とする。
【0072】
例えば、メニュー画面にショートカットキーの登録という項目を設け、その項目の下層に、赤のカラーキー「R」の設定、緑のカラーキー「G」の設定、黄のカラーキー「Y」の設定、青のカラーキー「B」の設定という項目を設け、さらにその各項目の下層にそれぞれ、割り当て可能なネットアプリケーションの一覧を選択可能に設ける。ここで、割り当て可能なネットアプリケーションの一覧には、選択されたカラーキーに近い色をイメージカラーとしているネットコンテンツの提供元のネットアプリケーションが表示される。
【0073】
ここでのリモコン24の操作は、メニューキーを押下し、ショートカットキーの登録を選択し、所望のカラーキーの設定を選択し、一覧から所望のネットアプリケーションを選択することになる。これにより、所望のカラーキーに所望のネットプリケーションをショートカットキーとして割り当てる(登録する)ことができる。
【0074】
なお、割り当て可能なネットアプリケーションの一覧に全てのネットアプリケーションを表示して、所望のカラーキーに所望のネットアプリケーションを登録できるようにしてもよい。
【0075】
また本発明において、カラーキーとしては赤緑黄青の他のカラーを採用してもよい。例えば、ネットアプリケーションの提供元のイメージカラーが赤緑黄青以外であれば、そのイメージカラーのカラーキーを新たに設けてもよい。
【0076】
また本発明において、双方向に通信可能なリモコンを用いる場合、カラーキーにLED等の光源を搭載しておき、カラーキー押下してネットアプリケーションへ接続している最中(ローディング中)に、押下されたカラーキーを点滅させるようにしてもよい。これにより、ローディング中であることが一目でわかる。
【0077】
また本発明において、スマートフォン等をリモコンとして使用する場合、タッチパネルに表示されるカラーキーに重畳してそれに割り当てられているネットアプリケーションのロゴマークを表示してもよい。これにより、ユーザがカラーキーの登録内容を変更した場合でも各カラーキーに登録されているネットアプリケーションを容易に判別できる。また、タッチパネルの場合はユーザがカラーキーの追加/削除を設定できるようにしてもよい。
【0078】
[その他]
以上までに説明した通り、本実施形態に係るテレビジョン受像機1は、テレビ放送又は外部入力のコンテンツをディスプレイに表示させる機能部(コンテンツ表示部)と、インターネットを通じて提供されるネットコンテンツをディスプレイ20に表示させる機能部(ネットコンテンツ表示部)と、ネットコンテンツを提供する所定のネットアプリケーションの提供元のイメージカラーに近いリモートコントローラのカラーキーを、所定のネットアプリケーションへ接続するためのショートカットキーとして処理する機能部(リモコン信号処理部)とを備えている。
【0079】
さらにテレビジョン受像機1は、所定のカラーキーに割り当て可能なネットアプリケーションの一覧をディスプレイ20に選択可能に表示させる機能部(表示制御部)と、所定のカラーキーを、一覧で選択されたネットアプリケーションへ接続するためのショートカットキーとして登録させる機能部(登録制御部)とを備えている。
【0080】
また、本実施形態に係るリモコン24は、テレビ放送、外部入力、インターネットを通じて提供されるネットコンテンツの何れかを選択的にディスプレイに表示するテレビジョン受像機1を遠隔操作するリモートコントローラであって、ネットコンテンツを提供する所定のネットアプリケーションの提供元のイメージカラーに近いカラーキーが、所定のネットアプリケーションへ接続するためのショートカットキーとして割り当てられている。
【0081】
そして、所定のカラーキーに割り当て可能なネットアプリケーションの一覧をディスプレイ20に選択可能に表示させるキー操作と、所定のカラーキーを、一覧で選択されたネットアプリケーションへ接続するためのショートカットキーとして登録させるキー操作とが可能となっている。
【0082】
これによりリモコン24の所定のカラーキーをテレビジョン受像機1で所定のネットアプリケーションへ接続するためのショートカットキーとして利用することができる。
【0083】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこの内容に限定されるものではない。また本発明の実施形態は、本発明の主旨を逸脱しない限り、種々の改変を加えることが可能である。
【産業上の利用可能性】
【0084】
本発明は、テレビ放送、外部入力、インターネットを通じて提供されるネットコンテンツの何れかを選択的にディスプレイに表示する表示装置と、カラーキーを備えたリモートコントローラに利用することができる。
【符号の説明】
【0085】
1 テレビジョン受像機
11 チューナ/デスクランブラ
12 DEMUX回路
13 AVデコーダ
14 信号処理回路
15 入力切替回路
16 映像処理回路
17 スケーラ
18 複合回路
19 映像出力回路
20 ディスプレイ
21 音声処理回路
22 音声出力回路
23 スピーカ
24 リモコン
25 リモコン受光器
26 システムコントローラ
27 メモリ
28 OSD表示回路
29 インターネット処理回路
30 インターネット
42 ネットポータル画面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
テレビ放送又は外部入力のコンテンツをディスプレイに表示させるコンテンツ表示部と、
インターネットを通じて提供されるネットコンテンツを前記ディスプレイに表示させるネットコンテンツ表示部と、
前記ネットコンテンツを提供する所定のネットアプリケーションの提供元のイメージカラーに近いリモートコントローラのカラーキーを、前記所定のネットアプリケーションへ接続するためのショートカットキーとして処理するリモコン信号処理部と、を備えたことを特徴とする表示装置。
【請求項2】
前記ショーカットキーの処理は、テレビ放送又は外部入力のコンテンツをディスプレイに表示中に有効とすることを特徴とする請求項1記載の表示装置。
【請求項3】
所定のカラーキーに割り当て可能なネットアプリケーションの一覧を前記ディスプレイに選択可能に表示させる表示制御部と、
前記所定のカラーキーを、前記一覧で選択されたネットアプリケーションへ接続するためのショートカットキーとして登録させる登録制御部と、を備えたことを特徴とする請求項1又は2記載の表示装置。
【請求項4】
テレビ放送、外部入力、インターネットを通じて提供されるネットコンテンツの何れかを選択的にディスプレイに表示する表示装置を遠隔操作するリモートコントローラにおいて、
前記ネットコンテンツを提供する所定のネットアプリケーションの提供元のイメージカラーに近いカラーキーが、前記所定のネットアプリケーションへ接続するためのショートカットキーとして割り当てられていることを特徴とするリモートコントローラ。
【請求項5】
所定のカラーキーに割り当て可能なネットアプリケーションの一覧を前記ディスプレイに選択可能に表示させるキー操作と、
前記所定のカラーキーを、前記一覧で選択されたネットアプリケーションへ接続するためのショートカットキーとして登録させるキー操作とが可能な請求項4記載のリモートコントローラ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2013−70343(P2013−70343A)
【公開日】平成25年4月18日(2013.4.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−209092(P2011−209092)
【出願日】平成23年9月26日(2011.9.26)
【出願人】(000001889)三洋電機株式会社 (18,308)
【Fターム(参考)】